JP3408433B2 - スペクトル拡散受信機 - Google Patents
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B1/69—Spread spectrum techniques
- H04B1/707—Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
- H04B1/7073—Synchronisation aspects
- H04B1/7085—Synchronisation aspects using a code tracking loop, e.g. a delay-locked loop
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、進みおよび遅れの
2通りの位相の拡散信号に対して誤差信号を発生するた
めの相関操作を時分割に行って拡散信号の同期追跡を行
う同期追跡部を備えたスペクトル拡散受信機に係り、特
に、同期追跡を行うループにおけるタイミング制御をよ
り簡単にして、高精度で確実に同期追跡や同期保持を行
うことを可能とし、システム設計に高い柔軟性を持たせ
たスペクトル拡散受信機に関する。
2通りの位相の拡散信号に対して誤差信号を発生するた
めの相関操作を時分割に行って拡散信号の同期追跡を行
う同期追跡部を備えたスペクトル拡散受信機に係り、特
に、同期追跡を行うループにおけるタイミング制御をよ
り簡単にして、高精度で確実に同期追跡や同期保持を行
うことを可能とし、システム設計に高い柔軟性を持たせ
たスペクトル拡散受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、スペクトル拡散通信(Spread Spe
ctrum Communication,以下SS通信などと略記する)
方式或いは符号分割多元接続(Code Division Multiple
Access;CDMA)通信方式による携帯電話等の移動
体通信技術が急速に進んでいる。このような通信方式に
おいては、スペクトル拡散信号(SS信号)を復調・逆
拡散して送信データを正しく再生するために、必要なタ
イミング信号を受信信号から抽出して保持する同期(Sy
nchronization)が不可欠である。
ctrum Communication,以下SS通信などと略記する)
方式或いは符号分割多元接続(Code Division Multiple
Access;CDMA)通信方式による携帯電話等の移動
体通信技術が急速に進んでいる。このような通信方式に
おいては、スペクトル拡散信号(SS信号)を復調・逆
拡散して送信データを正しく再生するために、必要なタ
イミング信号を受信信号から抽出して保持する同期(Sy
nchronization)が不可欠である。
【0003】SS信号の受信においては、他のディジタ
ル信号と同様に搬送波同期やデータ同期が必要である
が、SS信号の同期特有の問題として特に拡散信号の同
期が重要である。SS通信方式では、エネルギーを広い
周波数帯域に拡散したSS信号を用いるために信号対雑
音電力比(S/N比)が極めて小さく、また特にCDM
A通信方式では、他チャネル信号も希望信号と同一周波
数で送信されるために信号対干渉電力比(S/I比)が
極めて小さいことから、先ず受信SS信号を正しく逆拡
散してS/N比やS/I比特性を向上させることが必要
であり、また正しい逆拡散を行うことで、通常の信号復
調で用いられている従来技法を搬送波同期やデータ同期
に適用可能となるからである。
ル信号と同様に搬送波同期やデータ同期が必要である
が、SS信号の同期特有の問題として特に拡散信号の同
期が重要である。SS通信方式では、エネルギーを広い
周波数帯域に拡散したSS信号を用いるために信号対雑
音電力比(S/N比)が極めて小さく、また特にCDM
A通信方式では、他チャネル信号も希望信号と同一周波
数で送信されるために信号対干渉電力比(S/I比)が
極めて小さいことから、先ず受信SS信号を正しく逆拡
散してS/N比やS/I比特性を向上させることが必要
であり、また正しい逆拡散を行うことで、通常の信号復
調で用いられている従来技法を搬送波同期やデータ同期
に適用可能となるからである。
【0004】また、上記理由から、SS通信方式では、
同期確立の過程を2つの段階に分けてそれぞれ独立な回
路手段で処理を行っている。1つは、受信信号を観測し
てタイミング情報を一定の不確かさ、例えばチップ時間
幅程度の範囲にまで絞り込んで、受信側での拡散系列の
発生時刻を受信信号のそれに合わせる「同期捕捉(Acpu
sition)」であり、もう1つは、同期捕捉で得られたタ
イミングをさらに正確なものとして受信側の拡散系列が
時間ずれを起こさないように保持する[同期追跡(Trac
king)」である。
同期確立の過程を2つの段階に分けてそれぞれ独立な回
路手段で処理を行っている。1つは、受信信号を観測し
てタイミング情報を一定の不確かさ、例えばチップ時間
幅程度の範囲にまで絞り込んで、受信側での拡散系列の
発生時刻を受信信号のそれに合わせる「同期捕捉(Acpu
sition)」であり、もう1つは、同期捕捉で得られたタ
イミングをさらに正確なものとして受信側の拡散系列が
時間ずれを起こさないように保持する[同期追跡(Trac
king)」である。
【0005】同期追跡が正しく行われるためには、受信
信号のタイミング誤差が同期捕捉により一定の範囲内に
保持されている必要がある。また、同期捕捉では高速性
が要求されることから開ループを用いた方法が主である
のに対して、同期追跡では精度が重要視され、雑音の影
響を軽減するために比較的長時間の観測が必要であるこ
とから閉ループによる構成がよく用いられている。
信号のタイミング誤差が同期捕捉により一定の範囲内に
保持されている必要がある。また、同期捕捉では高速性
が要求されることから開ループを用いた方法が主である
のに対して、同期追跡では精度が重要視され、雑音の影
響を軽減するために比較的長時間の観測が必要であるこ
とから閉ループによる構成がよく用いられている。
【0006】図4には、従来のスペクトル拡散受信機の
一形態であるレイク受信機において同期追跡を行う同期
追跡部の構成図を示す。本従来例の同期追跡部は、相関
器(逆拡散部)を1組だけ備えて閉ループが構成される
タウ・ディザ・ループを用いている。タウ・ディザ・ル
ープは、正しい同期位置付近で自己相関関数が三角形形
状になることに着目して、受信側で発生させる拡散信号
(PN系列符号)の位相をわずかだけ前後させ(進んだ
(Early)位相と遅れた(Late)位相)、その前後移動
によって生じる相関値の変化(逆拡散後の信号振幅の変
化)を取り出して、その変化量がゼロになるように全体
の発振位相を制御する方式である。
一形態であるレイク受信機において同期追跡を行う同期
追跡部の構成図を示す。本従来例の同期追跡部は、相関
器(逆拡散部)を1組だけ備えて閉ループが構成される
タウ・ディザ・ループを用いている。タウ・ディザ・ル
ープは、正しい同期位置付近で自己相関関数が三角形形
状になることに着目して、受信側で発生させる拡散信号
(PN系列符号)の位相をわずかだけ前後させ(進んだ
(Early)位相と遅れた(Late)位相)、その前後移動
によって生じる相関値の変化(逆拡散後の信号振幅の変
化)を取り出して、その変化量がゼロになるように全体
の発振位相を制御する方式である。
【0007】図4において、本従来例における同期追跡
部は、間引き部101、逆拡散部102、積分部10
3、遅延回路部108、E/Lレベル差出力部409、
PN符号発生部111およびタイミング制御部412を
備えて構成されている。
部は、間引き部101、逆拡散部102、積分部10
3、遅延回路部108、E/Lレベル差出力部409、
PN符号発生部111およびタイミング制御部412を
備えて構成されている。
【0008】間引き部101は、図示しないアンテナを
介して受信した搬送波と同相の受信信号RxI[i-1:
0]、並びに、搬送波と直交相の受信信号RxQ[i-1:0]
について、タイミング制御部412から供給される信号
ELCLKのタイミングで間引き(サンプリング)を行
う。ここで、それぞれの受信信号RxIおよびRxQは
iビットのビット幅を持つ信号であり、信号のビット構
成を明確にするとき、RxI[i-1:0] およびRxQ[i-
1:0] の如く表記するものとする。
介して受信した搬送波と同相の受信信号RxI[i-1:
0]、並びに、搬送波と直交相の受信信号RxQ[i-1:0]
について、タイミング制御部412から供給される信号
ELCLKのタイミングで間引き(サンプリング)を行
う。ここで、それぞれの受信信号RxIおよびRxQは
iビットのビット幅を持つ信号であり、信号のビット構
成を明確にするとき、RxI[i-1:0] およびRxQ[i-
1:0] の如く表記するものとする。
【0009】間引き部101で間引きされた受信信号E
LI[i-1:0]およびELQ[i-1:0]は、逆拡散部102に
おいて、PN符号発生部111から供給される拡散信号
としてのPN系列符号PnIおよびPnQとの相関操作
によって逆拡散が行われ、jビットの相関値データPE
LI[j-1:0]およびPELQ[j-1:0]を出力して積分部1
03に供給する。なお、PN符号発生部111では、タ
イミング制御部412から供給される進みまたは遅れの
何れの位相であるかを示す信号PNcに応じて、進み位
相または遅れ位相のPN系列符号PnIおよびPnQが
時分割に逆拡散部102に供給される。
LI[i-1:0]およびELQ[i-1:0]は、逆拡散部102に
おいて、PN符号発生部111から供給される拡散信号
としてのPN系列符号PnIおよびPnQとの相関操作
によって逆拡散が行われ、jビットの相関値データPE
LI[j-1:0]およびPELQ[j-1:0]を出力して積分部1
03に供給する。なお、PN符号発生部111では、タ
イミング制御部412から供給される進みまたは遅れの
何れの位相であるかを示す信号PNcに応じて、進み位
相または遅れ位相のPN系列符号PnIおよびPnQが
時分割に逆拡散部102に供給される。
【0010】積分部103では、タイミング制御部41
2から供給されて進み位相または遅れ位相の何れについ
て演算を行うかを示す信号EL1と、積分数を示す信号
Integに基づき、相関値データPELI[j-1:0]お
よびPELQ[j-1:0]の積分を行い、kビットの積分デ
ータPELICc[k-1:0]およびPELQCc[k-1:0]を
出力して、E/Lレベル差出力部409と積分データを
1シンボルだけ遅延させる遅延回路部108に供給す
る。すなわち遅延回路部108では、積分データPEL
ICc[k-1:0],PELQCc[k-1:0]を1シンボル遅延
させたkビットの遅延積分データPELId[k-1:0]お
よびPELQd[k-1:0]を出力する。
2から供給されて進み位相または遅れ位相の何れについ
て演算を行うかを示す信号EL1と、積分数を示す信号
Integに基づき、相関値データPELI[j-1:0]お
よびPELQ[j-1:0]の積分を行い、kビットの積分デ
ータPELICc[k-1:0]およびPELQCc[k-1:0]を
出力して、E/Lレベル差出力部409と積分データを
1シンボルだけ遅延させる遅延回路部108に供給す
る。すなわち遅延回路部108では、積分データPEL
ICc[k-1:0],PELQCc[k-1:0]を1シンボル遅延
させたkビットの遅延積分データPELId[k-1:0]お
よびPELQd[k-1:0]を出力する。
【0011】E/Lレベル差出力部409では、積分デ
ータPELICc[k-1:0]およびPELQCc[k-1:0]
と、遅延積分データPELId[k-1:0]およびPELQ
d[k-1:0]と、現在のシンボルが進み位相または遅れ位
