JP2007017410A - 計器用発光指針及びそれを備えた計器 - Google Patents

計器用発光指針及びそれを備えた計器 Download PDF

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Abstract

【課題】基部に設けられた空間部の反射部により指針部を発光させる計器用発光指針において、空間部を透過した照明光を拡散させる光拡散板を廃止させつつ指針部と基部との発光バランスを均一にさせる。
【解決手段】計器用発光指針3は、回動中心である回動中心軸Rを有する基部32と、基部32から延出する指針部31とを備え、透光性樹脂材から形成される。基部32は、基部32に導入された照明光を指針部31に反射する反射部である反射面33bを備えた第1空間部33と、第1空間部33を透過した照明光の強度を減衰させる第2空間部34とを有する。これにより、光拡散板を廃止させつつ指針部31と基部32との発光バランスを均一にさせることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、計器用発光指針及びそれを備えた計器に関するものであり、特に、車両用指針計器に用いて好適である。
従来、この種の計器用発光指針として、本出願人は、基部の下方側より照明光を導入して指針部を発光させる構造を有するものを、提案している(特許文献1を参照)。
具体的に、この計器用発光指針は、透光性樹脂材から形成され、回動中心を有する基部と、基部が回動して描く円弧の半径方向へ基部から延出する指針部とを備えている。指針部の先端側と基部の下方側とを臨むように傾斜して形成された反射部をその下方側内壁として有する空間部を、基部に設けている。反射部は、基部の下方側より導入された照明光を、指針部の先端側へ反射して、指針部をその目視側前面の全長に亘り発光させるものである。
また、空間部を透過した照明光を拡散させて減衰させる光拡散板を、基部において空間部の上方に設けている。これにより、空間部を透過した照明光の強度を減衰させて、基部と指針部との発光バランスを均一にすることができる。
尚、この計器用発光指針では、光拡散板を、他の部材と一体に構成することにより、低コスト化等を図るものである。
特開平9−96550号公報
本出願人は、上記従来技術に対して一歩進んで、低コスト化のために光拡散板を廃止することを検討した。しかし、元来、空間部を透過した照明光の強度が、指針部の発光強度に比較して大きいため、光拡散板を廃止した場合、基部の発光強度(空間部を透過した照明光の強度)が、指針部の発光強度に比較して大きくなる。この結果、これらの発光バランスが崩れるという問題が生じている。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、基部に設けられた空間部の反射部により指針部を発光させる計器用発光指針及びそれを備えた計器において、空間部を透過した照明光を拡散させる光拡散板を廃止させつつ指針部と基部との発光バランスを均一にさせることを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の計器用発光指針は、回動中心を有する基部と、基部から延出する指針部とを備え、透光性樹脂材から形成された計器用発光指針であって、基部が、基部に導入された照明光を指針部に反射する反射部を備えた第1空間部と、第1空間部を透過した照明光の強度を減衰させる第2空間部とを有する構成とする。
この構成では、基部が、導入された照明光を指針部へ反射する反射部を有する第1空間部と、第1空間部の上方に第1空間部を透過した照明光の強度を減衰させる第2空間部とを有する。元来、第1空間部を透過した照明光の強度は、反射部が指針部へ反射して発光させた指針部の発光強度に比較して大きいが、第2空間部が、第1空間部を透過した照明光を減衰させるため、基部の発光強度を減衰させることができる。この結果、光拡散板を廃止させつつ指針部と基部との発光バランスを均一にさせることができる。
請求項2に記載の計器用発光指針は、第2空間部が、第1空間部の上方の全域を覆うように設けられている構成とする。
この構成では、第2空間部が、第1空間部の上方の全域を覆うように設けられているため、上述の効果を第1空間部の上方の全域で得ることができる。
