JP2001276943A - トランスファスライドのワーク把持方法 - Google Patents

トランスファスライドのワーク把持方法

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JP2001276943A JP2000091243A JP2000091243A JP2001276943A JP 2001276943 A JP2001276943 A JP 2001276943A JP 2000091243 A JP2000091243 A JP 2000091243A JP 2000091243 A JP2000091243 A JP 2000091243A JP 2001276943 A JP2001276943 A JP 2001276943A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの把持位置決め精度を高め、フィンガ
の位置検出によりワークの有無検出を行え、コンパクト
で作業性のよいワーク把持方法の提供。 【解決手段】 一方側トランスファバー11Rの内側に
挿入された一方側フィンガ13Rは、付勢部材14R
と、圧力流体供給穴15から供給する圧力流体とで前進
移動して、把持基準位置決め片12Rによってその把持
基準位置01aに位置決めされ、他方側トランスファバ
ー11Lの内側に挿入され把持挟圧位置01bまで前進
移動した他方側フィンガ13Lとの協働でワーク01を
位置決めし、他方側フィンガ13L近傍には検出手段2
1を設けて、他方側フィンガ13Lが把持挟圧位置01
bを超えて前進したときは異常信号を検出するように
し、検出手段21と制御手段との間に信号伝送手段40
を設けて、検出手段21で検出された異常信号を受信
し、非接触で伝送し、制御手段へ送信するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス機械のトラ
ンスファスライドのワーク把持方法に係り、更に詳しく
は、一対のトランスファバーの各成形工程の把持対応位
置に複数対のフィンガが設けられたトランスファスライ
ドのワーク把持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各成形工程でワークを把持し各々の次の
工程に移送し受け渡し、前工程へ戻る一連の動作をする
トランスファスライドの把持方法において、成形軸線を
挟んで平行な常時一定の位置関係で隣接の各成形工程間
を往復移動可能な一対のトランスファバーのそれぞれの
内側に一定の範囲内で進退可能に挿入され、コイルばね
で内側に付勢された複数対のフィンガでワークを把持し
移送する図8に示すようなトランスファスライドのワー
ク把持方法(以下従来の技術Aという)が従来から知ら
れている。なお、図8に使用した符号は、本発明と同一
な部品については本発明の符号と同じ符号を使用してい
る。
【0003】図8においてトランスファバー111L、
111Rには対向する複数対のシリンダ穴11aと、こ
れらのシリンダ穴11aに各々の軸部13aが挿入され
て進退移動可能な1対のフィンガ113L、113R
と、これらのフィンガ113L、113Rの前進端位置
を各々規制する1対の前進端位置決め片12L、112
Rと、フィンガ113L、113Rを各々前進方向に付
勢する1対のコイルばね14L、14Rとを設けてい
る。これらのフィンガ113L、113Rはコイルばね
14L、14Rによって各々前進方向に付勢されて、ワ
ーク01を成形サイクルに応動して把持している。
【0004】従来技術Aにおいて、把持されるワークの
位置決めはトランスファバー11L、11Rに一定量の
進退移動が可能に挿入された一対のフィンガ113L、
113Rでおこなうが、ワーク01の位置決め精度はワ
ーク01を把持したときのフィンガの113L、113
R把持位置と、ワークが無く把持しないときのフィンガ
113L、113Rの前進端位置とのフィンガの移動量
の差、すなわち、掴み代Dの分だけ、ワーク01は左右
にばらつく可能性がありワーク01の位置決め精度が悪
くなる。
【0005】つまり、フィンガ113L、113Rを付
勢する一対のコイルばね14Lと14Rとに付勢押圧力
の差があれば、その圧力差により掴み代の範囲内でワー
ク01は移動する。また、一対のコイルばね14Lと1
