JP4745457B1 - 枇杷葉温灸用燃焼材及び枇杷葉台座灸 - Google Patents

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Abstract

【課題】枇杷葉燃焼材が燃焼によって発生する燃焼煙による薬効治療と、輻射熱による温熱治療を同時に行なう枇杷葉台座灸の提供を図る。
【解決手段】
平均粒径2マイクロメートルから10マイクロメートルに範囲内に整えられた枇杷葉粉100重量部に対し、ナトリウム(0.02%)、カリウム(0.15%)、リチウム(0.001%未満)、マグネシウム(0.53%)の燃焼補助剤を含有するタブ粉20〜25重量部及び支那粉10〜15重量部から成るつなぎ材と、染料重量部3〜6と、香料重量部2〜4とを、各々の重量比の割合で配合して棒状または突起状に形成し、該灸具用燃焼材の内部に、上方が閉鎖された排煙空洞部を設けたことを特徴とする枇杷葉温灸用燃焼材、及び該枇杷葉温灸用燃焼材の燃焼特性を利用して燃焼煙を水平方向に排出する枇杷葉台座灸とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、枇杷葉燃焼材の燃焼によって発生する燃焼煙から皮膚を通して浸透する薬効治療と、輻射熱による温熱治療を同時に行なう枇杷葉(びわよう)台座灸に関する。
本発明の燃焼材として使われる枇杷は、バラ科ビワ属に属し、関東地方以西、四国、九州地方に好石灰岩性の常緑高木の植物として広く野生している。葉は大型で互生し、長さ20cm、幅5cm程度の楕円形で、先は尖り基部は狭く、楔(くさび)形で、葉縁は波状の鋸歯(きよし)をしているもので、その枇杷の葉を乾燥したものは、枇杷葉(びわよう)という漢方薬の生薬として古くから知られるところである。
また枇杷葉の成分は、葉に含まれるアミグダリン(ビタミンB17)を始め、精油、サポニン、ブドウ糖、クエン酸、タンニン糖質等を含有し、ガン、腰痛、肩こり、冷え性、皮膚炎、高血圧、糖尿病、リウマチ,打撲傷、捻挫や、酸性の血液をアルカロージス化に変える働きや、自然治癒力の促進を図る効能があるとされている。
さらに、葉に含まれるアミグダリン(ビタミンB17)には、微量のシアン化合物(青酸配糖体)とベンツアルデヒドという猛毒物質が含まれるが、それらが体内に入るとシアン化合物は安息香酸に、ベンツアルデヒドはチオシアネートという安全無害な物質に変化し、皮膚から直接体内に取り入れることができるため、お灸と組み合わせた枇杷葉温灸療法の燃焼材として使われているものである。
該枇杷葉温灸療法とは、中国から伝承される代表的な温灸療法(隔物灸または棒灸)で、艾(もぐさ)や線香を専用の器具内で焚いて(最近では電熱ヒータを用いて行なわれている)その先端部に温灸紙と枇杷の葉を宛がい、艾や線香の輻射熱で灸治療するもので、一般家庭で手軽に治療できる温圧療法として広く利用されている。
しかしながら、上記の枇杷葉温灸療法で使用される枇杷の葉は、形状や色が整い、虫食いやキズ,欠けがない最高級の生葉が使用されるため、高価であると同時に取り扱いや保存に手間がかかるなど、使用上ならびに保管上の問題点があると共に、生産者においては、規格外の枇杷の葉の廃棄処分に多大な手間と費用を強いられる問題がある。
一方、比較的安価な艾の下に既製の台座や筒状の空間を有する台座を置いて伝導熱を伝える台座灸が提案されている。例えば、「温灸器及び温灸器セット」(特許文献-1参照)が提案され、せんねん灸(登録商標)、カマヤ灸(登録商標)、長生灸(登録商標)、つぼ灸(登録商標)など広く商品化されている。