請求項3に記載の計器用発光指針は、第2空間部の上方側内壁が、第1空間部を透過する照明光の強度がより大きい位置では、基部においてより下方側へ設けられている構成とする。
この構成では、第2空間部の上方側内壁が、第1空間部の透過照明光の強度が大きい位置で、基部において下方側へ設けられている。元来、第2空間部の上方側内壁は、第1空間部の透過照明光の強度が大きい位置で、視認され易く、このため、この部位で発光ムラが生じ易い。しかし、この部位で、第2空間部の上方側内壁が、基部においてより下方側へ設けられているため、より視認され難く、このため、この部位で発光ムラがより生じ難くなっている。
この結果、基部の目視側前面において発光ムラが生じ難くなり、基部の目視側前面の発光がより均一となる。
請求項4に記載の計器用発光指針は、反射部が、基部において指針部の先端側に設けられており、第2空間部の上方側内壁が、指針部の先端側からその反対側へ向かって、基部において下方側へ傾斜して設けられている構成とする。
この構成では、反射部が、基部において指針部の先端側に設けられているため、第1空間部を透過する照明光の強度がより大きい位置は、指針部の先端側と反対側の部位である。この条件において、第2空間部の上方側内壁が、指針部の先端側からその反対側へ向かって、基部において下方側へ傾斜して設けられている。これにより、第2空間部の上方側内壁が、第1空間部の透過照明光の強度が大きい位置で、基部において下方側へ設けられている。この結果、請求項3と同様の効果を得ることができる。
請求項5に記載の計器用発光指針は、第1空間部の上方側内壁と前記第2空間部の上方側内壁の少なくとも一方が、拡散処理が施された拡散処理面である構成とする。
この構成では、第1空間部の上方側内壁と前記第2空間部の上方側内壁の少なくとも一方が、拡散処理面である。これにより、第1空間部を透過した照明光がこの拡散処理面で拡散されて減衰されるため上述の効果をより高めることができると共に、基部の目視側前面の発光がより均一となる。
請求項6に記載の計器用発光指針は、回動中心に関する計器用発光指針の不釣合い重量を低減するバランサを備え、基部が、バランサを挿入固定する挿入孔を第2空間部に対して指針部の先端側と反対側に有し、挿入孔が、第2空間部と連通して設けられている構成とする。
この構成では、挿入孔が、第2空間部と連通して設けられているため、これらを一つの空間部として形成することができる。これにより、挿入孔と第2空間部とを、低コストで形成することができる。
請求項7に記載の計器用発光指針は、第1空間部を透過する照明光の強度が小さい位置であって、第2空間部の上方側内壁と第2空間部の下方側内壁との間に渡設された補強リブを備える構成とする。
この構成では、第1空間部を透過した照明光が補強リブを透過する際に減衰しないが、補強リブを第1空間部を透過する照明光が少ない位置に形成するため、補強リブにより指針部と基部との発光バランスが崩れることはない。この結果、第2空間部における基部の強度を、上述の効果を損なうことなく、補強リブにより高めることができる。
請求項8に記載の計器は、請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の計器用発光指針を備えた計器であって、基部の下方側に配置された光源を備え、基部が、光源の発した光を導入し、反射部が、導入された光源の発した光を、指針部の先端側へ反射して、指針部をその目視側前面の全長に亘り発光させ、第2空間部が、第1空間部を透過した光源の発した光を減衰させて、基部をその目視側前面の全長に亘り発光させる構成とする。
この構成では、基部の下方側に光源を備え、反射部が、光源からの光を指針部の先端側へ反射して指針部を発光させ、第2空間部が、第1空間部を透過した光源からの光を減衰させて基部を発光させる。これにより、計器において、上述の効果を得ることができる。
以下、本発明による指針を、自動車に搭載されるコンビネーションメータに適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
(構成)
図1は、本発明の一実施形態による計器用発光指針である指針3を備えた計器であるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
