JP2001286532A - 温熱滋養灸 - Google Patents

温熱滋養灸

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JP2001286532A
JP2001286532A JP2000108528A JP2000108528A JP2001286532A JP 2001286532 A JP2001286532 A JP 2001286532A JP 2000108528 A JP2000108528 A JP 2000108528A JP 2000108528 A JP2000108528 A JP 2000108528A JP 2001286532 A JP2001286532 A JP 2001286532A
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carbonized
nutrient
nutrient component
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Yoshinobu Sugimoto
義宣 杉本
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KAMAYA MOGUSA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無煙無臭で発熱する炭化成形艾の発生熱と栄
養素成分の液汁を同時に供給し、且つ、炭化成形艾と栄
養素成分の取り替えを容易にする。 【解決手段】 炭化成形艾5と該炭化成形艾5を置く耐
熱性材料からなる上棚7と、栄養素成分6と該栄養素成
分6を置く複数の小穴17のある下棚8を有し、これらを
取り巻く筒状容器と、該筒状容器下端の底面9に接着層
10を設けてなる温熱滋養灸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無煙無臭で発熱す
る炭化成形艾の発生熱と栄養素成分の液汁を同時に供給
し、且つ、炭化成形艾と栄養素成分の取り替えを容易に
した温熱滋養灸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】小粒に揉んで円錐状にした艾玉を経穴に
貼着して熱刺激を与えながら治療する灸が直接灸で、身
体を温め血流を正常に導いてゆく栄養素を隔物にした灸
が滋養灸であり薬物灸であって、いずれも古くから灸治
療に用いられている。
【0003】滋養灸には香辛料の大蒜(ニンニク)や生姜
(しょうが)などを用いた大蒜灸や生姜灸があり、加工食
品の味噌や食塩を有効活用した味噌灸や塩灸、新鮮な枇
杷葉(びわよう)や十薬葉(じゅうやくよう=どくだみよ
う)などを生かした枇杷灸や十薬灸などがある。滋養灸
には伝承された家伝灸、術者(針灸師)が独自にあみだし
た自然素灸、大蒜や味噌などを用いた家庭灸、紙巻艾に
細長い自然素を挿入した市販灸など各種各様な灸が存在
している。
【0004】最近になって、無煙、無臭の間接灸も種々
開発され、いくつか提案されている。例えば特開平4-69
344には炭化艾自体にもぐさエキスや漢方生薬エキスを
混合した無煙無臭・灸組成物が、実開平5-74535号に
は、燻蒸したもぐさを主体台形状に成形した灸頭針用成
形体が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】滋養灸で施灸する場
合、家庭では購入した大蒜や生姜を洗って水切りをした
のち、適宜な寸法に切断した切片を治療点に貼付し、そ
の上に艾玉を固定して燃やしながら治療するが、切片の
厚さや艾玉の大きさで投与熱は如何様にも変化して異な
った熱さを呈するようになるから施灸の程度が広範囲に
変え得る利点がある。
【0006】しかしながら、艾玉があまりに小さいと熱
量が不足して僅かな滋養分しか供給しないし、艾玉が大
