JP2001286098A - 電動機の回転子 - Google Patents

電動機の回転子

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JP2001286098A
JP2001286098A JP2000101793A JP2000101793A JP2001286098A JP 2001286098 A JP2001286098 A JP 2001286098A JP 2000101793 A JP2000101793 A JP 2000101793A JP 2000101793 A JP2000101793 A JP 2000101793A JP 2001286098 A JP2001286098 A JP 2001286098A
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bearing
bearings
cooling fins
motor
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JP2000101793A
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Motohiko Kidokoro
元彦 城處
Naoki Kani
直紀 可児
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Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転子軸に対する軸受の位置決めと、前記軸
受の冷却とを簡易に行うことを可能とする。 【解決手段】 回転子14には、そのエンドリングの回
転子軸14aと対応する内周面から軸方向の端面の一部
にまたがった状態で、先細状の複数の冷却フィン14b
を、前記エンドリングから軸受5,5a側に向けて突設
し、前記冷却フィン14bによって軸受5,5aの回転
子軸14aに対する位置決めを行うとともに、回転子1
4の回転時に前記冷却フィン14bから軸受5,5a方
向及びブラケット6,6a方向に発生する気流(風)に
よって、前記軸受5,5a及び該軸受5,5aを嵌合し
たブラケット6,6aを冷却するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、くま取り
コイル型の電動機や、その他種々の電動機に使用される
回転子の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、暖房・冷房機器等の家庭電気
製品の駆動源として使用される電動機は、一般に図13
で示すように構成されている。図13において、1は例
えばくま取りコイル型の電動機であり、前記電動機1
は、図示しないコイルを巻装したコイルボビン2を下部
側に取付けた固定子鉄心3と、固定子鉄心3の上部側に
設けた挿通孔3aに回転自在に挿入した回転子4と、こ
の回転子4に軸着した回転子軸4aを回転自在に支持す
るボールベアリング等の軸受5,5aと、前記軸受5,
5aを軸受筐a,a1 に嵌合した状態で固定子鉄心3に
締着・固定されるブラケット6,6aと、前記固定子鉄
心3の挿通孔3a周縁の対角線上の位置に配設したくま
取りコイル7,7aとを備えて構成されている。
【0003】次に、前記電動機1を組立てる場合につい
て説明する。電動機1を組立てる場合は、はじめに、回
転子4に軸着した回転子軸4aの前記回転子4の左右両
側の位置に、例えば、E型止輪b,b1 により位置決め
した状態で軸受5,5aを嵌着し、つづいて、前記回転
子4を固定子鉄心3上部側の挿通孔3aに回転自在に挿
通する。この後、固定子鉄心3の左右両端面にブラケッ
ト6,6aを、その軸受筐a,a1 内に軸受5,5aを
嵌合した状態で当接させ、取付ボルトc及びナットdを
用いて固定子鉄心3に締着・固定するとともに、前記固
定子鉄心3の下部側に、図示しない継鉄を介してコイル
ボビン2を取付けることにより、図13で示すように電
動機1を組立てる。
【0004】そして、前記のように組立てた電動機1の
コイルボビン2に巻装した図示しないコイルへ通電を行
うと、回転子4は軸受5,5aに支持された状態で所定