4Rとに付勢押圧力の差がないときでも、フィンガの軸
部13aとシリンダ穴11aとの間には摩擦抵抗力があ
るため、ワーク把持位置が掴み代Dの範囲内で所定の位
置からずれたときに完全に所定の位置に戻ることができ
ない。ワーク01の位置決め精度を良くするためにフィ
ンガ113L、113Rの掴み代は小さくする必要があ
るが、ワーク01には寸法許容差があるため、ワーク0
1を掴むためにはある程度の掴み代はどうしても必要で
ある。そのためワーク01の位置決め精度を高めるには
限界があった。
【0006】そして、従来技術Aにおいて、ワークの位
置決め精度を良くするためにフィンガ113L、113
Rの掴み代Dは小さくしてあるため、掴み代D分の移動
量を検出してワークの有無を検出しようとするときにそ
の移動量を検出手段21で検出することが非常に困難で
あるので、各工程でのワーク01の有無検出はプレス前
面よりパイプに取りつけたタッチセンサで構成された検
出手段121で行っている。
【0007】また、特公平8−4858号公報に開示さ
れたトランスファバーのワーク掴み装置に係わる発明
(以下従来技術Bという)が知られているが、この発明
は、自動鍛造プレスに装着し前後2本のトランスファバ
ーを三次元に作動させるトランスファ装置のうち、リン
ク機構と付勢手段との共動きにより、トランスファバー
を前後に進退してワークを掴み、次工程で離すトランス
ファバーのワーク掴み装置において、トランスファバー
の支持体がそれぞれ滑動自在に貫通するガイドを不動部
署に固着し、一方の支持体の内側への滑動ストロークを
他方の支持体のそれより短縮するストッパを、ガイドに
介装してクランプ基準位置を特定すると共に、他方のト
ランスファバーの背後に取り付け貫通して先端のグリッ
パ(本発明のフィンガに相当)を内側へ付勢するスプリ
ングを具えたトランスファバーのワーク掴み装置であ
る。
【0008】従来技術Bにおいては、トランスファバー
自体が外力により前後に強制開閉し、不動部署に固着さ
れたガイドに介装されたストッパでこのトランスファバ
ーの一方を位置決めしクランプ基準位置としている。
【発明が解決しようとする課題】
【0009】従来技術Aにおいて、一対のフィンガでワ
ークを把持したとき、ワークは掴み代の分だけ移動可能
であるため、ワークの位置決め精度はフィンガの掴み代
の大きさに左右される。そのため、位置決め精度を更に
良くしようとする場合、フィンガの掴み代を更に小さく
する必要があるがそれには限度があるという問題があっ
た。
【0010】また、トランスファバーに挿入のフィンガ
の位置を検出してワークの有無を検出しようとした場合
には、掴み代を通常の検出手段で判別できるような大き
さにする必要があるが、そうすると逆に、ワークの位置
決め精度が不安定になるという根本的な問題があった。
【0011】そこで従来技術Aでは、プレス前面よりパ
イプに取りつけたタッチセンサで構成された検出機構
で、それぞれの工程におけるワークの有無検出を行って
いたが、その検出機構がプレス前面にあるため金型調整
の際に邪魔になり、一旦取り外すか旋回移動して待避さ
せる必要があった。また、その復元時には再現するため
の調整や確認の作業時間を要するという問題があった。
【0012】従来技術Bにおいては、前記2本のトラン
スファバーの内側への滑動ストロークを規制し、クラン
プ基準位置を特定するストッパは、不動部署に固着した
ガイドに取り付けられているが、トランスファバーを閉
じるときの基準側グリップを付勢する付勢手段の加圧
点、ストッパの作用点及びグリッパの作用点がそれぞれ
同一線上にないため、付勢手段が支持体を付勢したとき
トランスファバーは外側へあおられたり、また、付勢手
段、ストッパの位置によっては、例えば付勢手段がトラ
ンスファバーの両端近傍にありストッパが中央部分にあ
る場合にはトランスファバーが弓なりに変形したりし
て、ワーク位置決め精度が不安定になるという問題や、
付勢手段の加圧点、ストッパの位置及びグリッパの作用
点がそれぞれ離れているため複雑な構造になるという問
題がある。
【0013】また、このストッパは前記一方のトランス
ファバー全体の滑動ストロークを規制するためのもので
あり、各工程のグリッパの位置を各々個別に調整しよう
とすると、別の機能を必要とするという問題がある。
