JP5983600B2 - 送電装置及び受電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、非接触電力伝送を行う送電装置、及び受電装置に関する。
電磁誘導などを利用して接点端子がなくても電力の伝送を可能にする非接触電力伝送(無接点電力伝送)に関する技術が知られている。
例えば特許文献1は、携帯電話などの携帯端末を非接触で充電するための、電磁誘導を用いた技術に関するものであり、そこには、一次コイルを搭載した送電装置と二次コイルを搭載した受電装置の間で行う非接触電力伝送のことが記載されている。ここで、電磁誘導を用いた非接触電力伝送では、電力の伝送距離が数mm程度の範囲に限られており、伝送効率を保つためにはコイル間の位置あわせを正確に行う必要がある。
一方で、特許文献2に記載されているような磁気共鳴現象を利用した非接触電力伝送方式(以下、磁気共鳴方式と呼ぶ)が近年大きく注目されている。磁気共鳴方式は、一次コイルと二次コイルとの間の距離やコイル間の位置のずれが、電磁誘導の場合に比べて大きくなっても、電磁誘導の場合程には伝送効率が低下しないという利点がある。このため、磁気共鳴方式を用いれば、1つの一次コイルを搭載した1台の充電台(送電装置)から、二次コイルを搭載した複数の携帯端末(受電装置)に、電力を同時に伝送することが原理的に可能である。
特開2006−60909号公報 特開2010−63245号公報
特許文献1及び2等に記載されているような非接触の電力伝送システムでは、より大容量の電力をより遠方の受電装置へと伝送することが可能となればなる程、利便性が向上し、その用途も広がり得る。
しかしながら、非接触(無線)で電力伝送を行う時は、ケーブルを介して有線で電力伝送を行う時と異なり、送電装置と受電装置との間における電力の伝送に関する状態は一定であるとは限らず、送電装置と受電装置の位置関係(距離)や、送電装置と受電装置との間に障害物等が存在することにより伝送の状態が変化し得る。この伝送状態の変化によって、送電装置側で判定する、受電装置の認識可/否の状態が短時間で繰り返し切り替わる状況、又は受電装置側で判定する、送電装置からの受電が可能かどうかの状態が短時間で繰り返し切り替わる状況が起こり得る。
このような場合、送電装置と受電装置それぞれにおいて管理されている電力の伝送状態を表す情報が、送電装置と受電装置間で一致しない、送電装置における送電制御と実際の送電状態の間で不整合が発生する、受電装置における受電制御と実際の受電状態の間で不整合が発生する等の問題が生じうる。そのため、非接触電力伝送時に、これらの問題を解消することが課題として求められる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、電力伝送制御を表す情報と実際の電力伝送の状態が整合した、安定した電力伝送が可能な、送電装置、及び受電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る送電装置は、
非接触で受電装置に電力を送電する送電部と、
前記送電部から送電した電力を受電可能な状態となった前記受電装置が、予め定めた時間以内に、受電不能な状態と受電可能な状態との間で状態変化する回数を計数する状態変化回数計数部と、
前記状態変化回数計数部が計数した前記状態変化する回数が所定値以上であるかどうかを判定する状態変化回数判定部と、
前記状態変化回数判定部により、前記状態変化する回数が前記所定値以上であると判定された場合には、前記送電する送電パワーを増大する制御、前記送電部の共振周波数を変更する制御、及び前記送電を停止する制御のいずれか1の制御を行う送電制御部と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の第2の観点に係る受電装置は、
送電装置が送電する電力を非接触で受電する受電部と、
前記受電部による受電が可能な状態となった電力を送電する前記送電装置からの電力伝送の受電状態が、予め定めた時間内に受電不能な状態と受電可能な状態との間で状態変化する回数を計数する状態変化回数計数部と、
前記状態変化回数計数部が計数した前記状態変化する回数が所定値以上であるかどうかを判定する状態変化回数判定部と、
前記状態変化回数判定部により、前記状態変化する回数が前記所定値以上であると判定された場合には、前記受電を停止する制御を行う受電制御部と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の第3の観点に係る受電装置は、
送電装置が送電する電力を非接触で受電する受電部と、
前記受電部による受電が可能な状態となった電力を送電する前記送電装置からの電力伝送の受電状態が、予め定めた時間内に受電不能な状態と受電可能な状態との間で状態変化する回数を計数する状態変化回数計数部と、
前記状態変化回数計数部が計数した前記状態変化する回数が所定値以上であるかどうかを判定する状態変化回数判定部と、
前記状態変化回数判定部により、前記状態変化する回数が前記所定値以上であると判定された場合には、前記送電装置の送電パワーを増大する制御、前記送電装置の送電回路の共振周波数を変更する制御、及び前記送電装置の送電を停止する制御、のうち少なくともいずれか1つを前記送電装置が実行するように指示する制御コマンドを、前記送電装置に送信する制御を行う前記受電制御部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、電力伝送制御を表す情報と実際の電力伝送の状態が整合している、安定した電力伝送を行うことができる。
本発明の実施形態1に係る非接触電力伝送システムの構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る送電装置の機能を説明するための機能ブロック図である。 実施形態1に係る受電装置の機能を説明するための機能ブロック図である。 実施形態1に係る受電装置情報管理処理手順を示すフローチャートである。 実施形態1に係る送電処理手順を示すフローチャートである。 実施形態1に係る受電装置情報管理テーブルを示す図である。 本発明の実施形態2に係る受電装置情報管理処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る送電装置情報管理処理手順を示すフローチャートである。 実施形態3に係る受電処理手順を示すフローチャートである。 実施形態3に係る送電装置情報管理テーブルを示す図である。 本発明の実施形態4に係る送電装置情報管理処理手順を示すフローチャートである。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1について図1、2、4、5、6を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る非接触電力伝送システム1は、図1に示すように、送電装置2と受電装置3から構成される。送電装置2は一次コイル20を備え、受電装置3は二次コイル30を備える。なお、図1では2台の受電装置3を図示しているが、送電装置2から送電される電力を受電する受電装置3の台数は何台であってもよい。
本システム1は電力伝送方式を限定するものではなく、背景技術において説明した電磁誘導方式や磁気共鳴方式、及びその他の非接触電力伝送の方式である電界共鳴方式や電波放射方式等のいずれの方式に対しても適用可能なシステムである。
送電装置2の内部構成について図2を用いて詳細に説明する。送電装置2は、屋内等に据え置かれる充電装置である。
送電装置2は、一次コイル20を介して、受電装置3に対して、非接触で電力を送電する機能を有する。
送電装置2は一次コイル20を含む送電部21と、データ通信部22と、電源部23と、記憶部24と、表示部25と、制御部26から構成される。
送電部21は共振回路と発振回路とマッチング回路を有している(図示せず)。
共振回路は主に一次コイル20とコンデンサから構成されており、一次コイル20のインダクタンスLとコンデンサの静電容量Cにより共振周波数が定まる。なお、共振回路は一次コイル20以外のコイルを有する構成でも良い。
マッチング回路は可変コイル又は可変コンデンサを有し、制御部26の送電条件調整部264(後述)が、送電装置2と受電装置3の位置関係(距離)に応じて、伝送効率が最大になるように算出した共振周波数の情報に基づいて、送電部21全体のインダクタンスL又は静電容量Cの調整を行う回路である。
発振回路は、電源部23から入力された直流電圧を、共振回路とマッチング回路により定まる共振周波数の交流電圧に変換する。すなわち、共振周波数の交流電圧で一次コイル20を発振させる。
