JP2008238500A - ラベル先端検知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 センサの数を増やすことなく、種々のラベルシートにおいて、最初のラベルの先端検知を実現することができるラベル先端検知方法を提供すること。
【解決手段】 台紙の透過率が高いラベルシートに対しては、透過型センサを用いてラベルの先端を直接的に検知し(第1の検知方法)、台紙の透過率が低いラベルシートに対しては、透過型センサを用いてラベルシートの先端を検知することによりラベルの先端を間接的に検知する(第2検知方法)。
【選択図】 図2

Description

この発明は、搬送路上を所定速度で搬送されるラベルシートのラベルの先端部が、その搬送路上の所定位置に搬送されたことを検知するためのラベル先端検知方法に関するものである。
連続紙である台紙の表面に多数のラベルが剥離自在に一定間隔で貼付されたラベルシートは、ラベルプリンタ等において使用される。ラベルプリンタは、ラベルシート上のラベルに合わせて印字を行うために、ラベルの先端位置を検知する必要がある。
例えば、特許文献1および特許文献2には、ラベルプリンタに利用されるシート搬送装置が記載されており、このシート搬送装置には、透過型光センサで光透過率をモニタすることでラベルシートのラベル先端位置を検知する機構が設けられている。この機構は、ラベル位置にくらべて台紙のみの位置のほうが光透過率が高いことを利用したものである。また、特許文献1および特許文献2には、シート搬送装置において、反射型光センサで光反射率をモニタする構成も記載されている。
また、現在種々のラベルシートが普及している。例えば、ラベルプリンタが各ラベルの先端位置を検出しやすいよう、台紙の裏面の所定位置に1つのラベルに対して1つずつ黒マークを付したラベルシートもある(黒マーク付きラベルシート)。黒マーク付きラベルシートに対応したラベルプリンタでは、反射型光センサを用いて黒マークを検知することで、ラベルの先端位置を間接的に検出する。例えば、黒マークは、台紙の裏面であってラベルが貼付されている領域内の搬送方向最後端部に付されている。ラベルプリンタは、黒マークを反射型光センサで検知することで、その次に搬送されてくるラベルの印字開始タイミングを決定することができる。
特開平7−61698号公報 特開平7−202521号公報
ラベルプリンタは、通常、ラベルシートの台紙が連続紙であることから、印字終了後に、台紙(ラベル間)の切断処理を行う。そして、次回の印字を先端側のラベルから開始することができるように、印字終了時又は次回印字開始時にラベルシートの先端を印字位置よりも搬送方向上流側の所定位置まで巻き戻すよう動作する。
そして、次回印字開始時は、最初のラベルの先端位置を検出するために、透過型光センサを用いてラベルの先端位置の検知を行う。黒マーク付きラベルシートであっても、最初のラベル先端位置の検知には、透過型光センサが用いられる(反射型光センサは印字開始タイミングを決定するためのものであるが、台紙の裏面であってラベルが貼付されている領域内の搬送方向最後端部に黒マークが付されているラベルの場合、先頭のラベルを検知するための黒マークが付されていないので、反射型光センサでは最初のラベルの印字開始タイミングを決定することができない)。
また、黒マーク付きラベルシートには、台紙の光透過率が低いものもある。すなわち、黒マーク付きラベルシートは、台紙の光透過率が低いために透過型光センサにより台紙とラベルとを判別することが困難であることから採用されたものである。よって、従来のラベルプリンタでは、透過型光センサと反射型光センサとを備えるが、台紙の光透過率が低いために黒マークを付しているような黒マーク付きラベルシートに印字する場合、透過型光センサで最初のラベルの先端位置を検知することができなかったため、その次のラベルから印字を開始していた。このような場合、最初のラベルが無駄になってしまうという問題点があった。また、最初のラベルを検知するために、ラベルプリンタにさらに他のセンサを設けるといったことが考えられるが、高コスト化してしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、センサの数を増やすことなく、種々のラベルシートにおいて、最初のラベルの先端検知を実現することができるラベル先端検知方法を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明は、搬送路上を所定速度で搬送されるラベルシートのラベルの先端部が、搬送路上の所定位置に搬送されたことを検知するためのラベル先端検知方法であって、第1の検知方法と第2の検知方法のいずれを実行するかを選択するステップと、選択ステップにより第1の検知方法が選択された場合に、所定位置に対応するように設けられた透過型センサを用いてラベルシートの透過率の変化をモニタすることによりラベル先端部が所定位置に搬送されたことを検知するラベル先端検知ステップを実行し、選択ステップにより第2の検知方法が選択された場合に、所定位置に対応するように設けられた透過型センサを用いて透過率の変化をモニタすることによりラベルシートの先端部が所定位置に搬送されたことを検知するラベルシート先端検知ステップと、ラベルシート先端検知ステップによる検知のときから第1の所定時間経過後にラベル先端部が所定位置に搬送されたものと判定する第1のラベル先端判定ステップとを実行することを特徴とするラベル先端検知方法を提供する。
この構成によれば、本発明のラベル先端検知方法は、台紙の光透過率の高いラベルシートに対しては、透過型センサを用いてラベルの先端を直接検知することができ(第1の検知方法)、台紙の光透過率の低いラベルシートに対しては、透過型センサを用いてラベルシートの先端を検知することによりラベルの先端が所定位置にくるタイミングを予測することによりラベルの先端を間接的に検知することができる(第2検知方法)。これら2つの検知方法はこの方法を用いるユーザが、ラベルシートに合わせて、予め選択することができる。したがって、センサの数を増やすことなく、種々のラベルシートにおいて、最初のラベルの先端検知を実現することができる。
また、本発明のラベル先端検知方法は、第1のラベル先端判定ステップの後に、反射型センサを用いてラベルシート上の反射率の変化をモニタすることによりラベルシート上にラベルの位置に関連して設けられた所定の指標を検知する指標検知ステップと、指標検知ステップによる検知のときから第2の所定時間経過後にラベル先端部が所定位置に搬送されたものと判定する第2のラベル先端判定ステップとを実行することができる。
また、その反射型センサは所定位置において指標を検知するように設けられる。そして、第2の所定時間は、所定の指標から、当該指標に関連するラベルの先端の位置までの距離だけラベルシートが搬送されるのに要する時間である。
また、ラベルシート先端検知ステップでは、透過率が第1の閾値以上から第1の閾値未満に減少するように変化した場合に、ラベルシートの先端部が所定位置に搬送されたことを検知する。
また、ラベル先端検知ステップは、透過率が第1の閾値未満であって第1の閾値よりも低い第2の閾値以上の値から、第2の閾値未満に減少するように変化した場合に、ラベル先端部が所定位置に搬送されたことを検知する。
また、ラベルシートは、連続紙である台紙と、当該台紙上に搬送方向に沿って貼付された複数のラベルとにより構成されている。
したがって、本発明によれば、センサの数を増やすことなく、種々のラベルシートにおいて、最初のラベルの先端検知を実現することができるラベル先端検知方法を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るラベル先端検知方法の具体的な実施形態について説明する。
図1は、本発明に係るラベル先端検知方法を実現するラベル先端検知機構100の構成を示す図である。図1(a)はラベル先端検知機構100を横から(搬送ローラ110の回転軸方向から)見た図であり、図1(b)は図1(a)を図中上側から見た図である。また、図2は、ラベル先端検知機構100の機能ブロック図である。ラベル先端検知機構100は、例えばラベルプリンタに組み込まれる。
ラベル先端検知機構100により検知されるラベルシート10は、連続紙である台紙11と、その台紙11上に搬送方向に沿って一定間隔で剥離自在に貼付された複数のラベルLとにより構成されている。ラベルシート10は、様々な種類のものが市販されている。ラベルシート10の台紙11には、光透過率が高いもの、すなわち透過型センサ140による検出時に十分な出力が得られるものや、光透過率が低いもの、すなわち透過型センサ140による検出時に十分な出力が得られないものがある。また、台紙11の裏面に、ラベルLごとに対応させた黒マークが付されているものもある。黒マークは反射型センサ150による検出対象として用いられる。ここで、ラベル先端検知機構100の作用効果を明確にするために、それらのラベルシート10を以下の2種類に分類して説明する。
1)ラベルシート10A(台紙11A):台紙の光透過率が高く、黒マークなし
2)ラベルシート10B(台紙11B):台紙の光透過率が低く、黒マークあり
