JP3826650B2 - ピアノハンドル式スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピアノハンドルの押操作によって接点を反転させるピアノハンドル式スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、押操作可能な押釦ハンドルを有するスイッチ本体の前面側に、スイッチ本体に一端部が枢着され裏面が押釦ハンドルに当接する形でピアノハンドルを配置したピアノハンドル式スイッチが提供されている。ピアノハンドルはピアノの鍵盤と同様に一端部を支点として他端部を押し込むことができる構成になっている。また、ピアノハンドルは押釦ハンドルよりも操作面が大型であって、指以外の部位を用いて押操作することも可能になっている。
【0003】
ところで、スイッチ本体1は図116に示すように、器体5に対して揺動自在に保持された反転ハンドル31を備え、反転ハンドル31の揺動によって接点が反転するように構成されている。また、反転ハンドル31には押釦ハンドル32の押操作が反転機構部を介して伝達され、押釦ハンドル32の押操作毎に反転ハンドル31が交互に反対方向に揺動される。反転ハンドル31と接点とからなるスイッチ機構部は、器体5の左右方向の中央部に収納され、スイッチ機構部を挟んで器体5の左右両側部にはそれぞれ端子が収納される。端子は、コ字状の端子板15,18と、器体5の後面(図116の下面)に開口する電線挿入口13a(図5参照),14aを通して器体5に導入された電線を端子板15,18との間で保持する鎖錠ばね16,19とを備える。つまり、この端子は電線を電線挿入口13a,14aに挿入するだけで鎖錠ばね16,19により電線の抜止および接続とが可能になるものであって速結端子と呼ばれている。
【0004】
この種の速結端子では、電線との電気的接続状態を確保しかつ電線に作用する張力に抗して抜止を確実に行うには、電線挿入口13a,14aからの電線の挿入長さが所定長以上でなければならない。つまり、速結端子において所要の電気的性能および機械的性能を得るために、絶縁被覆電線である電線の先端部において絶縁被覆を剥ぐ長さ寸法は一定寸法に規定されている。言い換えると、電線挿入口13a,14aからの端子板15,18の高さ寸法は電線の挿入長さ以上が必要になる。
【0005】
一方、図116に示す器体5は埋込型配線器具を施工する際に用いる取付枠に取着可能となるように形成されており、この種の器体5ではスイッチボックスのような埋込ボックスの中での電線の引き回しが容易になるように、器体5の前後方向(図116の上下方向)の寸法をできるだけ小さくするのが望ましい。つまり、器体5の前後方向の寸法が小さいほど、スイッチボックスの後壁と器体5の後面との間の空間が大きくなり、この空間内で曲げられる電線の収納が容易になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、器体1はスイッチ機構部が収納された前面開口するボディ5bと、押釦ハンドル32の一部が前面に突出した後面開口するカバー5aとを結合して構成されており、端子板15,18および鎖錠ばね16,19からなる端子もボディ5bに収納されている。ここで、端子板15,18は前面がボディ5bの前面に略一致するようにボディ5b内に収納されている。
【0007】
上述したように、施工性から言えば器体5の前後方向の寸法はできるだけ小さくすることが望ましいが、速結端子では器体内に電線を挿入する一定寸法挿入しなければならないから、端子板15,18の前後方向の寸法を小さくすることはできない。したがって、上述した構成では器体1の前後方向の寸法をこれ以上縮小することはできず、施工性においてやや難点がある。
【0008】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、器体の前後方向の寸法を従来構成よりも縮小したピアノハンドル式スイッチを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、押操作される押釦ハンドルを前面に備え押釦ハンドルの押操作毎に単極単投の接点を交互に反転させるスイッチ機構部を埋込型配線器具に用いる取付枠に取付可能な器体に収納したスイッチ本体と、器体の前面側に押釦ハンドルに対向する形で配置され一端部が器体に枢着されるとともに裏面が押釦ハンドルに当接したピアノハンドルとを設け、前記器体を、両側部に端子が収納されるとともに中央部にスイッチ機構部が収納された前面開口するボディと、ボディの開口側に覆着され前記押釦ハンドルの一部が前面に突出した後面開口するカバーとで形成し、ボディの後面を略一平面上に形成し、前記端子を、スイッチ機構部に電気的に接続した端子板と、ボディの後面に開口する電線挿入口を通して器体に挿入される電線を端子板との間で保持する鎖錠ばねとで構成し、電線挿入口から器体に挿入される電線の延長方向において端子板の一部をボディの開口面からカバー側に突出させる形で端子を器体に収納し、カバーの内周面には端子板の前面に当接することにより端子板のカバー側への浮き上がりを防止する押さえ用ボスを突設したものである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、位置表示のために点灯する位置表示灯を前記器体に収納したものである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記接点の一端に接続された端子と接点に接続されていない別の端子との間に接続されたオン確認灯を前記器体に収納したものである。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記スイッチ機構部に、カバーに揺動可能に保持され揺動に伴って接点を交互に反転させる反転ハンドルと、前記押釦ハンドルの押操作毎に反転ハンドルを交互に反対向きに揺動させる変換機構部とを設け、反転ハンドルの反転に伴って器体の前面から進退する入切駆動片を反転ハンドルに一体に設け、前記ピアノハンドルに、ピアノハンドルの裏面に沿って規定の2位置の間で摺動する表示体と、表示体を前記2位置のうちの一方の位置に向かって付勢する復帰ばねとを設け、前記表示体の裏面に、入切駆動片が器体の前面側に突出するときに入切駆動片に当接し復帰ばねのばね力に抗して表示体を前記2位置のうちの他方の位置に向かって移動させるように傾斜する傾斜面を有した入切突起を突設するとともに、入切駆動片が器体の前面に突出して前記表示体が前記2位置のうちの他方の位置に位置するときに入切駆動片の先端部に係止されて表示体の移動を阻止するようにロックするロック部を設けたものである。
【0013】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、位置表示のために点灯する位置表示灯を前記器体に収納したものである。
【0014】
請求項6の発明は、請求項4の発明において、前記接点の一端に接続された端子と接点に接続されていない別の端子との間に接続されたオン確認灯を前記器体に収納したものである。
【0015】
請求項7の発明は、押操作される押釦ハンドルを前面に備え押釦ハンドルの押操作毎に単極双投の接点を交互に反転させるスイッチ機構部を埋込型配線器具に用いる取付枠に取付可能な器体に収納したスイッチ本体と、器体の前面側に押釦ハンドルに対向する形で配置され一端部が器体に枢着されるとともに裏面が押釦ハンドルに当接したピアノハンドルとを設け、前記器体を、両側部に端子が収納されるとともに中央部にスイッチ機構部が収納された前面開口するボディと、ボディの開口側に覆着され前記押釦ハンドルの一部が前面に突出した後面開口するカバーとで形成し、ボディの後面を略一平面上に形成し、前記端子を、スイッチ機構部に電気的に接続した端子板と、ボディの後面に開口する電線挿入口を通して器体に挿入される電線を端子板との間で保持する鎖錠ばねとで構成し、電線挿入口から器体に挿入される電線の延長方向において端子板の一部をボディの開口面からカバー側に突出させる形で端子を器体に収納し、カバーの内周面には端子板の前面に当接することにより端子板のカバー側への浮き上がりを防止する押さえ用ボスを突設したものである。
【0016】
請求項8の発明は、請求項7の発明において、位置表示のために点灯する位置表示灯を前記器体に収納したものである。
【0017】
請求項9の発明は、請求項7の発明において、前記スイッチ機構部に、カバーに揺動可能に保持され揺動に伴って接点を交互に反転させる反転ハンドルと、前記押釦ハンドルの押操作毎に反転ハンドルを交互に反対向きに揺動させる変換機構部とを設け、反転ハンドルの反転に伴って器体の前面から進退する入切駆動片を反転ハンドルに一体に設け、前記ピアノハンドルに、ピアノハンドルの裏面に沿って規定の2位置の間で摺動する表示体と、表示体を前記2位置のうちの一方の位置に向かって付勢する復帰ばねとを設け、前記表示体の裏面に、入切駆動片が器体の前面側に突出するときに入切駆動片に当接し復帰ばねのばね力に抗して表示体を前記2位置のうちの他方の位置に向かって移動させるように傾斜する傾斜面を有した入切突起を突設するとともに、入切駆動片が器体の前面に突出して前記表示体が前記2位置のうちの他方の位置に位置するときに入切駆動片の先端部に係止されて表示体の移動を阻止するようにロックするロック部を設けたものである。
【0018】
請求項10の発明は、請求項9の発明において、位置表示のために点灯する位置表示灯を前記器体に収納したものである。
【0019】
請求項11の発明は、請求項1ないし請求項10の発明において、前記取付枠が中央部に窓孔を有した矩形枠状であって長手方向に3組の器具取付手段を備え、前記器体の短手方向の外形寸法が前記窓孔の長手方向の略3分の1に形成されるとともに、前記器体が前記取付枠の中央部の1組の器具取付手段に取着され、前記取付枠の前面側には前記窓孔より長寸かつ広幅の開口窓を有するプレートが付設され、前記ピアノハンドルがプレートの開口窓の略全部を閉塞する大きさに形成され、前記取付枠の長手方向において前記器体の中央にピアノハンドルの中央を対向させる形で上記プレートの開口内に前記ピアノハンドルが配置されるものである。
【0020】
請求項12の発明は、請求項1ないし請求項10の発明において、前記取付枠が中央部に窓孔を有した矩形枠状であって長手方向に3組の器具取付手段を備え、前記器体の短手方向の外形寸法が前記窓孔の長手方向の略3分の1に形成されるとともに、前記器体が前記取付枠の長手方向の両端の2組の器具取付手段にそれぞれ取着され、前記取付枠の前面側には前記窓孔より長寸かつ広幅の開口窓を有するプレートが付設され、前記ピアノハンドルがプレートの開口窓を半分ずつ閉塞する大きさに形成され、前記取付枠の長手方向において前記各器体の中央に各ピアノハンドルの中央をそれぞれ対向させる形で上記プレートの開口内に前記ピアノハンドルが配置されるものである。
【0021】
請求項13の発明は、請求項1ないし請求項10の発明において、前記取付枠が中央部に窓孔を有した矩形枠状であって長手方向に3組の器具取付手段を備え、前記器体の短手方向の外形寸法が前記窓孔の長手方向の略3分の1に形成されるとともに、前記器体が前記取付枠の3組の器具取付手段にそれぞれ取着され、前記取付枠の前面側には前記窓孔より長寸かつ広幅の開口窓を有するプレートが付設され、前記ピアノハンドルがプレートの開口窓を3分の1ずつ閉塞する大きさに形成され、前記取付枠の長手方向において前記各器体の中央に各ピアノハンドルの中央を対向させる形で上記プレートの開口内に前記ピアノハンドルが配置されるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本実施形態のピアノハンドル式スイッチは、図16に示すように、押釦ハンドル32を備え押操作毎に接点を反転させるスイッチ本体1と、スイッチ本体1の前面(図16の上面)に対向する形で配設され一端部がスイッチ本体1に枢着されるとともに押釦ハンドル32を押し込み可能なピアノハンドル43とを備える。スイッチ本体1の器体5は矩形枠状であって器具取付用の窓孔2aを有した取付枠2に保持される。また、取付枠2の前面側には取付枠2の窓孔2aよりも長寸かつ広幅の開口窓120a,130aを備えるプレート(プレート枠120および化粧プレート130)が重ね合わせて配置される。取付枠2は器具取付手段としての器具取付孔2bを長手方向において3組備える。
【0023】
