JP2007259385A - 携帯端末、通信装置、および通信確立方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる2つの通信機能を前提とする場合において、機器を特定して無線通信を確立するための新たな技術を提供する。
【解決手段】赤外線送信部は、ユーザのボタン操作を契機として赤外線にて携帯端末の機器IDを第1表示機器の赤外線受光部に送信する(S104)。機器IDの送信後、無線LAN通信部は、探索パケットを発信する(S106)。返信パケット生成部は、特定返信パケットを生成し、有線LAN通信部は、その特定返信パケットを応答信号として返信する(S112)。携帯端末の返信パケット解析部は、特定返信パケットに含まれた識別情報を抽出し、抽出した識別情報を接続先アドレスとして認識する(S116)。無線LAN通信部は、第1表示機器の識別情報接続先アドレスとし、第1表示機器に表示させるべき画像のデータを送信する(S118)。
【選択図】図3
【解決手段】赤外線送信部は、ユーザのボタン操作を契機として赤外線にて携帯端末の機器IDを第1表示機器の赤外線受光部に送信する(S104)。機器IDの送信後、無線LAN通信部は、探索パケットを発信する(S106)。返信パケット生成部は、特定返信パケットを生成し、有線LAN通信部は、その特定返信パケットを応答信号として返信する(S112)。携帯端末の返信パケット解析部は、特定返信パケットに含まれた識別情報を抽出し、抽出した識別情報を接続先アドレスとして認識する(S116)。無線LAN通信部は、第1表示機器の識別情報接続先アドレスとし、第1表示機器に表示させるべき画像のデータを送信する(S118)。
【選択図】図3
Description
本発明は、ネットワーク内に存在する特定の機器を接続先として通信を確立する技術に関する。
近年、無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(商標)などの普及により、携帯電話やデジタルカメラなどの携帯用電子機器にも無線接続が可能なものが増えてきている。無線機器が無線通信の接続先を特定するためには、接続先の機器のIP(Internet Protocol)アドレスなどの識別情報が必要である。
特開2004−15558号公報
特開2004−15654号公報
IPアドレスなどの識別情報は、機器の設置位置とは無関係に割り当てられる。このため、接続先の機器が近傍に存在しても、その機器を特定して通信を確立することは有線ケーブルでの接続と違って容易でない。上記特許文献の通信システムは、通信機器における無線通信の距離を短くすることで接続対象を選択するようにしている。しかしながら、通信距離を短くしてもその通信エリア内に接続すべき対象の機器だけが存在する状況になるとは限らず、接続の対象を特定する技術としては改善の余地がある。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、より確実な方法で目前の機器を通信対象として特定し無線通信を確立するための新たな技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の携帯端末は、第1の無線通信方式により、受信する機器が指定対象機器として特定されるよう当該指定対象機器を指定するための指定信号を送信する第1通信部と、第1の無線通信方式とは別の第2の無線通信方式により、対象機器の識別情報を確認するための要求信号を発信し、その要求信号に対する応答信号を受信する第2通信部と、を備える。第2通信部は、指定信号を受信したことを示唆する応答信号を受信したとき、当該応答信号に含まれた識別情報を有する対象機器を接続先として第2の無線通信方式による通信を確立する。
この態様によると、携帯端末は、簡単に接続対象機器を指定可能な指定信号を第1通信部から予め送信しておくので、第2通信部は、指定信号を受信したことを示唆する応答信号を、高い確率で指定対象機器から受信できる。これにより、第2通信部は、受信した応答信号をもとに指定対象機器をより確実に特定して通信を確立できる。
第1通信部は、第1の無線通信方式として、指向性のある近距離無線により一定方向に指定信号を送信してもよい。
この場合、第1の無線通信に指向性を有する方式を利用することで、指定対象機器をより確実に特定して指定信号を送信することができるので、指定対象機器の特定において確実性が高められる。
