JP2001282026A - トナー画像定着のための直接加熱ローラ及びその製造方法 - Google Patents

トナー画像定着のための直接加熱ローラ及びその製造方法

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JP2001282026A JP2001051073A JP2001051073A JP2001282026A JP 2001282026 A JP2001282026 A JP 2001282026A JP 2001051073 A JP2001051073 A JP 2001051073A JP 2001051073 A JP2001051073 A JP 2001051073A JP 2001282026 A JP2001282026 A JP 2001282026A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウオーミングアップ時間が短く,消費電力が
低く,構造が簡単な直接加熱ローラを提供する。 【解決手段】 本発明の装置は導電性の円筒形ローラ本
体201と,ローラ本体に導電性本体の弾性限界温度以
下である第1温度で焼成されて形成される絶縁層202
と,絶縁層上に第1温度より低い第2温度で焼成されて
形成される発熱層203と,発熱層上に形成された保護
層205と,発熱層両端に形成された電極207とを含
む。口一ラ表面に発熱層を厚膜形態で均一に形成するこ
とによって短時間内に動作温度に上昇するので初期駆動
時必要なウオーミングアップ時間を縮めることができて
トナー定着装置の電力消耗を減らすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトナー画像定着のた
めの直接加熱ローラ及びその製造方法に関するものであ
り,より詳細には電子写真画像形成装置の定着部で加熱
ローラの外部表面にルテニウム系電気抵抗発熱層を厚膜
形態で均一に塗布して比較的低温で焼成することによっ
て量産性が向上されて短時間内に動作温度に上昇できて
ウオーミング・アップ時間を縮めることができるトナー
画像定着のための直接加熱ローラ及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真現像方式を利用する電子写真画
像形成装置,例えば複写機,レーザービームプリンタ等
においては,帯電ローラが回転しながら帯電ローラが高
圧で感光ドラムの外周面上に感光体を均等に帯電させる
ようになる。
【0003】露光走査部(Laser Scannin
g unit;LSU)を通して感光体の表面を走査し
て静電潜像(E1ectro−static Imag
e)を生成させる。その後,現像機を通して感光体に形
成された静電潜像にトナー(Toner)を供給して可
視像として現像する。そして,転写口ーラと感光体間に
転写電圧を印加して回転させるのでその間を通過する用
紙にトナーで形成された像を転写する。
【0004】定着部では加熱ローラを備えて用紙上に熱
を提供して堆積されたトナーを一時溶融して定着する方
式を用いる電子写真画像形成装置が通常は用いられる。
【0005】一般に加熱ローラの表面を定まった温度に
加熱する熱源としてハロゲンランプが加熱ローラの内部
に設けられて用いられる。
【0006】従来の電子写真画像形成装置の外部構造を
図1に示している。
【0007】図1で見れば,従来の電子写真画像形成装
置は用紙引き出し部101,操作部103,コントロー
ルボードカバー105,上部カバー開きボタン107,
用紙表示窓109,多用途給紙窓111,オプションカ
セット113,用紙カセット115,補助受け台117
が具備される。
【0008】図2は,従来の電子写真画像形成装置の内
部構成を示し,図3は従来の電子写真画像形成装置のハ
ロゲンランプ加熱ローラが設けられた状態を示す。
【0009】図面を参照すると,トナーカートリッジ1
21内部にはトナー123が撹拌機125により撹拌さ
れる。規制ブレード129がトナー供給量を規制しなが
ら供給ローラ127を通してトナー123が供給され
る。帯電口−ラ137が感光ドラム135表面に電気的
に電荷層を均一に帯電させる。露光走査部139で感光
ドラム135表面に静電潜像を形成する。そして,現像
口一ラ131が感光ドラム135表面に形成された静雷
潜像にトナー123を現像させる。感光ドラム135表
面に形成されたトナー画像124を用紙141上に転写
ローラ133が転写させる。
【0010】その後,トナーが付着された用紙141は
定着部149に移送されて加熱ローラ145と加圧口−
ラ143間を通過しながら粉末状のトナー画像は用紙に
溶融されて定着されることである。前記加熱ローラ14
5は印加された電源がハロゲンランプ151に提供され
ながら熱が生じて,定着ローラ145の定着熱と加圧口
一ラ143の加圧力によりトナーが用紙に融着された後
排出される。加熱ローラ145上部に位置したサーミス
タ147は定着ローラ145の温度を感知して一定温度
を維持できるようにコントロールするために設けられ
る。
【0011】このようなハロゲンランプ方式の従来技術
は不要な電源消耗が多くて特に電源をオフしてから画像
形成のために電源をオン時,一定時間のウオームアップ
タイム(Warm−uptime)を必要とする。すな
わち電源を印加した後加熱ローラ145が所望する目標
温度に到達する時まで一定時間が必要である。このよう
な時間は短くは数十秒から長くは数分間が所要される場
合もある。そして,加熱ローラが用紙に接触しながら温
度が下がることに対する補償がむずかしい。
【0012】またプリントが終了された後,次の画像を
出力するまで待ち時間にも一定温度を維持するために電
源を一定周期で印加することによって不要な電力消耗を
増やすようになって次の画像を出力するため一定時間の
待ち時間を有することによって速い画像出力を達成でき
ない問題点がある また,他の従来の技術として米国特許4,776,07
0号ではトナー画像定着のための直接加熱ローラを開示
する。図4を参照すると,従来の直接加熱ローラは小さ
い熱キャパシタを有するローラ本体161の外部表面上
に下部絶縁層165との結合のためにボンディング層1
63が形成されて,前記ボンディング層163上には電
流供給を遮断するために下部絶縁層165が提供され
る。また下部絶縁層165上には金属抵抗熱発生層16
7を形成させて前記金属抵抗熱発生層167上に上部絶
縁層169が提供されて前記上部絶縁層上でトナー画像
のオフセットを防ぐために保護層171が形成されて前
記金属抵抗熱発生層167の両端で電極層173が形成
されて電源供給を受ける。
【0013】このような構成において金属抵抗熱発生層
167としては通常はニッケルークロム(Ni−Cr)
混合物が用いられ前記熱発生層を構成するためにアーク
プラズマスプレー法(Arc−plasmaspray
ing)を用いている。
【0014】また,電気発熱層を絶縁させるための下部
絶縁層をローラ本体に接着させるために別途のボンディ
ング層を形成しなければならない問題があった。このよ
うなボンディング層を用いるようになれば層間温度特性
や加圧力等によって層間分離が起きる恐れがある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】したがって,本発明の
目的は,トナー画像を定着する直接加熱ローラとそれを
製造する方法を提供することである。
【0016】本発明の他の目的は,ウオーミング・アッ
