JP5221966B2 - 回転電機用コイルアッセンブリ、回転電機用ステータ、及び回転電機 - Google Patents

回転電機用コイルアッセンブリ、回転電機用ステータ、及び回転電機 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機用コイルアッセンブリ、回転電機用ステータ、及び回転電機に係り、特に、アキシャル型の回転電機用コイルアッセンブリ、回転電機用ステータ、及び回転電機に関する。
一般に、コアレスタイプの回転電機(電動機および発電機)では、コイル通電電流により磁気飽和を生じる鉄系のコア材をコイル部に持たないため、大電流域においても電流に対するトルクの直線性が保持され、連続定格トルクに対して5〜10倍程度の高い瞬時最大トルクを得ることができる。
ゆえに、コアレスタイプの回転電機は、サーボ用途等の可変速ドライブに利用されている。
一方、コアレスタイプの回転電機において高トルクを得るためには、大電流を流せるように導体厚さを増やさなければならないが、コイル部の導体厚さが直接磁気エアギャップとなるため、磁気エアギャップが増加してしまう。このため、磁気抵抗が高くなり、磁束量が低下して結果的には出力低下を招くことになるという問題があった。
また、コアレスタイプの回転電機では、その性質上磁束が直接導体と鎖交し、導体に渦電流が生じるため、渦電流による導体渦電流損を招くという問題がある。他方、この導体渦電流損を抑えるために、磁石と対向するコイルの幅寸法を狭くすると、コイルの細線化につながり、大電流を流せなくなってしまうという相反する問題があった。さらに、コイルパターン(配線パターン)の細線化により強度低下、およびコイル形状を安定して保持することが困難となるという問題があった。
したがって、従来、コアレスタイプの回転電機では、高い瞬時トルクを有するものの、上記のような理由により、数10〜数100Wの小出力の小型モータに限られていた。
特に、小型偏平モータ用のステータコイルは、薄型・小型化のためにパターンコイルによって構成されるが(例えば、特許文献1)、例えば数10kW以上の大出力用モータのステータコイルとして用いようとすると、導体抵抗を小さくすることができないため、大電流を流すことができず、充分な出力の向上を図ることができない。
このため、本願発明者らは先願において、パターンコイルを積層し拡散接合することによって導体断面積を大きくして導体抵抗を小さくし、さらには占積率を高めることで、大電流を流して高出力・高トルク型の回転電機用コイルを開発することに成功した。
また、大電流を流す大出力用途のモータでは、コイルを効率的に冷却するためにコイル表面に冷却管を密着させる構成が採られることがあった(特許文献2)。
米国特許第6411002号公報(Fig.18) 特開2001−25211号公報
しかしながら、本願発明者らの先願の構成において、さらなるトルク特性向上のために、より低銅損化を図ることが要望されている。この要望に応えるために導体厚さを増やそうとすると、ロータ対向面との磁気エアギャップの増加による磁束量低下を招き、出力の増大を図りにくいという問題があった。さらに、導体厚さを増やすことは、重量の増加や軸方向スペースの増大を招くという問題もある。
また、特許文献2では、大電流を流すために冷却効率の観点から、コイル表面に冷却管を密着させる場合、交番磁束による渦電流損が発生しないように冷却管の材質を非金属としなければならない。このため、冷却管に熱伝導率の高い材質を選択することができず、冷却性能の向上を図ることができないという問題があった。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、磁束の有効活用によりトルク特性を向上させるとともに、コイルに生じる渦電流損を低減することを第1の課題とする。
また、本発明は、コイル表面に熱伝導率の高い金属部材を近接または密着させることで、伝熱性能を向上させて冷却性能の向上を図ることを第2の課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、回転電機のステータに用いられる回転電機用コイルアッセンブリであって、導電体からなるコイルセグメントがスリットを介して隣接するように配線パターンが形成された第1のコイルプレート及び第2のコイルプレートと、前記スリットの一部を幅広に形成した磁束伝達部材スロットと、この磁束伝達部材スロットが重なるように前記第1のコイルプレートと第2のコイルプレートがコイルループを形成するよう組み合わされたコイルと、このコイルの前記磁束伝達部材スロットに挿入された磁束伝達部材と、前記コイルの外表面に密着して設けられ前記コイルが発生する熱を伝達する熱伝達部材と、前記熱伝達部材は、前記磁束伝達部材を通る磁束の変化により当該熱伝達部材に流れる誘導電流を遮断する位置に誘導電流遮断スリットを備え、前記磁束伝達部材は、前記誘導電流遮断スリットを貫通して前記熱伝達部材の表面から前記回転電機のロータに近づく方向に突出して挿入されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、スリットの幅を全長にわたって広くせず、磁束伝達部材スロットのみを幅広にすることで、占積率の低下を抑制することができる。さらに、磁束伝達部材の形状に磁束伝達部材スロットの形状を適合させることで、磁束伝達部材を安定して保持することができる。