他方、薬効成分ガスを中央開口の方へ流動促進するための穴を形成した「台座付き間接灸」(特許文献-2参照)も提案されている。
しかしながら、上記の「台座付き間接灸」(特許文献-2参照)は、燃焼材の輻射熱を伝導させる燃焼熱伝導孔と、燃焼材によって発生する薬効成分ガスを導く流動促進穴が、燃焼熱伝導孔と兼用されていて、薬効成分ガスが、施術面にピンポイントで触れる構造であり、その薬効範囲は流動促進穴の大きさ内に限定されてしまうものである。また、台座下面に設けられている溝は、空気の流通促進を目的に設けられているものであって、薬効成分ガスの流通路を積極的に確保していないため、薬効成分ガスの循環作用が充分に行なわれない構造であった。
なお、お香、線香、灸具等の技術は、現在、燃焼煙をできるだけ排出しない方向に開発されている。しかしながら、お香等においては、体にまとわりつくように穏やかに漂う煙に、リラクゼーション効果を求める女性層も多く、より完全燃焼の方向に成分調整して無煙化することばかりが良い商品といえない部分もある。即ち、意図的に煙の漂いを創出することで視覚に訴えると共に、煙から皮膚を通じて薬用成分が浸透する感覚を楽しむ癒し具も、ストレスを抱えることが多くなった近年においては求められるところである。
以上のように、従来の台座灸は、艾や線香などによる伝導熱や薬効成分を有する生葉などを宛がって行なう隔物灸であったりして、燃焼材の燃焼によって発生する燃焼煙を積極的に台座灸周辺の施術面に這う様に漂わせて薬効治療する温灸療法ではなかった。
本発明者は、以上のような温灸療法が持つ問題点に鑑み、枇杷葉燃焼材の燃焼によって発生する燃焼煙から皮膚を通して浸透する薬効治療と、輻射熱による温熱治療を同時に行なうことができる温灸療法に着目し、本発明における枇杷葉温灸用燃焼材及び枇杷葉台座灸の提案に至るものである。
実用新案登録第3056071号公報 実用新案登録第3022687号公報 特許4448560号公報 特許4448561号公報
本発明は、枇杷葉燃焼材の燃焼によって発生する燃焼煙から皮膚を通して浸透する薬効治療と、輻射熱による温熱治療を同時に行なう枇杷葉(びわよう)台座灸の提供を図る。
本発明は上記目的を達成するために、 枇杷葉粉を主成分とする灸具用燃焼材であって、平均粒径2マイクロメートルから10マイクロメートルに範囲内に整えられた枇杷葉粉100重量部に対し、ナトリウム(0.02%)、カリウム(0.15%)、リチウム(0.001%未満)、マグネシウム(0.53%)の燃焼補助剤を含有するタブ粉20〜25重量部及び支那粉10〜15重量部から成るつなぎ材と、染料重量部3〜6と、香料重量部2〜4とを、各々の重量比の割合で配合して棒状または突起状に形成し、該灸具用燃焼材の内部に、上方が閉鎖された排煙空洞部を設けた手段を採る。
また本発明は、前記枇杷葉温灸用燃焼材と、台座筐体と、接着シートと、からなる台座灸であって、前記台座筐体には中心部から鉛直方向に貫通する燃焼熱伝導孔を設け、該燃焼熱伝導孔に対して略水平方向に直交して放射状に連通する排煙孔を設け、該台座筐体の上面部には、前記枇杷葉燃焼材を保持する保持部を形成し、下面部には、施術面に密着させる接着シートを設けて成り、前記枇杷葉温灸用燃焼材の燃焼によって発生した燃焼煙を水平方向に排出する手段を採ることもできる。
