JP2005033857A - ショート発生箇所通知装置、プラグ、ブレーカ及びショート発生箇所通知方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラグ、コンセント等のショートの発生した後の対処作業を迅速に実行させることが可能なショート発生箇所通知装置、プラグ、ブレーカ及びショート発生箇所通知方法を提供する。
【解決手段】電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、無線通信が有効又は無効のいずれかの通信状態となるように電極間に設けられたRFIDタグと、RFIDタグとの通信状態に応じて、電極間のショートを検出するショート検出手段と、ショート検出手段によって検出されたショートの発生箇所に関する識別情報を出力する出力手段と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、無線通信が有効又は無効のいずれかの通信状態となるように電極間に設けられたRFIDタグと、RFIDタグとの通信状態に応じて、電極間のショートを検出するショート検出手段と、ショート検出手段によって検出されたショートの発生箇所に関する識別情報を出力する出力手段と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ショート発生箇所通知装置、プラグ、ブレーカ及びショート発生箇所通知方法に関する。特に、プラグ、コンセント等のショートの発生した後の対処作業を迅速に実行させることが可能なショート発生箇所通知装置、プラグ、ブレーカ及びショート発生箇所通知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンセントとプラグの間に溜まった埃、ごみ等が室内の湿気により湿った場合、プラグがショートして発火する可能性が指摘されている。そこで、このような発火事故を防止するための発明が提案されている。
特許文献1に記載の発明では、漏電ブレーカ及び給電制御部を介して給電される電気機器を構成する複数の電気パーツにおいて、漏電ブレーカを立ち上げた状態で、電気パーツ毎に通電したとき、漏電ブレーカが遮断作動する電気パーツの情報を記憶させ、再度漏電ブレーカを立ち上げたとき、この記憶した電気パーツの情報を表示させることによって漏電を起こしている電気パーツを確認させる漏電箇所確認方法が提案されている。
【0003】
特許文献2に記載の発明では、温度により色彩が変化する合成樹脂によってボディを形成することにより、何らかの異常によりボディの温度が上昇していることを使用者に視覚にて認識させる差し込みプラグが提案されている。
特許文献3に記載の発明では、ケースに加わる振動又はケースの傾きを検知し、所定の値以上の振動又は傾きであるとき、漏電を発生させ、発生した漏電により通電を遮断する通電遮断装置が提供されている。
【0004】
特許文献4に記載の発明では、コンセントに接触しないプラブの電極の表面部分に電気的絶縁層を設けた電源用プラグが提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−312883号公報
【特許文献2】
特開平9−115589号公報
【特許文献3】
特開平9−147728号公報
【特許文献4】
特開平11−283689号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、特許文献1に記載の発明では、プラグ及び漏電ブレーカを介して通電される電気機器において、この電気機器を構成する電気パーツ毎に漏電している箇所を確認することはできる。例えば、電気機器である温水洗浄装置が、温水を作り出す温水ヒータ、温水を洗浄ノズルに供給するためのポンプ、暖房便座用のヒータ等の電気パーツから構成されている場合、ショートしている温水ヒータ、ポンプ、又は暖房便座用のヒータを確認することはできる。
【0007】
しかしながら、電気パーツ毎に通電させてショートした電気パーツを検索し、再度漏電ブレーカを立ち上げてショートの発生箇所を表示させるため、ショートしている箇所が電気パーツに振り分けられない部分におきている場合には、漏電ブレーカの再度の立ち上げにより、ショートの発生箇所が加熱する可能性がある。また、ショートを起こしている電気機器を特定することはできなかった。即ち、漏電ブレーカに接続されているプラグ、プラグが差し込まれるコンセント等に発生したショートの箇所を特定することはできなかった。そのため、プラグ、コンセント等にショートが発生した場合に、ショートの発生箇所を確認することが困難であった。
【0008】
また、上述したように、特許文献2に記載の発明では、差し込みプラグに温度上昇を伴う異常が発生していることは確認できる。しかしながら、差し込みプラグの周囲に他の物体があって、使用者が視覚にて確認できないような場合には、容易に異常の発生している差し込みプラグを認識することができないという問題点があった。そのため、差し込みプラグにショートが発生した場合に、ショートの発生箇所を確認することが容易ではなかった。
【0009】
また、上述したように、特許文献3に記載の発明では、地震等の振動や傾きによって電気機器のショートが発生し、発生したショートによって起こる発火事故等の事故を防止する可能性はある。しかしながら、電気機器にショートが発生した場合に、ショートの発生箇所を確認することが容易ではなかった。
また、上述したように、特許文献4に記載の発明では、埃、ごみ等が溜まりショートが起こりそうな部分を絶縁することによりショートを防止する可能性はある。しかしながら、ショートが発生した場合に、ショートの発生箇所を確認することが容易ではなかった。
【0010】
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、プラグ、コンセント等のショートの発生した後の対処作業を迅速に実行させることが可能なショート発生箇所通知装置、プラグ、ブレーカ及びショート発生箇所通知方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した従来の問題点を解決すべく下記の発明を提供する。
[発明1]
発明1は、電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、無線通信が有効又は無効のいずれかの通信状態となるように前記電極間に設けられたRFIDタグと、前記RFIDタグとの通信状態に応じて、前記電極間のショートを検出するショート検出手段と、前記ショート検出手段によって検出されたショートの発生箇所に関する識別情報を出力する出力手段と、を備えていることを特徴とするショート発生箇所通知装置である。
【0012】
このような構成であれば、電極間に流れる電流が所定の値以上となると、RFIDタグの無線通信が有効又は無効のいずれかの通信状態となるので、ショート検出手段によって、RFIDタグとの通信状態に応じて、電極間のショートが検出される。また、出力手段により、検出されたショートの発生箇所に関する識別情報が出力される。
【0013】
これにより、ショートの発生箇所(例えば、プラグ、コンセント、プラグとコンセントの間に設置される中間機器等)を特定し、特定したショートの発生箇所をユーザ等に認識させることができる。また、ショートの発生箇所を特定することにより、例えば、ショートの発生箇所の電力線に接続されているコンセントへの電力供給の遮断作業、ユーザ等にショートによる発火の消火作業等のショートが発生した後の対処作業を比較的早急に実行させることが可能である。
【0014】
ここで、識別情報とは、RFIDタグを内蔵しているプラグ等の電気機器の製品情報、電気機器が備えられている電気製品の製品情報、電気製品が設置されている場所情報、電気機器又は電気製品を通電するためのコンセント情報等である。
[発明2]
発明2は、発明1において、前記RFIDタグは、前記無線通信に使用するアンテナの一部を、前記所定の値以上の電流により焼損する素子として形成し、前記素子を前記電極間に設けたことを特徴とするショート発生箇所通知装置である。
【0015】