相の何れかを示す信号EL2とに基づいて、進み位相お
よび遅れ位相間のレベル差(誤差信号)TACを出力し
て、タイミング制御部412に供給する。
ータPELICc[k-1:0]およびPELQCc[k-1:0]
と、遅延積分データPELId[k-1:0]およびPELQ
d[k-1:0]と、現在のシンボルが進み位相または遅れ位
相の何れかを示す信号EL2とに基づいて、進み位相お
よび遅れ位相間のレベル差(誤差信号)TACを出力し
て、タイミング制御部412に供給する。
【0012】さらにタイミング制御部412では、レベ
ル差TACがゼロになるように、間引きタイミング(信
号ELCLKのタイミング)や、信号PNc,EL1お
よびEL2の進み位相または遅れ位相の切替えタイミン
グを制御して、全体の位相を制御する。
ル差TACがゼロになるように、間引きタイミング(信
号ELCLKのタイミング)や、信号PNc,EL1お
よびEL2の進み位相または遅れ位相の切替えタイミン
グを制御して、全体の位相を制御する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスペクトル拡散受信機の同期追跡部にあっては、積
分部103において進み位相または遅れ位相の何れにつ
いて演算を行うかを示す信号EL1と、積分部103か
ら出力される積分データが進み位相または遅れ位相の何
れであるかを示す信号EL2とは、E/Lレベル差出力
部409に同じタイミングで入力されるわけではないの
で、これら2つの信号EL1およびEL2間で相対関係
が正しく保たれている場合は問題ないが、何らかの要因
で相対関係がずれてしまうと、サーチ回路等によって大
まかに捕捉された拡散信号(PN系列符号)の同期をさ
らに良くするための追跡が不可能となり、さらに同期の
保持も不可能となってしまうという問題点があった。
来のスペクトル拡散受信機の同期追跡部にあっては、積
分部103において進み位相または遅れ位相の何れにつ
いて演算を行うかを示す信号EL1と、積分部103か
ら出力される積分データが進み位相または遅れ位相の何
れであるかを示す信号EL2とは、E/Lレベル差出力
部409に同じタイミングで入力されるわけではないの
で、これら2つの信号EL1およびEL2間で相対関係
が正しく保たれている場合は問題ないが、何らかの要因
で相対関係がずれてしまうと、サーチ回路等によって大
まかに捕捉された拡散信号(PN系列符号)の同期をさ
らに良くするための追跡が不可能となり、さらに同期の
保持も不可能となってしまうという問題点があった。
【0014】また、図4に示した同期追跡部の構成要素
は回路およびDSP(Digital Signal Proseccor)によ
って実現されるので、間引き部101の間引きタイミン
グELCLKからE/Lレベル差出力部409の処理に
至るまでには信号遅延および処理遅延が存在しており、
上記2つの信号EL1およびEL2はこれらの遅延を反
映したタイミング設定を行う必要があり、ループにおけ
る各処理タイミングを厳密に管理する必要からシステム
設計の柔軟性に欠けるという事情もあった。
は回路およびDSP(Digital Signal Proseccor)によ
って実現されるので、間引き部101の間引きタイミン
グELCLKからE/Lレベル差出力部409の処理に
至るまでには信号遅延および処理遅延が存在しており、
上記2つの信号EL1およびEL2はこれらの遅延を反
映したタイミング設定を行う必要があり、ループにおけ
る各処理タイミングを厳密に管理する必要からシステム
設計の柔軟性に欠けるという事情もあった。
【0015】本発明は、上記従来の問題点や事情に鑑み
てなされたものであって、進みおよび遅れの2通りの位
相の拡散信号に対して誤差信号を発生するための相関操
作を時分割に行って拡散信号の同期追跡を行う同期追跡
部において、積分演算やレベル差演算を行う構成要素に
供給される進み位相または遅れ位相の何れであるかを示
す信号のタイミング設定など、同期追跡を行うループに
おけるタイミング制御をより簡単にして、高精度で確実
に同期追跡や同期保持を行うことを可能とし、システム
設計に高い柔軟性を持たせたスペクトル拡散受信機を提
供することを目的としている。
てなされたものであって、進みおよび遅れの2通りの位
相の拡散信号に対して誤差信号を発生するための相関操
作を時分割に行って拡散信号の同期追跡を行う同期追跡
部において、積分演算やレベル差演算を行う構成要素に
供給される進み位相または遅れ位相の何れであるかを示
す信号のタイミング設定など、同期追跡を行うループに
おけるタイミング制御をより簡単にして、高精度で確実
に同期追跡や同期保持を行うことを可能とし、システム
設計に高い柔軟性を持たせたスペクトル拡散受信機を提
供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係るスペクトル拡散受信機は、
進みおよび遅れの2通りの位相の拡散信号に対して誤差
信号を発生するための相関操作を時分割に行って拡散信
号の同期追跡を行う同期追跡部を備えたスペクトル拡散
受信機において、前記相関操作により受信信号を逆拡散
する逆拡散手段と、前記逆拡散手段の出力信号を積分す
る積分手段と、前記積分手段の出力信号に進みまたは遅
れ位相である旨を示す情報を付加する進み/遅れ情報付
加手段と、前記進み/遅れ情報付加手段の出力信号を1
シンボル遅延させる遅延手段と、前記進み/遅れ情報付
加手段の出力信号および前記遅延手段の出力信号に基づ
いて、進みおよび遅れ位相間のレベル差を出力する進み
/遅れレベル差出力手段と、前記レベル差が無くなるよ
うに全体の位相を制御するタイミング制御手段とを具備
するものである。
に、本発明の請求項1に係るスペクトル拡散受信機は、
進みおよび遅れの2通りの位相の拡散信号に対して誤差
信号を発生するための相関操作を時分割に行って拡散信
号の同期追跡を行う同期追跡部を備えたスペクトル拡散
受信機において、前記相関操作により受信信号を逆拡散
する逆拡散手段と、前記逆拡散手段の出力信号を積分す
る積分手段と、前記積分手段の出力信号に進みまたは遅
れ位相である旨を示す情報を付加する進み/遅れ情報付
加手段と、前記進み/遅れ情報付加手段の出力信号を1
シンボル遅延させる遅延手段と、前記進み/遅れ情報付
加手段の出力信号および前記遅延手段の出力信号に基づ
いて、進みおよび遅れ位相間のレベル差を出力する進み
/遅れレベル差出力手段と、前記レベル差が無くなるよ
うに全体の位相を制御するタイミング制御手段とを具備
するものである。
【0017】また、請求項2に係るスペクトル拡散受信
機は、進みおよび遅れの2通りの位相の拡散信号に対し
て誤差信号を発生するための相関操作を時分割に行って
拡散信号の同期追跡を行う同期追跡部を備えたスペクト
ル拡散受信機において、前記相関操作により搬送波と同
相および直交相の受信信号をそれぞれ逆拡散する逆拡散
手段と、前記逆拡散手段の同相および直交相の出力信号
をそれぞれ積分する積分手段と、前記積分手段の同相の
出力信号に進みまたは遅れ位相である旨を示す情報を付
加する進み/遅れ情報付加手段と、前記積分手段の直交
相の出力信号および前記進み/遅れ情報付加手段の出力
信号を1シンボル遅延させる遅延手段と、前記積分手段
の直交相の出力信号、前記進み/遅れ情報付加手段の出
力信号および前記遅延手段の出力信号に基づいて、進み
および遅れ位相間のレベル差を出力する進み/遅れレベ
ル差出力手段と、前記レベル差が無くなるように全体の
位相を制御するタイミング制御手段とを具備するもので
ある。
機は、進みおよび遅れの2通りの位相の拡散信号に対し
て誤差信号を発生するための相関操作を時分割に行って
拡散信号の同期追跡を行う同期追跡部を備えたスペクト
ル拡散受信機において、前記相関操作により搬送波と同
相および直交相の受信信号をそれぞれ逆拡散する逆拡散
手段と、前記逆拡散手段の同相および直交相の出力信号
をそれぞれ積分する積分手段と、前記積分手段の同相の
出力信号に進みまたは遅れ位相である旨を示す情報を付
加する進み/遅れ情報付加手段と、前記積分手段の直交
相の出力信号および前記進み/遅れ情報付加手段の出力
信号を1シンボル遅延させる遅延手段と、前記積分手段
の直交相の出力信号、前記進み/遅れ情報付加手段の出
力信号および前記遅延手段の出力信号に基づいて、進み
および遅れ位相間のレベル差を出力する進み/遅れレベ
ル差出力手段と、前記レベル差が無くなるように全体の
位相を制御するタイミング制御手段とを具備するもので
ある。
【0018】また、請求項3に係るスペクトル拡散受信
機は、進みおよび遅れの2通りの位相の拡散信号に対し
て誤差信号を発生するための相関操作を時分割に行って
拡散信号の同期追跡を行う同期追跡部を備えたスペクト
ル拡散受信機において、前記相関操作により搬送波と同
相および直交相の受信信号をそれぞれ逆拡散する逆拡散
手段と、前記逆拡散手段の同相および直交相の出力信号
をそれぞれ積分する積分手段と、前記積分手段の直交相
の出力信号に進みまたは遅れ位相である旨を示す情報を
付加する進み/遅れ情報付加手段と、前記積分手段の同
相の出力信号および前記進み/遅れ情報付加手段の出力
信号を1シンボル遅延させる遅延手段と、前記積分手段
の同相の出力信号、前記進み/遅れ情報付加手段の出力
信号および前記遅延手段の出力信号に基づいて、進みお
よび遅れ位相間のレベル差を出力する進み/遅れレベル
差出力手段と、前記レベル差が無くなるように全体の位
相を制御するタイミング制御手段とを具備するものであ
る。
機は、進みおよび遅れの2通りの位相の拡散信号に対し
て誤差信号を発生するための相関操作を時分割に行って
拡散信号の同期追跡を行う同期追跡部を備えたスペクト
ル拡散受信機において、前記相関操作により搬送波と同
相および直交相の受信信号をそれぞれ逆拡散する逆拡散
手段と、前記逆拡散手段の同相および直交相の出力信号
をそれぞれ積分する積分手段と、前記積分手段の直交相
の出力信号に進みまたは遅れ位相である旨を示す情報を
付加する進み/遅れ情報付加手段と、前記積分手段の同
相の出力信号および前記進み/遅れ情報付加手段の出力
信号を1シンボル遅延させる遅延手段と、前記積分手段
の同相の出力信号、前記進み/遅れ情報付加手段の出力
信号および前記遅延手段の出力信号に基づいて、進みお
よび遅れ位相間のレベル差を出力する進み/遅れレベル
差出力手段と、前記レベル差が無くなるように全体の位
相を制御するタイミング制御手段とを具備するものであ
る。
【0019】また、請求項4に係るスペクトル拡散受信
機は、進みおよび遅れの2通りの位相の拡散信号に対し
て誤差信号を発生するための相関操作を時分割に行って
拡散信号の同期追跡を行う同期追跡部を備えたスペクト
ル拡散受信機において、前記相関操作により搬送波と同
相および直交相の受信信号をそれぞれ逆拡散する逆拡散
手段と、前記逆拡散手段の同相および直交相の出力信号
をそれぞれ積分する積分手段と、前記積分手段の同相お
よび直交相の出力信号にそれぞれ進みまたは遅れ位相で
ある旨を示す情報を付加する進み/遅れ情報付加手段
と、前記進み/遅れ情報付加手段の出力信号を1シンボ
ル遅延させる遅延手段と、前記進み/遅れ情報付加手段
の出力信号および前記遅延手段の出力信号に基づいて、
進みおよび遅れ位相間のレベル差を出力する進み/遅れ
レベル差出力手段と、前記レベル差が無くなるように全
体の位相を制御するタイミング制御手段とを有するもの
である。
機は、進みおよび遅れの2通りの位相の拡散信号に対し
て誤差信号を発生するための相関操作を時分割に行って
拡散信号の同期追跡を行う同期追跡部を備えたスペクト
ル拡散受信機において、前記相関操作により搬送波と同
相および直交相の受信信号をそれぞれ逆拡散する逆拡散
手段と、前記逆拡散手段の同相および直交相の出力信号
をそれぞれ積分する積分手段と、前記積分手段の同相お
よび直交相の出力信号にそれぞれ進みまたは遅れ位相で
ある旨を示す情報を付加する進み/遅れ情報付加手段
