JP2001281010A

JP2001281010A - 発光指針

Info

Publication number: JP2001281010A
Application number: JP2000097839A
Authority: JP
Inventors: Hideki Igarashi; 秀樹五十嵐
Original assignee: Nippon Seiki Co Ltd
Current assignee: Nippon Seiki Co Ltd
Priority date: 2000-03-30
Filing date: 2000-03-30
Publication date: 2001-10-10

Abstract

(57)【要約】【課題】コストの低減を達成し得る発光指針を提供す
る。【解決手段】回転中心領域に設けられた受光部１１ａよ
り光源４からの光を導入し、長手状に発光する導光部材
１１と、この導光部材１１に被着される被覆部材１２と
を備え、被覆部材１２が導光部材１１を通じて導かれた
光を透過させる指示部１２ａと、この指示部１２ａに対
応する領域を除いて導光部材１１の所要部を覆う遮光部
１２ｂを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、計器用の発光指針
に関するもので、例えば、車両、船舶、農耕機械など走
行状態や運転状態などを指示する計器用の発光指針に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、車両に搭載される指針は
夜間等暗い場所においても車速等の計測値を視認できる
ように発光型の指針を使用してなるものがある（例え
ば、特開平１１−１７３８７７号公報）。これら発光指
針の多くは指示部を構成する光透過性の合成樹脂からな
る指針本体と、この指針本体の所要部を覆う遮光性の指
針キャップとで構成され、これら指針本体と指針キャッ
プとは、熱溶着、接着などの手段によって一体化され
る。

【０００３】通常、指針本体にはそれ自身の発光色を決
定したり反射効率を高める目的からホットスタンプ層な
どからなる着色層が設けられている（例えば実開平１−
１２９６２３号参照）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな発光指針は、車種やグレードなどのバリエーション
展開に応じて発光色やデザインが異なる専用の発光指針
を用意する必要があるため、金型費をはじめとする各種
設計コストが増加してしまうものとなっていた。

【０００５】本発明は、このような問題点に鑑みて成さ
れたもので、コストの低減を達成することができる発光
指針を提供することを主な目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、回動中心領域
に設けられた受光部より光源からの光を導入し長手状に
発光する導光部材と、この導光部材に被着される被覆部
材とを備え、前記被覆部材が前記導光部材を通じて導か
れた光を透過させる指示部と、この指示部に対応する領
域を除いて前記導光部材の所要部を覆う遮光部とを有す
ることを特徴とする発光指針である。

【０００７】また、前記遮光部と前記指示部とが合成樹
脂にて一体に形成されることを特徴とする発光指針であ
る。

【０００８】また、前記指示部は前記導光部材からの光
を着色透過することを特徴とする発光指針である。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施形態となる発光指針について説明する。

【００１０】図１から図５は、本発明による発光指針を
自動車用計器に適応した場合を示し、図１は自動車用計
器の要部斜視図を示し、図２は図１を一部断面で示す側
面図である。

【００１１】本実施形態による発光指針を有する自動車
用計器は、図１、図２で示すように、指針１、文字板
２、計器本体３、光源４から構成されるもので、文字板
２には指針１の指示対象となり計測量を表示するための
目盛、文字などの指標部２１が抜き印刷などの方法で形
成されるとともに指針１の回転中心に対応した箇所に開
孔部２２が形成され、図２で示すように、この開孔部２
２を貫通して文字板２上に露出する回転軸３１の先端部
に指針１が固定されることにより、指針１は、計測量に
応じた計器本体３によって回転駆動される回転軸３１に
連動して回転し、指針１が文字板２上の指標部２１を指
示するように構成している。

【００１２】また、指標部２１及び後述する指針１の指
示部は光透過性の材質で形成されており、それぞれの対
応位置に、光源４が配設されることで透過照明可能にし
ている。本発明による実施形態の場合、発光ダイオード
からなる複数の光源４が、交差コイル式の計器本体３と
ともに回路基板５に電気接続されている。

【００１３】次に、上述した指針１を図３〜図５に基づ
いて説明する。図３は、指針１の上面側を示す平面図、
図４は図３の一点鎖線ａ−ａを通る断面図、図５は被覆
部材１２を実線、導光部材１１を点線にて示す平面図で
あり、指針１は、導光部材１１、被覆部材１２、指針座
１３とによって主に構成される。

【００１４】導光部材１１は、メタクリル樹脂やポリカ
ーボネート樹脂などの光透過性の樹脂材料からなり、回
転軸３１に固定される回転中心領域には受光部１１ａと
反射部１１ｂとが形成され、また、回転軸３１の軸方向
に対し交差（直交）方向に延びる長手状の本体部１１ｃ
には、反射膜１１ｄが設けられている。受光部１１ａは
光源４からの光を受入れて反射部１１ｂ側に通過させ、
反射部１１ｂは受光部１１ａからの光を本体部１１ｃの
先端側へ反射し、このように反射された光は、反射膜１
１ｄによって前方側に反射され、これによって、本体部
１１ｂは略線上の発光面を形成する。

