JPH10252697A - モータ一体型のファン装置およびその装置を使用した送風機 - Google Patents

モータ一体型のファン装置およびその装置を使用した送風機

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JPH10252697A
JPH10252697A JP5213997A JP5213997A JPH10252697A JP H10252697 A JPH10252697 A JP H10252697A JP 5213997 A JP5213997 A JP 5213997A JP 5213997 A JP5213997 A JP 5213997A JP H10252697 A JPH10252697 A JP H10252697A
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JP
Japan
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motor
rotor
brushless
yoke
end plate
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Withdrawn
Application number
JP5213997A
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English (en)
Inventor
Hisashi Akaishi
尚志 赤石
Tomoaki Shimada
智明 島田
Akira Nakazato
昭 中里
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AKAISHI KINZOKU KOGYO KK
Original Assignee
AKAISHI KINZOKU KOGYO KK
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Publication date
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  • Brushless Motors (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】限られたスペース内でファンの有効長さを延ば
すためにモータを薄型化してファン本体とモータを一体
化するとともに、モータ内に速度検出装置を内蔵しファ
ンを効率良く回転駆動および制御できる薄型のファン装
置を提供する 【解決手段】ファン本体端面に前記端面と平行になるよ
うにロータマグネットを配設したロータヨークを一体的
に設けるとともに、該ロータヨークに対向する支持フレ
ームに前記ロータヨークのロータマグネットに対応して
界磁コイルを配設したステータヨークを配置し、前記ロ
ータヨークおよびステータヨークとによってアキシャル
形コアレスのブラシレスDCモータを構成したことを特
徴とするブラシレスDCモータ一体型のファン装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファン装置および
そのファン装置をケーシング内に収納した送風機に関す
るものであり、特に、ファンコンベクター等の温風暖房
機、空気清浄機、壁掛型空気調和機等に組み込まれて広
く利用されているクロスフロータイプの貫流型送風機に
好適なブラシレスDCモータ一体型のファン装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来からのクロスフローファン装置10
0は、図18に示すように軸方向両端に対向配置された
円板状の一対の端板101と、この一対の端板の間に、
所定の間隔で設けられたおなじく円板状の複数枚の仕切
り板102と、隣合う上記端板とおよび仕切板との間に
両端部を固着して設けられ、上記端板および仕切板の周
方に沿って所定の間隔で半径方向に対して所定の角度で
傾斜して設けられた多数枚のブレード103とから構成
されているファン本体と、前記ファン本体の一側端板に
適宜連結手段109によって連結されたファン回転用の
駆動モータ120とを備えており、前記駆動モータ12
0によってファン本体を回転させ送風作用を行うことが
できるようになっている。また、モータからの振動がフ
ァンやケーシングに伝わらないようにモータの両端が防
振材で保持されている。
【0003】上記クロスフローファン装置は、例えば空
気調和気の室内ユニットに採用した場合、図19に示す
ように駆動モータを回転すると室内空気を吸入口110
から吸い込み、吸い込まれた室内空気を熱交換器112
を通過させて冷却または加熱した後、この室内ユニット
を流通させ、吹出口111から再び室内に空気を吹き出
すことができるようになっている。
【0004】ところで、上記クロスフローファン装置の
駆動モータ120は、通常、誘導電動機が使用されてい
るため、電動機自体の容積が大きく、さらに、冷却用の
空間も必要となることから送風装置の全体構造が大きく
なってしまうという不都合があり、室内ユニットの小型
軽量化が阻害されるとともにモータのスペースを確保す
るためにクロスフローファンの長さをその分、短くせざ
るを得ないという問題がある。また、そのために風量が
少なくなり、熱交換器の性能を最大限発揮することがで
きない。さらに、通常クロスフローファンでは両端の軸
心のずれを駆動側端板に取り付けたゴム等の弾性体で変
形を吸収する構成となっているが、ファン本体を樹脂で
構成する場合、弾性体を端板に取り付けるためにプレス
加工された連結板を駆動側端板にインサート成形するた
め、自動成形加工に特別の装置が必要となり、金型も複
雑となるなど高価となってしまうという問題もある。ま
た、モータからの振動がファンやケーシングに伝わらな
いように誘導電動機の両端を防振ゴム等の防振材を介し
て保持する必要があり、構成部材が多くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで近年において
は、ブラシレスDCモータのロータをクロスフローファ
ンの端板に直結するモータ一体型構成を採用することに
よって装置の小型化を図る試みがなされている。
【0006】そのような装置の具体例が実開昭61−1
78095号公報に記載されている。図20にその装置
を模式的に示しているが、同図において、200はクロ
スフローファン装置であり、このクロスフローファン本
体の駆動側端板201の外方端面にブラシレスDCモー
タのロータヨーク216が固着されており、このロータ
ヨーク216の円筒部内周面にはリング状の永久磁石2
20が接着等の適宜固着手段により固着されている。
【0007】一方支持フレーム235から上記永久磁石
