JP2001275280A - 非接触による電力及び信号伝達装置 - Google Patents

非接触による電力及び信号伝達装置

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JP2001275280A JP2000090720A JP2000090720A JP2001275280A JP 2001275280 A JP2001275280 A JP 2001275280A JP 2000090720 A JP2000090720 A JP 2000090720A JP 2000090720 A JP2000090720 A JP 2000090720A JP 2001275280 A JP2001275280 A JP 2001275280A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電力伝達装置では本体側で過電流を検
知した場合に端末側への給電を停止していたが、前記本
体と前記端末との間に金属性異物がはさまって給電能力
が低下した場合、前記金属性異物にショート電流が流れ
ていても前記本体側では過電流を検知できない場合があ
り、製品の安全性を確保できない。 【解決手段】 本発明に係る電力及び信号伝達装置は、
受電側である端末2に設けた二次電圧検知部41と二次
電流検知部42とで得た情報を端末2から本体1に伝達
し、本体1は前記情報に基づいて給電発振部11への一
次電流値が過電流であるか否かを判断して、端末2への
電力供給を制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方から他方への
電力供給、及び相互間の信号伝達をいずれも非接触で行
う電力及び信号伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】商用電源から電力供給を受ける本体と、
前記本体から電力供給を受けるとともに、前記本体との
間で信号の送受信を行う端末とから成る電力及び信号伝
達装置において、前記本体から前記端末への電力供給、
及び相互装置間の信号伝達をいずれも非接触で実現する
技術が、例えば特開昭60−211811号公報に開示
されている。図9は従来の非接触による電力及び信号伝
達システムの一例を示す回路図である。
【0003】図中に示すように、給電側である第1の装
置100には、交流電源101と、その交流電源101
に接続した発振コイル102とを設けている。一方、受
電側である第2の装置200には、発振コイル102と
相対する位置に受電コイル201を設けている。ここ
で、第1の装置100と第2の装置200を互いに隣接
させると、発振コイル102と受電コイル201との間
に電磁誘導結合が生じる。この現象によって受電コイル
201に誘起した交流を、第2の装置200に設けた整
流回路202によって整流することで、第2の装置20
0の電源とすることができる。
【0004】また、第1の装置100から第2の装置2
00への信号伝達は、第1の装置100に設けたフォト
ダイオード103と、第2の装置200に設けたフォト
トランジスタ203によって行っている。すなわち、第
1の装置100に設けたフォトダイオード103が発し
た光エネルギーを、第2の装置200に設けたフォトト
ランジスタ203によって検出し、その光エネルギー検
出の有/無をH/Lの信号と識別することにより、第1
の装置100から第2の装置200への信号伝達を非接
触で行うことができる。同様に、第2の装置200にフ
ォトダイオード204、第1の装置100にフォトトラ
ンジスタ104を設けているので、第2の装置200か
ら第1の装置100への信号伝達についても非接触で行
うことができる。
【0005】以上のように、非接触による電力及び信号
伝達システムでは、接触型の給電端子や通信端子といっ
た外部に露出する部材を必要としない。よって、端子表
面の酸化や腐食による接触不良の恐れがなく、また、防
水・防汚染といった面でも有効である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の非接触による電力及び信号伝達システムで
は、発振コイル102と受電コイル201との間にコイ
ン等の金属性異物がはさまった状態においても、発振コ
イル102は電磁エネルギーの出力を続ける。そのた
め、前記金属性異物には磁力線が通過してショート電流
(うず電流)が流れるので、この状態で発振コイル10
2の出力を続けると、前記金属性異物が発熱して高温と
なり、製品の安全性を確保できないという問題がある。
【0007】ここで、本出願人は上記課題を解決するた
めの技術として、例えば特願平11−282440にお
いて、本体と該本体に対して着脱自在な別体とから成
り、給電側である前記本体に設けられた一次側結合回路
(発振コイル)と、受電側である前記別体に設けられた
二次側結合回路(受電コイル)との電磁誘導結合を利用
して、前記本体から前記別体への電力供給を行う電気機
器において、前記一次側結合回路の電流値が過電流であ
るか否かを検出する過電流検出手段を前記本体に設けた
ことを特徴とする電気機器を提案している。
【0008】上記構成から成る電気機器であれば、前記
過電流検出手段にて過電流が検出された場合には前記一
次側結合回路への給電を停止して、前記一次側結合回路
と前記二次側結合回路との電磁誘導結合を断ち切ること
ができる。このような構成とすることにより、前記一次
側結合回路と前記二次側結合回路との間に金属性異物が
はさまった場合でも、前記一次側結合回路に所定値を超
えるような過電流が流れた時点で前記別体への電力供給
を停止することができる。よって、前記金属性異物が異
常に発熱するといった事態を回避することが可能とな
り、製品の安全性が確保できる。
【0009】しかしながら、前記一次側結合回路と前記
二次側結合回路との間に前記金属性異物が部分的にはさ
まった場合など、前記本体から前記別体への給電能力が
低下している場合には、前記金属性異物にショート電流
が流れているにも拘わらず、前記一次側結合回路の電流
値が所定値を超えずに過電流と判断されない場合があり
得る。
【0010】このような場合、当然のことながら前記別
体側で受電される電圧値及び電流値は正常時に比べて低
下している。ここで、前記別体の正常動作が不可能とな
るほど受電電力の低下が生じていれば、前記本体側で前
記別体が動作不可能状態であることを検知して(例え
ば、前記別体との通信が不可能状態であることを検知し
て)、前記別体への電力供給を停止するといった対策を
とることも考えられる。
【0011】しかし、前記別体側で受電される電圧値及
び電流値がそれほど低下せず、前記別体の動作可能範囲
内に収まっていた場合には前記別体が正常に動作してし
まうので、前述のように前記本体側で前記別体が動作不
可能状態であることを検知して、前記別体への電力供給
を停止するといった対策をとることはできない。また、
前記一次側結合回路の電流値も所定値を超えていないた
め、前記別体側への電力供給はそのまま続行されること
になる。このような状況に陥ると前記金属性異物の発熱
が少なからず生じる恐れがあり、製品の安全性を確保で
きないという問題がある。
【0012】本発明は上記の問題点に鑑み、本体から端
末への電力供給、及び相互間の信号伝達をいずれも非接
触で行う電力及び信号伝達装置において、前記本体と前
記端末との間にはさまった金属性異物により前記本体か
ら前記端末への給電能力が低下した場合であっても、適
切に前記端末への電力供給を停止することのできる電力
及び信号伝達装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電力及び信号伝達装置においては、商
用電源から電力供給を受ける給電発振部と、前記給電発
振部に接続された第1コイルとを有する本体と、 第1
コイルと電磁誘導結合する第2コイルと、第2コイルに
生じる誘起交流を整流する定電圧部とを有し、前記本体
から非接触で電力供給を受ける端末とから成り、 前記
本体に前記給電発振部へ供給される一次電流値を検知す
る一次電流検知部を設けることで、前記一次電流値に応
じて前記端末への電力供給を制御するとともに、前記本
体及び前記端末に各々設けた信号伝達手段を介すること
で、前記本体と前記端末との間で信号の授受を行う電力
及び信号伝達装置において、 前記端末に前記定電圧部
