JP3009066U - 軸方向空隙型dcブラシレス単相軸流ファンモ−タ - Google Patents

軸方向空隙型dcブラシレス単相軸流ファンモ−タ

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JP3009066U
JP3009066U JP1994012646U JP1264694U JP3009066U JP 3009066 U JP3009066 U JP 3009066U JP 1994012646 U JP1994012646 U JP 1994012646U JP 1264694 U JP1264694 U JP 1264694U JP 3009066 U JP3009066 U JP 3009066U
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白木  学
寛 岩田
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株式会社シコー技研
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 確実に自起動でき,しかも低騒音で,長寿命
の軸方向空隙型DCブラシレス単相軸流ファンモ−タを
得る。 【構成】 外歯付き座金(15)をその弾力に抗して軸
承ハウス(6)の下端開口部から挿入取着して上記回転
軸(8)の下端部に係合させ,該回転軸が一定の長さ以
上,上記軸承の下側に伸びないように上記回転軸を上方
に持ち上げ支持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は,確実に自起動できるようにした軸方向空隙型DCブラシレス単相軸 流ファンモ−タに関し,本考案,例えばコンピュ−タ,スイッチング電源などの 冷却用に適する。
【0002】
【従来技術】
単相DCブラシレスモ−タは,形状の割りにトルクが大きいこと,制御性が良 いことなど直流モ−タの特徴に加えて,安価で信頼性が高いことから,近年,軸 流ファンモ−タに用いられている。
【0003】 ところで,この単相DCブラシレスモ−タでは,単相通電構造となっているこ とから,当然,電機子コイルの通電切換点において,トルクが零となる,所謂「 死点」がある。このような死点箇所で界磁マグネットが停止した場合,磁気セン サが死点と対向する位置に停止していると,当該単相DCブラシレスモ−タに通 電しても回転トルクを得ることができず,自起動回転しないモ−タとなるため, 実用に適さないものとなる。また界磁マグネットが死点箇所で停止しているとき は,磁気センサも界磁マグネットのN極とS極の磁極の境界部を検出している状 態にあるので,磁気センサからも出力信号が得られず,電機子コイルに通電する ような信号が出ず,電機子コイルには通電されず,界磁マグネットは自起動回転 しない。従って,単相DCブラシレスモ−タでは,死点脱出用のトルクを何らか の手段によって得ることで,確実に自起動できるよう工夫が成されている。その 方法は種々知られているので省略するが,その殆どは,死点位置で磁性体による ディテント(コギング)トルクを発生させる方法である。
【0004】 図4は本件出願人の製造販売する軸方向空隙型コアレス構造の単相DCブラシ レスモ−タを適用した軸方向空隙型DCブラシレス単相軸流ファンモ−タ1’を 示す。このファンモ−タ1’の具体的な構造については,本考案の軸方向空隙型 DCブラシレス単相軸流ファンモ−タ1と共通しているため,本考案の実施例で 説明する。
【0005】 図4のファンモ−タ1’において,自起動させるためのディテントトルクを発 生させているのは,単相コアレスステ−タ電機子2をステ−タ電機子支持支柱部 (実際には,僅かに出ぱった突起部)3の上に螺子止め固定するための磁性体螺 子4である。この磁性体螺子4によって,界磁マグネット5を磁気的に吸引され て死点位置を避けた位置にまで回転させている。
