JP3943328B2 - ハイドロフォーミング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハイドロフォーミングまたは液圧バルジ加工と称される金属管の塑性加工に用いるハイドロフォーミング用金型装置を用いたハイドロフォーミング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車の排気マニホールドに使用するT字形パイプなどの金属管のバルジ成形は、特開2000−117341号公報などに開示されるものが知られている。
従来、標準的なバルジ成形機は、図7に示すように、塑性加工を行う被加工品を配するキャビティを設けた金型1と、この金型1を型締めするプレス(油圧プレス)2と、金型1内の被加工物を押圧する軸力シリンダ3とで構成される。
【0003】
軸力シリンダ3は、加工する製品の形状に合わせ、前後方向や水平旋回方向の調整機能を有する。
しかしながら、上下方同や上下角度の調整機構は、構造が複雑となり、設備費の増大や使い勝手の悪化をまねくことから、この機構を持たないのが一般的である。
【0004】
このため、図8に示す標準的な金型1の構造のように、軸力シリンダ3の動きと合わせるために製品としては不必要な水平方向の余肉部分4を設けている。
このような問題点を解決する手段として、従来、図9〜図11に示すように、軸力シリンダ3Aを金型1Aに設置する装置が提案されている。
軸力シリンダ3Aは、ロッド形状の軸押し部7を備え、シリンダブラケット5を介して金型1Aのフランジ部1A1、1A2に固定される。
【0005】
軸押し部7は、内部に圧力液導通路8を設けるとともに、先端部に金型1A内の被加工品の端部を軸押しするための段部9を設けている。
この装置によれば、例えば、図11に示すように、シリンダブラケット5に角度調整プレート6を取り付けることにより、軸力シリンダ3Aの位置および角度を目由に設定でき、かつ軸力シリンダ3Aの段取りおよび調整作業を廃止できる利点がある。
【0006】
さらには、図9に示すように、軸力シリンダで占有されていたプレス左右方向の部位P(例えば、図7において、軸力シリンダ3を設置する箇所)に、空間ができ、このエリアに金型交換装置を設置できる付随効果も期待できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図9〜図11に示す装置では、金型1A毎に軸力シリンダ3Aを設けなければならない。また、軸力シリンダ3Aの反力に見合った剛性を持つシリンダブラケット5を金型1A毎に設ける必要がある。
【0008】
その結果、下記のような問題がある。
1)金型費用の増加
2)金型サイズの増大とそれに伴う機械サイズのアップ(設備費増加)
3)金型交換時の内圧配管、油圧配管および電気配線などの脱着作業の発生(段取り時間の増加)
本発明はかかる従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、金型費および設備費を低減できるとともに段取り時間の短縮が図れるハイドロフォーミング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、被加工品を配するキャビティを設けるとともに該キャビティに連絡するインサート部を側部に設けた金型と、この金型のインサート部に対向して設置され、内部に圧力液導通路を設けるとともに該金型内の被加工品とのシール部および該被加工品の軸押し部を金型に対応させて設けた軸押し装置とを備えたハイドロフォーミング用金型装置と、前記軸押し装置と隔離して配置され、前記軸押し部を前記被加工品に向かって軸押しする軸押しシリンダ装置とで構成され、前記軸押し装置は、前記金型に設けられたブラケットと、内部に圧力液導通路を設け、前記ブラケットに移動自在に設けられた軸押しロッドとを備え、前記軸押しロッドは、前記被加工品の端部を当接する軸押し部と、この軸押し部に隣接して設けられたシール部と、ウエアプレートを取り付け、前記軸押しシリンダ装置と対向して設けられた被押圧部とを備え、前記軸押しシリンダ装置は、床上に取り付けたブラケットと、このブラケットに移動自在に取り付けた油圧シリンダと、この油圧シリンダに取り付けられ、前記軸押しロッドの被押圧部のウエアプレートの形状より大きな形状を為すウエアプレートを取り付け、前記ウエアプレートで前記被押圧部のウエアプレートを押圧して前記被押圧部を軸方向に押圧する押圧部材と、この押圧部材に取り付けられ、ブラケットを貫通して押圧部材を移動自在に案内するガイドロッドとを備えていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1記載のハイドロフォーミング装置において、前記軸押し装置は、前記被押