プ時間が短くて,消費電力が低くて,構造が簡単な直接
加熱ローラを提供することである。
【0017】本発明の他の目的は,優秀な熱抵抗及び耐
久性を有した直接加熱ローラを提供することである。
【0018】本発明のまた他の目的は,ローラ上のロー
ラ本体と絶縁層とが分離されない直接加熱ローラを提供
することである。
【0019】本発明のまた他の目的は,製作費用が低い
直接加熱ローラを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明によるトナー画像定着のための直接加熱
ローラは,導電性の円筒形ローラ本体と,前記ローラ本
体に前記導電性本体の弾性限界温度以下である第1温度
で焼成されて形成される絶縁層と,前記絶縁層上に前記
第1温度より低い第2温度で焼成されて形成される発熱
層と,前記発熱層上に形成された保護層と,前記発熱層
両端に形成された電極とを備えることを特徴とする。
【0021】本発明の方法は,金属製で形成された円筒
形ローラ本体を用意する段階と,前記ローラ本体の外部
表面にガラスペーストを所定厚さで塗布する段階と,前
記塗布されたガラスペーストをローラ本体の弾性限界温
度より低い第1温度で焼成させて絶縁層を形成する段階
と,前記絶縁層表面に発熱体ペーストを均一な厚さで塗
布する段階と,前記塗布された発熱層を前記絶縁層の焼
成温度より低い第2温度で焼成させて発熱層を形成する
段階と,前記発熱層上に保護層を形成する段階と,前記
電気抵抗発熱層の両端に電極を形成する段階とを備える
ことを特徴とする。
【0022】本発明の他の装置は,絶縁性の円筒形のロ
ーラ本体と,前記ローラ本体上にペースト状態で塗布さ
れて,塗布されたペーストを前記ローラ本体の弾性限界
温度より低い温度で焼成して不導体から導電体に電気的
性質が変換される発熱層と,前記電気抵抗発熱層上に形
成された保護層と,前記電気抵抗発熱層の両端に電気的
に接触する電極とを備える。
【0023】本発明の他の方法は,絶縁材で形成された
円筒形ローラ本体を用意する段階と,前記ローラ本体上
に発熱体ペーストを均一な厚さで塗布する段階と,前記
塗布された発熱体ペーストを所定温度で焼成させて発熱
層を形成する段階と,前記発熱層上に保護層を形成する
段階と,前記発熱層の両端に電極を形成する段階とを備
えることを特徴とする。
【0024】上述したように,本発明の望ましい実施形
態によると,ルテニウム系発熱層をローラの表面に形成
して瞬間的にローラが定着温度に到達するようにするこ
とができる。従来技術によるNi−Cr系抵抗発熱物質
と比較する時,より低い電力を利用して可能な限り遠く
ターゲット定着温度を発生させることが可能である。ま
た,ルテニウム系抵抗発熱層を形成する工程は700℃
以下,600℃以下または,はなはだしくは550℃以
下の温度で遂行できるので,ローラ本体と絶縁層とのた
めに多様な物質が使用できる。したがって,収率が改善
されて,費用が節減できる。また,均一な厚さを有する
発熱抵抗層を製作できる。さらに,全般的に定着温度特
性を均一に維持できるので,トナー定着温度特性が改善
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下,本発明の望ましい実施形態
を添付した図面によってさらに詳細に説明する。
【0026】図5は,本発明による電子写真画像形成装
置の直接加熱ローラの望ましい一実施形態の構成を示し
た縦断面図である。図6は本発明の実施の一形態による
電子写真画像形成装置の定着部が設けられた状態を示す
縦断面図である。
【0027】図面で本発明の実施の一形態の直接加熱口
―ラ213は,ローラ本体201に絶縁層202,発熱
層203,保護層205が順に積層されて形成される。
発熱層203の中央部は保護層で保護されて,発熱層2
03には両端部に設けられた一対の電極207を通して
電流が供給される。
【0028】図6に図示したように,電子写真画像形成
装置の定着部は用紙219が排出される方向(矢印方
向),すなわち時計方向に回転する加熱ローラ213
と,加熱ローラ213と接触して反時計方向に回転する
加圧ローラ211とが具備される。前記加熱ローラ21
3には加熱ローラ213の温度を検出するためのサーミ
スタ217が接触する。
【0029】加熱ローラ213と加圧ローラ211と
は,画像形成装置の本体に回転可能に設けられる。設け
られた加熱ローラ213及び加圧ローラ211は本体に
設けられた駆動モータから動力伝達を受けて回転され
る。また,加熱ローラ213は電極207を通して電源
が印加されると発熱層203に供給される電流による抵
抗熱が生じてそれで加熱ローラの温度が上昇する。前記
加熱口一ラ213の表面温度は加熱ローラの表面に接触
したサーミスタ217により検出されて本体の電源供給
コントローラに提供される。電源供給コントローラでは
加熱ローラ213の表面温度を設定された加熱温度範囲
で温度をコントロールする。
【0030】前記加圧ローラ211及び加圧ローラ21
1によって用紙219上に定着前のトナー画像215は
加熱加圧されて用紙219に安定したトナー画像216
として定着される。
【0031】上述したように,トナーを定着させるため
には約200℃程度の定着温度が要求される。したがっ
て,常温の加熱ローラを200℃の動作温度に加熱する
ためのウオーミング・アップ時間が要求されてこの時電
力を多く消耗するようになる。
【0032】したがって,本発明の実施の一形態ではウ
オーミング・アップ時間を縮めて電力消耗を減らすこと
ができるように加熱ローラを構成したことである。
【0033】<第1実施形態> 低温導電性ローラ本
体 1.ローラ本体 加熱ローラの本体201は,オーステナイト系(aus
tenite)のステンレススチール(例:SUS30
4系列,JIS規格)を用いる。オーステナイト(au
stenite)系のステンレススチールは弾性限界点
である630℃が越えるようになると変形されたり捩れ
る等の機械的特性が変質するので後続工程の温度条件を
630℃以下に制限しなければならない。
【0034】弾性限界温度は,次のように定義できる。
一般的に物体に荷重が加われば変形するようになって,
ある程度までの荷重を加えた後にそれを除去すればその
物体は元来の寸法を再び回復するようになる。このよう
に荷重を除去すれば物体が元来の寸法に戻る限界を弾性
限界という。
【0035】ここでは円筒形のローラ本体に絶縁材ペー
ストや発熱材ペーストを塗布した後高温でこれを焼成す
るための工程で導電性の円筒形ローラ本体が元来の形状
を失わなくて加工されたそのままの形状を維持できる温
度をいう。普通前記した弾性限界温度以上に前記円筒形
本体部が露出された時にはローラ本体がゆがんだり曲が
る現像などが生じてこのように弾性変形が生じたローラ
は用紙に付着されたトナー画像を均一に密着して温度に
よるトナー画像定着を遂行できなくなる。
【0036】2.絶縁層 絶縁層202は,酸化鉛成分を含んだガラスフリツト,
有機バインダ,溶剤,添加剤を混合して作ったペースト
をローラ本体201に厚膜塗布技法で塗布した後口−ラ
本体201の弾性限界温度630℃以下で焼成して形成
する。絶縁層の厚さは約50−300μm程度に均一な
厚さを有する。
【0037】前記ガラスフリットは,次のような組成比
を有する。
【0038】 PbO 40〜60w% SiO 20〜40w% B 10〜20w% Al 0〜10w% TiO 0〜5w% ガラスフリツトは,PbO55.9%,SiO28.