の中心貫通穴位置まで延びた円筒体には、その先端部に
コイルの巻装されたステータヨーク223が配設されて
おり、上記コイルへの通電を制御して回転磁界を形成す
ることにより、ロータに対する回転力が誘起され、これ
によりクロスフローファン本体が回転駆動され、送風作
用がなされる。
【0008】ところで、クロスフローファン本体は、軸
方向長さが長いブレードの両側端部を端板および仕切り
板で個別に軸支する構成となっているためファン本体の
剛性が小さく、このような剛性の小さな長軸のクロスフ
ローファンを回転する際には重心位置と回転中心とがわ
ずかなずれがあっても遠心力の作用により、中央部が外
方へと偏心するようなそりを生じながら回転する状態と
なり易い。
【0009】したがってこうした構成からなるクロスフ
ローファンの端部にモータを一体に組付けると、クロス
フローファンのアンバランスとモータの組付け誤差等に
より、作動時において振動による共振音を発生させ不快
とするとともに、軸受の損傷につながり寿命を短くする
恐れがある。さらに、幅のあるモータを長軸のクロスフ
ローファン本体の端部に取り付けるためその分だけクロ
スフローファンの長さを短くせざるを得ない。
【0010】また、他の具体例として実開昭55−94
482号公報がある。図21にその装置を模式的に示し
ているが、同図において300はクロスフローファン装
置であり、この装置はクロスフローファン本体の駆動側
端板301の中央部につば付きの孔302を設け、これ
にブラシレスDCファンの円筒状のロータヨーク303
を固着してある。ロータヨークの一部がクロスフローフ
ァン内部に突出された状態となっているためクロスフロ
ーファン本体の駆動側端板外方にモータが延出すること
がない。
【0011】しかし、この形式は、モータの冷却等点で
有効ではあるが、ファン内部に突出した分ファン内部の
通風量が減じるため、モータ側の風量が少なくクロスフ
ローファン長さに対して均一に送風できなくなる。ま
た、ロータヨークと駆動側端板は圧入と同時に接着剤を
使用して固定する必要があり、工数が増えてしまうとと
もに、軸心のずれに対して別途対策を講じなければらな
い。また、構造上ロータ外径はブレード内径より小さく
せざるを得ず、必要トルクを得るためには、モータの軸
方向の厚さを大きくしなければならないのでクロスフロ
ーファン装置の長さ方向の薄形化が阻害されてしまう。
【0012】また、上記のモータ一体型のファン装置で
はモータの回転速度検出装置がモータに内蔵されていな
いため、設定された風速や温度に対しての速度調整は回
転速度の指示を与えるだけとなってしまい、実回転数に
差を生じてもその差を調整することが出来ずきめ細かな
速度制御ができない。さらに、部品点数が多く、構成が
複雑で製作が面倒であり、総じて高価となる不具合があ
った。
【0013】そこで、本発明は、限られたスペース内で
ファンの有効長さを延ばすためにモータを薄型化してフ
ァン本体とモータを一体化するとともに、モータ内に速
度検出装置を内蔵することによりファンを効率良く回転
駆動および制御できる薄型のファン装置を提供すること
を目的とする。
【0014】本発明において、ブラシレスDCモータを
クロスフローファン本体の駆動側端板に取付けた場合に
は、クロスフローファン本体の有効長さを長くすること
ができるため、風量のアップが図れ、空気調和機の室内
ユニット内の熱交換器の性能を最大限に発揮することが
できる。また室内ユニットの小型軽量化を図ることがで
きる。クロスフローファン本体の両端軸心のずれはモー
タ内に組み込んだ弾性体からなる軸継手により吸収する
ことができ、騒音の発生を押さえることができる。さら
に、上記のモータ一体型のファン装置ではモータの回転
速度検出装置をモータに内蔵したため、設定された風速
や温度に対してきめ細かな速度制御を行うことができ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が採用
した技術解決手段は、ファン本体端面に前記端面と平行
になるようにロータマグネットを配設したロータヨーク
を一体的に設けるとともに、該ロータヨークに対向する
支持フレームに前記ロータヨークのロータマグネットに
対応して界磁コイルを配設したステータヨークを配置
し、前記ロータヨークおよびステータヨークとによって
アキシャル形コアレスのブラシレスDCモータを構成し
たことを特徴とするブラシレスDCモータ一体型のファ
ン装置であり、
【0016】円筒型多翼ファンの端板の中心部に弾性体
からなる軸継手を介してモータ回転子軸を設けるととも
に、前記端板に平行に、且つ、前記軸心を中心に円状に
ロータマグネットを配設したロータヨークを一体的に設
け、前記ロータヨークに対向する支持フレームに前記ロ
ータヨークのロータマグネットに対応して界磁コイルを
配設したステータヨークを所定の間隔をもって配置し、
前記ロータヨークおよびステータヨークとによってアキ
シャル形コアレスのブラシレスDCモータを構成したこ
とを特徴とするブラシレスDCモータ一体型の円筒型多
翼ファン装置であり、
【0017】円筒型多翼ファンの端板の中心部に弾性体
からなる軸継手を介してモータ回転子軸を設けるととも
に、前記端板に平行に、且つ、前記軸心を中心に円状に
ロータマグネットを配設したロータヨークを一体的に設
け、前記ロータヨークに対向する支持フレームにモータ
カバー兼用のステータヨークを設け、該ステータヨーク
には該ステータヨークとは別体のプリント配線板を設
け、前記プリント配線板にはロータヨークのロータマグ
ネットに対応し、かつ、所定の間隔をもって界磁コイル
を配設し、前記ロータヨーク、前記プリント配線板およ
びステータヨークとによってアキシャル形コアレスのブ
ラシレスDCモータを構成したことを特徴とするブラシ
レスDCモータ一体型の円筒型多翼ファン装置であり、
【0018】円筒型多翼ファンの端板の中心部に弾性体
からなる軸継手を介してモータ回転子軸を設けるととも
に、前記端板に平行に、且つ、前記軸心を中心に円状に
ロータマグネットを配設したロータヨークを一体的に設
け、前記ロータヨークに対向する支持フレームに磁性材
を基材として構成したステータヨーク兼用のプリント配
線板を備え、その中心部には、軸受収容の軸受ホルダー
が一体絞りで形成されており、該プリント配線板にはロ
ータマグネットの磁界内の位置で軸方向に所定の空隙を
介し複数の空心型の界磁コイルを配置し、該界磁コイル
はプリント配線板に印刷された端子パターンおよび接続
パターンに各々電気的に接続されており、前記ロータヨ
ークおよびステータヨーク兼用のプリント配線板によっ
てアキシャル形コアレスの特徴とするブラシレスDCモ
ータ一体型の円筒型多翼ファン装置であり、さらに、前
記記載のファン装置を所定形状をしたケーシング内に収
納して構成したことを特徴とする送風機である。
