JP2001287294A - 腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバリア性積層体 - Google Patents
腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバリア性積層体Info
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Abstract
より腰強度が高く、しかも耐衝撃性に優れた包装材料を
提供し、さらにセラミック蒸着フィルム等の透明ガスバ
リアフィルムを用いることにより透明性優れ環境に易し
いと共にガスバリア性に優れる積層体を提供することを
課題とする。 【解決手段】面材層の少なくとも一方に透明ガスバリア
フィルムが使用されている3層以上の樹脂層からなる積
層体において、その中の隣接する3層以上の層が単層あ
るいは積層された中間層とこの中間層を挟む2枚の面材
層とからなるサンドイッチ構造を有し、中間層を挟む面
材層に使用されている同種あるいは異種の樹脂の弾性率
が、中間層に使用されている樹脂の弾性率より大きいこ
とを特徴とする腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバリ
ア性積層体である。
Description
や電子部材等の非食品等の包装分野に用いられる包装用
の積層体に関するもので、特に腰強度と耐衝撃性優れた
包装材料である共に、さらに透明性とガスバリア性優れ
た包装材料に関するものである。
いては、包装機械適性や店頭での包装形態維持の面で重
要な要素になっている。一般的に腰を強くする場合、単
体の場合では厚みを厚くするか延伸させる。またポリエ
チレンなどの場合は、密度の高いポリエチレンに置き換
えて使用されるのが一般的である。また積層などして腰
強度を出す場合には延伸されたナイロン、ポリエステ
ル、ポリプロピレン等のフィルムと貼り合せるなどの処
置がとられる。さらには、紙をラミネートして腰強度を
出す場合もある。
トがかかるため望ましくなく、延伸する場合について
は、樹脂の物性により制限されることが多い。またポリ
エチレンの場合、密度が高くなると耐衝撃性が劣ってく
るため腰強度と耐衝撃性のバランスをとることが困難で
ある。また、基材と貼り合せる場合においても要求とさ
れる腰強度が高くなると基材を積層するだけでは不十分
であり、結局積層される樹脂層自体の腰強度が要求され
る。
として、ガスバリア性等がある。これらは、包装材料に
充填された内容物の変質を抑制しそれらの機能や性質を
保持するために必要不可欠な項目である。
ミニウム等の金属からなる金属箔やそれらの蒸着フィル
ム、ポリビニルアルコールやエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリ
ル等の樹脂フィルムやあるいはこれらの樹脂をコーティ
ングしたプラスチックフィルムが主に用いられてきた。
は、ガスバリア性には優れるが、包装材料を透視して内
容物が確認できない、検査の際金属探知器が使用できな
い、使用後の廃棄の際は不燃物として処理しなければな
らない等の問題がある。またガスバリア性樹脂フィルム
やそれらをコーティングしたフィルムは、温湿度依存性
が大きく高度なガスバリア性を維持できない、更に塩化
ビニリデンやポリアクリロニトリル等は廃棄・焼却の際
に有害物質の原料となりうる可能性があるなどの問題が
ある。
合の包装材料として用いられる条件として、剛性を持た
せるために優れた腰強度および耐衝撃性、内容物を直接
透視することが可能性な透明性、優れたガスバリア性、
さらには環境にやさしいことが求められているが、現在
のところこれら全てを満たす包装材料は見出されていな
い。
決しようとするものであり、樹脂層でサンドイッチ構造
を形成させることにより腰強度が高く、しかも耐衝撃性
に優れた包装材料を提供し、さらにセラミック蒸着フィ
ルム等の透明ガスバリアフィルムを用いることにより透
明性優れ環境に易しいと共にガスバリア性に優れる積層
体を提供することを課題とする。
するため、まず請求項1記載の発明は、面材層の少なく
とも一方に透明ガスバリアフィルムが使用されている3
層以上の樹脂層からなる積層体において、その中の隣接
する3層以上の層が単層あるいは積層された中間層とこ
の中間層を挟む2枚の面材層とからなるサンドイッチ構
造を有し、中間層を挟む面材層に使用されている同種あ
るいは異種の樹脂の弾性率が、中間層に使用されている
樹脂の弾性率より大きいことを特徴とする腰強度と耐衝
撃性に優れた透明ガスバリア性積層体である。
くとも一方に透明ガスバリアフィルムが使用されている
3層以上の樹脂層からなる積層体において、その中の隣
接する3層以上の層が単層あるいは積層の中間層とこの
中間層を挟む2枚の面材層とからなるサンドイッチ構造
を有し、中間層を挟む面材層に使用されている同種ある
いは異種の樹脂の弾性率(E1、E3)が、中間層に使
用されている樹脂の弾性率(E2)より、弾性率比(E
1/E2、E3/E2)で1.2倍以上大きいことを特
徴とする腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバリア性積
層体である。
されている樹脂の膜厚が面材層の樹脂層の膜厚より厚い
