JP2004072594A - 無線通信装置、送受信制御方法、および送受信制御をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

無線通信装置、送受信制御方法、および送受信制御をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】アクセスポイントと移動可能な端末装置との間でデータ送受信を行なうための無線通信装置であって、一旦接続が完了した後の安定したデータ送受信を可能にするとともに、データ送受信後の切断処理を双方が明示的に分かるかたちで確実に行なうことが可能な無線通信装置を提供する。
【解決手段】送信制御部において、パケットのヘッダ部の識別子より送信パケットが切断要求パケットであることが確認されると(ステップS83)、送信出力制御部は出力強度を大きくするとともに(ステップS84)、送信指向性制御部はデータ送信時に比べて送信指向性を弱くする(ステップS85)。その結果、無線送信部に転送された切断要求パケットは(ステップS86)、データパケットの送信時よりも広い電波到達範囲に出力される(ステップS87)。
【選択図】    図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、無線通信装置に関し、特に、アクセスポイントと移動可能な端末装置との間でデータ通信を行なう無線LAN(Local Area Network)に用いる無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線通信において、端末装置が移動可能である場合には、アクセスポイントと端末装置との間の距離の変化や無線送受信に影響を与える気象条件の変化により、無線通信の可能な領域が変化するため、一旦接続が出来てもその後のデータ送受信で不安定になったり、接続終了処理が確実に行なえなくなることがある。
【0003】
この点に関し、一般に、端末装置のユーザーは、無線通信を始める時には明確な目的を持って処理を開始するため、無線通信開始時には接続の可能性にはより注意を払っていると思われる。
【0004】
しかしながら、一旦接続ができてしまうと、その後の接続環境の変化については注意し続けている場合は少ない。特に、無線通信においては、接続時間に応じて課金される場合が一般的であるため、アクセスポイントと端末装置との双方の間で明確に接続終了処理が行なわれないと余分な課金がなされてしまう問題が生じる。
【0005】
例えば、通信プロトコルとして最も普及しているTCP/IP(TransmissionControl Protocol/Internet Protocol)をベースとしたネットワークにおいては、接続終了を明示的に識別するための枠組みが特別に用意されているわけではない。
【0006】
一般にTCP/IPをベースとしたネットワークの場合には、物理的なメディアとしてケーブルや無線を用いて通信が行なわれるが、ネットワーク接続時にこのようなメディアを占有し続ける訳ではなく、CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Code Division)やCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)のように、他の端末装置が通信中であれば待機して、メディアが空いたことを確認してパケットを送受信する。
【0007】
したがって、パケットの送受信の間だけメディアを占有し、パケットの送受信が終わればメディアを開放するというように複数の端末装置間でメディアを共有して通信を行なう。このためメディアの占有が終了したことが切断を意味するわけではなく、ネットワークの論理的な接続終了の識別が困難であるという問題がある。
【0008】
さらに、無線通信の場合には、端末装置とアクセスポイントとの間の距離によって通信可能な領域が変化するだけではなく、雨などの無線障害物および無線反射物の移動等による信号強度の衰弱またはマルチパスの悪影響等といったユーザーが気付かない条件によっても、接続環境が変化する。
【0009】
しかしながら、信号が届かなくなり、物理的な接続が不可能な状態に至っても、TCP/IPベースの論理的なネットワークの接続が切断されたことを検出することができず、ネットワークの正常な終了処理を実行することができないという問題がある。
【0010】
また、TCP/IPをベースとした通信装置では、端末装置がアクセスポイントに接続するときにはDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)等の動的なリソース割り当て手段を用いて接続要求のあった端末装置にIPアドレスを割り付け、それ以降はこのIPアドレスを用いて接続要求のあった端末装置とアクセスポイントとの間で通信が行なわれる。
【0011】
このIPアドレスは接続要求のあった端末装置に一定時間だけ一意的に割り付けられたものであり、この時間を経過すると再度IPアドレスの再割り付けを行なう。この一定時間はリース時間と呼ばれ、無線LAN等のネットワークでは、ユーザーが明示的にネットワークの切断処理を行なわない場合において、ネットワークの論理的な接続が切れるのはDHCPのリース時間切れのタイミング時となる。リース時間は、一般的に1時間から数時間程度とされる。
【0012】
ここで、このリース時間を短くすることで、先述したリース時間切れのタイミング時に行なわれる論理的な接続が終了したネットワークの検出サイクルを早めることが可能となるが、再度IPアドレスを割り付けるための処理はアクセスポイントおよび端末装置の双方に相応の負担が掛かることから、短時間おきにリースを再発行するのは現実的ではない。
【0013】
したがって、無線通信においては、一旦接続できた後のデータ送受信をより安定化させることと同時に、無線通信終了時においても、より確実に接続終了処理を行なうことが必要とされる。
【0014】
かかる目的のために、従来、特開平4−130595号公報に示す非接触カードシステムが提案されている。このシステムは、接続時の出力を通常のデータ通信時の出力よりも弱くしておき、それでも接続できる場合にはその後安定した通信ができるようにするものである。
【0015】
また、特開平2−122738号公報に示す無線通信機においては、受信信号強度を検出し、一定のレベルを下回った場合に利用者にその旨を音声にて伝える方法が提案されている
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平4−130595号公報に示す非接触カードシステムは、無線をメディアとして複数の端末装置間で共有して利用し、メディアの開放がそのまま接続終了を意味するわけではないネットワークを用途とするものではない。また、本発明の目的の1つである接続終了処理を確実に行なうためのものではなく、一旦接続した後の端末装置の移動等による接続環境の変化に対応したものではない。
【0017】
また、特開平2−122738号公報に示す無線通信機においては、無線通信機が無線通信範囲外になったことをユーザに対して音声にて告知するに留まり、ネットワークの接続終了処理を含まない点において適当でない。
【0018】
それゆえ、この発明の1つの目的は、無線通信において、アクセスポイントと端末装置との間で一旦接続が完了した後の安定したデータ送受信を可能にする無線通信装置を提供することにある。
【0019】
さらに、この発明の他の目的は、データ送受信後の接続終了処理を早く確実に行なうことが可能な無線通信装置を提供することにある。
【0020】
この発明のさらに他の目的は、移動可能な端末装置を用いて無線通信を行なう場合において、信号が届く領域と届かない領域との境界領域での安定した通信およびその接続終了を早く確実に行なうことが可能な無線通信装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
この発明の1つの局面に係る無線通信装置は、無線通信装置の各部の動作を制御する制御部と、制御部においてデータまたは制御コマンドに基づいて作成されたデータパケットまたは制御パケットを送信する無線送信手段と、通信相手が送信したデータパケットおよび制御パケットを受信する無線受信手段と、無線送信手段から送信されるパケットの信号到達範囲を制御する送信制御手段とを備える。本構成において、制御部は、データ通信の終了時に通信相手に対し通信接続の切断を要求する切断要求コマンドから切断要求パケットを作成して無線送信手段および送信制御手段に送り、送信制御手段は、切断要求パケット送信時の信号到達範囲をデータパケット送信時よりも広くなるように制御し、無線送信手段は、切断要求パケットを該信号到達範囲内に送信する。
【0022】
好ましくは、送信制御手段は、無線送信手段により送信するパケットを識別する手段と、無線送信手段における送信指向性を制御する手段と、無線送信手段における送信出力強度を制御する手段とをさらに備える。本構成において、送信パケットが切断要求パケットであることを識別すると、送信指向性制御手段により送信指向性をデータパケット送信時よりも弱くするとともに送信出力強度制御手段により出力強度をデータパケット送信時よりも大きくすることにより、切断要求パケット送信時における信号到達範囲をデータパケット送信時よりも広くする。
【0023】
したがって、この発明によれば、切断要求パケットをデータパケット送信時よりも広い信号到達範囲に出力することにより、切断要求パケットは通信相手に確実に受信されることから、データ通信を実行していた無線通信装置の双方が明示的に分かるかたちで確実に切断処理を行なうことができる。
【0024】
さらに、この発明の一の局面に係る無線通信装置は、通信相手からの切断要求パケットに対する切断応答パケットを、送信制御手段において切断応答パケット送信時の信号到達範囲をデータパケット送信時よりも広くなるように制御し、無線送信手段を介して送信することが好ましい。
【0025】
このとき、送信制御手段は、送信パケットが前記切断応答パケットであることを識別すると、送信指向性制御手段により送信指向性をデータパケット送信時よりも弱くするとともに送信出力強度制御手段により出力強度をデータパケット送信時よりも大きくすることにより、切断応答パケット送信時における信号到達範囲をデータパケット送信時よりも広くする。
【0026】
したがって、この発明によれば、切断要求パケットを受信した無線通信装置が、さらに切断応答パケットをデータ送信時よりも広い信号到達範囲に出力することにより、切断応答パケットは確実に通信相手に受信されることから、より確実に切断処理を行なうことが可能となる。
【0027】
より好ましくは、この発明の一の局面に係る無線通信装置は、無線受信手段により受信するパケットの信号受信範囲を制御する受信制御手段をさらに備える。本構成において、制御部は、切断要求コマンドの出力信号を受信制御手段に送り、受信制御手段は、切断要求コマンド出力信号を受けると、データパケット受信時よりも切断応答パケット受信時における信号受信範囲が広くなるように制御し、無線受信手段は、該信号受信範囲内において前記切断応答パケットの受信を待ち受ける。
【0028】
このとき、受信制御手段は、無線受信手段における受信指向性を制御する手段と、無線受信手段における受信感度を制御する手段とをさらに備え、受信指向性制御手段により受信指向性をデータパケット受信時よりも弱くするとともに受信感度制御手段により受信感度をデータパケット受信時よりも大きくすることにより、切断応答パケット受信時における信号受信範囲をデータパケット受信時よりも広くすることが好ましい。
【0029】
したがって、この発明によれば、切断要求を行なった無線通信装置において、データ受信時よりも広い信号受信範囲において切断応答パケットを待ち受けることにより、切断応答パケットは確実に受信されることとなり、より確実に切断処理を行なうことができる。
【0030】
この発明の別の局面に係る無線通信装置において、無線受信手段は、受信したパケットの信号強度を測定する受信強度測定手段をさらに備える。本構成において、受信強度測定手段は、無線通信装置が通信相手からの送信パケットの受信が不可能となる受信信号強度の閾値を設定し、受信強度測定手段で測定された信号強度が該閾値を下回ると、無線送信手段により通信相手に対して切断要求パケットを送信する。