きすぎると高熱が滋養素に波及して高温化した液汁を供
給するから蒸気火傷を被ることがある。火傷が深層部に
及ぶと完治するまでに化膿する虞がある。広範囲に化膿
すると完治してもケロイド状の傷痕を留めるという結果
を招くことがある。
【0007】滋養素が艾玉の発生熱に刺激されると、含
有成分の炭素や窒素・鉄分などの無機物、脂肪や類脂肪
・タンパク質などの有機物に分解されて治療点に流出す
る。流出物は皮膚が吸収したり蒸散してゆくが、不揮発
性の脂肪類はタール化して肌に固着し汚点となって残留
する。残留物を除去しないと痣(あざ)状の痕跡が付着す
ることがある。
【0008】滋養灸による施灸では、艾の煙と臭気に滋
養素の固有臭が混入して異臭となって漂い鼻腔を刺激し
ながら室内に充満する。日ごと施灸をしていると、衣類
やカーテン・家具・調度品などに染み込んで終日臭いつ
づけるから、家人や外来者に迷惑をかけるようになる。
これの解決の試みとして、無煙灸もあるが、やはり施灸
効果において、生の艾に優るものはない。
【0009】本発明は、以上のような諸問題、すなわ
ち、常に適度な滋養分を皮膚に供給でき、火傷や灸痕の
発生がなく、かつ施灸時の発煙のない間接灸につき検討
を加えたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】炭化成形艾と該炭化成形
艾を置く耐熱性材料からなる上棚と、栄養素成分と該栄
養素成分を置く複数の小穴のある下棚を有し、これらを
取り巻く筒状容器と、該筒状容器下端の底面に接着層を
設けてなる温熱滋養灸である。大蒜や生姜などの切片の
厚さや艾玉の大きさで、投与熱や供給成分は如何様にも
変化する。温熱滋養灸のように、上棚7と栄養素成分を
設けて制御するようにした。制御方法として、本発明で
は、熱源を置く上棚と、栄養素成分を置く下棚を設け
て、投与熱と供給成分の制御をした。すなわち、上棚で
少なくても発生熱の1/5〜1/6程度を減温させる。そして
下棚の栄養素成分に伝達熱の1/2〜1/3を吸収させる。上
棚と下棚の二段構えで制御すると、波及熱で温められた
栄養成分が適温の液汁を皮膚へ供給することになる。
【0011】従来の艾玉は、その大小や硬軟で投与熱が
強くもなり弱くもなるが、熱が高くなるにつれ皮膚損傷
は過大化する。炭化艾を型込め成形して炭化成形艾を製
作した。任意選定したどの炭化成形艾に着火しても一定
温度を放ちながら発熱し燠火(おきび)になっても放熱す
るが、発生熱を段階的に制御すると適温を供給するよう
になり水疱や炎症などが発生しなくなる。炭化成形艾
は、中実の塊状成形物でもよいが、発生熱の制御の点か
らみると、中空又は貫通穴を有する台状又は筒状にする
のが好ましい。
【0012】大蒜や生姜を準備する手間暇の億劫さが禍
してか、滋養灸をすえる家庭は皆無に等しくなってい
る。自然消滅が忍び難い有用な灸だけに、栄養素成分を
作成してこれらを成形物、例えば錠剤化して形を整え、
施灸の繁雑さを解消するようにした。栄養素成分は無機
物や有機物を供給するが、皮膚残留物は下棚や固定筒に
遮られて未留のままであるから、施灸後は容器から取出
し、次の栄養素成分の錠剤と交換するだけでよい。
【0013】滋養灸は施灸中に異臭を漂わすから敬遠さ
れがちである。栄養素成分は温熱滋養灸が示すように下
棚で支えられ、炭化成形艾より下方に位置しているため
僅かな臭気を漂わす程度である。施灸者は僅かな臭いを
嗅いで滋養素の種類を判別する程度になるので、無煙無
臭に近くなるので好ましい。
【0014】本発明の温熱滋養灸は従来の課題事項を解
決したばかりでなく、独自性を具備した灸用具である。
その1は、容器の紙筒を組み合わせて放射熱を下げるよ
うに努めたから、施灸中の位置変換が可能になったこ
と。その2は、指先や手先の不自由な人でも簡単に装着
でき、装着したままで栄養素成分や炭化成形艾が取り替
えられること。その3は、接着層のために、傾斜した皮
膚上に貼付し身体を少々動かしたくらいでは、灸具が倒
