JP2001283671A - ピアノハンドル式スイッチおよびピアノハンドルの製造方法 - Google Patents

ピアノハンドル式スイッチおよびピアノハンドルの製造方法

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JP2001283671A JP2000142402A JP2000142402A JP2001283671A JP 2001283671 A JP2001283671 A JP 2001283671A JP 2000142402 A JP2000142402 A JP 2000142402A JP 2000142402 A JP2000142402 A JP 2000142402A JP 2001283671 A JP2001283671 A JP 2001283671A
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真樹 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低コスト化が可能なピアノハンドル式スイッチ
およびピアノハンドルの製造方法を提供する。 【解決手段】ピアノハンドル43の前面には、ピアノハ
ンドル43の前後方向に貫設された窓孔252に配設さ
れたネームカバー253とは別に、複数本の化粧ライン
115がストライプ状に形成されている。ピアノハンド
ル43は、着色材を含有した合成樹脂成形品により構成
されており、前面にレーザビームを照射することにより
ストライプ状に形成された複数本の化粧ライン115を
有している。化粧ライン115は、ピアノハンドル43
の操作面にレーザビームを照射することにより発色させ
た飾色部により構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピアノハンドルの
押操作によって接点部の接点切換を行うピアノハンドル
式スイッチおよびピアノハンドルの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、押操作可能な押釦ハンドルを
有する押釦スイッチよりなるスイッチ本体の前面側に、
スイッチ本体に一端部が枢着され後面が押釦ハンドルに
当接する形でピアノハンドルを配置したピアノハンドル
式スイッチが提供されている。ピアノハンドルはピアノ
の鍵盤と同様に一端部を支点として他端部を押し込むこ
とができる構成になっている。また、ピアノハンドルは
押釦ハンドルよりも操作面が大型であって、指以外の部
位を用いて押操作することも可能になっている。
【0003】この種のピアノハンドル式スイッチとして
図147に示す構成ものが知られている(例えば、特開
平10−326539公報参照)。特開平10−326
539公報には、押釦ハンドル32の押圧操作により接
点部の接点切換が行われるスイッチ本体1と、このスイ
ッチ本体1の前面に一端部が回動自在に枢支され他端部
を押圧して押釦ハンドル32を押圧操作するピアノハン
ドル43とを備えたピアノハンドル式スイッチにおい
て、成形時に成形金型へデザイン用のインク層が裏面に
形成されたフィルムを入れることでデザイン用のインク
層が表面にインモールド転写されたネームカバー25
3’を用いることが開示されている。このピアノハンド
ル式スイッチにおいては、ピアノハンドル43の前面側
に取着されるネームカバー253’の前面に複数の化粧
ライン115’がストライプ状に形成されている。ここ
に、ネームカバー253’は、後面側に配設されるネー
ムカード250の表記が外部から見えるように中央部2
53a’が透明材料により形成されており、中央部25
3a’を除いた部位に上記化粧ライン115’が形成さ
れている。
【0004】ところで、上述のスイッチ本体1は、埋込
型の配線器具の施工時に用いる取付枠(図示せず)に3
個まで取着可能な寸法に形成されており、1つの取付枠
に3個取り付けた場合には図148に示すようなピアノ
ハンドル43が用いられ、2個取り付けた場合には図1
49に示すようなピアノハンドル43が用いられ、1個
取り付けた場合には図150に示すようなピアノハンド
ル43が用いられている。すなわち、上記取付枠に取り
付けるスイッチ本体1の数に応じて異なる大きさのピア
ノハンドル43が用いられている。ここに、図148な
いし図150における130は上記取付枠の前面側に取
り付けられるプレートの一部である化粧プレートを示
し、130aは化粧プレート130の開口窓を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のピア
ノハンドル式スイッチでは、インモールド転写によって
ネームカバー253’の中央部253a’を除いた部位
に化粧ライン115’のような飾色部を形成している
が、インモールド転写は転写用フィルムのコストが高い
とともに成形コストが高く、しかもピアノハンドル43
の前面へ転写される化粧ライン115’の位置精度があ
まりよくないので、製造コストが高くなってしまうとい
う不具合があった。
【0006】また、図148ないし図150に示すよう
にピアノハンドル43は大きさが3種類あり、仮にピア
ノハンドル43のベース色が2種類(例えば、ホワイ
ト、利休色)あるとすると、6品種のネームカバー25
3’を用意しておく必要があり、製造コストや管理コス
トなどのコストが高くなってしまうという不具合があっ
た。また、ネームカバー253’の前面が頻繁に手で触
る場所であるにもかかわらずネームカバー253’の前
面に化粧ライン115’が転写されているので、化粧ラ
イン115’の耐久性が十分でないという不具合もあっ
た。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、低コスト化が可能なピアノハンドル
式スイッチおよびピアノハンドルの製造方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、押釦
ハンドルが押し込まれたときに、この押釦ハンドルの押
し込み動作にともなって反転ハンドルを反転回動させ、
この反転ハンドルの反転回動に応じて接点部の切り換え
を行うようにした押釦スイッチと、該押釦スイッチの前
面側に軸支部により回動自在に取り付けられて前記押釦
ハンドルをピアノタッチ操作で押圧するピアノハンドル
とを備え、前記ピアノハンドルは、レーザビームを照射
することにより発色させた飾色部が前面に設けられてな
ることを特徴とするものであり、ピアノハンドルの前面
にレーザビームを照射することにより発色させた飾色部
が設けられているので、従来のようにインモールド転写
によりピアノハンドルの前面に飾色部を形成する必要が
なく、転写用フィルムが不要になるとともに成形に伴う
コストの削減を図ることができ、また、レーザビームを
照射することにより発色させて形成される飾色部は、イ
ンモールド転写により形成される飾色部の位置精度に比
べて精度が高いので良品率が高くなるから、製造コスト
を低減でき、低コスト化を図ることができる。しかも、
飾色部をネームカバーと独立してピアノハンドルの前面
に設けることができるから、従来のようにネームカバー
に飾色部を設ける必要がなく、ピアノハンドルの大きさ
やベース色などにより区別されるピアノハンドルの品種
に関わらず共通のネームカバーを使用可能となるので、
ネームカバーの共通化が図れコストを低減できる。ま
た、飾色部がインモールド転写により形成されている場
合に比べて、飾色部の耐久性が高くなる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記飾色部は、レーザービームを照射することによ
り炭化反応させることで発色させてあるので、前記飾色
部に起因したピアノハンドルの面粗さを小さくすること
ができ、操作感触を良好にすることができる。また、前
記飾色部の所望の色品質を実現することが可能となる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記飾色部はピアノハンドルの前面
においてストライプ状に形成された複数の化粧ラインで
あって、各化粧ラインそれぞれは、レーザビームを照射
することにより形成された複数本の平行なラインにより
構成されているので、1つの化粧ラインを1本のライン
で構成する場合に比べてレーザビームのパワーを低減さ
せることが可能で、ピアノハンドルの前面の化粧ライン
に起因した面粗さを小さくすることが可能になり、ピア
ノハンドルの操作感触を良好にすることができる。
【0011】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、前記ピアノハンドルの前面に設けら
れ透明性材料からなるネームカバーと、前記ピアノハン
ドルの後面側に開閉自在に設けられて前記ネームカバー
との間でネームカードを保持する裏蓋とを備えるので、
ネームカバーおよび裏蓋を前記ピアノハンドルの後面側
から取り付けることが可能となり、組立作業を簡素化す
ることができる。
【0012】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記ネームカバーと前記裏蓋と前記ネームカードと
を1ブロック化してなるので、組立作業を簡素化するこ
とが可能になる。
【0013】請求項6の発明は、請求項4または請求項
5の発明において、前記ネームカバーは、前記ネームカ
ードが当接する面に曲率が設けられてなるので、静電気
によりネームカードがネームカバーに付着するのを防ぐ
ことができ、ネームカードの取り替えが容易になる。
【0014】請求項7の発明は、請求項4ないし請求項
6の発明において、前記ネームカバーは、前記ネームカ
ードが当接する面にネームカードの密着を防ぐ密着防止
突起が突設されてなるので、静電気によりネームカード
がネームカバーに付着するのを防ぐことができ、ネーム
カードの取り替えが容易になる。
【0015】請求項8の発明は、請求項4ないし請求項
7の発明において、前記ネームカバーは、前記ピアノハ
ンドルに貫設された窓孔に嵌入されるネームカバー本体
と、前記ピアノハンドルの後面側で前記窓孔の開口周部
に超音波溶着される固定部とを備えるので、ピアノハン
ドルへのネームカバーの接合強度を高めることができ
る。
【0016】請求項9の発明は、請求項1ないし請求項
8の発明において、前記ピアノハンドルは、当該ピアノ
ハンドルの操作にともなって前記押釦ハンドルを押操作
するスイッチ操作リブが一体に突設されてなるので、ピ
アノハンドルを押操作すればピアノハンドルから一体に
突設されたスイッチ操作リブによって押釦ハンドルが押
し込まれるから、スイッチ操作リブを別部材に設けて当
該別部材をピアノハンドルに組み付ける場合に比べて、
ピアノハンドルに対するスイッチ操作リブの位置精度が
高くなるとともに、組立誤差が抑えられる。
【0017】請求項10の発明は、請求項1ないし請求
項9の発明において、前記ピアノハンドルは、前面にお
いて前記軸支部とは反対側に当該ピアノハンドルの操作
側を示す指示突起が突設されてなるので、ピアノハンド
ルに押力を作用させるべき端部が指示突起側であること
が明確に示され、また、手触りでも分かるようになる。
【0018】請求項11の発明は、請求項1ないし請求
項10の発明において、規格化された埋込型の配線器具
の1個モジュール寸法に形成された前記押釦スイッチを
一方向に3個並べて取り付けることのできる取付窓を有
した3個モジュール寸法の取付枠に当該1個モジュール
寸法の押釦スイッチを上記一方向に3個並べて取り付
け、前記取付窓よりも大きく且つ前記3個の押釦スイッ
チの前面を露出する開口窓を有したプレートを前記取付
枠の前面に取着したときに各押釦スイッチに取り付けら
れる前記ピアノハンドルの寸法を前記開口窓を長手方向
に略3等分した寸法としたので、押釦スイッチを3個用
いる場合にも押釦スイッチを1個または2個用いる場合
と共通仕様の取付窓を有する取付枠、プレートが使用で
きて部品の共通化が図れる。
【0019】請求項12の発明は、請求項1ないし請求
項10の発明において、規格化された埋込型の配線器具
の1個モジュール寸法に形成された前記押釦スイッチを
一方向に3個並べて取り付けることのできる取付窓を有
した3個モジュール寸法の取付枠に当該1個モジュール
寸法の押釦スイッチを上記一方向に2個並べて取り付
け、前記取付窓よりも大きく且つ前記2個の押釦スイッ
チの前面を露出する開口窓を有したプレートを前記取付
枠の前面に取着したときに各押釦スイッチに取り付けら
れる前記ピアノハンドルの寸法を前記開口窓を長手方向
に略2等分した寸法としたので、押釦スイッチを2個用
いる場合にも押釦スイッチを1個または3個用いる場合
と共通仕様の取付窓を有する取付枠、プレートが使用で
きて部品の共通化が図れる。
【0020】請求項13の発明は、請求項1ないし請求
項10の発明において、規格化された埋込型の配線器具
の1個モジュール寸法に形成された前記押釦スイッチを
一方向に3個並べて取り付けることのできる取付窓を有
した3個モジュール寸法の取付枠に当該1個モジュール
寸法の押釦スイッチを上記一方向における略中央に1個
取り付け、前記取付窓よりも大きく且つ前記1個の押釦
スイッチの前面を露出する開口窓を有したプレートを前
記取付枠の前面に取着したときに各押釦スイッチに取り
付けられる前記ピアノハンドルの寸法を前記開口窓の長
手方向の寸法に略等しい寸法としたので、押釦スイッチ
を1個用いる場合にも押釦スイッチを2個または3個用
いる場合と共通仕様の取付窓を有する取付枠、プレート
が使用できて部品の共通化が図れる。
【0021】請求項14の発明は、請求項1ないし請求
項13の発明において、前記押釦スイッチに前記接点部
の状態に応じて発光する発光手段を具備し、前記ピアノ
ハンドルに取り付けられて前記発光手段の光を前記ピア
ノハンドルの前面側へ導く導光部材を備え、該導光部材
には、前記光を拡散させるシボ加工が施されてなるの
で、前記ピアノハンドルの前面側で導光部材の前面を均
一に光らせることができ、発光手段の発光の有無に関す
る視認角度が向上する。
【0022】請求項15の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記押釦スイッチに前記接点部の状態に応じて
発光する発光手段を具備し、前記ピアノハンドルに取り
付けられて前記発光手段の光を前記ピアノハンドルの前
面側へ導くプリズムと、前記プリズムの前面側に配設さ
れ表示を行う発光表示部とを備え、該プリズムは、前記
ピアノハンドルの後面側で発光表示部の一部を挟み込ん
だ形で前記ピアノハンドルの後面側に超音波溶着されて
なるので、発光手段と発光表示部との位置がずれていて
も前記発光手段の光を前記ピアノハンドルの前面側へ確
