JP2001286432A - ダストコントロールデザインマット及びその製造方法 - Google Patents

ダストコントロールデザインマット及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長さが異なるパイルをタフトした複数の原反
によりデザイン化したダストコントロール用マットを製
造する際に起こる規格外化や接着不良を防止し、洗濯を
繰り返し行っても剥離や亀裂を起こさずに、優れた除塵
効果を発揮するマットを提供する。 【解決手段】 複数の原反によりデザイン化された原反
の裏面にバッキング材を一体化したマットであり、該バ
ッキング材はムーニー粘度が25〜45の合成ゴムを成
分とし40〜70のロックウエルA硬さのシートからな
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダストコントロー
ルデザインマット及びその製造方法に関し、より詳細に
は視覚効果、広告宣伝効果を狙い、防塵性及び耐洗濯性
を向上させ得るダストコントロールデザインマット及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンタル用マットには、ゴム製の
型押しマット、パイルのあるマットの裏側にバッキング
材であるゴムシートを固着させた一体化型のものが多く
使用されおり、店舗、事務所、ホテル、病院、家庭等で
使用された後、回収、洗濯等により再生され、再び需要
者に貸与されるというシステム、すなわちレンタルシス
テムが採られている。
【0003】レンタル用マットにデザインを施し、その
視覚効果、広告宣伝効果を狙うために、同一パイル長さ
で異色のパイルを切り抜いたもの、プリント、アキスミ
ンスター若しくはウィルトンのような織物、ハイカット
ローループ、ハイカットローカット及びジグザグ等のタ
フト機によりマットパイルを作製したもの等が知られて
おり、これらの裏面にバッキング材となる未加硫の合成
ゴムシートを重ね、加熱、加硫して一体化マットを製造
する方法が普及している。
【0004】これらのデザインマットの中でも、特に普
及しているのは、タフティング等によって形成されたカ
ーペット状の原反にて、色のみが異なり、パイル長さ、
構造及び繊維が同一のもの、同一パイル長さで異種の繊
維の2種以上のものを適当な裁断機等で任意のデザイン
に切り抜き、切り抜いた原反を適当に入れ替え、その色
の差異や構造及び繊維の違いによりデザインを表現する
方法である。この方法は、1枚のオリジナルデザインの
ものでも製作でき、バッキング材と一体化する際も、同
一パイル長さのため切り抜き入れ替え部でのゴムの厚さ
も変化がなく、洗濯を繰り返し行っても剥離や亀裂は生
じないという利点がある。
【0005】一方、靴底等に付着した戸外のダスト類を
屋内に侵入するのを防止するためのダストコントロール
用マットも普及している。このダストコントロール用マ
ットにあっては、靴底等に付着したダスト類をより多く
掻き落とす性能を持たせたデザインマットの要求が増え
ており、掻き落し効果を向上するために、上記切り抜き
において、同一長さのパイルをタフトした原反に代え
て、長さの異なるパイルをタフトした原反を用いること
が行われている。
【0006】しかし、この原反を用いて合成ゴムシート
と一体化する際に、パイル長さが異なることから上記入
れ替え部が開き、合成ゴムがパイル面にはみ出して得ら
れるマットが規格に外れたり、パイル長の短い部分が合
成ゴムとの接着不良を起こしたり、例え製品化されても
接着強度の不足から洗濯時に入れ替え部が剥離する現象
が生じ、マットの寿命が短くなり、産業廃棄物の増加に
つながっていた。又、上記ハイカットローカットのタフ
ト機によりマットパイルを作製する場合、凹凸によるデ
ザインは可能であるものの、多色でのデザインができな
いという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、長さが異な
るパイルをタフトした複数の原反によりデザイン化した
