JP2001274728A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JP2001274728A JP2000088798A JP2000088798A JP2001274728A JP 2001274728 A JP2001274728 A JP 2001274728A JP 2000088798 A JP2000088798 A JP 2000088798A JP 2000088798 A JP2000088798 A JP 2000088798A JP 2001274728 A JP2001274728 A JP 2001274728A
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泰輝 児玉
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克憲 荒川
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7073Synchronisation aspects
    • H04B1/7075Synchronisation aspects with code phase acquisition

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模の小さなDLL回路を備える受信装
置を提供する。 【解決手段】 受信信号Dinとの同期を確保するための
逆拡散処理と、受信信号Din中の原データDATAを逆
拡散する処理とを、1つの逆拡散回路17と積分器18
によって時分割で行う。受信信号Dinに含まれているス
ロット区間検出用の同期データDsynを受信する期間で
は、アーリーコードDECとレイトコードDLCによって交
互に同期データDsynを逆拡散し、更に積分出力Doutを
サンプルホールド回路14,15で交互にサンプルホー
ルドする。また、サンプルホールド信号DSH1とDSH2の
差分(エラー信号)Epeに基づいて、符号系列発生器9
から出力されるアーリーコードDECとレイトコードDLC
と基準コードDPCを受信信号Dinに同期させる。そし
て、逆拡散回路17と積分器が、同期した基準コードD
PCによって受信信号Din中の原データDATAを逆拡散
して、その逆拡散出力DCORを積分することで検波出力
Doutを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトラム拡散
通信方式の受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コードレス電話や携帯電話、移動
体通信などの無線通信を利用するシステムが急速に普及
しはじめ、スペクトラム拡散通信方式が大きく注目され
ている。また、スペクトラム拡散通信方式を用いた多元
接続(Multiple Access)方法であるCDMA(Code Di
vision Multiple Access:符号分割多重)方式が、次世
代の携帯電話方式の基幹技術として注目されている。
【0003】CDMA方式では、送信信号を狭帯域変調
し、その狭帯域変調した変調波を拡散符号系列でスペク
トラム拡散することにより、広帯域の伝送信号にして受
信側へ送信する。そして、受信側では受信信号を拡散符
号系列で逆拡散することにより逆拡散出力を生成し、こ
の逆拡散出力を検波及び復調することで、送信側から送
られてきた信号を再生するようになっている。
【0004】このように、送信側と受信側では逆の拡散
処理を行うことで送受信が行われるが、従来の携帯電話
に備えられた受信装置では、受信信号との同期を確保す
るために、図13に示す構成のDLL(Delay Locked L
oop:遅延ロックループ)回路が用いられていた。
【0005】図13に示す従来のDLL回路は、拡散符
号系列発生器1と逆拡散回路2,3,4と積分器5,
6,7及び加減算器8を備えて構成されている。
【0006】ここで、拡散符号系列発生器1は、加減算
器8から出力されるエラー信号Epeに応じて位相制御し
たPN系列(Pseudorandam Noise)の拡散符号系列DP
C,DEC,DLCを生成する。すなわち、受信信号Dinを
実際に逆拡散するために使われる拡散符号系列DPCと、
その拡散符号系列DPCより半チップ位相が進んだ拡散符
号系列(「Early Code:アーリーコード」と呼ばれる)
DECと、拡散符号系列DPCより半チップ位相が遅れた拡
散符号系列(「Late Code:レイトコード」と呼ばれ
る)DLCを出力する。
【0007】逆拡散回路4は、受信信号Dinと逆拡散符
号系列DPCとの相互相関Pを求め、積分器7は、その相
関出力Pを積分することにより検波出力Doutを生成す
る。
【0008】逆拡散回路2,3は、受信信号Dinと拡散
符号系列DLC,DECとのそれぞれの相互相関E,Lを求
め、積分器5,6は、それぞれの相関出力E,Lを積分
して加減算器8に供給する。
【0009】これにより、加減算器8からは相関出力
E,Lの各積分値の差分を表すエラー信号Epeが出力さ
れ、このエラー信号Epeによって拡散符号系列発生器1
の位相制御をフィードバックすることにより、受信信号
Dinとの同期を確保した拡散符号系列DPC,DEC,DLC
を生成すると共に、受信信号Dinに同期した相関出力
(逆拡散出力)Pと検波出力Doutを得るようにしてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のDLL回路は、受信信号Dinを逆拡散及び検波する
ための逆拡散回路4と積分回路7の他、受信信号Dinと
の同期を確保するために更に2個ずつの逆拡散回路2,
3と積分器5,6が必要であるため、回路規模が大きく
なるという課題があった。
【0011】特に、マルチパスを積極的に利用するRA
KE方式の受信装置では、例えばマルチパスがN個の場
合、3×N個の逆拡散回路と積分回路が必要となるた
め、回路規模が大きくなるという課題があった。
【0012】本発明は、従来の課題を克服するためにな
されたものであり、回路規模を小さくすることが可能な
受信装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の受信装置は、スペクトラム拡散通信方式の受信
装置において、符号系列と受信信号とを相互相関演算す
る相関演算手段と、上記相関演算手段により生成される
相関出力を積分する積分手段と、上記積分手段により生
成される積分出力を保持する保持手段と、上記保持手段
に保持される保持信号に基づいて、上記符号系列と受信
信号との位相差を示すエラー信号を生成するエラー検出
手段と、上記エラー検出手段で生成されるエラー信号に
基づいて、上記符号系列を上記受信信号の位相に合わせ
るように位相制御して上記相関演算手段に供給する符号
系列発生手段とを備え、上記相関演算手段は、上記受信
信号に含まれている原データ以外のデータと上記符号系
列との相互相関演算と、上記受信信号に含まれている原
データと上記符号系列との相互相関演算とを時分割で行
い、上記保持手段は、上記相関演算手段が上記受信信号
