JP2001278517A - ロールシートの残量検出装置及びロールシートの残量検出方法 - Google Patents

ロールシートの残量検出装置及びロールシートの残量検出方法

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JP2001278517A
JP2001278517A JP2000096481A JP2000096481A JP2001278517A JP 2001278517 A JP2001278517 A JP 2001278517A JP 2000096481 A JP2000096481 A JP 2000096481A JP 2000096481 A JP2000096481 A JP 2000096481A JP 2001278517 A JP2001278517 A JP 2001278517A
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supply roller
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Yasuhiro Iriyama
靖広 杁山
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Brother Industries Ltd
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    • B32B37/0046Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding characterised by constructional aspects of the apparatus
    • B32B2037/0061Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding characterised by constructional aspects of the apparatus the apparatus being an office laminator
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    • B32B2309/70Automated, e.g. using a computer or microcomputer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロールシートの回転が不安定なものであって
も、その残量が無接触で正確に検出できるロールシート
の残量検出装置及び方法を提供すること。 【解決手段】 供給ローラ26に設けられたロータリエ
ンコーダ18からフォトセンサ19により回転を検出し
てパルス出力をし、A/Dコンバータ、CPU・ROM
・RAM、タイマを備えた制御部によりフォトセンサ1
9により検出された複数のパルス出力から供給ローラ2
6の平均化された角速度を検出し、供給ローラ26の平
均化された角速度が所定値に達したことを検出した場合
には、残量警告ランプによりロールシート27の残量を
報知する。そのため、粘着性の高いコールドラミネート
用のラミネートフィルムのように回転が大きく変化する
ようなものであっても、その残量を正確に検出でき、使
用者に適切な報知ができるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転が不安定なロ
ールシートにおいてもその残量が正確に検出できるロー
ルシートの残量検出装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロールシートの残量は、例えば接
触式のリミットスイッチなどを用いて検出するものがあ
ったが、機械的な摩耗や故障が少なく、より耐久性、信
頼性の高い残量の検出法として非接触式の残量検出方法
が提案されている。例えば、特開昭57−166258
号公報において提案されている、一定速度で給紙される
ロール紙の回転速度をパルス的に検出するマーク及びセ
ンサ手段と、そのセンサ出力のパルス間隔をクロック計
測される手段とを用いて、常時1つのパルス波の立ち上
がりから次のパルスの立ち上がりまでの時間を計測し、
ロール紙が少なくなると供給ローラの回転が速くなるこ
とを利用して、ロール紙の回転速度に比例するロール紙
の残量を定量的に検知させるようにしたロール紙の残量
検知方式などのような発明があった。このような、発明
であれば、信頼性のある高精度なロール紙の残量検知を
なすことができるという優れた利点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロール
紙に粘着糊などが塗布されておらず、ロール紙の回転が
円滑で、かつ慣性による回転の行き過ぎが押さえられる
ように適度の負荷がかかっていれば、供給ローラからロ
ール紙の接線方向にロール紙が引き出されるため、ロー
ル紙が引き出される位置において供給ローラの回転中心
とロール紙が引き出される方向との間の角度θが略90
°で一定し、また、引き出される位置も一定するため、
供給ローラの角速度もロールシートの半径に応じて略一
定になるのであるが(図5、図6参照)、例えば、コー
ルドラミネートフィルムのように粘着糊が一面に塗布さ
れたものは、一定速度で引き出されても、供給ローラの
角速度が一定しない(図5、図7参照)。つまり、供給
ローラに巻き付けられて収容されたロールシートから、
コールドラミネートフィルムを搬送用のローラなどで引
っ張って引き出す時に、コールドラミネートフィルムを
剥離させながら引き出す必要があるが、このとき引き出
されるコールドラミネートフィルムが弾性変形すること
でコールドラミネートフィルムに生じる引張応力が変化
することや、粘着糊が完全に均一でないことなどから剥
離の時間にばらつきが生じ、角度θが略90°から略1