ダストコントロール用マットの製造時に起こる規格外化
や接着不良を防止し、洗濯を繰り返し行っても剥離や亀
裂を起こさずに、優れた除塵効果を発揮する該マット及
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を行った結果、ダストコントロール用マットの一部を形
成するバッキング材の硬度及びその主成分である合成ゴ
ムの粘度を、特定の範囲に調整することにより、本発明
の目的が達成され得ることを見いだして、本発明に到達
した。
【0009】すなわち、本発明は、それぞれが長さの異
なるパイル糸が基布に植毛された複数の原反によりデザ
イン化された原反と、該デザイン化された原反の裏面に
一体化されて接合したバッキング材とからなるマットで
あり、該バッキング材はムーニー粘度が25〜45の合
成ゴムを成分とし40〜70のロックウエルA硬さのシ
ートからなることを特徴とするダストコントロールデザ
インマットを要旨とする。又、本発明のダストコントロ
ールデザインマットは、上記複数の原反が長さ10〜1
8mmのパイル糸が植毛された原反と長さ5〜9mmの
パイル糸が植毛された原反からなるものであることを特
徴とする。又、本発明のダストコントロールデザインマ
ットは、上記合成ゴムがブタジエン−アクリロニトリル
ゴムからなることを特徴とする。
【0010】更に、本発明は、長さがそれぞれ異なるパ
イル糸が基布に植毛された複数の原反からデザインを切
り取り、該切り取られたデザインを、該デザインが切り
取られた原反とは異なる原反の切り取られたデザイン部
分にはめ込むと共に、そのデザインがはめ込まれた原反
の裏面にムーニー粘度が25〜45の合成ゴムを成分と
するバッキング材を接合し、一体化することを特徴とす
る上記ダストコントロールデザインマットの製造方法を
要旨とする。又、本発明のダストコントロールデザイン
マットの製造方法は、上記複数の原反が長さ10〜18
mmのパイル糸が植毛された原反と長さ5〜9mmのパ
イル糸が植毛された原反からなるものであることを特徴
とする。又、本発明のダストコントロールデザインマッ
トの製造方法は、上記デザインがはめ込まれた原反と上
記バッキング材とを加熱、加硫により一体化すること特
徴とする。又、本発明のダストコントロールデザインマ
ットの製造方法は、上記合成ゴムがブタジエン−アクリ
ロニトリルゴムからなることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のダストコントロールデザ
インマットは、それぞれが長さの異なるパイル糸が基布
に植毛された複数の原反によりデザイン化された原反
と、該デザイン化された原反の裏面に一体化されて接合
したバッキング材とからなるマットであり、該バッキン
グ材はその成分である合成ゴムが25〜45のムーニー
粘度を有しており、40〜70のロックウエルA硬さを
有するシートからなることを特徴とする。なお、本発明
において、ロックウエルA硬さは、JIS K6528
A型によるものであり、ムーニー粘度は、JIS K6
300によるものである。又、デザインとは、文字や模
様等によりなされるものを意味する。
【0012】上記パイル糸が植毛される基布としては、
ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポ
リオレフィン繊維等の合成繊維からなる織布若しくは不
織布が使用されるが、マットがダストコントロール用マ
ット、すなわちレンタル用マットの場合、耐熱性及び寸
法安定性が求められるであることから、その構成繊維は
ポリエステル製であることが好ましい。又、織布の場
合、その織り方については、平織り、綾織り等、通常の
もので良く、特に限定されるものではない。
【0013】基布に植毛するパイル糸としては、ポリエ
ステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリオレ
フィン繊維、ビニロン繊維等の合成繊維製ならいずれで
も良く、限定されるものではない。その太さは、通常5