また、磁束伝達部材を備えたことで、磁束は磁束伝達部材を通ってロータに伝達される。このため、導体を厚くしても磁気エアギャップを低減することができ、有効磁束量を増大させて、トルク特性を向上させることができる。さらに、磁束伝達部材を介して磁束を伝えることができるため、直接導体と鎖交する磁束が減少し、導体に生じる渦電流損を著しく低減することができる。また、導体に形成された磁束伝達部材スロットに磁束伝達部材を挿入し、樹脂モールド等で一体化することで、コイルの剛性を向上させることができる。
また、熱伝達部材をコイルの表面に密着して設けたことで、コイルが発生する熱を効率よく伝達することができ、冷却性能を向上することができる。
また、磁束伝達部材と熱伝達部材とを備えたことで、磁束は磁束伝達部材を通して伝達し、コイルで発生する熱は熱伝達部材を通して伝達することができるため、それぞれの部材に要求される特性に適合した材質を選択することが可能となる。
また、磁束伝達部材を熱伝達部材の表面から突出させて、磁束伝達部材からロータまでの距離を熱伝達部材からロータまでの距離よりも短くすることで、磁束が熱伝達部材を通らずに、磁束伝達部材を通ってロータに伝達されるようにすることができる。このため、熱伝達部材を通る磁束を低減することができ、渦電流の発生を抑制することができる。
また、熱伝達部材に流れる誘導電流を遮断する誘導電流遮断スリットを備えたことで、誘導電流の発生による損失を低減することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の回転電機用コイルアッセンブリであって、前記第1のコイルプレート及び第2のコイルプレートは、エッチングにより配線パターンが形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、エッチングにより配線パターンを形成することで、高精度なコイルパターンを形成でき、最適な導体幅を確保しつつ磁束伝達部材を挿入するスペースを高精度に形成することができるので、製作性が向上する。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の回転電機用コイルアッセンブリであって、前記第1のコイルプレート及び第2のコイルプレートは、複数枚のコイルプレート基礎部材を積層し、それらを一体化することで形成され、前記コイルプレート基礎部材を拡散接合により一体化することで形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、拡散接合によりコイルプレート基礎部材を積層して一体化することで、導体抵抗を低減し、それぞれのコイルプレート基礎部材に形成された配線パターンが対応する位相関係を高精度に保つことができ、磁束伝達部材の挿入が容易となり製作性が向上する。
かかる構成によれば、磁束伝達部材をコイルの表面から突出させて、磁束伝達部材からロータまでの距離をコイル表面からロータまでの距離よりも短くすることで、磁束がコイルを通らずに、磁束伝達部材を通ってロータに伝達されるようにすることができる。このため、コイルを通る磁束を低減することができ、渦電流の発生を抑制することができる。
かかる構成によれば、熱伝達部材をコイルの表面に密着または近接して設けたことで、コイルが発生する熱を効率よく伝達することができ、冷却性能を向上することができる。
また、磁束伝達部材と熱伝達部材とを備えたことで、磁束は磁束伝達部材を通して伝達し、コイルで発生する熱は熱伝達部材を通して伝達することができるため、それぞれの部材に要求される特性に適合した材質を選択することが可能となる。
かかる構成によれば、磁束伝達部材を熱伝達部材の表面から突出させて、磁束伝達部材からロータまでの距離を熱伝達部材からロータまでの距離よりも短くすることで、磁束が熱伝達部材を通らずに、磁束伝達部材を通ってロータに伝達されるようにすることができる。このため、熱伝達部材を通る磁束を低減することができ、渦電流の発生を抑制することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機用コイルアッセンブリであって、前記熱伝達部材の透磁率は、前記磁束伝達部材の透磁率よりも低いことを特徴とする。
かかる構成によれば、磁束が熱伝達部材を通らずに、透磁率の高い磁束伝達部材を通ってロータに伝達されるようにすることができる。このため、熱伝達部材を通る磁束を低減することができ、渦電流の発生を抑制することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機用コイルアッセンブリを含む回転電機用ステータであって、前記コイルセグメントの周縁部に隣接して冷媒が流通する冷却流路を備え、前記熱伝達部材を介して、前記冷却流路の方向へ前記コイルが発生する熱を伝達するように構成されていることを特徴とする回転電機用ステータ。