【0031】
したがって、この発明によれば、一の無線通信装置は、通信相手である他方の無線通信装置との接続状況の変化を把握できることから、接続状況の悪化に伴ない切断処理が正常に行なうことができなくなる事態を事前に認識して、切断処理を確実に行なうことができる。
【0032】
この発明のさらに別の局面の無線通信装置によれば、制御部は、通信相手に接続可能か否かを確認する存在確認パケットを無線送信手段により一定時間毎に送信し、存在確認パケットに対して、通信相手が接続可能であることを応答してくる存在応答パケットを無線受信手段により受信する手段とを備える。本構成において、存在確認パケット送信後一定時間以内に存在応答パケットを受信しないと、無線送信手段により切断要求パケットを送信する。
【0033】
さらに、制御部は、無線受信手段による存在応答パケットの受信を確認しながら、一送信毎に送信出力強度を段階的に下げて、一定時間毎に存在確認パケットを無線送信手段により送信し、一定時間以内に存在応答パケットの受信を得ることができないときの存在確認パケットの送信出力強度を判別し、通信相手との通信が可能な送信出力強度の閾値を検出する手段を備えることが好ましい。
【0034】
したがって、この発明によれば、通信可能な送信出力強度の閾値の検出を定期的に行なうことにより、無線通信装置間における接続状況を常時把握することが可能となる。
【0035】
さらに、この発明の別の局面に係る無線通信装置において、制御部は、閾値の送信出力強度にて存在確認パケットを送信し、一定時間以内に存在応答パケットの受信がないことを確認しながら、送信出力強度を段階的に上げて存在確認パケットを送信する手段を備える。本構成において、所定の送信出力強度にて存在確認パケット送信後一定時間以内に存在応答パケットを受信しないと、最大の送信出力強度にて切断要求パケットを送信する。
【0036】
したがって、この発明によれば、検出した送信出力強度の閾値を用いてさらに接続状況を検出することにより、接続の維持が困難と判断された場合は、切断処理が不可能となる以前に確実に切断処理を実行することができる。
【0037】
この発明のさらに別の局面に係る無線通信装置において、制御部は、通信相手が送信した存在確認パケットを無線受信手段により受信すると、存在応答コマンドに基づいて存在応答パケットを作成して無線送信手段および制御手段に送り、送信制御手段は、存在応答パケット送信時の信号到達範囲を、データパケット送信時よりも狭くなるように制御し、無線送信手段は、存在応答パケットを該信号到達範囲内に送信する。
【0038】
このとき、送信制御手段は、送信パケットが存在応答パケットであることを識別すると、送信指向性制御手段により送信指向性をデータパケット送信時よりも強くするとともに送信出力強度制御手段により出力強度をデータパケット送信時よりも小さくすることにより、存在応答パケット送信時における信号到達範囲をデータパケット送信時よりも狭くすることが好ましい。
【0039】
さらに、上記の送信制御のもとで通信相手が送信した存在応答パケットを受信する無線通信装置は、通信相手からの送信パケットの受信が不可能となる受信信号強度の閾値を設定し、存在応答パケットの受信信号強度が閾値を下回ると、無線送信手段により通信相手に対して切断要求パケットを送信することが好ましい。
【0040】
したがって、この発明によれば、移動可能な無線通信装置が自ら通信不可能な領域に移動したことを通信相手に知らせることとなり、切断処理が不可能となる以前に切断処理を確実に行なうことができる。
【0041】
この発明のさらに別の局面に係る無線通信装置は、電波または光信号による無線を用いて通信を行なう第1の無線通信手段と、第1の無線通信手段とは通信媒体が異なる第2の無線通信手段とを備える。本構成において、データ通信は第1の無線通信手段を用いて行ない、データ通信終了時における切断要求パケットの送信は、第2の無線通信手段を用いて行なう。
【0042】
したがって、この発明によれば、第1の無線通信手段における切断処理が不可能な状態に至った場合においても、第2の無線通信手段を用いて切断要求パケットを送信することにより確実に切断処理を行なうことが可能となる。
【0043】
この発明のさらに別の局面に係る無線通信装置において、制御部は、データ通信を開始する際に通信相手に対し接続を要求する接続要求コマンドに基づいて接続要求パケットを作成して無線送信手段および送信制御手段に送り、送信制御手段は、接続要求パケット送信時における信号到達範囲を、データパケット送信時よりも狭くなるように制御し、無線送信手段は、接続要求パケットを該信号到達範囲内に送信する。
【0044】
このとき、送信制御手段は、送信パケットが接続要求パケットであることを識別し、送信指向性制御手段により送信指向性をデータパケット送信時よりも強くするとともに送信出力強度制御手段により出力強度をデータパケット送信時よりも小さくすることにより、存在要求パケット送信時における信号到達範囲をデータパケット送信時よりも狭くすることが好ましい。
【0045】
好ましくは、この発明の別の局面に係る無線通信装置は、通信相手の送信した接続要求パケットを無線受信手段により受信すると、制御部において接続応答コマンドに基づいて接続応答パケットを作成して無線送信手段および送信制御手段に送り、送信制御手段は、接続応答パケット送信時における信号到達範囲を、データパケット送信時よりも狭くなるように制御し、無線送信手段は、接続応答パケットを該信号到達範囲内に送信する。
【0046】
このとき、送信制御手段は、送信パケットが接続応答パケットであることを識別し、送信指向性制御手段により送信指向性をデータパケット送信時よりも強くするとともに送信出力強度制御手段により出力強度をデータパケット送信時よりも小さくすることにより、存在応答パケット送信時における信号到達範囲をデータパケット送信時よりも狭くすることが好ましい。
【0047】
より好ましくは、この発明の別の局面に係る無線通信装置は、無線受信手段により受信するパケットの信号受信範囲を制御する、受信制御手段をさらに備える。本構成において、受信制御手段は、データパケット受信時よりも通信相手が送信した接続要求パケット受信時における信号受信範囲が狭くなるように制御し、無線受信手段は、該信号受信範囲内において、接続要求パケットの受信を待ち受ける。
【0048】
このとき、受信制御手段は、無線受信手段における受信感度を制御する手段とをさらに備える。受信感度制御手段により受信感度をデータパケット受信時よりも小さくすることにより、接続要求パケット受信時における信号受信範囲をデータパケット受信時よりも狭くすることが好ましい。
【0049】
より好ましくは、この発明の別の局面に係る無線通信装置において、制御部は、接続要求コマンドの出力信号を受信制御手段に送り、受信制御手段は、接続要求コマンド出力信号を受けると、データパケット受信時よりも接続応答パケット受信時における信号受信範囲が狭くなるように制御し、無線受信手段は、該信号受信範囲内において接続応答パケットの受信を待ち受ける。
【0050】
このとき、受信制御手段は、受信指向性制御手段により受信指向性をデータパケット受信時よりも強くするとともに受信感度制御手段により受信感度をデータパケット受信時よりも小さくすることにより、接続応答パケット受信時における信号受信範囲をデータパケット受信時よりも狭くすることが好ましい。
【0051】
したがって、この発明によれば、切断要求パケットおよび切断応答パケットをデータパケット送受信時よりも狭い信号到達範囲にて送受信することにより、一旦接続が完了すればより広範囲に信号が到達できる通信性能にてデータ通信が行なわれるため、安定したデータ通信が可能となる。
【0052】
また、無線送信手段を複数の指向性の強いアンテナを互いに異なる方向に向けて配置した構成とすることにより、アンテナの選択または組合せによって、送信指向性の自在な制御が可能となる。
【0053】
さらに、無線送信手段を複数の出力強度の異なるアンテナを互いに異なる方向に向けて配置した構成とすることにより、アンテナの選択または組合せによって、送信指向性と送信出力強度との一体的な制御が可能となる。
【0054】
また、無線受信手段を、複数の指向性の強いアンテナを互いに異なる方向に向けて配置した構成とすることにより、アンテナの選択または組合せによって受信指向性の自在な制御が可能となる。
【0055】
さらに、無線受信手段を、受信感度の異なるアンテナを互いに異なる方向に向けて配置した構成とすることにより、アンテナの選択または組合せによって受信指向性と受信感度との一体的な制御が可能となる。
【0056】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0057】
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による無線通信装置のシステム構成図である。
【0058】
図1を参照して、無線通信装置は、端末装置10、アクセスポイント20、およびアクセスポイント20に接続された広域ネットワーク30により構成される。
【0059】
端末装置10とアクセスポイント20との間の通信には、IEEE(米国電気電子技術者協会)802.11b標準規格に準拠するTCP/IPをベースとした無線LAN、近距離無線装置であるBluetooth、携帯電話機と基地局との間の無線通信または赤外線通信等が想定される。
【0060】
図2は、実施の形態1による無線通信装置における端末装置10のネットワークへの接続または切断処理に関係する部分を抽出して、機能的に説明する機能ブロック図である。
【0061】
なお、以下の実施の形態は、通信手段として電波を使用した場合を仮定したものであり、赤外線を使用した場合は、電波の処理部を光の処理部で置き換えることにより、同様に実施できる。
【0062】
図2に示す端末装置10において、図示していないアクセスポイント20との間でのパケットの送受信は、無線受信部101および無線送信部102を介して行なわれる。ここで、無線受信部101と無線送信部102とは、無線を送受信するデバイスであり、電波送受信のためのアンテナが相当する。これらは、一体化して無線通信デバイス111として実装される。
【0063】
無線通信デバイス111は、無線受信部101および無線送信部102に加えて、これらを制御するための受信制御部118および送信制御部119とを含む。
【0064】
ここで、受信制御部118は、受信指向性を制御する受信指向性制御部103と受信感度を制御する受信感度制御部104とで構成され、無線受信部101を介して受信する電波の受信範囲を制御することができる。
【0065】
一方、送信制御部119は、送信指向性を制御する送信指向性制御部105と送信出力強度を制御する送信出力制御部106とで構成され、無線送信部102を介して出力する電波の到達範囲を制御することができる。
【0066】
受信パケット処理部107および送信パケット生成部108は、制御部110の指示を受けて、受信パケットの分解および送信パケットの作成を行なう。
【0067】
制御部110は、通信を制御するコマンドの作成、および受信した制御コマンドに対する応答の処理を行ない、制御コマンドを送信パケット生成部108、受信パケット処理部107および終了処理制御部109に出力する。
【0068】
終了処理制御部109は、制御部110の指示により、通信相手に対し接続の終了を要求する切断要求コマンドを作成して送信パケット生成部108に送ることにより、切断要求パケットが作成される。
【0069】
物理アドレス管理部112は、端末装置10に一意的に割り付けられた物理アドレスを保持する部位である。物理アドレスとは、直接通信する装置間で各装置を識別するために用いられるもので、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスが想定される。MACアドレスは、一般に通信機能を持つ装置に固有なものとして製造時に割り当てられるため、MACアドレスを持つ装置を一意に識別することができる。
【0070】
IPアドレス管理部113は、アクセスポイント20から割り当てられたIPアドレスを保持する部位である。IPアドレスは、物理層(無線伝送媒体)の上位層であるアクセス制御層で用いられるアドレスであり、パケット中継を含む通信においても両端の端末装置の識別を可能とする。