方向に回転する。このとき、前記軸受5,5aは、E型
止輪b,b1 により回転子軸4aに対して位置決めされ
た状態で、軸受5aとブラケット6aの軸受筐a1 底面
との間に介挿した波状のばね座金e(図13参照)によ
って軸方向に付勢されている結果、前記軸受5,5a
は、その内,外輪をボールに接触させた状態で前記回転
子4を円滑に回転させることができる。
【0005】また、前記のように電動機1を運転する
と、コイルボビン2に巻装した図示しないコイル,固定
子鉄心3,回転子4は鉄損や銅損によって発熱する。前
記回転子4において発生する熱は、回転子4が固定子鉄
心3の挿通孔3aに所定の間隙を設けた状態で挿通され
ている関係上、前記回転子4の外周側から回転子軸4a
側に、更に、前記回転子軸4aから軸受5,5aに伝導
するため、前記軸受5,5aは運転前よりも加熱される
こととなる結果、軸受5,5a内に充填されている半固
形状の粘稠な潤滑剤(グリース)が、経年の間に熱的影
響を受けて劣化及び硬化し、軸受5,5aを構成するボ
ールの円滑な回転を妨げたり、ロックしたりする等の問
題があった。
【0006】このため、前記回転子4には、図13,1
4で示すように、その外周側のエンドリング端面に、周
方向に等間隔を保った状態で、軸方向に向けて複数の冷
却フィン4bを突設し、回転子4において発生する熱
を、前記回転子4の回転に伴って前記冷却フィン4bか
ら放熱することにより、回転子軸4aに嵌着した軸受
5,5aが、回転子4の発熱により劣化・損傷するのを
防ぐようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成の電動機においては、軸受を回転子軸に対して位置決
めするためにE型止輪を使用していたので、電動機の組
立てに当たっては、前記E型止輪を事前に回転子軸に取
付けておかなければならなかったため、前記電動機の組
立作業には手間と時間がかかり、非常に作業効率が悪か
った。その上、E型止輪を使用することにより、部品点
数が増加するとともに、回転子軸に前記E型止輪を取付
けるための溝を形成する等の加工を行わなければならな
いため、この種の電動機の製造コストを高くするという
問題があった。
【0008】また、前記電動機においては、電動機の運
転中に発生する熱により、軸受が劣化・損傷しないよう
にするために、回転子の外周側に複数の冷却フィンが突
設されている関係上、固定子鉄心の左右両端部に締着・
固定されるブラケットは、その冷却フィンと対応する部
分を、前記冷却フィンが接触することなく収納できるよ
うに十分な空間を設けて形成しなければならないので、
前記ブラケットが大形化し、これに伴って電動機の軸方
向寸法が大形化するという問題があった。
【0009】本発明は、前記種々の問題点を解決するた
めに、軸受の位置決めと冷却とを簡易に行うことが可能
な電動機の回転子を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記種々の問題を解決す
るために、本発明の電動機の回転子は、コイルを巻装し
た固定子鉄心と、前記固定子鉄心に設けた挿通孔に回転
自在に挿入される回転子と、前記回転子に軸着した回転
子軸を回転子の両側において回転自在に支持する軸受
と、前記軸受を嵌合する軸受筐を有するブラケットとを
備えた電動機において、前記回転子には、その軸方向の
両端面から軸受側に向けて、周方向に所定の角度間隔を
設けた状態で複数の冷却フィンを突設し、前記冷却フィ
ンによって軸受の回転子軸に対する位置決めを行うよう
に構成したことを特徴とする。
【0011】また、前記冷却フィンは、回転子のエンド
リングの内周側から端面にまたがり、かつ、その側面視
形状が軸受側に向かうに従って先細状となるようにし
て、前記エンドリングから軸受側に向けて突設したこと
を特徴とする。
【0012】更に、前記冷却フィンの外周縁には、円板
状の放熱板を取付けるようにしたことを特徴とする。
【0013】また、前記冷却フィンは、そのエンドリン
グ側の部位を、所定の幅寸法で軸方向に突出させた状態
で、前記エンドリングの外周側まで延設したことを特徴
とする。
【0014】本発明は、回転子の軸方向の両端面から軸
受側に向けて突設した複数の冷却フィンにより、前記軸
受の位置決めを行うようにしたので、電動機の組立時に