【0006】 上記ファンモ−タ1’では,軸承ハウス6の内周部に設けた滑り軸承7に通さ れ,その下端部にまで伸びた回転軸8の下端部に抜け止めワッシャ9を咬まして 回転軸8を含む回転ファン10が上方に抜け出ないようにしている。尚,ワッシ ャ9は,該ワッシャ9と軸承7の下端面との間に若干スペ−スができるように回 転軸8に取り付けて遊びを持たせている。
【0007】 一般仕様のファンモ−タ1’では,回転軸8に単にワッシャ8を咬ましておく のみで十分に,回転ファン10が自起動し,以後も滑らかに回転する。しかし, 昨今の要請により,より薄型の軸方向空隙型DCブラシレス単相ファンモ−タを 構成しようとすると,あるいは仕様変更によりマグネット5を厚みを変えたり, 磁力を変えたり,あるいは仕様を変えた電機子コイル14−1,14−2を用い たりしなければならないことが多々ある。このように仕様変更した場合において ,上記ファンモ−タ1’の場合,自起動できなかったり,1回転中において何箇 所かの点で大きなデイテントトルクが発生して滑らかな回転が行えず,騒音も大 きくする欠点がある。
【0008】 即ち,上記ファンモ−タ1’は,軸方向空隙型構造となっているために,ステ −タ電機子2側のステ−タヨ−ク11によってマグネット5が下側に磁気的に吸 引されている。このとき回転ファン10のボス部12の下端部が,軸承7の上に 載せたライナ−13を圧接するため,このときの摩擦力が電機子コイル14−1 ,14−2に通電したときに得られる電磁トルクよりも大きいために,回転ファ ン10が回転しなくなる。
【0009】 また回転ファン10が回転したとしても,上記ワッシャ9と軸承7の下端面と の間に若干スペ−スができるように設けた遊びが働かず,常に大きな力でボス部 12の下端部が,軸承7の上に載せたライナ−13を圧接しているため,磁性体 螺子4とマグネット5間の軸方向空隙長が短いままでいるので,マグネット5に よって大きなディテントトルクが発生し,回転ファン10を滑らかに回転させる ことができない。また騒音を大きくする。
【0010】 また回転ファン10が回転したとしても,常に大きな力でボス部12の下端部 が,軸承7の上に載せたライナ−13を圧接し,相対的摺動しているため,大き な騒音を発生するほか,ライナ−13が刷り減り,マグネット5と電機子コイル 14−1,14−2と摺接し合うため,電機子コイル14−1,14−2を断線 させたりして,ファンモ−タ1’の破損の原因を発生させる惧れがある。ファン モ−タ1’の寿命を短くする原因となる。
【0011】
【考案の課題を解決する手段】
本考案は上記課題を解決するためになされたもので,かかる課題は,外歯付き 座金をその弾力に抗して軸承ハウスの下端開口部から挿入取着して上記回転軸の 下端部に係合させ,該回転軸が一定の長さ以上,上記軸承の下側に伸びないよう に上記回転軸を上方に持ち上げ支持することで解決できる。
【0012】
【作用】
本考案の軸方向空隙型DCブラシレス単相軸流ファンモ−タ1によれば,外歯 付き座金15がライナ−16を介して,回転軸8が一定の長さ以上,滑り軸承7 の下側に伸びてこないように上記回転軸8を上方に持ち上げ支持しているため, ワッシャ9と軸承7の下端面との間に若干スペ−スができるように設けた遊び部 分を保持しているので,大きな力でボス部12の下端部が,軸承7の上に載せた ライナ−13を圧接することがない。
【0013】 界磁マグネット5とステ−タヨ−ク11間の空隙長も一定に保持されるため, 界磁マグネット5とステ−タヨ−ク11との磁気的吸引力もほぼ一定に保持され ,電機子コイル14−1,14−2に通電したとき,それによって発生する電磁 トルクが界磁マグネット5とステ−タヨ−ク11との磁気的吸引力を上回り,必 ず軸流ファンモ−タ1は自起動回転する。
【0014】 また磁性体螺子4によって発生するディテントトルクの大きさも常に一定に保 持され,回転ファン10の滑らか回転の妨げにならないので,その後も回転ファ ン10は滑らかに連続回転する。