以下では、まずスイッチ本体1について図1ないし図9を用いて説明する。スイッチ本体1の器体5は直方体状であって、ともに合成樹脂成形品である前面開口したボディ5bと、ボディ5bの前面側に結合される後面開口したカバー5aとにより形成される。すなわち、カバー5aの短手方向の両側壁の後縁からは後方に向かって組立片3が延設され、組立片3に設けた組立孔4がボディ5bの短手方向の両側面に形成してある組立突起6に係合することによりボディ5bとカバー5aとが結合される。組立突起6にはボディ5bからの突出寸法をカバー5aに近い側ほど小さくする傾斜面6aが形成され、カバー5aをボディ5bに近付けるように力を作用させるだけで組立片3が組立突起6に簡単に結合されるようにしてある。
【0024】
器体5の短手方向の寸法は、大角連用形(JIS C8304参照)と称する埋込型の配線器具の施工時に用いる取付枠に3個まで取着可能な寸法に形成してある。つまり、上述した取付枠2の窓孔2aの長手方向の寸法は埋込型の配線器具の施工時に用いる取付枠の窓孔の長手方向の寸法と等しく設定してあり、したがって、本実施形態に示すスイッチ本体1の器体5の短手方向の寸法は取付枠2の窓孔2aの長手方向の寸法の略3分の1の寸法になる。この寸法を大角連用形の配線器具と同様に、「1個モジュール寸法」と呼ぶ。
【0025】
一方、器体5の長手方向の寸法は窓孔2aの短手方向の寸法に略等しく、器体5の前部を形成するカバー5aの長手方向の各側面には、取付枠2の窓孔2aを囲む部位に設けた上記器具取付孔2bに係合可能な取付爪11a,11bがそれぞれ一対ずつ突設してあり、取付爪11a,11bが器具取付孔2bに係合することによって器体5が取付枠2に保持されるようにしてある。カバー5aの長手方向の一方の側壁には後端が開放された前後方向の2本の切り込み溝11cが形成され、両切り込み溝11cの間の部位は厚み方向に可撓性を有する撓み片11dを形成している。カバー5a内において撓み片11dの裏面側には空所12が形成され、撓み片11dをカバー5aの内側に撓ませることによって取付爪11aをカバー5aの側面から弾性的に後退させることが可能になっている。
【0026】
したがって、カバー5aの長手方向の一方の側面に設けた取付爪11bを取付枠2の器具取付孔2bに挿入するとともに、取付爪11aをカバー5aの側面から後退させるようにして取付枠2の窓孔2aに器体5を挿入すれば、器具取付孔2bに取付爪11aが挿入されて器体5が取付枠2に保持される。また、撓み片11dをカバー5aに押し込むようにすれば、取付爪11aが器具取付孔2bから抜け、取付枠2から器体5を取り外すことができる。撓み片11dの後端部外側面には撓み片11dの押し込みを容易にするために押突起11eが突設されている。取付枠2は後述するように埋込型の配線器具と同様に壁面などの施工面に取り付けられ、器体5の後部は施工面に埋設される。
【0027】
ところで、ボディ5bの内部空間は長手方向において3室に区画され、両側の区画は端子が収納される端子収納室13,14となり、中央部はスイッチ機構部が収納される中央収納室23を形成している。端子収納室13には端子板15と2個の鎖錠ばね16と解除釦17とからなる端子が収納され、端子収納室14には端子板18と2個の鎖錠ばね19と解除釦21とからなる端子が収納される。また、端子収納室13,14に対応するボディ5bの後壁には、図5、図7に示すように、各一対の電線挿入口13a,14aが貫設され、各一対の電線挿入口13a,14aの近傍にはそれぞれ1個ずつの解除孔13b,14bが貫設される。
【0028】
鎖錠ばね16,19は、弾性を有する導電性金属の帯板の両端部をそれぞれ曲成することにより、中央片16c,19cの両端部に鎖錠片16a,19aと接触片16b,19bとをそれぞれ形成したものである。鎖錠片16a,19aはJ字状に曲成され、中央片16c,19cとの連結部位から先端に向かって中央片16c,19cとの距離を広げるように傾斜する。また、接触片16b,19bはS字状に曲成され、中央片16c,19cの厚み方向に弾性を有している。
【0029】
一方、各端子板15,18は、前片15a,18aと、前片15a,18aの後方に位置して互いに対向する押さえ片15b,18bおよび当接片15c,18cとを備える。鎖錠ばね16,19の中央片16c,19cは平板状であり、端子板15,18の当接片15c,18cに当接し、鎖錠片16a,19aおよび接触片16b,19bを押さえ片15b,18bに対向させる。端子板15,18および鎖錠ばね16,19と電線挿入口13a,14aとの位置関係は、上述した電線挿入口13a,14aから器体5に導入される電線が鎖錠ばね16,19の鎖錠片16a,19aおよび接触片16b,19bと端子板15,18の押さえ片15b,18bとの間に挿入されるように設定されている。したがって、器体5に電線が挿入されると、鎖錠片16a,19aおよび接触片16b,19bと端子板15,18の押さえ片15b,18bとの間で電線が挟持され、鎖錠片16a,19aの先端が電線の芯線に食い込んで抜止がなされるとともに、鎖錠片16a,19aおよび接触片16b,19bによって電線の芯線と端子板15,18との電気的接続がなされる。鎖錠ばね16,19のばね力を利用して端子ねじを用いることなく電線を接続することができるこの種の構造の端子は速結端子と呼ばれている。速結端子において電線の機械的接続状態および電気的接続状態として所要の性能を得るには、電線挿入口13a,14aへの電線の挿入量を一定にする必要がある。そこで、電線の絶縁被覆を剥く量が一定であるか否かを簡単に確認することができるように、ボディ5bの後面にはゲージ溝22が形成されている。絶縁被覆を剥くときには電線の端部をゲージ溝22に合わせて絶縁被覆を剥く量を確認すればよい。
【0030】
解除釦17,21はユリア樹脂のような熱硬化性樹脂を用いて形成され、後部を解除孔13b,14bに臨ませる形でボディ5bの各端子収納室13,14にそれぞれ収納される。解除釦17,21の一部は鎖錠ばね16,19の鎖錠片16a,19aに接触可能であって、解除孔13b,14bを通してマイナスドライバのような工具の先端部で解除釦17,21を押操作すれば、鎖錠片16a,19aを端子板15,18の押さえ片15b,18bから引き離して電線の保持力を弱め、この状態で電線を引き抜くことができる。ここに、各解除釦17,21は各端子板15,18に対応する各一対の鎖錠ばね16,19にそれぞれ跨るように配置され、各端子板15,18に対応する2個ずつの鎖錠ばね16,19の鎖錠片16a,19aを同時に押すことができるようになっている。
【0031】
端子収納室14に収納される端子板18には、中央収納室23に挿入される接点保持片18dが一体に形成してあり、接点保持片18dの先端部には中央収納室23内で固定接点25が設けられる。また、端子収納室13に収納される端子板15には、中央収納室23まで延長される連絡片15dが延出してあり、連絡片15dの先端部には中央収納室23の後壁内周面に沿って配置される支持片15eが形成されている。連絡片15dは当接片15cよりも押さえ片15bよりに位置するように形成され、中央収納室23内に配置される接点保持片18dとの絶縁距離を比較的大きくとってある。支持片15eには平板状の導電板からなる開閉子24の後端縁が当接する。開閉子24の後部両側縁には突部28が突設され、突部28は中央収納室23内で設けた前端側が広いV字状の位置規制凹部27に挿入される。したがって、開閉子24は支持片15eに後端縁が接触した状態で後縁を中心として位置規制凹部27の範囲内で回動可能になる。開閉子24は接点保持片18dに対向するように配置され、接点保持片18dに設けた固定接点25との対向部位には固定接点25とともに接点100を構成する可動接点29を設けてある。つまり、開閉子24が回動することにより、可動接点29が固定接点25に接離し、端子板15と端子板18とを電気的に接続する状態と分離する状態とが選択される。
【0032】
上述のように、端子収納室13,14に収納された各一対の鎖錠ばね16,19はそれぞれ1つの端子板15,18に対応して配置されているから、各一対の鎖錠ばね16,19はそれぞれ電気的に接続されている。つまり、接点100の開閉によって端子収納室13に収納された端子板15に対応する2個の鎖錠ばね16と端子収納室14に収納された端子板18に対応する2個の鎖錠ばね19との導通、非導通が同時に切り換えられるから、2個ずつ設けられている鎖錠ばね16,19の一方を送り配線用の端子として用いることができる。
【0033】
ここにおいて、本実施形態ではボディ5bの前端の開口面よりも端子板15,18の前片15a,18aのほうが前方に突出するように端子板15,18を配置してあり、端子板15,18への電線の挿入量は従来構成と同寸法を確保しながらも、ボディ5bの前後方向の寸法を従来構成よりも小さくしている。また、カバー5aについては前後方向の寸法を従来構成と同程度としているが、端子板15,18がカバー5a側に浮き上がらないようにするために、カバー5aの内周面には端子板15,18の前片15a,18aに当接する押さえ用ボス53が形成されている。このような構成によって、電線挿入口13a,14aの近傍における器体5の前後方向の寸法は従来構成よりも小さくなる。また、本実施形態においては、ボディ5bの前面開口から端子板15,18を突出させる寸法は、ボディ5bの後面が略一平面になる程度に設定される。
【0034】
ところで、両端子板15,18の間にはネオンランプからなる位置表示灯L1と限流用の抵抗R1とを備えた表示ブロックB1が接続される。表示ブロックB1は、3枚の導電板61〜63を同時一体に成形した合成樹脂成形品であるブロック本体60を備える。ブロック本体60は前方から見てコ字状に形成され、導電板61の一端部をへ字状に折曲して形成した接触子61aをブロック本体60の一方の脚片の先端から突出させ、導電板61の他端部を断面U字状に曲成したかしめ部61bを上記一方の脚片の基部に突出させてある。また、導電板62の一端部をへ字状に折曲して形成した接触子62aをブロック本体60の中央片から突出させ、導電板62の他端部を断面U字状に曲成したかしめ部62bをブロック本体60の一側面から突出させてある。ブロック本体60の同じ側面には導電板63の一端部を断面U字状に曲成したかしめ部63bも突出する。導電板63は他端部にも断面U字状に曲成したかしめ部63aを備え、かしめ部63aはブロック本体60の他方の脚片の基部に突出させてある。抵抗R1はかしめ部61bとかしめ部63aとにかしめて接続され、位置表示灯L1はかしめ部62bとかしめ部63bとにかしめて接続される。
【0035】
ブロック本体60は端子収納室14に対応する部位でカバー5aに収納され、ブロック本体60から突出する2本の接触子61a,62aは端子板15,18の前片15a,18aにそれぞれ接触するように配置される。すなわち、カバー5aの長手方向の一端部には後面開口した収納凹所55が形成され、収納凹所55にブロック本体60が収納される。収納凹所55の一方の壁面である仕切壁55aには収納凹所55側に突出する一対の突条部55b(図9参照)が設けてあり、突条部55bはブロック本体60を収納凹所55に収納するとブロック本体60の脚片の先端に圧接するように形成されている。したがって、収納凹所55にブロック本体60を収納すれば、ブロック本体60はカバー5aに仮保持され、カバー5aをボディ5bに結合する際にブロック本体60を押さえる必要がなく結合作業を容易に行うことができる。
【0036】
ブロック本体60をカバー5aに仮保持させた状態でカバー5aをボディ5bに結合すれば、接触子61aの先端部が端子板15の前片15aに弾接し、接触子62aの先端部が端子板18の前片18aに弾接する。つまり、抵抗R1と位置表示灯L1との直列回路が両端子板15,18の間に挿入されることになる。したがって、スイッチ本体1の内部回路を図示すれば図10のようになる。本実施形態では固定接点25と可動接点29とを1個ずつ備えた単極単投(いわゆる片切)の接点100を構成しており、抵抗R1と位置表示灯L1との直列回路が接点100に並列接続されるのである。この構成では、接点100を電源と負荷との間に挿入して負荷への電源を入切する片切のスイッチとして用いるとすれば、負荷に電源を供給していないときに位置表示灯L1が点灯することになる。つまり、負荷として照明負荷を用いるとすれば、照明負荷が消灯しているときには位置表示灯L1が点灯することによって、暗がりでもスイッチの位置を容易に確認することができる。
【0037】
カバー5aにおいて収納凹所55に対応する部位の前壁には、軸部192の間の部位に収納凹所55に連通する透孔窓40が形成され、透孔窓40には透光性を有したランプカバー41が取り付けられる。したがって、位置表示灯L1の点灯・消灯の状態はランプカバー41を通して視認することができる。