実に導くことができ、また、前記ピアノハンドルへの前
記プリズムの接合強度を高めることができる。
【0023】請求項16の発明は、請求項3記載のピア
ノハンドル式スイッチに用いられるピアノハンドルの製
造方法であって、前記化粧ラインは、レーザビームを前
記ピアノハンドルの前面において単方向にスキャンニン
グして照射することにより形成することを特徴とし、各
化粧ラインの両端をそれぞれ1直線上に揃えることがで
き、ピアノハンドルの見栄えが良くなる。
【0024】請求項17の発明は、請求項6記載のピア
ノハンドル式スイッチに用いられるピアノハンドルの製
造方法であって、前記化粧ラインは、レーザビームを前
記ピアノハンドルの前面において双方向にスキャンニン
グして照射することにより形成することを特徴とし、請
求項16の発明に比べて所定数の化粧ラインを形成する
処理の高速化を図ることができる。
【0025】請求項18の発明は、請求項16または請
求項17記載の発明において、レーザビームをスキャン
ニングして照射することができるレーザマーキング装置
を1個のピアノハンドルに対して同時に複数台用いて複
数の化粧ラインを形成するので、1台のレーザマーキン
グ装置を用いる場合に比べて、所定数の化粧ラインを形
成する処理の高速化を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】まず、本発明の特徴であって後述
の各実施形態に共通する点について説明する。
【0027】図1および図2は本発明のピアノハンドル
式スイッチに用いるピアノハンドル43を示し、図1の
ピアノハンドル43の前面(操作面)には、ピアノハン
ドル43の前後方向に貫設された窓孔252に配設され
たネームカバー253とは別に、複数本の化粧ライン1
15がストライプ状に形成されている。また、図2のピ
アノハンドル43は、窓孔252およびネームカバー2
53が設けられていない点が図1のピアノハンドル43
と相違する。
【0028】ここにおいて、図1および図2に示すピア
ノハンドル43は、着色材を含有した合成樹脂成形品
(例えば、ABS樹脂成形品)により構成されており、
前面(操作面)にレーザビームを照射することによりス
トライプ状に形成された複数本の化粧ライン115を有
している。化粧ライン115は、ピアノハンドル43の
操作面にレーザビームを照射することにより炭化反応さ
せて発色させた飾色部により構成されている。
【0029】しかして、ピアノハンドル43の前面にレ
ーザビームを照射することにより炭化反応させて発色さ
せた化粧ライン115が設けられているので、従来のよ
うにインモールド転写によりピアノハンドル43の前面
に化粧ライン115’を形成する必要がなく、転写用フ
ィルムが不要になるとともに成形に伴うコストの削減を
図ることができ、また、レーザビームを照射することに
より炭化反応させて発色させて形成される化粧ライン1
15は、インモールド転写により形成される化粧ライン
115’の位置精度に比べて精度が高いので良品率が高
くなるから、製造コストを低減でき、低コスト化を図る
ことができる。しかも、化粧ライン115をネームカバ
ー253と独立してピアノハンドル43の前面に設ける
ことができるから、従来のようにネームカバー253’
に化粧ライン115’を設ける必要がなく、ピアノハン
ドル43の大きさやベース色などにより区別されるピア
ノハンドル43の品種に関わらず共通のネームカバー2
53を使用可能となるので、ネームカバー253の共通
化が図れコストを低減できる。また、インモールド転写
により形成された化粧ライン115’に比べて、化粧ラ
イン115の耐久性が高くなる。
【0030】化粧ライン115を形成するにあたって
は、レーザビームをピアノハンドル43の前面に照射し
て樹脂を炭化作用させることによりマーキングを実施す
るレーザマーキング装置(図示せず)を用いた。ここに
おいて、レーザマーキング装置としては、例えば、レー
ザ発振器のビームの発振波形がいわゆるQスイッチパル
スであり、レーザの波長がYAGレーザの波長である
1.06μmであるものを用いることができる。
【0031】ところで、上述のレーザ装置を2台用いる
ことにより、図1における上下方向においてネームカバ
ー253を挟んで上側の領域と下側の領域とで同時に化
粧ライン115を形成することができるので、1つのピ
アノハンドル43に所定数の化粧ライン115を形成す
る処理の高速化を図ることができる。
【0032】また、図3中に右向きの矢印で示すように
レーザービームを単方向(図3における右向き)へスキ
ャンニングすることにより、つまり、化粧ライン115
の左端である始点から右端である終点までスキャンニン
グする度に次の化粧ライン115の左端である始点に戻
って始点から右端の終点までスキャンニングすることに
より、図3における各化粧ライン115の左端、右端そ
れぞれの位置を高精度に揃えることができるから、化粧
ライン115の両端をそれぞれ図3における上下方向に
沿った1直線上に揃えることができ、見栄えがよくな
る。
【0033】また、図4中に右向き、左向きの矢印で示
すようにレーザビームを双方向にスキャンニングするこ
とにより、単方向にスキャンニングする場合に比べて、
1つのピアノハンドル43に所定数の化粧ライン115
を形成する処理の高速化を図ることができる。
【0034】ところで、各化粧ライン115を、図5ま
たは図6に示すように、レーザビームを照射することに
より形成された複数本の平行なライン115aにより構
成すれば、1つの化粧ライン115を1本のラインで構
成する場合に比べてレーザビームのパワーを低減させる
ことが可能で、ピアノハンドル43の前面の化粧ライン
115に起因した面粗さを小さくすることが可能にな
り、ピアノハンドル115の操作感触を良好にすること
ができる。ここに、図5は、1つの化粧ライン115を
3本のライン115aで構成した例、図6は、1つの化
粧ライン115を4本のラインで構成した例である。な
お、後述する各実施形態における各化粧ライン115
は、例えば、幅(図1の上下方向における幅)を0.3
7mm、長さ(図1の左右方向の寸法)を23.5mm
に設定してある。
【0035】なお、化粧ライン115が形成されていな
い部分の表面の面粗さ(RpあるいはRm)は0.5μ
m以下、化粧ライン115と化粧ライン115の周辺部
分とを含めた部分の表面の面粗さ(RpまたはRm)は
10μm以下(つまり、0〜10μm)としてある。ま
た、化粧ライン115は周辺部分よりも色が濃くて該周
辺部分との色差ΔEを3以上としてある。ここに、色差
ΔEは、化粧ライン115の色品質の目安となるもので
あり、化粧ライン115を人間の目で明瞭に視認できる
程度の色差ΔEの下限値として3を設定した。また、化
粧ライン115とその周辺部分とを含めた面の面粗さ
(RpあるいはRm)は、手で触ってざらつきを感じず
且つ良好な光沢感を有する程度の面粗さとして0〜10
μmを設定した。なお、上述の色差ΔE、面粗さの数値
は適宜設定すればよい。
【0036】上述のように、1つの化粧ライン115を
複数本のライン115aで構成する場合は、レーザビー
ムのピアノハンドル43表面でのスポット径、バイトサ
イズ(バイトサイズは、スキャンニング速度とQスイッ
チパルス周波数とから算出される)、レーザパワーの条
件設定により、1つの化粧ライン115当たりのライン
115aの本数に関わらず同等の色品質を確保すること
ができる。また、これらの条件設定は、ピアノハンドル
43のベース色に応じて適宜設定すればよい。
【0037】(実施形態1)本実施形態のピアノハンド
ル式スイッチは、図22に示すように、押釦ハンドル3
2を備え押操作毎に接点部100(図13参照)を反転
させる押釦スイッチよりなるスイッチ本体1と、スイッ
チ本体1の前面(図22の上面)に対向する形で配設さ
れ一端部がスイッチ本体1に枢着されるとともに押釦ハ
ンドル32を押し込み可能なピアノハンドル43とを備
える。スイッチ本体1の器体5は矩形枠状であって器具
取付用の窓孔(取付窓)2aを有した取付枠2に保持さ
れる。また、取付枠2の前面側には取付枠2の窓孔2a
よりも長寸かつ広幅の開口窓120a,130aを備え
るプレート(プレート枠120および化粧プレート13
0)が重ね合わせて配置される。取付枠2は器具取付手
段としての器具取付孔2bを長手方向において3組備え
る。
【0038】以下では、まずスイッチ本体1について図
7ないし図15を用いて説明する。スイッチ本体1の器
体5は直方体状であって、ともに合成樹脂成形品である
前面開口したボディ5bと、ボディ5bの前面側に結合
される後面開口したカバー5aとにより形成される。す
なわち、カバー5aの短手方向の両側壁の後縁からは後
方に向かって組立片3が延設され、組立片3に設けた組
立孔4がボディ5bの短手方向の両側面に形成してある
組立突起6に係合することによりボディ5bとカバー5
aとが結合される。組立突起6にはボディ5bからの突
出寸法をカバー5aに近い側ほど小さくする傾斜面6a
が形成され、カバー5aをボディ5bに近付けるように
力を作用させるだけで組立片3が組立突起6に簡単に結
合されるようにしてある。
【0039】器体5の短手方向の寸法は、大角連用形
(JIS C8304参照)と称する埋込型の配線器具
の施工時に用いる取付枠に3個まで取着可能な寸法に形
成してある。つまり、上述した取付枠2の窓孔2aの長
手方向の寸法は埋込型の配線器具の施工時に用いる取付
枠の窓孔の長手方向の寸法と等しく設定してあり、した
がって、本実施形態に示すスイッチ本体1の器体5の短
手方向の寸法は取付枠2の窓孔2aの長手方向の寸法の
略3分の1の寸法になる。この寸法を大角連用形の配線
器具と同様に、「1個モジュール寸法」と呼ぶ。
【0040】一方、器体5の長手方向の寸法は窓孔2a
の短手方向の寸法に略等しく、器体5の前部を形成する
カバー5aの長手方向の各側面には、取付枠2の窓孔2
aを囲む部位に設けた上記器具取付孔2bに係合可能な
取付爪11a,11bがそれぞれ一対ずつ突設してあ
り、取付爪11a,11bが器具取付孔2bに係合する
ことによって器体5が取付枠2に保持されるようにして
ある。カバー5aの長手方向の一方の側壁には後端が開
放された前後方向の2本の切り込み溝11cが形成さ
れ、両切り込み溝11cの間の部位は厚み方向に可撓性
を有する撓み片11dを形成している。カバー5a内に
おいて撓み片11dの裏面側には空所12が形成され、
撓み片11dをカバー5aの内側に撓ませることによっ
て取付爪11aをカバー5aの側面から弾性的に後退さ
せることが可能になっている。
【0041】したがって、カバー5aの長手方向の一方
の側面に設けた取付爪11bを取付枠2の器具取付孔2
bに挿入するとともに、取付爪11aをカバー5aの側
面から後退させるようにして取付枠2の窓孔2aに器体
5を挿入すれば、器具取付孔2bに取付爪11aが挿入
されて器体5が取付枠2に保持される。また、撓み片1
1dをカバー5aに押し込むようにすれば、取付爪11
aが器具取付孔2bから抜け、取付枠2から器体5を取
り外すことができる。撓み片11dの後端部外側面には
撓み片11dの押し込みを容易にするために押突起11
eが突設されている。取付枠2は後述するように埋込型
の配線器具と同様に壁面などの施工面に取り付けられ、
器体5の後部は施工面に埋設される。
【0042】ところで、ボディ5bの内部空間は長手方
向において3室に区画され、両側の区画は端子が収納さ
れる端子収納室13,14となり、中央部はスイッチ機
構部が収納される中央収納室23を形成している。端子
収納室13には端子板15と2個の鎖錠ばね16と解除
釦17とからなる端子が収納され、端子収納室14には
端子板18と2個の鎖錠ばね19と解除釦21とからな
る端子が収納される。また、端子収納室13,14に対
応するボディ5bの後壁には、図11、図13に示すよ
うに、各一対の電線挿入口13a,14aが貫設され、
各一対の電線挿入口13a,14aの近傍にはそれぞれ
1個ずつの解除孔13b,14bが貫設される。
【0043】鎖錠ばね16,19は、弾性を有する導電
性金属の帯板の両端部をそれぞれ曲成することにより、
中央片16c,19cの両端部に鎖錠片16a,19a
と接触片16b,19bとをそれぞれ形成したものであ
る。鎖錠片16a,19aはJ字状に曲成され、中央片
16c,19cとの連結部位から先端に向かって中央片
16c,19cとの距離を広げるように傾斜する。ま
た、接触片16b,19bはS字状に曲成され、中央片
16c,19cの厚み方向に弾性を有している。
【0044】一方、各端子板15,18は全体形状とし
ては後方に開放されたコ字状であって、前片15a,1
8aおよび前片15a,18aの後方に位置して互いに
対向する押さえ片15b,18bおよび当接片15c,
18cを備える。鎖錠ばね16,19の中央片16c,
19cは平板状であり、端子板15,18の当接片15
c,18cに当接し、鎖錠片16a,19aおよび接触
片16b,19bを押さえ片15b,18bに対向させ
る。端子板15,18および鎖錠ばね16,19と電線
挿入口13a,14aとの位置関係は、上述した電線挿
入口13a,14aから器体5に導入される電線が鎖錠
ばね16,19の鎖錠片16a,19aおよび接触片1
6b,19bと端子板15,18の押さえ片15b,1
8bとの間に挿入されるように設定されている。したが
って、器体5に電線が挿入されると、鎖錠片16a,1
9aおよび接触片16b,19bと端子板15,18の
押さえ片15b,18bとの間で電線が挟持され、鎖錠
片16a,19aの先端が電線の芯線に食い込んで抜止
がなされるとともに、鎖錠片16a,19aおよび接触
片16b,19bによって電線の芯線と端子板15,1
8との電気的接続がなされる。鎖錠ばね16,19のば
ね力を利用して端子ねじを用いることなく電線を接続す
ることができるこの種の構造の端子は速結端子と呼ばれ
ている。速結端子において電線の機械的接続状態および
電気的接続状態として所要の性能を得るには、電線挿入
口13a,14aへの電線の挿入量を一定にする必要が
ある。そこで、電線の絶縁被覆を剥く量が一定であるか
否かを簡単に確認することができるように、ボディ5b
の後面にはゲージ溝22が形成されている。絶縁被覆を
剥くときには電線の端部をゲージ溝22に合わせて絶縁
被覆を剥く量を確認すればよい。
【0045】解除釦17,21はユリア樹脂のような熱
硬化性樹脂を用いて形成され、後部を解除孔13b,1
4bに臨ませる形でボディ5bの各端子収納室13,1
4にそれぞれ収納される。解除釦17,21の一部は鎖
錠ばね16,19の鎖錠片16a,19aに接触可能で
あって、解除孔13b,14bを通してマイナスドライ