【0071】
入力部114は、ボタンまたはキーボードなどで構成され、端末装置10のユーザーが端末装置10への指示を入力する部位である。
【0072】
出力部115は、液晶ディスプレイまたはCRT等の表示装置または音声出力装置等で構成され、端末装置10のユーザーに情報を提示するための部位である。
【0073】
この構成において、制御部110の指示により送信パケット生成部108にて作成されたパケットは、無線送信部102とともに送信制御部119に送られる。
【0074】
次に、送信制御部119に送られたパケットは、後述するように、ヘッダ部分の識別子からパケットの種類が識別されると、その種類に応じて送信出力制御部106にて実際に空中に放出される出力強度が制御され、かつ送信指向性制御部105にて送信指向性が制御されることにより、送信電波の到達範囲が決定される。
【0075】
最後に、パケットは、無線送信部102を介して所望の電波到達範囲へと出力される。
【0076】
一方、パケットの受信は、待ち受けるパケットの種類に応じて、受信制御部118において、受信感度制御部104により受信感度が制御され、かつ受信指向性制御部103にて受信指向性を制御された後、無線受信部101を介して行なわれる。
【0077】
ここで、送受信の指向性制御は、無線送信部102または無線受信部101を構成する単体のアンテナで行なうのが一般的であるが、指向性の強いアンテナを複数用いて、これらを選択または組み合わせることによって指向性の強弱を自在に制御することが可能となる。
【0078】
図3は、実施の形態1の無線通信装置における無線受信部101および無線送信部102を構成するアンテナの構成例を説明する模式図である。
【0079】
図3を参照して、無線受信部101および無線送信部102は、互いに異なる方向に向けて設置された、複数の指向性の強いアンテナで構成される。
【0080】
例えば、30−1に示すアンテナの送受信の指向性能は、31で示される領域で表され、出力電波がアンテナを介してこの領域に到達可能である一方、この領域に到達した送信電波がアンテナを介して受信されるものとする。
【0081】
図3に示すように、本アンテナを30−2、30−3、・・・30−n(nは自然数)と相互に角度を変えて設置した構成とすることにより、特定のアンテナを選択すれば指向性の強いアンテナを構築することができる一方で、すべてのアンテナを選択すれば無指向性のアンテナを構築することが可能となる。
【0082】
図4は、図3の構成からなる無線送信部102から電波を出力する際に、図2の送信指向性制御部105が行なうアンテナ選択の処理方法を説明するフロー図である。
【0083】
まず、送信指向性制御部105は、方向1に対して、アンテナ30−1を用いて出力を行なうか否かを検討する(ステップS1)。
【0084】
送信指向性制御部105は、アンテナ30−1より出力すると判断した場合は、無線送信部102におけるアンテナ30−1への電波の出力をオンとし(ステップS2)、ステップS3に進む。
【0085】
一方、アンテナ30−1より出力しないと判断した場合は、アンテナ30−1への出力をオフとしたまま、ステップS3に進む。
【0086】
次に、送信指向性制御部105は、方向2に対して、アンテナ30−2を用いて出力を行なうか否かを検討する(ステップS3)。
【0087】
送信指向性制御部105は、アンテナ30−2より出力すると判断した場合は、無線送信部102におけるアンテナ30−2への電波の出力をオンとし(ステップS4)、一方、アンテナ30−2より出力しないと判断し場合は、アンテナ30−2をオフとしたまま、図示しないアンテナ30−3を用いて出力を行なうか否かを検討する。
【0088】
同様にして、送信指向性制御部105は、それぞれの方向に対してアンテナを用いて出力を行なうか否かの検討を繰り返す。
【0089】
最後に、アンテナ30−nでの検討(ステップS2n−1,S2n)が終わった時点で、無線送信部102において、上記の検討の結果選択されたアンテナを用いて電波の出力を行なう(ステップS2n+1)。
【0090】
無線受信部101における受信指向性についても、受信指向制御部103が、図4に示す選択を各方向に対して行なうことにより、受信指向性が制御される。
【0091】
したがって、上記のアンテナを備えた無線受信部101および無線送信部102における送受信の指向性は、アンテナの選択または組み合わせを行なうことにより、動的に変更することが可能となる。
【0092】
以上に述べたように、図3に示すアンテナは、送受信時における指向性の自在な制御を実現するものであるが、一方で、送信出力強度および受信感度に関しては、送信出力制御部106および受信感度制御部104において電波の増幅率を動的に変更することが必要とされる。
【0093】
そこで、さらに無線受信部101および無線送信部102を、図5に示す構成のアンテナとすることにより、送受信時における指向性の制御と送信出力強度または受信感度の制御とをアンテナの選択または組み合わせにより一体的に行なうことが可能となる。
【0094】
図5は、実施の形態1の無線通信装置において、無線受信部101および無線送信部102を構成するアンテナの第2の構成例を説明する模式図である。
【0095】
図5に示すアンテナは、送信出力強度および受信感度の異なるアンテナを互いに異なる方向に向けて設置して構成される。
【0096】
図5を参照して、例えば、方向1に対しては、性能の異なる2種類のアンテナ51および52が用意されている。52は小型のアンテナであって、出力強度および受信感度が弱く、したがって送受信が可能な領域は54で示すように狭い。一方、51は大型のアンテナであり、出力強度および受信感度が強く、その結果、広い送受信可能領域53を有する。
【0097】
図6は、図5の構成の無線送信部102から電波を出力する際に、送信制御部119が行なうアンテナ選択の処理方法を説明するフロー図である。
【0098】
まず、送信指向性制御部105は、図5に示す方向1を選択して、出力するアンテナの選択を行なう(ステップS61)。
【0099】
ここで、送信出力制御部106は、広い領域まで送信したい場合は、高い出力強度を有する大型のアンテナ51を選択する(ステップS63)。一方、狭い領域に送信したい場合は、出力強度の低い小型のアンテナ52を選択する(ステップS62)。
【0100】
続いて、送信指向性制御部105は、方向2に対して出力するアンテナの選択を行なう(ステップS64)。ここでも、方向1の場合と同様に、送信出力制御部106によって、大型アンテナ55または小型アンテナ56の選択が行なわれる。
【0101】
以上の選択をすべての方向について行なった後(ステップS67)、送信制御部119は、無線送信部102において、選択されたアンテナを用いて電波の出力を行なう(ステップS68)。
【0102】
したがって、電波送信時にいずれかのアンテナを選択または組み合わせることのみで、送信指向性および出力強度が一意的に決定されることとなり、所望の電波到達範囲を得ることが可能となる。
【0103】
また、電波受信時においても、図6と同様の選択を行なえば、いずれのアンテナを利用するかによって受信指向性とともに受信感度が異なることから、所望の電波受信範囲を得ることができる。
【0104】
図7は、実施の形態1の無線通信装置におけるアクセスポイント20について、接続および切断処理に関係する部分を抽出して、機能的に説明する機能ブロック図である。
【0105】
図7を参照して、図2に示す端末装置10と重複する部分ついては、同一の機能を有するため、説明は繰り返さない。
【0106】
ここで、アクセスポイント20に固有の部位である広域ネットワーク接続部216は、アクセスポイント20をインターネットのような広域ネットワーク30に接続する部位であり、一般にはイーサネット(R)のケーブル等を用いて接続されている。
【0107】
広域ネットワーク接続処理部215は、広域ネットワーク30に接続するためのルーティング処理制御等の処理を行なう部位である。
【0108】
なお、アクセスポイント20においても、無線送信部202および無線受信部201を図3または5に示す複数のアンテナからなる構成とすることにより、送受信時における電波到達範囲および受信範囲の自在な制御が可能となる。
【0109】
次に、無線LANにおいて一般的に実行されている、ネットワークの接続処理に始まり、データ通信が行なわれ、さらに通信終了後に接続が切断されるまでの一連の処理について説明する。
【0110】
最初に、アクセスポイント20は、ビーコンと呼ばれる電波を常時出力しており、端末装置10は、接続に際してまずビーコン信号を検出して利用できる周波数帯域を探し出す。利用できる周波数帯域が見つかれば、この周波数帯域を用いてアクセスポイント20に対して接続要求パケットを送信する。さらに認証のためのデータを送り、アクセスポイント20は認証を行ない、問題がなければ物理的な接続が完了する。
【0111】
次に、TCP/IPレベルでのパケットについては、一旦ネットワークの物理層処理が行なわれて、MACアドレスを付けてフレームを構成し、無線の搬送波に載せて送信する。アクセスポイント20は、受信した無線データを解析し、MACフレームを抽出してネットワーク処理の上位層に渡す。さらにTCP/IPレベルでのパケットデータが抽出されて、端末装置10が送信したパケットを取得することができる。さらに受信側は、データを受け取ったというACK(acknowledgement:送達確認)信号を送信側に送り、双方でハンドシェイクを行ないながら、ネットワークとしてのデータのやり取りが可能となる。
【0112】
なお、一つの伝送媒体をそれに接続された複数の端末装置で共有するために媒体に多重アクセスするための制御方式として、フレームの送信に先立って誰も信号を送信していないことを確認した後、さらにランダム時間を待ってフレームデータを送信するという先に述べたCSMA/CA方式が採用され、電波の出力タイミングを制御して通信が行なわれる。これにより他の端末装置10との信号の衝突を回避する仕組みとなっている。
【0113】
一方、端末装置10は、アクセスポイント20とのネットワークの接続にあたり、IPアドレスなどのネットワーク情報を取得する必要がある。無線LAN等の動的にクライアントが変化するネットワーク環境では、先述のDHCPを用いて行なわれる。これ以降DHCPに従って割り付けられたIPアドレスを用いて、端末装置10とアクセスポイント20とは、TCP/IPベースの通信を行なうことが可能となる。
【0114】
最後に、ネットワークの接続を終了する場合には、端末装置10またはアクセスポイント20のいずれかが相手側に切断要求パケットを送ることによって実行される。この場合、切断要求パケットが相手側に確実に届いた後に相手側からその応答が届くことにより、双方で切断処理を行なうことができる。さらに、端末装置10側は、アクセスポイント20のIPアドレスおよびMACアドレスを破棄し、ネットワークの終了処理を行なって無線出力を停止する。
【0115】
一方、アクセスポイント20側は、端末装置10に割り付けていたIPアドレスの開放を行ない、別の端末装置との接続に備えてIPアドレスが再利用できるようにテーブルをリセットする。
【0116】
以上に述べたデータ通信の一般的な流れにおいて、今回の発明の課題である安定したデータ通信および確実な切断処理を実現すべく、まず、ネットワークの切断処理に注力し、実施の形態1において詳細に説明する。
【0117】
図8は、実施の形態1の無線通信装置におけるネットワークの切断処理方法のうち、最初に通信相手に対して行なう切断要求に関係する部分を抽出して説明するフロー図である。
【0118】
なお、実施の形態1では、端末装置10からアクセスポイント20に対して切断要求を行なう場合を例として説明する。
【0119】
まず、スタート時において、端末装置10とアクセスポイント20との間で、ネットワークの接続処理が実行され、データ通信が行なわれているものとする。
【0120】
端末装置10は、アクセスポイント20に対して、ネットワークの切断要求を行なうか否かを判断する(ステップS81)。
【0121】