に含まれている原データ以外のデータと上記符号系列と
の相互相関演算を行うことで上記積分器から出力される
積分出力を保持することを特徴とする。
【0014】かかる構成によれば、受信信号に含まれて
いる原データの逆拡散処理及び検波処理と、受信信号に
含まれている原データ以外のデータの逆拡散処理及び検
波処理とを、一つの相関演算手段及び積分手段が時分割
で行う。つまり、受信信号に含まれている原データ以外
のデータを逆拡散及び積分処理して得られる積分出力を
保持手段が保持し、更にエラー検出手段が保持信号に基
づいて受信信号と符号系列との実際の位相差を検出して
エラー信号を出力する。このエラー信号に基づいて符号
系列発生手段が、受信信号との同期を確保するように符
号系列の位相を調整し、更に、上記の相関演算手段及び
積分手段が、その調整された符号系列に基づいて上記受
信信号に含まれている原データを逆拡散且つ積分処理す
る。
【0015】受信信号との同期を確保するための処理
と、同期を確保した符号系列によって受信信号中の原デ
ータを逆拡散及び検波する処理とを1つの相関演算手段
と積分手段によって行われるため、部品点数が少なく且
つ回路規模の小さな受信装置が実現される。
【0016】また、本発明の受信装置は、スペクトラム
拡散通信方式の受信装置において、符号系列と受信信号
とを相互相関演算する相関演算手段と、上記相関演算手
段により生成される相関出力を積分する積分手段と、上
記積分手段により生成される積分出力を保持する保持手
段と、上記保持手段により保持された保持信号に基づい
て、上記符号系列を上記受信信号の位相に合わせるよう
に位相制御して出力すると共に、上記符号系列より所定
の位相遅延した遅延符号系列と上記符号系列より所定の
位相進相した進相符号系列とを出力する符号系列発生手
段と、上記符号系列発生手段から出力される上記遅相符
号系列と上記進相符号系列との差分の符号系列を生成す
る加減算手段とを備え、上記相関演算手段は、上記受信
信号に含まれている原データ以外のデータと上記差分の
符号系列との相互相関演算と、上記受信信号に含まれて
いる原データと上記符号系列との相互相関演算とを時分
割で行い、上記保持手段は、上記相関演算手段が上記受
信信号に含まれている原データ以外のデータと上記差分
の符号系列との相互相関演算を行うことで上記積分器か
ら出力される積分出力を保持することを特徴とする。
【0017】かかる構成によると、受信信号に含まれて
いる原データの逆拡散処理及び検波処理と、受信信号に
含まれている原データ以外のデータの逆拡散処理及び検
波処理とを、一つの相関演算手段及び積分手段が時分割
で行い、受信信号に含まれている原データ以外のデータ
の逆拡散処理及び検波処理によって生成される積分出力
を保持手段が保持する。この保持手段に保持された保持
信号に基づいて、符号系列発生手段が符号系列を受信信
号の位相に合わせるように位相制御して出力すると共
に、符号系列より所定の位相遅延した遅延符号系列と符
号系列より所定の位相進相した進相符号系列とを出力す
る。そして、加減算手段が遅相符号系列と上記進相符号
系列との差分の符号系列を生成する。
【0018】これにより、相関演算手段及び積分手段
は、差分の符号系列と受信信号に含まれている原データ
以外のデータの逆拡散処理及び検波処理とを行い、それ
によって生じる保持信号に基づいて符号系列発生手段が
受信信号に対して同期追尾を行い、更に、相関演算手段
及び積分手段が、同期追尾した符号系列と受信信号に含
まれている原データの逆拡散処理及び検波処理とを行う
という処理を繰り返す。
【0019】このように、受信信号との同期を確保する
ための処理と、同期を確保した符号系列によって受信信
号中の原データを逆拡散及び検波する処理とを1つの相
関演算手段と積分手段によって行われるため、部品点数
が少なく且つ回路規模の小さな受信装置が実現される。
【0020】また、本発明の受信装置は、スペクトラム
拡散通信方式の受信装置において、符号系列と、上記符
号系列より所定の位相遅延した遅延符号系列と、上記符
号系列より所定の位相進相した進相符号系列とを生成し
て出力する符号系列発生手段と、上記符号系列発生手段
から出力される上記遅相符号系列と上記進相符号系列と
の差分の符号系列を生成する加減算手段と、上記差分の
符号系列と受信信号とを相互相関演算する第1の相関演
算手段と、上記第1の相関演算手段により生成される相
関出力を積分する積分手段と、上記符号系列と受信信号
とを相互相関演算する第2の相関演算手段とを備え、上
記符号系列発生手段は、上記積分手段から出力される積
分出力に基づいて、上記符号系列と遅延符号系列と進相
符号系列を上記受信信号の位相に合わせるように位相制
御して出力することを特徴とする。
【0021】かかる構成によると、第1の相関演算手段
と積分手段、符号系列発生手段、加減算手段が、受信信
号との同期を確保するための処理を行い、第2の相関演
算手段は、符号系列発生手段から出力される同期が確保
された符号系列と受信信号とを相関演算することによ
り、受信信号を精度良く逆拡散する。
【0022】このように、少なくとも2個の相関演算手
段を備えるだけで、受信信号との同期を確保するための
処理と、同期を確保した符号系列によって受信信号を逆
拡散する処理を行うことができるため、部品点数が少な
く且つ回路規模の小さな受信装置が実現される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の受信装置の実施形
態を図1ないし図12を参照して説明する。尚、図1な
いし図5は第1の実施形態を説明するための図、図6な
いし図8は第2の実施形態を説明するための図、図9及
び図10は第3の実施形態を説明するための図、図11
及び図12は第4の実施形態を説明するための図であ
る。 (第1の実施形態)第1の実施形態の受信装置は、図1
のブロック図に示すDLL(遅延ロックループ)回路を
備えて構成されている。このDLL回路は、符号系列発
生器9と、遅延素子10,11と、セレクタ回路12、
タイミング発生器13、サンプルホールド回路14,1
5、加減算器16、逆拡散回路17、積分器18を備え
て構成されている。
【0024】ここで、符号系列発生器9は、Gold符
号系列発生器などで形成されており、加減算器16から
のエラー信号Epeに基づいて、図2に示すSカーブの特
性に従って疑似ランダムな符号系列DECを生成して、遅
延素子10とセレクタ回路12に供給する。また、符号
系列DECのチップ区間(chip duration)Tcに同期した
同期信号Dsbnを生成し、タイミング発生回路13へ供
給する。
【0025】遅延素子10,11は、それぞれチップ区
間Tcの半分の区間、すなわち半チップ区間Tc/2の遅
延時間に設定されている。これにより、遅延素子10か
らセレクタ回路12には、符号系列DECより半チップ区
間Tc/2だけ遅相した符号系列DPCが供給され、遅延
素子11からセレクタ回路12には、符号系列DPCより
半チップ区間Tc/2だけ遅相した符号系列DLCが供給
されるようになっている。
【0026】セレクタ回路12は、マルチプレクサなど
によって形成されており、タイミング発生器13からの
