JP2001286521A - 静脈血栓塞栓症防止装置 - Google Patents

静脈血栓塞栓症防止装置

Info

Publication number
JP2001286521A
JP2001286521A JP2000107626A JP2000107626A JP2001286521A JP 2001286521 A JP2001286521 A JP 2001286521A JP 2000107626 A JP2000107626 A JP 2000107626A JP 2000107626 A JP2000107626 A JP 2000107626A JP 2001286521 A JP2001286521 A JP 2001286521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood pressure
lower limb
pulse wave
stasis
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000107626A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneo Nakagawa
常雄 中川
Tomohiro Nunome
知弘 布目
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Colin Co Ltd
Original Assignee
Nippon Colin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Colin Co Ltd filed Critical Nippon Colin Co Ltd
Priority to JP2000107626A priority Critical patent/JP2001286521A/ja
Publication of JP2001286521A publication Critical patent/JP2001286521A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Massaging Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可及的に圧迫回数を減少させることができる
静脈血栓塞栓症防止装置を提供する。 【解決手段】 上腕血圧測定手段70により上腕最低血
圧値UBPDIA を測定し、右足首血圧測定手段72およ
び左足首血圧測定手段74により右足首最低血圧値AR
BPDIA および左足首最低血圧値ALBPDIA を測定
し、血圧変化値算出手段78により、右足首最低血圧値
ARBPDIA または左足首最低血圧値ALBPDIA と上
腕最低血圧値UBPDIA との差を血圧変化値ΔBPとし
て算出する。そして、鬱滞判定手段80において、その
血圧変化値ΔBPが予め設定された基準値THBPを超え
たか否かに基づいて下腿静脈内の鬱滞を判定し、鬱滞し
ていると判定された場合にのみ、下腿静脈内の血流を促
進させるために、血流促進手段82により、足首用カフ
24および大腿用カフ20により下肢を圧迫させる。こ
のようにすれば、可及的に圧迫回数を減少させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下肢を末梢側から
順に圧迫して静脈内の血流を促進することにより静脈血
栓塞栓症を防止する形式の静脈血栓塞栓症防止装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】手術中或いは手術後は、ベッド上で安静
が必要とされることから、下肢を動かさない時間が長時
間になる。このようにベッド上で安静な状態では、血液
はふくらはぎの筋肉内の弁の存在しない太い静脈洞に貯
留する傾向がある。通常は、ふくらはぎの筋肉が収縮す
ることにより静脈内の血液を中枢側へ送り返すが、筋力
が低下している場合には血流が不十分になって下腿静脈
内に血液が鬱滞するので、血栓が形成されることがある
(静脈血栓塞栓症)。
【0003】下腿静脈内に血栓が生じると、下肢の痛
み、腫脹、圧痛が生じる。さらに、下腿静脈において生
じた凝血塊が、大きく成長した後に静脈内を流れて肺へ
至ると、肺動脈を塞栓し、胸痛、呼吸困難、血痰などを
生じる(肺塞栓症)。
【0004】上記静脈血栓塞栓症を防止する方法とし
て、下肢を間欠的に圧迫することにより静脈内の血流を
促進する方法が効果的であることが知られている。その
ため、に、生体の下肢のふくらはぎを挟む部位にそれぞ
れ巻回されて、その部位への圧迫圧力を変化させること
が可能な複数の圧迫帯を備え、その複数の圧迫帯により
末梢側から順に下肢を圧迫して静脈内の血流を促進する
ことにより、静脈血栓塞栓症を防止する形式の静脈血栓
塞栓症防止装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の静
脈血栓塞栓症防止装置は、一定時間毎に下肢を圧迫する
ため、静脈血栓塞栓症の心配がない状態であっても下肢
は圧迫され、患者に無用な苦痛を与えていた。特に、睡
眠中には一定時間毎に下肢が圧迫されると著しく睡眠を
妨げるという問題があった。
【0006】本発明は以上のような事情を背景として為
されたものであり、その目的とするところは、可及的に
圧迫回数を減少させることができる静脈血栓塞栓症防止
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、血栓が形成さ
れる前段階として生じる下腿静脈内の鬱滞に着目し、下
腿静脈内に血液が鬱滞している場合にのみ下肢を圧迫す
れば、可及的に圧迫回数を減少させることができること
を見いだした。本発明はかかる知見に基づいて為された
ものである。
【0008】すなわち、前記目的を達成するための本発
明の要旨とするところは、生体の下肢のふくらはぎを挟
む部位にそれぞれ巻回されて、その部位への圧迫圧力を
変化させることが可能な複数の圧迫帯を備え、その複数
の圧迫帯により末梢側から順に前記下肢を圧迫してその
下肢の下腿静脈内の血流を促進することにより、静脈血
栓塞栓症を防止する形式の静脈血栓塞栓症防止装置であ
って、(a) 前記生体の膝よりも末梢側の下肢から検出さ
れる生体情報に基づいて、前記下肢の下腿静脈内の鬱滞
に関連して変動する鬱滞関連情報を算出する鬱滞関連情
報算出手段と、(b) その鬱滞関連情報算出手段により算
出される鬱滞関連情報が予め設定された基準値を超えた
ことに基づいて前記下腿静脈内の鬱滞を判定する鬱滞判
定手段と、(c) その鬱滞判定手段により前記下腿静脈内
の鬱滞が判定された場合に、前記複数の圧迫帯により末
梢側から順に前記下肢を圧迫して前記下腿静脈内の血流
を促進させる血流促進手段とを、含むことにある。
【0009】
【発明の効果】このようにすれば、鬱滞判定手段によ
り、鬱滞関連情報算出手段によって算出された鬱滞関連
情報が予め設定された基準値を超えたか否かに基づいて
下腿静脈内の鬱滞が判定され、鬱滞していると判定され
た場合にのみ、下腿静脈内の血流を促進させるために、
血流促進手段により複数の圧迫帯が下肢を圧迫するの
で、可及的に圧迫回数を減少させることができる。
【0010】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記静脈血栓塞
栓症防止装置は、前記生体の上肢における上肢血圧値を
逐次測定する上肢血圧測定装置と、前記生体の膝よりも
末梢側の下肢における下肢血圧値を逐次測定する下肢血
圧測定装置とをさらに含み、前記鬱滞関連情報算出手段
は、その上肢血圧測定装置により測定される上肢最低血
圧値とその下肢血圧測定装置により測定される下肢最低
血圧値との血圧変化値を算出するものである。下腿静脈
内に血液が鬱滞すると、それにより下肢最低血圧値は上
昇するが、上肢最低血圧値は下腿静脈内の鬱滞の影響を
受けないので、上肢最低血圧値と下肢最低血圧値との血
圧変化値を鬱滞関連情報として用いることができるので
ある。
【0011】また、好適には、前記血圧測定装置は、前
記下肢の膝よりも末梢側における下肢脈波を検出する下
肢脈波検出装置と、その下肢脈波検出装置により検出さ
れる下肢脈波の振幅を逐次算出する下肢脈波振幅算出手
段とをさらに含み、前記鬱滞関連情報算出手段は、その
下肢脈波振幅算出手段により算出される下肢脈波の振幅
の変化値を算出するものである。下腿静脈内に血液が鬱
滞すると、膝よりも末梢側ではその鬱滞部分が抵抗とな
って血流が弱まるので、下肢脈波検出装置により検出さ
れる下肢脈波は、その振幅がそれまでよりも小さくな
る。従って、下肢脈波振幅の変化値を鬱滞関連情報とし
て用いることができるのである。
【0012】また、好適には、前記静脈血栓塞栓症防止
装置は、前記下肢の膝よりも末梢側における下肢脈波を
検出する下肢脈波検出装置と、その下肢脈波検出装置に
