JP2001277659A - 複写装置および記憶媒体 - Google Patents

複写装置および記憶媒体

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JP2001277659A
JP2001277659A JP2000090567A JP2000090567A JP2001277659A JP 2001277659 A JP2001277659 A JP 2001277659A JP 2000090567 A JP2000090567 A JP 2000090567A JP 2000090567 A JP2000090567 A JP 2000090567A JP 2001277659 A JP2001277659 A JP 2001277659A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入出力用バッファを介して記録データを転送
しながら複写する際、記録紙を安定して搬送させること
ができる複写装置を提供する。 【解決手段】 CPU10は、入出力用バッファ(RA
M12)に蓄積されたデータの内容、そのデータ蓄積量
に応じて記録紙の搬送速度を超低速、低速、高速の3段
階に調節する。また、CPU10は、入出力用バッファ
のデータ蓄積量が所定量以上か否かを判断し、そのデー
タ蓄積量が所定量未満の場合、記録紙の搬送速度が高速
とされていれば、その搬送速度を高速から低速に切り替
える。そして、CPU10は、搬送速度を高速から低速
に切り替えた以後、高速から低速への切替動作を禁止す
るとともに、そのまま記録紙の搬送速度を低速または超
低速に維持しつつ記録動作を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばRAM
(Random Access Memory)などの入出力用バッファを介
して記録データを転送しながら複写することができる複
写装置、および複写装置を動作させるためのプログラム
を記憶した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置の代表的なものでは、
サーマル記録ヘッドにより感熱記録紙を黒く発色させて
画像を記録するが、この種の装置の中には、サーマル記
録ヘッドによる負荷(発熱エネルギー)を変動させて赤
黒2色に感熱記録紙を発色させることができるものがあ
る。そのため感熱記録紙としては、赤黒の色別に異なる
発色層を形成したものが用いられる。たとえば、感熱記
録紙上において赤ラインを発色させる場合、それに応じ
たサーマル記録ヘッドの発熱素子の駆動時間が黒ライン
よりも略3倍程度長くして駆動制御される。
【0003】また、感熱記録紙は、1ページ分の記録を
行う際、そのページ内にある黒のみのラインと赤を含む
ラインとで搬送速度が異なるものとされ、複写機能を備
えたファクシミリ装置では、感熱記録紙の搬送速度を多
段階に調節しながら赤黒2色の読み取りに併行して赤黒
2色の記録を行うことが可能とされている。理論的原理
としては、黒のみのラインを記録する際、感熱記録紙の
搬送速度が高速とされる一方、赤を含むラインを記録す
る際には、その搬送速度が超低速とされる。ところが、
高速から超低速あるいはその逆に搬送速度が変化する
と、急激な速度変化によっていわゆるスティッキング
(感熱記録紙の送り量のバラツキによって記録結果に隙
間が生じること)が生じてしまう。そのため、高速から
超低速あるいはその逆に搬送速度が変化する間際、つま
り、赤を含むラインの間近にある黒のみのラインなどを
記録する際には、高速からある程度スピードダウンした
低速で感熱記録紙を搬送し、一般にスティッキングが生
じないように対策が施されている。
【0004】ここで、複写機能を実現するためには、イ
メージスキャナやサーマルプリンタなどの入出力装置の
ほか、入出力装置間のデータ転送速度差を緩衝するため
に入出力用バッファが必要とされる。この入出力用バッ
ファを介して記録色データを順次出し入れしながら複写
する際には、たとえば入力側のイメージスキャナよりも
出力側のサーマルプリンタの方が記録色データを速く処
理してしまう場合がある。すると、入出力バッファにお
いては、記録すべきデータの無いバッファエンプティの
状態となってしまう。その結果、読取処理と記録処理の
連動した動作に支障が生じ、具体的には、読取動作が進
行中にもかかわらず記録動作を一時的にも停止せざるを
えない事態が生じる。そのため、この種の複写機能を備
えたファクシミリ装置では、入出力用バッファのデータ
蓄積量に応じて感熱記録紙の搬送速度を高速/低速に切
り替えて、バッファエンプティが生じないように対策が
施されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、たと
えば赤黒2色からなる画像をサーマル記録方式で複写可
能なファクシミリ装置では、感熱記録紙の搬送速度が超
低速、低速、高速といった3段階に調節されるが、実際
の利用状況によっては、以下に説明するような感熱記録
紙の搬送に不具合を生じていた。
【0006】たとえば、複写すべき1ページの上側一部
に赤い画像が存在し、その下側部分に黒い画像のみが存
在する場合には、ページの上端から読み取りを始めて赤
い画像の読み取りおよび記録を終えると、その後しばら
くして高速で搬送されるべきところ、高速と低速との間
をいったりきたりして不安定な状態で感熱記録紙が搬送
され、異音が生じることがある。これは、バッファエン
プティの状態を回避するために、入出力用バッファのデ
ータ蓄積量に応じて感熱記録紙の搬送速度が高速/低速
に切り替えられるためである。つまり、感熱記録紙を高
速に搬送しつつ記録を続けていると、その途中で入出力
用バッファのデータ蓄積量が次第に減少し、ついには搬
送速度の切り替えレベルにデータ蓄積量が達する。そう
した状態を経てしばらくすると、切り替えレベル付近で
