JP3906671B2 - モータ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータの回転軸を枢支した軸受が支持された軸受台を円筒状のモータケースの両筒端面に取り付けた構成を有するモータに関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すように、従来、ロータ3の回転軸4を枢支した軸受5が支持された軸受台2を円筒状のモータケース1の両筒端面に取り付けた構成を有するモータにあっては、円筒状のモータケース1の両筒端面の複数箇所に切り欠き6を設けると共に、軸受台2の外周面に複数個の廻り止め突起7を外径方向に突設し、上記廻り止め突起7を切り欠き6にそれぞれ嵌合させて周方向の廻り止めを施して軸受台2がモータケース1の両筒端面に取り付けされているものである。ここで、上記廻り止め突起7及び切り欠き6は、軸受台2の外周面及びモータケース1の筒端面のうち、回転軸4の軸周方向に略90°の間隔を有した4箇所の位置にそれぞれ設けられている。また、軸受台2とモータケース1との取り付けは、モータケース1の両筒端面を内方に折り曲げるようにしてそれぞれの軸受台2の廻り止め突起7以外の外周面の部位を回転軸4のスラスト方向にかしめることで行われている。なお、図中20はモータケース1に冷却風を導入する冷却風導入孔であり、図中21はモータケース1の内面に装着された磁石である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記モータは様々な用途で用いられるものであるが、例えば、電動ドリル等の電動工具に組み込まれて使用される場合であって、特にモータ駆動を伝達させるギア等が内装されたギアボックスが電動工具のハウジングに固定され、上記ギアボックスに出力側の軸受台2aが固定されて上記ハウジング内にモータが設置された場合には、電源の急激なオンオフ動作によって、モータケース1には固定された軸受台2aに対して周方向に回転させるような負荷が働くものであり、しかして、経時的にはモータケース1と軸受台2とが周方向へのガタつきを発生させてしまうことがある。このため、モータの駆動ロスが増えて消費電力が増大するといった問題や、回転軸4を枢支する軸受5の寿命の低下等の問題を引き起こしてしまうものであった。また、モータを過負荷使用させるとロータ3のコイル部12が発熱してコイル部12の焼損を発生させるといった問題もあった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、軸受台とモータケースとの取り付けがガタつき防止を施して為されると同時に、モータ内部の冷却効果を向上させたモータを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係るモータは、ロータ3を収納する円筒状のモータケース1の両筒端面の複数箇所に切り欠き6を設け、ロータ3の回転軸4を枢支する軸受5を支持した軸受台2の外周面に複数個の廻り止め突起7を外方へ突設し、上記廻り止め突起7を切り欠き6にそれぞれ嵌合させて軸受台2をモータケース1の両筒端面にそれぞれ蓋をするように取り付けてなるモータにおいて、少なくとも1つの軸受台2の隣接する廻り止め突起7の間に補助突起8を外方へ突設すると共に、モータケース1の筒端面に上記補助突起8を嵌合する補助切り欠き9を設け、上記切り欠き6及び補助切り欠き9を回転軸4のスラスト方向に延設してモータケース1内に冷却風を導入する冷却開口部10を形成し、モータケース1の両筒端面のうち切り欠き6及び補助切り欠き9を設けていない部位に、モータケース1の面一状態の外面はそのままにモータケース1の肉厚を薄くしたひれ片17を形成すると共に、モータケース1におけるひれ片17の内面に段部18を形成し、モータケース1の内径方向に折り曲げたひれ片17の先端部分で段部18内に配置した軸受台2を回転軸4のスラスト方向にかしめたことを特徴とする。これにより、少なくとも1つの軸受台2の隣接する廻り止め突起7の間に補助突起8を突設すると共に、モータケース1の筒端面に上記補助突起8を嵌合する補助切り欠き9を設けたことで、モータケース1と軸受台2との取り付けが、廻り止め突起7の切り欠き6への嵌合に加えて補助突起8の補助切り欠き9への嵌合によって更に周方向への強い規制を伴って行われるものであり、つまり軸受台2とモータケース1との周方向へのガタつきが更に強く防止されるものである。