0%,B8.1%,Al4.7%,TiO
3.3%の組成比を有することが望ましい。
【0039】有機バインダは,セルロース系樹脂または
アクリル樹脂を用いる。溶剤はテルピネオール(ter
pineol),BCR,BCAなどを用いて,添加剤
はAl,ZrOを用いる。
【0040】3.発熱層 発熱層203は,ルテニウム系化合物,酸化鉛成分を含
んだガラスフリツト,有機バインダ,溶剤,添加剤を混
合してペースト状態に作った後絶縁層202上に厚膜塗
布技法で塗布して約550℃程度で焼成して形成する。
【0041】本発明の実施の一形態の発熱層ペーストで
伝導性物質として用いられたルテニウム系酸化物及びA
g系粉末は電気的特性を決定して最終厚膜の機械的特性
に影響を与えるようになって,ガラスフリットは基板に
対する厚膜の結合性を増大させる役割をし,有機バイン
ダは伝導性物質と無機結合剤とを分散させる役割をし,
厚膜形成時ペーストの流動性に影響を及ぼすようにな
る。
【0042】本発明の実施の一形態の発熱層ペースト組
成物の構成成分は次のようである。
【0043】(1)ルテニウム系粉末 本発明の実施の一形態の発熱体用抵抗ペースト組成物に
用いられるルテニウム系粉末はルテニウム金属粉末また
はルテニウム酸化物粉末を示し,ルテニウム酸化物の具
体的な例としてはRuO,GdBiRu6〜7
PbRu 6〜7,CORu,PbBiR
6〜7,CuxBi2−xRu6〜7(0く
xく1)及びBiRu6〜7などが含まれて,こ
れら中1種以上を選択して使用できる。
【0044】前記ルテニウム系粉末は,比表面積が5な
いし30m/g範囲であることが望ましく,より望ま
しくは10ないし25m/g範囲である。比表面積が
5m/g未満であれば,粒子があまりに大きくなって
均一な厚膜が得られなく,比表面積が30m/gより
大きければ,粉末があまりに微細で印刷特性が低下され
て精度が低下され焼結性が低下されて織密な膜が得られ
るのが難しくなる。
【0045】ルテニウム系粉末は,平均粒径が0,01
ないし0.1μm範囲であることが望ましく,さらに望
ましくは0.02ないし0.08μm範囲である。平均
粒径が0.01μm未満であれば,粒子があまりに微細
で印刷特性が低下されて精度が低下され煤結性が低下さ
れて緻密な膜が得られるのが難しくなり,平均粒径が
0.1μmより大きければ,粒子があまりに大きくなっ
て均一な厚膜が得られないので望ましくない。
【0046】前記ルテニウム系粉末の使用量は,組成物
重量の5ないし75重量%,望ましくは5ないし20重
量%範囲の量であり,5重量%未満に用いれば形成され
た電気抵抗発熱層が0.1ないし30Ω/mm2範囲の
低い抵抗値を有するのが難しく,75重量%を超過すれ
ば膜の表面平滑性が低下されて望ましくない。
【0047】(2)Ag系粉末 また,本発明の実施の一形態の発熱体用抵抗ペースト組
成物は,Ag系粉末を5ないし75重量%,望ましくは
20ないし40重量%範囲の量で含む。5重量%未満に
用いれば形成された電気発熱体が0.1ないし30Ω/
mm範囲の低い抵抗値を有するのが難しく,75重量
%を超過すれば0.1Ω/mm以下の抵抗値を有する
ようになって,300℃以上の温度に発熱して抵抗体厚
膜を損傷させる場合があって望ましくない。
【0048】本発明の実施の一形態で用いるAg系粉末
は,Ag金属の粉末,Ag酸化物の粉末(例えばAg2
0),Ag合金の粉末(例えばAgPd,Ag0.1
Pd 0.9,RhO等)でありうる。特に低温焼成が
可能になるためには銀板状粉末を用いることが望まし
い。前記Ag系粉末は平均粒径0.1ないし3μm範囲
及び最大粒子大きさ7μm以下であることが望ましい
が,平均粒径が0.1μm未満であれば,粒子があまり
に微細になって焼結時収縮率が大きくなって膜にクラッ
クが生じやすくて粒子が凝集されやすくてペースト中に
おける安定した分散状態を得るのが困難で印刷特性が低
下され,平均粒径が3μmより大きければペースト塗布
膜の表面が荒くなってごく微細なパターンを得るのが難
しくまた焼結性が低下されて織密な薄膜が得られるのが
難しくて望ましくない。
【0049】前記Ag系粉末の表面積/重量比(比表面
積)は0.5ないし3.5m/gであり,密度は2.
5ないし6g/cm範囲であることが望ましい。比表
面積が0.5m/g未満であれば粒子があまりに大き
くなり焼成後の塗布膜の平滑性が低下されて望ましくな
く,3.5m/gより大きければ粒子があまりに微細
になって粒子が凝集しやすくて印刷特性が低下される。
また,密度値が前記範囲を外れると印刷特性が悪くなる
ので望ましくない。
【0050】(3)ガラスフリツト また,本発明の実施の一形態のペースト組成物に用いら
れるガラスフリットは,ルテニウム系粉末を相互結合さ
せる結着剤役割をし,ペーストの基板に対する接着性を
向上させると同時に焼結時に軟化してガラスフリットを
基板側に凝集させる作用効果がある。
【0051】前記ガラスフリツトの軟化点は,示差走査
熱量測定(differential scannin
g calorimetry;DSC)法により測定さ
れるが,軟化点が400ないし550℃範囲であること
が望ましく,さらに望ましくは420ないし500℃範
囲である。軟化点が400℃より低ければ,有機成分が
含まれやすくて有機成分が分解されるによってペースト
の塗布膜中にブリスター(blister)が生じやす
くなる。一方,軟化点が550℃より高ければ焼成後の
膜の基板に対する接着強度が低下される。
【0052】前記ガラスフリツトは,本発明の実施の一
形態のペースト組成物に5ないし40重量%,望ましく
は10ないし40重量%範囲で用い,使用量が5重量%
未満であれば焼成後の膜の基板に対する接着強度が低下
されて,40重量%を超過すれば形成された電気抵抗発
熱層が0.1ないし30Ω/mm範囲の低い抵抗値を
有するのが難しい。
【0053】前記ガラスフリツトとしてはガラスフリツ
トA及びガラスフリツトBが望ましく利用できる。前記
ガラスフリットAとしては酸化ビスマス(Bi
を含有するものが利用可能で,酸化物換算表記で示した
組成成分及び含有量が下記表3のような組成を90重量
%以上含有することが望ましくて,ガラスフリツトBは
酸化鉛(PbO)を含有するものが利用され,酸化物換
算表記で示した組成成分及び含有量が下記のような組成
を90重量%以上含有することが望ましい。
【0054】(ガラスフリットA) 構成成分 含有量(重量%) Bi 40ないし90 SiO 5ないし30 B 5ないし30 BaO 2ないし40
【0055】(ガラスフリットB) 構成成分 含有量(重量%) PbO 40ないし90 SiO 10ないし40 B 5ないし30 TiO 0ないし10 Al 0ないし20
【0056】前記ガラスフリットの使用により,ガラス
基板が応力を受けない温度でペーストを焼付けることが
可能になる。
【0057】前記ガラスフリットA組成で,酸化ビスマ
ス(Bi)が40重量%未満に使用されるとべー
ストをガラス基板に焼付ける時接着強度を増大させる効
果が少なく,90重量%を超過すればガラスフリットの
軟化点があまりに低くてペーストの脱ビヒクル性が悪く
なって基板との接着強度が低下されるために望ましくな
い。酸化ビスマスの望ましい量は50ないし80重量%
範囲である。
【0058】前記ガラスフリツトA組成で酸化ケイ素
(SiO)が5重量%未満の場合はガラスフリットの
安全性が低下され,30重量%より多くの場合は耐熱温
度が上昇して570℃以下でガラス基板上に焼付けるの
が困難になる。望ましくは,酸化ケイ素は5ないし15
重量%範囲の量で用いる。
【0059】前記ガラスフリツトA組成で酸化ホウ素
(B)は接着強度,熱膨張計数などの特性を損傷
しないようにガラス基板上における焼付温度を制御する
ために添加されるが,5重量%未満では接着強度が低下
されて,30重量%を超過すればガラスフリットの安全
性が低下される。酸化ホウ素は7ないし20重量%範囲
の量で用いることが望ましい。
【0060】前記ガラスフリットA組成で酸化バリウム
