JPH06110348A - ヒートローラ - Google Patents

ヒートローラ

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JPH06110348A
JPH06110348A JP26165492A JP26165492A JPH06110348A JP H06110348 A JPH06110348 A JP H06110348A JP 26165492 A JP26165492 A JP 26165492A JP 26165492 A JP26165492 A JP 26165492A JP H06110348 A JPH06110348 A JP H06110348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating element
element pattern
heat roller
base body
roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP26165492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takenouchi
浩 竹之内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
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Publication of JPH06110348A publication Critical patent/JPH06110348A/ja
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  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒートローラの立ち上がり時間を短縮させ
る。 【構成】 このヒートローラは、円筒状のガラス製基体
1と、ガラス製基体1の表面に形成された発熱体パター
ン2と、発熱体パターン2を被覆する絶縁層3とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒートローラ、特に複
写機等に用いられるトナー定着装置用のヒートローラに
関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】一般に、複写機等に用いら
れるトナー定着装置は、ヒートローラと、このヒートロ
ーラに圧接されるシリコンゴム製のプレッシャーローラ
とから構成されている。そして、ヒートローラとプレッ
シャーローラとの間にトナー像が転写された用紙を通過
させ、これをヒートローラにより加熱することによって
用紙上のトナー像を定着させる。
【0003】上記のようなヒートローラは、一般に、中
空のアルミローラの内部に棒状ハロゲンランプを設置
し、この棒状ハロゲンランプを発熱させてローラ全体を
加熱するようにしている。しかし、被加熱体であるアル
ミローラとハロゲンランプとの間に空気層が介在してい
るため、加熱効率が悪く、立ち上がりに時間がかかる等
の問題がある。
【0004】そこで、セラミックスからなる円筒状の基
体の外表面にタングステン、モリブデン、マンガン等の
発熱体パターンを印刷あるいは溶射等により被着させた
ヒートローラが提案されている。このようなヒートロー
ラでは、ローラ表面で熱が発生することになり、加熱効
率が高まる。しかし、処理の迅速化を図るため、より短
い立ち上がり時間の実現が望まれている。
【0005】本発明の目的は、ヒートローラの立ち上が
り時間を短縮することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るヒートロー
ラは、円筒状のガラス製基体と、ガラス製基体の表面に
形成された発熱体パターンと、発熱体パターンを被覆す
る絶縁層とを備えている。
【0007】
【作用】本発明に係るヒートローラでは、円筒状のガラ
ス製基体の表面に発熱体パターンが形成されている。基
体を構成するガラスは従来のセラミックスより熱伝導率
が低いので、基体の表面で発生した熱がローラの内部に
逃げるのを抑えることができる。したがって、ヒートロ
ーラの表面の加熱効率が向上し、立ち上がり時間が短縮
される。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例によるヒートローラを図1
及び図2に示す。このヒートローラは、円筒状の基体1
と、基体1の表面に形成された発熱体パターン2と、発
熱体パターン2を被覆する絶縁層3とから構成されてい
る。発熱体パターン2はローラの軸方向に沿って形成さ
れており、円周方向に所定の間隔で配置されている。ま
た、基体1の両端部には、全周にわたって電極パターン
4が形成されており、発熱体パターン2の両端は、それ
ぞれ電極パターン4に接続されている。なお、絶縁層3
は電極パターン4上には形成されていない。
【0009】基体1は、発熱体パターン2を形成する抵
抗体ペーストの焼き付け温度より高い軟化温度及び歪点
温度を有する絶縁製ガラス材料から構成されている。こ
のようなガラス材料としては、例えば石英ガラス、硼珪
酸ガラス、アルミノ珪酸ガラス等が例示できる。ガラス
材料は、一般に、熱伝導率がセラミックスに比較して小
さく、例えば、セラミックス材料であるアルミナが1
6.75W/m・Kに対し石英ガラスは1.349W/
m・Kである。基体1の材料は、熱伝導率が0.15W
/m・K以下のガラス材料が望ましい。また、基体1の
肉厚は、強度を維持するために1mm以上に設定するの
が好ましい。
【0010】発熱体パターン2及び電極パターン4は、
酸化ルテニウムからなる発熱抵抗体で構成されている。
酸化ルテニウムの焼き付け温度は約580℃であり、例
えば、石英ガラスの軟化点(1650℃)及び歪点温度
(1070℃)に比べて低いため、ガラス製基体1の表
面に印刷,焼き付けが可能である。絶縁層3は、耐熱性
を有し(耐熱温度200℃以上)、発熱体パターン2と
密着性に優れるとともにトナーとの離型性に優れた絶縁
性樹脂材料で構成されている。このように樹脂材料とし
ては、例えばシリコン、ポリテトラフロロエチレン(P