バのような工具の先端部で解除釦17,21を押操作す
れば、鎖錠片16a,19aを端子板15,18の押さ
え片15b,18bから引き離して電線の保持力を弱
め、この状態で電線を引き抜くことができる。ここに、
各解除釦17,21は各端子板15,18に対応する各
一対の鎖錠ばね16,19にそれぞれ跨るように配置さ
れ、各端子板15,18に対応する2個ずつの鎖錠ばね
16,19の鎖錠片16a,19aを同時に押すことが
できるようになっている。
【0046】端子収納室14に収納される端子板18に
は、中央収納室23に挿入される接点保持片18dが一
体に形成してあり、接点保持片18dの先端部には中央
収納室23内で固定接点25が設けられる。また、端子
収納室13に収納される端子板15には、中央収納室2
3まで延長される連絡片15dが延出してあり、連絡片
15dの先端部には中央収納室23の後壁内周面に沿っ
て配置される支持片15eが形成されている。連絡片1
5dは当接片15cよりも押さえ片15bよりに位置す
るように形成され、中央収納室23内に配置される接点
保持片18dとの絶縁距離を比較的大きくとってある。
支持片15eには平板状の導電板からなる開閉子24の
後端縁が当接する。開閉子24の後部両側縁には突部2
8が突設され、突部28は中央収納室23内で設けた前
端側が広いV字状の位置規制凹部27に挿入される。し
たがって、開閉子24は支持片15eに後端縁が接触し
た状態で後縁を中心として位置規制凹部27の範囲内で
回動可能になる。開閉子24は接点保持片18dに対向
するように配置され、接点保持片18dに設けた固定接
点25との対向部位には固定接点25とともに接点部1
00を構成する可動接点29を設けてある。つまり、開
閉子24が回動することにより、可動接点29が固定接
点25に接離し、端子板15と端子板18とを電気的に
接続する状態と分離する状態とが選択される。
【0047】上述のように、端子収納室13,14に収
納された各一対の鎖錠ばね16,19はそれぞれ1つの
端子板15,18に対応して配置されているから、各一
対の鎖錠ばね16,19はそれぞれ電気的に接続されて
いる。つまり、接点部100の開閉によって端子収納室
13に収納された端子板15に対応する2個の鎖錠ばね
16と端子収納室14に収納された端子板18に対応す
る2個の鎖錠ばね19との導通、非導通が同時に切り換
えられるから、2個ずつ設けられている鎖錠ばね16,
19の一方を送り配線用の端子として用いることができ
る。
【0048】ここにおいて、本実施形態ではボディ5b
の前端の開口面よりも端子板15,18の前片15a,
18aのほうが前方に突出するように端子板15,18
を配置してあり、端子板15,18がカバー5a側に浮
き上がらないようにするために、カバー5aの内周面に
は端子板15,18の前片15a,18aに当接する押
さえ用ボス53が形成されている。なお、本実施形態に
おいては、ボディ5bの前面開口から端子板15,18
を突出させる寸法は、ボディ5bの後面が略一平面にな
る程度に設定される。
【0049】ところで、両端子板15,18の間にはネ
オンランプからなる位置表示灯L1と限流用の抵抗R1
とを備えた表示ブロックB1が接続される。表示ブロッ
クB1は、3枚の導電板61〜63を同時一体に成形し
た合成樹脂成形品であるブロック本体60を備える。ブ
ロック本体60は前方から見てコ字状に形成され、導電
板61の一端部をへ字状に折曲して形成した接触子61
aをブロック本体60の一方の脚片の先端から突出さ
せ、導電板61の他端部を断面U字状に曲成したかしめ
部61bを上記一方の脚片の基部に突出させてある。ま
た、導電板62の一端部をへ字状に折曲して形成した接
触子62aをブロック本体60の中央片から突出させ、
導電板62の他端部を断面U字状に曲成したかしめ部6
2bをブロック本体60の一側面から突出させてある。
ブロック本体60の同じ側面には導電板63の一端部を
断面U字状に曲成したかしめ部63bも突出する。導電
板63は他端部にも断面U字状に曲成したかしめ部63
aを備え、かしめ部63aはブロック本体60の他方の
脚片の基部に突出させてある。抵抗R1はかしめ部61
bとかしめ部63aとにかしめて接続され、位置表示灯
L1はかしめ部62bとかしめ部63bとにかしめて接
続される。
【0050】ブロック本体60は端子収納室14に対応
する部位でカバー5aに収納され、ブロック本体60か
ら突出する2本の接触子61a,62aは端子板15,
18の前片15a,18aにそれぞれ接触するように配
置される。すなわち、カバー5aの長手方向の一端部に
は後面開口した収納凹所55が形成され、収納凹所55
にブロック本体60が収納される。収納凹所55の一方
の壁面である仕切壁55aには収納凹所55側に突出す
る一対の突条部55b(図15参照)が設けてあり、突
条部55bはブロック本体60を収納凹所55に収納す
るとブロック本体60の脚片の先端に圧接するように形
成されている。したがって、収納凹所55にブロック本
体60を収納すれば、ブロック本体60はカバー5aに
仮保持され、カバー5aをボディ5bに結合する際にブ
ロック本体60を押さえる必要がなく結合作業を容易に
行うことができる。
【0051】ブロック本体60をカバー5aに仮保持さ
せた状態でカバー5aをボディ5bに結合すれば、接触
子61aの先端部が端子板15の前片15aに弾接し、
接触子62aの先端部が端子板18の前片18aに弾接
する。つまり、抵抗R1と位置表示灯L1との直列回路
が両端子板15,18の間に挿入されることになる。し
たがって、スイッチ本体1の内部回路を図示すれば図1
6のようになる。本実施形態では固定接点25と可動接
点29とを1個ずつ備えた単極単投(いわゆる片切)の
接点部100を構成しており、抵抗R1と位置表示灯L
1との直列回路が接点部100に並列接続されるのであ
る。この構成では、接点部100を電源と負荷との間に
挿入して負荷への電源を入切する片切のスイッチとして
用いるとすれば、負荷に電源を供給していないときに位
置表示灯L1が点灯することになる。つまり、負荷とし
て照明負荷を用いるとすれば、照明負荷が消灯している
ときには位置表示灯L1が点灯することによって、暗が
りでもスイッチの位置を容易に確認することができる。
【0052】カバー5aにおいて収納凹所55に対応す
る部位の前壁には、軸部192の間の部位に収納凹所5
5に連通する透孔窓40が形成され、透孔窓40には透
光性を有したランプカバー41が取り付けられる。した
がって、位置表示灯L1の点灯・消灯の状態はランプカ
バー41を通して視認することができる。
【0053】ボディ5bの後面や側面の適宜部位には接
点部100の構成、型式を示す記号、定格容量などを示
す表記56が設けられている。この表記56はボディ5
bを形成する材料に珪素含有無機化合物または珪素を含
有するピグメントを混入しておき、表記56のパターン
が得られるようにレーザビームを照射することで発色さ
せてある。このような表記56を形成する際には、適切
に選択したピグメントにより着色した材料を用いること
で、比較的低強度のレーザビームを用いながらも明確な
コントラストを与えることができる。
【0054】ところで、接点部100は開閉子24を回
動させるために設けた反転ばね30、反転ハンドル3
1、押釦ハンドル32、スライドカム33、復帰ばね3
7とともにスイッチ機構部を構成する。反転ばね30は
コイルスプリングであり、反転ばね30の後端部には開
閉子24の前縁に突設されたばね座片24aが挿入さ
れ、前端部は反転ハンドル31に設けた後面開口した筒
部31a内に収められる。反転ハンドル31はカバー5
aの前面に設けた凹部51の底壁に貫設された貫通孔5
2を通して前端部がカバー5aの前面側に露出する。ま
た、反転ハンドル31の中間部の両側面には前端部が先
細りとなる三角形状の支点突起31bが突設され、貫通
孔52の両側縁に形成され後方に開放された軸受部50
に支点突起31bが枢支されることで、反転ハンドル3
1はカバー5aに対して揺動自在に取り付けられる。つ
まり、反転ハンドル31の前端部をカバー5aの貫通孔
52に後方から挿入するとともに、支点突起31bを軸
受部50に挿入することで、カバー5aに対して反転ハ
ンドル31が揺動自在になる。上述のように反転ハンド
ル31は反転ばね30を介して開閉子24に連結されて
おり、反転ハンドル31が揺動すると揺動範囲の中間で
反転ばね30がもっとも圧縮される位置を通過する。こ
の位置の前後において反転ばね30から開閉子24に作
用するばね力の向きが反転し、反転ばね30のばね力に
より開閉子24が急速に移動するのである。
【0055】ところで、反転ハンドル31において貫通
孔52を通してカバー5aの前面側に露出する部位の両
側部には前方に突出してスライドカム33に掛合する一
対の掛合突起34を突設してある。スライドカム33は
カバー5aに設けた押釦ハンドル32の押操作時に反転
ハンドル31の位置関係に応じて反転ハンドル31の揺
動方向を含む面内において押釦ハンドル32の裏面に沿
ってスライドするように構成されている。スライドカム
33の構成については後述する。
【0056】ところで、押釦ハンドル32は、長手方向
の両外側面の後端部に突出するガイド突起36を備え、
カバー5aの凹部51の両側内周面の後部に前後方向
(図13の上下方向)に沿って形成された案内溝35に
ガイド突起36が挿入されることによって、前後方向に
移動自在かつ前方への抜止がなされている。
【0057】押釦ハンドル32の後面には突起32dが
突設され、板ばねからなる復帰ばね37の平片37bに
穿孔した孔37dに突起32dを挿入することにより、
復帰ばね37が押釦ハンドル32の後面に取り付けられ
る。復帰ばね37は平片37bから後方に向かって開拡
した2つの復帰ばね片37aを一体に延設して形成さ
れ、復帰ばね37のばね片37aの先端が凹部51の底
面に弾接されることにより押釦ハンドル32が前方に向
かって付勢される。
【0058】スライドカム33はポリアセタールのよう
な弾性に富む熱可塑性樹脂によりロ字状に成形してあ
り、対向する側辺部の後面に反転ハンドル31の掛合突
起34に対応する掛合カム体38が突設され、さらに別
の側辺部の中央部に一対のばね片33aがハ字状となる
ように一体に突設された形状を有している。図18のよ
うに押釦ハンドル32の後面に突設された突起32aが
上記両ばね片33aの間に挿入されることによって、押
釦ハンドル32の後面においてスライドカム33が摺動
自在に装着され、かつばね片33aの弾性によってスラ
イドカム33に復帰力が与えられる。
【0059】スイッチ本体1の器体のカバー5aの表面
側端部には、ピアノハンドル43を枢着するために、斜
め前方に突出する一対の軸部192が一体に突設してあ
る。軸部192の前端部はカバー5aの短手方向に沿っ
た円柱状に形成される。ピアノハンドル43の背面の一
端部には、図17に示すように、板ばねにより形成され
た金属製の軸受用ばね191bをはめ込み用穴191a
に装着した軸受部191が設けてある。はめ込み用穴1
91aは内周面の片側に係止穴190を備え、はめ込み
用穴191aに収納される軸受用ばね191bの抜け止
め爪191cを係止して軸受用ばね体191bを固持し
ている。軸受用ばね体191bは先端をはめ込み用穴1
91a内へ突出させるように曲げ形成され、突出部19
1dとはめ込み用穴191aとで軸部192を保持す
る。
【0060】はめ込み用穴191aの開口付近には軸受
用ばね191bの突出部191dが設けてあるから、は
め込み用穴191aの内部よりも開口幅が狭く、スイッ
チ本体1に設けた軸部192を軸受用ばね191bのば
ね力に抗してはめ込み用穴191aに弾性的にはめ込む
と、軸部192と軸受部191とが枢着され、容易には
外れないようにしてある。このように軸部192を軸受
部191に回動自在に嵌め込むことでピアノハンドル4
3を回動自在に枢着することができる。なお、ピアノハ
ンドル43の他端部には後方に向かって抜け止め用の抜
止片43aを突設してある。抜止片43aはカバー5a
の前壁に形成した挿入孔54を通して空所12内に挿入
され、抜止片43aの先端部に設けた係止爪43bが挿
入孔54の周縁に係止されることによって、ピアノハン
ドル43の回動範囲が規制される。挿入孔54は図9の
ように3個並んで設けられている。また、挿入孔54に
近接して設けられている端子板15には、押さえ片15
bから前方に案内片15fが延設され、端子板15に接
続される電線が挿入孔54側に突出することによって抜
止片43aに干渉するのが防止されている。
【0061】上記のようにピアノハンドル43がスイッ
チ本体1に取り付けられることにより、ピアノハンドル
43の上記他端部を押操作すると、軸受部191と軸部
192と枢着部を中心にしてピアノハンドル43が回動
する。ピアノハンドル43の後面には一対の操作用リブ
43cが突設されており、ピアノハンドル43を押操作
すれば上記操作用リブ43cによってスイッチ本体1に
設けた押釦ハンドル32が器体5に押し込まれるのであ
る。
【0062】以下に、上記スイッチ本体1の動作を簡単
に説明する。図18は可動接点29が固定接点25に接
触している状態、すなわち接点部100が閉成された状
態を示しており、反転ハンドル31は図の右側に倒れて
いる。このときスライドカム33はばね片33aにより
移動範囲の中央位置に位置している。この状態からピア
ノハンドル43(図18では図示を省略している)に押
力を作用させると、押釦ハンドル32が復帰ばね37に
抗して器体5に押し込まれ、押釦ハンドル32とともに
スライドカム33が図18の下向きに移動する。このと
きスライドカム33の図中左側の掛合カム体38が反転
ハンドル31の左側の掛合突起34に当接して反転ハン
ドル31の左端部を押すから、反転ハンドル31が支点
突起31bの前端を中心として左回りに回転する。スラ
イドカム33の左側の掛合カム体38は反転ハンドル3
1の左側の掛合突起34よりも左側に位置しており、反
転ハンドル31が回転するのに伴ってスライドカム33
が左方に押されて図19に示すようにスライドカム33
が図中の左側にスライドする。こうして図20のように
反転ハンドル31が図の左側に倒れるようになり、反転
ばね30が反転して開閉子24が反転し、可動接点29
が固定接点25から切り離された状態、すなわち接点部
100が開放状態に反転する。その後、ピアノハンドル
43に作用させた押力を解除すると、図21のように復
帰ばね37のばね力により押釦ハンドル32が押し戻さ
れ、押釦ハンドル32に当接しているピアノハンドル4
3も元の位置に復帰する。また同時に、スライドカム3
3もばね片33aのばね力でスライドして中央位置に復
帰する。