データ通信部22は、無線通信機能を有し、受電装置3との間で電力伝送制御を行うための制御コマンド等のデータの送受信を行う。データの送受信は片方向通信、双方向通信のどちらでも良い。なお、データ通信部22は、受電装置3とデータの送受信を行い、後述するように、受電装置3を特定するための識別情報を取得するので、識別情報取得部22ということもできる。
電源部23は、送電部21が非接触で送電するための電力を供給する直流電源である。
記憶部24は、ROM(Read Only Memory)や、フラッシュメモリ等の不揮発性半導体メモリ、あるいはRAM(Random Access Memory)等の揮発性半導体メモリから構成される。記憶部24は、送電装置2を制御するプログラムやデータを記憶する。
また、記憶部24は、送電装置2により検出された受電装置3に関する情報を管理するための受電装置情報管理テーブル240を記憶する。
受電装置情報管理テーブル240は、図6に示すように、受電装置ID500と、タイマ状態501と、検出回数502との関係を示す。受電装置ID500は、送電装置2が検出した受電装置3を特定するための識別情報を示す。タイマ状態501は、送電装置2が受電装置ID500毎に管理しているタイマの状態を表す情報であり、タイマは送電装置2による受電装置3の初めの検出を受けて起動される。検出回数502は、送電装置2が各受電装置ID500の受電装置3を検出した回数を表す情報である。
受電装置情報管理テーブル240によって、送電装置2が受電装置3を検出してから電力伝送を行っている間、一定時間内に受電装置3の認識・未認識の繰り返し動作が何回発生したかを表す回数情報を管理することが可能となる。
表示部25は、現在の充電状況に関する情報を利用者に対して通知する。例えばLEDの点灯や点滅により充電状況を表示することが考えられる。あるいは液晶パネルや有機ELパネルを用いて、文字列や画像を表示することで充電状況を表示しても良い。あるいは他の方法で充電状況を示す情報を利用者に対して提供してもよい。
制御部26は、タイマ管理制御部260と、受電装置発見離脱検出部261と、受電装置情報管理制御部262と、送電制御部263と、送電条件調整部264と、表示制御部265と、検出回数判定部266と、データ通信制御部267と、タイマ268とを備える。
タイマ管理制御部260は、タイマ268の制御、及び管理を行う。
受電装置発見離脱検出部261は送電装置2に受電装置3が電力を受電できる距離に接近したことや、電力を受電できる距離から離脱したことを検出し、受電可能な範囲に接近した受電装置3があるかどうかの判定を行う。つまり、未認識の状態から認識の状態となった受電装置3の有無の判定を行う。判定結果は、受電装置情報管理制御部262に受電装置3の検出として出力される。具体的な検出方法としては、例えば受電装置3の二次コイル30が近づいたり離れたりすることで磁界が変化し、これに伴って変化するインピーダンスを検出することで機器の接近、離脱を検知する方法や、データ通信制御部267(後述)が、受電装置3と電力伝送制御のための制御コマンドの送受信を行い、受信した情報に基づいて受信装置3が接近、離脱したことを検出する方法が考えられる。受信装置3を検出する方法は上記方法に限られず、他の方法で受電装置3の接近や離脱を検出しても良い。なお、受電装置発見離脱検出部261は、受電装置3が、受電不能な状態と受電可能な状態との間で状態変化する回数を計数するので、状態変化回数計数部(261)と言うこともできる。
受電装置情報管理制御部262はデータ通信部22で受信した受電装置3からの情報、及び受電装置発見離脱検出部261からの受電装置3の検出結果に基づき、記憶部24に記憶されている受電装置情報管理テーブル240の追加・更新、及び管理を行う。
送電制御部263は後述する送電条件調整部264の出力、及び検出回数判定部266の判定結果に基づき、送電部21の発振回路に対する制御を行う機能を有し、電力電送のオン/オフや送電パワーの調整を実施する。
送電条件調整部264は、共振周波数や送電パワー等の送電条件を導出し、送電部21に対して共振周波数を示す信号を出力し、送電制御部263に対して、送電パワーを示す信号を出力する。送電部21のマッチング回路は、入力された共振周波数の情報に基づいて、インダクタンスL及び静電容量Cの調整を行う。
表示制御部265は、表示部25を制御する機能を有し、充電状況等を表示する表示制御を行う。
検出回数判定部266は、タイマ268による一定時間の計測が満了したという結果を受けて、記憶部24から、受電装置情報管理テーブル240内に保持する受電装置3の検出回数を読み出して、一定時間内の検出回数が規定回数(N回)以上であるかどうかの判定を行い、判定結果を送電制御部263に出力する。なお、検出回数判定部266は、受電装置3を検出できない状態、すなわち受電不能な状態と、受電装置3を検出できる状態、すなわち受電可能な状態との間で状態変化する回数に関する判定を行うので状態変化回数判定部266と言うこともできる。
データ通信制御部267はデータ通信部22のデータ通信制御を行う。
次に、以上のように構成された非接触電力伝送システム1による電力伝送機能の動作を、図2、4、5を参照して説明する。
送電装置2の電源部23に電源が投入されると、制御部26の受電装置発見離脱検出部261が受電装置3の接近を監視する。受電装置発見離脱検出部261は、送電部21が出力する電力を受電することが可能な範囲内にある受信装置3を発見すると、送電部21の発振回路は共振周波数で発振し、受電装置3への電力伝送を開始する。その後は、制御部26は、出力する制御信号により、送電部21による電力伝送を制御する。この時、データ通信部22は、発見した受電装置3のデータ通信部32との間で電力伝送制御を行うための制御コマンド等のデータの送受信を行う。また、記憶部24は、制御部26が、送電部21やデータ通信部22から取得した情報に基づいて取得した受電装置3に関する情報を記憶する。
送電装置2の制御部26が実行する処理を図4、5のフローチャートを用いて詳細に説明する。図4は、受電装置情報管理処理を示すフローチャートであり、図5は、送電処理を示すフローチャートである。これらの処理は、いずれも送電装置2の電源がオンされたことにより起動され、互いに独立して並列に実行される。
まず、図4に示す受電装置情報管理処理について説明する。
ステップS400において、受電装置発見離脱検出部261は、受電装置3の検出を行うため、受電可能な範囲に接近した受電装置3があるかどうかの判定を行う。つまり、未認識の状態から認識の状態となった受電装置3の有無の判定を行う。受電装置発見離脱検出部261は、受電装置3を未検出、すなわち未認識と判定した場合(ステップS400:No)はステップS400に戻って再び受電装置3の検出を行う。一方、受電装置3の検出有り、すなわち認識と判定された場合(ステップS400:Yes)はステップS401に遷移する。
ステップS401において、受電装置情報管理制御部262は、データ通信部22が送信装置2とデータ送受信して取得した受電装置3を特定するための識別情報(以下、受電装置ID500)を、データ通信制御部267を介して取得して、どの受電装置3を検出したのかのチェックを行う。データ通信制御部267は、受電装置3から送信される制御コマンドの中に含まれる受電装置ID500を取得することで、受電装置3を一意に特定する。
続いて、ステップS402において、受電装置情報管理制御部262は、受電装置情報管理テーブル240において、検出された受電装置ID500に関する情報の追加又は更新を行う。具体的には、新規の受電装置ID500が検出された場合には、その受信装置ID500に対応する情報欄を追加する。一方、既に受電装置情報管理テーブル240に情報欄がある受電装置ID500を検出した場合には、その受電装置ID500に対応する検出回数502の更新を行う。すなわち、受電装置3の検出回数の計数は、受電装置ID毎に行われ、管理されている。
その後、ステップS403において、タイマ管理制御部260は、受電装置情報管理テーブル240のタイマ状態501を参照し、検出した各受電装置3に割り当てたタイマ268の内、一定時間の経過を示しているもの、つまり、タイマ268による計測が満了しているものがないかどうかの判定を行う。ここで、送電装置2が備える複数のタイマ268は、それぞれ、検出した各受電装置3に割り当てられており、受電装置情報管理テーブル240のタイマ状態501は、各タイマ268の状態を反映したものである。タイマ状態501は、タイマ268による計測が満了している状態「Expired」か、タイマ268による計測が満了していない状態「Running」のいずれかを示す。なお、ステップS403において、いずれのタイマ268もまだ開始されていない場合は、タイマ268による計測が満了していないと判定された場合と同じ処理を行う(ステップS403:No)。