(BaO)は,2重量%未満に使用されるとガラス基板
上の焼付温度を制御することが困難になり,40重量%
を超過すればガラス基板の安全性が低下される。望まし
くは2ないし30重量%範囲の量で用いる。
【0061】また,前記ガラスフリットB組成で酸化鉛
(PbO)が40重量%未満の場合はペーストをガラス
基板上に焼付ける時接着強度を高める効果が少なくて,
90重量%を超過すればガラスフリットの軟化点があま
りに低くてペーストの脱ビヒクル性が悪くなって,基板
との接着強度が低下されるために望ましくない。酸化鉛
の望ましい量の範囲は50ないし80重量%範囲であ
る。
【0062】前記ガラスフリツトB組成で酸化ケイ素
(SiO)が10重量%未満の場合はガラスフリット
の安全性が低下され,40重量%より多くの場合は耐熱
温度が上昇して570℃以下でガラス基板上に焼付ける
のが困難になる。望ましくは,酸化ケイ素は10ないし
30重量%範囲の量で用いる。
【0063】前記ガラスフリットB組成で酸化ホウ素
(B)が5重量%未満に使用されると接着強度が
低下されて,30重量%を超過して使用されるとガラス
フリットの安全性が低下される。酸化ホウ素は5ないし
20重量%範囲の量で用いることが望ましい。
【0064】前記ガラスフリツトB組成で二酸化チタン
(TiO)が10重量%を超過して使用されるとガラ
ス層の安全性が低下され,望ましい使用量は2ないし5
重量%範囲である。
【0065】前記ガラスフリツトB組成で,酸化アルミ
ニウム(Al)は組成物の変形温度を高めてガラ
ス組成やペーストの安定化のために添加され,20重量
%を超過すればガラスの耐熱温度があまりに高まりガラ
ス基板上に焼付けるのが困難になる。望ましい使用量は
2ないし15重量%範囲である。
【0066】また,本発明の実施の一形態によると,ガ
ラスフリツトとして前記ガラスフリツトAとガラスフリ
ットBと二つともを含有する複合ガラスフリットを用い
ることができ,酸化物換算表記で示した構成成分及び含
有量が下記のような複合ガラスフリットを90重量%以
上含有することが望ましい。
【0067】前記ガラスフリットA,ガラスフリットB
及び複合ガラスフリットは平均粒径0.2ないし5μm
及び最大大きさ10μm以下であることが望ましい。前
記ガラスフリットの粒径を前記範囲とすれば,低温にお
けるガラス基板との接着強度が高まるようになって低抵
抗性の緻密な膜が得られることができ,また薄膜にする
場合にも薄膜の剥離が起きるのがむずかしいと言う長所
がある。
【0068】(複合ガラスフリット) 構成成分 含有量(重量%) Bi 40ないし90 PbO 40ないし90 SiO 5ないし30 B 5ないし30 BaO 2ないし40 TiO 0ないし10 Al 0ないし20
【0069】(4)有機バインダ 本発明の実施の一形態の発熱体用抵抗ペースト組成物に
使用可能な有機バインダ成分としては,エチルセルロー
ス,メチルセルロース,ニトロセルロース,カルボキシ
メチルセルロースなどのセルロース誘導体とアクリル酸
エステル,メタクリル酸エステル,ポリビニルアルコー
ル,ポリビニルブチラールなどの樹脂成分が利用でき
る。これら中から,アクリル樹脂,エチルセルロースが
望ましく利用できる。
【0070】前記有機バインダ成分は,本発明の実施の
一形態の組成物に5ないし45重量%の量で用いられる
が,この範囲内になければ焼成段階で完全に蒸発(焼
絹,脱バインダ)できなくなるので望ましくない。
【0071】(5)有機溶媒 また,本発明の実施の一形態のペースト組成物には,有
機成分を溶解させて微分末及びガラスフリットを分散さ
せて粘度を調整するために,有機溶媒が添加できる。有
機溶媒としてはtexanol(2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオールモノイソ酪酸エステ
ル),エチレングリコール(テルペン),ブチルカルビ
トール,エチルセロソルブ,エチルベンゼン,イソプロ
フィルベンゼン,メチルエチルケトン,ジオキサン,ア
セトン,シクロヘキサノン,シクロペンタノン,イソブ
チルアルコール,ジメチルスルホキシド,テルピネオー
ル,松根オイル,ボリピニルブチラール,3−メトキシ
酢酸ブチル,γ−ブチロラクトン,フタル酸ジエチルな
どがある。これら有機溶媒は単独でまたは2種以上混合
して使用できる。
【0072】(6)その他添加剤 本発明の実施の一形態のペースト組成物には上述した成
分以外にも,保存中の安全性を与えて,染み,鋸の目現
像,厚さ偏差を防止して,膜の亀裂を防止するために,
ヒドロキノンモノメチルエーテルのような重合禁止剤,
ボリアクリル酸塩,セルロース誘導体のような分散剤,
機材に対する接着性を改善するためのシランカップリン
グ剤などの接着性付与剤,塗布性能を改善するための消
泡剤,作業性を改善するためのポリエチレングリコー
ル,フタル酸ジブチル等のような可塑剤,界面活性剤,
チキントロピー性付与剤などの添加剤が0.1ないし
5.0重量%範囲内で本発明の実施の一形態組成物の効
果に害をおよばない範囲の量で含まれることができる。
【0073】本発明の実施の一形態のペースト組成物
は,前記構成成分を例を挙げると3個のロールを有した
ロール製粉機,ミクサ,均質化機などの混練機を利用し
て混練する。また,塗布に適合な流動性を与えるために
ペースト組成物の粘度はせん断速度(shearrat
e)4S−1で通常70,000ないし300,000
センチポイズ範囲である。印刷時の塗布液の粘度は通常
100,000ないし200,000センチポイズ範
囲,望ましくは130,000ないし180,000セ
ンチポイズ範囲に調整できる。
【0074】次に発熱層を作る典型的なべ−ストの特定
組成物を説明する。
【0075】典型的なべ一スト1.典型的なべ一スト1
は0.05μmの平均粒子直径と10m/gの比表面
積を有したPbRuの10重量部と,0.03
μmの平均粒子直径と23m/gの比表面積を有した
RuOの13重量部と,1μmの平均直径と3μmの
最大直径を有した銀の20重量部と,1μmの平均直径
と3.6μmの最大直径を有したガラスフリットの30
重量部で作られる。ガラスフリットはBiO68.9
%,SiO10.0%,B11.8%,BaO
6.5%及びAl2.8%に作られて,460℃
の軟化点(softening point)温度を有
している。前記パウダーはセルロースと92対8の比率
で混合されて,組合わせたパウダーは150000セン
チポイズ(centipoise)の粘性を有したペー
ストを生産するためにテルピネオール(terpine
ol)と混合される。
【0076】本発明の実施の一形態の発熱層203の厚
さ範囲は3〜100μm間である。発熱層203は15
μm以下,例えば6,8,10,または15μm厚さを
有することができる。電気抵抗発熱層203は110V
印加時には5〜10Ωの電気抵抗を有し,220V印加
時には15ないし25Ωの電気抵抗を有することが望ま
しい。このような抵抗値はシステムの要求によって多様
な電気抵抗を有するように変更することが可能である。
【0077】3.保護層 保護層205は,フッ素樹脂(PFA)チューブで形成
されて電気抵抗発熱層203上に挿入された次に熱処理
により収縮して圧搾される。保護層205は印刷用紙と
直接接触してトナー剥離層を形成する。特に,前記保護
層205は電流が外部に流れることを防ぐ絶縁特性を有
する 4.電極 電極207は,保護層205両側に露出された発熱層2
03の両端に銀ペーストを塗布した後に輪様子の電極2
07が挿入された次に銀ペーストを硬化させて接着形成
する。
【0078】このように構成された本発明の実施の一形
態の直接加熱ローラの消費電力は初期印加時約800W
程度であり,瞬間的な定着温度上昇で電源印加後7ない
し8秒以内に目標動作温度例えば180ないし200℃
に到達するようになる。それゆえ,瞬間的に定着温度に
到達するようになるのでウォーミング・アップ時に電力
