JPH062465Y2 - 一方向にのみ回転するディスク型単相ブラシレスモ−タ - Google Patents

一方向にのみ回転するディスク型単相ブラシレスモ−タ

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JPH062465Y2
JPH062465Y2 JP1983028954U JP2895483U JPH062465Y2 JP H062465 Y2 JPH062465 Y2 JP H062465Y2 JP 1983028954 U JP1983028954 U JP 1983028954U JP 2895483 U JP2895483 U JP 2895483U JP H062465 Y2 JPH062465 Y2 JP H062465Y2
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和仁 江上
紀光 平野
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株式会社シコ−技研
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は,固定側の同相位置に2個以上の空心型電機子
コイル群を互いに重畳させる事無く配設して一相配置の
コアレスステータ電機子を有し,而も位置検知素子及び
駆動回路が1相分で足り,安価に構成できる一方向に自
起動して回転できる極めて簡単な構成のディスク型単相
ブラシレスモータに関し,ディスク型[DC]ブラシレ
ス軸流ファンモータなど冷却用等に使用され,安価に形
成しなければならないものに好適なものである。
[技術背景] 単相ブラシレスモータは,高価な駆動回路と位置検知素
子が1個分で済むため,安価に形成されるため,各種の
パソコンを始めとする冷却用のブラシレス軸流ファンモ
ータに使用されている。
しかしながら従来の単相ブラシレスモータは,円筒型構
造のものが大部分であり,昨今の軽薄短小化傾向による
と超軽量薄型のブラシレス軸流ファンモータを構成する
のが困難であった。
また単相ブラシレスモータでは,他に何の手段も施さな
ければ,自起動することができない欠点がある。
そのために従来の有鉄心型の円筒形の単相ブラシレスモ
ータでは,ロータ[ロータ電機子鉄心]の表面に傾斜を
付けることでエアギャップに傾斜を形成したりしてい
た。あるいは,これに類似する構造を採用し,死点付近
においてコギングトルクを発生させて単相ブラシレスモ
ータであっても自起動できるように構成したものが大部
分である。
しかしながら,かかるコギングトルクを発生させる方法
は,構造的には厄介で,また上記のようにエアギャップ
に傾斜を付ける方法は,効率が悪くなる欠点があった。
[本考案の課題] 本考案は,軽薄短小化に適し構造が簡単で量産性に優れ
る一方向にのみ回転する自起動可能なコアレス単相構造
のディスク型単相ブラシレスモータを得ることを課題に
しつつも,死点位置でコギングトルクを発生させ自起動
させるに当たって自起動時におけるロスを極力無くすよ
うな最も望ましい位置でコギングトルクを発生させ,少
し,即ち約4分の1磁極幅ほど回転子が回転したところ
で最大起動トルクを発生させるようにすることで最も効
率の良い軸方向空隙型のコアレス構造のディスク型単相
ブラシレスモータを容易且つ安価に得ることを課題にな
されたものでである。
[考案の課題達成手段] かかる本考案の課題は,N極,S極の磁極を交互に2P
(Pは1以上の整数)個有する界磁マグネットを回転子
とし,該回転子の界磁マグネットと軸方向の空隙を介し
て面対向する固定側の同相位置に2個以上の空心型電機
子コイル群を互いに重畳させる事無く配設して一相配置
のコアレスステータ電機子を形成し,位置検知素子を1
個のみ上記電機子コイルの発生トルクに寄与する導体部
と対向する固定側位置若しくは該位置と同相位置に配設
し,互いに重畳することなく上記電機子コイル群を上記
固定側の同相位置に可能な限りの数を配設したと仮定し