80°の間で変化する。例えば、剥離が遅い場合には角
度θは180°に近くなり(図7参照)、剥離が速い場
合には角度θは、90°に近くなる(図5参照)。さら
に、剥離の速度が遅くなるように変化すれば、供給ロー
ラの角速度は加速し、剥離の速度が速くなるように変化
すれば、供給ローラの角速度は減速する。そのため、コ
ールドラミネートフィルムが一定の速度で引き出された
としても、供給ローラの角速度は一定のものとはならな
い。従って、供給ローラの角速度を検知するセンサ手段
からのパルス間隔が不規則に変化するため、個々のパル
ス間隔により回転速度を判断する特開昭57−1662
58号公報において提案されている方法によっては、こ
のようなコールドラミネートフィルムからなるロールシ
ートの残量を正確に検知することができないという問題
があった。特に、ラミネート加工の場合などでは、フィ
ルムエンドが正確に検出できないとラミネートフィルム
がラミネート加工の途中でなくなったりして原稿を毀損
したり、フィルムエンド時の脱調音が発生するという問
題があった。
【0004】この発明は上記課題を解決するものであ
り、例えば、粘着性の糊剤が一面に塗布されたコールド
ラミネートフィルムのようにロールシートの回転が不安
定になものであっても、その残量が無接触で正確に検出
できるロールシートの残量検出装置及びロールシートの
残量検出方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明のロールシートの残量検出装置
では、ロールシートを供給する供給ローラの回転を検出
してパルス出力をするセンサにより検出された複数のパ
ルス出力から前記供給ローラの平均化された角速度を検
出し、前記供給ローラの平均化された角速度が予め設定
された角速度に達したことを検出した場合に、前記ロー
ルシートの残量を報知する報知手段を備えている。
【0006】この構成に係るロールシートの残量検出装
置では、検出された複数のパルス出力から長期的に平均
化された供給ローラの角速度を検出して、平均化された
供給ローラの角速度が予め設定された角速度に達したこ
とを検出した場合に、ロールシートの残量を報知するた
め、短期的に回転が不規則に変化するようなものであっ
ても、その残量が正確に検出でき、使用者に適切な報知
ができる。
【0007】請求項2に係る発明のロールシートの残量
検出装置では、前記角速度検出手段は、検出された複数
のパルス出力から、予め設定された数のパルス間隔の時
間を積算して、パルス間隔の数と積算された時間とから
前記供給ローラの平均化された角速度を検出することを
特徴とする。
【0008】この構成に係るロールシートの残量検出装
置では、センサにより検出された一定の数のパルス間隔
の時間を積算することで、長期的に平均化された供給ロ
ーラの角速度を検出するため正確な角速度を検出するこ
とができる。
【0009】請求項3に係る発明のロールシートの残量
検出装置では、前記角速度検出手段は、検出された複数
のパルス出力から、予め設定された時間内のパルス数を
積算して、設定された時間と積算されたパルス数とから
前記供給ローラの平均化された角速度を検出することを
特徴とする。
【0010】この構成に係るロールシートの残量検出装
置では、予め設定された時間内にセンサにより検出され
たパルス数を積算して、予め設定された時間と検出され
たパルス数とから長期的に平均化された供給ローラの角
速度を検出するため正確な角速度を検出することができ
る。
【0011】請求項4に係る発明のロールシートの残量
検出方法では、ロールシートを供給する供給ローラと、
前記供給ローラの回転を検出してパルス出力をするセン
サとを備え、前記センサにより検出された複数のパルス
出力から前記供給ローラの平均化された角速度を検出す
る角速度検出の手順と、前記角速度検出の手順により、
前記供給ローラの平均化された角速度が予め設定された
角速度に達したことを検出した場合に、前記ロールシー
トの残量が所定の残量になったと推定する残量推定の手
順とを備える。
【0012】この構成に係るロールシートの残量検出方
法では、センサにより検出された複数のパルス出力から
長期的に平均化された供給ローラの角速度を検出し、供
給ローラの平均化された角速度が予め設定された角速度
に達したことを検出した場合に、ロールシートの残量が
所定の残量になったと推定することができるため、短期
的に回転が不規則に変化するようなものであっても、そ
の残量が正確に検出できる。
【0013】請求項5に係る発明のロールシートの残量
検出方法では、前記角速度検出の手順は、前記センサに
より検出された複数のパルス出力から、予め設定された
数のパルス間隔の時間を積算して、予め設定された前記
パルス間隔の数と前記積算された時間とから前記供給ロ
ーラの平均化された角速度を検出することを特徴とす
る。
【0014】この構成に係るロールシートの残量検出方
法では、センサにより検出された一定数のパルス間隔の
時間を積算することで長期的に平均化された角速度を検
出するため正確な角速度を検出することができる。
【0015】請求項6に係る発明のロールシートの残量
検出方法では、前記角速度検出の手順は、前記センサに
より検出された複数のパルス出力から、予め設定された
時間内のパルス数を積算して、予め設定された前記時間
と前記積算されたパルス数とから前記供給ローラの平均
化された角速度を検出することを特徴とする。
【0016】この構成に係るロールシートの残量検出方
法では、予め設定された時間内にセンサにより検出され
たパルス数を積算して、予め設定された時間と積算され
たパルス数とから長期的に平均化された供給ローラの角
速度を検出するため正確な角速度を検出することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のロールシートの残量検出
装置及びロールシートの残量検出方法を、好ましい実施
の形態であるコールドラミネート装置1により説明す
る。
