JP2001286175A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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JP2001286175A
JP2001286175A JP2000101946A JP2000101946A JP2001286175A JP 2001286175 A JP2001286175 A JP 2001286175A JP 2000101946 A JP2000101946 A JP 2000101946A JP 2000101946 A JP2000101946 A JP 2000101946A JP 2001286175 A JP2001286175 A JP 2001286175A
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Sadayuki Tamae
貞之 玉江
Hisashi Hagiwara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータ回路によりモータを駆動するモー
タ駆動装置において、交流電源の周波数に関係なく回転
数を一定にし、複数のモータを駆動するインバータ回路
とその制御手段を1つにして共用化し、小型、低価格、
静騒音のモータ駆動装置を実現する。 【解決手段】 交流電源1に接続された整流回路3の直
流電力をインバータ回路4により交流電力に変換し、イ
ンバータ回路4により第1のモータ5と第2のモータ1
1を駆動するとともに、インバータ回路4とインバータ
回路4の出力を切り換える負荷切換手段12とを制御手
段13により制御する。負荷切換手段12によりインバ
ータ回路4を第1のモータ5と第2のモータ11に選択
的に接続可能とし、1つのインバータ回路4により第1
のモータ5と第2のモータ11を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ回路に
よりモータを駆動するモータ駆動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭用の電気洗濯機、あるいは食
器洗浄機には複数のモータが搭載され、それぞれのモー
タは交流電源に接続され、スイッチング素子とマイクロ
コンピュータにより個別に制御されている。
【0003】従来、この種の食器洗浄機は、特開平4−
187136号公報に示すように、モータを交流モータ
で構成し、交流電源に接続された複数のモータ(洗浄モ
ータ、排水ポンプモータ、ファンモータ)を双方向サイ
リスタなどのスイッチング手段により制御して、交流電
圧をモータに加える構成としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の構成では、モータを交流モータで構成しているの
で、回転数が交流電源の周波数に依存する問題があり、
50Hz地域で使用される場合には、回転数が上昇せ
ず、ポンプ能力や送風能力が低下する欠点があった。
【0005】本発明は上記従来課題を解決するもので、
交流電源の周波数に関係なく回転数を一定にし、複数の
モータを駆動するインバータ回路とその制御手段を1つ
にして共用化し、小型、低価格、静騒音のモータ駆動装
置を実現することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、交流電源に接続された整流回路の直流電力
をインバータ回路により交流電力に変換し、インバータ
回路により複数のモータを駆動するとともに、インバー
タ回路とインバータ回路の出力を切り換える負荷切換手
段とを制御手段により制御するよう構成し、負荷切換手
段によりインバータ回路を複数のモータの少なくとも2
つに選択的に接続可能とし、1つのインバータ回路によ
り複数のモータを駆動するようにしたものである。
【0007】これにより、交流電源の周波数に関係なく
回転数を一定にでき、複数のモータを駆動するインバー
タ回路とその制御手段を1つにして共用化できて、小
型、低価格、静騒音のモータ駆動装置を実現することが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、交流電源と、前記交流電源に接続された整流回路
と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換するイン
バータ回路と、前記インバータ回路により駆動される複
数のモータと、前記インバータ回路の出力を切り換える
負荷切換手段と、前記インバータ回路と前記負荷切換手
段を制御する制御手段とを備え、前記負荷切換手段によ
り前記インバータ回路を複数のモータの少なくとも2つ
に選択的に接続可能とし、前記1つのインバータ回路に
より複数のモータを駆動するようにしたものであり、複
数のモータをインバータ駆動することにより、交流電源
の周波数に関係なくモータ回転数を一定に制御すること
ができるとともに、モータの小型化、高効率化、静音化
することができ、モータの回転数を高くしてポンプ性能
あるいは送風性能を向上させることができるとともに、
インバータ回路とその制御回路を共用化することがで
き、小型、低価格、静騒音のモータ駆動装置を実現する
ことができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、インバータ回路を停止してから所
定時間経過後、負荷切換手段を制御し、前記インバータ
回路を複数のモータのいずれかに接続するようにしたも
のであり、負荷切換手段の動作時の電流をほとんど零に
してから切り換えるので、インバータ回路に発生するサ
ージ電圧を抑制できるだけではなく、リレーなどの切換
アーク電流の発生がなく、接点寿命を長くすることがで