これにより、アンテナが無効であるRFIDタグを設けている電極間にショートが発生していることがわかる。
[発明3]
発明3は、発明1又は2において、前記RFIDタグは、前記ショート検出手段からの送信要求に基づいて、前記RFIDタグを識別するRFIDタグ情報を前記ショート検出手段に送信することを特徴するショート発生箇所通知装置である。
【0016】
これにより、通信可能なRFIDタグを認識することができる。
[発明4]
発明4は、発明1乃至3のいずれか1つにおいて、前記ショート検出手段は、前記RFIDタグ情報を、所定の認識時間間隔又はほぼ所定の前記認識時間間隔で、前記RFIDタグより取得し、取得した前記RFIDタグ情報に基づいて、無線通信が可能な前記RFIDタグを認識するRFIDタグ認識手段と、所定の監視時間間隔又はほぼ所定の前記監視時間間隔で、前記RFIDタグ認識手段によって認識された前記RFIDタグへ、前記RFIDタグの動作を確認するための所定の確認要求を実行し、前記確認要求に対する前記RFIDタグからの応答の有無を監視する応答監視手段と、前記確認要求に対する前記RFIDタグからの応答がないとき、前記電極間にショートが発生していると判定するショート判定手段と、を備えていることを特徴とするショート発生箇所通知装置である。
【0017】
このような構成であれば、RFIDタグ認識手段によって、所定の認識時間間隔又はほぼ所定の認識時間間隔で、RFIDタグ情報がRFIDタグより取得され、取得したRFIDタグ情報に基づいて、無線通信が可能なRFIDタグが認識される。また、応答監視手段によって、所定の監視時間間隔又はほぼ所定の監視時間間隔で、RFIDタグへ、RFIDタグの動作を確認するための所定の確認要求が実行され、確認要求に対するRFIDタグからの応答の有無が監視される。また、ショート判定手段によって、確認要求に対するRFIDタグからの応答がないとき、電極間にショートが発生していると判定される。
【0018】
これにより、ショートの発生箇所(例えば、プラグ、コンセント、プラグとコンセントの間に設置される中間機器等)を特定し、特定したショートの発生箇所をユーザ等に認識させることができる。
[発明5]
発明5は、発明4において、前記出力手段は、前記RFIDタグ情報に基づいて前記識別情報を検索し、所定の表示装置を介して、検索した前記識別情報を表示することを特徴とするショート発生箇所通知装置である。
【0019】
これにより、ユーザは、視覚によりショートの発生箇所を認識することができる。
[発明6]
発明6は、発明4又は5において、前記出力手段は、前記RFIDタグ情報に基づいて前記識別情報を検索し、検索した前記識別情報を、所定の音声出力装置を介して音声出力することを特徴とするショート発生箇所通知装置である。
【0020】
これにより、ユーザは、聴覚によりショートの発生箇所を認識することができる。
[発明7]
発明7は、発明1乃至6のいずれか1つにおいて、前記電極へ接続される電力線への電力供給を遮断する電力供給遮断手段を、更に備え、前記電力供給遮断手段は、前記ショート検出手段によって前記電極間のショートを検出したとき、電力供給を遮断することを特徴とするショート発生箇所通知装置である。
【0021】
このような構成であれば、ショート検出手段によって電極間のショートが検出されたとき、電力供給遮断手段によって電極へ接続される電力線への電力供給が遮断される。
これにより、ショートによる過電流がブレーカの許容範囲にあり、電力供給が遮断されない場合であっても、電力供給を遮断することができる。
【0022】
また、ショートの発生箇所を特定できることにより、特定したショートの発生箇所の電力線に接続されているコンセントへの電力供給を遮断することも可能である。
[発明8]
発明8は、コンセント差し込み可能な電極と、前記電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、無線通信が有効又は無効のいずれかの通信状態となるように前記電極間に設けられたRFIDタグと、を備えていることを特徴とするプラグである。
【0023】
このような構成であれば、発明1に記載のRFIDタグと同等の作用が得られる。従って、発明1に記載のショート発生箇所通知装置と同等の効果が得られる。
[発明9]
発明9は、電力供給を遮断するブレーカであって、電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、無線通信が有効又は無効のいずれかの通信状態となるように前記電極間に設けられたRFIDタグとの通信状態に応じて、前記電極間のショートを検出するショート検出手段と、前記ショート検出手段によって検出されたショートの発生箇所に関する識別情報を出力する出力手段と、を備えていることを特徴とするブレーカである。
【0024】
このような構成であれば、発明1に記載のショート発生箇所通知装置と同等の作用及び効果が得られる。
[発明10]
発明10は、電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、RFIDタグの無線通信を有効又は無効のいずれかの通信状態に変更する通信状態変更工程と、前記RFIDタグとの通信状態に応じて、前記電極間のショートを検出するショート検出工程と、前記ショート検出工程によって検出されたショートの発生箇所に関する識別情報を出力する出力工程と、を備えていることを特徴とするショート発生箇所通知方法である。
【0025】
これにより、発明1に記載のショート発生箇所通知装置と同等の効果が得られる。
[発明11]
発明11は、発明1乃至7のいずれか1つにおいて、前記RFIDタグ及び前記ショート検出手段は強誘電体メモリを備えていることを特徴とするショート発生箇所通知装置である。
【0026】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
図1は、ブレーカとプラグとのRFIDを利用した通信を用いたショート発生箇所通知装置の概念図の一例である。
ショート発生箇所通知装置100は、ブレーカ102とプラグ104とから構成されている。
【0027】
無線通信によりデータ交信する自動認識技術であるRFID(Radio Frequency Identification)を利用して、ブレーカ102には、図示されていないリーダ/ライタ機能を備え、プラグ104は、図示されていないICチップとアンテナからなるRFIDタグを内部に備え、図1に示すように、プラグ104とブレーカ102との間を無線通信する。
【0028】
ブレーカ102は、所定の認識時間間隔で、通信可能な範囲(以下、「通信エリア」と呼ぶ)に存在するプラグ104を認識し、所定の監視時間間隔で、プラグ104のRFIDタグが正常に動作しているかを確認する。また、プラグ104は、ブレーカ102からの通知に基づいて、対応する応答をブレーカ102へ送信する。
【0029】
ショート発生箇所通知装置100は、プラグ104とコンセント106との間に溜まった埃やごみが室内の湿気により湿り、プラグ104にショートが発生したとき、プラグ104とブレーカ102との間の通信が不能となることにより、通信不能のプラグ104を、ショートの発生したプラグとして特定する。また、ブレーカ102に表示部110を備え、ショートの発生したプラグ104に関する識別情報(例えば、プラグ104のプラグ情報、プラグ104を備えている製品の製品情報、その製品の存在する場所情報等)を表示させる。
【0030】
図2は、プラグ104の概略図の一例である。
図2に示すように、電力線202には、過電流により焼損する抵抗206が接続されている。抵抗206の一端には、ループアンテナ204aの一端が接続され、抵抗206の他端には、ループアンテナ204bの一端が接続されている。また、ICチップ208の2つのアンテナ接続端子には、ループアンテナ204a、204bの他端がそれぞれ接続されている。
【0031】
図3は、プラグ104の機能ブロック図の一例である。
図3に示すように、プラグ104は、アンテナ204及びICチップ208を備え、ICチップ208は、データ受信部302、制御部304、メモリ部306、データ送信部308及び電力生成部310を備えている。