また本発明は、台座筐体に温度調節機構を設け、該温度調節機構が、内径の小さい燃焼熱伝導孔から内径の大きい燃焼熱伝導孔に向けて厚みが大きくなるように傾斜したシャッターの傾斜面により、シャッターの摺動に連動して加熱部を上下に移動させる温度調節機構を設けた手段を採ることもできる。
本発明に係る枇杷葉温灸用燃焼材及び枇杷葉台座灸によれば、枇杷葉燃焼材の燃焼によって発生する燃焼煙による薬効治療と、輻射熱による温熱治療を同時に行なうことができる優れた効果を奏する。
また、本発明に係る枇杷葉台座灸によれば、燃焼材の燃焼によって発生する燃焼煙を積極的に台座灸周辺の施術面に這う様に漂わせて薬効治療することから、燃焼煙による薬効治療が視覚的に視認することができる優れた効果を奏する。
また、本発明に係る枇杷葉温灸用燃焼材及び枇杷葉台座灸によれば、生産者においては、規格外の枇杷の葉の廃棄処分に多大な手間と費用を省くことができると同時に、原材料の有効利用を図ることができるという優れた効果を奏する。
また、本発明に係る枇杷葉温灸用燃焼材及び枇杷葉台座灸によれば、燃焼材の主たる原料に枇杷葉の粉末材を使用しており、枇杷葉の形や大きさに特に影響を受けることはない。従って、枇杷葉をそのまま使用する温灸具と比して、見栄えの良くない葉も利用できるという点からも、原材料の有効利用を図ることができるという優れた効果を奏する。
また、本発明に係る枇杷葉温灸用燃焼材及び枇杷葉台座灸によれば、薬効成分の枇杷葉が乾燥粉末されて混合されるため、生葉の鮮度維持などの保管上や使用上の手間隙を必要としないという優れた効果を奏する。
本発明に係る枇杷葉燃焼材の実施形態を示す説明図 本発明に係る枇杷葉台座灸の実施形態を示す説明図 本発明に係る枇杷葉台座灸の使用状態を示す断面説明図 本発明に係る枇杷葉台座灸の別の実施形態を示す断面説明図 本発明に係る枇杷葉粉の粒径を示す顕微鏡写真 本発明に係る枇杷葉台座灸の燃焼煙排出状態説明写真 本発明に係る枇杷葉台座灸と市販品との燃焼煙排出状態比較写真 本発明に係る枇杷葉台座灸の燃焼材内部構造による燃焼煙排出状態比較写真 燃焼材内部空洞部が貫通している場合の燃焼煙排出状態写真 本発明に係る枇杷葉台座灸の燃焼煙排出状態説明写真
本発明の枇杷葉台座灸は、枇杷葉粉を主成分とする灸具用燃焼材であって、平均粒径2マイクロメートルから10マイクロメートルに範囲内に整えられた枇杷葉粉100重量部に対し、ナトリウム(0.02%)、カリウム(0.15%)、リチウム(0.001%未満)、マグネシウム(0.53%)の燃焼補助剤を含有するタブ粉20〜25重量部及び支那粉10〜15重量部から成るつなぎ材と、染料重量部3〜6と、香料重量部2〜4とを、各々の重量比の割合で配合して棒状または突起状に形成し、該灸具用燃焼材の内部に、上方が閉鎖された排煙空洞部を設けた枇杷葉燃焼材及び、該枇杷葉燃焼材の排煙特性を活用するのに適した構造の台座を用いたことを最大の特徴とするものである。以下、実施例を、図面に基づいて説明する。
枇杷葉燃焼材10は、平均粒径2マイクロメートルから10マイクロメートルに範囲内に整えられた枇杷葉粉燃焼材10aの重量部50に対し、タブ粉重量部20〜25及び支那粉重量部10〜15から成るナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウムを含有する燃焼補助剤を含むつなぎ材10cと、染料重量部3〜6と、香料重量部2〜4との割合で配合される。