ここで、ラベルシート10Bについてさらに説明を加える。図3はラベルシート10Bにおける黒マークの位置を説明するための図であり、ラベルシート10Bの裏面(ラベルLが貼付されていない側)を示す。ラベルシート10Bは、台紙11BとラベルLとにより構成される。黒マークBは、台紙11Bの裏面であって、ラベルLが貼付されている領域の搬送方向上流側で且つ図中上部側に付されている。また、本実施形態では黒マークBは四角形状であり、その下流側の辺(黒マーク検知ラインB1)がラベルシート10Bの幅方向(図中上下方向)と平行となるように形成されている。黒マーク検知ラインB1とその次のラベルLの先端部との距離をDとする。この距離Dはラベルシート10Bに固有の値である。また、台紙11Bの裏面では、黒マークBの領域は他の領域(例えば白色)と比べて光反射率が低い。
ラベル先端検知機構100(図1,2)は、搬送ローラ110,110と、搬送モータ120(図2にのみ記載)と、搬送支持部材130と、透過型センサ140と、反射型センサ150と、制御部160と、操作部170とにより構成される。
搬送ローラ110,110は、ラベルシート10を挟持しており、回転によりラベルシート10を図中左側(搬送方向下流側)へ搬送する。搬送ローラ110,110は、搬送モータ120の動力により回転駆動される。搬送モータ120は、制御部160の制御により作動する。ラベルシート10は、搬送路を形成する搬送支持部材130上に沿って搬送される。
搬送ローラ110よりも搬送方向下流側には、透過型センサ140と、反射型センサ150がそれぞれ設置されている。透過型センサ140は、発光部140Eと受光部140Rとにより構成されており、発光部140Eは搬送支持部材130の下方に、受光部140Rは搬送支持部材130の上方にそれぞれ配置されている。反射型センサ150は搬送支持部材130の下方に配置されている。透過型センサ140及び反射型センサ150は、図1(b)に示す検出ラインQ上で検出を行なうよう設置されている。検出ラインQは、ラベルシート10の搬送方向に垂直且つラベルシート10と平行となるように定義される。搬送支持部材130には、透過型センサ140及び反射型センサ150によるラベルシート10の検出を可能とするための、検出ラインQを中心とした所定幅のスリットが設けられている。また、図1(b)に示すように、透過型センサ140はラベルシート10のラベルLの図中上側に、反射型センサ150はラベルLの図中下側にそれぞれ配置されている。すなわち、反射型センサ150は、ラベルシート10Bの黒マークB(図3)を検知できる位置に配置されている。
制御部160は、透過型センサ140及び反射型センサ150の発光を制御すると共に、それぞれのセンサからの出力(電流値)の変化をモニタする。なお、透過型センサ140は透過率が高いほど大きな出力を示し、反射型センサ150は反射率が高いほど大きな出力を示す。制御部160は、透過型センサ140から得られる出力に対しては、2つの閾値を用いることにより、2種類の出力変化をモニタする。すなわち、2種類の透過率の変化をモニタする。
具体的には、ラベルシート10AのラベルLの位置における透過率よりも高く且つ台紙11Aの位置における透過率よりも低くなるような透過型センサ140の出力の閾値ITBと、台紙11Aの位置における透過率よりも高く且つラベルシート10Aがない場合の透過率(最大値)よりも低くなるような出力の閾値ITAを用いる。すなわち、制御部160は、透過型センサ140の出力値をIとしたとき、I≧ITAからI<ITAへの変化(以降、この変化を透過率変化Aというものとする)を検知し、I≧ITB(ただし、I<ITA)からI<ITBへの変化(以降、この変化を透過率変化Bというものとする)を検知する。
また、制御部160は、反射型センサ150から得られる出力(電流値)に対しては、1つの閾値を用いることにより、1種類の出力変化をモニタする。すなわち、1種類の反射率の変化をモニタする。
具体的には、ラベルシート10Bの黒マークB(図3)の位置における反射率よりも高く且つ台紙11B(図3)の位置における反射率よりも低くなるような反射型センサ150の出力の閾値IRCを用いる。すなわち、制御部160は、反射型センサ150の出力の閾値IRC以上から閾値IRC未満への変化(以降、この変化を反射率変化Cというものとする)を検知する。
また、制御部160は、ラベル先端検知機構100を組み込んだラベルプリンタに対して、印字開始信号を送る機能を備える。ラベルプリンタは、この印字開始信号に基づいて印字のタイミングを制御する。すなわち、印字開始信号は、ラベルプリンタによる印字の際に要求される信号である。
制御部160は、さらに、ラベルシート10Aを検知するための検知プログラムP1と、ラベルシート10Bを検知するための検知プログラムP2とを有している。制御部160は、操作部170の状態(例えば操作レバーや操作ボタンの状態)に応じて、検知プログラムP1を実行すべきか、検知プログラムP2を実行すべきかを判定できる。つまり、ユーザは、操作部170を用いて、検知プログラムP1と検知プログラムP2のいずれか一方を選択することができる。