【0015】 即ち,軸流ファンモ−タ1によれば,確実な自起動が行え,滑らかに回転する ため,及びライナ−13に大きな負担をかけないため,低騒音と長寿命が確保で きる。
【0016】
【考案の実施例】
図1は本考案の実施例を示す軸方向空隙型DCブラシレス単相軸流ファンモ− タ1の分解斜視図,図2は同軸流ファンモ−タ1の縦断面図,図3は一例として の外歯付き座金15の斜視図を示す。以下,図1乃至図3を参照して本考案の軸 方向空隙型DCブラシレス単相軸流ファンモ−タ1を説明する。
【0017】 軸方向の厚みが薄い角型の軸流ファンモ−タ1は,固定子となるベンチュリケ −ス17と回転子となる回転ファン10を持つコアレス構造の軸方向空隙型DC ブラシレス単相軸流ファンモ−タとなっている。この実施例では,軸流ファンモ −タ1は,平面のサイズは,縦×横のサイズが40mm×40mmで,軸方向の 厚みが10mmとなっている極めて厚みが薄い小型で,軽量の偏平構造となって いる。
【0018】 この軸流ファンモ−タ1は,その内部に凹部を持つベンチュリケ−ス17の内 周に半径内側方向に延びて形成されたステ−18に連結されたモ−タ配設部19 をその中央部に樹脂にて一体形成している。このことによリベンチュリケ−ス1 7の底部のモ−タ配設部19の外周に回転ファン10のインペラ(回転羽根)2 0によって送風されてくる風を軸方向の下方に通すための流風通過孔21を形成 している。22はロ−タヨ−ク,23はコ−ナフランジ,24は止め孔を示す。
【0019】 モ−タ配設部19の中央部には,軸方向に貫通した軸承ハウス6を上方に突出 して一体形成している。この軸承ハウス6には,上部から滑り軸承7を圧入し, この上部の鍔部を軸承ハウス6の上部内周部に設けた段差と係合させ,滑り軸承 滑り軸承7が一定以上,下側に落ちていかないようにしている。この滑り軸承7 によって回転ファン10に固定された回転軸8を回動自在に軸支して,回転ファ ン10を回転できるようにしている。また滑り軸承7の上部には,回転軸8を通 してライナ−13を配置し,軸承ハウス6の上部に収納すると共に,ライナ−1 3によって回転ファン10のボス部12の下端面を受けるようにしている。回転 ファン10は,回転軸8,界磁マグネット5及びロ−タヨ−ク22を除いて全て 樹脂によって一体形成されている。
【0020】 軸承ハウス6は,軸方向に貫通して形成している。これは軸承ハウス6の内周 部に設けた滑り軸承7に通され,その下端部にまで伸びた回転軸8の下端部に軸 承ハウス6の下端開口部から抜け止めワッシャ9を咬まして回転軸8を含む回転 ファン10が上方に抜け出ないようにするためである。尚,ワッシャ9は,該ワ ッシャ9と軸承7の下端面との間に若干スペ−スができるように回転軸8に取り 付けて遊びを持たせている。
【0021】 上記軸承ハウス6の下端開口部から円板状のスラスト受け16を介して,外周 部に外歯15aを有し,内周部に回転軸8の外径よりも小さな内径の透孔15b を有するリング状の外歯付き座金15を上記外歯15aの弾力に抗して上記軸承 ハウス6の下端部に挿入する。外歯付き座金15の外歯15aを軸承ハウス6の 下端開口部の内周位置に挿入係止する位置は,回転軸8が一定の長さ以上,上記 軸承7の下側に伸びないように上記回転軸8を上方に持ち上げ支持し,回転ファ ン10が確実に自起動及び連続回転できるようにする位置を選択する。即ち,回 転ファン10がステ−タヨ−ク11に吸引され,且つ発生デイテントトルクの大 きさに打ち勝って滑らかに回転できる位置まで回転軸8を上方に押し上げること ができるような軸承ハウス6の下端開口部の内周位置を選択し,その位置に外歯 付き座金15を挿入取着する。尚,この場合,透孔15b及び適宜弾力の外歯付 き座金15を予め選択しておけば,単に上記軸承ハウス6の下端開口部から外歯 付き座金15を挿入係着するだけで足りる。