作業を迅速に行うことができるとともに、部品点数を削
減することができるので、製造コストを良好に低減する
ことが可能となる。その上、前記冷却フィンによって冷
却効果が得られるので、電動機の運転中に発生する熱に
よって、軸受が経年の間に熱的影響を受けて劣化・損傷
するという問題を確実に解決できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図4により説明する。なお、図1ないし図4にお
いて、従来と同一部材は同一符号により説明する。本発
明と従来技術との相違点は、冷却フィンを回転子の内周
側(回転子軸側)から軸方向に向けて突設し、前記冷却
フィンによって軸受の位置決めを行うようにした点にあ
る。
【0016】図1において、11は本発明の回転子14
を備えた、例えば、くま取りコイル型の電動機であり、
前記電動機11は、図1で示すように、図示しないコイ
ルを巻装したコイルボビン2を下部側に取付けた固定子
鉄心3と、固定子鉄心3の上部側に設けた挿通孔3aに
回転自在に挿入した回転子14と、この回転子14に圧
入等の手段により軸着した回転子軸14aを回転自在に
支持するボールベアリング等の軸受5,5aと、前記軸
受5,5aを軸受筐a,a1 内に嵌合した状態で固定子
鉄心3に締着・固定されるブラケット6,6a(例え
ば、熱伝導性に優れたアルミニウム製)と、前記固定子
鉄心3の挿通孔3a周縁の対角線上の位置に配設したく
ま取りコイル7,7aとを備えて構成されている。
【0017】つづいて、図2ないし図4において、14
bは回転子軸14aを軸着した回転子14のエンドリン
グに、その内周側(回転子軸14a側)から端面の一部
にまたがって、前記エンドリングと一体的に形成した冷
却フィンである。前記冷却フィン14bは、図3で示す
ように、エンドリングの周方向に所定の角度間隔を設け
た状態で、軸受5,5a側に向けて複数ヶ所(図3では
3ヶ所)から突設されている。また、前記冷却フィン1
4bは、図2,4で示すように、軸受5,5a側に向か
うに従って、その側面視形状が先細状となるように形成
されており、前記先細状の先端部は、軸受5,5aの内
輪と当接している。
【0018】なお、前記冷却フィン14bは、図3で示
すように、エンドリングの周方向の3ヶ所から軸受5,
5a側に向けて突設する場合に限定することなく、3ヶ
所以上から突設するようにしてもよい。
【0019】次に、電動機11を組立てる場合について
説明する。電動機11を組立てる場合は、はじめに、図
2,4で示すように、回転子14に軸着した回転子軸1
4aの前記回転子14の左右両側の位置に軸受5,5a
を、前記回転子14に突設した先細状の冷却フィン14
bを利用して位置決めした状態で嵌着し、つづいて、前
記回転子軸14aに軸受5,5aを嵌着した回転子14
を、固定子鉄心3上部側の挿通孔3aに回転自在に挿通
する。この後、前記固定子鉄心3の左右両端面にブラケ
ット6,6aを、その軸受筐a,a1 内に軸受5,5a
を嵌合した状態で当接させ、取付ボルトc及びナットd
を用いて締着・固定するとともに、前記固定子鉄心3の
下部側に、図示しない継鉄を介してコイルボビン2を取
付けることにより、図1で示すように電動機11を組立
てる。
【0020】そして、前記のように組立てた電動機11
のコイルボビン2に巻装した図示しないコイルに通電を
行うと、回転子14は軸受5,5aに支持された状態で
所定方向に回転する。このとき、前記軸受5,5aは、
回転子14に突設した冷却フィン14bにより位置決め
された状態で、軸受5aとブラケット6aの軸受筐a1
底面との間に介挿した波状のばね座金e(図1参照)に
よって軸方向に付勢されているので、その内,外輪が良
好にボールと接触して、前記回転子14を円滑に回転さ
せることができる。
【0021】前記のように、本発明においては、回転子
14端面から軸受5,5a側に向けて突設した冷却フィ
ン14bによって、前記軸受5,5aの位置決めを行う
ようにしたので、電動機11の組立作業は、特別に手間
や時間を必要とすることなく、円滑・迅速に行うことが
できるとともに、部品点数の削減や、回転子軸14aに
対する加工が不要となることにより、電動機11の製造
コストを良好に低減することが可能となる。