枇杷葉粉10aは、無果実栽培且つ無農薬栽培されて採取された枇杷の葉を、裏面の綿毛を削ぎ落とさないように流水で洗浄し、雑味や葉脈を取り除いた後に水切りされ、さらに60%程度に天日干しして剪断機で約2×1mm程度に粗挽きし、さらに乾燥器によって完全乾燥した後、図5に示すように、挽臼機などで粒径2〜10マイクロメートル程の大きさに整えたものを用いる。ここで、粒径2〜10マイクロメートル程の大きさに整えるのは、枇杷葉粉10aと所定の割合で燃焼補助剤10bを含有するつなぎ材10cとの配合関係により、着火性、非消火性、燃焼温度、燃焼の持続性、及び排煙量等を良好な状態にするためである。枇杷葉の粒径を製粉機で数種類の大きさに粉砕して実験を行い、燃焼補助剤10bを同一割合としたときの該燃焼性等の最も良かったのが図5(a)(およそ2〜10マイクロメートル)であり、これより少しずつ粗くしていったところ、図5(b)の粒径(10マイクロメートル)を超えたあたりから、該燃焼状態が悪くなった。なお、図5(a)で一個の個体のような塊に見えるものは、小片の集合であって、各小片は、およそ2〜10マイクロメートル程の大きさの範囲内である(写真中のスケール(10マイクロメートル)参照:走査型電子顕微鏡(日本電子性(株)製JSM-5410LVにより撮影))。
燃焼補助剤10bは、タブ粉20〜25重量部及び支那粉10〜15重量部から成るつなぎ材10cに、ナトリウム(0.02%)、カリウム(0.15%)、リチウム(0.001%未満)、マグネシウム(0.53%)の割合となるように配合する。本発明は、視覚的に肉眼で見える煙によってその目的の一つである癒し効果を発揮させるものであるため、着火性、非消火性、燃焼温度、燃焼の持続性を図りつつ、排煙量等を良好な状態にする。なお、枇杷葉燃焼材10にも、植物由来の各元素が含まれることになる。一般的なヨモギによる温灸材の燃焼温度は70〜80度程度と紙やタバコの燃焼温度に比べて低く、ヨモギと同程度の燃焼温度とするためには、つなぎ材10cに対して燃焼補助材10bを多くし過ぎると燃焼温度が高く、燃焼速度も速くなってしまう。逆に少ないと、着火性や非消火性が悪い。本発明者は、本発明における効果を発揮させるため、つなぎ材10cに対する燃焼補助剤10bの含有量を種々変化させて検討し、最も状態の良かった配合関係を調べ、係る含有率を得た。ただし、含有率はこれに限定されるものではなく、係る含有率を中心として、排煙量と前記燃焼状態を良好に保てる範囲内となる。
つなぎ材10cは、枇杷葉粉10aの重量部50に対し、タブ粉重量部20〜25及び支那粉重量部10〜15で配合される。タブ粉は、クスノキ科タブノキ属の常緑高木の樹皮を粉末にしたもので、一般に市販されている線香用等のものを用いればよい。支那粉は、アオイ目のなかの独立のシナノキ科のシナの木の樹皮を粉末にしたもので、これも前記同様線香用等の市販品を用いればよい。
染料10dは、見た目の色彩に合わせて含有させるもので、取り立て特定の色彩にこだわるものではないが、一般的に杉の葉などを原料とした緑色の自然染料を用いることが望ましい。枇杷葉粉10aの重量部50に対し3〜6重量部配合する。
香料10eは、成分的には、植物に含まれるテルペン類から構成される有機化合物を抽出した精油などが用いられ、枇杷の葉の香りと相性の良いお茶葉香料等を用いる。但し、香料10aは、お茶葉香料に限定されるものではなく、その他ジャスミンやラベンダーなどのアロマセラピー効果がある自然香料などを用いることも考え得る。枇杷葉粉10aの重量部50に対し2〜4重量部配合する。
