JP3729774B2 - モータ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マグネットの内側にロータが配置されるインナーロータ型の電動モータあるいはジェネレータの冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のモータとして、例えば特開2001−25184号公報に開示されたものは、図6に示すように、ヨークに各マグネットを支持する樹脂製のマグネットホルダ1を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、マグネットホルダ1を備えるモータは、ロータが収まるロータ室が樹脂製マグネットホルダ1によって断熱され、ロータ室の空気が金属製ヨークに触れる面積が削減されるため、ロータの発熱がヨークを介して外気へと逃げにくく、ロータ室が高温になる可能性があった。
【0004】
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、マグネットホルダを用いて放熱性の高いモータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、有底筒状の金属製ヨークと、このヨークの内側に固定される複数のマグネットと、各マグネットの内側に回転可能に設けられるロータと、ヨークに各マグネットを支持する樹脂製のマグネットホルダと、このマグネットホルダの内側に形成されロータが収められるロータ室とを備えるモータに適用する。
【0006】
そして、マグネットホルダとヨークの間に放熱空間を形成し、この放熱空間とロータ室を連通する放熱開口部を形成したことを特徴とするものとした。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、マグネットホルダに各マグネットを挟持する複数の柱を一体形成し、この柱とヨークの間に放熱空間を形成したことを特徴とするものとした。
【0008】
第3の発明は、第1または第2の発明において、ロータを回転可能に支持するベアリングを備え、マグネットホルダにこのベアリングを支持するベアリングハウジングを一体形成し、このベアリングハウジングとヨークの間に放熱空間を形成したことを特徴とするものとした。
【0009】
【発明の作用および効果】
第1の発明によると、樹脂製マグネットホルダとヨークの間にロータ室と連通した放熱空間を設けることにより、ロータ室の空気が直接ヨークに触れるため、ロータからの発熱は金属製ヨークを介して外気へ放熱することが促され、モータの冷却性を高められる。
【0010】
第2の発明によると、マグネットを挟持する各柱に放熱空間を設けることにより、ロータ室の放熱性を高められる。
【0011】
第3の発明によると、ベアリングを支持するベアリングハウジングに放熱空間を設けることにより、ロータ室の放熱性を高められる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0013】
図1に示すように、モータは、モータ外側のケースを構成する有底筒状の金属製ヨーク20と、このヨーク20の開口部を塞ぐブラケット26と、ヨーク20の内側に固定される一対のマグネット(永久磁石)31と、各マグネット31の内側にベアリング24,28を介して回転可能に設けられるロータ(電機子)29と、このロータ29の巻線30に給電する整流子27とを備える。
【0014】
各マグネット31は半割円筒状に形成され、樹脂製のマグネットホルダ1を介してヨーク20に支持される。
【0015】
図2〜図5に示すように、マグネットホルダ1はヨーク20の内周面に嵌合し各マグネット31を支持する枠状のマグネット配置部2と、ベアリング24を支持するベアリングハウジング8と、ブラケット26に対するマグネットホルダ1の回転を係止する一対のトルク受け突起11とを有し、これらが樹脂材により一体に成形される。
【0016】
ベアリング24は円環状をしたベアリングハウジング8の内周面に当接することにより径方向の位置決めが行われる。樹脂製マグネットホルダ1に枠状のマグネット配置部2と円環状のベアリングハウジング8とを一体形成することにより、各マグネット31に対するベアリング24の径方向について位置決め精度が確保される。
【0017】
マグネットホルダ1の枠状のマグネット配置部2は、ヨーク20の内周面に嵌合する二つの円環6,7と、各円環6,7を結ぶ一対の柱3によって枠状に形成され、各マグネット31の端面を当接させ、ヨーク20の内周面との間に各マグネット31を固定する。
【0018】
マグネットホルダ1の枠状のマグネット配置部2は、ヨーク20の内周面に嵌合する二つの円環6,7がマグネット31の長さと同等に離れて設けられることにより、シャフト25の中心軸がマグネットホルダ1の中心線に対して傾くことが抑えられ、各マグネット31に対するロータ29の同心度が確保される。
【0019】
各柱3には各マグネット31に当接する各端面には4つの突起5が形成される。各柱3は後述する放熱開口部4が開口した部位を弾性変形させながら突起5を介して各マグネット31を挟持する。
【0020】
ベアリングハウジング8はベアリング24の外周面を嵌合させる円環状に形成される。ベアリング24は円環状をしたベアリングハウジング8の内周面に当接することにより径方向の位置決めが行われるとともに、ヨーク20の底部21に当接することにより軸方向の位置決めが行われる。
【0021】
マグネットホルダ1は、一方の円環6とベアリングハウジング8を結ぶ円錐筒6aが形成され、円環6とベアリングハウジング8及び円錐筒6aを結ぶ補強リブ9が形成され、ベアリング24の支持剛性を確保するようになっている。
【0022】
一対のトルク受け突起11は、円環7から軸方向に突出し、ブラケット26の凹部26aに係合することにより、ブラケット26に対するマグネットホルダ1の回転を係止する。