【0014】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、フィンガの掴み代の分だけワークの位置決め精度が
ばらつくという問題、フィンガの掴み代が小さいためフ
ィンガの位置を検出することでワークの有無検出するこ
とができないという問題、金型調整の際にワーク有無検
出機構を待避させたり再現するために余分な作業時間を
要するという問題を解消し、なおかつコンパクトで、フ
ィンガを各々にストローク調整ができて、位置決め精度
がよい、トランスファスライドのワーク把持方法を提供
しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明のトランスファスライドのワ
ーク把持方法は、成形軸線を挟んで平行な常時一定の位
置関係で隣接の各成形工程間を往復移動可能な一対のト
ランスファバーと、これらのトランスファバーには各成
形工程の把持対応位置で対向する複数対のシリンダ穴
と、これらのシリンダ穴に各々の軸部が挿入されて進退
移動可能な複数対のフィンガと、これらのフィンガの前
進端位置を各々規制する複数対の前進端位置決め片と、
前記フィンガを各々前進方向に付勢する複数対の付勢部
材とを設けたトランスファスライドを用いて、前記付勢
部材によって各々前進方向に付勢される前記フィンガで
各成形工程のワークを成形サイクルに応動して把持する
方法において、一方のトランスファバーの少なくとも一
つの設定成形工程の把持対応位置には前記シリンダ穴
と、このシリンダ穴の底部側に圧力流体供給穴と、前記
シリンダ穴に軸部が挿入されて進退移動可能な一方側フ
ィンガと、この一方側フィンガの把持基準位置を規定す
る把持基準位置決め片と、前記付勢部材とを設けて、一
方側フィンガは前記付勢部材で前進方向に付勢し前記圧
力流体供給穴から圧力流体を供給することで前進移動さ
せて前記把持基準位置決め片によってその把持基準位置
を規定するようにして、前記設定成形工程に対応する一
対のフィンガは、前記把持基準位置まで前進移動した一
方側フィンガと、この一方側フィンガとでワークを挟圧
して把持可能な把持挟圧位置まで前進移動した他方側フ
ィンガとの協働でワークを把持するようにしたトランス
ファスライドのワーク把持方法である。
【0016】この請求項1に係る発明によれば、基準と
なる一方側フィンガは、その把持基準位置を規定すべく
トランスファバーに取付けられた把持基準位置決め片に
コイルばねなどの付勢部材及び圧力空気などの圧力流体
により圧接し位置決めされるので、高精度に位置決めす
ることができる。そこで、ワークはこの一方側フィンガ
を基準にして他方側フィンガとで位置決めされ挟圧され
るので、高精度に位置決めして把持することができる。
【0017】また、他方側フィンガの位置に関係なく、
ワークは一方側フィンガの把持基準位置を基準に位置決
めされるので、他方側フィンガの掴み代を大きくしても
ワークの位置決め精度には影響ないので、他方側フィン
ガの掴み代を大きくすることができる。従って、ワーク
が有るときと無いときとの他方側フィンガの移動量すな
わち掴み代を大きくすることができるので、請求項2に
記載のトランスファスライドのワーク把持方法のよう
に、他方側フィンガの近傍に検出手段を設けることによ
りワークの有無を容易に検出することができるようにな
る。
【0018】また、一対のフィンガでワークを把持する
ためのフィンガの移動軸線と、一対のフィンガを前進移
動させる付勢作用軸線とは一軸線上にあり、一対のフィ
ンガと把持基準位置決め片または前進端位置決め片との
作用軸線もその近傍で平行であり、かつトランスファバ
ーを強制開閉する外力がないので、トランスファバーが
あおられたり弓なりになるような現象は生じないため、
ワークの位置決め精度が向上する。またこの発明によれ
ば装置を簡単に構成してトランスファバー内にコンパク
トに組み込むことができる。
【0019】次に請求項2に記載の発明のトランスファ
スライドのワーク把持方法は、前記設定成形工程に対応
する他方のトランスファバーの他方側フィンガ近傍には
検出手段を設けて、設定把持時期内の他方側フィンガ
が、前記把持基準位置の一方側フィンガと協働でワーク
を把持可能な前記把持挟圧位置に対し、この把持挟圧位
置を超えて前進したときは異常信号を検出するようにし
たトランスファスライドのワーク把持方法である。