〜100デニール、好ましくは8〜80デニールの単糸
が使用される。該パイル糸は、上記単糸の複数本からな
るマルチフィラメントを撚ったものであり、その太さ
は、通常1,000〜4,000デニールである。この
際、上記単糸の10倍ないし100倍の太さのモノフィ
ラメントを1本若しくは複数本、該マルチフィラメント
と撚ってパイル糸とすることもできる。該パイル糸は、
着色したものでもよい。それは通常に染色したものでも
よく、いわゆる原着糸でもよい。
【0014】又、パイル糸は、上記バッキング材と一体
化する際にパイル糸が収縮し、マットの外観を損ねるこ
とがあるので、パイル糸とする前のマルチフィラメント
を180〜220℃で湿熱処理するのが好ましい。湿熱
処理は、水蒸気の存在下、上記の温度範囲で30秒間〜
3分間処理することにより行われる。
【0015】パイル糸を基布に植毛する方法としては、
タフテッド、フック等の従来の手法等が採用される。
又、その形状は、レベルカット、カットアンドループ、
ハイカットローカット等が挙げられるが、レンタル用ダ
ストコントロールマットの場合は、ダストコントロール
マット本来の性能であるダスト保持性能からはレベルカ
ットが好ましい。更に、ダスト保持性能やボリュウム感
・風合いから、植毛密度は1インチ当りのゲージ数及び
ステッチ数が5ないし12が好ましい。本発明では、長
さがそれぞれ異なるパイル糸を基布に植毛した複数の原
反を用いるのであるが、パイル長さは3ないし22mm
の範囲の中から選択するのが好ましく、特にパイル長さ
が5〜9mmのパイル糸を基布に植毛した原反と、パイ
ル長さが10〜18mmのパイル糸を基布に植毛した原
反の2種類の原反を用いるのが好ましい。
【0016】本発明のマットは、それぞれが長さの異な
るパイル糸が基布に植毛された複数の原反によりデザイ
ン化され、該デザイン化された原反とバッキング材が一
体化したものである。その好ましい製造方法の一具体例
を、図1〜図4で説明すると、長さがそれぞれ異なるパ
イル糸11、21が基布12、22に植毛された複数の
原反14、24から同一のデザイン13、23を切り取
り、切り取られたデザイン13を、原反24の切り取ら
れたデザイン23部分にはめ込み、そのデザイン化され
た原反24の裏面にバッキング材5を接合して一体化す
る方法である。
【0017】上記のように基布に植毛された複数の原反
から同一のデザインを切り取る方法は、上記複数の原反
を重ね合わせてデザインを裁断して同一のデザインとす
る方法が好適である。又、図示してないが、切り取られ
たデザイン23を、原反14の切り取られたデザイン1
3部分にはめ込み、そのデザイン化された原反14の裏
面にバッキング材5を接合して一体化することもでき
る。
【0018】このようにしてデザイン化された原反は、
バッキング材と一体化され本発明のダストコントロール
デザインマットとすることができる。バッキング材は、
合成ゴムを成分とするものであるが、合成ゴムとして
は、ブタジエンラバー(BR)、スチレン−ブタジエン
ラバー(SBR)、クロロプレンラバー(CR)、ブタ
ジエン−アクリロニトリルラバー(NBR)、イソブチ
レン−イソプレンラバー(IIR)、エチレン−プロピ
レンラバー(EPR、EPDM)等が挙げられるが、耐
久性の点から、特にNBRが好適である。
【0019】合成ゴムは、25〜45のムーニー粘度を
有することが重要である。従って、単一の合成ゴムを使
用する場合は、その範囲内の粘度を有する合成ゴムを使
用すればよく、粘度が異なる複数の合成ゴムを使用する
場合は、ムーニー粘度が異なる複数の合成ゴムを混合し
て、その範囲に入るように調整すればよい。ムーニー粘
度が25未満ではマットを製造する際にバッキング材が
パイル面にはみ出す原因となり、45を超えると原反と
バッキング材の接着が不良となる。バッキング材は、上
記合成ゴム以外に、加硫剤、加硫促進剤、可塑剤、着色
剤、老化防止剤、充填剤、滑剤、分散剤等の通常の添加
剤、必要に応じて抗菌剤等の成分が配合される。