【0019】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形
態を説明する。図1は本発明の実施の形態であるモータ
一体型のクロスフローファン装置の断面図、図2はクロ
スフローファン本体の駆動側端板に固定するブラシレス
DCモータのロータの正面図、図3は図2のロータに対
向して配置するブラシレスDCモータのプリント基板の
正面図である。
【0020】図1において、クロスフローファン本体
は、軸方向両端に対向配置された円板状の一対の端板
1、1’(以下端板1を駆動側端板、端板1’を支持側
端板という)と、この一対の端板1、1’の間に、所定
の間隔で設けられたおなじく円板状の複数枚の仕切板2
と、上記端板1、1’と隣合う仕切板2および仕切板2
同士の間に配置し、端板1、1’あるいは仕切板2の周
方向に沿って所定の間隔で設けられた多数枚のブレード
3とを備えており、前記ブレード3先端部には嵌合用突
起4が形成され、端板1、1’あるいは仕切板2には前
記突起4を嵌合する溝部5が形成されている。前記各部
材1、2、3等はいづれも樹脂で成形されており、前記
ブレード3の嵌合用突起4は端板1、1’あるいは仕切
板2に形成されている溝5に嵌め合わせて超音波溶着等
により連設固定されている。
【0021】上記支持側端板1’の中央部には回転子軸
6がインサート成形あるいは圧入等により突設されてお
り、駆動側端板1には中央部に孔7が形成され、孔7の
外周には周方向に複数個の位置決め用円柱突起8が突出
形成されている。前記孔7には弾性材からなる軸継手9
が取り付けられ、この軸継手9の中心部にはボス10が
インサート加工され、さらにこのボスにはモータ回転子
軸11が圧入固定されている。
【0022】前記軸継手9には回転子軸の軸心が変形に
応じて傾き易いように回転子軸11と同心にリング状に
凹部14が形成されており、また、弾性材で構成された
軸継手9はクロスフローファン回転時にアンバランス等
によって発生する振動を吸収することができる。前記ボ
ス10に固定される回転子軸11の先端には止め輪12
用の溝13が形成され、同回転子軸11は後述するステ
ータヨーク側に設けた転がり軸受15に止め輪12によ
って固定される。なお、回転子軸11を転がり軸受15
に取り付ける際には、ロータヨークとステータヨークと
の間に所定の空隙を維持するために樹脂等で成形された
筒状のスペーサ37を介在させるが、このスペーサ37
は必要に応じてボス10と一体に形成することも可能で
あり、また、スペーサーにコイルバネ併用のものあるい
はコイルバネ単体を用いても良い。
【0023】前記クロスフローファン本体に組付けるブ
ラシレスDCモータのロータヨーク16はマグネットの
磁路を形成するために鉄等の磁性材で形成されており、
そのヨークの外周部、中央部は円形状に絞り加工され、
中心部に孔17が設けられ、孔17の外周にはファン本
体の駆動側端板に設けた位置決め用円柱突起8を嵌合す
る穴18と、固定ネジ19貫通用の穴が複数設けられて
いる。ロータヨーク16の中央部の円形状の絞り加工部
には図2に示す如く周方向に等間隔でN極S極交互に複
数極に着磁された円環状のフェライト磁石あるいは樹脂
磁石でできたロータマグネット20が接着材等の適宜手
段によって固定されており、さらに同ロータヨークの前
記絞り部外周部の絞り加工部には同じく複数極に着磁さ
れた樹脂磁石でできた円環状の周波数発電機用磁石21
が、前記マグネットと同心に接着材等の固着手段によっ
て配設固定されている。なお、ロータヨーク16外径は
必要な駆動トルクが得られる許容範囲内で、最大限径を
大きくすることとする。
【0024】前記ロータヨーク16に対向して配置され
るステータヨーク23はモータカバーと兼用で構成さ
れ、このステータヨーク23にプリント配線板22が組
み付けられている。ステータヨーク23側のプリント配
線板22はガラス布基材エポキシ樹脂などからなる非磁
性材の円形平板状として形成され、このプリント配線板
22には、電気的に接続される端子パターンおよび接続
パターンが電解銅箔等で印刷配線(図示せず)され、半
田付けラウンド外はソルダレジスト処理されている。ま
たプリント配線板22には前記ロータヨーク16側のロ
ータマグネット20の磁界内の位置に図3に示す如く複
数個の空心型の界磁コイル24が接着等により配設さ
れ、前記端子パターンにコイル線が半田付け25されて
いる。さらにプリント配線板22には、対向するロータ
マグネット20の位置が検出できるように前記界磁コイ
ル24と同一面で界磁コイル24内部など適宜な位置に
磁電変換素子としてホール素子、ホールIC等の位置検
出素子26が複数個取り付けられているとともに、ロー
タヨーク16側に設けた周波数発電機用磁石21に対向
する位置に図3に示す如く半径方向に発電線素をもつ速
度検出コイル27が歯型状に折曲され電解銅箔等により
印刷配線され、その上にソルダレジスト処理が成されて
いる。
【0025】プリント配線板22の中心部には図3に示
す如く軸受部逃げ用の孔28が形成され、その孔28の
外周には固定ねじ貫通用穴29が複数設けられており、
また、前記ねじ貫通用穴29を避けた位置には、前記速
度検出コイル27、界磁コイル24、位置検出素子26
が接続されている印刷パターンのスルーホールの端子ラ
ウンドが設けられ、コネクターあるいはリード線を半田
付けし、周波数出力信号の取り出しあるいは界磁コイル
24への通電が成されるようにしてある。なお、リード
線等は後述するステータヨークに設けた通し穴(図示せ
ず)を通して外部に接続される。
【0026】前記プリント配線板22を支持するステー
タヨーク23はモータカバーと兼用で構成され、プリン
ト配線板22上の界磁コイル24の磁路を形成できるよ
う磁性材で作られている。ステータヨーク23の中央部
には一体絞りの軸受ホルダー30(図1)が形成され、
また、同ヨーク23は前記プリント配線板22の導電部
と所定の空隙Sが得られるよう絞り加工され、プリント
配線板22のコネクターあるいはリード線半田付け部に
対応した位置にはリード線を通す角穴等が設けられ、外
周縁には固定ねじ31貫通用の穴(不図示)がプリント
配線板22の穴29に対応して複数個設けられている。
上記のように構成されたモータカバー兼用のステータヨ
ーク23は、支持フレーム35に固定ねじ31によって
固定され、こうして、クロスフローファン本体の一端側
には一体型のブラシレスDCモータが構成される。
【0027】一方、クロスフローファン本体の支持側端
板1’の中央部に固定されている回転子軸6は、球形型
をしたすべり軸受33に軸支持されており、このすべり
軸受は弾性体の軸受ホルダー34を介して支持フレーム
32の穴部36に嵌着されている。
【0028】以上の構成からなるクロスフローファン装
置の組付手順を説明する。クロスフローファン本体の駆