【0063】こうして、接点部100が開放状態となっ
ているときにピアノハンドル43に再び押力を作用させ
ると、上述の動作と同様にして反転ハンドル31を回転
させることができる。ただし、接点部100が開放状態
であるときには、反転ハンドル31の右側の掛合突起3
4がスライドカム33の右側の掛合カム体38に当接す
るから、反転ハンドル31は右回りに回転し、反転ばね
30を介して可動接点29に固定接点25を接触させる
ことになる。こうして接点部100を反転させた後にピ
アノハンドル43から押力を解除すれば、図18に示す
状態に戻る。要するに、本実施形態ではピアノハンドル
43の押操作毎に接点部100が開閉されるのである。
すなわち、スライドカム33と反転ハンドル31の掛合
突起34と復帰ばね37とによって、押釦ハンドル32
の押操作を反転ハンドル31の揺動に変換する変換機構
部が構成される。
【0064】ところで、上述した取付枠2は1個モジュ
ール寸法のスイッチ本体1を3個取り付けることができ
るものであるから、3個用の取付枠2と呼ぶことにす
る。すなわち、取付枠2の窓孔2aの両側の側片には、
スイッチ本体1の取付爪11a,11bが係止される2
個1組の器具取付孔2b,2bが3組ずつ設けてあり、
窓孔2a内でスイッチ本体1の取付位置を3箇所選択で
きるようになっている。ここで、窓孔2aの長手方向に
スイッチ本体1の短手方向を一致させてスイッチ本体1
を取付枠2に取り付ける場合の3つの取付位置を、それ
ぞれ上端位置、中央位置、下端位置と呼ぶことにする。
また、取付枠2に1個モジュール寸法のスイッチ本体1
を1個取り付ける際に用いるピアノハンドル43であっ
て、図22に示すようにプレート(プレート枠120お
よび化粧プレート130)の開口窓120a,130a
を1個で覆う程度の寸法を有したピアノハンドル43を
1個用のピアノハンドル43と呼ぶことにする。同様
に、3個用の取付枠2に1個モジュール寸法のスイッチ
本体1を2個取り付ける際に用いるピアノハンドル43
であって、図43に示すように各スイッチ本体1にそれ
ぞれ取り付けられプレートの開口窓120a,130a
を2個で覆う程度の寸法を有したピアノハンドル43を
2個用のピアノハンドル43と呼ぶことにし、さらに、
3個用の取付枠2に1個モジュール寸法のスイッチ本体
1を2個取り付ける際に用いるピアノハンドル43であ
って、図57に示すように各スイッチ本体1にそれぞれ
取り付けられプレートの開口窓120a,130aを3
個で覆う程度の寸法を有したピアノハンドル43を3個
用のピアノハンドル43と呼ぶことにする。
【0065】上述した3種類のピアノハンドル43の上
下方向(スイッチ本体1の短手方向)の寸法の関係は、
(1個用のピアノハンドル43の上下寸法)≒(2個用
のピアノハンドル43の上下寸法)×2≒(3個用のピ
アノハンドル43の上下寸法)×3になる。また、上述
したようにプレートの開口窓120a,130aは取付
枠2の窓孔2aよりも長寸かつ広幅であり、この窓孔2
aにスイッチ本体1を挿入して取り付けるから、3個用
のピアノハンドル43の上下寸法はスイッチ本体1の上
下寸法よりも大きくなっている。つまり、いずれのピア
ノハンドル43も押釦ハンドル32よりも操作面の面積
が大きく、したがって押釦ハンドル32を押操作するよ
りもピアノハンドル43を押操作するほうが操作が容易
になっている。
【0066】取付枠2の窓孔2aにスイッチ本体1を1
個だけ取り付ける場合を図22ないし図30に示し、1
個用のピアノハンドル43を図31ないし図38に示
す。上述したように、ピアノハンドル43の背面の一端
部に設けられる軸受部191(図17参照)は、スイッ
チ本体1に設けた一対の軸部192に対応するように上
下方向の中央部付近に2つ設けられている。ただし、ピ
アノハンドル43の各軸受部191に取り付けられる軸
受用ばね191bは連続した1部材で形成される。ピア
ノハンドル43は、ピアノハンドル43の2つの軸受部
191にスイッチ本体1の2つの軸部192を嵌め込む
ことにより、スイッチ本体1の上下方向の中心と1個用
のピアノハンドル43の上下方向の中心とが一致するよ
うに取り付けられる。また、1個用のピアノハンドル4
3の背面の他端部には上下方向の中央部付近に2本の抜
止片43aが突設され、各抜止片43aはスイッチ本体
1の上下の挿入孔54に挿入される。
【0067】ところで、図34に示すようにピアノハン
ドル43において軸受部191を設けている一端部にお
いて上下方向の中央部には、ピアノハンドル43をスイ
ッチ本体1に上述のように取り付けたときにスイッチ本
体1のランプカバー41に対応する部位で表示窓112
が設けてあり、この表示窓112には導光部材たるレン
ズ113の先端部分がピアノハンドル43の後面側から
嵌合している。このレンズ113は透光性を有する合成
樹脂製であって、先端部分が表示窓112に嵌合する矩
形平板状の主体113aと、主体113aの端部側両側
面より側方へ突設された側片113bとが一体に形成さ
れている。
【0068】一方、ピアノハンドル43裏面の表示窓1
12の周縁には、図36に示すように先端部分が三つ又
に形成されレンズ113の側片113bに設けた長孔状
の固定孔113cに圧入される圧入リブ112aが突設
されている。つまり、主体113aの先端部分をピアノ
ハンドル43の裏面側から表示窓112に嵌合し、圧入
リブ112aを側片113bの固定孔113cに圧入す
ることで、図35および図38に示すようにレンズ11
3がピアノハンドル43に固定される。そして、スイッ
チ本体1にピアノハンドル43を取り付ければ、図29
および図30に示すようにレンズ113の主体113a
の後端面がスイッチ本体1のランプカバー41に対向配
置され、ランプカバー41から出射された位置表示灯L
1の光が主体113aの後端面から入射し表示窓112
に嵌合させた主体113aの先端面から外部へ照射され
ることになる。なお、レンズ113の主体113aの後
端面にはシボ加工が施してあり、入射した光を拡散させ
て上方向への視野角を拡げているので、位置表示灯L1
の点灯の有無を視認できる角度が広くなっている。
【0069】また、図34に示すようにピアノハンドル
43の上下方向の中央部であって表示窓112よりも上
記他端部側には窓孔252がピアノハンドル43の表裏
に貫設され、この窓孔252にアクリル樹脂のような透
明材料製のネームカバー253がピアノハンドル43の
裏面側から嵌入される。図34および図39および図4
0に示すように、ネームカバー253は矩形平板状であ
って裏面側にネームカード250が収納される収納凹所
253bを有した主部253aと、主部253aの前面
側に主部253aよりも一回り小さい寸法で突設されて
窓孔252に嵌入されるネームカバー本体253cと、
主部253aの長手方向に沿った両側面より側方へ突設
された薄板状の固定部253dと、固定部253dと連
続一体に主部253aの長手方向一端側より側方へ突設
された枢支部253eとが一体成形されている。
【0070】ネームカバー253の枢支部253eには
裏蓋たる扉254が開閉自在に枢支される。この扉25
4は、図34および図39に示すように矩形平板状の主
片254aと、主片254aの一端側両端縁より突設さ
れた一対の脚片254bと、各脚片254bの先端部側
面より突設された軸体254cと、主片254aの他端
側で一対の切欠254dにより分割形成された操作片2
54e及び一対の腕片254fと、各腕片254fの先
端部側面に側方へ向けて突設された突起254gとを具
備する。そして、各脚片254bの軸体254cをネー
ムカバー253の枢支部253eの内側面に開口した軸
受部253fに回動自在に嵌め込んで軸体254cを中
心にネームカバー253の収納凹所253bを開閉でき
るようになっている。そして、扉254の両腕片254
fに設けられた突起254gを、ネームカバー253の
主部253aの裏面側において長手方向に沿った内側面
端部の両側に形成した係合部253gに圧入係合して閉
じた状態を保持するようになっている。
【0071】一方、ピアノハンドル43裏面の窓孔25
2の周縁には、図36に示すように扉254が回動自在
に取着されたネームカバー253を嵌め込む嵌込凹部2
55が形成されている。この嵌込凹部255におけるネ
ームカバー253の固定部253dと対向する部位に
は、窓孔252の長手方向に沿った突条256が突設さ
れている。また、嵌込凹部255の抜止片43aが形成
されている端部側面に係止溝257が設けてあり、この
係止溝257に、図38に示すようにネームカバー25
3の主部253aの端部から突設されているリブ253
hの先端が係止される。つまり、リブ253hを係止溝
257に係止してネームカバー253を嵌込凹部255
に嵌め込めばネームカバー253の仮止めすることがで
き、この仮止め状態で突条256を超音波で溶解するこ
とによりネームカバー253の固定部253dをピアノ
ハンドル43に超音波溶着している。したがって、ピア
ノハンドル43へのネームカバー253の接合強度を高
めることができる。
【0072】しかして、ネームカード250を収納する
場合には操作片254eを引き起こすようにして扉25
4をネームカバー253の裏面側から開いて、ネームカ
ード250をネームカバー253の収納凹所253bに
収納し、この状態で扉254を閉じれば扉254とネー
ムカバー253との間にネームカード250が挟持さ
れ、ピアノハンドル43の窓孔252に嵌入された嵌入
部253c並びに主部253aを通して表側からネーム
カード250の文字、数字、記号が視認できることとな
る。ここで、本実施形態においては、主部253aの収
納凹所253bの底面に曲率を設けてあり、また、主部
253aの収納凹所253b底面側端部には一対の密着
防止突起たるリブ253jが突設されており、図38お
よび図40に示すように収納凹所253bに収納された
ネームカード250をリブ253jによって収納凹所2
53bの底面から浮かせている。すなわち、ネームカー
ド250と収納凹所253bの底面との接触面積が大き
いと静電気によってネームカード250の取り外しが行
い難くなるため、主部253aの収納凹所253bの底
面に曲率を設け、さらにリブ253jによりネームカー
ド250を浮かせることで接触面積を減らし、ネームカ
ード250の取り外しを容易にしているものである。な
お、嵌込凹部255の窓孔252を挟んで対向する両側
部にはスイッチ本体1の押釦ハンドル32を押圧操作す
る一対のスイッチ操作リブ43cが一体に突設されてお
り、ネームカバー253の主部253aにはスイッチ操
作リブ43cが挿通されるリブ挿通孔253iが設けて
あるから、ネームカバー253を取着してもスイッチ操
作リブ43cによる押釦ハンドル32の押圧操作が邪魔
されることはない。また、スイッチ操作リブ43cをピ
アノハンドル43とは別部材に設け当該別部材をピアノ
ハンドル43に組み付ける場合に比べて、ピアノハンド
ル43に対するスイッチ操作リブ43cの位置精度が高
くなるとともに、組立誤差が抑えられる。
【0073】本実施形態では、上述のように扉254を
回動自在に取着してユニット化(ブロック化)したネー
ムカバー253をピアノハンドル43の裏面側に固定す
るようにしたので、従来例のようにネームカバー253
をピアノハンドル43の表面に取着するとともに扉25
4をピアノハンドル43の裏面に取着する構造に比較し
て、ピアノハンドル43にネームカバー253及び扉2
54を組み立てる組立作業を極めて簡素化することがで
きる。
【0074】ピアノハンドル43の前面における上記他
端部には、上下方向の中央位置に置指示突起114が突
設され、ピアノハンドル43に押力を作用させるべき端
部が指示突起114側であることが示されている。ま
た、ピアノハンドル43の前面においてネームカバー2
53の上下両側には、複数本の化粧ライン115がスト
ライプ状に形成してある。化粧ライン115は、ピアノ
ハンドル43を形成する合成樹脂成形品にレーザビーム
の照射して炭化反応させ、他の部分と色差が生じるよう
に発色させることによって形成される。したがって、化
粧ライン115とネームカバー253とは独立している
ので、ネームカバー253を特に必要としない品種では
図41および図42に示すようなピアノハンドル43を
採用してもよい。
【0075】ところで、取付枠2の窓孔2aに2個のス
イッチ本体1を取り付ける場合には、図43ないし図5
0に示すように、上端位置と下端位置とにそれぞれスイ
ッチ本体1を取り付けることになる。各スイッチ本体1
には図51ないし図54に示す2個用のピアノハンドル
43がそれぞれ取り付けられる。2個用のピアノハンド
ル43は3個用のピアノハンドル43と同様に、上下方
向の中央部に2つの軸受部191を備え、取付枠2に対
して上端位置および下端位置に取り付けた各スイッチ本
体1の上下方向の中心位置と、各ピアノハンドル2の上
下方向の中心位置とが一致するように取り付けられる。
その結果、2個用のピアノハンドル43においても上端
位置用と下端位置用とを区別することなく共通して同じ
ものを使用できる。2個用のピアノハンドル43は上下
寸法が1個用のピアノハンドル43と異なるが他の構成
は1個用のピアノハンドル43と同様である。したがっ
て、化粧ライン115とネームカバー253とは独立し
ているので、ネームカバー253を特に必要としない品
種では図55および図56に示すようなピアノハンドル
43を採用してもよい。
【0076】取付枠2の窓孔2aに3個のスイッチ本体
1を取り付ける場合には、図57ないし図65に示すよ
うに、上端位置と中央位置と下端位置とにそれぞれスイ
ッチ本体1を取り付け、各スイッチ本体1にそれぞれ図
66ないし図72に示す3個用のピアノハンドル43を
取り付ける。3個用のピアノハンドル43の背面の一端
部には4個の軸受部191がスイッチ本体1の軸部19
2に対応する一定間隔で設けられる。また、上2個の軸
受部191と下2個の軸受部191とに対応する軸受用
ばね体191bはそれぞれ一体に形成されている。つま
り、4個の軸受部191に対して軸受用ばね体191b
を2部材で実現してある。また、3個用のピアノハンド
ル43では抜止片43aはピアノハンドル43の上下方
向の中央付近に1個ずつ設けられる。
【0077】取付枠2に3個のスイッチ本体1を並設し
た場合、中央位置のスイッチ本体1に取り付けるピアノ
ハンドル43は、中央の2個の軸受部191にスイッチ
本体1の軸部192をはめ込んで取り付ける。つまり、
中央位置のスイッチ本体1についてはスイッチ本体1の
上下方向の中心とピアノハンドル43の上下方向の中心
とが一致する。また、ピアノハンドル43の抜止片43
aはスイッチ本体1の中央の挿入孔54に挿入される。