れたり燃焼艾や燃焼灰が落下しないことなど現代生活に
適合した温熱滋養灸となっている。
【0015】
【発明の実施の形態】温熱滋養灸の詳細を断面図に示し
たものが図1で、ここでは容器に3重の紙筒を示す。紙
筒は、中筒1、固定筒2、外筒3及び支え筒4からな
り、必須用品の炭化成形艾5と栄養素成分6を内蔵して
いる。また、中筒1の上部で上棚7を保持し、その下端
部と固定筒2の上端部と栄養素成分6を載置する下棚8
を挟んで保持している。底面9は紙筒の下端同士が重な
って円環状の底面を形成し、底面全域に粘着剤を塗布し
て粘着層10をつくり、粘着層10が他に接触したり、固形
化したり劣化するのを防ぐため離形紙11を貼って保護し
ている。紙筒は天然材料であるから、公害のない廃棄物
である。
【0016】図1に示す温熱滋養灸の中筒1と外筒3と
に、図2〜図4のような長方形の出入口を作成した。施
灸に際しては、中筒1を回転させて外筒3の切欠部12
が、図2の閉の状態から図3の半開状態を経て図4のよ
うに全開して中筒1の切欠部13と一致させた状態で出入
口14を形成する。この出入口より栄養素成分6を下棚8
上に挿入し、中筒1を更に回転させて図3から図2の状
態に下棚8に沿って水平移動させ外筒3の出入口を中筒
1の壁面で塞いで図2の状態で用いるが、継続施灸で栄
養素成分6は消耗するから、中筒1を逆移動させて出入
口をあけると、使用済の栄養素成分6が簡単に取りださ
れる。
【0017】図1に示す中筒1と固定筒2・外筒3・支
え筒4を温熱滋養灸の位置に配置した容器の好適な、そ
れぞれの寸法例は、表1のとおりである。
【0018】
【表1】
【0019】本発明で用いる図1から図4に示す複数個
の炭化成形艾5の発熱量を測定したが、それら相互間の
誤差は微小であった。しかし、温熱滋養灸の紙筒の内径
と長さが相違すると異なった温度になってくる。例え
ば、内径が大きく長さが長いと温度は低くなるが、逆に
すると、皮膚に対して高い温度を呈するようになる。容
器を形成する紙筒それぞれの効用をまとめたのが表2で
ある。
【0020】
【表2】
【0021】炭化成形艾は燠火になっても発熱が持続す
るという特異性を秘めた艾炭(がいたん)である。艾炭で
成形加工したものが半球台状の炭化成形艾5で、図5の
ように内部が中空で頭部に貫通穴15を設けた直径14mm・
高さ8mm・重量0.25gの黒色物体で、無煙無臭のまま長
時間燃焼し燠火になっても持続発熱するものである。
【0022】半球台状にした炭化形成艾5の内部を中空
にして頭部に貫通穴15を穿つと、中空だけの成形物より
いくらか高温で発熱する。内部が中空な成形物は無垢よ
りいくらか高温で燃える。貫通穴15や中空16にした炭化
成形物の他の形状が図6〜図9である。
【0023】図6と図7の円柱状と、図8と図9の円錐
台状の燃焼物で直径と高さが等しいときは、円柱の方が
高温燃焼し長い時間発熱する。円柱状と円錐台状の中空
同士を比較すると、同じ容積なら円柱状が発熱度に勝り
持続時間も長くなる(図6と図8)。貫通穴15では発生熱
の一部が頂上穴から飛散するから波及熱は中空16だけの
燃焼物より低く燃焼時間も短い(図7と図9)。
【0024】直径約15mm・厚さ2〜3mmの円盤状の成形
物が栄養素成分6で、中筒1と固定筒2に挟まれた下棚
8に支えられている。栄養素成分6が波及熱で温められ
ると、滋養汁となって下棚8に穿った小穴17から治療点
に供給されてゆく。
【0025】栄養素成分6に保湿剤を配合していても、
水分の蒸発は阻止できないから経時と共に乾燥してゆ
く。乾燥が進行するにつれ蓄熱力が減退し波及熱を緩和
に導くだけの能力を失ってしまう。したがって、水分の
蒸散や菌芽・腐敗などを阻止するため、図10のような凹
部を設けたフイルムに栄養素成分6を1枚づつ挿入し、
表面を別なフイルムで覆ってスキンパックと真空包装を
かねた包装を施して空気の流通を遮断すると新鮮さを保
