JP2581128Y2 - 扁平モータ - Google Patents
扁平モータInfo
- Publication number
- JP2581128Y2 JP2581128Y2 JP1991057014U JP5701491U JP2581128Y2 JP 2581128 Y2 JP2581128 Y2 JP 2581128Y2 JP 1991057014 U JP1991057014 U JP 1991057014U JP 5701491 U JP5701491 U JP 5701491U JP 2581128 Y2 JP2581128 Y2 JP 2581128Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- rotor
- flat
- transfer plate
- heat transfer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Motor Or Generator Cooling System (AREA)
- Dc Machiner (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばラジエータや空
気調和装置におけるコンデンサ等を冷却するファンを駆
動する扁平モータに関し、特に扁平モータ内部の冷却性
を向上させたものに関する。
気調和装置におけるコンデンサ等を冷却するファンを駆
動する扁平モータに関し、特に扁平モータ内部の冷却性
を向上させたものに関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車等に用いられるファンを駆
動するモータは、スペースの関係から例えば、図5に示
すような扁平モータが使用されている。この扁平モータ
は、断面U字形状の前方ケーシング10aと、これと一
体となった後方ケーシング10bとからなる偏平なモー
タケーシング10を有し、このケーシング10にベアリ
ング11を介して回転自在に支持された回転軸12が、
前方ケーシング10aから突出されている。回転軸12
の突出した端部12aにはファン13がナット等で固着
され、ファン13のボス部13a内に扁平なモータケー
シング10が嵌り込むようになっており、このファン1
3の回転によって図示しないコンデンサやラジエータ等
に冷却用空気が送風されるようになっている。
動するモータは、スペースの関係から例えば、図5に示
すような扁平モータが使用されている。この扁平モータ
は、断面U字形状の前方ケーシング10aと、これと一
体となった後方ケーシング10bとからなる偏平なモー
タケーシング10を有し、このケーシング10にベアリ
ング11を介して回転自在に支持された回転軸12が、
前方ケーシング10aから突出されている。回転軸12
の突出した端部12aにはファン13がナット等で固着
され、ファン13のボス部13a内に扁平なモータケー
シング10が嵌り込むようになっており、このファン1
3の回転によって図示しないコンデンサやラジエータ等
に冷却用空気が送風されるようになっている。
【0003】回転軸12にはスプライン14が形成さ
れ、このスプライン14にロータ15のハブ15aが嵌
合されている。このロータ15は、アマチュアコイル1
6にコンミュテータ17を電気的に接続し、全体を合成
樹脂によりモールドしたものでアマチュアコイル16に
コンミュテータ17から電流が供給されると、前方ケー
シング10aに取付けられた永久磁石18によって発生
する磁束を切ってアマチュアコイル16、つまりロータ
15が回転するようになっている。コンミュテータ17
には、後方ケーシング10bに取付けられたブラシ19
が接触し、ブラシ19は外部電源とリード線20を介し
て接続されている(例えば、実開昭59−44,177
号公報参照)。
れ、このスプライン14にロータ15のハブ15aが嵌
合されている。このロータ15は、アマチュアコイル1
6にコンミュテータ17を電気的に接続し、全体を合成
樹脂によりモールドしたものでアマチュアコイル16に
コンミュテータ17から電流が供給されると、前方ケー
シング10aに取付けられた永久磁石18によって発生
する磁束を切ってアマチュアコイル16、つまりロータ
15が回転するようになっている。コンミュテータ17
には、後方ケーシング10bに取付けられたブラシ19
が接触し、ブラシ19は外部電源とリード線20を介し
て接続されている(例えば、実開昭59−44,177
号公報参照)。
【0004】前記ロータ15を形成するに当り、アマチ
ュアコイル16とコンミュテータ17とを電気的に接続
し、その後、全体を合成樹脂によりモールドしているの
は、アマチュアコイル16が、導線を複数回同一平面上
で同心的に巻回したコイル単体を平面的に配置すること
により形成されているので、回転に伴なう遠心力等によ
りアマチュアコイル16がばらけないようにするため
と、ロータ全体の動バランスを取り易くするため等の理