と、前記進み/遅れ情報付加手段の出力信号を1シンボ
ル遅延させる遅延手段と、前記進み/遅れ情報付加手段
の出力信号および前記遅延手段の出力信号に基づいて、
進みおよび遅れ位相間のレベル差を出力する進み/遅れ
レベル差出力手段と、前記レベル差が無くなるように全
体の位相を制御するタイミング制御手段とを有するもの
である。
【0020】また、請求項5に係るスペクトル拡散受信
機は、請求項1、2、3または4に記載のスペクトル拡
散受信機において、所定の間引きタイミングで受信信号
をサンプリングする間引き手段を具備し、前記逆拡散手
段は間引きした受信信号を逆拡散し、前記タイミング制
御手段は、前記レベル差に応じて前記間引きタイミング
を制御するものである。
機は、請求項1、2、3または4に記載のスペクトル拡
散受信機において、所定の間引きタイミングで受信信号
をサンプリングする間引き手段を具備し、前記逆拡散手
段は間引きした受信信号を逆拡散し、前記タイミング制
御手段は、前記レベル差に応じて前記間引きタイミング
を制御するものである。
【0021】さらに、請求項6に係るスペクトル拡散受
信機は、請求項1、2、3、4または5に記載のスペク
トル拡散受信機において、前記拡散信号はPN系列符号
であって、進みおよび遅れの2通りの位相のPN系列符
号を、進みまたは遅れ位相である旨を示す進み/遅れ信
号に応じて、時分割に前記逆拡散手段に供給するPN符
号発生手段を具備し、前記タイミング制御手段は、前記
レベル差に応じて前記進み/遅れ信号の切替えタイミン
グを制御するものである。
信機は、請求項1、2、3、4または5に記載のスペク
トル拡散受信機において、前記拡散信号はPN系列符号
であって、進みおよび遅れの2通りの位相のPN系列符
号を、進みまたは遅れ位相である旨を示す進み/遅れ信
号に応じて、時分割に前記逆拡散手段に供給するPN符
号発生手段を具備し、前記タイミング制御手段は、前記
レベル差に応じて前記進み/遅れ信号の切替えタイミン
グを制御するものである。
【0022】本発明に係るスペクトル拡散受信機では、
逆拡散手段において進みおよび遅れの2通りの位相の拡
散信号に対する相関操作によって受信信号を逆拡散し、
積分手段で逆拡散手段の出力信号を積分し、進み/遅れ
情報付加手段により積分手段の出力信号に対して進みま
たは遅れ位相である旨を示す情報を付加し、遅延手段に
より進み/遅れ情報付加手段の出力信号を1シンボル遅
延させ、進み/遅れレベル差出力手段により進み/遅れ
情報付加手段の出力信号および遅延手段の出力信号に基
づいて、進みおよび遅れ位相間のレベル差を出力し、さ
らにタイミング制御手段により該レベル差が無くなるよ
うに全体の位相を制御して、拡散信号の同期追跡を行う
ようにしている。
逆拡散手段において進みおよび遅れの2通りの位相の拡
散信号に対する相関操作によって受信信号を逆拡散し、
積分手段で逆拡散手段の出力信号を積分し、進み/遅れ
情報付加手段により積分手段の出力信号に対して進みま
たは遅れ位相である旨を示す情報を付加し、遅延手段に
より進み/遅れ情報付加手段の出力信号を1シンボル遅
延させ、進み/遅れレベル差出力手段により進み/遅れ
情報付加手段の出力信号および遅延手段の出力信号に基
づいて、進みおよび遅れ位相間のレベル差を出力し、さ
らにタイミング制御手段により該レベル差が無くなるよ
うに全体の位相を制御して、拡散信号の同期追跡を行う
ようにしている。
【0023】このように、進み/遅れレベル差出力手段
に供給される積分データや遅延積分データに、進みまた
は遅れ位相である旨を示す情報が付加されているので、
タイミング制御手段は、従来のように進み/遅れレベル
差出力手段に対して信号遅延や処理遅延を考慮したタイ
ミング制御を行う必要がなくなり、同期追跡を行うルー
プにおけるタイミング制御をより簡単にして、誤動作な
く確実に高精度の同期追跡や同期保持を行うことを可能
とし、また、ループにおける各処理タイミングを厳密に
管理する必要性も低減されてシステム設計に高い柔軟性
を持たせることができる。
に供給される積分データや遅延積分データに、進みまた
は遅れ位相である旨を示す情報が付加されているので、
タイミング制御手段は、従来のように進み/遅れレベル
差出力手段に対して信号遅延や処理遅延を考慮したタイ
ミング制御を行う必要がなくなり、同期追跡を行うルー
プにおけるタイミング制御をより簡単にして、誤動作な
く確実に高精度の同期追跡や同期保持を行うことを可能
とし、また、ループにおける各処理タイミングを厳密に
管理する必要性も低減されてシステム設計に高い柔軟性
を持たせることができる。
【0024】ここで、変調方式として多値位相変調方式
を採る場合には、進み/遅れ情報付加手段において、お
おまかに、搬送波に対する1つの位相成分の積分データ
に代表的に進みまたは遅れ位相である旨を示す情報を付
加する手法と、搬送波に対する全ての位相成分の積分デ
ータに進みまたは遅れ位相である旨を示す情報を付加す
る手法と、が考えられる。代表的に、4値位相変調方式
を採用した場合には、請求項2、3および4に係るスペ
クトル拡散受信機が適用され得る。
を採る場合には、進み/遅れ情報付加手段において、お
おまかに、搬送波に対する1つの位相成分の積分データ
に代表的に進みまたは遅れ位相である旨を示す情報を付
加する手法と、搬送波に対する全ての位相成分の積分デ
ータに進みまたは遅れ位相である旨を示す情報を付加す
る手法と、が考えられる。代表的に、4値位相変調方式
を採用した場合には、請求項2、3および4に係るスペ
クトル拡散受信機が適用され得る。
【0025】請求項2に係るスペクトル拡散受信機で
は、逆拡散手段において進みおよび遅れの2通りの位相
の拡散信号に対する相関操作によって搬送波と同相およ
び直交相の受信信号をそれぞれ逆拡散し、積分手段で逆
拡散手段の同相および直交相の出力信号をそれぞれ積分
し、進み/遅れ情報付加手段により積分手段の同相の出
力信号に対して進みまたは遅れ位相である旨を示す情報
を付加し、遅延手段により積分手段の直交相の出力信号
および進み/遅れ情報付加手段の出力信号を1シンボル
遅延させ、進み/遅れレベル差出力手段により、積分手
段の直交相の出力信号、進み/遅れ情報付加手段の出力
信号および遅延手段の出力信号に基づいて、進みおよび
遅れ位相間のレベル差を出力し、さらにタイミング制御
手段により該レベル差が無くなるように全体の位相を制
御して、拡散信号の同期追跡を行う。これにより、同期
追跡を行うループにおけるタイミング制御をより簡単に
して、高精度で誤動作無く確実に同期追跡や同期保持を
行うことができ、システム設計に高い柔軟性を実現でき
る。
は、逆拡散手段において進みおよび遅れの2通りの位相
の拡散信号に対する相関操作によって搬送波と同相およ
び直交相の受信信号をそれぞれ逆拡散し、積分手段で逆
拡散手段の同相および直交相の出力信号をそれぞれ積分
し、進み/遅れ情報付加手段により積分手段の同相の出
力信号に対して進みまたは遅れ位相である旨を示す情報
を付加し、遅延手段により積分手段の直交相の出力信号
および進み/遅れ情報付加手段の出力信号を1シンボル
遅延させ、進み/遅れレベル差出力手段により、積分手
段の直交相の出力信号、進み/遅れ情報付加手段の出力
信号および遅延手段の出力信号に基づいて、進みおよび
遅れ位相間のレベル差を出力し、さらにタイミング制御
手段により該レベル差が無くなるように全体の位相を制
御して、拡散信号の同期追跡を行う。これにより、同期
追跡を行うループにおけるタイミング制御をより簡単に
して、高精度で誤動作無く確実に同期追跡や同期保持を
行うことができ、システム設計に高い柔軟性を実現でき
る。
【0026】また、請求項3に係るスペクトル拡散受信
機では、逆拡散手段において進みおよび遅れの2通りの
位相の拡散信号に対する相関操作によって搬送波と同相
および直交相の受信信号をそれぞれ逆拡散し、積分手段
で逆拡散手段の同相および直交相の出力信号をそれぞれ
積分し、進み/遅れ情報付加手段により積分手段の直交
相の出力信号に対して進みまたは遅れ位相である旨を示
す情報を付加し、遅延手段により積分手段の同相の出力
信号および進み/遅れ情報付加手段の出力信号を1シン
ボル遅延させ、進み/遅れレベル差出力手段により、積
分手段の同相の出力信号、進み/遅れ情報付加手段の出
力信号および遅延手段の出力信号に基づいて、進みおよ
び遅れ位相間のレベル差を出力し、さらにタイミング制
御手段により該レベル差が無くなるように全体の位相を
制御して、拡散信号の同期追跡を行う。これにより、同
期追跡を行うループにおけるタイミング制御をより簡単
にして、高精度で誤動作無く確実に同期追跡や同期保持
を行うことができ、システム設計に高い柔軟性を実現で
きる。
機では、逆拡散手段において進みおよび遅れの2通りの
位相の拡散信号に対する相関操作によって搬送波と同相
および直交相の受信信号をそれぞれ逆拡散し、積分手段
で逆拡散手段の同相および直交相の出力信号をそれぞれ
積分し、進み/遅れ情報付加手段により積分手段の直交
相の出力信号に対して進みまたは遅れ位相である旨を示
す情報を付加し、遅延手段により積分手段の同相の出力
信号および進み/遅れ情報付加手段の出力信号を1シン
ボル遅延させ、進み/遅れレベル差出力手段により、積
分手段の同相の出力信号、進み/遅れ情報付加手段の出
力信号および遅延手段の出力信号に基づいて、進みおよ
び遅れ位相間のレベル差を出力し、さらにタイミング制
御手段により該レベル差が無くなるように全体の位相を
制御して、拡散信号の同期追跡を行う。これにより、同
期追跡を行うループにおけるタイミング制御をより簡単
にして、高精度で誤動作無く確実に同期追跡や同期保持
を行うことができ、システム設計に高い柔軟性を実現で
きる。
【0027】また、請求項4に係るスペクトル拡散受信
機では、逆拡散手段において進みおよび遅れの2通りの
位相の拡散信号に対する相関操作によって搬送波と同相
および直交相の受信信号をそれぞれ逆拡散し、積分手段
で逆拡散手段の同相および直交相の出力信号をそれぞれ
積分し、進み/遅れ情報付加手段により積分手段の同相
および直交相の出力信号に対してそれぞれ進みまたは遅
れ位相である旨を示す情報を付加し、遅延手段により進
み/遅れ情報付加手段の出力信号を1シンボル遅延さ
せ、進み/遅れレベル差出力手段により進み/遅れ情報
付加手段の出力信号および遅延手段の出力信号に基づい
て、進みおよび遅れ位相間のレベル差を出力し、さらに
タイミング制御手段により該レベル差が無くなるように
全体の位相を制御して、拡散信号の同期追跡を行う。こ
れにより、同期追跡を行うループにおけるタイミング制
御をより簡単にして、高精度で誤動作無く確実に同期追
跡や同期保持を行うことができ、システム設計に高い柔
軟性を実現できる。
機では、逆拡散手段において進みおよび遅れの2通りの
位相の拡散信号に対する相関操作によって搬送波と同相
および直交相の受信信号をそれぞれ逆拡散し、積分手段
で逆拡散手段の同相および直交相の出力信号をそれぞれ
積分し、進み/遅れ情報付加手段により積分手段の同相
および直交相の出力信号に対してそれぞれ進みまたは遅
れ位相である旨を示す情報を付加し、遅延手段により進
み/遅れ情報付加手段の出力信号を1シンボル遅延さ
せ、進み/遅れレベル差出力手段により進み/遅れ情報
付加手段の出力信号および遅延手段の出力信号に基づい
て、進みおよび遅れ位相間のレベル差を出力し、さらに
タイミング制御手段により該レベル差が無くなるように
全体の位相を制御して、拡散信号の同期追跡を行う。こ
れにより、同期追跡を行うループにおけるタイミング制
御をより簡単にして、高精度で誤動作無く確実に同期追
跡や同期保持を行うことができ、システム設計に高い柔
軟性を実現できる。
【0028】さらに、請求項5に係るスペクトル拡散受
信機では、間引き手段により所定の間引きタイミングで
受信信号をサンプリングし、逆拡散手段において間引き
した受信信号を逆拡散し、タイミング制御手段において