データ受信部302は、ブレーカ102からの送信要求を、アンテナ204を介して無線受信する。ここで、ブレーカ102からの送信要求は、プラグ104に内蔵されているRFIDタグを識別するRFIDタグ情報の送信要求、又は、プラグ104に内蔵されているRFIDタグの動作確認要求である。以下、RFIDタグ情報として、シリアルNo.を例に挙げて説明する。
【0032】
制御部304は、データ受信部302によって受信した情報がシリアルNo.の送信要求であるとき、メモリ部306よりシリアルNo.を取得し、取得したシリアルNo.をブレーカ102へ送信するための応答情報を生成する。また、データ受信部302によって受信した情報がRFIDタグの動作確認要求であるとき、RFIDタグが正常動作している応答情報を生成する。
【0033】
データ送信部308は、制御部304によって生成された応答情報を、ブレーカ102へ、アンテナ204を介して無線送信する。
電力生成部310はブレーカ102からの送信要求を受信すると、この送信要求の搬送波から駆動用の電力を生成して、これをRFIDタグの各部に供給する。
【0034】
図4は、ブレーカ102の機能ブロック図の一例である。
図4に示すように、ブレーカ102は、アンテナ412、データ送信部402、データ受信部404、制御部406、データ記録部408、電力遮断部410及び表示部110を備えている。
データ送信部402は、アンテナ412を介して、通信エリアに存在するプラグ104へ、プラグ104のシリアルNo.の送信を無線通信にて要求する。また、データ送信部402は、アンテナ412を介して、シリアルNo.の送信要求に対して応答のあった全てのプラグ104へ、プラグ104に内蔵されているRFIDタグの動作確認の送信を、プラグ104毎に無線通信にて要求する。
【0035】
データ受信部404は、アンテナ412を介して、通信エリアに存在するプラグ104からのシリアルNo.の送信要求に対する応答情報を無線受信する。また、データ受信部404は、アンテナ412を介して、シリアルNo.に対応付けられたプラグ104へのRFIDタグの動作確認要求に対する応答情報を無線受信する。
【0036】
制御部406は、データ送信部402によって受信した通信エリアに存在するプラグ104のシリアルNo.をデータ記録部408へ記録する。即ち、ブレーカ102は、データ記録部408に記録されたシリアルNo.に対応付けられるプラグ104が通信エリア内に存在することを認識する。また、制御部406は、通信可能なプラグ104毎に送信した、プラグ104に内蔵されているRFIDタグの動作確認要求に対する応答の有無を監視する。即ち、プラグ104毎に、プラグ104からのRFIDタグの動作確認要求に対する応答が、要求してから所定の判定時間以内にあったか否かを判定する。
【0037】
更に、制御部406は、プラグ104に内蔵されているRFIDタグの動作確認要求に対する応答の有無に基づいて、プラグ104にショートが発生したか否かを判定する。即ち、RFIDタグの動作確認要求に対する応答がなかったと判定されたプラグ104を、ショートが発生したプラグであると判定する。図2に示したように、プラグ104にショートが発生すると、プラグ104に内蔵されているRFIDタグのアンテナ204が使用できなくなる。従って、プラグ104とブレーカ102との間の無線通信が不通になり、ショートが発生したプラグ104へ、RFIDタグの動作確認要求を送信しても、プラグ104より応答が戻ってこない。
【0038】
電力遮断部410は、指定されたコンセント又は全てのコンセントへの電力供給を遮断する。例えば、コンセントに差し込まれているプラグにショートが発生したとき、ショートによる過電流を検出し、全てのコンセントへの電力供給を遮断する。また、ショートが発生しても、許容範囲の電流値であるため過電流を検出することができなかった場合において、制御部406によってショートであると判定されたときに、全てのコンセントへの電力供給を遮断する。また、制御部406によってショートが発生したと判定されたプラグ104が差し込まれているコンセント、又はプラグ104が存在する場所に電力供給しているコンセントを検索し、検索したコンセントへの電力供給を遮断する。
【0039】
表示部110は、制御部406によってショートが発生したと判定されたプラグ104に内蔵されているRFIDタグのシリアルNo.に基づいて、識別情報(例えば、プラグ104の製品情報、プラグ104が備えられている電気製品の製品情報、電気製品が設置されている場所情報、プラグ104又は電気製品を通電するためのコンセント情報等)を検索し、検索した識別情報を表示する。
【0040】
図5は、ブレーカ102の制御部406による、1つのプラグ104のシリアルNo.取得処理の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、制御部406は、通信エリアに存在するプラグ104へ、シリアルNo.の送信要求をコマンド送信する(S502)。次に、シリアルNo.の送信要求に対する応答受信があったか否かを判定する(S504)。シリアルNo.の送信要求に対する応答受信があった場合(S504;Yes)は、受信したシリアルNo.を応答情報格納部420へ格納し(S506)、ステップS502へ戻り、所定の時間待機する。
【0041】
一方、シリアルNo.の送信要求に対する応答受信がなかった場合(S504;No)は、シリアルNo.の送信要求をコマンド送信してからの経過時間を算出し(S508)、算出した経過時間が、所定のシリアルNo.応答判定時間以内であるか否かを判定する(S510)。算出した経過時間が、所定のシリアルNo.応答判定時間以内であるある場合(S510;Yes)は、ステップS504へ戻り、所定の時間待機する。一方、算出した経過時間が、所定のシリアルNo.応答判定時間を過ぎている場合(S510;No)は、ステップS502へ戻り、次のシリアルNo.の送信要求のタイミングまで、待機する。ここで、シリアルNo.の送信要求は、所定の認識時間間隔で実行される。
【0042】
図6は、ブレーカ102の制御部406による、1つのプラグ104の動作確認応答処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、制御部406は、図5のシリアルNo.取得処理によって取得したシリアルNo.を、応答情報格納部420より取得し(S602)、取得した全てのシリアルNo.のプラグ104へ、動作確認の応答要求を送信する(S604)。動作確認の応答を受信したか否かを判定し(S606)、動作確認の応答を受信した場合(S606;Yes)は、ステップS602へ戻り、所定の時間待機する。一方、動作確認の応答を受信しなかった場合(S606;No)は、動作確認の応答要求をしてからの経過時間を算出し(S608)、算出した経過時間が、所定の動作確認応答判定時間以内であるか否かを判定する(S610)。
【0043】
算出した経過時間が、所定の動作確認応答判定時間以内である場合(S610;Yes)は、ステップS606へ戻り、所定の時間待機する。一方、算出した経過時間が、所定の動作確認応答判定時間を過ぎた場合(S610;No)は、電力供給を遮断し(S612)、動作確認の応答がなかったシリアルNo.に基づいた識別情報を検索し、検索した識別情報を表示部110に表示し(S614)、処理を終了する。
【0044】
図7は、プラグ104によるブレーカ102からの送信要求に対する応答処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、まず、ブレーカ102からの送信要求を受信し、送信要求の内容を判定する(S702)。送信要求の内容がシリアルNo.の送信要求である場合(S702;「シリアルNo.」)は、メモリ部306よりシリアルNo.を取得し(S704)、取得したシリアルNo.をブレーカ102へ送信するための応答情報を生成する(S706)。生成した応答情報をブレーカ102へ送信し(S708)、処理を終了する。
【0045】