由による。
ュアコイル16とコンミュテータ17とを電気的に接続
し、その後、全体を合成樹脂によりモールドしているの
は、アマチュアコイル16が、導線を複数回同一平面上
で同心的に巻回したコイル単体を平面的に配置すること
により形成されているので、回転に伴なう遠心力等によ
りアマチュアコイル16がばらけないようにするため
と、ロータ全体の動バランスを取り易くするため等の理
由による。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、扁平モ
ータのロータ15全体を合成樹脂によりモールドすれば
通電したとき合成樹脂内に封止された状態のアマチュア
コイル16が発する熱は放熱されにくく、アマチュアコ
イル16の温度上昇によりモータ効率が低下する虞があ
る。また、ロータ15と回転軸12とはスプライン14
を介して連結しているが、この連結部分は、最も力の掛
る部分であるにも拘らず、樹脂と金属との嵌合となって
おり、連結強度か弱く、破損し易いものとなっている。
ータのロータ15全体を合成樹脂によりモールドすれば
通電したとき合成樹脂内に封止された状態のアマチュア
コイル16が発する熱は放熱されにくく、アマチュアコ
イル16の温度上昇によりモータ効率が低下する虞があ
る。また、ロータ15と回転軸12とはスプライン14
を介して連結しているが、この連結部分は、最も力の掛
る部分であるにも拘らず、樹脂と金属との嵌合となって
おり、連結強度か弱く、破損し易いものとなっている。
【0006】本考案は、上記従来技術の欠点乃至問題点
に鑑みてなされたものであり、通電時の発熱を効率良く
放熱し、温度上昇に伴うモータ効率の低下を防止する一
方、ロータと回転軸との連結強度が高い扁平モータを提
供することを目的とする。
に鑑みてなされたものであり、通電時の発熱を効率良く
放熱し、温度上昇に伴うモータ効率の低下を防止する一
方、ロータと回転軸との連結強度が高い扁平モータを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案は、扁平なアマチュアコイルにコンミュテータ
を電気的に接続し全体を合成樹脂によりモールドしたロ
ータをケーシング内に設け、該ロータの中心に少なくと
も一端が前記ケーシング外まで突出されるように回転軸
を挿通し、この回転軸を前記ケーシングにより回動自在
に支持し、前記アマチュアコイルに給電することにより
前記ケーシング内に取付けられた永久磁石が発生した磁
束を切ってロータが回転するようにした扁平モータにお
いて、前記ロータは、アマチュアコイルの内周縁部の一
端面と当接しかつ前記モールド時に合成樹脂が流通する
開口が複数個開設された平担部と、この平担部の中心に
設けられかつ前記回転軸に設けられたスプラインと凹凸
嵌合する凹凸部分が形成された筒状部とを有する熱伝導
性材料よりなる伝熱プレートを有する扁平モータであ
る。
の本考案は、扁平なアマチュアコイルにコンミュテータ
を電気的に接続し全体を合成樹脂によりモールドしたロ
ータをケーシング内に設け、該ロータの中心に少なくと
も一端が前記ケーシング外まで突出されるように回転軸
を挿通し、この回転軸を前記ケーシングにより回動自在
に支持し、前記アマチュアコイルに給電することにより
前記ケーシング内に取付けられた永久磁石が発生した磁
束を切ってロータが回転するようにした扁平モータにお
いて、前記ロータは、アマチュアコイルの内周縁部の一
端面と当接しかつ前記モールド時に合成樹脂が流通する
開口が複数個開設された平担部と、この平担部の中心に
設けられかつ前記回転軸に設けられたスプラインと凹凸
嵌合する凹凸部分が形成された筒状部とを有する熱伝導
性材料よりなる伝熱プレートを有する扁平モータであ
る。
【0008】
【作用】本考案にあっては、アマチュアコイルにコンミ
ュテータを介して通電し、モータを回転させると、アマ
チュアコイルが発熱するが、この発熱は、熱伝導性材料
の伝熱プレート及び回転軸を介してケーシング外に伝達
され、放熱される。したがって、アマチュアの発熱がケ
ーシング内に篭ることはなく、熱によるモータ効率の低
下が防止できる。また、ロータのハブと回転軸とは熱伝
導性材料、つまり金属製の伝熱プレートを介して嵌合し
ているので、連結強度があり、ロータを回転したとき、
ロータと回転軸との連結部分に大きな力が掛ってもハブ
が破損することもない。
ュテータを介して通電し、モータを回転させると、アマ
チュアコイルが発熱するが、この発熱は、熱伝導性材料
の伝熱プレート及び回転軸を介してケーシング外に伝達
され、放熱される。したがって、アマチュアの発熱がケ
ーシング内に篭ることはなく、熱によるモータ効率の低
下が防止できる。また、ロータのハブと回転軸とは熱伝
導性材料、つまり金属製の伝熱プレートを介して嵌合し
ているので、連結強度があり、ロータを回転したとき、
ロータと回転軸との連結部分に大きな力が掛ってもハブ