かかる構成によれば、コイルセグメントの周縁部に隣接するように冷却流路を備えたことで、ステータの厚みを増大させることなく、コイルで発生する熱を効率よく速やかに下げることができる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の回転電機用ステータであって、前記コイルの前記表面と前記熱伝達部材とは絶縁部材を介して密着し、前記絶縁部材は、熱を特定方向に伝達しやすい性質を有し、前記コイルで発生する熱を前記冷却流路の方向に伝達するように配置されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、絶縁部材を介してコイルと熱伝達部材とを密着し、コイルと熱伝達部材とを電気的に遮断(隔離)することで、電流はショートすることなくコイル内を流れることができ、コイルで発生する熱は熱伝達部材を通して冷却流路へ伝達することができるため、それぞれの部材に要求される特性に適合した材質を最適化することができる。
また、絶縁部材は、前記熱伝達部材で伝達される熱を前記冷却流路の方向に伝達するように配置されていることで、熱伝達効率を高めて、コイルで発生する熱をより効率よく速やかに下げることができる。
請求項7に係る発明は、請求項4または請求項5に記載の回転電機用ステータであって、前記熱伝達部材は、導電性材料からなることを特徴とする。
かかる構成によれば、磁束伝達部材と熱伝導率の良好な導電性材料(例えば、銅、アルミニウム、及びそれらの合金等)からなる熱伝達部材とを備えたことで、良好な冷却効率を確保しながら、磁束は磁束伝達部材を通して伝達し、コイルで発生する熱は熱伝達部材を通して効率よく伝達することができる。
請求項8に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機用コイルアッセンブリ、または請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の回転電機用ステータを含む回転電機であって、前記ステータの両面に対向する位置に2つのロータを備え、前記ロータは永久磁石を有しており、前記永久磁石は前記ステータを各々逆極性となるように前記ステータを挟んで配置されたことを特徴とする。
かかる構成によれば、磁束がステータの磁束伝達部材を貫くようにループが形成され、コイル又は熱伝達部材をほとんど通過しないので、コイル又は熱伝達部材に生じる渦電流損を著しく低減することができる。
本発明に係る回転電機用コイルアッセンブリ、回転電機用ステータ、及び回転電機は、第1に、トルク特性を向上させるとともに、渦電流損を低減させることができる。
また、第2に、損失を抑制しながら、かつ、コイルの冷却性能の向上を図ることができる。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は本発明の実施形態に係るステータをモータに適用した場合の構成を示す部分断面図であり、図2は図1の側面図である。図3は磁束伝達部材の挿入状態を示す図であり、(a)はステータの部分組立斜視図、(b)はコイルの部分斜視図である。
図4は第1のコイルプレートと第2のコイルプレート重ね方を説明するための平面図であり、(a)は重ねる前の状態を示し、(b)は重ねた状態を示す。図5はコイルの断面図であり、(a)は磁束伝達部材を挿入しない状態を示し、(b)は磁束伝達部材と熱伝達部材を備えた状態を示す。図6(a)はコイルの平面図であり、(b)は仮想的にU相コイルループを取り出した状態を示す平面図である。
図7はU相コイルループにおける電流の流れを説明するために円周方向を横長に表示した模式図であり、(a)は第1のコイルプレートループの流れを示し、(b)は第2のコイルプレートループの流れを示す。
本発明の実施形態に係る回転電機用コイルアッセンブリを含むステータ1(回転電機用ステータ)は、図1に示すように、回転電機であるモータ100のステータに適用することができる。
モータ100は、軸方向の長さを小さくしたアキシャルディスク型モータであり、例えば車両のホイール内に収納されるインホイールモータ等に好適に適用される。
モータ100は、静止系を構成するシャフト110と、シャフト110のリブ111に固定された円盤形状(図2参照)のステータ1と、ステータ1を覆うように回転自在に配設されたロータ120と、ロータ120に配設されたマグネット121と、ステータ1を冷却する冷却装置2と、を備えている。
シャフト110は、図示しないスピンドルに固定される穴部112と、外周面から径方向に形成されたリブ111と、冷却装置2を構成する冷媒流路21と、冷媒流路21から供給された冷媒が流通する環形状のウォータジャケット22と、を備えている。そして、ステータ1は、対向して両側に設けられた環状のウォータジャケット22で挟まれるようにしてリブ111に固定されている。