図2は、図1中のII−II線断面図である。
図3(a)は、図2で示す指針3の側面図であり、図3(b)は、図3(a)のIIIB矢視図である。
図4(a)は、指針3の発光表示を説明するための側面図であり、図4(a)中のIVB部の拡大図である。
図5は、指針3の発光表示を説明するための図3(a)中のV−V線拡大断面図である。
図6は、指針3の斜視図である。
図7は、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路を説明する回路構成図である。
計器であるコンビネーションメータ1は、自動車の運転席前方に配置されて当該自動車に関する各種車両情報を表示する。本実施形態によるコンビネーションメータ1は、図1に示すように、自動車の走行速度を指示する速度計を形成する。
コンビネーションメータ1は、情報を表示して運転者に視認させるための文字盤2を備え、図1の紙面の上側から運転者により視認される。文字盤2は、透光性を有する材料、たとえば透明なポリカーボネート樹脂等の板材から形成され、速度計としての文字(数字を含む)21と目盛22が設けられる。
文字盤2の運転者側の面に、即ち、図2の矢印が示す上側の面に、文字21と目盛22が、例えば白色の透光状態になるように、これらの背景部がつや消しの、例えば青色の不透光状態(または、つや消しの透光性が低い状態)になるように、印刷あるいはホットスタンプにより形成される。
文字盤2の裏側、即ち、図2中の矢印が示す下側には、光源である白色の発光ダイオード6(図1に示す符号61−64)、発光ダイオード7、支持部8、ケース9およびプリント基板10が配置される。プリント基板10は、コンビネーションメータ1の電気回路部を形成するものであり、発光ダイオード6、7は、プリント基板10上に実装される。
文字盤2の略中央部には貫通孔23が設けられ、この貫通孔23には、ムーブメント5のシャフト51が、挿通される。
プリント基板10上には、外部からの電気信号(本実施形態によるコンビネーションメータ1においては車速信号)に対応した角度だけシャフト51を回動させるムーブメント5が実装固定される。さらに、プリント基板10には、ムーブメント5を駆動し、発光ダイオード6,7を点灯・消灯する制御装置11(図7)が実装される。制御装置11は、たとえばマイクロコンピュータ等から構成されている。
ムーブメント5は、たとえば交差コイル式ムーブメント、あるいはステッピングモータ等から構成され、ムーブメント5のシャフト51は、文字盤2の貫通孔23を通して文字盤2の表面側(図2の矢印が示す上側)へ延出し、その先端には計器用発光指針である指針3が固定される。
文字盤2の支持部8の内側は、発光ダイオード6からの白色光を指針3へ導く照明室を形成している。また、支持部8およびケース9はその内外面は白色であるので、発光ダイオード6の光は、支持部8の内周面で反射して指針4の方向に導かれ、これを発光させる。一方、発光ダイオード7の光は、支持部8の外周面とケース9の内周面で反射して文字盤2の裏面へ導かれ、これを透過照明する。
指針3は、後述する指針部31の目視側上面を開口41して他の側面を遮蔽する構成の指針カバー4で覆われており、この指針カバー4の開口41を通して指針部31、即ち指針3が目視されるようにしてある。指針カバー4は、開口41を除く他の側面から光が漏れないように黒色に塗装された例えばアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂で形成されており、該指針カバー4は指針3に対して引っかけなどにより固定される。
指針カバー4は、発光ダイオード6からの白色光が視認者の目に直接入射することを防止するものであると共に、後述するように赤色で発光する指針3と黒色の指針カバー4とのコントラストおよび指針3の側面からの漏光を防止することによる見映えを向上させるものである。
次に指針3の構造について、図3から図6に基づいて説明する。
指針3は、図3に示すように、回動中心である回動中心軸Rを有する基部32と、基部32が回動して描く円弧の半径方向へ基部32から延出する指針部31とを備え、透光性樹脂材である無色透明のアクリル樹脂等から形成される。指針3の指針部31はその取り付け孔32aを介してムーブメント5のシャフト51に打ち込み固定されている。