つようになる。但し、フイルムはナイロンとポリエステ
ルの2層構造やナイロンとポリエステルにナイロンを加
味した3層構造だと空気を遮断することができる。
【0026】栄養素成分6は、人体に有用な食品や生薬
を擦り潰して粉末にするか、スライスした粉末あるいは
市販の粉末を用い、糊剤やゲル剤・水などを処方して撹
拌・練合しながら所定粘度に仕上げ平板状に圧延して円
盤状にプレスしたものである。栄養素に用いる食品類や
生薬類をまとめたのが表3である。
【0027】
【表3】
【0028】栄養素に配合する組成物は、人体に無害で
皮膚に柔らかく作用して臭いの少ない植物や海草から抽
出した天然素材が適している。植物から抽出した組成物
にはα化澱粉やデキストリン、エーテル化澱粉、エステ
ル化澱粉とそれらの誘導体やセルロースパウダー、リグ
ニン、CMCなどがあり、海草から抽出したアルギン酸
ナトリウムを主成分にしたものも適している。また、合
成品ではポリビニルアルコールが有用である。
【0029】ゲル剤としてはシリカゲル以外に非結晶で
靱質な天然水溶性高分子の寒天やゼラチン、セルロース
エーテル系水溶性ポリマー、CMC系水溶性ポリマーの
ほか、合成品のポリアクリル酸系ポリマーなどが用いら
れる。特に水分を吸収した保水性ポリマーやシリカゲル
は波及熱によって水分を放出する性質があるので、栄養
素を強固につなぐ上記の糊剤を補填すると有効に働いて
ゆく。
【0030】上棚7は炭化成形艾5を保持しながら発生
熱を制御する遮蔽物であると同時に、炭化成形艾5の炎
が紙筒を急襲して中筒1が焼け焦げるのを防ぐ作用も担
っている。したがって、耐熱性や難燃性に優れたシート
状の不織布から厚さ1〜2mmのものを選んで底付き円筒
状容器に加工してこのような条件を満たすようにしてい
る。
【0031】上棚7に用いるシートは、炭化艾の火力で
発煙したり発臭しない物質であり、投与熱を吸収しても
膨張や収縮・変形・変質しない等の条件を具備した不織
布が望ましい。この条件を満足する不織布は、例えば、
アルカリ繊維を焼成炭化した旭化成工業株式会社のラス
タン(商品名)や東邦レーヨン株式会社のPAN系炭素繊
維のベストファイトペーパー(商品名)は耐炎性や耐熱性
に優れ、空気中で燃えたり熔融しない特性を備えてい
る。表4は耐炎性や耐熱性に優れた繊維類の一覧表であ
る。
【0032】
【表4】
【0033】下棚8は、片面をアルミ箔で被覆した厚さ
0.4〜0.6mmの洋紙を直径20mm円形に仕上げ、中心に穿っ
た2〜3mmの小穴17と中心より直角に放った4本の放射
線上の5〜6mmの位置にあけた4個の小穴17とが熱成分
通過穴である。因みに下棚8は栄養素成分6を保持する
と同時に炭化成形艾5の燃焼熱を適度に吸収する間隔を
保つ役目もする。
【0034】本発明の温熱滋養灸の底面9は、固定筒2
と外筒3と支え筒4の下端同士が重合して約3mm幅の同
心円の接着層になっている。ここでは、合成ゴムが主成
分の粘着剤を幅3mmの全域に塗布して粘着層10をつく
り、粘着層10の片面に離形紙11を貼って粘着成分が放逸
して粘着力が劣化するのを防いでいる。粘着剤のほか、
再湿接着剤も複数回の使用に耐えるので、好適なもので
ある。例えば、水溶性高分子であるPVAやCMCなど
の水溶液に、豆科植物グアの種子から精製した淡灰色の
粉末グアーガムを混入して粘着液をつくって容器の底面
全域に塗布して粘着層10をつくると、経時と共に自然乾
燥して固化するが、唾液又は水を与えると容易に糊成分
が復活して表面が柔軟になるから皮膚密着が容易になる
ばかりでなく、皮膚上の油脂成分を吸着しないから複数
回の使用を促す糊剤となる。このような再湿性の粘着層
10の場合は、離形紙11を省略して、容器を包装するだけ
の製品とする。
【0035】
【実施例】実施例1 温熱滋養灸の容器として、図1に示す形状で、表1に示
す大きさのものを作成し、上棚に前述した「ラスタン」
を下棚にアルミ箔積層洋紙(厚さ0.5mm)の中心に2mmの