ステータ1は、図3(a)に示すように、導電体からなり配線パターンが形成された第1のコイルプレート3および第2のコイルプレート4と、第1のコイルプレート3と第2のコイルプレート4とを拡散接合により積層して構成したコイル5(図3(b))と、このコイル5に形成されたスリット51よりも幅広の磁束伝達部材スロット52と、この磁束伝達部材スロット52に挿入された磁束伝達部材53と、第1のコイルプレート3および第2のコイルプレート4の外表面に密着して設けられた櫛歯形状の熱伝達部材6と、を備えている。
回転電機用コイルアッセンブリであるコイルアッセンブリ8は、図3(b)に示すように、コイル5と、磁束伝達部材53と、を備えて構成されている。
第1のコイルプレート3は、円盤形状をなし(図2参照)、図3に示すように,導電体である折れ線状のコイルセグメント(導体)3aがスリット31を介して隔てた状態で隣接するようにして環状に配設されている。そして、図3に示すように、第1のコイルプレート3のコイルセグメント3aは、外周縁から内周縁にかけて図上、左上から右下へ向かって折れ線状にパターン形成されている。
具体的には、コイルセグメント3aは、外周縁側から径方向に形成された接合部3aと、斜め方向に形成された傾斜部3aと、径方向に形成された中央直線部3aと、斜め方向に形成された傾斜部3aと、内周縁に径方向に形成された接合部3aと、からなる導体パターンを備えている。
また、磁束伝達部材スロット32は、スリット31の一部を幅広に形成して構成され、コイルセグメント3aの中央直線部3aに隣接する位置に設けられている。そして、磁束伝達部材スロット32は、磁束伝達部材53を安定して保持できるように、磁束伝達部材53の形状に適合した溝(スロット)で構成されている。なお、磁束伝達部材53の形状として、矩形形状、扇形状など種々の形状を採用することができる。
第2のコイルプレート4は、第1のコイルプレート3と同様に、円盤形状をなし(図2参照)、図3に示すように,導電体である折れ線状のコイルセグメント(導体)4aがスリット41を介して隔てた状態で隣接するようにして環状に配設されている。
しかし、第2のコイルプレート4のコイルセグメント4aは、第1のコイルプレート3のコイルセグメント3aに対して左右対称になるように、外周縁から内周縁にかけて図上、右上から左下へ向かって折れ線状にパターン形成されている。
具体的には、コイルセグメント4aは、第1のコイルプレート3と同様に、外周縁側から径方向に形成された接合部4aと、斜め方向に形成された傾斜部4aと、径方向に形成された中央直線部4aと、斜め方向に形成された傾斜部4aと、内周縁に径方向に形成された接合部4aと、からなる導体パターンを備えている。
また、磁束伝達部材スロット42は、スリット41の一部を幅広に形成して構成され、コイルセグメント4aの中央直線部4aに隣接する位置に設けられている。
第1のコイルプレート3と第2のコイルプレート4は、図3(a)に示すように、それぞれの磁束伝達部材スロット32,42が重なるように積層され(図4参照)、磁束伝達部材53が第1のコイルプレート3の磁束伝達部材スロット32から第2のコイルプレート4の磁束伝達部材スロット42まで貫通して挿入されている(図3(b)参照)。
具体的には、第1のコイルプレート3のコイルセグメント3aと第2のコイルプレート4のコイルセグメント4aは、図5(a)に示すように、外周縁側の接合部3a,4aと内周縁側の接合部3a,4aで接合されて、中央直線部3a,4aにはスペース54が設けられている。
ここで、第1のコイルプレート3および第2のコイルプレート4の製造方法について説明する。
第1のコイルプレート3および第2のコイルプレート4の配線パターンは、エッチングにより形成されている。すなわち、第1のコイルプレート3は、厚み0.1mmの銅板にエッチング処理を施して配線パターンを設けたコイルプレート基礎部材を形成し、これを37枚重ねて拡散接合により一体化して3.7mm厚にしたものである。第2のコイルプレート4においても同様である。
コイル5は、さらに拡散接合により、それぞれ一体化された第1のコイルプレート3と第2のコイルプレート4とを積層して製作したものである。
かかる製造方法によれば、エッチングにより配線パターンを形成することで、スリット幅が0.5mm以下の高精度な加工が可能となり安定して磁束伝達部材53を保持することができるとともに、製作性が向上する。また、拡散接合によりコイルプレート基礎部材を積層することで、それぞれのコイルプレート基礎部材に形成された配線パターンが対応する位相関係を高精度に保ったまま一体化することができ、磁束伝達部材53の挿入が容易となり製作性が向上する。
なお、本実施形態においては、第1のコイルプレート3と第2のコイルプレート4とを、エッチングにより製作した複数枚のコイルプレート基礎部材を拡散接合により接合して一体化したが、これに限定されるものではなく、スリット幅が0.5mm以上あるような比較的広いスリットである場合には、第1のコイルプレート3および第2のコイルプレート4を適宜ワイヤーカットやレーザー加工、ノッチングプレス加工等の他の加工方法により製作し、ろう接合、熱圧着、拡散接合等で複数枚を積層して接合することもできる。