【0023】
各トルク受け突起11とブラケット26の凹部26aは互いに係合することにより、ブラケット26に対するマグネットホルダ1の回転を係止し、両者の回転方向の位置決めが行われる。ロータ29の発生トルクによっては、トルク受け突起11のみでマグネットホルダ1の回転止めが可能であり、マグネットホルダ1をヨーク20に圧入したり、接着する必要がなくなるので、組立性の向上がはかられる。
【0024】
マグネットホルダ1と各マグネット31およびブラケット26によってロータ29が収まるロータ室15が設けられる。そして本発明の要旨とするところであるが、ロータ室15の放熱性を確保するため、マグネットホルダ1とヨーク20の間に放熱空間10,13を形成し、放熱空間10,13とロータ室15を連通する放熱開口部4,12を形成する。
【0025】
放熱空間10はマグネットホルダ1の各柱3とヨーク20の間に形成される。柱3はヨーク20及びマグネット31に当接する2つの支持部3aが軸方向に延び、円環6,7と各支持部3a及びヨーク20との間に放熱空間10が形成される。各支持部3aの周方向の幅はマグネットホルダ1の剛性が確保される範囲で最小限に設定され、ヨーク20に面する放熱空間10の面積が最大限に確保される。
【0026】
柱3の中央部には2つの放熱開口部4が長円形の断面を持って開口している。各柱3は放熱開口部4が開口した部位を弾性変形させながら突起5を介して各マグネット31を挟持するが、放熱開口部4の開口面積は柱3の剛性が適度に確保されるように設定される。ただし、放熱開口部4の断面は長円形に限らず、他の形状としても良い。
【0027】
放熱空間13はマグネットホルダ1の円錐筒6aとベアリングハウジング8と円環6及びヨーク20の底部21の間に形成される。ベアリングハウジング8と円環6のヨーク20に接する面積は最小限に設定され、ヨーク20に面する放熱空間13の面積が最大限に確保される。
【0028】
放熱空間16をロータ室15に連通する6つの開口部12が形成される。
【0029】
補強リブ9はヨーク20から部分的に離れる傾斜部9aを有し、これによってヨーク20に面する放熱空間13の面積が最大限に確保される。
【0030】
以上のように構成されて、次に作用について説明する。
【0031】
モータは、整流子27から供給される電流が巻線30に流れることにより、ロータ29とマグネット31の間に磁力が働き、シャフト25を回転駆動する。ロータ室15は密閉されているため、ロータ29からの発熱は、ロータ室15と放熱空間10,13の間を放熱開口部4,12を通って循環する空気を介してヨーク20に伝えられ、ヨーク20から外気へと放熱される。つまり、マグネットホルダ1とヨーク20の間にロータ室15と連通した放熱空間10,13を設けることにより、ロータ室15の空気が直接ヨーク20に触れるため、ヨーク20を介して外気へ放熱することが促され、モータの冷却性が確保される。
【0032】
各マグネット31を挟持する各柱3は、ヨーク20に接する面積が最小限に設定されることにより、ヨーク20に面する放熱空間10の面積が最大限に確保され、ロータ室15の放熱性を高められる。
【0033】
ベアリング24を支持するベアリングハウジング8は、ヨーク20に接する面積が最小限に設定されることにより、ヨーク20に面する放熱空間13の面積が最大限に確保され、ロータ室15の放熱性を高められる。
【0034】
ただし、マグネット31、柱3、トルク受け突起11は一対に限らず、それ以上の個数を設けても良い。
【0035】
また、突起5、放熱開口部4、開口部12、補強リブ9の個数は、上記実施の形態に限らず、少なくとも一個が設けられていれば良い。
【0036】
なお、本発明はモータに限らず、ジェネレータ等の回転電機にも適用できる。
【0037】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すモータの断面図。
【図2】同じくマグネットホルダの側面図。
【図3】同じくマグネットホルダの正面図。
【図4】同じく図2のA−A線に沿う断面図。
【図5】同じく図4のB−B線に沿う断面図。
【図6】従来例を示すマグネットホルダの側面図。
【符号の説明】
1 マグネットホルダ
2 マグネット配置部
3 柱
4 放熱開口部
6,7 円環
8 ベアリングハウジング
9 補強リブ
10 放熱空間
12 放熱開口部
13 放熱空間
20 ヨーク
21 ヨーク底部
24 ベアリング
25 シャフト
26 ブラケット
27 整流子
28 ベアリング
29 ロータ
30 巻線
31 マグネット

Claims (3)

  1. 有底筒状の金属製ヨークと、このヨークの内側に固定される複数のマグネットと、各マグネットの内側に回転可能に設けられるロータと、ヨークに各マグネットを支持する樹脂製のマグネットホルダと、このマグネットホルダの内側に形成されロータが収められるロータ室とを備えるモータにおいて、
    マグネットホルダとヨークの間に放熱空間を形成し、この放熱空間とロータ室を連通する放熱開口部を形成したことを特徴とするモータ。
  2. 前記マグネットホルダに前記各マグネットを挟持する複数の柱を形成し、
    この柱と前記ヨークの間に前記放熱空間を形成したことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記ロータを回転可能に支持するベアリングを備え、
    前記マグネットホルダにこのベアリングを支持するベアリングハウジングを形成し、
    このベアリングハウジングと前記ヨークの間に前記放熱空間を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のモータ。
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