動側端板1にロータヨーク16を組付けるには、ロータ
マグネット20が外方に向く姿勢としたロータヨーク1
6の中心部の孔17と穴18を駆動側端板1側の中心部
の孔7および位置決め用の円柱突起8にあわせ、さらに
駆動側端板1とロータヨーク16との間に回転子軸11
が外方となるように弾性体の軸継手9を嵌合し、この軸
継手9に形成されたつば部が駆動側端板1と配設された
ロータヨーク16とによって挟まれるように、駆動側端
板1の位置決め用円柱突起8にロータヨークの穴18を
嵌合し、外方より軸継手9とロータヨーク16がクロス
フローファンの駆動側端板1と一体となるようにねじ1
9で固定する。なお、ねじ19を廃止し必要に応じてロ
ータヨーク16より突出して形成した位置決め用円柱突
起8を溶着により固定してもよい。さらにロータヨーク
16の外方より界磁コイル等を接着したプリント配線板
22、転がり軸受15が圧入されたモータカバー兼用の
ステータヨーク23を順に組み付け、転がり軸受15よ
り突出した回転子軸11に円板状のワッシャを挿入し、
回転子軸の溝13にEリング等の止め輪12を圧入す
る。
【0029】そしてプリント配線板22とモータカバー
兼用のステータヨーク23の固定ねじ用貫通穴を合わ
せ、支持フレーム35の取り付け孔に嵌合してねじ31
で同時固定し、モータ部が組み立てられる。ここで、モ
ータ側の支持フレーム35を例えば空気調和機の室内ユ
ニットの筐体と共用した場合には、支持フレーム35に
形成する取り付け孔は軸支側の転がり軸受15と同心と
なるように一体成形しておくと、プリント配線板とモー
タカバーがクロスフローファンの駆動側端板に平行で心
出しできる。
【0030】なお、前記回転子軸11を転がり軸受15
に取り付ける際には、ロータヨーク16とプリント配線
板22との間に所定の空隙を維持するために樹脂等で成
形された筒状のスペーサー37を介在させる。スペーサ
ー37には前記樹脂製のもの以外にボスと一体に形成し
たり、コイルバネ併用あるいはコイルバネ単体を用いて
も良い。また、スペーサーの長さはロータマグネット2
0と界磁コイル24が所定の空隙となるよう決めてあ
る。一方、クロスフローファンの支持側端板に突設され
た回転子軸6は球形型をしたすべり軸受33および軸受
ホルダー34を介して支持フレームの穴部36に支持さ
れる。
【0031】上記のようにして構成されたブラシレスD
Cモータ一体型のクロスフローファン装置は以下のよう
に作動する。プリント配線板22上の制御駆動回路に電
源を供給すると、ロータマグネット20のN極、S極の
磁路を検出する位置検出素子25がロータマグネット2
0の回転位置を検出し、位置極検出信号を発生する。こ
の位置検出信号に基づいて、クロスフローファン本体を
所定の方向に回転させるために界磁コイル24に通電す
る。この時の界磁コイル24への通電制御は、ICがト
ランジスタのオン、オフのスイッチング動作を行わせ決
定する。該トランジスタのスイッチング動作に基づい
て、界磁コイル24が通断電制御され、界磁コイル24
の近辺に発生した磁界と、ロータマグネット20との磁
力との作用によりロータマグネット側に回転力が誘起さ
れる。
【0032】この結果、ロータマグネット20を有する
クロスフローファン本体に回転駆動力が付与され、回転
子軸11とともに回転する。また、クロスフローファン
本体の回転に伴い、一体となって回転する周波数発電機
用磁石21の磁束によって速度検出コイル27のコイル
片パターンに回転速度に応じた電圧が誘起される。各コ
イル片に生じた電圧はコイル片上を通過する周波数発電
機用磁石21のN極、S極の磁極の磁束の時間変化に対
応しており、出力端子より、周波数出力信号のパルスと
パルスの間隔からファンの回転速度を知ることができ、
速度表示あるいは速度制御等に利用される。
【0033】つづいて、上記実施の形態を変形した他の
実施形態を説明する。図4は第2実施形態としてのクロ
スフローファン本体の駆動側端板に設けたブラシレスD
Cモータの断面図であり、同第2実施形態は、第1実施
形態中において別体で構成されていたモータカバー兼用
のステータヨーク23とプリント配線板22とを一体に
して部品点数を減らすとともに、速度検出コイル27の
代わりにインデックス検出素子27aを使用した点に大
きな特徴があり、これらの相違点を中心に図面を参照し
て本実施形態の説明する。
【0034】クロスフローファン本体に組付けるブラシ
レスDCモータのロータヨーク16はマグネットの磁路
を形成するために鉄等の磁性材で形成されており、その
ヨークは図示の如く円形平板状に形成され、中心部に孔
17が設けられ、孔17の外周にはファン本体の駆動側
端板に設けた位置決め用円柱突起8を嵌合する穴18
と、固定ネジ19貫通用の穴が複数設けられている。ロ
ータヨーク16の中央部には周方向に等間隔でN極S極
交互に複数極に着磁された円環状のフェライト磁石ある
いは樹脂磁石でできたロータマグネット20が接着材等
の適宜手段によって固定されており、さらに同ロータヨ
ークの前記ロータマグネット20の外周には同じく複数
極に着磁された樹脂磁石でできた円環状の周波数発電機
用磁石21が、前記マグネットと同心に接着材等の固着
手段によって配設固定されている。なお、ロータヨーク
16外径は必要な駆動トルクが得られる許容範囲内で、
最大限径を大きくすることとする。
【0035】前記ロータヨーク16に対向して配置され
るステータヨークはプリント配線板22aと兼用に構成
され、プリント配線板22aの基材を磁性材とし、中心
部に転がり軸受の軸受ホルダー30がプレス一体絞りで
形成される。プリント配線板22aは鉄等の磁性材を基
材に、エポキシ樹脂あるいはポリイミド樹脂等で絶縁処
理を行い、その上に電解銅箔などの導体層で電気回路パ
ターンを形成し、非導電部にソルダレジスト処理がなさ
れている。前記プリント配線板22aの一面側には前記
ロータヨーク16側のロータマグネット20の磁界内の
位置に図4に示す如く複数個の空心型の界磁コイル24
が接着等により配設され、前記電気回路パターンにコイ
ル線が半田付けされている。さらにプリント配線板22
aには、前記界磁コイル24と同一面で界磁コイル24
内部など適宜な位置に磁電変換素子としてホール素子、
ホールIC等の位置検出素子26が複数個取付けられて
いる。さらにロータヨーク16側に設けた周波数発電機
用磁石21に対向する位置に図4に示す如くインデック
ス検出素子27aが1個設けられている。他面側にはス
テータの通電制御をする制御回路とファン速度制御回路
を構成するためのIC、トランジスタ26等が取り付け
られている。
【0036】ステータヨーク兼用のプリント配線板22
aの中央部には図4に示す如く転がり軸受15の軸受ホ
ルダー30が形成されるとともに、その外周には固定ね
じ31貫通用穴が複数設けられており、前記ホルダー3