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに
記載の腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバリア性積層
体である。
アフィルムが、プラスチック材料からなる基材の少なく
とも片面に、厚さ5〜300nmの無機酸化物からなる
薄膜層を積層したものであることを特徴とする請求項1
ないし請求項3のいずれかに記載の腰強度と耐衝撃性に
優れた透明ガスバリア性積層体である。
が、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム単
体あるいはそれらの混合物であることを特徴とする請求
項4記載の腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバリア性
積層体である。
らなる蒸着薄膜層上に、さらにガスバリア性被膜層を積
層した構成において、該ガスバリア性被膜層が、水溶性
高分子と、(a)1種以上の金属アルコキシドおよびそ
の加水分解物または、(b)塩化錫の少なくとも一方を
含む水溶液あるいは水/アルコール混合溶液を主剤とす
るコーティング剤を塗布し、加熱乾燥してなる層である
こと特徴とする請求項4または請求項5のいずれかに記
載の腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバリア性積層体
である。
シドが、テトラエトキシシランまたはトリイソプロポキ
シアルミニウム、あるいはそれらの混合物であることを
特徴とする請求項6記載の腰強度と耐衝撃性に優れた透
明ガスバリア性積層体である。
が、ポリビニルアルコールであることを特徴とする請求
項6記載の腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバリア性
積層体である。
ィルムが、プラスチック材料からなる基材の少なくとも
片面に、無機層状鉱物と水溶性高分子を主たる構成成分
とする複合薄膜層を積層したものであることを特徴とす
る請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の腰強度と
耐衝撃性に優れた透明ガスバリア性積層体である。
中に、さらに金属アルコキシドあるいはその加水分解物
が含まれていることを特徴とする請求項9記載の腰強度
と耐衝撃性に優れた透明ガスバリア性積層体である。
子が、ポリビニルアルコール系樹脂またはそれらの誘導
体であることを特徴とする請求項9記載の腰強度と耐衝
撃性に優れた透明ガスバリア性積層体である。
物が、モンモリロナイトであることを特徴とする請求項
9記載の腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバリア性積
層体である。
薄膜層中の無機層状鉱物の層間距離が、水溶性高分子と
の複合薄膜層形成前の無機層状鉱物単体時の層間距離に
対して1.2倍以上に拡大していることを特徴とする請
求項9または請求項12のいずれかに記載の腰強度と耐
衝撃性に優れた透明ガスバリア性積層体である。
い層から構成されるサンドイッチ構造より、包装材料に
優れた腰強度および耐衝撃性を両立して付与することが
可能性である。さらにはそのサンドイッチ構造の面材層
の少なくとも一方にプラスチック基材上に無機酸化物か
らなる薄膜層、または水溶性高分子と無機層状鉱物から
なる複合膜層を用いているため、優れたガスバリア性を
持つと共に、透明性と環境適性に優れる実用性の高い包
装材料を提供することが可能である。
に詳細に説明する。図1は、本発明の腰強度と耐衝撃性
に優れた透明ガスバリア性積層体を説明する断面図であ
る。
性に優れた透明ガスバリア性積層体を説明する。図1の
実施例においては、サンドイッチ構造の特色である硬い
/柔らかい/硬い層の3層構成なっており、図における
1および3はサンドイッチ構造の中で硬い層を形成する
面材層で、要求品質によってはこの層にガスバリアフィ
ルムを用いても構わない。また2はサンドイッチ構造の
中で柔らかい層を形成する中間層である。
造について、さらに詳細に説明する。サンドイッチ構造
とは、基本的には2枚の面材層(面材層1、面材層3)
の間に、他の種類あるいは他の機能をもつ中間層2を挟
んで接着積層してなるもので、面材層1、3は中間層2
に比べて薄くて強い材料層であり、中間層2は面材層
1、3に比べ厚くて柔らかい材料層である、と定義し、
全体として新しい機能が期待できる構造である。また、
中間層2は積層体で一向に構わない。また、挟むための
面材層1、3は、同種の材料でも異種材料でも構わな
い。
かつ高剛性であるため、航空機や船、自動車、タンク、
建築等の分野において多く利用されている。この分野に
おいて、サンドイッチ構造に用いられる材料としては、
面材層1、3ではアルミ合金がもっとも汎用的で、鋼
板、チタン合金、マグネシウム合金といった金属材料や
木質系材料、無機材料といった非金属材料、さらに強化
プラスチックが用いられている。
ステンレス鋼、チタン合金がハニカムの形態で用いられ
るか、多孔質セラミックスや泡ガラス、木材、紙などが
用いられるが、芯材でもっとも多く使用されるのはフェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリスチロ
ール、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂などの嵩を増すよ
うなプラスチックが大きな分野を占めている。
分野においては、種々積層する事により腰強度および耐
衝撃性の改良が試みられているが、サンドイッチ構造の
ような複合効果を利用した改良については現在まで行わ
れていない。
は異種の中間層2より弾性率の大きい樹脂を用い、積層
フィルムに腰強度を持たせ、中間層2に衝撃強度のある
単層あるいは多層の樹脂層を設けることにより、積層フ
ィルムに衝撃強度を持たせている。
グ率であるが、このほかフィルムあるいはシート等の剛
性を示すものであれば代替特性として採用でき、引張弾
性率でも、曲げ弾性率でも良い。また、弾性率でなくと
も剛性を示す尺度であれば良く、ループスティフネスな
どのスティフネス等でも一向に構わない。
率、剛性、腰強度が高く、目標とするフィルムの腰強度
を満足するために形成させる樹脂層であり、目標とする
フィルムの腰強度を満足する樹脂であれば良く、サンド
イッチ構造の理論から、中間層2に形成される樹脂層よ
り、面材層1、3に形成される樹脂層の方が、上記弾性
率が大きい樹脂の方が好ましく、一般にフィルムに使用
されるポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ
塩化ビニル、ポリエステル、ポリビニルアルコールなど
の樹脂であれば良く、特に樹脂の種類を限定する必要は
なく、各種ガスバリアフィルムを用いても構わない。
り面材層1、3に形成される樹脂層が、樹脂の弾性率が
大きく、剛性、腰強度の大きい樹脂を使用すれば、通常
の積層方法、弾性率の大きい樹脂を重ね合わせるよりフ
ィルムの剛性は上がり、腰のあるフィルムが得られる。
られる上記弾性率、スティフネス等の強度比は、大きけ
れば良いが、1.2倍以上、好ましくは2倍以上大きい
ことが望ましい。
高く、目標とするフィルムの衝撃強度の要求品質を満足
するために形成させる樹脂層であり、目標とするフィル
ムの衝撃強度を満足する樹脂であれば良く、特に本発明
のサンドイッチ構成から樹脂の種類を限定する必要は一
向にない。
イクル材を積層したり、安い材料を積層したりしても一
向に構わない。
る材料の弾性率×膜厚の合計を中間層2の層膜厚で除し
た平均値を代表値として用いれば良く、この値が面材層
の弾性率より小さければ良い。より好ましくは、2つの
面材層1、3の弾性率の小さい方の弾性率よりも小さい
ものとする。
接する3層の中間層2に使用される樹脂の膜厚が、中間
層を挟む面材層1、3それぞれの樹脂層の膜厚より厚い
方が、積層フィルムの衝撃強度を上げるという目的から
は、好ましい。つまり、衝撃強度を上げるために積層さ
せる中間層2を厚くすることにより、衝撃強度は上が
る。
を説明する。ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン系の樹脂は、樹脂の密度により、樹脂の衝撃強
度あるいは弾性率つまり腰強度、剛性が大きく異なるた
め、ポリオレフィン系樹脂の積層のみで腰強度と耐衝撃
性に優れた樹脂積層体を形成させることができる。この
ためには、挟むための面材層1、3が挟まれる層である
中間層2より密度が大きければ良いが、より好ましくは
積層構成間に少なくとも0.015以上の密度差を設け
ば良い。
向にある密度の高いポリエチレンあるいはポリプロピレ
ンを面材層1、3として用い、衝撃強度があり軟らかい
傾向にある密度の低いポリエチレンを中間層2として挟
み本発明の構成を形成させるだけで良く、密度の高いポ
リエチレンないしポリプロピレンと密度の低いポリエチ
レンの密度差は、要求するフィルムの物性により異な
り、密度差が少しでもあれば良いケースもあるが、0.
015以上あることが好ましい。
リプロピレン、エチレンとの共重合ポリプロピレン等特
に制限するものではないが、挟まれる中間層2のポリエ
チレンより弾性率の大きいポリプロピレンであれば良
い。
ドイッチ構造を形成しても良く、弾性率、腰強度の高い
ポリプロピレンとしてはホモポリプロピレン、衝撃強度
の高いポリプロピレンとしてはブロック共重合ポリプロ
ピレンが上げられ、ポリプロピレンのみで本発明の構成
を形成させるには、ブロックポリプロピレンをホモポリ
プロピレンで挟む構成等が考えられる。
異種樹脂であり、各層間が完全に結合していないとき
は、本発明の剛性と衝撃強度に優れた樹脂積層フィルム
は得難いため、各層間は接着剤または接着性樹脂を介し
て完全に結合させる必要がある。
ことを目的に、面材層1、3の少なくとも一方に用いら
れる透明ガスバリアフィルムについて、詳細に説明す
る。本発明に用いられる透明ガスバリアフィルムは、ガ
スバリア性に優れると共に透明性及び環境適応性に優れ
ていば特に限定するものではないが、好ましくは図2に
示すようなプラスチック基材4上に無機酸化物からなる
蒸着薄膜層5を積層したものや、図3に示すような、基
材5上に水溶性高分子と無機層状鉱物とからなる複合薄
膜層9を積層したものを用いることがより好ましい。
あり、薄膜層の透明性を生かすために透明なフィルムが
好ましい。例えばポリエチレンテレフタレート(PE
T)およびポリエチレンナフタレートなどのポリエステ
ルフィルム、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリ
オレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアミ
ドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカーボネー
トフィルム、ポリアクリルニトリルフィルム、ポリイミ
ドフィルム等が用いられ、延伸、未延伸のどちらでも良
く、また機械的強度や寸法安定性を有するものが良い。
これらをフィルム状に加工して用いられる。これらの中
では、2軸方向に任意に延伸されたポリエチレンテレフ
タレートフィルムやポリプロピレンフィルム等が好まし
く用いられる。またこの基材4の表面に、周知の種々の
添加剤や安定剤、例えば帯電防止剤、紫外線防止剤、可
塑剤、滑剤などが使用されていても良く、薄膜との密着
性を良くするために、前処理としてコロナ処理、低温プ
ラズマ処理、イオンボンバード処理を施しておいても良
く、さらに薬品処理、溶剤処理などを施しても構わな
い。
はないが、包装材料としての適性、他の層を積層する場
合も在ること、無機酸化物からなる蒸着薄膜層5や水溶
性高分子と無機層状鉱物からなる複合薄膜層9、ガスバ
リア性被膜層6を形成する場合の加工性を考慮すると、
実用的には3〜200μmの範囲で、用途によって6〜
30μmとすることが好ましい。
を形成できるように長尺フィルムとすることが望まし
い。
着薄膜層5を積層した場合について詳細に説明する。無
機酸化物からなる蒸着薄膜層5は、酸化アルミニウム、
酸化珪素、酸化錫、酸化マグネシウム、あるいはそれら
の混合物などの無機酸化物の蒸着膜からなり、透明性を
有し、かつ、酸素や水蒸気等のガスバリア性を有するも
のであればよい。その中でも、特に酸化アルミニウムお
よび酸化珪素が酸素透過率および水蒸気透過率に優れる
ので好ましい。ただし本発明の薄膜層は、上述した無機
酸化物に限定されず、上記条件に適合する材料であれば
用いることができる。
合物の種類・構成により最適条件が異なるが、一般的に
は5〜300nmの範囲内が望ましく、その値は適宜選
択される。ただし膜厚が5nm未満であると均一な膜が
得られないことや膜厚が十分ではないことがあり、ガス
バリア材としての機能を十分に果たすことができない場
合がある。また膜厚が300nmを越える場合は薄膜に
フレキシビリティを保持させることができず、成膜後に
折り曲げ、引っ張りなどの外的要因により、薄膜に亀裂
を生じるおそれがある。好ましくは、5〜100nmの
範囲内である。
上に形成する方法としては種々在り、通常の真空蒸着法
により形成することができるが、その他の薄膜形成方法
であるスパッタリング法やイオンプレーティング法、プ
ラズマ気相成長法(CVD)などを用いることもでき
る。但し生産性を考慮すれば、現時点では真空蒸着法が
最も優れている。真空蒸着法による真空蒸着装置の加熱
手段としては電子線加熱方式や抵抗加熱方式、誘導加熱
方式等が好ましく、薄膜と基材の密着成および薄膜の緻
密性を向上させるために、プラズマアシスト法やイオン
ビームアシスト法を用いることも可能である。また、蒸
着膜の透明性を上げるために蒸着の際、酸素ガスなど吹
き込んだりする反応蒸着を行っても一向に構わない。
ことも可能である。例えば金属箔並の高度なガスバリア
性を付与するために設けられるガスバリア性被膜層6等
である。
被膜層6としては、水溶性高分子と(a)1種以上の金
属アルコキシドおよび加水分解物または、(b)塩化
錫、の少なくとも一方を含む水溶液あるいは水/アルコ
ール混合溶液を主剤とするコーティング剤からなる。水
溶性高分子と塩化錫を水系(水あるいは水/アルコール
混合)溶媒で溶解させた溶液、あるいはこれに金属アル
コキシドを直接、あるいは予め加水分解させるなど処理
を行ったものを混合した溶液を無機化酸化物からなる薄
膜層にコーティング、加熱乾燥し形成したもので必要が
ある。コーティング剤に含まれる各成分についてさらに
詳細に説明する。
性高分子はポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。特に
ポリビニルアルコール(以下、PVAとする)を本発明
の積層体のコーティング剤に用いた場合にガスバリア性
が最も優れるので好ましい。ここでいうPVAは、一般
にポリ酢酸ビニルをけん化して得られるもので、酢酸基
が数十%残存している、いわゆる部分けん化PVAから
酢酸基が数%しか残存していない完全PVAまでを含
み、特に限定されない。
塩化第二錫(SnCl4)、あるいはそれらの混合物で
あってもよく、無水物でも水和物でも用いることができ
る。
シシラン〔Si(OC2H5)4〕、トリイソプロポキシ
アルミニウム〔Al(O−2’−C3H7)3〕などの一
般式、M(OR)n(M:Si,Ti,Al,Zr等の
金属、R:CH3,C2H5等のアルキル基)で表せるも
のである。中でもテトラエトキシシラン、トリイソプロ
ポキシアルミニウムが加水分解後、水系の溶媒中におい
て比較的安定であるので好ましい。
み合わせてコーティング剤に加えることができ、さらに
コーティング剤のガスバリア性を損なわない範囲で、イ
ソシアネート化合物、シランカップリング剤、あるいは
分散剤、安定化剤、粘度調整剤、着色剤などの公知の添
加剤を加えることができる。
アネート化合物は、その分子中に2個以上のイソシアネ
ート基(NCO基)を有するものであり、例えばトリレ