ステップS403において計測が満了しているタイマ268が有ると判定された場合(ステップS403:Yes)は、ステップS404に遷移し、検出回数判定部266は受電装置情報管理テーブル240を参照して、タイマ268による計測が満了した受電装置3の受電装置ID500に対応する検出回数502が規定回数(N回)以上であるかどうかの判定を行う。ステップS404において検出回数がN回未満であると判定された場合(ステップ404:No)、ステップS405に遷移して、送電制御部263は電力伝送を開始するよう制御を行うか、あるいは既に電力伝送が開始されている場合は電力の伝送を継続する。
そして、受電装置情報管理制御部262は受電装置情報管理テーブル240から、タイマ268による計測が満了した受電装置3の受電装置ID500に対応する情報の削除することにより受電装置情報管理テーブル240を更新する(ステップS406)。すなわち、一定時間内に同じ受電装置3が検出される回数が一定回数より少ない場合は、検出状態が安定していることを示すため、電力伝送を開始させてあるいは電力伝送を継続したまま、受電装置情報管理テーブル240からその受電装置ID500に対応する情報を削除する。
その後、電源がオフされていなければ(ステップS412:No)、ステップS400に戻り、処理を継続する。電源がオフされていれば(ステップS412:Yes)、受電装置情報管理処理を終了する。
ステップS404において検出回数がN回以上であると判定された場合(ステップS404;Yes)、送電制御部263は電力伝送を開始しないように制御を行うか、あるいは既に電力伝送が開始されている場合は電力の伝送を停止する(ステップS407)。そして前述のステップS406の処理を行う。すなわち、一定時間内に同じ受電装置3が検出される回数が一定回数より多い場合は、検出状態が不安定であることが予測されるため、電力の伝送を停止させて受電装置情報管理テーブル240からその受電装置ID500に対応する情報を削除することにより受電装置情報管理テーブル240を更新し(ステップS406)、電源がオフでなければ(ステップS412;No)、改めて検出状態を監視する(ステップS400)。
一方、ステップS403において計測が満了しているタイマ268は無いと判定した場合又はいずれのタイマ268もまだ計測が開始されていないと判定した場合(ステップS403;No)は、送電制御部263は電力伝送を開始するか、あるいは既に電力伝送を開始している場合は伝送を継続する(ステップS408)。
そしてタイマ管理制御部260は受電装置情報管理テーブル240のタイマ状態501を参照し、検出した受電装置3に対応するタイマ268が既に起動しているかどうかの判定を行う(ステップS409)。タイマ268の起動とはタイマ268による時間計測の開始という意味である。タイマ268が起動していないと判定された場合は(ステップS409:No)、タイマ管理制御部260はタイマ268の起動を行う(ステップS410)。
次に、受電装置情報管理制御部262は、検出した受電装置3の受電装置ID500に対応するタイマ状態501の更新を行う(ステップS411)。ステップS409において、タイマ268が起動していると判定された場合(ステップS409:Yes)は、電源がオフされない限り(ステップS412:No)、ステップS400に戻り、処理を継続する電源がオフされていれば(ステップS412:Yes)、受電装置情報管理処理を終了する。
次に、図5に示す送電処理について説明する。
図5の処理は前述した図4の処理と並行して、電源部23の電源がオンしている間継続して実行される。
ステップS420において、受電装置情報管理制御部262は、受電装置3より通知された制御コマンド情報をデータ通信制御部267から受信して、受電装置3が充電を完了したかどうか、すなわち充電完了を検出したかどうかの判定を行う(ステップS420)。受電装置情報管理制御部262が、いずれかの受電装置3の充電完了を検出した場合(ステップS420:Yes)、ステップS422に遷移する。
一方、いずれかの受電装置3の充電完了を検出していない場合(ステップS420:No)には、ステップS421に遷移する。ステップS421において、受電装置発見離脱検出部261が、受電装置情報管理テーブル240に含まれている受電装置3の中から離脱した受電装置3があるか否か、すなわち受電装置3の離脱を検出したかどうかを判定する。離脱した受電装置3がある場合(ステップS421:Yes)には、ステップS422に遷移する。一方、離脱した受電装置3がない場合(ステップS421:No)には、ステップS420に戻る。
ステップS422において、受電装置情報管理制御部262は、受電装置情報管理テーブル240から充電完了した受電装置3または離脱検出した受電装置3に関する情報を削除することにより受電装置情報管理テーブル240を更新し、ステップS423に遷移する。
ステップS423において、受電装置情報管理制御部262は現在充電を行っている受電装置3がないかどうかの判定を行う。ステップS423において充電中の受電装置3があると判定された場合は(ステップS423:No)、ステップS425に遷移して送電制御部263は電力伝送を継続する。その後、電源がオフされていなければ(ステップS426:No)、ステップS420に戻り、処理を継続する。電源がオフされていれば(ステップS426:Yes)、受電処理を終了する。
ステップS423において充電中の受電装置3がないと判定された場合は(ステップS423:Yes)、ステップS424に遷移し、送電制御部263は電力伝送の停止を行い、その後、電源がオフされていなければ(ステップS426:No)、ステップS420に戻り、処理を継続する。電源がオフされていれば(ステップS426:Yes)、受電処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態1においては、送電装置2は受電装置3を検出後、一定時間経過するまで、すなわちタイマ268による計測が満了するまでは受電装置3が認識されなくても電力伝送を継続させるようにし、一定時間経過後、すなわちタイマ268による計測が満了すると、その一定時間内に受電装置3を検出できない(認識不可)状態から検出した(認識可)状態に状態変化した回数(すなわち検出回数)が任意の規定回数以上発生した場合は、次にその受電装置3を検出したとしても電力伝送を停止するか、あるいは、開始しないようにする。これにより、送電装置2における送電制御の情報と実際の送電状態の間で不整合が発生するのを防ぐことができる。すなわち、ユーザに対して提供する充電の状態を表す情報と実際の電力伝送の状態が一致せずにユーザ利便性を損なうことを回避することができる。
なお、図4に示す受電装置情報管理処理において、ステップS407の後、表示制御部265は表示部25に、「充電が正常に開始できない」、もしくは「充電を中止する」といった内容のエラーメッセージを表示させる制御、及び/又は利用者に認識させるためにエラーメッセージを音声出力する制御を行う処理を追加しても良い。また、エラーメッセージだけでなく、「受電装置を送電装置にもっと近づけてください」といったエラー回避のための指示を表示部25に表示させる制御、及び/又は利用者に認識させるためにエラー回避のための指示を音声出力する制御を行う処理を追加しても良い。
更にデータ通信制御部267は、データ通信部22を介して、特定のコマンドを受電装置3に対して送信することにより、受電装置3が具備する表示部36に上述のエラーメッセージ及び/又はエラー回避のための指示を表示させる等の制御をしても良い。ステップS407の後、上述の処理を追加することで、利用者は充電が正常に動作しなかったことを認識することができるため、更なるユーザ利便性の向上に繋がる。
また、送電制御部263は、ステップS407において、送電停止処理に替えて、送電条件調整部264を介して、送電部21の共振回路の共振周波数を変更するために、マッチング回路のインダクタンスL及び静電容量Cを調整する指示を出力する制御、及び/又は送電制御部263に対して送電パワーを増大する指示を出力する制御を行っても良い。これらの処理を行うことで、送電装置2において受電装置3の認識・未認識が繰り返し発生する現象の発生を軽減することが可能となる。
更に、受電装置情報管理制御部262は、ステップS407において、本処理の前に充電中の受電装置3が他に無いかどうかの判定、即ち、受電装置3が1台のみであるか複数台存在するかの判定を行い(ステップS423相当)、送電制御部263は、充電中の受電装置3が他に無い場合のみ送電を停止し、充電中の受電装置3が有る場合は送電を継続するように、電力送信を制御しても良い。このようにすることで、複数台の受電装置を同時に充電するような利用状況において、ある特定の受電装置3のために電力伝送を停止してしまうことで、他の受電装置3の充電に影響が出ることを回避できる。