このとき、モータケース1の筒端面には切り欠き6に加えて補助切り欠き9といった多数の切り欠きが施されているが、この切り欠き(切り欠き6及び補助切り欠き9)を回転軸4のスラスト方向に延設することでモータケース1内に冷却風を導入する冷却開口部10が形成されているので、上述したように軸受台2とモータケース1との周方向へのガタつき防止が図られると同時に、上記冷却開口部10によりモータケース1内に多数箇所から多量の冷却風を導入することができてモータ内部の冷却効果を向上させることができるものである。
【0006】
た、廻り止め突起7と補助突起8との少なくとも一方を軸受台2の外方に延設して放熱部11を形成したことを特徴とする。これにより、ロータ3で発生した熱はモータケース1を通じて軸受台2にも至るものであるが、軸受台2に設けた廻り止め突起7と補助突起8との少なくとも一方を軸受台2の外方に延設して放熱部11を形成することは、つまり、切り欠き6または補助切り欠き9の冷却開口部10に臨むように放熱部11が位置するものであり、しかして、放熱部11はモータケース1内に導入される冷却風の通り道である冷却開口部10に臨ませるように軸受台2の表面積を大きくするものであって、軸受台2の空気への放熱効果を向上させることができることから、モータ内部の冷却効果を更に向上させることができるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0008】
図1及び図2に本発明の実施の形態における前提の例を示す。本例のモータは、回転軸4の周縁にコイル部12を一体に備えてロータ3を構成し、円筒状のモータケースの内面に沿って配置された磁石21の内面にコイル部12の外面を沿わせると共に上記回転軸4の両端をモータケース1の両筒端面に位置させるようにして上記ロータ3を円筒状のモータケース1の内部に収納したものであり、上記モータケース1の両筒端面に蓋をするように取り付けた軸受台2の中央にモータケース1内部から外方に凹没させた軸受収納部13を形成すると共に、上記軸受収納部13に回転軸4を枢支した軸受5を収納し、上記軸受収納部13の中央にモータケース1の内外を貫通させた回転軸貫通孔14を形成すると共に、回転軸貫通孔14に回転軸4の両端を挿通させるようにして構成されたものである。ここで、モータケース1の両筒端面に取り付けた軸受台2のうち、回転軸貫通孔14からモータケース1外に突出するロータ3の回転軸4の端部突出量を大きくすると共に上記ロータ3の端部に軸受台2の内面を近接させるようにした軸受台2は出力側の軸受台2aであり、また、回転軸貫通孔14からモータケース1外に突出するロータ3の回転軸4の端部突出量を小さくすると共に上記ロータ3の端部と軸受台2との間にブラシ15を介在させた軸受台2は入力側の軸受台2bである。なお、図中16はブラシ15に接触されてロータ3に電流を供給する整流子である。
【0009】
モータケース1と軸受台2との取り付け部分は下記のような構造になっている。軸受台2にあっては、その外周面の複数箇所に廻り止め突起7を外方に突設してある。そして、出力側の軸受台2aにあっては、上記廻り止め突起7に加えて補助突起8を隣接する廻り止め突起7の間に外方に突設してある。一方、モータケース1にあっては、その両筒端面の複数箇所に上記廻り止め突起7を嵌合させる切り欠き6を設けてある。そして、出力側の軸受台2aが取り付けられる方のモータケース1の筒端面にあっては、上記切り欠き6に加えて上記補助突起8を嵌合させる補助切り欠き9を隣接する切り欠き6の間に設けてある。また、出力側の軸受台2aが取り付けられる方のモータケース1の筒端面に設けた切り欠き6及び補助切り欠き9にあっては、回転軸4のスラスト方向に延設してモータケース1内に冷却風を導入する冷却開口部10を形成している。なお、本例では、上記廻り止め突起7及び切り欠き6は、軸受台2の外周面及びモータケース1の筒端面のうち、回転軸4の軸周方向に略90°の間隔を有した4箇所の位置にそれぞれ設けられており、また、補助突起8及び補助切り欠き9は、軸受台2の外周面及びモータケース1の筒端面のうち、上記廻り止め突起7及び切り欠き6の設置位置から回転軸4の軸周方向に略45°の間隔を有した4箇所の位置にそれぞれ設けられている。また、モータケース1の両筒端面のうち切り欠き6及び補助切り欠き9を設けていない部位には、モータケース1の面一状態の外面はそのままにモータケース1の肉厚を薄くして形成したひれ片17が形成されている。このひれ片17の内面は軸受台2が嵌め込まれるように配置される段部18を形成している。