【0020】上記デザイン化された原反とバッキング材
との一体化は、該原反とバッキング材を重ね合わせ、好
ましくは130〜160℃の温度範囲で加熱することに
より、合成ゴムが加硫され、達成される。合成ゴムを成
分とするバッキング材の厚さは、0.5〜2.5mmの
範囲のものが好ましい。又、バッキング材と原反との間
に、パイル糸の抜け防止層を設けても良い。パイル糸の
抜け防止層は、バッキング材と原反との接着性を高め、
パイル糸の抜けを防止する機能を有する。パイル糸の抜
け防止層は、望ましくはバッキング材と同種の合成ゴム
からなる、例えばゴムラテックスを該基布に塗布した
後、該基布とバッキング材との接着、すなわち加熱、加
硫によって形成される。加熱、加硫は130〜160℃
の温度範囲で行うのが望ましい。
【0021】本発明のデザインマットにおいては、バッ
キング材が40〜70のロックウエルA硬さを有するこ
とが重要である。ロックウエルA硬さが40未満ではマ
ットの洗濯時にマットの原型をとどめなくなり、70を
超えるとマットの洗濯時にバッキング材に亀裂を発生さ
せることとなる。なお、これらロックウエルA硬さは、
加熱、加硫されたものの規定値であり、ロックウエルA
硬さは、バッキング材中の可塑剤や着色剤の含有量を変
動させることにより調整することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。 (実施例1) [パイル糸11の作製]赤色に原着したナイロン6を用
い、溶融紡糸法で紡糸した20デニールの単糸を捲縮加
工して1,300デニールのマルチフィラメントとし
た。このマルチフィラメントを2本用い、下撚150
回、上撚150回を施し、200℃で60秒間湿熱処理
を行い、パイル糸11を作製した。 [抜け防止層付き原反14の作製]パイル糸11を、目
付重量120g/m2 のポリエステル製不織布12に、
ゲージ:1/8インチ(3.175mm)、ステッチ:
8本/インチ(2.54cm)、パイル長:17mmの
カットパイルの条件でタフトして原反14を作製した。
原反14の裏面に、乾燥後の樹脂分が60g/m2 にな
るように、NBRラテックスを塗布、乾燥してパイル糸
の抜け防止層6を設けた。 [パイル糸21の作製]緑色に原着したナイロン6を用
いた以外は、上記と同様にしてパイル糸21を作製し
た。 [抜け防止層付き原反24の作製]パイル糸11の代り
にパイル糸21を用い、上記と同様にしてパイル長:7
mmのパイル糸21をタフトして原反24を作製した。
原反24の裏面に上記と同様にして、パイル糸の抜け防
止層6を設けた。 [バッキング材の作製]ムーニー粘度が30のNBR1
00部に、カーボンブラック(着色剤)50部、DOP
(可塑剤)15部並びに酸化亜鉛(加硫促進剤)、ステ
アリン酸(滑剤)、オクチル化ジフェニルアミン(老化
防止剤)、2−メルカプトベンゾチアゾールシクロヘキ
シルアミン(加硫促進剤)、硫黄(加硫剤)及び分散剤
を配合し、混練して厚さ1.4mmのバッキング材を作
製した。 [デザインマットの作製]抜け防止層付き原反14と抜
け防止層付き原反24を重ね合わせ、同一の位置で裁断
し、形、大きさが同一の「いらっしゃいませ」と切り取
られた2枚のデザイン13、23を作製した。抜け防止
層付き原反14から切り取った「いらっしゃいませ」の
デザイン13を、抜け防止層付き原反24から切り取ら
れた「いらっしゃいませ」のデザイン23部分にはめ込
んだ後、その裏面に上記のバッキング材5を接合し、1
50℃で15分間、490kPaの圧力でプレスするこ
とにより加熱、加硫を行なって、一体化デザインマット
を作製した。なお、この加熱、加硫後のバッキング材の
硬さは65であった。
【0023】上記で得られたデザインマットについて、
洗濯試験及び除塵試験を下記の要領で行い、それらの結
果を表1に示した。洗濯試験 デザインマットに対して3重量%の洗剤を溶解した50
℃の水溶液中で、デザインマットを10分間洗濯し、す
すぎを2回行った後、100℃で30分間乾燥する工程
を、100回繰り返した後のデザインマットの形状を観