TFE)、パーフロロアルコキシ(PFA)、フロリネ
ートエチレンプロピレン(FEP)、エチレンテトラフ
ロロエチレン(ETFE)等が例示できる。また、同様
の樹脂材料からなる熱収縮チューブを用いてもよい。こ
の場合には、その厚みは1mm以下が望ましい。
【0011】ヒートローラの両端には、電極パターン4
を覆うようにキャップ5が連結される。一方のキャップ
5は、ヒートローラと回転不能に係合しており、軸6を
介して駆動ギヤ7に連結されている。また、キャップ5
の内周面は電極パターン4と電気的に接続されており、
外周面には摺動電極8が接触可能である。なお、キャッ
プ5を基体1に固定する方法としては、銀等の良導性金
属を含有する導電性接着剤を用いたり、発熱体パターン
2及び電極パターン4と同じペーストを用いて同時に焼
き付けたり、あるいは導電部にメッキまたは金属層を焼
き付けてロウ材により固定する等が考えられる。キャッ
プ5としては、耐熱性,電気伝導度の大きいものが望ま
しく、例えば、銅、アルミニウム、真鍮等が用いられ
る。
【0012】摺動電極8は導電性材料からなる板状の電
極であり、一端部がそれぞれキャップ5の外周面に摺動
可能に当接するよう図示しない複写機本体のフレームに
固定されている。摺動電極8の他端部は、図示しない外
部電源に電気的に接続されている。次に、前述のヒート
ローラの製造方法の一例を説明する。
【0013】基体1は、例えばアルミノ珪酸塩ガラスで
形成する。この場合は、SiO2 、B2 3 、MgO、
NaO等からなるアルミノ珪酸塩ガラスを溶融し、この
ガラスを円筒状に成形し冷却する。次に、基体の外周面
を切削加工等により所定の曲率半径の真円状とする。次
に、基体1の表面に酸化ルテニウムからなる発熱体パタ
ーン2及び電極パターン4を形成する。この場合は、酸
化ルテニウムの粉末及びガラス粉末に適当なバインダ
ー、溶剤を添加混合して得られた抵抗体ペーストを周知
のスクリーン印刷法等を用いた厚膜手法により印刷塗布
し、これを窒素雰囲気中約580℃の温度で焼き付けて
基体1の表面に被着形成する。
【0014】次に、基体1の表面で発熱体パターン2が
被着された部分に前述の絶縁性を有する耐熱性樹脂から
なる絶縁層3を形成する。この絶縁層3は、トナーがロ
ーラ表面に被着するのを防止するために形成されるもの
である。この絶縁層3の厚みは、4μm未満では発熱体
パターン2が露出し易いので耐磨耗性がなく寿命が短く
なる。また、厚みが1000μmを超えると発熱体パタ
ーン2の熱が良好に用紙に伝達されない。したがって、
絶縁層3の厚みは4〜1000μmの範囲が好ましい。
【0015】絶縁層3を形成する場合には、発熱体パタ
ーン2が表面に形成された基体1に耐熱樹脂粉末(例え
ば、ポリテトラフロロエチレン)を静電気力により被着
させ、これを約400℃の温度で焼き付けることにより
被着する。また、この絶縁層3は、基体1の直径より若
干大きな直径を有する耐熱樹脂(例えば、ポリテトラフ
ロロエチレン)の熱収縮チューブを被せ、これに約10
0℃の温度で加熱することによって基体1の表面に被着
させて形成することもできる。
【0016】以上のようにして得られたヒートローラを
用いたトナー定着装置及びその周辺部分の構成を図3に
示す。図3において、ヒートローラ10の下方にはプレ
ッシャーローラ11が配置されている。プレッシャーロ
ーラ11は、ヒートローラ10に圧接しており、両ロー
ラ10,11の間に用紙Pを挟んで図3の右方向から左
方向へ搬送する。このとき、用紙Pの表面に形成された
トナー像が加熱圧着され定着される。定着された用紙P
は、搬出ローラ12,13によって装置外部に排出され
る。 〔実験例〕前記実施例において、基体1の材料,寸法及
び発熱体パターン2の材料を表1のように設定し、ヒー
トローラを製造した。得られたヒートローラについてそ
れぞれの立ち上がり時間を調べた結果を表1に示す。立
ち上がり時間は、それぞれの発熱体に500Wを印加
し、ヒートローラの表面が室温から210℃まで上昇す
るのに要する時間を測定した。
【0017】
【表1】
【0018】表1から、基体1の材質をセラミックスか
らガラス材料に変えることにより立ち上がり時間が約1
/4に短縮されることがわかる。 〔他の実施例〕前記実施例では、基体1の端面に全周に
わたって電極パターン4を形成したが、図4に示すよう
に、円周方向に所定の間隔で電極パターン15を形成し
てもよい。
【0019】図4に示す例では、1つの電極パターン1
5に接続された2つの発熱体パターン2は、それぞれ対
向する側の電極パターン15の隣り合う電極パターンに
それぞれ接続されている。このようにして、両端のそれ
ぞれの電極パターンは、発熱体パターン2によって相互
に接続されている。この場合には、ヒートローラの発熱
体パターンのうちの用紙と当接する部分のみを発熱さ
せ、他のトナー像の定着に寄与しない発熱体パターンの
発熱を抑えることができる。このため、消費電力が少な
くなる。
【0020】
【発明の効果】本発明に係るヒートローラでは、ガラス
製基体の表面に発熱体パターンが形成されており、従来
のセラミックの基体より熱伝導率が小さい。このため、
発熱体パターンで発熱する熱がローラ内側へ逃げるのを
少なくでき、ヒートローラ表面の加熱効率が向上し、立
ち上がり時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるヒートローラの斜視
図。
【図2】前記ヒートローラの要部斜視図。
【図3】前記ヒートローラを用いたトナー定着装置の概
略構成図。
【図4】他の実施例によるヒートローラの斜視図。
【符号の説明】 1 基体 2 発熱体パターン 3 絶縁層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状のガラス製基体と、 前記ガラス製基体の表面に形成された発熱体パターン
    と、 前記発熱体パターンを被覆する絶縁層と、を備えたヒー
    トローラ。
JP26165492A 1992-09-30 1992-09-30 ヒートローラ Pending JPH06110348A (ja)

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