が破損することもない。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本考案の一実施例に係る扁平モータを
示す断面図、図2は、同扁平モータを分解した状態を示
す要部断面図、図3は図2における3−3線に沿う平面
図である。なお、図5に示す従来の扁平モータと共通す
る部材には同一の符号を付してその説明を省略する。本
実施例の扁平モータ30は、密閉のケーシング10内に
設けられたロータ15の発熱を外部に導くための伝熱プ
レート31が設けられている。この伝熱プレート31
は、アルミニウム等のような軽量で熱を良く伝える熱伝
導性材料よりなり、円盤状の平担部32と、筒状部33
とを有している。
明する。図1は、本考案の一実施例に係る扁平モータを
示す断面図、図2は、同扁平モータを分解した状態を示
す要部断面図、図3は図2における3−3線に沿う平面
図である。なお、図5に示す従来の扁平モータと共通す
る部材には同一の符号を付してその説明を省略する。本
実施例の扁平モータ30は、密閉のケーシング10内に
設けられたロータ15の発熱を外部に導くための伝熱プ
レート31が設けられている。この伝熱プレート31
は、アルミニウム等のような軽量で熱を良く伝える熱伝
導性材料よりなり、円盤状の平担部32と、筒状部33
とを有している。
【0010】円盤状の平担部32は、コンミュテータ1
7が嵌挿される部分であるアマチュアコイル16の内周
縁部において、このアマチュアコイル16の一端面と当
接するように設けられ、また、筒状部33は、円盤状の
平担部32の中心部分に直角に突出するように設けられ
たもので、回転軸に設けられたスプラインと凹凸嵌合す
るように凹凸部分34が設けられている。この伝熱プレ
ート31は、アマチュアコイル16とコンミュテータ1
7とを電気的に接続し全体を合成樹脂によりモールドす
るときに一緒にモールドされるが、このときに合成樹脂
が流通し易くするために、図2,3に示すように、前記
平担部32に複数個の開口35が設けられている。
7が嵌挿される部分であるアマチュアコイル16の内周
縁部において、このアマチュアコイル16の一端面と当
接するように設けられ、また、筒状部33は、円盤状の
平担部32の中心部分に直角に突出するように設けられ
たもので、回転軸に設けられたスプラインと凹凸嵌合す
るように凹凸部分34が設けられている。この伝熱プレ
ート31は、アマチュアコイル16とコンミュテータ1
7とを電気的に接続し全体を合成樹脂によりモールドす
るときに一緒にモールドされるが、このときに合成樹脂
が流通し易くするために、図2,3に示すように、前記
平担部32に複数個の開口35が設けられている。
【0011】なお、この開口35の周辺に、図4に示す
ように、切起し片36を設けた伝熱プレート31aとし
ても良い。ただし、切起し片36の高さは、コイル単体
の厚み程度とし、モールド時の樹脂の流れを妨げないよ
うにすることが好ましい。ロータ15を形成するに当
り、多数のピンなどが植設された板状の治具を使用し、
この治具上のピンを位置決め手段としてコイル単体を嵌
め込み、全体が環状に配置されるようにし、これにより
形成される中心孔の部分にコンミュテータ17を置き、
コンミュテータ17とコイル単体から突出された接続線
16aと接続している。しかし、このようにすれば、ア
マチュアコイルを治具から取外す場合に、アマチュアコ
イル全体の扁平度が損なわれる虞があり、後の樹脂モー
ルド時に再度扁平度を修正しなければならない虞もあ
る。前記切起し片36を形成すれば、前記コイル単体を
環状に配置する場合の位置決め部材として、また複数の
コイル単体を保持する支持部材としても利用することが
できる。
ように、切起し片36を設けた伝熱プレート31aとし
ても良い。ただし、切起し片36の高さは、コイル単体
の厚み程度とし、モールド時の樹脂の流れを妨げないよ
うにすることが好ましい。ロータ15を形成するに当
り、多数のピンなどが植設された板状の治具を使用し、
この治具上のピンを位置決め手段としてコイル単体を嵌
め込み、全体が環状に配置されるようにし、これにより
形成される中心孔の部分にコンミュテータ17を置き、
コンミュテータ17とコイル単体から突出された接続線
16aと接続している。しかし、このようにすれば、ア
マチュアコイルを治具から取外す場合に、アマチュアコ
イル全体の扁平度が損なわれる虞があり、後の樹脂モー
ルド時に再度扁平度を修正しなければならない虞もあ
る。前記切起し片36を形成すれば、前記コイル単体を
環状に配置する場合の位置決め部材として、また複数の
コイル単体を保持する支持部材としても利用することが
できる。
【0012】次に作用を説明する。まず、ロータ15を
製造する場合には、伝熱プレート31を所定の基板上に
設置し、例えば、切起し片36を位置決め部材として利
用し、コイル単体を環状に配置する。勿論、伝熱プレー
ト31を位置決め部材として利用せず、コイル単体を環
状に配置してもよい。この配置により伝熱プレート31