ンジイソシアネート(以下TDI)、トリフェニルメタ
ントリイソシアネート(以下TTI)、テトラメチルキ
シレンジイソシアネート(以下TMXDI)などのモノ
マー類と、これらの重合体、誘導体などがある。
られるディッピング法、ロールコーティング法、スクリ
ーン印刷法、スプレー法、グラビア印刷法などの従来公
知の手段を用いることができる。被膜の厚さは、コーテ
ィング剤の種類や加工機や加工条件によって異なる。乾
燥後の厚さが、0.01μm以下の場合は、均一が塗膜
が得られなく十分なガスバリア性を得られない場合があ
るので好ましくない。また厚さが50μmを超える場合
は膜にクラックが生じ易くなるため問題がある。好まし
くは0.01〜50μmの範囲にあることが好ましく、
より好ましくは0.1〜10μmの範囲にあることであ
る。
鉱物からなる複合薄膜層9を積層した場合について詳細
に説明する。この複合薄膜層9は、ガスバリア性を付与
すると共に、温度依存性や湿度劣化を抑制することを目
的とする。上記目的の達成のために複合薄膜層9として
は、水溶性高分子と無機層状鉱物との複合物膜9である
必要があり、さらに該無機層状鉱物の層間距離が、水溶
性高分子との複合被膜形成前の無機層状鉱物単体の層間
距離に対して1.2倍以上、より好ましくは2倍以上拡
大していることがより好ましい。
膜9中の無機層状鉱物の底面反射(001面)を求める
ことにより算出することができる。即ち、X線回折法に
基づく算出によると、水溶性高分子と混合する前の上述
の無機層状鉱物の層間距離は、無機層状鉱物の種類や水
溶性高分子の種類によって異なるが、通常7〜15Åと
なる。これに対して本発明中の複合物膜9中の無機層状
鉱物の層間距離は、その1.2倍以上となり、より好ま
しいガスバリア性を有するものは2倍以上となる。
機層状鉱物と水溶性高分子とが単に混合分散しているの
ではなく、無機層状鉱物の層間に水溶性高分子がそれを
拡大させるほどに入り込み、無機層状鉱物と水溶性高分
子とが分子レベルで複合化している。このため複合薄膜
層9はガスバリア性がに優れると共に、湿度劣化や温度
依存性を抑制できるものであると考える。
る。該複合薄膜層9中の無機層状鉱物とは、層状構造を
有する結晶性の無機化合物のことをいい、例えばカオリ
ナイト、ハロイサイト、緑泥石、スメクタイト、バーミ
キューライト、パイロフィライト、雲母等に代表される
天然の粘土鉱物、合成スメクタイトなどの化成品などを
挙げることができる。無機層状鉱物である限りは、その
種類、粒径、アスペクト比等は、目的とする要求品質等
により適宜選択することができ、特に限定されないが、
膨潤性が高く、層状構造の層間に水溶性高分子成分が入
り込んで層間が拡大した複合薄膜層を得られやすい点か
らスメクタイト群の無機層状鉱物が適している。スメク
タイト群の具体例としては、モンモリロナイト、サポナ
イト等をあげることができ、その中でも、膨潤性や分散
性、価格面や加工性等の点からモンモリロナイトである
ことがより好ましい。
分である水溶性高分子とは、無機層状鉱物との相溶性が
あり、かつその層間に入り込み易ければ特に限定しない
が、例えばポリビニルアルコールやエチレン−ビニルア
ルコール共重合体などのポリビニルアルコール系樹脂ま
たはそれらの誘導体、セルロースやでんぷんなどの糖
類、ポリアクリル酸やメタクリル酸などの重合体や誘導
体など用いることができる。さらにガスバリア発現性の
面から判断すると、ポリビニルアルコール系またはそれ
らの誘導体であることがより好ましい。
酸ビニルを重合・ケン化(アルカリ処理)して水酸基を
有した高分子の総称であり、ケン化の程度には特に限定
はなく酢酸基が数十%残存している部分ケン化ポリビニ
ルアルコールから酢酸基が数%しか残存していない完全
ケン化ポリビニルアルコールまで、さらに1〜40mo
l%程度エチレンを含有して重合されたエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体まで広く使用可能である。
ついては、周知の方法が使用でき特に限定しない。ま
た、配合比は要求品質によりその値が異なるが、通常無
機層状鉱物と水溶性高分子との重量比で1:99〜9
0:10の範囲であることが好ましい。
膜層9中の無機層状鉱物の層間距離の調整は、使用する
無機層状鉱物と水溶性高分子との組み合わせ、配合割
合、混合時の加熱温度等を適宜選択することにより行う
ことができる。
添加することも可能である。例えば、ガスバリア性の温
湿度依存性、被膜強度、耐水性をより改善することを目
的に添加する金属アルコキシドあるいはその加水分解物
等である。
R)n(MはSi、Al、Ti等の金属元素、Rは炭素
数が1〜4までの低級アルキル基)で表すことができる
ものであり、例えばテトラエトキシシランやトリイソプ
ロポキシアルミニウム等を用いることができる。また、
これらの加水分解物としては、そのアルコキシド基の一
部が加水分解しているものでも全て加水分解されたもの
でも両方共に用いることができる。
させた複合薄膜層を得る場合には、無機層状鉱物と水溶
性高分子とを混合して得られた複合液中に、金属アルコ
キシドの加水分解物を添加すれば良い。その場合の添加
量は、耐水性、可撓性の点から複合液に対して重量で1
〜80%とするのが好ましい。
の厚さで0.01〜50μmの範囲になるようにコーテ
ィングすることが好ましく、より好ましくは0.1〜5