消耗を減らすことができる。また,待機時にも定着手段
に電源を印加する必要がないので待機時消費電力を減ら
すことができる。
【0079】5.製造方法 図7は,本発明の実施の一形態による直接加熱ローラの
製造方法の順序を示して,図8ないし図12は本発明の
実施の一形態による直接加熱ローラの製造過程を示す。
【0080】図面を参照すると,本発明の実施の一形態
の直接加熱ローラはまずSUSのような金属製を加工し
てパイプまたは円筒形のローラ本体201を形成する
(図8参照)。加工されたローラ本体は超音波洗浄をし
て不純物を除去する(S301)。
【0081】洗浄されたローラ本体201の表面に上述
した絶縁層ペーストをスクリーン印刷法で塗布する(S
302)。
【0082】図13ないし図15は,本発明の実施の一
形態によるスクリーン印刷法を示す。まず図13に図示
したように,印刷板210のマスク212上にペースト
214を覆う。続いて,回転軸に固定されたローラ本体
218を上昇させてマスク212の下部に接触させる。
スクイザー(squeezer)216を下降させてマ
スク212の上部に接触させる。印刷板210を左側方
向(矢印方向)に移動させながら口一ラ本体218を反
時計方向に回転させるとスクイザー216によりペース
ト(214)が加圧されてマスク212の網目を通して
下方に追い出されて絞られるようになる。マスク212
下方に追い出されて絞られたペーストは回転するローラ
本体218に塗布される。塗布されたペーストの厚さは
マスク212の網目の大きさ及び印刷板の移動速度等に
より決定される。マスクの幅はローラ本体の円周長さと
同一に形成される。
【0083】このようなスクリーン印刷法で塗布して
(S302),一定温度で一定時間乾燥させた次に(S
303)焼成する(S304)。ペーストを塗布した次
に乾燥させることによって被膜が形成されることを防止
してクラックが生じることを防ぐことができる。スクリ
ーン印刷法により複数回塗布することは一定な厚さを得
るためのことでありその回数や塗布厚さは設計的な選択
仕様により変更できる。
【0084】図16は,絶縁層の焼成温度特性を示す。
絶縁層ペーストが塗布されたローラ本体を焼結炉に入れ
て全体焼成時間約45分間進める。
【0085】すなわち,tg1ないしtg2間では約1
5分間徐々に温度を高めて約620℃(Tg2)に温度
を上昇させてtg2ないしtg3間に約10ないし15
分間620℃を維持した次にtg3ないしtg4間では
約15分間再び徐々に温度を下げる。
【0086】このように印刷と焼成を1回以上繰り返す
ことによってローラ本体に絶縁層が密着固定されて形成
されるので衝撃及び温度特性に対して強い耐性を有する
ようになる。本発明の実施の一形態では70ないし12
0μmのガラス絶縁層を得る(図9参照)。このような
絶縁層は発熱層の軟化点より高い温度で軟化する絶縁層
ペーストを用いる。その理由は発熱層の焼成時生じるル
テニウム化合物と絶縁層で突出する鉛成分との反応が絶
縁層でも生じるようになれば絶縁層の絶縁特性が落ちる
ようになるためである。
【0087】続いて,前記絶縁層202表面に上述した
ルテニウム系発熱層ペーストを図13ないし図15に図
示したようにスクリーン印刷法で2回塗布する(S30
5)。塗布した後に熱風循環式,電熱ヒーターまたは赤
外線炉等で80ないし120℃で約5分ないし10分間
乾燥させる(S306)。乾燥された塗膜の厚さは約2
3μmである。このような乾燥過程は塗布されたペース
トの表面の被膜形成を防止してクラック発生を防止す
る。
【0088】続いて,前記塗布された発熱層ペーストを
所定温度で焼成させて発熱層を形成する(S307)
(図10)。以下,電気抵抗発熱体の焼成過程に対して
説明する。
【0089】図17は,本発明の実施の一形態による発
熱層ペーストを形成するための焼成温度サイクルを示し
て,図18ないし図20は本発明の実施の一形態による
電気抵抗発熱層の形成メカニズムを示す。
【0090】まず,焼結炉内に発熱層ペーストが塗布さ
れたローラ本体を入れて加熱する。時間ta1(tb
1)ないしta2(tb2)にかかってTa1(Tb
1)からTa2(Tb2)に温度が上昇しながらペース
トに含まれた有機物が燃焼し始めると図18に図示した
ように,ガラスグレーンの周辺に酸化ルテニウムがくっ
つく形態に存在してガラスグレーンが軟化し始める。
【0091】時間ta2(tb2)ないしta3(tb
3)にかかってTa2(Tb2)からTa3(Tb3)
に温度が上昇するとガラスグレーンがさらに軟化し始め
て,鉛成分が含まれた部位が突出し始める。時間ta3
(tb3)ないしta4(tb4)にかかってTa3
(Tb3)からTa4(Tb4)に上昇するとこの軟化
点以上で図19に図示したように軟化したガラスグレー
ンから突出した鉛がルテニウムと反応してパイロクロア
タイブのルテニウムオキサイド(PbRu
6−x)がガラスグレーン表面に生成し始める。前
記した反応は特定に区別された時間及び温度領域でのみ
生じることでなく反応過程を説明するために区分したこ
とであり有機物燃焼とガラス軟化ルテニウムと鉛成分と
の反応などは漸次的に進められることである。
【0092】時間ta4(tb4)ないしta5(tb
5)にかかってTa4(Tb4)で温度を一定に維持す
ると図20に図示したように表面に形成されたパイロク
ロアタイブのルテニウムオキサイド(PbRu
6−X)がガラスグレーン内部に拡散される 時間ta5(tb5)ないしta6(tb6)にかかっ
てTa4(Tb4)から温度を下降させながらアニーリ
ング(Annealing)工程により焼結組織のスト
レスが緩和されながら組織が緻密化される。
【0093】このような焼成時間は,ta1(tb1)
−ta4(tb2)約15分程度,ta4(tb4)−
ta5(tb5)が約10−15分程度,ta5(tb
5)−ta6(tb6)が約15分程度に所要されて全
体的に約45分程度の焼成時間が所要される。しかしこ
のような温度特性はより最適化できる。
【0094】このような焼成過程を経て粒子が相互融着
して緻密化され,一定な機械的強度を有する安定した組
織に形成されて発熱層203が形成される。図20に図
示したように,電荷はパイロクロアタイブのルテニウム
オキサイド(PbRu 6−X)を通して移動する
ようになる。
【0095】得られた電気抵抗発熱層の厚膜は厚さが5
μmであり,面積抵抗が12Ω/mmであった。
【0096】図11に図示したように,保護層205は
約50μm程度の厚さを有してフッ素樹脂(PFA:t
etrafluroethlene perfluor
oalky−vinylether copolyme
r resin)でチューブ形態に製作された次に電気
抵抗発熱層203上に挿入される(S308)。挿入さ
れた状態で約250ないし400℃で熱処理すると収縮
圧搾される。保護層205は耐トナー性が強くて絶縁材
で電気抵抗発熱層の表面を絶縁させると同時にトナーか
ら電気抵抗発熱層203を保護する。
【0097】図12に図示したように,保護層205の
両側に露出された電気抵抗発熱層203の表面に銀ペー
ストを塗布した次に輪様子の銅電極層207を挿入して
150℃温度で約30分間銀ペーストを硬化させる(S
309)。
【0098】図21は,上述したように本発明の実施の
一形態により作られた直接加熱ローラの断面を電子顕微
鏡で取った写真を示す。写真に示されたようにローラ本
体に絶縁層と発熱層とが焼成により形成されて密着固定
されるので温度特性及び機械的衝撃等にも非常に強い耐
久性を有するようになる。
【0099】く第2実施形態> 高温導電性ローラ本体 1.ローラ本体 本発明の第2実施形態では上述した一実施形態と比較し
て高温の絶縁層ペーストと発熱層ペーストを用いるため
にローラ本体は弾性限界温度が約900℃以上の高温に
耐えることができるフェライト(Ferrite)系の
ステンレススチール(SUS404系列)を用いる。
【0100】2.絶縁層 絶縁層は,絶縁層ペーストをローラ本体201に厚膜塗