【0022】 モ−タ配設部19には,180度対称な位置に軸方向の上方に延びるステ−タ 電機子支持用の支柱部3を樹脂によって一体形成している。この支柱部3の上に ,単相コアレスステ−タ電機子2を後記する方法によって配設固定する。コアレ スステ−タ電機子2は,電機子コイル配設基板を形成する厚みの薄い円環状のス テ−タヨ−ク11の上に2個の電機子コイル14−1,14−2を単相配置に配 設して形成する。電機子コイル14−1,14−2は,効率の良い軸方向空隙型 DCブラシレス単相単相軸流ファンモ−タ1を形成するために,半径方向に延び た発生トルクに寄与する有効導体部14aと14bとの開角が,界磁マグネット 5の一磁極幅と等しい開角幅,即ちπ開角幅に形成した空心型のものとなってい る。
【0023】 磁性体でできた螺子4を界磁マグネット5の磁路を閉じる円環状のステ−タヨ −ク11[この実施例では,このステ−タヨ−ク11が電機子コイル配設基板と なっている]に形成した透孔25及び円環状のプリント[配線]基板26に形成 した透孔27を介して上記支柱部3の頂部の螺子穴28に螺子込み,ステ−タ電 機子2を上記支柱部3の上に配設固定することで,界磁マグネット5の磁界内に 単相配置のコアレスステ−タ電機子2を設けている。このことにより上記電機子 コイル14−1,14−2の通電切換点である死点位置から0<θ<π/2(π は電気角で180度の角度とする)の配置角θ位置に死点脱出トルクを得るため の自起動用レラクタンストルク発生手段としての磁性体突起を形成し,上記界磁 マグネット5が上記死点位置で拘束されない脱出トルクを得ることができる軸方 向空隙型DCブラシレス単相軸流ファンモ−タ1を形成している。
【0024】 ステ−タ電機子2を支柱部3の上部に固定するに当たっては,当該単相のDC ブラシレス単相軸流ファンモ−タ1が自起動できる望ましい位置に上記螺子4を 螺子込みできるようにステ−タヨ−ク11及びプリント基板26に透孔25,2 7を形成する必要がある。
【0025】 ステ−タヨ−ク11はその上面が絶縁されており,当該ステ−タヨ−ク11の 上面に,両面接着テ−プ等の粘着材を介して180度対称に2個の空心型のコア レス電機子コイル14−1,14−2を単相通電配置に配設している。ここでコ アレス電機子コイルとは,当該電機子コイル14−1,14−2を巻線形成する ための,即ち導線を巻くための鉄心がないものをいう。導線を巻くため以外の巻 き芯であっても非磁性体でできているものは,ここでいうコアレス電機子コイル に該当する。
【0026】 またステ−タヨ−ク11には,上記透孔25以外に,電機子コイル14−1の 半径方向に延びた有効導体部14aと対向する位置に図示しない位置検知素子と して機能するホ−ル素子やホ−ルIC等の磁気センサを収納するための磁気セン サ収納孔を形成し,該磁気センサ収納孔にプリント基板26の上面に配設した磁 気センサを収納している。磁気センサ収納孔を180度対称なステ−タヨ−ク1 1位置の2箇所に形成して回転バランスを良くしてある。従って,一方の磁気セ ンサ収納孔には,磁気センサは収納していない。
【0027】 プリント基板26の下面には,駆動回路(通電制御回路)用IC29を2個配 設すると共に,プリント基板26に形成した図示しない導電配線パタ−ンとリ− ド線30とを半田付けなどにより電気的に接続して固定している。尚,この実施 例における駆動回路用IC29は,1個で形成しても良いが,他のモ−タへの転 用を図ることができるように2つに分割したものを用いている。
【0028】 上面に1個の磁気センサ30を配設し,下面に駆動回路用IC29を配設した プリント基板26を,上面に2個の電機子コイル14−1,14−2を配設した ステ−タヨ−ク11の下面に接着剤を用いて固定することでコアレスステ−タ電 機子2を形成し,軸方向の空隙31を介して回転ファン10に固定した交互にN 極,S極の永久磁石を持つ4極のフラットな界磁マグネット5と相対的回動をな すように面対向させることで,界磁マグネット5の磁界内に磁気センサ及び単相 配置のコアレスステ−タ電機子2を配置している。