より検出される下肢脈波の先鋭度を逐次算出する先鋭度
算出手段とをさらに含み、前記鬱滞関連情報算出手段
は、その先鋭度算出手段により算出される先鋭度の変化
値を算出するものである。下腿静脈内に血液が鬱滞する
と、膝よりも末梢側ではその鬱滞部分が抵抗となって血
流が弱まるので、下肢脈波検出装置により検出される下
肢脈波の形状は鈍化する。従って、波形の先鋭度の変化
値を鬱滞関連情報として用いることができるのである。
【0013】また、好適には、前記静脈血栓塞栓症防止
装置は、仰臥位の生体の膝下部位が載置されてその膝下
部位の重量を測定する重量測定装置をさらに含み、前記
鬱滞関連情報算出手段は、その重量測定装置により測定
される膝下部位の重量の変化値を算出するものである。
下腿静脈内に血液が鬱滞すると、膝よりも下の部位で
は、その鬱滞した血液分だけ重量が増加するので、重量
測定装置により逐次測定される膝下部位の重量は増加す
る。従って、膝下部位の重量の変化値を鬱滞関連情報と
して用いることができるのである。
【0014】また、好適には、前記静脈血栓塞栓症防止
装置は、前記生体の膝から足首までのいずれかの部位に
おいてその部位の周囲長の変化を検出する周囲長変化検
出装置をさらに含み、前記鬱滞関連情報算出手段は、そ
の周囲長変化検出装置により検出された周囲長の変化に
基づいて周囲長の変化値を算出するものである。下腿静
脈内に血液が鬱滞すると、膝から足首までの部位では鬱
滞した血液分だけ周囲長が増加する。従って、膝から足
首までのいずれかの部位における周囲長の変化値を鬱滞
関連情報として用いることができるのである。
【0015】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明が適用
された静脈血栓塞栓症防止装置10の構成を説明するブ
ロック図である。
【0016】図1において、静脈血栓塞栓症防止装置1
0は、仰臥位の患者12の上腕部14に巻回される上腕
用カフ16、左右の大腿部18R,Lに巻回される大腿
用カフ20R,L、および左右の足首22R,Lに巻回
される足首用カフ24R,Lを備えている。これらのカ
フ16、20、24は、その巻回されている部位を圧迫
する圧迫帯であり、血圧測定の際に用いられるものと同
様の構造を有する。すなわち、これらのカフ16、2
0、24は、伸展性のない布あるいはポリエステル等の
から成る帯状外袋内にゴム製袋を有し、幅方向長さが、
たとえば、上腕用カフ16は13cm、大腿用カフ20
は18〜20cm、足首用カフ24は12cmである。
【0017】上腕用カフ16は、配管26を介して調圧
弁28および圧力センサ30にそれぞれ接続されてい
る。この調圧弁28および圧力センサ30は上腕用カフ
16内の圧力を制御する圧力制御装置32を構成し、調
圧弁28は、圧力センサ30により検出される上腕用カ
フ16内の圧力すなわち上腕カフ圧PU に基づいて、配
管34を介して空気ポンプ36から供給される圧力空気
を所定の圧力に減圧して上腕用カフ16内の圧力を調圧
する。
【0018】上記圧力センサ30により検出される上腕
カフ圧PU は、圧力信号SPU として図示しないA/D
変換器を介して電子制御装置40へ供給される。
【0019】右左の大腿用カフ20および右左の足首用
カフ24にも、配管42、44、46、48を介して前
記圧力制御装置32と同様の構成の圧力制御装置50、
52、54、56がそれぞれ接続され、それら圧力制御
装置50、52、54、56は、前記配管34を介して
空気ポンプ36に接続されている。また、それぞれの圧
力制御装置50、52、54、56内の図示しない圧力
センサにより検出される右大腿カフ圧PFR、左大腿カフ
圧PFL、右足首カフ圧PAR、および左足首カフ圧P
ALは、圧力信号SPFR、SPFL、SPAR、およびSPAL
として、図示しないA/D変換器を介してそれぞれ電子
制御装置40へ供給される。
【0020】上記電子制御装置40は、CPU58,R
OM60,RAM62,および図示しないI/Oポート
等を備えた所謂マイクロコンピュータにて構成されてお
り、CPU58は、ROM60に予め記憶されたプログ
ラムに従ってRAM62の記憶機能を利用しつつ信号処
理を実行することにより、I/Oポートから駆動信号を
出力して空気ポンプ36および圧力制御装置32、5
0、52、54、56を制御する。
【0021】図2は、上記静脈血栓塞栓症防止装置10
における電子制御装置40の制御機能の要部を説明する
機能ブロック線図である。上腕血圧測定手段70は、圧
力制御装置32から供給される上腕カフ圧信号SPU
デジタルフィルタ処理して、その上腕カフ圧信号SPU
から直流成分すなわち定常的な圧力を表す信号DCU
よび交流成分すなわち脈波信号成分ACU を弁別する信
号弁別手段を備えており、予め設定された血圧測定起動
周期TB の経過毎に、空気ポンプ36および圧力制御装
置32を制御して、上記信号DCU が表す上腕用カフ1
6の圧迫圧力P UDC を、所定の目標圧力値PM1(たとえ
ば、180mmHg程度の圧力値)まで急速昇圧させ、続い
て、その圧迫圧PUDC を3mmHg/sec程度の速度で徐速降
圧させ、その徐速降圧期間内において順次採取される脈
波信号ACU が表す脈波の振幅の変化に基づいて、よく
知られたオシロメトリック法を用いて、上腕における最
高血圧値UBPSYS 、平均血圧値UBPMEAN、および最
低血圧値UBPDIA を決定する。すなわち、上腕用カフ
16、圧力制御装置32、および上腕血圧測定手段70
により上腕血圧UBPが測定されることから、本実施例
では、これら上腕用カフ16、圧力制御装置32、およ
び上腕血圧測定手段70が上肢血圧測定装置として機能
する。
【0022】右足首血圧測定手段72は、上記上腕血圧
測定手段70と同様の機能を有し、予め設定された血圧
測定起動周期TB の経過毎に、右足首カフ圧信号SPAR
の直流成分DCARが表す右足首用カフ24Rの圧迫圧力
ARDCを、所定の目標圧力値PM2(たとえば、240mm
Hg程度の圧力値)まで急速昇圧させ、続いて、その圧迫
圧PARDCを3mmHg/sec程度の速度で徐速降圧させ、その
徐速降圧期間内において順次採取される脈波信号ACAR
が表す脈波の振幅の変化に基づいて、よく知られたオシ
ロメトリック法を用いて、右足首22Rにおける最高血
圧値ARBPSY S 、平均血圧値ARBPMEAN、および最
低血圧値ARBPDIA を決定する。また左足首血圧測定
手段74も、上記右足首血圧測定手段72と同様にし
て、左足首22Lにおける最高血圧値ALBPSYS 、平
均血圧値ALBPMEAN、および最低血圧値ALBPDIA
を決定する。従って、本実施例では、右足首用カフ24
R、圧力制御装置54、および右足首血圧測定手段72
が下肢血圧測定装置として機能し、左足首用カフ24
L、圧力制御装置56、および左足首血圧測定手段74
も下肢血圧測定装置として機能する。
【0023】血圧測定起動手段76は、予め設定された
血圧測定起動周期TB が経過する毎に、上腕血圧測定手
段70による上腕血圧測定、右足首血圧測定手段72に
よる右足首血圧測定、および左足首血圧測定手段74に
よる血圧測定を起動させる。ここで、上記血圧測定起動
周期TB は、たとえば30分に設定される。
【0024】血圧変化値算出手段78は、上腕血圧測定
手段70により測定される上腕最低血圧値UBPDIA
右足首血圧測定手段72により測定される右足首最低血
圧値ARBPDIA との血圧変化値ΔBPR 、および上腕
最低血圧値UBPDIA と左足首血圧測定手段74により
測定される左足首最低血圧値ALBPDIA との血圧変化
値ΔBPL を算出する。上記血圧変化値ΔBPとは、足
首血圧値ARBPDIA(またはALBPDIA )と上腕最
低血圧値UBPDIA との差または比であり、たとえば、
(ARBPDIA −UBPDIA )や、(ARBPDIA /U
BPDIA )などを血圧変化値ΔBPとして用いることが
できる。
【0025】患者12の図示しない下腿静脈内に血液が
鬱滞すると、その上流側では、下流に存在する鬱滞のた
めに収縮期血圧後の圧力減少速度が緩やかになる。しか
し、収縮期血圧後に圧力が減少する期間は略一定である
ので、鬱滞の上流側では最低血圧値が上昇することにな
る。このように、下腿静脈内に鬱滞が生じると上流側で
は最低血圧値が上昇するが、鬱滞の影響は鬱滞部位から
遠くなるほど小さくなり、上腕では下腿静脈内の鬱滞の
影響を受けない。従って、下腿静脈内に鬱滞が発生する
と、前記血圧変化値ΔBPは変化する。すなわち、血圧
変化値ΔBPは、患者12の下腿静脈内の鬱滞に関連し
て変動する鬱滞関連情報であり、血圧変化値算出手段7
8は鬱滞関連情報算出手段として機能する。
【0026】鬱滞判定手段80は、前記血圧変化値算出
手段78により算出される血圧変化値ΔBPが、予め実
験に基づいて設定された基準値THBPを超えたことに基