この場合、第1の無線通信に指向性を有する方式を利用することで、指定対象機器をより確実に特定して指定信号を送信することができるので、指定対象機器の特定において確実性が高められる。
本発明の別の態様は、通信装置である。この装置は、第1の無線通信方式により送信された指定信号を受信する受信部と、第1の無線通信方式とは別の第2の無線通信方式により発信された、識別情報の送信要求を内容とする要求信号を受信し、当該要求信号に対する応答信号を送信する通信部と、を備える。通信部は、受信部が指定信号を受信したとき、識別情報に加えて、指定信号を受信したことを示唆する信号を応答信号に含めることにより、要求信号の発信元に対して自身が接続対象であることを認識させる。
この態様によると、通信部は、受信部が指定信号を受信したか否かに応じて応答信号を変化させるので、要求信号の発信元に対し、自身が接続対象であることを容易に認識させることができ、より確実に要求信号の発信元との間で通信を確立することができる。
受信部は、第1の無線通信方式として、指向性のある近距離無線により一定方向に送信された指定信号を受信してもよい。
この場合、第1の無線通信方式の指向性により、接続対象でない限りは無用に指定信号を受信する可能性が減少する一方で、接続対象とされる場合にはより確実に指定信号を受信でき、より確実に要求信号の発信元との間で通信を確立することができる。
この場合、第1の無線通信方式の指向性により、接続対象でない限りは無用に指定信号を受信する可能性が減少する一方で、接続対象とされる場合にはより確実に指定信号を受信でき、より確実に要求信号の発信元との間で通信を確立することができる。
通信部は、第2の無線通信方式に対応した中継機器と有線で接続され、中継機器を介して要求信号を受信し、応答信号を送信してもよい。
このように中継機器を介する場合、通信装置は第2の無線通信方式による通信の機能を有する必要がなく、通信装置の構成を簡単化できる。
このように中継機器を介する場合、通信装置は第2の無線通信方式による通信の機能を有する必要がなく、通信装置の構成を簡単化できる。
本発明のさらに別の態様は、通信確立方法である。この方法は、携帯端末が指定対象機器を接続先とする通信を確立する方法であって、携帯端末が、第1の無線通信方式により、指定対象機器に対して当該指定対象機器を指定するための指定信号を送信するステップと、指定対象機器が、指定信号を受信するステップと、携帯端末が、第1の無線通信方式とは別の第2の無線通信方式により、対象機器の識別情報を確認するための要求信号を発信するステップと、指定対象機器が、要求信号を受信するステップと、指定対象機器が、自身の識別情報と、指定信号を受信したことを示唆する信号とを含む応答信号を送信するステップと、携帯端末が、応答信号を受信するステップと、携帯端末が、応答信号に含まれた識別情報を有する対象機器を接続先として第2の無線通信方式による通信を確立するステップと、を含む。
この態様によると、携帯端末は、第2の無線通信方式による要求信号の発信に先立って第1の無線通信方式により指定対象機器に対して当該指定対象機器を指定するための指定信号を送信し、指定信号を受信した指定対象機器から指定信号を受信したことを示唆する応答信号を受信する。したがって、その応答信号に含まれた識別情報をもとに指定対象機器を容易に特定できる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を、方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、より確実な方法で目前の機器を特定して無線通信を確立するための新たな技術を提供することができる。
実施の形態は、携帯電話やデジタルカメラなどの携帯端末から無線LANを介して送信した画像データを特定の表示機器にて再生・表示する通信システムに関する。
図1は、実施の形態にかかる通信システム200の構成を概念的に示す。
通信システム200は、第1表示機器12と、第2表示機器14と、第3表示機器18と、ノートパソコン22と、プリンタ24と、無線LANアクセスポイント98と、携帯端末100とを備える。
通信システム200は、第1表示機器12と、第2表示機器14と、第3表示機器18と、ノートパソコン22と、プリンタ24と、無線LANアクセスポイント98と、携帯端末100とを備える。