ステップS81において、端末装置10が切断要求を行なわず、通信を継続すると判断した場合は、制御部110の指示により、送信パケット生成部108においてデータパケットなどの送信パケットが作成される(ステップS90)。
【0122】
一方、データ通信が終了したことなどにより、端末装置10が切断処理を行なうと判断した場合は、終了処理制御部109からの切断要求コマンドに基づいて切断要求パケットが作成され、送信制御部119に送られる(ステップS82)。
【0123】
次に、送信パケットは、送信制御部119において、送信出力強度や送信指向性が制御されて無線送信部102より出力されるが、これらの制御は、以下の手順で送信パケットの種類が識別されることにより実行される。
【0124】
一般に、TCP/IPレベルでのネットワークにおいては、通信はパケット単位で行なわれ、このパケットはベースとなるプロトコルに応じて分類することが可能である。例えば、通信相手が接続可能か否かを判断するための存在確認コマンドであるpingは、ICMPプロトコルを用いて実装されており、本プロトコルに従ったフォーマットでデータが構成されている。
【0125】
パケットは、ヘッダ部と送信したいデータが入ったペイロードで構成されており、ヘッダ部の識別子によりパケットの種類を識別することができる。例えば、ping等のICMPパケットは、IPパケットのなかに含まれる形で実装されており、最初から20バイト目までに及ぶIPパケットのヘッダ部に続いて、21バイト目からのペイロード部分にICMPパケットが入れられている。なお、IPパケットのヘッダ部の最初から10バイト目に位置するprotocolの部分が、ペイロードの種類を表しており、ICMPパケットの場合はこの部分が1とされる。
【0126】
さらに、ICMPパケットも同様にヘッダ部とペイロードで構成され、ヘッダ部のtypeを表す4ビットの識別子を判別することにより、ICMPパケットの種類を識別することが可能である。例えば、typeが0であれば、pingパケットであると識別される。
【0127】
以上の手順により送信制御部119はパケットの種類を識別すると、パケットの種類に応じた指示を送信出力制御部106および送信指向性制御部105に与え、これにより送信時の電波到達範囲が制御されることとなる。
【0128】
したがって、送信パケットが切断要求パケットであることが確認されると、送信出力制御部106は、出力強度を大きくするとともに(ステップS84)、送信指向性制御部105は、図3の構成からなる無線送信部102において複数のアンテナを組み合わせることによりデータ送信時に比べて送信指向性を弱くする(ステップS85)。
【0129】
一方、送信パケットがデータパケットであることが確認されると(ステップS91)、送信指向性制御部105は、後述する受信処理において得られた通信相手の位置情報に基づき、特定のアンテナを選択する(ステップS85)。
【0130】
その結果、無線送信部102に転送された切断要求パケットは(ステップS86)、データパケットの送信時よりも広い電波到達範囲に出力される(ステップS87)。
【0131】
これにより、切断要求パケットは、確実にアクセスポイント20に届くこととなり、端末装置10とアクセスポイント20との双方が切断処理の実行を認識することが可能となる。
【0132】
次に、端末装置10からの切断要求パケットを受信したアクセスポイント20は、その応答として切断応答パケットを端末装置10に送信する。
【0133】
最後に、端末装置10は、アクセスポイント20からの切断応答パケットを受信したことを確認して(ステップS88)、切断処理が完了する(ステップS89)。
【0134】
以上は、端末装置10が切断要求パケットの送信電波到達範囲を広くすることで確実な切断処理を可能とすることについて説明したが、アクセスポイント20が端末装置10に対して行なう切断応答についても、その電波到達範囲を制御することで切断処理をより確実に行なうことができる。
【0135】
図9は、実施の形態1の無線通信装置におけるネットワークの切断処理のうち、通信相手に対して行なう切断応答に関係する部分を抽出して説明するフロー図である。
【0136】
まず、アクセスポイント20において、端末装置10の送信パケットは、無線受信部201にて受信されると(ステップS92)、受信パケット処理部207に送られる。ここで、受信パケットは分解され、制御部210に転送される。
【0137】
次に、制御部210は、パケットのヘッダ部分の識別子に基づいて受信パケットの種類を判別する(ステップS93)。受信パケットが切断要求パケット以外であると判別されると、制御部210は、対応する応答パケットを送信パケット生成部208にて作成して送信制御部219に送る(ステップS98)。
【0138】
送信制御部219では、応答パケットの種類が識別された後、送信指向性制御部205によって図4に示す制御が行なわれ、複数のアンテナの中から特定のアンテナが選択される(ステップS99)。
【0139】
最後に、特定のアンテナを介して、端末装置10に対する応答パケットが出力される(ステップS97)。
【0140】
一方、ステップS93において、受信パケットが切断要求パケットであることが確認されると、制御部210は、切断応答コマンドを作成して、送信パケット生成部208に送り、切断応答パケットを作成する(ステップS94)。
【0141】
切断応答パケットは、さらに、送信制御部219に転送されて、パケットのヘッダ部の識別子から切断要求パケットであることが確認されると、送信出力制御部206により、出力強度が強められる(ステップS95)。
【0142】
さらに、送信指向性制御部205は、図4に示す制御方法においてすべてのアンテナを電波出力の対象とすることにより、送信指向性を無指向性とする(ステップS96)。
【0143】
これにより、切断応答パケットは、データパケット送信時よりも広い電波到達範囲に出力されるため、確実に端末装置10に届くこととなり、端末装置10およびアクセスポイント20の双方が明示的に分かるかたちで切断処理を行なうことができる。
【0144】
図9に示す切断応答の処理方法は、無線送信部202を図3の指向性制御可能なアンテナで構成した場合に実行されるものである。
【0145】
ここで、無線送信部202を図5に示す出力強度の異なる複数のアンテナで構成することにより、以下のような切断応答処理も可能となる。
【0146】
図10は、実施の形態1の無線通信装置におけるネットワークの切断処理のうち、第2の切断応答処理に関係する部分を抽出して説明するフロー図である。
【0147】
なお、切断応答パケットが作成されるまでの処理(ステップS92〜S94)は、図9にて説明した処理と同様であるため、説明は繰り返さない。
【0148】
送信パケット生成部208にて作成された切断応答パケットは、送信制御部219に送られ、パケットの種類が識別される。ここで、送信出力制御部206および送信指向性制御部205は、パケットの種類に応じて図6に示すアンテナの選択を行なう。送信パケットが切断要求パケットである場合は、すべての方向について出力強度の大きい大型アンテナが電波出力の対象とされ(ステップS100)、切断応答パケットが出力される。
【0149】
これにより、切断応答パケットは、データパケット送信時よりも広い電波到達範囲に出力されることから、確実に端末装置10に届くこととなる。
【0150】
一方、送信パケットがデータパケットなどの一般のパケットである場合は、特定の方向に対して小型のアンテナが選択されて送信される(ステップS101、S102)。
【0151】
したがって、無線送信部202を図5に示す構成とすれば、アンテナを選択することのみでデータ送信時よりも広い電波到達範囲を得ることができ、確実に切断処理を行なうことができる。
【0152】
ネットワークの切断処理においては、一方が切断要求パケットを送信し、他方が送信する切断応答パケットを受信したことを確認して、双方で終了処理を行なうことによって、接続終了が完了する。
【0153】
したがって、図8に示す処理によって切断要求パケットを送信した端末装置10は、さらに、図9または図10に示す処理によってアクセスポイント20が送信した切断応答パケットを受信することが必要とされる。
【0154】
ここで、端末装置10が以下に示す電波受信範囲の制御を行ない、切断応答パケットを待ち受けることで、より確実に切断処理を行なうことができる。
【0155】
図11は、実施の形態1の無線通信装置におけるネットワークの切断処理のうち、切断応答に関係する部分を抽出して説明するフロー図である。
【0156】
まず、端末装置10は、アクセスポイント20に対して図8に示す処理に基づいて切断要求パケットを送信したものとする(ステップS110)。
【0157】
このとき、制御部110は、切断要求コマンド出力信号を終了処理制御部109に送るとともに、受信制御部118にも送る。
【0158】
次に、受信制御部118は、切断要求コマンド出力信号を受けると、切断応答パケットの受信に備える。受信指向性制御部103は、図5の構成からなる無線受信部101について、全方向のアンテナを受信の対象とし、受信指向性を無指向性とする(ステップS111)。受信感度制御部104は、さらに、それぞれの方向について、受信感度の大きい大型のアンテナを選択して受信感度を強くする。これにより、データ受信時よりも広い電波受信範囲が実現される。
【0159】
この待ち受け状態においてパケットを受信すると(ステップS112)、制御部110は、そのパケットの種類を識別する(ステップS113)。ここで、受信パケットが切断応答パケットであることを確認すると、端末装置10は、アクセスポイント20のIPアドレスとMACアドレスを破棄し無線通信の終了処理を行ない、切断処理を完了する(ステップS114)。
【0160】
一方、受信パケットが切断応答パケット以外のパケットであることが確認された場合は、制御部110により通常の受信処理が行なわれる(ステップS115)。
【0161】
このように、切断要求した端末装置10は、受信電波の受信範囲を広げて切断応答パケットを待ち受けることにより、確実に切断応答パケットを受信することができる。
【0162】
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、切断要求パケットおよび切断応答パケットをデータパケット送信時よりも広い電波到達範囲に送信し、かつ切断応答パケットを広い電波受信範囲にて受信することから、データ通信終了後における切断処理をアクセスポイント20および端末装置10の双方が明示的に分かるかたちで、確実に行なうことができる。
【0163】
[発明の実施の形態2]
図12は、この発明の実施の形態2による無線通信装置の端末装置10における接続および切断処理に関係する部分を抽出して、機能的に説明する機能ブロック図である。
【0164】
図12を参照して、実施の形態2による無線通信装置は、無線通信デバイス111において、無線受信部101を介して受信した電波の強度を測定するための受信強度測定部116を備えた点において、実施の形態1による無線通信装置と異なっており、共通する部分については説明を繰り返さない。
【0165】
図13に、この発明の実施の形態2による無線通信装置のアクセスポイント20の機能ブロック図を示す。アクセスポイント20においても同様に、無線通信デバイス211は、受信強度測定部212を含む。
【0166】
図14は、実施の形態2の無線通信装置におけるネットワークの切断処理を説明するためのフロー図である。
【0167】
なお、アクセスポイント20と端末装置10との間では、一般に、アクセスポイント20が端末装置10からの要求に応答するかたちでシーケンスが進むことから、図14では、アクセスポイント20が端末装置10からの電波を受信してその応答処理を行なうとともに電波状況をモニタし、接続が困難であると判断されるときに端末装置10に対して切断要求を行なう場合について説明する。
【0168】
まず、スタート時において、端末装置10とアクセスポイント20との間で、ネットワークの接続処理が実行され、データ通信が行なわれているものとする。
【0169】
アクセスポイント20におけるデータの送受信は、通常、受信パケット処理部207において、受信パケットの処理を行ない(ステップS137)、応答が必要であると判断されると(ステップS138)、制御部210の指示により応答パケットが生成され、無線送信部202を介して出力される(ステップS139)。