づいて、前記下腿静脈内の鬱滞を判定する。前述したよ
うに、下腿静脈内が鬱滞すると、血圧変化値ΔBPは変
化する。たとえば、血圧変化値ΔBPとして、足首最低
血圧値ARBPDIA (またはALBPDIA )と上腕最低
血圧値UBPDIA との差(ARBPDIA −UBPDIA
またはALBPDIA −UBPDIA )が算出される場合、
下腿静脈内が鬱滞すると血圧変化値ΔBPは大きくな
る。そこで、この場合、血圧変化値算出手段78により
逐次算出される血圧変化値ΔBPが上記基準値THBP
上側に超えた場合に下腿静脈内が鬱滞していると判定す
る。
【0027】血流促進手段82は、上記鬱滞判定手段8
0により右足の下腿静脈内の鬱滞が判定された場合、圧
力制御装置54を制御して右足首用カフ24Rにより右
足首22Rを圧迫させ、続いて、右足首22Rを圧迫さ
せたまま、圧力制御装置50を制御して右大腿用カフ2
0Rにより右大腿部18Rを圧迫させ、その後、それら
右足首用カフ24Rおよび右大腿用カフ20Rの圧迫圧
力を開放させることにより、右足の下腿静脈内の血流を
促進させる。また、鬱滞判定手段80により左足の下腿
静脈内の鬱滞が判定された場合も同様にして、左足首用
カフ24Lにより左足首22Lを圧迫させ、続いて、左
足首22Lを圧迫させたまま、左大腿用カフ20Lによ
り左大腿部18Lを圧迫させ、その後、それら左足首用
カフ24Lおよび左大腿用カフ20Lの圧迫圧力を開放
させることにより、左足の下腿静脈内の血流を促進させ
る。なお、上記鬱滞判定手段80により左右の下腿静脈
のいずれか一方の鬱滞が判定された場合、両方の足にお
いて、足首用カフ24および大腿用カフ20による上記
圧迫が実行されてもよい。
【0028】図3は、図2の機能ブロック線図に示した
電子制御装置40の制御作動をさらに具体的に説明する
ためのフローチャートである。
【0029】図3において、まず、ステップSA1(以
下、ステップを省略する。)では、タイマtがクリアさ
れ、続く、ステップSA2では、そのタイマtの内容に
「1」が加算される。
【0030】続くSA3では、タイマtが予め設定され
た血圧測定起動周期TB を超えたか否かが判断される。
このSA3の判断が否定された場合は、前記SA2以降
が繰り返されることにより経過時間が計測される。
【0031】しかし、上記SA3の判断が肯定された場
合は、上腕血圧測定手段70、右足首血圧測定手段7
2、および左足首血圧測定手段74に対応するSA4の
血圧測定ルーチンが実行されることにより、上腕部14
における血圧値UBP、右足首22Rにおける血圧値A
RBP、および左足首22Lにおける血圧値ALBPが
同時に測定される。このSA4の血圧測定ルーチンは、
図4に詳しく説明する。
【0032】図4の血圧測定ルーチンにおいて、SB1
では、空気ポンプ36が起動させられるとともに、圧力
制御装置32、54、56が制御されて、上腕用カフ1
6、右足首用カフ24R、および左足首用カフ24L内
の圧迫圧力PUDC 、PARDC、PALDCが昇圧させられる。
【0033】続くSB2では、それら圧迫圧力PUDC
ARDC、PALDCが、部位毎に予め設定された目標圧力値
M を超えたか否かが判断される。この目標圧力値は、
上腕14ではたとえばPM1=180mmHg、足首22
ではたとえばPM2=240mmHgに設定される。
【0034】上記SB2の判断が否定されるうちは、前
記SB1以下が繰り返し実行されることにより、それぞ
れのカフ16、24内の圧迫圧力の昇圧が継続される。
一方、SB2の判断が肯定されると、続く、SB3で
は、空気ポンプ36が停止させられ、且つ圧力制御装置
32、54、56内に備えられた調圧弁が制御されて、
上腕用カフ16、右足首用カフ24R、左足首用カフ2
4L内の圧迫圧力PUDC、PARDC、PALDCが予め設定さ
れた3mmHg/sec程度の緩やかな速度で降圧させられる。
【0035】続くSB4では、その徐速降圧過程におい
て逐次供給された上腕カフ圧信号SPU 、右足首カフ圧
信号SPAR、左足首カフ圧信号SPALがデジタルフィル
タ処理されてそれぞれの脈波信号ACU 、ACAR、AC
ALが抽出され、それら脈波信号ACU 、ACAR、ACAL
が表す脈波の振幅の変化に基づいて、良く知られたオシ
ロメトリック方式の血圧値決定アルゴリズムに従って、
上腕14および左右の足首22における最高血圧値BP
SYS 、平均血圧値BPMEAN、および最低血圧値BPDIA
がそれぞれ測定される。
【0036】続くSB5では、血圧測定が終了したか否
かが、上記SB4の血圧値決定アルゴリズムにおいて最
後に決定される最低血圧値BPDIA が決定されたか否か
により判断される。この判断が否定されるうちは、前記
SB4以下が繰り返し実行されることにより血圧値決定
アルゴリズムの実行が継続される。
【0037】しかし、上記SB5の判断が肯定された場
合には、続くSB6において、圧力制御装置32、5
4、56内に備えられた調圧弁が制御されてカフ16、
24内が急速に排圧されることにより血圧測定が終了さ
せられる。
【0038】図3に戻って、続いて血圧変化値算出手段
78に対応するSA5乃至SA6が実行される。まず、
SA5では、前記SA4で算出された右足首最低血圧値
ARBPDIA から上腕最低血圧値UBPDIA が引かれる
ことにより右足側の血圧変化値ΔBPR が算出され、S
A6では、前記SA4で算出された左足首最低血圧値A
LBPDIA から上腕最低血圧値UBPDIA が引かれるこ
とにより左足側の血圧変化値ΔBPL が算出される。
【0039】続く鬱滞判定手段80に対応するSA7で
は、上記SA5乃至SA6で算出された血圧変化値ΔB
R 、ΔBPL が、予め設定された基準値THBPを超え
たか否かが判断される。いずれの血圧変化値ΔBPR
ΔBPL も上記基準値THBPよりも小さい場合にはこの
SA7の判断が否定され、前記SA1以下が繰り返し実
行される。しかし、いずれか一方の血圧変化値ΔB
R 、ΔBPL が上記基準値THBPよりも大きい場合に
はSA7の判断が肯定されて、血流促進手段82に対応
するSA8の血流促進制御ルーチンが実行された後、前
記SA1以下が再び実行される。
【0040】上記SA8の血流促進制御ルーチンは、た
とえば図5に詳しく示される。また、図5の血流促進制
御ルーチンに従った右大腿用カフ20Rおよび右足首用
カフ24Rの圧迫圧力PARDC、PFRDCの変化を図6に示
す。図5において、まず、SC1では、タイマtがクリ
アされ、続くSC2では、図3のSA7で鬱滞が判定さ
れた側(たとえば右足とする)の足首カフ用カフ24R
内の圧迫圧力PARDCが所定の昇圧速度で昇圧させられ
る。
【0041】続くSC3では、タイマtの内容に「1」
が加算され、続くSC4では、タイマtの内容が予め設
定された設定経過時間ta を超えたか否かが判断され
る。この判断が否定されるうちは、前記SC3以下が繰
り返されることにより経過時間が計測されるが、肯定さ
れた場合には、続くSC5において、前記SC2で昇圧
が開始された側の下肢の大腿用カフすなわち右大腿用カ
フ20R内の圧迫圧力P FRDCが所定の昇圧速度で昇圧さ
せられる。
【0042】続くSC6では、右足首用カフ24Rの圧
迫圧力PARDCが予め設定された目標圧力値PM3を超えた
か否かが判断され、この判断が否定されると、SC6の
判断が繰り返されることにより右足首用カフ24Rの圧
迫圧力PARDCの昇圧が継続される。一方、SC6の判断
が肯定された場合は、続くSC7において、圧力制御装
置54が制御されることにより、右足首用カフ24Rの
昇圧が停止されてその圧迫圧力PARDCに維持される。な
お、上記目標圧力値PM3は、通常の下腿静脈内圧よりも
高い圧力に設定され、たとえば60mmHgとされる。
【0043】続くSC8では、右大腿用カフ20Rの圧
迫圧力PFRDCが前記目標圧力値PM3を超えたか否かが判
断される。このSC8の判断が否定されると、SC8の
判断が繰り返されることにより右大腿用カフ20Rの圧
迫圧力PFRDCの昇圧が継続される。一方、SC8の判断
が肯定された場合は、続くSC9において、圧力制御装
置50が制御されることにより、右大腿用カフ20Rの
昇圧が停止されてその圧迫圧力PFRDCに維持される。
【0044】続くSC10では、タイマtの内容が再び
クリアされ、続くSC11では、タイマtの内容に
「1」が加算される。そして、続くSC12では、その
タイマtが予め設定された圧力維持期間TC を超えたか
否かが判断される。このSC12の判断が否定されるう
ちは、前記SC11以下が繰り返されることにより経過
時間が計測されるが、肯定された場合には、続くSC1
3において、右足首用カフ24Rおよび右大腿用カフ2
0Rの圧迫圧力が開放させられて、本血流促進制御ルー
チンは終了させられる。
【0045】上述のように、本実施例によれば、鬱滞判
定手段80(SA7)により、血圧変化値算出手段78
