JP2009206851A - 通信システム並びに通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信相手を特定するユーザ操作なしに通信相手を特定して通信動作を好適に行なう。
【解決手段】通信システムは、電磁結合用のシート201と、それぞれ電磁結合による無線通信機能を備えた複数台のPC202〜204で構成される。各PC202〜204は、電磁結合シート201上に設置され、電磁結合シート201との電磁結合通信の介在により通信を行なうことができる。また、電磁結合シート201は、各PC202〜204が設置された位置を検出し、PC間の距離に応じて通信の接続並びに切断の制御を行なう。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線機能を備えた通信装置同士が通信を行なう通信システム並びに通信装置に係り、特に、通信対象となり得る機器が複数存在する環境下で1つの通信相手を選択して通信を行なう通信システム並びに通信装置に関する。
さらに詳しくは、本発明は、通信相手を特定するユーザ操作なしに通信相手を特定して通信動作を行なう通信システム並びに通信装置置に係り、特に、通信相手との距離に応じて通信の接続並びに切断を制御する通信システム並びに通信装置に関する。
旧来の有線通信方式における配線から解放するシステムとして、無線ネットワークが注目されている。例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a、IEEE802.11b、あるいはIEEE802.1gといった無線LAN(Local Area Network)規格が代表的である。
また、最近では、プラグアンドプレイに対応した汎用バス・インターフェース規格として広範に普及しているUSB(Universal Serial Bus)を拡張し、有線の安全性と通信速度、無線の使い易さを融合した“Wireless USB”の仕様がUSB Implementers Forum,Inc.(USB−IF)によって策定され、対応機器の開発も進められている。
この種の無線通信機能を備えた機器同士で通信を行なおうとする際、通信対象となり得る機器が複数存在する場合には、1つの通信相手を選択して通信を行なうことになる。
図11には、IEEE802.11などに基づく無線LAN環境下で、無線通信機能を備えた機器間で通信を行なおうとする様子を示している。同図中、参照番号101並びに102は無線LANのアクセスポイントであり、参照番号103は無線LAN機能を搭載したパーソナル・コンピュータ(PC)である。PC103のユーザは、参照番号104に示すような操作画面を介して通信ソフトウェアの設定を行なうことで、特定のアクセスポイントの無線LANに参加し、通信を開始することができる。Wireless USBに関しても同様の手順が必要であると思料される。
ところが、上述したような操作画面のような、通信相手を表示して簡易に特定することができるユーザ・インターフェースが提供されていない場合など、ユーザによる通信相手を特定する操作が困難な場合には、通信対象となり得る機器が複数存在する環境下で1つの通信相手を選択して通信を行なうことが困難となる。
例えば、通信可能範囲内の他の無線装置との距離を測定し、あらかじめ定めた距離以内に存在する無線通信装置が見つかったらその無線通信装置との無線接続を確立するとともに、無線接続中の無線通信装置が所定距離以遠に遠ざかったら接続を切断する無線通信装置について提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。機器間の距離が通信を行ないたい度合いを暗示すると考えると、機器同士が近づけば接続し、遠ざかると切断するという通信制御は直感的でユーザに分かり易い。しかしながら、無線通信装置がUWBのような測距機能を備えることが前提となる。
特開2007−158447号公報
本発明の目的は、通信対象となり得る機器が複数存在する環境下で1つの通信相手を選択して通信を好適に行なうことができる、優れた通信システム並びに通信装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、通信相手を特定するユーザ操作なしに通信相手を特定して通信動作を好適に行なうことができる、優れた通信システム並びに通信装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、通信相手との距離に応じて通信の接続並びに切断を好適に制御することができる、優れた通信システム並びに通信装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、
それぞれ非接触通信機能を備える複数の端末と、
前記複数の端末を設置して非接触通信を行なう設置面を備え、前記設置面に設置された端末間の距離に応じて当該端末間の通信の接続又は切断の制御を行なう通信制御装置と、
を具備することを特徴とする通信システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