圧部に傾斜ウエアプレートから成る角度調整部材を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2記載のハイドロフォーミング装置と、このハイドロフォーミング装置の金型を型締めするプレス装置とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項1記載のハイドロフォーミング装置において、前記軸押しシリンダ装置は、前記ハイドロフォーミング装置を据え付ける設備に設けられたブラケットと、このブラケットに設けられた油圧シリンダと、この油圧シリンダに設けられ、前記軸押し装置の軸押し部を押圧する押圧部材と、この押圧部材に設けられ、前記ブラケットを貫通して該押圧部材を移動自在に案内するガイドとを備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1〜図3は、本発明の第一実施形態に係るハイドロフォーミング用金型装置Aを用いたハイドロフォーミング装置Bを示す(請求項1、請求項3、請求項4に対応)。本実施形態は、金型10の上下方向で段差を持つ製品を加工する場合に適用した。
【0014】
先ず、本実施形態に係るハイドロフォーミング用金型装置Aについて説明する。
ハイドロフォーミング用金型装置Aは、金型10と、この金型10内の被加工品Wとのシール機能および被加工品Wの軸押し機能を有する軸押し装置20とから成る。
金型10は、フランジ部12を設けた上型11と、フランジ部14を設けた下型13とから成る。
【0015】
上型11と下型13とは、それぞれの内面に刻設した成形面により所望形状のキャビティ15を形成する。キャビティ15は、金型10の側部に開口するインサート部16と連設する。
そして、金型10は、従来と同様に、上型11をフランジ部12を介して型締めプレス(油圧プレス)17に固定し、下型13をフランジ部14を介して機械ボルスタ18上に固定することにより据え付けられる。
【0016】
軸押し装置20は、金型10のインサート部16と対向する位置で、インサート部16の軸線16Lに、軸押しロッド25の軸線20Lを合わせて、金型10のフランジ部14上に固定される。
軸押し装置20は、図1〜図3に示すように、金型10のフランジ部14上に固定したL字型に折曲するブラケット21と、このブラケット21に移動自在に取り付けた軸押しロッド25とから成る。軸押しロッド25は、内部に圧力液導通路26を有する。
【0017】
ブラケット21は、軸押しロッド25を移動自在に挿通するガイドブッシュ24を取り付ける穴22と、軸押しロッド25を固定するリテーナボルト32を取り付ける穴23とを有する。
軸押しロッド25は、金型10内の被加工品Wの端部内に嵌入するロッド形状の挿入部27と、この挿入部27に連接する円板形状の基部30とから成る。
【0018】
挿入部27は、被加工品Wの先端部W1を当接する段部(軸押し部)28と、この段部28の近傍に設けた環状凹部29と、この環状凹部29内に装着されるOリング36とから成る。Oリング36は、挿入部27と被加工品Wとのシールを確保するために用いられる。環状凹部29とOリング36とは、シール部を形成する。
【0019】
基部30は、リテーナボルト32を挿通するための段付き穴31と、圧力液導通路26を圧力源と連絡するための開口33を有する。
また、基部30の背面側は、円板から成るウエアプレート34を取り付けて、被押圧部を形成する。
リテーナボルト32は、ブラケット21と基部30との間にスプリング35を配して基部30の裏面側から段付き穴31を介してブラケット21に向かって挿入され、ブラケット21の穴23にネジ部を螺着することができる。
【0020】
リテーナボルト32の頭32aを固定する段付き穴31の大径部31aの深さは、後述するように、軸押しシリンダ装置40により押圧される軸押しロッド25のストロークSを確保することができる長さ以上に設定されている。
【0021】
このように構成された本実施形態に係るハイドロフォーミング用金型装置Aによれば、軸押し装置20が金型10のインサート部16に対して両者の軸線20L、16Lを一致させて対向配置されているので、軸押し装置20がシリンダなどによる金型10方向への押圧力を受けると、軸押しロッド25が2本のリテーナボルト32に配したスプリング35により規制されながら2本のリテーナボルト32に案内されてガイドブッシュ24を摺動しつつブラケット21に対して直交方向に前進し、挿入部27を金型10内の被加工品Wの端部内に挿入し、挿入部27の段部28に被加工品Wの先端部W1を当接するとともに被加工品Wの端部の内面にOリング36を圧接することができる。
【0022】
