JP3119108B2 - 印刷層を設けたバリア性の優れた包装材料 - Google Patents

印刷層を設けたバリア性の優れた包装材料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化ケイ素、酸化アル
ミニウム等の無機化合物蒸着層を設けた蒸着フィルムの
改良に係るもので、蒸着フィルムに直接印刷層を設けて
もガスバリア性の低下が小さい包装材料に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、食品、医薬品等の包装に用いられ
る包装材料は、内容物の変質、特に食品においては蛋白
質や油脂等の酸化、変質を抑制し、さらに味、鮮度を保
持するために、また無菌状態での取扱いが必要とされる
医薬品において有効成分の変質を抑制し、効能を維持す
るために、包装材料を透過する酸素、水蒸気、その他内
容物を変質させる気体による影響を防止する必要があ
り、これら気体(ガス)を遮断するガスバリア性を備え
ることが求められている。
【0003】そのため、従来からポリビニルアルコール
(以下、PVAとする)、エチレンビニルアルコール共
重合体(EVOH)、あるいはポリ塩化ビニリデン樹脂
(PVDC)など一般にガスバリア性が比較的高いとい
われる高分子樹脂組成物をラミネートまたはコーティン
グにより設けたガスバリヤ性積層体が、包装フィルムと
して一般的に使用されてきた。
【0004】また、適当な高分子樹脂組成物(単独で
は、高いガスバリア性を有していない樹脂であっても)
にアルミニウム(Al)などの金属または金属化合物を
蒸着した蒸着フィルムや、最近では、一酸化珪素(Si
O)などの珪素酸化物(SiOx)薄膜、酸化マグネシ
ウム(MgO)薄膜などを、透明性を有する高分子材料
からなる基材上に蒸着などの形成手段により形成した蒸
着フィルムが開発されている。これらは高分子樹脂組成
物からなるガスバリア材より優れたガスバリア特性を有
しており、高湿度下での劣化も少ないので、このガスバ
リヤ材を包装材料に用いた包装フィルムが一般的に使用
され始めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のPVA、EVO
H系の高分子樹脂組成物を用いてなるガスバリア性積層
体は、温度依存性及び湿度依存性が大きいため、高温ま
たは高湿下においてガスバリア性の低下が見られ、特に
水蒸気バリア性が低下する。また、包装の用途によって
は煮沸処理やレトルト処理を行なうとガスバリア性が著
しく低下することがある。
【0006】またPVDC系の高分子樹脂組成物を用い
てなるガスバリア性積層体は、湿度依存性は小さいが、
酸素バリア性を1cc/m2 ・day・atm以下とする
高ガスバリア材(ハイガスバリア材)を実現すること
は、困難であるという問題がある。また被膜中に塩素を
多量に含むため、焼却処理やリサイクリングなど廃棄物
処理の面で問題がある。
【0007】さらに、上述したような、一酸化珪素(S
iO)などの珪素酸化物、酸化マグネシウム(MgO)
等の無機物化合物を蒸着により設けた蒸着フィルムは、
ガスバリア層に用いられる無機化合物の薄膜が可撓性に
欠けており、揉みや折り曲げに弱く、また基材との密着
性が悪いため、取り扱いに注意を要し、特に印刷、ラミ
ネート、製袋など包装材料の後加工の際に、クラックが
発生しガスバリア性が著しく低下する問題がある。
【0008】このため、図3に示すように、印刷基材5
2に印刷層53を設けた印刷フィルム51と、蒸着基材
42に蒸着層43を設けた蒸着フィルム41とを、接着
層61を介して貼り合わて、印刷による表示をしている
のが一般的であった。なお、71は包装材料にヒートシ
ール性を付与するためのシーラント層である。また、蒸
着層上に直接印刷層を形成できるように、蒸着層面に印
刷のための樹脂コート層を設けることが提案されている
が、この樹脂コート層を設けることにより、逆にバリア
性が低下してしまう傾向にあり、良好な手段となってい
なかった。
【0009】そこで、本発明は、可撓性を有するととも
に酸素、水蒸気などに対するガスバリア性に優れ、蒸着
フィルムに直接印刷層を設けても、ガスバリア性の低下
が小さい、バリア性の優れた包装材料を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基材に無機化合物蒸着層、水溶性高分子と金属アルコキ
シドまたはその加水分解物を含む被覆層を順に設けたバ
リア材の、前記被覆層上に印刷層を設けたことを特徴と
する、印刷層を設けたバリア性の優れた包装材料であ
る。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1の発明
の、水溶性高分子と金属アルコキシド、またはその加水
分解物を含む被覆層に代えて、水溶性高分子と塩化錫を
含む被覆層を設けたことを特徴とする、印刷層を設けた