μmの範囲にあることである。0.01μm以下の場合
は均一な塗膜が得られにくく、逆に50μmを越える場
合は膜が割れやすくなり、また不経済のため問題があ
る。
を向上させるために、アンダーコート層8を設けること
の可能性である。例えばポリウレタン系樹脂が使用可能
で、さらに広範囲なプラスチック材料の基材に適応する
ためはポリウレタン系樹脂に界面活性剤を添加して用い
ることがより好ましい。
は側鎖にウレタン結合を有するものであれば特に限定す
るものでなく、例えば、主鎖あるいは側鎖にウレタン結
合を有するものは勿論、ポリエステルポリオールやポリ
エーテルポリオール、アクリルポリオールなどのポリオ
ールとイソシアネート基をもつイソシアネート化合物と
を反応させてウレタン結合を形成するものでも良い。中
でも縮合系ポリエステルポリオール、ラクトン系ポリエ
ステルポリオールなどのポリエステルポリオールとトリ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート等のイソシアネート化合
物とを混合して得られるポリウレタン系樹脂が、最も密
着性に優れるので好ましい。
使用でき、特に限定しない。また配合比についても特に
制限されるものでないが、イソシアネート化合物が少な
すぎると硬化不良を引き起こす場合があるため、好まし
くはポリオール由来のOH基とイソシアネート化合物由
来のNCO基が当量換算で1:0.5〜1:40の範囲
であることである。
つ有機系組成物の総称であり、親水性と親油性という相
反する性質のものをつなぎ合わせる効果が得られるた
め、洗剤原料、乳化剤、分散剤、帯電防止剤、潤滑剤、
顔料分散剤、各種触媒などに用いられるものであり、界
面活性剤の種類として親水基の違いによりアニオン界面
活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両
性界面活性剤に分類される。これらをポリウレタン系樹
脂に添加することで、密着層の表面を親水性に改質しガ
スバリア性被膜層の形成に効果を発揮する。経済性を考
慮すると、少量の添加量で十分な効果が得られるアミン
やピリジン誘導体などのカチオン界面活性剤がより好ま
しい。
を発揮する理由として、複合薄膜層の構成成分である無
機層状鉱物の表面積が大きい側の珪酸4面体層表面が陰
電荷で帯電しているため、カチオン系界面活性剤がアン
ダーコート層の塗布面上を陽電荷(カチオン)に帯電す
ることで、複合薄膜層中の無機層状鉱物がアンダーコー
ト層界面に並行に配向した状態となって形成されている
と考えられる。
ン系樹脂成分/界面活性剤の混合比率は、重量比で10
000/1〜10/1の範囲が好ましい。10000/
1より少ないと被膜の形成に与える効果が見られなくな
り、また10/1より多いと塗布前に液中でイソシアネ
ート化合物と反応して沈殿物などを生じたり、界面活性
剤は比較的高価であるため経済性に欠けてしまうためで
ある。
いが、厚さが0.001μm以下では密着効果や界面活
性剤による被膜形成効果が薄れ、逆に1μm以上では不
経済であるため好ましくない。一般的には0.001〜
1μmの範囲で、実用的には0.05〜0.5μmであ
ることが望ましい。乾燥方法についても特に限定される
ものでなく、通常の方法等で構わない。
形成方法としては、通常のコーティング方法を用いるこ
とができる。例えばディッピング法、ロールコート、グ
ラビアコート、リバースコート、エアナイフコート、コ
ンマコート、ダイコート、スクリーン印刷法、スプレー
コート、グラビアオフセット法等が用いることができ
る。これらの塗工方式を用いて基材の少なくとも片面に
塗布する。この場合、アンダーコート層8と複合薄膜層
9を別々に設けても構わないし、多色のグラビア印刷機
等を用いて両層を同時に設けても構わない。コストの面
を考慮すること、同時に形成した方がより好ましい。乾
燥方法は、熱風乾燥、熱ロール乾燥、赤外線照射など、
特に限定しない。
3に使用した透明ガスバリアフィルムのガスバリア層面
やその反対面上にその他の層を積層することも可能であ
る。例えば印刷層や外側基材・中間基材である。印刷層
は、包装袋などとして実用的に用いるために形成される
ものであり、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロー
ス系、ポリアマイド系、塩酢ビ系等の従来から公知に用
いられているインキバインダー樹脂に各種顔料、ビヒク
ル、可塑剤、乾燥剤、安定剤等の添加剤などが添加され
てなるインキにより構成される層で、文字や絵柄等が形
成されている。形成方法としては、例えばオフセット印
刷法、グラビア印刷法、シルクスクリーン印刷法等の周
知の印刷方式を用いることができる。厚さは、0.1〜
2.0μmの範囲で適宜選択される。
包装材料を得るために設けられるもので、一般的に機械
的強度の面からポリエチレンテレフタレート(PET)
およびポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフ
ィルム、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレ
フィンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボネー
トフィルム、ポリアクリルニトリルフィルム、ポリイミ