第1表示機器12、第2表示機器14、第3表示機器18、ノートパソコン22およびプリンタ24(以下、必要に応じてこれらの機器を「スレーブ端末」という。)のそれぞれは、赤外線受光部を有し、Ethernet(登録商標)規格に対応するLANケーブル32により無線LANアクセスポイント98と接続される。無線LANアクセスポイント98は、無線LAN端末間を接続するとともに有線LANにも接続する中継機器である。携帯端末100は、たとえば、携帯電話やデジタルカメラなどであり、赤外線により信号を送信する機能を有するとともに、無線LAN機能を内蔵する。
携帯端末100が赤外線により送信する信号は、スレーブ端末の赤外線受光部にて受信される。携帯端末100が無線LANの規格に対応した通信方式(以下、「無線LAN方式」という。)により発信する信号は、無線LANアクセスポイント98およびLANケーブル32を介してスレーブ端末で受信される。すなわち、無線LANアクセスポイント98は、携帯端末100が無線LAN方式で発信した信号を受信し、LANケーブル32を経由してスレーブ端末に送信する。
本実施の形態では、携帯端末100が記憶している画像データを第1表示機器12に表示させる。画像データは、無線LAN、無線LANアクセスポイント98およびLANケーブル32を経由して携帯端末100から第1表示機器12に送信される。このとき、携帯端末100は、スレーブ端末の中から第1表示機器12を特定するために、第1表示機器12のIPアドレスなどの識別情報を指定する必要がある。すなわち、携帯端末100は、画像データの送信時に第1表示機器12のIPアドレスを保持している必要がある。
IPアドレスは、機器の設置場所とは無関係に割り当てられる為、第1表示機器12が携帯端末100のすぐ近くに存在する場合であっても、携帯端末100が第1表示機器12のIPアドレスを取得することは容易でない。そこで、本実施の形態の通信システム200では、携帯端末100からの画像データの送信に先立って、以下のIPアドレス取得手続きが踏まれる。
すなわち、携帯端末100は、自身の機器IDを含む指定信号を赤外線通信にて第1表示機器12に送信する。ここで、赤外線通信は指向性が大きいので、第1表示機器12を特定して指定信号を送信することは容易である。携帯端末100は、機器IDの送信後、無線LAN方式により、探索パケットを発信する。探索パケットは、指定信号にて送信した機器IDを含み、探索パケットを受信した機器の識別情報の送信要求を内容とする要求信号である。探索パケットは、無線LAN、無線LANアクセスポイント98およびLANケーブル32を経由してスレーブ端末にて受信される。スレーブ端末は、探索パケットに対し、識別情報を含む返信パケットを応答信号として携帯端末100に送信する。このとき、指定信号を受信した第1表示機器12だけは、指定信号を受信したことを示唆する内容をさらに含む返信パケット(以下、「特定返信パケット」という。また、特定返信パケット以外の返信パケットを必要に応じて「通常返信パケット」という。)を送信する。第1表示機器12は、指定信号を受信したことを示唆する内容として、赤外線通信により送信された携帯端末100の機器IDを含めてもよいし、返信パケットの中にフラグを立ててもよい。携帯端末100は、LANケーブル32、無線LANアクセスポイント98および無線LANを経由して送信された返信パケットを受信する。携帯端末100は、特定応答信号に含まれる識別情報をもとに画像データの送信先を特定する。
以上のIPアドレス取得手続きによれば、赤外線通信の指向性が強いこと、すなわち、赤外線通信ではユーザがその指向性の方向を接続すべき対象の機器に向けることにより物理的に通信先を特定できることを利用して、容易に接続すべき指定対象機器を特定して指定信号を送信することができる。また、テレビなどの表示機器の大半は赤外線受光部を標準で装備しているから、スレーブ端末側に要求されるハードウェア的な構成の変更が抑えられる。
図2は、図1に示される携帯端末100および第1表示機器12の構成を示す。図2において、様々な処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされた録画予約管理機能、たとえばビデオ、HDD (Hard Disc Drive) 、DVD (Digital Versatile Disc) の予約機能を有するプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