き、安価で信頼性の高いモータ駆動装置を実現できる。
【0010】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、インバータ回路は3相フルブリッ
ジインバータ回路で構成し、3相出力の少なくとも2相
出力に負荷切換手段を接続し、前記負荷切換手段により
モータへの通電を切り換えるようにしたものであり、構
成が簡単で、安価な負荷切換手段により複数の3相モー
タの駆動が可能となり、安価で、信頼性の高い食器洗浄
機等のモータ駆動装置を実現できる。
【0011】請求項4に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、インバータ回路は、3相フルブリ
ッジインバータ回路で構成し、モータ逆起電力よりモー
タの回転子と固定子との相対位置を検出する位置検出手
段を備え、前記位置検出手段を前記3相フルブリッジイ
ンバータ回路の出力端子に接続して位置検出手段を共用
化するようにしたものであり、モータの回転子と固定子
との相対位置を検出する位置検出手段とモータへの接続
リード線を減らすことができ、モータの構成を簡単にで
き、安価で信頼性の高いモータ駆動装置を実現できる。
【0012】請求項5に記載の発明は、上記請求項4に
記載の発明において、インバータ回路に接続される複数
のモータの極数を同一極数としたものであり、モータの
回転子と固定子との相対位置を検出する位置検出手段の
回路構成、あるいは、回路定数を共用化することがで
き、位置検出手段を簡単にして安価で信頼性の高いモー
タ駆動装置を実現できる。
【0013】請求項6に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、インバータ回路の過電流を検知す
る過電流検知手段を備え、制御手段は、前記インバータ
回路に接続したモータに応じて、前記過電流検知手段の
設定値を変更するようにしたものであり、複数のモータ
の中でモータ容量の小さいモータの異常温度上昇を防ぐ
だけではなく、モータロック検知精度を向上することが
できて、各モータを構成する直流ブラシレスモータの永
久磁石回転子の減磁を防止することができ、安価で信頼
性の高いモータ駆動装置を実現できる。
【0014】請求項7に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、交流電源の瞬時電圧低下を検出す
る瞬時電圧低下検知手段を備え、制御手段は、前記瞬時
電圧低下検知手段の出力信号によりインバータ回路の駆
動を停止し、前記インバータ回路の出力を切り換える負
荷切換手段は選択されたモータに継続して接続するよう
にしたものであり、瞬時電圧低下による負荷切換手段の
チャタリングを防ぐことができ、負荷切換手段のチャタ
リングによるインバータ回路のサージ電圧を防ぐことが
でき、安価で信頼性の高いモータ駆動装置を実現でき
る。
【0015】請求項8に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、インバータ回路の直流電源の電圧
低下を検出する電圧低下検知手段を備え、制御手段は、
前記電圧低下検知手段の出力信号により前記インバータ
回路の駆動を停止し、前記インバータ回路の出力を切り
換える負荷切換手段は選択されたモータに継続して接続
するようにしたものであり、直流電源電圧低下による負
荷切換手段のチャタリングを防ぐことができ、負荷切換
手段のチャタリングによるインバータ回路のサージ電圧
を防ぐことができ、安価で信頼性の高いモータ駆動装置
を実現できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について、食器洗浄機
に適用した場合の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
【0017】(実施例1)図1に示すように、交流電源
1は、ラインフィルター2を介して整流回路3に交流電
力を加えており、整流回路3により直流電力に変換す
る。整流回路3は倍電圧整流回路を構成し、交流電源1
が正電圧のとき、全波整流ダイオード30によりコンデ
ンサ31aを充電し、交流電源1が負電圧のとき、コン
デンサ31bを充電し、直列接続されたコンデンサ31
a、31bの両端には倍電圧直流電圧が発生し、インバ
ータ回路4に倍電圧直流電圧を加える。
【0018】インバータ回路4は、6個のパワースイッ
チング半導体と逆並列ダイオードよりなる3相フルブリ
ッジインバータ回路により構成し、通常、パワートラン
ジスタと逆並列ダイオード、およびその駆動回路と保護
回路を内蔵したインテリジェントパワーモジュール(以
下、IPMという)で構成している。インバータ回路4
の出力端子には第1のモータ(モータ)5を接続し、こ
の第1のモータ5により洗浄ポンプ(図示せず)を駆動
して食器(図示せず)に温水を噴射し、食器の汚れを落
とすよう構成している。
【0019】第1のモータ5は直流ブラシレスモータに
より構成し、回転子を構成する永久磁石と固定子との相
対位置(回転子位置)を第1の位置検出手段5aにより
検出する。第1の位置検出手段5aは、通常、ホールI
Cにより構成している。インバータ回路4の負電圧端子
と整流回路3の負電圧端子間に電流検知抵抗6、いわゆ
るシャント抵抗を接続している。
【0020】ラインフィルター2の出力交流電圧端子間
には、給水弁7、ファンモータ8、加熱ヒータ9を接続
し、スイッチング手段10により制御する。給水弁7は
水道水または温水を洗浄槽(図示せず)に給水するもの
で、電磁弁により構成し、ファンモータ8は洗浄槽内の
空気を強制排気することにより、食器を乾燥させる。加
熱ヒータ9は、食器を洗浄する際、洗浄槽の下部に溜め
た水を加熱して水温を高くして洗浄性能を高め、かつ、