そして、挿入部27の軸押しストロークは、基部30の段付き穴31のストロークSに等しく設定されているので、ハイドロフォーミングによる軸押しを十分に確保することができる。
また、挿入部27は、圧力液体導通路26を介して圧力源に連絡することができるので、先端部から被加工品W内にハイドロフォーミングに必要な圧力液体を導入することができる。
【0023】
以上のように、本実施形態に係るハイドロフォーミング用金型装置Aは、金型10毎に製作する装置が、軸押し装置20だけとなり、従来のような軸力シリンダを設ける必要がなくなった。
その結果、油圧シリンダ配管、電気配線の脱着作業を行うことなく、ハイドロフォーミング用金型装置Aを据え付けたり取り外したりすることができる。
【0024】
次に、このハイドロフォーミング用金型装置Aを用いたハイドロフォーミング用装置Bについて説明する。なお、本実施形態では、金型10の両側に配される軸押しシリンダ装置40の一方のみを表示し、他方を省略してある。
ハイドロフォーミング用金型装置Aは、機械ボルスタ18上に定法に従って固定される。
【0025】
そして、金型10は、従来と同様に、型締めプレス(油圧プレス)17にフランジ部12を介して上型11を固定し、機械ボルスタ18上にフランジ部14を介して下型13を固定することにより据え付けられる。
また、ハイドロフォーミング用金型装置Aの周囲に、軸押し装置20を被加工品Wに向かって軸押しする軸押しシリンダ装置40を設置する。
【0026】
軸押しシリンダ装置40は、床50上に取り付けたブラケット41と、このブラケット41に移動自在に取り付けた油圧シリンダ44と、この油圧シリンダ44に取り付けられ、ウエアプレート34を介して軸押しロッド25を軸方向に押圧する押圧部材46と、この押圧部材43に取り付けられ、ブラケット41を貫通して押圧部材46を移動自在に案内する2本のガイドロッド48とから成る。
【0027】
ブラケット41は、油圧シリンダ44を挿通して支持する固定部42と、2本のガイドロッド48を挿通して支持する軸受け部43とを有する。
油圧シリンダ44は、そのロッド45が軸押しロッド25の軸線と平行して出没できるように設置される。
押圧部材46は、軸押しロッド25の基部30より大径の円板から成り、軸押しロッド25に設けたウエアプレート34に当接する前面側にウエアプレート47が設けている。
【0028】
そして、押圧部材46は、油圧シリンダ44のロッド45の移動方向と同じ方向に移動するように、油圧シリンダ44のロッド45に対して垂直に取り付けられている。
なお、ハイドロフォーミングに必要は圧力源(図示せず)は、従来と同様に設置される。
【0029】
次に、このように構成された本実施形態に係るハイドロフォーミング用金型装置Aを用いたハイドロフォーミング用装置Bの作用を説明する。
先ず、図1に示すように、金型10内に被加工品Wを配し、型締めプレス17により金型10の型締めを行う。
次に、図3に示すように、油圧シリンダ装置40の油圧シリンダ44を駆動してロッド45を前進させると、押圧部材46が2本のガイドロッド48で位置を規制されながら前進し、押圧部材46のウエアプレート47が軸押し装置20側のウエアプレート34と接触し、さらにロッド45を前進させると、軸押しロッド25が金型10方向へ押し出される。
【0030】
そして、軸押しロッド25の挿入部27が金型10のインサート部16内に嵌入され、段部28に被加工品Wの先端部W1を当接させる。
これにより、軸押しロッド25の挿入部27は、Oリング36により圧力液を負荷したときのシール機能を果たすことができる。
この状態で、圧力源から圧力液を圧力液導通路26を介して被加工品W内に導入する。そして、油圧シリンダ44で軸押しロッド25の段部28を介して被加工品Wの先端部W1を金型10内に押圧し、キャビティ15内の被加工品Wの膨大部を形成する側へ被加工品Wの肉寄せを行い、被加工品Wの破裂を防止するというハイドロフォーミングによる塑性加工を確実に行わせる。
【0031】
成形が完了すると、油圧シリンダ44を後退する。これに伴い、軸押しロッド25もスプリング35により追従して後退をはじめ、図1に示す初期状態に戻る。
以上のように、本実施形態によれば、ハイドロフォーミング装置における軸押し機構を、軸押し装置20と駆動源である軸押しシリンダ装置40とに分離したので、金型一体とした従来の軸押し機構に比べ、下記の利点を有する。
【0032】
1)金型毎に必要であった油圧シリンダを設備側に設けることができるので、金型費が低減できる。
2)金型に付属する軸押し機構の保持剛性を低くすることができるので、コンパクトな金型となり、安価にでき、かつ機械のサイズを小さくでき、設備費を低減できる。
【0033】
3)油圧シリンダの配線および配管段取替が廃止でき、段取り時間の短縮が図れる。
図4は、本発明の第二実施形態に係るハイドロフォーミング用金型装置A1を用いたハイドロフォーミング用装置B1を示す(全ての請求項に対応)。なお、図4では、型締めプレス17および機械ボルスタ18は省略してある。また、第一実施形態と同一構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略した。
【0034】
本実施形態では、ハイドロフォーミング用金型装置A1のインサート部16Aは、金型10Aの軸線10Lに対して平面方向で角度αの開きをもって開口している。
そのため、軸押し装置20Aは、インサート部16Aの軸線16Lと一致する軸線20Lを確保するために同じく角度αをもって設置されている。
【0035】
これに対し、軸押しシリンダ装置40は、前記実施形態と同一構成とされている。
そこで、軸押し装置20Aの軸線20Lと軸押しシリンダ装置40の軸線40Lと一致させるための角度調整部材として傾斜ウエアプレート37を軸押しロッド25の基部30に取り付ける。
【0036】
本実施形態では、軸押しシリンダ装置40を駆動し、油圧シリンダ44のロッド45を前進させると、押圧部材46のウエアプレート47が軸押しロッド25A側の傾斜ウエアプレート37に接触し、さらに油圧シリンダ44のロッド45を前進させると、傾斜ウエアプレート37はウエアプレート47上をスライドしながら前進する。
【0037】
これにより、前記実施形態と同様に、軸押しロッド25Aの挿入部27Aは金型10Aのインサート部16A内に嵌入し、金型10A内の被成型品Wに対してハイドロフォーミングによる塑性加工を施すことができる。
【0038】
図5は、本発明の第三実施形態に係るハイドロフォーミング用金型装置A2を用いたハイドロフォーミング用装置B2を示す(全ての請求項に対応)。なお、図5では、第一実施形態と同一構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略した。
本実施形態では、ハイドロフォーミング用金型装置A2のインサート部16Bは、金型10Bの軸線10Lに対して上下方向で角度βの開きをもって開口している。
【0039】
そのため、軸押し装置20Bは、インサート部16Bの軸線16Lと一致する軸線20Lを確保するために、ブラケット21Bに同じく角度βをもって設置されている。
これに対し、軸押しシリンダ装置40は、前記実施形態と同一構成とされている。
【0040】
そこで、軸押し装置20Bの軸線20Lと軸押しシリンダ装置40の軸線40Lと一致させるための角度調整部材として傾斜ウエアプレート38を軸押しロッド25の基部30に取り付ける。
本実施形態では、軸押しシリンダ装置40を駆動し、油圧シリンダ44のロッド45を前進させると、押圧部材46のウエアプレート47が軸押しロッド25側の傾斜ウエアプレート38に接触し、さらに油圧シリンダ44のロッド45を前進させると、傾斜ウエアプレート38はウエアプレート47上をスライドしながら前進する。
【0041】
これにより、前記両実施形態と同様に、軸押しロッド25Bの挿入部27Bは金型10Bのインサート部16B内に嵌入し、金型10B内の被成型品Wに対してハイドロフォーミングによる塑性加工を施すことができる。
図6は、本発明の第四実施形態に係るハイドロフォーミング用金型装置を示す(全ての請求項に対応)。なお、図6は、軸押し装置20Cだけを示す。
【0042】
本実施形態では、傾斜ウエアプレートに代えてローラユニット39を用いた例を示す。
ローラユニット39は、傾斜ウエアプレート36、37と同様に軸押しシリンダ装置40の軸押し力を軸押しロッド25Cに伝達できるので、図4、図5に示す実施形態と同様の作用を奏することができる。
【0043】
なお、ローラユニット39のローラは、1個に限らず複数個でも良い。また、ローラユニット39に代えてニードルベアリングを用いても良い。
また、各実施形態では、金型10、10A、10Bに2つのインサート部16、15A、15Bを設けた場合について説明したが、インサート部の数は被加工品Wの形状によって異なるので、その設置個数は任意である。
【0044】
また、各実施形態では、ダイエリアの外側の床50上に軸押しシリンダ装置40を設置した場合について説明したが、軸押しシリンダ装置40は、ハイドロフォーミング用金型装置の軸押し装置20、20A、20B、20Cのロッドを押圧できるものであればこれに限らず、例えば、ダイエリアの外側の天井部から垂下する方式のシリンダ装置であっても良い。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、軸押し機構を駆動源のシリンダ装置と被加工品を直接押し出す軸押し装置に分離し、この軸押し装置を金型に設ける構成としたので、金型毎に製作する部位が軸押し装置のみとなり、金型費用の節減、金型サイズの縮小、油圧シリンダ配管および電気配線の脱着作業の廃止が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るハイドロフォーミング用金型装置Aを用いたハイドロフォーミング装置Bを示す一部切り欠き側面図である。