一方、上端位置のスイッチ本体1に取り付けられるピア
ノハンドル43は、下側の2個の軸受部191にスイッ
チ本体1の軸部192をはめ込んで取り付ける。つま
り、上端位置についてはスイッチ本体1の上下方向の中
心よりもピアノハンドル43の上下方向の中心が上にず
れて位置することになり、ピアノハンドル43の抜止片
43aはスイッチ本体1の上の挿入孔54に挿入され
る。また、下端位置のスイッチ本体1に取り付けられる
ピアノハンドル43は、上側の2個の軸受部191にス
イッチ本体1の軸部192をはめ込んで取り付ける。つ
まり、下端位置についてはスイッチ本体1の上下方向の
中心よりもピアノハンドル43の上下方向の中心が下に
ずれて位置することになり、ピアノハンドル43の抜止
片43aはスイッチ本体1の下の挿入孔54に挿入され
る。なお、ネームカバー253を特に必要としない品種
では図73および図74に示すようなピアノハンドル4
3を採用してもよい。
【0078】以上の説明からわかるように、取付枠2に
3個のスイッチ本体1を取り付ける場合には、上端位置
と下端位置とにおいて、スイッチ本体1の上下方向の中
心がピアノハンドル43の上下方向の中心に一致しな
い。そこで、3個用のピアノハンドル43では、図65
および図71および図72のように、1個用や2個用の
ピアノハンドル43で用いたレンズ113の代わりに透
光材料よりなる表示部140を用いて、表示部140の
背面側に光学的に結合されるプリズム200を設けてあ
る。
【0079】プリズム200は、図69および図72に
示すようにピアノハンドル43の背面側で表示窓112
よりも上下方向に広がる形状に形成され、出射面201
が三角波状をした凹凸形状となっている。凹凸形状とな
った出射面201の背方側から上下両側方に向けて側方
突出プリズム部207が設けてあり、この側方突出プリ
ズム部207は背面部に取付枠2の上端位置に取り付け
られたスイッチ本体1又は下端位置に取り付けられたス
イッチ本体1からの光を入射する入射面203を設け、
入射面203から内部に入った光を側方突出プリズム部
207内の第1の反射面204と、第2の反射面205
で反射させて出射面201から出射させようになってい
る。また凹凸形状の出射面201の背方には取付枠2の
中央位置に取り付けられたスイッチ本体1からの光が入
射する凹部からなる入射面202を設けてあり、この入
射面202の凹部の両側内壁面が傾斜して出射面201
の背方に一端が至って非対称となっており、その傾斜面
がプリズム200内に導光された光の第2の反射面20
5となっている。
【0080】上記の構成のプリズム200は3個用のピ
アノハンドル43の背面側に出射面201が、3個用の
ピアノハンドル43に設けた表示部140に対向するよ
うに超音波溶着により取り付けてある。ここで、本実施
形態の表示部140は光透過性樹脂により形成され、ピ
アノハンドル43の表示窓112にピアノハンドル43
の裏面側から被着されているもので、ピアノハンドル4
3の表示窓112に嵌合する嵌合部140aと、その嵌
合部140aの裏面側両端部から突設され下向きの傾斜
面を有する側部140bとを備え、図72に示すように
側部140bの先端部分が窓孔252の裏面側周縁に係
止され、ピアノハンドル43とプリズム200によって
挟持固定される。すなわち、表示部140とプリズム2
00は何れもピアノハンドル43の裏面側から取り付け
ることができるから、組立作業が簡素化できるものであ
る。なお、表示部140の側部140bに形成された下
向き傾斜面によりプリズム200の非対称の第2の反射
面203と併せて上向き方向の視野角を上げて見や易く
してある。
【0081】しかして、取付枠2の中央位置のスイッチ
本体1に取り付けた3個用のピアノハンドル43におい
ては、入射面202が当該スイッチ本体1の透光窓40
に対向し、また、上端位置のスイッチ本体1に取り付け
られた3個用のピアノハンドル43においては下側の側
方突出プリズム部207の入射面203が当該スイッチ
本体1の透光窓40に対向し、また、下端位置のスイッ
チ本体1に取り付けられた3個用のピアノハンドル43
においては上側の側方突出プリズム部207の入射面2
03が当該スイッチ本体1の透光窓40に対向するもの
である。
【0082】そして、上端位置あるいは下端位置のスイ
ッチ本体1の透光窓40から出射された位置表示灯L1
の光は、入射面203から側方プリズム部207に入射
し、側方突出プリズム部207内で反射して凹凸形状の
出射面201から表示部140に向けて出射するのであ
る。また、中央位置のスイッチ本体1の透光窓40から
出射された光は入射面202から入射し、凹凸形状の出
射面201から表示部140に向けて出射するのであ
る。この場合、出射面201を三角波状の凹凸形状とす
ることで、出射面201から出射する光の出射を偏りを
無くしてほぼ同じ方向にすることができる。そして下端
位置のスイッチ本体1の透光窓40から出た光は対応す
るプリズム200の非対称の第2の反射面203と、表
示部140の入射面である側部140bの下向き傾斜面
とで上向き方向の視野角が上げられ上方向からの視認性
が良くなっているため、良く見えることになる。
【0083】ところで、上述した取付枠2(図22参
照)は壁面のような施工面に対して3種類の取付方法が
選択可能となるように構成してある。図75および図7
6に示す例は、コンクリート壁などに施工する場合であ
って、壁Wに埋込配設された埋込ボックス150に取り
付ける例を示している。取付枠2の上片および下片には
それぞれ埋込ボックス150の開口側に設けた取付舌片
151に螺合するボックスねじを挿通するための長孔2
cが形成されている。また、施工面が木質壁などの場合
には施工面に螺入するねじを用いて取付枠2を直付けす
る場合があるから、直付け用のねじを挿通するためのね
じ挿通孔2dも上片と下片とに形成されている。さら
に、上片および下片には、施工面が石膏ボードのような
パネル材であるときに使用するはさみ金具(図示せず)
の一端部を係止するはさみ金具取付孔2eと、プレート
枠120を取り付ける取付ねじ123を螺合させる取付
ねじ孔2fとが設けてある。
【0084】取付枠2の前面側に取付ねじ123によっ
て取り付けられるプレート枠120は、図81ないし図
84に示すように、ABS樹脂のような合成樹脂によっ
て矩形枠状に形成された成形品であって、上片と下片と
にそれぞれ取付ねじ123が挿通されるねじ挿通孔12
1が設けてある。また、プレート枠120の左片および
右片にはそれぞれ化粧プレート130の係止片131が
挿入係止される係止孔122がそれぞれ3個ずつ設けて
ある。さらに、プレート枠120の四隅には金属製の簡
易耐火プレート(図示せず)を取り付けるためのプレー
ト保持孔125も設けられている。プレート枠120の
周部には全周に亘って段部124が形成される。
【0085】プレート枠120に結合される化粧プレー
ト130は、図85ないし図88に示すように、プレー
ト枠120と同様にABS樹脂のような合成樹脂によっ
て矩形枠状に形成される。また、化粧プレート130の
裏面にはプレート枠120に結合するための係止片13
1が6本突設されている。化粧プレート130は前壁の
外周縁から後方に向かって延設された周壁132を備
え、図77ないし図80に示すように、プレート枠12
0に化粧プレート130を重ね合わせたときに周壁13
2の後縁がプレート枠120の段部124の前面に載る
ようにしてある。なお、プレート枠120および化粧プ
レート130はともに角部に丸みがほとんどなく、アー
ル部分を形成する場合に比較すると金型の製造が容易に
なっている。
【0086】スイッチ本体1を取り付けた取付枠2に取
付ねじ123によってプレート枠120を取り付け、さ
らに化粧プレート130をプレート枠120に結合する
とともに、スイッチ本体1にピアノハンドル43を取り
付けると、プレート枠120および化粧プレート130
の中央部の開口窓120a,130aを通してピアノハ
ンドル43の一部をプレートの前方に突出させることが
でき、この状態でピアノハンドル43を押操作すること
ができることになる。また、化粧プレート130はプレ
ート枠120に対して係止片131によって係合してい
るだけであるから、プレート枠120の下端部に設けた
外し溝126にマイナスドライバのような工具の先端部
を挿入し、プレート枠120から化粧プレート130を
引き離すように力を作用させれば、化粧プレート130
をプレート枠120から外すことができる。したがっ
て、化粧プレート130を取り付けた状態では表面に取
付ねじ123が露出しないようにして優れた外観に仕上
げながらも、メンテナンス時には化粧プレート130を
比較的容易に取り外すことができる。
【0087】(実施形態2)実施形態1では、位置表示
灯L1を設けていたが、用途によっては位置表示灯L1
は必ずしも設けなくてもよい。つまり、位置表示灯L1
が不要な場合には、表示ブロックB1、透孔窓40、ラ
ンプカバー41を省略したスイッチ本体1を採用し、ま
たピアノハンドル43においても表示窓112およびレ
ンズ113、プリズム200、表示部140などを省略
するのである。このように、位置表示灯L1に関連する
部材を実施形態1から省略すれば、部品点数が少なくな
り、第1の実施の形態よりも低コストで提供することが
できる。要するに、用途によっては低価格のスイッチを
利用することができる。
【0088】この構成のスイッチ本体1を図89ないし
図97に示す。スイッチ本体1については、実施形態1
に示した構成から表示ブロックB1、透孔窓40、ラン
プカバー41を省略したものであって、カバー5aのみ
異なる部材を用いれば、他の部材は実施形態1と共通の
部材を用いることができる。
【0089】しかして、本実施形態では、図98および
図99に示すような1個用のピアノハンドル43、図1
00および図101に示すような2個用のピアノハンド
ル43、図102および図103に示すような3個用の
ピアノハンドル43を採用することができる。また、本
実施形態においてもピアノハンドル43の化粧ライン1
15を実施形態1と同様にレーザビームの照射により形
成しているので、ネームカバー253が不要な品種につ
いては、図104および図105に示すような1個用の
ピアノハンドル43、図106および図107に示すよ
うな2個用のピアノハンドル43、図108および図1
09に示すような3個用のピアノハンドル43を採用す
ることができる。他の構成および動作は実施形態1と同
様であるから説明を省略する。 (実施形態3)本実施
形態は、実施形態1とはスイッチ本体1における接点部
100の構成が異なる。
【0090】以下では、まずスイッチ本体1について図
110ないし図118を用いて説明するが、実施形態1
と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0091】本実施形態では、ボディ5bの内部空間は
長手方向において3室に区画され、両側の区画は端子が
収納される端子収納室13,14となり、中央の区画は
端子収納室13,14よりも深く形成されスイッチ機構
部が収納される中央収納室23となる。端子収納室13
には端子板15と2個の鎖錠ばね16と解除釦17とか
らなる端子が収納され、端子収納室14には2個の端子
板18,20と各端子板18,20ごとに設けた2個の
鎖錠ばね19と解除釦21とからなる2個の端子が収納
される。また、端子収納室13,14に対応するボディ
5bの後壁には、図114、図116に示すように、各
一対の電線挿入口13a,14aが貫設され、各一対の
電線挿入口13a,14aの近傍にはそれぞれ1個ずつ
の解除孔13b,14bが貫設される。
【0092】鎖錠ばね16,19は、弾性を有する導電
性金属の帯板の両端部をそれぞれ曲成することにより、
中央片16c,19cの両端部に鎖錠片16a,19a
と接触片16b,19bとをそれぞれ形成したものであ
る。鎖錠片16a,19aはJ字状に曲成され、中央片
16c,19cとの連結部位から先端に向かって中央片
16c,19cとの距離を広げるように傾斜する。ま
た、接触片16b,19bはS字状に曲成され、中央片
16c,19cの厚み方向に弾性を有している。
【0093】一方、各端子板15,18,20は、それ
ぞれ前片15a,18a,20aと、前片15a,18
a,20aの後方に位置して互いに対向する押さえ片1
5b,18b,20bおよび当接片15c,18c,2
0cとを備える。鎖錠ばね16,19の中央片16c,
19cは平板状であり、端子板15,18,20の当接
片15c,18c,20cにそれぞれ当接し、鎖錠片1
6a,19aおよび接触片16b,19bを押さえ片1
5b,18b,20bにそれぞれ対向させる。端子板1
5,18,20および鎖錠ばね16,19と電線挿入口
13a,14aとの位置関係は、上述した電線挿入口1
3a,14aから器体5に導入される電線が鎖錠ばね1
6,19の鎖錠片16a,19aおよび接触片16b,
19bと端子板15,18,20の押さえ片15b,1
8b,20bとの間にそれぞれ挿入されるように設定さ
れている。したがって、器体5に電線が挿入されると、
鎖錠片16a,19aおよび接触片16b,19bと端
子板15,18,20の押さえ片15b,18b,20
bとの間で電線が挟持され、鎖錠片16a,19aの先
端が電線の芯線に食い込んで抜止がなされるとともに、
鎖錠片16a,19aおよび接触片16b,19bによ
って電線の芯線と端子板15,18,20との電気的接
続がなされる。鎖錠ばね16,19のばね力を利用して
端子ねじを用いることなく電線を接続することができる
この種の構造の端子は速結端子と呼ばれている。速結端
子において電線の機械的接続状態および電気的接続状態
として所要の性能を得るには、電線挿入口13a,14
aへの電線の挿入量を一定にする必要がある。そこで、
電線の絶縁被覆を剥く量が一定であるか否かを簡単に確
認することができるように、ボディ5bの後面にはゲー
ジ溝22が形成されている。絶縁被覆を剥くときには電
線の端部をゲージ溝22に合わせて絶縁被覆を剥く量を
確認すればよい。
【0094】解除釦17,21はユリア樹脂のような熱
硬化性樹脂を用いて形成され、後部を解除孔13b,1
4bに臨ませる形でボディ5bの各端子収納室13,1
4にそれぞれ収納される。解除釦17,21の一部は鎖
錠ばね16,19の鎖錠片16a,19aに接触可能で
あって、解除孔13b,14bを通してマイナスドライ
バのような工具の先端部で解除釦17,21を押操作す
れば、鎖錠片16a,19aを端子板15,18,20
の押さえ片15b,18b,20bから引き離して電線
の保持力を弱め、この状態で電線を引き抜くことができ