該レベル差に応じて間引きタイミングを制御するのが望
ましい。
信機では、間引き手段により所定の間引きタイミングで
受信信号をサンプリングし、逆拡散手段において間引き
した受信信号を逆拡散し、タイミング制御手段において
該レベル差に応じて間引きタイミングを制御するのが望
ましい。
【0029】また、請求項6に係るスペクトル拡散受信
機では、拡散信号をPN系列符号として、PN符号発生
手段により、進みおよび遅れの2通りの位相のPN系列
符号を、進みまたは遅れ位相である旨を示す進み/遅れ
信号に応じて、時分割に前記逆拡散手段に供給するよう
にし、タイミング制御手段において該レベル差に応じて
進み/遅れ信号の切替えタイミングを制御するのが望ま
しい。なお、「PN系列符号」は「広義のPN系列符
号」を指し、M系列、Gold系列等の種々の符号系列
を含むものである。
機では、拡散信号をPN系列符号として、PN符号発生
手段により、進みおよび遅れの2通りの位相のPN系列
符号を、進みまたは遅れ位相である旨を示す進み/遅れ
信号に応じて、時分割に前記逆拡散手段に供給するよう
にし、タイミング制御手段において該レベル差に応じて
進み/遅れ信号の切替えタイミングを制御するのが望ま
しい。なお、「PN系列符号」は「広義のPN系列符
号」を指し、M系列、Gold系列等の種々の符号系列
を含むものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスペクトル拡散受
信機の実施の形態について、〔第1の実施形態〕、〔第
2の実施形態〕、〔第3の実施形態〕の順に図面を参照
して詳細に説明する。なお、各実施形態における同期追
跡部では、相関器(逆拡散部)を1組だけ備えて閉ルー
プが構成されるタウ・ディザ・ループを用いている。こ
こに、「タウ・ディザ・ループ」は、正しい同期位置付
近で自己相関関数が三角形形状になることに着目して、
受信側で発生させる拡散信号(PN系列符号)の位相を
わずかだけ前後させ(進んだ(Early)位相と遅れた(L
ate)位相)、その前後移動によって生じる相関値の変
化(逆拡散後の信号振幅の変化)を取り出して、その変
化量がゼロになるように全体の発振位相を制御する方式
である。
信機の実施の形態について、〔第1の実施形態〕、〔第
2の実施形態〕、〔第3の実施形態〕の順に図面を参照
して詳細に説明する。なお、各実施形態における同期追
跡部では、相関器(逆拡散部)を1組だけ備えて閉ルー
プが構成されるタウ・ディザ・ループを用いている。こ
こに、「タウ・ディザ・ループ」は、正しい同期位置付
近で自己相関関数が三角形形状になることに着目して、
受信側で発生させる拡散信号(PN系列符号)の位相を
わずかだけ前後させ(進んだ(Early)位相と遅れた(L
ate)位相)、その前後移動によって生じる相関値の変
化(逆拡散後の信号振幅の変化)を取り出して、その変
化量がゼロになるように全体の発振位相を制御する方式
である。
【0031】また、変調方式として4値位相変調方式
(QPSK)を採用しており、ループを構成する各要素
では、同相成分(In-phase component)と直交相成分
(Quadrature component)について信号処理がなされる
こととなる。また、レイク受信機に適用される場合に
は、各実施形態における同期追跡部の構成はレイク受信
部の各フィンガー回路内に構成されることとなる。
(QPSK)を採用しており、ループを構成する各要素
では、同相成分(In-phase component)と直交相成分
(Quadrature component)について信号処理がなされる
こととなる。また、レイク受信機に適用される場合に
は、各実施形態における同期追跡部の構成はレイク受信
部の各フィンガー回路内に構成されることとなる。
【0032】〔第1の実施形態〕図1は本発明の第1の
実施形態に係るスペクトル拡散受信機における同期追跡
部の構成図である。同図において、図4(従来例)と重
複する部分には同一の符号を附する。
実施形態に係るスペクトル拡散受信機における同期追跡
部の構成図である。同図において、図4(従来例)と重
複する部分には同一の符号を附する。
【0033】図1において、本実施形態のスペクトル拡
散受信機における同期追跡部は、間引き部101、逆拡
散部102、積分部103、E/L付加回路部(特許請
求の範囲にいう進み/遅れ情報付加手段に該当する)1
04、遅延回路部(遅延手段)108、E/Lレベル差
出力部(進み/遅れレベル差出力手段)109、PN符
号発生部111およびタイミング制御部112を備えて
構成されている。
散受信機における同期追跡部は、間引き部101、逆拡
散部102、積分部103、E/L付加回路部(特許請
求の範囲にいう進み/遅れ情報付加手段に該当する)1
04、遅延回路部(遅延手段)108、E/Lレベル差
出力部(進み/遅れレベル差出力手段)109、PN符
号発生部111およびタイミング制御部112を備えて
構成されている。
【0034】間引き部101は、図示しないアンテナを
介して受信した搬送波と同相(I相)の受信信号RxI
[i-1:0]、並びに搬送波と直交相(Q相)の受信信号R
xQ[i-1:0] について、タイミング制御部112から供
給される信号ELCLKのタイミングで間引き(サンプ
リング)を行う。ここで、それぞれの受信信号RxIお
よびRxQはiビットのビット幅を持つ信号であり、信
号のビット構成を明確にするとき、RxI[i-1:0] およ
びRxQ[i-1:0] の如く表記するものとする。
介して受信した搬送波と同相(I相)の受信信号RxI
[i-1:0]、並びに搬送波と直交相(Q相)の受信信号R
xQ[i-1:0] について、タイミング制御部112から供
給される信号ELCLKのタイミングで間引き(サンプ
リング)を行う。ここで、それぞれの受信信号RxIお
よびRxQはiビットのビット幅を持つ信号であり、信
号のビット構成を明確にするとき、RxI[i-1:0] およ
びRxQ[i-1:0] の如く表記するものとする。
【0035】間引き部101で間引きされたiビットの
受信信号ELI[i-1:0]およびELQ[i-1:0]は、逆拡散
部102において、PN符号発生部111から供給され
る拡散信号としてのPN系列符号PnIおよびPnQと
の相関操作によって逆拡散が行われ、jビットのI相の
相関値データPELI[j-1:0]およびQ相の相関値デー
タPELQ[j-1:0]を出力して積分部103に供給す
る。
受信信号ELI[i-1:0]およびELQ[i-1:0]は、逆拡散
部102において、PN符号発生部111から供給され
る拡散信号としてのPN系列符号PnIおよびPnQと
の相関操作によって逆拡散が行われ、jビットのI相の
相関値データPELI[j-1:0]およびQ相の相関値デー
タPELQ[j-1:0]を出力して積分部103に供給す
る。
【0036】なお、PN符号発生部111では、タイミ
ング制御部112から供給される進みまたは遅れの何れ
の位相であるかを示す進み/遅れ位相信号PNcに応じ
て、進み位相または遅れ位相のPN系列符号PnIおよ
びPnQが時分割に逆拡散部102に供給されている。
ング制御部112から供給される進みまたは遅れの何れ
の位相であるかを示す進み/遅れ位相信号PNcに応じ
て、進み位相または遅れ位相のPN系列符号PnIおよ
びPnQが時分割に逆拡散部102に供給されている。
【0037】また積分部103では、タイミング制御部
112から供給されて進み位相または遅れ位相の何れに
ついて演算を行うかを示す進み/遅れ位相信号ELと、
積分数を示す信号Integに基づき、jビットのI相
の相関値データPELI[j-1:0]およびQ相の相関値デ
ータPELQ[j-1:0]の積分を行う。出力されるkビッ
ト(k>j)のI相の積分データPELICc[k-1:0]
は、E/L付加回路部104に供給され、またkビット
のQ相の積分データPELQCc[k-1:0]は、E/Lレ
ベル差出力部109と積分データを1シンボルだけ遅延
させる遅延回路部108とに供給される。
112から供給されて進み位相または遅れ位相の何れに
ついて演算を行うかを示す進み/遅れ位相信号ELと、
積分数を示す信号Integに基づき、jビットのI相
の相関値データPELI[j-1:0]およびQ相の相関値デ
ータPELQ[j-1:0]の積分を行う。出力されるkビッ
ト(k>j)のI相の積分データPELICc[k-1:0]
は、E/L付加回路部104に供給され、またkビット
のQ相の積分データPELQCc[k-1:0]は、E/Lレ
ベル差出力部109と積分データを1シンボルだけ遅延
させる遅延回路部108とに供給される。
【0038】E/L付加回路部104では、積分部10
3から出力されるkビットのI相の積分データPELI
Cc[k-1:0]に対して、タイミング制御部112からの
進み/遅れ位相信号ELに基づき、進み位相または遅れ
位相の何れかを示すE/L情報(1ビット)を付加し
て、k+1ビットのI相のE/L情報付加積分データP
ELIa[k:0]を出力する。ここで、E/L情報(1ビ
ット)はkビットのI相の積分データPELICc[k-
1:0]の任意のビット位置に挿入すればよいが、後段(E
/Lレベル差出力部109)における処理の容易さか
ら、MSBまたはLSBの位置に付加するのがより適切
である。
3から出力されるkビットのI相の積分データPELI
Cc[k-1:0]に対して、タイミング制御部112からの
進み/遅れ位相信号ELに基づき、進み位相または遅れ
位相の何れかを示すE/L情報(1ビット)を付加し
て、k+1ビットのI相のE/L情報付加積分データP
ELIa[k:0]を出力する。ここで、E/L情報(1ビ
ット)はkビットのI相の積分データPELICc[k-
1:0]の任意のビット位置に挿入すればよいが、後段(E
/Lレベル差出力部109)における処理の容易さか
ら、MSBまたはLSBの位置に付加するのがより適切
である。
【0039】遅延回路部108では、k+1ビットのI
相のE/L情報付加積分データPELIa[k:0]と、k
ビットのQ相の積分データPELQCc[k-1:0]とにつ
いて1シンボル遅延させ、k+1ビットのI相のE/L
情報付加遅延積分データPELId[k:0]およびkビッ
トのQ相の遅延積分データPELQd[k-1:0]を出力し
て、E/Lレベル差出力部109に供給する。なお、遅
延回路部108は、より具体的には、例えばディジタル
信号処理プロセッサ(DSP)内のレジスタ等によって
実現される。
相のE/L情報付加積分データPELIa[k:0]と、k
ビットのQ相の積分データPELQCc[k-1:0]とにつ
いて1シンボル遅延させ、k+1ビットのI相のE/L
情報付加遅延積分データPELId[k:0]およびkビッ
トのQ相の遅延積分データPELQd[k-1:0]を出力し
て、E/Lレベル差出力部109に供給する。なお、遅
延回路部108は、より具体的には、例えばディジタル
信号処理プロセッサ(DSP)内のレジスタ等によって
実現される。
【0040】E/Lレベル差出力部109では、k+1
ビットのI相のE/L情報付加積分データPELIa
[k:0]およびk+1ビットのI相のE/L情報付加遅延
積分データPELId[k:0]からI相の進み位相および
遅れ位相間のレベル差を、また、kビットのQ相の積分
データPELQCc[k-1:0]およびkビットのQ相の遅
延積分データPELQd[k-1:0]からQ相の進み位相お
よび遅れ位相間のレベル差をそれぞれ算出する。ここ
で、現在のシンボルが進み位相または遅れ位相の何れで
あるかは、k+1ビットのI相のE/L情報付加積分デ
ータPELIa[k:0]またはE/L情報付加遅延積分デ
ータPELId[k:0]に付加されているE/L情報に基
づき判断して、減数と被減数を決定して減算を行う。減
算結果は、進み位相および遅れ位相間のレベル差(誤差