図1は、本発明の枇杷葉台座灸における燃焼材の実施形態を示す説明図であり、図1(a)から図1(e)は枇杷葉燃焼材10の先端形状を示す説明図である。本発明の枇杷葉燃焼材10は、先端形状が、半球状、平坦状、鋭端状または、山形状の何らかの形状を有して棒状または突起状の全体形状を形成し、該内部に上方が閉鎖される排煙空洞部23を設けて形成される。
また、枇杷葉燃焼材10の頂点部10fに点火された各形状の燃焼材は、凡そそのままの形状を保って燃焼して行き、輻射熱Hと燃焼煙Kは、排煙空洞部21を通って下方に伝導する構造を有する。
図2は、本発明の枇杷葉台座灸における台座灸の実施形態を示す説明図である。図2(a)は分解斜視図を示し、図2(b)は全体斜視図を示し、図2(c)は断面図を示す。本発明の枇杷葉台座灸1は、枇杷葉燃焼材10と、台座筐体20と、接着シート25からなる台座灸であって、台座筐体20の中心部から鉛直方向に貫通する燃焼熱伝導孔22を設け、該燃焼熱伝導孔22に対して略水平方向に直交して放射状に連通する排煙孔23を設け、台座筐体20の上面部には、枇杷葉燃焼材10を保持する保持部24を形成し、下面部には、施術面S(人体の肌)に密着させる接着シート25を設けて成り、枇杷葉燃焼材10の燃焼によって発生する燃焼煙Kによる薬効治療と、輻射熱Hによる温熱治療を同時に行なう構造を有して形成される。
また、台座筐体20は、円筒形の形状を有して耐熱性の金属または不燃性の樹脂等で形成されるもので、材質は特に限定されるものではないが、カイダック(登録商標)の様な耐熱性を有する熱伝導率の低い樹脂を用いれば、輻射熱Hの放熱を少なくできると共に、燃焼熱伝導孔22の集熱効果も高くなる効果が得られる。
燃焼熱伝導孔22は、台座筐体20の中心部から鉛直方向に貫通する枇杷葉燃焼材10の燃焼熱を下方向に伝導する孔で、枇杷葉燃焼材10の頂点部10fの外殻燃焼部10gで燃焼される輻射熱Hを人体の施術面Sに伝導させるものである。
排煙孔23は、燃焼熱伝導孔22に対して略水平方向に直交して放射状に連通して枇杷葉燃焼材10を燃焼させることによって発生する燃焼煙Kを排煙する孔で、燃焼熱伝導孔22に対して略水平方向に直交して放射状に設けられる。棒状または突起状に形成される枇杷葉燃焼材10の内部に上方が閉鎖される排煙空洞部21内に発生する薬効成分を含有する燃焼煙Kの煙層降下現象によって台座筐体20の下部から放射状に分布して施術面Sに沿って広く排煙されるもので、比重が重い(不燃性物質または水分を含むため)燃焼煙Kは、施術面Sの表面を這う様に漂うことによって台座筐体20を中心とした施術面Sの薬効治療を行うことができるものである。
保持部24は、台座筐体20の上面部に枇杷葉燃焼材10を保持する受け部形状を有するもので、その受け部に枇杷葉燃焼材10の下部を接着剤で固着するものである。
接着シート25は、台座筐体20と皮膚の間に粘着剤等で剥離可能に接着され、台座筐体20から伝わる輻射熱Hを和らげる働きをするものである。素材は、厚紙や不燃性のスポンジ等で形成し、中心部には燃焼熱伝導孔22を設けている。接着シート25の施術側には離型紙が被覆され、使用時は接着シート25の縁の一部に突出する舌片を掴み、離型紙を剥がして使用するものである。
図3は、本発明の枇杷葉台座灸における台座灸の使用状態を示す断面説明図である。図3(a)は、枇杷葉燃焼材10の輻射熱Hの伝導状態を示す説明図である。枇杷葉燃焼材10の頂点部10fに線香などで点火された外殻燃焼部10gは、外気の酸素供給を受けて燃焼し、その形状を維持しながら燃焼し続けていく。