また、本実施形態1において、送電装置2が何らかのエラー(例えば受電装置3における受電電力量が極端に少ない、受信装置3とのデータ通信が正常に実施できない等)を検出した場合に、送電制御部263は、電力伝送を一旦停止した後、再開することで受電装置3を再起動して受電装置3を初期状態に遷移させるように制御しても良い。
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2について図1、2、7を参照して詳細に説明する。本実施形態2に係る非接触電力伝送システム1の構成と、送電装置2の内部構成は、実施形態1と同様であるため、説明は省略する。
本実施形態2は、送電装置2の制御部26の処理が実施形態1と異なるため、制御部26の受電装置情報管理処理の内容について、図7のフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、本実施形態2の送電処理は実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
図7に示した各ステップの処理内容は、実施形態1の図4の同じ符号の処理内容と同様であるが、処理アルゴリズム(処理順序)が異なる。以下実施形態1と実施形態2の処理アルゴリズムの違いを説明する。なお、それぞれの処理の詳細内容は実施形態1と同様のため、説明を省略する。
図4に示す実施形態1の処理アルゴリズムと、図7に示す実施形態2の処理アルゴリズムは、送電制御部263が電力伝送を開始(継続)するか停止するかの判定を行うタイミングが異なる。
実施形態1の処理アルゴリズムは、送電装置2が受電装置3を新たに検出する度に、電力伝送を開始(継続)するか、停止するかの判定を行う。具体的には、受電装置発見離脱検出部261が受電装置3を最初に検出した後、一定の時間に到達するまで受電装置3を何回検出したか(受電装置3の未認識の状態から認識の状態に状態変化した回数)を計数する。送電装置2は受電装置3を検出する度に、一定の時間経過しているかどうかのチェックを行い、検出回数判定部266は、一定時間経過した時点での受電装置3の検出回数が規定回数(N回)以下であるかどうかの判定を行い、その判定結果に応じて送電制御部263は電力伝送を継続するか停止するかを制御する。
一方、実施形態2の処理アルゴリズムは、送電装置2は、受電装置発見離脱検出部261を介して受電装置3を検出してから一定時間経過後に1度だけ、検出回数判定部266を介して、電力伝送を継続するか、停止するかの判定を行う。具体的には、受電装置発見離脱検出部261が受電装置3を最初に検出した後、一定時間に到達するまで受電装置3を何回検出したか(受電装置3の未認識の状態から認識の状態に状態変化した回数)を計数する。検出回数判定部266は、一定時間経過したらその時点での受電装置3の検出回数が規定回数(N回)以上であるかどうかの判定を行い、その判定結果に応じて送電制御部263は電力伝送を継続するか停止するかを制御する。なお、複数台同時に充電することを考慮して、実施形態1と同様に受電装置3の検出回数や一定時間経過しているかどうかの計測は、受電装置3(受電装置3のID)毎に行われ、管理されている。
以上説明したように、本実施形態2においては、一定時間経過後に受電装置3の未認識の状態から認識の状態に状態変化した回数が規定回数以上発生した場合は、送電制御部263は、実行中の電力伝送を停止することとした。これにより、送電装置2における送電制御と実際の送電状態の間で不整合が発生するのを防ぐことができる。すなわち、ユーザに対して提供する充電の状態を表す情報と実際の電力伝送の状態が一致せずにユーザ利便性を損なわれることを回避することができる。
なお、図7のステップS407の後、実施形態1と同様に、エラーメッセージやエラー回避のための指示を送電装置2の表示部25または受電装置3の表示部36に表示させる等の制御を行っても良い。ステップS407の後、本処理を追加することで、利用者は充電が正常に動作しなかったことを認識することができるため、更なるユーザ利便性の向上に繋がる。
また、ステップS407の前に充電中の受電装置3が無いかどうかの判定、即ち、受電装置3が1台のみであったか複数台存在したかの判定を行い(ステップS423相当)、送電制御部263は、充電中の受電装置3が無い場合のみ送電を停止し、充電中の受電装置3が有る場合は送電を継続するように、電力送信を制御しても良い。このようにすることで、複数台の受電装置3を同時に充電するような利用状況において、ある特定の受電装置3のために送電を停止してしまうことで、他の受電装置3の充電に影響が出ることを回避できる。
さらに、本実施形態2において、送電装置2が何らかのエラー(例えば受電装置3における受電電力量が極端に少ない、受信装置3とのデータ通信が正常に実施できない等)を検出した場合に、送電制御部263は、電力伝送を一旦停止した後、再開することで受電装置3を再起動させて受電装置3を初期状態に遷移させるように制御しても良い。
(実施形態3)
以下、本発明の実施形態3について図1、3、8、9、10を参照して詳細に説明する。
実施形態1と同様に、本実施形態3に係る非接触電力伝送システム1は、図1に示すように、送電装置2と受電装置3から構成される。実施形態1においては送電装置2が受電装置3を管理して電力伝送を制御するとしたが、本実施形態3では、受電装置3が送電装置2を管理する構成となっている。
受電装置3について図3を参照して詳細に説明する。受電装置3は、携帯電話、デジタルカメラ、ノートパソコン、電気自動車等の、持ち運びが可能で且つバッテリ充電が必要な装置である。受電装置3は、送電装置2から送電される電力を、二次コイル30を介して非接触で受電し、受電した電力を受電装置3内に搭載された蓄電池(バッテリ)に充電する機能を有する。
受電装置3は、図3に示すように、二次コイル30を含む受電部31と、データ通信部32と、蓄電池33と、充電管理部34と、受電電力検出部35と、表示部36と、記憶部37と、制御部38とを備える。なお、図3は、受電装置3の受電機能に関わる機能部のみを示しており、携帯電話の通信機能部やデジタルカメラの撮像機能部等の他の機能部は省略している。
受電部31は、共振回路と整流回路とマッチング回路を有している(図示せず)。
共振回路は主に二次コイル30とコンデンサから構成され、送電装置2が出力する電力信号の共振周波数で発振するように設計されている。なお、共振回路は二次コイル30以外のコイルを有する構成でも良い。
マッチング回路は可変コイル又は可変コンデンサを有し、制御部38の受電条件調整部381(後述)が、送電装置2と受電装置3の状態(例えば各装置の位置関係や、各装置間の距離や、各装置の台数、受電装置3の充電効率等)に応じて、伝送効率が最大になるように算出した共振周波数の情報に基づいて、受電部31全体のインダクタンスL又は静電容量Cの調整を行う回路である。
整流回路は、発振した共振回路から誘起された交流電圧を整流回路で整流して直流電圧に変換して出力する。受電部31から出力された直流電圧は、充電管理部34を介して蓄電池33に入力され、これを充電する。
データ通信部32は送電装置2との間で充電制御を行うための制御コマンド等のデータの送受信を行う。データの送受信は片方向通信、双方向通信のどちらでも良い。
蓄電池33は充電が可能な電池であり、受電装置3の各機能部を駆動するための電力を供給する機能を有する。例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池等から構成される。
充電管理部34は受電部31が生成する直流電圧や蓄電池33の充電状況等を監視して、蓄電池33に対する充電の開始・停止制御を行うことで、蓄電池33への充電が正常に行われるようにする。また、受電装置3の充電状況を示す情報を、後述する表示制御部382に対して出力する。
受電電力検出部35は受電部31から取得した直流電圧情報を、制御部38の受電制御部380に対して通知する。
表示部36は視覚情報や音声情報を出力することで、利用者に対して受電装置3の充電状況を提示する機能を有する。表示部36は例えば、LED、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、スピーカ等から構成される。
記憶部37は、ROM(Read Only Memory)や、フラッシュメモリ等の不揮発性半導体メモリ、あるいはRAM(Random Access Memory)等の揮発性半導体メモリから構成される。記憶部37は、受電装置3を制御するプログラムやデータを記憶する。
また、記憶部24は、受電装置3により検出された送電装置2に関する情報を管理するための送電装置情報管理テーブル370を記憶する。