信号)TACとして、タイミング制御部112に供給さ
れる。なお、E/Lレベル差出力部109における演算
は、より具体的には、例えばディジタル信号処理プロセ
ッサ(DSP)内で行われるプログラム処理によって実
現される。
ビットのI相のE/L情報付加積分データPELIa
[k:0]およびk+1ビットのI相のE/L情報付加遅延
積分データPELId[k:0]からI相の進み位相および
遅れ位相間のレベル差を、また、kビットのQ相の積分
データPELQCc[k-1:0]およびkビットのQ相の遅
延積分データPELQd[k-1:0]からQ相の進み位相お
よび遅れ位相間のレベル差をそれぞれ算出する。ここ
で、現在のシンボルが進み位相または遅れ位相の何れで
あるかは、k+1ビットのI相のE/L情報付加積分デ
ータPELIa[k:0]またはE/L情報付加遅延積分デ
ータPELId[k:0]に付加されているE/L情報に基
づき判断して、減数と被減数を決定して減算を行う。減
算結果は、進み位相および遅れ位相間のレベル差(誤差
信号)TACとして、タイミング制御部112に供給さ
れる。なお、E/Lレベル差出力部109における演算
は、より具体的には、例えばディジタル信号処理プロセ
ッサ(DSP)内で行われるプログラム処理によって実
現される。
【0041】さらにタイミング制御部112では、レベ
ル差TACがゼロになるように、間引きタイミング(信
号ELCLKのタイミング)や、進み/遅れ位相信号P
Nc,ELの進み位相または遅れ位相の切替えタイミン
グを制御して、ループ全体の位相を制御する。すなわ
ち、レベル差信号TACから、進み位相時のレベルが遅
れ位相時のレベルよりも大きいと判断されれば遅れ方向
に位相をずらし、進み位相時のレベルが遅れ位相時のレ
ベルよりも小さいと判断されれば進み方向に位相をずら
すこととなる。
ル差TACがゼロになるように、間引きタイミング(信
号ELCLKのタイミング)や、進み/遅れ位相信号P
Nc,ELの進み位相または遅れ位相の切替えタイミン
グを制御して、ループ全体の位相を制御する。すなわ
ち、レベル差信号TACから、進み位相時のレベルが遅
れ位相時のレベルよりも大きいと判断されれば遅れ方向
に位相をずらし、進み位相時のレベルが遅れ位相時のレ
ベルよりも小さいと判断されれば進み方向に位相をずら
すこととなる。
【0042】以上のように、本実施形態のスペクトル拡
散受信機における同期追跡部では、間引き部101によ
り信号ELCLKの間引きタイミングで搬送波と同相
(I相)の受信信号RxIおよび直交相(Q相)の受信
信号RxQをサンプリングし、逆拡散部102において
進み(Early)および遅れ(Late)の2通りの位相の拡
散信号PnI,PnQに対する相関操作によって受信信
号ELI,ELQをそれぞれ逆拡散し、積分部103で
逆拡散部102からのI相およびQ相の相関値データP
ELI,PELQをそれぞれ積分し、E/L情報付加部
104により積分部103からのI相の積分データPE
LICcに対して進みまたは遅れ位相である旨を示すE
/L情報を付加し、遅延回路部108により積分部10
3からのQ相の積分データPELQCcおよびE/L情
報付加部104からのI相のE/L情報付加積分データ
PELIaを1シンボル遅延させ、E/Lレベル差出力
部109により、積分部103からのQ相の積分データ
PELQCc、E/L情報付加部104からのI相のE
/L情報付加積分データPELIa、並びに、遅延回路
部108からのI相のE/L情報付加遅延積分データP
ELIdおよびQ相の遅延積分データPELQdに基づ
いて、進みおよび遅れ位相間のレベル差TACを出力
し、さらにタイミング制御部112により該レベル差が
無くなるように全体の位相を制御して、拡散信号Pn
I,PnQの同期追跡を行う。
散受信機における同期追跡部では、間引き部101によ
り信号ELCLKの間引きタイミングで搬送波と同相
(I相)の受信信号RxIおよび直交相(Q相)の受信
信号RxQをサンプリングし、逆拡散部102において
進み(Early)および遅れ(Late)の2通りの位相の拡
散信号PnI,PnQに対する相関操作によって受信信
号ELI,ELQをそれぞれ逆拡散し、積分部103で
逆拡散部102からのI相およびQ相の相関値データP
ELI,PELQをそれぞれ積分し、E/L情報付加部
104により積分部103からのI相の積分データPE
LICcに対して進みまたは遅れ位相である旨を示すE
/L情報を付加し、遅延回路部108により積分部10
3からのQ相の積分データPELQCcおよびE/L情
報付加部104からのI相のE/L情報付加積分データ
PELIaを1シンボル遅延させ、E/Lレベル差出力
部109により、積分部103からのQ相の積分データ
PELQCc、E/L情報付加部104からのI相のE
/L情報付加積分データPELIa、並びに、遅延回路
部108からのI相のE/L情報付加遅延積分データP
ELIdおよびQ相の遅延積分データPELQdに基づ
いて、進みおよび遅れ位相間のレベル差TACを出力
し、さらにタイミング制御部112により該レベル差が
無くなるように全体の位相を制御して、拡散信号Pn
I,PnQの同期追跡を行う。
【0043】このように、E/Lレベル差出力部109
に供給される積分データや遅延積分データとして、進み
または遅れ位相である旨を示すE/L情報が付加された
I相のE/L情報付加積分データPELIaおよびE/
L情報付加遅延積分データPELIdが供給されている
ので、従来のように、何らかの要因で積分部の進みか遅
れのどちらの演算を行うかを示す信号と、積分部からの
出力信号が進みか遅れかを示す信号の相対関係がずれる
ことなく、またタイミング制御部112がE/Lレベル
差出力部に対して信号遅延や処理遅延を考慮したタイミ
ング制御を行う必要もなくなり、同期追跡を行うループ
におけるタイミング制御をより簡単にして、誤動作なく
確実に高精度の拡散信号の同期追跡や同期保持を行うこ
とができ、また、ループにおける各処理タイミングを厳
密に管理する必要性も低減されてシステム設計に高い柔
軟性を持たせることができる。
に供給される積分データや遅延積分データとして、進み
または遅れ位相である旨を示すE/L情報が付加された
I相のE/L情報付加積分データPELIaおよびE/
L情報付加遅延積分データPELIdが供給されている
ので、従来のように、何らかの要因で積分部の進みか遅
れのどちらの演算を行うかを示す信号と、積分部からの
出力信号が進みか遅れかを示す信号の相対関係がずれる
ことなく、またタイミング制御部112がE/Lレベル
差出力部に対して信号遅延や処理遅延を考慮したタイミ
ング制御を行う必要もなくなり、同期追跡を行うループ
におけるタイミング制御をより簡単にして、誤動作なく
確実に高精度の拡散信号の同期追跡や同期保持を行うこ
とができ、また、ループにおける各処理タイミングを厳
密に管理する必要性も低減されてシステム設計に高い柔
軟性を持たせることができる。
【0044】〔第2の実施形態〕図2は本発明の第2の
実施形態に係るスペクトル拡散受信機の構成図である。
同図において、第1の実施形態(図1)と重複する部分
には同一の符号を附して詳細な説明を省略する。
実施形態に係るスペクトル拡散受信機の構成図である。
同図において、第1の実施形態(図1)と重複する部分
には同一の符号を附して詳細な説明を省略する。
【0045】図2において、本実施形態のスペクトル拡
散受信機における同期追跡部は、間引き部101、逆拡
散部102、積分部103、E/L付加回路部(進み/
遅れ情報付加手段)205、遅延回路部(遅延手段)1
08、E/Lレベル差出力部(進み/遅れレベル差出力
手段)109、PN符号発生部111およびタイミング
制御部112を備えて構成されている。
散受信機における同期追跡部は、間引き部101、逆拡
散部102、積分部103、E/L付加回路部(進み/
遅れ情報付加手段)205、遅延回路部(遅延手段)1
08、E/Lレベル差出力部(進み/遅れレベル差出力
手段)109、PN符号発生部111およびタイミング
制御部112を備えて構成されている。
【0046】すなわち、第1の実施形態では、進みまた
は遅れ位相である旨を示すE/L情報を同相(I相)の
積分データに付加したのに対して、本実施形態では、該
E/L情報を直交相(Q相)の積分データに付加する点
が異なる。したがって、間引き部101、逆拡散部10
2、PN符号発生部111および積分部103に至るま
での構成および動作については、第1の実施形態と同等
である。
は遅れ位相である旨を示すE/L情報を同相(I相)の
積分データに付加したのに対して、本実施形態では、該
E/L情報を直交相(Q相)の積分データに付加する点
が異なる。したがって、間引き部101、逆拡散部10
2、PN符号発生部111および積分部103に至るま
での構成および動作については、第1の実施形態と同等
である。
【0047】積分部103から出力されるkビットのI
相の積分データPELICc[k-1:0]は、E/Lレベル
差出力部109と積分データを1シンボルだけ遅延させ
る遅延回路部108とに供給され、また、kビットのQ
相の積分データPELQCc[k-1:0]はE/L付加回路
部205に供給される。
相の積分データPELICc[k-1:0]は、E/Lレベル
差出力部109と積分データを1シンボルだけ遅延させ
る遅延回路部108とに供給され、また、kビットのQ
相の積分データPELQCc[k-1:0]はE/L付加回路
部205に供給される。
【0048】E/L付加回路部205では、積分部10
3から出力されるkビットのQ相の積分データPELQ
Cc[k-1:0]に対して、タイミング制御部112からの
進み/遅れ位相信号ELに基づき、進み位相または遅れ
位相の何れかを示すE/L情報(1ビット)を付加し
て、k+1ビットのQ相のE/L情報付加積分データP
ELQa[k:0]を出力する。ここで、E/L情報(1ビ
ット)はkビットのQ相の積分データPELQCc[k-
1:0]の任意のビット位置に挿入すればよいが、後段(E
/Lレベル差出力部109)における処理の容易さか
ら、MSBまたはLSBの位置に付加するのがより適切
である。
3から出力されるkビットのQ相の積分データPELQ
Cc[k-1:0]に対して、タイミング制御部112からの
進み/遅れ位相信号ELに基づき、進み位相または遅れ
位相の何れかを示すE/L情報(1ビット)を付加し
て、k+1ビットのQ相のE/L情報付加積分データP
ELQa[k:0]を出力する。ここで、E/L情報(1ビ
ット)はkビットのQ相の積分データPELQCc[k-
1:0]の任意のビット位置に挿入すればよいが、後段(E
/Lレベル差出力部109)における処理の容易さか
ら、MSBまたはLSBの位置に付加するのがより適切
である。
【0049】遅延回路部108では、kビットのI相の
積分データPELICc[k-1:0]と、k+1ビットのQ
相のE/L情報付加積分データPELQa[k:0]とにつ
いて1シンボル遅延させ、kビットのI相の遅延積分デ
ータPELId[k-1:0]およびk+1ビットのQ相のE
/L情報付加遅延積分データPELQd[k:0]を出力し
て、E/Lレベル差出力部109に供給する。なお、遅
延回路部108は、より具体的には、例えばディジタル
信号処理プロセッサ(DSP)内のレジスタ等によって
実現される。
積分データPELICc[k-1:0]と、k+1ビットのQ
相のE/L情報付加積分データPELQa[k:0]とにつ
いて1シンボル遅延させ、kビットのI相の遅延積分デ
ータPELId[k-1:0]およびk+1ビットのQ相のE
/L情報付加遅延積分データPELQd[k:0]を出力し
て、E/Lレベル差出力部109に供給する。なお、遅
延回路部108は、より具体的には、例えばディジタル
信号処理プロセッサ(DSP)内のレジスタ等によって
実現される。
【0050】E/Lレベル差出力部109では、kビッ