る。ここに、解除釦17は端子板15に対応する一対の
鎖錠ばね16に跨るように配置され、解除釦21は端子
板18に対応する鎖錠ばね19と端子板20に対応する
鎖錠ばね19とに跨るように配置される。つまり、各解
除釦21は2個ずつの鎖錠ばね16,19の鎖錠片16
a,19aを同時に押すことができるようになってい
る。
【0095】端子収納室14に収納される一方の端子板
18には、中央収納室23に挿入される接点保持片18
dが一体に形成してあり、接点保持片18dの先端部に
は中央収納室23内で固定接点25aが設けられる。ま
た、端子収納室14に収納される他方の端子板20に
は、端子板18に設けた接点保持片18dに対向する部
位まで延長されたL字状の接点保持片20dを備え、接
点保持片20dにおいて中央収納室23に挿入されてい
る部位には、端子板18に設けた固定接点25aに対向
する固定接点25bが設けられている。
【0096】中央収納室23の底部には図示しないリブ
が形成され、リブ上には合成樹脂成形品の中枠57が載
置される。この中枠57によって中央収納室23は前後
に仕切られる。中央収納室23において中枠57の後部
側には電流トランスCT1が収納され、電流トランスC
T1からは1次側および2次側のリード線S1〜S4が
引き出されている。リード線S1〜S4には絶縁材料よ
りなる可撓性を有した保護チューブTが装着され、中枠
57に設けた隙間57aを通してリード線S1〜S4が
中枠57の前方に引き出される。中枠57の前面には支
持板15eが載置される。支持板15eには電流トラン
スCT1の1次側の一方のリード線S1が接続され、1
次側の他方のリード線S2は端子板15に接続される。
電流トランスCT1の2次側のリード線S3,S4は表
示ブロックB6に接続される。
【0097】表示ブロックB6はT字状に形成されたプ
リント基板66を備える。プリント基板66には、ネオ
ンランプからなる位置表示灯L1と、発光ダイオードか
らなるパイロット灯L3と、パイロット灯L3とは逆並
列に接続されるダイオードD1と、位置表示灯L1に直
列接続されるチップ抵抗である抵抗R2と、位置表示灯
L1と抵抗R2との直列回路に並列接続したチップ抵抗
である抵抗R3とが実装される。また、プリント基板6
6の後面には導電板からなる一対の接触子67a,67
bも半田接続される。電流トランスCT1の2次側のリ
ード線S3,S4の間にはパイロット灯L3とダイオー
ドD1との並列回路が接続される。また、接触子67
a,67bは端子板18,20の前片18a,20aに
それぞれ接触するように配置される。
【0098】ところで、中枠57に載置された支持板1
5eには平板状の導電板からなる開閉子24の後端縁が
当接する。開閉子24は中枠57に設けた支持台57b
とボディ5bの内周面との間に配置され、支持台57b
とボディ5bとの対向面に設けた前端側が広いV字状の
位置規制凹部27に、開閉子24の後部両側縁に突設さ
れた一対の突部28がそれぞれ挿入される。したがっ
て、開閉子24は支持板15eに後端縁が接触した状態
で後縁を中心として位置規制凹部27の範囲内で回動可
能になる。また、開閉子24は両接点保持片18d,2
0dの間に配置され、開閉子24の両面には接点保持片
18dに設けた固定接点25aおよび接点保持片20d
に設けた固定接点25bとともに接点部100を構成す
る可動接点29がそれぞれ設けられる。つまり、開閉子
24が回動することにより、可動接点29が両固定接点
25a,25bの一方に選択的に接触し、端子板15を
端子板18に電気的に接続する状態と、端子板15を端
子板20に電気的に接続する状態とが選択される。
【0099】上述のように、端子収納室13に収納され
た一対の鎖錠ばね16は1つの端子板15に対応して配
置されているから、端子板15に接続される一対の電線
は端子板15を介して互いに電気的に接続される。つま
り、接点部100の開閉によって端子収納室13に収納
された端子板15に対応する2個の鎖錠ばね16の一方
を送り配線用の端子として用いることができる。
【0100】ここにおいて、本実施形態ではボディ5b
の前端の開口面よりも端子板15,18,20の前片1
5a,18a,20aのほうが前方に突出するように端
子板15,18,20を配置してあり、端子板15,1
8,20への電線の挿入量は従来構成と同寸法を確保し
ながらも、ボディ5bの前後方向の寸法を従来構成より
も小さくしている。また、カバー5aについては前後方
向の寸法を従来構成と同程度としているが、端子板1
5,18,20がカバー5a側に浮き上がらないように
するために、カバー5aの内周面には端子板15,1
8,20の前片15a,18a,20aに当接する押さ
え用ボス53が形成されている。このような構成によっ
て、電線挿入口13a,14aの近傍における器体5の
前後方向の寸法は従来構成よりも小さくなる。ただし、
ボディ5bの後面の中央部は電線挿入口13a,14a
を設けている両端部よりも後方に突出する突出部7を形
成している。
【0101】上述した表示ブロックB6は、カバー5a
の長手方向の一端部に形成した後面開口する収納凹所5
5に収納される。表示ブロックB6が収納凹所55に収
納されるようにしてカバー5aをボディ5bに結合すれ
ば、接触子67aの先端部が端子板18の前片18aに
弾接し、接触子67bの先端部が端子板20の前片20
aに弾接する。つまり、抵抗R2と位置表示灯L1との
直列回路に抵抗R3を並列接続した回路が両端子板1
5,18の間に挿入されることになる。したがって、ス
イッチ本体1の内部回路を図示すれば図119のように
なる。本実施形態では上述のように、可動接点29を2
つの固定接点25a,25bに選択的に接触させる3路
スイッチとなる接点部100を構成し、可動接点29と
端子板15との間に電流トランスCT1の1次側が挿入
され、2つの固定接点25a,25bの間に位置表示灯
L1を含む回路が挿入されることになる。したがって、
3路スイッチである接点部100の状態に応じて負荷へ
の電源を入切するとすれば、負荷がオフであるときに2
つの固定接点25a,25bの間に電圧が印加されて位
置表示灯L1が点灯し、負荷として照明負荷を用いると
すれば、照明負荷が消灯しているときには位置表示灯L
1が点灯することによって、暗がりでもスイッチの位置
を容易に確認することができる。また、負荷がオンであ
るときには電流トランスCT1の1次側に電流が流れる
からパイロット灯L3が点灯して負荷がオンであること
を示すことになる。
【0102】カバー5aにおいて収納凹所55に対応す
る部位の前壁には、収納凹所55に連通する透孔窓40
が形成され、透孔窓40には透光性を有したランプカバ
ー41が取り付けられる。したがって、位置表示灯L1
およびパイロット灯L3の点灯・消灯の状態はランプカ
バー41を通して視認することができる。
【0103】ボディ5bの後面や側面の適宜部位には接
点部100の構成、型式を示す記号、定格容量などを示
す表記56が設けられている。この表記56はボディ5
bを形成する材料に珪素含有無機化合物または珪素を含
有するピグメントを混入しておき、表記56のパターン
が得られるようにレーザビームを照射することで発色さ
せてある。このような表記56を形成する際には、適切
に選択したピグメントにより着色した材料を用いること
で、比較的低強度のレーザビームを用いながらも明確な
コントラストを与えることができる。
【0104】ところで、接点部100は開閉子24を回
動させるために設けた反転ばね30、反転ハンドル3
1、押釦ハンドル32、スライドカム33、復帰ばね3
7とともにスイッチ機構部を構成する。
【0105】以下に、上記スイッチ本体1の動作を簡単
に説明する。図120は可動接点29が固定接点25a
に接触している状態を示しており、反転ハンドル31は
図の右側に倒れている。このときスライドカム33はば
ね片33aにより移動範囲の中央位置に位置している。
この状態からピアノハンドル43(図120では図示を
省略している)に押力を作用させると、押釦ハンドル3
2が復帰ばね37に抗して器体5に押し込まれ、押釦ハ
ンドル32とともにスライドカム33が図120の下向
きに移動する。このときスライドカム33の図中左側の
掛合カム体38が反転ハンドル31の左側の掛合突起3
4に当接して反転ハンドル31の左端部を押すから、反
転ハンドル31が支点突起31bの前端を中心として左
回りに回転する。スライドカム33の左側の掛合カム体
38は反転ハンドル31の左側の掛合突起34よりも左
側に位置しており、反転ハンドル31が回転するのに伴
ってスライドカム33が左方に押されて図121に示す
ようにスライドカム33が図中の左側にスライドする。
こうして図122のように反転ハンドル31が図の左側
に倒れるようになり、反転ばね30が反転して開閉子2
4が反転し、可動接点29が固定接点25aから切り離
され固定接点25bに接触する状態に反転する。その
後、ピアノハンドル43に作用させた押力を解除する
と、図123のように復帰ばね37のばね力により押釦
ハンドル32が押し戻され、押釦ハンドル32に当接し
ているピアノハンドル43も元の位置に復帰する。また
同時に、スライドカム33もばね片33aのばね力でス
ライドして中央位置に復帰する。
【0106】こうして、可動接点29が固定接点25b
に接触した状態となっているときにピアノハンドル43
に再び押力を作用させると、上述の動作と同様にして反
転ハンドル31を回転させることができる。ただし、可
動接点29が固定接点25bに接触している状態では、
反転ハンドル31の右側の掛合突起34がスライドカム
33の右側の掛合カム体38に当接するから、反転ハン
ドル31は右回りに回転し、反転ばね30を介して可動
接点29を固定接点25bから引き離すことになる。こ
うして接点部100を反転させた後にピアノハンドル4
3から押力を解除すれば、図120に示す状態に戻る。
要するに、本実施形態ではピアノハンドル43の押操作
毎に接点部100が開閉されるのである。すなわち、ス
ライドカム33と反転ハンドル31の掛合突起34と復
帰ばね37とによって、押釦ハンドル32の押操作を反
転ハンドル31の揺動に変換する変換機構部が構成され
る。
【0107】取付枠2の窓孔2aにスイッチ本体1を1
個だけ取り付ける場合の状態を図124ないし図131
に示す。なお、図124ないし図131におけるスイッ
チ本体1には、実施形態1で説明した1個用のピアノハ
ンドル43が取りつけられている。
【0108】また、取付枠2の窓孔2aに2個のスイッ
チ本体1を取り付ける場合には、図132ないし図13
8に示すように、上端位置と下端位置とにそれぞれスイ
ッチ本体1を取り付け、各スイッチ本体1に実施形態1
で説明した2個用のピアノハンドル43をそれぞれ取り
付ける。
【0109】取付枠2の窓孔2aに3個のスイッチ本体
1を取り付ける場合には、図139ないし図146に示
すように、上端位置と中央位置と下端位置とにそれぞれ
スイッチ本体1を取り付け、各スイッチ本体1に実施形
態1で説明した3個用のピアノハンドル43をそれぞれ
取り付ける。
【0110】
【発明の効果】請求項1の発明は、押釦ハンドルが押し
込まれたときに、この押釦ハンドルの押し込み動作にと
もなって反転ハンドルを反転回動させ、この反転ハンド
ルの反転回動に応じて接点部の切り換えを行うようにし
た押釦スイッチと、該押釦スイッチの前面側に軸支部に
より回動自在に取り付けられて前記押釦ハンドルをピア
ノタッチ操作で押圧するピアノハンドルとを備え、前記
ピアノハンドルは、レーザビームを照射することにより
発色させた飾色部が前面に設けられてなるものであり、
ピアノハンドルの前面にレーザビームを照射することに
より発色させた飾色部が設けられているので、従来のよ
うにインモールド転写によりピアノハンドルの前面に飾
色部を形成する必要がなく、転写用フィルムが不要にな
るとともに成形に伴うコストの削減を図ることができ、
また、レーザビームを照射することにより発色させて形
成される飾色部は、インモールド転写により形成される
飾色部の位置精度に比べて精度が高いので良品率が高く
なるから、製造コストを低減でき、低コスト化を図るこ
とができるという効果がある。しかも、飾色部をネーム
カバーと独立してピアノハンドルの前面に設けることが
できるから、従来のようにネームカバーに飾色部を設け
る必要がなく、ピアノハンドルの大きさやベース色など
により区別されるピアノハンドルの品種に関わらず共通
のネームカバーを使用可能となるので、ネームカバーの
共通化が図れコストを低減できるという効果がある。ま
た、飾色部がインモールド転写により形成されている場
合に比べて、飾色部の耐久性が高くなるという効果があ
る。
【0111】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記飾色部は、レーザービームを照射することによ
り炭化反応させることで発色させてあるので、前記飾色
部に起因したピアノハンドルの面粗さを小さくすること
ができ、操作感触を良好にすることができるという効果
がある。また、前記飾色部の所望の色品質を実現するこ
とが可能となるという効果がある。
【0112】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記飾色部はピアノハンドルの前面
においてストライプ状に形成された複数の化粧ラインで
あって、各化粧ラインそれぞれは、レーザビームを照射
することにより形成された複数本の平行なラインにより
構成されているので、1つの化粧ラインを1本のライン
で構成する場合に比べてレーザビームのパワーを低減さ
せることが可能で、ピアノハンドルの前面の化粧ライン
に起因した面粗さを小さくすることが可能になり、ピア
ノハンドルの操作感触を良好にすることができるという
効果がある。
【0113】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、前記ピアノハンドルの前面に設けら
れ透明性材料からなるネームカバーと、前記ピアノハン
ドルの後面側に開閉自在に設けられて前記ネームカバー
との間でネームカードを保持する裏蓋とを備えるので、
ネームカバーおよび裏蓋を前記ピアノハンドルの後面側
から取り付けることが可能となり、組立作業を簡素化す
ることができるという効果がある。
【0114】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記ネームカバーと前記裏蓋と前記ネームカードと
を1ブロック化してなるので、組立作業を簡素化するこ
とが可能になるという効果がある。
【0115】請求項6の発明は、請求項4または請求項
5の発明において、前記ネームカバーは、前記ネームカ
ードが当接する面に曲率が設けられてなるので、静電気