無線通信機能を備えた機器同士で通信を行なおうとする際、通信対象となり得る機器が複数存在する場合には、1つの通信相手を選択して通信を行なうことになる。
本発明に係る通信システムでは、端末間の距離に応じて通信の接続並びに切断を制御するように構成されている。端末間の距離が通信を行ないたい度合いを暗示すると考えると、端末同士が近づけば接続し、遠ざかると切断するという通信制御は直感的でユーザに分かり易い。また、通信相手を表示して特定するためのユーザ・インターフェースが提供されていないなど、ユーザによる通信相手を特定する操作が困難な場合であっても、適切な端末間通信の接続を制御することが可能である。
例えば、複数の端末はそれぞれ、電磁結合用コイルを備え、電磁結合に基づく非接触通信が可能であり、また、通信制御装置は、前記設置面に沿って複数の電磁結合用コイルを2次元的に配設している。そして、通信制御装置は、前記設置面に設置した端末と電磁結合が作用した電磁結合用コイルの位置に基づいて端末の設置場所を検知し、各端末の設置場所間の距離に基づいて端末間の通信の接続又は切断の制御を行なうことができる。
非接触通信は近接でのみ信号の授受が可能であることから、UWBのような測距手段を持たなくても、通信制御装置は、どのコイルで端末と電磁結合が生じたかに基づいて、各端末の設置場所を検知することができる。そして、各端末の設置場所間の距離を基に、通信相手となり得る端末をユーザの意図通りに特定し、通信の接続を制御することができる。
通信制御装置は、設置面に設置された端末間の距離に応じて、例えば以下のような操作を行なうことができる。
(1)設置面上に乗せた2台の端末を近づけることによって、当該端末間の通信が確立する。また、当該端末を遠ざけることによって、当該端末間の通信が切断する。
(2)設置面上に乗せた2台の端末を同時に近づけることによって、当該端末間の通信が確立する。また、当該端末を同時に遠ざけることによって、当該端末間の通信が切断する。
(3)設置面上に乗せた2台の端末を近づける際、いずれか一方の端末のみを移動させたときに当該端末間の通信が確立し、又は切断する。
(4)設置面上に2台の端末を乗せた状態で、一方の端末を特定の範囲で動かすことによって、当該端末間の通信が確立する。また、設置面に乗せた2台の端末間で通信が確立した後に、一方の端末を特定の範囲で動かすことによって、当該端末間の通信が切断する。
本発明によれば、通信対象となり得る機器が複数存在する環境下で1つの通信相手を選択して通信を好適に行なうことができる、優れた通信システム並びに通信装置を提供することができる。
また、本発明によれば、通信相手を特定するユーザ操作なしに通信相手を特定して通信動作を好適に行なうことができる、優れた通信システム並びに通信装置を提供することができる。
本発明に係る通信システムによれば、通信相手との距離に応じて通信の接続並びに切断を好適に制御することができる。すなわち、機器間の距離が通信を行ないたい度合いを暗示すると考えると、機器同士が近づけば接続し、遠ざかると切断するという通信制御は直感的でユーザに分かり易い。
本発明に係る通信システムでは、複数の端末が無線通信範囲内に存在する場合でも、任意の2台の端末間での通信を簡単に開設することができる。また、開設した通信を簡単に切断することができる。
また、端末間の通信を開設する際に、選択といったユーザによる選択という操作が不要になることから、各端末に表示機能やユーザ・インターフェース機能を装備する必要がなくなり、ユーザが各端末をIDなどにより識別する必要もなくなる。よって、各端末の識別用のIDが不要になり、端末機器の製造管理が容易になる。
本発明に係る通信システムでは、実際のデータ通信を開始するまでは、各端末にとっては「通信相手が近くにいない」という状態にある。このため、通信の接続や切断といった特別な状態を端末に持たせる必要がない。また、通信プロトコルの各レイヤ(PHY、MAC、上位アプリケーションなど)を特に変更しなくても本発明を実現することができ、旧来の通信機器との互換性を保ち易い。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
通信ケーブルを使用しない通信技術として、非接触若しくは近接通信が知られている。非接触通信システムは、質問信号を送信するリーダライタと、質問信号に対して応答信号を返すトランスポンダで構成される。トランスポンダは、リーダライタからの無変調キャリアに変調を返すだけで自らはキャリア発生源を持たない、すなわち無線に関する法規制の対象外となることから、利便性が高い。非接触通信システムは、伝送距離に応じて、密着型(0〜2mm以下)、近接型(0〜10cm以下)、近傍型(0〜70cm以下)の3種類に分類される。例えば、密着型の非接触伝送には、誘導結合又は静電結合のどちらかが使用される。後者の静電結合方式は、電極間の小さい静電容量をカップラとして信号を通す方式である。
以下では、本発明を非接触通信システムに適用して、通信相手を特定するユーザ操作なしに通信相手を特定して通信動作を行なう動作について説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る通信システムの概観構成を示している。図示の通信システムは、電磁結合用のシート201と、それぞれ電磁結合による無線通信機能を備えた複数台の端末202〜204で構成される。