携帯端末100は、入力部102と、記憶部104と、無線LAN通信部106と、撮影部108と、赤外線送信部112と、探索パケット生成部114と、返信パケット解析部116と、表示部117と、制御部118とを備える。
入力部102は、ユーザによるボタン操作などの入力を受け付ける。記憶部104は、画像データや携帯端末100の機器IDなどを記憶する。無線LAN通信部106は、無線LAN方式により探索パケットを発信し、返信パケットを受信する。また、無線LAN通信部106は、接続すべき対象の機器である第1表示機器12の識別情報が特定された後、第1表示機器12に画像データを送信する。
撮影部108は、画像を撮影する機能を有する。赤外線送信部112は、接続すべき対象の機器である第1表示機器12の赤外線受光部に赤外線を発光し、携帯端末100の機器IDを送信する。探索パケット生成部114は、無線LAN通信部106から発信すべき探索パケットを生成する。返信パケット解析部116は、探索パケットに対する応答信号としてスレーブ端末から送信された返信パケットを解析する。すなわち、特定返信パケットを受信したときは、そのパケットに含まれる識別情報を抽出する。一方、特定返信パケットを受信しなかったときは、受信した返信パケットに含まれる識別情報からアドレスリストを生成し、ユーザにリストの中から接続すべき機器のアドレスを指定するよう促す。表示部117は、ユーザに必要な情報を表示する。制御部118は、携帯端末100の各構成要素の動作を包括的に制御する。
第1表示機器12は、有線LAN通信部152と、表示部154と、探索パケット解析部156と、返信パケット生成部158と、記憶部162と、赤外線受光部164と、制御部166とを備える。なお、図1に示される第2表示機器14、第3表示機器18、ノートパソコン22およびプリンタ24も同様に構成される。
有線LAN通信部152は、無線LANアクセスポイント98が携帯端末100の無線LAN通信部106から受信した探索パケットあるいは画像データをLANケーブル32を経由して受信する。また、有線LAN通信部152は、探索パケットに対し、第1表示機器12の識別情報を含む返信パケットを送信する。このとき、有線LAN通信部152は、探索パケットの受信に先立って赤外線受光部164が携帯端末100から指定信号を受信したことが確認された場合、特定返信パケットを送信する。
表示部154は、携帯端末100から送信された画像データを再生して表示する。探索パケット解析部156は、携帯端末100から受信した探索パケットを解析する。すなわち、探索パケットに含まれた機器IDを抽出し、その機器IDが赤外線受光部164にて受信した機器IDと一致するかどうかを確認する。返信パケット生成部158は、探索パケット解析部156における解析にもとづき、返信パケットを生成する。すなわち、探索パケットに含まれた機器IDが赤外線受光部164にて受信した機器IDと一致する場合は、特定返信パケットを生成し、一致しない場合は、通常返信パケットを生成する。記憶部162は、携帯端末100から送信された機器IDや画像データ、第1表示機器12の識別情報を記憶する。赤外線受光部164は、携帯端末100の赤外線送信部112から赤外線により送信された指定信号を受信する。制御部166は、第1表示機器12の各構成要素の動作を包括的に制御する。
図3は、図2に示される携帯端末100が接続すべき指定対象機器としての第1表示機器12に画像を表示させる際の通信のシーケンスを示す。
携帯端末100のユーザは、赤外線送信部112からの赤外線の発光方向を第1表示機器12が存在する方向に定めて、ボタン操作をする(S102)。赤外線送信部112は、ユーザのボタン操作を契機として赤外線にて携帯端末100の機器IDを第1表示機器12の赤外線受光部164に送信する(S104)。機器IDの送信後、無線LAN通信部106は、探索パケットを発信する(S106)。
携帯端末100のユーザは、赤外線送信部112からの赤外線の発光方向を第1表示機器12が存在する方向に定めて、ボタン操作をする(S102)。赤外線送信部112は、ユーザのボタン操作を契機として赤外線にて携帯端末100の機器IDを第1表示機器12の赤外線受光部164に送信する(S104)。機器IDの送信後、無線LAN通信部106は、探索パケットを発信する(S106)。