バリア性の優れた包装材料である。
【0012】上記発明において、基材には、無機化合物
蒸着用のアンカーコート層を設けることが好ましい。
【0013】また、上記バリア材の被覆層側には、接着
層を介してシーラント層を設けることが好ましい。この
際、被覆層とシーラント層の間には、さらに接着層を介
して介在フィルムを設けることができる。
【0014】さらに、上記バリア材の蒸着層と反対の側
には、プラスチックフィルムからなる外装材を設けるこ
とが好ましい。
【0015】
【作用】本発明の包装材料は、基材に無機化合物蒸着
層、水溶性高分子と金属アルコキシドまたはその加水分
解物の被覆層、あるいは水溶性高分子と酸化錫からなる
被覆層を順次設け、この被覆層上に印刷層を設けた構成
としたので、印刷加工時、印刷インキの成分による影
響、印刷層形成時の影響により、蒸着層に生じるピンホ
ール、クラック等の発生を防止することができる。
【0016】これにより、蒸着フィルムに直接印刷層を
設けても、高いガスバリア性、耐水性が維持され、かつ
耐内容物性に優れた包装材料が得られる。また、蒸着フ
ィルムに直接シーラント層を設けても、接着剤、アンカ
ー剤等の接着層による影響がないので、容器に成形した
後のガスバリア性、耐水性が維持できる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例を詳細に説明する。図1は
本発明の包装材料の一実施例を示す断面図、図2は、本
発明の包装材料の他の実施例を示す断面図である。
【0018】図1において、1はバリア材であり、2は
基材、3は無機化合物蒸着層、4は被覆層、5は印刷
層、6は接着層、7はシーラント層である。基材2は、
シート状またはフィルム状のものであって、ポリオレフ
ィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステ
ル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド
(ナイロン−6、ナイロン−66等)、ポリ塩化ビニ
ル、ポリイミドなど、あるいはこれらの高分子の共重合
体など、通常包装材料として用いられるプラスチックフ
ィルムないしはシートが使用できる。
【0019】この基材2には、例えば帯電防止剤、紫外
線吸収剤、可塑剤、滑剤、着色剤など公知の添加剤を加
えることができ、必要に応じて適宜添加される。
【0020】さらに基材2の表面(蒸着面)をコロナ処
理、アンカーコート処理等の表面改質を行い、蒸着層の
密着性を向上させることも可能である。
【0021】無機化合物蒸着層3は、珪素、アルミニウ
ム、チタン、ジルコニウム、錫などの酸化物、窒化物、
弗化物の単体、あるいはそれらの複合物からなり、真空
蒸着法、スパッタリング法、プラズマ気相成長法(CV
D法)などの真空プロセスにより形成される。
【0022】無機化合物蒸着層3の膜厚は、用途や第2
層(被覆層)の膜厚によって異なるが、数十Åから50
00Åの範囲が望ましい。しかし、50Å以下では薄膜
の連続性に問題があり、また3000Åを越えるとクラ
ックが発生しやすく、可撓性が低下するため、好ましく
は50〜3000Åである。
【0023】被覆層4は、水溶性高分子と、(a)1種
以上の金属アルコキシド及びその加水分解物、または
(b)塩化錫の少なくとも一方を含む水溶液、あるいは
水/アルコール混合溶液を主剤とするコーティング剤か
らなる。水溶性高分子と塩化錫を水系(水あるいは水/
アルコール混合)溶媒で溶解させた溶液、あるいはこれ
に金属アルコキシドを直接、あるいは予め加水分解させ
るなどの処理を行ったものを混合した溶液を、プラスチ
ック基材2上の無機化合物蒸着層3にコーティング、加
熱乾燥し、形成したものである。コーティング剤に含ま
れる各成分について以下に詳述する。
【0024】本発明でコーティング剤に用いられる水溶
性高分子はポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、アルギン酸ナトリウムなどが挙げられる。特
にポリビニルアルコール(PVA)を本発明のガスバリ
ア性積層体のコーティング剤に用いた場合にガスバリア
性が最も優れる。ここでいうPVAは、一般にポリ酢酸
ビニルをけん化して得られるもので、酢酸基が数十%残
存している、いわゆる部分けん化PVAから、酢酸基が
数%しか残存していない完全けん化PVAまでを含み、
特に限定されるものではない。
【0025】また、塩化錫は塩化第一錫(SnC
2 )、塩化第二錫(SnCl4 )、あるいはそれらの
混合物であってもよく、無水物でも水和物でも用いるこ
とができる。
【0026】さらに金属アルコキシドは、テトラエトキ
シシラン〔Si(OC2 5 4 〕、トリイソプロポキ
シアルミニウム〔Al(O−2’−C3 7 3 〕など
の一般式、 M(OR)n (M:Si、Ti、Ai、Zr等の金属、R:CH3