【0018】図1は、コールドラミネート装置1の構造
を示す模式図である。ここで、コールドラミネート加工
とは、一面に接着剤が塗布されたポリエチレン(PE)
やポリエチレンテレフタレート(PET)等からなるラ
ミネートフィルムLFを、加工しようとする対象物の両
面又は片面と積層して、常温においてローラ等で圧着し
て、加工しようとする対象物の表面に貼着する加工をい
う。
【0019】コールドラミネート装置1は、プラスチッ
ク製の筐体2を備える。筐体2は、上部に開閉可能なテ
ープカセット取出蓋3を備えた箱状のケースで、図1に
おいて左側(原稿搬送方向上流側)に、ラミネート加工
をされる原稿Pを載置する原稿台5を備え、その右側
(原稿搬送方向下流側)には、原稿を挿入する水平なス
リット状の原稿挿入口4が開口している。また、原稿挿
入口4の上方には、板状のガイド6が形成され、原稿P
が搬送されるのを案内する。原稿台5に載置された原稿
Pの先端部近傍には、下側に給紙ローラ7と上側に給紙
サブローラ8が配置される。給紙ローラ7は、パルスモ
ータ(図示を省略)により駆動され、給紙サブローラ8
は、給紙ローラ7に従動する。原稿Pは、このように連
れ回る給紙ローラ7と給紙サブローラ8とのニップ部
(挟持部)に挟持されて図1矢印で示す原稿搬送方向に
搬送される。また、給紙ローラ7の原稿搬送方向上流側
の近傍には、原稿の長さを検出する原稿長さ検出部9が
配設される。原稿長さ検出部9は、フォトセンサにより
搬送される原稿Pの先端及び終端を検出する。また、給
紙ローラ7の原稿搬送方向下流側の近傍には、原稿の幅
を検出する原稿幅検出部11が配設され、フォトセンサ
により搬送される原稿Pの幅を検出する。
【0020】筐体2の側面視中央部には、テープカセッ
ト収容部10が設けられる。テープカセット収容部10
は、筐体2の上部に設けられたテープカセット取出蓋3
の右端部をはね上げて開放することで、テープカセット
収納部10に対してテープカセット20を着脱可能な構
造となっている。テープカセット20は、原稿Pの幅方
向に長く、側面視が上部が丸みを帯びた縦長の長方形の
プラスチック製の箱状のテープカセット筐体21を備え
る。テープカセット筐体21の内部には、上部にシート
ロール上22が、下部にシートロール下23が収容され
ている。シートロール上22とシートロール下23は、
それぞれ供給ローラ26と、供給ローラ26に巻回され
たラミネートフィルムLFからなるロールシート27と
から構成される(図2参照)。シートロール上22及び
シートロール下23は、テープカセット筐体21にそれ
ぞれ軸支され、回転可能に支持されている。そして、テ
ープカセット筐体21の原稿搬送方向上流側には、給紙
ローラ7と給紙サブローラ8に対面する位置に、原稿ガ
イド24が形成される。原稿ガイド24は、原稿Pの先
端部をテープカセット20の内部に案内するもので、テ
ープカセット筐体21と連続して原稿Pの先端を原稿搬
送方向下流側に案内するように形成されている。また、
テープカセット筐体21の原稿搬送方向下流側には、原
稿Pの排出口25が開口されている。
【0021】テープカセット20に収容されたシートロ
ール上22、シートロール下23からは、排出口25よ
り原稿搬送方向下流側にそれぞれのロールシート27か
らラミネートフィルムLFが引き出されている。テープ
カセット20の排出口25と対面する位置には、下側に
駆動ローラ30と上側に従動ローラ31とが相互に当接
して配設される。駆動ローラ30は、給紙ローラ7を駆
動するパルスモータ(図示を省略)により給紙ローラ7
と同期して回転し、従動ローラ31と協働して、そのニ
ップ部により搬送される原稿Pの上下両面に、テープカ
セット20内のロールシート27から引き出されたラミ
ネートフィルムLFを圧着してラミネート加工をしつ
つ、ラミネート加工された原稿Pを原稿搬送方向下流に
一定速度で搬送する。
【0022】駆動ローラ30と従動ローラ31の原稿搬
送方向下流側近傍には、Yカッター刃32とXカッター
ユニット33とが配置され、ラミネート加工された原稿
Pの長さ方向及び幅方向の不要な部分をカットする。そ
して、Yカッター刃32とXカッターユニット33の原
稿搬送方向下流側近傍には、排紙ローラ34と排紙サブ
ローラ35とが相互に当接して配設される。排紙ローラ
34は、給紙ローラ7を駆動するパルスモータ(図示を
省略)により給紙ローラ7、駆動ローラ30と同期して
回転し、排紙サブローラ35と協働して、そのニップ部
により搬送して原稿Pを排出口36からコールドラミネ
ート装置1の外部へ排出する。
【0023】ここで、シートロール上22についてさら
に説明する。図2は、シートロール上22のみを示した
斜視図である。シートロール上22は、供給ローラ26
とロールシート27とから構成されている。供給ローラ
26は、円筒形の紙管26aと、その両端に配置された
鍔状の円板26bと26cとから構成される。ロールシ
ート27は、ラミネートフィルムLFが紙管26aに巻
き付けられて収容されたもので、ロールシート27から
ラミネートフィルムLFを引き出すことで、紙管26a
が回転する。そのとき両端の円板26b及び26cも紙
管26aの回転に伴って回転する。この円板26bの表
面には、ロータリエンコーダ18が形成されている。
【0024】図3は、コールドラミネート装置のシート
ロール上22とシートロール下23の近傍を原稿搬送方
向と垂直にみた側面図である。図3に示すように、シー
トロール上22の供給ローラ26の円板26bには、白
と黒に塗り分けられたパターンであるロータリエンコー
ダ18が描かれており、本実施の形態では、15°毎に
放射状に塗り分けられている。そして、フォトセンサ1
9が設けられ、円板26bが回転するとロータリエンコ
ーダ18の白と黒に塗り分けられたパターンがフォトセ
ンサ19の位置を通過する円板26bの光の反射率が変
化する。この光の反射率の違いがフォトセンサ19によ
り検出される。つまり、円板26bが30°回転するた