指針3の基部32の後方には挿入孔38aが形成されており、該挿入孔には38aには、バランサ38が挿入されて固定される。バランサ38は、回動中心軸Rに関する指針3の不釣合い重量をほぼなくしてシャフト51を滑らかに回転させるとともに、シャフト51に作用する曲げモーメントをほぼ0として、シャフト51の軸受け部(図示せず)の摩耗を防止するためのものである。バランサ38は、比重量が指針3を形成する樹脂材料(アクリル樹脂等)よりも大きい材質、たとえば金属、あるいは高比重樹脂等から形成されている。
指針部31と基部32の上面(図3(a)の矢印が示す上側の面)には、指針部31内の白色光を赤色に着色して透過させる赤色の着色透過層37がホットスタンプにより形成される。また、指針部31の下面(図3(a)の矢印が示す下側の面)には、指針部31内の白色光を白色光として反射する白色の反射層36がホットスタンプにより形成される。
基部32には、その断面が図3(a)に示す形状の第1空間部33が形成され、その断面が図3(a)に示す形状の本発明の特徴である第2空間部34が、第1空間部33の上方の全域を覆うように形成される。
指針部31の先端側と基部32の下方側とを臨むように傾斜して設けられた反射部である反射面33b(図中の太線で示した部位)が、第1空間部33の下方側内壁33aとして、その裏面側に形成される。反射面33bは、図4に示すように、光路P1に従って基部32の下方側より光路P1に従って導入された発光ダイオード6(61)からの白色光を、光路P11、P12に従って指針部の先端側へ反射するものである。
第2空間部34は、光路P13に従って第1空間部33を透過した発光ダイオード6からの白色光の強度を減衰させるものである。これは、異種材料の境界が、これを透過しようとする光の一部を、反射させたり屈折させたり等するため、この光の透過が、この異種材料の境界で減衰されるという原理を利用したものである。光の透過を減衰させる境界が、第2空間部34の上方側内壁34aと、その下方側内壁34bである。
このため、第1空間部33を透過した発光ダイオード6からの白色光の強度を拡散させて減衰させる光拡散板が不要となる。
なお、第1空間部33の上方側内壁33cも、第1空間部33の下方側内壁33aを透過した発光ダイオード6からの白色光の強度を減衰させるものである。
反射面33bが、基部32において指針部31の先端側に設けられているため、その反対側の反射面33bが設けられていない部位では、光路P3に従って透過する発光ダイオード6からの白色光の透過強度が大きい。これは、この部位では、発光ダイオード6からの白色光が指針部31の先端側へ反射されないで基部32を透過するためである。また、第2空間部34の上方側内壁34bは、第1空間部33の透過強度が大きい位置で、視認され易く、このため、この部位で発光ムラが生じ易い。
しかし、第2空間部34の上方側内壁34bが、指針部31の先端側からその反対側へ向かって、基部32において下方側へ傾斜して設けられている。このため、この部位で、第2空間部34の上方側内壁34bが、より視認され難くなり、この部位で発光ムラがより生じ難くなっている。この結果、基部32の目視側前面(図4(a)の矢印が示す上側の面)において発光ムラが生じ難くなり、基部32の目視側前面の発光がより均一となる。
また、第1空間部33の上方側内壁33cと第2空間部34の上方側内壁34bには、拡散処理としてシボ処理が施され、拡散処理面であるシボ面を形成する。シボ面は、微細な凹凸のピッチが密であるように形成されたものであり、指針3を樹脂成型する際に、第1空間部33と第2空間部34を形成する時に同時にシボ面を形成する。第2空間部34の下方側内壁34aに、シボ処理を施してもよい。
これにより、第1空間部33を透過した発光ダイオード6からの白色光が、図4(b)に示す光路P13に従って第1空間部33の上方側内壁33cと第2空間部34の上方側内壁34bで拡散されて減衰されるため、第1空間部33を透過した発光ダイオード6からの白色光の強度を減衰させる効果をより高めることができると共に、基部32の目視側前面の発光がより均一となる。