小穴、周囲に5mmの小穴を4個設けたものを使用した。
上棚には図5の形状の0.25gの炭化成形艾を置き、下棚
には直径15mm厚さ2.5mmの錠剤にした大蒜からなる栄養
素成形物を置いた状態で施灸する皮膚上に粘着層で固定
し、着火した。一方、比較例として、従来の滋養灸であ
る輪切した大蒜の上に、小指先ほどの艾玉(約1g)を置
いて着火した。滋養灸と温熱滋養灸図1の性能を比較し
た。結果を表5に示す。
【0036】
【表5】
【0037】表5から明らかなように、従来の滋養灸で
は温熱を感じるまでに約2分かかったが、本発明の温熱
滋養灸では3分が過ぎた頃から熱を感じ始めた。前者の
温度の約85℃は高温に属する温度だから皮膚は熱汁で火
傷していた。後者の最高温度の約49℃〜51℃は前者より
約35℃も低いため、心地よい刺激が持続し、薄紅色に染
まった治療点の周囲を少量の液汁が包んでいた。
【0038】実施例2 本発明の炭化成形艾と従来の艾玉の熱的性質のみを比較
した。すなわち、艾を燻蒸処理すると自重が1/4の炭化
艾が生成される。その炭化艾を成形したものが炭化成形
艾5で目方は約0.25gであった。重量が0.25gの炭化成形
艾5は艾1gの重量に相当するから、炭化成形艾(0.25g)
を艾玉(1g)とを比較しながら測定した比較表が表6で
ある。
【0039】
【表6】
【0040】無煙無臭の炭化形成艾5は190〜210℃で約
240秒発熱したが、有煙有臭の艾玉は110〜130℃で約90
秒間だけ燃焼していた。前者は後者より約2.6倍も長く
燃えていたことになる。また、炭化成形艾5の燠火が19
0℃より降下して100℃に達するまでに約540秒かかった
が、艾玉は120℃の燠火が70℃になるのは約40秒だった
から前者が約13倍も長く放熱していたことになる。
【0041】実施例3 実施例1における容器円の(1)炭化成形艾、(2)上棚の真
下及び(3)施灸者の皮膚上温度変化を経時的に調べた。
炭化成形艾5の発生熱は艾玉より高温である。炭化艾を
熱源とした温灸用具は炭化艾の形状と温灸用具の制御次
第で異なった熱になってくる。制御部位に到達する熱が
推移する状態を測定したグラフが図11である。但しグラ
フにおける横軸は時間(分)を表し縦軸は温度(℃)を表示
している。
【0042】図11のグラフで、(1)の放物線は炭化成形
艾5の発生熱と燠火が持続する状態を表示し、(2)の曲
線は炭化成形艾5の投与が上棚7を通過した瞬間の温度
を測定した軌跡である。(3)の平坦線は上棚7を通過し
た熱を栄養素6が吸収した余熱を皮膚上で測定したグラ
フである。因にA−A’は水泡が発生すると推測した温
度の目安線である。
【0043】(1)の放物線は炭化成形艾5の発熱が最高
温度の約190℃に達した3分30秒頃から燠火に変わって
徐々に降下してゆく状態を示し、(2)の曲線は(1)の投与
熱を上棚7が約40℃制御して150℃に達した5分30秒頃
から120℃以下に降下するまでの6分以上が燠火になっ
て発熱したことを示す曲線である。(3)の平坦線は波及
した持続熱を栄養素6が蓄積して50℃以下の適温を治療
点に供給することを示した熱伝導線である。皮膚に対し
ては、(3)のように起状の少ない線となって続くのは適
温を長時間供給することの現れである。
【0044】実施例4−8 味噌、食塩、大蒜、生姜の4種類に、味噌・食塩・大蒜
・生姜を均等に混合した1種類を加えた5種類の栄養素
成分6を試作した。試作した5種類を包含した温熱滋養
灸の図1を用い、皮膚上に波及する温度を測定した。表
7にその結果を示す。
【0045】
【表7】
【0046】表7では5種類の栄養素成分6が吸収する
熱を吸熱温度(℃)とし、栄養素成分6が蓄積している時
間を保熱時間(秒)とした。また、栄養素成分6を通過し
て皮膚に達する温度を伝達熱(℃)と呼称した。伝達熱
(℃)の平均値が47.2℃だから、この温度は食塩の50℃よ
りも2.8℃低く大蒜の45℃より2.2℃高いが、水泡が発生