トのI相の積分データPELICc[k-1:0]およびkビ
ットのI相の遅延積分データPELId[k-1:0]からI
相の進み位相および遅れ位相間のレベル差を、また、k
+1ビットのQ相のE/L情報付加積分データPELQ
a[k:0]およびk+1ビットのQ相のE/L情報付加遅
延積分データPELQd[k:0]からQ相の進み位相およ
び遅れ位相間のレベル差をそれぞれ算出する。ここで、
現在のシンボルが進み位相または遅れ位相の何れである
かは、Q相のE/L情報付加積分データPELQa[k:
0]またはE/L情報付加遅延積分データPELQd[k:
0]に付加されているE/L情報に基づき判断して、減数
と被減数を決定して減算を行う。減算結果は、進み位相
および遅れ位相間のレベル差(誤差信号)TACとし
て、タイミング制御部112に供給される。なお、E/
Lレベル差出力部109における演算は、より具体的に
は、例えばディジタル信号処理プロセッサ(DSP)内
で行われるプログラム処理によって実現される。
トのI相の積分データPELICc[k-1:0]およびkビ
ットのI相の遅延積分データPELId[k-1:0]からI
相の進み位相および遅れ位相間のレベル差を、また、k
+1ビットのQ相のE/L情報付加積分データPELQ
a[k:0]およびk+1ビットのQ相のE/L情報付加遅
延積分データPELQd[k:0]からQ相の進み位相およ
び遅れ位相間のレベル差をそれぞれ算出する。ここで、
現在のシンボルが進み位相または遅れ位相の何れである
かは、Q相のE/L情報付加積分データPELQa[k:
0]またはE/L情報付加遅延積分データPELQd[k:
0]に付加されているE/L情報に基づき判断して、減数
と被減数を決定して減算を行う。減算結果は、進み位相
および遅れ位相間のレベル差(誤差信号)TACとし
て、タイミング制御部112に供給される。なお、E/
Lレベル差出力部109における演算は、より具体的に
は、例えばディジタル信号処理プロセッサ(DSP)内
で行われるプログラム処理によって実現される。
【0051】さらにタイミング制御部112では、レベ
ル差TACがゼロになるように、間引きタイミング(信
号ELCLKのタイミング)や、進み/遅れ位相信号P
Nc,ELの進み位相または遅れ位相の切替えタイミン
グを制御して、ループ全体の位相を制御する。ここで、
レベル差信号TACから、進み位相時のレベルが遅れ位
相時のレベルよりも大きいと判断されれば遅れ方向に位
相をずらし、進み位相時のレベルが遅れ位相時のレベル
よりも小さいと判断されれば進み方向に位相をずらすこ
ととなる。
ル差TACがゼロになるように、間引きタイミング(信
号ELCLKのタイミング)や、進み/遅れ位相信号P
Nc,ELの進み位相または遅れ位相の切替えタイミン
グを制御して、ループ全体の位相を制御する。ここで、
レベル差信号TACから、進み位相時のレベルが遅れ位
相時のレベルよりも大きいと判断されれば遅れ方向に位
相をずらし、進み位相時のレベルが遅れ位相時のレベル
よりも小さいと判断されれば進み方向に位相をずらすこ
ととなる。
【0052】以上のように、本実施形態のスペクトル拡
散受信機における同期追跡部では、間引き部101によ
り信号ELCLKの間引きタイミングで搬送波と同相
(I相)の受信信号RxIおよび直交相(Q相)の受信
信号RxQをサンプリングし、逆拡散部102において
進み(Early)および遅れ(Late)の2通りの位相の拡
散信号PnI,PnQに対する相関操作によって受信信
号ELI,ELQをそれぞれ逆拡散し、積分部103で
逆拡散部102からのI相およびQ相の相関値データP
ELI,PELQをそれぞれ積分し、E/L情報付加部
205により積分部103からのQ相の積分データPE
LQCcに対して進みまたは遅れ位相である旨を示すE
/L情報を付加し、遅延回路部108により積分部10
3からのI相の積分データPELICcおよびE/L情
報付加部205からのQ相のE/L情報付加積分データ
PELQaを1シンボル遅延させ、E/Lレベル差出力
部109により、積分部103からのI相の積分データ
PELICc、E/L情報付加部205からのQ相のE
/L情報付加積分データPELQa、並びに、遅延回路
部108からのI相の遅延積分データPELIdおよび
Q相のE/L情報付加遅延積分データPELQdに基づ
いて、進みおよび遅れ位相間のレベル差TACを出力
し、さらにタイミング制御部112により該レベル差が
無くなるように全体の位相を制御して、拡散信号Pn
I,PnQの同期追跡を行う。
散受信機における同期追跡部では、間引き部101によ
り信号ELCLKの間引きタイミングで搬送波と同相
(I相)の受信信号RxIおよび直交相(Q相)の受信
信号RxQをサンプリングし、逆拡散部102において
進み(Early)および遅れ(Late)の2通りの位相の拡
散信号PnI,PnQに対する相関操作によって受信信
号ELI,ELQをそれぞれ逆拡散し、積分部103で
逆拡散部102からのI相およびQ相の相関値データP
ELI,PELQをそれぞれ積分し、E/L情報付加部
205により積分部103からのQ相の積分データPE
LQCcに対して進みまたは遅れ位相である旨を示すE
/L情報を付加し、遅延回路部108により積分部10
3からのI相の積分データPELICcおよびE/L情
報付加部205からのQ相のE/L情報付加積分データ
PELQaを1シンボル遅延させ、E/Lレベル差出力
部109により、積分部103からのI相の積分データ
PELICc、E/L情報付加部205からのQ相のE
/L情報付加積分データPELQa、並びに、遅延回路
部108からのI相の遅延積分データPELIdおよび
Q相のE/L情報付加遅延積分データPELQdに基づ
いて、進みおよび遅れ位相間のレベル差TACを出力
し、さらにタイミング制御部112により該レベル差が
無くなるように全体の位相を制御して、拡散信号Pn
I,PnQの同期追跡を行う。
【0053】このように、E/Lレベル差出力部109
に供給される積分データや遅延積分データとして、進み
または遅れ位相である旨を示すE/L情報が付加された
Q相のE/L情報付加積分データPELQaおよびE/
L情報付加遅延積分データPELQdが供給されている
ので、従来のように、何らかの要因で積分部の進みか遅
れのどちらの演算を行うかを示す信号と、積分部からの
出力信が進みか遅れかを示す信号の相対関係がずれるこ
となく、またタイミング制御部112がE/Lレベル差
出力部に対して信号遅延や処理遅延を考慮したタイミン
グ制御を行う必要もなくなり、同期追跡を行うループに
おけるタイミング制御をより簡単にして、誤動作なく確
実に高精度の拡散信号の同期追跡や同期保持を行うこと
ができ、また、ループにおける各処理タイミングを厳密
に管理する必要性も低減されてシステム設計に高い柔軟
性を持たせることができる。
に供給される積分データや遅延積分データとして、進み
または遅れ位相である旨を示すE/L情報が付加された
Q相のE/L情報付加積分データPELQaおよびE/
L情報付加遅延積分データPELQdが供給されている
ので、従来のように、何らかの要因で積分部の進みか遅
れのどちらの演算を行うかを示す信号と、積分部からの
出力信が進みか遅れかを示す信号の相対関係がずれるこ
となく、またタイミング制御部112がE/Lレベル差
出力部に対して信号遅延や処理遅延を考慮したタイミン
グ制御を行う必要もなくなり、同期追跡を行うループに
おけるタイミング制御をより簡単にして、誤動作なく確
実に高精度の拡散信号の同期追跡や同期保持を行うこと
ができ、また、ループにおける各処理タイミングを厳密
に管理する必要性も低減されてシステム設計に高い柔軟
性を持たせることができる。
【0054】〔第3の実施形態〕図は本発明の第3の実
施形態に係るスペクトル拡散受信機の構成図である。同
図において、第1および第2の実施形態(図1および図
2)と重複する部分には同一の符号を附して詳細な説明
を省略する。
施形態に係るスペクトル拡散受信機の構成図である。同
図において、第1および第2の実施形態(図1および図
2)と重複する部分には同一の符号を附して詳細な説明
を省略する。
【0055】図3において、本実施形態のスペクトル拡
散受信機における同期追跡部は、間引き部101、逆拡
散部102、積分部103、E/L付加回路部(進み/
遅れ情報付加手段)306、遅延回路部(遅延手段)1
08、E/Lレベル差出力部(進み/遅れレベル差出力
手段)109、PN符号発生部111およびタイミング
制御部112を備えて構成されている。
散受信機における同期追跡部は、間引き部101、逆拡
散部102、積分部103、E/L付加回路部(進み/
遅れ情報付加手段)306、遅延回路部(遅延手段)1
08、E/Lレベル差出力部(進み/遅れレベル差出力
手段)109、PN符号発生部111およびタイミング
制御部112を備えて構成されている。
【0056】すなわち、第1の実施形態では進みまたは
遅れ位相である旨を示すE/L情報を同相(I相)の積
分データに付加し、第2の実施形態では該E/L情報を
直交相(Q相)の積分データに付加したのに対し、本実
施形態では該E/L情報を同相(I相)および直交相
(Q相)の積分データにそれぞれ付加する点が異なる。
したがって、間引き部101、逆拡散部102、PN符
号発生部111および積分部103に至るまでの構成お
よび動作については、第1および第2の実施形態と同等
である。
遅れ位相である旨を示すE/L情報を同相(I相)の積
分データに付加し、第2の実施形態では該E/L情報を
直交相(Q相)の積分データに付加したのに対し、本実
施形態では該E/L情報を同相(I相)および直交相
(Q相)の積分データにそれぞれ付加する点が異なる。
したがって、間引き部101、逆拡散部102、PN符
号発生部111および積分部103に至るまでの構成お
よび動作については、第1および第2の実施形態と同等
である。
【0057】積分部103から出力されるkビットのI
相の積分データPELICc[k-1:0]およびQ相の積分
データPELQCc[k-1:0]は、それぞれE/Lレベル
差出力部109に供給される。
相の積分データPELICc[k-1:0]およびQ相の積分
データPELQCc[k-1:0]は、それぞれE/Lレベル
差出力部109に供給される。
【0058】E/L付加回路部306では、積分部10
3から出力されるkビットのI相の積分データPELI
Cc[k-1:0]およびQ相の積分データPELQCc[k-1:
0]のそれぞれに対して、タイミング制御部112からの
進み/遅れ位相信号ELに基づき、進み位相または遅れ
位相の何れかを示すE/L情報(1ビット)を付加し
て、k+1ビットのI相のE/L情報付加積分データP
ELIa[k:0]およびQ相のE/L情報付加積分データ
PELQa[k:0]を出力する。ここで、E/L情報(1
ビット)はkビットのI相の積分データPELICc[k
-1:0]およびQ相の積分データPELQCc[k-1:0]の任
意のビット位置に挿入すればよいが、後段(E/Lレベ
ル差出力部109)における処理の容易さから、それぞ
れMSBまたはLSBの位置に付加するのがより適切で
ある。
3から出力されるkビットのI相の積分データPELI
Cc[k-1:0]およびQ相の積分データPELQCc[k-1:
0]のそれぞれに対して、タイミング制御部112からの
進み/遅れ位相信号ELに基づき、進み位相または遅れ
位相の何れかを示すE/L情報(1ビット)を付加し
て、k+1ビットのI相のE/L情報付加積分データP
ELIa[k:0]およびQ相のE/L情報付加積分データ
PELQa[k:0]を出力する。ここで、E/L情報(1
ビット)はkビットのI相の積分データPELICc[k
-1:0]およびQ相の積分データPELQCc[k-1:0]の任
意のビット位置に挿入すればよいが、後段(E/Lレベ
ル差出力部109)における処理の容易さから、それぞ