【0170】
ここで、アクセスポイント20は、端末装置10からのデータ受信と並行して、各受信毎に受信強度測定部212において受信電波の強度を測定し、電波強度が予め設定された所定の強度以下であるか否かの判定を行なう(ステップS132)。
【0171】
受信電波強度が一定強度以下であると認識されると、アクセスポイント20は、接続不可能であると判断し、端末装置10に対して、接続状況の改善のためにアクセスポイント20に接近するように警告を出すか否かを判断する(ステップS133)。
【0172】
ステップS133において警告を出すことを判断した場合、アクセスポイント20は、制御部210の指示により警告パケットを作成する(ステップS134)。さらに、警告パケットは、送信制御部219に送られ、パケットの種類が認識されることにより送信電波到達範囲が制御される。具体的には、送信制御部219は、図5に示す無線送信部202を構成するアンテナのうち、すべての方向に対して大型のアンテナを選択することによって広い電波到達範囲を得ることができる(ステップS135)。
【0173】
一方、ステップS133において警告を出さないと判断した場合は、アクセスポイント20は、通信不可能となって切断処理さえ実行できなくなる以前にネットワークの切断処理を確実に行なうべく、切断要求パケットを作成する(ステップS141)。切断要求パケットも、警告パケット同様、データ送信時よりも広い電波到達範囲に出力するために、送信制御部219においてすべての方向に対して大型のアンテナが選択されて出力される(ステップS142、S143)。
【0174】
さらに、アクセスポイント20は、切断応答パケットの受信に備えて、受信制御部218においてすべての方向のアンテナを選択して、広い電波受信範囲を確保する(ステップS144)。切断応答パケットを確実に受信するためである。
【0175】
最後に、アクセスポイント20は、端末装置10側からの切断応答パケットの受信を確認して(ステップS145)、切断処理を終了する(ステップS146)。
【0176】
一方、ステップS145において、切断応答パケットの受信が確認されない場合は、さらにステップS141に戻り、切断要求パケットを送信する。
【0177】
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、端末装置10のユーザーが通信可能領域の外に移動したこと等により接続不可能と判断された場合は、警告によって接続状況を改善することができる。あるいは、正常な切断処理ができなくなる以前に前もって切断処理を確実に行なうことが可能となる。
【0178】
[発明の実施の形態3]
図15は、この発明の実施の形態3の無線通信装置にて行なわれるネットワークの接続状況の検出方法を示すシーケンス図である。
【0179】
TCP/IPベースのネットワークでは、一般に、存在確認コマンドであるpingを通信相手に送信し、受信した通信相手が接続可能であることを示す信号である存在応答コマンドを返信することにより、通信相手と接続可能か否かが判断される。
【0180】
ここで、このpingパケットをアクセスポイント20が端末装置10に対して、送信出力強度を変えながら一定時間おきに送信することにより、端末装置10との接続状況の変化を検出することが可能となる。
【0181】
図15を参照して、まず、アクセスポイント20と端末装置10との間では、既に接続処理がなされ、データ通信が行なわれているものとする。
【0182】
この状態で、アクセスポイント20より第1回目のpingパケットの送信が端末装置10に対して行なわれる。この時の送信出力強度は出力レベル制御可能範囲の最大値であり、例えば、最大20レベルとする。
【0183】
端末装置10は、これに応じて、アクセスポイント20に対して存在応答パケットを返信する。
【0184】
次に、アクセスポイント20は、端末装置10からの応答を確認すると、出力強度を1レベル下げて、19レベルにて第2回目のpingパケットを送信する。さらに、第2回目のpingパケットを受信した端末装置10は、存在応答パケットを返信する。
【0185】
これらのアクセスポイント20と端末装置10とのやり取りは、一定時間間隔で、出力レベルを段階的に下げながら繰り返して行なわれる。なお、個々のpingパケットの応答時間は、ルータを介さず、アクセスポイント20に対して直接に返信されることから、数ミリ秒レベルで十分である。
【0186】
最後に、アクセスポイント20は、送信したpingパケットへの応答が得られない第N(Nは2以上の自然数)回目における送信出力強度(20−N+1レベル)を判別することにより、端末装置10に対して信号が届かなくなる送信出力強度の閾値を検出することができる。
【0187】
以上の測定を一定時間おきに行なうことにより、アクセスポイント20は、端末装置10との接続状況を逐次把握でき、接続時やデータ通信時の送信出力強度で通信を継続できるか否かの検出が可能となる。
【0188】
さらに、検出した閾値を用いて、端末装置10のユーザーの移動等による接続環境の変化によって通信の継続が不可能であると判断された場合は、切断処理が不可能となる以前に前もって確実な切断処理を実行することができる。
【0189】
図16は、発明の実施の形態3の無線通信装置における検出した閾値を用いたネットワークの切断処理を示すシーケンス図である。
【0190】
まず、アクセスポイント20と端末装置10との間では、既に接続処理がなされ、データ通信が行なわれているものとする。
【0191】
この状態で、アクセスポイント20より第1回目のpingパケットの送信が端末装置10に対して行なわれる。この時の送信出力強度は、図15に示す方法で検出された閾値レベルであり、20−N+1レベルと仮定する。
【0192】
ここで、アクセスポイント20は、所定時間内に端末装置10からの存在応答パケットの受信を確認できないものとする。
【0193】
次に、アクセスポイント20は、端末装置10からの応答が未確認の場合は、出力強度を1レベル上げて、出力強度20−N+2レベルにて第2回目のpingパケットを送信する。
【0194】
第2回目のpingパケットに対しても存在応答パケットの受信が確認されない場合は、アクセスポイント20は、さらに、出力強度を1レベル上げ、出力強度20−N+3レベルにて第3回目のpingパケットを送信する。
【0195】
これらのアクセスポイント20と端末装置10とのやり取りは、存在応答パケットの受信がないことを確認しながら、出力レベルを1レベルずつ上げて繰り返して行なわれる。
【0196】
最後に、アクセスポイント20は、所定の出力強度20−N+Mレベルにて送信した第M回目(Mは自然数)のpingパケットへの応答が得られないことを確認すると、接続が不可能となる前に最大の出力レベルである20レベルにて切断要求パケットを送信する。
【0197】
アクセスポイント20は、端末装置10からの切断応答パケットの受信を確認して、切断処理を終了する。
【0198】
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、アクセスポイント20は、pingパケットを出力強度を変えながら繰り返し送信することにより、端末装置10との接続状況の変化をモニタできることから、安定したデータ送受信を行なうことができる。また、接続の維持が困難であると判断した場合は、切断処理が不可能となる以前に、切断処理を双方が明示的に分かるかたちで確実に行なうことができる。
【0199】
[発明の実施の形態4]
図17は、この発明の実施の形態4の無線通信装置におけるネットワークの切断処理を示すフロー図である。
【0200】
端末装置10が、アクセスポイント20からのpingパケットに対する応答パケットを送信するにあたり、その送信電波到達範囲を図17に示すように制御することで、確実な切断処理を実行することができる。
【0201】
まず、端末装置10は、アクセスポイント20が存在確認のために送信したpingパケットを受信する(ステップS160)。
【0202】
端末装置10は、受信パケット処理部107においてパケットの処理を行ない、制御部110において、受信したパケットの種類を識別する(ステップS161)。
【0203】
ステップS161においてpingパケットであると識別した場合は、制御部110は、ping応答コマンドを出力し、送信パケット生成部108において、ping応答パケットの作成を行なう(ステップS162)。
【0204】
一方、pingパケット以外のパケットであると識別した場合は、制御部110は、対応する応答パケットを作成する(ステップS167)。
【0205】
次に、作成されたping応答パケットは、送信制御部119に送られる。
このとき、送信制御部119では、送信出力制御部106は、図5に示す構成からなる無線送信部102において、出力強度の小さい小型のアンテナを選択して、出力強度を弱める(ステップS163)。さらに、送信指向性制御部105は、アクセスポイント20の位置する方向のアンテナを特定して、送信指向性を強くする(ステップS164)。
【0206】
これにより、ping応答パケットの電波到達範囲は、データ送信時よりも狭い電波到達範囲に出力されることとなる。
【0207】
ステップS165において無線送信部102に転送されたping応答パケットは、以上の制御をもとに、無線送信部102より出力される(ステップS165、S166)。
【0208】
さらに、図17に示す処理により送信されたping応答パケットは、アクセスポイント20に受信されると、受信強度測定部212において、受信強度が測定される。
【0209】
ここで、受信強度が一定強度以下である場合は、アクセスポイント20は、接続の維持が困難であると判断し、切断処理が不可能となる以前に切断要求パケットを端末装置10に送ることにより、切断処理を確実に実行することができる。
【0210】
あるいは、端末装置10のユーザーに対して、端末装置10が通信可能領域を逸脱し得るという警告を行なうことも可能となる。
【0211】
以上のように、この発明の実施の形態4によれば、pingパケットを受信した端末装置10がping応答パケットの出力を抑制することにより、アクセスポイント20は、ping応答パケットの受信強度をもとにして、接続が不可能となる以前に確実に切断処理を実行することができる。また、端末装置10のユーザに対して、端末装置10が通信可能領域を逸脱し得るという警告を行なうことも可能となる。
【0212】
[発明の実施の形態5]
図18は、実施の形態5における無線通信装置の端末装置10におけるネットワークの切断処理に関係する部分を抽出して、機能的に説明する機能ブロック図である。
【0213】
図18に示すように、実施の形態5の無線通信装置は、図2に示す実施の形態1の無線通信装置の端末装置10における無線通信デバイス111に加えて、第2の通信手段として携帯電話通信部117を有する点で異なっており、共通する部分については説明を繰り返さない。
【0214】
携帯電話通信部117は、セルラーフォン、PHSまたは衛星通信電話等の無線受信部101および無線送信部102で通信を行なう以外の商用の無線通信を行なうためのデバイスである。
【0215】
この構成において、端末装置10がユーザの移動等により通話可能領域を外れたために無線LANを用いた切断処理が不可能となった場合は、制御部110は、第2の通信手段である携帯電話通信部117を用いて切断要求コマンドを送ることができる。これにより、端末装置10は、アクセスポイント20とのネットワークの切断処理を確実に行なうことができる。
【0216】
図19は、実施の形態5の無線通信装置において、第2の通信手段を用いた端末装置10とアクセスポイント20との切断処理を示すフロー図である。
【0217】
まず、端末装置10は、アクセスポイント20との接続処理後、データ通信を行なっており、双方は接続された状態にあるとする(ステップS170)。
【0218】
ここで、端末装置10は、図18の受信強度測定部116において、アクセスポイント20からの受信電波強度を測定する。受信電波強度が一定強度以下であって、接続が困難であることを認識すると、無線LANにおける切断処理が可能か否かを判断する(ステップS171)。
