JP2007069424A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷動作時における電力消費低減を図る。
【解決手段】プリンタ1は、ホストコンピュータ2から受信した印刷データS1のデータ形式(圧縮形式)を判断し、該判断結果に基づいて、印刷コントローラ3内のデータ処理ユニットのうち圧縮形式に対応するデータ処理ユニットのみを第1の電力モード(通常モード)に制御して印刷を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷装置にかかり、詳しくは、印刷動作時における電力消費低減を図るための技術に関する。
従来、印刷待機時に装置各部への電力供給を低減もしくは遮断することにより電力消費の低減を図る省電力モードを有したプリンタが種々提案されている。例えば、特許文献1に記載の構成では、メイン制御部の他に、低速CPU、小容量メモリから成るサブ制御部を設け、省電力モード時にはサブ制御部のみを動作させることで、省電力モードにおける電力消費の低減を図るようにしている。又、特許文献2に記載の構成では、省電力モード時には、印刷シーケンスの実行に必要なハードウエア資源をできる限り電力消費の少ないモードに切替えることで、電力消費の低減を図るようにしている。
特開平8−101609号公報 特開2005−111715号公報
ところで、従来では、前述した特許文献1や特許文献2も含めて、印刷待機時における電力消費低減を図るための有効な提案は数多くなされているが、印刷動作時における電力消費を如何に低減するかについてはあまり考慮されておらず、未だ有効な提案がなされていないのが現状である。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、印刷動作時における電力消費低減を図ることのできる印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様では、外部より入力した印刷データのデータ形式に基づいて、複数のデータ処理ユニットのうち前記データ形式に対応するデータ処理ユニットを用いて画像形成データを生成する印刷コントローラと、該印刷コントローラから供給されるデータに基づいて画像の印刷を行う印刷エンジンとを備える印刷装置において、前記印刷コントローラは、前記印刷データのデータ形式を判断するデータ判断手段と、前記データ判断手段による判断結果に基づいて、前記複数のデータ処理ユニットのうち前記データ形式に対応するデータ処理ユニットのみを通常動作を行う第1の電力モードに制御し、前記データ形式に対応しないデータ処理ユニットを前記第1の電力モードよりも電力消費の小さな第2の電力モードに制御する省電力制御手段と、を備えることを要旨とする。
この構成によれば、入力した印刷データのデータ形式に応じて必要最小限のデータ処理ユニットのみが第1の電力モードに制御されることにより、動作させる必要のないデータ処理ユニットでの無用な電力消費を抑え、印刷動作時における電力消費低減を図ることができる。
上記構成の印刷装置においては、前記省電力制御手段は、電源投入時には前記複数のデータ処理ユニットのうち前記データ形式に依存しないデータ処理ユニットのみを前記第1の電力モードに制御する、といった態様を採用することができる。
この構成によれば、電源投入時には、データ形式に依存しないデータ処理ユニットのみが第1の電力モードに制御されることにより、電源投入後、印刷データが入力されるまでの間の電力消費低減を図ることができる。
上記構成の印刷装置においては、前記省電力制御手段は、前記印刷データ毎にそのデータ形式を前回入力のデータ形式と比較し、該データ形式が異なる場合に前記対応するデータ処理ユニットを前記第1の電力モードとするように各データ処理ユニットの電力モードを切替える、といった態様を採用することができる。
この構成によれば、各データ処理ユニットの電力モードを、前回入力のデータ形式との比較結果に基づいて印刷データ毎に切替えることができる。
上記構成の印刷装置においては、前記省電力制御手段は、電源投入後の一定時間内に前記印刷データの入力がない場合、もしくは前記印刷データの入力が前回の印刷終了時から一定時間内にない場合には、全てのデータ処理ユニットを前記第2の電力モードに制御する、といった態様を採用することができる。
この構成によれば、印刷データが所定の一定時間内に入力されない場合には、全てのデータ処理ユニットが第2の電力モードに制御されることにより、一層の電力消費低減を図ることができる。
上記構成の印刷装置においては、前記省電力制御手段は、前記全てのデータ処理ユニットを前記第2の電力モードに制御した後は、前記印刷データの次入力に基づいて前記対応するデータ処理ユニットのみを前記第1の電力モードへ復帰させる、といった態様を採用することができる。
この構成によれば、全てのデータ処理ユニットが第2の電力モードに制御された状態で印刷データが入力された場合、それに対応するデータ処理ユニットのみが第1の電力モードに復帰される。これにより、第2の電力モードから復帰して印刷を行う場合にも、必要最小限のデータ処理ユニットのみを動作させて印刷を行うことができる。