によりネームカードがネームカバーに付着するのを防ぐ
ことができ、ネームカードの取り替えが容易になるとい
う効果がある。
【0116】請求項7の発明は、請求項4ないし請求項
6の発明において、前記ネームカバーは、前記ネームカ
ードが当接する面にネームカードの密着を防ぐ密着防止
突起が突設されてなるので、静電気によりネームカード
がネームカバーに付着するのを防ぐことができ、ネーム
カードの取り替えが容易になるという効果がある。
【0117】請求項8の発明は、請求項4ないし請求項
7の発明において、前記ネームカバーは、前記ピアノハ
ンドルに貫設された窓孔に嵌入されるネームカバー本体
と、前記ピアノハンドルの後面側で前記窓孔の開口周部
に超音波溶着される固定部とを備えるので、ピアノハン
ドルへのネームカバーの接合強度を高めることができる
という効果がある。
【0118】請求項9の発明は、請求項1ないし請求項
8の発明において、前記ピアノハンドルは、当該ピアノ
ハンドルの操作にともなって前記押釦ハンドルを押操作
するスイッチ操作リブが一体に突設されてなるので、ピ
アノハンドルを押操作すればピアノハンドルから一体に
突設されたスイッチ操作リブによって押釦ハンドルが押
し込まれるから、スイッチ操作リブを別部材に設けて当
該別部材をピアノハンドルに組み付ける場合に比べて、
ピアノハンドルに対する操作用リブの位置精度が高くな
るとともに、組立誤差が抑えられるという効果がある。
【0119】請求項10の発明は、請求項1ないし請求
項9の発明において、前記ピアノハンドルは、前面にお
いて前記軸支部とは反対側に当該ピアノハンドルの操作
側を示す指示突起が突設されてなるので、ピアノハンド
ルに押力を作用させるべき端部が指示突起側であること
が明確に示され、また、手触りでも分かるようになる。
【0120】請求項11の発明は、請求項1ないし請求
項10の発明において、規格化された埋込型の配線器具
の1個モジュール寸法に形成された前記押釦スイッチを
一方向に3個並べて取り付けることのできる取付窓を有
した3個モジュール寸法の取付枠に当該1個モジュール
寸法の押釦スイッチを上記一方向に3個並べて取り付
け、前記取付窓よりも大きく且つ前記3個の押釦スイッ
チの前面を露出する開口窓を有したプレートを前記取付
枠の前面に取着したときに各押釦スイッチに取り付けら
れる前記ピアノハンドルの寸法を前記開口窓を長手方向
に略3等分した寸法としたので、押釦スイッチを3個用
いる場合にも押釦スイッチを1個または2個用いる場合
と共通仕様の取付窓を有する取付枠、プレートが使用で
きて部品の共通化が図れるという効果がある。
【0121】請求項12の発明は、請求項1ないし請求
項10の発明において、規格化された埋込型の配線器具
の1個モジュール寸法に形成された前記押釦スイッチを
一方向に3個並べて取り付けることのできる取付窓を有
した3個モジュール寸法の取付枠に当該1個モジュール
寸法の押釦スイッチを上記一方向に2個並べて取り付
け、前記取付窓よりも大きく且つ前記2個の押釦スイッ
チの前面を露出する開口窓を有したプレートを前記取付
枠の前面に取着したときに各押釦スイッチに取り付けら
れる前記ピアノハンドルの寸法を前記開口窓を長手方向
に略2等分した寸法としたので、押釦スイッチを2個用
いる場合にも押釦スイッチを1個または3個用いる場合
と共通仕様の取付窓を有する取付枠、プレートが使用で
きて部品の共通化が図れるという効果がある。
【0122】請求項13の発明は、請求項1ないし請求
項10の発明において、規格化された埋込型の配線器具
の1個モジュール寸法に形成された前記押釦スイッチを
一方向に3個並べて取り付けることのできる取付窓を有
した3個モジュール寸法の取付枠に当該1個モジュール
寸法の押釦スイッチを上記一方向における略中央に1個
取り付け、前記取付窓よりも大きく且つ前記1個の押釦
スイッチの前面を露出する開口窓を有したプレートを前
記取付枠の前面に取着したときに各押釦スイッチに取り
付けられる前記ピアノハンドルの寸法を前記開口窓の長
手方向の寸法に略等しい寸法としたので、押釦スイッチ
を1個用いる場合にも押釦スイッチを2個または3個用
いる場合と共通仕様の取付窓を有する取付枠、プレート
が使用できて部品の共通化が図れるという効果がある。
【0123】請求項14の発明は、請求項1ないし請求
項13の発明において、前記押釦スイッチに前記接点部
の状態に応じて発光する発光手段を具備し、前記ピアノ
ハンドルに取り付けられて前記発光手段の光を前記ピア
ノハンドルの前面側へ導く導光部材を備え、該導光部材
には、前記光を拡散させるシボ加工が施されてなるの
で、前記ピアノハンドルの前面側で導光部材の前面を均
一に光らせることができ、発光手段の発光の有無に関す
る視認角度が向上するという効果がある。
【0124】請求項15の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記押釦スイッチに前記接点部の状態に応じて
発光する発光手段を具備し、前記ピアノハンドルに取り
付けられて前記発光手段の光を前記ピアノハンドルの前
面側へ導くプリズムと、前記プリズムの前面側に配設さ
れ表示を行う発光表示部とを備え、該プリズムは、前記
ピアノハンドルの後面側で発光表示部の一部を挟み込ん
だ形で前記ピアノハンドルの後面側に超音波溶着されて
なるので、発光手段と発光表示部との位置がずれていて
も前記発光手段の光を前記ピアノハンドルの前面側へ確
実に導くことができ、また、ピアノハンドルへの前記プ
リズムの接合強度を高めることができるという効果があ
る。
【0125】請求項16の発明は、請求項3記載のピア
ノハンドル式スイッチに用いられるピアノハンドルの製
造方法であって、前記化粧ラインは、レーザビームを前
記ピアノハンドルの前面において単方向にスキャンニン
グして照射することにより形成するので、各化粧ライン
の両端をそれぞれ1直線上に揃えることができ、ピアノ
ハンドルの見栄えが良くなるという効果がある。
【0126】請求項17の発明は、請求項6記載のピア
ノハンドル式スイッチに用いられるピアノハンドルの製
造方法であって、前記化粧ラインは、レーザビームを前
記ピアノハンドルの前面において双方向にスキャンニン
グして照射することにより形成するので、請求項16の
発明に比べて所定数の化粧ラインを形成する処理の高速
化を図ることができるという効果がある。
【0127】請求項18の発明は、請求項16または請
求項17記載の発明において、レーザビームをスキャン
ニングして照射することができるレーザマーキング装置
を1個のピアノハンドルに対して同時に複数台用いて複
数の化粧ラインを形成するので、レーザマーキング装置
を用いる場合に比べて所定数の化粧ラインを形成する処
理の高速化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピアノハンドルの概略正面図である。
【図2】同上の他のピアノハンドルの概略正面図であ
る。
【図3】同上の製造方法の説明図である。
【図4】同上の製造方法の説明図である。
【図5】同上の化粧ラインの構成例の説明図である。
【図6】同上の化粧ラインの他の構成例の説明図であ
る。
【図7】本発明の実施形態1を示すスイッチ本体の分解
斜視図である。
【図8】同上のスイッチ本体を示す斜視図である。
【図9】同上のスイッチ本体を示す正面図である。
【図10】同上のスイッチ本体を示す下面図である。
【図11】同上のスイッチ本体を示す背面図である。
【図12】同上のスイッチ本体を示す側面図である。
【図13】同上のスイッチ本体を示す断面図である。
【図14】同上のスイッチ本体においてカバーを外した
状態の正面図である。
【図15】同上のスイッチ本体においてボディを外した
状態の背面図である。
【図16】同上の内部回路を示す回路図である。
【図17】同上の軸部近傍を示し、(a)はピアノハン
ドル取付前の断面図、(b)はピアノハンドル取付後の
断面図である。
【図18】同上の動作説明図である。
【図19】同上の動作説明図である。
【図20】同上の動作説明図である。
【図21】同上の動作説明図である。
【図22】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での分解斜視図である。
【図23】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での正面図である。
【図24】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での左側面図である。
【図25】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での右側面図である。
【図26】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での背面図である。
【図27】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での上面図である。
【図28】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での下面図である。
【図29】図23におけるA−A線断面図である。
【図30】図23におけるB−B線断面図である。
【図31】同上に用いるピアノハンドルを示す正面図で
ある。
【図32】図31におけるC−C線断面図である。
【図33】同上に用いる1個用のピアノハンドルの斜視
図である。
【図34】同上に用いる1個用のピアノハンドルの分解
斜視図である。
【図35】同上に用いる1個用のピアノハンドルの背面
側から見た斜視図である。
【図36】同上に用いる1個用のピアノハンドルの背面
側から見た分解斜視図である。
【図37】同上に用いる1個用のピアノハンドルの背面
側から見た斜視図である。
【図38】同上に用いる1個用のピアノハンドルの断面
図である。
【図39】同上におけるネームカバー、扉、ネームカー
ドの分解斜視図である。
【図40】同上におけるネームカバーを示し、(a)は
背面図、(b)は断面図である。
【図41】同上に用いる1個用のピアノハンドルの斜視
図である。
【図42】同上に用いる1個用のピアノハンドルの分解
斜視図である。
【図43】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での分解斜視図である。
【図44】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での正面図である。
【図45】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での左側面図である。
【図46】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での右側面図である。
【図47】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での背面図である。
【図48】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での上面図である。
【図49】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での下面図である。
【図50】図44におけるB−B線断面図である。
【図51】同上に用いる2個用のピアノハンドルを示す
正面図である。
【図52】図51におけるC−C線断面図である。
【図53】同上に用いる2個用のピアノハンドルの斜視
図である。
【図54】同上に用いる2個用のピアノハンドルの分解
斜視図である。
【図55】同上に用いる2個用のピアノハンドルの斜視
図である。
【図56】同上に用いる2個用のピアノハンドルの分解
斜視図である。
【図57】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での分解斜視図である。
【図58】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での正面図である。
【図59】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での左側面図である。
【図60】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での右側面図である。
【図61】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での背面図である。
【図62】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での上面図である。
【図63】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使用
形態での下面図である。
【図64】図58におけるA−A線断面図である。
【図65】図58におけるB−B線断面図である。
【図66】同上に用いる3個用のピアノハンドルを示す
正面図である。
【図67】図66におけるC−C線断面図である。
【図68】同上に用いる3個用のピアノハンドルの斜視
図である。
【図69】同上に用いる3個用のピアノハンドルの分解
斜視図である。
【図70】同上に用いる3個用のピアノハンドルの背面
側から見た斜視図である。
【図71】同上に用いる3個用のピアノハンドルの断面
図である。
【図72】同上に用いる3個用のピアノハンドルの縦断
面図である。
【図73】同上に用いる3個用のピアノハンドルの斜視
図である。
【図74】同上に用いる3個用のピアノハンドルの分解
斜視図である。
【図75】同上の施工例を示す縦断面図である。
【図76】同上の施工例を示す横断面図である。
【図77】同上の施工に用いるプレートの正面図であ
る。
【図78】同上の施工に用いるプレートの一部切欠した
側面図である。
【図79】同上の施工に用いるプレートの背面図であ
る。
【図80】同上の施工に用いるプレートの下面図であ
る。
【図81】同上の施工に用いるプレート枠の正面図であ
る。
【図82】同上の施工に用いるプレート枠の一部切欠し
た側面図である。
【図83】同上の施工に用いるプレート枠の背面図であ
る。
【図84】同上の施工に用いるプレート枠の一部切欠し
た下面図である。
【図85】同上の施工に用いる化粧プレートの背面図で
ある。
【図86】同上の施工に用いる化粧プレートの一部切欠
した側面図である。
【図87】同上の施工に用いる化粧プレートの正面図で
ある。
【図88】同上の施工に用いる化粧プレートの一部切欠
した上面図である。
【図89】本発明の実施形態2を示すスイッチ本体の分
解斜視図である。