(SA5乃至SA6)によって算出された血圧変化値Δ
BPが予め設定された基準値THBPを超えたか否かに基
づいて下腿静脈内の鬱滞が判定され、鬱滞していると判
定された場合にのみ、下腿静脈内の血流を促進させるた
めに、血流促進手段82(SA8)により足首用カフ2
4および大腿用カフ20が順に下肢を圧迫するので、可
及的に圧迫回数を減少させることができる。
【0046】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において前述の実施例と共通する部分
は同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0047】図7は、前述の実施例とは別の実施例にお
ける静脈血栓塞栓症防止装置90の構成を説明するブロ
ック図である。本実施例の静脈血栓塞栓症防止装置90
は、上腕用カフ16、その上腕用カフ16に接続された
圧力制御装置32が設けられていないこと、および、電
子制御装置40の制御機能が前述の実施例の静脈血栓塞
栓症防止装置90と異なる。
【0048】図8は、上記静脈血栓塞栓症防止装置90
における電子制御装置40の制御機能の要部を説明する
機能ブロック線図である。図8において、足首カフ圧制
御手段92は、圧力制御装置54および56を制御し
て、右足首用カフ24Rおよび左足首用カフ24Lの圧
迫圧力PARDC、PALDCを、平均血圧値よりも十分に低い
値として予め設定された目標圧力値PM4(たとえば20
〜30mmHg)まで昇圧させ、その目標圧力値PM4
到達した状態を予め設定された所定期間維持させた後、
大気圧まで排気させる。右足首用カフ24Rおよび左足
首用カフ24Lの圧迫圧力PARDC、PALDCが目標圧力値
M4とされた状態では、圧力制御装置54および56内
に備えられた図示しない圧力センサに、足首内の血管の
脈動により発生し表皮に伝達される圧脈波である足首脈
波MLR 、MLL が検出される。従って、本実施例で
は、右足用カフ24R、圧力制御装置54、および足首
カフ圧制御手段92により圧脈波検出装置が構成されそ
の圧脈波検出装置が右下肢脈波検出装置として機能し、
左足用カフ24L、圧力制御装置56、および足首カフ
圧制御手段92により圧脈波検出装置が構成されその圧
脈波検出装置が左下肢脈波検出装置として機能する。
【0049】下肢脈波振幅算出手段94は、上記足首カ
フ圧制御手段94により右足首用カフ24Rおよび左足
首用カフ24Lの圧迫圧力PARDC、PALDCが目標圧力値
M4に維持されている状態で、圧力制御装置54および
56内の図示しない圧力センサにより検出される右足首
脈波MLR および左足首脈波MLL の振幅AR 、AL
逐次算出する。
【0050】図9は、下腿静脈内が鬱滞していない場合
と鬱滞している場合にそれぞれ前記下肢脈波検出装置に
より検出される足首脈波MLを示す図であって、左側に
示す足首脈波ML1 が下腿静脈内が鬱滞していない場合
に検出される足首脈波であり、右側に示す足首脈波ML
2 が下腿静脈内が鬱滞している場合に検出される足首脈
波である。図9に示すように、患者12の図示しない下
腿静脈内に血液が鬱滞すると、足首22に巻回される足
首用カフ24に伝達される圧脈波すなわち足首脈波ML
の振幅Aは小さくなる。足首用カフ24に伝達される足
首脈波MLは主として足首22内の動脈からの圧力振動
波であり、その動脈は、動脈であるので下腿静脈よりも
上流側である。また、下腿静脈内に血液が鬱滞するとそ
の上流側では血管の脈動が小さくなる。そのため、下腿
静脈内に血液が鬱滞すると、足首脈波MLの振幅Aは小
さくなるのである。なお、下腿静脈の上流側であっても
その鬱滞部位から遠くなるほど鬱滞の影響は小さくな
る。そのため、下肢脈波検出装置は膝よりも末梢側にお
いて脈波を検出するものであり、より好ましくは、本実
施例のように、ふくらはぎよりも末梢側において脈波を
検出する。
【0051】振幅変化値算出手段96は、上記下肢脈波
振幅算出手段94により逐次算出される右足首脈波ML
R の振幅AR の変化値すなわち振幅変化値ΔAR および
左足首脈波MLL の振幅AL の振幅変化値ΔAL をそれ
ぞれ算出する。これら振幅変化値ΔAR 、ΔAL は、逐
次算出される振幅Aとその所定時間前に算出される振幅
Aとの差または比、或いは、逐次算出される振幅Aと起
動時等に測定される基準振幅Aとの差または比である。
右足側の下腿静脈内に血液が鬱滞していくと振幅変化値
ΔAR が変化し、左足側の下腿静脈内に血液が鬱滞して
いくと振幅変化値ΔAL が変化するので、振幅変化値Δ
Aは鬱滞関連情報であり、振幅変化値算出手段96は鬱
滞関連情報算出手段として機能する。
【0052】鬱滞判定手段98は、前記振幅変化値算出
手段96により算出される振幅変化値ΔAが、予め実験
に基づいて設定された基準値THA を超えたことに基づ
いて、前記下腿静脈内の鬱滞を判定する。そして、鬱滞
判定手段98により下腿静脈内が鬱滞していると判定さ
れると、前記血流促進手段82により下腿静脈内の血流
が促進される。
【0053】図10は、図8の機能ブロック線図に示し
た電子制御装置40の制御作動をさらに具体的に説明す
るためのフローチャートである。
【0054】図10において、まず、足首カフ圧制御手
段92に対応するSD1では、圧力制御装置54および
56が制御されて、左右の足首用カフ24R、24L内
の圧迫圧力PARDC、PALDCが前記目標圧力値PM4まで昇
圧させられる。
【0055】続くSD2では、その状態で圧力制御装置
54および56内の図示しない圧力センサにより検出さ
れる右足首脈波MLR および左足首脈波MLL が10拍
分読み込まれる。なお、本実施例では10拍分とされる
が、1拍、または2拍以上の所定拍数でもよいし、予め
設定された所定期間だけ読み込まれてもよい。
【0056】上記SD2において10拍分の足首脈波M
Lが読み込まれると、続くSD3では圧力制御装置54
および56が制御されて足首用カフ24R、24L内の
圧迫圧力が大気圧まで排気させられる。そして、続く下
肢脈波振幅算出手段94に対応するSD4では、上記S
D2で読み込まれた10拍分の左右の足首脈波MLR
MLL についてそれぞれ振幅AR 、AL が算出され、続
くSD5では、上記SD4で算出された10拍分の振幅
R 、AL の平均値ARAV 、ALAV がそれぞれ算出され
るとともに、それら平均値ARAV 、ALAV がRAM62
の所定の記憶領域に記憶される。
【0057】続くSD6では、タイマtがクリアされ、
続くSD7では、そのタイマtの内容に「1」が加算さ
れ、続くSD8では、タイマtの内容が、定期的に下腿
静脈内の鬱滞を判定するために予め設定された判定時間
D を超えたか否かが判断される。この判断が否定され
るうちは前記SD7以下が繰り返されることにより、時
間の計測が継続される。
【0058】一方、上記SD8の判断が肯定された場合
は、続くSD9乃至SD14において、前記SD1乃至
SD5と同様の処理が実行される。すなわち、SD9で
は左右の足首用カフ24R、24Lが目標圧力値PM4
で昇圧させられ、SD10では、左右の足首脈波M
R 、MLL が10拍分読み込まれ、SD11では、足
首用カフ24R、24L内の圧迫圧力が大気圧まで排気
させられ、SD12では、SD10で読み込まれた10
拍分の左右の足首脈波MLR 、MLL についてそれぞれ
振幅AR 、AL が算出され、SD13では、その10拍
分の振幅AR 、ALの平均値ARAV 、ALAV がそれぞれ
算出され、且つ記憶される。
【0059】続く振幅変化値算出手段96に対応するS
D14では、前記SD5で算出された平均値ARAV を基
準振幅として、その平均値ARAV に対する上記SD13
で算出された平均値ARAV の比すなわち変化率を右下肢
側の振幅変化値ΔAR として算出し、前記SD5で算出
された平均値ALAV に対する上記SD13で算出された
平均値ALAV の比すなわち変化率を左下肢側の振幅変化
値ΔAL としてそれぞれ算出する。
【0060】続く鬱滞判定手段98に対応するSD15
では、上記SD14で算出された振幅変化値ΔAR 、Δ
L の少なくとも一方が、予め設定された基準値THA
を下側に超えたか否か、すなわち下回ったか否かが判断
される。下腿静脈内が鬱滞するほど前記SD12で算出
される振幅Aは小さくなって、前記SD14で算出され
る振幅変化値ΔAは小さくなることから、予め設定され
た基準値THA を下回ったか否かに基づいて鬱滞を判定
するのである。
【0061】上記SD15の判断が否定された場合は、
下腿静脈内は鬱滞していない場合であるので、前記SD
6以下が繰り返し実行されることにより、上記判定時間
D毎に下腿静脈の鬱滞が判定される。一方、上記SD
15の判断が肯定された場合は、下腿静脈が鬱滞してい
る場合であるので、続く血流促進手段82に対応するS
D16において、前述した図5の血流促進制御ルーチン