すると推定される最低温度の50℃より約3℃低いからい
ずれも皮膚に炎症は起らないことがわかる。
【0047】実施例9−12 上棚7と栄養素成分6との組み合わせ次第で滋養分の供
給量が異なることに着目して、上棚7を厚さ1、1.5、
2、3mmのベストファイトペーパー(商品名)で造形し、
栄養素成分6の厚さを2、2.5、3mmにして、適正な供
給量を調査する臨床的な試験を試み成分結果を表8に示
す。
【0048】
【表8】
【0049】上棚7の厚さが薄くなるにつれ高温が透過
するようになる。高温が栄養素成分6に波及すると滋養
分の流出が多くなるから栄養素成分6の乾燥が早まって
ゆく。流出量が多いと治療に適するように思われるが、
高温の液汁が皮膚に与える影響を考慮すると上棚の厚さ
が1mm以下では、このような他の条件のもとでは適正な
治療とはいいがたい。
【0050】臨床的試験の実施例9は、上棚7の厚さが
3mmと栄養素成分6の厚さ2mmの組み合わせである。こ
のような組み合わせを事後3mm→2mmのごとく記載す
る。だから、実施例9は3mm→2mmとなる。この試験で
は上棚7が厚すぎて透過熱が低くなり栄養素成分6に波
及する熱が少なく滋養分の供給は不足気味であった。
【0051】実施例10は2mm→2mmだから、上棚7を透
過する熱量は実施例9より幾分か高かったが、熱として
は不足気味で滋養分の供給量に物足りなさが感じられ
た。実施例11の1.5mm→2.5mmは、供給熱が実施例10より
高かったので過量な滋養分を供給していた。実施例12は
1mm→3mmなので、熱と滋養分の供給量が均衡し治療点
は適量な液汁で潤い施灸の醍醐味を味わうことができ
た。すなわち、実施例12にみられる栄養素成分6をのせ
る上棚7の厚みは1mm前後が良好である。
【0052】実施例13 施灸毎に投与熱がばらづくと、灸の本質上好ましくない
治療具という事例に着目して、温熱滋養灸図1におい
て、15分毎に3回施灸した場合、各荘が治療点に投与す
る温熱のばらつきを時間の経過にともなって測温した記
録が表9である。
【0053】
【表9】
【0054】発熱した炭化成形艾5が燠火に移行し、火
力が衰え皮膚が熱さを感じなくなった時点で施灸は完了
する。表9において、1荘目の施灸は室温が26℃の午前
10時に着火した。温度が42℃に達した10時03分頃から熱
を感じ、2分が経過した頃に49℃まで上昇した。49℃と
いう峠を越えて間もなく燠火になったが、燠火が消滅し
て30℃に降下するまでの時間は11分で、施灸が完了した
のが10時14分だから、着火して14分も発熱していたこと
になる。
【0055】2荘目に着火したのが10時15分頃で、3荘
目は10時30分頃であった。着火すると14〜17分も発熱し
最高温度の49〜50℃で燠火に変わったが、燠火になって
も9〜11分も発熱しながら滋養熱を供給し続けていた。
3荘の測温結果を要約すると、発熱温度と時間の誤差は
想像以上に僅少に推移していた。
【0056】
【発明の効果】大蒜が薬物として多用されるのは強壮剤
としての効用ばかりでなく、血液の凝固を押さえて血栓
を溶かす作用があるからで、他方の生姜は、昔から嘔吐
や解毒に働く薬として珍重されていたが、現代では胃の
蠕動を高め血行を促進させる性質を活用した食品が日常
生活に潤いを与えている。本発明で提案した栄養素成分
のそれぞれは、大蒜や生姜のように人体に有益に働く組
成物である。これらの栄養素成分を、本発明の温熱滋養
灸によって投与すると、その投与熱が組成物の栄養素成
分に染み込んで液化してゆき有効成分を治療点に有効に
供給できる。供給された有効成分は経穴に浸透して抹消
血管に栄養を与え血流を促進させるから凝りや痛みが解
消されるのである。
【0057】本発明の温熱滋養灸は、容器の底面が粘着
層で皮膚に密着するので、身体の動きが緩慢で手先や指
先の不自由な人でも簡単に装着できる灸具である。例え