上記構成の印刷装置においては、前記省電力制御手段は、前記印刷データの処理単位で前記電力モードの切替えを行う、といった態様を採用することができる。
この構成によれば、印刷データの処理単位内での電力モードの切替えを防止することができる。
上記構成の印刷装置においては、前記データ判断手段は、前記印刷データのコマンドを解析して、該コマンドに含まれる圧縮形式を判断するコマンド解析手段であり、前記複数のデータ処理ユニットは、前記圧縮形式に対応した解凍処理を行う複数の解凍ユニットを含み、前記省電力制御手段は、前記複数の解凍ユニットのうち前記圧縮形式に対応するいずれか一の解凍ユニットのみを前記データ形式に応じて選択的に前記第1の電力モードに制御し、前記圧縮形式に対応しない解凍ユニットを前記第2の電力モードに制御する、といった態様を採用することができる。
この構成によれば、圧縮形式に対応した解凍ユニットのみが第1の電力モードに制御されることにより、動作させる必要のない解凍ユニットでの無用な電力消費を抑えて、必要最小限の電力消費で印刷動作させることができる。
上記構成の印刷装置においては、前記複数のデータ処理ユニットは、RGB画像データをCMYK画像データに変換する色変換処理と前記CMYK画像データの階調値を多値から二値に変換する二値化処理とを実行可能な画像処理ユニットをさらに含み、前記省電力制御手段は、前記データ形式が前記二値化処理を不要とする圧縮形式の場合は、前記画像処理ユニットを前記第2の電力モードに制御する、といった態様を採用することができる。
この構成によれば、印刷データの圧縮形式が印刷装置での二値化処理を不要とする圧縮形式の場合には、画像処理ユニットを第2の電力モードに制御して電力消費を削減することができる。
上記構成の印刷装置においては、前記印刷データに基づいて印刷が行われている印刷状態と、印刷の行われていない状態であり前記印刷状態よりも電力消費が抑えられる待機状態と、該待機状態が一定時間継続した場合に制御され、前記待機状態よりもさらに電力消費が抑えられる省電力状態との3種類の電力モードを有しており、前記第1の電力モードは前記印刷状態の電力消費に制御するモードであり、前記第2の電力モードは前記省電力状態の電力消費に制御するモードである、といった態様を採用することができる。
この構成によれば、印刷動作時、データ形式に応じて動作させる必要のないデータ処理ユニットは、電力消費の最も小さな省電力状態のときの電力消費に抑えられる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施の形態に係るプリンタ1(印刷装置)の全体構成を示すブロック図である。このプリンタ1は、一例として大判用紙への印刷を可能とするインクジェットプリンタであり、ホストコンピュータ2に接続して使用される。
プリンタ1は、ホストコンピュータ2からの印刷割り込みに応答して印刷データS1を受信し、それに所定の処理を施して画像形成を行うためのデータ(以下、画像形成データS2)を生成する印刷コントローラ3と、該印刷コントローラ3から供給されるデータに基づいて画像の印刷を行う印刷エンジン4とを有している。印刷エンジン4は、印刷ヘッド5や、図示しないキャリッジ機構に含まれるキャリッジ(CR)モータ、紙送り機構に含まれる紙送り(PF)モータ等の各種モータ群6等から構成される。
印刷コントローラ3は、CPU11と画像処理ASIC(Application Specific Integrated Circuit )12(以下、単にASIC12という)とからなる制御回路13を有している。この制御回路13は、本実施の形態ではワンチップ上に形成されておりSOC(System On a Chip)を構成している。
CPU11とASIC12とは第1のCPUバス14を介して接続されている。なお、第1のCPUバス14は制御回路13(SOC)の外部に構成されるバスという意味で「外部バス」としても表現され得る。この第1のCPUバス14には、制御回路13の外部において、さらに、プログラムROM15、EEPROM16、第1のSDRAM(シンクロナスDRAM)17、補助ASIC18が接続されている。
プログラムROM15、EEPROM16及び第1のSDRAM17は、CPU11がCPUバス14を介してアクセスする外部メモリである。これら外部メモリとCPU11との間、補助ASIC18とCPU11との間、さらには、ASIC12とCPU11との間の各々CPUバス14を介したデータの授受はCPU11が内蔵するバスコントローラ11aにより制御される。
プログラムROM15は、不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ等)により構成される。このプログラムROM15やEEPROM16には、印刷シーケンスプログラムや、印刷エンジン4を制御する印刷エンジン制御プログラムの他、後述する省電力制御シーケンスプログラム等の各種制御プログラムやデータが格納される。第1のSDRAM17には、ホストコンピュータ2から受信した印刷データS1や、CPU11が実行する種々のプログラムの一部、さらには、それらのプログラムを実行するために必要なデータ等が一時的に格納される。補助ASIC18は、給紙センサ等のメカセンサ21や、ユーザが操作するプリンタ1上の操作パネル22、さらには、前述した各種モータ群6を駆動するモータドライバ23等の動作をコントロールする。
ASIC12には、第2のSDRAM24及び外付けの専用プロセッサにより構成される画像処理ユニットとしてのDSP(Digital Signal Processor)25が接続されている。DSP25には、該DSP25がワークメモリとして使用する第3のSDRAM26が接続されている。
第2のSDRAM24は、例えば、ダブルデータレートのシンクロナスDRAM(DDR−SDRAM)であり大容量且つ高速メモリである。第2のSDRAM24は、ASIC12に内蔵されるメモリコントローラ27とメモリバス28を介して接続されており、同SDRAM24へのアクセスは、メモリコントローラ27からメモリバス28を経由して行われる。この第2のSDRAM24には、ホストコンピュータ2から受信した印刷データS1や、各種処理後のデータが一時的に格納される。
DSP25は、ASIC12に内蔵されるDSPコントローラ29とDSPバス30を介して接続されており、同DSP25へのアクセスは、DSPコントローラ29からDSPバス30を経由して行われる。
DSP25は、RGB表色系の画像データ(RGB画像データ)をプリンタ1で使用するインクの色空間に対応したCMYK表色系の画像データ(CMYK画像データ)に変換する色変換処理を実行可能である。例えば、本実施の形態ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、LK(第1ライトブラック)、LLK(第2ライトブラック)の8色のカラーインクに対応したCMYK画像データに変換する。
又、DSP25は、CMYK画像データの階調値を多値から二値(以下、二値化データ)に変換する二値化処理を実行可能である。この二値化データは、前述した8色のカラーインクのそれぞれに対して、例えば大、中、小の3種類のドットの吐出の有無を示す各色2ビットのデータである。
本実施の形態では、このような色変換処理及び二値化処理をASIC12(SOC)内の専用ハードウェアではなく、外付けの専用プロセッサでプログラムにより実現することにより、それらの処理の変更に容易に対応できるようにしている。なお、DSP25は、画像データの解像度をより高い解像度に変換する解像度変換を必要に応じて行う。
ASIC12は、ホストコンピュータ2から所定の通信路NETを介して印刷データS1を受信する。ASIC12は、この受信した印刷データS1をメモリコントローラ27及びメモリバス28を介して第2のSDRAM24に格納する。なお、受信した印刷データS1をCPU11により第1のSDRAM17に格納することもできる。
第2のSDRAM24(又は第1のSDRAM17)に格納された印刷データS1は、CPU11により読み出されてその入力フォーマット(データ形式)が判断される。なお、本実施の形態では、プリンタ1は3種類の入力フォーマットを受信可能である。
第1に、RGB画像データ(各色8又は16ビット)をJPEG形式で圧縮したJPEG圧縮データである。第2に、CMYK画像データであって二値化済みのデータ(各色2ビット)からなるランレングス圧縮データである。第3に、CMYK画像データであって二値化前のデータ(各色8ビット)を直前のラスタと比較しその差分をとるRHV2方式の圧縮データ(以下、RHV2圧縮データ)である。CPU11は、これらの圧縮形式を印刷データS1に付加されているコマンドを解析することによって判断する。即ち本実施の形態では、CPU11によりコマンド解析手段(データ判断手段)が構成されている。
ASIC12は、CPU11により判断された圧縮形式に基づいてその圧縮形式に対応した解凍(復号化)処理を行う。そして、ASIC12は、この解凍したデータを、必要に応じてDSP25に受け渡し、色変換処理及び二値化処理を実行させる。さらに、ASIC12は、二値化済みのデータを印刷ヘッド5の走査パス毎に分解するマイクロウィーブ(MW)処理を行い、その後、印刷ヘッド5のノズル順にデータを並び替えるノズル順変換処理を行う。ASIC12は、こうした処理を行うことで画像形成データS2を生成し、生成した画像形成データS2をヘッドドライバ31に供給する。
ヘッドドライバ31は、ASIC12から供給された画像形成データS2に基づいて、印刷ヘッド5を駆動するための印刷駆動信号S3を生成する。これにより、印刷駆動信号S3に基づいて印刷ヘッド5が駆動され、画像が印刷される。
なお、印刷コントローラ3は、印刷エンジン4側に用意された電源基板32から、印刷ヘッド5や各種モータ群6を駆動するための42Vの電圧、図示しないパラレルインターフェースを駆動するための5Vの電圧、CPU11やASIC12等のロジック系或いは各種センサを駆動するための3.3V、1.5Vなどの電圧の供給を受ける。
図2は、ASIC12の詳細内部構成を示すブロック図である。なお、図2において、図1と同様の構成部分には同一符号を付している。
ASIC12には、CPU11との間のデータ授受を制御するCPUIF(CPUインターフェース)41が設けられている。このCPUIF41には、第1のCPUバス14とASIC12内部の第2のCPUバス42とが接続されている。