布技法で塗布した後ローラ本体201の弾性限界温度9
00℃以下で焼成して形成する。絶縁層の厚さは約50
−300μm程度に均一な厚さを有する。絶縁層はデュ
ポン社の3500N釉薬(glaze)を利用して構成
できる。
【0101】3.発熱層 前記発熱層は,ルテニウム系化合物を含む発熱層ペース
トを絶縁層上に塗布して第1温度より低い第2温度で焼
成するようになる。望ましくは850℃以下である。高
温焼成発熱層としてはデュポン社の36××シリーズを
使用できる。
【0102】4.保護層 実施形態1と同一。
【0103】5.電極 実施形態1と同一。
【0104】6.製造工程 まずフェライト系ステンレス(SUS404)を加工し
てパイプまたは円筒形のローラ本体を形成する。加工さ
れたローラ本体は超音波洗浄をして不純物を除去する。
【0105】洗浄されたローラ本体の表面に上述した絶
縁層ペーストをスクリーン印刷法で塗布する。
【0106】このようなスクリーン印刷法で塗布して,
一定温度で一定時間乾燥させた次に焼成する。ペースト
を塗布した次に乾燥させることによって被膜が形成され
ることを防止してクラックが生じることを防ぐことがで
きる。スクリーン印刷法により複数回塗布することは一
定な厚さを得るためのことでありその回数や塗布厚さは
設計的な選択仕様により変更できる。
【0107】図22は,絶縁層の焼成温度特性を示す。
【0108】絶縁層ペーストが塗布されたローラ本体を
焼結炉に入れて全体焼成時間約45分間進める。
【0109】すなわち,tg1ないしtg2間では約1
5分間徐々に温度を高めて約900℃(Tg2)に温度
を上昇させてtg2ないしtg3間に約10ないし15
分間900℃を維持した次にtg3ないしtg4間では
約15分間再び徐々に温度を下げる。
【0110】このように印刷と焼成を1回以上繰り返す
ことによってローラ本体に絶縁層が密着固定されて形成
されるので衝撃及び温度特性に対して強い耐性を有する
ようになる。本発明の実施の一形態では70ないし12
0μmのガラス絶縁層を得る。このような絶縁層は発熱
層の軟化点より高い温度で軟化する絶縁層ペーストを用
いる。その理由は発熱層の焼成時生じるルテニウム化合
物と絶縁層で突出する鉛成分との反応が絶縁層でも生じ
るようになれば絶縁層の絶縁特性が落ちるようになるた
めである。
【0111】続いて,前記絶縁層表面に上述したルテニ
ウム系発熱層ペーストをスクリーン印刷法で2回塗布す
る。塗布した後に熱風循環式,電熱ヒーターまたは赤外
線炉等で80ないし120℃で約5分ないし1O分間乾
燥させる。乾燥された塗膜の厚さは約23μmである。
このような乾燥過程は塗布されたペーストの表面の被膜
形成を防止してクラック発生を防止する。
【0112】続いて,前記塗布された発熱層ペーストを
所定温度で焼成させて発熱層を形成する。以下,電気抵
抗発熱体の焼成過程に対して説明する。
【0113】図23は,本発明の実施の一形態による発
熱層ペーストを形成するための焼成温度サイクルを示
す。
【0114】まず,焼結炉内に発熱層ペーストが塗布さ
れたローラ本体を入れて加熱する。時間tb1ないしt
b2にかかってTb1からTb2に温度が上昇しながら
ペーストに含まれた有機物が燃焼し始めるとガラスグレ
ーンの周辺に酸化ルテニウムがくっつく形態に存在して
ガラスグレーンが軟化し始める。
【0115】時間 tb2ないしtb3にかかってTb
2(5000C)からTb3(700℃)に温度が上昇
するとガラスグレーンがさらに軟化し始めて,鉛成分が
含まれた部位が突出し始める。時間tb3ないしtb4
にかかってTb3(700℃)からTb4(850℃)
に上昇すると,この軟化点以上で軟化したガラスグレー
ンから突出した鉛がルテニウムと反応してパイロクロア
タイプのルテニウムオキサイド(PbRu
6−X)がガラスグレーン表面に生成し始める。前
記した反応は特定に区別された時間及び温度領域でのみ
生じることでなく反応過程を説明するため区分したこと
であって有機物燃焼とガラス軟化ルテニウムと鉛成分と
の反応などは漸次的に進められることである。
【0116】時間tb4ないしtb5にかかってTb4
(850℃)に温度を一定に維持すると表面に形成され
たパイロクロア(pyrochlore)タイプのルテ
ニウムオキサイド(PbRu6−X)がガラスグ
レーン内部に拡散される。
【0117】時間tb5ないしtb6にかかってTb4
(850℃)から温度を下降させながらアニーリング
(Annealing)工程により焼結組織のストレス
が緩和されながら組織が緻密化される。
【0118】このような焼成時間は,tb1−tb2約
15分程度,tb4−tb5が約10−15分程度,t
b5−tb6が約15分程度に所要されて全体的に約4
5分程度の焼成時間が所要される。しかしこのような温
度特性はより最適化できる。
【0119】このような焼成過程を経て粒子が相互融着
して緻密化され,一定な機械的強度を有する安定した組
織に形成されて発熱層が形成される。
【0120】次に保護層と電極とは,上述した実施形態
1と同一な方法で進められる。
【0121】<第3実施形態> 低温絶縁ローラ本体 図24は,本発明の実施の一形態による低温絶縁ローラ
で構成した直接加熱ローラの構成を示す。
【0122】第3実施形態は,絶縁性の口一ラ本体で構
成した場合としてローラ本体401はセラミックやガラ
ス等で形成される。セラミックはステンレススチールに
比べて機械的衝撃が弱いが高温熱処理にも変形や物性変
化なく耐えることができるのでペーストの焼成温度範囲
を広く設定できる。したがって,電気抵抗ペーストの組
成物選択を容易にして焼成工程の温度条件をひるめるこ
とができる。また,セラミックは絶縁性であるので絶縁
層を形成する工程を省略して直ちにローラ本体401の
外部表面に発熱層を形成できる。
【0123】図25は,本発明による他の実施形態の加
熱ローラが設けられた電子写真画像形成装置の定着部が
設けられた状態を示す。
【0124】第3実施形態で定着部409は用紙が排出
される方向,すなわち反時計万向に回転する加熱ローラ
413と,加熱ローラ413と接触して時計方向に回転
する加圧ローラ411とを備える。加熱ローラ413の
表面にはサーミスタ417が接触する。加熱ローラ41
3は絶縁体である円筒形ローラ本体401,発熱層40
3,保護層405,電極407を含む。
【0125】本発明の実施の一形態による電子写真画像
形成装置の定着部409は,電極層を通して電気抵抗発
熱層403に電流が供給されると抵抗熱により温度が上
昇する。サーミスタ417により加熱ローラ413の表
面温度が検出されて検出された信号に応答して電気抵抗
発熱層403に提供される電流量が制御される。
【0126】前記加圧ローラ411及び加圧ローラ41
1によって用紙419上に定着前トナー画像415は加
熱加圧されて用紙419に安定したトナー画像416と
して定着される。
【0127】第3実施形態の加熱口一ラの構成は次のよ
うである。
【0128】1.ローラ本体 弾性限界温度が600℃以上である絶縁性のセラミック
またはガラス。
【0129】2.発熱層,保護層,電極 上述した第1実施形態と同一。
【0130】3.製造方法 図26は,第3実施形態による直接加熱ローラの製造方
法の順序を示して,図27ないし図30は本発明の実施
の一形態による直接加熱ローラの製造過程を示す。
【0131】図面を参照すると,本発明の実施の一形態
の直接加熱ローラはまずセラミックのような絶縁体でパ
イプまたは円筒形のローラ本体401を形成する(図2
7参照)。加工されたローラ本体は超音波洗浄をして不
純物を除去する(S401)。
【0132】前記ローラ本体401表面に上述した実施
形態1のルテニウム系発熱層ペーストを図13ないし図
15に図示したようにスクリーン印刷法で均一な厚さに
1回以上塗布する(S402)。塗布した後に熱風循環
式,電熱ヒーターまたは赤外線炉等で80ないし120
℃で約5分ないし10分間乾燥させる(S403)。
【0133】前記乾燥された発熱層塗膜を焼成させる