【0219】
ステップS171において、端末装置10が未だ通信可能領域内にあり、無線LANにおける切断処理を行なうことが可能であると判断されると、端末装置10は、無線送信部102を介して切断要求パケットを送信する(ステップS177)。
【0220】
この際、切断要求パケットは、実施の形態1に示す送信制御が行なわれた後にデータ送信時よりも広い電波到達範囲に出力されるため、確実に切断処理を行なうことができる。
【0221】
続いて、端末装置10において、切断要求に対する応答パケットの受信が確認されると(ステップS178)、切断処理が実行されて接続が終了する(ステップS179)。
【0222】
一方、ステップS171において、端末装置10がすでに通信可能領域外に移動しており、無線LANにおける切断処理を行なうことが不可能であると判断されると、第2の通信手段である携帯電話通信部117によりアクセスポイント20にIP接続を図る(ステップS172)。
【0223】
この結果、アクセスポイント20との接続が確立したことを確認すると(ステップS173)、端末装置10は、携帯電話通信部117より切断要求パケットをIPアドレス管理部113で管理されているアクセスポイント20のIPアドレス宛に送信する(ステップS174)。
【0224】
ここで、アクセスポイント20との接続が確立されない場合は、ステップS172に戻り、再度携帯電話通信部117からの接続を試みる。
【0225】
最後に、ステップS174において送信した切断要求パケットに対して、アクセスポイント20からの応答が確認されると(ステップS175)、切断処理が完了し、正常にネットワークの接続を終了することができる(ステップS176)。
【0226】
以上のように、この発明の実施の形態5によれば、端末装置10のユーザーが通信可能領域の外に移動し、無線LANによる切断処理が不可能な状態に至った場合であっても、携帯電話通信機能を用いて切断要求パケットを送ることで、確実に接続終了を行なうことが可能となる。
【0227】
[発明の実施の形態6]
以上、発明の実施の形態1から5において、今回の発明の第1の課題である確実なネットワークの切断処理を実行するための手段について説明した。
【0228】
次に、第2の課題である接続完了後の安定したデータ通信を可能とすべく、ネットワークの接続方法について説明する。
【0229】
図20は、この発明の実施の形態6による無線通信装置における接続処理のうち、接続要求に関係する部分を抽出して説明するフロー図である。
【0230】
今回は、端末装置10側からアクセスポイント20に対して接続要求を行なう場合を例として、その処理方法について説明する。
【0231】
まず、端末装置10は、アクセスポイント20に対して接続要求パケットを送信する(ステップS180)。
【0232】
このとき、端末装置10においては、制御部110が出力した接続要求コマンドをもとに接続要求パケットが作成され、送信制御部119に送られる。送信制御部119では、送信出力制御部106にて出力強度を弱めるとともに、送信指向性制御部105にて、アクセスポイント20の位置する方向の特定のアンテナを選択することにより、送信指向性を強める(ステップS181、S182)。これにより、接続要求パケットは、接続完了後に送信するデータの到達範囲よりも狭い電波到達範囲に出力されることとなる(ステップS183)。
【0233】
次に、アクセスポイント20は、端末装置10からの接続要求パケットを受信する(ステップS184)。アクセスポイント20の受信制御部218は、移動可能な端末装置10に対応すべく、図3または図5に示す構成からなる無線受信部201において、すべてのアンテナを選択し、受信指向性を無指向性として、送信パケットを待ち受けている。
【0234】
パケットを受信したアクセスポイント20は、受信パケットの処理を行ない、制御部210においてパケットを識別する(ステップS185)。
【0235】
ここで、受信パケットが接続要求パケットであることを認識すると、制御部210は、接続応答コマンドを作成し、送信パケット生成部208に転送して接続応答パケットを生成する。さらに、接続応答パケットは、送信制御部219および無線送信部202に送られる。
【0236】
一方、受信パケットが接続要求パケット以外であることを認識すると、制御部210は、対応する応答パケットを作成し、送信制御部219および無線送信部202に送る(ステップS189)。
【0237】
次に、送信制御部219は、送信パケットを受けると、パケットのヘッダ部分の識別子からパケットの種類を判別し、パケットの送信電波到達範囲を制御する。
【0238】
送信制御部219は、送信パケットが接続応答パケットであることを認識すると、送信指向性制御部205にて送信指向性を強めるとともに、送信出力制御部206にて出力強度を弱めて、送信電波の到達範囲がその後に行なうデータ送信時よりも狭くなるようにする(ステップS187)。ここで、図5に示す構成からなる無線送信部202において、特定方向の出力強度の小さい小型のアンテナを選択することにより、かかる制御が可能となる。
【0239】
一方、送信パケットが接続応答以外のパケットであることを認識すると、出力強度の大きい大型のアンテナを特定することにより、広い電波到達範囲に送信することができる(ステップS190)。
【0240】
最後に、無線送信部202は、送信制御部219の指示を受けて、所望の電波到達範囲に送信パケットを送信する(ステップS188)。
【0241】
なお、図20に示す送信制御方法のうち、ステップS187の送信指向性制御について、アクセスポイント20は、図5に示す構成からなるアンテナのうち特定のアンテナを選択することにより行なうが、このとき、いずれの方向のアンテナを選択するかは、受信制御部218において接続要求パケットを受信する際に、図21に示す処理をすることによって決定される。
【0242】
図21は、この発明の実施の形態6の無線通信装置において接続応答パケットの送信指向性の制御方法を示すフロー図である。
【0243】
まず、端末装置10(以降、Xと称する。)は、図20に示す送信制御を行ない、アクセスポイント20に対して接続要求パケットを送信する(ステップS200)。
【0244】
アクセスポイント20は、移動可能な端末装置Xに対応して、図5の構成からなる無線受信部201において、すべての方向のアンテナを選択して、受信指向性を無指向性とした状態で、接続要求パケットを受信する(ステップS201)。
【0245】
ここで、アクセスポイント20は、図13の受信強度測定部212において、端末装置X用に受信電波強度を記録するためのテーブルを作成しておく(ステップS202)。受信強度測定部212は、総数n(nは自然数)方向のアンテナのうち、一の方向I(Iはn以下の自然数)のアンテナにおける受信電波強度を測定し、受信強度をテーブルに記録する(ステップS204)。
【0246】
ステップS203において、すべての方向に対するアンテナについての計測が終了した場合は、送信指向性制御部205は、テーブルに記録されたn方向の受信強度のうち、最も高い受信強度が得られたJ(Jはn以下の自然数)方向のアンテナを特定し、この方向に端末装置Xが位置するものと推定する。
【0247】
最後に、無線送信部202は、この特定したJ方向のアンテナを用いて、接続応答パケットを送信する(ステップS205)。
【0248】
なお、このテーブルは、複数の端末装置10のそれぞれに対して用意することが可能であり、一旦テーブルができあがると、電波出力時において、いずれの端末装置10からの送信であり、かつ端末装置10がいずれの方向に位置するのかを検出することが可能となる。
【0249】
以上の送信指向性制御により送信指向性が強められ、接続応答パケットは、データ送信時よりも狭い電波到達範囲に送信されることとなる。
【0250】
ここで、狭い電波到達範囲のもとで接続処理を行なうことにより、一旦接続できれば、その後のデータ送受信における電波到達範囲は、より出力強度を高めたり、あるいは受信感度を強めることによって接続要求や接続応答時における電波到達範囲よりも広くなることから、安定したデータ送受信が可能となる。
【0251】
ネットワークの接続処理は、接続要求パケットを送信した端末装置10が、アクセスポイント20が図20に示す処理により送信した接続応答パケットを受信することによって完了する。
【0252】
最後に、端末装置10は、この接続応答パケットの受信時の電波受信範囲を制御することによって、さらに確実な接続を実現することができる。
【0253】
図22は、実施の形態6の無線通信装置におけるネットワークの接続処理のうち、接続応答に関係する部分を抽出して説明するフロー図である。
【0254】
まず、端末装置10において、制御部110は、接続要求コマンド出力信号を送信パケット生成部108に転送して接続要求パケットを送出するとともに、受信制御部118にも送る(ステップS211)。
【0255】
次に、受信制御部118は、接続要求コマンド出力信号を受けると、アクセスポイント20からの接続応答パケットの受信に備える。受信指向性制御部103は、図5に示す構成からなるアンテナにおいて、アクセスポイント20の位置する方向のアンテナを選択し、受信指向性を強くする(ステップS212)。さらに、受信感度制御部104は、受信感度の低い小型のアンテナを選択し、受信感度を弱くする(ステップS213)。これにより、接続後に行なわれるデータ受信時よりも狭い電波受信範囲にて、接続応答を待ち受けることとなる。
【0256】
この待ち受け状態において接続応答パケットを受信し(ステップS214)、ネットワークの接続が完了することとなる(ステップS215)。
【0257】
したがって、この発明の実施の形態6によれば、狭い電波到達範囲において接続処理を行ない、一旦接続が完了した後は接続要求パケットおよび接続応答パケットの送受信よりも広範囲に電波が到達できる通信性能でデータ通信を行なうことから、安定したデータ通信を行なうことができる。
【0258】
なお、上述した各発明の実施の形態において無線通信装置が実行するネットワークへの接続および切断処理は、実際はCPU(Central Processing Unit)によって行なわれ、CPUは、各実施の形態に示すフローチャートの各ステップを備えるプログラムをROM(Read On Memory)から読出し、その読出したプログラムを実行してフローチャートに従って、ネットワークへの接続および切断処理を実行する。したがって、ROMは、各実施の形態に示すフローチャートの各ステップを備えるプログラムを記録したコンピュータ(CPU)読取り可能な記録媒体に相当する。
【0259】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0260】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ネットワークの接続終了時に通信相手に送信する切断要求パケットをデータ送信時の信号到達範囲よりもより広範囲に出力することにより、通信相手は確実に受信することが可能となり、アクセスポイントおよび端末装置の双方が明示的に分かるかたちで確実に切断処理を行なうことができる。例えば、端末装置のユーザーがアクセスポイントから遠ざかる場合においても、接続終了が明示されることから、いつまで課金されているかについて明確に把握することが可能となる。
【0261】
さらに、切断要求パケットを受信した通信相手が切断応答パケットをデータ送信時よりもより広い信号到達範囲に出力することにより、より確実に切断処理を行なうことができる。
【0262】
また、切断要求パケットを送信した側において、データ受信時よりも広い受信範囲にて切断応答パケットを待ち受けることによって、切断応答パケットは確実に受信されることとなり、より確実に接続終了を実行することができる。
【0263】
また、受信強度測定手段を用いて、データ受信に並行して、その受信強度をモニタすることにより、アクセスポイントと端末装置との間での接続状況の変化を把握できることから、端末装置のユーザーが通信可能領域の外に移動したこと等に起因して切断処理を正常に行なうことができなくなる事態を事前に認識して、通信相手に切断要求パケットを送信でき、双方が明示的に分かるかたちで確実に接続を終了することができる。
【0264】