【0020】この請求項2に係る発明によれば、設定把
持時期内の他方側フィンガが、把持挟圧位置を超えて前
進したときは異常信号を検出して、ワークを把持してい
るか否かを確認することができる。そして、ワークが把
持されていないときにはプレス機械を停止させること
で、金型の損傷を防止できる。
【0021】次に請求項3に記載の発明のトランスファ
スライドのワーク把持方法は、前記検出手段とこの検出
手段からの異常信号にもとづきプレス機械を停止させる
制御手段との間に信号伝送手段を設けて、前記検出手段
で検出された異常信号を個別に受信し、この受信した異
常信号を非接触で個別に伝送し、この伝送された異常信
号を前記制御手段へ個別に送信するようにしたトランス
ファスライドのワーク把持方法である。
【0022】この請求項3に係る発明によれば、往復移
動する他方のトランスファバーに取り付けられた検出手
段からの異常信号を同じく他方のトランスファバーに取
り付けられた信号伝送手段の受信側で個別に受信し、そ
の信号をトランスファプレスの静止部分に取り付けられ
た送信側に非接触で伝送するようにしたので、ワークが
把持されていないために検出された異常信号によって、
プレス機械を直ちに停止させることができるとともに、
その成形工程を特定することができる。また、可動部と
静止部の間に配線を必要としないため断線などの事故も
防止できる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例にも
とづき、その図面を参照して説明する。本発明のトラン
スファスライドのワーク把持方法はトランスファバーの
少なくとも一つの設定成形工程の把持対応位置に使用
し、他設定成形工程の把持対応位置には従来のトランス
ファスライドのワーク把持方法を使用してもよい。
【0024】図1は、本発明のトランスファスライドの
ワーク把持方法におけるプレスの1サイクルの動作が完
了した状態、または次工程に移送され位置決め把持され
た状態を示す。トランスファスライド10には、常時一
定の位置関係で隣接の一対のトランスファバー11L、
11Rとがあり、一方のトランスファバー11Rには、
シリンダ穴11aと、このシリンダ穴11aの底部側の
圧力流体供給穴15と、シリンダ穴11aに軸部13a
が挿入されて進退移動可能な一方側フィンガ13Rと、
この一方側フィンガ13Rの把持基準位置01aを規定
する把持基準位置決め片12Rと、付勢部材14Rとが
設けられている。この実施例では付勢部材はコイルばね
を使用しているがウレタンゴムなど他の付勢部材でもよ
い。(以下この実施例では付勢部材をコイルばねとす
る。)一方側フィンガ13Rは、コイルばね14Rで前
進方向に付勢し、前記圧力流体供給穴15から圧力流体
を供給することで前進移動し前記把持基準位置決め片1
2Rによってその把持基準位置01aを規定している。
この実施例では圧力流体は圧力空気を使用しているが加
圧された窒素ガス、水または油など他の圧力流体でもよ
い。(以下この実施例では圧力流体を圧力空気とす
る。)
【0025】他方側フィンガ13Lは、この一方側フィ
ンガ13Rとでワーク01を挟圧して把持可能な把持挟
圧位置01bまで、一方側フィンガ13Rを付勢するコ
イルばね14Rと同等のコイルばね14Lにより付勢し
前進移動している。これらの一対のフィンガ13L、1
3Rは協働でワーク01を位置決めし把持している。
【0026】すなわち、基準となる一方側フィンガ13
Rは、その把持基準位置01aを規定すべくトランスフ
ァバー11Rに取付けられた把持基準位置決め片12R
に、コイルばね14Lと所定のタイミングで供給する圧
力空気とにより圧接し、高精度な位置決めがされてい
る。他方側フィンガ13Lは、一方側フィンガ13Rを
付勢するコイルばね14Rと同等のコイルばね14Lに
より常時外側から内側に付勢され、位置決めされた一方
側フィンガ13Rの把持基準位置01aにワーク01を
圧接し位置決め把持している。そこで、ワーク01はこ
の一方側フィンガ13Rを基準にして他方側フィンガ1
3Lとで位置決めされ挟圧されるので、ワーク01は高
精度に位置決めして把持されている。
【0027】また、一対のフィンガ13L、13Rでワ
ーク01を把持するための移動軸線と、一対のフィンガ
13L、13Rを前進移動させる付勢作用軸線とは一軸
線上にあり、一対のフィンガ13L、13Rと把持基準