とアマチュアコイル16とは当接した状態となり、前記
伝熱プレート31が複数個のコイル単体を支持する支持
体として機能し、アマチュアコイルは、全体形状が略水
平な状態に保持される。次に、このアマチュアコイル1
6の中心孔部分に、予め成形されているコンミュテータ
17を嵌挿し、コンミュテータ17とアマチュアコイル
から突出された導線16aとをフュージング等により電
気的接続状態とする。このようにして成形されたアマチ
ュアコイル16、コンミュテータ17及び伝熱プレート
31を樹脂成形機の型内に入れ、図2に破線で示すよう
に樹脂モールドする。この樹脂モールド時に樹脂は、ア
マチュアコイル自体が有する開口部分や、伝熱プレート
31に開設された開口35を通って流れ、樹脂は略均一
に固まることになる。この場合、ロータ部分は、伝熱プ
レート31に取付けたままの状態で樹脂モールド工程に
移行できるので、アマチュアコイル16の扁平度が維持
され、モールド成形後の製品は、仕上りの良いものとな
る。このようにして成形されたロータ15に回転軸12
を圧入し、これを予めブラシ等が取付けられているケー
シング10内に嵌挿し、回転軸12の一端をケーシング
10から突出させる。そして、突出端12aをファンボ
ス部13aの通孔Oに挿通した後、この突出端12aに
刻設されているねじにナット37を螺合すれば、ファン
13が固着される。
製造する場合には、伝熱プレート31を所定の基板上に
設置し、例えば、切起し片36を位置決め部材として利
用し、コイル単体を環状に配置する。勿論、伝熱プレー
ト31を位置決め部材として利用せず、コイル単体を環
状に配置してもよい。この配置により伝熱プレート31
とアマチュアコイル16とは当接した状態となり、前記
伝熱プレート31が複数個のコイル単体を支持する支持
体として機能し、アマチュアコイルは、全体形状が略水
平な状態に保持される。次に、このアマチュアコイル1
6の中心孔部分に、予め成形されているコンミュテータ
17を嵌挿し、コンミュテータ17とアマチュアコイル
から突出された導線16aとをフュージング等により電
気的接続状態とする。このようにして成形されたアマチ
ュアコイル16、コンミュテータ17及び伝熱プレート
31を樹脂成形機の型内に入れ、図2に破線で示すよう
に樹脂モールドする。この樹脂モールド時に樹脂は、ア
マチュアコイル自体が有する開口部分や、伝熱プレート
31に開設された開口35を通って流れ、樹脂は略均一
に固まることになる。この場合、ロータ部分は、伝熱プ
レート31に取付けたままの状態で樹脂モールド工程に
移行できるので、アマチュアコイル16の扁平度が維持
され、モールド成形後の製品は、仕上りの良いものとな
る。このようにして成形されたロータ15に回転軸12
を圧入し、これを予めブラシ等が取付けられているケー
シング10内に嵌挿し、回転軸12の一端をケーシング
10から突出させる。そして、突出端12aをファンボ
ス部13aの通孔Oに挿通した後、この突出端12aに
刻設されているねじにナット37を螺合すれば、ファン
13が固着される。
【0013】この扁平モータ30に通電すると、コンミ
ュテータ17を介してアマチュアコイル16に電流が流
れ、アマチュアコイル16が発熱する。しかし、このア
マチュアコイル16には伝熱プレート31が当接してい
るので、この熱は、伝熱プレート31及び回転軸12を
介してケーシング10外に伝達され、回転しているファ
ン13により冷却される。したがって、アマチュアコイ
ル16の発熱がケーシング10内に篭ることはなく、熱
によるモータ効率の低下が防止できる。また、前記通電
によりモータが回転するが、ロータ15のハブ15aと
回転軸13とは熱伝導性材料、つまり金属製の伝熱プレ
ート31を介してスプライン嵌合しているので、連結強
度があり、ロータと回転軸との連結部分に大きな力が掛
ってもハブが破損することもない。
ュテータ17を介してアマチュアコイル16に電流が流
れ、アマチュアコイル16が発熱する。しかし、このア
マチュアコイル16には伝熱プレート31が当接してい
るので、この熱は、伝熱プレート31及び回転軸12を
介してケーシング10外に伝達され、回転しているファ
ン13により冷却される。したがって、アマチュアコイ
ル16の発熱がケーシング10内に篭ることはなく、熱
によるモータ効率の低下が防止できる。また、前記通電
によりモータが回転するが、ロータ15のハブ15aと
回転軸13とは熱伝導性材料、つまり金属製の伝熱プレ
ート31を介してスプライン嵌合しているので、連結強
度があり、ロータと回転軸との連結部分に大きな力が掛
ってもハブが破損することもない。
【0014】本考案は、上述した実施例のみに限定され
るものではなく、実用新案登録請求の範囲の範囲内にお
いて種々改変することができる。例えば、回転軸12
は、ケーシング10よりその両端が突出するようにして
もよく、また、ケーシング自体も必ずしも密閉のもので
あることはなく、半密閉あるいは開放型のものであって