なお、第2空間部34は、挿入孔38aと連通して設けられているため、これらを一つの空間部として形成することができる。これにより、第2空間部34と挿入孔38aとを、低コストで形成することができる。
基部32には、図3に示すように、円盤に近似したシボ板35が第1空間部33の下方に形成され、シボ板35の裏面にシボ処理を施してシボ面35aを形成する。シボ板35は、図5に示すように、発光ダイオード62の白色光が第2空間部34の上方側内壁34bへ直接入射することを防止するものである。
即ち、発光ダイオード62の白色光は、図5に示す光路P2に従ってシボ板35のシボ面35aで拡散されて減衰され、第2空間部34の上方側内壁34bへ入射する。この結果、光路P2による基部32の目視側前面の発光が弱められて、基部32の目視側前面の発光が不均一となることを防止する。
第1空間部33の下方側内壁33aは、図5に示すように、その断面が略2等辺三角形であって図中の矢印が示す上側へ突出する形状で形成される。さらに、第1空間部33の下方側内壁33aの幅は、図3(b)と図5に示すように、基部32の幅W2より大きく設定される。
これらは、図3(b)に示すように、指針部31の幅W1が基部32の幅W2より小さく設定されているためによるものである。即ち、これらは、発光ダイオード62の白色光を、図4(a)と図5に示す光路P1、P11、P12に従って、第1空間部33の反射面33bにより指針部31の先端まで効率よく反射させるためのものである。
指針3の回動位置にかかわらず、これを均一に発光させるため、発光ダイオード61−64を図1と図6に示すように配置しているが、これに限らないで、5個や6個の発光ダイオードとしてもよい。また、図4(a)と図5の発光ダイオード61−64の配置関係を、図1と図6に示す配置関係に対応させているが、指針3の回動位置によって、図4(a)と図5の発光ダイオード61−64の配置関係は変わるものである。
なお、図4(b)において、第1空間部33の下方側内壁33aの内、反射面33b(図中の太線で示した部位)でない部分は、光路P1の光を指針部31の先端側へ反射することはできない。しかし、この部分は、第2空間部34と共に、光路P1の光が光路P13に従って透過する光の強度を減衰させて、これにより、基部32の目視側前面の発光がより均一となる。
以上説明した、本実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成について、図7に基づいて説明する。
制御装置11には、バッテリ14から電力が常時供給される。イグニッションスイッチ13が、その作動状態(オンまたはオフ)を検出可能に接続され、当該自動車の走行速度を検出する速度センサ12が検出信号を入力可能に接続される。また、制御装置11には、発光ダイオード6、7とムーブメント5も接続される。
(作動)
上述したように構成され、本発明の一実施形態による計器用発光指針である指針3が適用された計器であるコンビネーションメータ1の作動について、特に視認状態について説明する。
運転者によってイグニッションスイッチ13がオンされると、制御装置11は、それを検出して作動を開始する。即ち、図7において、速度センサ12からの出力信号に基づき、当該自動車の車速を算出し、これに対応した角度だけシャフト51を回動させるように、ムーブメント5を駆動する。
また、この時、制御装置11は、発光ダイオード6、7を点灯させる。点灯された発光ダイオード7の光は、支持部5の外周面とケース9の内周面に導かれ、文字盤2を均一に透過照明する。
以下に、指針3の表示について詳しく述べる。
点灯された発光ダイオード6(61)の白色光は、図4(a)に示す光路P1に従って下方側より基部32内へ導入され、第1空間部33の反射面33bにより光路P11、P12に従って指針部の先端側へ反射される。光路P11、P12の反射光は、反射層36により着色透過層37側へ反射される。この反射光が着色透過層37を透過する際に赤色に着色されて、指針3を赤色で発光させる。
また、上述したように、第1空間部33の下方側内壁33aは、図5に示すように、その断面が略2等辺三角形であって図中の矢印が示す上側へ突出する形状で形成され、その幅が、図3(b)と図5に示すように、基部32の幅W2より大きく設定されている。これにより、第1空間部33の反射面33bにより指針部31の先端まで効率よく反射させることができて、指針部31の目視側前面を均一に発光させることができる。