又、ASIC12には、ホストコンピュータ2との間の種々の通信路NET(NET1,NET2,NET3:例えば、シリアル通信やUSB通信やIEEE1394通信など)を介したデータの授受を制御するIF(インターフェース)43(43a,43b,43c)と、入力データの転送制御を行うパス制御部44と、圧縮データの解凍処理を行う解凍ユニット群45とが設けられている。
又、上記したように、ASIC12には、第2のSDRAM24との間のデータ転送を制御するメモリコントローラ27と、DSP25との間のデータ転送を制御するDSPコントローラ29とが設けられている。
更に、ASIC12には、ラスタ方向に並んだ二値化データを印刷ヘッド5の走査パス毎に分解するMWユニット46と、走査パス毎に分解された二値化データを印刷ヘッド5のノズル列方向に並び替えるノズル順変換ユニット47と、ノズル列方向順に並べられた二値化データを画像形成データS2としてヘッドドライバ31に転送するヘッドコントローラ48とが設けられている。
なお、本実施の形態においては、印刷コントローラ3内の各種メモリ(プログラムROM15、EEPROM16、第1〜第3のSDRAM17,24,26)、補助ASIC18、モータドライバ23及びヘッドドライバ31がそれぞれデータ処理ユニットに対応する。また、CPU11、CPUIF41、IF43(43a,43b,43c)、パス制御部44、解凍ユニット群45、メモリコントローラ27、DSPコントローラ29、MWユニット46、ノズル順変換ユニット47及びヘッドコントローラ48もそれぞれデータ処理ユニットに対応する。さらには、ASIC12に専用プロセッサとして外付けされるDSP25もデータ処理ユニットに対応する。
パス制御部44、解凍ユニット群45、メモリコントローラ27、DSPコントローラ29、MWユニット46、ノズル順変換ユニット47及びヘッドコントローラ48は、ローカルバス49に接続されている。第1及び第2のCPUバス14,42はCPU11によるコマンド解析などに利用されるのに対して、ローカルバス49は大量の画像データの転送に利用される。このため、ローカルバス49は、第1及び第2のCPUバス14,42に比較すると、大容量のバスに形成されている(例えば、第1及び第2のCPUバス14,42は32ビット、ローカルバス49は128ビット)。
前述したASIC12内の各データ処理ユニットは、第1及び第2のCPUバス14,42を介してCPU11によりその動作が制御される。例えば、CPU11により各データ処理ユニットの動作開始レジスタに動作開始フラグが書き込まれることにより各データ処理ユニットは対応する処理を実行し、CPU11はそれら各データ処理ユニットの処理終了時に動作終了割り込み信号を受信することでその動作終了を検知する。
印刷データS1は、ホストコンピュータ2から所定の通信路NET(NET1、2又は3)を介してパケットの形態で入力される。IF43(43a,43b,43c)は、このパケットを元のデータ列に再構成するなどの処理を行い、送信前の元のデータに戻す。
パス制御部44は、FIFOバッファで構成される第1の入力バッファ51と第2の入力バッファ52とを有し、上記IF43を介して入力された印刷データS1を第1の入力バッファ51に格納する。この第1の入力バッファ51に格納された印刷データS1は、ローカルバス49からメモリコントローラ27及びメモリバス28を経由して第2のSDRAM24内の入力バッファ24aに格納された後、その先頭の部分から順に、上記と逆の経路を辿って、パス制御部44内の第2の入力バッファ52に格納される。即ち、入力された印刷データS1は、第2のSDRAM24内の入力バッファ24aに一旦全て格納されるとともに、その先頭の部分がパス制御部44内の第2の入力バッファ52に格納される。なお、FIFOバッファで構成される第1及び第2の入力バッファ51,52は、図示しないFIFOコントローラにより制御される。
CPU11は、第1及び第2のCPUバス14,42を介して上記パス制御部44内の第2の入力バッファ52にアクセスし、同バッファ52に格納されている印刷データS1の先頭部分のコマンドを解析する。このコマンドには圧縮形式を特定する圧縮形式情報(データ形式情報)が含まれる。ちなみに、前述したJPEG圧縮形式とRHV2圧縮形式のデータの場合には、このコマンドにデータ量(何バイトであるか)の記述が含まれ、その後に続くデータ量を認識することができる。なお、ランレングス圧縮形式の場合には、データ量の記載はない。
CPU11は、コマンドを解析して印刷データS1の圧縮形式を認識すると、第2の入力バッファ52内の印刷データS1を解凍ユニット群45内の圧縮形式に対応するいずれかの解凍ユニットに転送させる。本実施の形態では、JPEG解凍ユニット53、ランレングス解凍ユニット54及びRHV2解凍ユニット55のうちのいずれかの解凍ユニットにデータを転送させる。このデータ転送は、ローカルバス49を経由せず、第2の入力バッファ52から専用線56で行われる。なお、CPU11は、印刷データS1の圧縮形式に応じて、対応する処理ユニットの初期化などの制御も行う。
JPEG圧縮データの場合、印刷データS1はJPEG解凍ユニット53で解凍処理された後、ローカルバス49からメモリコントローラ27及びメモリバス28を経由して、第2のSDRAM24内のRGBバッファ24bに格納される。このRGBバッファ24bに格納されるデータは、所定の解像度の画素に対応した各色8ビット又は16ビットのRGB画像データである。