【0010】
上述したように構成されたモータケース1と軸受台2とは下記のようにして取り付けられている。まず、入力側の軸受台2bとモータケース1とは、廻り止め突起7を切り欠き6に嵌合させてモータケース1の段部18に上記軸受台2bが配置される。また、出力側の軸受台2aとモータケース1とは、廻り止め突起7の切り欠き6への嵌合に加えて補助突起8を補助切り欠き9に嵌合させてモータケース1の段部18に上記軸受台2aが配置される。そして、モータケース1のひれ片17の先端部分を内径方向に折り曲げ、段部18内に配置した軸受台2をひれ片17の先端部分で回転軸4のスラスト方向にかしめることで、モータケース1の筒端面に蓋をするように軸受台2が取り付けられる。
【0011】
上述したように、入力側の軸受台2bとモータケース1とが取り付けされた状態にあっては、従来技術同様に廻り止め突起7の切り欠き6への嵌合によって回転軸4の軸周方向への廻り止めが施されているものであるが、出力側の軸受台2aとモータケース1とが取り付けされた状態にあっては、従来技術にある廻り止め突起7の切り欠き6への嵌合に加えて、補助突起8の補助切り欠き9への嵌合を伴っての回転軸4の軸周方向への廻り止めが施されているのである。つまり、出力側の軸受台2aとモータケース1との取付構造にあっては、補助突起8の補助切り欠き9への嵌合の分、従来技術に比べてより強固な廻り止めが施されているものである。従来技術の項でも述べたが、モータ駆動を伝達させるギア等が内装されたギアボックスが電動工具のハウジングに固定され、上記ギアボックスに出力側の軸受台2aが固定されて上記ハウジング内にモータが設置された場合(出力側の軸受台2aが完全な固定状態にあり且つモータケース1が不完全な固定状態にある場合)には、電源の急激なオンオフ動作によって、モータケース1には固定された出力側の軸受台2aに対して周方向に回転させるような負荷が顕著にかかるものであるが、本例のモータでは上述したように出力側の軸受台2aとモータケース1との間に強固な廻り止めが施されているので、上記負荷に対するモータの耐久性能を向上させることができるものである。しかして、本例のモータでは、出力側の軸受台2aとモータケース1との周方向へのガタつきは経時的にも生じないものであり、上記出力側の軸受台2aとモータケース1との周方向へのガタつきによって引き起こされるモータの駆動ロスの増加に伴う消費電力の増大や、回転軸4を枢支する軸受5の寿命の低下等の不具合は起こらないようになっているのである。
【0012】
また、使用時のモータ、特に過負荷状態でのモータ使用時では、ロータ3のコイル部12にて発熱するものである。そして、このコイル部12の熱は適宜放熱させないとコイル部12で焼損が発生してしまうものである。しかして、従来技術のモータにあっても、コイル部12の熱を放熱させるために、出力側の軸受台2aの適所に冷却風導入孔20が設けられていて、上記冷却風導入孔20からモータケース1内に冷却風を導入するようになっている。このモータケース1内に導入される冷却風とはモータケース1外の空気であり、その風量が多い程コイル部12の放熱が行われるものであり好ましい。本例のモータでは、矢印Aに示すように、従来技術の冷却風導入孔20に加えて上述した冷却開口部10からもモータケース1内に冷却風を導入させることができ、つまり、モータケース1内に多量の冷却風を導入させ得るようにモータケース1内外に連通する開口面積を大きくしていることから、モータ内部の冷却効果の向上が図られているのである。なお、モータケース1内に取り込まれた冷却風は、ブラシ15設置部分の手前のモータケース1の筒側面において開口した冷却風排出孔19によりモータケース1外に排出される。本例では冷却風排出孔19は冷却風排出の効率の向上を図るためにモータケース1の筒側面の周方向に複数個並べて設けられている。
【0013】