ドフィルム等が好ましく用いられ、特に二軸方向に任意
に延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルム、ポ
リプロピレンフィルム等がより好ましい。
られるが、一般的に5〜50μmの範囲内で使用可能で
あるが、本発明の特徴であるサンドイッチ構造が崩れな
い範囲で使用することが必要不可欠である。またその形
成方法としては、2液硬化型ウレタン系樹脂等の接着剤
を用いて貼り合わせるドライラミネート法、ノンソルベ
ントラミネート法、エキストルーションラミネート法等
の公知の方法により積層できる。
ムを用いていない側の面やその面の外側にヒートーシー
ル層を形成及び積層することも可能である。ヒートシー
ル層は、袋状包装体などを形成する際の接着部に利用さ
れるものであり、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−ポリビニルアルコール共重合体、エチレ
ン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エ
ステル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチ
レン−アクリル酸エステル共重合体およびそれらの金属
架橋物等の樹脂が用いられる。厚さは目的に応じて決め
られるが、一般的には5〜200μmの範囲で使用可能
である。しかしその厚さは、本発明の特徴であるサンド
イッチ構造が崩れない範囲で使用することが必要であ
る。
樹脂からなるフィルム状のものを1液湿潤硬化または2
液反応硬化ウレタン系接着剤などを用いて貼り合わせる
ドライラミネート法、無溶剤接着剤を用いて貼り合わせ
るノンソルベント型ドライラミネート法、ポリエチレン
などの熱可塑性樹脂を加熱溶融させカーテン状に押出し
貼り合わせるエキストルージョンラミネート法や共押し
出しラミネート法等いずれも公知の積層方法により形成
することができる。
スバリア性積層体を具体的な実施例を挙げてさらに説明
する。
ィルムとして、厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルムの少なくとも片面に、
電子線加熱方式による真空蒸着装置により金属アルミニ
ウムを蒸発させそこに酸素ガスを導入し、厚さ15nm
の酸化アルミニウムを蒸着して無機酸化物からなる蒸着
薄膜層を設けたものを用いた。
低密度ポリエチレンA(MI=4、密度=0.905、
引張弾性率=105MPa)、面材層3として厚さ20
μmの直鎖低密度ポリエチレンB(MI=4、密度=
0.945、引張弾性率=388MPa)を共押し出し
方法で製膜してフィルム化し、このフィルムを面材層1
の蒸着面の2液硬化型ウレタン系接着剤を用いてドライ
ラミネート法により積層し、本発明の腰強度と耐衝撃性
に優れた透明ガスバリア性積層体を得た。
の透明ガスバリアフィルムの蒸着面上に、更にガスバリ
ア性被膜層として下記組成からなるコーティング剤をグ
ラビアコート法により厚さ0.5μm形成した以外は同
様に本発明の腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバリア
積層体を得た。
合比(wt%)で60/40に混合したもの。(注:
テトラエトキシシラン10.4gに塩酸(0.1N)8
9.6gを加え、30分間撹拌し加水分解させた固形分
3wt%(SiO2換算)の加水分解溶液 ポリビニ
ルアルコールの3wt%水/イソプロピルアルコール溶
液(水:イソプロピルアルコール重量比で90:1
0))
の透明ガスバリアフィルムとして、厚さ20μmの2軸
延伸ポリプロピレンフィルムの片面に、アンダーコート
層としてコート液A(下記参照)をグラビアコート法に
より、80℃のオーブンに通して塗布量0.1(g/m
2)を形成し、次いで複合薄膜層としてコート液B(下
記参照)をグラビアコート法により、80℃のオーブン
に通して塗布量0.5(g/m2)を形成したものを用
いた以外は同様に本発明の腰強度と耐衝撃性に優れた透
明ガスバリア積層体を得た。
00)に、イソシアネート化合物としてトリレンジイソ
シアネート(TDI)を、当量換算でポリエステルポリ
オール由来のOH基に対してイソシアネート化合物由来
のNCO基が1:8になるように混合したポリウレタン
樹脂成分に、さらに添加剤として非イオン界面活性剤を
固形分重量比でポリウレタン樹脂成分50に対して1の
割合で添加してコート液Aを得た。
水溶性高分子としてポリビニルアルコール(重合度17
00)を、重量換算で1:1になるように水で希釈して
コート液Bを得た。
として無機酸化物から蒸着薄膜層を設けなかった以外
は、同様に積層体を得た。
と面材層3の順番を逆にした以外は、同様に積層体を得
た。
ついて、(1)酸素透過率(ml/m2・day・MP
a)、(2)透明性、(3)腰強度、(4)衝撃強度を
評価した。その結果を表1に示す。
RAN−10/50A)を用いて、30℃−70%RH
中の条件下で測定した。
350nmの波長における透過率(%)を測定した。
た。ループスティフネスは、幅25mm、長さ12cm
の短冊状のサンプルを作り、押しつぶし距離20mm、
圧縮速度3.5mm/secにてループをつぶし、ルー
プの反発力を測定するもので、その値が大きいほど、腰
強度が大きいこと示す。