【0022】また、前記軸受5,5aは、冷却フィン1
4bによって位置決めされているものの、冷却フィン1
4bが先細状に形成されている関係上、前記冷却フィン
14bとの接触面積を小さくすることが可能となり(冷
却フィン14bは軸受5,5aの内輪のみと接触)、回
転子14から冷却フィン14bに伝わる熱は、前記冷却
フィン14b自体にて放熱されるため、前記軸受5,5
aにはほとんど伝導されない。しかも、前記冷却フィン
14bは、図1,2で示すように、軸受5,5aと対向
する状態となっているので、前記軸受5,5a及び該軸
受5,5aを嵌合したブラケット6,6aは、回転子1
4の回転に伴って冷却フィン14bから軸受5,5a方
向及びブラケット6,6a方向に発生する気流(風)に
よって、良好に冷却することができる。従って、電動機
11の運転中に発生する熱によって軸受5,5aが劣化
・損傷するのを良好に防ぐことができる。
【0023】なお、前記冷却フィン14bを、図5で示
すように、先細状の形状を維持しつつ、軸方向への突出
寸法を極力短くした状態で、回転子14のエンドリング
から突設することにより、固定子鉄心3の左右両端面に
締着・固定されるブラケット6,6aをコンパクト化
(薄型化)することが可能となり、この結果、電動機1
1の軸方向寸法を良好に小形化することができる。
【0024】この場合、回転子14からの放熱面積は小
さくなるものの、図5で示すように、冷却フィン14b
と軸受5,5aとが対向する状態となっているため、前
記軸受5,5a及び該軸受5,5aを嵌合したブラケッ
ト6,6aは、回転子14の回転時には、冷却フィン1
4bから軸受5,5a方向及びブラケット6,6a方向
に発生する気流(風)によって良好に冷却できる結果、
電動機11の運転中に発生する熱によって、軸受5,5
aが経年の間に劣化・損傷するのを防ぐことができる。
また、前記冷却フィン14bの数を増加(3ヶ所以上)
させてやれば、軸方向への突出寸法を短くしても、良好
に回転子14からの放熱面積を大きくすることが可能で
ある。
【0025】次に、図6ないし図8は本発明の第2実施
例の回転子14Aを示し、前記回転子14Aのエンドリ
ングから軸受5,5a方向に突設した先細状の冷却フィ
ン14bの外周縁に、円板状の放熱板14cを取付ける
ようにしたものである。これによれば、回転子14Aか
らの放熱面積を大きくすることができるため、電動機1
1の運転中に回転子14Aにおいて発生する熱は、前記
冷却フィン14b及び放熱板14cから良好に放熱され
る結果、回転子軸14aを介して軸受5,5aに熱が伝
導されることにより、前記軸受5,5aが経年の間に劣
化・損傷するのを良好に防ぐことができる。なお、前記
放熱板14cを、冷却フィン14bの外周縁に複数取付
けたり、波状に形成したりすることにより、放熱効果の
より一層の向上を図るようにしてもよい。
【0026】つづいて、図9ないし図11は本発明の第
3実施例の回転子14Bを示し、第2実施例のように、
冷却フィン14bの外周縁に円板状の放熱板14cを取
付ける代わりに、前記冷却フィン14bの基端側(エン
ドリングの端面側)を、所定の幅寸法(突出寸法)でエ
ンドリングの外周側まで延設することにより、回転子1
4Bからの放熱面積を大きくするようにしたものであ
る。これによれば、前記第2実施例と同様、電動機11
の運転中に回転子14Bにおいて発生する熱は、前記放
熱面積を大きくした冷却フィン14bから良好に放熱さ
れる結果、回転子軸14aを介して軸受5,5aに熱が
伝導されることにより、前記軸受5,5aが経年の間に
劣化・損傷するのを良好に防ぐことができる。
【0027】なお、本発明の回転子14,14A,14
Bは、図1,5で示す閉鎖形のブラケット6,6aを備
えた電動機11に使用する場合に限定することなく、図
12で示すように、軸受5,5aを嵌合する軸受筐a,
a1 を有し、かつ、前記軸受筐a,a1 と連接する上,
下端部を開放して内,外部を連通可能とした開放形のブ
ラケット16,16aを備えた電動機21に使用しても
よく(図12には、第3実施例の回転子14Bを使用し
た例を示す)、この場合、前記回転子14,14A,1
4Bに形成した冷却フィン14bは、回転子14,14
A,14Bの回転に伴って外気と接触することにより良