察する。除塵試験 JIS Z8901で用いる試験用粉体1の2種の砂を
靴底に付着させ、500歩歩行した際の、デザインマッ
ト1m2 当りの砂の重量(g)を測定する。
【0024】(実施例2)バッキング材の作製時にムー
ニー粘度が75のNBRを混合して用いそのムーニー粘
度を40とし、DOPの使用量を20部にした以外は、
実施例1と同様にしてバッキング材を作製した。このバ
ッキング材をに用いた以外は、実施例1と同様にして一
体化デザインマットを作製した。なお、この際、加熱、
加硫後のバッキング材の硬さは35であった。上記で得
られたデザインマットについて、実施例1と同様にして
洗濯試験及び除塵試験を行い、それらの結果を表1に示
した。
【0025】(比較例1)バッキング材の作製時にムー
ニー粘度が20のNBRを用い、DOPの使用量を30
部に、カーボンブラックの使用量を70部にした以外
は、実施例1と同様にしてバッキング材を作製した。こ
のバッキング材をに用いた以外は、実施例1と同様にし
て一体化デザインマットを作製した。なお、この際、加
熱、加硫後のバッキング材の硬さは80であった。上記
加熱、加硫の際に、デザインのはめこみ部からパイル面
にNBRが染み出し、得られたマットな外観は良くなか
った。又、上記で得られたデザインマットについて、実
施例1と同様にして洗濯試験及び除塵試験を行い、それ
らの結果を表1に示した。
【0026】(比較例2)バッキング材の作製時にムー
ニー粘度が75のNBRを用い、DOPの使用量を35
部に、カーボンブラックの使用量を100部にした以外
は、実施例1と同様にしてバッキング材を作製した。こ
のバッキング材をに用いた以外は、実施例1と同様にし
て一体化デザインマットを作製した。なお、この際、加
熱、加硫後のバッキング材の硬さは30であった。上記
で得られたデザインマットについて、実施例1と同様に
して洗濯試験及び除塵試験を行い、それらの結果を表1
に示した。
【0027】(比較例3)バッキング材の作製時にムー
ニー粘度が20のNBRを用い、DOPの使用量を20
部に、カーボンブラックの使用量を40部にした以外
は、実施例1と同様にしてバッキング材を作製した。こ
のバッキング材をに用いた以外は、実施例1と同様にし
て一体化デザインマットを作製した。なお、この際、加
熱、加硫後のバッキング材の硬さは55であった。上記
加熱、加硫の際に、デザインのはめこみ部からパイル面
にNBRが染み出し、得られたマットな外観は良くなか
った。上記で得られたデザインマットについて、実施例
1と同様にして洗濯試験及び除塵試験を行い、それらの
結果を表1に示した。
【0028】(比較例4)実施例1と同様にして製造し
たパイル糸11とパイル糸21を実施例1で用いた不織
布にそれぞれタフトしてパイル長さが10mmの2種類
の原反を作製した。これらの原反の裏面に実施例1と同
様にして、パイル糸の抜け防止層を設けた。実施例1と
同様にして、これら2枚の抜け防止層を設けた原反から
切り取り、一方の「いらっしゃいませ」のデザインを、
他方の抜け防止層付き原反から切り取られた「いらっし
ゃいませ」のデザイン部分にはめ込んだ後、実施例1と
同様にして、実施例1で用いたバッキング材を接合し、
加熱、加硫を行なって、一体化デザインマットを作製し
た。なお、この加熱、加硫後のバッキング材の硬さは実
施例1と同様65であった。上記で得られたデザインマ
ットについて、実施例1と同様にして洗濯試験及び除塵
試験を行い、それらの結果を表1に示した。
【0029】
【表1】 上記及び表1から明らかのように、実施例に係る本発明
に係るデザインマットは、比較例1〜3に係るデザイン
マットでは発生する一体化工程におけるゴムのはみ出
し、洗濯試験での剥離や割れは全く発生せず、除塵効果
も優れていることが判る。又、比較例4に係るデザイン
マットは、除塵性能が劣っている。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るダストコントロールデザイ