【0038】
ボディ5bの後面や側面の適宜部位には接点100の構成、型式を示す記号、定格容量などを示す表記56が設けられている。この表記56はボディ5bを形成する材料に珪素含有無機化合物または珪素を含有するピグメントを混入しておき、表記56のパターンが得られるようにレーザビームを照射することで発色させてある。このような表記56を形成する際には、適切に選択したピグメントにより着色した材料を用いることで、比較的低強度のレーザビームを用いながらも明確なコントラストを与えることができる。
【0039】
ところで、接点100は開閉子24を回動させるために設けた反転ばね30、反転ハンドル31、押釦ハンドル32、スライドカム33、復帰ばね37とともにスイッチ機構部を構成する。反転ばね30はコイルスプリングであり、反転ばね30の後端部には開閉子24の前縁に突設されたばね座片24aが挿入され、前端部は反転ハンドル31に設けた後面開口した筒部31a内に収められる。反転ハンドル31はカバー5aの前面に設けた凹部51の底壁に貫設された貫通孔52を通して前端部がカバー5aの前面側に露出する。また、反転ハンドル31の中間部の両側面には前端部が先細りとなる三角形状の支点突起31bが突設され、貫通孔52の両側縁に形成され後方に開放された軸受部50に支点突起31bが枢支されることで、反転ハンドル31はカバー5aに対して揺動自在に取り付けられる。つまり、反転ハンドル31の前端部をカバー5aの貫通孔52に後方から挿入するとともに、支点突起31bを軸受部50に挿入することで、カバー5aに対して反転ハンドル31が揺動自在になる。上述のように反転ハンドル31は反転ばね30を介して開閉子24に連結されており、反転ハンドル31が揺動すると揺動範囲の中間で反転ばね30がもっとも圧縮される位置を通過する。この位置の前後において反転ばね30から開閉子24に作用するばね力の向きが反転し、反転ばね30のばね力により開閉子24が急速に移動するのである。
【0040】
ところで、反転ハンドル31において貫通孔52を通してカバー5aの前面側に露出する部位の両側部には前方に突出してスライドカム33に掛合する一対の掛合突起34を突設してある。スライドカム33はカバー5aに設けた押釦ハンドル32の押操作時に反転ハンドル31の位置関係に応じて反転ハンドル31の揺動方向を含む面内において押釦ハンドル32の裏面に沿ってスライドするように構成されている。スライドカム33の構成については後述する。
【0041】
押釦ハンドル32は、長手方向の両外側面の後端部に突出するガイド突起36を備え、カバー5aの凹部51の両側内周面の後部に前後方向(図7の上下方向)に沿って形成された案内溝35にガイド突起36が挿入されることによって、前後方向に移動自在かつ前方への抜止がなされている。また、上述したように端子板15,18がボディ5bに対して前方に突出しているから、押釦ハンドル32の前後方向の寸法を従来構成よりも小さくしてあり、これによって、押釦ハンドル32の前後方向のストロークを従来構成と同程度に確保しながらも、押釦ハンドル32が端子板15,18に干渉するのを防止している。ただし、押釦ハンドル32の前後方向の寸法を小さくすれば、カバー5aに設けた凹部51の内周面と押釦ハンドル32との接触面積が小さくなり、押釦ハンドル32が前後方向に移動する際にがたつきやすくなる。そこで、本実施形態では押釦ハンドル32の周面を前面に直交するように形成してあり、押釦ハンドル32の押操作時にカバー5bに形成した凹部51の内周面と押釦ハンドル32の周面との接触面積を大きくしてがたつきなく押釦ハンドル32を前後に移動させることを可能にしてある。
【0042】
押釦ハンドル32の後面には突起32dが突設され、板ばねからなる復帰ばね37の平片37bに穿孔した孔37dに突起32dを挿入することにより、復帰ばね37が押釦ハンドル32の後面に取り付けられる。復帰ばね37は平片37bから後方に向かって開拡した2つの復帰ばね片37aを一体に延設して形成され、復帰ばね37のばね片37aの先端が凹部51の底面に弾接されることにより押釦ハンドル32が前方に向かって付勢される。
【0043】
スライドカム33はポリアセタールのような弾性に富む熱可塑性樹脂によりロ字状に成形してあり、対向する側辺部の後面に反転ハンドル31の掛合突起34に対応する掛合カム体38が突設され、さらに別の側辺部の中央部に一対のばね片33aがハ字状となるように一体に突設された形状を有している。図12のように押釦ハンドル32の後面に突設された突起32aが上記両ばね片33aの間に挿入されることによって、押釦ハンドル32の後面においてスライドカム33が摺動自在に装着され、かつばね片33aの弾性によってスライドカム33に復帰力が与えられる。
【0044】
スイッチ本体1の器体のカバー5aの表面側端部には、ピアノハンドル43を枢着するために、斜め前方に突出する一対の軸部192が一体に突設してある。軸部192の前端部はカバー5aの短手方向に沿った円柱状に形成される。ピアノハンドル43の背面の一端部には、図11に示すように、板ばねにより形成された金属製の軸受用ばね191bをはめ込み用穴191aに装着した軸受部191が設けてある。はめ込み用穴191aは内周面の片側に係止穴190を備え、はめ込み用穴191aに収納される軸受用ばね191bの抜け止め爪191cを係止して軸受用ばね体191bを固持している。軸受用ばね体191bは先端をはめ込み用穴191a内へ突出させるように曲げ形成され、突出部191dとはめ込み用穴191aとで軸部192を保持する。
【0045】
はめ込み用穴191aの開口付近には軸受用ばね191bの突出部191dが設けてあるから、はめ込み用穴191aの内部よりも開口幅が狭く、スイッチ本体1に設けた軸部192を軸受用ばね191bのばね力に抗してはめ込み用穴191aに弾性的にはめ込むと、軸部192と軸受部191とが枢着され、容易には外れないようにしてある。このように軸部192を軸受部191に回動自在に嵌め込むことでピアノハンドル43を回動自在に枢着することができる。なお、ピアノハンドル43の他端部には後方に向かって抜け止め用の抜止片43aを突設してある。抜止片43aはカバー5aの前壁に形成した挿入孔54を通して空所12内に挿入され、抜止片43aの先端部に設けた係止爪43bが挿入孔54の周縁に係止されることによって、ピアノハンドル43の回動範囲が規制される。挿入孔54は図3のように3個並んで設けられている。また、挿入孔54に近接して設けられている端子板15には、押さえ片15bから前方に案内片15fが延設され、端子板15に接続される電線が挿入孔54側に突出することによって抜止片43aに干渉するのが防止されている。
【0046】
上記のようにピアノハンドル43がスイッチ本体1に取り付けられることにより、ピアノハンドル43の上記他端部を押操作すると、軸受部191と軸部192と枢着部を中心にしてピアノハンドル43が回動する。ピアノハンドル43の後面にはスイッチ本体1に設けた押釦ハンドル32が当接しており、ピアノハンドル43を押操作すれば押釦ハンドル32が器体5に押し込まれるのである。
【0047】
以下に、上記スイッチ本体1の動作を簡単に説明する。図12は可動接点29が固定接点25に接触している状態、すなわち接点100が閉成された状態を示しており、反転ハンドル31は図の右側に倒れている。このときスライドカム33はばね片33aにより移動範囲の中央位置に位置している。この状態からピアノハンドル43(図12では図示を省略している)に押力を作用させると、押釦ハンドル32が復帰ばね37に抗して器体5に押し込まれ、押釦ハンドル32とともにスライドカム33が図12の下向きに移動する。このときスライドカム33の図中左側の掛合カム体38が反転ハンドル31の左側の掛合突起34に当接して反転ハンドル31の左端部を押すから、反転ハンドル31が支点突起31bの前端を中心として左回りに回転する。スライドカム33の左側の掛合カム体38は反転ハンドル31の左側の掛合突起34よりも左側に位置しており、反転ハンドル31が回転するのに伴ってスライドカム33が左方に押されて図13に示すようにスライドカム33が図中の左側にスライドする。こうして図14のように反転ハンドル31が図の左側に倒れるようになり、反転ばね30が反転して開閉子24が反転し、可動接点29が固定接点25から切り離された状態、すなわち接点100が開放状態に反転する。その後、ピアノハンドル43に作用させた押力を解除すると、図15のように復帰ばね37のばね力により押釦ハンドル32が押し戻され、押釦ハンドル32に当接しているピアノハンドル43も元の位置に復帰する。また同時に、スライドカム33もばね片33aのばね力でスライドして中央位置に復帰する。
【0048】
こうして、接点100が開放状態となっているときにピアノハンドル43に再び押力を作用させると、上述の動作と同様にして反転ハンドル31を回転させることができる。ただし、接点100が開放状態であるときには、反転ハンドル31の右側の掛合突起34がスライドカム33の右側の掛合カム体38に当接するから、反転ハンドル31は右回りに回転し、反転ばね30を介して可動接点29を固定接点25に接触させることになる。こうして接点100を反転させた後にピアノハンドル43から押力を解除すれば、図12に示す状態に戻る。要するに、本実施形態ではピアノハンドル43の押操作毎に接点100が開閉されるのである。すなわち、スライドカム33と反転ハンドル31の掛合突起34と復帰ばね37とによって、押釦ハンドル32の押操作を反転ハンドル31の揺動に変換する変換機構部が構成される。
【0049】
ところで、上述した取付枠2は1個モジュール寸法のスイッチ本体1を3個取り付けることができるものであるから、3個用の取付枠2と呼ぶことにする。すなわち、取付枠2の窓孔2aの両側の側片には、スイッチ本体1の取付爪11a,11bが係止される2個1組の器具取付孔2b,2bが3組ずつ設けてあり、窓孔2a内でスイッチ本体1の取付位置を3箇所選択できるようになっている。ここで、窓孔2aの長手方向にスイッチ本体1の短手方向を一致させてスイッチ本体1を取付枠2に取り付ける場合の3つの取付位置を、それぞれ上端位置、中央位置、下端位置と呼ぶことにする。また、取付枠2に1個モジュール寸法のスイッチ本体1を1個取り付ける際に用いるピアノハンドル43であって、図16に示すようにプレート(プレート枠120および化粧プレート130)の開口窓120a,130aを1個で覆う程度の寸法を有したピアノハンドル43を1個用のピアノハンドル43と呼ぶことにする。同様に、3個用の取付枠2に1個モジュール寸法のスイッチ本体1を2個取り付ける際に用いるピアノハンドル43であって、図27に示すように各スイッチ本体1にそれぞれ取り付けられプレートの開口窓120a,130aを2個で覆う程度の寸法を有したピアノハンドル43を2個用のピアノハンドル43と呼ぶことにし、さらに、3個用の取付枠2に1個モジュール寸法のスイッチ本体1を2個取り付ける際に用いるピアノハンドル43であって、図37に示すように各スイッチ本体1にそれぞれ取り付けられプレートの開口窓120a,130aを3個で覆う程度の寸法を有したピアノハンドル43を3個用のピアノハンドル43と呼ぶことにする。
【0050】
上述した3種類のピアノハンドル43の上下方向(スイッチ本体1の短手方向)の寸法の関係は、(1個用のピアノハンドル43の上下寸法)≒(2個用のピアノハンドル43の上下寸法)×2≒(3個用のピアノハンドル43の上下寸法)×3になる。また、上述したようにプレートの開口窓120a,130aは取付枠2の窓孔2aよりも長寸かつ広幅であり、この窓孔2aにスイッチ本体1を挿入して取り付けるから、3個用のピアノハンドル43の上下寸法はスイッチ本体1の上下寸法よりも大きくなっている。つまり、いずれのピアノハンドル43も押釦ハンドル32よりも操作面の面積が大きく、したがって押釦ハンドル32を押操作するよりもピアノハンドル43を押操作するほうが操作が容易になっている。
【0051】