の二次電圧値を検知する二次電圧検知部と、前記定電圧
部の二次電流値を検知する二次電流検知部とを設け、前
記二次電圧検知部及び前記二次電流検知部で得られた情
報を前記信号伝達手段を介して前記端末から前記本体に
伝達することで、前記本体はこの情報に基づいて前記一
次電流値が過電流であるか否かを判断して前記端末への
電力供給を制御することを特徴としている。
【0014】また、前記端末の消費電力がその動作状態
により予め設定されている電力及び信号伝達装置におい
ては、前記端末の動作状態を示す情報を前記端末から前
記本体に伝達することで、前記本体はこの情報に基づい
て前記一次電流値が過電流であるか否かを判断して前記
端末への電力供給を制御する構成としてもよい。なお、
前記端末の動作状態を変更する際には、前記端末の動作
状態を変更する前に、変更後の動作状態を示す情報を前
記端末から前記本体に伝達する構成がよい。
【0015】さらに、前記二次電圧値が上限電圧値を上
回った場合もしくは下限電圧値を下回った場合には、前
記二次電圧値が異常であることを示す情報を前記端末か
ら前記本体に伝達することで、前記本体はこの情報に基
づいて前記端末への電力供給を制御する構成にしてもよ
い。
【0016】また、前記一次電流値が過電流であるか否
かの判断は、前記本体から前記端末への電力供給を開始
してから所定時間待機した後に行うとよい。一方、前記
本体から前記端末への電力供給を開始してから所定時間
が経過したにも拘わらず、前記本体において前記端末か
らの情報を受信できない場合には、前記一次電流値が過
電流であるか否かを判断する際の閾値となる過電流判定
値として予め設定された所定値を用いればよい。
【0017】また、前記一次電流値が過電流であると判
断された場合、前記端末への電力供給を所定時間停止
後、再度電力供給を再開して前記一次電流値が過電流で
あるか否かの再判断を行う構成にするとよい。この際、
前記一次電流値が過電流であると判断された後に前記端
末への電力供給を再開した回数が所定回数に達した場
合、前記本体と前記端末とが一旦脱着されるまで前記端
末への電力供給を停止する構成がよい。
【0018】また、前記一次電流値が過電流であるか否
かの判断を所定時間もしくは所定回数連続して行い、そ
のいずれにおいても前記一次電流値が過電流であると判
断された場合にのみ前記端末への電力供給を停止する構
成としてもよい。
【0019】さらに、前記本体において前記端末からの
信号を所定時間受信できない場合、前記端末への電力供
給を停止する構成にするとよい。また、前記端末におい
て前記本体からの信号を所定時間受信できない場合、前
記端末における動作状態の変更を禁止する構成としても
よい。
【0020】加えて、前記本体は前記端末への電力供給
を制御するための給電制御回路を複数系統有する構成と
すればよい。また、前記端末が前記本体から取り外され
ている状態においても、前記本体は前記一次電流値が過
電流であるか否かを判断して前記端末への電力供給を制
御する構成にするとよい。さらに、前記端末への給電動
作が異常停止されていることを報知する手段を有する構
成とすればよい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る電力及び信号伝達装
置を冷凍冷蔵庫に適用した場合を例に挙げて説明する。
まず、図1は本発明に係る電力及び信号伝達装置を搭載
した冷凍冷蔵庫の上部を斜め前方から俯瞰した概略斜視
図である。本体1は冷蔵室あるいは冷凍室といった区画
に分かれており、各区画の前面には開閉可能な扉2を備
え付けている。ここで、図中の(a)は扉2を閉じた状
態、(b)は扉2を開けた状態を表している。
【0022】本体1には冷凍冷蔵庫の動作を制御するた
めの制御部3を設けている。この制御部3はコンプレッ
サや庫内ファンモータ等(いずれも図示せず)の動作を
制御することにより、冷蔵室及び冷凍室の温度制御等を
行うものである。また、詳細は後述するが、扉2への給
電動作及び扉2との信号伝達に関する制御も併せて行う
ものである。
【0023】一方、扉2の前面には使用者が操作しやす
い高さに情報表示・入力装置4を設けている。この情報
表示・入力装置4は情報表示部4aと情報入力部4bと
から成る。情報表示部4aには本体1側から得た情報、
例えば、庫内の温度や湿度、本体1内に設けた冷水機の
残水量や自動製氷機の氷量、及び庫内の食品種類や保存
期間を表示することができる。一方、情報入力部4bを
操作することにより、使用者は庫内温度の目標値設定や
留守モードの設定といった本体1側に対する制御を、扉
2を開けることなく行うことができる。
【0024】また、本実施形態における冷凍冷蔵庫にお
いては、本体1から扉2への電力供給、及び本体1と扉
2との信号伝達を非接触で実現する手段として、給電部
10及び受電部20を有している。給電部10は本体1
に設けた突出部材5の下面に配設しており、受電部20
は給電部10に相対するよう扉2の上面に配設してい
る。ここで、突出部5の下面は扉2の上面とわずかな隙
間を保って対向する構造となっている。これにより、給
電部10と受電部20との間にもわずかな隙間が保たれ
ている。なお、給電部10と受電部20の配置について
は、図中に示した位置に限るものではなく、扉2を閉じ
た時に給電部10と受電部20とが相対する位置であれ
ば、任意の位置に取り付けることが可能である。
【0025】給電部10はリード線6によって制御部3
と接続されており、給電部10と制御部3との電力及び
信号の伝達は有線によって行う。一方、受電部20はリ
ード線7によって情報表示・入力装置4と接続されてお
り、受電部20と情報表示・入力装置4との電力及び信
号の伝達についても有線によって行う。なお、図中
(b)に示したドアスイッチ8は、扉2の開閉状態を検
知するものである。このドアスイッチ8の動作について
は後述することとする。
【0026】次に、給電部10及び受電部20の内部構
成及び動作について、図2を用いて説明する。図2は本
発明に係る電力及び信号伝達装置の一構成例を示すブロ
ック図である。本実施形態においては、本体1と扉2と
の信号伝達手段として光通信を採用した構成を示す。給
電側である本体1に設けた給電部10は、給電発振部1
1、第1コイル12、第1発光部13、及び第1受光部
14を有している。
【0027】制御部3は給電部10に接続されており、
商用電源からの交流を整流して給電発振部11への電力
供給を行い、給電発振部11の発振動作を制御すること
で受電側である扉2への電力供給を行う。また、制御部
3は第1発光部13及び第1受光部14を制御して扉2
との間で光信号の送受信を行う。さらに、制御部3には
給電発振部へ供給される一次電流値を検知する一次電流
検知部31を設けている。なお、制御部3には給電部1
0以外にドアスイッチ8が接続されている。
【0028】一方、受電側である扉2に設けた受電部2
0は、第2コイル21、定電圧部22、第2受光部2
3、及び第2発光部24を有している。情報表示・入力
装置4は受電部20に接続されており、定電圧部22か
らの出力によって駆動し情報表示等の動作を行うととも
に、第2受光部23及び第2発光部24を制御して、本
体1との間で光信号の送受信を行う。また、情報表示・
入力装置4には定電圧部22の二次電圧値を検知する二
次電圧検知部41と、定電圧部22の二次電流値を検知
する二次電流検知部42とを設けている。なお、第2コ
イル21、第2受光部23、及び第2発光部24は、給
電部10に設けた第1コイル12、第1発光部13、及
び第1受光部14と、それぞれ相対する位置に設けてい
る。
【0029】ここで、本体1から扉2への電力供給につ
いて説明する。まず、扉2を閉じた状態において、制御
部3から給電発振部11に電力を供給すると、給電発振
部11は所定の周波数で発振動作を行う。第1コイル1
2はここで発振した高周波を受けることにより本体1外
部へ交流磁束を放出する。この時、第1コイル12と第
2コイル21との間には電磁誘導結合が生じる。この現
象によって第2コイル21に誘起した交流を定電圧部2
2で整流して定電圧を得ることにより、扉2の電源とす
ることができる。情報表示・入力装置4は一定電圧が供
給されたことを検知すると、情報表示や各種操作といっ
た情報表示・入力装置4としての正常動作の制御を行
う。
【0030】次に、本体1から扉2への光信号伝達につ
いて説明する。本体1から扉2への光信号伝達は、給電