(S404)。焼成温度サイクルは前記実施形態1の低
温発熱層ペーストの焼成過程と同一である。このような
焼成過程を経て粒子が相互融着して緻密化され,一定な
機械的強度を有する安定した組織に形成されて電気抵抗
発熱層403が形成される(図28参照)。
【0134】図29に図示したように,保護層405は
約50μm程度の厚さを有してフッ素樹脂(PFA:t
etrafluroethlene perfluor
oalkylvinylether copolyme
r resin)でチューブ形態に製作された次に電気
抵抗発熱層403上に挿入される(S405)。挿入さ
れた状態で約350℃で熱処理すると収縮圧搾される。
【0135】図30に図示したように,保護層405の
両側に露出された電気抵抗発熱層403の表面に銀ペー
ストを塗布した次に輪様子の銅電極407を挿入して1
50℃温度で約30分間銀ペーストを硬化させる(S4
06)。
【0136】<第4実施形態> 高温絶縁ローラ本体 第4実施形態は,絶縁性のローラ本体で構成した場合と
してローラ本体はセラミックやガラス等で形成される。
第3実施形態と比較してローラ本体の弾性限界温度が9
00℃以上であるセラミックまたはガラスを用いた点が
異なる。
【0137】したがって,発熱層ペーストの組成物選択
を容易にして焼成工程の温度条件を広めることができ
る。また,セラミックは絶縁性であるので絶縁層を形成
する工程を省略して直ちに口一ラ本体の外部表面に発熱
層を形成できる。第4実施形態の加熱ローラの構成は次
のようである。
【0138】1.口一ラ本体 弾性限界温度が900℃以上である絶縁性のセラミック
またはガラス。
【0139】2.発熱層,保護層,電極 上述した第2実施形態と同一。
【0140】3.製造方法 第4実施形態の製造方法は,弾性限界温度が900℃以
上のセラミックのような絶縁体でパイプまたは円筒形の
ローラ本体を形成する。加二されたローラ本体は超音波
洗浄をして不純物を除去する(S401)。
【0141】前記ローラ本体表面に上述した実施形態2
のルテニウム系発熱層ベーストを図13ないし図15に
図示したようにスクリーン印刷法で均一な厚さで1回以
上塗布する。塗布した後に熱風循環式,電熱ヒーターま
たは赤外線炉等で80ないし120℃で約5分ないし1
0分間乾燥させる。
【0142】前記乾燥された発熱層塗膜を焼成させる
(S308)。焼成温度サイクルは前記実施形態2の高
温発熱層ペーストの焼成過程と同一である。このような
焼成過程を経て粒子が相互融着して緻密化され,一定な
機械的強度を有する安定した組織に形成されて電気抵抗
発熱層が形成される。
【0143】上述した他の実施形態と同一な方法で保護
層と電極とを形成する。
【0144】以上添付図面を参照しながら本発明の好適
な実施形態にかかる加熱ローラおよびその製造方法につ
いて説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当
業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想
の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得
ることは明らかであり,それらについても当然に本発明
の技術的範囲に属するものと了解される。
【0145】
【発明の効果】上述したように,本発明ではルテニウム
系発熱層をローラ表面に形成して瞬間的に定着温度に発
熱することが可能である。従来のニッケルークロム系の
抵抗発熱体と比較するとより少ない電力でより遠い時間
に目標定着温度に発熱することが可能である。
【0146】また,本発明ではルテニウム系電気抵抗発
熱層を形成することにおいて,その焼成温度を550℃
程度の低温で処理することによってローラ本体及び絶縁
層の材料選択の幅が広まって量産性を向上させることが
できる。また,電気抵抗発熱層を均一な厚さに製作する
ことが可能であって全体的に定着温度特性を均一に維持
できてトナー定着特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電子写真画像形成装置の外部構造を示し
た斜視図。
【図2】従来の電子写真画像形成装置の内部構成を示し
た概略図。
【図3】従来の電子写真画像形成装置のハロゲンランプ
加熱ローラが設けられた状態を示す断面図。
【図4】従来の電子写真画像形成装置のトナー画像定着
のための直接加熱ローラが設けられた状態を示す断面
図。
【図5】本発明による電子写真画像形成装置の直接加熱
ローラの望ましい第1実施形態を示した断面図。
【図6】本発明による第1実施形態の加熱ロ−ラが設け
られた電子写真画像形成装置の定着部を示した断面図。
【図7】本発明による第1実施形態の直接加熱ロ−ラの
製造方法を示しフローチャート。
【図8】本発明による第1実施形態の直接加熱ローラの
製造過程を示した図面。
【図9】本発明による第T実施形態の直接加熱ローラの
製造過程を示した図面。
【図10】本発明による第T実施形態の直接加熱ローラ
の製造過程を示した図面。
【図11】本発明による第T実施形態の直接加熱ローラ
の製造過程を示した図面。
【図12】本発明による第T実施形態の直接加熱ローラ
の製造過程を示した図面。
【図13】本発明によるペーストのスクリーン印刷法を
説明するための図面。
【図14】本発明によるペーストのスクリーン印刷法を
説明するための図面。
【図15】本発明によるペーストのスクリーン印刷法を
説明するための図面。
【図16】本発明による第1実施形態の絶縁層を形成す
るための焼成温度サイクルを示した図面。
【図17】本発明による第1実施形態の発熱層を形成す
るための焼成温度サイクルを示した図面。
【図18】本発明による第1実施形態の発熱層の形成メ
カニズムを説明するための図面。
【図19】本発明による第1実施形態の発熱層の形成メ
カニズムを説明するための図面。
【図20】本発明による第1実施形態の発熱層の形成メ
カニズムを説明するための図面。
【図21】本発明による第1実施形態の直接加熱ローラ
の電子顕微鏡写真。
【図22】本発明による第2実施形態の絶縁層を形成す
るための焼成温度サイクルを示した図面。
【図23】本発明による第2実施形態の発熱層を形成す
るための焼成温度サイクルを示した図面。
【図24】本発明による第3実施形態の電子写真画像形
成装置の直接加熱ローラの断面図。
【図25】本発明による第3実施形態の加熱ローラが設
けられた電子写真画像形成装置の定着部を示す断面図。
【図26】本発明による第3実施形態の直接加熱ローラ
の製造方法を示したフローチャート。
【図27】本発明による他の実施形態の直接加熱ローラ
の製造過程を示した図面。
【図28】本発明による他の実施形態の直接加熱ローラ
の製造過程を示した図面。
【図29】本発明による他の実施形態の直接加熱ローラ
の製造過程を示した図面。
【図30】本発明による他の実施形態の直接加熱ローラ
の製造過程を示した図面。
【符号の説明】
201:ローラ本体 202:ガラス絶縁層 203:電気抵抗発熱層 205:保護層 207:電極

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面を有して導電性物質で作られた円
    筒形ローラ本体と,前記ローラ本体の外面と接触してい
    る絶縁層と,ルテニウムと鉛とで作られて前記絶縁層と
    接触している発熱抵抗層と,前記発熱抵抗層と接触して
    おり,前記発熱抵抗層に電気を提供する二つの電極と,
    及び前記発熱抵抗層と接触しており,前記発熱抵抗層の
    外面を保護する保護層を備えたことを特徴とする,トナ
    ー画像定着のための加熱ローラ。
  2. 【請求項2】 前記発熱抵抗層は,リテニウムで作ら
    れた表面を有するガラス粒子を含むことを特徴とする請
    求項1に記載の加熱ローラ。
  3. 【請求項3】 前記ガラス粒子は,鉛で作られたこと
    を特徴とする請求項2に記載の加熱ローラ。