が実行されることにより、下腿静脈内の血流が促進させ
られた後、前記SD6以下が実行される。
【0062】上述のように、本実施例によれば、鬱滞判
定手段98(SD15)により、振幅変化値算出手段9
6(SD14)によって算出された振幅変化値ΔAが予
め設定された基準値THA を下回ったか否かに基づいて
下腿静脈内の鬱滞が判定され、鬱滞していると判定され
た場合にのみ、下腿静脈内の血流を促進させるために、
血流促進手段82(SD16)により足首用カフ24お
よび大腿用カフ20が順に下肢を圧迫するので、可及的
に圧迫回数を減少させることができる。
【0063】次に、本発明のさらに他の実施例を説明す
る。図11は、前述の実施例の静脈血栓塞栓症防止装置
10、90とは別の静脈血栓塞栓症防止装置100の構
成を説明するブロック図である。本実施例の静脈血栓塞
栓症防止装置100は、光電脈センサ102、104が
設けられている点が前述の実施例の静脈血栓塞栓症防止
装置90とは異なる。
【0064】本実施例において下肢脈波検出装置として
機能する光電脈波センサ102、104は、患者12の
左右の足の親指に装着される形式であり、その親指を収
容可能な図示しないハウジング内に、図示しない発光素
子および受光素子を備えている。その発光素子は、ヘモ
グロビンによって反射可能な波長帯の赤色光或いは赤外
光、好ましくは酸素飽和度によって影響を受けない80
0nm程度の波長を生体の表皮に向かって照射する光源
であり、受光素子は、表皮内からの散乱光を検出し、毛
細血管内の血液容積に対応する容積脈波すなわち光電脈
波を表す光電脈波信号SMを出力する。光電脈波センサ
28から出力された光電脈波信号SMは、図示しないA
/D変換器を介して前記電子制御装置40へ供給され
る。
【0065】図12は、上記静脈血栓塞栓症防止装置1
00における電子制御装置40の制御機能の要部を説明
する機能ブロック線図である。本実施例の電子制御装置
40の制御機能が前述の実施例の電子制御装置40の制
御機能と異なるのは、下肢脈波検出装置(本実施例では
光電脈波センサ102、104)からの信号に基づいて
算出されるのが、先鋭度およびその変化値であることの
みである。
【0066】図12において、先鋭度算出手段106
は、光電脈波センサ102、104により検出される光
電脈波の先鋭度を逐次算出する。上記先鋭度とは、脈波
の上方への尖り具合を示す値であり、たとえば、図13
に示す一拍分の区間の光電脈波信号SMを積分(加算)
することにより算出される光電脈波の面積Sを、ピーク
高さLと脈拍周期Wとの積(W×L)で割ることによ
り、すなわちS/(W×L)なる演算が行われることに
より算出される正規化脈波面積VR、最高ピ−クまでの
前半部の面積S1 あるいは最高ピ−ク以降の後半部の面
積S2 を正規化したもの、L・(2/3)に相当する高
さの幅寸法Iを正規化したI/W等が用いられ得る。ま
た、上記正規化脈波面積VRは、%MAPとも称され、
ピーク高さLすなわち脈圧に対する脈波面積Sの重心位
置の高さGの割合(=100×L/G)としても算出で
きる。
【0067】先鋭度変化値算出手段108は、上記先鋭
度算出手段106により逐次算出される先鋭度の変化値
を算出する。この変化値は、逐次算出される先鋭度とそ
の所定時間前に算出される先鋭度との差または比、或い
は、逐次算出される先鋭度と起動時等に測定される基準
先鋭度との差または比である。前述の実施例において説
明したように、下腿静脈内が鬱滞するにつれ、膝よりも
末梢側では血流が弱まるので脈波の形状が鈍化する。光
電脈波センサ102、104が装着されている足の親指
は膝よりも末梢側であることから、下腿静脈内が鬱滞す
るにつれて光電脈波センサ102、104により検出さ
れる光電脈波の先鋭度は大きくなる。従って、先鋭度の
変化値は下腿静脈内の血液の鬱滞に関連して変化する鬱
滞関連情報であり、先鋭度変化値算出手段108は鬱滞
関連情報算出手段として機能する。
【0068】鬱滞判定手段110は、前記先鋭度変化値
算出手段108により算出される先鋭度の変化値が、予
め実験に基づいて設定された基準値を超えたことに基づ
いて前記下腿静脈内の鬱滞を判定する。下腿静脈内が鬱
滞すると、前記先鋭度変化値算出手段108により算出
される先鋭度の変化値は大きくなることから、先鋭度の
変化値に基づいて下腿静脈の鬱滞が判定できるのであ
る。
【0069】そして、鬱滞判定手段110により下腿静
脈内が鬱滞していると判定されると、前記血流促進手段
82により下腿静脈内の血流が促進される。
【0070】上述のように、本実施例によれば、鬱滞判
定手段110により、先鋭度変化値算出手段108によ
って算出された先鋭度の変化値が予め設定された基準値
を超えたか否かに基づいて下腿静脈内の鬱滞が判定さ
れ、鬱滞していると判定された場合にのみ、下腿静脈内
の血流を促進させるために、血流促進手段82により複
数の圧迫帯が下肢を圧迫するので、可及的に圧迫回数を
減少させることができる。
【0071】次に、本発明のさらに他の実施例を説明す
る。図14は、前述の3つの実施例とは別の静脈血栓塞
栓症防止装置における電子制御装置40の制御機能の要
部を説明する機能ブロック線図である。本実施例の静脈
血栓塞栓症防止装置が前述の実施例の静脈血栓塞栓症防
止装置100と異なる点は、光電脈波センサ102、1
04に代えて、重量測定装置112、114を備えてい
る点である。
【0072】重量測定装置112、114には、患者1
2の左右の膝下部位がそれぞれ載置される。ここで、膝
下部位とは、膝よりも下の部位の全部または一部であ
る。重量測定装置112、114は、たとえばロードセ
ル等により構成され、その重量測定装置112、114
上に載置された患者12の膝下部位の重量を測定し、そ
の重量に対応した信号を電子制御装置40へ出力する。
【0073】重量変化値算出手段116は、重量測定装
置112、114から供給された信号に基づいて、患者
12の膝下部位の重量の変化値(変化量または変化率)
を逐次算出する。下腿静脈内に血液が鬱滞すると、膝よ
りも下の部位では、その鬱滞した血液分だけ重量が増加
する(すなわち、重量の変化値が大きくなる)。従っ
て、膝下部位の重量の変化値は鬱滞関連情報であり、重
量変化値算出手段116は鬱滞関連情報算出手段として
機能する。
【0074】鬱滞判定手段118は、前記重量変化値算
出手段116により算出される膝下部位の重量の変化値
が、予め実験に基づいて設定された基準値を超えたこと
に基づいて前記下腿静脈内の鬱滞を判定する。下腿静脈
内が鬱滞すると、前記重量変化値算出手段116により
算出される膝下部位の重量の変化値は大きくなることか
ら、膝下部位の重量の変化値に基づいて下腿静脈の鬱滞
が判定できるのである。
【0075】次に、本発明のさらに他の実施例を説明す
る。図15は、前述の4つの実施例とは別の静脈血栓塞
栓症防止装置に備えられた周囲長変化検出装置120
が、患者12の右足に装着された状態を示す図である。
なお、左足にも同様の周囲長検出装置122が装着され
る。本実施例の静脈血栓塞栓症防止装置が前述の第4の
実施例の静脈血栓塞栓症防止装置と異なる点は、重量測
定装置112、114に代えて、これら周囲長変化検出
装置120、122を備えている点である。
【0076】上記周囲長変化検出装置120は、患者1
2の膝から足首22までのいずれかの部位に巻回される
比較的細い幅のバンド124および回転式位置センサ1
26を備えている。上記バンド124の外周側の端部に
は比較的小さいばね定数を有するばね128の一端が固
定され、ばね128の他端はバンド124の外周面の所
定部位に着脱可能に固定される。このばね128のばね
定数はバンド124の巻回状態を保持するために最低限
必要とされる程度とされており、患者12の右足はバン
ド124によりほとんど圧迫されない。また、回転式位
置センサ126はバンド124の内周側の端部に設けら
れ、長手方向がバンド124の幅方向であってバンド1
24の外周面に当接させられる回転子130を備えてい
る。この回転子130はバンド124の巻回方向の移動
に伴って回転させられるので、回転式位置センサ126
には、バンド124の巻回方向への移動量すなわちバン
ド124が巻回された部位の周囲長の変化が検出され
る。そして、回転式位置センサ126は、検出したバン
ド124の巻回方向への移動量に対応する信号を電子制
御装置40へ出力する。
【0077】図16は、本実施例における電子制御装置
40の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図であ
る。周囲長変化値算出手段132は、周囲長変化検出装
置120、122から供給された信号に基づいて、バン
ド124が巻回された部位の周囲長の変化値(変化量ま
たは変化率)を逐次算出する。下腿静脈内に血液が鬱滞
すると、膝から足首22にかけては、その鬱滞により周