好に冷却されるため、電動機21の運転時に回転子1
4,14A,14Bにおいて発生する熱が、回転子軸1
4aから軸受5,5aに伝導するのを良好に抑制するこ
とが可能となる。
【0028】また、本発明においては、回転子のエンド
リングと一体的に形成した冷却フィンによって軸受の回
転子軸に対する位置決めを行うようにした例により説明
したが、これに限定することなく、エンドリングとは別
に形成した複数の板状の冷却フィンを、回転子と軸受と
の間に所定の角度間隔で配設したり、外周面に複数の板
状の冷却フィンを所定の角度間隔で突設した円筒状の部
材を、回転子軸に嵌着した状態で回転子と軸受との間に
介在させたりすることにより、軸受の位置決めを行うよ
うにしてもよい。
【0029】更に、本発明は、くま取りコイル型の電動
機に使用する回転子を例にとって説明したが、これ以外
の種々の電動機の回転子にも応用できることはいうまで
もない。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、回転子
の軸方向の両端面から軸受側に向けて冷却フィンを突設
し、前記冷却フィンにより軸受の位置決めを行うように
構成したので、従来のようにE型止輪を使用することな
く、軸受を回転子軸に対して位置決めすることが可能と
なり、この結果、前記E型止輪を事前に回転子軸に取付
ける作業を排除して、電動機の組立作業を円滑・迅速に
行うことができる。
【0031】その上、本発明においては、前記冷却フィ
ンにて軸受の位置決めを行うことにより、E型止輪が不
要となるため、部品点数を良好に削減することができる
とともに、前記E型止輪を取付けるために回転子軸に加
工(溝の形成)を行う必要もないため、この種の電動機
の製造コストを良好に低減することができる。
【0032】また、前記冷却フィンは、回転子のエンド
リングの内周側(回転子軸側)から端面の一部にまたが
って突設するようにしたので、前記冷却フィンは軸受と
対向する状態となり、この結果、前記軸受の位置決めを
簡易に行うことができるとともに、前記軸受及び該軸受
を嵌合したブラケットは、回転子の回転に伴って冷却フ
ィンから軸受方向及びブラケット方向に発生する気流
(風)によって良好に冷却することができるので、前記
冷却フィン自体からの放熱とも相まって、電動機の運転
中に発生する熱によって軸受が劣化・損傷することな
く、長期間にわたって円滑・良好に回転子を回転可能に
支持することが可能となる。
【0033】しかも、前記のように、軸受及び該軸受を
嵌合したブラケットを、回転子の回転に伴って冷却フィ
ンから軸受方向及びブラケット方向に発生する気流
(風)によって冷却することができる関係上、冷却フィ
ンの軸方向への突出寸法を短くしても軸受が熱的影響を
受ける可能性が低い結果、前記冷却フィンの軸方向への
突出寸法を極力短くして、ブラケットをコンパクト化
(薄型化)することが可能となり、この結果、電動機の
軸方向寸法を良好に小形化することができる。
【0034】更に、軸受は冷却フィンによって回転子軸
に対して位置決めされるものの、前記冷却フィンを、側
面視形状が回転子の端面から軸受側に向かうに従って先
細状となるように形成したことにより、前記冷却フィン
は、軸受に対する接触面積を小さくすることができるた
め、前記冷却フィンからの放熱とも相まって、回転子に
おいて発生する熱が冷却フィンを介して軸受まで伝導す
るのを良好に抑制することが可能となる。
【0035】また、第2実施例の回転子においては、冷
却フィンの外周縁に円板状の放熱板を取付けるようにし
たので、電動機の運転中に回転子において発生する熱
は、前記冷却フィン及び放熱板により、放熱面積を大き
くした状態で良好に放熱させることができるので、前記
電動機の運転中に発生する熱が軸受に伝導されることに
より、前記軸受が経年の間に熱的影響を受けて劣化・損
傷するという問題を確実に解決することが可能となる。
【0036】更に、第3実施例の回転子においては、回
転子のエンドリングの内周側(回転子軸側)から端面に
またがって突設した冷却フィンの基端側(エンドリング
側)を、所定の幅寸法で前記エンドリングの外周側まで
延設するようにしたので、前記冷却フィンの放熱面積を
大きくすることができる結果、電動機の運転中に回転子
において発生する熱は前記冷却フィンから放熱され、前