以上のようにして、第1のコイルプレート3と第2のコイルプレート4とを接合することで、図6(a)に示すように、コイル5には、U相、V相、およびW相の3相のコイルループCU,CV,CWが形成される。そして、各コイルループCU,CV,CWには、それぞれ給電端子となる2本のバスバーBBが接続されている。
以下、3相のコイルループCU,CV,CWのうち1相を仮想的に取り出したU相コイルループCU(図6(b))について説明し、他の相の説明は省略する。
U相コイルループCUは、図6(b)に示すように、2つの独立した同じ螺旋形状の第1のコイルプレートループCU1と第2のコイルプレートループCU2とをバスバーBB(図6(a))により直列に連結して構成されている。
第1のコイルプレートループCU1および第2のコイルプレートループCU2は、それぞれのコイルループを構成するターン部T1,T2が交互に連続するように折り重なって配置されている。
すなわち、第1のコイルプレートループCU1では、内周縁側のターン部T1から外周縁側のターン部T1、そしてさらに内周縁側のターン部T1というように螺旋状にターン部T1でターンしながら一周して環状のコイルループを形成する。同様に、第2のコイルプレートループCU2では、内周縁側のターン部T2から外周縁側のターン部T2、そしてさらに内周縁側のターン部T2というように螺旋状にターン部T2でターンしながら一周して環状のコイルループを形成する。
第1のコイルプレートループCU1および第2のコイルプレートループCU2は、図7に示すように、それぞれのバスバーBB(図6(a))に給電端子A1と出力端子A2(図7(a))、および給電端子B1と出力端子B2(図7(b))を備えている。そして、第1のコイルプレートループCU1の出力端子A2と第2のコイルプレートループCU2の給電端子B1とが連結されて、第1のコイルプレートループCU1と第2のコイルプレートループCU2とが直列に接続され、U相コイルループCUが構成されている。
U相コイルループCUにおける電流の流れについて説明する。
第1のコイルプレートループCU1は、図7(a)に示すように、内周縁側の給電端子A1から電流Iが通電されると、時計回り(矢印R方向)に外周縁側のターン部T1から内周縁側のターン部T1のように螺旋状に流れながら第1のコイルプレートループCU1を一周して給電端子A1の隣のターン部T1aまで到達し、もう一度時計回りに第1のコイルプレートループCU1を一周してさらに隣のターン部T1b,T1cまで次々に第1のコイルプレートループCU1を合計4周して、出力端子A2から電流Iが出力される。
出力端子A2から出力された電流Iは、第2のコイルプレートループCU2の給電端子B1に通電され、第2のコイルプレートループCU2では、図7(b)に示すように、今度は逆方向の反時計回り(矢印L方向)に外周縁側のターン部T2から内周縁側のターン部T2のように螺旋状に流れながら第2のコイルプレートループCU2を一周して給電端子B1の隣のターン部T2a,T2b,T2cまで次々に第2のコイルプレートループCU2を合計4周して、出力端子B2から電流Iが出力される。
このように、電流Iは、第1のコイルプレートループCU1では時計回りに回り、第2のコイルプレートループCU2では反時計回りに回るため、それぞれのコイルセグメント3a,4aにおける中央直線部3a,4aでは電流Iは同じ方向(外周方向または内周方向)に流れるように結線する。このため、中央直線部3a,4aでは電流Iによる磁束の向きも一致し、磁界が相互に強め合うように合成される。
続いて、熱伝達部材である熱伝達部材6について、図8を参照しながら説明する。図8は熱伝達部材の構成を説明するための斜視図であり、(a)は図3(a)に対応する櫛歯形状のもの、(b)は他の実施例に係る波型形状のものを示す。
熱伝達部材6は、図8(a)に示すように、内周縁部が周方向に連続し外周縁部から内周縁部まで延びるように形成された誘導電流遮断スリットであるスリット61を備えた櫛歯形状をなしている。また、熱伝達部材6は、コイル5の表面に接着等により密着して設けられている。
そして、各スリット61は、磁束伝達部材スロット52(32,42)に装着された磁束伝達部材53が収まるように配置されている。また、磁束伝達部材53は、コイル5と2枚の熱伝達部材6の厚さの合計よりも所定の突出量(δ2−δ1)だけ長い全長Lを有し(図9参照)、コイル5を貫通し熱伝達部材6の表面から突出するように挿入され、ロータ120に配設されたマグネット121に対面する(図1参照)。
このように、熱伝達部材6をコイル5の表面に密着して設けたことで、コイル5が発生する熱を効率よく伝達することができ、冷却性能を向上することができる。
また、磁束伝達部材53と熱伝達部材6とを備えたことで、磁束は透磁率の高い磁束伝達部材53を通して伝達し、コイル5で発生する熱は熱伝達部材6を通して伝達することができるため、それぞれの部材に要求される特性に適合した材質を選択することが可能となる。
また、磁束伝達部材53を熱伝達部材6の表面から突出させて、磁束伝達部材53からロータ120(図1)までの距離δ1を熱伝達部材6からロータまでの距離δ2よりも短くすることで(図9参照)、磁束が熱伝達部材6を通らずに、磁束伝達部材53を通ってロータ120に伝達されるようにすることができる。