送信要求の内容がRFIDタグの動作確認要求である場合(S702;「動作確認」)は、RFIDタグの動作確認要求を受信したことが、RFIDタグが正常動作していることであると判断して、RFIDタグが正常である応答情報を生成し(S710)、ステップS708へ移行する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0046】
図8は、ブレーカ102とプラグ104とによるショート箇所通知処理の動作を示す図である。
図8に示すように、まず、ブレーカ102は、通信エリアに存在するプラグ104を認識するタイミングにおいて、通信エリアに存在する全てのプラグ104へ、プラグ104に内蔵されているRFIDタグのシリアルNo.の送信要求をコマンド送信する(S802)。
【0047】
プラグ104は、ブレーカ102よりシリアルNo.の送信要求を受信すると、シリアルNo.を取得し(S822)、取得したシリアルNo.をブレーカ102へ送信する(S824)。
ブレーカ102は、プラグ104よりシリアルNo.を受信すると、受信したシリアルNo.を記録する(S804)。
【0048】
次に、ブレーカ102は、ショートが発生しているかを判定するタイミングにおいて、ステップS804において記録したシリアルNo.を取り出し(S806)、取り出したシリアルNo.のRFIDタグを内蔵しているプラグ104へ、RFIDタグの動作確認要求を送信する(S808)。
プラグ104は、RFIDタグの動作確認要求を受信した場合(S826)は、RFIDタグが正常動作していること示す応答情報をブレーカ102へ送信し(S828)、処理を終了する。
【0049】
ブレーカ102は、プラグ104へRFIDタグの動作確認要求を送信した後、プラグ104からの応答の有無を監視し、応答がなかった場合(S810;Yes)は、電力供給を遮断し(S812)、シリアルNo.に基づいた識別情報を表示し(S814)、処理を終了する。
上述したように、ショート発生箇所通知装置100において、プラグ104に、アンテナ204、データ受信部302、制御部304、メモリ部306及びデータ送信部308を備え、ブレーカ102に、アンテナ412、データ送信部402、データ受信部404、制御部406、データ記録部408、電力遮断部410及び表示部110を備えることにより、ショートの発生したプラグ104を特定し、プラグ104が備えられている電気製品の製品情報、電気製品が設置されている場所情報等をユーザ等に認識させることができる。
【0050】
また、ショートの発生箇所を特定することにより、例えば、プラグ104が差し込まれているコンセントへの電力供給の遮断作業、ユーザ等にショートによる発火の消火作業等のショートが発生した後の対処作業を比較的早急に実行させることが可能である。
また、ショートによる過電流がブレーカの許容範囲にあり、電力供給が遮断されない場合であっても、電力供給を遮断することができる。また、ショートしたプラグ104を特定できることにより、プラグ104が差し込まれているコンセントへの電力供給を遮断することも可能である。
【0051】
上述の実施の形態において、ブレーカ102の制御部406及び電力遮断部410は、ショート検出手段に対応し、表示部110は出力手段に対応する。また、制御部406は、RFIDタグ認識手段、応答監視手段及びショート判定手段に対応し、電力遮断部410は、電力供給遮断手段に対応する。また、プラグ104のアンテナ204、データ受信部302、制御部304、メモリ部306及びデータ送信部308は、RFIDタグに対応する。
【0052】
また、上述の実施の形態において、表示部110によって、識別情報が表示されるが、RFIDタグのRFIDタグ情報(例えば、シリアルNo.)を表示することも可能である。
また、上述の実施の形態において、プラグ104にショートが発生したことを検出したとき、ブレーカ102によって、プラグ104が差し込まれているコンセントへの電力供給を遮断し、更に、コンセントの近傍に存在する消火用のスプリンクラーを動作させるようにしても良い。
【0053】
また、上述の実施の形態において、ショート検出手段及び出力手段をブレーカ102に備える構成になっているが、部屋の壁や机に設置することの可能な質問器等に、ショート検出手段のRFIDタグ認識手段、応答監視手段及びショート判定手段と、出力手段を備えることも可能である。また、このようなとき、ブレーカ102へ質問器より、電力供給を遮断させる要求をすることによりブレーカ102に電力供給の遮断動作をさせることも可能である。
【0054】
また、上述の実施の形態において、RFIDタグをプラグ104に内蔵する構成となっているが、プラグ104を差し込むコンセントにRFIDタグを内蔵させることも、プラグ104とコンセントとの間に二股コンセント等の中間機器を備え、この中間機器にRFIDタグを内蔵させることも可能である。
また、上述の実施の形態において、電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、無線通信を無効にするような構成になっているが、電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、無線通信を有効にするような構成になっていても良い。
【0055】
また、上述の実施の形態において、メモリ部306およびデータ記録部408はFeRAMであってもよい。
なお、上述の実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレーカとプラグとのRFIDを利用した通信を用いたショート発生箇所通知装置の概念図の一例。
【図2】プラグの概略図の一例。
【図3】プラグの機能ブロック図の一例。
【図4】ブレーカの機能ブロック図の一例。
【図5】ブレーカの制御部によるシリアルNo.取得処理の一例を示すフローチャート。
【図6】ブレーカの制御部によるプラグの動作確認応答処理の一例を示すフローチャート。
【図7】プラグによるブレーカからの送信要求に対する応答処理の一例を示すフローチャート。
【図8】ブレーカとプラグとによるショート箇所通知処理の動作を示す図。
【符号の説明】
100…ショート発生箇所通知装置、 102…ブレーカ、 104…プラグ、106…コンセント、 110…表示部、 202…電力線、 204…アンテナ、 206…抵抗、 208…ICチップ、 302…データ受信部、 304…制御部、 306…メモリ部、 308…データ送信部、 310…電力生成部、 402…データ送信部、 404…データ受信部、 406…制御部、 408…データ記録部、 410…電力遮断部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ショート発生箇所通知装置、プラグ、ブレーカ及びショート発生箇所通知方法に関する。特に、プラグ、コンセント等のショートの発生した後の対処作業を迅速に実行させることが可能なショート発生箇所通知装置、プラグ、ブレーカ及びショート発生箇所通知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンセントとプラグの間に溜まった埃、ごみ等が室内の湿気により湿った場合、プラグがショートして発火する可能性が指摘されている。そこで、このような発火事故を防止するための発明が提案されている。
特許文献1に記載の発明では、漏電ブレーカ及び給電制御部を介して給電される電気機器を構成する複数の電気パーツにおいて、漏電ブレーカを立ち上げた状態で、電気パーツ毎に通電したとき、漏電ブレーカが遮断作動する電気パーツの情報を記憶させ、再度漏電ブレーカを立ち上げたとき、この記憶した電気パーツの情報を表示させることによって漏電を起こしている電気パーツを確認させる漏電箇所確認方法が提案されている。
【0003】
特許文献2に記載の発明では、温度により色彩が変化する合成樹脂によってボディを形成することにより、何らかの異常によりボディの温度が上昇していることを使用者に視覚にて認識させる差し込みプラグが提案されている。
特許文献3に記載の発明では、ケースに加わる振動又はケースの傾きを検知し、所定の値以上の振動又は傾きであるとき、漏電を発生させ、発生した漏電により通電を遮断する通電遮断装置が提供されている。