データ蓄積量が不規則に変動する事態が発生し、搬送速
度が頻繁に短い時間間隔で切り替えられるのである。こ
のような不具合は、赤黒2色などの複数色の複写に限ら
ず、画像の読取処理と記録処理とを併行して非同期で行
う複写処理全般において生じうる問題である。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みて提案されたも
のであって、入出力用バッファを介して記録データを転
送しながら複写する際、記録紙を安定して搬送させるこ
とができる複写装置、およびその複写装置を動作させる
ためのプログラムを記憶した記憶媒体を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明の複写装置は、画像の読み
取りに併行して記録を行う際、入出力用バッファのデー
タ蓄積量に応じて記録紙の搬送速度を調節しながら複写
を行う複写装置であって、上記入出力用バッファのデー
タ蓄積量が所定量以上の場合、記録紙の搬送速度を高速
としつつ記録動作を行わせる一方、そのデータ蓄積量が
所定量未満の場合、記録紙の搬送速度を低速としつつ記
録動作を行わせる搬送速度切替手段と、上記搬送速度切
替手段により記録紙の搬送速度が高速から低速に切り替
えられた以後、その搬送速度切替手段による切替動作を
禁止するとともに、そのまま記録紙の搬送速度を低速に
維持しつつ記録動作を行わせる低速維持手段とを有する
ことを特徴とする。
【0009】このような複写装置によれば、入出力用バ
ッファのデータ蓄積量に応じて感熱記録紙の搬送速度が
高速/低速に切り替えられるが、そのデータ蓄積量が所
定量未満となって搬送速度が低速とされた以後は、その
まま搬送速度を低速とした状態で記録動作が行われる。
つまり、読取処理と記録処理とのデータ転送速度差によ
り入出力用バッファのデータ蓄積量が搬送速度の切り替
えレベル付近で不規則に変動することによっても、その
搬送速度が低速に維持された状態で記録動作が続けられ
るので、記録データを入出力用バッファに確実に存在さ
せつつも、入出力用バッファを介して記録データを出し
入れしながら複写を続けることができ、その際、一定速
度で記録紙を安定して搬送させることができる。
【0010】また、請求項2に記載した発明の複写装置
は、複数色の読み取りに併行して複数色の記録を行う
際、入出力用バッファを介して順次出し入れされる記録
色データの内容、および上記入出力用バッファのデータ
蓄積量に応じて記録紙の搬送速度を多段階に調節しなが
ら複写を行う複写装置であって、上記入出力用バッファ
に蓄積された所定色を含む記録色データに基づいて記録
する場合、記録紙の搬送速度を超低速とし、上記所定色
を含まない記録色データに基づいて記録する場合、記録
紙の搬送速度を高速とする一方、その例外として上記所
定色を含まない記録色データであって、その記録位置近
傍に上記所定色を含む記録色データの記録位置が存在す
る記録色データに基づいて記録する場合には、記録紙の
搬送速度を低速とする多段階速度制御手段と、上記入出
力用バッファのデータ蓄積量が所定量以上か否かを判断
し、そのデータ蓄積量が所定量未満の場合、上記多段階
速度制御手段によって上記記録紙の搬送速度が高速とさ
れていれば、その搬送速度を高速から低速に切り替えて
記録動作を行わせる搬送速度切替手段と、上記搬送速度
切替手段により記録紙の搬送速度が高速から低速に切り
替えられた以後、その搬送速度切替手段による切替動作
を禁止するとともに、そのまま記録紙の搬送速度を低速
または超低速に維持しつつ記録動作を行わせる低速維持
手段とを有することを特徴とする。
【0011】このような複写装置によれば、入出力用バ
ッファのデータ蓄積量のみならず、入出力用バッファを
介して出し入れされる記録色データの内容、具体的にた
とえば記録色の種類にも応じることで、感熱記録紙の搬
送速度が高速、低速、超低速の多段階に切り替えられ
る。そして、入出力用バッファにおけるデータ蓄積量が
所定量未満となって搬送速度が低速とされた以後は、そ
のまま搬送速度を低速とした状態、または所定色の記録
色データに基づいて搬送速度を超低速とした状態で記録
動作が行われる。つまり、読取処理と記録処理とのデー
タ転送速度差により入出力用バッファのデータ蓄積量が
搬送速度の切り替えレベル付近で不規則に変動すること
によっても、その搬送速度が低速または超低速に維持さ
れた状態で記録動作が続けられるので、記録色データを
入出力用バッファに確実に存在させつつも、入出力用バ
ッファを介して記録色データを出し入れしながら複数色
の複写を続けることができ、その際、ある程度安定した
低速域で記録紙を搬送させながら記録を続けることがで
きる。
【0012】さらに、請求項3に記載した発明の複写装
置は、請求項2に記載の複写装置であって、上記多段階
速度制御手段によって記録紙の搬送速度が超低速とされ
るまで、上記低速維持手段による処理動作が続けられ
る。
【0013】このような複写装置によれば、請求項2に
記載の複写装置による効果に加えて、所定色の記録色デ
ータに基づいて搬送速度を超低速とした状態で記録動作
を開始させるまでは、記録紙の搬送速度を低速に維持し
た状態で記録動作が行われる。言い換えれば、記録紙の
搬送速度が超低速とされた以後、入出力用バッファには
記録色データがある程度蓄積するため、それ以降は搬送
速度を低速に維持する必要もなく、通常の元の動作状態
として複写を続けることができる。
【0014】また、請求項4に記載した発明の複写装置
は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の複写装
置であって、上記低速維持手段は、読取処理が完了した
以後、自己の処理動作を取りやめて元の動作状態に復帰
させる。
【0015】このような複写装置によれば、請求項1な
いし請求項3のいずれかに記載の複写装置による効果に
加えて、読取処理の完了時点で入出力用バッファには記
録色データがある程度蓄積しているので、それ以降は記
録紙の搬送速度を低速に維持する必要もなく、通常の元
の動作状態として複写を続けることができる。
【0016】さらに、請求項5に記載した発明の記憶媒
体は、画像の読み取りに併行して記録を行う際、入出力
用バッファのデータ蓄積量に応じて記録紙の搬送速度を
調節しながら複写を行う複写装置を制御するためのプロ
グラムを記憶した記憶媒体であって、上記入出力用バッ
ファのデータ蓄積量が所定量以上の場合、記録紙の搬送
速度を高速としつつ記録動作を行わせる一方、そのデー
タ蓄積量が所定量未満の場合、記録紙の搬送速度を低速
としつつ記録動作を行わせるための搬送速度切替プログ
ラムと、上記搬送速度切替プログラムに基づいて記録紙
の搬送速度が高速から低速に切り替えられた以後、その
搬送速度切替プログラムに基づく切替動作を禁止すると
ともに、そのまま記録紙の搬送速度を低速に維持しつつ
記録動作を行わせるための低速維持プログラムとを含む
プログラムを記憶したことを特徴とする。
【0017】このような記憶媒体によれば、記憶された
プログラムに基づいてCPUを動作させることにより、
請求項1に記載の複写装置の動作を実現することができ
る。
【0018】また、請求項6に記載した発明の記憶媒体
は、複数色の読み取りに併行して複数色の記録を行う
際、入出力用バッファを介して順次出し入れされる記録
色データの内容、および上記入出力用バッファのデータ
蓄積量に応じて記録紙の搬送速度を多段階に調節しなが
ら複写を行う複写装置を制御するためのプログラムを記
憶した記憶媒体であって、上記入出力用バッファに蓄積
された所定色を含む記録色データに基づいて記録する場
合、記録紙の搬送速度を超低速とし、上記所定色を含ま
ない記録色データに基づいて記録する場合、記録紙の搬
送速度を高速とする一方、その例外として上記所定色を
含まない記録色データであって、その記録位置近傍に上
記所定色を含む記録色データの記録位置が存在する記録
色データに基づいて記録する場合には、記録紙の搬送速
度を低速とするための多段階速度制御プログラムと、上
記入出力用バッファのデータ蓄積量が所定量以上か否か
を判断し、そのデータ蓄積量が所定量未満の場合、上記
多段階速度制御プログラムに基づいて上記記録紙の搬送
速度が高速とされていれば、その搬送速度を高速から低
速に切り替えて記録動作を行わせるための搬送速度切替
プログラムと、上記搬送速度切替プログラムに基づいて
記録紙の搬送速度が高速から低速に切り替えられた以
後、その搬送速度切替プログラムに基づく切替動作を禁
止するとともに、そのまま記録紙の搬送速度を低速また
は超低速に維持しつつ記録動作を行わせるための低速維
持プログラムとを含むプログラムを記憶したことを特徴
とする。
【0019】このような記憶媒体によれば、記憶された
プログラムに基づいてCPUを動作させることにより、
請求項2に記載の複写装置の動作を実現することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照して具体的に説明する。
【0021】図1は、本発明に係る複写装置の一実施形
態として、ファクシミリ装置の回路構成を示したブロッ
ク図である。なお、このファクシミリ装置は、ファクシ
ミリ送受信機能の他、スキャナ機能、プリンタ機能、さ
らには複写機能といった各種の機能を複合的に備えたも
のであるが、本実施形態では、特に複写機能に重点をお
いて説明する。
【0022】図1に示すようにファクシミリ装置は、C
PU10、NCU11、RAM12、モデム13、RO
M14、EEPROM15、ゲートアレイ16、コーデ
ック17、DMAC18、読取部21、記録部22、操
作部23、および表示部24などを具備して概略構成さ
れている。CPU10、NCU11、RAM12、モデ
ム13、ROM14、EEPROM15、ゲートアレイ
16、コーデック17、およびDMAC18は、バス線
26により相互に接続されている。バス線26には、ア
ドレスバス、データバス、および制御信号線が含まれ
る。ゲートアレイ16には、読取部21、記録部22、
操作部23、および表示部24が接続されている。NC
U11には、公衆電話回線27が接続されている。
【0023】CPU10は、ファクシミリ装置全体の動
作を制御する。NCU11は、公衆電話回線27に接続
されて網制御を行う。RAM12は、CPU10の作業
領域や各種データの格納領域などとして用いられるが、
特に複写機能においては、入出力部となる読取部21と
記録部22との間でデータ転送速度差を緩衝するための
入出力用バッファとして機能する。入出力用バッファの
利用形態としては、読取用バッファ、記録用バッファ、
およびこれらの間に位置する中間バッファなどがある
が、これらをまとめて入出力用バッファとする。モデム
13は、ファクシミリデータの変調や復調などを行う。
ROM14は、CPU10が実行すべきプログラムや設
定値などのデータを記憶している。EEPROM15
は、各種のフラグや設定データなどを記憶する。ゲート
アレイ16は、CPU10と各部21〜24とのインタ
ーフェースとして機能する。コーデック17は、ファク
シミリデータの符号化や復号化を行う。DMAC18
は、主にRAM12へのデータの書き込みや読み出しを
行う。
【0024】読取部21は、原稿などから画像を読み取
るイメージセンサや光源としてのLED(図示省略)な
どを備えるが、特に複写機能に基づく動作としては、た
とえば赤黒2色の複数色をラインごとに読み取って記録
色データを生成する。記録部22は、サーマル方式でラ
インごとに感熱記録紙上に画像を記録するためのサーマ
ル記録ヘッドやラインフィードモータ(図示省略)など
を備えるが、特に複写機能に基づく動作としては、たと
えば赤黒2色の複数色を含む記録色データに基づいて感
熱記録紙を赤黒2色に発色させることが可能である。操
作部23は、使用者のキー操作などに応じた操作信号を
CPU10に伝えるためのものである。表示部24は、
LCDなどを備えており、ファクシミリ装置のステータ
ス情報などを表示する。
【0025】本発明の要点について説明すると、このフ
ァクシミリ装置は、赤黒2色の読み取りに併行して赤黒
2色の記録をラインごとに行うことができる、いわゆる
赤黒複写機能を有するものである。そのような複写機能
を実現するために読取部21においては、発光色が異な
るたとえば黄色と赤色のLEDが備えられており、イメ
ージセンサを介して原稿画像を1ラインずつ読み取る
際、その1ラインの読み取り中に黄色と赤色のLEDが
排他的にオン/オフ制御される。黄色のLEDが発光す
る際には、イメージセンサの受光素子によって赤と黒の
画素が同時に認識される一方、赤色のLEDが発光する
際には、黒の画素のみが認識され、これらの発光色別に
得られた1ライン分の画素情報をCPU10が演算処理
することで赤の画素データが生成される。なお、黒の画
素データは、赤色のLEDのみを発光させた際に得られ
る反射光量に基づいて生成され、これらの赤黒各色の画
素データが一つにまとめて1ライン分の記録色データと
される。こうして得られた記録色データは、1ラインご
とに順次RAM12に転送される。
【0026】一方、記録部22においては、サーマル記
録ヘッドの負荷、すなわちサーマル記録ヘッドの発熱エ
ネルギーを変動させ、感熱記録紙に与える熱を赤黒の記
録色別に異なるものとして1ラインの記録を制御してい
る。つまり、サーマル記録ヘッドの発熱素子は、上記R
AM12に転送されて蓄積された記録色データや、CP
U10からの駆動信号に応じて色別に制御されるものと
され、感熱記録紙としては、赤黒の色別に発色層を形成
したものが用いられる。発熱素子駆動用の信号として
は、その発熱素子の駆動時間を決定するためにストロー
ブ信号が用いられる。たとえば、感熱記録紙の1ライン
における所定のドットを黒く発色させるには、そのドッ
トに対する発熱素子の駆動時間がCPU10により投入
される黒用のストローブ信号に応じて制御される。一
方、同じ1ラインにおける黒以外の別のドットを赤く発
色させるには、そのドットに対する発熱素子の駆動時間
が黒の場合よりも略3倍程度長くするために、それに応
じた赤用のストローブ信号が投入される。そうすると、
感熱記録紙においては、熱反応特性の異なる発色層が赤
黒の色別に発色し、赤黒の2色からなる画像が1ライン
ずつサーマル記録ヘッドを介して形成されるのである。
【0027】以上のようにして赤黒2色の記録を行う
際、感熱記録紙は、ラインフィードモータなどを介して
1ラインずつ搬送されるが、赤を含む記録色データに応
じて1ライン分を記録する際には、黒のみを含む記録色
データあるいは白のみ(空白ラインに相当)の記録色デ
ータに基づいて1ライン記録する場合よりも駆動時間が
長く必要とされるために、搬送速度がある程度まで落と
される。つまり、赤を含む1ライン分の記録色データ
(以下、「赤黒データ」と言う。)に基づいて記録する
際には、感熱記録紙の搬送速度が超低速とされる一方、
黒のみを含むあるいは白のみの1ライン分の記録色デー
タ(以下、「白黒データ」と言う。)に基づいて記録す
る際には、感熱記録紙の搬送速度が高速とされる。
【0028】ところで、上記のように感熱記録紙の搬送
速度を高速/超低速に変化させると、急激な速度変化に
よっていわゆるスティッキングが生じるため、赤黒デー
タ間近のたとえば数ライン分の白黒データを記録する際
には、高速よりある程度スピードダウンした低速で感熱
記録紙を搬送させることとしている。さらに、複写を行
う際には、入出力用バッファとなるRAM12を介して
記録色データが1ラインずつ非同期方式でFIFO(Fi
rst-In First-Out:先入れ先出し法)により出し入れさ
れるが、読取処理よりも記録処理の方が記録色データを
速く処理してしまう状況が相当長く続くと、記録すべき
データの無いバッファエンプティの状態となってしまう
おそれがある。そのようなバッファエンプティを回避す
るため、本実施形態では、RAM12におけるたとえば
数ライン分のデータ蓄積量を切り替えレベルとして、感
熱記録紙の搬送速度を高速/低速に切り替える処理が採
用されている。要するに、本実施形態では、感熱記録紙
の搬送速度を超低速、低速、高速といった3段階に調節
しつつ、1ページに赤黒2色で表現された画像が複写さ
れるのである。
【0029】そして、上記の構成、動作を基本とする本
実施形態の最大の特徴は、たとえば1ページの一部を占
める赤黒データを記録するために、感熱記録紙を超低速
で所定ライン分搬送した後、残りの1ページ大部分を占
める白黒データを記録する際には、一定の条件に応じて
その搬送速度が高速に切り替えられることなく、低速を
維持した状態で感熱記録紙が搬送される点にある。通
常、感熱記録紙の搬送速度は、バッファエンプティの状
態を回避するために、高速と低速との間で相互に切り替
えられるが、記録すべき1ページの大部分を白黒データ
が占める場合、搬送速度の切り替えレベル付近でRAM
12におけるデータ蓄積量が不規則に変動する。そうし
た場合、搬送速度が頻繁に短い時間間隔で切り替えられ
ることにより、異音などの発生を伴って感熱記録紙の搬
送状態が不安定となるが、本実施形態はそのような不具
合が解消されるのである。
【0030】さらに、本実施形態では、CPU10の制
御により低速で安定して感熱記録紙が搬送される最中に
おいても、読取処理が完了すると、感熱記録紙の搬送速
度を3段階に調節する通常の元の動作状態に復帰して残
りの複写処理が続けられる。同様に、感熱記録紙が低速
で搬送される状態でも、赤黒データを記録すべき時点と
なると、感熱記録紙の搬送速度が超低速に切り替えられ
て赤黒データに応じた記録処理が行われ、それ以降は、
再びCPU10の制御により感熱記録紙が安定して搬送
される。
【0031】すなわち、CPU10は、入出力用バッフ
ァ(RAM12)に蓄積された所定色を含む記録色デー
タに基づいて記録する場合、記録紙の搬送速度を超低速
とし、所定色を含まない記録色データに基づいて記録す
る場合、記録紙の搬送速度を高速とする一方、その例外
として所定色を含まない記録色データであって、その記
録位置近傍に所定色を含む記録色データの記録位置が存
在する記録色データに基づいて記録する場合には、記録
紙の搬送速度を低速とする多段階速度制御手段と、入出
力用バッファのデータ蓄積量が所定量以上か否かを判断
し、そのデータ蓄積量が所定量未満の場合、多段階速度
制御手段によって記録紙の搬送速度が高速とされていれ
ば、その搬送速度を高速から低速に切り替えて記録動作
を行わせる搬送速度切替手段と、搬送速度切替手段によ
り記録紙の搬送速度が高速から低速に切り替えられた以
後、その搬送速度切替手段による切替動作を禁止すると
ともに、そのまま記録紙の搬送速度を低速または超低速
に維持しつつ記録動作を行わせる低速維持手段とを実現
している。
【0032】また、ROM14は、複数色の読み取りに
併行して複数色の記録を行う際、入出力用バッファを介
して順次出し入れされる記録色データの内容、および上
記入出力用バッファのデータ蓄積量に応じて記録紙の搬
送速度を多段階に調節しながら複写を行う複写装置を制
御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、
上記入出力用バッファに蓄積された所定色を含む記録色
データに基づいて記録する場合、記録紙の搬送速度を超
低速とし、上記所定色を含まない記録色データに基づい
て記録する場合、記録紙の搬送速度を高速とする一方、
その例外として上記所定色を含まない記録色データであ
って、その記録位置近傍に上記所定色を含む記録色デー
タの記録位置が存在する記録色データに基づいて記録す
る場合には、記録紙の搬送速度を低速とするための多段
階速度制御プログラムと、上記入出力用バッファのデー
タ蓄積量が所定量以上か否かを判断し、そのデータ蓄積
量が所定量未満の場合、上記多段階速度制御プログラム
に基づいて上記記録紙の搬送速度が高速とされていれ
ば、その搬送速度を高速から低速に切り替えて記録動作
を行わせるための搬送速度切替プログラムと、上記搬送
速度切替プログラムに基づいて記録紙の搬送速度が高速
から低速に切り替えられた以後、その搬送速度切替プロ
グラムに基づく切替動作を禁止するとともに、そのまま
記録紙の搬送速度を低速または超低速に維持しつつ記録
動作を行わせるための低速維持プログラムとを含むプロ
グラムを記憶した記憶媒体を実現している。
【0033】次に、上記構成を有するファクシミリ装置
で赤黒2色の複写を行う場合の動作について、図面を参
照して説明する。
【0034】図2は、ファクシミリ装置における赤黒2
色の複写処理手順を示したフローチャート、図3は、複
写処理に際して実行される割込処理手順を示したフロー
チャートである。まず、図2を参照して説明すると、C
PU10は、複写開始によって読取部21を動作させる
ことにより、1ラインごとに記録色データを取得する
(S1)。この記録色データとは、先述したように赤黒
データまたは白黒データであって、その内容には、各記
録ドットごとに付すべき記録色に関する情報が含まれ
る。また、記録色データは、CPU10によりバス線2
6の使用権が与えられたDMAC18を介して直接1ラ
インずつRAM12に転送入力される。この記録色デー
タの転送入力は、後述する記録処理に伴うRAM12か
らの記録色データの転送出力とは非同期とされ、記録処
理とは無関係に読取処理が完了するまで続けられる。
【0035】以上のようにして記録色データがRAM1
2に1ラインずつ転送される最中、CPU10は、RA
M12におけるデータ蓄積量がNライン分に達したか否
かを判断する(S2)。
【0036】読取処理の開始直後などでデータ蓄積量が
Nライン分に達しない場合(S2:NO)、CPU10
は、後段の記録処理を開始することなく、読取処理のみ
を続ける。このような処理は、複写処理を開始した初期
の段階で行われる。
【0037】そして、データ蓄積量がNライン分に達し
た場合(S2:YES)、CPU10は、最先の転送入
力によりRAM12に保持された記録色データを読み出
し、その記録色データが赤黒データか否かを判別する
(S3)。
【0038】赤黒データの場合(S3:YES)、CP
U10は、超低速記録処理を行い(S4)、その後、再
びS3に戻ることで1ライン分の記録処理を繰り返す。
ここで、超低速記録処理とは、赤を含む赤黒データに基
づいて1ラインを記録する処理であり、その際には、サ
ーマル記録ヘッドの駆動時間がある程度必要とされるこ
とから、超低速で感熱記録紙が搬送される。
【0039】一方、S3において赤黒データではなく白
黒データの場合(S3:NO)、CPU10は、現時点
で記録すべき白黒データが既に記録されたあるいは記録
間近の赤黒データの前後数ライン内にあるものか否かを
判断する(S5)。
【0040】現時点で記録すべき白黒データが赤黒デー
タの前後数ライン内にない場合(S5:NO)、CPU
10は、さらにS2と同様の判断を行う(S6)。この
処理は、後述する高速記録処理が繰り返し行われる場合
に有効とされる。
【0041】S6においてデータ蓄積量がNライン分に
達している場合(S6:YES)、CPU10は、高速
記録処理を行い(S7)、その後、再びS3に戻ること
で1ライン分の記録処理を繰り返す。ここで、高速記録
処理とは、白黒データに基づいて1ラインを記録する処
理であり、その際には、サーマル記録ヘッドの駆動時間
がそれほど必要とされることなく、RAM12にもある
程度の記録色データが蓄積されていることから、高速で
感熱記録紙が搬送される。
【0042】逆に、高速記録処理がしばらく繰り返さ
れ、S6においてデータ蓄積量がNライン分に達しない
状況となると(S6:NO)、CPU10は、高速記録
処理から低速記録処理に切り替え(S8)、その後、再
びS3に戻ることで1ライン分の記録処理を繰り返す。
この低速記録処理とは、白黒データに基づいて1ライン
を記録するにあたり、その時点におけるRAM12のデ
ータ蓄積量や、赤黒データとの前後位置関係から記録速
度をある程度まで引き下げる処理であり、その際には、
高速より遅いが超低速よりは速い中間レベルの低速で感
熱記録紙が搬送される。
【0043】また、S5において現時点で記録すべき白
黒データが赤黒データの前後数ライン内にある場合にも
(S5:YES)、S8の低速記録処理が行われ、その
後、再びS3に戻ることで1ライン分の記録処理が繰り
返される。
【0044】つまり、記録処理においては、記録色デー
タの内容、RAM12のデータ蓄積量などに応じてCP
U10が最適な制御を行うことにより、感熱記録紙の搬
送速度が超低速、高速、低速の3段階に調節されつつ各
ラインごとの記録処理が繰り返されるのである。そし
て、このような記録処理が繰り返される最中、CPU1
0は、符号Aで示す割込処理を行う。この割込処理A
は、1ライン分の記録処理が完了するごとに行われる。
【0045】図3に示すように、割込処理Aを実行する
CPU10は、1ライン分の記録処理を終えるごとにR
AM12に記録色データが有るか否かを確認する(S2
0)。
【0046】RAM12に記録色データがない場合(S
20:NO)、CPU10は、読取処理によりRAM1
2に転送入力される記録色データもなく、すなわち記録
すべきデータもないことから、上記メインルーチン(S
1〜S8)に係る複写処理を終了する。
【0047】一方、RAM12に記録色データがある場
合(S20:YES)、CPU10は、割込処理ルーチ
ンの実体的手続に移行し、上記メインルーチンにおいて
記録処理が高速から低速に切り替えられたか否かを判断
する(S21)。
【0048】記録処理が高速から低速に切り替えられた
状態の場合(S21:YES)、CPU10は、上記メ
インルーチンにおけるS3と同様の処理を行う(S2
2)。
【0049】そして、現時点で記録すべき記録色データ
が赤黒データでない場合(S22:NO)、CPU10
は、メインルーチンの処理とは異なり、そのまま白黒デ
ータに基づいて低速記録処理を行う(S23)。つま
り、メインルーチンでは、白黒データに基づく高速記録
処理が許されるが、割込処理ルーチンでは、高速から低
速に切り替えられたことを条件として、白黒データでも
高速記録処理が許されず、低速から高速への切り替えが
禁止されるのである。この割込処理ルーチンが繰り返さ
れることによれば、RAM12のデータ蓄積量は次第に
増加するものとされ、その結果、感熱記録紙が一定の低
速度で搬送されつつ1ラインずつの記録処理が安定して
続けられる。
【0050】以上のようにして低速記録処理を行う間、
CPU10は、読取処理が完了したか否かを判断し(S
24)、読取処理を完了していれば(S24:YE
S)、この割込処理ルーチンを終了してメインルーチン
のS3に戻る。要するに、読取処理がもはや完了した状
態では、入出力バッファにある程度のデータが蓄積され
た状態とされ、本来搬送速度を高速とすべき白黒データ
に基づいても低速記録処理とする割込処理ルーチンを続
ける必要はないことから、CPU10は、メインルーチ
ンの処理に復帰するのである。
【0051】逆に、読取処理がその時点でも完了するこ
となく続けられている場合(S24:NO)、CPU1
0は、この割込処理ルーチン続行すべくS20に戻る。
【0052】一方、割込処理ルーチンにおけるS22に
おいても、現時点で記録すべき記録色データが赤黒デー
タの場合(S22:YES)、CPU10は、メインル
ーチンのS4と同様に超低速記録処理を行い(S2
5)、その後、再びメインルーチンのS3に戻る。つま
り、割込処理ルーチンによって低速記録処理が繰り返さ
れる場合であっても、赤黒データを記録すべき際には、
その時点で超低速記録処理が行われ、その後、メインル
ーチンに戻ることで白黒データに基づく高速記録処理な
どが可能とされる。
【0053】S21において、メインルーチンで記録処
理が高速から低速に切り替えられなかった場合(S2
1:NO)、CPU10は、この割込処理ルーチンを実
行することなく、メインルーチンのS3に戻る。
【0054】したがって、上記構成、動作を有するファ
クシミリ装置によれば、RAM12のデータ蓄積量や、
RAM12を介して出し入れされる記録色データに赤の
記録色を含むか否かに応じて、感熱記録紙の搬送速度が
高速、低速、超低速の3段階に切り替えられる。そし
て、RAM12におけるデータ蓄積量がNライン分未満
となって搬送速度が高速から低速に切り替えられた以後
は、そのまま搬送速度を低速とした状態、または赤黒デ
ータに基づいて搬送速度を超低速とした状態で記録動作
が行われる。つまり、読取処理と記録処理とのデータ転
送速度差によりRAM12のデータ蓄積量が搬送速度の
切り替えレベル付近で不規則に変動することによって
も、感熱記録紙の搬送速度が低速に維持された状態で記
録動作を続けることができる。そうした結果、記録色デ
ータをRAM12にある程度確実に存在させつつも、R
AM12を介して記録色データを出し入れしながら赤黒
2色の複写を続けることができ、その際、一定速度で感
熱記録紙を安定して搬送させることができるのである。
【0055】また、読取処理の完了時点では、RAM1
2に記録色データがある程度蓄積しているので、それ以
降は感熱記録紙の搬送速度を低速に維持する必要もな
く、通常の元の動作状態として複写を続けることができ
る。
【0056】なお、本発明は、上記の実施形態に限定さ
れるものではない。
【0057】たとえば、記録色は、赤黒2色に限ること
なく3色以上であっても良い。また、黒よりも赤の記録
色とする場合にサーマル記録ヘッドの負荷が高くなると