位置決め片12Rまたは前進端位置決め片12Lとの作
用軸線もその近傍で平行であり、かつトランスファバー
11L、11Rを強制開閉する外力がないため、トラン
スファバー11L、11Rがあおられたり弓なりになる
ような現象は生じない。またこの装置は簡単に構成して
トランスファバー11L、11R内にコンパクトに組み
込まれている。
【0028】ワークは一方側フィンガ13Rの把持基準
位置01aを基準に圧接されて位置決めされるので、他
方側フィンガ13Lの掴み代を大きくしてもワーク01
の位置決め精度には影響ない。従って通常の検出手段2
1で容易に検出が可能なような大きさに他方側フィンガ
13Lの掴み代Cは設定してある。
【0029】他方のトランスファバー11Lの他方側フ
ィンガ13L近傍にはブラケット22を介して検出手段
21を設け、他方側フィンガ13Lにはブラケット24
を介して検出ドグ23を検出手段21と対峙する位置に
設けている。設定把持時期内の他方側フィンガ13L
が、把持基準位置01aの一方側フィンガ13Rと協働
でワーク01を把持可能な把持挟圧位置01bに対し、
この把持挟圧位置01bを超えて前進したときは異常信
号を検出するように設定している。
【0030】設定把持時期内の他方側フィンガ13L
が、把持挟圧位置01bを超えて前進したときは検出手
段21が異常信号を検出して、ワークを把持しているか
否かを確認する。そして、ワークが把持されていないと
きにはプレス機械を停止させ、金型の損傷を防止する。
図1の場合は他方側フィンガ13Lが把持挟圧位置01
bを超えていないので検出手段21は異常信号を検出し
ない。
【0031】図7において、検出手段21と図示しない
制御手段との間には信号伝送手段40を設けて、検出手
段21で検出された異常信号を個別に受信し、この受信
した異常信号を非接触で個別に伝送し、この伝送された
異常信号を制御手段へ個別に送信するようにしている。
【0032】往復移動する他方のトランスファバー11
Lに取り付けられた検出手段21からの異常信号を、同
じく他方のトランスファバー11Lに取り付けられたリ
モートセンサシステムとして知られている従来技術の信
号伝送手段40の受信側41で個別に受信し、その信号
をトランスファプレスの静止部分に取り付けられた送信
側42に非接触で伝送するようにしてあるので、ワーク
01が把持されていないために検出された異常信号によ
って、プレス機械を直ちに停止し、その成形工程を特定
することができる。また、可動部と静止部との間に配線
を必要としていないため断線などの事故も防止する。
【0033】図2によれば、一方側フィンガ13Rを付
勢する圧力空気の供給を停止し圧力空気による付勢力を
解除し、上部で待機していたパンチ31およびストリッ
パシンブル32が下降する。まずパンチ31がワーク0
1の内側に挿入された後、ストリッパシンブル32のく
さび状の先端部32aで両フィンガ13L、13Rを押
し広げながら、パンチ31とノックアウト33はワーク
01を挟持したまま下降し、ワーク01をダイ34の中
へ押し込みプレス加工をおこなう。
【0034】図3によれば、プレス加工が完了しパンチ
31とノックアウト33でワーク01を挟持しながらこ
れら及びストリッパシンブル32は上昇する。途中スト
リッパシンブル32は上昇を停止しそのテーパ部32a
でフィンガ13L、13Rの間隔を所定の間隔に保持し
たまま、ワーク01はパンチ31とノックアウト33で
挟持されながら更に上昇する。
【0035】図4によれば、更にワーク01が上昇しワ
ーク01の下面がダイホルダー35上面と同一面になる
のと同時に、ストリッパシンブル32は、そのテーパ部
32aがフィンガ13L、13Rから離れ更にストリッ
パシンブル32の下面の位置がワーク01の上面の位置
になるまで上昇し、ストリッパシンブル32の下面がワ
ーク01の上面に接圧しワークがそれ以上上昇しないよ
う規制した状態でパンチ31が上方へ抜ける。また、圧
力流体供給穴15へ圧力空気を供給して一方側フィンガ
13Rの背後に付勢力を与えることにより一方側フィン
ガ13Rは基準位置に位置決めされるので、ワーク01
は他方側フィンガ13Lにより一方側フィンガ13Rへ
圧接され、位置決め把持された状態となる。パンチ31
がワーク01から抜けるとストリッパシンブル32も上