殺菌するもので、乾燥の際には、洗浄槽内の空気温度を
高くして、食器を乾燥させる。
【0021】スイッチング手段10は、双方向性サイリ
スタなどのソリッドステートリレー、またはメカニカル
リレーで構成している。第2のモータ(モータ)11は
排水ポンプ(図示せず)を駆動し、洗浄行程またはすす
ぎ行程の後、洗浄槽内の洗浄液またはすすぎ液を排水す
るもので、3相直流ブラシレスモータで構成している。
【0022】インバータ回路4と第1のモータ5の間に
は、負荷切換手段12を接続し、通常はインバータ回路
4に接続された第1のモータ5を回転駆動するが、排水
する場合には、負荷切換手段12を切り換えて第2のモ
ータ11にインバータ回路4を接続する。第1のモータ
5および第2のモータ11を直流ブラシレスモータで構
成することにより、電源周波数への依存がなくなり、高
速回転が可能となるのでポンプ性能を向上させることが
でき、さらに、モータ効率を向上できるとともに、電磁
音を低減できて静騒音化することができる。
【0023】制御手段13は、インバータ回路4、スイ
ッチング手段10、負荷切換手段12を制御して洗浄運
転を制御するもので、マイクロコンピュータ14とその
周辺回路より構成している。インバータ駆動回路15
は、インバータ回路4のパワースイッチング半導体を駆
動するもので、スイッチング手段駆動回路16は、スイ
ッチング手段10を構成する双方向性サイリスタまたは
メカニカルリレーを駆動し、リレー駆動回路17は、負
荷切換手段12を構成するリレーの制御コイルを駆動し
てインバータ回路4に接続するモータを切り換える。
【0024】過電流検知回路18は、電流検知抵抗6の
端子電圧降下を検出して過電流を検出するもので、イン
バータ電流のピーク電流に対応した信号をマイクロコン
ピュータ14のA/D変換入力端子に加えてインバータ
電流を検出する。第2の位置検出手段19は、第2のモ
ータ11の逆起電力を検出して回転子の位置を検出する
もので、いわゆる、センサレス検知回路と呼ばれるもの
である。
【0025】インバータ回路4は、図2に示すように、
3相フルブリッジインバータ回路で構成し、インバータ
回路4のパワースイッチング半導体は、パワーMOSF
ETにより構成し、整流回路3の正電圧側にドレイン端
子を共通接続したパワースイッチング半導体40aを上
アームと呼び、負電圧側にソース端子を共通接続したパ
ワースイッチング半導体40bを下アームと呼ぶ。パワ
ーMOSFETは、逆並列に寄生ダイオードができるの
で、寄生ダイオードを高速ダイオードにすることによ
り、部品点数を増やさずにインバータ回路を構成するこ
とができる特徴がある。パワーMOSFETに代えて、
絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)を使用
しても特に問題はない。
【0026】インバータ回路4を3相フルブリッジイン
バータ回路で構成した場合は、負荷切換手段12は、3
相出力の少なくとも2相出力に接続したリレー12’で
構成してもよく、この場合は、インバータ回路4の出力
端子U、Vに共通端子と常閉、常開接点を2組有するリ
レー12’を接続する。それぞれの常閉接点端子には第
1のモータ5のU相、V相端子を接続し、常開接点端子
には第2のモータ11のU相、V相端子を接続する。イ
ンバータ回路4の出力端子Wには、直接、第1のモータ
5および第2のモータ11のW相端子を共通接続する。
リレー12’は、通称2c接点リレー1個で構成できる
ので、負荷切換手段12の部品点数を減らし、安価に構
成できる。1c接点リレー2個で構成しても特に問題は
ない。
【0027】第2の位置検出手段19は、第2のモータ
11のU、V、W各端子の逆起電力を検出して回転子位
置検出を行うもので、いわゆる、センサレス方式の位置
検出手段を構成している。
【0028】1相(ここではV相)を例にとって説明す
ると、第2のモータ11のV相端子に抵抗190a、1
91aを直列接続し、抵抗191aと並列にコンデンサ
192aを接続する。コンデンサ192aの電圧は、V
相端子電圧の位相を約90度遅らせたもので、コンデン
サ193aは直流成分をカットし、抵抗194aの両端
に交流成分のみ取り出し、コンパレータ195aの出力
端子に位置信号を取り出す。
【0029】抵抗191a、191b、191cの負電
圧端子側は共通接続して仮想中性点としてツェナーダイ
オード196のカソード端子に接続し、ツェナーダイオ
ード196のアノード端子はインバータ回路4のグラウ
ンド端子Gに接続する。
【0030】第2のモータ11の端子電圧波形(Vu、
Vv、Vw)と第2の位置検出手段19の出力信号波形
(φ1、φ2、φ3)の関係は、図3に示すようにな
り、第2のモータ11の端子電圧波形は、PWM制御さ
れるとチョッピング波形となるが、上アーム、又は下ア
ームのPWM制御、すなわち、片側PWMしても積分回
路により高周波ノイズを除去すれば、基本的には同じ台
形波形となり、モータ端子電圧の1/2から90度位相
ずらすことによりホールICと同じ回転子位置信号を検
出することができる。
【0031】第1のモータ5を駆動する場合には、第1
の位置検出手段5aにより正確な位置検出が可能なの
で、正弦波駆動あるいは上アームと下アームを交互にP
WM制御する交互PWMが可能となる。制御手段13の
制御方法は複雑となるが、正弦波駆動によりモータ騒音
を減らすことができる。また、第2のモータ11を駆動
する場合は、センサレス駆動の位置検出回路を簡単にす
るために、上アーム、又は下アームのPWM制御、すな
わち、片側PWM制御にする。
【0032】上記構成において、負荷切換手段制御時の
インバータ駆動停止、開始の動作について、図4を参照
しながら説明する。
【0033】図4は、ステップ100より、食器洗浄器