PCなどで構成される各端末202〜204はトランスポンダとして、電磁結合シート201はリーダライタとしてそれぞれ動作し、電磁結合作用に基づく非接触通信が可能である。各端末202〜204は、電磁結合シート201上に設置され、電磁結合シート201との電磁結合通信の介在により通信を行なうことができる。また、電磁結合シート201は、各端末202〜204が設置された位置を検出し、PC間の距離に応じて通信の接続並びに切断の制御を行なう。電磁結合シート201による端末間通信の接続制御の詳細については後述に譲る。なお、電磁結合シート201は、電磁結合通信の通信範囲を目視で確認できるような形状であることが好ましい。
図2には、電磁結合シート201の内部構成例を示している。図示のように、電磁結合シート201は、2次元アレイ上に配設された複数の電磁結合用のコイル301〜309と、いずれのコイルの組み合わせで通信を行なわせるべきか、すなわち通信リンクをスイッチング制御するリンク・スイッチ制御部310を備えている。但し、本発明の要旨は、電磁結合シート201が備えるコイルの個数は9個に限定される訳ではない。
図3には、リンク・スイッチ制御部310の内部構成例を示している。リンク・スイッチ制御部310は、コイル301〜309毎の送受信部401と、各送受信部401による通信動作を制御する通信制御部を備えている。
送受信部401は、受信部403と、送信部404と、送信波と受信波を結合する結合部405で構成される。
通信制御部402は、ベースバンド処理部406と、CPU(Central Processing Unit)407と、ROM/RAM408で構成される。
ベースバンド処理部406は、送信波並びに受信波の変復調機能に加え、フレーミング、誤り検出、再送などのMAC(Media Access Control)処理を行なう。
CPU407は、通信ソフトウェアをROMからRAMにロードして、実行する。ここで言う通信ソフトウェアは、データ受信を検知して各コイル301〜309へとルーティングを行なう処理を担当する。ルーティング処理として、以下の処理方法が挙げられる。
(1)設置面上に乗せた2台の端末を近づけることによって、当該端末間の通信が確立する。また、当該端末を遠ざけることによって、当該端末間の通信が切断する。
(2)設置面上に乗せた2台の端末を同時に近づけることによって、当該端末間の通信が確立する。また、当該端末を同時に遠ざけることによって、当該端末間の通信が切断する。
(3)設置面上に乗せた2台の端末を近づける際、いずれか一方の端末のみを移動させたときに当該端末間の通信が確立し、又は切断する。
(4)設置面上に2台の端末を乗せた状態で、一方の端末を特定の範囲で動かすことによって、当該端末間の通信が確立する。また、設置面に乗せた2台の端末間で通信が確立した後に、一方の端末を特定の範囲で動かすことによって、当該端末間の通信が切断する。
図4には、端末202〜204の内部構成例を示している。図示の端末は、電磁結合用のコイル501と、受信部502と、送信部503と、送信波と受信波を結合する結合部504と、ベースバンド処理部505と、各端末の機能に応じた端末機能部506と、端末機能部506とベースバンド処理部505間のインターフェース部507を備えている。ベースバンド処理部505は、送信波並びに受信波の変復調機能に加え、フレーミング、誤り検出、再送などのMAC処理を行なう。また、端末機能部506は、PC本体などに相当するが、端末の機能が如何なるものであるのかは本発明の要旨に直接関連しないので、本明細書では説明を省略する。
続いて、電磁結合シート201上で実施される通信動作について説明する。
図5には、端末202と端末203間の通信接続シーケンス例を示している。
まず、電磁結合シート201上には何も存在していない状態であるとする。図6には、端末202と端末203間の通信未接続時のプロトコル・スタック例を示している。
電磁結合シートのリンク・スイッチ部310から、各コイル301〜309へと、一定の周期でビーコン情報が送信される。ビーコン情報の送信シーケンスは、電磁結合シート201上に端末が載せられたかどうかを判定するためのものである。
ここで、端末202が、電磁結合シート201内のコイル301上の位置に設置されたとする。端末202は、コイル301からのビーコンを定期的に受信し、それに対する応答を電磁結合シート201側へ送信する。トランスポンダとしての端末202が応答信号を返す動作原理自体は周知なので、ここでは詳細な説明を省略する。
同様に、他の端末203並びに204が、電磁結合シート201内のコイル307並びに309上の位置にそれぞれ設置され、ビーコンの定期的な受信とこれに対する応答をそれぞれ実行する。
この状態で、リンク・スイッチ部310では、各端末202〜204がそれぞれどのコイルから送受信を行なっているのかを把握することができ、言い換えれば、各端末202〜204が電磁結合シート201の設置面上のどの位置に乗せられているのかを特定することができる。