このため、熱伝達部材6を通る磁束を低減することができ、熱伝達部材6に熱伝導率の良好な導電性材料(例えば、銅、アルミニウム、及びそれらの合金等)を使用しても渦電流の発生を抑制することができる。
ここで、磁束伝達部材53を通ってロータ120に伝達される磁束(F1,F2)は、供給される交流電流の変化や極(N極,S極)の移動に合わせて変化するため、熱伝達部材6には、図4(a)に示すように、磁束(F1,F2)の変化を妨げる方向に誘導電流i1,i2が流れようとする。
この誘導電流i1,i2が流れると熱伝達部材6が損失を生じて発熱し、トルク特性の低下を招くため、スリット61は、熱伝達部材6に流れる誘導電流i1,i2の流れを遮断するように形成されている。
すなわち、図4(a)では、熱伝達部材6の外周縁部側を流れる誘導電流i1,i2を遮断するようにスリット61を外周縁部から内周縁部まで延びるように磁束伝達部材53の方向に沿って形成されている。そして、各スリット61内に磁束伝達部材53が収容され、各磁束伝達部材がそれぞれ隔離されている。
なお、誘導電流i1,i2の内側における極(N,S)内では、誘導電流i1′,i2′は、互いに打ち消しあう方向に流れようとするため生じることはないが、極(N,S)の移動に伴って誘導電流i1,i2の位置が移動するため、それぞれの磁束伝達部材を隔離するようにスリット61を形成している。
誘導電流遮断スリットは、スリット61の形態に限定されるものではなく、種々の形態が可能であり、冷却装置2とも関係するが、熱伝達部材6の内周縁部側を流れる誘導電流i1,i2を遮断するように内周縁部が周方向に連続し誘導電流遮断スリットが内周縁部から外周縁部まで延びるように形成することもできる。
また、誘導電流遮断スリットであるスリット61′は、図8(b)に示すように、外周側から内周縁部まで、そして内周側から外周縁部までのように交互に形成して熱伝達部材6′が波型に連続するようにしてもよい。
要するに、誘導電流遮断スリットは、極(N,S)が移動しながら熱伝達部材6,6′に流れる誘導電流i1,i2を遮断することができるように形成されていればよい。
なお、本実施形態においては、磁束伝達部材53を熱伝達部材6の表面から突出させることで、コイル5で発生する磁束が熱伝達部材6を通らずに、磁束伝達部材53を通ってロータ120に配設されたマグネット121に伝達されるように構成したが、これに限定されるものではなく、熱伝達部材6の透磁率を磁束伝達部材53の透磁率よりも低くすることで、磁束が磁束伝達部材53を通って伝達されるようにしてもよい。
要するに、磁束が熱伝達部材6を通らずに、磁束伝達部材53を通ってロータ120に伝達されるように構成し、かかる構成は、磁束伝達部材53からロータ120(図1)までの距離と熱伝達部材6からマグネット121までの距離との関係、および磁束伝達部材53と熱伝達部材6の透磁率の関係を総合的に考慮して実現される。
また、磁束伝達部材53は、鉄系等の広くコア材として利用されるものを適用することができるが、電気エネルギーと磁気エネルギーの変換効率が高く、磁束伝達効率を向上させるために一方向のみに磁化しやすくなるようにした方向性電磁鋼板を使用することが望ましい。
熱伝達部材6は、コイル5が発生する熱を吸収して冷却装置2(図1)による冷却部位(ステータ1の内周縁部)まで伝達する役割を果す。
このため、熱伝達部材6は、図示しない絶縁部材を介してコイル5の表面に密着されていることが望ましい。かかる構成によれば、熱伝達部材6で伝達される熱をウォータジャケット22内に流通する冷却流路の方向に効果的に伝達することができる。また、コイル5と熱伝達部材6が絶縁されることで、熱伝達部材6をコイル5の表面に密着させることができ、熱伝達部材6の導電性の有無に因らずそれぞれの部材に要求される特性に適合した材質を選択することが可能となる。絶縁部材は絶縁シートのみでも良いが、グラファイトシートと絶縁シートの複層品にし、絶縁シートをコイル側に設ける事で、熱を特定方向に伝達しやすい性質を有し、熱伝達部材6と共にコイル5が発生する熱をウォータジャケット22の方向に伝達する。
冷却装置2は、図示しない冷媒供給装置を備え、図1に示すように、ステータ1の内縁部がウォータジャケット22内を流通する冷媒によって冷却されるように構成されている。すなわち、冷媒は、図2に示すように、シャフト110に形成された冷媒入口から入ってリブ111内を径方向外側に進行し(矢印f1)、ウォータジャケット22まで到達すると左右に分かれて円周方向の反対側まで進行し(矢印f2)、再びリブ111内を今度は径方向外側から内側に向かって進行し(矢印f3)、冷媒出口21bから出るようにしてウォータジャケット22内を循環する。このようにして、ステータ1の内縁部側を冷却し、コイル5で発生する熱を熱伝達部材6でステータ1の内縁部側に伝達する。
以上のように構成された本発明の実施形態に係るモータ100に適用されたステータ1の作用について、主として図9〜図12までを参照しながら説明する。