外殻燃焼部10gから発生する燃焼煙は、外気の酸素供給を受けて高温で略完全燃焼するため、燃焼煙の質量が軽い上、頂点部10f上方には、外殻燃焼部10gから発生する約600〜1000度に熱せられた放射熱によって上昇気流が発生する。従って、殆ど透明に近い無煙状態で燃焼された燃焼煙は、係る上昇気流により上方へ放出される。
一方、そこで発生した輻射熱Hは、枇杷葉燃焼材10の排煙空洞部21内を通じて台座筐体20の燃焼熱伝導孔22に導かれ、接着シート25によって輻射熱Hが和らげられ、施術面S(人体の肌)にピンポイントで温熱治療が行なわれる。
図3(b)は、枇杷葉燃焼材10の燃焼煙Kの流動状態を示す説明図である。枇杷葉燃焼材10の排煙空洞部21内の内殻燃焼部10hは、外殻燃焼部10gと比較して低温で燃焼するため、質量が大きく(不燃性物質または水分を含むため)、薬効成分を含有する燃焼煙Kを発生する。該燃焼煙Kは、枇杷葉燃焼材10の内部に上方が閉鎖される排煙空洞部21内の煙層降下現象によって台座筐体20の鉛直方向に設けられる燃焼熱伝導孔22を通り、さらに該燃焼熱伝導孔22に対して略水平方向に直交して放射状に連通する排煙孔23に導かれ、図6に示されるような状態で排煙される。該排煙された薬効成分を含有した燃焼煙Kが、台座筐体20を中心とした周辺の施術面S(人体の肌)の表面を這う様に漂うことによって燃焼煙Kによる薬効治療が行なわれると共に、視覚的な癒し効果を生ずる。
以上のように本発明の枇杷葉台座灸1は、燃焼材の燃焼によって発生する燃焼煙Kを意図的に発生させ、該燃焼煙Kを積極的に台座灸周辺の施術面Sに這う様に漂わせて薬効治療するものであり、同時に、穏やかに漂う燃焼煙Kの煙の動きが視認できることから、特にストレスの多い方が求める癒し具として有用な効果を発揮する。
図4は、本発明の枇杷葉台座灸における別の実施形態を示す断面説明図である。請求項4記載の枇杷葉台座灸1における輻射熱Hの温度調節機構30は、本出願人が特許権者でもある「輻射熱の温度調節を可能とした灸具」(特許文献-3参照)ならびに「電子式お灸」(特許文献-4参照)温度調節機構部分を、本発明に係る枇杷葉燃焼材10の燃焼煙Kを有効的に排煙させるために適した構造に改良したものである。
該温度調節機構30は、シャッター33の厚みが、内径の小さい燃焼熱伝導孔22から内径の大きい燃焼熱伝導孔22に向けて厚くなるように傾斜した傾斜面31が、カム機構によりシャッター33の摺動に連動して枇杷葉燃焼材10を保持するホルダー32が応動して加熱部34を上下に移動し、温度調節する構造であり、該燃焼熱伝導孔22の途中に、水平方向に向けた排煙孔23を設けて、燃焼煙Kを横方向へ漂うように排出する。
即ち、請求項4記載の枇杷葉台座灸1では、枇杷葉燃焼材10が燃焼によって発生する燃焼煙Kによる薬効治療及び輻射熱Hによる温熱治療を同時に行なうと共に、輻射熱Hの温度調節を可能とする構成を採用している。
図5は、本発明に係る枇杷葉粉の粒径を示す顕微鏡写真である。枇杷葉粉10aは、図5に示すように、挽臼機などで粒径2〜10マイクロメートル程の大きさに整えたものを用いる。ここで、粒径2〜10マイクロメートル程の大きさに整えるのは、前述した通り、枇杷葉粉10aと所定の割合で燃焼補助剤10bを含有するつなぎ材10cとの配合関係により、着火性、非消火性、燃焼温度、燃焼の持続性、及び排煙量等を良好な状態にするためである。