また、この状態では、どの端末202〜204も通信相手を決定していない。例えば、端末202から送信されたアプリケーション・データが、対応するコイル301を経由してリンク・スイッチ部310まで到達しても、データの送信先がないため、リンク・スイッチ部310ではアプリケーション・データは破棄される。
ここで、ユーザが、端末203をコイル307からコイル304へと移動する。端末203は、ビーコンに対する応答を、コイル304を経由して電磁結合シート201へ送信することになる。そして、リンク・スイッチ部310では、端末203が端末202へ近づいたことを検知することができる。
リンク・スイッチ部310では、上記の端末203の移動を、「ユーザが端末202と端末203を通信させようとしている」と認識することができる。その後、端末202から送信されるアプリケーション・データは、コイル301を経由してリンク・スイッチ部310に到達し、さらにコイル304を経由して端末203へと転送される。図7には、端末202と端末203間の通信未接続時のプロトコル・スタック例を示している。
図5に示した接続シーケンスによれば、ユーザは、通信させたい機器同士を近づけるという直感的な操作で、所望の端末間の通信を指示することができる。
図8には、端末202と端末203間の通信切断シーケンス例を示している。
コイル301上に設置されている端末202と、コイル304上に設置されている端末203の間で通信が接続されている状態で、端末203をコイル307上の位置へ、ユーザが移動させたとする。
端末203は、ビーコンに対する応答を、コイル307を経由して電磁結合シート201へ送信することになる。そして、リンク・スイッチ部310では、端末203が端末202から遠ざけられたことを検知することができる。
リンク・スイッチ部310では、上記の端末203の移動を、「ユーザが端末202と端末203を切断させようとしている」と認識することができる。その後、端末202から送信されるアプリケーション・データは、コイル301を経由してリンク・スイッチ部310に到達し手も、リンク・スイッチ部310でデータを破棄することで、端末202と端末203の通信を切断する。
図7に示した切断シーケンスによれば、ユーザは、通信を切断させたい機器同士を遠ざけるという直感的な操作で、所望の端末間の通信を指示することができる。
図9には、電磁結合シート201内のリンク・スイッチ部310が図5並びに図8に示した端末間の通信接続・切断を行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。
まず、必要に応じて各種の初期化が行なわれる(ステップS1)。また、ビーコンを定期的に送信するためのタイマをスタートさせる(ステップS2)。
そして、リンク・スイッチ部310では、常時4種類のイベントを待つことになる(ステップS3)。
1つ目のイベントは、ビーコン送信タイマのイベントである(ステップS4)。これは、ステップS2で設定したタイマがタイムアウトしたときに発生し、これにより定期的にビーコンを作成、送信する(ステップS5、S6)。ビーコンには、コネクション・テーブル(後述)を用いてコネクション開設情報を付加する。そして、ビーコンを送信した後、再度同タイマを再スタートする(ステップS7)。
2つ目のイベントは、データ受信イベントである(ステップS8)。これは、各端末からデータを受信するものであるが、データ通信中の端末からのデータのみを受け付ける必要がある。そのため、端末のIDがコネクションテーブル(後述)に存在しているか探して、その端末が別の端末とデータ通信中であるかを判定する(ステップS9)。データ通信中であれば(ステップS9のYes)、通信相手の端末へとそのデータを送信する(ステップS10)。また、データ通信中でなければ(ステップS9のNo)、データを送信することなく破棄する。
3つ目のイベントは、ビーコン応答の受信である(ステップS11)。これは、送信したビーコンに対して、各端末からのビーコン応答を受けるものである。
ビーコン応答を受けると、ビーコン無受信タイマ(n)をスタートさせる(ステップS12)。ここで、(n)は端末毎のタイマであり、例えば、3つの端末からビーコン受信イベントをそれぞれ受けると、3つのビーコン無受信タイマをスタートさせることになる。
ここで、初めて現れた端末、若しくは受信するコイルが異なる端末(つまり移動した端末)の場合には(ステップS13のYes)、リンク・スイッチ部310に持つ端末情報テーブルの内容を変更する(ステップS14)。端末情報テーブルには、端末IDとその端末がどの位置のコイル301〜309で通信しているかが保存されている。
端末情報テーブルを基に、端末同士が近付く、若しくは離れる位置関係にあるかどうかを判定する(ステップS15)。そして、判定した結果、コネクションに変更があった場合には(ステップS15のYes)、コネクション・テーブルを変更する(ステップS16)。
コネクション・テーブルには、コネクションが張られて通信中である一対の端末のIDが保存されている。コネクションの開設時には、開設した2つの端末IDをコネクション・テーブルに登録し、コネクションの切断時には、該当する2つの端末IDをコネクション・テーブルから削除する。