光路P1の光のうち一部は、光路P13に従って第1空間部33を透過するが、この透過光を、第2空間部34の上方側内壁34aと下方側内壁34bが減衰させる。また、第1空間部33の上方側内壁33cと第2空間部34の上方側内壁34bには、シボ面が形成されているため、第1空間部33を透過した光が、図4(b)に示す光路P13に従って第1空間部33の上方側内壁33cと第2空間部34の上方側内壁34bで拡散されて減衰されるため、第1空間部33を透過した発光ダイオード6からの白色光の強度を減衰させる効果をより高めることができる。
元来、第1空間部33を透過した光の強度が、指針部31の目視側前面の発光強度に比較して大きいが、第2空間部34と上方側内壁33c、34bのシボ面による減衰のため、光拡散板を廃止させつつ指針部31と基部32との目視側前面における発光バランスを均一にさせることができる。
点灯された発光ダイオード6(63)の白色光は、基部32において反射面33bが設けられていない部位で、光路P3に従って透過する強度が大きい。これは、この部位では、発光ダイオード6からの白色光が指針部31の先端側へ反射されないで基部32を透過するためである。また、第2空間部34の上方側内壁34bは、第1空間部33の透過強度が大きい位置で、視認され易く、このため、この部位で発光ムラが生じ易い。
しかし、第2空間部34の上方側内壁34bが、指針部31の先端側からその反対側へ向かって、基部32において下方側へ傾斜して設けられているため、この部位で、第2空間部34の上方側内壁34bが、より視認され難くなる。この結果、この部位で発光ムラがより生じ難くなり、基部32の目視側前面の発光がより均一となる。
点灯された発光ダイオード6(62)の白色光は、図5に示す光路P2に従ってシボ板35のシボ面35aで拡散されて減衰され、第2空間部34の上方側内壁34bへ入射する。この結果、光路P2による基部32の目視側前面の発光が弱められて、基部32の目視側前面の発光が不均一となることを防止できる。
以上説明した本発明の一実施形態による計器用発光指針である指針3は、回動中心である回動中心軸Rを有する基部32と、基部32から延出する指針部31とを備え、透光性樹脂材から形成された指針3であって、基部32が、基部32に導入された照明光を指針部31に反射する反射部である反射面33bを備えた第1空間部33と、第1空間部33を透過した照明光の強度を減衰させる第2空間部34とを有する。これにより、光拡散板を廃止させつつ指針部31と基部32との発光バランスを均一にさせることができる。
(変形例)
図8(a)は、図3(a)の変形例を示す側面図であり、図8(b)は、図8(a)中のVIIIB−VIIIB線拡大断面図である。
本変形例では、補強リブ34を、第1空間部を透過する発光ダイオード6の白色光の強度が小さい位置である回動中心軸Rの位置で、第2空間部34の上方側内壁34bと第2空間部34の下方側内壁34aとの間に渡設する。
これにより、第1空間部33を透過した発光ダイオード6の白色光が補強リブ34cを透過する際に減衰しないが、補強リブ34cを第1空間部の透過光が少ない位置に形成するため、補強リブ34cにより指針部31と基部32との発光バランスが崩れることはない。この結果、第2空間部34における基部32の強度を、上述の効果を損なうことなく、補強リブ34cにより高めることができる。
尚、上述の実施形態では、計器として速度計を形成しているが、速度計に限る必要は無く、他の指針計器、たとえばエンジン回転数を指示するタコメータ、水温計、燃料残量計、電圧計等と置き換える、あるいは追加してもよい。
図1は、本発明の一実施形態による計器用発光指針である指針3を備えた計器であるコンビネーションメータ1の部分正面図である。 図2は、図1中のII−II線断面図である。 図3(a)は、図2で示す指針3の側面図であり、図3(b)は、図3(a)のIIIB矢視図である。 図4(a)は、指針3の発光表示を説明するための側面図であり、図4(a)中のIVB部の拡大図である。 図5は、指針3の発光表示を説明するための図3(a)中のV−V線拡大断面図である。 図6は、指針3の斜視図である。 図7は、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路を説明する回路構成図である。 図8(a)は、図3(a)の変形例を示す側面図であり、図8(b)は、図8(a)中のVIIIB−VIIIB線拡大断面図である。