取付枠2の窓孔2aにスイッチ本体1を1個だけ取り付ける場合を図16ないし図24に示し、1個用のピアノハンドル43を図25、図26に示す。上述したように、ピアノハンドル43の背面の一端部に設けられる軸受部191(図1参照)は、スイッチ本体1に設けた一対の軸部192に対応するように上下方向の中央部付近に2つ設けられている。ただし、ピアノハンドル43の各軸受部191に取り付けられる軸受用ばね191bは連続した1部材で形成される。ピアノハンドル43は、ピアノハンドル43の2つの軸受部191にスイッチ本体1の2つの軸部192を嵌め込むことにより、スイッチ本体1の上下方向の中心と1個用のピアノハンドル43の上下方向の中心とが一致するように取り付けられる。また、1個用のピアノハンドル43の背面の他端部には上下方向の中央部付近に2本の抜止片43aが突設され、各抜止片43aはスイッチ本体1の上下の挿入孔54に挿入される。
【0052】
ところで、ピアノハンドル43において軸受部191を設けている一端部において上下方向の中央部には、ピアノハンドル43をスイッチ本体1に上述のように取り付けたときにスイッチ本体1のランプカバー41に対応する部位で、表示孔112が開口し、表示孔112にはピアノハンドル43の背面側からレンズ113(図23参照)の一部がはめ込んである。レンズ113は位置表示灯L1からの光をピアノハンドル43の前面側に導くように形成された透明合成樹脂の成形品である。
【0053】
ピアノハンドル43の上下方向の中央部であって表示孔112よりも上記他端部側にはネーム取付窓252がピアノハンドル43の表裏に貫設される。ネーム取付窓252は透明合成樹脂の成形品であるネームカバー253で覆われる。ネームカバー253は裏面側でネーム取付窓252の周囲に突出するネーム保持枠225を一体に備え、ピアノハンドル43の背面側に開閉する扉254とともにネーム取付ブロック251を形成する。ネームカバー253においてネーム取付窓252を覆う部位と扉254との間には、スイッチ本体1を用いる回路に関連した名称(負荷名や場所名)を記入するためのネームカード250を保持することができる。したがって、たとえば制御対象となる負荷名(「換気扇」等)あるいは制御対象となる負荷の場所名(「台所」、「玄関」、「廊下」等)をネームカード250に表記し、このネームカード250をピアノハンドル43に取り付けておけば、ネームカバー253を通してネームカード250の表記内容を視認することができ、ピアノハンドル43の操作時に負荷名や場所名を区別することができて便利である。また、ネームカード250はピアノハンドル43に着脱可能であるから、必要に応じて交換することができる。
【0054】
ピアノハンドル43の表面における上記他端部には、上下方向の中央位置に押位置指示突起114が突設され、ピアノハンドル43に押力を作用させるべき端部が押位置指示突起114側であることが示されている。また、ピアノハンドル43の表面においてネームカバー253の上下両側には、左右方向の多数本の平行な直線からなるストライプ状の化粧ライン115を形成してある。化粧ライン115は、ピアノハンドル43の表面に実質的に凹凸が形成されない程度に、ピアノハンドル43を形成する合成樹脂材料をレーザビームの照射で炭化反応させ、他の部分と色差が生じるように発色させることによって形成される。
【0055】
ところで、取付枠2の窓孔2aに2個のスイッチ本体1を取り付ける場合には、図27ないし図34に示すように、上端位置と下端位置とにそれぞれスイッチ本体1を取り付けることになる。各スイッチ本体1には図35および図36に示す2個用のピアノハンドル43がそれぞれ取り付けられる。2個用のピアノハンドル43は3個用のピアノハンドル43と同様に、上下方向の中央部に2つの軸受部191を備え、取付枠2に対して上端位置および下端位置に取り付けた各スイッチ本体1の上下方向の中心位置と、各ピアノハンドル2の上下方向の中心位置とが一致するように取り付けられる。その結果、2個用のピアノハンドル43においても上端位置用と下端位置用とを区別することなく共通して同じものを使用できる。2個用のピアノハンドル43は上下寸法が1個用のピアノハンドル43と異なるが他の構成は1個用のピアノハンドル43と同様である。
【0056】
取付枠2の窓孔2aに3個のスイッチ本体1を取り付ける場合には、図37ないし図45に示すように、上端位置と中央位置と下端位置とにそれぞれスイッチ本体1を取り付け、各スイッチ本体1にそれぞれ図46および図47に示す3個用のピアノハンドル43を取り付ける。3個用のピアノハンドル43の背面の一端部には4個の軸受部191がスイッチ本体1の軸部192に対応する一定間隔で設けられる。また、上2個の軸受部191と下2個の軸受部191とに対応する軸受用ばね体191bはそれぞれ一体に形成されている。つまり、4個の軸受部191に対して軸受用ばね体191bを2部材で実現してある。また、3個用のピアノハンドル43では抜止片43aはピアノハンドル43の上下方向の中央付近に1個ずつ設けられる。
【0057】
取付枠2に3個のスイッチ本体1を並設した場合、中央位置のスイッチ本体1に取り付けるピアノハンドル43は、中央の2個の軸受部191にスイッチ本体1の軸部192をはめ込んで取り付ける。つまり、中央位置のスイッチ本体1についてはスイッチ本体1の上下方向の中心とピアノハンドル43の上下方向の中心とが一致する。また、ピアノハンドル43の抜止片43aはスイッチ本体1の中央の挿入孔54に挿入される。一方、上端位置のスイッチ本体1に取り付けられるピアノハンドル43は、下側の2個の軸受部191にスイッチ本体1の軸部192をはめ込んで取り付ける。つまり、上端位置についてはスイッチ本体1の上下方向の中心よりもピアノハンドル43の上下方向の中心が上にずれて位置することになり、ピアノハンドル43の抜止片43aはスイッチ本体1の上の挿入孔54に挿入される。また、下端位置のスイッチ本体1に取り付けられるピアノハンドル43は、上側の2個の軸受部191にスイッチ本体1の軸部192をはめ込んで取り付ける。つまり、下端位置についてはスイッチ本体1の上下方向の中心よりもピアノハンドル43の上下方向の中心が下にずれて位置することになり、ピアノハンドル43の抜止片43aはスイッチ本体1の下の挿入孔54に挿入される。
【0058】
以上の説明からわかるように、取付枠2に3個のスイッチ本体1を取り付ける場合には、上端位置と下端位置とにおいて、スイッチ本体1の上下方向の中心がピアノハンドル43の上下方向の中心に一致しない。そこで、3個用のピアノハンドル43では、図45のように、1個用や2個用のピアノハンドル43よりもレンズ113の厚みを小さくし、レンズ113の背面側に光学的に結合されるプリズム200を設けてある。プリズム200はピアノハンドル43の背面側で表示孔112よりも上下方向に広がる形状に形成され、ランプカバー41の位置が表示孔112に対して上下にずれている場合でも、位置表示灯L1からの光をレンズ113に導く形状に形成されている。このように、3個用のピアノハンドル43では、上端位置および下端位置において、上下方向の中心位置がスイッチ本体1の上下方向の中心位置とはずれるが、ピアノハンドル43に設けたプリズム200の機能によって、位置表示灯L1の光を表示孔112の位置に導くことができる。また、ピアノハンドル43に4個の軸受部191を設け、かつスイッチ本体1に3個の挿入孔43aを形成していることによって、3個用のピアノハンドル43についても、上端位置、中央位置、下端位置を区別することなく共通の部材を用いることができる。
【0059】
ところで、上述した取付枠2は壁面のような施工面に対して3種類の取付方法が選択可能となるように構成してある。図48および図49に示す例は、コンクリート壁などに施工する場合であって、壁Wに埋込配設された埋込ボックス150に取り付ける例を示している。取付枠2の上片および下片にはそれぞれ埋込ボックス150の開口側に設けた取付舌片151に螺合するボックスねじを挿通するための長孔2cが形成されている。また、施工面が木質壁などの場合には施工面に螺入するねじを用いて取付枠2を直付けする場合があるから、直付け用のねじを挿通するためのねじ挿通孔2dも上片と下片とに形成されている。さらに、上片および下片には、施工面が石膏ボードのようなパネル材であるときに使用するはさみ金具(図示せず)の一端部を係止するはさみ金具取付孔2eと、プレート枠120を取り付ける取付ねじ123を螺合させる取付ねじ孔2fとが設けてある。
【0060】
はさみ金具90(図79,図80参照)は、一端部をはさみ金具取付孔2eに引っ掛けることにより取付枠2に対して枢支され、長孔2cを通してはさみ金具に螺合する引締ねじ91を進退させることによって他端部と取付枠2との距離を変化させることができるものである。はさみ金具90はL字状に形成されており、上記一端部を取付枠2のはさみ金具取付孔2eに挿入したときに、上記他端部が取付枠2の上片ないし下片に対向する。したがって、施工面がパネル材であるときには取付用の孔を施工面に形成しておき、引締ねじ91を緩めた状態で、はさみ金具90を孔に挿入し、その後、引締ねじ91を締め付けるようにすれば、取付枠2とはさみ金具90との間で孔の周部を挟持して取付枠2を施工面に固定することができる。また、はさみ金具90の上記他端部において取付枠2と対向する面には摩擦を大きくするための凹凸部92が形成されている。
【0061】
取付枠2の前面側に取付ねじ123によって取り付けられるプレート枠120は、図54ないし図57に示すように、ABS樹脂のような合成樹脂によって矩形枠状に形成された成形品であって、上片と下片とにそれぞれ取付ねじ123が挿通されるねじ挿通孔121が設けてある。また、プレート枠120の左片および右片にはそれぞれ化粧プレート130の係止片131が挿入係止される係止孔122がそれぞれ3個ずつ設けてある。さらに、プレート枠120の四隅には金属製の簡易耐火プレート(図示せず)を取り付けるためのプレート保持孔122も設けられている。プレート枠120の周部には全周に亘って段部124が形成される。
【0062】
プレート枠120に結合される化粧プレート130は、図58ないし図61に示すように、プレート枠120と同様にABS樹脂のような合成樹脂によって矩形枠状に形成される。また、化粧プレート130の裏面にはプレート枠120に結合するための係止片131が6本突設されている。化粧プレート130は前壁の外周縁から後方に向かって延設された周壁132を備え、図50ないし図53に示すように、プレート枠120に化粧プレート130を重ね合わせたときに周壁132の後縁がプレート枠120の段部124の前面に載るようにしてある。なお、プレート枠120および化粧プレート130はともに角部に丸みがほとんどなく、アール部分を形成する場合に比較すると金型の製造が容易になっている。
【0063】
スイッチ本体1を取り付けた取付枠2に取付ねじ123によってプレート枠120を取り付け、さらに化粧プレート130をプレート枠120に結合するとともに、スイッチ本体1にピアノハンドル43を取り付けると、プレート枠120および化粧プレート130の中央部の開口窓120a,130aを通してピアノハンドル43の一部をプレートの前方に突出させることができ、この状態でピアノハンドル43を押操作することができることになる。また、化粧プレート130はプレート枠120に対して係止片131によって係合しているだけであるから、プレート枠120の下端部に設けた外し溝126にマイナスドライバのような工具の先端部を挿入し、プレート枠120から化粧プレート130を引き離すように力を作用させれば、化粧プレート130をプレート枠120から外すことができる。したがって、化粧プレート130を取り付けた状態では表面に取付ねじ123が露出しないようにして優れた外観に仕上げながらも、メンテナンス時には化粧プレート130を比較的容易に取り外すことができる。
【0064】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、位置表示灯L1を設けていたが、用途によっては位置表示灯L1は必ずしも設けなくてもよい。つまり、位置表示灯L1が不要な場合には、表示ブロックB1、透孔窓40、ランプカバー41を省略したスイッチ本体1を採用し、またピアノハンドル43においても表示孔112およびレンズ113を省略するのである。このように、位置表示灯L1に関連する部材を第1の実施の形態から省略すれば、部品点数が少なくなり、第1の実施の形態よりも低コストで提供することができる。要するに、用途によっては低価格のスイッチを利用することができる。
【0065】
この構成のスイッチ本体1を図62ないし図70に示す。スイッチ本体1については、第1の実施の形態に示した構成から表示ブロックB1、透孔窓40、ランプカバー41を省略したものであって、カバー5aのみ異なる部材を用いれば、他の部材は第1の実施の形態と共通の部材を用いることができる。他の構成および動作は第1の実施の形態と同様であるから説明を省略する。