送電装置情報管理テーブル370は、図10(a)に示すように、送電装置ID800と、タイマ状態801と、検出回数802との関係を示す。送電装置ID800は、受電装置3が検出した送電装置2を特定するための識別情報を示す。なお、データ通信部32が片方向通信に対応している場合は、送電装置ID800の項目はなく、タイマ状態801と、検出回数802のみから構成される(図10(b))。
タイマ状態801は、受電装置3が送電装置ID800毎に管理している後述するタイマ388の状態を表す情報であり、タイマ388は受電装置3による送電装置2を初めて検出したことを受けて起動される。検出回数502は、送電装置2が各受電装置ID500の受電装置3を検出した回数を表す情報である。
送電装置情報管理テーブル370によって、受電装置3が受電を開始してから電力伝送が行われている間、一定時間内に送電装置2の認識・未認識の繰り返し動作が何回発生したかを表す回数情報を管理することが可能となる。
制御部38は受電装置3での受電、充電処理を含む処理全体を制御する。制御部38は、受電制御部380と、受電条件調整部381と、表示制御部382と、送電装置情報管理制御部383と、送電装置発見離脱検出部384と、タイマ管理制御部385と、検出回数判定部386と、データ通信制御部387と、タイマ388とを備える。
ここで、制御部38は電力の受電制御を行う専用の制御部であり、電力伝送により発生する受電部31からの起電力で電源がオンとなり動作を開始する。また電力伝送が停止して受電部31からの起電力が無くなると電源がオフとなり動作を終了する。 受電部31からの起電力で動作を行うように構成することにより、蓄電池33に蓄電されていない場合でも、正常に充電動作が可能となる。
受電制御部380は受電部31から整流後の受電電力値を取得し、充電状態の異常発生を監視して、充電管理部34を制御することで、蓄電池33の充電が正常に行われるように制御を行う。
受電条件調整部381は、電力伝送効率が向上できる共振周波数や送電パワー等の送電条件を示す情報データを導出して、受電部31、データ通信制御部387に出力する。受電部31のマッチング回路は、入力された共振周波数の情報に基づいて、インダクタンスL及び静電容量Cの調整を行い、その共振周波数で共振回路が発振できるようにする。データ通信制御部387はデータ通信部32に対して、送電パワーを増大する指示を送電装置2に送信するように指示する。
表示制御部382は表示部36の制御を行い、充電状況の表示制御を行う。
送電装置情報管理制御部383は、データ通信部32で受信した送電装置2からの情報、及び送電装置発見離脱検出部384からの送電装置2の検出結果に基づき、記憶部37に記憶されている送電装置情報管理テーブル370の追加・更新、及び管理を行う。
送電装置発見離脱検出部384は受電装置3が送電装置2より電力を受電できる距離に接近したことや、電力を受電できる距離から離脱したことを検出する機能を有し、受電装置3が送電装置2からの受電が可能な範囲に送電装置2が接近したかどうかの判定を行う。つまり、未認識の状態から認識の状態となった送電装置2の有無の判定を行う。判定結果は、送電装置情報管理制御部383に送電装置2の検出として出力される。具体的な検出方法としては、例えば、送電装置2からの電力信号を受電部31にて検出することで、機器の接近、離脱を検出する方法や、データ通信部32が、受電装置3と充電制御のための制御コマンドの送受信を行い、データ通信制御部387から取得した情報に基づいて受電装置3に対して、送電装置2が接近、離脱したことを検出する方法が考えられる。送電装置2を検出する方法は上記方法に限られず、他の方法で送電装置2の接近、離脱を検出しても良い。なお、送電装置発見離脱検出部384は、送電装置2からの電力伝送の受電状態が受電不能な状態と受電可能な状態との間で状態変化する回数を計数するので、状態変化回数計数部384と言うこともできる。
タイマ管理制御部385はタイマ388の制御、及び管理を行う。
検出回数判定部386はタイマ388による一定時間の計測が満了したという結果を受けて、記憶部37から、送電装置情報管理テーブル370内に保持されている送電装置2の検出回数を読み出して、一定時間内の検出回数が規定回数(M回)以上であるかどうかの判定を行い、判定結果を受電制御部380に出力する。なお、検出回数判定部386は、送電装置2を検出できない状態、すなわち受電不能な状態と、送電装置2を検出できる状態、すなわち受電可能な状態との間で状態変化する回数に関する判定を行うので状態変化回数判定部386と言うこともできる。
データ通信制御部387はデータ通信部32のデータ通信制御を行う。
次に、以上のように構成された非接触電力伝送システム1による電力伝送機能の動作を、図3、7、8を参照して説明する。
受電装置3の受電部31の起電力により電源が投入されると、制御部38の送電装置発見離脱検出部384が送電装置2の接近を監視する。送電装置発見離脱検出部384は、受電部31が受電可能な電力を送電している送電装置2を発見すると、受電部31の発振回路は、送電装置2の出力する電力の共振周波数で発振し、送電装置2から受電装置3への電力伝送が開始される。その後は、制御部38は、制御信号を出力し、その制御信号により受電部31による受電を制御する。この時、データ通信部32は、発見した送電装置2のデータ通信部22との間で電力伝送制御を行うための制御コマンド等のデータの送受信を行う。また、記憶部37は、制御部38が、受電部31やデータ通信部32から取得した情報に基づいて取得した送電装置2に関する情報を記憶する。
受電装置3の制御部38が実行する処理を図8、9のフローチャートを用いて詳細に説明する。図8は、送電装置情報管理処理を示すフローチャートであり、図9は、受電処理を示すフローチャートである。これらの処理は、いずれも受電部31からの起電力で電源がオンとなったことにより起動され、互いに独立して並列に実行される。
まず、図8に示す送電装置情報管理処理について説明する。
ステップS700において、送電装置発見離脱検出部384は、送電装置2の検出を行うため、充電可能な範囲に接近した送電装置2があるかどうかの判定を行う。つまり、未認識の状態から認識の状態となった送電装置2の有無の判定を行う。送電装置発見離脱検出部384は、送電装置2を未検出(=未認識)と判定した場合(ステップS700:No)はステップS700に戻って再び送電装置2の検出を行う。一方、送電装置2を検出した(=認識)と判定した場合(ステップS700:Yes)はステップS701に遷移する。
ステップS701において、送電装置情報管理制御部383は、データ通信部32が送電装置2とデータ送受信して取得した送電装置2を特定するための識別情報(以下、送電装置ID800)を、データ通信制御部387を介して取得して、どの送電装置2を検出したのかのチェックを行う(ステップS701)。データ通信制御部387はステップS700の後、送電装置2から送信される制御コマンドの中に含まれる送電装置IDを取得することで、送電装置2を一意に特定する。なお、電力伝送システムが双方向通信には非対応で受電装置3から送電装置2への片方向通信のみをサポートしている場合は、送電装置2から受電装置3に対する制御コマンドの送信はないため、ステップS701の処理工程は省略される。
続いて、送電装置情報管理制御部383は、送電装置情報管理テーブル370において、検出した送電装置ID800に関する情報の追加又は更新を行う(ステップS702)。具体的には、新規の送電装置ID800を検出した場合には、その送電装置ID800に対応する情報欄を追加する。一方、既に送電装置情報管理テーブル370に情報欄がある送電装置ID800を検出した場合には、その送電装置ID800に対応する検出回数802の更新を行う。すなわち、送電装置2の検出回数は、送電装置ID毎に計数され、管理されている。
その後、タイマ管理制御部385は、送電装置情報管理テーブル370のタイマ状態801を参照し、検出した各送電装置2に割り当てたタイマ388の内、一定時間の経過を示しているもの、つまり、タイマ388による計測が満了しているものがないかどうかの判定を行う(ステップS703)。ここで、受電装置3に備えた複数のタイマ388は、それぞれ、検出した各送電装置2に割り当てられており、送電装置情報管理テーブル370のタイマ状態801は、各タイマ388の状態を反映したものである。タイマ状態801は、タイマ388による計測が満了している状態「Expired」か、タイマ388による計測が満了していない状態「Running」のいずれかを示す。なお、ステップS703において、いずれのタイマ388による計測もまだ開始されていない場合は、タイマ388による計測が満了していないと判定された場合と同じ処理を行う(ステップS703:No)。