【0004】
特許文献4に記載の発明では、コンセントに接触しないプラブの電極の表面部分に電気的絶縁層を設けた電源用プラグが提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−312883号公報
【特許文献2】
特開平9−115589号公報
【特許文献3】
特開平9−147728号公報
【特許文献4】
特開平11−283689号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、特許文献1に記載の発明では、プラグ及び漏電ブレーカを介して通電される電気機器において、この電気機器を構成する電気パーツ毎に漏電している箇所を確認することはできる。例えば、電気機器である温水洗浄装置が、温水を作り出す温水ヒータ、温水を洗浄ノズルに供給するためのポンプ、暖房便座用のヒータ等の電気パーツから構成されている場合、ショートしている温水ヒータ、ポンプ、又は暖房便座用のヒータを確認することはできる。
【0007】
しかしながら、電気パーツ毎に通電させてショートした電気パーツを検索し、再度漏電ブレーカを立ち上げてショートの発生箇所を表示させるため、ショートしている箇所が電気パーツに振り分けられない部分におきている場合には、漏電ブレーカの再度の立ち上げにより、ショートの発生箇所が加熱する可能性がある。また、ショートを起こしている電気機器を特定することはできなかった。即ち、漏電ブレーカに接続されているプラグ、プラグが差し込まれるコンセント等に発生したショートの箇所を特定することはできなかった。そのため、プラグ、コンセント等にショートが発生した場合に、ショートの発生箇所を確認することが困難であった。
【0008】
また、上述したように、特許文献2に記載の発明では、差し込みプラグに温度上昇を伴う異常が発生していることは確認できる。しかしながら、差し込みプラグの周囲に他の物体があって、使用者が視覚にて確認できないような場合には、容易に異常の発生している差し込みプラグを認識することができないという問題点があった。そのため、差し込みプラグにショートが発生した場合に、ショートの発生箇所を確認することが容易ではなかった。
【0009】
また、上述したように、特許文献3に記載の発明では、地震等の振動や傾きによって電気機器のショートが発生し、発生したショートによって起こる発火事故等の事故を防止する可能性はある。しかしながら、電気機器にショートが発生した場合に、ショートの発生箇所を確認することが容易ではなかった。
また、上述したように、特許文献4に記載の発明では、埃、ごみ等が溜まりショートが起こりそうな部分を絶縁することによりショートを防止する可能性はある。しかしながら、ショートが発生した場合に、ショートの発生箇所を確認することが容易ではなかった。
【0010】
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、プラグ、コンセント等のショートの発生した後の対処作業を迅速に実行させることが可能なショート発生箇所通知装置、プラグ、ブレーカ及びショート発生箇所通知方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した従来の問題点を解決すべく下記の発明を提供する。
[発明1]
発明1は、電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、無線通信が有効又は無効のいずれかの通信状態となるように前記電極間に設けられたRFIDタグと、前記RFIDタグとの通信状態に応じて、前記電極間のショートを検出するショート検出手段と、前記ショート検出手段によって検出されたショートの発生箇所に関する識別情報を出力する出力手段と、を備えていることを特徴とするショート発生箇所通知装置である。
【0012】
このような構成であれば、電極間に流れる電流が所定の値以上となると、RFIDタグの無線通信が有効又は無効のいずれかの通信状態となるので、ショート検出手段によって、RFIDタグとの通信状態に応じて、電極間のショートが検出される。また、出力手段により、検出されたショートの発生箇所に関する識別情報が出力される。
【0013】
これにより、ショートの発生箇所(例えば、プラグ、コンセント、プラグとコンセントの間に設置される中間機器等)を特定し、特定したショートの発生箇所をユーザ等に認識させることができる。また、ショートの発生箇所を特定することにより、例えば、ショートの発生箇所の電力線に接続されているコンセントへの電力供給の遮断作業、ユーザ等にショートによる発火の消火作業等のショートが発生した後の対処作業を比較的早急に実行させることが可能である。
【0014】
ここで、識別情報とは、RFIDタグを内蔵しているプラグ等の電気機器の製品情報、電気機器が備えられている電気製品の製品情報、電気製品が設置されている場所情報、電気機器又は電気製品を通電するためのコンセント情報等である。
[発明2]
発明2は、発明1において、前記RFIDタグは、前記無線通信に使用するアンテナの一部を、前記所定の値以上の電流により焼損する素子として形成し、前記素子を前記電極間に設けたことを特徴とするショート発生箇所通知装置である。
【0015】
これにより、アンテナが無効であるRFIDタグを設けている電極間にショートが発生していることがわかる。
[発明3]
発明3は、発明1又は2において、前記RFIDタグは、前記ショート検出手段からの送信要求に基づいて、前記RFIDタグを識別するRFIDタグ情報を前記ショート検出手段に送信することを特徴するショート発生箇所通知装置である。
【0016】
これにより、通信可能なRFIDタグを認識することができる。
[発明4]
発明4は、発明1乃至3のいずれか1つにおいて、前記ショート検出手段は、前記RFIDタグ情報を、所定の認識時間間隔又はほぼ所定の前記認識時間間隔で、前記RFIDタグより取得し、取得した前記RFIDタグ情報に基づいて、無線通信が可能な前記RFIDタグを認識するRFIDタグ認識手段と、所定の監視時間間隔又はほぼ所定の前記監視時間間隔で、前記RFIDタグ認識手段によって認識された前記RFIDタグへ、前記RFIDタグの動作を確認するための所定の確認要求を実行し、前記確認要求に対する前記RFIDタグからの応答の有無を監視する応答監視手段と、前記確認要求に対する前記RFIDタグからの応答がないとき、前記電極間にショートが発生していると判定するショート判定手段と、を備えていることを特徴とするショート発生箇所通知装置である。
【0017】
このような構成であれば、RFIDタグ認識手段によって、所定の認識時間間隔又はほぼ所定の認識時間間隔で、RFIDタグ情報がRFIDタグより取得され、取得したRFIDタグ情報に基づいて、無線通信が可能なRFIDタグが認識される。また、応答監視手段によって、所定の監視時間間隔又はほぼ所定の監視時間間隔で、RFIDタグへ、RFIDタグの動作を確認するための所定の確認要求が実行され、確認要求に対するRFIDタグからの応答の有無が監視される。また、ショート判定手段によって、確認要求に対するRFIDタグからの応答がないとき、電極間にショートが発生していると判定される。
【0018】
これにより、ショートの発生箇所(例えば、プラグ、コンセント、プラグとコンセントの間に設置される中間機器等)を特定し、特定したショートの発生箇所をユーザ等に認識させることができる。
[発明5]
発明5は、発明4において、前記出力手段は、前記RFIDタグ情報に基づいて前記識別情報を検索し、所定の表示装置を介して、検索した前記識別情報を表示することを特徴とするショート発生箇所通知装置である。
【0019】
これにより、ユーザは、視覚によりショートの発生箇所を認識することができる。
[発明6]
発明6は、発明4又は5において、前記出力手段は、前記RFIDタグ情報に基づいて前記識別情報を検索し、検索した前記識別情報を、所定の音声出力装置を介して音声出力することを特徴とするショート発生箇所通知装置である。
【0020】