【0066】
(第3の実施の形態)
本実施形態は、図71および図72に示すように、外観は第1の実施の形態と同様であるが、第1の実施の形態とは異なる構成の表示ブロックB2を用いたものである。また、端子収納室14には2個の端子板18,81を収納してある。各端子板18,81にはそれぞれ鎖錠ばね19,82が1個ずつ設けられ、端子収納室14に対応してボディ5bに設けた2個の電線挿入口14aから導入される電線が、端子板18と鎖錠ばね19とで構成された端子と、端子板81と鎖錠ばね82とで構成された端子とにそれぞれ接続される。両端子板18,81はそれぞれ全体としてはコ字状に形成され、それぞれ前片18a,81aに対して押さえ片818,81bおよび当接片18c,81cがほぼ直交する形で形成されている。また、両端子板18,81は端子収納室14内に設けた仕切リブ14cによって位置決めされている。ただし、端子収納室14に配置した解除釦21は両鎖錠ばね19,82に共用される。端子板18には固定接点25(図7参照)を保持する接点保持片(図7参照)が延設される。また、端子板81は接点100には接続されていない。
【0067】
本実施形態の内部回路は、図73に示すように、ネオンランプであるオン確認灯L2にチップ抵抗である抵抗R2を直列接続するとともに、オン確認灯L2と抵抗R2との直列回路にチップ抵抗である抵抗R3を並列接続した構成の表示ブロックB2を、単極単投の接点100の一端に接続した端子と接点100に接続されていない他の端子との間に接続した構成を有している。オン確認灯L2および抵抗R2,R3はT字状のプリント基板64に実装され、このプリント基板64には導電板よりなる2本の接触子65a,65bも半田接続される。両接触子65a,65bはオン確認灯L2と抵抗R2との直列回路に抵抗R3を並列接続した回路の両端に接続されている。表示ブロックB2は第1の実施の形態と同様に、カバー5aの収納凹所55に収納され、ボディ5bにカバー5aを結合する際に、へ字状に折曲された接触子65a,65bを端子板81,82の前片18a,18aに弾接させる。つまり、端子板18,81の間に表示ブロックB2が挿入されることになる。
【0068】
本実施形態のスイッチ本体1は、電源と負荷との間に接点100が挿入されるように接続するとともに、表示ブロックB2を負荷に並列に接続して用いる。つまり、接点100が閉成して負荷に電源が供給されたときに、オン確認灯L2にも電源が供給されてオン確認灯L2が点灯するように用いる。このような形で電源および負荷と接続することによって、負荷の電流容量に影響を与えることなく負荷のオンオフに対応した表示が可能になる。
【0069】
本実施形態では、表示ブロックB2および端子板18,81を除けば第1の実施の形態と共通の部材を用いることができる。また、外観は第1の実施の形態と同様であるから、ピアノハンドル43にも第1の実施の形態に用いたものと同構成のものを用いることができる。他の構成および動作は第1の実施の形態と同様であるから説明を省略する。
【0070】
(第4の実施の形態)
本実施形態は、図74ないし図77に示すように、反転ハンドル31の揺動方向の一側面にL字状の入切駆動片71を一体に突設し、入切駆動片71の先端部をカバー5aの前面から進退させる構成のスイッチ本体1を採用している。このスイッチ本体1は図78に示す構成のピアノハンドル43とともに用いることによって、ピアノハンドル43に設けた表示体70を反転ハンドル31の反転動作に連動するように移動させ、この表示体70により接点100の開閉状態を表示するものである。
【0071】
まず、本実施形態に用いるピアノハンドル43の構成について説明する。ピアノハンドル43の背面には接点100の開閉状態を表示するための表示体70がピアノハンドル43の側縁に沿って上下方向の規定の2位置の間で摺動可能となるように保持される。表示体70の移動範囲における中間位置に対応してピアノハンドル43の前壁には表示窓76aが開設してある。表示体70は合成樹脂成形品であって、図78に示すように矩形板状に形成された主部70aを備え、主部70a前面には表示シート72が貼着され、表示シート72の前面には「入」「切」のように接点の開閉状態に対応する表記72aがなされている。また、主部70aの移動方向の一端面にはコイルばねからなる復帰ばね78の一端部に挿入されるばね座突起70dが突設してある。表示体70の背面には、図79、図80に示すように、表示体70の移動方向に傾斜した傾斜面70cを有する三角形状の入切突起70bが主部70aの移動方向に3個列設される。表示体70の背面であって隣接する入切突起70bの間には入切駆動片71の先端部を挿入可能とするロック凹所70eが形成される。また、図79、図80に示す表示体70の左端縁は入切駆動片71の先端部に当接するロック面70fになっている。ロック凹所70eおよびロック面70fはロック部として機能する。
【0072】
ピアノハンドル43に設けた表示窓76aにはピアノハンドル43の表面側から合成樹脂成形品である表示部カバー76が被着される。表示部カバー76の中央部には表示窓76aの一部に対応する部位に透明部76bが形成してあり、表示窓76aおよび表示部カバー76の透明部76bを通して表示シート72の文字がピアノハンドル43の前面側から視認できるようにしてある。つまり、上記2位置のうちの一方の位置で「切」の表記72aが透明部76bから視認可能になり、他方の位置で「入」の表記72aが透明部76bから視認可能になる。また、第1の実施の形態や第3の実施の形態のように、スイッチ本体1に位置表示灯やオン確認灯を設ける場合に備えて表示部カバー76の中央部には表示窓76aの一部に対応しかつ透明部76bに隣接する部位に透光部76cが形成してある。ピアノハンドル43の背面には第1の実施の形態や第3の実施の形態において示したレンズ113と同様の機能を有したレンズ113’が取り付けられ、レンズ113’の出射面が上記透光部76cに臨むように配置される。レンズ113’は透光部76cに対して上下方向に延長されている。
【0073】
ところで、ピアノハンドル43には背面との間で表示体70を保持するために押さえ板77が固着される。つまり、ピアノハンドル43の背面と押さえ板77との間に形成される空間に表示体70が保持され、表示体70がピアノハンドル43から脱落するのを防止してある。押さえ板77の中央部には切欠窓77aが形成してあり、切欠窓77aの中で上述した3つの入切突起70bが移動可能になっている。また、押さえ板77の側縁にはレンズ113’の中央部をはめ込む切欠溝77bが形成されている。つまり、レンズ113’は切欠溝77bを除く部位ではピアノハンドル43の背面と押さえ板77との間にレンズ113’が挟まれることになる。
【0074】
上述のように復帰ばね78の一端部には表示体70のばね座突起70dが挿入され、またピアノハンドル43の裏面には復帰ばね78の他端部がはめ込まれる溝状のばね受け部(図示せず)が設けてあり、このことによる。したがって、表示体70は復帰ばね78のばね力により移動範囲である上記2位置のうちの一方の位置に向かって付勢されている。入切突起70bの傾斜面70cは、傾斜面70cに対して前向きの力が作用したときに、復帰ばね78のばね力に抗して上記2位置のうちの他方の位置まで表示体70を移動させるように傾斜している。
【0075】
本実施形態で用いるスイッチ本体1は、上述したように反転ハンドル31に入切駆動片71を一体に備え、カバー5aの前壁には入切駆動片71の先端部が進退自在に挿入される出入孔74が形成されている。入切駆動片71は反転ハンドル31の揺動方向のうち軸部192に近い側に突設してあり、接点100が開いているときには入切駆動片71の先端部が出入孔74に後退し、接点100が閉じているときには入切駆動片71の先端部が出入孔74から突出するようにしてある。
【0076】
次に、反転ハンドル31の揺動に伴って表示体70を移動させる動作について図79および図80を用いて説明する。図では3個のスイッチ本体1を取付枠2に取り付けた状態を示しており、図からわかるように、取付枠2の中央位置では3個の入切突起70bのうちの中央の入切突起70bに入切駆動片71が対応し、上端位置(図の右端位置)では下端(図の左端)の入切突起70bに入切駆動片71が対応し、下端位置では上端の入切突起70bに入切駆動片71が対応する。図79はすべてのスイッチ本体1の接点100が開放されている状態であって、各ピアノスイッチ43の透明部76bにそれぞれ表示シート72の「切」の表記72aが対応している状態を示す。また、図80はすべてのスイッチ本体1の接点100が閉成している状態であって、各ピアノスイッチ43の透明部76bにそれぞれ表示シート72の「入」の表記72aが対応している状態を示す。図では透明部76bの範囲をD、「入」の表記72aの範囲をN1、「切」の表記72aの範囲をN2で示してある。つまり、Dの範囲にN1の範囲が重なるときには透明部76bから「入」の表記72aを視認できることを意味する。
【0077】
接点100が開放状態である図79の位置では、入切駆動片71の先端部は出入孔74からほとんど突出しない程度に後退している。また、入切駆動片71の先端部は入切突起70bの先端付近で傾斜面70cに対向しており、この状態では表示体70は復帰ばね78のばね力によって上記2位置のうちの下側位置(図の左側位置)に位置しており、透明部76bには「切」の表記72aが対応している。ここで、ピアノハンドル43を押操作して反転ハンドル31を反転させると、反転ハンドル31に一体に設けた入切駆動片71の先端部が出入孔74から突出して入切突起70bの傾斜面70cに当接し、傾斜面70cを押すように力を作用させる。したがって、入切突起70bの突出量が大きくなるにつれて入切突起70bの先端が傾斜面70cの上を滑って表示体70は復帰ばね78のばね力に抗して図中右方向へ移動することになる。
【0078】
ピアノハンドル43の押操作によって反転ハンドル31の位置が反転すると、図80に示すように、入切駆動片71の先端部がロック凹所70eに挿入されるかロック面70fに当接し、表示体70が入切駆動片71により係止されて表示体70の移動が阻止されたロック状態になる。なお、入切駆動片71の先端部のうち復帰ばね78のばね力に抗して表示体70を係止する側の面は平面上に形成された係止面71aになっており、復帰ばね78のばね力に抗して表示体70の移動を確実に禁止できるようにしてある。表示体70のロック状態では透明部76bには「入」の表記72aが対応し、このとき接点100は閉成されている。ここで、ロック凹所70eの深さは、ピアノハンドル43への押力が除去されてピアノハンドル43が元の位置に復帰しても入切駆動片71の先端部がロック凹所70eに挿入された状態を保つように設定されており、ピアノハンドル43への押力を除去しても表示体70が移動しないようになっている。
【0079】
透明部76bに「入」の表記72aが対応する状態からピアノハンドル43を押操作して反転ハンドル31を反転させると、入切駆動片71の先端部が出入孔74に後退し、表示体70のロック状態が解除される。したがって、表示体70は復帰ばね78のばね力によって元の位置(つまり、図79の位置)に復帰し、透明部76bに「切」の表記72aが対応する状態になる。このとき、接点100は開放された状態になっている。
【0080】
以上説明したように、ピアノハンドル43の押操作毎に反転ハンドル31が反転して接点100の開閉状態が反転するのに連動させて表示体70を移動させることができ、「入」「切」の表示状態を接点100の開閉状態に対応させることができる。なお、端子板18の前片18aには開口18dが形成されており、入切駆動片71の移動時に入切駆動片17が開口18dを通ることによって端子板18に干渉しないようにしてある。
【0081】
上述したように、本実施形態では、入切突起70bを表示体70に3個列設していることによって、取付枠2に3個のスイッチ本体1を取り付ける場合において、各スイッチ本体1の入切駆動片71をいずれかの入切突起70bに対応させることができ、上端位置、中央位置、下端位置のいずれの位置においてもピアノハンドル43を区別することなく共通に用いることができる。また、本実施形態では3個用のピアノハンドル43について説明したが、1個用のピアノハンドル43や2個用のピアノハンドル43においても同様の構成を採用することができる。ただし、1個用や2個用のピアノハンドル43では、スイッチ本体1の上下方向の中心位置とピアノハンドル43の上下方向の中心位置とが一致するから、3個の入切突起70bのうちの中央の1個のみが用いられることになる。つまり、1個用や2個用のピアノハンドル43では3個の入切突起70bの中央の入切突起70bしか使用しないのであるが、3個用のピアノハンドル43と同形状の表示体70を用いることによって、押さえ板77や復帰ばね78などの形状も共通化でき、製品品種を他品種化しながらも部品品種を低減してコストの低減を図ることができる。他の構成および動作については第1の実施の形態と同様であるから説明を省略する。