図4は、ラベル検知機構100の制御部160により実行される処理を示すフローチャートである。この処理は、ラベルプリンタにおける印字開始時に、印字開始信号を提供するために実行されるものである。また、この処理の開始時には、ラベルシート10A又はラベルシート10Bの先端部は、検出ラインQ(図1)よりも搬送方向上流側にあるものとする。
本処理は、制御部160が、ラベルプリンタに接続されたホストコンピュータ等から印字開始コマンド等を受け取ることにより開始する。S101では、操作部170において、検知プログラムP1と検知プログラムP2のどちらが選択されているかを判定する。検知プログラムP1が選択されていれば(S101:P1)、制御部160は搬送モータ120を駆動させて(S102)、ラベルシート10Aの搬送を開始する(ラベルプリンタには予めラベルシート10Aがセットされていたものとする)。
S103では、制御部160は、透過型センサ140の出力変化をモニタする(S103:NO)。制御部160が、透過率変化Bを検知すると(S103:YES)、本処理はS104へ進む。S104では、制御部160は、印字開始信号を出力する。その後、印字終了コマンド等を受け付けていなければ(S105:NO)、本処理はS103へ戻る。制御部160が印字終了コマンド等を受け付けていれば(S105:YES)、本処理はS116へ進む。
ここで、図5を参照する。図5は、ラベルシート10Aに対する各センサの出力と、印字開始信号の波形を示すタイミングチャートである。図5(a)は制御部160によりモニタされる透過型センサ140の出力を示し、図5(b)は制御部160によりモニタされる反射型センサ150の出力を示し、図5(c)は制御部160による印字開始信号の出力を示すものである。このタイミングチャートは、検知プログラムP1を用いたものであり、図4のS102からS105の処理に基づくものである。なお、検知プログラムP1では、反射型センサ150は使用しない。すなわち、制御部160は反射型センサ150を発光させない。
図5における各チャートの横軸は時間tを示す。t=0は、図4のS102における搬送モータ120の駆動開始時、すなわちラベルシート10Aの搬送開始時であるものとする。図5(a)の縦軸は透過型センサ140の出力Iを示す。出力Iはラベルシート10Aが検知ラインP上(図1)にないt=0においてはI=IT1(≧ITA)を示す。その後、t=tでは、透過率変化Aが生じ、I=IT2(ITB≦IT2<ITA)となる。すなわち、IT2は台紙11Aの位置おける透過型センサ140の出力を示す。さらにその後、t=tでは、透過率変化Bが生じ、I=IT3(<ITB)となる。すなわち、IT3はラベルLの位置における透過型センサ140の出力を示す。
制御部160は、S103及びS104の処理により、透過率変化Bを検知した時間t=tにおいて、印字開始信号を出力する。なお、印字開始信号は、その立ち上がりをトリガとする1パルスの信号である。
その後、t=tにおいてIがIT3からIT2へ上昇する。すなわち、t=tはラベルLの終端が検出ラインQ(図1)に到達した時間を意味する。その後、t=tでは、再び透過率変化Bが生じ、I=IT3となる。すなわち、t=tは、次のラベルLの先端部が検出ラインQに到達した時間を意味する。そして、制御部160は、S103及びS104の処理により、t=tにおいて、再び印字開始信号を出力する。
ラベル検知機構100がラベルシート10Aを検知する場合には、検知プログラムP1を用いて、透過率変化Bを検知することでラベルLの先端位置を直接的に検知することができる。
次に、図4のS101において、検知プログラムP2が選択されていれば(S101:P2)、本処理はS106へ進む(ラベルプリンタには予めラベルシート10Bがセットされていたものとする)。S106では搬送モータ120を駆動させ、その後S107へ進む。
S107では、制御部160は、透過型センサ140の出力変化をモニタするが、透過率変化Aを検知するまでは本処理は待機状態となる(S107:NO)。制御部160が、透過率変化Aを検知すると(S107:YES)、本処理はS108へ進む。
ここで、図6を参照する。図6は、各センサの出力と印字開始信号の波形を示すタイミングチャートであり、図6(a)〜(c)の各チャートはそれぞれ図5におけるものに対応する。また、このタイミングチャートは、検知プログラムP2を用いたものであり、図4のS106からS115の処理に基づくものである。