ステップS703において計測が満了しているタイマ388が有ると判定した場合(ステップS703:Yes)は、検出回数判定部386は送電装置情報管理テーブル370を参照して、タイマ388による計測が満了した送電装置2の送電装置ID800に対応する検出回数802が規定回数(M回)以上であるかどうかの判定を行う(ステップS704)。ステップS704において検出回数がM回未満であると判定された場合(ステップ704:No)、受電制御部380は受電を継続するように制御を行う(ステップS705)。
そして、送電装置情報管理制御部383は送電装置情報管理テーブル370から、タイマ388による計測が満了した送電装置2の送電装置ID800に関する情報の削除を行うことにより送電装置情報管理テーブル370を更新する(ステップS706)。すなわち、一定時間内に同じ送電装置2が検出される回数が一定回数より少ない場合は、検出状態が安定していることを示すため、電力の受電を継続したまま送電装置情報管理テーブル370から送電装置2の送電装置ID800に関する情報を削除する。
その後、電源がオフされているかどうかを判定し(ステップS712)、オフされていなければ(ステップS712:No)、ステップS700に戻り、処理を継続する。
ステップS704において検出回数がM回以上であると判定された場合(ステップS704:Yes)、受電制御部380は受電を停止する制御を行う(ステップS707)。そして前述のステップS706の処理を行う。すなわち、一定時間内に同じ送電装置2が検出される回数が一定回数より多い場合は、検出状態が不安定であることが予測されるため、電力の受電を停止させて送電装置情報管理テーブル370から送電装置2の送電装置ID800に関する情報を削除し、改めて検出状態を監視する。
一方、ステップS703において計測が満了しているタイマ388は無いと判定した場合又はいずれのタイマ388による計測もまだ開始されていないと判定した場合は(ステップS703:No)、受電制御部380は受電を継続するように制御する(ステップS708)。
次に、タイマ管理制御部385は送電装置情報管理テーブル370のタイマ状態801を参照し、検出した送電装置2に対応するタイマ388が既に起動しているかどうかの判定を行う(ステップS709)。タイマ388が起動していないと判定された場合(ステップS709:No)は、タイマ管理制御部385はタイマ388の起動を行う(ステップS710)。
そしてステップS711に遷移し、送電装置情報管理制御部383は、検出した送電装置2の送電装置ID800に対応するタイマ状態801の更新を行う(ステップS711)。ステップS709において、タイマ388が起動していると判定された場合(ステップS709:Yes)は、電源がオフされない限り(ステップS712:No)、ステップS700に戻り、処理を継続する。
なお、上述のタイマ管理制御部385にて実施されるタイマ制御(最初に送電装置を検出してからの経過時間の計測)については、受電装置3にて装備される制御コントローラのカウンタ機能をタイマ388として使用する方法や、タイマ388を時計として最初に送電装置2を検出した際の時刻を保持しておき以降送電装置2を検出する度にその時点の時刻との差分を計算する方法が考えられる。
最初に送電装置2を検出してからの経過時間の計測は、送電装置2から電力を受信できない、もしくはユーザ操作により受電装置3の電源がオフされるような場合を考慮して、正確に計測しなければならない。
その経過時間の計測に、制御部38のカウンタ機能をタイマ388として使用する場合は、受電装置3は、送電装置2からの電力を受電できない期間もカウンタを動作させなければならないことから、受電装置3に装備される蓄電池33を使用してカウンタを継続動作させるようにする。
時刻の差分より一定時間を計測する場合は、正確な時刻情報を取得しなければならないことから、送電装置2からの受電を検出する度に標準電波を取得するか、又はセルラーシステムのシステム時刻を取得することで、受電装置3で管理される時刻情報を補正するようにする。また、最初に送電装置2を検出した際の時刻情報は、バッテリ切れやユーザ操作によって電源がオフされてもデータが残るよう不揮発性メモリに保持するようにする。
以上の方法により、最初に送電装置2を検出してからの経過時間を正確に計測することができる。なお、後述する実施形態4における処理についても同様のことが言える。
次に、図9に示す送電処理について説明する。図9の処理は前述した図8の処理と並行して、受電部31の起電力により電源がオン状態の間継続して実行される。
ステップS720において、受電制御部380は充電管理部34からの情報を基にして充電が完了したどうか、すなわち充電完了を検出したかどうかの判定を行う(ステップS720)。充電完了を検出していない場合(ステップS720:No)、ステップS720に戻る。自身の充電が完了したことを検出した場合(ステップS720:Yes)、送電装置情報管理制御部383は、送電装置情報管理テーブル370から電力の送電元である送電装置2に関する情報の削除を行うことにより送電装置情報管理テーブル370を更新する(ステップS721)。
その後、電源がオフされていなければ(ステップS722:No)、ステップS720に戻り、処理を継続する。なお、電力伝送システムが双方向通信ではなく、片方向通信をサポートしている場合は送電装置情報ID800毎の区別は無いため、テーブル内の全情報の削除を行う。電源がオフされていれば(ステップS722:Yes)、受電処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態3においては、送電装置情報管理処理及び受電処理により、一定時間内に受電装置3において送電装置2からの電力信号や制御コマンドの受信・未受信の繰り返し動作により、送受信装置2の未認識の状態から認識の状態に状態変化した回数が任意の規定回数以上発生した場合は、次に電力信号や制御コマンドを検出したとしても電力受電を停止するようした。これにより、受電装置3における受電制御の情報と実際の受電状態の間で不整合が発生するのを防ぐことができる。すなわち、ユーザに対して提供する充電の状態を表す情報と実際の電力伝送の状態が一致せずにユーザ利便性が損なわれることを回避することができる。
なお、ステップS707の後、表示制御部382は表示部36に、「充電が正常に開始できない」、もしくは「充電を中止する」といった内容のエラーメッセージを表示させる制御、及び/又はエラーメッセージを音声出力させる制御を行っても良い。また、エラーメッセージだけでなく、「受電装置を送電装置にもっと近づけてください」といったエラー回避のための指示を表示部36に表示させる制御、及び/又はエラー回避のための指示を音声出力させる制御を行っても良い。
更にデータ通信制御387はデータ通信部32を介して、特定のコマンドを送電装置2に対して送信することにより、送電装置2にて具備される表示部25に上述のエラーメッセージやエラー回避のための指示を表示させる制御を行っても良い。ステップS707の後、上述の処理を追加することで、利用者は充電が正常に動作しなかったことを認識することができるため、更なるユーザ利便性の向上に繋がる。
また、ステップS707において、受電を停止するのではなく、受電条件調整部381が受電部31のマッチング回路に対してインダクタンスL及び静電容量Cの調整を指示することにより、共振回路の共振周波数を変更してもよい。また、送電制御部380に対して電力を受電するかどうかの判定閾値を下げるように指示を出力させる制御、又は送電装置2の送電パワーの増大や共振周波数の変更を要求するために、データ通信制御部387に対して制御コマンドの送信を指示する制御を行っても良い。これらの処理を行うことで、受電装置3において送電装置2の認識・未認識が繰り返し発生する現象の発生を軽減することが可能となる。
さらに、本実施形態3において、送電装置2が何らかのエラー(例えば受電装置3における受電電力量が極端に少ない、受信装置3とのデータ通信が正常に実施できない等)を検出した場合に、電力伝送を一旦停止した後、再開することで受電装置3を再起動させて受電装置3を初期状態に遷移させるように制御しても良い。
(実施形態4)
以下、本発明の実施形態4について図1、3、11を参照して詳細に説明する。
本実施形態4に係る非接触電力伝送システム1の構成と、受電装置3の内部構成は、実施形態3と同様であるため、説明は省略する。
本実施形態4は、受電装置3の制御部38の処理が実施形態3と異なるため、制御部38の送電装置情報管理処理の内容について、図11のフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、本実施形態の受電処理は実施形態3と同様であるため、説明を省略する。
図11は送電装置情報管理処理を示すフローチャートである。これらの処理は、受電部31からの起電力で電源がオンされたことにより開始され実行される。