0により転がり軸受15は保持固定されている。なお、
上記以外の構成は第1実施形態と同じである。本実施形
態は以上のように構成されており、このため、トランジ
スタ等の放熱部を持った電子部品は、絶縁物を介して金
属のプリント配線板に近接するようになり、効率良く熱
を放熱することができる。
【0037】図5は第3実施形態としてのクロスフロー
ファン本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータ
の断面図であり、第3実施形態は、第2実施形態中のイ
ンデックス検出素子の代わりに速度検出コイル27を採
用するとともに、ステータヨークに第2実施形態のステ
ータヨークを採用した点に特徴があり、それ以外は第1
実施形態と同様である。この実施形態では、速度検出コ
イル27をプリント配線することができるため、インデ
ックス検出素子部品を取り付ける手間が省略でき製造効
率がよい。
【0038】図6は第4実施形態としてのクロスフロー
ファン本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータ
の断面図であり、第1実施形態中において非磁性材から
なるプリント配線板22を両面プリント配線とし、ロー
タヨーク側の面に界磁コイル24、速度検出コイル27
を配置し、他面にIC、トランジスタ等の電子部品26
を装着したものである。プリント配線板の中心側は自由
端となっている。この形態ではモータカバー兼用のステ
ータヨーク23は磁性材で構成されるとともに中心部に
は転がり軸受15の軸受ホルダー30が形成されてお
り、モータカバー兼用のステータヨーク23に、プリン
ト配線板22に取付けたIC、トランジスタ等の電子部
品26が直接当接するように設けられているため、電子
部品から放熱される熱をモータカバーを介して効率的に
放熱することができる。
【0039】図7は第5実施形態としてのクロスフロー
ファン本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータ
の断面図であり、図4に示す第2実施形態中においてプ
リント配線板に設けるインデックス検出素子27aの代
わりに速度検出コイル27を設け、さらにクロスフロー
ファン本体の駆動側端板1に第1実施形態に示す構成か
らなるロータヨーク16を採用し、ロータヨーク16を
ロータマグネット20の外周側に設けたねじで駆動側端
板1に固定したものである。
【0040】図8は第6実施形態としてのクロスフロー
ファン本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータ
の断面図であり、図4に示す第2実施形態のものにおい
てプリント配線板22aの両面にプリント配線し、ロー
タマグネット20と対向する位置に速度検出コイル27
をパターン印刷し、他面側に界磁コイル24と位置検出
素子(図示せず)を配設し、ロータヨーク16側に設け
る周波数発電機用磁石を不要とし、モータ部の外径を小
さくしたものである。
【0041】図9は第7実施形態としてのクロスフロー
ファン本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータ
の断面図であり、図8に示す第6実施形態のものにおい
て、プリント配線板22とモータカバー兼用のステータ
ヨーク23を別体として構成し、モータカバーを鉄等の
磁性材としてステータヨークと兼用にし、さらに転がり
軸受15の軸受ホルダー30を一体に形成したものであ
る。プリント配線板22は、非磁性材としてのガラス布
基材などに両面をエポキシ樹脂等の絶縁処理を施し、そ
の上に電解銅箔などの導体層で電気回路パターンを形成
し、非導電部にソルダレジスト処理してある。ロータヨ
ークに設けたロータマグネットと対向するプリント配線
板22側には速度検出コイル27をパターン印刷し、他
面に界磁コイル24と位置検出素子を配設し、ロータヨ
ーク側の周波数発電機用磁石を不要とし、モータ部の外
径を小さくした。
【0042】図10は第8実施形態としてのクロスフロ
ーファン本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモー
タの断面図であり、図9に示す第7実施形態のものにお
いて、クロスフローファンが小径であり駆動側端板の端
面にモータスペースが無い場合、ロータマグネット20
を駆動側端板1の外周に配設し、モータの厚さを抑えた
ものである。この形態ではロータヨーク16の形状が上
述した各実施形態のものと相違しており、特に外周部に
ロータマグネット20を取り付ける溝部20aが外周に
形成されている点が特徴的である。
【0043】図11は第9実施形態としてのクロスフロ
ーファン本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモー
タの断面図であり、図10に示す第8実施形態のものに
おいて、ロータヨーク16の中心部に周波数発電機用磁
石21を設けるとともに、ステータヨーク側には、図7
に示す第5実施形態と同様にステータヨーク側のモータ
カバーとプリント配線板22aとを兼用のものを採用
し、ロータヨーク16側に設けた周波数発電機用磁石2
1と対向する面に速度検出コイル27をプリント配線し
たものである。
【0044】図12は第10実施形態としてのクロスフ
ローファン本体の駆動側端板1に設けたブラシレスDC
モータの断面図であり、図11に示す第9実施形態のも
のにおいて、周波数発電機用磁石21の配設位置を第9
実施形態のものよりも外周に配置したものである。
【0045】図13は第11実施形態としてのクロスフ
ローファン本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモ
ータの断面図であり、小径クロスフローファンに対応す
るために図11に示す第9実施形態のものにおいて、ロ
ータヨーク16のロータマグネット20外周部に周波数
発電機用磁石21を配置したものである。
【0046】図14は第12実施形態としてのクロスフ
ローファン本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモ
ータの断面図であり、図1に示す第1実施形態のものか
ら、速度検出コイルおよび周波数発電用磁石を省略した
ものであり、部品点数が削減されるため、コストの低減
を図ることができる。
【0047】図15は第13実施形態としてのクロスフ
ローファン本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモ
ータの断面図であり、図1に示す第1実施形態のものに
おいてステータヨーク兼用のモータカバー23に形成す
る軸受ホルダーを切削品30aとして成形し、これを磁
性材よりなるモータカバー23にカシメによって取り付
けたものであり、モータカバー23には、軸受ホルダー