t=0は、図4のS106における搬送モータ120の駆動開始時、すなわちラベルシート10Bの搬送開始時であるものとする。t=0における透過型センサ140の出力Iは、図5同様、I=IT1(≧ITA)を示す。その後、t=tでは、透過率変化Aが生じ、I=IT2’(<ITA)となる。すなわち、IT2’は台紙11Bの位置における透過型センサ140の出力を示す。さらにその後、t=tでは、I=IT3’(<IT2’)となる。なお、IT2’は、台紙11Bの厚み、すなわち台紙11Bの光の透過率に応じて決まる値であるため、その厚みによっては、閾値ITBを越える場合、同値である場合、又は下回る場合があり得る(閾値ITBは台紙11Aに合わせて設定されているため)。よって、検知プログラムP2では、透過率変化Bは使用しない。
制御部160は、検知プログラムP2においては、透過率変化Aの検出時t=tで切断位置が検出ラインQに来たことを検知すると共にtから遅延時間Δt経過時(t=t+Δt)に印字開始信号を出力する機能を有する。この遅延時間Δtは、ラベルシート10B上のラベルLの間隔がSであって、ラベルシート10Bの搬送速度がVである場合、Δt=S/2Vとして算出される。すなわち、台紙11Bの先端部分はラベルプリンタの印字終了時に切断されるので、このΔtは、その切断位置をおおよそラベルL間の中央部とした場合の、ラベルLの先端位置がその切断位置まで搬送される時間を表したものである。よって、制御部160は、切断位置が検出ラインQに来たときt1を基準として、t=Δtを、ラベルLの先端部が検出ラインQ(図1)上に搬送された時間であるものとみなして、印字開始信号を出力する。尚、Δtは、可変の値としても良く、この場合、操作部170から任意の値を設定できるようにすることもできる。
図4のフローチャートの説明に戻る。S108では、制御部160は、遅延時間Δtのカウントを開始する。遅延時間Δtの経過時(S109:YES)、印字開始信号を出力する(S110)。その後、本処理は、S111へ進む。S106からS110の処理により、ラベル検知機構100を用いるラベルプリンタは、光透過率が低い台紙11Bを有するラベルシート10Bであっても、最初のラベルLに印字を行うことができる。
S111では、制御部160は、反射型センサ150の出力変化をモニタするが、反射変化Cを検知するまでは本処理は待機状態となる(S111:NO)。制御部160が、反射率変化Cを検知すると(S111:YES)、本処理はS112へ進む。
ここで、再び図6を参照する。t=tでは、反射型センサ150の出力に、反射率変化Cが生じ、その出力IがIRH(≧IRC)からIRL(<IRC)に低下する。その後、t=tにおいて、出力IはIRHに戻る。制御部160は、検知プログラムP2においては、反射率変化Cの検出時t=tから遅延時間Δt経過時(t=t+Δt)に印字開始信号を出力する機能を有する。この遅延時間Δtは、Δt=D/Vとして算出される。すなわち、次のラベルLの先端が黒マーク検知ラインB1(図3)まで搬送される時間を表したものである。よって、制御部160は、t=t+Δtを、次のラベルLの先端部が検出ラインQ(図1)上に搬送された時間であるものとみなして、印字開始信号を出力する(実際には制御部160は、tのタイミングを基準として遅延時間Δtをカウントしている。すなわち、t=0からt=t+Δtまでをカウントしているわけではない)。
図4のフローチャートの説明に戻る。S112では、遅延時間Δtのカウントを開始する。遅延時間Δtの経過時(S113:YES)、印字開始信号を出力する(S114)。その後、制御部160が印字終了コマンド等を受け付けていなければ(S115:NO)、本処理はS111へ戻る。制御部160が印字終了コマンド等を受け付けていれば(S115:YES)、本処理はS116へ進む。S116では、搬送モータ120を停止させる。その後、本処理は終了する。S111からS115の処理により、ラベル検知機構100を用いるラベルプリンタは、ラベルシート10Bの2番目以降のラベルLに印字を行うことができる。
なお、ラベル検知機構100は、ラベルシート10Bの最初のラベルLを検知する際、台紙11Bの切断位置を基準とするため、切断位置に誤差が生じると、その検知のタイミングにも誤差が含まれる。しかしながら、その誤差は微量であるため、印字においてはほとんど問題とはならない。ラベルシート10Bにおいて最初のラベルLに印字ができる利益のほうが遥かに大きい。また、2番目のラベルLからは、黒マークBを基準に検知を行うので、ラベル検知機構100は、その誤差を引き継ぐことがない。
