JPH063339U - 固形温灸体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼温度を調節できる温灸体 【構成】 温灸体の中央に台座の穴より小さい径の孔を
開けてある

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、皮膚上に置き点灸する温灸体の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、簡易灸と呼ばれ、中心に穴を有する台紙上に棒状の固形灸を直立させた ものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の固形温灸体は、もぐさ等の植物繊維を固形化するので、その密度が濃く なり着火しても立消えてしまうか、燃焼しても燃焼速度が遅く長時間燃焼し、そ のために温度が上がり過ぎてしまい熱緩衝用台座の熱吸収力を上回り、皮膚をや けどさせる恐れがある。また温灸体は上面から燃焼していき台座の穴の近辺が最 後に燃焼するので穴の部分に直面する肌をやけどする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、固形温灸体の中央に縦孔を開け、燃焼しにくい固形温灸体の 空気の供給を良好にして立消えを少なくするとともに、最後に中央部に火種が残 らないように形成し、固形温灸体の欠点である高温燃焼部を除去することができ 、そして燃焼時間の短縮が図れる。

【０００５】

【実施例】

図に示す実施例にしたがって説明する。

【０００６】 中心に穴１を有する台座２に載置し得る大きさのもぐさ、または植物繊維の燻 じょう物もしくは炭化物の単体または複合体を固形化してなり、中央に孔３を有 する棒状の固形温灸体４であり、この中央孔３の大きさが台座の中心穴１の大き さより小さくなっている。固形温灸体の中央孔の形状は、断面三角形、四角形あ るいは星型等いかなる形状であっても良く、これら形状の最小径あるいは最小幅 部分が、台座の中心穴より小径あるいは短い幅であって、台座の中心穴に温灸体 の中央孔の一部が露出するものであれば良い。

【０００７】 もちろん、台座を使用せずに固形温灸体のみを単独で使用しても良い。

【０００８】 また、台座あるいは固形温灸体の底面には貼着紙を付しておくと施灸の際便利 である。

【０００９】

【考案の効果】

本考案温灸体によれば、燃焼の立消えが無く、希望の燃焼温度まで下げること が可能となり、また温灸体の孔内の燃焼により直熱が台座の穴より肌に直接放射 されるので点での施灸が行なえ非常に効果的なものとなっている。

【００１０】 さらに、燃焼温度を下げることができるので台座を薄くすることができ、台座 のプレス加工が容易であり、複雑な形状とすることができ、そして安価に大量に 均一なものを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図。

【図２】断面図。

【符号の説明】

１ 中心穴 ２ 台座 ３ 中央孔 ４ 温灸体

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央に断面円形状の孔を有し、その孔径
   が台座の穴径よりも小さいことを特徴とする固形温灸
   体。
2. 【請求項２】 中央に断面円形状以外の孔を有し、その
   孔の最小径が台座の穴径よりも小さいことを特徴とする
   固形温灸体。
3. 【請求項３】 固形温灸体がもぐさ、植物繊維の燻じょ
   う物または炭化物の単体、もしくは複合体からなる請求
   項１または請求項２記載の固形温灸体。