れMSBまたはLSBの位置に付加するのがより適切で
ある。
【0059】遅延回路部108では、k+1ビットのI
相のE/L情報付加積分データPELIa[k:0]および
Q相のE/L情報付加積分データPELQa[k:0]につ
いて1シンボル遅延させ、k+1ビットのI相のE/L
情報付加遅延積分データPELId[k:0]およびk+1
ビットのQ相のE/L情報付加遅延積分データPELQ
d[k:0]を出力して、E/Lレベル差出力部109に供
給する。なお、遅延回路部108は、より具体的には、
例えばディジタル信号処理プロセッサ(DSP)内のレ
ジスタ等によって実現される。
相のE/L情報付加積分データPELIa[k:0]および
Q相のE/L情報付加積分データPELQa[k:0]につ
いて1シンボル遅延させ、k+1ビットのI相のE/L
情報付加遅延積分データPELId[k:0]およびk+1
ビットのQ相のE/L情報付加遅延積分データPELQ
d[k:0]を出力して、E/Lレベル差出力部109に供
給する。なお、遅延回路部108は、より具体的には、
例えばディジタル信号処理プロセッサ(DSP)内のレ
ジスタ等によって実現される。
【0060】E/Lレベル差出力部109では、k+1
ビットのI相のE/L情報付加積分データPELIa
[k:0]およびk+1ビットのI相のE/L情報付加遅延
積分データPELId[k:0]からI相の進み位相および
遅れ位相間のレベル差を、また、k+1ビットのQ相の
E/L情報付加積分データPELQa[k:0]およびk+
1ビットのQ相のE/L情報付加遅延積分データPEL
Qd[k:0]からQ相の進み位相および遅れ位相間のレベ
ル差をそれぞれ算出する。ここで、現在のシンボルが進
み位相または遅れ位相の何れであるかは、I相およびQ
相のそれぞれのE/L情報付加積分データまたはE/L
情報付加遅延積分データに付加されているE/L情報に
基づき判断して、減数と被減数を決定して減算を行う。
減算結果は、進み位相および遅れ位相間のレベル差(誤
差信号)TACとして、タイミング制御部112に供給
される。なお、E/Lレベル差出力部109における演
算は、より具体的には、例えばディジタル信号処理プロ
セッサ(DSP)内で行われるプログラム処理によって
実現される。
ビットのI相のE/L情報付加積分データPELIa
[k:0]およびk+1ビットのI相のE/L情報付加遅延
積分データPELId[k:0]からI相の進み位相および
遅れ位相間のレベル差を、また、k+1ビットのQ相の
E/L情報付加積分データPELQa[k:0]およびk+
1ビットのQ相のE/L情報付加遅延積分データPEL
Qd[k:0]からQ相の進み位相および遅れ位相間のレベ
ル差をそれぞれ算出する。ここで、現在のシンボルが進
み位相または遅れ位相の何れであるかは、I相およびQ
相のそれぞれのE/L情報付加積分データまたはE/L
情報付加遅延積分データに付加されているE/L情報に
基づき判断して、減数と被減数を決定して減算を行う。
減算結果は、進み位相および遅れ位相間のレベル差(誤
差信号)TACとして、タイミング制御部112に供給
される。なお、E/Lレベル差出力部109における演
算は、より具体的には、例えばディジタル信号処理プロ
セッサ(DSP)内で行われるプログラム処理によって
実現される。
【0061】さらにタイミング制御部112では、レベ
ル差TACがゼロになるように、間引きタイミング(信
号ELCLKのタイミング)や、進み/遅れ位相信号P
Nc,ELの進み位相または遅れ位相の切替えタイミン
グを制御して、ループ全体の位相を制御する。ここで、
レベル差信号TACから、進み位相時のレベルが遅れ位
相時のレベルよりも大きいと判断されれば遅れ方向に位
相をずらし、進み位相時のレベルが遅れ位相時のレベル
よりも小さいと判断されれば進み方向に位相をずらすこ
ととなる。
ル差TACがゼロになるように、間引きタイミング(信
号ELCLKのタイミング)や、進み/遅れ位相信号P
Nc,ELの進み位相または遅れ位相の切替えタイミン
グを制御して、ループ全体の位相を制御する。ここで、
レベル差信号TACから、進み位相時のレベルが遅れ位
相時のレベルよりも大きいと判断されれば遅れ方向に位
相をずらし、進み位相時のレベルが遅れ位相時のレベル
よりも小さいと判断されれば進み方向に位相をずらすこ
ととなる。
【0062】以上のように、本実施形態のスペクトル拡
散受信機における同期追跡部では、間引き部101によ
り信号ELCLKの間引きタイミングで搬送波と同相
(I相)の受信信号RxIおよび直交相(Q相)の受信
信号RxQをサンプリングし、逆拡散部102において
進み(Early)および遅れ(Late)の2通りの位相の拡
散信号PnI,PnQに対する相関操作によって受信信
号ELI,ELQをそれぞれ逆拡散し、積分部103で
逆拡散部102からのI相およびQ相の相関値データP
ELI,PELQをそれぞれ積分し、E/L情報付加部
306により積分部103からのI相およびQ相の積分
データPELICc,PELQCcに対してそれぞれ進
みまたは遅れ位相である旨を示すE/L情報を付加し、
遅延回路部108によりE/L情報付加部306からの
I相およびQ相のE/L情報付加積分データPELI
a,PELQaを1シンボル遅延させ、E/Lレベル差
出力部109により、E/L情報付加部306からのI
相およびQ相のE/L情報付加積分データPELIa,
PELQa、並びに、遅延回路部108からのI相およ
びQ相のE/L情報付加遅延積分データPELId,P
ELQdに基づいて、進みおよび遅れ位相間のレベル差
TACを出力し、さらにタイミング制御部112により
該レベル差が無くなるように全体の位相を制御して、拡
散信号PnI,PnQの同期追跡を行う。
散受信機における同期追跡部では、間引き部101によ
り信号ELCLKの間引きタイミングで搬送波と同相
(I相)の受信信号RxIおよび直交相(Q相)の受信
信号RxQをサンプリングし、逆拡散部102において
進み(Early)および遅れ(Late)の2通りの位相の拡
散信号PnI,PnQに対する相関操作によって受信信
号ELI,ELQをそれぞれ逆拡散し、積分部103で
逆拡散部102からのI相およびQ相の相関値データP
ELI,PELQをそれぞれ積分し、E/L情報付加部
306により積分部103からのI相およびQ相の積分
データPELICc,PELQCcに対してそれぞれ進
みまたは遅れ位相である旨を示すE/L情報を付加し、
遅延回路部108によりE/L情報付加部306からの
I相およびQ相のE/L情報付加積分データPELI
a,PELQaを1シンボル遅延させ、E/Lレベル差
出力部109により、E/L情報付加部306からのI
相およびQ相のE/L情報付加積分データPELIa,
PELQa、並びに、遅延回路部108からのI相およ
びQ相のE/L情報付加遅延積分データPELId,P
ELQdに基づいて、進みおよび遅れ位相間のレベル差
TACを出力し、さらにタイミング制御部112により
該レベル差が無くなるように全体の位相を制御して、拡
散信号PnI,PnQの同期追跡を行う。
【0063】このように、E/Lレベル差出力部109
に供給される積分データや遅延積分データとして、進み
または遅れ位相である旨を示すE/L情報が付加された
I相およびQ相のE/L情報付加積分データPELI
a,PELQa、並びに、E/L情報付加遅延積分デー
タPELId,PELQdが供給されているので、従来
のように、何らかの要因で積分部の進みか遅れのどちら
の演算を行うかを示す信号と、積分部からの出力信号が
進みか遅れかを示す信号の相対関係がずれることなく、
またタイミング制御部112がE/Lレベル差出力部に
対して信号遅延や処理遅延を考慮したタイミング制御を
行う必要もなくなり、同期追跡を行うループにおけるタ
イミング制御をより簡単にして、誤動作なく確実に高精
度の拡散信号の同期追跡や同期保持を行うことができ、
また、ループにおける各処理タイミングを厳密に管理す
る必要性も低減されてシステム設計に高い柔軟性を持た
せることができる。
に供給される積分データや遅延積分データとして、進み
または遅れ位相である旨を示すE/L情報が付加された
I相およびQ相のE/L情報付加積分データPELI
a,PELQa、並びに、E/L情報付加遅延積分デー
タPELId,PELQdが供給されているので、従来
のように、何らかの要因で積分部の進みか遅れのどちら
の演算を行うかを示す信号と、積分部からの出力信号が
進みか遅れかを示す信号の相対関係がずれることなく、
またタイミング制御部112がE/Lレベル差出力部に
対して信号遅延や処理遅延を考慮したタイミング制御を
行う必要もなくなり、同期追跡を行うループにおけるタ
イミング制御をより簡単にして、誤動作なく確実に高精
度の拡散信号の同期追跡や同期保持を行うことができ、
また、ループにおける各処理タイミングを厳密に管理す
る必要性も低減されてシステム設計に高い柔軟性を持た
せることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスペクト
ル拡散受信機によれば、逆拡散手段において進みおよび
遅れの2通りの位相の拡散信号に対する相関操作によっ
て受信信号を逆拡散し、積分手段で逆拡散手段の出力信
号を積分し、進み/遅れ情報付加手段により積分手段の
出力信号に対して進みまたは遅れ位相である旨を示す情
報を付加し、遅延手段により進み/遅れ情報付加手段の
出力信号を1シンボル遅延させ、進み/遅れレベル差出
力手段により進み/遅れ情報付加手段の出力信号および
遅延手段の出力信号に基づいて、進みおよび遅れ位相間
のレベル差を出力し、さらにタイミング制御手段により
該レベル差が無くなるように全体の位相を制御して、拡
散信号の同期追跡を行うこととし、進み/遅れレベル差
出力手段に供給する積分データや遅延積分データに、進
みまたは遅れ位相である旨を示す情報が付加することと
したので、同期追跡を行うループにおけるタイミング制
御をより簡単にして、誤動作なく確実に高精度の同期追
跡や同期保持を行うことを可能とし、また、ループにお
ける各処理タイミングを厳密に管理する必要性も低減さ
れてシステム設計に高い柔軟性を持たせたスペクトル拡
散受信機を提供することができる。
ル拡散受信機によれば、逆拡散手段において進みおよび
遅れの2通りの位相の拡散信号に対する相関操作によっ
て受信信号を逆拡散し、積分手段で逆拡散手段の出力信
号を積分し、進み/遅れ情報付加手段により積分手段の
出力信号に対して進みまたは遅れ位相である旨を示す情
報を付加し、遅延手段により進み/遅れ情報付加手段の
出力信号を1シンボル遅延させ、進み/遅れレベル差出
力手段により進み/遅れ情報付加手段の出力信号および
遅延手段の出力信号に基づいて、進みおよび遅れ位相間
のレベル差を出力し、さらにタイミング制御手段により
該レベル差が無くなるように全体の位相を制御して、拡
散信号の同期追跡を行うこととし、進み/遅れレベル差
出力手段に供給する積分データや遅延積分データに、進
みまたは遅れ位相である旨を示す情報が付加することと
したので、同期追跡を行うループにおけるタイミング制
御をより簡単にして、誤動作なく確実に高精度の同期追
跡や同期保持を行うことを可能とし、また、ループにお
ける各処理タイミングを厳密に管理する必要性も低減さ
れてシステム設計に高い柔軟性を持たせたスペクトル拡
散受信機を提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係るスペクトル拡散
受信機における同期追跡部の構成図である。
受信機における同期追跡部の構成図である。
【図2】第2の実施形態に係るスペクトル拡散受信機に
おける同期追跡部の構成図である。
おける同期追跡部の構成図である。
【図3】第3の実施形態に係るスペクトル拡散受信機に
おける同期追跡部の構成図である。
おける同期追跡部の構成図である。
【図4】従来のスペクトル拡散受信機の一形態であるレ