として、洗浄、排水、すすぎの一連の行程が開始する。
ステップ101は第1のモータ運転(洗浄運転)サブル
ーチンで、インバータ回路4の出力に、初期設定された
第1のモータ5が接続され、第1のモータ5をインバー
タ駆動する。この第1のモータ5を駆動することにより
洗浄ポンプを駆動して食器に温水を噴射し、食器を洗浄
する。ステップ102は、第1のモータ運転(洗浄運
転)の終了判定を行うもので、通常、設定時間経過後運
転が終了すると、ステップ103に進みインバータ回路
4を停止させる。
【0034】つぎに、ステップ104に進み、数秒程度
の所定時間の遅延時間を設ける。インバータ回路4を停
止しても、第1のモータ5は惰性回転により高速回転す
るので、逆起電力が発生し、そのとき、負荷切換手段1
2を動作させるとインバータ回路4のパワースイッチン
グ半導体にサージ電圧が発生し、さらに、負荷切換手段
12がリレーの場合にはアーク放電により、リレー接点
寿命を短くし信頼性を低下させる。よって、所定の遅延
時間を設けた後、ステップ105に進んで負荷切換手段
12を動作させ、インバータ回路4の出力端子側に第2
のモータ11を接続する。
【0035】つぎに、ステップ106にて所定の遅延時
間を設けた後、ステップ107に進んで、第2のモータ
11をインバータ駆動し、この第2のモータ11の駆動
によって排水ポンプを駆動して洗浄槽内の洗浄液を排水
する。ステップ108は、第2のモータ運転(排水)の
終了判定を行うもので、通常、水位検知手段(図示せ
ず)により水位が所定値以下になったことを判断して、
第2のモータ11を停止することにより排水ポンプを停
止し、ステップ109にてインバータ回路4を停止す
る。
【0036】つぎに、ステップ110に進んで所定の遅
延時間を設けた後、ステップ111に進んで負荷切換手
段12を動作させ、インバータ回路4の出力端子側に第
1のモータ5を接続する。つぎに、ステップ112に進
んで所定の遅延時間を設けた後、次行程のすすぎ行程に
進む。
【0037】排水行程からすすぎ行程に移行する場合に
は、給水行程の後、第1のモータ5を駆動するので、ス
テップ110からステップ112の一連の行程は給水中
に行うことができるので、十分な遅延時間を確保するこ
とができる。
【0038】つぎに、モータ回転の停止を検知してから
負荷切換手段12を切り換える場合の動作について、図
5を参照しながら説明する。この場合は、上述した所定
の遅延時間を設けてから負荷切換手段12を切り換える
場合に比べて、モータ負荷の切換時間を短縮できる。
【0039】ステップ200よりモータ停止検知のサブ
ルーチンが開始し、ステップ201にてインバータ回路
4をオフさせ、つぎに、ステップ202に進んでモータ
の回転子位置信号(φ1、φ2、φ3)を入力し、その
3ビットのデータをAとし、つぎに、ステップ203に
進んで数100msecの遅延時間の後、ステップ20
4に進んで、再度、回転子位置信号(φ1、φ2、φ
3)を入力し、その3ビットのデータをBとし、ステッ
プ205にてデータの変化を判定し、データ変化がなく
なれば、モータの回転が停止したものと判断し、ステッ
プ206に進んで負荷切換手段12による切換許可フラ
グを立て、ステップ207に進んで、サブルーチンをリ
ターンする。
【0040】所定の遅延時間を設ける方法が簡単である
が、モータ回転の停止を検知してから負荷切換手段12
を切り換える場合には、負荷切換時間を短縮できる特徴
がある。さらに、切換時間を短縮するためには、モータ
に電磁ブレーキをかければ、モータの惰性回転時間を短
縮できる。なお、図5には図示していないが、データA
とBが一致しなければ、判定ループを抜けることができ
ない欠点があるので、所定最大時間の後には、必ず、ル
ープを抜けるタイマーが必要である。
【0041】以上の実施例では、洗浄ポンプを駆動する
第1のモータ5と排水ポンプを駆動する第2のモータ1
1とを負荷切換手段12により切り換えるよう構成して
いるが、第2のモータ11を誘導モータにしてスイッチ
ング手段10により制御し、ファンモータ8を直流ブラ
シレスモータにして、インバータ回路4により駆動する
ようにしても、動作は全く問題ないことは明らかであ
る。
【0042】以上述べたように、本発明は食器洗浄機に
限らず、パルセータ、洗濯兼脱水槽などを駆動する洗濯
用モータと、風呂水を吸水して洗濯兼脱水槽に供給する
吸水ポンプを有する洗濯機、あるいは、パルセータ、洗
濯兼脱水槽などを駆動する洗濯用モータと、乾燥用熱風
を供給するファンモータを有し洗濯機から乾燥まで行う
洗濯乾燥機など、複数のモータを有する機器に適用でき
ることは明らかである。
【0043】(実施例2)つぎに、本発明の実施例2に
ついて、図6を参照しながら説明する。なお、上記実施
例1と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略す
る。
【0044】図6に示すように、インバータ回路4は、
洗浄ポンプを駆動する第1のモータ5、排水ポンプを駆
動する第2のモータ11、洗浄槽内に熱風を供給するフ
ァンを駆動する第3のモータ20を選択的に駆動するも
ので、インバータ回路4の出力側に、第1の負荷切換手
段12aを接続し、第1の負荷切換手段12aの出力側
には、第1のモータ5と第2の負荷切換手段12bを接
続し、第1のモータ5に接続するか、第2の負荷切換手
段12bかどちらかに接続切換できるようにしている。
【0045】第2の負荷切換手段12bの出力側には、
第2のモータ11と第3のモータ20を接続し、第2の
モータ11か第3のモータ20どちらかに接続切換でき
るようにしている。スイッチング手段10aは、マイク
ロコンピュータ14aによりスイッチング手段駆動回路
16aを介して駆動され、給水弁7と加熱ヒータ9を制
御する。
【0046】制御手段13aは、第1のリレー駆動回路