部10に設けた第1発光部13と、受電部20に設けた
第2受光部23によって行う。すなわち、第1発光部1
3が発した光エネルギーを第2受光部23によって検出
し、その光エネルギー検出の有/無をH/Lの信号と識
別することにより、本体1から扉2への光信号伝達を非
接触で行うことができる。同様に、受電部20に第2発
光部24、給電部10に第1受光部14を設けているの
で、扉2から本体1への光信号伝達についても非接触で
行うことができる。
【0031】このように、本体1から扉2への電力供
給、及び本体1と扉2との光信号伝達をいずれも非接触
で行うことにより、従来のように扉2のヒンジ部(図示
せず)を介して本体1と扉2とを直接結線する必要がな
いため、左右どちら側からでも扉2を開閉することがで
きる構造の冷凍冷蔵庫にも適用が可能である。さらに、
接触型の給電端子や通信端子といった外部に露出する部
材を必要としないので、端子表面の酸化や腐食による接
触不良の恐れがなく、防水・防汚染といった面でも有効
である。
【0032】次に、本発明に係る電力及び信号伝達装置
における給電制御の第1実施形態について説明する。図
3は本発明に係る電力及び信号伝達装置の第1実施形態
を示すフローチャートである。ここでは、本体1側のフ
ローから説明を始める。まず、扉2への電力供給を開始
するに当たり、#100において扉2が閉まっているか
否かを判断する。扉2の開閉状態はドアスイッチ8によ
って検知することができる。ここで、ドアスイッチ8に
接続された制御部3が、扉2は閉まっていると判断すれ
ば#101へ進み、閉まっていないと判断すれば扉2が
閉められるまで待機する。
【0033】こうした構成とすることで、扉2が開いて
いる状態、すなわち第1コイル12と第2コイル21と
の間に電磁誘導結合が得られない状態では、第1コイル
12への高周波発振は開始されないため、無駄な電力を
消費することがないので非常に経済的である。また、扉
2が開いた状態で第1コイル12に金属性異物を接近さ
せたとしても、前記金属性異物にショート電流が流れる
ことはないので安全である。
【0034】制御部3は#101にて給電回数カウンタ
(図示せず)のカウントnをリセット(n=0)して給
電を試みた回数のカウントを開始するとともに、#10
2にて給電発振部11に対する電力の供給を開始する。
これにより、給電部10に設けた第1コイル12から交
流磁束を放出して、扉2に対する給電動作をスタートさ
せる。この給電動作のスタートと同時に、#103では
制御部3に設けたタイマ(図示せず)のカウントtをリ
セット(t=0)して前記タイマのカウントを開始す
る。そして、#104において前記タイマのカウントt
が所定時間t1に達するまで待機状態となる。
【0035】ここで一旦、扉2側におけるフローの説明
に移る。#200において第1コイル12からの交流磁
束を第2コイル21で受けることにより受電動作がスタ
ートする。#201では第2コイル21に誘起した交流
を定電圧部22によって整流し、その出力電圧値のチェ
ックを行う。前記出力電圧値が正常ならば#202で受
電動作は正常と判断して#203に移るが、前記出力電
圧値が異常ならば#201に戻って電圧チェックを継続
する。続いて、#203では二次電圧検知部41及び二
次電流検知部42によって定電圧部22における二次電
圧値及び二次電流値の検知を行う。
【0036】情報表示・入力装置4は二次電圧検知部4
1及び二次電流検知部42で得られた二次電圧値及び二
次電流値といった情報を本体1へ伝達するために、#2
04において第2発光部24を駆動し、前記情報を光信
号として給電部10に送信する。
【0037】その後、情報表示・入力装置4は#205
にて本体1からの情報に基づく各種表示動作や、使用者
の入力データを本体1に設けた制御部3へ伝達する送信
動作といった情報表示・入力装置4としての正常動作を
行う。また、所定の期間は本体1からの情報受信もしく
は使用者の操作入力が行われるタイミングで#203〜
#205のステップを繰り返し、その時点における二次
電圧値及び二次電流値を光信号として給電部10に送信
する。
【0038】再びフローを前記本体1側に戻す。#10
4にて前記タイマのカウントが所定時間t1に達すると
フローは#105に進み、第2発光部24から送信され
た二次電圧値及び二次電流値といった光信号が第1受光
部14で受信できたか否かを判断する。なお、前述の所
定時間t1は給電動作をスタートしてから扉2に設けた
情報表示・入力装置4が動作を開始するまでに要する時
間を想定した値とする。
【0039】このように、本体1側において前記光信号
の受信確認を行うタイミングを給電動作スタートから所
定時間t1だけ遅らせることにより、扉2側の情報表示
・入力装置4が動作を開始して二次電圧値及び二次電流
値の送信を行うまでは#105以降のフローに示す過電
流判定を待機することになる。よって、信号伝達の遅れ
等により前記本体が過電流判定を誤ってしまうといった
不具合を防止することができる。
【0040】#105で扉2側から送信された二次電圧
値及び二次電流値の受信が確認された場合は#106に
進み、制御部3において二次電圧値及び二次電流値に応
じた過電流判定値の設定が行われる。この過電流判定値
とは、一次電流検知部31で検知される給電発振部11
への一次電流値が過電流であるか否かの判断に用いられ
る閾値であり、前記一次電流値が前記過電流判定値を超
える大きさである場合には過電流であると判断される。
【0041】ここで、フローの説明を一旦中断し、#1
06における二次電圧値及び二次電流値に応じた前記過
電流判定値の設定についての詳細な説明を行う。一方か
ら他方へ電磁誘導結合を利用して電力供給を行う場合に
おいて、給電側の電力と受電側の電力との間には以下の
(1)式に示す関係が成立している。また、給電側と受
電側との間に金属性異物がはさまった場合には(2)式
に示す関係となる。
【数1】
【0042】なお、上記した(1)、(2)式に含まれ
る各パラメータの意味は次の通りである。 V1:一次側給電電圧、A1:一次側給電電流 V2:二次側受電電圧、A2:二次側受電電流、K:伝
達係数 P:金属性異物にショート電流が流れることにより消費
される電力
【0043】今、一次側給電電圧V1と伝達係数Kが一
定であると仮定した上で、(2)式に示すように給電側
と受電側との間に金属性異物がはさまった場合を考え
る。この時、二次側受電電圧V2及び二次側受電電流A
2が一定ならば、すなわち給電側から受電側に対する給
電能力が低下しなければ、一次側給電電流A1の大きさ
は前記金属性異物の消費電力Pの分だけ増大する。よっ
て、一次側給電電流A1が所定の閾値(過電流判定値)
を超えた時点で過電流と判断し、前記金属性異物が異常
に発熱する前に給電動作を停止することができる。
【0044】しかし、前記金属性異物がはさまったこと
により十分な電磁誘導結合が得られずに二次側受電電圧
V2及び二次側受電電流A2が低下してしまうと、前記
金属性異物の消費電力Pが前述と同値であっても、一次
側給電電流A1はそれほど増大しないことになる。よっ
て、前記過電流判定値が固定値である場合、給電側と受
電側との間に前記金属性異物がはさまっていても一次側
給電電流A1が過電流と判断されない恐れがある。
【0045】こうした不具合を解消するためには、二次
側受電電圧V2及び二次側受電電流A2の大きさに基づ
いて、前記過電流判定値の値を設定すればよい。例え
ば、二次側受電電圧V2及び二次側受電電流A2が小さ
くなれば、前記過電流判定値も小さく設定してやればよ
い。このような設定を行うことにより、一次側給電電流
A1がそれほど増加しなくても過電流と判断できるの
で、正確な過電流判定が可能となる。
【0046】再びフローの説明に戻る。#105で二次
電圧値及び二次電流値の受信が確認された場合には#1
06に進み、制御部3によって二次電圧値及び二次電流
値の大きさに応じた前記過電流判定値の設定が行われ、
その後#108にて過電流判定が行われる。この#10
6における前記過電流判定値の設定については前述の通
りである。すなわち、扉2側における二次電圧値及び二
次電流値が小さければ前記過電流判定値も小さく設定し
てやればよい。なお、上記のように前記過電流判定値を
二次電圧値及び二次電流値に応じて設定するといった構
成は、扉2側に設けた情報表示・入力装置4の消費電力