もよい。また、伝熱プレート31は、必ずしも樹脂によ
りモールドした内部に設けることはなく、一部が外部に
露呈するようにしてもよく、また、アルミニウムのみに
限定されるものではなく、ジュラルミンあるいは薄肉の
鉄板等であってもよい。また、アマチュアコイル16の
両面と当接するようにしてもよい。
るものではなく、実用新案登録請求の範囲の範囲内にお
いて種々改変することができる。例えば、回転軸12
は、ケーシング10よりその両端が突出するようにして
もよく、また、ケーシング自体も必ずしも密閉のもので
あることはなく、半密閉あるいは開放型のものであって
もよい。また、伝熱プレート31は、必ずしも樹脂によ
りモールドした内部に設けることはなく、一部が外部に
露呈するようにしてもよく、また、アルミニウムのみに
限定されるものではなく、ジュラルミンあるいは薄肉の
鉄板等であってもよい。また、アマチュアコイル16の
両面と当接するようにしてもよい。
【0015】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、複数個
の開口を有する平担部と、回転軸のスプラインと凹凸嵌
合する筒状部とを有する熱伝導性材料の伝熱プレートを
アマチュアコイルと当接してモールド成形したので、通
電時のアマチュアコイルの発熱は、伝熱プレート及び回
転軸を介してケーシング外に伝達され、熱によるモータ
効率の低下が防止できる。また、ロータのハブと回転軸
とは金属製の伝熱プレートを介して嵌合しているので、
連結強度があり、ロータのハブが破損することもない。
の開口を有する平担部と、回転軸のスプラインと凹凸嵌
合する筒状部とを有する熱伝導性材料の伝熱プレートを
アマチュアコイルと当接してモールド成形したので、通
電時のアマチュアコイルの発熱は、伝熱プレート及び回
転軸を介してケーシング外に伝達され、熱によるモータ
効率の低下が防止できる。また、ロータのハブと回転軸
とは金属製の伝熱プレートを介して嵌合しているので、
連結強度があり、ロータのハブが破損することもない。
【図1】は、本考案の一実施例に係る扁平モータを示す
断面図である。
断面図である。
【図2】は、同扁平モータを分解した状態を示す断面図
である。
である。
【図3】は、図2におけるA−A線に沿う平面図であ
る。
る。
【図4】は、伝熱プレートの他の実施例を示す平面図で
ある。
ある。
【図5】は、従来の扁平モータを示す断面図である。
10…ケーシング、 12…回転
軸、12a…回転軸の端部、 13…フ
ァン、14…スプライン、 15…
ロータ、16…アマチュアコイル、 17
…コンミュテータ、18…永久磁石、
31…伝熱プレート、32…平担部、33…筒状
部、35…開口。
軸、12a…回転軸の端部、 13…フ
ァン、14…スプライン、 15…
ロータ、16…アマチュアコイル、 17
…コンミュテータ、18…永久磁石、
31…伝熱プレート、32…平担部、33…筒状
部、35…開口。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 5/08 H02K 7/14 H02K 9/22 H02K 23/54
Claims (2)
- 【請求項1】 扁平なアマチュアコイル(16)にコンミュ
テータ(17)を電気的に接続し全体を合成樹脂によりモー
ルドしたロータ(15)をケーシング(10)内に設け、該ロー
タ(15)の中心に少なくとも一端が前記ケーシング外まで
突出されるように回転軸(12)を挿通し、この回転軸(12)
を前記ケーシング(10)により回動自在に支持し、前記ア
マチュアコイル(16)に給電することにより前記ケーシン
グ(10)内に取付けられた永久磁石(18)が発生した磁束を
切ってロータ(15)が回転するようにした扁平モータにお
いて、 前記ロータ(15)は、アマチュアコイル(16)の内周縁部の
少なくとも一端面と当接しかつ前記モールド時に合成樹
脂が流通する開口(35)が複数個開設された平担部(32)
と、この平担部(32)の中心に設けられかつ前記回転軸(1
2)に設けられたスプライン(14)と凹凸嵌合する凹凸部分
(34)が形成された筒状部(33)とを有する熱伝導性材料よ
りなる伝熱プレート(31)を有する扁平モータ。 - 【請求項2】 前記伝熱プレート(31)の平担部(32)は、
前記開口(35)の周辺に切起し片(36)を有することを特徴
とする請求項1に記載の扁平モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991057014U JP2581128Y2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 扁平モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991057014U JP2581128Y2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 扁平モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0511758U JPH0511758U (ja) | 1993-02-12 |