た場合において当該電機子コイルの発生トルクに寄与す
る導体部が取り得る位置から上記界磁マグネットの回転
方向と反対方向に上記界磁マグネットの略4分の1磁極
幅ほど進んだ位置にのみ磁性体からなる自起動用コギン
グトルク発生用磁性体突起を一箇所以上設けた一方向に
のみ回転するディスク型単相ブラシレスモータを提供す
ることによって達成される。
その他の課題は,上記コアレスステータ電機子を固定側
に固定する為の部材によって,上記コギングトルクを発
生させるようにすることで,特別な自起動処理手段とし
てのコギングトルク発生部材を省略するようにして安価
に構成できるようにすることで達成できる。
更にその他の課題達成手段は,以下の説明にて明らかに
していく。
[考案の実施例] 第1図は本考案を適用した位置検知素子1個,2コイ
ル,4極の界磁マグネットを備えた一方向にのみ回転す
るディスク型単相ブラシレスファンモータの縦断面図で
ある。
このディスク型単相ブラシレスファンモータは,平面角
型で,縦断面カップ型のファンモータケーシング1を有
し,このケーシング1の底部には後記するファン9の回
転によって生ずる風を軸方向の下部に通すための孔2が
設けられている。ケーシング1の略々中心部には軸受3
によって回転軸4が回動自在に軸支されている。ケーシ
ング1の内底には,磁性体からなる円環状のステータヨ
ーク5が磁性体でできた自起動用コギングトルク発生用
磁性体螺子6によってケーシング1に固定されている。
自起動用コギングトルク発生用磁性体螺子6は,その頭
部がステータヨーク5面から突出するようにステータヨ
ーク5に設けた螺子孔に螺子込んで取り着けている。該
螺子6を取着する位置については,後記にて説明する。
上記ステータヨーク5面上には,コアレスステータ電機
子を構成する2個の空心型の電機子コイル7−1,7−
2が固設され,ホール素子,ホールIC,磁気抵抗素子
などの位置検知素子8を電機子コイル7−1の発生トル
クの寄与する導体部7aの下部に配置している。上記回
転軸4の上部は,ファン9のボス部10に固設され,一
体して回転するようになっている。ファン9のカップ型
本体11の内面には磁性体からなる円環状のロータヨー
ク12が設けられ,該ヨーク12の下面には,N極,S
極の磁極が90度の着磁幅で形成された4極の界磁マグ
ネット13が固定され,上記ステータ電機子と軸方向の
空隙を介して面対向して相対的回動をするようになって
いる。上記ファン9の本体11の側面部には,風を孔2
に送るのに適した形状の羽根14が一体して形成されて
いる。上記ファン9の形成に当たっては,ロータヨーク
12をインサートし,該ロータヨーク12に円環状のプ
ラスチックマグネット等のマグネットを固設してプラス
チックで二重成型してロータヨーク12及びマグネット
を一体化形成し,その次にマグネットに着磁器を用いて
着磁することで,4極の界磁マグネット13を形成する
と便宜である。即ち,ロータヨーク12を堅固に固着で
き,また界磁マグネット13の同心を取ることが容易に
なり,また二重成型時に一体化すると,特別な位置決め
などの調整などを要する事無く,バランスの取れた回転
子を形成できるので都合がよい。
第2図は4極の界磁マグネット13の下面図で,N極,
S極の磁極が90度の着磁幅で形成された円環状のもの
となっていて,ファン9が取り付けられることで,ステ
ータ電機子に面対向して後記するように矢印A方向に回
転するようになっている。
第3図は一例としての空心型の電機子コイル7−1,7
−2の斜視図を示す。この電機子コイル7−1,7−2
は,扇枠状の空心型に巻回形成されており,発生トルク
に寄与する半径方向に延びる2つの導体部7aと7bと
の開角が,上記界磁マグネット13の一磁極の幅と略等
しい開角幅,即ち,上記において界磁マグネット13と
して4極のものを用いたので,上記電機子コイル7−
1,7−2の開角幅は機械角で90度のものとなってい
る。ここに,ディスク型ブラシレスファンモータのモー
タ部を半径の小さなものに形成する為には,ステータヨ