17aにより第1の負荷切換手段12aを制御し、第2
のリレー駆動回路17a’により第2の負荷切換手段1
2bを制御する。位置検出手段19aは、インバータ回
路4の出力端子に接続され、1つの位置検出手段19a
により、第1のモータ5、第2のモータ11、第3のモ
ータ20の回転子の位置検出を行うよう構成している。
【0047】第1のモータ5、第2のモータ11、第3
のモータ20の回転数制御範囲は、ほとんど同じで、2
000rpmから5000rpmの範囲であり、直流ブ
ラシレスモータの回転子磁石極数を同じ極数にすればセ
ンサレス位置検出回路を共用化できる。ディジタル方式
のセンサレス位置検出回路の場合は、さらに、ソフトウ
ェアにより融通性がよくなり、位置検出回路の回路定数
を共用化できる。
【0048】実施例に示したアナログ方式のセンサレス
位置検出回路の場合は、モータ極数が変わるとインバー
タ出力周波数が変化するので、極数に応じてコンデンサ
192a、192b、192cの容量を変える必要があ
る。回路と制御プログラムを簡単にするためには、極数
を共通にする方法がよい。
【0049】図7は4極のアウターロータの直流ブラシ
レスモータの実施例で、6極の固定子50の外側に回転
子51を配置し、回転子51の固定子50側にはS極と
N極が交互に配置されるように4個の永久磁石52a、
52b、52c、52dを配設している。回転子51の
外側には、保護カバー53を設けて鉄粉等が磁石に付着
しないようにしている。
【0050】モータ回転数n(rpm)と駆動周波数f
と磁石極数の関係は、n=120f/Pの関係式で表さ
れ、モータ磁石極数Pを減らす程、低いインバータ周波
数で回転数nを高くすることが可能であり、インバータ
回路4と制御手段13aの信頼性を高くして低価格にす
ることができるので、ポンプやファンを駆動する場合に
は4極の磁石回転子と6極の固定子に共通化するとセン
サレス位置検出回路の共用化が更に容易となる。
【0051】第1のモータ5、第2のモータ11、第3
のモータ20のすべてのモータを3相誘導モータにすれ
ば、位置検出手段19aは不要となり、回路は簡単にな
るが、静騒音と高効率化は犠牲となる。よって、本実施
例のように1つの位置検出手段19aにより複数の直流
ブラシレスモータを駆動する方法が、静騒音化と低価格
の面でも優れた方法である。
【0052】上記構成において、第1のモータ5を駆動
する場合には、第1のリレー駆動回路17aにより第1
の負荷切換手段12aを制御して第1のモータ5をイン
バータ回路4の出力に接続し、第3のモータ20を駆動
する場合には、第1のリレー駆動回路17aを制御して
第2の負荷切換手段12bをインバータ回路4に接続
し、第2の負荷切換手段12bの常閉接点側に接続され
た第3のモータ20に接続する。
【0053】第2のモータ11を駆動する場合には、第
1のリレー駆動回路17aを制御して第2の負荷切換手
段12bをインバータ回路4に接続し、第2のリレー駆
動回路17a’を制御して第2の負荷切換手段12bの
常開接点側に接続された第2のモータ11をインバータ
回路4に接続する。なお、負荷切換手段制御時のインバ
ータ駆動停止、開始の動作については、上記実施例1の
動作と同じである。
【0054】食器洗浄機において、洗浄ポンプを駆動す
る第1のモータ5、排水ポンプを駆動する第2のモータ
11、洗浄槽内に熱風を供給するファンを駆動する第3
のモータ20は、同時に動作させなくても、洗浄、すす
ぎ、排水、乾燥運転は可能なので、1つのインバータ回
路4と第1の負荷切換手段12aおよび第2の負荷切換
手段12bにより複数のモータを交互に切り換えること
ができ、複数のモータの高効率化、静騒音化と低価格化
が可能となる。
【0055】食器洗浄機に限らず、洗濯機の洗濯モータ
と風呂水ポンプモータのように必ずしも同時にモータを
運転させる必要のない機器には、本発明によるモータ駆
動装置が適用されることは明白である。
【0056】(実施例3)つぎに、本発明の実施例3に
ついて、図8を参照しながら説明する。なお、上記実施
例1と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略す
る。
【0057】図8に示すように、過電流検知回路(過電
流検知手段)18bは、入力端子Lを電流検知抵抗6に
接続して端子電圧降下より過電流を検出するもので、電
流が流れると、入力端子Lの電位がグラウンド電位(略
してG電位)よりも低くなり、負電位となる。入力端子
Lに抵抗180aとコンデンサ180bの積分回路によ
るノイズフィルターを設け、抵抗181の他方の端子に
検知信号を加える。
【0058】抵抗181と、電源Vccにプルアップし
た抵抗182の分圧信号をコンパレータ183の正入力
端子に加え、コンパレータ183の出力信号OCは、マ
イクロコンピュータ14bの異常割込端子NMIに加え
る。マイクロコンピュータ14bは、異常割込信号によ
り、瞬時にインバータ駆動回路15の出力を停止させ
る。コンパレータ183の正入力端子とG電位間にはコ
ンデンサ180cを接続し、ノイズを除去する。
【0059】コンパレータ183の負入力端子の設定電
位により、過電流検知レベルの設定値を変えることがで
きる。負入力端子の設定電位は、電源Vccにプルアッ
プされた抵抗184aと抵抗184bと抵抗184cを
直列に接続した分圧信号が加えられる。抵抗184cの
他方の端子はG電位に接続し、コンパレータ183の負
入力端子は、抵抗184aと抵抗184bの接続点に接
続する。
【0060】さらに、コンパレータ183の負入力端子
は、トランジスタ185aのコレクタ端子に接続し、そ
のエミッタ端子はG電位に接続する。トランジスタ18
5aのベース端子は、ベース抵抗186aを介してマイ