RGBバッファ24bに格納されたRGB画像データは、次いで、メモリバス28からメモリコントローラ27、ローカルバス49、DSPコントローラ29及びDSPバス30を経由してDSP25に転送され、そこでインクの色空間に対応したCMYK画像データに変換された後、さらに各色2ビットの二値化データに変換される。この二値化データは、再度、逆の経路を辿って第2のSDRAM24内のプレーンバッファ24cに格納される。
プレーンバッファ24cに格納された二値化データは、次いで、メモリバス28からメモリコントローラ27及びローカルバス49を経由してMWユニット46に転送され、そこで印刷ヘッド5の走査パス毎の二値化データに分解された後、再度、逆の経路を辿って第2のSDRAM24内のMWバッファ24dに格納される。
MWバッファ24dに格納された二値化データ(パス毎に分解されたデータ)は、次いで、メモリバス28からメモリコントローラ27及びローカルバス49を経由してノズル順変換ユニット47に転送され、そこでノズル列方向順に並び替えられた後、再度、逆の経路を辿って第2のSDRAM24内のイメージバッファ24eに格納される。
そして、このイメージバッファ24eに格納された二値化データ(ノズル列方向順に並び替えられたデータ)が、メモリバス28からメモリコントローラ27、ローカルバス49及びヘッドコントローラ48を介して、画像形成データS2としてヘッドドライバ31に転送される。
ランレングス圧縮データの場合は、ホストコンピュータ2側でCMYK画像データへの色変換処理とその二値化処理とが行われて二値化データが生成され、その二値化データが圧縮される。したがって、入力された印刷データS1は、ランレングス解凍ユニット54で解凍処理された後、ローカルバス49からメモリコントローラ27及びメモリバス28を経由して、第2のSDRAM24内のプレーンバッファ24cに格納される。その後の処理は、JPEG圧縮データと同じである。
RHV2圧縮データの場合は、ホストコンピュータ2側でCMYK画像データに色変換処理されて、そのCMYK画像データ(各色8ビット)が圧縮される。この場合、入力された印刷データS1は、RHV2解凍ユニット55で解凍処理された後、ローカルバス49からメモリコントローラ27及びメモリバス28を経由して、第2のSDRAM24内のRGBバッファ24bにCMYK画像データとして格納される。その後、このCMYK画像データはDSP25に転送され、そこで二値化処理されて二値化データに変換された後、第2のSDRAM24内のプレーンバッファ24cに格納される。その後の処理は、JPEG圧縮データと同じである。
上記のとおり、ASIC12内に入力された印刷データS1は、パス制御部44内の第1の入力バッファ51を経由して大容量の第2のSDRAM24内の入力バッファ24aに退避される。そして、そこから再度パス制御部44内の第2の入力バッファ52に転送され、その中の先頭データ(コマンド)がCPU11により解析され、その圧縮形式情報が認識される。そして、CPU11は、第2の入力バッファ52の圧縮データを、認識した圧縮形式情報に対応する解凍ユニット53〜55に専用線56を介して転送する。その後は、それぞれの解凍ユニットで解凍処理された後、必要に応じて、色変換処理,二値化処理がDSP25で、パス分解処理(マイクロウィーブ処理)がMWユニット46で、ノズル順変換処理がノズル順変換ユニット47でそれぞれ行われ、印刷ヘッド5に出力すべき二値化データが第2のSDRAM24内のイメージバッファ24eに格納される。そして、この二値化データが画像形成データS2としてヘッドドライバ31に送信される。
次に、上記構成のプリンタ1の電力モードについて説明する。
本実施の形態では、プリンタ1は3種類の電力モードを有している。
第1に、プリンタ1がホストコンピュータ2から印刷データS1を受け取り、その入力フォーマット(圧縮形式)に対応したコマンド解析や必要に応じた画像処理等を行って、印刷を実行している状態(印刷状態)の時の電力モードである。この電力モードを「通常モード」と呼ぶ。
第2に、印刷の行われていない状態(待機状態)の時の電力モードである。この電力モードを「待機モード」と呼ぶ。この待機モードでは通常モードよりも電力消費が抑えられる。
第3に、待機状態が一定時間継続したとき、具体的には、プリンタ1に電源が投入された後、一定時間内に印刷データS1が入力されない場合、もしくは印刷データS1の入力が前回の印刷終了時から一定時間内にない場合に制御される省電力状態の時の電力モードである。この電力モードを「省電力モード」と呼ぶ。この省電力モードでは待機モードよりも更に電力消費が抑えられ、前述の各データ処理ユニットは、供給電源が遮断、もしくはクロックの供給が停止されるなどによって、それぞれの省電力モードになる。例えば、SDRAM17,24,26はパワーダウンモードになる。ROM15はスリープモードになる。CPU11も所定の省電力状態になる。