図11に示した各ステップの処理内容は、実施形態3の図7の同じ符号の処理内容と同様であり、処理アルゴリズム(処理順序)のみ異なる。従って、図7の各処理に付した符号を用いて図11のフローチャートを記載し、以下実施形態3と実施形態4の処理アルゴリズムの違いを説明する。なお、それぞれの処理の詳細の内容は実施形態3と同様のため、説明を省略する。
図7に示す実施形態3の処理アルゴリズムと、図11に示す実施形態4の処理アルゴリズムは、受電制御部380が電力伝送を継続(開始)するか停止するかどうかを判定するタイミングが異なる。
実施形態3の処理アルゴリズムは、受電装置3が送電装置2を新たに検出する度に、電力伝送を継続(又は開始)するか、停止するかの判定を行う。具体的には、送電装置発見離脱検出部383が送電装置2を最初に検出後、一定時間に到達するまで送電装置2を何回検出したか(受電装置が認識不可の状態から認識可の状態に状態変化した回数)を計数する。受電装置3は送電装置2を検出する度に、一定時間経過しているかどうかのチェックを行い、検出回数判定部386は、一定時間経過した時点での送電装置2の検出回数が規定回数(M回)以下であるかどうかの判定を行い、その判定結果に応じて受電制御部380は受電を継続(開始)するか停止するかを制御する。
一方、実施形態4の処理アルゴリズムは、受電装置3が送電装置2を検出してから一定時間経過後に1度だけ、電力伝送を継続するか、停止するかの判定を行う。具体的には、送電装置発見離脱検出部383が送電装置2を最初に検出後、一定時間に到達するまで送電装置2を何回検出したか(受電装置3の未認識の状態から認識の状態に状態変化した回数)を計数する。検出回数判定部386は、一定時間経過したらその時点での送電装置の検出回数が規定回数(M回)以上であるかどうかの判定を行い、その判定結果に応じて受電制御部380は受電を継続するか停止するかを制御する。なお、複数台の送電装置2から電力を受電することを考慮して、送電装置2の検出回数や一定時間経過しているかどうかの計測は、送電装置2(送電装置2のID)毎に行われ、管理されている。
以上説明したように、本実施形態4においては、一定時間内に送電装置2が未認識の状態から認識の状態に状態変化した回数が規定回数以上発生した場合は、実行中の受電処理を停止することとした。これにより、受電装置3における受電制御の情報と実際の受電状態の間で不整合が発生するのを防ぐことができる。すなわち、ユーザに対して提供する充電の状態を表す情報と実際の電力伝送の状態が一致せずにユーザ利便性を損なうことを回避することができる。
なお、図8のステップS707後、実施形態3と同様に、エラーメッセージやエラー回避のための指示を受電装置3の表示部36または送電装置2の表示部25を表示させる制御を行っても良い。また、エラーメッセージ又はエラー回避のための指示を音声出力させる制御を行ってもよい。ステップS707の後、このような処理を追加することで、利用者は充電が正常に動作しなかったことを認識することができるため、更なるユーザ利便性の向上に繋がる。
また、本実施形態において、送電装置2が何らかのエラー(例えば受電装置3における受電電力量が極端に少ない、受信装置3とのデータ通信が正常に実施できない等)を検出した場合に、電力伝送を一旦停止した後、再開することで受電装置3を再起動させて受電装置3を初期状態に遷移させるように制御しても良い。
このように本発明は、一定時間内に送電装置2又は受電装置3が未認識の状態から認識の状態に状態変化した回数が規定回数以上発生した場合は、実行中の電力伝送を停止することとした。これにより、電力伝送制御を表す情報と実際の電力伝送の状態が整合している、安定した電力伝送を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態1〜4に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
例えば、上記実施形態1〜4において、送電装置2が受電装置3を管理するか、受電装置3が送電装置2を管理するかのいずれかの構成としたが、双方がお互いを管理する構成であっても良い。つまり、実施形態1又は2と、実施形態3又は4を組み合わせて使用してもよい。この場合、送電装置2と受電装置3それぞれにおいて管理されている電力の伝送状態が、送電装置2と受電装置3間で不一致となることを防ぐことができる。すなわち、ユーザに対して提供する充電の状態を表す情報と実際の電力伝送の状態が一致せずにユーザ利便性を損なうことを回避することができる。
また、上記実施形態1〜4において、複数台の受電装置3に対して電力を伝送すること、又は複数台の送電装置2から電力を受電することを考慮して、送電装置2又は受電装置3の検出回数や一定時間経過しているかどうかの計測は、送電装置(送電装置ID)または受電装置3(受電装置ID)毎に行うとしたが、複数台の送電装置2又は受電装置3間の電力伝送を考慮せずに全て同一のものだとみなして検出回数や一定時間経過しているかどうかの計測を行い管理しても良い。これにより、処理をより簡素化することができる。
また、上記実施形態1〜4において、送電装置2又は受電装置3が未認識の状態から認識の状態に状態変化した回数に基づいて電力伝送を制御するとしたが、認識の状態から未認識の状態に状態変化した回数を計数して、その回数に基づいて電力伝送を制御しても良い。
また、上記実施形態3、4において、制御部38は、電力の受電制御を行う専用の制御部であるとしたが、受電装置3の他の機能(携帯電話の通信機能、デジタルカメラの撮像機能等)の制御を行う制御部と共通の制御部を使用しても良い。この場合、図7、9のフローチャートに示す制御部38の動作は、蓄電池33からの起電力でユーザが電源オンした時に動作を開始し、オフした時に動作を終了してもよい。
また、上記実施形態1〜4の制御部26、38が実行した処理のプログラムを、既存の充電器、情報端末等に適用することで、当該充電器、情報端末等を本発明に係る送電装置2又は受電装置3として機能させることも可能である。
このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、携帯電話網やインターネット等の通信ネットワークを介して配布してもよい。
上記の実施形態1〜4の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
非接触で電力を送電する送電部と、
前記送電部から送電した電力を受電可能な状態となった少なくとも1の受電装置の識別情報を取得するデータ通信部と、
前記識別情報を取得した前記受電装置毎に、該受電装置が、予め定めた時間以内に、受電不能な状態と受電可能な状態との間で状態変化する回数を計数する状態変化回数計数部と、
前記状態変化回数計数部が計数した状態変化する回数に基づいて、前記送電部による送電を制御する送電制御部と、
を有することを特徴とする送電装置。
(付記2)
前記状態変化回数計数部が計数した前記状態変化する回数が所定値以上であるかどうかを判定する状態変化回数判定部、を備え、
前記送電制御部は、少なくとも1の前記受電装置が受電可能な状態になった後に前記送電部による送電を開始し、前記状態変化回数判定部により、前記状態変化する回数が前記所定値未満であると判定された場合には、前記送電を継続し、前記状態変化する回数が前記所定値以上であると判定された場合には、前記送電する送電パワーを増大する制御、前記送電部の共振周波数を変更する制御、及び前記送電を停止する制御のいずれか1の制御を行う、
ことを特徴とする付記1に記載の送電装置。
(付記3)
前記識別情報を取得した少なくとも1の前記受電装置にそれぞれ対応付けた少なくとも1のタイマを備え、
各々の前記タイマは、対応付けた前記受電装置による受電が可能な状態になった時からの時間を計測することにより前記予め定めた時間の経過を検出し、
前記状態変化回数計数部は、前記識別情報を取得した前記受電装置毎に前記タイマにより検出された前記予め定めた時間内の前記状態変化する回数を計数する、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の送電装置。
(付記4)
送電装置が送電する電力を非接触で受電する受電部と、
前記受電部による受電が可能な状態となった電力を送電する少なくとも1の送電装置の識別情報を前記送電装置から取得するデータ通信部と、
予め定めた時間以内に、前記識別情報を取得した前記送電装置からの電力伝送の受電状態が、受電不能な状態と受電可能な状態との間で状態変化する回数を計数する状態変化回数計数部と、
前記状態変化回数計数部が計数した状態変化する回数に基づいて、前記受電部による受電を制御する受電制御部と、
を有することを特徴とする受電装置。
(付記5)
前記状態変化回数計数部が計数した前記状態変化する回数が所定値以上であるかどうかを判定する状態変化回数判定部、を備え、