切換え制御信号DSELE,DSELP,DSELLに従って、上記
の符号系列DEC,DPC,DLCを排他的に切り換えて、逆
拡散用の符号系列DSCとして出力する。尚、符号系列D
ECはアーリーコード、符号系列DPCは基準コード、符号
系列DLCはレイトコードとなっている。
【0027】逆拡散回路17は、受信信号Dinと符号系
列DSCを相互相関演算する相関回路によって形成されて
おり、相関出力(すなわち逆拡散出力)DCORを積分器
18へ供給する。
【0028】積分器18は、相関出力DCORを積分し、
その積分出力(すなわち検波出力)Doutを保持手段と
してのサンプルホールド回路14,15へ供給すると共
に、図示しない復号回路等へ供給する。
【0029】サンプルホールド回路14,15は、それ
ぞれタイミング発生器13からのサンプルホールド制御
信号DSHEC,DSHLCに従って積分出力Doutをサンプル
ホールドし、そのサンプルホールドした保持信号(以
下、サンプルホールド信号という)DSH1,DSH2を加減
算器16に供給する。
【0030】加減算器16は、サンプルホールド信号D
SH1,DSH2を差分演算するエラー検出手段であり、その
演算結果(DSH1−DSH2)をエラー信号Epeとして符号
系列発生器9へ供給する。
【0031】そして、加減算器16がエラー信号Epe
(=DSH1−DSH2)を求めると、符号系列発生器9は、
図2に示したSカーブに従って、±Tc/2内のキャプ
チャレンジの範囲内においてそのエラー信号Epeの値を
0に近づけるように、符号系列DECの位相τを調整して
出力することで、所謂同期追尾を行う。
【0032】タイミング発生器13は、同期信号Dsbn
に基づいて各シンボル区間Tiに同期した切換え制御信
号DSELE,DSELP,DSELLとサンプルホードル制御信号
DSHEC,DSHLCを生成し、切換え制御信号DSELE,DSE
LP,DSELLをセレクタ回路12に、サンプルホードル制
御信号DSHEC,DSHLCをサンプルホールド回路14,1
5にそれぞれ供給する。
【0033】ここで、典型例として、図3に示すような
データ構造の受信信号Dinを受信する場合の切換え制御
信号DSELE,DSELP,DSELLとサンプルホードル制御信
号DSHEC,DSHLCのタイミングを説明する。
【0034】図3において、受信信号Dinは、各スロッ
トが10個(i=0〜9)のシンボルで構成されてお
り、各スロットにおける第0番目から第8番目の9個の
シンボルが音声データや画像データ、コンピュータプロ
グラムのデータ等の本来再生すべき情報を有するデータ
(以下、原データという)DATAとなっている。ま
た、第9番目のシンボルがスロット検出用の同期データ
Dsynとなっている。また、各シンボルのシンボル区間
Tiはチップ区間Tcの整数倍(k倍)の時間幅(k×T
c)となっている。
【0035】かかるデータ構造の受信信号Dinを処理す
る場合、タイミング発生器13は、シンボル区間T0〜
T8では、論理値“H”の切換え制御信号DSELPを出力
し、シンボル区間T9では、論理値“H”の切換え制御
信号DSELEとDSELLを交互に出力する。また、シンボル
区間T0では、論理値“H”のサンプルホードル制御信
号DSHECとDSHLCを交互に出力する。
【0036】これにより、セレクタ回路12は、シンボ
ル区間T0〜T8では、論理値“H”の切換え制御信号D
SELPに従って、基準コードDPCを逆拡散用の符号系列D
SCとして出力し、シンボル区間T9では、交互に論理値
“H”となる切換え制御信号DSELEとDSELLに従って、
アーリーコードDECとレイトコードELCを交互に逆拡散
用の符号系列DSCとして出力する。
【0037】また、サンプルホールド回路14,15
は、シンボル区間T0のときに、交互に論理値“H”と
なるサンプルホードル制御信号DSHEC,DSHLCに従っ
て、積分出力Doutを交互にサンプルホールドする。
【0038】かかる構成により、シンボル区間T0〜T8
のときには、受信信号Dinに含まれている原データDA
TAを逆拡散するために用いられる基準コードDPCが逆
拡散回路17に供給され、シンボル区間T9のときに
は、受信信号Dinに含まれているスロット検出用の同期
データDsynを逆拡散するための符号系列、すなわちア
ーリーコードDECとレイトコードDLCが逆拡散回路17
に交互に供給されるようになっている。
【0039】また、逆拡散回路17がシンボル区間T9
において受信信号DinとアーリーコードDECとの相互相
関を求めると、積分器18が次のシンボル区間T0にお
いて積分出力Doutを出力し、更にそのシンボル区間T0
において、サンプルホールド回路14がサンプルホード
ル制御信号DSHECの指示に従って、積分出力Doutをサ
ンプルホールドする。
【0040】また、1スロット期間後のシンボル区間T
9において、逆拡散回路17が受信信号Dinとレイトコ
ードDLCとの相互相関を求めると、積分器18が次のシ
ンボル区間T0において積分出力Doutを出力し、更にそ
のシンボル区間T0において、サンプルホールド回路1
4がサンプルホードル制御信号DSHLCの指示に従って、
積分出力Doutをサンプルホールドするようになってい
る。
【0041】尚、説明の便宜上、図3に示すデータ構造
の受信信号Dinを扱う場合について説明したが、他のデ
ータ構造の受信信号を扱う場合にも同様に、タイミング
発生器13は、各シンボル区間Tiに同期した切換え制
御信号DSELE,DSELP,DSELLとサンプルホードル制御
信号DSHEC,DSHLCを生成して、セレクタ回路12とサ
ンプルホールド回路14,15を制御するようになって
いる。
【0042】次にかかる構成を有する受信装置の動作を
図4に示すフローチャートと、図5に示すタイミングチ
ャートを参照して説明する。尚、図5のタイミングチャ
ートは、図4のフローチャートに従ってDLL回路が動
作したときに生成される上記各信号の発生タイミングを
示している。
【0043】図4において、利用者等が本受信装置を操
作して受信状態にすると、タイミング発生回路13が所
定レジスタ(図示省略)にフラグデータFLG=0をセ
ットした後(ステップS10)、シンボル区間Tiを判
定する(ステップS12)。ここで、シンボル区間Ti
がT9であればステップS14に移行し、そうでなけれ
ばステップS40に移行する。
【0044】ステップS14では、フラグデータFLG
の値を調べ、FLG=0であればステップS16、FL
G=1であればステップS26へ移行する。
【0045】ステップS16では、タイミング発生器1
3からセレクト回路12へ論理値“H”の切換え制御信
号DSELEが供給される。これにより、図5中のシンボル
区間T0に示すように、アーリーコードDECが逆拡散用
の符号系列DSCとして逆拡散回路17に供給される。
【0046】次に、ステップS18とステップS20に
おいて、逆拡散回路17が符号系列DSCと受信信号Din
との相互相関を求め、その相関出力DCORを積分器18
が積分する。すなわち、アーリーコードDECと受信信号
Dinに含まれているスロット検出用の同期データDsyn