本実施の形態では、このうち特に通常モードでの電力消費の低減を図る。具体的には、プリンタ1が印刷データS1を受信した際に、そのデータ形式(圧縮形式)を判断し、該圧縮形式に対応するデータ処理ユニットのみを通常モードで動作させ、圧縮形式に対応しないデータ処理ユニットについては省電力モードに制御してそれらを動作させないようにする。なお、本実施の形態では、通常モードが第1の電力モードに対応し、省電力モードが第2の電力モードに対応する。
図3は、本実施の形態の省電力制御シーケンスを示す処理フローチャートである。この省電力制御シーケンスは、プログラムROM15(あるいはEEPROM16)に格納された制御プログラムに従って、省電力制御手段としてのCPU11により実行される。
まず、CPU11は、プリンタ1に電源が投入されたか否かを判断する(ステップ100)。
ステップ100で電源投入あり(YES)と判断した場合、CPU11は、印刷データS1の圧縮形式に依存しない所定のデータ処理ユニットのみを通常モードに制御し、その他のデータ処理ユニットを省電力モードに制御する(ステップ101)。本実施の形態では、第2のSDRAM24、DSP25、第3のSDRAM26、メモリコントローラ27、DSPコントローラ29(以下、これらをデータ処理ユニット(A)〜(E)として記載する(図1))及び解凍ユニット群45(図2)を省電力モードに制御して、その他のデータ処理ユニットを通常モードに制御する。
次にCPU11は、プリンタ1に電源が投入されてから一定時間が経過しているか否かを判断する(ステップ102)。
ステップ102で一定時間が経過している(YES)と判断した場合、CPU11は、印刷コントローラ3内の全てのデータ処理ユニットを省電力モードに制御する(ステップ103)。その後、CPU11は、印刷データS1の受信有無を判断し(ステップ104)、該ステップ104で印刷データS1の受信を検知するまで全てのデータ処理ユニットを省電力モードの状態のまま維持する。そして、ステップ104で印刷データS1の受信を検知すると、CPU11は、処理をステップ106に移行する。
一方、ステップ102で一定時間の経過前である(NO)と判断した場合には、続いてCPU11は、ホストコンピュータ2から印刷データS1を受信したか否かを判断する(ステップ105)。
ステップ105で印刷データS1の受信なし(NO)と判断した場合、CPU11は、処理をステップ102に戻す。
一方、ステップ105で印刷データS1の受信あり(YES)と判断した場合は、続いてCPU11は、その印刷データS1の圧縮形式を判断し(ステップ106)、該判断した各々の圧縮形式(JPEG圧縮形式、ランレングス圧縮形式、RHV2圧縮形式)に応じて、各データ処理ユニットの電力モードを制御する(ステップ107)。具体的には、圧縮形式がJPEG圧縮形式の場合にはデータ処理ユニット(A)〜(E)及びJPEG解凍ユニット53を省電力モードから通常モードに復帰させ、RHV2圧縮形式の場合にはデータ処理ユニット(A)〜(E)及びRHV2解凍ユニット55を省電力モードから通常モードに復帰させ、ランレングス圧縮形式の場合にはデータ処理ユニット(A),(D)及びランレングス解凍ユニット54を省電力モードから通常モードに復帰させる。
次にCPU11は、ホストコンピュータ2からの次データ(印刷データS1)の受信があるか否かを判断する(ステップ108)。
ステップ108で次データの受信あり(YES)と判断した場合は、CPU11は処理をステップ106に戻し、前記と同様、各々の圧縮形式に応じて各データ処理ユニットの電力モードを制御する。なお、次データの圧縮形式が前回入力の圧縮形式と同じ場合には各データ処理ユニットの電力モードの切替えは行わない。又、この電力モードの切替えは印刷データS1の処理単位(ジョブの実行単位)で行うようにする。
一方、ステップ108で次データの受信なし(NO)と判断した場合は、続いてCPU11は、印刷データS1が前回の印刷終了時から一定時間が経過しているか否かを判断する(ステップ109)。
ステップ109で一定時間が経過している(YES)と判断した場合、CPU11は、処理をステップ103に移し、全てのデータ処理ユニットを省電力モードに制御する。
一方、ステップ109で一定時間の経過前である(NO)と判断した場合には、CPU11は、処理をステップ108に戻し、次データの受信を待つ。
次に、図4を参照しながら、前述した省電力制御ステップ(ステップ107)における処理を詳しく説明する。
図4(a)に示すように、JPEG圧縮形式の場合は、ホストコンピュータ2で各色8又は16ビットのRGB画像データ(原画像)がリサイズ(ステップ200)、JPEG圧縮+コマンド付与(ステップ201)された後、その圧縮データが所定の通信路NETを介してプリンタ1に入力される。
このため、プリンタ1では、受信したJPEG圧縮データのコマンド解析(ステップ202)、解凍(ステップ203)を行ってRGB画像データ(各色8又は16ビット)を再生した後、色変換及び二値化(ステップ204)、マイクロウィーブ(ステップ205)、ノズル順変換(ステップ206)の処理を行う必要がある。