2 5 等のアルキル基)で表せるものである。中で
も、テトラエトキシシラン、トリイソプロポキシアルミ
ニウムが加水分解後、水系の溶媒中において比較的安定
であるので好ましい。
【0027】上述した各成分を単独またはいくつかを組
み合わせてコーティング剤に加えることができ、さらに
コーティング剤のバリア性を損なわない範囲で、イソシ
アネート化合物、シランカップリング剤、あるいは分散
剤、安定化剤、粘度調整剤、着色剤など公知の添加剤を
加えることができる。
【0028】例えばコーティング剤に加えられるイソシ
アネート化合物は、その分子中に2個以上のイソシアネ
ート基(NCO基)を有するものであり、例えばトリレ
ンジイソシアネート(TDI)、トリフェニルメタント
リイソシアネート(TTI)、テトラメチルキシレンジ
イソシアネート(TMXDI)などのモノマー類と、こ
れらの重合体、誘導体などがある。
【0029】コーティング剤の塗布方法には、通常用い
られる、ディッピング法、ロールコーティング法、スク
リーン印刷法、スプレー法など従来公知の手段が用いら
れる。皮膜の厚さはコーティング剤の種類によって異な
るが、乾燥後の厚さが約0.01〜100μmの範囲で
あればよいが、50μm以上では、膜にクラックが生じ
やすくなるため、0.01〜50μmとすることが望ま
しい。
【0030】以上の構成からなるバリア材1は、本発明
の包装材料において1層設けられるが、さらに高いバリ
ア性が必要な場合には、バリア材1を2層以上設けた構
成にすることができる。
【0031】本発明は、上記バリア材1の被覆層4上に
印刷層5を設けることを特徴とする。印刷層5を形成す
る印刷インキは、特に限定されないが、ウレタン系樹脂
をバインダーとしたものが好ましい。
【0032】上述した、印刷層5を形成したバリア材1
には、通常、包装材料にヒートシール性を付与するため
のシーラント層7を形成する。シーラント層7は、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン共重合体、飽和ポ
リエステル等、ヒートシール性を有する樹脂であれば目
的に応じて使用することができる。このシーラント層7
は、フィルム化した材料を接着剤からなる接着層6を介
してラミネートして設けてもよいし、溶融した樹脂をア
ンカー剤からなる接着層6を介して、押出しコーティン
グによりラミネートしてもよい。
【0033】図1に実施例では、印刷層5面にシーラン
ト層7を積層したが、これに限られることはない。
【0034】また、シーラント層7と被覆層4(印刷層
5)との間には、必要に応じてさらに別の介在フィルム
9を設けることもできる(図2参照)。
【0035】この介在フィルム9としては、延伸ポリエ
ステルフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、延伸ナ
イロンフィルム等の機械的強度の安定したフィルム、ま
たは、エチレン−ビニルアルコール共重合体や無機化合
物の蒸着フィルムのように、バリア性の優れたフィルム
等を、目的に応じて選択可能である。
【0036】また、バリア材1とシーラント層7とを、
溶融押し出した接着性樹脂(例えば低密度ポリエチレン
等の接着性ポリオレフィン)を介して積層する、いわゆ
るサンドラミネート法を採用することができ、このとき
上記接着性樹脂は介在フィルム9あるいは接着層6とし
て機能する。
【0037】また、図2に示すように、バリア材1の蒸
着層3と反対の側には、プラスチックフィルムからなる
外装材8を、必要に応じて接着層6を介して設けること
もできる。この外装材8は、上述の介在フィルム9と同
様の、延伸ポリエステルフィルム、延伸ポリプロピレン
フィルム、延伸ナイロンフィルム等の機械的強度の安定
したフィルム、または、エチレン−ビニルアルコール共
重合体や無機化合物の蒸着フィルムのように、バリア性
の優れたフィルム等を、目的に応じて選択可能である。
【0038】シーラント層7をバリア材1の蒸着層3と
反対の側に設ける構成とした場合には、上記外装材8
は、バリア材1の被覆層4(印刷層5)面に設けること
ができる。
【0039】上述のようにして得られた本発明の包装材
料は、シーラント層7を内面として、ピロー包装袋、4
方シール袋、3方シール袋、ガゼット状袋、スタンディ
ングパウチ、バッグインボックスの内袋等の容器に成形
して用いることができる。
【0040】<実施例1>厚さ12μmのポリエチレン
テレフタレート(PET)をプラスチック基材とし、そ
の上面にSiO(酸化ケイ素)を蒸着源とし、電子線加
熱方式による真空蒸着法により、膜厚400Åの蒸着層
を形成し、さらに下記組成からなる塗液をバーコーター
により塗布し、乾燥機で120℃、1分間乾燥させ、厚
さ約0.5μmの被覆層を形成した。
【0041】・塗液の成分 テトラエトキシシラン〔Si(OC2 5 4 〕10.
