JP3297644B2 - 防汚性が優れたレンタル用マット - Google Patents

防汚性が優れたレンタル用マット

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邦之 早坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンタル用マット
に関し、より詳細には、レンタル中に付着する汚れによ
る汚染、反復洗濯により発生する汚染、更に染色したマ
ットとの混洗より発生する染料汚染等の汚染を防止した
防汚性が優れたレンタル用マットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、靴底等に付着した戸外のダスト類
を屋内に侵入するのを防止するため、ダストコントロー
ル用マット、すなわちレンタル用マットが広く使用され
ている。店舗等で使用されたこのようなマットは回収、
洗濯等により再生された後、再び需要者に貸与されると
いうシステムが繰り返し行われるレンタルシステムで運
用されている。レンタル用マットには、ゴム製の額縁状
ベースにパイルのあるマットを脱着自在に取り付けたセ
パレート型のものと、パイルのあるマットの裏側にゴム
シートを固着させた一体化型のものが広く使用されてい
るが、最近は一体化型のものの方が、見栄えが良く、耐
久性が優れていることからより多く普及している。
【0003】このレンタル用マットは、ダストコントロ
ール機能や玄関口のアクセントといった使用目的から、
店舗や事務所の出入口付近で使用される場合が非常に多
く、使用に供されている間は、直射日光が当たるばかり
でなく、土砂や酸性雨等にも晒され、又、回収後の洗濯
では強固の汚れを充分に除去するために、強アルカリの
洗剤で洗濯されること等からパイルの耐摩耗性や染色堅
牢度性等に充分配慮する必要がある。現在、実用に供さ
れている染色したナイロンパイルのレンタルマットにお
いても、上記のように強い洗濯によりナイロンパイルの
退色が生じ、本来の色を損ない規格外品となってマット
の寿命を短くすると同時に、産業廃棄物の増加につなが
っていた。このような事情から、最近は特に耐光性、染
色堅牢度性、発色性、耐薬品性、耐摩耗性等の面で優れ
た原液着色法により着色したナイロン(以下、原液着色
ナイロンという。)製のパイルが比較的多く使用されて
来ており、今後もこの傾向は続くものと考えられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように優れた特
性を有する原液着色ナイロンパイルを用いたレンタル用
マットにおいても、染色したナイロンパイルを用いたレ
ンタル用マットと混洗すると、染色したナイロンパイル
の染料が洗剤により洗濯液中に溶出し、原液着色ナイロ
ンパイルを汚染し、本来の色調を失い規格外品となり、
上記同様産業廃棄物となる場合が多い。従って、本発明
の目的は、上記欠点が解消され、防汚性、耐光性、耐洗
濯性等に優れた原液着色ナイロンパイルを用いたレンタ
ル用マットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、原液着色ナ
イロンパイルに用いられるナイロンにつき種々精査した
結果、特定のアミノ基単位を有するナイロン6を用いる
ことにより、本発明の目的を達成し得ることを見出だ
し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、基布、パ
イル糸及びバッキング層から形成されるレンタル用マッ
トにおいて、該パイル糸はアミノ基単位が20μeq/
g以下のナイロン6を原液着色法により着色した着色ナ
イロンからなることを特徴とする防汚性が優れたレンタ
ル用マットを要旨とする。又、本発明のレンタル用マッ
トは、上記ナイロン6のアミノ基単位が12〜18μe
q/gであることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のマットは、基布、パイル
糸及びバッキング層から形成される。該マットを構成す
る基布としては、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、
アクリル繊維、ポリオレフィン繊維等の合成繊維からな
る織布若しくは不織布が使用されるが、耐熱性及び寸法
安定性が求められるダストコントロールマットであるこ
とから、その構成繊維はポリエステル製であることが好
ましい。又、織布の場合、その織り方については、平織
り、綾織り等、通常のもので良く、特に限定されるもの
ではない。
【0007】該パイル糸に用いられるナイロンは、ナイ
ロン6であり、その中に存在するアミノ基単位が20μ
eq(マイクロ当量)/g以下、好ましくは12〜18
μeq/gの範囲のものである。このような範囲のアミ
ノ基単位を有するナイロン6は公知であるが、アミノ基
単位が40〜50μeq/gの通常のナイロン6を製造
する際に、そのアミノ基をホルマリン等で部分的に封鎖
することにより製造することができる。例えば、ε−カ
プロラクタムのメタノール溶液に、水及びホルマリンを
添加し、必要に応じて更に重合禁止剤を添加、260℃
程度の温度で常圧重合を行う。約10時間後、重合体の
相対粘度([η]rel )が2.8〜3.0の平衡に達し
た段階で重合系を冷却して重合を停止する。得られた重
合体をストランド状で水槽に吐出してペレットにした
後、水分が0.2〜0.4重量%になるように乾燥す
る。
【0008】該パイル糸は、上記ナイロンと分散着色剤
から原液着色法により着色した上記ナイロンのフィラメ
ントを得、更に合撚することにより得られる。フィラメ
ントの断面は、円形でも異形でも良い。パイル糸は、タ
フテッド、フック等の従来の手法等によって基布に植毛