従って、JPEG圧縮形式の場合は、CPU11は、印刷コントローラ3内のランレングス解凍ユニット54及びRHV2解凍ユニット55を省電力モードに制御し、その他のデータ処理ユニットを通常モードに制御する。これにより、JPEG圧縮形式に対応した処理を行いつつ、動作させる必要のないランレングス解凍ユニット54及びRHV2解凍ユニット55での無用な電力消費を抑えて、印刷実行時の電力消費低減を図ることができる。なお、JPEG圧縮は圧縮率が高いので通信データ量を小さくすることができ、ホストコンピュータ2とプリンタ1との間の通信時間を短くすることができる。
図4(b)に示すように、RHV2圧縮形式の場合は、ホストコンピュータ2で各色8ビットのRGB画像データ(原画像)がリサイズ(ステップ300)、色変換(ステップ301)、RHV2圧縮+コマンド付与(ステップ302)された後、その圧縮データが所定の通信路NETを介してプリンタ1に入力される。
このため、プリンタ1では、受信したRHV2圧縮データのコマンド解析(ステップ303)、解凍(ステップ304)を行ってCMYK画像データ(各色8ビット)を再生した後、二値化(ステップ305)、マイクロウィーブ(ステップ306)、ノズル順変換(ステップ307)を行えばよい。
従って、RHV2圧縮形式の場合は、CPU11は、印刷コントローラ3内のJPEG解凍ユニット53及びランレングス解凍ユニット54を省電力モードに制御し、その他のデータ処理ユニットを通常モードに制御する。これにより、RHV2圧縮形式に対応した処理を行いつつ、動作させる必要のないJPEG解凍ユニット53及びランレングス解凍ユニット54での無用な電力消費を抑えて、印刷実行時の電力消費低減を図ることができる。
図4(c)に示すように、ランレングス圧縮形式の場合は、ホストコンピュータ2で各色8ビットのRGB画像データ(原画像)がリサイズ(ステップ400)、色変換および二値化(ステップ401)、ランレングス圧縮+コマンド付与(ステップ402)された後、その圧縮データが所定の通信路NETを介してプリンタ1に入力される。
このため、プリンタ1では、受信したランレングス圧縮データのコマンド解析(ステップ403)、解凍(ステップ404)を行ってCMYK画像データ(各色2ビットの二値化データ)を再生した後、マイクロウィーブ(ステップ405)、ノズル順変換(ステップ406)を行えばよい。
従って、ランレングス圧縮形式の場合は、CPU11は、印刷コントローラ3内のJPEG解凍ユニット53、RHV2解凍ユニット55、DSP25、第3のSDRAM26及びDSPコントローラ29を省電力モードに制御し、その他のデータ処理ユニットのみを通常モードに制御する。これにより、ランレングス圧縮形式に対応した処理を行いつつ、動作させる必要のないJPEG解凍ユニット53、RHV2解凍ユニット55、DSP25、第3のSDRAM26、DSPコントローラ29での無用な電力消費を抑えて印刷実行時の電力消費低減を図ることができる。なお、このランレングス圧縮形式において、マイクロウィーブ処理がホストコンピュータ2側で既に実行されている場合には、MWユニット46も省電力モードに制御することができる。又、その際、受信した印刷データS1を第1のSDRAM17に格納するようにすれば、さらに第2のSDRAM24やメモリコントローラ27も省電力モードに制御することができる。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)印刷データS1の圧縮形式(JPEG圧縮形式、ランレングス圧縮形式、RHV2圧縮形式)に応じて、各々の圧縮形式に対応するデータ処理ユニットのみを通常モードに制御して印刷動作させるようにした。これにより、動作させる必要のないデータ処理ユニットでの無用な電力消費を削減して、印刷動作時における電力消費低減を図ることができる。
(2)電源投入時には、圧縮形式に依存しないデータ処理ユニットのみを通常モードに制御し、直ちに動作させる必要のないDSP25等については省電力モードに制御するようにした。これにより、電源投入後、印刷データが入力されるまでの電力消費低減を図ることができる。
(3)印刷データS1が電源投入後の一定時間内に受信されない場合、もしくは前回の印刷終了時から一定時間内に受信されない場合には、全てのデータ処理ユニットを省電力モードに制御するようにした。これにより、一層の電力消費低減を図ることができる。
(4)全てのデータ処理ユニットが省電力モードに制御された状態で印刷データS1を受信した場合、それに対応するデータ処理ユニットのみを通常モードに復帰させるようにした。これにより、省電力モードから復帰して印刷を行う場合にも、必要最小限のデータ処理ユニットのみを動作させて印刷を行うことができる。
(5)受信した印刷データS1の圧縮形式に応じて必要最低限のデータ処理ユニットのみを動作させることによりプリンタ1内部の温度上昇を緩和し、不要な放熱ファン動作をなくすことができる。
なお、上記実施の形態は、以下の変形例の態様で実施してもよい。
(変形例1)ホストコンピュータ2から印刷データS1を受信して印刷する態様に限定されない。メモリカードやCD-R,DVD-R等の可搬型記録媒体に記録された画像データを印刷データS1として入力して印刷を行う態様でもよい。デジタルカメラ等に保存された画像データを印刷データS1として入力する態様でもよい。
(変形例2)印刷データS1の圧縮形式に応じて、動作させる必要のないデータ処理ユニットを省電力モードに制御するようにしたが、必ずしも省電力モードに制御することに限定されない。通常モードよりも電力消費を抑えた態様であればよい。