がその動作状態により変化する場合にも有効である。
【0047】一方、#105で二次電圧値及び二次電流
値の受信が確認されない場合には#107に進み、制御
部3によって前記過電流判定値は予め決められた所定値
に設定され、続いて#108にて過電流判定が行われ
る。なお、#107における前記過電流判定値の設定が
2回目以降の場合には前回の設定値が再設定された後で
#108の過電流判定に移行する。このような構成とす
れば、たとえ#105で二次電圧値及び二次電流値の受
信が確認されない場合であっても、所定時間t1後には
必ず#108に移行するので過電流判定動作が滞ること
がない。
【0048】#108では給電発振部11に供給される
一次電流値と、#106もしくは#107にて設定した
前記過電流判定値との大小関係から、前記一次電流値が
過電流であるか否かを判断する。このように、扉2側に
おける二次電圧値及び二次電流値に基づいて前記一次電
流値が過電流であるか否かを判断することができるので
正確な過電流判定が可能となる。
【0049】#108において前記一次電流値が過電流
ではないと判断した場合は#116に移り、本体1とし
ての正常動作、すなわち扉2への電力供給及び扉2との
信号伝達を行う。また、制御部3は#116にて正常動
作を継続する一方、#117でドアスイッチ8の状態を
監視しており、扉2が開けられるまで#105に戻って
過電流の判断を継続する。#117で扉2が開けられた
ことを確認すると、#118に移って扉2への給電動作
をストップする。その後は再び#100に戻って扉2が
閉められるまで扉2への給電を待機する。
【0050】一方、#108において前記一次電流値が
過電流であると判断した場合は#109に移って扉2へ
の給電動作をストップする。これにより、第1コイル1
2と第2コイル21との間に金属性異物がはさまった場
合でも、前記金属性異物が異常に発熱する前に扉2に対
する給電動作を停止できるので、製品の安全性が確保で
きる。その後、制御部3は#110にて前記給電回数カ
ウンタのカウントnが所定回数n1に達しているか否か
を確認する。前記カウントnが所定回数n1に未達であ
れば#112に移って前記カウントnのカウントアップ
(n=n+1)を行う。
【0051】前記カウントnのカウントアップを行った
後、制御部3は#113において前記タイマのカウント
tをリセット(t=0)して前記タイマのカウントを開
始し、#114において前記タイマのカウントtが所定
時間t2に達するまで待機状態となる。そして、前記タ
イマのカウントtが所定時間t2に達すると#102に
戻って扉2への給電動作を再スタートする。なお、#1
14における待機中において、制御部3は#115にて
ドアスイッチ8の状態監視を続けており、扉2が開けら
れたことを確認すると再び#100に戻って扉2が閉め
られるまで扉2への給電を待機する。
【0052】このような構成とすれば、#108におい
て前記一次電流値が過電流であると判断して扉2への給
電動作をストップした場合であっても、所定時間t2
には自動的に給電動作の再スタートを行い、前記一次電
流値が過電流であるか否かの再チェックを行うことがで
きる。よって、一時的な通信エラーや外来ノイズ等によ
り前記一次電流値を過電流であると誤認して給電動作を
ストップしてしまった場合であっても、自動的に扉2に
対する給電動作を再スタートすることで早急に誤動作を
復旧することができる。
【0053】一方、上記したように#112〜#114
に示す一連のフローを介することで所定時間t2毎に本
体1から扉2に対する給電動作の再試行が行われたにも
拘わらず、第1コイル12と第2コイル21との間には
さまった金属性異物等が除去されずに、#108におい
て前記一次電流値が過電流であると判断され続け、#1
10において前記給電回数カウンタのカウントnが所定
回数n1に達した場合には#111に移り、安全性を重
視して給電動作の再試行は停止される。
【0054】しかし、制御部3は#111にてドアスイ
ッチ8の状態監視を続行しており、扉2が開けられたこ
とを確認すると再び#100に戻って扉2が閉められる
まで扉2への給電を待機する。このような構成とするこ
とにより、使用者が異常を復旧するために扉2を開閉す
れば、自動的に扉2に対する給電動作が再スタートされ
る。よって、異常を復旧した後に使用者が自ら給電動作
の再スタートを操作する必要がないため、非常に使い勝
手がよい。
【0055】なお、上記で説明した#108における過
電流判定動作は次のフローチャートに示す制御としても
よい。図4は#108内部における過電流判定動作の一
例を示すフローチャートである。前段の#106もしく
は#107において前記過電流判定値が設定されてフロ
ーが#108に移行されると、#108内部の#108
aでは前記タイマのカウントtをリセット(t=0)し
て前記タイマのカウントを開始する。そして、#108
bで前記一次電流値が過電流であるか否かを判断し、過
電流でないと判断した場合には#116にて本体1とし
ての正常動作を行う。
【0056】一方、前記一次電流値が過電流であると判
断した場合には#108cに進み、前記タイマのカウン
トtが所定時間t3に達するまで#108dで扉2から
の二次電圧値及び二次電流値の受信確認を続行する。#
108dで二次電圧値及び二次電流値の受信を確認した
場合には#108eに進み、二次電圧値及び二次電流値
の大きさに応じた前記過電流判定値の設定が行われる。
そして、#108bに戻り前記過電流判定値を用いて再
び過電流判定が行われる。
【0057】一方、#108dで二次電圧値及び二次電
流値の受信が確認されない場合には#108fに進み、
前記過電流判定値として前回の過電流判定値が設定され
る。そして、#108bに戻り前記過電流判定値を用い
て再び過電流判定が行われる。このように、#108c
において前記タイマのカウントtが所定時間t3に達す
るまでは#108d〜#108fに示すフローが繰り返
されるが、前記タイマのカウントtが所定時間t3に達
した場合には#109に進み、制御部3は給電発振部1
1への電力供給を停止し、扉2への給電動作はストップ
する。
【0058】このような構成とすることにより、所定時
間t3の間に連続して前記一次電流値が過電流であると
判断された場合にのみ、扉2への給電動作をストップす
ることになるので、一時的な通信エラーや外来ノイズ等
に強い製品を提供することができる。また、扉2に設け
た情報表示・入力装置4から送信される二次電圧値及び
二次電流値の受信が遅れた場合でも正確に対応すること
ができる。なお、ここでは前記タイマを用いて所定時間
3の間連続して過電流判定を行う制御を例に挙げて説
明を行ったが、回数カウンタを用いて所定回数連続して
過電流判定を行う制御としてもよい。
【0059】次に、本発明に係る電力及び信号伝達装置
における給電制御の第2実施形態について説明する。図
5は本発明に係る電力及び信号伝達装置の第2実施形態
を示すフローチャートである。本実施形態は、扉2側に
設けられた情報表示・入力装置4の消費電力がその動作
状態により予め設定されている場合に適用することがで
きる。
【0060】なお、図中に示す#120〜#124、#
130〜#135、#139〜#140、及び#210
〜#212のフローについては、図3に示した第1実施
形態の#100〜#104、#110〜#115、#1
17〜#118、及び#200〜#202のフローに各
々対応しており動作もほぼ同じである。よって、以下で
はこれらの部分についての説明を省略し、前述の第1実
施形態と異なる部分についてのみ詳細に説明を行う。
【0061】まず、扉2側のフローから説明を始める。
#212にて受電電圧が正常であると判断した場合には
#213に移り、扉2側に設けられた情報表示・入力装
置4は自身の正常動作を開始する。そして、#214に
て現在の動作状態を示す情報を給電部10へ光信号とし
て送信する。
【0062】その後も情報表示・入力装置4は本体1か
らの情報に基づく表示動作を行うとともに、使用者の入
力データを本体1に設けた制御部3へ送信することで自
身の正常動作を続行する。このような正常動作中におい
て、情報表示・入力装置4は#215にて扉2側の消費
電力が変化するような動作状態の変更操作(例えば、通
常モードと節電モードの切替動作)の有無を監視してい
る。
【0063】#215で扉2における動作状態の変更操
作が検知された場合には#216に移り、変更後の動作