ば、無造作に貼りつけて斜めになっていても、身体を少
々動かした程度では炭化成形艾がこぼれ落ちたり灸具自
体が倒れるなどの心配がないから、皮膚が高熱で損傷を
被ったり着火した炭化成形艾が容器から落ちて衣服が焼
けるなどの弊害を解消する効果がある。
【0058】炭化成形艾や栄養素成分は包装が厳重であ
るので、炭化成形艾が湿気を呼んだり塵埃を吸収して異
臭を発しながら過燃焼したり立ち消えになったりするよ
うなことはない。また、栄養素成分は水分を含んだ柔軟
な生物(なまもの)であるので、水分が蒸散したり菌芽が
発生しやすい物体である。栄養素成分が乾燥したり黴
(かび)によって変質すると効力が激減するなどの逆効果
を呼び込む虞がある。したがって、幾歳月が経過しても
新鮮さを失わないだけの厳重包装により本発明の温熱滋
養灸の治療効果が高まる効果が得られる。
【0059】従来の薬用灸は、艾の強熱と栄養素の煮え
汁が混じり合って細胞組織を破壊して火傷が深層部にま
で波及することがある。本発明の温熱滋養灸は、適温と
滋養成分の両者を皮膚に対して適当に供給する灸のた
め、皮膚上の火傷や傷痕が発生する虞をなくしている。
したがって、施灸に抵抗感をもつ若者達でも、快温で施
灸できるため、スポーツ後の筋肉疲労にすえていると血
中の老廃物が排除されて治療効果が早まるので、好適に
利用できることを認識するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】温熱滋養灸の断面図である。
【図2】温熱滋養灸の中筒が全閉状態の斜視図である。
【図3】温熱滋養灸の中筒が半開状態の斜視図である。
【図4】温熱滋養灸の中筒が全開状態の斜視図である。
【図5】炭化成形艾の形状を示す断面図である。
【図6】炭化成形艾の形状を示す断面図である。
【図7】炭化成形艾の形状を示す断面図である。
【図8】炭化成形艾の形状を示す断面図である。
【図9】炭化成形艾の形状を示す断面図である。
【図10】複数の温熱滋養灸の製品態様平面図である。
【図11】本発明の図1に示す温熱滋養灸各部における炭
化成形艾(0.25g)の着火後の時間と発熱温度の関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 中筒 2 固定筒 3 外筒 4 支え筒 5 炭化成形艾 6 栄養素成分 7 上棚 8 下棚 9 底面 10 粘着層 11 離形紙 12 中筒切欠部 13 外筒切欠部 14 出入口 15 貫通穴 16 中空 17 小穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/00 A61K 45/00 A61P 21/00 A61P 21/00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化成形艾と該炭化成形艾を置く耐熱性
    材料からなる上棚と、栄養素成分と該栄養素成分を置く
    複数の小穴のある下棚を有し、これらを取り巻く筒状容
    器と、該筒状容器下端の底面に接着層を設けてなる温熱
    滋養灸。
  2. 【請求項2】 炭化成形艾は、中空又は貫通穴を有する
    台状又は筒状である請求項1記載の温熱滋養灸。
  3. 【請求項3】 栄養素成分は、大蒜、生姜、食塩、日本
    漢方薬、漢方生薬の一種又は二種以上の成形物である請
    求項1記載の温熱滋養灸。
  4. 【請求項4】 容器は上棚のある中筒と、下棚のある外
    筒とが分離可能である温熱滋養灸。
  5. 【請求項5】 外筒に対して中筒が回転可能で中筒切欠
    部と外筒切欠部との一致点で栄養素成分の出入口を形成
    する請求項4記載の温熱滋養灸。
  6. 【請求項6】 容器下端の底面の接着層が粘着層であ
    り、離形紙で覆ってなる請求項1記載の温熱滋養灸。
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