これにより、ユーザは、聴覚によりショートの発生箇所を認識することができる。
[発明7]
発明7は、発明1乃至6のいずれか1つにおいて、前記電極へ接続される電力線への電力供給を遮断する電力供給遮断手段を、更に備え、前記電力供給遮断手段は、前記ショート検出手段によって前記電極間のショートを検出したとき、電力供給を遮断することを特徴とするショート発生箇所通知装置である。
【0021】
このような構成であれば、ショート検出手段によって電極間のショートが検出されたとき、電力供給遮断手段によって電極へ接続される電力線への電力供給が遮断される。
これにより、ショートによる過電流がブレーカの許容範囲にあり、電力供給が遮断されない場合であっても、電力供給を遮断することができる。
【0022】
また、ショートの発生箇所を特定できることにより、特定したショートの発生箇所の電力線に接続されているコンセントへの電力供給を遮断することも可能である。
[発明8]
発明8は、コンセント差し込み可能な電極と、前記電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、無線通信が有効又は無効のいずれかの通信状態となるように前記電極間に設けられたRFIDタグと、を備えていることを特徴とするプラグである。
【0023】
このような構成であれば、発明1に記載のRFIDタグと同等の作用が得られる。従って、発明1に記載のショート発生箇所通知装置と同等の効果が得られる。
[発明9]
発明9は、電力供給を遮断するブレーカであって、電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、無線通信が有効又は無効のいずれかの通信状態となるように前記電極間に設けられたRFIDタグとの通信状態に応じて、前記電極間のショートを検出するショート検出手段と、前記ショート検出手段によって検出されたショートの発生箇所に関する識別情報を出力する出力手段と、を備えていることを特徴とするブレーカである。
【0024】
このような構成であれば、発明1に記載のショート発生箇所通知装置と同等の作用及び効果が得られる。
[発明10]
発明10は、電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、RFIDタグの無線通信を有効又は無効のいずれかの通信状態に変更する通信状態変更工程と、前記RFIDタグとの通信状態に応じて、前記電極間のショートを検出するショート検出工程と、前記ショート検出工程によって検出されたショートの発生箇所に関する識別情報を出力する出力工程と、を備えていることを特徴とするショート発生箇所通知方法である。
【0025】
これにより、発明1に記載のショート発生箇所通知装置と同等の効果が得られる。
[発明11]
発明11は、発明1乃至7のいずれか1つにおいて、前記RFIDタグ及び前記ショート検出手段は強誘電体メモリを備えていることを特徴とするショート発生箇所通知装置である。
【0026】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
図1は、ブレーカとプラグとのRFIDを利用した通信を用いたショート発生箇所通知装置の概念図の一例である。
ショート発生箇所通知装置100は、ブレーカ102とプラグ104とから構成されている。
【0027】
無線通信によりデータ交信する自動認識技術であるRFID(Radio Frequency Identification)を利用して、ブレーカ102には、図示されていないリーダ/ライタ機能を備え、プラグ104は、図示されていないICチップとアンテナからなるRFIDタグを内部に備え、図1に示すように、プラグ104とブレーカ102との間を無線通信する。
【0028】
ブレーカ102は、所定の認識時間間隔で、通信可能な範囲(以下、「通信エリア」と呼ぶ)に存在するプラグ104を認識し、所定の監視時間間隔で、プラグ104のRFIDタグが正常に動作しているかを確認する。また、プラグ104は、ブレーカ102からの通知に基づいて、対応する応答をブレーカ102へ送信する。
【0029】
ショート発生箇所通知装置100は、プラグ104とコンセント106との間に溜まった埃やごみが室内の湿気により湿り、プラグ104にショートが発生したとき、プラグ104とブレーカ102との間の通信が不能となることにより、通信不能のプラグ104を、ショートの発生したプラグとして特定する。また、ブレーカ102に表示部110を備え、ショートの発生したプラグ104に関する識別情報(例えば、プラグ104のプラグ情報、プラグ104を備えている製品の製品情報、その製品の存在する場所情報等)を表示させる。
【0030】
図2は、プラグ104の概略図の一例である。
図2に示すように、電力線202には、過電流により焼損する抵抗206が接続されている。抵抗206の一端には、ループアンテナ204aの一端が接続され、抵抗206の他端には、ループアンテナ204bの一端が接続されている。また、ICチップ208の2つのアンテナ接続端子には、ループアンテナ204a、204bの他端がそれぞれ接続されている。
【0031】
図3は、プラグ104の機能ブロック図の一例である。
図3に示すように、プラグ104は、アンテナ204及びICチップ208を備え、ICチップ208は、データ受信部302、制御部304、メモリ部306、データ送信部308及び電力生成部310を備えている。
データ受信部302は、ブレーカ102からの送信要求を、アンテナ204を介して無線受信する。ここで、ブレーカ102からの送信要求は、プラグ104に内蔵されているRFIDタグを識別するRFIDタグ情報の送信要求、又は、プラグ104に内蔵されているRFIDタグの動作確認要求である。以下、RFIDタグ情報として、シリアルNo.を例に挙げて説明する。
【0032】
制御部304は、データ受信部302によって受信した情報がシリアルNo.の送信要求であるとき、メモリ部306よりシリアルNo.を取得し、取得したシリアルNo.をブレーカ102へ送信するための応答情報を生成する。また、データ受信部302によって受信した情報がRFIDタグの動作確認要求であるとき、RFIDタグが正常動作している応答情報を生成する。
【0033】
データ送信部308は、制御部304によって生成された応答情報を、ブレーカ102へ、アンテナ204を介して無線送信する。
電力生成部310はブレーカ102からの送信要求を受信すると、この送信要求の搬送波から駆動用の電力を生成して、これをRFIDタグの各部に供給する。
【0034】
図4は、ブレーカ102の機能ブロック図の一例である。
図4に示すように、ブレーカ102は、アンテナ412、データ送信部402、データ受信部404、制御部406、データ記録部408、電力遮断部410及び表示部110を備えている。
データ送信部402は、アンテナ412を介して、通信エリアに存在するプラグ104へ、プラグ104のシリアルNo.の送信を無線通信にて要求する。また、データ送信部402は、アンテナ412を介して、シリアルNo.の送信要求に対して応答のあった全てのプラグ104へ、プラグ104に内蔵されているRFIDタグの動作確認の送信を、プラグ104毎に無線通信にて要求する。
【0035】
データ受信部404は、アンテナ412を介して、通信エリアに存在するプラグ104からのシリアルNo.の送信要求に対する応答情報を無線受信する。また、データ受信部404は、アンテナ412を介して、シリアルNo.に対応付けられたプラグ104へのRFIDタグの動作確認要求に対する応答情報を無線受信する。
【0036】
制御部406は、データ送信部402によって受信した通信エリアに存在するプラグ104のシリアルNo.をデータ記録部408へ記録する。即ち、ブレーカ102は、データ記録部408に記録されたシリアルNo.に対応付けられるプラグ104が通信エリア内に存在することを認識する。また、制御部406は、通信可能なプラグ104毎に送信した、プラグ104に内蔵されているRFIDタグの動作確認要求に対する応答の有無を監視する。即ち、プラグ104毎に、プラグ104からのRFIDタグの動作確認要求に対する応答が、要求してから所定の判定時間以内にあったか否かを判定する。