囲長が増加する。従って、その周囲長の変化値は鬱滞関
連情報であり、周囲長変化値算出手段132は鬱滞関連
情報算出手段として機能する。
【0078】鬱滞判定手段134は、前記周囲長変化値
算出手段132により算出される、膝から足首22まで
のいずれかの部位の周囲長の変化値が、予め実験に基づ
いて設定された基準値を超えたことに基づいて前記下腿
静脈内の鬱滞を判定する。下腿静脈内が鬱滞すると、前
記周囲長変化値算出手段132により算出される変化値
は大きくなることから、その変化値に基づいて下腿静脈
の鬱滞が判定できるのである。
【0079】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適
用される。
【0080】たとえば、前述の第1の実施例では、下肢
血圧測定装置は、足首22における血圧値を測定する形
式であったが、足背部における血圧値を測定する形式で
もよい。
【0081】また、前述のいずれも実施例においても、
下肢に巻回されるカフ(圧迫帯)はそれぞれ2つであっ
たが、足背部や腓部にもさらに圧迫帯が巻回されて、下
腿静脈内の血流を促進するために用いられてもよい。
【0082】また、前述の第3の実施例では、光電脈波
センサ102、104は、足の親指に装着されていた
が、ふくらはぎ、或いは足背部に装着されてもよい。
【0083】また、前述の実施例の血圧測定手段70、
72、74は、所謂オシロメトリック方式で血圧を測定
するように構成されていたが、コロトコフ音の発生時お
よび消滅時のカフ圧を最高血圧値および最低血圧値とし
て決定する所謂K音方式により血圧測定するものであっ
ても差し支えない。
【0084】また、前述の第2の実施例では、下肢脈波
検出装置として、右(左)足用カフ24R(L)、圧力
制御装置54・56、および足首カフ圧制御手段92が
下肢脈波検出装置として機能し、前述の第3の実施例で
は、下肢脈波検出装置として光電脈波センサ102、1
04が用いられていたが、下腿静脈に血液が鬱滞する
と、下腿静脈を挟む2部位間のインピーダンスは減少す
ることから、前述の実施例で用いられていた下肢脈波検
出装置に代えて、下腿静脈を挟む所定の2部位に装着さ
れる2つの電極を備え、その2部位間のインピーダンス
の変化を表すインピーダンス脈波を検出するインピーダ
ンス脈波検出装置が下肢脈波検出装置として用いられて
もよい。インピーダンス脈波検出装置が下肢脈波検出装
置として用いられる場合、2つの電極は、たとえば、一
方はふくらはぎの上部に装着され、他方はふくらはぎよ
りも下流に巻回された足首用カフ24よりもさらに下流
に装着される。
【0085】なお、本発明はその主旨を逸脱しない範囲
においてその他種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された静脈血栓塞栓症防止装置の
構成を説明するブロック図である。
【図2】図1の静脈血栓塞栓症防止装置における電子制
御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図で
ある。
【図3】図2の機能ブロック線図に示した電子制御装置
の制御作動をさらに具体的に説明するためのフローチャ
ートである。
【図4】図3のSA4の血圧測定ルーチンを詳しく説明
するためのフローチャートである。
【図5】図3のSA8の血流促進制御ルーチンを詳しく
説明するためのフローチャートである。
【図6】図5の血流促進制御ルーチンに従った右大腿用
カフおよび右足首用カフの圧迫圧力PARDC、PFRDCの変
化を示す図である。
【図7】図1とは別の実施例における静脈血栓塞栓症防
止装置の構成を説明するブロック図である。
【図8】図7の静脈血栓塞栓症防止装置における電子制
御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図で
ある。
【図9】下腿静脈内が鬱滞していない場合と鬱滞してい
る場合にそれぞれ前記下肢脈波検出装置により検出され
る足首脈波MLを示す図である。
【図10】図8の機能ブロック線図に示した電子制御装
置の制御作動をさらに具体的に説明するためのフローチ
ャートである。
【図11】図1および図7とは別の実施例における静脈
血栓塞栓症防止装置の構成を説明するブロック図であ
る。
【図12】図11の静脈血栓塞栓症防止装置における電
子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線
図である。
【図13】図11の光電脈波センサにより検出される光
電脈波の一拍分を例示する図である。
【図14】図1、図7および図11の実施例とは別の静
脈血栓塞栓症防止装置における電子制御装置の制御機能
の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図15】図1、図7、図11および図14の実施例と
は別の静脈血栓塞栓症防止装置に備えられた周囲長変化
検出装置が患者の右足に装着された状態を示す図であ
る。
【図16】図15の静脈血栓塞栓症防止装置における電
子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線
図である。
【符号の説明】
10:静脈血栓塞栓症防止装置 16:上腕用カフ 20:大腿用カフ(圧迫帯) 24R:右足首用カフ(圧迫帯) 24L:左足首用カフ(圧迫帯) 32:圧力制御装置 54:圧力制御装置 56:圧力制御装置 78:血圧比較値算出手段(鬱滞関連情報算出手段) 80:鬱滞判定手段 82:血流促進手段 70:上腕血圧測定手段(16、32、70:上肢血圧
測定装置) 72:右足血圧測定手段(24R、54、72:右下肢
血圧測定装置) 74:左足血圧測定手段(24L、56、74:左下肢
血圧測定装置) 92:足首カフ圧制御手段(24、54(56)、9
2:下肢脈波検出装置) 94:下肢脈波振幅算出手段 96:振幅変化値算出手段(鬱滞関連情報算出手段) 102:光電脈波センサ(下肢脈波検出装置) 104:光電脈波センサ(下肢脈波検出装置) 106:先鋭度算出手段 108:先鋭度変化値算出手段(鬱滞関連情報算出手
段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の下肢のふくらはぎを挟む部位にそ
    れぞれ巻回されて、該部位への圧迫圧力を変化させるこ
    とが可能な複数の圧迫帯を備え、該複数の圧迫帯により
    末梢側から順に前記下肢を圧迫して該下肢の下腿静脈内
    の血流を促進することにより、静脈血栓塞栓症を防止す
    る形式の静脈血栓塞栓症防止装置であって、 前記生体の膝よりも末梢側の下肢から検出される生体情
    報に基づいて、前記下肢の下腿静脈内の鬱滞に関連して
    変動する鬱滞関連情報を算出する鬱滞関連情報算出手段
    と、 該鬱滞関連情報算出手段により算出される鬱滞関連情報
    が予め設定された基準値を超えたことに基づいて前記下
    腿静脈内の鬱滞を判定する鬱滞判定手段と、 該鬱滞判定手段により前記下腿静脈内の鬱滞が判定され
    た場合に、前記複数の圧迫帯により末梢側から順に前記
    下肢を圧迫して前記下腿静脈内の血流を促進させる血流
    促進手段とを、含むことを特徴とする静脈血栓塞栓症防
    止装置。
  2. 【請求項2】 前記生体の上肢における上肢血圧値を逐
    次測定する上肢血圧測定装置と、前記生体の膝よりも末
    梢側の下肢における下肢血圧値を逐次測定する下肢血圧
    測定装置とをさらに含み、前記鬱滞関連情報算出手段
    は、該上肢血圧測定装置により測定される上肢最低血圧
    値と該下肢血圧測定装置により測定される下肢最低血圧
    値との血圧変化値を算出するものである請求項1記載の
    静脈血栓塞栓症防止装置。
  3. 【請求項3】 前記下肢の膝よりも末梢側における下肢
    脈波を検出する下肢脈波検出装置と、該下肢脈波検出装
    置により検出される下肢脈波の振幅を逐次算出する下肢
    脈波振幅算出手段とをさらに含み、前記鬱滞関連情報算
    出手段は、該下肢脈波振幅算出手段により算出される下
    肢脈波の振幅の変化値を算出するものである請求項1記
    載の静脈血栓塞栓症防止装置。
  4. 【請求項4】 前記下肢の膝よりも末梢側における下肢
    脈波を検出する下肢脈波検出装置と、該下肢脈波検出装
    置により検出される下肢脈波の先鋭度を逐次算出する先
    鋭度算出手段とをさらに含み、前記鬱滞関連情報算出手
    段は、該先鋭度算出手段により算出される先鋭度の変化
    値を算出するものである請求項1記載の静脈血栓塞栓症
    防止装置。