ーク5及び電機子コイル7−1,7−2を小さくする必
要がある。然し乍ら,電機子コイル7−1,7−2の径
を小さくすることは,当該電機子コイル7−1,7−2
の発生トルクに寄与する導体部7a,7bの径が短くな
って効率の悪いディスク型ブラシレスモータになる欠点
がある。そこで,第1図,第3図及び第4図に示すよう
に,ステータヨーク5の径を若干,例えば,電機子コイ
ル7−1,7−2の発生トルクに寄与しない導体部7c
部分を折曲形成して半径の小さなものに形成し,この折
曲部7cをステータヨーク5の外周側面部に陥らせるこ
とが可能なように第3図に示す形状の電機子コイル7−
1,7−2を形成している。
第4図は,ステータヨーク5の上面に第3図に示した電
機子コイル7−1,7−2を単相配置になるように18
0度対称に平面固設したコアレスステータ電機子の平面
図を示す。
ステータヨーク5は,上記導体部7c程度の幅だけ径の
小さなものに形成されており,当該導体部7cがステー
タヨーク5の外周側面部に崩れ落ちたように位置され
る。このため,半径の小さなモータ部及びディスク型ブ
ラシレスファンモータを形成することができる。上記し
たように電機子コイル7−1の発生トルクに寄与する導
体部7aの下面のステータヨーク5に形成した凹部に上
記位置検知素子8を配置している。位置検知素子8の配
設位置については,後記にて詳細に説明する。
上記自起動用コギングトルク発生用磁性体螺子6は,界
磁マグネット13の回転方向[矢印A方向・・・第2図
参照]と反対方向に電機子コイル7−2の発生トルクに
寄与する導体部7bから略4分の1磁極幅の角度だけ進
んだ位置のステータヨーク5位置に螺着して固設するこ
とで,かかる位置に自起動用コギングトルク発生用磁性
体突起を形成している。かかる自起動用コギングトルク
発生用磁性体突起を形成するに当たって,自起動用コギ
ングトルク発生用磁性体螺子6を用いているのは,該螺
子6によって上面にコアレスステータ電機子を有するス
テータヨーク5をケーシング1に固定することができる
ようにすることと,必要なコギングトルクを発生させる
ことと,螺子6の調節によってコギングトルクの大きさ
を調節できるようにすること及び当該自起動用コギング
トルク発生用磁性体螺子6の位置決めを容易にするため
である。
該自起動用コギングトルク発生用磁性体螺子6によっ
て,望ましい大きさのコギングトルクを後記するように
最も適した位置で発生させることで,位置検知素子8が
一個の一相通電されるディスク型単相ブラシレスモータ
を確実に所定方向に自起動回転させることができる。即
ち,自起動用コギングトルク発生用磁性体螺子6をステ
ータヨーク5に固着することで,該自起動用コギングト
ルク発生用磁性体螺子6に界磁マグネット13のN極,
S極の磁極中心位置が磁気的に吸引されて当該界磁マグ
ネット13が自起動できるような位置,すなわち電機子
コイル7−1,7−2がトルクを発生させることができ
る位置で且つ位置検知素子8が界磁マグネット13のデ
ッドポイント[死点]を検出しない位置に停止すること
ができるようになる位置のステータヨーク5位置に自起
動用コギングトルク発生用磁性体螺子6を螺着してい
る。このようにするための最も望ましい自起動用コギン
グトルク発生用磁性体螺子6の位置を説明すると,互い
に重畳することなく上記電機子コイル7−1,7−2群
を上記ステータヨーク5の同相位置に配設した場合にお
いて当該電機子コイル7−1,7−2の発生トルクに寄
与する導体部7a,7b位置から上記界磁マグネット1
3の回転方向[矢印A方向]と反対方向に上記界磁マグ
ネット13の略4分の1磁極幅[約22.5度]の角度
幅ほど進んだ位置にのみ上記自起動用コギングトルク発
生用磁性体螺子6を設けることである。第4図は,その
ようなステータヨーク5位置に自起動用コギングトルク
発生用磁性体螺子6を螺着した場合を示す。かかる自起
動用コギングトルク発生用磁性体螺子6を設けると,デ
ィスク型単相ブラシレスモータを無通電にして停止させ
ると,界磁マグネット13が自起動用コギングトルク発