4gに塩酸(0.1N)を89.6g加え、30分間撹
拌し加水分解させた固形分3wt%(SiO2換算)の
加水分解溶液(A)と、ポリビニルアルコールの3.0
wt%の水/イソプロピルアルコール(90/10)溶
液(B)を混合した組成。
【0042】次に、被覆層面に2液硬化型インキ(ラミ
スターあるいはニューLPスーパー、いずれも東洋イン
キ製造株式会社製)をそれぞれグラビア印刷機により、
白色、赤色、黒色の印刷層を、別々に形成した。それぞ
れの印刷層を形成する前後の包装材料の酸素透過度、水
蒸気透過度をそれぞれ測定した。結果を表1に示す。な
お、酸素透過度は、モコン法により測定し、水蒸気透過
度は、モコン法(40℃、90%RH)により測定し
た。
【0043】
【表1】
【0044】<比較例1>実施例1の被覆層を設けない
以外は、実施例1と同じ構成、条件で、蒸着層上に白色
の印刷層を設け、実施例1と同様のテストを行なった。
結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】<実施例2>実施例1の蒸着層として酸化
アルミニウムを形成した以外は、実施例1と同じ構成
で、実施例1同様の印刷層を設け、同様に評価した。結
果を表3に示す。
【0047】
【表3】
【0048】<実施例3>実施例1の包装材料の印刷層
側に、ウレタン系の2液硬化型接着剤(A−515、武
田薬品工業株式会社製)を介して、厚さ60μmの低密
度ポリエチレン(AJ−1、タマポリ株式会社製)をド
ライラミネート法により積層して、包装材料を得た。こ
の包装材料の酸素透過度、および水蒸気透過度を実施例
1同様に(低密度ポリエチレンのラミネート加工前後
に)測定した。結果を表4に示す。
【0049】
【表4】
【0050】<実施例4>実施例2の包装材料の印刷層
側に、ウレタン系の2液硬化型接着剤(A−515、武
田薬品工業株式会社製)を介して、厚さ60μmの低密
度ポリエチレン(AJ−1、タマポリ株式会社製)をド
ライラミネート法により積層して、包装材料を得た。こ
の包装材料の酸素透過度、および水蒸気透過度を実施例
1同様に(低密度ポリエチレンのラミネート加工前後
に)測定した。結果を表5に示す。
【0051】
【表5】
【0052】
【発明の効果】本発明は、以上の構成からなるので、無
機化合物の蒸着層に直接印刷層を設けた包装材料に比べ
て、バリア製の低下が小さく、印刷層を形成するための
別のフィルムや樹脂層を設ける必要がなくなった。
【0053】また、被覆層面に接着層を介して介在フィ
ルムやシーラント層を設けることが可能となり、柔軟な
包装材料、包装体へのへの応用範囲が広がった。さら
に、蒸着層の厚さが薄いので、蒸着層を形成する時間が
短くて済み、生産効率がよく、価格的にも優位なもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装材料の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の包装材料の他の実施例を示す断面図で
ある。
【図3】従来の包装材料を示す断面図である。
【符号の説明】
1…バリア材 2…基材 3…蒸着層 4…被覆層 5…印刷層 6…接着層 7…シーラント層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−309913(JP,A) 特開 平7−164591(JP,A) 特開 平6−192454(JP,A) 特開 平6−329821(JP,A) 特開 平6−278240(JP,A) 特開 平6−182932(JP,A) 特開 昭56−4563(JP,A) 特開 平5−131590(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材に無機化合物蒸着層、水溶性高分子と
    金属アルコキシドまたはその加水分解物を含む被覆層を
    順に設けたバリア材の、前記被覆層上に印刷層を設けた
    ことを特徴とする、印刷層を設けたバリア性の優れた包
    装材料。
  2. 【請求項2】基材に無機化合物蒸着層、水溶性高分子と
    塩化錫を含む被覆層を順に設けたバリア材の、前記被覆
    層上に印刷層を設けたことを特徴とする、印刷層を設け
    たバリア性の優れた包装材料。
  3. 【請求項3】基材が、無機化合物蒸着用アンカーコート
    層を有する、請求項1または請求項2のいずれかに記載
    の包装材料。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    のバリア材の被覆層側に、接着層を介してシーラント層
    を設けたことを特徴とする包装材料。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    のバリア材の被覆層側に、それぞれ接着層を介して、介
    在フィルム、シーラント層を順次設けたことを特徴とす
    る包装材料。
  6. 【請求項6】基材の蒸着層と反対側に、プラスチックフ
    ィルムからなる外装材を設けたことを特徴とする、請求
    項1ないし請求項5のいずれかに記載の包装材料。
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