【図90】同上のスイッチ本体を示す斜視図である。
【図91】同上のスイッチ本体を示す正面図である。
【図92】同上のスイッチ本体を示す下面図である。
【図93】同上のスイッチ本体を示す背面図である。
【図94】同上のスイッチ本体を示す側面図である。
【図95】同上のスイッチ本体を示す断面図である。
【図96】同上のスイッチ本体においてカバーを外した
状態の正面図である。
【図97】同上のスイッチ本体においてボディを外した
状態の背面図である。
【図98】同上に用いる1個用のピアノハンドルの斜視
図である。
【図99】同上に用いる1個用のピアノハンドルの分解
斜視図である。
【図100】同上に用いる2個用のピアノハンドルの斜
視図である。
【図101】同上に用いる2個用のピアノハンドルの分
解斜視図である。
【図102】同上に用いる3個用のピアノハンドルの斜
視図である。
【図103】同上に用いる3個用のピアノハンドルの分
解斜視図である。
【図104】同上に用いる1個用のピアノハンドルの斜
視図である。
【図105】同上に用いる1個用のピアノハンドルの分
解斜視図である。
【図106】同上に用いる2個用のピアノハンドルの斜
視図である。
【図107】同上に用いる2個用のピアノハンドルの分
解斜視図である。
【図108】同上に用いる3個用のピアノハンドルの斜
視図である。
【図109】同上に用いる3個用のピアノハンドルの分
解斜視図である。
【図110】本発明の実施形態3を示すスイッチ本体の
分解斜視図である。
【図111】同上のスイッチ本体を示す斜視図である。
【図112】同上のスイッチ本体を示す正面図である。
【図113】同上のスイッチ本体を示す下面図である。
【図114】同上のスイッチ本体を示す背面図である。
【図115】同上のスイッチ本体を示す側面図である。
【図116】同上のスイッチ本体を示す断面図である。
【図117】同上のスイッチ本体においてカバーを外し
た状態の正面図である。
【図118】同上のスイッチ本体においてボディを外し
た状態の背面図である。
【図119】同上の内部回路を示す回路図である。
【図120】同上の動作説明図である。
【図121】同上の動作説明図である。
【図122】同上の動作説明図である。
【図123】同上の動作説明図である。
【図124】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での正面図である。
【図125】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での左側面図である。
【図126】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での右側面図である。
【図127】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での背面図である。
【図128】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での上面図である。
【図129】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での下面図である。
【図130】図124におけるA−A線断面図である。
【図131】図124におけるB−B線断面図である。
【図132】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での正面図である。
【図133】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での左側面図である。
【図134】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での右側面図である。
【図135】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での背面図である。
【図136】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での上面図である。
【図137】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での下面図である。
【図138】図132におけるB−B線断面図である。
【図139】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での正面図である。
【図140】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での左側面図である。
【図141】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での右側面図である。
【図142】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での背面図である。
【図143】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での上面図である。
【図144】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使
用形態での下面図である。
【図145】図139におけるA−A線断面図である。
【図146】図139におけるB−B線断面図である。
【図147】従来例を示す分解斜視図である。
【図148】同上の使用形態での正面図である。
【図149】同上の使用形態での正面図である。
【図150】同上の使用形態での正面図である。
【符号の説明】 43 ピアノハンドル 115 化粧ライン 252 窓孔 253 ネームカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G019 AA01 AF33 AM31 CP02 CP24 CY13 JJ02 JJ09 JJ11 SK20 5G023 AA12 CA29 CA50 5G052 AA40 BB01 JA02 JB12 JC05

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押釦ハンドルが押し込まれたときに、こ
    の押釦ハンドルの押し込み動作にともなって反転ハンド
    ルを反転回動させ、この反転ハンドルの反転回動に応じ
    て接点部の切り換えを行うようにした押釦スイッチと、
    該押釦スイッチの前面側に軸支部により回動自在に取り
    付けられて前記押釦ハンドルをピアノタッチ操作で押圧
    するピアノハンドルとを備え、前記ピアノハンドルは、
    レーザビームを照射することにより発色させた飾色部が
    前面に設けられてなることを特徴とするピアノハンドル
    式スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記飾色部は、レーザービームを照射す
    ることにより炭化反応させることで発色させてあること
    を特徴とする請求項1記載のピアノハンドル式スイッ
    チ。
  3. 【請求項3】 前記飾色部はピアノハンドルの前面にお
    いてストライプ状に形成された複数の化粧ラインであっ
    て、各化粧ラインそれぞれは、レーザビームを照射する
    ことにより形成された複数本の平行なラインにより構成
    されてなることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載のピアノハンドル式スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記ピアノハンドルの前面に設けられ透
    明性材料からなるネームカバーと、前記ピアノハンドル
    の後面側に開閉自在に設けられて前記ネームカバーとの
    間でネームカードを保持する裏蓋とを備えることを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のピア
    ノハンドル式スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記ネームカバーと前記裏蓋と前記ネー
    ムカードとを1ブロック化してなることを特徴とする請
    求項4記載のピアノハンドル式スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記ネームカバーは、前記ネームカード
    が当接する面に曲率が設けられてなることを特徴とする
    請求項4または請求項5記載のピアノハンドル式スイッ
    チ。
  7. 【請求項7】 前記ネームカバーは、前記ネームカード
    が当接する面にネームカードの密着を防ぐ密着防止突起
    が突設されてなることを特徴とする請求項4ないし請求
    項6のいずれかに記載のピアノハンドル式スイッチ。
  8. 【請求項8】 前記ネームカバーは、前記ピアノハンド
    ルに貫設された窓孔に嵌入されるネームカバー本体と、
    前記ピアノハンドルの後面側で前記窓孔の開口周部に超
    音波溶着される固定部とを備えることを特徴とする請求
    項4ないし請求項7のいずれかに記載のピアノハンドル
    式スイッチ。
  9. 【請求項9】 前記ピアノハンドルは、当該ピアノハン
    ドルの操作にともなって前記押釦ハンドルを押操作する
    スイッチ操作リブが一体に突設されてなることを特徴と
    する請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のピアノ
    ハンドル式スイッチ。
  10. 【請求項10】 前記ピアノハンドルは、前面において
    前記軸支部とは反対側に当該ピアノハンドルの操作側を
    示す指示突起が突設されてなることを特徴とする請求項
    1ないし請求項9のいずれかに記載のピアノハンドル式
    スイッチ。
  11. 【請求項11】 規格化された埋込型の配線器具の1個
    モジュール寸法に形成された前記押釦スイッチを一方向
    に3個並べて取り付けることのできる取付窓を有した3
    個モジュール寸法の取付枠に当該1個モジュール寸法の
    押釦スイッチを上記一方向に3個並べて取り付け、前記
    取付窓よりも大きく且つ前記3個の押釦スイッチの前面
    を露出する開口窓を有したプレートを前記取付枠の前面
    に取着したときに各押釦スイッチに取り付けられる前記
    ピアノハンドルの寸法を前記開口窓を長手方向に略3等
    分した寸法としたことを特徴とする請求項1ないし請求
    項10のいずれかに記載のピアノハンドル式スイッチ。
  12. 【請求項12】 規格化された埋込型の配線器具の1個
    モジュール寸法に形成された前記押釦スイッチを一方向
    に3個並べて取り付けることのできる取付窓を有した3
    個モジュール寸法の取付枠に当該1個モジュール寸法の
    押釦スイッチを上記一方向に2個並べて取り付け、前記
    取付窓よりも大きく且つ前記2個の押釦スイッチの前面
    を露出する開口窓を有したプレートを前記取付枠の前面
    に取着したときに各押釦スイッチに取り付けられる前記
    ピアノハンドルの寸法を前記開口窓を長手方向に略2等
    分した寸法としたことを特徴とする請求項1ないし請求
    項10のいずれかに記載のピアノハンドル式スイッチ。
  13. 【請求項13】 規格化された埋込型の配線器具の1個
    モジュール寸法に形成された前記押釦スイッチを一方向
    に3個並べて取り付けることのできる取付窓を有した3
    個モジュール寸法の取付枠に当該1個モジュール寸法の
    押釦スイッチを上記一方向における略中央に1個取り付
    け、前記取付窓よりも大きく且つ前記1個の押釦スイッ
    チの前面を露出する開口窓を有したプレートを前記取付
    枠の前面に取着したときに各押釦スイッチに取り付けら
    れる前記ピアノハンドルの寸法を前記開口窓の長手方向
    の寸法に略等しい寸法としたことを特徴とする請求項1
    ないし請求項10のいずれかに記載のピアノハンドル式
    スイッチ。
  14. 【請求項14】 前記押釦スイッチに前記接点部の状態
    に応じて発光する発光手段を具備し、前記ピアノハンド
    ルに取り付けられて前記発光手段の光を前記ピアノハン
    ドルの前面側へ導く導光部材を備え、該導光部材には、
    前記光を拡散させるシボ加工が施されてなることを特徴
    とする請求項1ないし請求項13のいずれかに記載のピ
    アノハンドル式スイッチ。
  15. 【請求項15】 前記押釦スイッチに前記接点部の状態
    に応じて発光する発光手段を具備し、前記ピアノハンド
    ルに取り付けられて前記発光手段の光を前記ピアノハン
    ドルの前面側へ導くプリズムと、前記プリズムの前面側
    に配設され表示を行う発光表示部とを備え、該プリズム
    は、前記ピアノハンドルの後面側で発光表示部の一部を
    挟み込んだ形で前記ピアノハンドルの後面側に超音波溶
    着されてなることを特徴とする請求項11記載のピアノ
    ハンドル式スイッチ。
  16. 【請求項16】 請求項3記載のピアノハンドル式スイ
    ッチに用いられるピアノハンドルの製造方法であって、
    前記化粧ラインは、レーザビームを前記ピアノハンドル
    の前面において単方向にスキャンニングして照射するこ
    とにより形成することを特徴とするピアノハンドルの製
    造方法。
  17. 【請求項17】 請求項6記載のピアノハンドル式スイ
    ッチに用いられるピアノハンドルの製造方法であって、
    前記化粧ラインは、レーザビームを前記ピアノハンドル
    の前面において双方向にスキャンニングして照射するこ
    とにより形成することを特徴とするピアノハンドルの製
    造方法。
  18. 【請求項18】 レーザビームをスキャンニングして照
    射することができるレーザマーキング装置を1個のピア
    ノハンドルに対して同時に複数台用いて複数の化粧ライ
    ンを形成することを特徴とする請求項16または請求項
    17記載のピアノハンドルの製造方法。
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CN105496048A (zh) * 2016-01-27 2016-04-20 珠海格力电器股份有限公司 一种装饰条及电子产品、家用电器和家具
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