また、アクセスポイントがpingパケットを端末装置に対して出力強度を変えながら繰り返し送信し、その応答の有無を確認することにより、通信可能な出力強度の閾値を検出することができ、この測定を定期的に行なうことで、端末装置との接続状況を常時把握することが可能となる。
【0265】
さらに、アクセスポイントは、検出した閾値を用いれば、閾値レベルでのpingパケットの出力に対する応答が確認されない場合において、さらに接続状況を検出し、接続の維持が困難と判断された場合は、切断処理が不可能となる以前に切断処理を確実に実行することができる。
【0266】
また、pingパケットを受信した端末装置は、送信するpingに対する応答パケットの信号到達範囲をデータ送信時における信号到達範囲よりも狭くすることにより、ユーザー自身が通信不可能な領域に移動し、切断処理が不可能となる以前に事前に切断処理を行なうことができる。
【0267】
また、端末装置が複数の通信手段を有することにより、端末装置のユーザーが通信不可能な領域に移動した結果、第1の通信手段である無線LAN上での切断処理が不可能な状態に至った場合においても、第2の通信手段である携帯電話機能を用いて切断処理を行なうことで確実に接続を終了することができる。
【0268】
また、ネットワークの接続処理においては、アクセスポイントと端末装置との双方が、接続要求パケットおよび接続応答パケットをデータ送受信時よりも狭い信号到達範囲に送受信することにより、一旦接続処理が完了すればより広範囲に信号が到達できる通信性能にてデータ通信が行なわれるため、安定したデータ通信が実現される。
【0269】
なお、無線送信部および無線受信部を複数の指向性の強いアンテナを相互に異なる方向に配置した構成とすることにより、アンテナの選択または組み合わせによって各種パケットに応じた送受信の指向性能の自在な制御が可能となる。
【0270】
また、無線送信部および無線受信部を出力強度および受信感度の異なるアンテナを相互に異なる方向に配置した構成とすることにより、アンテナの選択または組み合わせによって、各種パケットに応じて指向性と同時に送信出力強度または受信感度を自在に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の無線通信装置のシステム構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1の無線通信装置における端末装置10のネットワークへの接続または切断処理に関係する部分を抽出して、機能的に説明する機能ブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態1の無線通信装置における無線受信部101および無線送信部102を構成するアンテナの構成例を説明する模式図である。
【図4】この発明の実施の形態1の無線通信装置において、図3の構成からなる無線送信部から電波を出力する際に、送信指向性制御部が行なうアンテナ選択の処理方法を説明するフロー図である。
【図5】この発明の実施の形態1の無線通信装置において、無線受信部101および無線送信部102を構成するアンテナの第2の構成例を説明する模式図である。
【図6】この発明の実施の形態1の無線通信装置において、図5の構成の無線送信部から電波を出力する際に、送信制御部が行なうアンテナ選択の処理方法を説明するフロー図である。
【図7】この発明の実施の形態1の無線通信装置におけるアクセスポイント20について、接続および切断処理に関係する部分を抽出して、機能的に説明する機能ブロック図である。
【図8】この発明の実施の形態1の無線通信装置におけるネットワークの切断処理のうち、最初に通信相手に対して行なう切断要求に関係する部分を抽出して説明するフロー図である。
【図9】この発明の実施の形態1の無線通信装置におけるネットワークの切断処理のうち、通信相手に対して行なう切断応答に関係する部分を抽出して説明するフロー図である
【図10】この発明の実施の形態1の無線通信装置におけるネットワークの切断処理のうち、第2の切断応答処理に関係する部分を抽出して説明するフロー図である。
【図11】この発明の実施の形態1の無線通信装置におけるネットワークの切断処理のうち、切断応答に関係する部分を抽出して説明するフロー図である。
【図12】この発明の実施の形態2による無線通信装置の端末装置10における接続および切断処理に関係する部分を抽出して、機能的に説明する機能ブロック図である。
【図13】この発明の実施の形態2による無線通信装置のアクセスポイント20における接続および切断処理に関する部分を抽出して、機能的に説明する機能ブロック図である。
【図14】この発明の実施の形態2の無線通信装置におけるネットワークの切断処理を説明するためのフロー図である。
【図15】この発明の実施の形態3の無線通信装置にて行なわれるネットワークの接続状況の検出方法を示すシーケンス図である。
【図16】この発明の実施の形態3の無線通信装置における検出した閾値を用いたネットワークの切断処理を示すシーケンス図である。
【図17】この発明の実施の形態4の無線通信装置におけるネットワークの切断処理を示すフロー図である。
【図18】この発明の実施の形態5における無線通信装置の端末装置10におけるネットワークの切断処理に関係する部分を抽出して、機能的に説明する機能ブロック図である。
【図19】この発明の実施の形態5の無線通信装置において、第2の通信手段を用いた端末装置10とアクセスポイント20との切断処理を示すフロー図である。
【図20】この発明の実施の形態6による無線通信装置における接続処理のうち、接続要求に関係する部分を抽出して説明するフロー図である。
【図21】この発明の実施の形態6の無線通信装置において接続応答パケットの送信指向性の制御方法を示すフロー図である。
【図22】この発明の実施の形態6の無線通信装置におけるネットワークの接続処理のうち、接続応答に関係する部分を抽出して説明するフロー図である。
【符号の説明】
10 端末装置、20 アクセスポイント、30 広域ネットワーク、30−1 方向1におけるアンテナ、30−2 方向2におけるアンテナ、30−n 方向nにおけるアンテナ、31 アンテナ30−1の送受信可能領域、51 方向1における大型アンテナ、52 方向1における小型アンテナ、53 アンテナ51の送受信可能領域、54 アンテナ52の送受信可能領域、55 方向2における大型アンテナ、56 方向2における小型アンテナ、101 無線受信部、102 無線送信部、103 受信指向性制御部、104 受信感度制御部、105 送信指向性制御部、106 送信出力制御部、107 受信パケット処理部、108 送信パケット生成部、109 終了処理制御部、110 制御部、111 無線通信デバイス、112 物理アドレス管理部、113 IPアドレス管理部、114 入力部、115 出力部、116 受信強度測定部、117 携帯電話通信部、118 受信制御部、119 送信制御部、201 無線受信部、202 無線送信部、203 受信指向性制御部、204 受信感度制御部、205 送信指向性制御部、206 送信出力制御部、207 受信パケット処理部、208 送信パケット生成部、209 終了処理制御部、210制御部、211 無線通信デバイス、212 受信強度測定部、213 物理アドレス管理部、214 IPアドレス管理部、215 広域ネットワーク接続処理部、216 広域ネットワーク接続部、217 技術情報管理部、218 受信制御部、219 送信制御部。

Claims (36)

  1. 電波または光信号による無線を用いてデータ通信を行なう無線通信装置であって、
    前記無線通信装置の各部の動作を制御する制御部と、
    前記制御部においてデータまたは制御コマンドに基づいて作成されたデータパケットまたは制御パケットを送信する無線送信手段と、
    通信相手が送信したデータパケットおよび制御パケットを受信する無線受信手段と、
    前記無線送信手段から送信されるパケットの信号到達範囲を制御する送信制御手段とを備え、
    前記制御部は、データ通信の終了時に前記通信相手に対し通信接続の切断を要求する切断要求コマンドから切断要求パケットを作成して前記無線送信手段および前記送信制御手段に送り、
    前記送信制御手段は、前記切断要求パケット送信時の信号到達範囲を前記データパケット送信時よりも広くなるように制御し、
    前記無線送信手段は、前記切断要求パケットを前記信号到達範囲内に送信する、無線通信装置。
  2. 前記送信制御手段は、
    前記無線送信手段により送信するパケットを識別する手段と、
    前記無線送信手段における送信指向性を制御する手段と、
    前記無線送信手段における送信出力強度を制御する手段とをさらに備え、
    前記送信パケットが前記切断要求パケットであることを識別すると、
    前記送信指向性制御手段により送信指向性を前記データパケット送信時よりも弱くするとともに前記送信出力強度制御手段により出力強度を前記データパケット送信時よりも大きくすることにより、前記切断要求パケット送信時における信号到達範囲を前記データパケット送信時よりも広くする、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記制御部は、
    前記通信相手が送信した切断要求パケットを前記無線受信手段により受信すると、切断応答パケットを作成して前記無線送信手段および前記送信制御手段に送り、
    前記送信制御手段は、前記切断応答パケット送信時の信号到達範囲を前記データパケット送信時よりも広くなるように制御し、
    前記無線送信手段は、前記切断応答パケットを前記信号到達範囲内に送信する、請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記送信制御手段は、
    前記送信パケットが前記切断応答パケットであることを識別すると、
    前記送信指向性制御手段により送信指向性を前記データパケット送信時よりも弱くするとともに前記送信出力強度制御手段により出力強度を前記データパケット送信時よりも大きくすることにより、前記切断応答パケット送信時における信号到達範囲を前記データパケット送信時よりも広くする、請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記無線送信手段は、互いに異なる方向に向けて配置された、強い指向性を有するアンテナを複数含む、請求項1または3に記載の無線通信装置。
  6. 前記無線送信手段は、互いに異なる方向に向けて配置された、出力強度の異なるアンテナを複数含む、請求項1または3に記載の無線通信装置。
  7. 前記無線受信手段により受信するパケットの信号受信範囲を制御する受信制御手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記切断要求コマンドの出力信号を前記受信制御手段に送り、
    前記受信制御手段は、
    前記切断要求コマンド出力信号を受けると、前記データパケット受信時よりも前記切断応答パケット受信時における信号受信範囲が広くなるように制御し、
    前記無線受信手段は、前記信号受信範囲内において前記切断応答パケットの受信を待ち受ける、請求項1に記載の無線通信装置。
  8. 前記受信制御手段は、
    前記無線受信手段における受信指向性を制御する手段と、
    前記無線受信手段における受信感度を制御する手段とをさらに備え、
    前記受信指向性制御手段により受信指向性を前記データパケット受信時よりも弱くするとともに前記受信感度制御手段により受信感度を前記データパケット受信時よりも大きくすることにより、前記切断応答パケット受信時における信号受信範囲を前記データパケット受信時よりも広くする、請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 前記無線受信手段は、互いに異なる方向に向けて配置された、強い指向性を有するアンテナを複数含む、請求項7または8に記載の無線通信装置。
  10. 前記無線受信手段は、互いに異なる方向に向けて配置された、受信感度の異なるアンテナを複数含む、請求項7または8に記載の無線通信装置。
  11. 前記無線受信手段は、前記受信したパケットの信号強度を測定する受信強度測定手段をさらに備え、