【0082】
(第5の実施の形態)
本実施形態は、図81ないし図84に示すように、第4の実施の形態の構成に、第1の実施の形態と同様の位置表示灯L1を付加したものである。つまり、スイッチ本体1の反転ハンドル31に入切駆動片71を一体に設けるとともにピアノハンドル43に表示体70を設けて接点100の開閉状態を表示体70によって表示する機能を有し、さらに接点100の開放状態において点灯するネオンランプからなる位置表示灯L1を備えた表示ブロックB3を器体5に収納してある。ただし、第1の実施の形態における表示ブロックB1は合成樹脂成形品のブロック本体60を備えていたのに対して、本実施形態の表示ブロックB3はL字状に形成したプリント基板66にチップ抵抗からなる抵抗R1とネオンランプからなる位置表示灯L1とを実装してある。また、プリント基板66には各端子板18,81の前片18a,81aに弾接可能となるように導電性の金属帯板により形成した接触子67a,67bも接続してある。第1の実施の形態および第4の実施の形態と同符号を付した他の構成はそれらの実施形態における構成と同様に機能する。
【0083】
すなわち、本実施形態では接点100の開閉に応じて表示体70が移動して「入」「切」の表示がなされ、電源と負荷との間に片切のスイッチとして用いることで、「切」の際には位置表示灯L1が点灯して暗がりでも位置を確認しやすくなるものである。
【0084】
(第6の実施の形態)
本実施形態は、図85および図86に示すように、第4の実施の形態の構成に、第3の実施の形態と同様のオン確認灯L2を付加したものである。つまり、スイッチ本体1の反転ハンドル31に入切駆動片71を一体に設けるとともにピアノハンドル43に表示体70を設けて接点100の開閉状態を表示体70によって表示する機能を有し、さらに接点100の閉成状態において点灯するネオンランプからなるオン確認灯L2を備えた表示ブロックB2を器体5に収納してある。ただし、第3の実施の形態における表示ブロックB2に用いたプリント基板64はT字状に形成されているのに対して、本実施形態ではプリント基板64が入切駆動片71に干渉しないように、プリント基板64を矩形板状に形成している点が相違している。このように、プリント基板64の形状は第3の実施の形態とは異なっているが、動作は実質的に同様になる。第3の実施の形態および第4の実施の形態と同符号を付した他の構成はそれらの実施形態における構成と同様に機能する。
【0085】
すなわち、本実施形態では接点100の開閉に応じて表示体70が移動して「入」「切」の表示がなされ、電源と負荷との間に片切のスイッチとして用いることで、「入」の際にはオン確認灯L2が点灯して負荷に通電されたことを表示することになる。ここで、負荷のオン状態を表示体70とオン確認灯L2とにより二重に表示することになるが、両者の内容に食い違いがあれば、何らかの異常が生じているものと判断することができ、異常の発見が容易になる。
【0086】
(第7の実施の形態)
本実施形態は、2つの固定接点に可動接点を選択的に接続する3路スイッチとして構成したピアノハンドル式スイッチを例示する。本実施形態は、図88ないし図95に示すように構成されるものであって、オン確認灯L2を設けた第3の実施の形態と同様に、端子収納室14に2個の端子板18,20を収納している。端子板20は端子板18と同様に前片20aと押さえ片20bと当接片20cとを備え、押さえ片20bと鎖錠ばね19との間で電線を保持するようになっている。また、鎖錠ばね19の中央片19cが当接する当接片20cも端子板20に設けられている。端子板20は端子板18に設けた接点保持片18dに対向する部位まで延長されたL字状の接点保持片20dを備え、接点保持片20dには端子板18に設けた固定接点25aに対向する固定接点25bが設けられている。開閉子24は両固定接点25a,25bの間に配置され、各固定接点25a,25bに離接可能な可動接点29を開閉子24の表裏に備えている。すなわち、反転ハンドル31の揺動に伴って開閉子24が揺動すると、可動接点29が両固定接点25a,25bの一方に選択的に接触するのである。したがって、端子板15に接続される電線は、端子板18に接続される電線と端子板20に接続される電線との一方に対して選択的に電気的接続がなされることになる。他の構成は第2の実施の形態と同様である。
【0087】
ところで、本実施形態は3路スイッチとして構成されているが、第2の実施の形態に用いる部材と比較すればわかるように、端子板18および開閉子24として異なる形状のものを用い、端子板20を追加するだけで他の部品は単極単投の接点構成のものを同形状のものを用いることができる。したがって、他品種化しながらも部品の共通化による製造コストの低減を図ることができる。
【0088】
(第8の実施の形態)
本実施形態は、図96ないし図104に示すように、第7の実施の形態と同様に接点の構成を3路スイッチとし、さらに第1の実施の形態と同様に位置表示灯L1を設けたものである。ただし、本実施形態では両固定接点25a,25bの間に位置表示灯L1を備えた表示ブロックB4を接続してある。表示ブロックB4は、ネオンランプからなる位置表示灯L1にチップ抵抗である抵抗R4を直列接続した直列回路にチップ抵抗である抵抗R5を並列接続して構成されている。すなわち、表示ブロックB4の回路構成は第3の実施の形態において説明したオン確認灯L2に関する表示ブロックB2と同様の回路構成になる。しかして、本実施形態における内部回路は図105のようになる。3路スイッチでは負荷がオフであるときに、両固定接点25a,25bに接続される電線間に負荷を通して電圧が印加されるから、負荷のオフ時に位置表示灯L1が点灯することになる。なお、図105において端子に付した0〜3の符号は、図100においてボディ5bの後面にレーザビームによって形成した表記56に対応する。
【0089】
本実施形態に用いる表示ブロックB4は、図96に示すように、合成樹脂成形品のブロック本体60’を備え、ブロック本体60’に導電板を同時一体に成形して内部の電路や部品との接続部および接触子68a,68bを形成してある。この表示ブロックB4は第1の実施の形態と同様に、カバー5aに設けた収納凹所55に収納され、収納凹所55の内周面に突設した突条部55bがブロック本体60’に当接することによってカバー5aに仮保持されるようにしてある。また、各接触子68a,68bはカバー5aをボディ5bに結合したときに、両端子板18,20の前片18a,20aにそれぞれ当接する。図において第7の実施の形態および第1の実施の形態と同符号を付した他の構成および動作についてはこれらの実施の形態と同様であるから説明を省略する。
【0090】
(第9の実施の形態)
本実施形態は、図106ないし図110に示すように、接点の構成については第7の実施の形態と同様に3路スイッチとし、さらに第4の実施の形態と同様の入切駆動片71を用いて開閉子24の位置を機械的に表示しようとするものである。つまり、反転ハンドル31には入切駆動片71が設けられ、ピアノハンドル43(図78参照)には表示体70(図78参照)が設けられている。ただし、本実施形態は3路スイッチであるから、表示体70において「入」「切」の表記は適さないものであり、可動接点29がどちらの固定接点25a,25bに接触しているかの位置を示す内容で表記72a(図78参照)がなされる。図において第7の実施の形態および第4の実施の形態と同符号を付した他の構成および動作についてはこれらの実施の形態と同様であるから説明を省略する。
【0091】
(第10の実施の形態)
本実施形態は、図111ないし図115に示すように、第9の実施の形態に位置表示灯L1を備えた表示ブロックB5を付加したものである。本実施形態の表示ブロックB5は第8の実施の形態に示した表示ブロックB4と回路構成は同様であるが、合成樹脂成形品のブロック本体60’ではなくプリント基板66’を用いている。つまり、プリント基板66’に接触子68a’,68b’を半田接続してあり、これらの接触子68a’,68b’を各端子板18,20にそれぞれ接触させる構成としてある。図において第7、第8、第9の各実施形態と同符号を付した他の構成および動作についてはこれらの実施の形態と同様である。
【0092】
本実施形態の構成においては、可動接点29がどちらの固定接点25a,25bに接触しているかを表示体70(図78参照)により知ることができ、さらに、負荷がオフであるときに位置表示灯L1が点灯するから暗がりでも位置を容易に知ることができる。
【0093】
【発明の効果】
請求項1の発明は、押操作される押釦ハンドルを前面に備え押釦ハンドルの押操作毎に単極単投の接点を交互に反転させるスイッチ機構部を埋込型配線器具に用いる取付枠に取付可能な器体に収納したスイッチ本体と、器体の前面側に押釦ハンドルに対向する形で配置され一端部が器体に枢着されるとともに裏面が押釦ハンドルに当接したピアノハンドルとを設け、前記器体を、両側部に端子が収納されるとともに中央部にスイッチ機構部が収納された前面開口するボディと、ボディの開口側に覆着され前記押釦ハンドルの一部が前面に突出した後面開口するカバーとで形成し、ボディの後面を略一平面上に形成し、前記端子を、スイッチ機構部に電気的に接続した端子板と、ボディの後面に開口する電線挿入口を通して器体に挿入される電線を端子板との間で保持する鎖錠ばねとで構成し、電線挿入口から器体に挿入される電線の延長方向において端子板の一部をボディの開口面からカバー側に突出させる形で端子を器体に収納し、カバーの内周面には端子板の前面に当接することにより端子板のカバー側への浮き上がりを防止する押さえ用ボスを突設したものであり、単極単投の接点を備えるから電源と負荷との間で片切の回路として用いることができる。また、従来構成ではボディの開口面に揃える形で端子板を配置していたのに対して、ボディの開口面から端子板が突出する形で端子を器体に収納しているから、電線挿入口を通して器体に挿入される電線の挿入量は従来と変化させずに電線の機械的接続および電気的接続の仕様を従来通りとしながらも、電線挿入口の近傍での器体の前後の厚み寸法を従来構成よりも小さくすることができる。その結果、器体の後面側の限られた空間内で電線を引き回す余裕ができ、従来構成に比較して施工性が向上することになる。しかも、カバーの内周面には端子板の前面に当接する押さえ用ボスを突設しているから、端子板がカバー側に浮き上がるのを防止することができる。
【0094】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、位置表示のために点灯する位置表示灯を前記器体に収納したものであり、位置表示灯の点灯によって暗がりでも在処を容易に知ることができ、利便性が高いという効果がある。
【0095】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記接点の一端に接続された端子と接点に接続されていない別の端子との間に接続されたオン確認灯を前記器体に収納したものであり、負荷のオン時にオン確認灯を点灯させるから、負荷の動作状態を直接確認できない場所で使用する場合でも負荷の動作状態を知ることができる。しかも、オン確認灯は負荷に並列に接続可能であるから、負荷容量に関係なく使用することができる。
【0096】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記スイッチ機構部に、カバーに揺動可能に保持され揺動に伴って接点を交互に反転させる反転ハンドルと、前記押釦ハンドルの押操作毎に反転ハンドルを交互に反対向きに揺動させる変換機構部とを設け、反転ハンドルの反転に伴って器体の前面から進退する入切駆動片を反転ハンドルに一体に設け、前記ピアノハンドルに、ピアノハンドルの裏面に沿って規定の2位置の間で摺動する表示体と、表示体を前記2位置のうちの一方の位置に向かって付勢する復帰ばねとを設け、前記表示体の裏面に、入切駆動片が器体の前面側に突出するときに入切駆動片に当接し復帰ばねのばね力に抗して表示体を前記2位置のうちの他方の位置に向かって移動させるように傾斜する傾斜面を有した入切突起を突設するとともに、入切駆動片が器体の前面に突出して前記表示体が前記2位置のうちの他方の位置に位置するときに入切駆動片の先端部に係止されて表示体の移動を阻止するようにロックするロック部を設けたものであり、スイッチ機構部の動作に連動してスイッチ機構部の反転状態を機械的に表示することができるから、電源に接続することなくスイッチ機構部の動作確認が可能になる。