枇杷葉の粒径を製粉機で数種類の大きさに粉砕して実験を行い、燃焼補助剤10bを同一割合としたときの該燃焼性等の最も良かったのが図5(a)(およそ2〜10マイクロメートル)であり、これより少しずつ粗くしていったところ、図5(b)の粒径(10マイクロメートル)を超えたあたりから、該燃焼状態が悪くなった。なお、図5(a)で一個の個体のような塊に見えるものは、小片の集合であって、各小片は、およそ2〜10マイクロメートル程の大きさの範囲内である(写真中のスケール(10マイクロメートル)参照:走査型電子顕微鏡(日本電子性(株)製JSM-5410LVにより撮影))。
図6は、本発明に係る枇杷葉台座灸1の燃焼煙排出状態説明写真である。図6(a)は、燃焼初期の状態を示しており、燃焼煙Kは着火後の少しの間上昇する。図6(b)は、燃焼中期の状態を示しており、燃焼煙Kは排煙孔23から排出され、上昇する燃焼煙Kは極めて少ない。図6(c)は、燃焼後期の状態を示しており、燃焼煙Kは排煙孔23から排出され、上昇する燃焼煙Kは極めて少ない。
図7は、本発明に係る枇杷葉台座灸1と市販品との燃焼煙排出状態を比較した写真である。図7(a)は、本発明に係る枇杷葉燃焼材10を無垢状態で内部に排煙空洞部21を形成していないもの、図7(b)は、市販品の無煙線香灸、図7(c)は、市販のもぐさによる一般的な灸である。いずれの灸も、燃焼初期から燃え尽きるまで、燃焼煙Kは上昇する。但し、(b)の無煙線香灸では、肉眼では視認が困難な程度に燃焼煙は少ない。
図8は、本発明に係る枇杷葉燃焼材10の内部構造の違いによる燃焼煙Kの排出状態を比較した写真である。図中、左側の枇杷葉燃焼材10は貫通穴が形成されており、上部が開口している構成のものである。左右に挟まれた真ん中の枇杷葉燃焼材10は無垢で内部に空洞部を有しない構成のものである。右側の枇杷葉燃焼材10は本発明に係る形状のものであり、上方が閉鎖された内部に排煙空洞部21が設けられている構成である。最上段の図8(a)から最下段の図8(d)に向けて燃焼時間の経過を示しており、最上段図8(a)が着火後すぐの状態、最下段図8(d)が使用後の状態である。
左の貫通穴が形成されている枇杷葉燃焼材10では、着火後すぐに上方に激しく燃焼煙Kを排出し、その後直ちに、少量であるが水平方向にも燃焼煙Kを排出する。前記3種類の中で水平方向への燃焼煙Kの排出が最も早い。しかし、燃焼速度が他の構成と比較して速過ぎてしまう。これは、貫通穴の形成により、燃焼に必要な酸素が多いためと考えられ、ナトリウム等の燃焼補助材やマグネシウム等の酸化剤を減らすことなどにより燃焼速度を調整することができるが、温度が低くなることと燃焼煙Kの量が減ってしまうため、極小の燃焼熱伝導穴の調整ができる請求項4に記載の枇杷葉台座灸1で用いる場合では、高温ピンポイントでの温灸効果を効果的に発揮できない。また、枇杷葉燃焼材10の内部空洞部の燃焼煙Kが温度差による上昇気流に運ばれ易く、上方への排出量が多い。
左右に挟まれた真ん中の枇杷葉燃焼材10では、燃焼煙Kは全て上昇気流に乗り上方へ排気されてしまい、本発明の目的とする水平方向への漂うような煙を出すことができない。
これらに対し、右側の本発明に係る形状の枇杷葉燃焼材10では、着火後やや上方に燃焼煙Kを排出するものの、内部の排気空洞部21に燃焼が伝わると終盤に至るまでの間に、大量の燃焼煙Kを排煙孔23より排出し、温度差による上昇気流に乗って上昇する燃焼煙Kの排出量も極めて少ない。