JP2000107626A 2000-04-10 2000-04-10 静脈血栓塞栓症防止装置 Pending JP2001286521A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000107626A JP2001286521A (ja) 2000-04-10 2000-04-10 静脈血栓塞栓症防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000107626A JP2001286521A (ja) 2000-04-10 2000-04-10 静脈血栓塞栓症防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001286521A true JP2001286521A (ja) 2001-10-16

Family

ID=18620594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000107626A Pending JP2001286521A (ja) 2000-04-10 2000-04-10 静脈血栓塞栓症防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001286521A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002078999A1 (fr) * 2001-03-30 2002-10-10 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Dispositif anticongestion pour voiture
JP2005087419A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Kuroda Precision Ind Ltd 流体圧マッサージ器を装着した手術台
JP2005342064A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ装置
JP2005348903A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Colin Medical Technology Corp 自動血圧制御装置
JP2006110045A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Terumo Corp 空圧マッサージ装置
JP2006110044A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Terumo Corp 空圧マッサージ装置
JP2006521142A (ja) * 2003-03-27 2006-09-21 ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー 四肢用圧迫装置
JP2007167463A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ機
JP2007522889A (ja) * 2004-02-23 2007-08-16 タイコ・ヘルスケアー・グループ・エルピー 圧迫処置システム
JP2008099842A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Toshiaki Nakajima 治療システム、治療装置、制御方法
JPWO2006070823A1 (ja) * 2004-12-28 2008-08-07 株式会社アイ・ピー・ビー 生体情報監視システム
KR100865647B1 (ko) * 2002-05-07 2008-10-29 오므론 헬스캐어 가부시키가이샤 동맥협착 검사장치 및 발목혈압 측정장치
JP2009527308A (ja) * 2006-02-23 2009-07-30 ハントリー テクノロジー リミテッド Abpi自動測定システム
JP2010029633A (ja) * 2008-06-30 2010-02-12 Tokai Rubber Ind Ltd 筋肉動の検出方法および筋肉動検出装置
JP2010071748A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> コンクリートポールの損傷検知方法
JP2012520102A (ja) * 2009-03-13 2012-09-06 キング、ディヴィッド、エイチ. 血行動態データの推定
US8734369B2 (en) 2004-02-23 2014-05-27 Covidien Lp Garment detection method and system for delivering compression treatment
KR101456938B1 (ko) 2012-04-27 2014-10-31 아주대학교산학협력단 비침습적 대뇌 관류 증강 장치
CN114522041A (zh) * 2022-03-14 2022-05-24 郑州大学 一种用于失能老人的生活辅助系统

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6041950A (ja) * 1983-08-17 1985-03-05 オムロン株式会社 電子血圧計
JPS6368164A (ja) * 1986-09-09 1988-03-28 株式会社 三鈴エリ− 空気圧式末梢循環促進装置
JPH04102455A (ja) * 1990-08-22 1992-04-03 Kenkouno Kikakushiya:Kk 流体圧マッサージ装置
JPH06208A (ja) * 1991-05-15 1994-01-11 Lrc Holding Co Inc 医療用ポンプ装置
JPH08168511A (ja) * 1994-07-26 1996-07-02 Kendall Co:The 圧迫スリーブ、圧迫スリーブの形成方法、及び、患者の脚に加圧ガス源から圧迫圧力を加えるための装置
JPH09294728A (ja) * 1996-05-02 1997-11-18 Nippon Colin Co Ltd 血圧監視装置
JPH11189066A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Nippon Soken Inc 車両用警報装置
JP2001514047A (ja) * 1997-08-31 2001-09-11 メデイカル・コンプレツシヨン・システムズ(デイ・ビー・エヌ) 四肢圧迫装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6041950A (ja) * 1983-08-17 1985-03-05 オムロン株式会社 電子血圧計
JPS6368164A (ja) * 1986-09-09 1988-03-28 株式会社 三鈴エリ− 空気圧式末梢循環促進装置
JPH04102455A (ja) * 1990-08-22 1992-04-03 Kenkouno Kikakushiya:Kk 流体圧マッサージ装置
JPH06208A (ja) * 1991-05-15 1994-01-11 Lrc Holding Co Inc 医療用ポンプ装置
JPH08168511A (ja) * 1994-07-26 1996-07-02 Kendall Co:The 圧迫スリーブ、圧迫スリーブの形成方法、及び、患者の脚に加圧ガス源から圧迫圧力を加えるための装置
JPH09294728A (ja) * 1996-05-02 1997-11-18 Nippon Colin Co Ltd 血圧監視装置
JP2001514047A (ja) * 1997-08-31 2001-09-11 メデイカル・コンプレツシヨン・システムズ(デイ・ビー・エヌ) 四肢圧迫装置
JPH11189066A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Nippon Soken Inc 車両用警報装置

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002078999A1 (fr) * 2001-03-30 2002-10-10 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Dispositif anticongestion pour voiture
KR100865647B1 (ko) * 2002-05-07 2008-10-29 오므론 헬스캐어 가부시키가이샤 동맥협착 검사장치 및 발목혈압 측정장치
JP2006521142A (ja) * 2003-03-27 2006-09-21 ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー 四肢用圧迫装置