mm、重さ6.5kgの重錘を、高さ1.3mから落と
し、最大荷重を測定した。値が大きいほど、衝撃強度が
高いことを示す。
必要としたガスバリア性(酸素透過率)、透明性、剛性
および耐衝撃性等の特性を全て満たすものはないが、実
施例はそれらの特性を全て満たしていると言える。
においてサンドイッチ構造を形成させることにより、腰
強度と耐衝撃性に優れた包装材料と提供できる。さらに
ガスバリア性付与のためにサンドイッチ構造の一部に透
明ガスバリアフィルムを設けているので実用性の高い包
装材料を提供することができる。
リア積層体の一実施例を示す断面図。
例を示す断面図。
の例を示す断面図。
Claims (13)
- 【請求項1】面材層の少なくとも一方に透明ガスバリア
フィルムが使用されている3層以上の樹脂層からなる積
層体において、その中の隣接する3層以上の層が単層あ
るいは積層された中間層とこの中間層を挟む2枚の面材
層とからなるサンドイッチ構造を有し、中間層を挟む面
材層に使用されている同種あるいは異種の樹脂の弾性率
が、中間層に使用されている樹脂の弾性率より大きいこ
とを特徴とする腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバリ
ア性積層体。 - 【請求項2】面材層の少なくとも一方に透明ガスバリア
フィルムが使用されている3層以上の樹脂層からなる積
層体において、その中の隣接する3層以上の層が単層あ
るいは積層の中間層とこの中間層を挟む2枚の面材層と
からなるサンドイッチ構造を有し、中間層を挟む面材層
に使用されている同種あるいは異種の樹脂の弾性率(E
1、E3)が、中間層に使用されている樹脂の弾性率
(E2)より、弾性率比(E1/E2、E3/E2)で
1.2倍以上大きいことを特徴とする腰強度と耐衝撃性
に優れた透明ガスバリア性積層体。 - 【請求項3】中間層に使用されている樹脂の膜厚が面材
層の樹脂層の膜厚より厚いことを特徴とする請求項1ま
たは請求項2のいずれかに記載の腰強度と耐衝撃性に優
れた透明ガスバリア性積層体。 - 【請求項4】透明ガスバリアフィルムが、プラスチック
材料からなる基材の少なくとも片面に、厚さ5〜300
nmの無機酸化物からなる薄膜層を積層したものである
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに
記載の腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバリア性積層
体。 - 【請求項5】無機酸化物が、酸化アルミニウム、酸化珪
素、酸化マグネシウム単体あるいはそれらの混合物であ
ることを特徴とする請求項4記載の腰強度と耐衝撃性に
優れた透明ガスバリア性積層体。 - 【請求項6】無機酸化物からなる蒸着薄膜層上に、さら
にガスバリア性被膜層を積層した構成において、該ガス
バリア性被膜層が、水溶性高分子と、(a)1種以上の
金属アルコキシドおよびその加水分解物または、(b)
塩化錫の少なくとも一方を含む水溶液あるいは水/アル
コール混合溶液を主剤とするコーティング剤を塗布し、
加熱乾燥してなる層であること特徴とする請求項4また
は請求項5のいずれかに記載の腰強度と耐衝撃性に優れ
た透明ガスバリア性積層体。 - 【請求項7】金属アルコキシドが、テトラエトキシシラ
ンまたはトリイソプロポキシアルミニウム、あるいはそ
れらの混合物であることを特徴とする請求項6記載の腰
強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバリア性積層体。 - 【請求項8】水溶性高分子が、ポリビニルアルコールで
あることを特徴とする請求項6記載の腰強度と耐衝撃性
に優れた透明ガスバリア性積層体。 - 【請求項9】ガスバリアフィルムが、プラスチック材料
からなる基材の少なくとも片面に、無機層状鉱物と水溶
性高分子を主たる構成成分とする複合薄膜層を積層した
ものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
いずれかに記載の腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバ
リア性積層体。 - 【請求項10】複合薄膜層中に、さらに金属アルコキシ
ドあるいはその加水分解物が含まれていることを特徴と
する請求項9記載の腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガス
バリア性積層体。 - 【請求項11】水溶性高分子が、ポリビニルアルコール
系樹脂またはそれらの誘導体であることを特徴とする請
求項9記載の腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバリア
性積層体。 - 【請求項12】無機層状鉱物が、モンモリロナイトであ
ることを特徴とする請求項9記載の腰強度と耐衝撃性に
優れた透明ガスバリア性積層体。 - 【請求項13】複合薄膜層中の無機層状鉱物の層間距離
が、水溶性高分子との複合薄膜層形成前の無機層状鉱物
単体時の層間距離に対して1.2倍以上に拡大している
ことを特徴とする請求項9または請求項12のいずれか
に記載の腰強度と耐衝撃性に優れた透明ガスバリア性積
層体。
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