びにフォトセンサ19の位置が黒の部分から白の部分へ
移行する境界部分を通過して反射率が高くなると、フォ
トセンサ19から方形波の立ち上がりをA/Dコンバー
タ13によりパルス波として検出し、円板26bの回転
が検出される。
【0025】シートロール上22の紙管26aに巻き付
けられて収容されたロールシート27からは、本発明の
シートに相当するラミネートフィルムLFが原稿搬送方
向下流に引き出される。そして、ロールシート27から
引き出されたラミネートフィルムLFは、テープカセッ
ト20のテープカセット筐体21(図1参照)に設けら
れたガイド28aによって屈曲され従動ローラ31のニ
ップ部に到達する。従動ローラ31のニップ部では従動
ローラ31と駆動ローラ30の間で、原稿Pの上面にラ
ミネートフィルムLFが積層されて圧着される。また、
シートロール下23も同様、供給ローラ26に巻き付け
られて収容されたロールシート27からラミネートフィ
ルムLFが原稿搬送方向下流に引き出され、ガイド28
bにより屈曲されて駆動ローラ30と従動ローラ31の
ニップ部において原稿Pの下面にラミネートフィルムL
Fが積層され圧着される。そして、ラミネートフィルム
LFは、シートロール上22、シートロール下23から
それぞれ一定の速度で引き出されて供給される。
【0026】ここで、図4は、供給ローラ26に巻き付
けられたロールシート27の残量とその角速度ωとの関
係を示す模式図である。図4に示すように、ロールシー
ト27からラミネートフィルムLFを引き出した場合、
ロールシート27の残量を、供給ローラ26の回転中心
からの半径rで表し、駆動ローラ30及び従動ローラ3
1(図3参照)により引き出される速度をvとし、その
ときの供給ローラ26の角速度をωとすると、角速度ω
は、ω=av/r(aは定数)で表されるが、駆動ロー
ラ30及び従動ローラ31により引き出される速度をv
及び定数aは一定であるため、角速度ωと残量を示す半
径rは反比例の関係になる。従って、ロールシート27
の残量が多くrが大きい場合に比較して、ロールシート
27が使用されて消耗して半径rが小さくなった場合
は、相対的に角速度ωは速くなる。つまり、円板26b
の回転が速くなるため、フォトセンサ19が検出する単
位時間当たりの反射率の変化の回数が多くなる。従っ
て、この反射率の変化が検出できれば角速度ωがわか
り、角速度ωがわかれば半径rが推定できるので、ロー
ルシート27の残量も推定できることになる。
【0027】次に、本実施の形態のコールドラミネート
装置1における、ロールシート27からラミネートフィ
ルムLFを引き出す場合について説明する。図5は、ロ
ールシート27の残量が多い場合にラミネートフィルム
LFを引き出す状態を示す図である。図6は、ロールシ
ート27の残量が少ない場合にラミネートフィルムLF
を引き出す状態を示す図である。図7は、ラミネートフ
ィルムLFがロールシート27に粘着した状態を示す図
である。また、図8は、ロールシート27の残量が多い
場合にフォトセンサ19により検出される信号を示す図
である。図9は、ロールシート27の残量が少ない場合
にフォトセンサ19により検出される信号を示す図であ
る。図10は、ロールシート27の引き出されたラミネ
ートフィルムLFが粘着と剥離を繰り返した状態でフォ
トセンサ19により検出される信号を示す図である。こ
こで、パルス間隔とは、信号の立ち上がりから、次の信
号の立ち上がりまでの時間をいう。
【0028】図5に示すように、ロールシート27の残
量が多い場合は、図4の説明のように半径rが大きくな
り、ロータリエンコーダ18が形成された円板26b
(図3参照)の回転は比較的遅くなる。そのため、フォ
トセンサ19により検出される信号は、図8に示すよう
にパルス間隔tは略一定で比較的長い間隔になる。一
方、ロールシート27の残量が少ない場合は、半径rが
小さくなるため、ロータリエンコーダ18が形成された
円板26bの回転は比較的速くなる。そのため、フォト
センサ19により検出される信号は、図9に示すように
パルス間隔tは略一定の比較的短かい間隔になる。その
ため、1つのパルス間隔tであっても、その長さからロ
ールシート27の残量は推定できる。
【0029】ここで、もしラミネートフィルムLFの粘
着性がなく、シートロール上22(図3参照)の回転が
円滑で、かつ慣性による回転の行き過ぎがないように適
度の負荷がかけられているとして、ラミネートフィルム
LFを供給ローラ26(図2参照)から駆動ローラ30
及び従動ローラ31(図3参照)により一定の速度、例
えば19mm/sの速度で引き出せば、図5及び図6に
示すように、ラミネートフィルムLFは、ロールシート
27の接線方向に引き出される。このとき、図5、図6
に示すように、ラミネートフィルムLFが引き出される
位置において、供給ローラ26の回転中心とロール紙が
引き出される方向の間の角度θが、ロールシート27の
残量に拘わらず、略90°で一定するとともに、その引
き出される位置も略一定になる。
【0030】しかしながら、図5及び図7に示すように
粘着糊が一面に塗布されたラミネートフィルムLFは、
駆動ローラ30及び従動ローラ31(図3参照)により
一定速度で引き出されていても、ラミネートフィルムL
Fが引き出される位置における供給ローラ26の回転中
心方向と、ラミネートフィルムLFが引き出される方向
との間の角度θが、一定しない。即ち、供給ローラ26
からラミネートフィルムLFを引き出す時に、供給ロー
ラ26に巻き付けて収容されたロールシート27から、
ラミネート加工に使用するラミネートフィルムLFを剥
離させながら引き出す必要があるが、このとき、ロール
シート27からラミネートフィルムLFを剥離するには
一定の時間が掛かる。それに加え、ラミネートフィルム
LFは、弾性を有するためラミネートフィルムLFに弾
性変化によりここに生じる引張応力が変化する。さら
に、粘着糊の層も完全に均一ではなく、剥離に必要な力
も変化する。その他、供給ローラ26の回転軸の傾き、