30aを芯を出して取り付けられるよう中心に穴が設け
てある。これによりモータカバーの形状が単純化され、
プレス金型のコストを低減できる。
【0048】図16は第14実施形態としてのクロスフ
ローファン本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモ
ータの断面図であり、この形態は図1、図6、図9、図
10、図14に示すようにモータカバーとプリント配線
板とが別体で構成されたものにおいて、プリント配線板
の振動を防止するために、中心部を防振ゴムを介して軸
受ホルダーに固定したものである。前記図1、図6、図
9、図10、図14に示す実施形態のもにおいて、モー
タ駆動時に磁気的不均衡、脈動トルク、界磁コイルの電
磁力等により界磁コイルが振動するが、この振動がプリ
ント配線板に伝達してプリント配線板が電磁振動をおこ
し、この振動が軸受ホルダー、支持フレームを通して室
内ユニットの篋体に伝達し、さらにモータカバー、回転
子軸を通してファン本体に伝達され共振を起こして異常
音の発生原因と成ったりすることが予想される。このた
め、第14実施形態では、上記のようなプリント配線板
22の振動がファン本体に伝達しないように、図に示す
ごとくプリント配線板22の中央に設けた孔に、防振ゴ
ム40を嵌着し、モータカバー23と挟持することによ
り、自由端側のプリント配線板の中央部振動を減衰する
ことができ、他部へ振動が伝達しないように構成してあ
る。この結果、異常音の発生を防止することができる。
【0049】図17は第15実施形態としてのクロスフ
ローファン本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモ
ータの断面図であり、この形態は図1、図16中のロー
タヨークをファン本体の端板1に固定する際に、ねじ1
9を廃止し必要に応じてロータヨーク16より突出して
形成した位置決め用円柱突起8を利用して溶着固定する
とともに、図1のスペーサ37の代わりにスペーサ10
aをボス10と一体に形成した例である。ねじ19を廃
止するとともにスペーサ37をボス10と一体に形成し
たためねじ部品、スペーサ部品が不要となりコスト低減
に寄与する。またねじ19の廃止、および、スペーサと
ボスの一体化は図1に示す形態のものばかりでなく他の
形態のものにも適用できることはいうまでもない。この
場合、位置決め用円柱突起8の位置は、ロータマグネッ
トや周波数発電機用磁石21の配置に邪魔に成らない適
宜箇所を選択して配置することが望ましい。
【0050】上記実施形態はいづれもクロスフローファ
ンを中心に説明したが、クロスフローファンに限らず、
シロッコファン等の円筒型多翼ファンをはじめ、プロペ
ラファンなどにも本発明は適用できることはいうまでも
ない。また、上記実施形態では主に樹脂製のファンにつ
いて説明したが樹脂以外の金属製ファン等に対しても本
発明を適用できることはいうまでもない。さらに、各実
施形態に記載した、構成の一部を取り出し組み合わせて
別の形態のファンを構成することができることも当然で
ある。なお、本発明の精神または主要な特徴から逸脱す
ることなく他の色々な形で実施することができることは
いうまでもなく、そのため、前述の実施の形態はあらゆ
る点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならな
い。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のブ
ラシレスDCモータ一体型ファン装置によれば、従来の
クロスフローファン装置には無い以下のような優れた効
果を奏することができる。 ア) モータのロータ部をファンに一体化したことによ
り、ファンの慣性モーメントが増加するため、送風機負
荷変動の影響を小さくすることができる。 イ) ファンの速度検出装置を内蔵したことにより、き
め細かな速度制御することができ、省電力化できる。 ウ) 樹脂製の筒状スペーサーと止め輪により簡単にロ
ータマグネットとこれに対向する界磁コイルの空隙を一
定に保つことができ、さらに室内ユニット筐体の支持フ
レームに嵌合部を設けたため、心出しし易い構造とな
り、安定した回転駆動力が得られる。 エ)ロータヨークと軸継手の押さえ板を一体成形すると
ともに、軸受ホルダーとステータヨークとを一体成形
し、特別なモータケースを不要とし、部品点数の削減さ
らには一方向の組立としたことで組立工数を低減するこ
とができ、安価に製作することができる。 オ) 送風機の必要性能に対応した最適な界磁コイルの
選定を容易にし、ステータの変更のみで送風機の性能を
容易に変更することができるとともにステータ部を脱着
可能にできる。 カ) プリント配線板に装着されたトランジスタ等のパ
ワー素子部から発生する熱を特別な放熱板を用いずに効
果的に熱放散できるため、駆動トルクの減少を抑えると
ともに、パワー素子部の発熱による素子破損を抑制し、
小型で薄型でありながら出力の高いファンモータを実現
できる。また、本発明をクロスフローファンに採用した
ものでは、 キ) クロスフローファン内部へのモータの突出を抑
え、ファンの軸方向外方に対してモータを薄型化できる
ため、クロスフローファンの全長を延ばすことにより熱
交換器も長くすることができ、有効に熱交換した風量を
増やすことができ、室内ユニット自体を小型化できる。 ク) 軸支側の自動調心構造のすべり軸受と、駆動側端
板に配設した弾性体よりなる軸継手および軸継手にリン
グ状の凹部を形成したことにより、軸心のずれや、クロ
スフローファンの動アンバランス量に伴う回転振れを生
じても弾性体でその力に応ずる変形を生じ、この結果、
室内ユニット筐体に伝達される振動が低減され、低騒音
とすることができる。 ケ) クロスフローファンとモータのロータ部を一体化
したことにより、1部品のみで動バランスを精度良く修
正できるため、工数低減が図れるとともに、動アンバラ
ンス量に基づく振動を抑制することができる。 コ) 界磁コイルを配設したプリント配線板あるいはス
テータヨークの内周中心部に防振ゴムを装着したことに
より、界磁コイルが発生する特有の電磁振動を減衰する
ことができるため、共振による異常音の発生を防止でき
る。 サ) ゴム等の弾性材で構成した軸継手は、継手に形成
した凹部により、回転子軸の軸心が変形に応じて傾くと
ともに、駆動側端板とボスの間に介在するため、振動を
吸収しやすく、振動に伴う異常音の発生を防止できる。 シ) ロータヨークを押さえ板として駆動側端板とロー
タヨークで挟持し、端板より突出させた位置決め用円柱
突起を軸継手、ロータヨークに貫通させるため、ねじの
締めつけトルクの強弱の差を緩和し、簡単な組み付けで
回転トルク強度、引張強度を確保できる。 ス)ロータヨーク外周を絞り加工したことにより、ロー
タマグネットを治具を用いることなく心出しできるとと