昇し、ワーク01は両フィンガ13L、13Rに位置決
め把持された状態となりそのまま次工程へ移送される。
【0036】図5によれば、プレス加工は完了したがワ
ーク01がダイ34の中で喰い付き残ったために、ワー
ク01がパンチ31及びノックアウト33と一緒に上昇
することができず、他方側フィンガ13Lがストリッパ
シンブル32のテーパ部32aに当たる位置まで前進
し、他方側フィンガ13Lに取り付けられた検出ドグ2
3が検出手段21を作動させて異常信号を検出するため
ワーク無しと判定し機械は停止する。
【0037】図6によれば、ワーク01がダイ34の中
で喰い付き残り、さらにパンチ31及びストリッパシン
ブル32が上昇し、他方側フィンガ13Lは他方のトラ
ンスファバー11Lに取り付けられた前進端位置決め片
12Lで設定された位置まで前進し、他方側フィンガ1
3Lに取り付けられた検出ドグ23が検出手段21を作
動させて異常信号を検出するためワーク無しと判定し機
械は停止する。
【0038】以上のように、ワーク01はその一方側フ
ィンガ13Rの把持基準位置01aを基準に、他方側フ
ィンガ13Lにより付勢され把持されているが、この付
勢力はワーク01を介して作用反作用としてお互いトラ
ンスファバー11L、11Rを広げる方向への力として
働く。ここで、お互いの両端部が連結され一体構造に構
成され、剛性をもったこの一対のトランスファバー11
L、Rにおいて、それぞれのトランスファバー11L、
11Rを歪ませる力となるこの他方側フィンガ13Lの
付勢力は、充分ワーク01を把持できるほどの付勢力で
あるが、トランスファバー11L、11Rの剛性に比べ
れば無視できるほど小さく設定されることが可能であ
り、また設定されているので、この付勢力によるトラン
スファバー11L、11Rが変形することは無視できる
ため、この付勢力によるトランスファバー11のワーク
掴み方向の位置精度への影響は無視できる。また、それ
ぞれのトランスファバー11L、11Rを歪ませる力と
なるこの他方側フィンガ13Lの付勢力が無視できない
ほどの力である場合は、トランスファバー11L、11
Rの外側にトランスファバー11L、11Rに密着して
取り付けられた図示しない中間ガイドがその付勢力を支
えるので、トランスファバー11のワーク掴み方向の位
置は一定に保たれる。
【0039】またワーク01がないときも、付勢力はそ
れぞれのトランスファバー11内部で釣り合っていて外
力としては働かないので、この付勢力によるトランスフ
ァバー11のワーク掴み方向の位置精度への影響は無視
できる。従って、トランスファバー11のワーク掴み方
向の位置は一定に保たれ良好である。
【0040】従って、一方側フィンガ13Rは、この一
方側トランスファバー11Rを基準に位置決めされるの
で、高精度に位置決めされることができる。また、ワー
ク01はこの一方側フィンガ13Rの把持基準位置01
aを基準に位置決めされるので、高精度に位置決め把持
されることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明の方法は、以上説明したように構
成されているので、以下に記載されるような効果を奏す
る。
【0042】このトランスファスライドのワーク把持方
法によれば、一方側フィンガは一方側トランスファバー
を基準に高精度に位置決めされる。また、ワークは一方
側フィンガの把持基準位置を基準に他方側フィンガによ
り挟持されるので高精度に位置決め把持された後、その
状態のままで次の工程へ移送され、そこでも高精度に位
置決め把持される。また、これらのフィンガはトランス
ファスライドにコンパクトに組込むことができる。ま
た、他方側フィンガの掴み代を大きくとれるためフィン
ガの位置を検出することでワークの有無を検出でき、ま
た、この検出手段はトランスファバー上にコンパクトに
取りつけることができる。そのため、金型調整のとき検
出手段を取り除き、再調整などの作業が不要となり作業
性がよくなり時間短縮になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスファスライドのワーク把持装置の縦断
面図で原位置においてワークを把持している状態を示し
ている。
【図2】同じくトランスファスライドのワーク把持装置
の縦断面図でパンチが下降端まで下降しプレス成形が完
了した状態を示す。