【００１５】被覆部材１２は、指示部１２ａと遮光部１
２ｂからなり、指示部１２ａは、回転軸３１と連動して
指標部２１を指し示すことで視認者に計測量を認識でき
るように設けられる。また、指示部１２ａは、光透過性
着色合成樹脂材からなり、導光部材１１からの光を視認
者側に透過することによって、線上に延びる発光面（１
２ａ）を形成できるように本体部１１ｂの前面に沿って
長手状に延びており、夜間等暗い場所においても指示部
１２ａの回動位置を視認できる。

【００１６】また、遮光部１２ｂは、遮光性の着色合成
樹脂材からなり、２色成形などの手段により、指示部１
２ａと一体に成形されるもので、文字板２の開孔部２２
と導光部材１１の所要部（この場合、導光部材１１の側
周部全周）を覆うようにして設けられる。

【００１７】指針座１３は、合成樹脂材料からなり、回
転軸３１に対して圧入固定するためのボス１３ａと、受
光部１１ａと対応する孔部１３ｂと、導光部材１１を位
置決めする図示しないピンとが形成され、被覆部材１２
の遮光部１２ｂに設けられたフック１２ｅによって係合
保持される。

【００１８】なお、遮光部１２ｂには、指針１の回転中
心付近が重心となるように重量バランスを調整するため
のおもり１４を収納する収納部１２ｆが形成され、指針
座１３には、収納部１２ｆの対応位置におもり１４が熱
変形や振動などによって外れることを防止するカバー部
１３ｃが設けられている。

【００１９】また、図４で示すように、指示部１２ａに
おいて受光部１１ａ付近の厚みを先端側の厚みより大き
くして発光輝度を抑えるなど、指針１の形状に応じた適
宜な厚さで形成したり、光を拡散するための粒子からな
る拡散材を含んだ光透過性着色合成樹脂を適用すること
によって、指示部１２ａ全体を均一に発光させることが
できる。

【００２０】以上のように、本発明による実施形態で
は、回転中心領域に設けられた受光部１１ａより光源４
からの光を導入し、長手状に発光する導光部材１１と、
この導光部材１１に被着される被覆部材１２とを備え、
被覆部材１２が導光部材１１を通じて導かれた光を透過
させる指示部１２ａと、この指示部１２ａに対応する領
域を除いて導光部材１１の所要部を覆う遮光部１２ｂと
からなることによって、導光部材１１を共通部品として
使用することができ、種種の設計コストを低減し、コス
トダウンを図ることができる。

【００２１】また、本発明による実施形態では、指示部
１２ａと遮光部１２ｂとが一体にして成形されることに
よって、組付け作業が簡略できるだけでなく、指針１の
発光部分となる指示部１２ａと遮光部１２ｂとの間に隙
間ができない構造となるため、光漏れの生じることがな
い優れた発光指針となる。

【００２２】また、指示部１２ａを着色することによっ
て、導光部材１１において、発光色を決定するホットス
タンプ層などからなる着色被膜を廃止でき、指示部１２
ａの着色を適宜選択することにより、発光色の異なる発
光指針を容易に形成することができる。また、剥がれや
すい着色被膜を導光部材１１に形成したものに比べて着
色被膜が、傷つきにくい構造となる。

【００２３】なお、本発明の発光指針の形状として、上
述した実施の形態に示すものに限定されるものではな
く、例えば、導光部材１１の下端面に反射膜１１ｄを用
いずシボ加工などの反射を促す形状にするものであって
も良い。

【００２４】また、上述した実施の形態では、遮光部１
２ｂが導光部材１１ｂの側周部全周を覆うようにして設
けられたが、本発明はこのような形状に限定されず、例
えば、指示部１２ａの先端付近がすべて光透過性着色合
成樹脂からなり、回転中心領域がすべて遮光性合成樹脂
からなるものであっても良く、要求される指針デザイン
に応じて、指示部を形成する光透過性合成樹脂と遮光部
を形成する遮光性合成樹脂とを適宜に組合わせればよ
い。

【００２５】

【発明の効果】本発明は、回動中心領域に設けられた受
光部より光源からの光を導入し長手状に発光する導光部
材と、この導光部材に被着される被覆部材とを備え、前
記被覆部材が前記導光部材を通じて導かれた光を透過さ
せる指示部と、この指示部に対応する領域を除いて前記
導光部材の所要部を覆う遮光部とを有することによっ
て、コストの低減を達成し得る発光指針を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による発光指針を自動車用計器に適応し
た場合の要部斜視図。

【図２】図１の一部断面で示す側面図。

【図３】本発明による発光指針の一実施形態を示す上面
図。

【図４】図３の一点鎖線ａ−ａを通る断面図。

【図５】図３、図４の指示部及び遮光部を実線、導光部
材を点線で表す平面図。

【符号の説明】

１１導光部材１１ａ受光部１２被覆部材１２ａ指示部１２ｂ遮光部４光源

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】回動中心領域に設けられた受光部より光
源からの光を導入し長手状に発光する導光部材と、この
導光部材に被着される被覆部材とを備え、前記被覆部材
が前記導光部材を通じて導かれた光を透過させる指示部
と、この指示部に対応する領域を除いて前記導光部材の
所要部を覆う遮光部とを有することを特徴とする発光指
針。
【請求項２】前記遮光部と前記指示部とが合成樹脂に
て一体に形成されることを特徴とする請求項１記載の発
光指針。
【請求項３】前記指示部は前記導光部材からの光を着
色透過することを特徴とする請求項１または請求項２に
記載の発光指針。