駆動ローラ30の偏心等の種々の理由から剥離の時間に
ばらつきが生じ、一定の速度でラミネートフィルムLF
を引き出したとしても、剥離される速度が常に一定にな
るわけではない。そのため、ラミネートフィルムLFが
引き出される位置における供給ローラ26の回転中心と
ラミネートフィルムLFが引き出される方向との間の角
度θが略90°から略180°の間で変化する。例え
ば、剥離に時間が掛かる場合には、図7に示すように、
角度θは180°に近くなり、剥離が速い場合には角度
θは、図5に示すように90°に近くなる。また、剥離
の速度が遅くなるように変化すれば、供給ローラ26の
円板26bの角速度は加速し、剥離の速度が速くなるよ
うに変化すれば、供給ローラ26の円板26bの角速度
は減速する。そのため、ラミネートフィルムLFを一定
の速度で引き出したとしても、供給ローラ26の円板2
6bが回転する角速度は一定のものとはならない。
【0031】従って、供給ローラ26の円板26bに形
成されたロータリエンコーダ18の角速度を検知するた
めのフォトセンサ19により検出される信号において、
パルス波の立ち上がりから次のパルス波の立ち上がりま
でのパルス間隔が大きく変化する。そのため、図7に示
すようにラミネートフィルムLFがロールシート27に
粘着したり、図5に示すように剥離したりする状態が繰
り返されると、図10に示すように、パルス間隔t1,
t2,t3・・・は不規則なものとなる。従って、個々
のパルス間隔t1,t2,t3・・・により回転速度を
判断する前述の特開昭57−166258号公報におい
て提案されているような方法によっては、個々のパルス
間隔t1,t2,t3・・・の誤差が大きすぎるため、
正確に回転速度を検出することができず、ロールシート
27の残量もまた正確に検出できない。特に、ラミネー
ト加工の場合では、ラミネートフィルムLFがラミネー
ト加工の途中でなくなったときは、既にラミネート加工
された部分を剥がせば原稿を毀損してしまうため、ロー
ルシートの残量、特にフィルムエンドは正確に検出され
なければならない。
【0032】そこで、本実施の形態のコールドラミネー
ト装置1では、以下のような方法でロールシート27の
残量を検出している。図11は、本実施の形態の制御部
12の構成を示すブロック図である。制御部12は、A
/Dコンバータ13と、CPU14と、ROM15と、
RAM16と、タイマ17とから構成される。A/Dコ
ンバータ13は、フォトセンサ19からのアナログ信号
をサンプリングして所定のスレッショルドレベルでパル
スを検出し、パルス間隔tを検出する。CPU14は、
ROM15に格納された制御プログラムに基づき後述の
制御を実行する。RAM16は、CPU14が処理を実
行する上で必要なデータ等を一時的に記憶する。タイマ
17は、発振装置を備えCPU14に基準となる時間を
与える。
【0033】ここで、図12は、コールドラミネート装
置1のロールシート27の残量検出方法の手順を示すフ
ローチャートである。以下、図11を参照しながら図1
2のフローチャートに沿ってその手順を説明する。ま
ず、コールドラミネート装置1に電源が投入され、制御
部12のCPU14は、ROM15から必要なプログラ
ムを読み出し、残量検出方法の手順を実行する(スター
ト)。まず、RAM16に記憶するパルス間隔tを識別
するための記号であるnをn=0とし、積算された時間
を表す合計時間TをT=0としてクリアする(ステップ
1(以下ステップをSと略記する))。そして、動作中
か否かを判断する(S3)。即ち、図3に示すように、
コールドラミネート装置1の駆動ローラ30が駆動さ
れ、シートロール上22のロールシート27からラミネ
ートフィルムLFが引き出され、供給ローラ26が回転
する状態になっているかが判断される。そして、動作中
ではない(S3:NO)と判断された場合は、パルス入
力がなくロールシート27の残量検出ができない状態で
あるので、処理を終了する(エンド)。また、動作中で
ある(S3:YES)と判断された場合には、パルス入
力があったか判断される(S5)。つまり、A/Dコン
バータ13により、フォトセンサ19からの入力がLO
の状態から所定電圧のスレッショルドレベルを超えてH
Iの状態になったことを検知した場合に、CPU14は
フォトセンサ19からの立ち上がりエッジであると判断
し、パルス入力があったと判断し、そうでない場合には
パルス入力がないと判断するものである。パルス入力が
ない場合は(S5:NO)、再び動作中かどうか確認さ
れ(S3)、動作中であれば(S3:YES)、再びパ
ルス入力があったか判断される(S5)。このようにS
5、S3により待ちループが構成され、パルス入力があ
れば(S5:YES)、タイマ17から時間を読み込
み、先に読み出された時間との差からパルス間隔t
(n)を算出するとともに、RAM16に記憶されるパ
ルス間隔tを識別するための記号であるnをn=n+1
として1インクリメントし、このnと関係付けられたパ
ルス間隔t(n)の時間がRAM16に記憶される(S
7)。
【0034】次に、既にnの値と関係づけられてRAM
16に記憶されているパルス間隔t(n)からt(n−
119)までのデータが読み出され、そのパルス間隔の
時間が積算されて合計時間Tとして算出される。この場
合、既に記憶されたパルス間隔t(n)がt(n−11
9)まで存在しない場合は、合計時間Tは算出はされな
い。つまり、nが1から119までは、パルス入力があ
ると(S5:YES)、nが1インクリメントされなが
ら、パルス間隔t(n)の値がRAM16に記憶されて
いくが(S7)、nが119まではS9の積算は行われ
ず、nがn=120になったとき初めて、t(120)
からt(1)までのパルス間隔の時間が積算されて合計
時間Tの算出がなされる。そして、n=121になれ
ば、t(121)からt(2)までのパルス間隔の時間
が積算されて新たな合計時間Tの算出がなされ、先のT
の値は破棄され、新たな合計時間Tに書き換えられる。