4つ目のイベントは、ビーコン無受信タイマ(n)のタイムアウトである(ステップS17)。当該タイマのタイムアウトが発生するときは、電磁結合シート201上に存在していた端末が通信範囲から外れたことを示す。この場合、端末情報テーブルから該当の端末を削除するとともに(ステップS18)、当該端末がコネクション開設中のときには(ステップS19のYes)、コネクション・テーブルから該当する端末との通信ペアを削除する(ステップS20)。
また、図10には、電磁結合シート201の設置面上に載せて動作する端末202〜204が通信動作を行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。
端末では、必要に応じて各種の初期化が行なわれた後に(ステップS31)、ビーコンの待ち受けを開始する(ステップS32)。
次に、端末が電磁結合シート201に置かれ、電磁結合シート201からのビーコンを受けると(ステップS33)、ビーコン応答を送信する(ステップS34)。ビーコン応答には、自己のID を含めて送信する。
受信したビーコンの中には、コネクション開設情報が含まれるので、これをチェックする(ステップS35)。コネクション開設情報には、現在コネクションが開設されている端末のIDのリストが含まれている。
ここで、このリスト中に自己の ID が含まれていない場合は(ステップS36のNo)、ステップS33に戻り、引続きビーコンを受信することになる。
一方、リスト中に自己のIDが含まれている場合は(ステップS36のYes)、別の端末から開設が要求されたということであり、データ通信が開始される。
データ通信中は、ビーコン無受信タイマ(後述)をスタートさせる(ステップS37)。ビーコン無受信タイマは、自己の端末が電磁結合シートから離れたことを検知するためのタイマである。
データ通信中は、4種類のイベントを待つことになる。
まず、1つ目のイベントは、ビーコン受信イベントである(ステップS38)。電磁結合シート201からはビーコンが定期的に送信されている。端末は、ビーコンを受信する度に、ビーコン応答を送信して(ステップS40)、自己の端末がデータ通信中であることを電磁結合シート201のリンク・スイッチ部310に伝える。
また、ビーコン応答と同時に、ビーコンに含まれるコネクション開設情報をチェックして(ステップS41)、現在の通信相手との通信が継続していることを検知する。ここで、現在の通信相手との通信が切断していた場合は(ステップS42のYes)、ステップS33に戻り、データ通信中の状態から外れて、ビーコン受信のみを開始する。
また、ビーコンを受信した後に、ビーコン無受信タイマを再スタートさせる(ステップS43)。
2つ目のイベントは、データ受信イベントである(ステップS44)。これは、現在の通信相手からのデータの受信であり、端末の上位層へとデータを引き継ぐ(ステップS45)。
3つ目のイベントは、上位層からの送信要求イベントである(ステップS46)。これは、現在の通信相手への送信データであり、データ送信処理を行なう(ステップS47)。
4つ目のイベントは、ビーコン無受信タイムアウト発生イベントである(ステップS48)。このタイマがタイムアウトすることは、ビーコンを受信しないためにタイマの再スタートをしなかったことを意味するので、コネクションが切断したと判断し、ステップS33に戻り、データ通信中の状態から外れてビーコン受信のみを開始する。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、コイルの電磁結合による無線通信に適用した実施形態について説明したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。静電結合やその他の原理に基づく非接触・近接通信技術についても同様に本発明を適用することができる。
また、シートと端末間の無線通信方式は、電磁結合などの近接通信に限定されるものではなく、例えば、無線LAN機能であってもよい。但し、設置面上に載せた端末の位置を検出するためには、シート及び端末の送受信の電波の電力を十分に小さくするとともに、指向性を持たせる必要がある。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの概観構成を示した図である。 図2は、電磁結合シート201の内部構成例を示した図である。 図3は、リンク・スイッチ制御部310の内部構成例を示した図である。 図4は、端末202〜204の内部構成例を示した図である。 図5は、端末202と端末203間の通信接続シーケンス例を示した図である。 図6は、端末202と端末203間の通信未接続時のプロトコル・スタック例を示した図である。 図7は、端末202と端末203間の通信接続時のプロトコル・スタック例を示した図である。 図8は、端末202と端末203間の通信切断シーケンス例を示した図である。 図9は、電磁結合シート201内のリンク・スイッチ部310が図5並びに図8に示した端末間の通信接続・切断を行なうための処理手順を示したフローチャートである。 図10は、電磁結合シート201の設置面上に載せて動作する端末202〜204が通信動作を行なうための処理手順を示したフローチャートである。 図11は、IEEE802.11などに基づく無線LAN環境下で、無線通信機能を備えた機器間で通信を行なおうとする様子を示したフローチャートである。