【0037】
更に、制御部406は、プラグ104に内蔵されているRFIDタグの動作確認要求に対する応答の有無に基づいて、プラグ104にショートが発生したか否かを判定する。即ち、RFIDタグの動作確認要求に対する応答がなかったと判定されたプラグ104を、ショートが発生したプラグであると判定する。図2に示したように、プラグ104にショートが発生すると、プラグ104に内蔵されているRFIDタグのアンテナ204が使用できなくなる。従って、プラグ104とブレーカ102との間の無線通信が不通になり、ショートが発生したプラグ104へ、RFIDタグの動作確認要求を送信しても、プラグ104より応答が戻ってこない。
【0038】
電力遮断部410は、指定されたコンセント又は全てのコンセントへの電力供給を遮断する。例えば、コンセントに差し込まれているプラグにショートが発生したとき、ショートによる過電流を検出し、全てのコンセントへの電力供給を遮断する。また、ショートが発生しても、許容範囲の電流値であるため過電流を検出することができなかった場合において、制御部406によってショートであると判定されたときに、全てのコンセントへの電力供給を遮断する。また、制御部406によってショートが発生したと判定されたプラグ104が差し込まれているコンセント、又はプラグ104が存在する場所に電力供給しているコンセントを検索し、検索したコンセントへの電力供給を遮断する。
【0039】
表示部110は、制御部406によってショートが発生したと判定されたプラグ104に内蔵されているRFIDタグのシリアルNo.に基づいて、識別情報(例えば、プラグ104の製品情報、プラグ104が備えられている電気製品の製品情報、電気製品が設置されている場所情報、プラグ104又は電気製品を通電するためのコンセント情報等)を検索し、検索した識別情報を表示する。
【0040】
図5は、ブレーカ102の制御部406による、1つのプラグ104のシリアルNo.取得処理の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、制御部406は、通信エリアに存在するプラグ104へ、シリアルNo.の送信要求をコマンド送信する(S502)。次に、シリアルNo.の送信要求に対する応答受信があったか否かを判定する(S504)。シリアルNo.の送信要求に対する応答受信があった場合(S504;Yes)は、受信したシリアルNo.を応答情報格納部420へ格納し(S506)、ステップS502へ戻り、所定の時間待機する。
【0041】
一方、シリアルNo.の送信要求に対する応答受信がなかった場合(S504;No)は、シリアルNo.の送信要求をコマンド送信してからの経過時間を算出し(S508)、算出した経過時間が、所定のシリアルNo.応答判定時間以内であるか否かを判定する(S510)。算出した経過時間が、所定のシリアルNo.応答判定時間以内であるある場合(S510;Yes)は、ステップS504へ戻り、所定の時間待機する。一方、算出した経過時間が、所定のシリアルNo.応答判定時間を過ぎている場合(S510;No)は、ステップS502へ戻り、次のシリアルNo.の送信要求のタイミングまで、待機する。ここで、シリアルNo.の送信要求は、所定の認識時間間隔で実行される。
【0042】
図6は、ブレーカ102の制御部406による、1つのプラグ104の動作確認応答処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、制御部406は、図5のシリアルNo.取得処理によって取得したシリアルNo.を、応答情報格納部420より取得し(S602)、取得した全てのシリアルNo.のプラグ104へ、動作確認の応答要求を送信する(S604)。動作確認の応答を受信したか否かを判定し(S606)、動作確認の応答を受信した場合(S606;Yes)は、ステップS602へ戻り、所定の時間待機する。一方、動作確認の応答を受信しなかった場合(S606;No)は、動作確認の応答要求をしてからの経過時間を算出し(S608)、算出した経過時間が、所定の動作確認応答判定時間以内であるか否かを判定する(S610)。
【0043】
算出した経過時間が、所定の動作確認応答判定時間以内である場合(S610;Yes)は、ステップS606へ戻り、所定の時間待機する。一方、算出した経過時間が、所定の動作確認応答判定時間を過ぎた場合(S610;No)は、電力供給を遮断し(S612)、動作確認の応答がなかったシリアルNo.に基づいた識別情報を検索し、検索した識別情報を表示部110に表示し(S614)、処理を終了する。
【0044】
図7は、プラグ104によるブレーカ102からの送信要求に対する応答処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、まず、ブレーカ102からの送信要求を受信し、送信要求の内容を判定する(S702)。送信要求の内容がシリアルNo.の送信要求である場合(S702;「シリアルNo.」)は、メモリ部306よりシリアルNo.を取得し(S704)、取得したシリアルNo.をブレーカ102へ送信するための応答情報を生成する(S706)。生成した応答情報をブレーカ102へ送信し(S708)、処理を終了する。
【0045】
送信要求の内容がRFIDタグの動作確認要求である場合(S702;「動作確認」)は、RFIDタグの動作確認要求を受信したことが、RFIDタグが正常動作していることであると判断して、RFIDタグが正常である応答情報を生成し(S710)、ステップS708へ移行する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0046】
図8は、ブレーカ102とプラグ104とによるショート箇所通知処理の動作を示す図である。
図8に示すように、まず、ブレーカ102は、通信エリアに存在するプラグ104を認識するタイミングにおいて、通信エリアに存在する全てのプラグ104へ、プラグ104に内蔵されているRFIDタグのシリアルNo.の送信要求をコマンド送信する(S802)。
【0047】
プラグ104は、ブレーカ102よりシリアルNo.の送信要求を受信すると、シリアルNo.を取得し(S822)、取得したシリアルNo.をブレーカ102へ送信する(S824)。
ブレーカ102は、プラグ104よりシリアルNo.を受信すると、受信したシリアルNo.を記録する(S804)。
【0048】
次に、ブレーカ102は、ショートが発生しているかを判定するタイミングにおいて、ステップS804において記録したシリアルNo.を取り出し(S806)、取り出したシリアルNo.のRFIDタグを内蔵しているプラグ104へ、RFIDタグの動作確認要求を送信する(S808)。
プラグ104は、RFIDタグの動作確認要求を受信した場合(S826)は、RFIDタグが正常動作していること示す応答情報をブレーカ102へ送信し(S828)、処理を終了する。
【0049】
ブレーカ102は、プラグ104へRFIDタグの動作確認要求を送信した後、プラグ104からの応答の有無を監視し、応答がなかった場合(S810;Yes)は、電力供給を遮断し(S812)、シリアルNo.に基づいた識別情報を表示し(S814)、処理を終了する。
上述したように、ショート発生箇所通知装置100において、プラグ104に、アンテナ204、データ受信部302、制御部304、メモリ部306及びデータ送信部308を備え、ブレーカ102に、アンテナ412、データ送信部402、データ受信部404、制御部406、データ記録部408、電力遮断部410及び表示部110を備えることにより、ショートの発生したプラグ104を特定し、プラグ104が備えられている電気製品の製品情報、電気製品が設置されている場所情報等をユーザ等に認識させることができる。
【0050】
また、ショートの発生箇所を特定することにより、例えば、プラグ104が差し込まれているコンセントへの電力供給の遮断作業、ユーザ等にショートによる発火の消火作業等のショートが発生した後の対処作業を比較的早急に実行させることが可能である。