このようにして、nの値が1つずつずらされながら、1
20個のパルス間隔tが積算され合計時間Tとして判断
される。ここで、本実施の形態においてパルス間隔tの
合計個数を120としたのは、以下のような理由からで
ある。即ち円板26bに描かれたロータリエンコーダ1
8においてフォトセンサ19がエッジを検出してパルス
信号発生させる回数が、1周で12回である。そして、
引き出されようとするラミネートフィルムLFがロール
シート27に粘着し或いは剥離するために生じる回転ム
ラは、1周分のパルス間隔tの合計時間では平均しても
まだ誤差が大きく、その影響をうち消すことができな
い。そこで、本実施の形態のコールドラミネート装置1
では、円板26bの回転が10周した平均をとること
で、回転ムラに起因する誤差を消去するものである。従
って、使用する残量検出をしたい対象が粘着剤が塗布さ
れていないようなものであれば、パルス間隔tの個数
は、1周分に満たないものとしてもよいし、もちろん円
板26bに設けられたロータリエンコーダ18のパター
ンの違いや、フォトセンサ19の検出精度、ロールシー
ト27の回転における摩擦係数等により任意に決定でき
るものである。
【0035】以上のようにして合計時間Tが算出される
と(S9)、合計時間Tが0ではなく、且つ所定の残量
に対応するように予め定められた基準時間TEより小さ
いか否かが判断される(S11)。T≠0を判断するの
は、TがT=0の場合は、S1において初期設定された
後に、S9におけるTの算出が行われていないので、こ
のような場合を除くためである。また、合計時間Tを基
準時間TEと比較するのは、この所定の基準時間TEよ
り合計時間Tが小さければロールシート27の残量が所
定量より少ないと推定されるからである。そして、T≠
0で且つT<TEの場合は(S11:YES)、ロール
シート27の残量が少なくなったとして、使用者に報知
される(S13)。
【0036】報知(S13)は、例えば、筐体2に設け
られたLEDからなるロールシート27の残量警告ラン
プ37(図1参照)を点灯させるようなものがある。こ
の場合、一定時間点灯を継続させる。また、報知の方法
としては、LED以外の発光源による各種の光による警
告や、電子音を発して警告するようなもの、或いは液晶
画面にその旨のアイコン、文字等を表示するなどしても
よい。また、残量に応じて複数回の報知をしたり、残量
に比例した表示を行うものや、さらに自動的に動作が開
始できないようにするもの等、何らかの方法で使用者に
知らしめるものは本発明でいう報知とする。
【0037】一方、T≠0で且つT<TEではない場合
は(S11:NO)、ロールシート27の残量は所定量
以上あるとして、動作が終了してなければ(S3:YE
S)、次のパルスを待ち受ける(S3:YES,S5:
NO→S3)。
【0038】以上のような手順を繰り返すことで、フォ
トセンサ19からパルス入力があるたびに、それ以前の
120個のパルス間隔tの時間を積算してTを求め、こ
れを120で割ることで平均的なパルス間隔の時間が算
出できる。従って、供給ローラ26の平均化された角速
度を検出することができる。本実施の形態のパルス間隔
は、ロータリエンコーダ18が、30°回転する毎に立
ち上がりパルスを一回発生させるので、パルス間隔tか
ら、単位角度当たりの角速度が算出できる。なお、本発
明において角速度とは、特定の単位を持ったものを意味
するものではなく、回転に応じて定まるあらゆる値を意
味し、ここでいうパルス間隔t自体や、合計時間T等も
角速度に含まれる。
【0039】次に、本実施の形態のコールドラミネート
装置1のロールシート27の残量検出方法の別の手順に
ついて説明する。ここで、図13は、コールドラミネー
ト装置1のロールシート27の残量検出方法の他の手順
を示すフローチャートである。まず、コールドラミネー
ト装置1に電源が投入され、制御部12のCPU14
は、ROM15から必要なプログラムを読み出し、残量
検出方法の手順を実行する(スタート)。まず、RAM
16のパルス数をカウントするための記号であるnをn
=0とし、時間TをT=0にリセットする(S21)。
TがT=0にリセットされるとRAM16に設けられた
所定の記憶領域である時間Tに、タイマ17からの時間
が逐次読み込まれて加算が続けられるカウントアップが
再開される。次に、動作中か否かが判断される(S2
3)。即ち、図3に示すようにコールドラミネート装置
1の駆動ローラ30が駆動され、シートロール上22の
ロールシート27からラミネートフィルムLFが引き出
され、供給ローラ26が回転する状態になっているかが
判断される。そして、動作中ではない(S23:NO)
と判断された場合は、パルス入力がなくロールシート2
7の残量検出ができない状態であるので、処理を終了す
る(エンド)。また、動作中である(S23:YES)
と判断された場合には、RAM16の時間Tにカウント
されている時間が、予め所定の値に設定された時間T
F、例えば5秒と比較され(S25)、T>TF(S2
5:NO)でなければ、パルスのカウント中として、パ
ルス入力が判断される(S27)。ここではパルスの入
力がなければ、S23に戻り、動作中か否かが判断され
(S23)、動作中であれば(S23:YES)、T>
TFか否かが判断され(S25)、T>TFでなければ
(S25:NO)、再びパルス入力が判断される(S2
7)。このような手順を繰り返して、パルス入力を待
ち、パルス入力があったら(S27:YES)、パルス
をカウントするための記号であるnをn=n+1と1イ
ンクリメント(S29)して、再び、パルスの入力待ち
のループ(S23:YES,S25:NO,S27:N
O→S23)に入る。
【0040】ここで、S25において、T>TFとなっ
た場合は(S25:YES)、パルスのカウントを行う
時間が終了したとして、n>Nかどうかが判断される。
ここでNは、予め定められた所定の値で、同一時間に検
出されたパルス数を表すnがこのNよりも大きければ平