JP2005087419A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Kuroda Precision Ind Ltd 流体圧マッサージ器を装着した手術台
US9782323B2 (en) 2004-02-23 2017-10-10 Covidien Lp Garment detection method and system for delivering compression treatment
US8734369B2 (en) 2004-02-23 2014-05-27 Covidien Lp Garment detection method and system for delivering compression treatment
JP2007522889A (ja) * 2004-02-23 2007-08-16 タイコ・ヘルスケアー・グループ・エルピー 圧迫処置システム
JP2005342064A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ装置
JP2005348903A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Colin Medical Technology Corp 自動血圧制御装置
JP2006110044A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Terumo Corp 空圧マッサージ装置
JP2006110045A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Terumo Corp 空圧マッサージ装置
JPWO2006070823A1 (ja) * 2004-12-28 2008-08-07 株式会社アイ・ピー・ビー 生体情報監視システム
JP4589341B2 (ja) * 2004-12-28 2010-12-01 株式会社アイ・ピー・ビー 生体情報監視システム
JP2007167463A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ機
JP4692270B2 (ja) * 2005-12-22 2011-06-01 パナソニック電工株式会社 マッサージ機
JP2009527308A (ja) * 2006-02-23 2009-07-30 ハントリー テクノロジー リミテッド Abpi自動測定システム
WO2008050609A1 (fr) * 2006-10-18 2008-05-02 Sato Sports Plaza Co., Ltd. Système thérapeutique, appareil thérapeutique et procédé de commande
JP2008099842A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Toshiaki Nakajima 治療システム、治療装置、制御方法
AU2007310293B2 (en) * 2006-10-18 2010-11-11 Kaatsu Japan Co., Ltd Therapeutic system, therapeutic device, and control method
KR101116489B1 (ko) 2006-10-18 2012-03-07 도시아끼 나까지마 치료 시스템, 치료 장치, 제어 방법
RU2451498C2 (ru) * 2006-10-18 2012-05-27 Тосиаки НАКАДЖИМА Терапевтическая система, терапевтическое устройство и способ управления
JP2010029633A (ja) * 2008-06-30 2010-02-12 Tokai Rubber Ind Ltd 筋肉動の検出方法および筋肉動検出装置
JP2010071748A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> コンクリートポールの損傷検知方法
JP2012520102A (ja) * 2009-03-13 2012-09-06 キング、ディヴィッド、エイチ. 血行動態データの推定
KR101456938B1 (ko) 2012-04-27 2014-10-31 아주대학교산학협력단 비침습적 대뇌 관류 증강 장치
US10610239B2 (en) 2012-04-27 2020-04-07 Ajou University Industry-Academic Cooperation Foundation Non-invasive cerebral perfusion increasing device
CN114522041A (zh) * 2022-03-14 2022-05-24 郑州大学 一种用于失能老人的生活辅助系统
CN114522041B (zh) * 2022-03-14 2023-04-18 郑州大学 一种用于失能老人的生活辅助系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001286521A (ja) 静脈血栓塞栓症防止装置
EP1249218A2 (en) Venous thromboembolism preventing apparatus
US6524257B2 (en) Superior-and-inferior-limb blood-pressure index measuring apparatus
JP3840816B2 (ja) 血圧監視装置
US6733460B2 (en) Arteriosclerosis diagnosing apparatus
JP3330079B2 (ja) 非観血連続血圧推定装置
US6589267B1 (en) High efficiency external counterpulsation apparatus and method for controlling same
EP0569308B1 (en) A high efficiency external counter pulsation apparatus
EP0997102B1 (en) Blood-pressure monitoring apparatus
EP1161920A2 (en) Blood circulation-condition monitoring apparatus
JP3623488B2 (ja) 動脈狭窄検査装置および足首血圧測定装置
EP1243220A1 (en) Continuous blood-pressure monitoring apparatus
EP0750878A1 (en) Blood pressure monitor
US6863670B2 (en) High efficiency external counterpulsation apparatus and method for controlling same
JP2002209859A (ja) 自動血圧測定装置
US6520919B1 (en) Inferior-and-superior-limb blood-pressure-index measuring apparatus
JP2000157499A (ja) 血圧監視装置
JP2002136489A (ja) 血圧測定装置および脈波伝播速度情報測定装置
JP4120100B2 (ja) 非観血連続血圧推定装置および非観血連続血圧予測装置
JP3599820B2 (ja) 生体情報監視装置
JP5002084B2 (ja) 血圧監視装置
US6702753B2 (en) Blood pressure measuring apparatus
JP2938237B2 (ja) 動脈硬化度測定装置
JP3643561B2 (ja) 下肢上肢血圧指数測定装置
JP2000023927A (ja) 連続血圧監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040225

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050922

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050926

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060601

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060601

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061011

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090303