第1表示機器12の探索パケット解析部156は、携帯端末100から送信された探索パケットを解析する(S108)。ここでは、携帯端末100から指定信号として予め機器IDが送信されている、すなわち、指定信号に含まれる機器IDと探索パケットに含まれる機器IDとが一致する。したがって、返信パケット生成部158は、特定返信パケットを生成し、有線LAN通信部152は、その特定返信パケットを応答信号として返信する(S112)。
携帯端末100の返信パケット解析部116は、第1表示機器12から応答信号として受信した特定返信パケットを解析する(S114)。ここでは、第1表示機器12から特定返信パケットを受信しているので、特定返信パケットに含まれた識別情報を抽出し、抽出した識別情報を接続先アドレスとして認識する(S116)。すなわち、第1表示機器12が接続先として認識される。無線LAN通信部106は、第1表示機器12の識別情報を接続先アドレスとし、第1表示機器12に表示させるべき画像のデータを送信する(S118)。なお、画像データの送信に先だって、第1表示機器12に表示させるべき画像をユーザに選択させてもよい。
第1表示機器12の第1表示機器12は、携帯端末100から送信された画像データを再生し、画像を表示する(S122)。
図4は、図2に示される携帯端末100がスレーブ端末に対してアプリケーションを実行する処理の流れを示すフローチャートである。ここではスレーブ端末として第1表示機器12を特定する場合を説明する。
赤外線送信部112は、ユーザのボタン操作を契機として赤外線により携帯端末100の機器IDを第1表示機器12に送信する(S152)。その後、無線LAN通信部106は、探索パケットを発信し(S154)、返信パケットを受信するまでそれを繰り返す(S156:No)。
赤外線送信部112は、ユーザのボタン操作を契機として赤外線により携帯端末100の機器IDを第1表示機器12に送信する(S152)。その後、無線LAN通信部106は、探索パケットを発信し(S154)、返信パケットを受信するまでそれを繰り返す(S156:No)。
無線LAN通信部106において返信パケットが受信されると(S156:Yes)、返信パケット解析部116は、受信した返信パケットを解析する(S158)。受信した返信パケットの中に特定返信パケットがある場合(S162:Yes)、返信パケット解析部116は、特定返信パケットに含まれる識別情報を抽出し、記憶部104に記憶する(S164)。これは、赤外線で予め機器IDを送信した第1表示機器12から探索パケットに対する返信パケットが返ってきた場合に相当する。
一方、特定返信パケットがない場合(S162:No)、返信パケット解析部116は、受信した返信パケットから識別情報を抽出してアドレスリストを生成する(S166)。これは、赤外線で予め機器IDを送信した第1表示機器12から探索パケットに対する返信パケットが返ってこなかった場合に相当する。この場合、別の機器、たとえば第2表示機器14および第3表示機器18からの返信パケットから識別情報が抽出され、その別の機器の識別情報を列挙したアドレスリストが生成される。アドレスリストは、表示部117に表示される。ユーザは、ボタン操作などにより、アドレスリストの中から接続先とすべきアドレスを選択する(S168)。もっとも、ユーザはアドレスリストを見ても、どのアドレスがどの機器に対応するかを知らなければ、所望の機器を選択することができない。ここでアドレスリストの替わりに、各機器に対して事前に設定されている機器名称リストを表示しても同様である。
無線LAN通信部106は、特定返信パケットに含まれる識別情報あるいはユーザがアドレスリストの中から選択したアドレスを接続先アドレスとして設定し(S172)、接続先の機器に対してアプリケーションを実行する(S174)。すなわち、接続先の機器が表示機器であれば携帯端末100が記憶している画像データをその表示機器に再生・表示させる。接続先の機器がプリンタであれば、携帯端末100が記憶している画像データをそのプリンタに印字させるなどする。ユーザのボタン操作などによりアプリケーションの実行が終了されると(S176)、記憶部104は、接続先として記憶した識別情報をクリアする(S178)。
図5は、図2に示される第1表示機器12が携帯端末100からのアプリケーションの実行を受け付ける処理の流れを示すフローチャートである。