記熱が回転子軸を介して軸受に伝導されるのを良好に抑
制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転子を備えた電動機の要部切欠側面
図である。
【図2】本発明の回転子の縦断面図である。
【図3】同じく、回転子の正面図である。
【図4】同じく、回転子の斜視図である。
【図5】本発明の回転子を備えた電動機の他の実施例を
示す要部切欠側面図である。
【図6】第2実施例の回転子を示す縦断面図である。
【図7】同じく、第2実施例の回転子を示す正面図であ
る。
【図8】同じく、第2実施例の回転子を示す斜視図であ
る。
【図9】第3実施例の回転子を示す縦断面図である。
【図10】同じく、第3実施例の回転子を示す正面図で
ある。
【図11】同じく、第3実施例の回転子を示す斜視図で
ある。
【図12】本発明の回転子を備えた電動機の更に他の実
施例を示す要部切欠側面図である。
【図13】従来の回転子を備えた電動機の要部切欠側面
図である。
【図14】従来の回転子を示す斜視図である。
【符号の説明】
5,5a 軸受 6,6a,16,16a ブラケット 11,21 電動機 14,14A,14B 回転子 14a 回転子軸 14b 冷却フィン 14c 放熱板 a,a1 軸受筐
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA07 AA10 AB04 AB06 AC06 AE04 AE08 5H609 BB02 BB18 PP02 PP07 PP08 PP11 QQ02 QQ08 RR03 RR06 RR07 RR10 RR16 RR32 RR44 RR75

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルを巻装した固定子鉄心と、前記固
    定子鉄心に設けた挿通孔に回転自在に挿入される回転子
    と、前記回転子に軸着した回転子軸を回転子の両側にお
    いて回転自在に支持する軸受と、前記軸受を嵌合する軸
    受筐を有するブラケットとを備えた電動機において、前
    記回転子には、その軸方向の両端面から軸受側に向け
    て、周方向に所定の角度間隔を設けた状態で複数の冷却
    フィンを突設し、前記冷却フィンによって軸受の回転子
    軸に対する位置決めを行うように構成したことを特徴と
    する電動機の回転子。
  2. 【請求項2】 前記冷却フィンは、回転子のエンドリン
    グの内周側から端面にまたがり、かつ、その側面視形状
    が軸受側に向かうに従って先細状となるようにして、前
    記エンドリングから軸受側に向けて突設したことを特徴
    とする請求項1記載の電動機の回転子。
  3. 【請求項3】 前記冷却フィンの外周縁には、円板状の
    放熱板を取付けるようにしたことを特徴とする請求項2
    記載の電動機の回転子。
  4. 【請求項4】 前記冷却フィンは、そのエンドリング側
    の部位を、所定の幅寸法で軸方向に突出させた状態で、
    前記エンドリングの外周側まで延設したことを特徴とす
    る請求項2記載の電動機の回転子。
JP2000101793A 2000-04-04 2000-04-04 電動機の回転子 Pending JP2001286098A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013102579A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Sinfonia Technology Co Ltd 回転電機
WO2020240785A1 (ja) * 2019-05-30 2020-12-03 三菱電機株式会社 回転子および回転電機

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JP2013102579A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Sinfonia Technology Co Ltd 回転電機
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