ンマットは、高い除塵性能を有すると共に、その製造時
にデザインのはめ込み部から合成ゴムがはみ出ることも
なく、その洗濯時にはめ込み部が剥離することもない。
従って、規格外品や不良品の生産量を減らすことと、そ
の寿命を延ばすことを可能とし、産業破棄物の減少に少
なからず貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる原反の斜視図である。
【図2】本発明で用いられる別の原反の斜視図である。
【図3】本発明におけるデザインはめ込みの説明図であ
る。
【図4】本発明のマットの斜視図である。
【符号の説明】
5 バッキング材 6 パイル糸抜け防止層 11 パイル糸 12 基布 13 デザイン 14 原反 21 パイル糸 22 基布 23 デザイン 24 原反
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA25 AA25H AA37 AA37H AH02 AH02H AK27C AK27J AK29C AK29J AK41 AK48 AL01C AN02C AT00C BA03 BA07 BA10B BA10C BA41 CA03 CA04 CA13 CA19 DG06 DG07B DG08B DG11A DG15 EH012 EH46 EJ06 EJ17 EJ42 GB81 JA06C JK06 JK12C JK14 YY00B YY00C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが長さの異なるパイル糸が基布
    に植毛された複数の原反によりデザイン化された原反
    と、該デザイン化された原反の裏面に一体化されて接合
    したバッキング材とからなるマットであり、該バッキン
    グ材はムーニー粘度が25〜45の合成ゴムを成分とし
    40〜70のロックウエルA硬さのシートからなること
    を特徴とするダストコントロールデザインマット。
  2. 【請求項2】 上記複数の原反が長さ10〜18mmの
    パイル糸が植毛された原反と長さ5〜9mmのパイル糸
    が植毛された原反からなるものであることを特徴とする
    請求項1記載のダストコントロールデザインマット。
  3. 【請求項3】 上記合成ゴムがブタジエン−アクリロニ
    トリルゴムからなることを特徴とする請求項1又は2記
    載のダストコントロールデザインマット。
  4. 【請求項4】 長さがそれぞれ異なるパイル糸が基布に
    植毛された複数の原反から同一のデザインを切り取り、
    該切り取られたデザインを、該デザインが切り取られた
    原反とは異なる原反の切り取られたデザイン部分にはめ
    込むと共に、そのデザインがはめ込まれた原反の裏面に
    ムーニー粘度が25〜45の合成ゴムを成分とするバッ
    キング材を接合し、一体化することを特徴とする請求項
    1記載のダストコントロールデザインマットの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 上記複数の原反が長さ10〜18mmの
    パイル糸が植毛された原反と長さ5〜9mmのパイル糸
    が植毛された原反からなるものであることを特徴とする
    請求項4記載のダストコントロールデザインマットの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 上記デザインがはめ込まれた原反と上記
    バッキング材とを加熱、加硫により一体化すること特徴
    とする請求項4又は5記載のダストコントロールデザイ
    ンマットの製造方法。
  7. 【請求項7】 上記合成ゴムがブタジエン−アクリロニ
    トリルゴムからなることを特徴とする請求項4ないし6
    のいずれか1項に記載のダストコントロールデザインマ
    ットの製造方法。
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