符号の説明
201…電磁結合シート
202〜204…PC
301〜309…コイル
310…リンク・スイッチ制御部
401…送受信部
402…通信制御部
403…受信部
404…送信部
405…結合部
406…ベースバンド処理部
407…CPU
408…ROM/RAM
501…コイル
502…受信部
503…送信部
504…結合部
505…ベースバンド処理部
506…端末機能部
507…インターフェース部

Claims (12)

  1. それぞれ非接触通信機能を備える複数の端末と、
    前記複数の端末を設置して非接触通信を行なう設置面を備え、前記設置面に設置された端末間の距離に応じて当該端末間の通信の接続又は切断の制御を行なう通信制御装置と、
    を具備することを特徴とする通信システム。
  2. 前記複数の端末はそれぞれ、電磁結合用コイルを備え、電磁結合に基づく非接触通信が可能であり、
    前記通信制御装置は、前記設置面に沿って複数の電磁結合用コイルを2次元的に配設し、前記設置面に設置した端末と電磁結合が作用した電磁結合用コイルの位置に基づいて端末の設置場所を検知し、各端末の設置場所間の距離に基づいて端末間の通信の接続又は切断の制御を行なう、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記通信制御装置は、前記設置面上で設置場所が接近した端末同士の通信を接続し、前記設置面上で設置場所が遠ざかった端末同士の通信を切断する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記通信制御装置は、前記設置面上に乗せた2台の端末を同時に近づけたことに応じて当該端末間の通信を確立し、当該端末を同時に遠ざけたことに応じて当該端末間の通信を切断する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  5. 前記通信制御装置は、前記設置面上に乗せた2台の端末を近づける際、いずれか一方の端末のみを移動させたときに当該端末間の通信を確立させ又は切断する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  6. 前記通信制御装置は、
    前記設置面上に2台の端末を乗せた状態で、一方の端末を特定の範囲で動かすことによって当該端末間の通信を確立させ、
    前記設置面に乗せた2台の端末間で通信が確立した後に、一方の端末を特定の範囲で動かすことによって、当該端末間の通信を切断する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  7. 請求項1に記載の通信システムにおいて、通信制御装置として動作する通信装置であって、
    複数の端末を設置可能な設置面と、
    前記設置面に埋設された、2次元的に配設された複数の電磁結合用のコイルと、
    前記コイルに電磁結合した端末同士の通信の接続並びに切断を制御するリンク・スイッチ部と、
    を具備することを特徴とする通信装置。
  8. 前記リンク・スイッチ部は、前記コイルに電磁結合した各端末の設置場所を検知し、各端末の設置場所間の距離に基づいて端末間の通信の接続又は切断の制御を行なう、
    ことを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記リンク・スイッチ部は、前記設置面上で設置場所が接近した端末同士の通信を接続し、前記設置面上で設置場所が遠ざかった端末同士の通信を切断する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
  10. 前記リンク・スイッチ部は、前記設置面上に乗せた2台の端末を同時に近づけたことに応じて当該端末間の通信を確立し、当該端末を同時に遠ざけたことに応じて当該端末間の通信を切断する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
  11. 前記リンク・スイッチ部は、前記設置面上に乗せた2台の端末を近づける際、いずれか一方の端末のみを移動させたときに当該端末間の通信を確立させ又は切断する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
  12. 前記リンク・スイッチ部は、
    前記設置面上に2台の端末を乗せた状態で、一方の端末を特定の範囲で動かすことによって当該端末間の通信を確立させ、
    前記設置面に乗せた2台の端末間で通信が確立した後に、一方の端末を特定の範囲で動かすことによって、当該端末間の通信を切断する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
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