状態を示す情報を給電部10へ光信号として送信する。
その後、#217では情報表示・入力装置4の動作状態
が変更される。
【0064】このように、変更後の動作状態を示す情報
を本体1側へ送信した後に、情報表示・入力装置4の動
作状態を変更する構成であれば、本体1における過電流
判定値の設定値(後述する#126にて設定)と、情報
表示・入力装置4の動作状態(すなわち扉2側の消費電
力)との対応が取れていないといった事態(通信遅れ)
を回避することができるので、本体1側における過電流
判定の精度を向上させることが可能となる。
【0065】上記したように#217における動作状態
の変更がなされた場合、もしくは#215において動作
状態の変更操作がないと判断された場合には#218に
移り、二次電圧検知部41による二次電圧値のチェック
が行われる。ここで、#219において前記二次電圧値
が規定範囲内になければ、すなわち前記二次電圧値が上
限電圧値を上回る状態(電圧オーバー)もしくは下限電
圧値を下回る状態(電圧アンダー)であれば#220に
移り、給電部10に対して電圧異常信号が送信される。
一方、#219において前記二次電圧値が規定範囲内で
あれば#213に戻り、引き続き情報表示・入力装置4
としての正常動作を続行する。
【0066】続いて、本体1側におけるフローの説明に
移る。#125において扉2の動作状態を示す前記情報
の受信が確認された場合には#126に移り、制御部3
によって扉2の動作状態に応じた前記過電流判定値の設
定が行われ、その後#128にて過電流判定が行われ
る。このように、扉2側に設けられた情報表示・入力装
置4の消費電力がその動作状態により予め設定されてい
る場合には、本体1側で扉2の動作状態を示す情報を受
信することにより扉2側の消費電力(二次電圧値×二次
電流値)を知ることができる。これにより、制御部3は
扉2側における二次電圧値及び二次電流値に基づいて前
記一次電流値が過電流であるか否かを判断することがで
きるので正確な過電流判定が可能となる。
【0067】一方、#125で扉2の動作状態を示す前
記情報の受信が確認されない場合には#127に進み、
制御部3によって前記過電流判定値は予め決められた所
定値に設定され、続いて#128にて過電流判定が行わ
れる。また、#127における前記過電流判定値の設定
が2回目以降の場合には前回の設定値が再設定された後
で#128の過電流判定に移行する。
【0068】#128において給電発振部11に供給さ
れる一次電流値が過電流であると判断された場合には#
129に移り、扉2に対する給電動作はストップされ
る。一方、#128において前記一次電流値が過電流で
はないと判断された場合には#136に移って、本体1
としての正常動作、すなわち扉2への電力供給及び扉2
との信号伝達を開始する。
【0069】#136で本体1の正常動作が開始する
と、制御部3は#137にて扉2側から送信される前記
電圧異常信号の受信確認を行う。ここで、前記電圧異常
信号を受信した場合には#138に移って、扉2への給
電動作をストップする。その後は#131にてドアスイ
ッチ8の監視を行い、扉2が開けられるまで扉2への給
電動作を待機する。一方、#137にて前記電圧異常信
号を受信しない場合には本体1としての正常動作を継続
しつつ、#139に移ってドアスイッチ8の監視を行
う。
【0070】このような構成であれば、第1コイル12
と第2コイル21との間に金属性異物がはさまって二次
電圧値が低下した場合や、扉2側に設けた情報表示・入
力装置4もしくは受電部20の故障等により二次電圧値
に変化が生じた場合であっても、本体1側で異常を知る
ことができる。よって、このような異常を検知して扉2
への給電動作を停止することができるので、製品の安全
性をより向上することができる。
【0071】本実施形態のように扉2側に設けられた情
報表示・入力装置4の消費電力がその動作状態により予
め設定されている場合には、扉2の動作状態を示す情報
を送信することで扉2側の消費電力(二次電圧値×二次
電流値)を本体1に知らせることができる。これによ
り、制御部3は扉2側における二次電圧値及び二次電流
値に基づいて前記一次電流値が過電流であるか否かを判
断することができるので正確な過電流判定が可能とな
る。よって、第1コイル12と第2コイル21との間に
金属性異物がはさまった場合でも、前記金属性異物が異
常に発熱する前に扉2に対する給電動作をストップでき
るので、製品の安全性が確保できる。
【0072】次に、本発明に係る電力及び信号伝達装置
における給電制御の第3実施形態について説明する。図
6は本発明に係る電力及び信号伝達装置の第3実施形態
を示すフローチャートである。ここでも、図3に示した
第1実施形態と異なる部分についてのみ詳細に説明を行
う。
【0073】まず、本体1側のフローから説明を始め
る。まず、扉2への電力供給を開始するに当たり、#1
50において扉2が閉まっているか否かを判断する。こ
こで、扉2は閉まっていると判断すれば#151へ進
み、閉まっていないと判断すれば扉2が閉められるまで
待機する。
【0074】制御部3は#151にて給電回数カウンタ
(図示せず)のカウントnをリセット(n=0)して給
電を試みた回数のカウントを開始するとともに、通信回
数カウンタ(図示せず)のカウントmをリセット(m=
0)して扉2との通信を試みた回数のカウントを開始す
る。そして、#152にて給電発振部11に対する電力
の供給を開始して、扉2に対する給電動作をスタートさ
せる。
【0075】なお、図中に示す#152〜#155(給
電動作)、#160〜#166(給電再開動作)、及び
#171〜#173(正常動作)のフローについては、
図3に示した第1実施形態の#102〜#105、#1
09〜#115、及び#116〜#118のフローに各
々対応しており、その動作もほぼ同様であるので詳細な
説明は割愛する。
【0076】#155で二次電圧値及び二次電流値の受
信が確認された場合には#156に進み、本体1と扉2
との通信が正常であることを示す通信OK信号を扉2に
設けた受電部20に光信号として送信する。そして、#
157では制御部3によって二次電圧値及び二次電流値
の大きさに応じた前記過電流判定値の設定が行われ、#
158では前記通信回数カウンタのカウントmがリセッ
ト(m=0)される。
【0077】#158にて前記通信回数カウンタのカウ
ントmがリセットされた後、#159では過電流判定が
行われる。なお、#159において前記一次電流値が過
電流であると判断された場合には#160に進んで、扉
2への給電動作がストップされる。一方、過電流でない
と判断された場合には#171に進んで、本体1は自身
の正常動作を継続する。
【0078】一方、#155で二次電圧値及び二次電流
値の受信が確認されない場合には#167に進み、制御
部3によって前記過電流判定値は予め決められた所定値
に設定される。なお、#167における前記過電流判定
値の設定が2回目以降の場合には前回の設定値が再設定
される。また、#168では前記通信回数カウンタのカ
ウントmがカウントアップ(m=m+1)される。その
後は#169にて過電流判定が行われる。
【0079】#169において前記一次電流値が過電流
であると判断された場合には#160に進んで、扉2へ
の給電動作がストップされる。一方、過電流でないと判
断された場合には#170に進んで、前記通信回数カウ
ンタのカウントmが所定値m 1に達しているか否かの判
断が行われる。ここで、前記通信回数カウンタのカウン
トmが所定値m1に達していれば#160に進んで、扉
2への給電動作がストップされる。一方、カウントmが
所定値m1に未達であれば#171に進んで、本体1は
自身の正常動作を継続する。
【0080】このような構成とすることにより、扉2側
の受電異常もしくは本体1と扉2との間における通信異
常等により、本体1で二次電圧値及び二次電流値の受信
が所定時間(ここでは、前記通信回数カウンタのカウン
トmが所定回数m1に達するまでの期間)確認できない
場合には、扉2への給電動作を停止することができる。
よって、第1コイル12と第2コイル21との間に金属
性異物がはさまり、本体1と扉2との間の信号伝達が遮
断された場合であっても、前記金属性異物が異常に発熱
する前に扉2への給電動作を停止することができるの
で、より製品の安全性を確保できる。
【0081】続いて、扉2側のフローについて説明を行