【0097】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、位置表示のために点灯する位置表示灯を前記器体に収納したものであり、位置表示灯の点灯によって暗がりでも在処を容易に知ることができ、利便性が高いという効果がある。
【0098】
請求項6の発明は、請求項4の発明において、前記接点の一端に接続された端子と接点に接続されていない別の端子との間に接続されたオン確認灯を前記器体に収納したものであり、負荷のオン時にオン確認灯を点灯させるから、負荷の動作状態を直接確認できない場所で使用する場合でも負荷の動作状態を知ることができる。しかも、オン確認灯は負荷に並列に接続可能であるから、負荷容量に関係なく使用することができる。
【0099】
請求項7の発明は、押操作される押釦ハンドルを前面に備え押釦ハンドルの押操作毎に単極双投の接点を交互に反転させるスイッチ機構部を埋込型配線器具に用いる取付枠に取付可能な器体に収納したスイッチ本体と、器体の前面側に押釦ハンドルに対向する形で配置され一端部が器体に枢着されるとともに裏面が押釦ハンドルに当接したピアノハンドルとを設け、前記器体を、両側部に端子が収納されるとともに中央部にスイッチ機構部が収納された前面開口するボディと、ボディの開口側に覆着され前記押釦ハンドルの一部が前面に突出した後面開口するカバーとで形成し、ボディの後面を略一平面上に形成し、前記端子を、スイッチ機構部に電気的に接続した端子板と、ボディの後面に開口する電線挿入口を通して器体に挿入される電線を端子板との間で保持する鎖錠ばねとで構成し、電線挿入口から器体に挿入される電線の延長方向において端子板の一部をボディの開口面からカバー側に突出させる形で端子を器体に収納し、カバーの内周面には端子板の前面に当接することにより端子板のカバー側への浮き上がりを防止する押さえ用ボスを突設したものであり、単極双投の接点を備えるから電源と負荷との間で3路スイッチとして用いることができる。また、従来構成ではボディの開口面に揃える形で端子板を配置していたのに対して、ボディの開口面から端子板が突出する形で端子を器体に収納しているから、電線挿入口を通して器体に挿入される電線の挿入量は従来と変化させずに電線の機械的接続および電気的接続の仕様を従来通りとしながらも、電線挿入口の近傍での器体の前後の厚み寸法を従来構成よりも小さくすることができる。その結果、器体の後面側の限られた空間内で電線を引き回す余裕ができ、従来構成に比較して施工性が向上することになる。しかも、カバーの内周面には端子板の前面に当接する押さえ用ボスを突設しているから、端子板がカバー側に浮き上がるのを防止することができる。
【0100】
請求項8の発明は、請求項7の発明において、位置表示のために点灯する位置表示灯を前記器体に収納したものであり、位置表示灯の点灯によって暗がりでも在処を容易に知ることができ、利便性が高いという効果がある。
【0101】
請求項9の発明は、請求項7の発明において、前記スイッチ機構部に、カバーに揺動可能に保持され揺動に伴って接点を交互に反転させる反転ハンドルと、前記押釦ハンドルの押操作毎に反転ハンドルを交互に反対向きに揺動させる変換機構部とを設け、反転ハンドルの反転に伴って器体の前面から進退する入切駆動片を反転ハンドルに一体に設け、前記ピアノハンドルに、ピアノハンドルの裏面に沿って規定の2位置の間で摺動する表示体と、表示体を前記2位置のうちの一方の位置に向かって付勢する復帰ばねとを設け、前記表示体の裏面に、入切駆動片が器体の前面側に突出するときに入切駆動片に当接し復帰ばねのばね力に抗して表示体を前記2位置のうちの他方の位置に向かって移動させるように傾斜する傾斜面を有した入切突起を突設するとともに、入切駆動片が器体の前面に突出して前記表示体が前記2位置のうちの他方の位置に位置するときに入切駆動片の先端部に係止されて表示体の移動を阻止するようにロックするロック部を設けたものであり、スイッチ機構部の動作に連動してスイッチ機構部の反転状態を機械的に表示することができるから、電源に接続することなくスイッチ機構部の動作確認が可能になる。
【0102】
請求項10の発明は、請求項9の発明において、位置表示のために点灯する位置表示灯を前記器体に収納したものであり、位置表示灯の点灯によって暗がりでも在処を容易に知ることができ、利便性が高いという効果がある。
【0103】
請求項11の発明は、請求項1ないし請求項10の発明において、前記取付枠が中央部に窓孔を有した矩形枠状であって長手方向に3組の器具取付手段を備え、前記器体の短手方向の外形寸法が前記窓孔の長手方向の略3分の1に形成されるとともに、前記器体が前記取付枠の中央部の1組の器具取付手段に取着され、前記取付枠の前面側には前記窓孔より長寸かつ広幅の開口窓を有するプレートが付設され、前記ピアノハンドルがプレートの開口窓の略全部を閉塞する大きさに形成され、前記取付枠の長手方向において前記器体の中央にピアノハンドルの中央を対向させる形で上記プレートの開口内に前記ピアノハンドルが配置されるものであり、請求項12の発明は、請求項1ないし請求項10の発明において、前記取付枠が中央部に窓孔を有した矩形枠状であって長手方向に3組の器具取付手段を備え、前記器体の短手方向の外形寸法が前記窓孔の長手方向の略3分の1に形成されるとともに、前記器体が前記取付枠の長手方向の両端の2組の器具取付手段にそれぞれ取着され、前記取付枠の前面側には前記窓孔より長寸かつ広幅の開口窓を有するプレートが付設され、前記ピアノハンドルがプレートの開口窓を半分ずつ閉塞する大きさに形成され、前記取付枠の長手方向において前記各器体の中央に各ピアノハンドルの中央をそれぞれ対向させる形で上記プレートの開口内に前記ピアノハンドルが配置されるものであり、請求項13の発明は、請求項1ないし請求項10の発明において、前記取付枠が中央部に窓孔を有した矩形枠状であって長手方向に3組の器具取付手段を備え、前記器体の短手方向の外形寸法が前記窓孔の長手方向の略3分の1に形成されるとともに、前記器体が前記取付枠の3組の器具取付手段にそれぞれ取着され、前記取付枠の前面側には前記窓孔より長寸かつ広幅の開口窓を有するプレートが付設され、前記ピアノハンドルがプレートの開口窓を3分の1ずつ閉塞する大きさに形成され、前記取付枠の長手方向において前記各器体の中央に各ピアノハンドルの中央を対向させる形で上記プレートの開口内に前記ピアノハンドルが配置されるものであって、いずれの場合も共通仕様の器具取付手段を有する取付枠、プレート、スイッチ本体を使用できて部品の共通化ができる。スイッチ本体が1個、2個、3個の各場合において上述の配置を採用するから、いずれの場合もスイッチ本体をにバランスよく配設することができピアノハンドルを安定して配設できる。さらに、ピアノハンドルが配置されるプレートの開口が窓孔よりも広幅かつ長寸であるから、ピアノハンドルの面積をスイッチ本体よりも大きくでき、ピアノハンドルである操作性のよさと相まって一段と操作性がよいという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すスイッチ本体の分解斜視図である。
【図2】同上のスイッチ本体を示す斜視図である。
【図3】同上のスイッチ本体を示す正面図である。
【図4】同上のスイッチ本体を示す下面図である。
【図5】同上のスイッチ本体を示す背面図である。
【図6】同上のスイッチ本体を示す側面図である。
【図7】同上のスイッチ本体を示す断面図である。
【図8】同上のスイッチ本体においてカバーを外した状態の正面図である。
【図9】同上のスイッチ本体においてボディを外した状態の背面図である。
【図10】同上の内部回路を示す回路図である。
【図11】同上の軸部近傍を示し、(a)はピアノハンドル取付前の断面図、(b)はピアノハンドル取付後の断面図である。
【図12】同上の動作説明図である。
【図13】同上の動作説明図である。
【図14】同上の動作説明図である。
【図15】同上の動作説明図である。
【図16】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使用形態での分解斜視図である。
【図17】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使用形態での正面図である。
【図18】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使用形態での左側面図である。
【図19】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使用形態での右側面図である。
【図20】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使用形態での背面図である。
【図21】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使用形態での上面図である。
【図22】同上で1個用のピアノハンドルを用いる使用形態での下面図である。
【図23】図17におけるA−A線断面図である。
【図24】図17におけるB−B線断面図である。
【図25】同上に用いるピアノハンドルを示す正面図である。
【図26】図25におけるC−C線断面図である。
【図27】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使用形態での分解斜視図である。
【図28】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使用形態での正面図である。
【図29】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使用形態での左側面図である。
【図30】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使用形態での右側面図である。
【図31】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使用形態での背面図である。
【図32】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使用形態での上面図である。
【図33】同上で2個用のピアノハンドルを用いる使用形態での下面図である。
【図34】図28におけるB−B線断面図である。
【図35】同上に用いるピアノハンドルを示す正面図である。
【図36】図35におけるC−C線断面図である。
【図37】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使用形態での分解斜視図である。
【図38】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使用形態での正面図である。
【図39】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使用形態での左側面図である。
【図40】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使用形態での右側面図である。
【図41】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使用形態での背面図である。
【図42】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使用形態での上面図である。
【図43】同上で3個用のピアノハンドルを用いる使用形態での下面図である。
【図44】図38におけるA−A線断面図である。
【図45】図38におけるB−B線断面図である。
【図46】同上に用いるピアノハンドルを示す正面図である。
【図47】図46におけるC−C線断面図である。
【図48】同上の施工例を示す縦断面図図である。
【図49】同上の施工例を示す横断面図である。
【図50】同上の施工に用いるプレートの正面図である。
【図51】同上の施工に用いるプレートの一部切欠した側面図である。
【図52】同上の施工に用いるプレートの背面図である。
【図53】同上の施工に用いるプレートの下面図である。