との相互相関演算が行われ、更にその相関出力DCORが
積分されることで、包絡線検波した積分出力Doutが出
力される。尚、積分出力Doutは、シンボル区間T9の次
のシンボル区間T0で出力される。
【0047】次に、ステップS22において、サンプル
ホールド回路14が論理値“H”のサンプルホードル制
御信号DSHECに従って積分出力Doutをサンプルホール
ドし、サンプルホールド信号DSH1を加減算器16へ出
力する。ここで、サンプルホードル制御信号DSHECは、
図5に示すように、2スロット区間に1回の周期で論理
値“H”となるため、サンプルホールド信号DSH1は2
スロット区間に亘ってホールドされる。
【0048】次に、ステップS24において、タイミン
グ発生回路13がフラグデータをFLG=1にセットし
た後、ステップS36へ移行する。
【0049】このように、ステップ16〜S24では、
アーリーコードDECによって同期データDsynを逆拡散
し、更に積分出力Doutをサンプルホールド回路14に
ホールドさせるための処理が行われる。
【0050】一方、上記のステップS16からステップ
S26へ移行した場合(FLG=1の場合)には、ステ
ップS26において、タミング発生器13からセレクト
回路12へ論理値“H”の切換え制御信号DSELLが供給
される。これにより、図5中のシンボル区間T0に示す
ように、レイトコードDLCが逆拡散用の符号系列DSCと
して逆拡散回路17に供給される。
【0051】次に、ステップS28とステップS30に
おいて、逆拡散回路17が符号系列DSCと受信信号Din
との相互相関を求め、更に、積分器18が上記の相互相
関によって生成される相関出力DCORを積分する。すな
わち、レイトコードDLCと受信信号Dinに含まれている
スロット検出用の同期データDsynとの相互相関演算が
行われ、更にその相関出力DCORが積分されることで、
包絡線検波した積分出力Doutが出力される。尚、積分
出力Doutは、シンボル区間T9の次のシンボル区間T0
で出力される。
【0052】次に、ステップS32において、サンプル
ホールド回路15が論理値“H”のサンプルホードル制
御信号DSHLCに従って積分出力Doutをサンプルホール
ドし、サンプルホールド信号DSH2を加減算器16へ出
力する。ここで、サンプルホードル制御信号DSHLCは、
図5に示すように、2スロット区間に1回の周期で論理
値“H”となるため、サンプルホールド信号DSH2は2
スロット区間に亘ってホールドされる。
【0053】次に、ステップS34において、タイミン
グ発生回路13がフラグデータFLGをFLG=0にセ
ットした後、ステップS40へ移行する。
【0054】このように、フラグデータFLGの値が交
互に「0」と「1」に変化する度に、ステップS16〜
S24の処理と、ステップS26〜S34の処理が交互
に繰り返され、ステップS16〜S24では、アーリー
コードDECに基づいてシンボル区間T9における同期デ
ータDsynを逆拡散処理し、ステップS26〜S34で
は、レイトコードDLCに基づいてシンボル区間T9にお
ける同期データDsynを逆拡散処理する。すなわち、ス
テップS16〜S24の処理と、ステップS26〜S3
4の処理が交互に時分割で行われる。
【0055】また、フラグデータFLGの値は1スロッ
ト区間毎に交互に変化するため、図5に示すように、サ
ンプルホールド信号DSH1,DSH2は1スロット区間ずれ
たタイミングで交互に更新される。
【0056】次に、ステップS36では、加減算器16
がサンプルホールド信号DSH1,DSH2に基づいてエラー
信号Epe(=DSH1−DSH2)を生成し、更にステップS
38において、拡散符号系列発生器9がエラー信号Epe
のレベルに応じて位相制御した符号系列(アーリコー
ド)DECを出力する。
【0057】つまり、サンプルホールド信号DSH1は、
同期データDsynとアーリーコードDECの実際の位相差
を示し、サンプルホールド信号DSH2は、同期データDs
ynとレイトコードDLCの実際の位相差を示すことから、
加減算器16からは同期データDsynと基準コードDPC
との位相差を示すエラー信号Epeが出力される。
【0058】そして、拡散符号系列発生器9がエラー信
号Epeのレベルに基づいて、図2に示したSカーブに従
って符号系列DECの位相を自動調整することで、同期デ
ータDsynと位相が一致する基準コードDPCと、その基
準コードDPCより半チップ区間Tc/2位相が進んだア
ーリーコードDECと、基準コードDPCより半チップ区間
Tc/2位相が遅れたレイトコードDLCを生じさせるよ
うにフィードバックを行う。また、基準コードDPCの位
相と一致した同期信号Dsbnが拡散符号系列発生器9か
らタイミング発生器13へ供給されるようにフィードバ
ックが行われることとなる。
【0059】次に、ステップS40において、タイミン
グ発生器13がシンボル区間Tiを調べ、シンボル区間
T0〜T8のいずれかに該当すればステップS42に移行
する。 そして、ステップS42において、同期信号D
sbnに同期した論理値“H”の切換え制御信号DSELPを
セレクト回路12に供給することで、基準コードDPCを
逆拡散系列DSCとして逆拡散回路17に供給させる。
【0060】次に、ステップS44において、逆拡散回
路17が上記の基準コードDPCと受信信号Dinとの相互
相関演算を行い、次にステップS46において、積分器
18が相関出力DCORを積分することにより、積分出力
Doutを生成して出力する。
【0061】このように、ステップS42〜S46で
は、ステップS38で位相調整された基準コードDPCに
基づいて受信信号Dinを逆拡散することで、シンボル区
間T0〜T8の原データDATAを高精度で逆拡散し、更
に、その逆拡散出力(相関出力)DCORを積分すること
で、検波出力(積分出力)Doutを生成する。
【0062】次に、ステップS46の処理が終わると、
又はステップS40においてシンボル区間T0〜T8のい
ずれにも該当しないと判断すると、再びステップS12
からの処理が繰り返される。つまり、ステップS12〜
S46の処理は各シンボル区間Tiの周期で繰り返され
ると共に、利用者等が通信状態を遮断するまで繰り返さ
れる。
【0063】また、上記したステップS16〜S24の
処理と、ステップS26〜S34の処理とステップS1
2〜S46の処理は時分割で繰り返し行われる。
【0064】このように、第1の実施形態によれば、1
個の逆拡散回路17と積分器18によって、基準コード
DPCとアーリーコードDECとレイトコードDLCとによる
受信信号Dinとの相互相関演算(逆拡散)及び積分(検
波)を行う構成としたので、回路規模の小さな受信装置
を実現することができる。特に、マルチパスを積極的に
利用するRAKE方式の受信装置に適用して大きな効果
が得られる。
【0065】また、回路規模が小さくなることで消費電
力を低減することができ、特に、コードレス電話や携帯
電話、移動体通信などのバッテリ駆動の受信装置に適用
して大きな効果を発揮する。
【0066】尚、本実施形態では、シンボル区間T0〜