う。図中に示す#230〜#233(受電動作)のフロ
ーについては、図3に示した第1実施形態の#200〜
#203のフローに各々対応しており、その動作もほぼ
同様であるので詳細な説明は割愛する。
【0082】#233において二次電圧検知部41及び
二次電流検知部42により定電圧部22の二次電圧値及
び二次電流値を検知すると、情報表示・入力装置4は#
234にて送信回数カウンタ(図示せず)のカウントN
をリセット(N=0)し、本体1との通信を試みた回数
のカウントを開始する。
【0083】続いて、情報表示・入力装置4は二次電圧
検知部41及び二次電流検知部42で得られた二次電圧
値及び二次電流値といった情報を本体1へ伝達するため
に、#235において第2発光部24を駆動し、前記情
報を光信号として給電部10に送信する。またその送信
動作に伴って前記送信回数カウンタのカウントNをカウ
ントアップ(N=N+1)を行う。
【0084】その後、情報表示・入力装置4は#236
にてタイマ(図示せず)のカウントTをリセット(T=
0)し、前記タイマのカウントを開始する。このタイマ
は本体1側から送信される前記通信OK信号(前述の#
156にて送信)の受信を監視する期間を定めるもので
あり、#237における前記通信OK信号の受信確認動
作は#239において前記タイマのカウントTが所定時
間T3に達するまで継続される。
【0085】#237において所定時間T3が経過する
前に前記通信OK信号の受信が確認された場合には、#
238に進んで情報表示・入力装置4としての正常動作
を行うとともに、#233に戻って再び二次電圧値及び
二次電流値の検知が行われる。なお、ここでは図示して
いないが、フローが#238に進んだ時点で情報表示・
入力装置4における動作状態の変更が禁止されている場
合(後述する#241にて設定)には、#238でその
禁止が解除される。
【0086】一方、#239にて所定時間T3が経過し
ても前記通信OK信号の受信が確認されない場合には、
#240に進んで前記送信回数カウンタのカウントNが
所定回数N2に達したか否かを確認する。カウントNが
所定回数N2に未達である場合には#235に戻って再
度本体1側への情報送信を試みるが、カウントNが所定
回数N2に達した場合には、#241に進んで情報表示
・入力装置4の消費電力が変化するような動作状態の変
更を禁止するとともに、#233に戻って再び二次電圧
値及び二次電流値の検知が行われる。
【0087】このような構成とすることにより、本体1
と扉2との間で情報の授受が行えない場合には情報表示
・入力装置4における動作状態の変更が禁止されるた
め、その期間中には扉2側の消費電力(二次電圧値×二
次電流値)が変化することがない。よって、本体1にお
ける前記過電流判定値の設定値と、情報表示・入力装置
4の動作状態(すなわち扉2側の消費電力)との対応が
取れていないといった事態を回避することができるので
正確な過電流判定が可能となり、より製品の安全性を高
めることができる。
【0088】次に、本発明に係る電力及び信号伝達装置
の第4実施形態について説明する。なお、本実施形態は
扉2が開いている状態においても過電流判定を行う構成
である。まず、本実施形態における電力及び信号伝達装
置の構成について説明する。図7は本発明に係る電力及
び信号伝達装置の第4実施形態を示すブロック図であ
る。ここでは、図2に示した第1実施形態と異なる部分
についてのみ詳細に説明を行う。
【0089】本実施形態における電力及び信号伝達装置
では、制御部3から給電発振部11に対して直流電源を
供給するためのリード線6とは別に、発振動作のオン/
オフを制御するためのリード線61を設けている。ま
た、制御部3には異常報知装置9を接続している。な
お、異常報知装置9はブザーやランプなどにより構成す
るとよい。
【0090】このように、扉2への給電動作を制御する
ための給電制御回路を複数系統(ここでは、リード線6
による電力供給系統と、リード線61による発振制御系
統)設けることで、扉2への給電制御を多段階で行うこ
とができる。すなわち、給電発振部11に対して直流電
源は供給されているが発振動作がオフとなっている状態
(以下、この状態を「給電停止状態」と呼ぶ)、もしく
は給電発振部11に対して直流電源が供給されておらず
発振動作もオフとなっている状態(以下、この状態を
「給電禁止状態」と呼ぶ)のいずれかの状態とすれば、
扉2への給電動作を停止させることができる。なお、扉
2への給電動作を開始するためには、給電発振部11に
対して直流電源を供給するとともに発振動作をオンとし
てやればよい。
【0091】このような構成とすることにより、扉2へ
の給電動作を停止するために制御部3が給電発振部11
に対する電力供給の停止を指示しているにも拘わらず、
給電発振部11やリード線6等の異常により給電発振部
11が引き続き発振動作を行っている(すなわち、給電
発振部11への電力供給が継続されている)ことを検知
した場合には、別系統の制御(ここではリード線61に
よる発振制御系統)でその発振を停止させることができ
るので、さらに製品の安全性を向上させることできる。
【0092】続いて、本実施形態における給電制御につ
いて説明する。図8は本発明に係る電力及び信号伝達装
置の第4実施形態を示すフローチャートである。図中に
示す#100〜#102(また、図示しないが#102
以降のフロー)については図3に示した第1実施形態の
フローと同様であるので詳細な説明は割愛し、第1実施
形態と異なる部分についてのみ詳細に説明を行う。な
お、#102で扉2への給電動作がスタートされるまで
本体1は前述の「給電停止状態」となっている。
【0093】#100において扉2が閉まっていないと
判断された場合には#180に移り、制御部3によって
前記過電流判定値の設定が行われる。この前記過電流判
定値の設定については扉2が開いている場合の過電流判
定にのみ使用される所定値を予め設定しておけばよい。
ここで、扉2が開いている状態では給電発振部11もし
くはリード線6に異常がない限り給電発振部11に電流
が流れることはないので、前記過電流判定値は0mA以
上とすればよいが、電流検知精度や外来ノイズ等の影響
を考慮して例えば30mAといった値に設定することが
望ましい。
【0094】#180において前記過電流判定値の設定
が行われると#181に進み、前記一次電流値が過電流
であるか否かの判断が行われる。ここで、前記一次電流
値が過電流ではないと判断された場合には#100に戻
り、再び扉2の開閉状態が監視される。
【0095】一方、本体1が「給電停止状態」であるに
も拘わらず、給電発振部11やリード線6等の異常によ
り給電発振部11が引き続き発振動作を行っており、前
記一次電流値が過電流であると判断された場合には#1
82に進み、扉2への給電動作がストップされる。ここ
では、給電発振部11に対する直流電源の供給停止だけ
でなく、給電発振部11の発振動作をオフとする制御が
行われることにより、本体1は「給電禁止状態」となっ
ている。
【0096】このように扉2が開いている状態でも過電
流判定を行う構成とすることにより、給電発振部11や
リード線6等の異常により、給電発振部11が異常発振
をしているか否かを検知することができる。特に、本実
施形態のように本体1側において複数系統の給電制御回
路を有する構成であれば、給電発振部11の異常発振を
検知した場合、給電発振部11の動作を別系統により停
止させることができる。
【0097】よって、扉2が開いている状態、すなわち
第1コイル12と第2コイル21との間で電磁誘導結合
が得られない状態では、第1コイル12への高周波発振
を確実に停止させることができるので、扉2が開いた状
態で第1コイル12に金属性異物を接近させたとして
も、前記金属性異物にショート電流が流れることはない
ので安全である。
【0098】さらに、本実施形態においては#182に
て扉2への給電動作が停止された後、#183にて異常
報知装置9を駆動し、使用者に対して給電動作が異常停
止していることを知らせる構成としている。このような
構成とすることにより、給電異常が発生しても、使用者
は直ちにその異常に気付くことができる。よって、前記
異常を取り除くための復旧作業を迅速に行うことができ
る。
【0099】なお、上記した各実施形態においては本体
1と扉2との間における信号伝達手段として光通信を採