【図54】同上の施工に用いるプレート枠の正面図である。
【図55】同上の施工に用いるプレート枠の一部切欠した側面図である。
【図56】同上の施工に用いるプレート枠の背面図である。
【図57】同上の施工に用いるプレート枠の下面図である。
【図58】同上の施工に用いる化粧プレートの正面図である。
【図59】同上の施工に用いる化粧プレートの一部切欠した側面図である。
【図60】同上の施工に用いる化粧プレートの背面図である。
【図61】同上の施工に用いる化粧プレートの下面図である。
【図62】本発明の第2の実施の形態を示すスイッチ本体の分解斜視図である。
【図63】同上のスイッチ本体を示す斜視図である。
【図64】同上のスイッチ本体を示す正面図である。
【図65】同上のスイッチ本体を示す下面図である。
【図66】同上のスイッチ本体を示す背面図である。
【図67】同上のスイッチ本体を示す側面図である。
【図68】同上のスイッチ本体を示す断面図である。
【図69】同上のスイッチ本体においてカバーを外した状態の正面図である。
【図70】同上のスイッチ本体においてボディを外した状態の背面図である。
【図71】本発明の第3の実施の形態を示すスイッチ本体の分解斜視図である。
【図72】同上のスイッチ本体を示す斜視図である。
【図73】同上の内部回路を示す回路図である。
【図74】本発明の第4の実施の形態を示すスイッチ本体の分解斜視図である。
【図75】同上のスイッチ本体を示す斜視図である。
【図76】同上のスイッチ本体を示す断面図である。
【図77】同上のスイッチ本体においてカバーを外した状態の正面図である。
【図78】同上に用いるピアノスイッチを示す分解斜視図である。
【図79】同上の要部動作説明図である。
【図80】同上の要部動作説明図である。
【図81】本発明の第5の実施の形態を示すスイッチ本体の分解斜視図である。
【図82】同上のスイッチ本体を示す斜視図である。
【図83】同上のスイッチ本体を示す断面図である。
【図84】同上のスイッチ本体においてカバーを外した状態の正面図である。
【図85】本発明の第6の実施の形態を示すスイッチ本体の分解斜視図である。
【図86】同上のスイッチ本体を示す斜視図である。
【図87】本発明の第7の実施の形態を示すスイッチ本体の分解斜視図である。
【図88】同上のスイッチ本体を示す斜視図である。
【図89】同上のスイッチ本体を示す正面図である。
【図90】同上のスイッチ本体を示す下面図である。
【図91】同上のスイッチ本体を示す背面図である。
【図92】同上のスイッチ本体を示す側面図である。
【図93】同上のスイッチ本体を示す断面図である。
【図94】同上のスイッチ本体においてカバーを外した状態の正面図である。
【図95】同上のスイッチ本体においてボディを外した状態の背面図である。
【図96】本発明の第8の実施の形態を示すスイッチ本体の分解斜視図である。
【図97】同上のスイッチ本体を示す斜視図である。
【図98】同上のスイッチ本体を示す正面図である。
【図99】同上のスイッチ本体を示す下面図である。
【図100】同上のスイッチ本体を示す背面図である。
【図101】同上のスイッチ本体を示す側面図である。
【図102】同上のスイッチ本体を示す断面図である。
【図103】同上のスイッチ本体においてカバーを外した状態の正面図である。
【図104】同上のスイッチ本体においてボディを外した状態の背面図である。
【図105】同上の内部回路を示す回路図である。
【図106】本発明の第9の実施の形態を示すスイッチ本体の分解斜視図である。
【図107】同上のスイッチ本体を示す斜視図である。
【図108】同上のスイッチ本体を示す断面図である。
【図109】同上のスイッチ本体を示すカバーを外した状態の正面図である。
【図110】同上のスイッチ本体を示すボディを外した状態の背面図である。
【図111】本発明の第10の実施の形態を示すスイッチ本体の分解斜視図である。
【図112】同上のスイッチ本体を示す斜視図である。
【図113】同上のスイッチ本体を示す断面図である。
【図114】同上のスイッチ本体を示すカバーを外した状態の正面図である。
【図115】同上のスイッチ本体を示すボディを外した状態の背面図である。
【図116】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スイッチ本体
2 取付枠
2a 窓孔
2b 器具取付孔
5 器体
5a カバー
5b ボディ
15 端子板
18 端子板
20 端子板
16 鎖錠ばね
19 鎖錠ばね
31 反転ハンドル
32 押釦ハンドル
33 スライドカム
34 掛合突起
37 復帰ばね
38 掛合カム体
43 ピアノハンドル
70 表示体
70b 入切突起
70c 傾斜面
70e ロック凹所
70f ロック面
71 入切駆動片
78 復帰ばね
100 接点
120 プレート枠
120a 開口窓
130 化粧プレート
130a 開口窓
L1 位置表示灯
L2 オン確認灯

Claims (13)

  1. 押操作される押釦ハンドルを前面に備え押釦ハンドルの押操作毎に単極単投の接点を交互に反転させるスイッチ機構部を埋込型配線器具に用いる取付枠に取付可能な器体に収納したスイッチ本体と、器体の前面側に押釦ハンドルに対向する形で配置され一端部が器体に枢着されるとともに裏面が押釦ハンドルに当接したピアノハンドルとを設け、前記器体を、両側部に端子が収納されるとともに中央部にスイッチ機構部が収納された前面開口するボディと、ボディの開口側に覆着され前記押釦ハンドルの一部が前面に突出した後面開口するカバーとで形成し、ボディの後面を略一平面上に形成し、前記端子を、スイッチ機構部に電気的に接続した端子板と、ボディの後面に開口する電線挿入口を通して器体に挿入される電線を端子板との間で保持する鎖錠ばねとで構成し、電線挿入口から器体に挿入される電線の延長方向において端子板の一部をボディの開口面からカバー側に突出させる形で端子を器体に収納し、カバーの内周面には端子板の前面に当接することにより端子板のカバー側への浮き上がりを防止する押さえ用ボスを突設したことを特徴とするピアノハンドル式スイッチ。
  2. 位置表示のために点灯する位置表示灯を前記器体に収納したことを特徴とする請求項1記載のピアノハンドル式スイッチ。
  3. 前記接点の一端に接続された端子と接点に接続されていない別の端子との間に接続されたオン確認灯を前記器体に収納したことを特徴とする請求項1記載のピアノハンドル式スイッチ。
  4. 前記スイッチ機構部に、カバーに揺動可能に保持され揺動に伴って接点を交互に反転させる反転ハンドルと、前記押釦ハンドルの押操作毎に反転ハンドルを交互に反対向きに揺動させる変換機構部とを設け、反転ハンドルの反転に伴って器体の前面から進退する入切駆動片を反転ハンドルに一体に設け、前記ピアノハンドルに、ピアノハンドルの裏面に沿って規定の2位置の間で摺動する表示体と、表示体を前記2位置のうちの一方の位置に向かって付勢する復帰ばねとを設け、前記表示体の裏面に、入切駆動片が器体の前面側に突出するときに入切駆動片に当接し復帰ばねのばね力に抗して表示体を前記2位置のうちの他方の位置に向かって移動させるように傾斜する傾斜面を有した入切突起を突設するとともに、入切駆動片が器体の前面に突出して前記表示体が前記2位置のうちの他方の位置に位置するときに入切駆動片の先端部に係止されて表示体の移動を阻止するようにロックするロック部を設けたことを特徴とする請求項1記載のピアノハンドル式スイッチ。
  5. 位置表示のために点灯する位置表示灯を前記器体に収納したことを特徴とする請求項4記載のピアノハンドル式スイッチ。
  6. 前記接点の一端に接続された端子と接点に接続されていない別の端子との間に接続されたオン確認灯を前記器体に収納したことを特徴とする請求項4記載のピアノハンドル式スイッチ。
  7. 押操作される押釦ハンドルを前面に備え押釦ハンドルの押操作毎に単極双投の接点を交互に反転させるスイッチ機構部を埋込型配線器具に用いる取付枠に取付可能な器体に収納したスイッチ本体と、器体の前面側に押釦ハンドルに対向する形で配置され一端部が器体に枢着されるとともに裏面が押釦ハンドルに当接したピアノハンドルとを設け、前記器体を、両側部に端子が収納されるとともに中央部にスイッチ機構部が収納された前面開口するボディと、ボディの開口側に覆着され前記押釦ハンドルの一部が前面に突出した後面開口するカバーとで形成し、ボディの後面を略一平面上に形成し、前記端子を、スイッチ機構部に電気的に接続した端子板と、ボディの後面に開口する電線挿入口を通して器体に挿入される電線を端子板との間で保持する鎖錠ばねとで構成し、電線挿入口から器体に挿入される電線の延長方向において端子板の一部をボディの開口面からカバー側に突出させる形で端子を器体に収納し、カバーの内周面には端子板の前面に当接することにより端子板のカバー側への浮き上がりを防止する押さえ用ボスを突設したことを特徴とするピアノハンドル式スイッチ。
  8. 位置表示のために点灯する位置表示灯を前記器体に収納したことを特徴とする請求項7記載のピアノハンドル式スイッチ。
  9. 前記スイッチ機構部に、カバーに揺動可能に保持され揺動に伴って接点を交互に反転させる反転ハンドルと、前記押釦ハンドルの押操作毎に反転ハンドルを交互に反対向きに揺動させる変換機構部とを設け、反転ハンドルの反転に伴って器体の前面から進退する入切駆動片を反転ハンドルに一体に設け、前記ピアノハンドルに、ピアノハンドルの裏面に沿って規定の2位置の間で摺動する表示体と、表示体を前記2位置のうちの一方の位置に向かって付勢する復帰ばねとを設け、前記表示体の裏面に、入切駆動片が器体の前面側に突出するときに入切駆動片に当接し復帰ばねのばね力に抗して表示体を前記2位置のうちの他方の位置に向かって移動させるように傾斜する傾斜面を有した入切突起を突設するとともに、入切駆動片が器体の前面に突出して前記表示体が前記2位置のうちの他方の位置に位置するときに入切駆動片の先端部に係止されて表示体の移動を阻止するようにロックするロック部を設けたことを特徴とする請求項7記載のピアノハンドル式スイッチ。
  10. 位置表示のために点灯する位置表示灯を前記器体に収納したことを特徴とする請求項9記載のピアノハンドル式スイッチ。
  11. 前記取付枠が中央部に窓孔を有した矩形枠状であって長手方向に3組の器具取付手段を備え、前記器体の短手方向の外形寸法が前記窓孔の長手方向の略3分の1に形成されるとともに、前記器体が前記取付枠の中央部の1組の器具取付手段に取着され、前記取付枠の前面側には前記窓孔より長寸かつ広幅の開口窓を有するプレートが付設され、前記ピアノハンドルがプレートの開口窓の略全部を閉塞する大きさに形成され、前記取付枠の長手方向において前記器体の中央にピアノハンドルの中央を対向させる形で上記プレートの開口内に前記ピアノハンドルが配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のピアノハンドル式スイッチ。
  12. 前記取付枠が中央部に窓孔を有した矩形枠状であって長手方向に3組の器具取付手段を備え、前記器体の短手方向の外形寸法が前記窓孔の長手方向の略3分の1に形成されるとともに、前記器体が前記取付枠の長手方向の両端の2組の器具取付手段にそれぞれ取着され、前記取付枠の前面側には前記窓孔より長寸かつ広幅の開口窓を有するプレートが付設され、前記ピアノハンドルがプレートの開口窓を半分ずつ閉塞する大きさに形成され、前記取付枠の長手方向において前記各器体の中央に各ピアノハンドルの中央をそれぞれ対向させる形で上記プレートの開口内に前記ピアノハンドルが配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のピアノハンドル式スイッチ。
  13. 前記取付枠が中央部に窓孔を有した矩形枠状であって長手方向に3組の器具取付手段を備え、前記器体の短手方向の外形寸法が前記窓孔の長手方向の略3分の1に形成されるとともに、前記器体が前記取付枠の3組の器具取付手段にそれぞれ取着され、前記取付枠の前面側には前記窓孔より長寸かつ広幅の開口窓を有するプレートが付設され、前記ピアノハンドルがプレートの開口窓を3分の1ずつ閉塞する大きさに形成され、前記取付枠の長手方向において前記各器体の中央に各ピアノハンドルの中央を対向させる形で上記プレートの開口内に前記ピアノハンドルが配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のピアノハンドル式スイッチ。
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