返信パケット生成部158は、赤外線受光部164が赤外線入力を受信すると(S202:Yes)、その赤外線入力に含まれる機器IDを返信パケットに含めるための準備をする(S204)。赤外線受光部164への赤外線入力がない場合(S202:No)、上記の準備はされない。
返信パケット生成部158は、赤外線受光部164が赤外線入力を受信すると(S202:Yes)、その赤外線入力に含まれる機器IDを返信パケットに含めるための準備をする(S204)。赤外線受光部164への赤外線入力がない場合(S202:No)、上記の準備はされない。
第1表示機器12は、携帯端末100からの探索パケットを受信するまで探索パケット待ち受け状態を継続する(S206、S208:No)。有線LAN通信部152が探索パケットを受信すると(S208:Yes)、返信パケット生成部158は、探索パケットに対する返信パケットを生成し、有線LAN通信部152は、生成された返信パケットを送信する(S212)。返信パケット生成部158が生成する返信パケットは、探索パケットに含まれる機器IDが、探索パケットの受信前に赤外線受光部164において受信した指定信号に含まれた機器IDと一致するか否かにより異なる。すなわち、一致する場合は、返信パケット生成部158は、特定返信パケットを生成する。一致しない場合は、通常返信パケットを生成する。
第1表示機器12は、返信パケットの送信後、携帯端末100からのアプリケーションの実行を待ち受ける(S214)。第1表示機器12は、携帯端末100から画像データを受信すると(S216)、その画像データを必要に応じて記憶部162に記憶し、表示部154に表示する(S218)。これらの処理は、携帯端末100からアプリケーションの実行を終了する旨を示す終了パケットを受信するまで続けられる(S222:No)。第1表示機器12は、携帯端末100から終了パケットを受信すると(S222:Yes)、一連の処理を終了する。
本実施の形態によれば、携帯端末100は、赤外線通信により指定信号を接続すべき指定対象機器である第1表示機器12に送信し、第1表示機器12が特定返信パケットを生成・送信するきっかけを与えた上で探索パケットを発信する。ここで、赤外線通信は指向性が大きいので、ユーザが指定信号を第1表示機器12に向けて送信した場合、指定信号が第1表示機器12以外の機器に受信される可能性は低い。すなわち、指定信号が誤った送信先に受信される可能性が低いので、特定返信パケットを送信してくるスレーブ端末は、接続すべき指定対象機器である可能性が高い。したがって、探索パケットに対する返信パケットを解析することで第1表示機器12を正確に特定できる。
また、テレビなどの表示機器は赤外線受光部を標準で備えているから、通信システム200を導入するにあたって表示機器に必要とされるハードウェア的な構成変更が少なくて済む。したがって、通信システム200が導入容易であるとともに、導入コストも抑えられる。さらに、通信システム200はスレーブ端末が無線を搭載するか否かにかかわらず導入できるので、これによっても通信システム200が導入容易となるとともに、導入コストも抑えられる。また、スレーブ端末側に無線機能を要求する場合と比較して適用範囲が広い。
また、通信システム200は、UPnP(Universal Plug and Play)の規格により機器間が有線LANで接続されるようになる場合も視野に入れており、UPnPの規格の普及に合わせて通信システム200の導入が進むことが期待される。
上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下に変形例を示す。
実施の形態では、携帯端末100が備える2つの無線通信の方式が赤外線通信による通信方式および無線LAN方式である場合を説明したが、無線通信の方式はこれに限定されない。赤外線通信は、たとえば、可視光通信などにより代替できる。要するに、指向性の大きさなどにより複数の機器の中から1つの機器を物理的に特定して信号を送信可能な通信方式であればよい。アンテナに指向性を持たせた電波による無線通信でも構わない。無線LAN方式は、たとえば、UWB(Ultra Wide Band)、Bluetooth(商標)、Zigbee(商標)あるいは特定省電力無線などにより代替できる。
携帯端末100から赤外線により送信される指定信号に含まれる機器IDは、携帯端末100のIPアドレスあるいは携帯端末100が内蔵する無線LANカードのMAC(Media ACCESS Control)アドレスであってもよいし、任意の乱数であってもよい。要するに、指定信号は、スレーブ端末が特定返信パケットを生成するきっかけを与える、あるいはスレーブ端末が特定返信パケットを生成するトリガーとなればよく、その内容は特に限定されない。