【0029】 DCブラシレス単相モ−タにおいては,何らかの自起動処理手段を設けなけれ ば,たまたまDCブラシレス単相モ−タが死点位置にあると,この時,磁気セン サは界磁マグネット5のN極磁極とS極磁極の中間の無磁極部を検出しているの で,磁気センサから出力信号が出ず,また電機子コイル14−1,14−2それ 自体に通電しても回転トルクを発生することができない状態配置にあるため,電 機子コイル14−1,14−2に通電しても当該DCブラシレス単相モ−タが自 起動回転しなくなる欠点がある。
【0030】 そのためにDCブラシレス単相モ−タでは,界磁マグネット5[回転ファン1 0]の停止位置に係わらず,電機子コイル14−1,14−2に通電すれば必ず ,当該界磁マグネット5が自起動回転するようにしなければならない。すなわち ,上記電機子コイル14−1,14−2の通電切換点である死点位置で拘束され ないようにしなければならない。
【0031】 しかし,DCブラシレス単相モ−タ[DCブラシレス単相軸流ファンモ−タ1 ]は,単相通電構造とした理由は,安価に形成できるということにあるため,死 点脱出トルクを得るための手段を設けることが高価になっては本来の趣旨から外 れてしまう。
【0032】 そこで,この実施例のDCブラシレス単相軸流ファンモ−タ1では,死点脱出 トルクを得る手段として,もともとステ−タ電機子2を支柱部3に螺子止め固定 するために用いる磁性体でできた螺子4を利用している。
【0033】 この磁性体螺子4は,トルクが零となる死点位置のない理想的な合成トルク曲 線を得るために,電機子コイル14−1,14−2の半径方向に延びた発生トル クに寄与する導体部14a位置から回転子となる界磁マグネット5の矢印A方向 で示す回転方向とは逆の回転方向に向かって界磁マグネット5の約4分の1磁極 幅の角度(機械角で,22.5度)だけ離れた位置に上記磁性体螺子4が位置す るように上記支柱部3に螺子止め固定して,ステ−タ電機子2を位置決め固定し ている。
【0034】 螺子4を180度対称な同相位置に2箇所設けたのは,機械的な回転振動を少 なくして,回転ファン10が滑らか且つ静かに回転できるようにするためである が,1箇所であっても良い。尚,電機子コイル14−1,14−2において周方 向の導体部14c,14dは発生トルクに寄与しない導体部分で,トルクの発生 に寄与する導体部分は半径方向に延びた導体部14a,14bであるから,導体 部14aを基準に上記角度(機械角で,22.5度)だけ反矢印A方向に向かっ て周方向に離れた位置に上記磁性体螺子4が位置するようにする。すなわち,上 記螺子4は2箇所に設けているが,4極の界磁マグネット5を用いた場合には, 上記螺子4の同相位置は,有効導体部14bを基準に上記角度だけ周方向に離れ た位置があり,かかる箇所に螺子4を螺着してよい。
【0035】 螺子4を螺着する位置は,上記電機子コイル14−1,14−2の通電切換点 である死点位置から0<θ<π/2(πは電気角で180度の角度で,4極の界 磁マグネット5を用いる場合は,機械角90度=πとなる。)の配置角θ位置に 死点脱出トルクを得るための磁性体螺子4を螺着して上記界磁マグネット5が上 記死点位置で拘束されない脱出トルクを得ることができる位置である。
【0036】 しかし,電機子コイル14−1,14−2によって発生する電磁トルク曲線の 最大トルクが得られる位置から4分の1磁極幅の角度(機械角で,22.5度) だけ反矢印A方向に向かって周方向に離れた位置で螺子4による死点脱出用のレ ラクタンストルクが発生してレラクタンストルク曲線が得られるようにするのが もっとも望ましい。
【0037】 従って,この実施例では,電機子コイル14−1,14−2の発生トルクに寄 与する有効導体部14aから4分の1磁極幅の角度(機械角で,22.5度)だ け反矢印A方向に向かって周方向に離れた位置に上記螺子4を螺着固定している 。