もに、未硬化の接着剤の飛散防止ができ、また、強度が
高められることにより、ロータヨークの面振れを抑える
ことができる。 という優れた作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるモータ一体型のク
ロスフローファン装置の断面図である。
【図2】図1のクロスフローファン本体の駆動側端板に
固定するブラシレスDCモータのロータヨークの正面図
である。
【図3】図2のロータヨークに対向して配置するブラシ
レスDCモータのプリント基板の正面図である。
【図4】第2実施形態としてのクロスフローファン本体
の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータの断面図で
ある。
【図5】第3実施形態としてのクロスフローファン本体
の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータの断面図で
ある。
【図6】第4実施形態としてのクロスフローファン本体
の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータの断面図で
ある。)、(ロ)は基準点の他の形状を示す図である。
【図7】第5実施形態としてのクロスフローファン本体
の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータの断面図で
ある。
【図8】第6実施形態としてのクロスフローファン本体
の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータの断面図で
ある。
【図9】第7実施形態としてのクロスフローファン本体
の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータの断面図で
ある。
【図10】第8実施形態としてのクロスフローファン本
体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータの断面図
である。
【図11】第9実施形態としてのクロスフローファン本
体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータの断面図
である。
【図12】第10実施形態としてのクロスフローファン
本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータの断面
図である。
【図13】第11実施形態としてのクロスフローファン
本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータの断面
図である。
【図14】第12実施形態としてのクロスフローファン
本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータの断面
図である。
【図15】第13実施形態としてのクロスフローファン
本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータの断面
図である。
【図16】第14実施形態としてのクロスフローファン
本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータの断面
図である。
【図17】第15実施形態としてのクロスフローファン
本体の駆動側端板に設けたブラシレスDCモータの断面
図である。
【図18】従来のクロスフローファン装置の構成図であ
る。
【図19】従来のクロスフローファン装置を空気調和機
の室内ユニットに組み込んだ状態の模式図である。
【図20】別の形式の従来のクロスフローファン装置の
構成図である。
【図21】別の形式の従来のクロスフローファン装置の
構成図である。
【符号の説明】
1、1’ 端板 2 仕切り板 3 ブレード 6 回転子軸 8 位置決め用円柱突起 9 軸継手 10 ボス 11 回転子軸 12 止め輪 13 溝 14 凹部 15 転がり軸受 16 ロータヨーク 20 ロータマグネット 21 周波数発電機用磁石 22 プリント配線板 23 ステータヨーク(モータカバ
ー) 24 界磁コイル 26 位置検出素子(電子部品) 27 速度検出コイル 33 すべり軸受

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファン本体端面に前記端面と平行になるよ
    うにロータマグネットを配設したロータヨークを一体的
    に設けるとともに、該ロータヨークに対向する支持フレ
    ームに前記ロータヨークのロータマグネットに対応して
    界磁コイルを配設したステータヨークを配置し、前記ロ
    ータヨークおよびステータヨークとによってアキシャル
    形コアレスのブラシレスDCモータを構成したことを特
    徴とするブラシレスDCモータ一体型のファン装置。
  2. 【請求項2】円筒型多翼ファンの端板の中心部に弾性体
    からなる軸継手を介してモータ回転子軸を設けるととも
    に、前記端板に平行に、且つ、前記軸心を中心に円状に
    ロータマグネットを配設したロータヨークを一体的に設
    け、前記ロータヨークに対向する支持フレームに前記ロ
    ータヨークのロータマグネットに対応して界磁コイルを
    配設したステータヨークを所定の間隔をもって配置し、
    前記ロータヨークおよびステータヨークとによってアキ
    シャル形コアレスのブラシレスDCモータを構成したこ
    とを特徴とするブラシレスDCモータ一体型の円筒型多
    翼ファン装置。
  3. 【請求項3】円筒型多翼ファンの端板の中心部に弾性体
    からなる軸継手を介してモータ回転子軸を設けるととも
    に、前記端板に平行に、且つ、前記軸心を中心に円状に
    ロータマグネットを配設したロータヨークを一体的に設
    け、前記ロータヨークに対向する支持フレームにモータ
    カバー兼用のステータヨークを設け、該ステータヨーク
    には該ステータヨークとは別体のプリント配線板を設
    け、前記プリント配線板にはロータヨークのロータマグ
    ネットに対応し、かつ、所定の間隔をもって界磁コイル
    を配設し、前記ロータヨーク、前記プリント配線板およ
    びステータヨークとによってアキシャル形コアレスのブ
    ラシレスDCモータを構成したことを特徴とするブラシ
    レスDCモータ一体型の円筒型多翼ファン装置。
  4. 【請求項4】前記モータカバーは界磁コイルの磁路を形
    成する磁性材で構成され、該モータカバーは前記プリン
    ト配線板の導電部と所定の空隙が得られるように絞り加
    工されているとともに、その中心部には軸受収容の軸受