上記冷却開口部10にあっては、上述したようにモータケース1に設けられた切り欠き6や補助切り欠き9を回転軸4のスラスト方向に延設して形成されたものである。つまり、モータケース1と軸受台2との取付強度を向上させるためにはモータケース1の筒端面には複数個の切り欠き6や補助切り欠き9が設けられるものであるが、上記切り欠き6及び補助切り欠き9を利用すると共に、上記切り欠き6及び補助切り欠き9をその開口面積を大きくするように回転軸4のスラスト方向に延設することで冷却開口部10が形成されている。この冷却開口部10は、従来技術に比べて上記冷却開口部10の開口面積の分モータケース1内に多量の冷却風を導入させることを可能としているのみならず、上記切り欠き6及び補助切り欠き9がモータケース1の筒端面の周方向に亙って複数個並設されたものであるから、モータケース1の筒端面の周方向から略均等に効率よくモータケース1内に冷却風を導入させることを可能としており、つまり、多量の冷却風の効率よいモータケース1内への導入を可能としているものである。なお、この冷却開口部10はモータケース1の筒側面に形成される開口のため、ギアボックスに出力側の軸受台2aを密着固定して冷却風導入孔20が上記ギアボックスによって塞がれてしまう際にも、冷却開口部10は変わらず開口させることができてモータケース1内への冷却風の導入を可能とするといった利点も有している。
【0014】
図3及び図4に本発明の実施の形態の例を示す。この例は、先例にある廻り止め突起7及び補助突起8を軸受台2の外方に延設して放熱部11を形成させている。先例でも述べたが、モータ使用時、特に過負荷状態でのモータ使用時ではコイル部12にて発熱するものであり、上記熱によるコイル部12の焼損を防ぐためには、上記熱の放熱が速やかに行われることが好ましい。先例では、モータケース1内に多量で効率よく冷却風を導入することでコイル部12で発生する熱の放熱効果を向上させることが行われていたが、本例では、コイル部12で発生した熱が磁石21・モータケース1を介した熱伝導やモータケース1内雰囲気を介した熱伝達によって軸受台2に至る熱移動現象(矢印B)を利用して、更なるコイル部12で発生する熱の放熱効果の向上を図っている。
【0015】
具体的には、軸受台2及びモータケース1を金属等の熱伝導率のよい材料で形成すると共に、軸受台2に設けた廻り止め突起7及び補助突起8を軸受台2の外方に延設して放熱部11を形成させている。これによると、ロータ3(コイル部12)で発生した熱はモータケース1等を通じて軸受台2に至るものであるが、放熱部11は軸受台2のモータ周囲空気に接触する表面積を増やすものであり、軸受台2に伝熱した熱の放熱効果を向上させている。ここで、特に出力側の軸受台2aにあっては、放熱部11を形成させる廻り止め突起7及び補助突起8が冷却開口部10を形成させる切り欠き6及び補助切り欠き9にそれぞれ嵌合されていることから、出力側の軸受台2aの放熱部11は冷却風のモータケース1内への導入部分である冷却開口部10に臨ませるように配置されるものであり、つまり、出力側の軸受台2aの放熱部11は出力側の軸受台2aの冷却風に接触する表面積を増やしていることから、出力側の軸受台2aに伝熱した熱の放熱効果を著しく向上させているのである。このように、本例のモータでは、冷却風導入孔20及び冷却開口部10からモータケース1内に冷却風を導入させてコイル部12の空冷を図ることに加えて、上記冷却風の通り道である冷却開口部10に臨ませるように出力側の軸受台2aの表面積を放熱部11によって増加させてコイル部12から出力側の軸受台2aに伝導した熱の放熱を図っているものであり、先例に比べてもモータ内部の冷却効果が更に向上しているのである。
【0016】
なお、本例では廻り止め突起7及び補助突起8の両方に放熱部11を形成させているが、上記廻り止め突起7と補助突起8との少なくとも一方に放熱部11を形成したことでも、程度の違いはあれ上述した本例の効果を得るものである。