JP2581128Y2 true JP2581128Y2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=13043589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991057014U Expired - Fee Related JP2581128Y2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 扁平モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2581128Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50126613U (ja) * | 1974-03-29 | 1975-10-17 | ||
JP5221966B2 (ja) * | 2008-01-31 | 2013-06-26 | 本田技研工業株式会社 | 回転電機用コイルアッセンブリ、回転電機用ステータ、及び回転電機 |
JP5518767B2 (ja) * | 2011-03-02 | 2014-06-11 | 愛三工業株式会社 | 検出ロータ、回転検出器及びその取付構造 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5959058A (ja) * | 1982-09-27 | 1984-04-04 | Nippon Radiator Co Ltd | フラツトモ−タのアマチユア |
JPH0193958U (ja) * | 1987-12-10 | 1989-06-21 | ||
JPH03107346A (ja) * | 1989-09-20 | 1991-05-07 | Mitsubishi Electric Corp | モールドモータ |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP1991057014U patent/JP2581128Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0511758U (ja) | 1993-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4883982A (en) | Electronically commutated motor, blower integral therewith, and stationary and rotatable assemblies therefor | |
JP3206436B2 (ja) | ヒートシンク装置 | |
JP2810000B2 (ja) | 小型モータ | |
JPH1175340A (ja) | モータ | |
CN108071616A (zh) | 送风机 | |
JP2581128Y2 (ja) | 扁平モータ | |
EP3573219B1 (en) | Electric motor, air conditioner, and method for manufacturing electric motor | |
JPH10210727A (ja) | アウタロータ・ブラシレスモータの冷却用ファン機構 | |
JPH08191555A (ja) | 冷却ファン付き外転ロータ型直流電動機 | |
JPS63249451A (ja) | フアン駆動用電動機 | |
JPS6350475Y2 (ja) | ||
JPS6332394Y2 (ja) | ||
JPH07245925A (ja) | ブラシレスモータ | |
JP2698313B2 (ja) | 送風装置 | |
JP3694171B2 (ja) | ファンモータ | |
JP3498569B2 (ja) | 電動機 | |
JP3452156B2 (ja) | モータファン | |
JP3509287B2 (ja) | ブラシレスdcモータ | |
JPH0744792Y2 (ja) | モータフアン | |
JP2003047197A (ja) | 電動機 | |
JP2001286098A (ja) | 電動機の回転子 | |
JP3780743B2 (ja) | モーターの冷却ファンの取付構造 | |
JP3538612B2 (ja) | クーリングモータ | |
JPS6289452A (ja) | 電動フアン | |
JP2003328997A (ja) | ファンモータの冷却装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |