JP3552640B2 - 複写装置および記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばRAM(Random Access Memory)などの入出力用のメモリを介してデータを転送しながら複写を行う複写装置、および複写装置を制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的なファクシミリ装置には、入出力用のメモリが備えられており、複写を行う場合、このメモリを介して読取処理と記録処理との間でラインデータが転送される。このようなメモリには、データ転送用の記憶領域のほか、読取処理(データ入力)で得られたラインデータを一時的に保持する入力用のバッファ領域と、記録処理(データ出力)によって打ち出す前のラインデータを一時的に保持する出力用のバッファ領域とが確保される。データ転送用の記憶領域は、たとえば256バイトといった一定の区画(以下、「クラスタ」と言う。)単位でラインデータを管理するように構成されている。CPUは、入力用のバッファ領域から記憶領域の各クラスタに対して一対一の対応で各ラインデータを書き込む。さらに、各クラスタに書き込まれたラインデータは、CPUの制御により出力用のバッファ領域へと転送され、その後、記録処理において打ち出される。このようにクラスタ単位でラインデータを管理するのは、クラスタのアドレスを指示するポインタが区切り良く、そのポインタに基づいてデータ転送を制御するCPUの負荷を低減させるためである。
【0003】
一方、一般的なファクシミリ装置は、サーマル記録ヘッドにより感熱紙を黒く発色させ、単一色(黒)を基調として画像を複写できる白黒コピーモードを備えるが、この種の装置の中には、サーマル記録ヘッドの発熱エネルギーを変動させて赤黒2色を基調として感熱紙を赤黒に発色させる赤黒コピーモードを備えたものもある。その場合に感熱紙としては、赤黒の色別に異なる発色層を形成したものが用いられる。たとえば、感熱紙上において赤ラインを発色させる場合、それに応じてサーマル記録ヘッドの発熱素子の駆動時間が黒ラインよりも略3倍程度長くして駆動制御される。つまり、赤黒コピーモードの際には、1ライン分の読取処理よりも記録処理による1ライン分のデータ打ち出し時間の方が長くされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、赤黒コピーモードで複写を行う場合、単一色による黒のみを基調とした場合に比べてラインデータがほぼ2倍となり、しかも1ライン分のデータを読み取る時間に対して打ち出し時間の方が長く必要とされることから、以下に述べる複写動作に支障を生じるおそれがあった。
【0005】
つまり、赤黒基調とした複写の場合、データ入力の速度に比べてデータ出力の速度が相当遅くなり、それらの速度差が単一色基調の複写時よりも大きくなるために、そのうち出力用のバッファ領域がラインデータで満たされる。さらに複写を続けていると、全てのクラスタがラインデータで満たされ、ついには、入力用のバッファ領域もラインデータで満たされてしまい、最終的には、読取処理を一旦中断しなければならない状態を生じるおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みて提案されたものであって、メモリを介してデータを転送しつつも支障なく複写動作を続けるために、データの入出力速度差に基づいてメモリ領域を適切に割り当てできる複写装置、およびその複写装置を制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明の複写装置は、画像の取り込みに併行して記録を行う際、入出力用のメモリを介してデータを転送しながら複写を行う複写装置であって、画像の取り込み処理によるデータ入力と、記録処理によるデータ出力との速度差が小さい場合、上記メモリの所定区画単位ごとにデータを書き込みつつ転送させる一方、上記データ入力とデータ出力との速度差が大きい場合、上記メモリの最小記憶単位ごとにデータを詰めつつ転送させるデータ転送制御手段を有することを特徴とする。
【0008】
このような複写装置によれば、画像の取り込み処理によるデータ入力の速度に比べて記録処理によるデータ出力の速度が相当遅くても、メモリの最小記憶単位ごとにデータを詰めながら転送できるので、メモリの記憶領域を余すことなく最大限に生かすことができ、画像の取り込みに併行して記録するといった複写動作時、相当量のデータを停滞させることなく転送することができる。
【0009】
また、請求項2に記載した発明の複写装置は、請求項1に記載の複写装置であって、上記データ入力の速度は一定であって、上記速度差が大きい場合、上記データ出力の速度は、データ入力の速度よりも低速である。
【0010】
このような複写装置によれば、請求項1に記載の複写装置による効果に加えて、データ入力速度がほとんど変動することなく、データ出力速度をデータ入力速度よりも低速として複写動作を行う場合でも、相当量のデータを入出力間において停滞させることなく転送することができる。
【0011】
さらに、請求項3に記載した発明の複写装置は、請求項1または請求項2に記載の複写装置であって、上記速度差が大きい複写モードでは、上記データ入力に比べて上記データ出力のランニング時間が長くされる。
【0012】
このような複写装置によれば、請求項1または請求項2に記載の複写装置による効果に加えて、画像の読取処理などによるデータの取り込みに対し、そのデータを打ち出す記録処理に相当のランニング時間を要する場合でも、取り込んだデータを一時的に蓄える部分としてメモリを最大限に活用することができ、画像の取り込み処理ならびに記録処理を中断させることなく、複写動作を安定的に続けさせることができる。
【0013】
また、請求項4に記載した発明の複写装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の複写装置であって、上記メモリには、データ転送用の記憶領域のほか、上記データ入力およびデータ出力のそれぞれに供せられる入力用および出力用のバッファ領域が確保されている。
【0014】
このような複写装置によれば、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の複写装置による効果に加えて、画像の取り込み処理によるデータ入力と、記録処理によるデータ出力との間で入力用のバッファ領域、データ転送用の記憶領域、および出力用のバッファ領域の順にデータを一時的に蓄えつつ転送することができる。
【0015】
さらに、請求項5に記載した発明の複写装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の複写装置であって、上記速度差が小さい複写モードでは、単一色を基調とした複写処理が行われる一方、上記速度差が大きい複写モードでは、複数色を基調とした複写処理が行われる。
【0016】
このような複写装置によれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の複写装置による効果に加えて、たとえば黒のみの単一色基調の複写モードにおいて、画像の読取処理と記録処理によるデータの入出力速度をほぼ等しくして連動させることができる一方、データの入力速度に対して出力速度が相当遅くなる赤黒基調の複写モードにおいても、メモリの記憶領域を最大限に活用することで読取処理ならびに記録処理を止めることなく、安定的に複写動作を続けることができる。
【0017】
また、請求項6に記載した発明の記憶媒体は、画像の取り込みに併行して記録を行う際、入出力用のメモリを介してデータを転送しながら複写を行う複写装置を制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、画像の取り込み処理によるデータ入力と、記録処理によるデータ出力との速度差が小さい場合、上記メモリの所定区画単位ごとにデータを書き込みつつ転送させる一方、上記データ入力とデータ出力との速度差が大きい場合、上記メモリの最小記憶単位ごとにデータを詰めつつ転送させるためのデータ転送制御プログラムを含むプログラムを記憶したことを特徴とする。
【0018】
このような記憶媒体によれば、記憶されたプログラムに基づいてCPUを制御することにより、請求項1に記載の複写装置の動作を実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して具体的に説明する。
【0020】
図1は、本発明に係る複写装置の一実施形態として、ファクシミリ装置の回路構成を示したブロック図である。なお、このファクシミリ装置は、ファクシミリ送受信機能の他、スキャナ機能、プリンタ機能、さらには複写機能といった各種の機能を複合的に備えたものであるが、本実施形態では、特に複写機能に重点をおいて説明する。
【0021】
図1に示すようにファクシミリ装置は、CPU10、NCU11、RAM12、モデム13、ROM14、EEPROM15、ゲートアレイ16、コーデック17、DMAC18、読取部21、記録部22、操作部23、および表示部24などを具備して概略構成されている。CPU10、NCU11、RAM12、モデム13、ROM14、EEPROM15、ゲートアレイ16、コーデック17、およびDMAC18は、バス線26により相互に接続されている。バス線26には、アドレスバス、データバス、および制御信号線が含まれる。ゲートアレイ16には、読取部21、記録部22、操作部23、および表示部24が接続されている。NCU11には、公衆電話回線27が接続されている。
【0022】
CPU10は、ファクシミリ装置全体の動作を制御する。NCU11は、公衆電話回線27に接続されて網制御を行う。RAM12は、CPU10の作業領域や各種データの格納領域などとして用いられるが、特に複写機能においては、入出力部となる読取部21と記録部22との間でデータの入出力速度差を緩衝するための入出力用メモリとして用いられる。このような入出力用メモリとして機能する際には、データ転送用の記憶領域のほか、読取処理により入力されたデータを一時的に蓄える入力用のバッファ領域、および記録処理により出力すべきデータを一時的に蓄える出力用のバッファ領域が確保される(図示省略)。モデム13は、ファクシミリデータの変調や復調などを行う。ROM14は、CPU10が実行すべきプログラムや設定値などのデータを記憶している。EEPROM15は、各種のフラグや設定データなどを記憶する。ゲートアレイ16は、CPU10と各部21〜24とのインターフェースとして機能する。コーデック17は、ファクシミリデータの符号化や復号化を行う。DMAC18は、主にRAM12へのデータの書き込みや読み出しを行う。
【0023】
読取部21は、原稿などから画像を読み取るイメージセンサや光源としてのLED(図示省略)などを備えるが、特に複写機能に基づく処理として、通常の黒のみの単一色基調とした読取処理のほか、たとえば赤黒2色を基調としてラインごとに画像を読み取る処理を行う。記録部22は、サーマル方式でラインごとに感熱記録紙上に画像を記録するためのサーマル記録ヘッドやラインフィードモータ(図示省略)などを備えるが、特に複写機能に基づく処理として、通常の黒のみの単一色基調とした記録処理のほか、たとえば赤黒2色を基調として感熱紙を赤黒に発色させて画像を記録する処理を行う。操作部23は、使用者のキー操作などに応じた操作信号をCPU10に伝えるためのものである。表示部24は、LCDなどを備えており、ファクシミリ装置のステータス情報などを表示する。
【0024】
本発明の要点について説明すると、このファクシミリ装置は、通常の黒のみの単一色基調とした複写モードのほか、赤黒2色の読み取りに併行して赤黒2色でラインごとに記録する赤黒基調の複写モードを備えたものである。この赤黒基調の複写モードを実現するために読取部21においては、発光色が異なるたとえば黄色と赤色のLEDが備えられており、イメージセンサを介して原稿画像を1ラインずつ読み取る際、その1ラインの読み取り中に黄色と赤色のLEDが排他的にオン/オフ制御される。黄色のLEDが発光する際には、イメージセンサの受光素子によって赤と黒の画素が同時に認識される一方、赤色のLEDが発光する際には、黒の画素のみが認識される。こうして得られたデータは、論理演算処理されることで赤黒色別に表現した2つのラインデータとされ、各ラインの読み取りごとにRAM12の入力用バッファ領域に順次書き込まれる。一方、単一色基調の読取処理の際には、黒のみを表現したラインデータがRAM12の入力用バッファ領域に順次書き込まれる。
【0025】
なお、1つのラインデータは、一例として198バイトのデータサイズとし、入力用バッファ領域としては、単一色基調で数十ライン分の領域が確保されており、このバッファ領域へのラインデータの書き込みは、DMA割込処理によって行われるものとする。したがって、赤黒基調の読取処理の場合は、1ラインの読み取りごとに赤黒2色分のラインデータが入力用バッファ領域に蓄えられ、入力用バッファ領域の実質的な利用サイズが半減する。また、入力用バッファ領域に蓄えられたラインデータは、データ転送用の記憶領域および出力用バッファ領域を順次経て、最終的に後述する記録処理によって打ち出されることとなる。
【0026】
記録部22においては、サーマル記録ヘッドから感熱紙に付与する熱を赤黒の色別に異なるものとして1ラインごとに記録が制御される。つまり、サーマル記録ヘッドの発熱素子は、RAM12の出力用バッファ領域における黒のラインデータを打ち出す際、所定の通電時間としてそれに等価な発熱エネルギーを感熱紙に対して付与する一方、赤のラインデータを打ち出す際には、黒を打ち出す場合よりも略3倍程度長い通電時間としてそれに相応する発熱エネルギーを感熱紙に対して付与する。このような多色記録用の感熱紙としては、赤黒の色別に発色層を形成したものが用いられる。したがって、赤黒基調とした記録処理では、1ライン分のラインデータが赤黒2色分となり、しかもサーマル記録ヘッドの通電時間が赤発色のために相当かかることから、データを打ち出す時間、いわゆるランニング時間が通常の単一色基調とした場合に比べて長くなる。ここで、単一色基調の記録処理の場合には、赤のラインデータが存在せず、感熱紙を黒く発色させるだけで良いことから、1ライン分に相当するラインデータがRAM12の出力用バッファ領域から順次取り出され、読取速度とほぼ同等の速度で打ち出される。
【0027】
なお、出力用バッファ領域としては、単一色基調で数十ライン分の領域が確保されており、このバッファ領域からのラインデータの打ち出しは、DMA割込処理によって行われるものとする。したがって、赤黒基調の記録処理の場合は、赤黒2色分のラインデータを出力用バッファ領域に蓄えておく必要があり、出力用バッファ領域の実質的な利用サイズが半減する。
【0028】
要するに、入力用バッファ領域は、できる限りデータが溢れない状態とし、出力用バッファ領域は、できる限りデータの欠くことのない状態が望ましいとされるが、単一色基調の複写モードでは、入力用バッファ領域に対するラインデータの入力速度と、出力用バッファ領域に対するラインデータの出力速度とがほぼ等しくされることから、上記の望ましい状態を維持することができる。そして、RAM12におけるデータ転送用の記憶領域を介してデータ転送を行うことにより、入出力速度差をさらに緩衝することができるのである。この際、データ転送用の記憶領域においては、たとえば1ライン分のデータサイズよりも大きい256バイトごとに区切ったクラスタ単位で各ラインデータがCPU10の制御によって出し入れされる。ラインデータの流れを具体的に言うと、入力用バッファ領域における各ラインデータは、一旦データ転送用の記憶領域に割り当てられたクラスタへと指定のアドレスに基づいて転送され、さらにクラスタ単位ごとにFIFO(First−In First−Out:先入れ先出し法)方式でCPU10の制御により出力用バッファ領域へと転送される。このようなクラスタ単位のデータ転送方式により、クラスタの指定アドレスとなるポインタが区切りの良い値となり、そのポインタに基づいてデータ転送を制御するCPUの負荷を低減させることができる。
【0029】
一方、赤黒基調の複写モードの場合、単一色基調の場合よりも読取処理にある程度の時間を要するが、重視すべきは、記録処理においてかなりのデータ打ち出し時間(ランニング時間)がかかり、読取処理と記録処理との間で入出力速度差に相当の差が存在することである。そうした場合、出力用バッファ領域およびデータ転送用の記憶領域においてデータが溢れると、最終的に入力用バッファ領域においてもデータが溢れてデータ転送に停滞を招き、複写動作における特に画像の読取処理に支障が生じる。この点に着目して解決策を講じた本実施形態においては、赤黒基調の複写モードにおいて、データ転送用の記憶領域におけるラインデータの停滞を防ぐため、この記憶領域の最小記憶単位(ビット)ごとに詰めながらデータを出し入れしつつ、CPU10によりデータ転送を制御するようにしている。つまり、赤黒基調の複写モードにおいては、入力用バッファ領域から一旦記憶領域の最小記憶単位となるビットごとにラインデータを詰めながら書き込まれ、さらにビット順に1ラインに相当する赤黒各色のラインデータが読み出されて出力用バッファ領域へと転送されるのである。このようにビットごとに詰めながらラインデータを転送する方式としたのは、データ転送用として確保されたRAM12(入出力用メモリ)の記憶領域を余すことなく有効に活用するためであり、特に入力速度と出力速度とに大きなひらきがある場合でも、ラインデータの転送を停滞させることなく順調にデータ転送を行うことができるのである。
【0030】
すなわち、CPU10は、画像の取り込み処理によるデータ入力と、記録処理によるデータ出力との速度差が小さい場合、メモリ(RAM12)の所定区画(クラスタ)単位ごとにデータを書き込みつつ転送させる一方、データ入力とデータ出力との速度差が大きい場合、メモリの最小記憶単位(ビット)ごとにデータを詰めつつ転送させるデータ転送制御手段を実現している。
【0031】
また、ROM14は、画像の取り込みに併行して記録を行う際、入出力用のメモリを介してデータを転送しながら複写を行う複写装置を制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、画像の取り込み処理によるデータ入力と、記録処理によるデータ出力との速度差が小さい場合、上記メモリの所定区画単位ごとにデータを書き込みつつ転送させる一方、上記データ入力とデータ出力との速度差が大きい場合、上記メモリの最小記憶単位ごとにデータを詰めつつ転送させるためのデータ転送制御プログラムを含むプログラムを記憶した記憶媒体を実現している。
【0032】
次に、上記構成を有するファクシミリ装置で複写を行う場合の動作について図面を参照して説明する。
【0033】
図2は、ファクシミリ装置における複写処理手順を示したフローチャートであって、この図に示すように、CPU10は、使用者により単一色(黒)基調とした複写モードが使用者により指示されたか否かを判断する(S1)。
【0034】
単一色基調の複写モードが指示された場合(S1:YES)、CPU10は、複写開始によって読取部21を動作させることにより、1ラインごとに黒のラインデータを取得する(S2)。この黒のラインデータとは、1ラインにおける黒のドットをビット情報で表現したものであり、先述したように198バイトのデータサイズからなる。また、ラインデータは、DMA割込処理でCPU10からバス線26の使用権が与えられたDMAC18により、1ラインずつRAM12の入力用バッファ領域に書き込まれる。
【0035】
こうして黒のラインデータを取得する間、CPU10は、DMAC18からバス線26の使用権が解放されるごとにRAM12を制御し、入力用バッファ領域の各ラインデータを記憶領域のクラスタごとに書き込む(S3)。この際、1つのクラスタのサイズ(256バイト)が1ライン分のデータサイズ(198バイト)よりも大きいことから、記憶領域にある程度の未使用領域が残るが、クラスタアドレスの指定が区切りの良いポインタによって容易に管理できるため、その分、CPU10の負荷が低減する。
【0036】
以上のようにして次々と黒のラインデータがクラスタに書き込まれる状態において、CPU10は、クラスタ単位で制御される記憶領域のデータ蓄積量がNライン分に達したか否かを判断する(S4)。ここで、データ蓄積量を基準として判断するのは、ラインデータを常に出力用バッファ領域に対して供給できる状態とし、出力用バッファ領域のバッファエンプティを防ぐためである。
【0037】
データ蓄積量がNライン分に達している場合(S4:YES)、CPU10は、記憶領域にクラスタ単位で蓄積された各ラインデータのうち、最先のものから順に読み出し、読み出したラインデータを出力用バッファ領域に書き込む(S5)。これにより、ラインデータが入力用バッファ領域から記憶領域を経由し、出力用バッファ領域へと転送され、CPU10によるデータ転送制御が一通り終わる。
【0038】
そして、CPU10は、DMA割込処理によってバス線26の使用権をDMAC18に与えることにより、出力用バッファ領域に書き込まれている1ライン分のラインデータを記録部22において打ち出させる(S6)。これにより、感熱紙には、黒く発色したラインが形成され、1ラインの記録が終わると次の記録に備えて感熱紙が1ライン分搬送される。
【0039】
最終的に、CPU10は、出力用バッファ領域などにおけるラインデータなどに基づいて1ページ分の記録を終えたか否かを判断し(S7)、記録すべきラインデータが出力用バッファ領域などに存在しない場合(S7:YES)、この複写処理を終える。
【0040】
S7において、記録すべきラインデータが出力用バッファ領域などに存在する場合(S7:NO)、CPU10は、S1に戻る。
【0041】
S4において、データ蓄積量がNライン分に達していない場合(S4:NO)、CPU10は、後段の記録処理を開始することなく、データ蓄積量がNライン分に達するまでS3を繰り返す。このような処理は、複写処理を開始した初期の段階で行われる。
【0042】
S1において、単一色基調ではなく、赤黒基調の複写モードが指示された場合(S1:NO)、CPU10は、複写開始によって読取部21を動作させることにより、1ラインごとに赤黒色別にラインデータを取得する(S8)。この赤黒色別のラインデータとは、1ラインにおける黒のドットをビット情報で表現したデータと、同じ1ラインにおける赤のドットをビット情報で表現したデータとからなるものであり、内部的には2つのラインデータとして取り扱われる。つまり、ラインデータは、DMA割込処理でCPU10からバス線26の使用権が与えられたDMAC18により、赤黒の色別にRAM12の入力用バッファ領域に書き込まれる。
【0043】
こうして赤黒色別にラインデータを取得する間、CPU10は、DMAC18からバス線26の使用権が解放されるごとにRAM12を制御し、入力用バッファ領域における赤黒各色のラインデータを記憶領域のビットごとに書き込む(S9)。つまり、赤黒各色のラインデータは、赤黒あるいは黒赤の順に記憶領域の最小記憶単位を余すことなく書き込まれ、最大限にデータ量を保持できるように記憶領域が活用される。
【0044】
以上のようにして次々と赤黒のラインデータを記憶領域のビットごとに書き込む一方、CPU10は、記憶領域に蓄積された赤黒各色のラインデータのうち、最先のものから順に読み出し、読み出したラインデータを出力用バッファ領域に書き込む(S10)。これにより、赤黒各色のラインデータが入力用バッファ領域から記憶領域を経由し、出力用バッファ領域へと転送され、CPU10によるデータ転送制御が一通り終わる。
【0045】
そして、CPU10は、DMA割込処理によってバス線26の使用権をDMAC18に与えることにより、出力用バッファ領域に書き込まれている赤黒各色ののラインデータを記録部22において打ち出させ(S11)、その後S7に移る。これにより、感熱紙には、赤と黒の発色部分を含むラインが形成され、1ラインの記録が終わると次の記録に備えて感熱紙が1ライン分搬送される。
【0046】
したがって、上記構成、動作を有するファクシミリ装置によれば、画像の読取処理によるデータ入力の速度に比べて記録処理によるデータ出力の速度が相当遅くなる赤黒基調の複写モードでも、RAM12においてビット単位で赤黒各色のラインデータを詰めながら転送できる。つまり、入出力用メモリとなるRAM12の記憶領域を余すことなく最大限に生かすことができ、相当量のデータを停滞させることなく転送でき、特に赤黒基調の複写モードにおいて、入力用バッファ領域におけるデータの溢れを有効に防ぐことができ、記録処理に併行して画像の読取処理を続けさせることができる。
【0047】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
【0048】
たとえば、記録色は、赤黒2色に限ることなく3色以上であっても良い。また、黒よりも赤の記録色とする場合にサーマル記録ヘッドの負荷が高くなるとして説明したが、逆であっても勿論良い。
【0049】
また、データ転送の制御方式は、複写モードに応じて変更されるものとしたが、ラインごとに赤黒基調のデータか単一色基調のデータかを判断し、動的にデータ転送制御方式を変更するように構成しても良い。さらに、いわゆる網掛けコピーなどを併用する場合においては、CPU10の負荷が増してデータ転送処理能力に負担がかかり、出力用バッファ領域がバッファエンプティとなりやすいため、赤黒基調の複写モードでもクラスタ単位でラインデータを転送するようにしても良い。
【0050】
データ転送用の記憶領域、ならびに入力用および出力用のバッファ領域は、同一のメモリに確保すべき必然性はなく、専用のメモリを複数用意してそれぞれの領域を各メモリに対応させても良い。
【0051】
ファクシミリ装置においては、複写機能を実行する際の動作を説明したが、複写に限らず受信画像を記録する際や、パーソナルコンピュータからの出力要求に応じて画像を記録する際においても上記と同様の手順としても良い。
【0052】
読取手段としては、密着ライン型のイメージスキャナなどが好適に用いられるが、密着型に限らず縮小光学系を採用したリニアCCD(Charge Coupled Device :電荷結合素子)や、受光面が縦横に複数の画素により構成されるCCDであっても良い。
【0053】
読取方式としては、異なる発光色の光源を切り替える方式としたが、1つの光源を用いてカラーフィルタで発光色を切り替える方式や、分光プリズムによって異なる波長色の光を各色に対応する受光デバイスに導く方式でも良い。さらに、直接色分解できるカラーCCDなどを用いてカラー画像を読み取る方式としても良い。
【0054】
本発明の適用される装置としては、ファクシミリ装置に限らず、たとえば電子掲示板などにも適用できる。
【0055】
その他、上記した本発明の特徴部分以外に係る事項については、本発明の作用効果を損なわない限りにおいて適宜設計変更できるものである。特に、上記したラインデータのサイズ、記憶領域、さらには入出力用バッファ領域のサイズなどは、あくまでも実施形態を明確にする上で例示したものであって、実際には構成される装置の仕様に応じて適宜変更できるものである。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載した発明の複写装置によれば、画像の取り込み処理によるデータ入力の速度に比べて記録処理によるデータ出力の速度が相当遅くても、メモリの最小記憶単位ごとにデータを詰めながら転送できるので、メモリの記憶領域を余すことなく最大限に生かすことができ、画像の取り込みに併行して記録するといった複写動作時、相当量のデータを停滞させることなく転送することができる。
【0057】
また、請求項2に記載した発明の複写装置によれば、請求項1に記載の複写装置による効果に加えて、データ入力速度がほとんど変動することなく、データ出力速度をデータ入力速度よりも低速として複写動作を行う場合でも、相当量のデータを入出力間において停滞させることなく転送することができる。
【0058】
さらに、請求項3に記載した発明の複写装置によれば、請求項1または請求項2に記載の複写装置による効果に加えて、画像の読取処理などによるデータの取り込みに対し、そのデータを打ち出す記録処理に相当のランニング時間を要する場合でも、取り込んだデータを一時的に蓄える部分としてメモリを最大限に活用することができ、画像の取り込み処理ならびに記録処理を中断させることなく、複写動作を安定的に続けさせることができる。
【0059】
また、請求項4に記載した発明の複写装置によれば、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の複写装置による効果に加えて、画像の取り込み処理によるデータ入力と、記録処理によるデータ出力との間で入力用のバッファ領域、データ転送用の記憶領域、および出力用のバッファ領域の順にデータを一時的に蓄えつつ転送することができる。
【0060】
さらに、請求項5に記載した発明の複写装置によれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の複写装置による効果に加えて、たとえば黒のみの単一色基調の複写モードにおいて、画像の読取処理と記録処理によるデータの入出力速度をほぼ等しくして連動させることができる一方、データの入力速度に対して出力速度が相当遅くなる赤黒基調の複写モードにおいても、メモリの記憶領域を最大限に活用することで読取処理ならびに記録処理を止めることなく、安定的に複写動作を続けることができる。
【0061】
また、請求項6に記載した発明の記憶媒体によれば、記憶されたプログラムに基づいてCPUを制御することにより、請求項1に記載の複写装置の動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写装置の一実施形態として、ファクシミリ装置の回路構成を示したブロック図である。
【図2】ファクシミリ装置における複写処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU
11 NCU
12 RAM
13 モデム
14 ROM
15 EEPROM
16 ゲートアレイ
17 コーデック
18 DMAC
21 読取部
22 記録部
23 操作部
24 表示部

Claims (6)

  1. 画像の取り込みに併行して記録を行う際、入出力用のメモリを介してデータを転送しながら複写を行う複写装置であって、
    画像の取り込み処理によるデータ入力と、記録処理によるデータ出力との速度差が小さい場合、上記メモリの所定区画単位ごとにデータを書き込みつつ転送させる一方、上記データ入力とデータ出力との速度差が大きい場合、上記メモリの最小記憶単位ごとにデータを詰めつつ転送させるデータ転送制御手段を有することを特徴とする複写装置。
  2. 上記データ入力の速度は一定であって、上記速度差が大きい場合、上記データ出力の速度は、データ入力の速度よりも低速である、請求項1に記載の複写装置。
  3. 上記速度差が大きい複写モードでは、上記データ入力に比べて上記データ出力のランニング時間が長くされる、請求項1または請求項2に記載の複写装置。
  4. 上記メモリには、データ転送用の記憶領域のほか、上記データ入力およびデータ出力のそれぞれに供せられる入力用および出力用のバッファ領域が確保されている、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の複写装置。
  5. 上記速度差が小さい複写モードでは、単一色を基調とした複写処理が行われる一方、上記速度差が大きい複写モードでは、複数色を基調とした複写処理が行われる、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の複写装置。
  6. 画像の取り込みに併行して記録を行う際、入出力用のメモリを介してデータを転送しながら複写を行う複写装置を制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、
    画像の取り込み処理によるデータ入力と、記録処理によるデータ出力との速度差が小さい場合、上記メモリの所定区画単位ごとにデータを書き込みつつ転送させる一方、上記データ入力とデータ出力との速度差が大きい場合、上記メモリの最小記憶単位ごとにデータを詰めつつ転送させるためのデータ転送制御プログラムを含むプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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