均されたパルス間隔が短いと判断でき、さらにパルス間
隔が所定時間より短ければ角速度が速く、よってロール
シート27の残量が所定の量より少ないと判断される。
そこでn>Nと判断された場合には、報知が行われる
(S33)。
【0041】報知(S33)は、例えば、筐体2に設け
られたLEDからなるロールシート27の残量警告ラン
プ37(図1参照)を点灯させるようなものがある。こ
の場合、一定時間点灯を継続させる。また、報知の方法
としては、LED以外の発光源による各種の光による警
告や、電子音を発して警告するようなもの、或いは液晶
画面にその旨のアイコン、文字等を表示するなどしても
よい。また、自動的に、動作が開始できないようにする
もの等もここでいう報知とすることは先の実施の態様と
同様である。
【0042】一方、n>Nではない場合(S31:N
O)、ロールシート27の残量が所定の量より少ないと
判断されるので、報知の手順(S33)は行わず、再び
S21の手順に戻り、n及びTが、n=0,T=0とそ
れぞれ初期化され、上述のような手順が繰り返される。
また、報知の手順(S33)が終了した場合も同様にS
21の処理に戻る。なお、ここではT>TFとなった場
合(S25:YES)、n>Nか否かが判断され(S3
1)、その後、S31:YESの場合とS31:NOの
場合のいずれの場合もS21にもどってn及びTが初期
化されるが、複数のタイマを備えて、サンプリングのス
タート時間を例えば1秒毎にずらした5秒サンプリング
を行うようにすれば、1秒毎にロールシート27の残量
の検出ができ、レスポンスを速くすることができる。
【0043】上記説明より明らかなように、本発明に係
る発明のロールシートの残量検出装置及び方法の実施の
形態であるコールドラミネート装置1は、上記のような
構成及び作用を備えるため、以下のような効果を備え
る。即ち、図3に示すフォトセンサ19により供給ロー
ラ26の円板26bに設けられたロータリエンコーダ1
8から供給ローラ26の回転を検出してパルス出力を
し、角速度検出手段であるA/Dコンバータ13、制御
部12によりフォトセンサ19により検出された複数の
パルス出力から供給ローラ26の長期的に平均化された
角速度である合計時間Tを検出して、供給ローラ26の
平均化された角速度が予め設定された角速度に達したこ
とを検出した場合に、報知手段である残量警告ランプ3
7によりロールシート27の残量を報知することができ
るという効果がある。そのため、回転が短期的に不規則
な変化するようなものであっても、その残量が正確に検
出でき、使用者に誤った報知などをせず適切な報知がで
きるという効果を奏する。
【0044】さらに、制御部12により検出された12
0個のパルス間隔tの時間を積算して、ここから供給ロ
ーラ26の合計時間Tにより示された長期的な平均化さ
れた角速度を検出するため、短期的な不規則な回転の変
化にも拘わらず、誤差の少ない正確な角速度を検出でき
るという効果がある。
【0045】また、本実施の形態のコールドラミネート
装置1のロールシート27の残量検出方法の別の手順に
おいては、フォトセンサ19により検出された複数のパ
ルス出力から、予め設定された時間、例えば5秒内のパ
ルス数を積算して、5秒間に積算されたパルス数により
示された供給ローラ26の長期的に平均化された角速度
を検出するため、同様に短期的な不規則な回転の変化に
も拘わらず、誤差の少ない正確な角速度を検出できると
いう効果がある。
【0046】以上、本発明に係るロールシートの残量検
出装置及びロールシートの残量検出方法を、一の実施の
形態であるコールドラミネート装置1より説明したが、
本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例
えば、ロールシート27は、コールドラミネート用のラ
ミネートフィルムLFに限定されず、各種プリンタ等に
使用されるロール状に収容されるあらゆるシート状、フ
ィルム状のものに適用でき、その素材も紙、樹脂フィル
ム、金属薄板等限定されるものではない。また、糊剤が
塗布されたものに限定されるものではなく、シート自体
の材料が粘着性を有するものや、シート面に何らかのコ
ーティングが施されることにより粘着性が発生したも
の、或いは静電気の発生により巻き戻しの抵抗にバラツ
キが発生するもの、平滑性が高く大気圧により密着し易
いもの、磁気を帯びたシートなどにも広く適用できる。
また、供給ローラ26の回転を放射状のパターンを描い
たロータリエンコーダ18と反射型のフォトセンサ19
により検出しているが、反射型に限らずインタラプタ型
のフォトセンサや、磁気などを用いた磁気センサなど検
出の方法は限定されない。そして、本実施の形態である
コールドラミネート装置1の制御は、CPU14等を備
えたコンピュータを用いてソフト制御により角速度の検
出等を行っているが、これらの検出等をシフトレジス
タ、コンパレータ、ハードロジック回路等を用いてハー
ド的に行ってもよいことはいうまでもない。
【0047】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、請求項1
に係る発明のロールシートの残量検出装置及び請求項4
に係る発明のロールシートの残量検出方法では、検出さ
れた複数のパルス出力から長期的に平均化された供給ロ
ーラの角速度を検出するため、短期的に回転が不規則に
変化するような場合であっても、その残量が正確に検出
できるという効果がある。さらに、請求項1に係る発明
のロールシートの残量検出装置では、この検出に基づい
て使用者に適切な報知ができるという効果がある。
【0048】請求項2に係る発明のロールシートの残量
検出装置及び請求項5に係る発明のロールシートの残量
検出方法では、請求項1に係る発明のロールシートの残
量検出装置又は請求項4に係る発明のロールシートの残
量検出方法の効果に加え、センサにより検出された一定
の数のパルス間隔の時間を積算することで、長期的に平