T8ではアーリーコードDECとレイトコードDLCとによ
る受信信号Dinとの相互相関演算を行わないが、1スロ
ット区間毎にアーリーコードDECとレイトコードDLCと
による同期データDsynとの相互相関演算を行うことに
よって、受信信号Dinとの同期を十分に確保することが
可能となっている。 (第2の実施形態)次に、第2の実施形態を図6ないし
図8を参照して説明する。本実施形態の受信装置は、図
6のブロック図に示すDLL回路を備えて構成されてい
る。尚、図6において図1と同一又は相当する部分を同
一符号で示している。
【0067】すなわち、図1に示したDLL回路との差
異を述べると、図6のDLL回路には、2個の逆拡散回
路17A,17Bと積分器18A,18Bが備えられ、
逆拡散回路17Bには、基準コードDRCが供給され、逆
拡散回路17Aには、セレクタ回路12Aを介してアー
リーコードDECとレイトコードDLCが供給されるように
なっている。
【0068】そして、タイミング発生器13が切換え制
御信号DSELE,DSELLによってセレクタ回路12Aを切
換え制御することで、逆拡散回路17Aに供給される符
号系列DSCをアーリーコードDEC又はレイトコードDLC
に切り換えるようになっている。
【0069】また、逆拡散回路17Aから出力される相
関出力DCOR1を積分器18Aが積分し、その積分出力D
INTをサンプルホールド回路14,15がサンプルホー
ルド制御信号DSHEC,DSHLCに従って交互にサンプルホ
ールドする。
【0070】また、逆拡散回路17Bから出力される相
関出力DCOR2を積分器18Bが積分し、その積分出力D
outを受信信号Dinの検波出力として出力するようにな
っている。
【0071】つまり、本実施形態のDLL回路は、逆拡
散回路17Bと積分器18Bによって、基準コードDPC
と受信信号Dinとの相互相関演算(逆拡散)を行うと共
に、それによって生じる逆拡散出力(相関出力)DCOR2
を検波する。そして、受信信号Dinとの同期を確保する
ために、逆拡散回路17Aと積分器18Aが設けられて
いる。
【0072】次に、かかる構成のDLL回路の動作を、
図7に示すフローチャートと図8に示すタイミングチャ
ートに基づいて説明する。尚、説明の便宜上、図2に示
したデータ構造の受信信号Dinを処理するものとして説
明する。
【0073】図7において、利用者等が本受信装置を操
作して受信状態にすると、ステップS30において、タ
イミング発生器13がシンボル番号(シンボル区間の番
号)を調べる。ここで、シンボル番号が偶数番(すなわ
ち、0,2,4,6,8のいずれか)であれば、ステッ
プS32に移行し、シンボル番号が奇数番(すなわち、
1,3,5,7,9のいずれか)であればステップS4
0に移行する。
【0074】ステップS32では、タイミング発生器1
3からセレクタ回路12Aに切換え制御信号DSELEが供
給され、逆拡散回路17Aに供給される符号系列DSCが
アーリーコードDECとなる。つまり、図8に示す偶数番
目のシンボル区間T0,T2,T4,T6,T8では、逆拡散
回路17AにアーリーコードDECが供給される。
【0075】次に、ステップS34において、逆拡散回
路17Aが受信信号DinとアーリーコードDECの相互相
関演算(逆拡散)を行い、更に、ステップS36におい
て、積分器18Aが相関出力DCOR1を積分してその積分
出力DINTを出力する。
【0076】次に、ステップS38において、サンプル
ホールド回路14が、サンプルホールド制御信号DSHEC
に従って、積分出力DINTをサンプルホールドする。
【0077】すなわち、タイミング発生器13は、符号
系列DECのチップ区間(chip duration)Tcに同期した
同期信号Dsbnに基づいて、図8に示すように、偶数番
目のシンボル区間T0,T2,T4,T6,T8において論理
値“H”となるサンプルホールド制御信号DSHECを生成
して出力し、この論理値“H”のサンプルホールド制御
信号DSHECに従ってサンプルホールド回路14が積分出
力DINTをサンプルホールドする。
【0078】このように、ステップS32〜S38で
は、偶数番目のシンボル区間における受信信号Dinをア
ーリーコードDECによって逆拡散し、更に積分出力DIN
Tをサンプルホールド回路14でサンプルホールドする
ようになっている。
【0079】尚、図8に示すように、サンプルホールド
制御信号DSHECは2シンボル区間に1回の周期で論理値
“H”となるため、サンプルホールド信号DSH1は2シ
ンボル区間毎に更新されることになる。
【0080】一方、上記のステップS40に移行した場
合(シンボルナンバーiが奇数の場合)には、ステップ
S40において、タイミング発生器13からセレクタ回
路12Aに切換え制御信号DSELLが供給され、逆拡散回
路17Aに供給される符号系列DSCがレイトコードDLC
となる。つまり、図8に示す奇数番目のシンボル区間T
1,T3,T5,T7,T9では、逆拡散回路17Aにレイト
コードDLCが供給される。
【0081】次に、ステップS42において、逆拡散回
路17Aが受信信号DinとレイトコードDLCの相互相関
演算(逆拡散)を行い、更に、ステップS44におい
て、積分器18Aが相関出力DCOR1を積分してその積分
出力DINTを出力する。
【0082】次に、ステップS46において、サンプル
ホールド回路15が、サンプルホールド制御信号DSHLC
に従って、積分出力DINTをサンプルホールドする。
【0083】すなわち、タイミング発生器13は、符号
系列DECのチップ区間(chip duration)Tcに同期した
同期信号Dsbnに基づいて、図8に示すように、奇数番
目のシンボル区間T1,T3,T5,T7,T9において論理
値“H”となるサンプルホールド制御信号DSHLCを生成
して出力し、この論理値“H”のサンプルホールド制御
信号DSHLCに従ってサンプルホールド回路15が積分出
力DINTをサンプルホールドする。
【0084】尚、図8に示すように、サンプルホールド
制御信号DSHLCは2シンボル区間に1回の周期で論理値
“H”となるため、サンプルホールド信号DSH2は2シ
ンボル区間毎に更新されることになる。また、サンプル
ホールド信号DSH1とDSH2との更新タイミングは1シン
ボル区間ずれることになる。
【0085】次に、ステップS48において、加減算器
16がサンプルホールド信号DSH1,DSH2に基づいてエ
ラー信号Epe(=DSH1−DSH2)を生成し、更にステッ
プS50において、拡散符号系列発生器9がエラー信号
Epeのレベルに応じて位相制御した符号系列(アーリコ
ード)DECを出力する。
【0086】つまり、サンプルホールド信号DSH1は同
期データDsynとアーリーコードDECの位相ズレの量を
示し、サンプルホールド信号DSH2は同期データDsynと
レイトコードDLCの位相ズレの量を示すことから、加減
算器16からは同期データDsynと基準コードDPCとの
位相ズレの量を示すエラー信号Epeが出力される。
【0087】そして、拡散符号系列発生器9がエラー信
号Epeのレベルに基づいて、図2に示したSカーブに従
って符号系列DECの位相を自動調整することで、同期デ