また、ショートによる過電流がブレーカの許容範囲にあり、電力供給が遮断されない場合であっても、電力供給を遮断することができる。また、ショートしたプラグ104を特定できることにより、プラグ104が差し込まれているコンセントへの電力供給を遮断することも可能である。
【0051】
上述の実施の形態において、ブレーカ102の制御部406及び電力遮断部410は、ショート検出手段に対応し、表示部110は出力手段に対応する。また、制御部406は、RFIDタグ認識手段、応答監視手段及びショート判定手段に対応し、電力遮断部410は、電力供給遮断手段に対応する。また、プラグ104のアンテナ204、データ受信部302、制御部304、メモリ部306及びデータ送信部308は、RFIDタグに対応する。
【0052】
また、上述の実施の形態において、表示部110によって、識別情報が表示されるが、RFIDタグのRFIDタグ情報(例えば、シリアルNo.)を表示することも可能である。
また、上述の実施の形態において、プラグ104にショートが発生したことを検出したとき、ブレーカ102によって、プラグ104が差し込まれているコンセントへの電力供給を遮断し、更に、コンセントの近傍に存在する消火用のスプリンクラーを動作させるようにしても良い。
【0053】
また、上述の実施の形態において、ショート検出手段及び出力手段をブレーカ102に備える構成になっているが、部屋の壁や机に設置することの可能な質問器等に、ショート検出手段のRFIDタグ認識手段、応答監視手段及びショート判定手段と、出力手段を備えることも可能である。また、このようなとき、ブレーカ102へ質問器より、電力供給を遮断させる要求をすることによりブレーカ102に電力供給の遮断動作をさせることも可能である。
【0054】
また、上述の実施の形態において、RFIDタグをプラグ104に内蔵する構成となっているが、プラグ104を差し込むコンセントにRFIDタグを内蔵させることも、プラグ104とコンセントとの間に二股コンセント等の中間機器を備え、この中間機器にRFIDタグを内蔵させることも可能である。
また、上述の実施の形態において、電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、無線通信を無効にするような構成になっているが、電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、無線通信を有効にするような構成になっていても良い。
【0055】
また、上述の実施の形態において、メモリ部306およびデータ記録部408はFeRAMであってもよい。
なお、上述の実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレーカとプラグとのRFIDを利用した通信を用いたショート発生箇所通知装置の概念図の一例。
【図2】プラグの概略図の一例。
【図3】プラグの機能ブロック図の一例。
【図4】ブレーカの機能ブロック図の一例。
【図5】ブレーカの制御部によるシリアルNo.取得処理の一例を示すフローチャート。
【図6】ブレーカの制御部によるプラグの動作確認応答処理の一例を示すフローチャート。
【図7】プラグによるブレーカからの送信要求に対する応答処理の一例を示すフローチャート。
【図8】ブレーカとプラグとによるショート箇所通知処理の動作を示す図。
【符号の説明】
100…ショート発生箇所通知装置、 102…ブレーカ、 104…プラグ、106…コンセント、 110…表示部、 202…電力線、 204…アンテナ、 206…抵抗、 208…ICチップ、 302…データ受信部、 304…制御部、 306…メモリ部、 308…データ送信部、 310…電力生成部、 402…データ送信部、 404…データ受信部、 406…制御部、 408…データ記録部、 410…電力遮断部
Claims (11)
- 電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、無線通信が有効又は無効のいずれかの通信状態となるように前記電極間に設けられたRFIDタグと、
前記RFIDタグとの通信状態に応じて、前記電極間のショートを検出するショート検出手段と、
前記ショート検出手段によって検出されたショートの発生箇所に関する識別情報を出力する出力手段と、
を備えていることを特徴とするショート発生箇所通知装置。 - 前記RFIDタグは、
前記無線通信に使用するアンテナの一部を、前記所定の値以上の電流により焼損する素子として形成し、前記素子を前記電極間に設けたことを特徴とする請求項1に記載のショート発生箇所通知装置。 - 前記RFIDタグは、
前記ショート検出手段からの送信要求に基づいて、前記RFIDタグを識別するRFIDタグ情報を前記ショート検出手段に送信することを特徴する請求項1又は2に記載のショート発生箇所通知装置。 - 前記ショート検出手段は、
前記RFIDタグ情報を、所定の認識時間間隔又はほぼ所定の前記認識時間間隔で、前記RFIDタグより取得し、取得した前記RFIDタグ情報に基づいて、無線通信が可能な前記RFIDタグを認識するRFIDタグ認識手段と、
所定の監視時間間隔又はほぼ所定の前記監視時間間隔で、前記RFIDタグ認識手段によって認識された前記RFIDタグへ、前記RFIDタグの動作を確認するための所定の確認要求を実行し、前記確認要求に対する前記RFIDタグからの応答の有無を監視する応答監視手段と、
前記確認要求に対する前記RFIDタグからの応答がないとき、前記電極間にショートが発生していると判定するショート判定手段と、
を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のショート発生箇所通知装置。 - 前記出力手段は、
前記RFIDタグ情報に基づいて前記識別情報を検索し、所定の表示装置を介して、検索した前記識別情報を表示することを特徴とする請求項4に記載のショート発生箇所通知装置。 - 前記出力手段は、
前記RFIDタグ情報に基づいて前記識別情報を検索し、検索した前記識別情報を、所定の音声出力装置を介して音声出力することを特徴とする請求項4又は5に記載のショート発生箇所通知装置。 - 前記電極へ接続される電力線への電力供給を遮断する電力供給遮断手段を、更に備え、
前記電力供給遮断手段は、前記ショート検出手段によって前記電極間のショートを検出したとき、電力供給を遮断することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のショート発生箇所通知装置。 - コンセント差し込み可能な電極と、
前記電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、無線通信が有効又は無効のいずれかの通信状態となるように前記電極間に設けられたRFIDタグと、
を備えていることを特徴とするプラグ。 - 電力供給を遮断するブレーカであって、
電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、無線通信が有効又は無効のいずれかの通信状態となるように前記電極間に設けられたRFIDタグとの通信状態に応じて、前記電極間のショートを検出するショート検出手段と、
前記ショート検出手段によって検出されたショートの発生箇所に関する識別情報を出力する出力手段と、
を備えていることを特徴とするブレーカ。 - 電極間に流れる電流が所定の値以上となったときに、RFIDタグの無線通信を有効又は無効のいずれかの通信状態に変更する通信状態変更工程と、
前記RFIDタグとの通信状態に応じて、前記電極間のショートを検出するショート検出工程と、
前記ショート検出工程によって検出されたショートの発生箇所に関する識別情報を出力する出力工程と、
を備えていることを特徴とするショート発生箇所通知方法。 - 前記RFIDタグ及び前記ショート検出手段は強誘電体メモリを備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のショート発生箇所通知装置。
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