均化された供給ローラの角速度を検出することで、短期
的で不規則な変化に影響されず、角速度を正確に検出で
きるという効果がある。
【0049】請求項3に係る発明のロールシートの残量
検出装置及び請求項6に係る発明のロールシートの残量
検出方法では、請求項1に係る発明のロールシートの残
量検出装置又は請求項4に係る発明のロールシートの残
量検出方法の効果に加え、予め設定された時間内にセン
サにより検出されたパルス数を積算して、予め設定され
た時間と検出されたパルス数とから長期的に平均化され
た供給ローラの角速度を検出することで、短期的で不規
則な変化に影響されず、角速度を正確に検出できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コールドラミネート装置1の構造を示す模式図
である。
【図2】シートロール上22のみを示した斜視図であ
る。
【図3】コールドラミネート装置のシートロール上22
とシートロール下23の近傍を原稿搬送方向と垂直にみ
た側面図である。
【図4】供給ローラ26に巻き付けられたロールシート
27の残量とその角速度ωとの関係を示す模式図であ
る。
【図5】ロールシート27の残量が多い場合にラミネー
トフィルムLFを引き出す状態を示す図である。
【図6】ロールシート27の残量が少ない場合にラミネ
ートフィルムLFを引き出す状態を示す図である。
【図7】ラミネートフィルムLFがロールシート27に
粘着した状態を示す図である。
【図8】ロールシート27の残量が多い場合にフォトセ
ンサ19により検出される信号を示す図である。
【図9】ロールシート27の残量が少ない場合にフォト
センサ19により検出される信号を示す図である。
【図10】ロールシート27の引き出されたラミネート
フィルムLFが粘着と剥離を繰り返した状態でフォトセ
ンサ19により検出される信号を示す図である。
【図11】本実施の形態の制御部12の構成を示すブロ
ック図である。
【図12】コールドラミネート装置1のロールシート2
7の残量検出方法の手順を示すフローチャートである。
【図13】コールドラミネート装置1のロールシート2
7の残量検出方法の他の手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の簡単な説明】
1 コールドラミネート装置 7 給紙ローラ 8 給紙サブローラ 10 テープカセット収容部 12 制御部 13 A/Dコンバータ 14 CPU 15 ROM 16 RAM 17 タイマ 18 ロータリエンコーダ 19 フォトセンサ 20 テープカセット 21 テープカセット筐体 22 シートロール上 23 シートロール下 26 供給ローラ 27 ロールシート 28a,28bガイド 37 残量警告ランプ LFラミネートフィルム P 原稿

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールシートを保持してシートを一定速
    度で供給する供給ローラと、 前記供給ローラの回転を検出してパルス出力をするセン
    サと、 前記センサにより検出された複数のパルス出力から前記
    供給ローラの平均化された角速度を検出する角速度検出
    手段と、 前記角速度検出手段により、前記供給ローラの平均化さ
    れた角速度が予め設定された角速度に達したことを検出
    した場合に、前記ロールシートの残量を報知する報知手
    段とを備えたことを特徴とするロールシートの残量検出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記角速度検出手段は、 前記センサにより検出された複数のパルス出力から、予
    め設定された数のパルス間隔の時間を積算して、予め設
    定された前記パルス間隔の数と前記積算された時間とか
    ら前記供給ローラの平均化された角速度を検出すること
    を特徴とする請求項1に記載のロールシートの残量検出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記角速度検出手段は、 前記センサにより検出された複数のパルス出力から、予
    め設定された時間内のパルス数を積算して、予め設定さ
    れた前記時間と前記積算されたパルス数とから前記供給
    ローラの平均化された角速度を検出することを特徴とす
    る請求項1に記載のロールシートの残量検出装置。
  4. 【請求項4】 ロールシートを保持してシートを一定速
    度で供給する供給ローラと、 前記供給ローラの回転を検出してパルス出力をするセン
    サとを備え、 前記センサにより検出された複数のパルス出力から前記
    供給ローラの平均化された角速度を検出する角速度検出
    の手順と、 前記角速度検出の手順により、前記供給ローラの平均化
    された角速度が予め設定された角速度に達したことを検
    出した場合に、前記ロールシートの残量が所定の残量に
    なったと推定する残量推定の手順とを備えたことを特徴
    とするロールシートの残量検出方法。
  5. 【請求項5】 前記角速度検出の手順は、 前記センサにより検出された複数のパルス出力から、予
    め設定された数のパルス間隔の時間を積算して、予め設
    定された前記パルス間隔の数と前記積算された時間とか
    ら前記供給ローラの平均化された角速度を検出すること
    を特徴とする請求項4に記載のロールシートの残量検出
    方法。
  6. 【請求項6】 前記角速度検出の手順は、 前記センサにより検出された複数のパルス出力から、予
    め設定された時間内のパルス数を積算して、予め設定さ
    れた前記時間と前記積算されたパルス数とから前記供給
    ローラの平均化された角速度を検出することを特徴とす
    る請求項4に記載のロールシートの残量検出方法。
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