参照する図において、図9は磁束伝達部材を通って磁束が伝達される様子を示す斜視図であり、図10は磁束伝達部材と磁気エアギャップとの関係を説明するための平面断面図である。図11は磁束伝達部材による無負荷損失の低減効果を示すグラフであり、図12は磁束伝達部材による有効磁束量の増大する割合を示すグラフである。図13は磁束伝達部材の突き出し量と渦電流損失の関係を示すグラフである。
本発明の実施形態に係るモータ100において、ステータ1の給電端子A1にそれぞれ交流電流が供給されると、U相、V相、およびW相の3相のコイルループCU,CV,CWに通電される。
そして、各相のコイルセグメント3a,4aにおける中央直線部3a,4aでは電流Iは同じ方向(外周方向または内周方向)に流れて、電流Iによる磁束の向きも一致し、磁界が相互に強めあうように合成される。
また、コイルセグメント3a,4a(導体)の中央直線部スリットには、磁束伝達部材スロット32,42が形成され、磁束伝達部材53が熱伝達部材6の表面から突出するように挿入されているため、図9に示すように、磁束は磁束伝達部材53を通って磁束ループが形成されロータ120に伝達される。
具体的には、磁束伝達部材53を挟んで逆極(N極とS極)が対向するようにマグネット121,121を配置すると、マグネット121,121は厚さ方向に磁化されるため、磁束は図示左側のマグネット121から右側のマグネット121を通って、図示しない隣のマグネットに渡り磁束ループを形成する。
図9において、δ1は、磁束伝達部材53とマグネット121のギャップ(δ−L)/2を意味する。また、(δ2−δ1)は、磁束伝達部材53が熱伝達部材6の表面から突出する突出量を意味する。図13に示すように、突出量を大きくすることでコイル5及び熱伝達部材6を通過する磁束が減少し、コイル5及び熱伝達部材6に発生する渦電流発生を抑制し損失を低減することができる。また、ω1,ω2,ω3は、周波数の違いを示し、ω1からω3になるに従い周波数が高くなっている。
したがって、磁束伝達部材53を挿入したことで、磁束が磁束伝達部材53を通って伝達されるため、実質的な磁気エアギャップは、図10に示すように、コイルセグメント3a,4a(導体)の厚みt1に関わらず、(δ−L)で定められる。
このため、コイルセグメント3a,4aの厚みt1を厚くすることで磁気エアギャップδが大きくなってもそれ以上に磁束伝達部材53の長さLを長くすれば、実質的な磁気エアギャップ(δ−L)を低減することができ、有効磁束量を増大させて、トルク特性を向上させることができる。このため、ステータ1は、数10kW以上の大出力用モータのステータに適用することが可能となる。
また、コイルセグメント3a,4a(導体)に形成されたスリットに磁束伝達部材53を挿入し、樹脂モールド等で一体化することで、コイルの剛性を向上させることができる。
さらに、磁束伝達部材53を介してロータ120へ磁束を伝えるため、コイルセグメント3a,4a(導体)に生じる渦電流損を著しく低減することができる。
したがって、図12に示すように、磁束伝達部材53を磁束伝達部材スロット32,42に挿入したことで、磁束伝達部材53が磁化されることに起因する磁束伝達部材鉄損と、コイル渦電流損を合算した無負荷損失は、磁束伝達部材53がない場合に比べて1/5程度まで低減できる。
この有効磁束量の増大する割合(磁束量Up比)は、図11に示すように、磁束伝達部材53の厚さ(t2)、および、磁束伝達部材53とマグネット121のギャップδ1との関係で定まる。
具体的には、磁束量Up比は、磁束伝達部材53の厚さt2が大きくなれば漸次増大し、ギャップδ1が大きくなれば減少する。
また、スリット31,41の幅を全長にわたって広くせずに磁束伝達部材スロット32,42のみを幅広にすることで、占積率の低下を抑制することができる。さらに、スリット31,41よりも幅広の磁束伝達部材スロット32,42に磁束伝達部材53を挿入して収容することで、磁束伝達部材53の形状に磁束伝達部材スロット32,42の形状を適合させ安定して磁束伝達部材53を保持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施形態においては、モータ100のステータ1に適用場合について説明したが、これに限定されるものではなく、発電機のステータであっても同様に構成することもできる。
本実施形態においては、熱伝達部材6は銅またはアルミニウムからなる部材で構成することができるが、これに限定されるものではなく、熱の伝達方向を面方向に特に伝達し易い、カーボンの積層結晶構造を有するグラファイト等からなる部材を使用することもできる。かかる構成によれば、吸収した熱を所定の伝達方向に迅速に伝達することができるからである。