【図3】同じくトランスファスライドのワーク把持装置
の縦断面図でパンチとノックアウトでワークを挟持しな
がら上昇している途中を示す。
【図4】同じくトランスファスライドのワーク把持装置
の横断面図でパンチがワークから抜けきったところを示
す。
【図5】同じくトランスファスライドのワーク把持装置
の縦断面図でワークがダイに喰付きダイの中に残ってい
てパンチが上昇途中のところを示す。
【図6】同じくトランスファスライドのワーク把持装置
の縦断面図でワークがダイに喰付きダイの中に残ってい
てパンチが上昇したところを示す。
【図7】図2におけるA−A断面図を示す。
【図8】従来技術Aにおけるトランスファスライドのワ
ーク把持装置の縦断面図を示す。
【符号の説明】
01 ワーク 01a 把持基準位置 01b 把持挟圧位置 10 トランスファスライド 11 トランスファバー 11L 他方側トランスファバー 11R 一方側トランスファバー 12L 前進端位置決め片 12R 把持基準位置決め片 13L 他方側フィンガ 13R 一方側フィンガ 14L コイルばね(付勢部材) 14R コイルばね(付勢部材) 15 圧力流体供給穴 20 検出部 21 検出手段 22 ブラケット 23 検出ドグ 24 ブラケット 31 パンチ 32 ストリッパシンブル 33 ノックアウト 34 ダイ 35 ダイホルダ 40 信号伝送手段 41 受信側 42 送信側 C 掴み代 D 掴み代

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形軸線を挟んで平行な常時一定の位置
    関係で隣接の各成形工程間を往復移動可能な一対のトラ
    ンスファバーと、これらのトランスファバーには各成形
    工程の把持対応位置で対向する複数対のシリンダ穴と、
    これらのシリンダ穴に各々の軸部が挿入されて進退移動
    可能な複数対のフィンガと、これらのフィンガの前進端
    位置を各々規制する複数対の前進端位置決め片と、前記
    フィンガを各々前進方向に付勢する複数対の付勢部材と
    を設けたトランスファスライドを用いて、前記付勢部材
    によって各々前進方向に付勢される前記フィンガで各成
    形工程のワークを成形サイクルに応動して把持する方法
    において、 一方のトランスファバーの少なくとも一つの設定成形工
    程の把持対応位置には前記シリンダ穴と、このシリンダ
    穴の底部側に圧力流体供給穴と、前記シリンダ穴に軸部
    が挿入されて進退移動可能な一方側フィンガと、この一
    方側フィンガの把持基準位置を規定する把持基準位置決
    め片と、前記付勢部材とを設けて、一方側フィンガは前
    記付勢部材で前進方向に付勢し前記圧力流体供給穴から
    圧力流体を供給することで前進移動させて前記把持基準
    位置決め片によってその把持基準位置を規定するように
    して、 前記設定成形工程に対応する一対のフィンガは、前記把
    持基準位置まで前進移動した一方側フィンガと、この一
    方側フィンガとでワークを挟圧して把持可能な把持挟圧
    位置まで前進移動した他方側フィンガとの協働でワーク
    を把持するようにしたことを特徴とするトランスファス
    ライドのワーク把持方法。
  2. 【請求項2】 前記設定成形工程に対応する他方のトラ
    ンスファバーの他方側フィンガ近傍には検出手段を設け
    て、設定把持時期内の他方側フィンガが、前記把持基準
    位置の一方側フィンガと協働でワークを把持可能な前記
    把持挟圧位置に対し、この把持挟圧位置を超えて前進し
    たときは異常信号を検出するようにした請求項1に記載
    のトランスファスライドのワーク把持方法。
  3. 【請求項3】 前記検出手段とこの検出手段からの異常
    信号にもとづきプレス機械を停止させる制御手段との間
    には信号伝送手段を設けて、前記検出手段で検出された
    異常信号を個別に受信し、この受信した異常信号を非接
    触で個別に伝送し、この伝送された異常信号を前記制御
    手段へ個別に送信するようにした請求項2に記載のトラ
    ンスファスライドのワーク把持方法。
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