ータDsynと位相が一致する基準コードDPCと、その基
準コードDPCより半チップ区間Tc/2位相が進んだア
ーリーコードDECと、基準コードDPCより半チップ区間
Tc/2位相が遅れたレイトコードDLCを生じさせるよ
うになっている。また、基準コードDPCの位相と一致し
た同期信号Dsbnが拡散符号系列発生器9からタイミン
グ発生器13へ供給されることになる。
【0088】次に、ステップS54において、逆拡散回
路17Bが基準コードDPCと受信信号Dinを相互相関演
算することで受信信号Dinを逆拡散し、次に、ステップ
S56において、逆拡散回路から出力される逆拡散出力
(相関出力)DCOR2を積分器が18Bが積分すること
で、積分出力Doutを検波出力として出力する。
【0089】ステップS56の処理が終わると、再びス
テップS30からの処理が繰り返されると共に、利用者
等が通話状態を遮断する繰り返される。
【0090】尚、ステップS30〜S56の処理は、各
シンボル区間Ti毎に行われるため、図8に示すよう
に、サンプルホールド信号DSH1,DSH2は2シンボル区
間毎に更新され、且つサンプルホールド信号DSH1,DS
H2の更新タイミングは1シンボル区間ずれることにな
る。
【0091】そして、エラー信号Epeは1シンボル区間
毎に更新され、このエラー信号Epeが更新される毎に、
拡散符号系列発生器9から出力される符号系列DECの位
相が受信信号Dinの位相と合わせられる。よって、逆拡
散回路17Bは、各シンボル区間Ti毎に位相合わせが
行われた基準コードDPCに基づいて受信信号Dinを逆拡
散し、それによって生じる逆拡散出力(相関出力)DCO
R2を積分器18Bが積分することで、検波出力(積分出
力)Doutを出力する。
【0092】このように、第2の実施形態によれば、2
個の逆拡散回路17A,17Bと積分器18A,18B
を備え、一方の逆拡散回路17Aと積分器18Aによっ
て受信信号Dinとの同期を確保するための処理をアーリ
ーコードDECとレイトコードDLCに基づいて交互に且つ
時分割で行い、他方の逆拡散回路17Bと積分器18B
によって、同期を確保した状態の基準コードDPCに基づ
いて受信信号Dinを逆拡散して検波出力Doutを生成す
るようにしたので、従来のDLL回路に比べて、回路規
模の小さな受信装置を実現することができる。また、回
路規模が小さくなることで消費電力を低減することがで
きる。
【0093】また、第2の実施形態のDLL回路では、
受信信号Dinとの同期を確保するために逆拡散回路17
Aと積分器18Aを専用に設け、シンボル区間毎に得ら
れるサンプルホールド信号DSH1,DSH2の差分(エラー
信号)Epeに基づいて、符号系列発生器9の位相制御を
フィードバックするので、受信信号Dinとの同期を高精
度で確保することができる。 (第3の実施形態)次に、第3の実施形態を図9及び図
10を参照して説明する。本実施形態の受信装置は、図
9のブロック図に示すDLL回路を備えて構成されてい
る。尚、図9において図1と同一又は相当する部分を同
一符号で示している。
【0094】図1に示したDLL回路との差異を述べる
と、図9のDLL回路には、積分器18の積分出力Dou
tをサンプルホールドするサンプルホールド回路100
と、符号系列発生器9から出力されるアーリーコードD
ECと遅延素子11から出力されるレイトコードDLCとを
加減算し、その加減算した加減算コードDELC(=DLC
−DEC)をセレクタ回路12に供給する加減算器200
が備えられている。
【0095】ここで、サンプルホールド回路100は、
タイミング発生器13からのサンプルホールド制御信号
DSHCに同期して積分出力Doutをサンプルホールドし、
サンプルホールドしたサンプルホールド信号をエラー信
号Epeとして符号系列発生器9に供給する。
【0096】符号系列発生器9は、エラー信号Epeのレ
ベルの変化に応じて位相調節した符号系列(アーリーコ
ード)DECを生成して出力すると共に、そのアーリーコ
ードDECに同期した同期信号Dsbnをタイミング発生器
13に供給する。すなわち、図2に示したSカーブに従
って符号系列(アーリーコード)DECの位相τを調整す
ることで、符号系列(基準コード)DPCの位相を受信信
号Dinの位相に合わせるように同期追尾を行う。
【0097】そして、タイミング発生器13は、同期信
号Dsbnに基づいて、図3に示した受信信号Sinの各シ
ンボル区間T9において論理値“L”、各シンボル区間
T0〜T8において論理値“H”となるサンプルホールド
制御信号DSHCを出力し、サンプルホールド回路100
は、サンプルホールド制御信号DSHCが論理値“L”か
ら論理値“H”となる立ち上がりエッジに同期して積分
出力DOUTをサンプリングし、更にそのサンプリングし
た値をエラー信号Epeとして、次のサンプルホールド制
御信号DSHCが論理値“L”から論理値“H”となる期
間まで継続して符号系列発生器9に供給する。
【0098】更に、タイミング発生器13は、同期信号
Dsbnに基づいて、図3に示した受信信号Sinのシンボ
ル区間T0〜T8において論理値“H”、シンボル区間T
9ににおいて論理値“L”となる切換え制御信号DSLTを
生成してセレクタ回路12に供給する。これにより、セ
レクタ回路12は、切換え制御信号DSLTが論理値
“H”となる期間では、遅延素子10からの基準コード
DPCを逆拡散用の符号系列DSCとして逆拡散回路17に
供給し、切換え制御信号DSLTが論理値“L”となる期
間では、加減算器200からの加減算コードDELCを逆
拡散用の符号系列DSCとして逆拡散回路17に供給す
る。
【0099】かかる構成を有する本実施形態のDLL回
路は、図10のタイミングチャートに示すように、受信
信号Dinがシンボル区間T9のときに、加減算器200
から加減算コードDELC(=DLC−DEC)がセレクタ回
路12を介して逆拡散回路17に供給される。すなわ
ち、切換え制御信号DSLTが論理値“L”となる期間
に、加減算コードDELCが逆拡散用の符号系列DSCとし
て逆拡散回路17に供給される。 これにより、逆拡散
回路17が受信信号Din中の同期データDsynと加減算
コードDELCとの相互相関演算を行い、その相関演算結
果である相関出力DCORを積分器18が積分して積分出
力Doutをサンプルホールド回路100に供給する。
【0100】したがって、サンプルホールド回路100
は、同期データDsynと加減算コードDELCとの相互相関
値に相当するエラー信号Epeを符号系列発生器9に供給
する。
【0101】ここで、上記の相関出力DCORは、次式
(1)で表されることになり、エラー信号Epeも次式
(1)と同様の次式(2)で表されることになる。尚、
次式(1)(2)中の符号「*」は相関演算子であるこ
とを示している。
【0102】 DCOR=DELC*Dsyn=(DLC−DEC)*Dsyn =DLC*Dsyn−DEC*Dsyn …(1) Epe∝DCOR=DLC*Dsyn−DEC*Dsyn …(2) このため、エラー信号Epeは、レイトコードDLCと同期
データDsynとの相互相関値(DLC*Dsyn)からアーリ