図9は、本発明に係る枇杷葉燃焼材10の内部空洞部が貫通している場合の燃焼煙Kの排出状態を示す写真であり、図9(a)から図9(j)へかけて燃焼の経過を現している。内部の排気空洞部23の上方が閉鎖されている本発明に係る枇杷葉台座灸1と比較すると、水平方向に向かう燃焼煙Kの排気タイミングは早いものの、終始上方への排出量が多く、また、図9(d)から(h)に示されるように、下方というより横方向へと排出されている。まとわりつくように下方へ排出される燃焼煙Kは後期のみである。
図10は、本発明に係る枇杷葉台座灸1の燃焼煙K排出状態を説明する写真である。図10(a)から図10(j)へかけて燃焼の経過を現している。前記の枇杷葉燃焼材10の内部空洞部が貫通している場合と異なり、燃焼煙Kの上方への排出は、着火後の僅かな時間だけで極めて少ない。また、排煙孔23から排出される燃焼煙23は、図10(b)から図10(i)に示されるように、排出当初からまとわりつくように下方へ排出される。
本発明の枇杷葉台座灸は、枇杷葉燃焼材の燃焼によって発生する燃焼煙による薬効治療と、輻射熱による温熱治療と、輻射熱の温度調節を可能にすると共に、その治療状況を視覚的に視認できる従来にない台座灸であることから、本発明における枇杷葉台座灸の産業上の利用可能性は極めて高いものと解する。
1 枇杷葉台座灸
10 枇杷葉燃焼材
10a 枇杷葉粉
10b 燃焼補助材
10c つなぎ材
10d 染料
10e 香料
10f 頂点部
10g 外殻燃焼部
10h 内殻燃焼部
20 台座筐体
21 排煙空洞部
22 燃焼熱伝導孔
23 排煙孔
24 保持部
25 接着シート
30 温度調節機構
31 傾斜面
32 ホルダー
33 シャッター
34 加熱部
K 燃焼煙
H 輻射熱
S 施術面

Claims (3)

  1. 枇杷葉粉を主成分とする灸具用燃焼材であって、
    平均粒径2マイクロメートルから10マイクロメートルに範囲内に整えられた枇杷葉粉100重量部に対し、
    ナトリウム(0.02%)、カリウム(0.15%)、リチウム(0.001%未満)、マグネシウム(0.53%)の燃焼補助剤を含有するタブ粉20〜25重量部及び支那粉10〜15重量部から成るつなぎ材と、
    染料重量部3〜6と、
    香料重量部2〜4とを、
    各々の重量比の割合で配合して棒状または突起状に形成し、
    該灸具用燃焼材の内部に、上方が閉鎖された排煙空洞部を設けたことを特徴とする枇杷葉温灸用燃焼材。
  2. 前記枇杷葉温灸用燃焼材と、台座筐体と、接着シートと、からなる台座灸であって、
    前記台座筐体には中心部から鉛直方向に貫通する燃焼熱伝導孔を設け、
    該燃焼熱伝導孔に対して略水平方向に直交して放射状に連通する排煙孔を設け、
    該台座筐体の上面部には、前記枇杷葉燃焼材を保持する保持部を形成し、
    下面部には、施術面に密着させる接着シートを設けて成り、
    前記枇杷葉温灸用燃焼材の燃焼によって発生した燃焼煙を水平方向に排出することを特徴とする請求項1に記載の枇杷葉温灸用燃焼材を利用した枇杷葉台座灸。

  3. 前記枇杷葉台座灸において、
    台座筐体に温度調節機構を設け、
    該温度調節機構が、内径の小さい燃焼熱伝導孔から内径の大きい燃焼熱伝導孔に向けて厚みが大きくなるように傾斜したシャッターの傾斜面により、シャッターの摺動に連動して加熱部を上下に移動させる温度調節機構であることを特徴とする請求項2に記載の枇杷葉台座灸。
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