生用磁性体螺子6と最も磁気的に安定した位置あるいは
かかる位置と同相位置に磁気的に吸引される方向に動く
ため,無通電時においては,第5図の展開図で示すよう
に最大起動トルクが発生する位置よりも,界磁マグネッ
ト13の回転方向[矢印A方向]と反対方向に上記界磁
マグネット13の略4分の1磁極幅[約22.5度]の
角度幅ほど進んだ位置で当該界磁マグネット13は停止
する。かかる状態は,自起動用コギングトルク発生用磁
性体螺子6が界磁マグネット13のN極またはS極の磁
極中心で磁気的に釣り合った最も磁気的に安定した確実
に自起動できる位置なので,また位置検知素子8が必ず
界磁マグネット13のN極またはS極の磁極を検出する
ことができる状態にあるため,起動時に通電すれば,位
置検知素子8からの信号に応じて駆動回路が作動するた
め,界磁マグネット13は必ず一方向,即ち,矢印A方
向に回転することができる。しかも,界磁マグネット1
3は,矢印A方向に僅かな角度,即ち,略4分の1磁極
幅[電気角でπ/4,機械角で15度]の角度ほど回転
すると今度は,第5図に示すように電機子コイル7−
1,7−2が最大起動トルクを発生することができる状
態になるため,かかるもっとも望ましい位置で最大起動
トルクが発生するため,起動時のロスが少なく非常に効
率の良いディスク型単相ブラシレスモータが得られるこ
とになる。
尚,この実施例では,より確実で,より大きな自起動用
のコギングトルクを得るためと,コアレスステータ電機
子を配設したステータヨーク5をケーシング1に確実且
つ堅固に固定する目的で,上記螺子6と180度対称な
同相位置にも同様な自起動用コギングトルク発生用磁性
体螺子6′を設けている。かかる2つの自起動用コギン
グトルク発生用磁性体螺子6,6′を用いているが,1
個用いるだけでも十分なコギングトルクを得ることがで
きるならば1個の自起動用コギングトルク発生用磁性体
螺子6または6′を用いるだけでもよい。また上記自起
動用コギングトルク発生用磁性体螺子6または6′と同
相位置となる点線囲い部17または/および18位置に
上記自起動用コギングトルク発生用磁性体螺子6または
6′を螺着してもよい。
なお,自起動用コギングトルク発生用磁性体螺子6,
6′は,界磁マグネット13の磁極中心と磁気的に釣り
合い,かかる位置で確実に界磁マグネット13が常に停
止でき,且つ,容易に起動できる大きさ,強さのものを
適宜設計仕様に応じて選択する必要がある。
符号19はステータヨーク5の裏面部に形成した通電制
御回路20用ICを収納するための凹部で,かかる凹部
19を形成する代わりに切欠部を形成し,該切欠部によ
って当該ディスク型単相ブラシレスモータをより確実に
自起動できるようにしてもよい。かかる切欠部19によ
っても,界磁マグネット13は,所定方向に回転する
が,この場合の切欠部19の形状は,界磁マグネット1
3がより確実に所定方向に所定のコギングトルクを発生
させて自起動できるような形状に適宜設計仕様に合わせ
て形成するとよい。
次に上記した自起動用コギングトルク発生用磁性体螺子
6または6′を螺着するのに上記位置を選択した理由
は,既に上記した通りであるが,更に詳細に述べると,
電機子コイル7−1,7−2のトルクを発生する部分
は,半径方向に延びた発生トルクに寄与する導体部7
a,7bである。従って,この導体部7a,7bの何れ
か一方の導体部が,界磁マグネット13のN極の磁極の
丁度中間部に対向していて,他方の導体部が界磁マグネ
ット13のS極の磁極の丁度中間部に対向している第5
図の展開図に示すような状態にあるときが,電機子コイ
ル7−1,7−2によって最大起動トルクが発生する。
従って,この位置に上記自起動用コギングトルク発生用
磁性体螺子6または6′を螺着しておき自起動用のコギ
ングトルクを発生させるようにすると,起動時のロスで
最高効率のものが得られなくなる。
従って,最大起動トルクが発生する状態時よりも,界磁
マグネット13の回転方向[矢印A方向]と反対方向に
上記界磁マグネット13の略4分の1磁極幅[約22.
5度]の角度幅ほど進んだ位置で当該界磁マグネット1
3が停止するように上記自起動用コギングトルク発生用
磁性体螺子6または6′を螺着しておき,自起動用のコ
ギングトルクを発生させるようにしている。かかる状態
は,最も磁気的に安定した位置なので,また位置検知素
子8が必ず界磁マグネット13のN極またはS極の磁極
を検出することができる状態にあるため,起動時に通電
すれば,位置検知素子8からの信号に応じて駆動回路が
作動するため,界磁マグネット13は必ず一方向,即
ち,矢印A方向に自起動回転することができる。
このように界磁マグネット13が,矢印A方向に僅かな
角度,即ち,略4分の1磁極幅[電気角でπ/4,機械
角で15度]の角度ほど回転した後,第5図に示すよう
に電機子コイル7−1,7−2が最大起動トルクを発生
することができる状態して最大起動トルクを発生させる
ようにすることで,起動時のロスをなくしているので,
非常に効率の良いディスク型単相ブラシレスモータが得
られることになる。
尚,もしも最大起動トルクが発生する位置に,自起動用
コギングトルク発生用磁性体螺子6,6′を螺着してお
くと,自起動用コギングトルク発生用磁性体螺子6,
6′が,界磁マグネット13のN極とS極の磁極間で磁
気的に釣り合って停止してしまうことがあり,このよう
な状態になると,電機子コイル7−1,7−2のトルク
を発生する導体部7a,7bも界磁マグネット13のN
極とS極の磁極間で停止してしまうことになり,トルク
を発生することができない状態になり,当該単相ブラシ
レスモータが自起動できなくなる惧れがあるほか,ある
いは何れの方向に回転するか定めることができなくなる
惧れがある。
従って,自起動用コギングトルク発生用磁性体螺子6,
6′を上記した条件位置に螺着しておくことが望まし
い。
第5図は4極,2コイル,位置検知素子8が1個のディ
スク型単相ブラシレスモータの界磁マグネット13とコ
アレスステータ電機子との展開図である。
電機子コイル7−1,7−2は,それぞれ発生トルクに
寄与する導体部7aと7bとの開角が電気角で180度
[機械角で90度]に形成され,互いに180度対称な
同相となる単相配置に等間隔に配設している。電機子コ
イル7−1の発生トルクに寄与する導体部7aの端子と
電機子コイル7−2の発生トルクに寄与する導体部7b
の端子が共通接続され,電機子コイル7−1の発生トル
クに寄与する導体部7aの端子は一相の往復通電制御回
路に構成された通電制御回路20内の,例えば,トラン
ジスタ21のコレクタとトランジスタ22のエミッタと
の接続点23に接続され,電機子コイル7−2の発生ト
ルクに寄与する導体部7aの端子はトランジスタ24の
コレクタとトランジスタ25のエミッタとの接続点26
に接続されている。
トランジスタ21,24のエミッタは,それぞれプラス
電源端子27に接続され,トランジスタ22,25のエ
ミッタは,それぞれグランド28に接続されている。位
置検知素子8の電源端子29及び出力端子30−1,3
0−2は,それぞれ通電制御回路20に接続されてい
る。
従って,位置検知素子8が界磁マグネット13のN極を
検出すると,出力端子30−1を介してトランジスタ2
2,24を導通して電機子コイル7−1,7−2に矢印
方向の電流を流し,所定方向のトルクを得て所定方向
[矢印A方向]に界磁マグネット13を回転させること
ができる。位置検知素子8が界磁マグネット13のS極
を検出すると,出力端子30−2を介してトランジスタ
21,25を導通して電機子コイル7−1,7−2に上
記とは反対の方向の電流を流し,同じく所定方向のトル
クを得て所定方向[矢印A方向]に界磁マグネット13
を回転させることができる。
次に,位置検知素子8の配設位置について説明する。