【0038】 尚,電機子コイル14−1,14−2に通電することで得られる電磁トルク曲 線1−1の山の頂点部分が最も大きな電磁トルクが得られる位置で,この部分が 電機子コイル14−1,14−2の発生トルクに寄与する導体部14aまたは1 4b位置である。この部分14aまたは14bで死点脱出用のレラクタンストル クが発生させるのが,レラクタンストルク曲線2−3を得るのが望ましいような 錯覚を起こすかも知れない。しかし,このような位置は,電機子コイル14−1 ,14−2の発生トルクに寄与する導体部14aまたは14bがあり,螺子4を 螺着できない。またかかる部分は死点位置と極めて近い位置でもある。従って, よほど正確に螺子4を位置決め螺着しなければ,或は確実に自起動できる大きさ のレラクタンストルクを発生させるための螺子4を選択しなければ,界磁マグネ ット5が死点位置で停止してしまい単相ディスク型DCブラシレス軸流ファンモ −タ1が自起動できなくなる惧れがあるので,上記した位置に磁性体螺子4を螺 着している。
【0039】 電機子コイル14−1,14−2に通電すれば,回転ファン10(界磁マグネ ット5)は自起動できる位置にあるので回転し,以後も死点位置でディテントト ルクが発生するので,連続回転する。
【0040】
【効果】
本考案によれば,確実に自起動でき,しかも低騒音で,長寿命の軸方向空隙 型DCブラシレス単相軸流ファンモ−タを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図1 本考案の一実施例を示す軸方向空隙型DCブラシ
レス単相軸流ファンモ−タの分解斜視図である。 図2 同軸流ファンモ−タの縦断面図である。 図3 外歯付き座金の斜視図である。 図4 従来の軸方向空隙型DCブラシレス単相軸流ファ
ンモ−タの縦断面図である。
【符号の説明】
1,1’ 軸方向空隙型DCブラシレス単相軸流ファン
モ−タ 2 単相コアレスステ−タ電機子 3 ステ−タ電機子支持支柱部 4 磁性体螺子 5 界磁マグネット 6 軸承ハウス 7 滑り軸承 8 回転軸 9 抜け止めワッシャ 10 回転ファン 11 ステ−タヨ−ク 12 ボス部 13 ライナ− 14−1,14−2 電機子コイル 14a,14b 発生トルクに寄与する有効導体部 14c,14d 発生トルクに寄与しない導体部 15 外歯付き座金 16 スラスト受け 17 ベンチュリケ−ス 18 ステ− 19 モ−タ配設部 20 インペラ(回転羽根) 21 流風通過孔 22 ロ−タヨ−ク 23 コ−ナ−フランジ 24 止め孔 25 透孔 26 プリント[配線]基板 27 透孔 28 螺子孔 29 駆動回路用IC 30 リ−ド線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に貫通した軸承ハウス(6)を上
    方に突出してベンチュリケ−ス(17)のモ−タ配設部
    (19)の中央部に形成し,上記軸承ハウスに軸承
    (7)を設け,該軸承によって回転ファン(10)に取
    り付けた回転軸(8)を回動自在に支承し,上記軸承の
    下端部に突出した回転軸に抜け止めワッシャ(9)を咬
    まして上記回転ファンが上記軸承の上部方向に抜け出な
    いように構成した軸方向空隙型DCブラシレス単相軸流
    ファンモ−タにおいて,外歯付き座金(15)をその弾
    力に抗して軸承ハウスの下端開口部から挿入取着して上
    記回転軸の下端部に係合させ,該回転軸が一定の長さ以
    上,上記軸承の下側に伸びないように上記回転軸を上方
    に持ち上げ支持したことを特徴とする軸方向空隙型DC
    ブラシレス単相軸流ファンモ−タ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0517770U (ja) * 1991-08-09 1993-03-05 グローリー工業株式会社 発券装置

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