(変形例3)印刷データS1の圧縮形式の種類(搭載する解凍ユニットの種類)は上記実施の形態に限定されない。
(変形例4)画像処理ユニットを外付けの専用プロセッサ(DSP25)としたが、ASIC12内に専用ハードウェアとして備えてもよい。なお、その他、印刷コントローラ3内のハードウェア構成単位は任意に変更することができる。
プリンタ(印刷装置)の全体構成を示すブロック図。 画像処理ASICの詳細内部構成を示すブロック図。 省電力制御シーケンスを示す処理フローチャート。 (a)〜(c)は圧縮形式に応じたデータ処理の流れを示す説明図。
符号の説明
S1:印刷データ、S2:画像形成データ、1:プリンタ(印刷装置)、2:ホストコンピュータ、3:印刷コントローラ、4:印刷エンジン、11:CPU(データ判断手段、コマンド解析手段、省電力制御手段)、12:画像処理ASIC、13:制御回路、25:DSP(画像処理ユニット)、45:解凍ユニット群、53:JPEG解凍ユニット、54:ランレングス解凍ユニット、55:RHV2解凍ユニット。

Claims (9)

  1. 外部より入力した印刷データのデータ形式に基づいて、複数のデータ処理ユニットのうち前記データ形式に対応するデータ処理ユニットを用いて画像形成データを生成する印刷コントローラと、該印刷コントローラから供給されるデータに基づいて画像の印刷を行う印刷エンジンとを備える印刷装置において、
    前記印刷コントローラは、
    前記印刷データのデータ形式を判断するデータ判断手段と、
    前記データ判断手段による判断結果に基づいて、前記複数のデータ処理ユニットのうち前記データ形式に対応するデータ処理ユニットのみを通常動作を行う第1の電力モードに制御し、前記データ形式に対応しないデータ処理ユニットを前記第1の電力モードよりも電力消費の小さな第2の電力モードに制御する省電力制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記省電力制御手段は、電源投入時には前記複数のデータ処理ユニットのうち前記データ形式に依存しないデータ処理ユニットのみを前記第1の電力モードに制御する、
    請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記省電力制御手段は、前記印刷データ毎にそのデータ形式を前回入力のデータ形式と比較し、該データ形式が異なる場合に前記対応するデータ処理ユニットを前記第1の電力モードとするように各データ処理ユニットの電力モードを切替える、
    請求項1又は2記載の印刷装置。
  4. 前記省電力制御手段は、電源投入後の一定時間内に前記印刷データの入力がない場合、もしくは前記印刷データの入力が前回の印刷終了時から一定時間内にない場合には、全てのデータ処理ユニットを前記第2の電力モードに制御する、
    請求項1乃至3のいずれか一項記載の印刷装置。
  5. 前記省電力制御手段は、前記全てのデータ処理ユニットを前記第2の電力モードに制御した後は、前記印刷データの次入力に基づいて、前記対応するデータ処理ユニットのみを前記第1の電力モードへ復帰させる、
    請求項4記載の印刷装置。
  6. 前記省電力制御手段は、前記印刷データの処理単位で前記電力モードの切替えを行う、
    請求項1乃至5のいずれか一項記載の印刷装置。
  7. 前記データ判断手段は、前記印刷データのコマンドを解析して、該コマンドに含まれる圧縮形式を判断するコマンド解析手段であり、
    前記複数のデータ処理ユニットは、前記圧縮形式に対応した解凍処理を行う複数の解凍ユニットを含み、
    前記省電力制御手段は、前記複数の解凍ユニットのうち前記圧縮形式に対応するいずれか一の解凍ユニットのみを前記データ形式に応じて選択的に前記第1の電力モードに制御し、前記圧縮形式に対応しない解凍ユニットを前記第2の電力モードに制御する、
    請求項1乃至6のいずれか一項記載の印刷装置。
  8. 前記複数のデータ処理ユニットは、RGB画像データをCMYK画像データに変換する色変換処理と前記CMYK画像データの階調値を多値から二値に変換する二値化処理とを実行可能な画像処理ユニットをさらに含み、
    前記省電力制御手段は、前記データ形式が前記二値化処理を不要とする圧縮形式の場合は、前記画像処理ユニットを前記第2の電力モードに制御する、
    請求項7記載の印刷装置。
  9. 前記印刷データに基づいて印刷が行われている印刷状態と、印刷の行われていない状態であり前記印刷状態よりも電力消費が抑えられる待機状態と、該待機状態が一定時間継続した場合に制御され、前記待機状態よりもさらに電力消費が抑えられる省電力状態との3種類の電力モードを有しており、
    前記第1の電力モードは前記印刷状態の電力消費に制御するモードであり、前記第2の電力モードは前記省電力状態の電力消費に制御するモードである、
    請求項1乃至8のいずれか一項記載の印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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