位置検知素子8は,当該単相ブラシレスモータの場合に
は,電機子コイル7−1,7−2の発生トルクに寄与す
る導体部7a,7bと対向した位置に配設するのが望ま
しい。
いま位置検知素子8は,第5図において,電機子コイル
7−1の発生トルクに寄与する導体部7aの下面に配設
しているが,同相位置となる他の電機子コイル7−1,
7−2の発生トルクに寄与する導体部7a,7bの下面
に配設してもよい。
尚,位置検知素子8は,上記電機子コイル7−1,7−
2の発生トルクに寄与する導体部7a,7bの上面に配
設してもよいが,このような位置に配設すると,その配
設が厄介であるばかりでなく,該位置検知素子8の厚み
分だけエアギャップが増加するのでその分だけトルクが
低下する惧れがあるので,上記したように,ステータヨ
ーク5に凹部を設けるかあるいは切欠部を形成して,か
かる凹部または切欠部に位置検知素子8を収納し,該位
置検知素子8を電機子コイル7−1,7−2の発生トル
クに寄与する導体部7a,7bと対向させるのが都合が
よい。但し,電機子コイル7−1,7−2が1個の場合
には,そのようにする必要がない。
次に本考案の第2実施例を示す。
第6図は,第4図に対応するコアレスステータ電機子の
平面図を示し,第7図は第2図に対応する6極の界磁マ
グネット13′の下面図を示す。
この実施例では,6極の界磁マグネット13′を用いた
ので,電機子コイル7−1,7−2の半径方向の発生ト
ルクに寄与する導体部7aと7bの開角を60度のもの
に形成した扇枠状の空心型のものを用いている。
この実施例では,位置検知素子8を電機子コイル7−
1,7−2は半径方向の発生トルクに寄与する導体部7
aと7bと対向しない位置に配設することが可能であ
る。
その他,位置検知素子8や自起動用コギングトルク発生
用磁性体螺子6,6′などの自起動用コギングトルク発
生用磁性体突起の形成すべき条件は,既に第1実施例で
示したので,ここではその説明を省略する。
尚,上記においては,界磁マグネットとして4極,6極
のものを示したがこれに限る必要はなく,N極,S極の
磁極を交互に2P(Pは1以上の整数)個有するもので
あけば良く,また各磁極は円環状の界磁マグネットにて
一体形成されたものでなく,各磁極が別個に分離されて
いるものであっても良く,更にはその磁極は円板状など
のような形状であっても良く,又各磁極はスキュー状に
形成されたものであっても良い。又電機子コイルの形状
も上記形状に限られるものでなく,円形枠,四角形枠,
楕円形枠など界磁マグネットを形成する磁極の形状など
に合わせて適宜なものを選択すれば良く,又電機子コイ
ルは導線を多数ターン巻回して形成したものに限らず,
銅箔等のエッチング手段やプレス手段等によるシートコ
イルやプリントコイル等で形成したものであってもよ
い。
[考案の効果] 以上から明らかなように,本考案は,極めて簡単な構成
で,死点位置でコギングトルクを発生させ,自起動させ
るに当たって自起動時におけるロスを極力無くすような
最も望ましい位置でコギングトルクを発生させ,少し,
即ち約4分の1磁極幅ほど回転子が回転したところで最
大起動トルクを発生させるようにしているため,効率が
良く,確実且つ安全に一方向にのみ回転する自起動可能
なコアレス単相構造のディスク型単相ブラシレスモータ
を軽薄短小化に構成し得,しかも構造が非常に簡単で安
価に量産性できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した一実施例として示す一例とし
てのディスク型ブラシレスファンモータの縦断面図,第
2図は4極の界磁マグネットの下面図,第3図は一例と
して用いた電機子コイルの斜視図,第4図は本考案の一