される。又、その形状は、ダストコントロールマット本
来の性能であるダスト保持性能からはレベルカットが好
ましいが、カットアンドループやハイカットローカット
でも良い。更に、ダスト保持性能やボリュウム感・風合
いから、植毛密度は1インチ当りのゲージ数及びステッ
チ数が5ないし12、パイル長さは4ないし15mmが
好ましい。
【0009】バッキング層としては、ダストコントロー
ルマットに通常使用されている公知の合成ゴム、天然ゴ
ムや、軟質塩化ビニル樹脂、ポリウレタン、塩素化ポリ
エチレン等の合成樹脂等を用いることができるが、特に
ニトリル−ブタジエンラバー(NBR)が、耐久性の点
から好適である。これらのバッキング層には、必要に応
じて、加硫剤、加硫促進剤、可塑剤、着色剤、老化防止
剤、充填剤、分散剤等の公知の添加剤が配合される。
【0010】基布はバッキング層でバッキングされてい
るが、バッキングする方法としては、公知の方法が採用
できる。例えば、バッキング層がゴム類の場合、シート
化したバッキング層と基布とを重ね合わせ、加熱、加硫
させる。この際、バッキング層と基布との接着性を高
め、パイルの抜けを防止するために、基布のバッキング
層との接着面に予め、望ましくはバッキング層と同種
の、例えばゴムラテックスを塗布した後、バッキング層
と基布とを接着しても良い。ゴムシートとしては、0.
5〜2.5mmの範囲の厚さのものが好ましく、加熱、
加硫は130〜160℃の温度範囲で行うのが望まし
い。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。 (実施例1)アミノ基単位が15μeq/gのナイロン
6を用いたトライオーバル型BCF原液着色ナイロン
(レッド及びベージュの2色)製フィラメント単糸(2
0デニール)を64本あわせたマルチフィラメント(1
280デニール)を2本撚りし、ヒートセットしてパイ
ル糸とした。このパイル糸を、目付重量120g/m2
のポリエステル製不織布に、ゲージ:5/32インチ
(3.97mm)、ステッチ:8本/インチ(2.54
cm)、パイル長:10mmのカットパイルの条件でタ
フトした後、加硫剤及び加硫促進剤を含有する厚さ1m
mのゴムシートに張り合わせ、150℃で15分間、5
kg/cm2 の圧力プレスすることにより接着、加硫を
行なって、本発明の一体型レンタル用マットを得た。
【0012】(実施例2)アミノ基単位が15μeq/
gのナイロン6を用いた原液着色ナイロン(レッド及び
ベージュの2色)製フィラメント単糸(160デニー
ル)を20本あわせたマルチフィラメント(3200デ
ニール)をヒートセットしてパイル糸とした。このパイ
ル糸を用いて、実施例1と同様にして本発明の一体型レ
ンタル用マットを得た。
【0013】(比較例1)アミノ基単位が15μeq/
gのナイロン6の代りに、アミノ基単位が45μeq/
gのナイロン6を用いた以外は、実施例1と同様にして
一体型レンタル用マットを得た。
【0014】(比較例2)ナイロン66を用いたトライ
オーバル型BCFナイロン未着色フィラメント単糸(2
0デニール)を用い、実施例1と同様にして基布にタフ
トした後、含金錯塩染料(レッド及びベージュの2色)
で染色し、パイル糸重量に対して5重量%のフィックス
剤で処理し乾燥させた。次いで、実施例1と同様にして
バッキング層を設け、一体型レンタル用マットを得た。
【0015】実施例1、実施例2、比較例1及び比較例
2で得られてレンタル用マットについて、耐光性試験、
混洗による洗濯試験及び大気暴露敷込み試験を行いそれ
らの結果を表1(耐光性試験)、表2(混洗による洗濯
試験)及び表3(大気暴露敷込み試験)に示した。な
お、それら各試験の試験法、評価方法は下記の通りであ
る。
【0016】耐光性試験 JIS L 0842(カーボンアーク灯光に対する染
色堅牢度試験方法)に準拠混洗による洗濯試験 75cm×95cmの各マットを比較例2で用いたマッ
ト(レッドに染色)(75cm×95cm)と、予洗
(5分),洗濯(洗剤:エリエール(P&G社製),マ
ットに対して1重量%)(10分)した後、すすぎ(1
0分),脱水(5分),乾燥(30分)する行程を1回
とし、これを100回に渡り行う。着色の度合いは、目
視による。大気暴露敷込み試験 大気に晒されるように敷込んだ75cm×95cmの各
マットを2週間に渡り大気暴露した後、上記洗濯試験と
同じく(但し、混洗はなし)、予洗,洗濯,すすぎ,脱
水,乾燥したものの状態を、目視により判定する。
【0017】
【表1】
【表2】
【表3】 表1から本発明のレンタル用マットは耐光性に優れてい
ることが判る。又、表2から本発明のレンタル用マット
は移色し易いマットと混洗しても色移りしないか、殆ど
色移りしないことが判る。更に、表3から本発明のレン
タル用マットは長期間の大気暴露による敷込みを行って
も全く正常であるか、殆ど異常がないことが判る。
【0018】
【発明の効果】本発明のレンタル用マットは、耐光性、
防汚性及び洗濯堅牢性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 23/22 D01F 6/60 D01F 6/90

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布、パイル糸及びバッキング層から形
    成されるレンタル用マットにおいて、該パイル糸は、相
    対粘度([η]rel )が2.8〜3.0、アミノ基
    単位が12〜18μeq/gのナイロン6を原液着色法
    により着色した着色ナイロンからなることを特徴とする
    防汚性が優れたレンタル用マット。
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