用した構成を例示したが、前記信号伝達手段はこれに限
られるものではなく、電波や電磁波といった他の非接触
通信手段に代替してもよい。また、上記した各実施形態
においては本発明に係る電力及び信号伝達装置を冷凍冷
蔵庫に適用した例を挙げて説明を行ったが、本発明は冷
凍冷蔵庫への適用に限定されるものではなく、本体とそ
れに脱着可能な端末など他の形態への適用も可能であ
る。
【0100】
【発明の効果】本発明に係る電力及び信号伝達装置にお
いては、受電側である端末に設けた二次電圧検知部と二
次電流検知部とで得た情報を前記端末から給電側である
本体に伝達し、前記本体は前記情報に基づいて前記本体
に設けた給電発振部へ供給される一次電流値が過電流で
あるか否かを判断して前記端末への電力供給を制御する
構成としている。
【0101】このような構成とすれば、前記本体から前
記端末への給電効率が低下して前記端末側の二次電圧値
及び二次電流値が低下した場合であっても、前記本体側
の一次電流値が過電流であるか否かを判断するための閾
値である過電流判定値を低く設定することができるので
正確な過電流判定が可能となる。よって、前記本体に設
けた第1コイルと前記端末に設けた第2コイルとの間に
金属性異物がはさまった場合でも、前記金属性異物が異
常に発熱する前に前記端末に対する給電動作を停止でき
るので、製品の安全性が確保できる。
【0102】また、前記端末の消費電力がその動作状態
により予め設定されている電力及び信号伝達装置におい
ては、前記端末の動作状態を示す情報を前記本体に伝達
することで、前記本体は前記情報に基づいて前記一次電
流値が過電流であるか否かを判断して前記端末への電力
供給を制御する構成とすればよい。
【0103】このような構成とすることにより、前記端
末の動作状態を示す情報を送信することで前記端末の消
費電力(二次電圧値×二次電流値)を前記本体に知らせ
ることができる。これにより、前記端末の消費電力がそ
の動作状態に応じて変化する場合であっても正確な過電
流判定が可能となる。よって、第1コイルと第2コイル
との間に金属性異物がはさまった場合でも、前記金属性
異物が異常に発熱する前に前記端末に対する給電動作を
停止できるので、製品の安全性が確保できる。
【0104】なお、上記構成の電力及び信号伝達装置に
おいて、前記端末の動作状態を変更する際には、前記端
末の動作状態を変更する前に、変更後の動作状態を示す
情報を前記本体に伝達するようにするとよい。このよう
な構成とすることにより、前記本体における過電流判定
値の設定値と、前記扉側の動作状態(すなわち前記扉側
の消費電力)との対応が取れていないといった事態(通
信遅れ)を回避することができ、正確な過電流判定が可
能となる。よって、第1コイルと第2コイルとの間に金
属性異物がはさまった場合でも、前記金属性異物が異常
に発熱する前に扉2に対する給電動作をストップできる
ので、製品の安全性が確保できる。
【0105】さらに、前記二次電圧値が上限電圧値を上
回った場合もしくは下限電圧値を下回った場合には、前
記二次電圧値が異常であることを示す情報を前記端末か
ら前記本体に伝達することで、前記本体はこの情報に基
づいて前記端末への電力供給を制御する構成にしてもよ
い。
【0106】このような構成であれば、第1コイルと第
2コイルとの間に金属性異物がはさまって前記二次電圧
値が低下した場合や、前記端末の故障等により前記二次
電圧値に変化が生じた場合であっても、前記本体側で異
常を知ることができる。よって、このような異常を検知
して前記端末への給電動作を停止することができるの
で、製品の安全性をより向上することができる。
【0107】また、前記一次電流値が過電流であるか否
かの判断については、前記本体から前記端末への電力供
給を開始してから所定時間待機した後に行う構成にする
とよい。このような構成とすることにより、前記本体か
ら電力供給を受けた前記端末が正常動作を開始して二次
電圧値及び二次電流値、もしくは自身の動作状態を前記
本体に対して送信するまでは前記本体側における過電流
判定を待機する形となる。よって、信号伝達の遅れ等に
より前記本体が過電流判定を誤ってしまうといった不具
合を防止することができる。
【0108】さらに、前記本体から前記端末への電力供
給を開始してから所定時間が経過したにも拘わらず、前
記本体において前記端末からの情報を受信できない場合
には、前記一次電流値が過電流であるか否かを判断する
際の閾値となる過電流判定値として予め設定された所定
値を用いる構成とすればよい。
【0109】このような構成とすれば、たとえ前記端末
の二次電圧値及び二次電流値、もしくは前記端末の動作
状態といった情報が前記本体側で受信されない場合であ
っても、所定時間後には必ず過電流判定を行うことがで
きる。よって、第1コイルと第2コイルとの間に金属性
異物がはさまり、前記本体と前記端末との間の信号伝達
が遮断された場合であっても、前記金属性異物が異常に
発熱する前に前記端末への給電動作を停止することがで
きるので、より製品の安全性を確保できる。
【0110】また、前記一次電流値が過電流であると判
断した場合、前記端末への電力供給を所定時間停止後、
再度電力供給を再開して前記一次電流値が過電流である
か否かの再判断を行う構成にするとよい。このような構
成とすることにより、一時的な通信エラーや外来ノイズ
等により前記一次電流値を過電流であると誤認して前記
端末への電力供給を停止してしまった場合には、自動的
に前記端末に対する電力供給を再開するので早急に誤動
作を復旧することが可能であり、非常に使い勝手の良い
製品を提供することができる。
【0111】上記構成の電力及び信号伝達装置におい
て、前記一次電流値が過電流であると判断された後に前
記端末への電力供給を再開した回数が所定回数に達した
場合には、前記本体と前記端末とが一旦脱着されるまで
前記端末への電力供給を停止する構成にするとよい。こ
のような構成とすることにより、高い安全性が確保され
る一方、使用者が異常を復旧するために前記本体から前
記端末を一旦はずしてその後再セットすれば、自動的に
前記端末に対する給電動作が再開されることになる。よ
って、異常を復旧した後に使用者が自ら給電動作の再開
を操作する必要がないため、非常に使い勝手がよい製品
を提供することができる。
【0112】さらに、前記一次電流値が過電流であるか
否かの判断については、所定時間もしくは所定回数連続
して判断動作を行い、そのいずれにおいても前記一次電
流値が過電流であると判断された場合にのみ前記端末へ
の電力供給を停止する構成にするとよい。このような構
成とすることにより、一時的な通信エラーや外来ノイズ
等に強い製品を提供することができる。また、前記本体
側において前記端末から送信される二次電圧値及び二次
電流値の受信が遅れた場合でも正確に対応することが可
能となる。
【0113】また、前記本体において前記端末からの信
号を所定時間受信できない場合、前記端末への電力供給
を停止する構成にするとよい。このような構成とするこ
とにより、第1コイルと第2コイルとの間に金属性異物
がはさまり、前記本体と前記端末との間の信号伝達が遮
断された場合であっても、前記金属性異物が異常に発熱
する前に前記端末への給電動作を停止することができる
ので、より製品の安全性を確保できる。
【0114】さらに、前記端末において前記本体からの
信号を所定時間受信できない場合、前記端末における動
作状態の変更を禁止する構成としてもよい。このような
構成とすれば、前記本体と前記端末との間で情報の授受
が行えない場合には前記端末における動作状態の変更が
禁止されるため、その期間中には前記端末側の消費電力
が変化することはない。よって、前記本体における前記
過電流判定値の設定値と、前記端末の動作状態との対応
が取れていないといった事態を回避することができるの
で正確な過電流判定が可能となり、より製品の安全性を
高めることができる。
【0115】加えて、前記本体は前記端末への電力供給
を制御するための給電制御回路を複数系統有する構成と
すればよい。このような構成とすることにより、前記端
末への給電制御を多段階で行うことができる。よって、
前記給電制御回路の1系統が異常であり、前記端末に対
する給電動作の停止が指示されているにも拘わらず、前
記給電発振部が引き続き発振動作を行っていることを検
知した場合には、別系統の制御でその発振を停止させる
ことができるので、さらに製品の安全性を向上させるこ