実施の形態では、スレーブ端末は、無線LANアクセスポイント98とLANケーブル32により接続され、無線LANアクセスポイント98を介して携帯端末100との間で通信したが、これに限定されない。スレーブ端末は、無線機能を有し、中継機器を介さずに直接携帯端末100との間で通信してもよい。
実施の形態では、探索パケットは、受信した機器の識別情報の送信要求を内容としてブロードキャストされる場合を説明したが、これには限定されない。探索パケットは、たとえば「表示機器」のように機器の種別を限定して、その限定された種別の機器に識別情報の送信を要求することを内容としてマルチキャストされてもよい。この場合UPnPの仕様に対応できる。
12 第1表示機器、 32 LANケーブル、 98 無線LANアクセスポイント、 100 携帯端末、 106 無線LAN通信部、 112 赤外線送信部、 152 有線LAN通信部、 164 赤外線受光部、 200 通信システム。
Claims (6)
- 第1の無線通信方式により、受信する機器が指定対象機器として特定されるよう当該指定対象機器を指定するための指定信号を送信する第1通信部と、
前記第1の無線通信方式とは別の第2の無線通信方式により、対象機器の識別情報を確認するための要求信号を発信し、その要求信号に対する応答信号を受信する第2通信部と、を備え、
前記第2通信部は、前記指定信号を受信したことを示唆する応答信号を受信したとき、当該応答信号に含まれた識別情報を有する対象機器を接続先として前記第2の無線通信方式による通信を確立することを特徴とする携帯端末。 - 前記第1通信部は、前記第1の無線通信方式として、指向性のある近距離無線により一定方向に前記指定信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
- 第1の無線通信方式により送信された指定信号を受信する受信部と、
前記第1の無線通信方式とは別の第2の無線通信方式により発信された、識別情報の送信要求を内容とする要求信号を受信し、当該要求信号に対する応答信号を送信する通信部と、を備え、
前記通信部は、前記受信部が前記指定信号を受信したとき、識別情報に加えて、前記指定信号を受信したことを示唆する信号を前記応答信号に含めることにより、前記要求信号の発信元に対して自身が接続対象であることを認識させることを特徴とする通信装置。 - 前記受信部は、前記第1の無線通信方式として、指向性のある近距離無線により一定方向に送信された前記指定信号を受信することを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
- 前記通信部は、前記第2の無線通信方式に対応した中継機器と有線で接続され、当該中継機器を介して前記要求信号を受信し、前記応答信号を送信することを特徴とする請求項3または4に記載の通信装置。
- 携帯端末が指定対象機器を接続先とする通信を確立する方法であって、
前記携帯端末が、第1の無線通信方式により、前記指定対象機器に対して当該指定対象機器を指定するための指定信号を送信するステップと、
前記指定対象機器が、前記指定信号を受信するステップと、
前記携帯端末が、前記第1の無線通信方式とは別の第2の無線通信方式により、対象機器の識別情報を確認するための要求信号を発信するステップと、
前記指定対象機器が、前記要求信号を受信するステップと、
前記指定対象機器が、自身の識別情報と、前記指定信号を受信したことを示唆する信号とを含む応答信号を送信するステップと、
前記携帯端末が、前記応答信号を受信するステップと、
前記携帯端末が、前記応答信号に含まれた識別情報を有する対象機器を接続先として前記第2の無線通信方式による通信を確立するステップと、
を含むことを特徴とする通信確立方法。
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JP2006084672A JP2007259385A (ja) | 2006-03-27 | 2006-03-27 | 携帯端末、通信装置、および通信確立方法 |
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