ーコードDECと同期データDsynとの相互相関値(DEC
*Dsyn)を減算した値に比例することになるため、こ
の第3の実施形態のDLL回路は、図1に示したDLL
回路(第1の実施形態のDLL回路)中のサンプルホー
ルド回路14,15及び加減算器16によってエラー信
号Epeを求めたのと等価な機能を有している。
【0103】つまり、第1の実施形態のDLL回路で
は、図1に示したように、符号系列発生器9の入力側に
設けられた加減算器16によってエラー信号Epeを生成
するようにしているのに対し、第3の実施形態のDLL
回路では、図9に示すように、符号系列発生器9と遅延
素子11から出力されるアーリーコードDECとレイトコ
ードDLCとの差分DELCと受信信号Din中の同期データ
Dsynとの相関演算の結果をサンプルホールドすること
で、エラー信号Epeが符号系列発生器9に供給されるよ
うになっている。
【0104】この結果、第3の実施形態のDLL回路に
よっても、図1に示した第1の実施形態のDLL回路と
同様の同期追尾が可能となっている。
【0105】更に、第3の実施形態では、サンプルホー
ルド回路100が1個で済むため、第1の実施形態と較
べて更に装置規模の小型化が可能となるという効果が得
られる。また、図1に示したセレクタ回路12に較べ
て、図9に示すセレクタ回路12の回路規模を小さくす
ることが可能となり、且つ図9のセレクタ回路12の制
御も簡素化することができるため、図9に示す本実施形
態のタイミング発生回路13の回路規模を小さくするこ
とも可能となっている。 (第4の実施形態)次に、第4の実施形態を図11及び
図12を参照して説明する。本実施形態の受信装置は、
図11のブロック図に示すDLL回路を備えて構成され
ている。尚、図11において図6と同一又は相当する部
分を同一符号で示している。
【0106】図6に示したDLL回路との差異を述べる
と、図11のDLL回路には、符号系列発生器9から出
力されるアーリーコードDECと遅延素子11から出力さ
れるレイトコードDLCとを加減算し、その加減算した加
減算コードDELC(=DLC−DEC)を逆拡散回路17A
に供給する加減算器200が備えられている。
【0107】また、図6に示したDLL回路では、サン
プルホールド回路14,15が設けられているのに対
し、図11のDLL回路では、サンプルホールド回路を
設けることなく、積分器18Aの積分出力をエラー信号
Epeとして符号系列発生器9に供給する構成となってい
る。
【0108】更に、上記第1〜第3の実施形態のDLL
回路にはセレクタ回路12とタイミング発生器13が設
けられているのに対し、この第4の実施形態のDLL回
路には、セレクタ回路とタイミング発生器は設けられて
おらず、加減算器200から逆拡散回路17Aに加減算
コードDELCが直接供給されると共に、遅延素子10か
ら逆拡散回路17Bへ基準コードDPCが直接供給されて
いる。
【0109】かかる構成を有する本実施形態のDLL回
路によると、図12のタイミングチャートに示すよう
に、逆拡散回路17Aが、受信信号Dinの各シンボル区
間Tiの周期で加減算コードDELCと受信信号Dinとの
相互相関を求め、それによって生じる相関出力DCOR1を
積分器18Aが積分する。従って、積分器18Aによっ
て各シンボル区間Ti毎に生成される積分出力がエラー
信号Epeとして符号系列発生器9に供給される。そし
て、符号系列発生器9が上記図2に示したSカーブに従
って符号系列DECの位相を自動調整することで、基準コ
ードDPCを受信信号Dinに同期追尾させるためのフィー
ドバックを行う。
【0110】一方、逆拡散回路17Bは、上記の同期追
尾がなされた基準コードDPCと受信信号Dinとを相互相
関演算するすることにより、受信信号Din中のデータD
ATAを逆拡散し、それによって生じる逆拡散出力DCO
R2を積分器18Bが積分することで、検波出力(積分出
力)Doutを生成して出力する。
【0111】ここで、上記の積分器18Aで生成される
エラー信号Epeは、次式(3)に示されるように、逆拡
散回路17Aで生成される逆拡散出力DCOR1に比例した
値となる。尚、次式(3)中の符号「*」は相関演算子
であることを示している。
【0112】 Epe∝DCOR1=DELC*Din=(DLC−DEC)*Din =DLC*Dsyn−DEC*Dsyn …(3) このため、エラー信号Epeは、レイトコードDLCと受信
信号Dinとの相互相関値(DLC*Din)からアーリーコ
ードDECと受信信号Dinとの相互相関値(DEC*Din)
を減算した値に比例することになるため、この第4の実
施形態のDLL回路は、図6に示したDLL回路(第2
の実施形態のDLL回路)中のサンプルホールド回路1
4,15及び加減算器16によってエラー信号Epeを求
めたのと等価な機能を有している。この結果、第4の実
施形態のDLL回路によっても、図6に示した第2の実
施形態のDLL回路と同様の同期追尾が可能となってい
る。
【0113】更に、第4の実施形態では、第2の実施形
態のDLL回路に較べて部品点数が少なく簡素な構造で
あるため、より装置規模の小さな受信装置を提供するこ
とができる等の効果が得られる。
【0114】尚、上記の第1〜第4の実施形態では、受
信信号Dinに含まれている同期データDsynをアーリー
コードDECとレイトコードDLCに基づいて逆拡散するこ
とで、受信信号Dinとの同期を確保するための処理を行
うようにしているが、本発明はこれに限定されるもので
はない。つまり、同期データDsynに限らず、原データ
DATA以外のデータ、例えば原データDATAを確実
に送信するために送信側で挿入して送られてくる各種制
御データをアーリーコードDECとレイトコードDLCに基
づいて逆拡散することで、受信信号Dinとの同期を確保
するための処理を行うようにしてもよい。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、受
信信号との同期を確保するための処理と、受信信号を逆
拡散してその逆拡散出力を得るための処理を、少ない数
の相関演算手段と積分手段によって行うので、部品点数
が少なく且つ回路規模の小さな受信装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の受信装置に備えられたDLL
回路の構成を示すブロック図である。
【図2】同期追尾のためのSカーブの特性を示す特性図
である。
【図3】受信信号のデータ構造を示す図である。
【図4】第1の実施形態の受信装置に備えられたDLL
回路の動作を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態の受信装置に備えられたDLL
回路で生成される信号のタイミングを示すタイミングチ
ャートである。
【図6】第2の実施形態の受信装置に備えられたDLL
回路の構成を示すブロック図である。
【図7】第2の実施形態の受信装置に備えられたDLL
回路の動作を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態の受信装置に備えられたDLL