    前記受信強度測定手段は、前記無線通信装置が前記通信相手からの前記送信パケットの受信が不可能となる受信信号強度の閾値を設定し、
    前記受信強度測定手段で測定された信号強度が前記閾値を下回ると、前記無線送信手段により前記通信相手に対して前記切断要求パケットを送信する、請求項1に記載の無線通信装置。
  12. 前記制御部は、前記通信相手に接続可能か否かを確認する存在確認パケットを前記無線送信手段により一定時間毎に送信し、
    前記存在確認パケットに対して、前記通信相手が接続可能であることを応答してくる存在応答パケットを前記無線受信手段により受信する手段とを備え、
    前記存在確認パケット送信後前記一定時間以内に前記存在応答パケットを受信しないと、前記無線送信手段により前記切断要求パケットを送信する、請求項1に記載の無線通信装置。
  13. 前記制御部は、
    前記無線受信手段による前記存在応答パケットの受信を確認しながら、一送信毎に送信出力強度を段階的に下げて、一定時間毎に前記存在確認パケットを前記無線送信手段により送信し、
    前記一定時間以内に前記存在応答パケットの受信を得ることができないときの前記存在確認パケットの送信出力強度を判別し、前記通信相手との通信が可能な送信出力強度の閾値を検出する手段をさらに備える、請求項12に記載の無線通信装置。
  14. 前記制御部は、
    前記閾値の送信出力強度にて前記存在確認パケットを送信し、前記一定時間以内に前記存在応答パケットの受信がないことを確認しながら、送信出力強度を段階的に上げて前記存在確認パケットを送信する手段を備え、
    所定の送信出力強度にて前記存在確認パケット送信後前記一定時間以内に前記存在応答パケットを受信しないと、最大の送信出力強度にて前記切断要求パケットを送信する、請求項12または13に記載の無線通信装置。
  15. 前記制御部は、
    前記通信相手が送信した存在確認パケットを前記無線受信手段により受信すると、存在応答コマンドに基づいて存在応答パケットを作成して前記無線送信手段および送信制御手段に送り、
    前記送信制御手段は、前記存在応答パケット送信時の信号到達範囲を、前記データパケット送信時よりも狭くなるように制御し、
    前記無線送信手段は、前記存在応答パケットを前記信号到達範囲内に送信する、請求項1に記載の無線通信装置。
  16. 前記送信制御手段は、
    前記送信パケットが前記存在応答パケットであることを識別すると、
    前記送信指向性制御手段により送信指向性を前記データパケット送信時よりも強くするとともに前記送信出力強度制御手段により出力強度を前記データパケット送信時よりも小さくすることにより、前記存在応答パケット送信時における信号到達範囲を前記データパケット送信時よりも狭くする、請求項15に記載の無線通信装置。
  17. 前記受信強度測定手段は、
    前記無線通信装置が前記通信相手からの前記送信パケットの受信が不可能となる受信信号強度の閾値を設定し、
    前記存在応答パケットの受信信号強度が前記閾値を下回ると、前記無線送信手段により前記通信相手に対して前記切断要求パケットを送信する、請求項15または16に記載の無線通信装置。
  18. 電波または光信号による無線を用いて通信を行なう第1の無線通信手段と、
    前記第1の無線通信手段とは通信媒体が異なる第2の無線通信手段とを備え、
    データ通信は前記第1の無線通信手段を用いて行ない、データ通信終了時における前記切断要求パケットの送信は、前記第2の無線通信手段を用いて行なう、請求項1に記載の無線通信装置。
  19. 前記制御部は、
    データ通信を開始する際に前記通信相手に対し接続を要求する接続要求コマンドに基づいて接続要求パケットを作成して前記無線送信手段および前記送信制御手段に送り、
    前記送信制御手段は、前記接続要求パケット送信時における信号到達範囲を、前記データパケット送信時よりも狭くなるように制御し、
    前記無線送信手段は、前記接続要求パケットを前記信号到達範囲内に送信する、請求項1に記載の無線通信装置。
  20. 前記送信制御手段は、
    前記送信パケットが前記接続要求パケットであることを識別し、
    前記送信指向性制御手段により送信指向性を前記データパケット送信時よりも強くするとともに前記送信出力強度制御手段により出力強度を前記データパケット送信時よりも小さくすることにより、前記存在要求パケット送信時における信号到達範囲を前記データパケット送信時よりも狭くする、請求項19に記載の無線通信装置。
  21. 前記制御部は、
    前記通信相手の送信した接続要求パケットを前記無線受信手段により受信すると、接続応答コマンドに基づいて接続応答パケットを作成して前記無線送信手段および前記送信制御手段に送り、
    前記送信制御手段は、前記接続応答パケット送信時における信号到達範囲を、前記データパケット送信時よりも狭くなるように制御し、
    前記無線送信手段は、前記接続応答パケットを前記信号到達範囲内に送信する、請求項19に記載の無線通信装置。
  22. 前記送信制御手段は、
    前記送信パケットが前記接続応答パケットであることを識別し、
    前記送信指向性制御手段により送信指向性を前記データパケット送信時よりも強くするとともに前記送信出力強度制御手段により出力強度を前記データパケット送信時よりも小さくすることにより、前記存在応答パケット送信時における信号到達範囲を前記データパケット送信時よりも狭くする、請求項21に記載の無線通信装置。
  23. 前記無線送信手段は、互いに異なる方向に向けて配置された、強い指向性を有するアンテナを複数含む、請求項19から22のいずれかに記載の無線通信装置。
  24. 前記無線送信手段は、互いに異なる方向に向けて配置された、電波強度の異なるアンテナを複数含む、請求項19から22のいずれかに記載の無線通信装置。
  25. 前記無線受信手段により受信するパケットの信号受信範囲を制御する、受信制御手段をさらに備え、
    前記受信制御手段は、前記データパケット受信時よりも前記通信相手が送信した接続要求パケット受信時における信号受信範囲が狭くなるように制御し、
    前記無線受信手段は、前記信号受信範囲内において、前記接続要求パケットの受信を待ち受ける、請求項21または22に記載の無線通信装置。
  26. 前記受信制御手段は、
    前記無線受信手段における受信感度を制御する手段とをさらに備え、
    前記受信感度制御手段により受信感度を前記データパケット受信時よりも小さくすることにより、前記接続要求パケット受信時における信号受信範囲を前記データパケット受信時よりも狭くする、請求項25に記載の無線通信装置。
  27. 前記制御部は、前記接続要求コマンドの出力信号を前記受信制御手段に送り、
    前記受信制御手段は、
    前記接続要求コマンド出力信号を受けると、前記データパケット受信時よりも前記接続応答パケット受信時における信号受信範囲が狭くなるように制御し、
    前記無線受信手段は、前記信号受信範囲内において前記接続応答パケットの受信を待ち受ける、請求項19または20に記載の無線通信装置。
  28. 前記受信制御手段は、
    前記無線受信手段における受信指向性を制御する手段と、
    前記無線受信手段における受信感度を制御する手段とをさらに備え、
    前記受信指向性制御手段により受信指向性を前記データパケット受信時よりも強くするとともに前記受信感度制御手段により受信感度を前記データパケット受信時よりも小さくすることにより、前記接続応答パケット受信時における信号受信範囲を前記データパケット受信時よりも狭くする、請求項27に記載の無線通信装置。
  29. 前記無線受信手段は、互いに異なる方向に向けて配置された、強い指向性を有するアンテナを複数含む、請求項25から28のいずれかに記載の無線通信装置。
  30. 前記無線受信手段は、互いに異なる方向に向けて配置された、受信感度の異なるアンテナを複数含む、請求項25から28のいずれかに記載の無線通信装置。
  31. 通信相手に対して切断要求パケットを送信する無線送信手段と前記切断要求パケット送信時における信号到達範囲を制御する送信制御手段とを含む無線通信装置における送信制御方法であって、
    前記通信相手に対する切断要求コマンドから切断要求パケットを作成して前記無線送信手段および前記送信制御手段に送るステップと、
    前記送信制御手段において、前記切断要求パケット送信時の信号到達範囲がデータパケット送信時よりも広くする制御を行なうステップと、
    前記無線送信手段により前記信号到達範囲内に前記切断要求パケットを送信するステップとを含む送信制御方法。
  32. 通信相手に対して切断要求パケット送信後において、前記通信相手からの切断応答パケットを受信する無線受信手段と前記切断応答パケット受信時における信号受信範囲を制御する受信制御手段とを含む無線通信装置における受信制御方法であって、
    前記通信相手に対する切断要求コマンドの出力信号を前記受信制御手段に送るステップと、
    前記受信制御手段において、前記切断応答パケット受信時の信号受信範囲がデータパケット受信時よりも広くする制御を行なうステップと、
    前記無線受信手段により前記信号受信範囲内において前記切断応答パケットの受信を待ち受けるステップとを含む受信制御方法。
  33. 電波または光信号による無線を用いて通信を行なう第1の無線通信手段と、前記第1の無線送信手段とは通信媒体が異なる第2の無線通信手段とを含む無線通信装置における送信制御方法であって、
    前記第1の無線通信手段を用いてデータ通信を行なうステップと、
    前記第2の無線通信手段を用いて、データ通信終了時における切断要求パケットを送信するステップとを含む送信制御方法。
  34. 通信相手に対して切断要求パケットを送信する無線送信手段と前記切断要求パケット送信時における信号到達範囲を制御する送信制御手段とを含む無線通信装置における送信制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
    前記通信相手に対する切断要求コマンドから切断要求パケットを作成して前記無線送信手段および前記送信制御手段に送るステップと、
    前記送信制御手段において、前記切断要求パケット送信時の信号到達範囲がデータパケット送信時よりも広くする制御を行なうステップと、
    前記無線送信手段により前記信号到達範囲内に前記切断要求パケットを送信するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  35. 通信相手に対して切断要求パケットを送信後において、前記通信相手からの切断応答パケットを受信する無線受信手段と前記切断応答パケット受信時における信号受信範囲を制御する受信制御手段とを含む無線通信装置における受信制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
    前記通信相手に対する切断要求コマンドの出力信号を前記受信制御手段に送るステップと、
    前記受信制御手段において、前記切断応答パケット受信時の信号受信範囲がデータパケット受信時よりも広くする制御を行なうステップと、
    前記無線受信手段により前記信号受信範囲内において前記切断応答パケットの受信を待ち受けるステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  36. 電波または光信号による無線を用いて通信を行なう第1の無線通信手段と、前記第1の無線送信手段とは通信媒体が異なる第2の無線通信手段とを含む無線通信装置における送信制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
    前記第1の無線通信手段を用いてデータ通信を行なうステップと、
    前記第2の無線通信手段を用いて、データ通信終了時における切断要求パケットを送信するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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