とできる。
【0116】また、前記端末が前記本体から取り外され
ている状態においても、前記本体は前記一次電流値が過
電流であるか否かを判断して前記端末への電力供給を制
御する構成にするとよい。このような構成とすることに
より、前記本体に設けた前記給電発振部が異常発振をし
ているか否かを検知することができる。特に、上記構成
のように前記本体が複数系統の給電制御回路を有する構
成であれば、前記給電発振部の異常発振を検知した場
合、前記給電発振部の動作を別系統により停止させるこ
とができるので、前記本体から前記端末が取り外された
状態で第1コイルに金属性異物を接近させたとしても、
前記金属性異物にショート電流が流れることはないので
安全である。
【0117】さらに、前記端末への給電動作が異常停止
されていることを報知する手段を有する構成とすればよ
い。このような構成とすることにより、給電異常が発生
しても、使用者は直ちにその異常に気付くことができ
る。よって、前記異常を取り除くための復旧作業を迅速
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電力及び信号伝達装置を搭載し
た冷凍冷蔵庫の上部を斜め前方から俯瞰した概略斜視図
である。
【図2】 本発明に係る電力及び信号伝達装置の一構成
例を示すブロック図である。
【図3】 本発明に係る電力及び信号伝達装置の第1実
施形態を示すフローチャートである。
【図4】 #108内部における過電流判定動作の一例
を示すフローチャートである。
【図5】 本発明に係る電力及び信号伝達装置の第2実
施形態を示すフローチャートである。
【図6】 本発明に係る電力及び信号伝達装置の第3実
施形態を示すフローチャートである。
【図7】 本発明に係る電力及び信号伝達装置の第4実
施形態を示すブロック図である。
【図8】 本発明に係る電力及び信号伝達装置の第4実
施形態を示すフローチャートである。
【図9】 従来の非接触による電力及び信号伝達システ
ムの一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 本体 2 扉 3 制御部 31 一次電流検知部 4 情報表示・入力装置 41 二次電圧検知部 42 二次電流検知部 8 ドアスイッチ 9 異常報知装置 10 給電部 11 給電発振部 12 第1コイル 20 受電部 21 第2コイル 22 定電圧部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用電源から電力供給を受ける給電発振部
    と、前記給電発振部に接続された第1コイルとを有する
    本体と、 第1コイルと電磁誘導結合する第2コイルと、第2コイ
    ルに生じる誘起交流を整流する定電圧部とを有し、前記
    本体から非接触で電力供給を受ける端末とから成り、 前記本体に前記給電発振部へ供給される一次電流値を検
    知する一次電流検知部を設けることで、前記一次電流値
    に応じて前記端末への電力供給を制御するとともに、前
    記本体及び前記端末に各々設けた信号伝達手段を介する
    ことで、前記本体と前記端末との間で信号の授受を行う
    電力及び信号伝達装置において、 前記端末に前記定電圧部の二次電圧値を検知する二次電
    圧検知部と、前記定電圧部の二次電流値を検知する二次
    電流検知部とを設け、前記二次電圧検知部及び前記二次
    電流検知部で得られた情報を前記信号伝達手段を介して
    前記端末から前記本体に伝達することで、前記本体はこ
    の情報に基づいて前記一次電流値が過電流であるか否か
    を判断して前記端末への電力供給を制御することを特徴
    とする電力及び信号伝達装置。
  2. 【請求項2】前記端末の消費電力がその動作状態により
    予め設定されている電力及び信号伝達装置において、前
    記端末の動作状態を示す情報を前記端末から前記本体に
    伝達することで、前記本体はこの情報に基づいて前記一
    次電流値が過電流であるか否かを判断して前記端末への
    電力供給を制御することを特徴とする請求項1に記載の
    電力及び信号伝達装置。
  3. 【請求項3】前記端末の動作状態を変更する際には、前
    記端末の動作状態を変更する前に、変更後の動作状態を
    示す情報を前記端末から前記本体に伝達することを特徴
    とする請求項2に記載の電力及び信号伝達装置。
  4. 【請求項4】前記二次電圧値が上限電圧値を上回った場
    合もしくは下限電圧値を下回った場合には、前記二次電
    圧値が異常であることを示す情報を前記端末から前記本
    体に伝達することで、前記本体はこの情報に基づいて前
    記端末への電力供給を制御することを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれかに記載の電力及び信号伝達装
    置。
  5. 【請求項5】前記一次電流値が過電流であるか否かの判
    断は、前記本体から前記端末への電力供給を開始してか
    ら所定時間待機した後に行うことを特徴とする請求項1
    〜請求項4のいずれかに記載の電力及び信号伝達装置。
  6. 【請求項6】前記本体から前記端末への電力供給を開始
    してから所定時間が経過したにも拘わらず、前記本体に
    おいて前記端末からの情報を受信できない場合には、前
    記一次電流値が過電流であるか否かを判断する際の閾値
    となる過電流判定値として予め設定された所定値を用い
    ることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載の電力及び信号伝達装置。
  7. 【請求項7】前記一次電流値が過電流であると判断され
    た場合、前記端末への電力供給を所定時間停止後、再度
    電力供給を再開して前記一次電流値が過電流であるか否
    かの再判断を行うことを特徴とする請求項1〜請求項6
    のいずれかに記載の電力及び信号伝達装置。
  8. 【請求項8】前記一次電流値が過電流であると判断され
    た後に前記端末への電力供給を再開した回数が所定回数
    に達した場合、前記本体と前記端末とが一旦脱着される
    まで前記端末への電力供給を停止することを特徴とする
    請求項7に記載の電力及び信号伝達装置。
  9. 【請求項9】前記一次電流値が過電流であるか否かの判
    断を所定時間もしくは所定回数連続して行い、そのいず
    れにおいても前記一次電流値が過電流であると判断され
    た場合にのみ前記端末への電力供給を停止することを特
    徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の電力及
    び信号伝達装置。
  10. 【請求項10】前記本体において前記端末からの信号を
    所定時間受信できない場合、前記端末への電力供給を停
    止することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか
    に記載の電力及び信号伝達装置。
  11. 【請求項11】前記端末において前記本体からの信号を
    所定時間受信できない場合、前記端末における動作状態
    の変更を禁止することを特徴とする請求項1〜請求項1
    0のいずれかに記載の電力及び信号伝達装置。
  12. 【請求項12】前記本体は前記端末への電力供給を制御
    するための給電制御回路を複数系統有することを特徴と
    する請求項1〜請求項11のいずれかに記載の電力及び
    信号伝達装置。
  13. 【請求項13】前記端末が前記本体から取り外されてい
    る状態においても、前記本体は前記一次電流値が過電流
    であるか否かを判断して前記端末への電力供給を制御す
    ることを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに
    記載の電力及び信号伝達装置。
  14. 【請求項14】前記端末への給電動作が異常停止されて
    いることを報知する手段を有することを特徴とする請求
    項1〜請求項13のいずれかに記載の電力及び信号伝達
    装置。
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