クロコンピュータ14bの制御端子S1に接続し、マイ
クロコンピュータ14bからの信号により、コンパレー
タ183の負入力端子の電位をG電位に設定できる。
【0061】抵抗184bと抵抗184cの接続点に、
トランジスタ185bのコレクタ端子を接続し、そのエ
ミッタ端子はG電位に接続し、そのベース端子は抵抗1
86bを介して、マイクロコンピュータ14bの制御端
子S2に接続し、マイクロコンピュータ14bからの信
号によりコンパレータ183の負入力端子の電位を2段
階に設定できる。よって、コンパレータ183の負入力
端子は3段階に設定でき、過電流検知レベルの設定値を
3段階に設定変更可能である。
【0062】第1のモータ5は、洗浄ポンプを駆動する
ため、そのモータ容量が大きいので、第1のモータ5を
駆動する場合には、過電流検知レベルの設定値を高くす
る必要があり、トランジスタ185aをオンさせてコン
パレータ183の負入力端子電位をG電位とする。第2
のモータ11を駆動する場合には、トランジスタ185
aはオフで、トランジスタ185bをオンさせる。第3
のモータ20を駆動する場合には、トランジスタ185
a、トランジスタ185bともオフにする。
【0063】なお、本実施例では、コンパレータ183
とマイクロコンピュータ14bの制御端子により過電流
検知レベルの設定値を変えるようにしているが、図1に
示すように、過電流検知回路18の出力信号をマイクロ
コンピュータ14のA/D変換入力端子に直接入力し
て、マイクロコンピュータ14のROMデータにより過
電流検知レベルを変更してもよい。
【0064】(実施例4)つぎに、本発明の実施例4に
ついて、図9を参照しながら説明する。なお、上記実施
例1と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略す
る。
【0065】図9に示すように、制御手段13cは、交
流電源1の瞬時電圧低下を検出する瞬時電圧低下検知手
段21を有しており、瞬時電圧低下検知手段21の出力
信号によりインバータ回路4の駆動を停止させ、インバ
ータ回路4の出力を切り換える負荷切換手段12は検知
前の状態を継続して接続するようにしている。瞬時電圧
低下検知手段21は、交流電源1の零電圧検知手段とタ
イマー手段とリセット手段より構成している。
【0066】上記構成において動作を説明する。瞬時停
電がない通常運転においては、交流電源1の零電圧に同
期して、図10(a)に示すように、周期的な零電圧パ
ルス(ZVP)が検出されるので、ZVPのパルスエッ
ジによりタイマー手段をリセットすることにより、タイ
マー手段のカウント時間は、図10(b)に示すよう
に、交流電源周期以上にはならない。このため、図10
(c)に示すように、インバータ回路4は駆動をつづ
け、負荷切換手段12のリレーは、図10(d)に示す
ように、そのままの状態を継続させる。
【0067】つぎに、交流電源1に瞬時停電が発生する
と、図11(a)に示すように、ZVPが発生しなくな
り、タイマー手段のカウント値は、図11(b)に示す
ように、瞬時停電の期間中カウントアップされ、タイマ
ーカウント値が所定時間ts以上となると瞬時停電が発
生したと検知し、図11(c)に示すように、インバー
タ回路4の駆動を停止させる。負荷切換手段12のリレ
ーは、図11(d)に示すように、そのままの状態を継
続させる。
【0068】このため、瞬時電圧低下による負荷切換手
段12のチャタリングを防ぐことができ、負荷切換手段
12のチャタリングによるインバータ回路4のサージ電
圧を防ぐことができ、安価で信頼性の高いモータ駆動装
置を実現できる。
【0069】図9に示す瞬時電圧低下検知手段21は、
マイクロコンピュータ14cにより実現することがで
き、この場合の瞬時停電を検知してインバータ回路4を
停止する動作を図12を参照しながら説明する。
【0070】瞬時停電を検知した場合には、インバータ
回路4の駆動のみ停止させ、負荷切換手段12は検知前
の状態を継続させるもので、ステップ301にてインバ
ータ駆動中か停止中かを判断して、駆動中ならばステッ
プ302にてタイマーカウントを行い、ステップ303
でZVPの有無を判断し、有ならばタイマー手段のカウ
ント値をリセットさせる。なければリセットさせずにタ
イマー手段はカウントアップする。
【0071】つぎに、ステップ305に進んでタイマー
カウント値tが所定値ts以上かどうか判断し、所定値
ts以上ならばインバータ回路4の駆動を停止させる。
ステップ301にてインバータ回路4の停止が判断さ
れ、インバータ回路4を再起動させるならばステップ3
07に進んで再起動ルーチンを実行させる。
【0072】瞬時停電、あるいは電圧低下が発生した状
態でモータを駆動させるとモータ電流が増加し、インバ
ータ回路4の電流が増加してパワートランジスタが過負
荷になり、さらに、インバータ回路電圧が低下して制御
回路の電源電圧を確保できなくなり、運転が中止する問
題がある。また、インバータ駆動中に負荷切換手段12
のリレーを切り換えるとリレーにアーク電流が流れてリ
レー接点が溶着し、インバータ回路4のパワートランジ
スタに過電圧が印加する恐れがある。しかし、本発明に
よれば、瞬時電圧を検知してインバータ回路4のみ停止
させるので、上記課題を解決することができる。
【0073】(実施例5)つぎに、本発明の実施例5に
ついて、図13を参照しながら説明する。なお、上記実
施例1と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略
する。
【0074】図13に示すように、制御手段13dは、
インバータ回路4の直流電源の電圧低下を検出する電圧
低下検知手段22を有し、電圧低下検知手段22の出力
信号によりインバータ回路4の駆動を停止し、インバー
タ回路4の出力を切り換える負荷切換手段12は検知前