実施例を示すコアレスステータ電機子の平面図,第5図
は一実施例を示すコアレスステータ電機子と4極の界磁
マグネットとの展開図,第6図は他の実施例を示すコア
レスステータ電機子の平面図,第7図は他の4極の界磁
マグネットの下面図である。 [符号の説明] 1…ファンモータケーシング,2…孔,3…軸受,4…
回転軸,5…ステータヨーク,6,6′…自起動用コギ
ングトルク発生用磁性体突起[自起動用コギングトルク
発生用磁性体螺子],7−1,7−2…電機子コイル,
7a,7b…発生トルクに寄与する導体部,7c…発生
トルクに寄与しない導体部,8…位置検知素子,9…フ
ァン,11…カップ型本体,12…ロータヨーク,1
3,13′…界磁マグネット,14…羽根,19…凹
部。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記構成要素〜を備えた一方向にのみ
    回転するディスク型単相ブラシレスモータ。 N極,S極の磁極を交互に2P(Pは1以上の整数)
    個有する界磁マグネット[13,13′]を回転子とし
    ていること。 該回転子の界磁マグネット[13,13′]と軸方向
    の空隙を介して面対向する固定側の同相位置に2個以上
    の空心型電機子コイル[7]群を互いに重畳させる事無
    く配設して一相配置のコアレスステータ電機子を形成し
    ていること。 位置検知素子[8]を1個のみ上記電機子コイル
    [7]の発生トルクに寄与する導体部[7a,7b]と
    対向する固定側位置若しくは該位置と同相位置に配設し
    ていること。 互いに重畳することなく上記電機子コイル[7]群を
    上記固定側の同相位置に可能な限りの数を配設したと仮
    定した場合において当該電機子コイル[7]の発生トル
    クに寄与する導体部[7a,7b]が取り得る位置から
    上記界磁マグネット[13,13′]の回転方向と反対
    方向に上記界磁マグネット[13,13′]の略4分の
    1磁極幅ほど進んだ位置にのみ磁性体からなる自起動用
    コギングトルク発生用磁性体突起[6,6′]を一箇所
    以上設けていること。
  2. 【請求項2】上記自起動用コギングトルク発生用磁性体
    突起は,上記コアレスステータ電機子を固定側に固定す
    るための部材に磁性体からなる螺子を螺着することで形
    成した,実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の一方
    向にのみ回転するディスク型単相ブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】上記螺子を螺着するための部材は,ステー
    タヨークである,実用新案登録請求の範囲第(1)項記
    載の一方向にのみ回転するディスク型単相ブラシレスモ
    ータ。
  4. 【請求項4】上記ステータヨークには,当該ディスク型
    単相ブラシレスモータを自起動できるように形成した切
    欠部を上記電機子コイルの発生トルクに寄与する導体部
    から回転子の反対方向の位置にのみ形成した,実用新案
    登録請求の範囲第(3)項記載の一方向にのみ回転する
    ディスク型単相ブラシレスモータ。
  5. 【請求項5】上記電機子コイルは,発生トルクに寄与す
    る導体部の開角幅が界磁マグネットのほぼ一磁極幅に形
    成されたものである,実用新案登録請求の範囲第(1)
    項又は第(2)項記載の一方向にのみ回転するディスク
    型単相ブラシレスモータ。
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