イク受信機において同期追跡を行う同期追跡部の構成図
である。
イク受信機において同期追跡を行う同期追跡部の構成図
である。
101 間引き部
102 逆拡散部
103 積分部
104,205,306 E/L付加回路部(進み/
遅れ情報付加手段) 108 遅延回路部(遅延手段) 109,409 E/Lレベル差出力部(進み/遅れ
レベル差出力手段) 111 PN符号発生部 112,412 タイミング制御部 RxI,RxQ 受信信号 ELCLK 間引きタイミング信号 ELI,ELQ 間引きされた受信信号 PNc 進み/遅れ位相信号 PnI,PnQ PN系列符号(拡散信号) PELI,PELQ 相関値データ PELICc,PELQCc 積分データ EL,EL1,EL2 進み/遅れ位相信号 Integ 積分信号 PELIa,PELQa E/L情報付加積分データ PELId,PELQd 遅延積分データ TAC レベル差信号(誤差信号)
遅れ情報付加手段) 108 遅延回路部(遅延手段) 109,409 E/Lレベル差出力部(進み/遅れ
レベル差出力手段) 111 PN符号発生部 112,412 タイミング制御部 RxI,RxQ 受信信号 ELCLK 間引きタイミング信号 ELI,ELQ 間引きされた受信信号 PNc 進み/遅れ位相信号 PnI,PnQ PN系列符号(拡散信号) PELI,PELQ 相関値データ PELICc,PELQCc 積分データ EL,EL1,EL2 進み/遅れ位相信号 Integ 積分信号 PELIa,PELQa E/L情報付加積分データ PELId,PELQd 遅延積分データ TAC レベル差信号(誤差信号)
Claims (6)
- 【請求項1】 進みおよび遅れの2通りの位相の拡散信
号に対して誤差信号を発生するための相関操作を時分割
に行って拡散信号の同期追跡を行う同期追跡部を備えた
スペクトル拡散受信機において、 前記相関操作により受信信号を逆拡散する逆拡散手段
と、 前記逆拡散手段の出力信号を積分する積分手段と、 前記積分手段の出力信号に進みまたは遅れ位相である旨
を示す情報を付加する進み/遅れ情報付加手段と、 前記進み/遅れ情報付加手段の出力信号を1シンボル遅
延させる遅延手段と、 前記進み/遅れ情報付加手段の出力信号および前記遅延
手段の出力信号に基づいて、進みおよび遅れ位相間のレ
ベル差を出力する進み/遅れレベル差出力手段と、 前記レベル差が無くなるように全体の位相を制御するタ
イミング制御手段と、を有することを特徴とするスペク
トル拡散受信機。 - 【請求項2】 進みおよび遅れの2通りの位相の拡散信
号に対して誤差信号を発生するための相関操作を時分割
に行って拡散信号の同期追跡を行う同期追跡部を備えた
スペクトル拡散受信機において、 前記相関操作により搬送波と同相および直交相の受信信
号をそれぞれ逆拡散する逆拡散手段と、 前記逆拡散手段の同相および直交相の出力信号をそれぞ
れ積分する積分手段と、 前記積分手段の同相の出力信号に進みまたは遅れ位相で
ある旨を示す情報を付加する進み/遅れ情報付加手段
と、 前記積分手段の直交相の出力信号および前記進み/遅れ
情報付加手段の出力信号を1シンボル遅延させる遅延手
段と、 前記積分手段の直交相の出力信号、前記進み/遅れ情報
付加手段の出力信号および前記遅延手段の出力信号に基
づいて、進みおよび遅れ位相間のレベル差を出力する進
み/遅れレベル差出力手段と、 前記レベル差が無くなるように全体の位相を制御するタ
イミング制御手段と、を有することを特徴とするスペク
トル拡散受信機。 - 【請求項3】 進みおよび遅れの2通りの位相の拡散信
号に対して誤差信号を発生するための相関操作を時分割
に行って拡散信号の同期追跡を行う同期追跡部を備えた
スペクトル拡散受信機において、 前記相関操作により搬送波と同相および直交相の受信信
号をそれぞれ逆拡散する逆拡散手段と、 前記逆拡散手段の同相および直交相の出力信号をそれぞ
れ積分する積分手段と、 前記積分手段の直交相の出力信号に進みまたは遅れ位相
である旨を示す情報を付加する進み/遅れ情報付加手段
と、 前記積分手段の同相の出力信号および前記進み/遅れ情
報付加手段の出力信号を1シンボル遅延させる遅延手段
と、 前記積分手段の同相の出力信号、前記進み/遅れ情報付
加手段の出力信号および前記遅延手段の出力信号に基づ
いて、進みおよび遅れ位相間のレベル差を出力する進み
/遅れレベル差出力手段と、 前記レベル差が無くなるように全体の位相を制御するタ
イミング制御手段と、を有することを特徴とするスペク
トル拡散受信機。 - 【請求項4】 進みおよび遅れの2通りの位相の拡散信
号に対して誤差信号を発生するための相関操作を時分割
に行って拡散信号の同期追跡を行う同期追跡部を備えた
スペクトル拡散受信機において、 前記相関操作により搬送波と同相および直交相の受信信
号をそれぞれ逆拡散する逆拡散手段と、 前記逆拡散手段の同相および直交相の出力信号をそれぞ
れ積分する積分手段と、 前記積分手段の同相および直交相の出力信号にそれぞれ
進みまたは遅れ位相である旨を示す情報を付加する進み
/遅れ情報付加手段と、 前記進み/遅れ情報付加手段の出力信号を1シンボル遅
延させる遅延手段と、前記進み/遅れ情報付加手段の出
力信号および前記遅延手段の出力信号に基づいて、進み
および遅れ位相間のレベル差を出力する進み/遅れレベ
ル差出力手段と、 前記レベル差が無くなるように全体の位相を制御するタ
イミング制御手段と、を有することを特徴とするスペク
トル拡散受信機。 - 【請求項5】 所定の間引きタイミングで受信信号をサ
ンプリングする間引き手段を有し、 前記逆拡散手段は間引きした受信信号を逆拡散し、 前記タイミング制御手段は、前記レベル差に応じて前記
間引きタイミングを制御することを特徴とする請求項
1、2、3または4に記載のスペクトル拡散受信機。 - 【請求項6】 前記拡散信号はPN系列符号であって、 進みおよび遅れの2通りの位相のPN系列符号を、進み
または遅れ位相である旨を示す進み/遅れ信号に応じ
て、時分割に前記逆拡散手段に供給するPN符号発生手
段を有し、 前記タイミング制御手段は、前記レベル差に応じて前記
進み/遅れ信号の切替えタイミングを制御することを特
徴とする請求項1、2、3、4または5に記載のスペク
トル拡散受信機。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29688498A JP3408433B2 (ja) | 1998-10-19 | 1998-10-19 | スペクトル拡散受信機 |
US09/363,725 US6438157B1 (en) | 1998-10-19 | 1999-07-29 | Spread spectrum receiver |
CN99118115A CN1251479A (zh) | 1998-10-19 | 1999-08-23 | 扩频接收机 |
KR1019990035237A KR20000028617A (ko) | 1998-10-19 | 1999-08-24 | 스프레드 스펙트럼 수신기 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29688498A JP3408433B2 (ja) | 1998-10-19 | 1998-10-19 | スペクトル拡散受信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000124834A JP2000124834A (ja) | 2000-04-28 |
JP3408433B2 true JP3408433B2 (ja) | 2003-05-19 |
Family
ID=17839422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29688498A Expired - Fee Related JP3408433B2 (ja) | 1998-10-19 | 1998-10-19 | スペクトル拡散受信機 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6438157B1 (ja) |
JP (1) | JP3408433B2 (ja) |
KR (1) | KR20000028617A (ja) |
CN (1) | CN1251479A (ja) |
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JP3857528B2 (ja) * | 2001-01-12 | 2006-12-13 | 富士通株式会社 | 同期検出装置 |
US7689667B2 (en) * | 2002-02-21 | 2010-03-30 | International Business Machines Corporation | Protocol to fix broken links on the world wide web |
WO2004006480A1 (fr) * | 2002-07-03 | 2004-01-15 | Linkair Communications,Inc. | Procede et appareil de reperage continu de codes d'etalement de spectre en mode cdma |
KR100613602B1 (ko) * | 2005-02-07 | 2006-08-21 | 삼성전자주식회사 | Vsb 수신기에 적용되는 심벌 타이밍 복원 장치 및 그방법 |
CN104393892B (zh) * | 2014-11-20 | 2016-11-30 | 福建省物联网科学研究院 | 一种新型扩频微波接收机数字化伪码同步的方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5654979A (en) * | 1995-01-13 | 1997-08-05 | Qualcomm Incorporated | Cell site demodulation architecture for a spread spectrum multiple access communication systems |
US5784366A (en) * | 1996-08-27 | 1998-07-21 | Transsky Corp. | Wideband code-division-multiple access system and method |
-
1998
- 1998-10-19 JP JP29688498A patent/JP3408433B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-07-29 US US09/363,725 patent/US6438157B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-08-23 CN CN99118115A patent/CN1251479A/zh active Pending
- 1999-08-24 KR KR1019990035237A patent/KR20000028617A/ko not_active Application Discontinuation
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---|---|
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CN1251479A (zh) | 2000-04-26 |
US6438157B1 (en) | 2002-08-20 |
KR20000028617A (ko) | 2000-05-25 |
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