の状態を継続して接続するようにし、所定時間経過後オ
フするよう構成している。
【0075】上記構成において動作を説明する。図14
(a)に示すように、インバータ回路4の直流電圧Vd
cが設定電圧VL以下になると、図14(b)に示すよ
うに、低電圧検知信号を発生させて、図14(c)に示
すように、インバータ回路4の駆動を停止させ、負荷切
換手段12のリレーは、図14(d)に示すように、低
電圧検知前の状態を継続させ、所定時間td1経過後リ
レーをオフさせる。電圧が復帰すると所定の遅延時間t
d2を設けてからリレーをオンさせ、その後所定の遅延
時間td3を設けて、インバータ回路4を再起動させ
る。
【0076】インバータ回路4を停止させてから負荷切
換手段12のリレーをオンのまま継続させても特に問題
はないが、電圧が復帰すると所定の遅延時間を設けてイ
ンバータ回路4を再起動させる必要がある。制御回路1
3dの消費電力を減らすためには、リレーをオフする方
がよく、停電あるいは電圧低下の時間が長くても、モー
タ駆動運転の継続が可能となる。
【0077】なお、本実施例では、インバータ回路4の
直流電源の電圧低下を検出する電圧低下検知手段22を
設けているが、インバータ回路4の直流電圧を分圧して
マイクロコンピュータ14dのA/D変換入力端子に加
え、A/D変換値が所定値以下ならば低電圧と判断して
電圧低下を検出し、電圧低下を検出するとインバータ回
路4の駆動を停止させるように構成してもよい。
【0078】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、交流電源と、前記交流電源に接続された
整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換
するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動
される複数のモータと、前記インバータ回路の出力を切
り換える負荷切換手段と、前記インバータ回路と前記負
荷切換手段を制御する制御手段とを備え、前記負荷切換
手段により前記インバータ回路を複数のモータの少なく
とも2つに選択的に接続可能とし、前記1つのインバー
タ回路により複数のモータを駆動するようにしたから、
複数のモータをインバータ駆動することにより、交流電
源の周波数に関係なくモータ回転数を一定に制御するこ
とができるとともに、モータの小型化、高効率化、静音
化することができ、インバータ回路とその制御回路を共
用化することにより、小型、低価格、静騒音のモータ駆
動装置を実現することができる。
【0079】また、請求項2に記載の発明によれば、イ
ンバータ回路を停止してから所定時間経過後、負荷切換
手段を制御し、前記インバータ回路を複数のモータのい
ずれかに接続するようにしたから、負荷切換手段の動作
時の電流をほとんど零にしてから切り換えるので、イン
バータ回路に発生するサージ電圧を抑制できるだけでは
なく、リレーなどの切換アーク電流の発生がなく、接点
寿命を長くすることができ、安価で信頼性の高いモータ
駆動装置を実現できる。
【0080】また、請求項3に記載の発明によれば、イ
ンバータ回路は3相フルブリッジインバータ回路で構成
し、3相出力の少なくとも2相出力に負荷切換手段を接
続し、前記負荷切換手段によりモータへの通電を切り換
えるようにしたから、構成が簡単で、安価な負荷切換手
段により複数の3相モータの駆動が可能となり、安価
で、信頼性の高い食器洗浄機等のモータ駆動装置を実現
できる。
【0081】また、請求項4に記載の発明によれば、イ
ンバータ回路は、3相フルブリッジインバータ回路で構
成し、モータ逆起電力よりモータの回転子と固定子との
相対位置を検出する位置検出手段を備え、前記位置検出
手段を前記3相フルブリッジインバータ回路の出力端子
に接続して位置検出手段を共用化するようにしたから、
モータの回転子と固定子との相対位置を検出する位置検
出手段とモータへの接続リード線を減らすことができ、
モータの構成を簡単にでき、安価で信頼性の高いモータ
駆動装置を実現できる。
【0082】また、請求項5に記載の発明によれば、イ
ンバータ回路に接続される複数のモータの極数を同一極
数としたから、モータの回転子と固定子との相対位置を
検出する位置検出手段の回路構成、あるいは、回路定数
を共用化することができ、位置検出手段を簡単にして安
価で信頼性の高いモータ駆動装置を実現できる。
【0083】また、請求項6に記載の発明によれば、イ
ンバータ回路の過電流を検知する過電流検知手段を備
え、制御手段は、前記インバータ回路に接続したモータ
に応じて、前記過電流検知手段の設定値を変更するよう
にしたから、複数のモータの中でモータ容量の小さいモ
ータの異常温度上昇を防ぐだけではなく、モータロック
検知精度を向上することができて、各モータを構成する
直流ブラシレスモータの永久磁石回転子の減磁を防止す
ることができ、安価で信頼性の高いモータ駆動装置を実
現できる。
【0084】また、請求項7に記載の発明によれば、交
流電源の瞬時電圧低下を検出する瞬時電圧低下検知手段
を備え、制御手段は、前記瞬時電圧低下検知手段の出力
信号によりインバータ回路の駆動を停止し、前記インバ
ータ回路の出力を切り換える負荷切換手段は選択された
モータに継続して接続するようにしたから、瞬時電圧低
下による負荷切換手段のチャタリングを防ぐことがで
き、負荷切換手段のチャタリングによるインバータ回路
のサージ電圧を防ぐことができ、安価で信頼性の高いモ
ータ駆動装置を実現できる。
【0085】また、請求項8に記載の発明によれば、イ
ンバータ回路の直流電源の電圧低下を検出する電圧低下
検知手段を備え、制御手段は、前記電圧低下検知手段の
出力信号により前記インバータ回路の駆動を停止し、前
記インバータ回路の出力を切り換える負荷切換手段は選