  4. 【請求項4】 前記発熱層は,銀をさらに含むことを
    特徴とする請求項1に記載の加熱ローラ。
  5. 【請求項5】 前記二電極間の抵抗は,5ないし25
    Ωであることを特徴とする請求項1に記載の加熱ロー
    ラ。
  6. 【請求項6】 前記絶縁層は,50〜500μmの厚
    さを有したことを特徴とする請求項1に記載の加熱ロー
    ラ。
  7. 【請求項7】 前記発熱抵抗層は,3〜100μmの
    厚さを有したことを特徴とする請求項1に記載の加熱ロ
    ーラ。
  8. 【請求項8】 前記保護層は,ポリテトラフルオロエ
    チレン(polytetrafluoroethyle
    ne),ポリベルフルオロアルキルビニルエーテルレジ
    ン(polyperfluoroalkylvinyl
    etherresin),及びテトラフルオロエチレ
    ンベルフルオロアルキルビニルエーテル共重合レジン
    (tetrafluoroethylene perf
    luoroalkylvinyl ether cop
    olymer resin)から選択されたポリマーで
    作られたことを特徴とする請求項1に記載の加熱ロー
    ラ。
  9. 【請求項9】 前記絶縁層は,前記ローラ本体に塗布
    された物質の多重噴射によって形成された多層で形成さ
    れたことを特徴とする加熱ローラ。
  10. 【請求項10】 外周面を有した円形ローラ本体と,
    前記口−ラ本体の外周面周囲に形成されて,ルテニウム
    と鉛とを含む発熱抵抗層と,及び前記発熱層と接触し
    て,前記発熱層に電気を提供する二つの電極を含むこと
    を特徴とする加熱ローラ。
  11. 【請求項11】 前記発熱層は,銀成分を含んでいる
    ことを特徴とする請求項10に記載の加熱ローラ。
  12. 【請求項12】 前記発熱抵抗層は,ローラ本体の弾
    性臨界温度を超過しない温度で形成されたことを特徴と
    する請求項10に記載の加熱ローラ。
  13. 【請求項13】 前記ローラ本体は,オーステナイト
    (austenite)系ステンレススチールで形成さ
    れたことを特徴とする請求項10に記載の加熱ローフ。
  14. 【請求項14】 前記ローラ本体と前記発熱抵抗層間
    の前記ローラ本体の外周面周囲に形成された絶縁層をさ
    らに含むことを特徴とする請求項10に記載の加熱ロー
    ラ。
  15. 【請求項15】 前記発熱抵抗層は,550℃を超過
    しない温度で形成されたことを特徴とする請求項12に
    記載の加熱ローラ。
  16. 【請求項16】 前記発熱抵抗層は,ペーストの熱処
    理によって形成されて,前記ペーストは第1ガラスフリ
    ットと,粉末のルテニウム成分と,粉末の銀成分と,有
    機バインダと有機溶媒とを含むことを特徴とする請求項
    10に記載の加熱口−ラ。
  17. 【請求項17】 前記粉末のルテニウム成分の平均粒
    子直径は,0.01〜0.1μmであることを特徴とす
    る請求項16に記載の加熱ローラ。
  18. 【請求項18】 前記粉末のルテニウム成分の平均粒
    子直径は,0.02〜0.08μmであることを特徴と
    する請求項16に記載の加熱ローラ。
  19. 【請求項19】 前記粉末の銀成分の平均粒子直径
    は,0.1〜0.3μmであることを特徴とする請求項
    16に記載の加熱ローラ。
  20. 【請求項20】 前記粉末の銀成分の平均粒子直径が
    0.1〜0.3μmであり,最大粒子直径が7μmであ
    ることを特徴とする請求項19に記載の加熱ローラ
  21. 【請求項21】 前記粉末の銀成分の比表面積は,
    0.5〜3.5m/gであることを特徴とする請求項
    16に記載の加熱ローラ。
  22. 【請求項22】 前記ガラス粒子は,400〜500
    ℃間の軟化点を有することを特徴とする請求項16に記
    載の加熱口ーラ。
  23. 【請求項23】 前記ペーストは,前記第1ガラスフ
    リットとは異なる組成の第2ガラスフリットをさらに含
    むことを特徴とする請求項16に記載の加熱ローラ。
  24. 【請求項24】 前記第1ガラスフリツトは,Bi
    40〜90wt%,SiO5〜30wt%,B
    5〜30wt%,及びBaO2〜40wt%でなっ
    て,前記第2ガラスフリツトはPbO40〜90wt
    %,SiO10〜40wt%,B5〜30%,
    TiO10wt%以下,及びAl 20wt%以
    下でなることを特徴とする請求項23に記載の加熱口ー
    ラ。
  25. 【請求項25】 前記第1ガラスフリツトは,Bi
    40〜90wt%,SiO5〜30wt%,B
    5〜30wt%,及びBaO2〜40wt%,Pb
    O40〜90wt%,TiO10wt%以下,及びA
    20wt%以下でなることを特徴とする請求項
    16に記載の加熱ローラ。
  26. 【請求項26】 外部円周面を有した円筒形ローラを
    準備する段階と,ガラスフリツトと,粉末のルテニウム
    成分と,粉末の銀成分と,有機バインダと,有機溶媒と
    を含むペーストを前記円周面に,塗布して前記外部円周
    面の中央円筒形部を全体的にコーナイングする段階と,
    前記ペーストを熱処理して前記中央円筒形部を取り囲む
    発熱抵抗層を形成する段階とを含むことを特徴とする加
    熱ローラの製造工程。
  27. 【請求項27】 約550℃と570℃とを超過しな
    い温度で前記熱処理過程を遂行することを特徴とする請
    求項26に記載の加熱ローラの製造工程。
  28. 【請求項28】 外部円周面を有して,導電物質で作
    られた円筒形ローラを準備する段階と,絶縁物質で前記
    外部面の中央円周面をコーティングする段階と,ガラス
    フリットと,粉末のルテニウム成分と,粉末の銀成分
    と,有機バインダと,有機溶媒とを含むペーストを前記
    中央円周面に塗布して前記中央円周部周囲に前記ペース
    トのコーティングを形成する段階と,前記ペーストを熱
    処理して前記中央円周部を取り囲む発熱抵抗層を形成す
    る段階とを含むことを特徴とする加熱ローラの製造工
    程。
  29. 【請求項29】 前記熱処理は,約550℃と570
    ℃とを超過しない温度で遂行されることを特徴とする請
    求項28に記載の加熱口一ラの製造工程。
  30. 【請求項30】 外部円周面を有して,導電物質で作
    られた円筒形ローラを準備する段階と,前記外部面の中
    央円周部に絶縁物質を塗布する段階と,第1温度で前記
    絶縁物質を熱処理する段階と,ガラスフリットと,粉末
    のルテニウム成分と,粉末の銀成分と,有機バインダ
    と,有機溶媒とを含むペーストを前記中央円周部に塗布
    して前記中央円周部周囲に前記ペーストのコーティング
    を形成する段階と,前記第1温度を超過しない第2温度
    で前記ペーストを熱処理して前記中央円周部を取り囲む
    発熱抵抗層を形成する段階とを含むことを特徴とする加
    熱ローラの製造工程。
  31. 【請求項31】 前記ペーストの熱処理過程は,約5
    50℃と570℃とを超過しない温度で遂行されること
    を特徴とする請求項30に記載の加熱ローラの製造工
    程。
  32. 【請求項32】 630℃を超過しない温度で前記絶
    縁物質の熱処理を遂行する段階と,約550℃と570
    ℃とを超過しない温度で前記ペーストの熱処理を遂行す
    る段階をさらに含むことを特徴とする請求項30に記載
    の加熱ローラの製造工程。
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