    ホルダーが一体絞りで形成されいることを特徴とする請
    求項3に記載のブラシレスDCモータ一体型の円筒型多
    翼ファン装置。
  5. 【請求項5】前記モータカバーにはプリント配線板に接
    続されるコネクターやリード線の通し穴が形成されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載のブラシレスDCモ
    ータ一体型の円筒型多翼ファン装置。
  6. 【請求項6】前記プリント配線板に装着されたパワー素
    子を前記モータカバーと当接し、パワー素子の熱をモー
    タカバーを介して放熱できるようにしたことを特徴とす
    る請求項3に記載のブラシレスDCモータ一体型の円筒
    型多翼ファン装置。
  7. 【請求項7】前記プリント配線板の中心部は防振材を介
    してモータカバー兼用のステータヨーク側の軸受ホルダ
    ーに取付けられているこをを特徴とする請求項3に記載
    のブラシレスDCモータ一体型の円筒型多翼ファン装
    置。
  8. 【請求項8】円筒型多翼ファンの端板の中心部に弾性体
    からなる軸継手を介してモータ回転子軸を設けるととも
    に、前記端板に平行に、且つ、前記軸心を中心に円状に
    ロータマグネットを配設したロータヨークを一体的に設
    け、前記ロータヨークに対向する支持フレームに磁性材
    を基材として構成したステータヨーク兼用のプリント配
    線板を備え、その中心部には、軸受収容の軸受ホルダー
    が一体絞りで形成されており、該プリント配線板にはロ
    ータマグネットの磁界内の位置で軸方向に所定の空隙を
    介し複数の空心型の界磁コイルを配置し、該界磁コイル
    はプリント配線板に印刷された端子パターンおよび接続
    パターンに各々電気的に接続されており、前記ロータヨ
    ークおよびステータヨーク兼用のプリント配線板によっ
    てアキシャル形コアレスの特徴とするブラシレスDCモ
    ータ一体型の円筒型多翼ファン装置。
  9. 【請求項9】軸継手のボス部に固定した回転子軸を軸支
    持する転がり軸受を保持する軸受ホルダーを、切削部品
    で構成し、該軸受ホルダーを前記プリント配線板または
    モータカバーにかしめて固定するようにしたことを特徴
    とする請求項3、請求項8のいづれか1項に記載のブラ
    シレスDCモータ一体型の円筒型多翼ファン装置。
  10. 【請求項10】前記ロータヨークは磁路を形成するため
    に磁性体で形成し、該ロータヨークの周方向に等間隔で
    N極S極交互に、複数極に着磁された円環状のロータマ
    グネットを有し、前記軸継手にはボスをインサートし、
    軸心の傾きを許容するためのリング状の凹部を設けてな
    り、前記軸継手はファンの駆動側端板とロータヨークと
    によって挟持された状態で固定されていることを特徴と
    する請求項2、請求項3、請求項8のいづれか1項に記
    載のブラシレスDCモータ一体型の円筒型多翼ファン装
    置。
  11. 【請求項11】前記軸継手は弾性材で構成されるととも
    に、端板およびロータヨークによって挟持され、端板に
    固定されていることを特徴とする請求項2、請求項3、
    請求項8のいづれか1項に記載のブラシレスDCモータ
    一体型の円筒型多翼ファン装置。
  12. 【請求項12】前記軸継手は、前記端板とモータ回転子
    軸を支持するボスとの間に介在させたことを特徴とする
    請求項2、請求項3、請求項8のいづれか1項に記載の
    ブラシレスDCモータ一体型の円筒型多翼ファン装置。
  13. 【請求項13】前記ロータヨークには周波数発電機用磁
    石を設け、前記プリント配線板には前記磁石に対応する
    位置に速度検出コイルあるいはインデックス検出素子を
    設け、いづれか一方からの信号によりファンの回転速度
    を制御するようにしたことを特徴とする請求項2、請求
    項3、請求項8のいづれか1項に記載のブラシレスDC
    モータ一体型の円筒型多翼ファン装置。
  14. 【請求項14】前記周波数発電機用磁石およびロータマ
    グネットのうち、いずれか一方または両方をファン本体
    の駆動側端板の外周に位置するように配置したことを特
    徴とする請求項13に記載のブラシレスDCモータ一体
    型の円筒型多翼ファン装置。
  15. 【請求項15】前記軸継手に設けたモータ回転子軸は、
    ステータヨーク側に設けた軸受に軸支持されていること
    を特徴とする請求項2、請求項3、請求項8のいづれか
    1項に記載のブラシレスDCモータ一体型の円筒型多翼
    ファン装置。
  16. 【請求項16】前記ロータヨークは、駆動側端板に、駆
    動側端板に形成したロータヨーク位置決め用突起を溶着
    することにより固定されていることを特徴とする請求項
    2、請求項3または請求項8のいづれか1項に記載のブ
    ラシレスDCモータ一体型の円筒型多翼ファン装置。
  17. 【請求項17】前記ロータヨークとプリント配線板との
    間が所定の間隙となるように軸継手のボス部とステータ
    ヨーク側の軸受との間にスペーサを介在させたことを特
    徴とする請求項3、請求項8のいづれか1項に記載のブ
    ラシレスDCモータ一体型の円筒型多翼ファン装置。
  18. 【請求項18】前記プリント配線板には、電気的に接続
    される端子パターンおよび接続パターンが形成されてお
    り、プリント配線板に設けた速度検出コイルおよび界磁
    コイルは前記パターン印刷に接続され、回転速度制御用
    の出力信号をコネクターあるいはリード線より取り出せ
    るようにしたことを特徴とする請求項3、請求項8のい
    づれか1項に記載のブラシレスDCモータ一体型の円筒
    型多翼ファン装置。
  19. 【請求項19】前記プリント配線板に、ICやトランジ
    スタ等の電子部品と、ステータの通電制御をする制御回
    路と、ファンの速度制御回路とを具備したことを特徴と
    する請求項3、請求項8のいづれか1項に記載のブラシ
    レスDCモータ一体型の円筒型多翼ファン装置。
  20. 【請求項20】前記請求項1〜請求項19のいづれか1
    項に記載のファン装置を所定形状をしたケーシング内に
    収納して構成したことを特徴とする送風機。
JP5213997A 1997-03-06 1997-03-06 モータ一体型のファン装置およびその装置を使用した送風機 Withdrawn JPH10252697A (ja)

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