して説明したが、逆であっても勿論良い。
【0058】ファクシミリ装置においては、複写機能を
実行する際の動作を説明したが、複写に限らず受信画像
を記録する際や、パーソナルコンピュータからの出力要
求に応じて画像を記録する際においても上記と同様の手
順としても良い。
【0059】読取手段としては、密着ライン型のイメー
ジスキャナなどが好適に用いられるが、密着型に限らず
縮小光学系を採用したリニアCCD(Charge Coupled D
evice :電荷結合素子)や、受光面が縦横に複数の画素
により構成されるCCDであっても良い。
【0060】読取方式としては、異なる発光色の光源を
切り替える方式としたが、1つの光源を用いてカラーフ
ィルタで発光色を切り替える方式や、分光プリズムによ
って異なる波長色の光を各色に対応する受光デバイスに
導く方式でも良い。さらに、直接色分解できるカラーC
CDなどを用いてカラー画像を読み取る方式としても良
い。
【0061】本発明の適用される装置としては、ファク
シミリ装置に限らず、たとえば電子掲示板などにも適用
できる。
【0062】その他、上記した本発明の特徴部分以外に
係る事項については、本発明の作用効果を損なわない限
りにおいて適宜設計変更できるものである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明の複写装置によれば、入出力用バッファのデータ
蓄積量に応じて感熱記録紙の搬送速度が高速/低速に切
り替えられるが、そのデータ蓄積量が所定量未満となっ
て搬送速度が低速とされた以後は、そのまま搬送速度を
低速とした状態で記録動作が行われる。つまり、読取処
理と記録処理とのデータ転送速度差により入出力用バッ
ファのデータ蓄積量が搬送速度の切り替えレベル付近で
不規則に変動することによっても、その搬送速度が低速
に維持された状態で記録動作が続けられるので、記録デ
ータを入出力用バッファに確実に存在させつつも、入出
力用バッファを介して記録データを出し入れしながら複
写を続けることができ、その際、一定速度で記録紙を安
定して搬送させることができる。
【0064】また、請求項2に記載した発明の複写装置
によれば、入出力用バッファのデータ蓄積量のみなら
ず、入出力用バッファを介して出し入れされる記録色デ
ータの内容、具体的にたとえば記録色の種類にも応じる
ことで、感熱記録紙の搬送速度が高速、低速、超低速の
多段階に切り替えられる。そして、入出力用バッファに
おけるデータ蓄積量が所定量未満となって搬送速度が低
速とされた以後は、そのまま搬送速度を低速とした状
態、または所定色の記録色データに基づいて搬送速度を
超低速とした状態で記録動作が行われる。つまり、読取
処理と記録処理とのデータ転送速度差により入出力用バ
ッファのデータ蓄積量が搬送速度の切り替えレベル付近
で不規則に変動することによっても、その搬送速度が低
速または超低速に維持された状態で記録動作が続けられ
るので、記録色データを入出力用バッファに確実に存在
させつつも、入出力用バッファを介して記録色データを
出し入れしながら複数色の複写を続けることができ、そ
の際、ある程度安定した低速域で記録紙を搬送させなが
ら記録を続けることができる。
【0065】さらに、請求項3に記載した発明の複写装
置によれば、請求項2に記載の複写装置による効果に加
えて、所定色の記録色データに基づいて搬送速度を超低
速とした状態で記録動作を開始させるまでは、記録紙の
搬送速度を低速に維持した状態で記録動作が行われる。
言い換えれば、記録紙の搬送速度が超低速とされた以
後、入出力用バッファには記録色データがある程度蓄積
するため、それ以降は搬送速度を低速に維持する必要も
なく、通常の元の動作状態として複写を続けることがで
きる。
【0066】また、請求項4に記載した発明の複写装置
によれば、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
複写装置による効果に加えて、読取処理の完了時点で入
出力用バッファには記録色データがある程度蓄積してい
るので、それ以降は記録紙の搬送速度を低速に維持する
必要もなく、通常の元の動作状態として複写を続けるこ
とができる。
【0067】さらに、請求項5に記載した発明の記憶媒
体によれば、記憶されたプログラムに基づいてCPUを
動作させることにより、請求項1に記載の複写装置の動
作を実現することができる。
【0068】また、請求項6に記載した発明の記憶媒体
によれば、記憶されたプログラムに基づいてCPUを動
作させることにより、請求項2に記載の複写装置の動作
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写装置の一実施形態として、フ
ァクシミリ装置の回路構成を示したブロック図である。
【図2】ファクシミリ装置における赤黒2色の複写処理
手順を示したフローチャートである。
【図3】複写処理に際して実行される割込処理手順を示
したフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU 11 NCU 12 RAM 13 モデム 14 ROM 15 EEPROM 16 ゲートアレイ 17 コーデック 18 DMAC 21 読取部 22 記録部 23 操作部 24 表示部
フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AP03 AP04 AQ04 AR01 AS02 HK03 HK11 HN15 5C062 AA05 AB32 AB42 AC11 AC12 AC22 AC58 5C072 AA03 BA13 NA05 UA12 XA01 5C073 AA02 BC02 CC01 5C074 BB17 CC26 DD13 DD24 GG15 HH02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の読み取りに併行して記録を行う