【0017】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、ロータを収納する円筒状のモータケースの両筒端面の複数箇所に切り欠きを設け、ロータの回転軸を枢支する軸受を支持した軸受台の外周面に複数個の廻り止め突起を外方へ突設し、上記廻り止め突起を切り欠きにそれぞれ嵌合させて軸受台をモータケースの両筒端面にそれぞれ蓋をするように取り付けてなるモータにおいて、少なくとも1つの軸受台の隣接する廻り止め突起の間に補助突起を外方へ突設すると共に、モータケースの筒端面に上記補助突起を嵌合する補助切り欠きを設け、上記切り欠き及び補助切り欠きを回転軸のスラスト方向に延設してモータケース内に冷却風を導入する冷却開口部を形成し、モータケースの筒端面のうち切り欠き及び補助切り欠きを設けていない部位に、モータケースの面一状態の外面はそのままにモータケースの肉厚を薄くしたひれ片を形成すると共に、モータケースにおけるひれ片の内面に段部を形成し、モータケースの内径方向に折り曲げたひれ片の先端部分で段部内に配置した軸受台を回転軸のスラスト方向にかしめたので、モータケースと軸受台との取り付けが、廻り止め突起の切り欠きへの嵌合に加えて補助突起の補助切り欠きへの嵌合によって更に周方向への強い規制を伴って行われるものであり、つまり軸受台とモータケースとの周方向へのガタつきが強く防止されるものである。このとき、モータケースの筒端面には切り欠きに加えて補助切り欠きといった多数の切り欠きが施されているが、この切り欠き(切り欠き及び補助切り欠き)を回転軸のスラスト方向に延設してモータケース内に冷却風を導入する冷却開口部を形成したことで、上述したように軸受台とモータケースとの周方向へのガタつき防止が図られると同時に、上記冷却開口部によりモータケース内に多数箇所から多量の冷却風を導入することができてモータ内部の冷却効果を向上させることができるものである。
【0018】
た、廻り止め突起と補助突起との少なくとも一方を軸受台の外方に延設して放熱部を形成したので、ロータで発生した熱はモータケースを通じて軸受台にも至るものであるが、放熱部はモータケース内に導入される冷却風の通り道である冷却開口部に臨むように軸受台の表面積を大きくするものであって軸受台の空気への放熱効果を向上させ得ることから、モータ内部の冷却効果を更に向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における前提の例のモータの部分斜視図である。
【図2】同上のモータを示すものであり、(a)は左正面図であり、(b)は側面断面図であり、(c)は右正面図であり、(d)は補助突起の補助切り欠きへの嵌合を示す部分側面図であり、(e)は廻り止め突起の切り欠きへの嵌合を示す部分側面図であり、(f)は冷却風排出孔を示す部分側面図である。
【図3】本発明の実施の形態の例のモータの部分斜視図である。
【図4】同上のモータを示すものであり、(a)は左正面図であり、(b)は側面断面図であり、(c)は右正面図である。
【図5】従来技術の例のモータを示すものであり、(a)は左正面図であり、(b)は側面断面図であり、(c)は右正面図である。
【符号の説明】
1 モータケース
2 軸受台
3 ロータ
4 回転軸
5 軸受
6 切り欠き
7 廻り止め突起
8 補助突起
9 補助切り欠き
10 冷却開口部
11 放熱部

Claims (1)

  1. ロータを収納する円筒状のモータケースの両筒端面の複数箇所に切り欠きを設け、ロータの回転軸を枢支する軸受を支持した軸受台の外周面に複数個の廻り止め突起を外方へ突設し、上記廻り止め突起を切り欠きにそれぞれ嵌合させて軸受台をモータケースの両筒端面にそれぞれ蓋をするように取り付けてなるモータにおいて、少なくとも1つの軸受台の隣接する廻り止め突起の間に補助突起を外方へ突設すると共に、モータケースの筒端面に上記補助突起を嵌合する補助切り欠きを設け、上記切り欠き及び補助切り欠きを回転軸のスラスト方向に延設してモータケース内に冷却風を導入する冷却開口部を形成し、モータケースの筒端面のうち切り欠き及び補助切り欠きを設けていない部位に、モータケースの面一状態の外面はそのままにモータケースの肉厚を薄くしたひれ片を形成すると共に、モータケースにおけるひれ片の内面に段部を形成し、モータケースの内径方向に折り曲げたひれ片の先端部分で段部内に配置した軸受台を回転軸のスラスト方向にかしめて成り、廻り止め突起と補助突起との少なくとも一方を軸受台の外方に延設して放熱部を形成したことを特徴とするモータ。
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