符号の説明
1 コンビネーションメータ(計器)
2 文字盤、21 文字、22 目盛、23 貫通孔
3 指針(計器用発光指針)、31 指針部、32 基部、32a 取付孔
33 第1空間部、33a 下方側内壁、33b 反射面(反射部)
33c 上方側内壁(拡散面、拡散処理面、シボ面)
34 第2空間部、34a 下方側内壁(拡散面、拡散処理面、シボ面)
34b 上方側内壁(拡散面、拡散処理面、シボ面)、34c 補強リブ
35 シボ板、35a シボ面、36 反射層、37 着色透過層
38 バランサ、38a 挿入孔
4 指針カバー、41 開口、5 ムーブメント、51 シャフト
6(61−64) 発光ダイオード(光源)、7 発光ダイオード
8 支持部、9 ケース、10 プリント基板、11 制御装置
12 速度センサ、13 イグニッションスイッチ、14 バッテリ
R 回動中心軸(回動中心)

Claims (8)

  1. 回動中心を有する基部と、該基部から延出する指針部とを備え、透光性樹脂材から形成された計器用発光指針であって、
    前記基部は、該基部に導入された照明光を前記指針部に反射する反射部を備えた第1空間部と、該第1空間部を透過した照明光の強度を減衰させる第2空間部とを有することを特徴とする計器用発光指針。
  2. 前記第2空間部は、前記第1空間部の上方の全域を覆うように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の計器用発光指針。
  3. 前記第2空間部の上方側内壁は、前記第1空間部を透過する照明光の強度がより大きい位置では、前記基部においてより下方側へ設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の計器用発光指針。
  4. 前記反射部は、前記基部において前記指針部の前記先端側に設けられており、
    前記第2空間部の上方側内壁は、前記指針部の前記先端側からその反対側へ向かって、前記基部において前記下方側へ傾斜して設けられていることを特徴とする請求項3に記載の計器用発光指針。
  5. 前記第1空間部の上方側内壁と前記第2空間部の上方側内壁の少なくとも一方は、拡散処理が施された拡散処理面であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の計器用発光指針。
  6. 前記回動中心に関する計器用発光指針の不釣合い重量を低減するバランサを備え、
    前記基部は、前記バランサを挿入固定する挿入孔を前記第2空間部に対して前記指針部の前記先端側と反対側に有し、
    前記挿入孔は、前記第2空間部と連通して設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の計器用発光指針。
  7. 前記第1空間部を透過する照明光の強度が小さい位置であって、前記第2空間部の前記上方側内壁と該第2空間部の下方側内壁との間に渡設された補強リブを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の計器用発光指針。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の計器用発光指針を備えた計器であって、
    前記基部の下方側に配置された光源を備え、
    前記基部は、前記光源の発した光を導入し、
    前記反射部は、導入された前記光源の発した光を、前記指針部の前記先端側へ反射して、該指針部をその目視側前面の全長に亘り発光させ、
    前記第2空間部は、前記第1空間部を透過した前記光源の発した光を減衰させて、前記基部をその目視側前面の全長に亘り発光させることを特徴とする計器。
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