    際、入出力用バッファのデータ蓄積量に応じて記録紙の
    搬送速度を調節しながら複写を行う複写装置であって、 上記入出力用バッファのデータ蓄積量が所定量以上の場
    合、記録紙の搬送速度を高速としつつ記録動作を行わせ
    る一方、そのデータ蓄積量が所定量未満の場合、記録紙
    の搬送速度を低速としつつ記録動作を行わせる搬送速度
    切替手段と、 上記搬送速度切替手段により記録紙の搬送速度が高速か
    ら低速に切り替えられた以後、その搬送速度切替手段に
    よる切替動作を禁止するとともに、そのまま記録紙の搬
    送速度を低速に維持しつつ記録動作を行わせる低速維持
    手段とを有することを特徴とする複写装置。
  2. 【請求項2】 複数色の読み取りに併行して複数色の記
    録を行う際、入出力用バッファを介して順次出し入れさ
    れる記録色データの内容、および上記入出力用バッファ
    のデータ蓄積量に応じて記録紙の搬送速度を多段階に調
    節しながら複写を行う複写装置であって、 上記入出力用バッファに蓄積された所定色を含む記録色
    データに基づいて記録する場合、記録紙の搬送速度を超
    低速とし、上記所定色を含まない記録色データに基づい
    て記録する場合、記録紙の搬送速度を高速とする一方、
    その例外として上記所定色を含まない記録色データであ
    って、その記録位置近傍に上記所定色を含む記録色デー
    タの記録位置が存在する記録色データに基づいて記録す
    る場合には、記録紙の搬送速度を低速とする多段階速度
    制御手段と、 上記入出力用バッファのデータ蓄積量が所定量以上か否
    かを判断し、そのデータ蓄積量が所定量未満の場合、上
    記多段階速度制御手段によって上記記録紙の搬送速度が
    高速とされていれば、その搬送速度を高速から低速に切
    り替えて記録動作を行わせる搬送速度切替手段と、 上記搬送速度切替手段により記録紙の搬送速度が高速か
    ら低速に切り替えられた以後、その搬送速度切替手段に
    よる切替動作を禁止するとともに、そのまま記録紙の搬
    送速度を低速または超低速に維持しつつ記録動作を行わ
    せる低速維持手段とを有することを特徴とする複写装
    置。
  3. 【請求項3】 上記多段階速度制御手段によって記録紙
    の搬送速度が超低速とされるまで、上記低速維持手段に
    よる処理動作が続けられる、請求項2に記載の複写装
    置。
  4. 【請求項4】 上記低速維持手段は、読取処理が完了し
    た以後、自己の処理動作を取りやめて元の動作状態に復
    帰させる、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
    複写装置。
  5. 【請求項5】 画像の読み取りに併行して記録を行う
    際、入出力用バッファのデータ蓄積量に応じて記録紙の
    搬送速度を調節しながら複写を行う複写装置を制御する
    ためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、 上記入出力用バッファのデータ蓄積量が所定量以上の場
    合、記録紙の搬送速度を高速としつつ記録動作を行わせ
    る一方、そのデータ蓄積量が所定量未満の場合、記録紙
    の搬送速度を低速としつつ記録動作を行わせるための搬
    送速度切替プログラムと、 上記搬送速度切替プログラムに基づいて記録紙の搬送速
    度が高速から低速に切り替えられた以後、その搬送速度
    切替プログラムに基づく切替動作を禁止するとともに、
    そのまま記録紙の搬送速度を低速に維持しつつ記録動作
    を行わせるための低速維持プログラムとを含むプログラ
    ムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
  6. 【請求項6】 複数色の読み取りに併行して複数色の記
    録を行う際、入出力用バッファを介して順次出し入れさ
    れる記録色データの内容、および上記入出力用バッファ
    のデータ蓄積量に応じて記録紙の搬送速度を多段階に調
    節しながら複写を行う複写装置を制御するためのプログ
    ラムを記憶した記憶媒体であって、 上記入出力用バッファに蓄積された所定色を含む記録色
    データに基づいて記録する場合、記録紙の搬送速度を超
    低速とし、上記所定色を含まない記録色データに基づい
    て記録する場合、記録紙の搬送速度を高速とする一方、
    その例外として上記所定色を含まない記録色データであ
    って、その記録位置近傍に上記所定色を含む記録色デー
    タの記録位置が存在する記録色データに基づいて記録す
    る場合には、記録紙の搬送速度を低速とするための多段
    階速度制御プログラムと、 上記入出力用バッファのデータ蓄積量が所定量以上か否
    かを判断し、そのデータ蓄積量が所定量未満の場合、上
    記多段階速度制御プログラムに基づいて上記記録紙の搬
    送速度が高速とされていれば、その搬送速度を高速から
    低速に切り替えて記録動作を行わせるための搬送速度切
    替プログラムと、 上記搬送速度切替プログラムに基づいて記録紙の搬送速
    度が高速から低速に切り替えられた以後、その搬送速度
    切替プログラムに基づく切替動作を禁止するとともに、
    そのまま記録紙の搬送速度を低速または超低速に維持し
    つつ記録動作を行わせるための低速維持プログラムとを
    含むプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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