したがって、本発明のラベル先端検知方法は、光透過率が高い台紙11Aを有するラベルシート10Aに対しては、透過型センサ140を用いて各ラベルLの先端を直接的に検知することがき(第1の検知方法)、光透過率が低い台紙11Bを有するラベルシート10Bに対しては、透過型センサ140を用いて台紙11Bの先端を検知することにより最初のラベルLの先端が検出ラインQに到達するタイミングを間接的に検知することができる(第2検知方法)。これら2つの検知方法はこの方法を用いるユーザが、ラベルシートの種類に合わせて、予め選択することができる。このような構成により、センサの数を増やすことなく、種々のラベルシートにおいて、最初のラベルの先端検知を実現することができる。
なお、ラベルシート10は、連続紙であるものとしたが、例えばラベル一枚のみを備えるカット紙等であってもよい。この場合、図4に示す処理は、S111からS114に示す処理を省略することができる。また、反射型センサ150及び透過型センサ140の位置は、検出ラインQ上に限定されない。例えば、検出ラインQよりも搬送方向上流側に設置することができる。この場合、遅延時間Δt及びΔtをその位置に応じて長くすることで対応することができる。
ラベル先端検知機構100の構成を示す図である。 ラベル先端検知機構100の機能ブロック図である。 ラベルシートの黒マークの位置を説明するための図である。 ラベル検知機構の制御部により実行される処理を示すフローチャートである。 ラベルシート10Aに対する各センサの出力と、印字開始信号の波形を示すタイミングチャートである。 ラベルシート10Bに対する各センサの出力と、印字開始信号の波形を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10,10A,10B ラベルシート
11,11A,11B 台紙
100 ラベル先端検知機構
140 透過型センサ
150 反射型センサ
B 黒マーク
L ラベル

Claims (7)

  1. 搬送路上を所定速度で搬送されるラベルシートのラベルの先端部が、前記搬送路上の所定位置に搬送されたことを検知するためのラベル先端検知方法であって、
    第1の検知方法と第2の検知方法のいずれを実行するかを選択するステップと、
    前記選択ステップにより第1の検知方法が選択された場合に、前記所定位置に対応するように設けられた透過型センサを用いてラベルシートの透過率の変化をモニタすることによりラベル先端部が前記所定位置に搬送されたことを検知するラベル先端検知ステップを実行し、
    前記選択ステップにより第2の検知方法が選択された場合に、前記所定位置に対応するように設けられた透過型センサを用いて透過率の変化をモニタすることによりラベルシートの先端部が前記所定位置に搬送されたことを検知するラベルシート先端検知ステップと、前記ラベルシート先端検知ステップによる検知のときから第1の所定時間経過後にラベル先端部が前記所定位置に搬送されたものと判定する第1のラベル先端判定ステップとを実行することを特徴とするラベル先端検知方法。
  2. 前記第1のラベル先端判定ステップの後に、反射型センサを用いてラベルシート上の反射率の変化をモニタすることによりラベルシート上にラベルの位置に関連して設けられた所定の指標を検知する指標検知ステップと、前記指標検知ステップによる検知のときから第2の所定時間経過後にラベル先端部が前記所定位置に搬送されたものと判定する第2のラベル先端判定ステップとを実行することを特徴とする請求項1に記載のラベル先端検知方法。
  3. 前記反射型センサが前記所定位置において前記指標を検知するように設けられていることを特徴とする請求項2に記載のラベル先端検知方法。
  4. 前記第2の所定時間は、前記所定の指標から、当該指標に関連するラベルの先端の位置までの距離だけ前記ラベルシートが搬送されるのに要する時間であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のラベル先端検知方法。
  5. 前記ラベルシート先端検知ステップでは、透過率が第1の閾値以上から第1の閾値未満に減少するように変化した場合に、ラベルシートの先端部が前記所定位置に搬送されたことを検知することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のラベル先端検知方法。
  6. 前記ラベル先端検知ステップは、透過率が前記第1の閾値未満であって前記第1の閾値よりも低い第2の閾値以上の値から、前記第2の閾値未満に減少するように変化した場合に、ラベル先端部が前記所定位置に搬送されたことを検知することを特徴とする請求項5に記載のラベル先端検知方法。
  7. ラベルシートが、連続紙である台紙と、当該台紙上に搬送方向に沿って貼付された複数のラベルとにより構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のラベル先端検知方法。
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