回路で生成される信号のタイミングを示すタイミングチ
ャートである。
【図9】第3の実施形態の受信装置に備えられたDLL
回路の構成を示すブロック図である。
【図10】第3の実施形態の受信装置に備えられたDL
L回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図11】第4の実施形態の受信装置に備えられたDL
L回路の構成を示すブロック図である。
【図12】第4の実施形態の受信装置に備えられたDL
L回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図13】従来のDLL回路の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
9…符号系列発生器 10,11…遅延素子 12,12A…セレクタ回路 13…タイミング発生器 14,15,100…サンプルホールド回路 16,200…加減算器 17,17A,17B…逆拡散回路 18,18A,18B…積分器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児玉 泰輝 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 鈴木 雅美 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 荒川 克憲 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 井上 博人 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 小田川 智 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 塩田 岳彦 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 岡村 正寛 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 秋本 尚行 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 5K022 EE02 EE32 EE36 5K047 AA16 BB01 GG34 HH15 MM35 MM38 MM63

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペクトラム拡散通信方式の受信装置に
    おいて、 符号系列と受信信号とを相互相関演算する相関演算手段
    と、 前記相関演算手段により生成される相関出力を積分する
    積分手段と、 前記積分手段により生成される積分出力を保持する保持
    手段と、 前記保持手段に保持される保持信号に基づいて、前記符
    号系列と受信信号との位相差を示すエラー信号を生成す
    るエラー検出手段と、 前記エラー検出手段で生成されるエラー信号に基づい
    て、前記符号系列を前記受信信号の位相に合わせるよう
    に位相制御して前記相関演算手段に供給する符号系列発
    生手段とを備え、 前記相関演算手段は、前記受信信号に含まれている原デ
    ータ以外のデータと前記符号系列との相互相関演算と、
    前記受信信号に含まれている原データと前記符号系列と
    の相互相関演算とを時分割で行い、 前記保持手段は、前記相関演算手段が前記受信信号に含
    まれている原データ以外のデータと前記符号系列との相
    互相関演算を行うことで前記積分器から出力される積分
    出力を保持することを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 前記符号系列発生手段は、前記符号系列
    として、所定の位相差の基準コードとアーリーコードと
    レイトコードを発生し、 前記相関演算手段は、前記受信信号に含まれている原デ
    ータ以外のデータと前記アーリーコードとの相互相関演
    算と、前記受信信号に含まれている原データ以外のデー
    タと前記レイトコードとの相互相関演算とを交互に行う
    と共に、前記受信信号に含まれている原データと前記基
    準コードとの相互相関演算とを時分割で行い、 前記保持手段は、前記アーリーコードとレイトコードに
    基づいて前記交互に相関演算されることにより前記積分
    器から交互に出力される各積分出力を前記保持信号とし
    て保持し、 前記エラー検出手段は、前記アーリーコードに対応する
    保持信号と前記レイトコードに対応する保持信号との差
    分を前記エラー信号とすることを特徴とする請求項1に
    記載の受信装置。
  3. 【請求項3】 スペクトラム拡散通信方式の受信装置に
    おいて、 符号系列と受信信号とを相互相関演算する相関演算手段
    と、 前記相関演算手段により生成される相関出力を積分する
    積分手段と、 前記積分手段により生成される積分出力を保持する保持
    手段と、 前記保持手段により保持された保持信号に基づいて、前
    記符号系列を前記受信信号の位相に合わせるように位相
    制御して出力すると共に、前記符号系列より所定の位相
    遅延した遅延符号系列と前記符号系列より所定の位相進
    相した進相符号系列とを出力する符号系列発生手段と、 前記符号系列発生手段から出力される前記遅相符号系列
    と前記進相符号系列との差分の符号系列を生成する加減
    算手段とを備え、 前記相関演算手段は、前記受信信号に含まれている原デ
    ータ以外のデータと前記差分の符号系列との相互相関演
    算と、前記受信信号に含まれている原データと前記符号
    系列との相互相関演算とを時分割で行い、 前記保持手段は、前記相関演算手段が前記受信信号に含
    まれている原データ以外のデータと前記差分の符号系列
    との相互相関演算を行うことで前記積分器から出力され
    る積分出力を保持することを特徴とする受信装置。
  4. 【請求項4】 スペクトラム拡散通信方式の受信装置に
    おいて、 符号系列と、前記符号系列より所定の位相遅延した遅延
    符号系列と、前記符号系列より所定の位相進相した進相
    符号系列とを生成して出力する符号系列発生手段と、 前記符号系列発生手段から出力される前記遅相符号系列
    と前記進相符号系列との差分の符号系列を生成する加減
    算手段と、 前記差分の符号系列と受信信号とを相互相関演算する第
    1の相関演算手段と、 前記第1の相関演算手段により生成される相関出力を積
    分する積分手段と、 前記符号系列と受信信号とを相互相関演算する第2の相
    関演算手段とを備え、 前記符号系列発生手段は、前記積分手段から出力される
    積分出力に基づいて、前記符号系列と遅延符号系列と進
    相符号系列を前記受信信号の位相に合わせるように位相
    制御して出力することを特徴とする受信装置。
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