【図2】(a)図1におけるハイドロフォーミング用金型装置Aの軸押し装置を示す断面図である。
(b)図1におけるハイドロフォーミング用金型装置Aの軸押し装置の軸押しロッドを示す背面図である。
【図3】図1に示す第一実施形態に係るハイドロフォーミング用金型装置Aを用いたハイドロフォーミング装置Bによる加工時の状態を示す一部切り欠き側面図である。
【図4】本発明の第二実施形態に係るハイドロフォーミング用金型装置A1を用いたハイドロフォーミング装置B1を示す一部切り欠き平面図である。
【図5】本発明の第三実施形態に係るハイドロフォーミング用金型装置A2を用いたハイドロフォーミング装置B2を示す一部切り欠き側面図である。
【図6】(a)本発明の第四実施形態に係るハイドロフォーミング用金型装置を用いたハイドロフォーミング装置における軸押し装置20Cの断面図である。
(b)(a)における軸押し装置20Cを示す背面図である。
【図7】従来のバルジ成形機を示す正面図である。
【図8】図7のバルジ成形機における金型部を示す正面図である。
【図9】従来のバルジ成形機を示す正面図である。
【図10】図9のバルジ成形機における金型部を示す正面図である。
【図11】図9のバルジ成形機における断面図である。
【符号の説明】
A、A1、A2 ハイドロフォーミング用金型装置
B、B1、B2 ハイドロフォーミング装置
W 被加工品
10、10A、10B 金型
15 キャビティ
16、16A、16B インサート部
17 型締めプレス
18 機械ボルスタ
20、20A、20B、20C 軸押し装置
21 ブラケット
25、25A 軸押しロッド
26 圧力液導通路
28 段部(軸押し部)
34 ウエアプレート(被押圧部)
26 Oリング(シール部)
37、38 傾斜ウエアプレート(角度調整部材)
39 ローラユニット(角度調整部材)
40 軸押しシリンダ装置
41 ブラケット
44 油圧シリンダ
46 押圧部材
48 ガイドロッド
Claims (4)
- 被加工品を配するキャビティを設けるとともに該キャビティに連絡するインサート部を側部に設けた金型と、
この金型のインサート部に対向して設置され、内部に圧力液導通路を設けるとともに該金型内の被加工品とのシール部および該被加工品の軸押し部を金型に対応させて設けた軸押し装置と
を備えたハイドロフォーミング用金型装置と、
前記軸押し装置と隔離して配置され、前記軸押し部を前記被加工品に向かって軸押しする軸押しシリンダ装置と
で構成され、
前記軸押し装置は、
前記金型に設けられたブラケットと、
内部に圧力液導通路を設け、前記ブラケットに移動自在に設けられた軸押しロッドと
を備え、
前記軸押しロッドは、
前記被加工品の端部を当接する軸押し部と、
この軸押し部に隣接して設けられたシール部と、
ウエアプレートを取り付け、前記軸押しシリンダ装置と対向して設けられた被押圧部と
を備え、
前記軸押しシリンダ装置は、
床上に取り付けたブラケットと、
このブラケットに移動自在に取り付けた油圧シリンダと、
この油圧シリンダに取り付けられ、前記軸押しロッドの被押圧部のウエアプレートの形状より大きな形状を為すウエアプレートを取り付け、前記ウエアプレートで前記被押圧部のウエアプレートを押圧して前記被押圧部を軸方向に押圧する押圧部材と、
この押圧部材に取り付けられ、ブラケットを貫通して押圧部材を移動自在に案内するガイドロッドと
を備えていることを特徴とするハイドロフォーミング装置。 - 請求項1記載のハイドロフォーミング装置において、
前記軸押し装置は、
前記被押圧部に傾斜ウエアプレートから成る角度調整部材を備えた
ことを特徴とするハイドロフォーミング装置。 - 請求項1または請求項2記載のハイドロフォーミング装置と、
このハイドロフォーミング装置の金型を型締めするプレス装置と
を備えたことを特徴とするハイドロフォーミング装置。 - 請求項1記載のハイドロフォーミング装置において、
前記軸押しシリンダ装置は、
前記ハイドロフォーミング装置を据え付ける設備に設けられたブラケットと、
このブラケットに設けられた油圧シリンダと、
この油圧シリンダに設けられ、前記軸押し装置の軸押し部を押圧する押圧部材と、
この押圧部材に設けられ、前記ブラケットを貫通して該押圧部材を移動自在に案内するガイドと
を備えたことを特徴とするハイドロフォーミング装置。
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