前記受電制御部は、前記状態変化回数判定部により、前記状態変化する回数が前記所定値未満であると判定された場合には、前記受電を継続し、前記状態変化する回数が前記所定値以上であると判定された場合には、前記受電を停止する制御を行う、
ことを特徴とする付記4に記載の受電装置。
(付記6)
前記データ通信部は、他の信号を送電装置に送信可能であり、
前記受電制御部は、前記状態変化回数判定部により、前記状態変化する回数が前記所定値以上であると判定された場合には、前記受電を停止する制御に替え、前記送電装置の送電パワーを増大する制御、前記送電装置の送電回路の共振周波数を変更する制御、及び前記送電装置の送電を停止するように指示する信号を、前記データ通信部を介して、前記送電装置に送信する制御のいずれか1の制御を行う、
ことを特徴とする付記5に記載の受電装置。
(付記7)
前記識別情報を取得した前記送電装置の各々に対応付けた1以上のタイマを備え、
各々の前記タイマは、各々の送電装置からの電力を受電可能な状態になった時からの時間を計測し、前記予め定めた時間の経過を検出し、
前記状態変化回数計数部は、前記識別情報を取得した前記送電装置毎に前記タイマにより検出された前記予め定めた時間内の前記状態変化する回数を計数する、
ことを特徴とする付記4乃至6のいずれかに記載の受電装置。
(付記8)
送電装置と受電装置を備え、前記送電装置から前記受電装置へ非接触で電力伝送する非接触電力伝送システムであって、
前記送電装置又は前記受電装置の少なくともいずれか一方が、
前記電力伝送が可能な状態となった前記電力伝送の相手先の前記送電装置又は前記受電装置の識別情報を取得するデータ通信部と、
前記識別情報を取得した前記送電装置又は前記受電装置が、予め定めた時間以内に、電力伝送不能な状態と電力伝送可能な状態との間で状態変化する回数を計数する状態変化回数計数部と、
前記状態変化回数計数部が計数した状態変化する回数に基づいて、前記電力伝送を制御する制御部と、
を有することを特徴とする非接触電力伝送システム。
(付記9)
送電装置から受電装置へ非接触で電力伝送する非接触電力伝送制御方法であって、
前記送電装置又は前記受電装置の少なくともいずれか一方において、
前記電力伝送が可能な状態となった前記電力伝送の相手先の前記送電装置又は前記受電装置の識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
前記識別情報を取得した前記送電装置又は前記受電装置が、予め定めた時間以内に、電力伝送不能な状態と電力伝送可能な状態との間で状態変化する回数を計数する状態変化回数計数ステップと、
前記状態変化回数計数ステップで計数した状態変化する回数に基づいて、前記電力伝送を制御する制御ステップと、
を有することを特徴とする非接触電力伝送制御方法。
(付記10)
送電装置から受電装置へ非接触で電力伝送する非接触電力伝送システムの前記送電装置を制御するコンピュータに、
前記電力伝送が可能な状態となった前記電力伝送の相手先の前記送電装置又は前記受電装置の識別情報を取得する識別情報取得手順と、
前記識別情報を取得した前記送電装置又は前記受電装置が、予め定めた時間以内に、電力伝送不能な状態と電力伝送可能な状態との間で状態変化する回数を計数する状態変化回数計数手順と、
前記状態変化回数計数手順で計数した状態変化する回数に基づいて、前記電力伝送を制御する制御手順と、
を実行させるためのプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記11)
送電装置から受電装置へ非接触で電力伝送する非接触電力伝送システムの前記受電装置を制御するコンピュータに、
前記電力伝送が可能な状態となった前記電力伝送の相手先の前記送電装置又は前記受電装置の識別情報を取得する識別情報取得手順と、
前記識別情報を取得した前記送電装置又は前記受電装置が、予め定めた時間以内に、電力伝送不能な状態と電力伝送可能な状態との間で状態変化する回数を計数する状態変化回数計数手順と、
前記状態変化回数計数手順で計数した状態変化する回数に基づいて、前記電力伝送を制御する制御手順と、
を実行させるためのプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
本出願は2011年4月15日に出願された、明細書、特許請求の範囲、図面、および要約書を含む日本国特許出願2011−090692号に基づく優先権を主張するものである。この元となる特許出願の開示内容は参照により全体として本出願に含まれる。
1 非接触電力伝送システム
2 送電装置
3 受電装置
20 一次コイル
30 二次コイル
21 送電部
22 データ通信部
23 電源部
24 記憶部
25 表示部
26 制御部
31 受電部
32 データ通信部
33 蓄電池
34 充電管理部
35 受電電力検出部
36 表示部
37 記憶部
38 制御部
240 受電装置情報管理テーブル
260 タイマ管理制御部
261 受電装置発見離脱検出部(状態変化回数計数部)
262 受電装置情報管理制御部
263 送電制御部
264 送電条件調整部
265 表示制御部
266 検出回数判定部(状態変化回数判定部)
267 データ通信制御部
268 タイマ
370 送電装置情報管理テーブル
380 受電制御部
381 受電条件調整部
382 表示制御部
383 送電装置情報管理制御部
384 送電装置発見離脱検出部(状態変化回数計数部)
385 タイマ管理制御部
386 検出回数判定部(状態変化回数判定部)
387 データ通信制御部
388 タイマ

Claims (5)

  1. 非接触で受電装置に電力を送電する送電部と、
    前記送電部から送電した電力を受電可能な状態となった前記受電装置が、予め定めた時間以内に、受電不能な状態と受電可能な状態との間で状態変化する回数を計数する状態変化回数計数部と、
    前記状態変化回数計数部が計数した前記状態変化する回数が所定値以上であるかどうかを判定する状態変化回数判定部と、
    前記状態変化回数判定部により、前記状態変化する回数が前記所定値以上であると判定された場合には、前記送電する送電パワーを増大する制御、前記送電部の共振周波数を変更する制御、及び前記送電を停止する制御のいずれか1の制御を行う送電制御部と、
    を備えることを特徴とする送電装置。
  2. 記受電装置による受電が可能な状態になった時からの時間を計測し、前記予め定めた時間の経過を検出するタイマを備え
    前記状態変化回数計数部は、前記タイマにより検出された前記予め定めた時間内の前記状態変化する回数を計数する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送電装置。
  3. 送電装置が送電する電力を非接触で受電する受電部と、
    前記受電部による受電が可能な状態となった電力を送電する前記送電装置からの電力伝送の受電状態が、予め定めた時間内に受電不能な状態と受電可能な状態との間で状態変化する回数を計数する状態変化回数計数部と、
    前記状態変化回数計数部が計数した前記状態変化する回数が所定値以上であるかどうかを判定する状態変化回数判定部と、
    前記状態変化回数判定部により、前記状態変化する回数が前記所定値以上であると判定された場合には、前記受電を停止する制御を行う受電制御部と、
    を備えることを特徴とする受電装置。
  4. 送電装置が送電する電力を非接触で受電する受電部と、
    前記受電部による受電が可能な状態となった電力を送電する前記送電装置からの電力伝送の受電状態が、予め定めた時間内に受電不能な状態と受電可能な状態との間で状態変化する回数を計数する状態変化回数計数部と、
    前記状態変化回数計数部が計数した前記状態変化する回数が所定値以上であるかどうかを判定する状態変化回数判定部と、
    記状態変化回数判定部により、前記状態変化する回数が前記所定値以上であると判定された場合には、前記送電装置の送電パワーを増大する制御、前記送電装置の送電回路の共振周波数を変更する制御、及び前記送電装置の送電を停止する制御、のうち少なくともいずれか1つを前記送電装置が実行するように指示する制御コマンドを、前記送電装置に送信する制御を行う受電制御部と
    を備えることを特徴とする受電装置。
  5. 電装置からの電力を受電可能な状態になった時からの時間を計測し、前記予め定めた時間の経過を検出するタイマを備え
    前記状態変化回数計数部は、前記タイマにより検出された前記予め定めた時間内の前記状態変化する回数を計数する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の受電装置。
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