本発明の実施形態に係るステータをモータに適用した場合の構成を示す部分断面図である。 図1の側面図である。 磁束伝達部材の挿入状態を示す図であり、(a)はステータの部分組立斜視図、(b)はコイルの部分斜視図である。 第1のコイルプレートと第2のコイルプレート重ね方を説明するための平面図であり、(a)は重ねる前の状態を示し、(b)は重ねた状態を示す。 コイルの断面図であり、(a)は磁束伝達部材を挿入しない状態を示し、(b)は磁束伝達部材と熱伝達部材を備えた状態を示す。 (a)はコイルの平面図であり、(b)は仮想的にU相コイルループを取り出した状態を示す平面図である。 U相コイルループにおける電流の流れを説明するために円周方向を横長に表示した模式図であり、(a)は第1のコイルプレートループの流れを示し、(b)は第2のコイルプレートループの流れを示す。 熱伝達部材の構成を説明するための斜視図であり、(a)は図3(a)に対応する櫛歯形状のもの、(b)は他の実施例に係る波型形状のものを示す。 磁束伝達部材を通って磁束が伝達される様子を示す斜視図である。 磁束伝達部材と磁気エアギャップとの関係を説明するための平面断面図である。 磁束伝達部材による無負荷損失の低減効果を示すグラフである。 磁束伝達部材による有効磁束量の増大する割合を示すグラフである。 磁束伝達部材の突き出し量による渦電流損失の低減割合を示すグラフである。
符号の説明
1 ステータ
2 冷却装置
3 第1のコイルプレート
3a コイルセグメント
4 第2のコイルプレート
4a コイルセグメント
5 コイル
6,6′ 熱伝達部材
8 コイルアッセンブリ(回転電機用コイルアッセンブリ)
21 冷媒流路
22 ウォータジャケット
31 スリット
32 磁束伝達部材スロット
42 磁束伝達部材スロット
51 スリット
52 磁束伝達部材スロット
53 磁束伝達部材
61,61′ スリット(誘導電流遮断スリット)

Claims (8)

  1. 回転電機のステータに用いられる回転電機用コイルアッセンブリであって、
    導電体からなるコイルセグメントがスリットを介して隣接するように配線パターンが形成された第1のコイルプレート及び第2のコイルプレートと、
    前記スリットの一部を幅広に形成した磁束伝達部材スロットと、
    この磁束伝達部材スロットが重なるように前記第1のコイルプレートと第2のコイルプレートがコイルループを形成するよう組み合わされたコイルと、
    このコイルの前記磁束伝達部材スロットに挿入された磁束伝達部材と、
    前記コイルの表面に密着して設けられ前記コイルが発生する熱を伝達する熱伝達部材と、を備え、
    前記熱伝達部材は、前記磁束伝達部材を通る磁束の変化により当該熱伝達部材に流れる誘導電流を遮断する位置に誘導電流遮断スリットを備え、
    前記磁束伝達部材は、前記誘導電流遮断スリットを貫通して前記熱伝達部材の表面から前記回転電機のロータに近づく方向に突出して挿入されていることを特徴とする回転電機用コイルアッセンブリ。
  2. 前記第1のコイルプレート及び第2のコイルプレートは、エッチングにより配線パターンが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機用コイルアッセンブリ。
  3. 前記第1のコイルプレート及び第2のコイルプレートは、複数枚のコイルプレート基礎部材を積層し、それらを一体化することで形成され、前記コイルプレート基礎部材を拡散接合により一体化することで形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機用コイルアッセンブリ。
  4. 前記熱伝達部材の透磁率は、前記磁束伝達部材の透磁率よりも低いことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機用コイルアッセンブリ
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機用コイルアッセンブリを含む回転電機用ステータであって、
    前記コイルセグメントの周縁部に隣接して冷媒が流通する冷却流路を備え、
    前記熱伝達部材を介して、前記冷却流路の方向へ前記コイルが発生する熱を伝達するように構成されていることを特徴とする回転電機用ステータ。
  6. 前記コイルの前記表面と前記熱伝達部材とは絶縁部材を介して密着し、
    前記絶縁部材は、熱を特定方向に伝達しやすい性質を有し、前記コイルで発生する熱を前記冷却流路の方向に伝達するように配置されていることを特徴とする請求項5に記載の回転電機用ステータ。
  7. 前記熱伝達部材は、導電性材料からなることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の回転電機用ステータ。
  8. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機用コイルアッセンブリ、または請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の回転電機用ステータを含む回転電機であって、
    前記ステータの両面に対向する位置に2つのロータを備え、前記ロータは永久磁石を有しており、前記永久磁石は前記ステータを各々逆極性となるように前記ステータを挟んで配置されたことを特徴とする回転電機。
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