択されたモータに継続して接続するようにしたから、直
流電源電圧低下による負荷切換手段のチャタリングを防
ぐことができ、負荷切換手段のチャタリングによるイン
バータ回路のサージ電圧を防ぐことができ、安価で信頼
性の高いモータ駆動装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のモータ駆動装置のブロ
ック回路図
【図2】同モータ駆動装置の要部回路図
【図3】同モータ駆動装置のモータの端子電圧と回転子
位置信号のタイムチャート
【図4】同モータ駆動装置の負荷切換手段制御プログラ
ムのフローチャート
【図5】同モータ駆動装置のモータ停止検知プログラム
のフローチャート
【図6】本発明の第2の実施例のモータ駆動装置のブロ
ック回路図
【図7】同モータ駆動装置により駆動する直流ブラシレ
スモータの断面図
【図8】本発明の第3の実施例のモータ駆動装置の過電
流検知手段の回路図
【図9】本発明の第4の実施例のモータ駆動装置のブロ
ック回路図
【図10】同モータ駆動装置の瞬時停電がない場合の動
作タイムチャート
【図11】同モータ駆動装置の瞬時停電がある場合の動
作タイムチャート
【図12】同モータ駆動装置のフローチャート
【図13】本発明の第5の実施例のモータ駆動装置のブ
ロック回路図
【図14】同モータ駆動装置の動作タイムチャート
【符号の説明】
1 交流電源 3 整流回路 4 インバータ回路 5 第1のモータ(モータ) 11 第2のモータ(モータ) 12 負荷切換手段 13 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02P 6/08 H02P 6/02 371D 6/18 371F 7/68 371S (72)発明者 萩原 久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H007 BB06 CA02 CB05 CC23 DB07 DC02 DC05 EA02 FA02 FA03 FA19 5H560 AA10 BB04 BB07 BB12 CC03 DA03 DA13 EB01 JJ02 SS07 TT01 TT02 TT07 TT15 UA02 5H572 AA20 BB02 BB04 CC05 DD05 DD09 EE01 EE05 HA09 HB09 HC08 JJ03 JJ18 LL25 LL27 LL43 MM02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源と、前記交流電源に接続された
    整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換
    するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動
    される複数のモータと、前記インバータ回路の出力を切
    り換える負荷切換手段と、前記インバータ回路と前記負
    荷切換手段を制御する制御手段とを備え、前記負荷切換
    手段により前記インバータ回路を複数のモータの少なく
    とも2つに選択的に接続可能とし、前記1つのインバー
    タ回路により複数のモータを駆動するようにしたモータ
    駆動装置。
  2. 【請求項2】 インバータ回路を停止してから所定時間
    経過後、負荷切換手段を制御し、前記インバータ回路を
    複数のモータのいずれかに接続するようにした請求項1
    記載のモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 インバータ回路は3相フルブリッジイン
    バータ回路で構成し、3相出力の少なくとも2相出力に
    負荷切換手段を接続し、前記負荷切換手段によりモータ
    への通電を切り換えるようにした請求項1記載のモータ
    駆動装置。
  4. 【請求項4】 インバータ回路は、3相フルブリッジイ
    ンバータ回路で構成し、モータ逆起電力よりモータの回
    転子と固定子との相対位置を検出する位置検出手段を備
    え、前記位置検出手段を前記3相フルブリッジインバー
    タ回路の出力端子に接続して位置検出手段を共用化する
    ようにした請求項1記載のモータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 インバータ回路に接続される複数のモー
    タの極数を同一極数とした請求項4記載のモータ駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 インバータ回路の過電流を検知する過電
    流検知手段を備え、制御手段は、前記インバータ回路に
    接続したモータに応じて、前記過電流検知手段の設定値
    を変更するようにした請求項1記載のモータ駆動装置。
  7. 【請求項7】 交流電源の瞬時電圧低下を検出する瞬時
    電圧低下検知手段を備え、制御手段は、前記瞬時電圧低
    下検知手段の出力信号によりインバータ回路の駆動を停
    止し、前記インバータ回路の出力を切り換える負荷切換
    手段は選択されたモータに継続して接続するようにした
    請求項1記載のモータ駆動装置。
  8. 【請求項8】 インバータ回路の直流電源の電圧低下を
    検出する電圧低下検知手段を備え、制御手段は、前記電
    圧低下検知手段の出力信号により前記インバータ回路の
    駆動を停止し、前記インバータ回路の出力を切り換える
    負荷切換手段は選択されたモータに継続して接続するよ
    うにした請求項1記載のモータ駆動装置。
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