JPH08274684A - スペクトル拡散受信装置 - Google Patents

スペクトル拡散受信装置

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JPH08274684A
JPH08274684A JP7397295A JP7397295A JPH08274684A JP H08274684 A JPH08274684 A JP H08274684A JP 7397295 A JP7397295 A JP 7397295A JP 7397295 A JP7397295 A JP 7397295A JP H08274684 A JPH08274684 A JP H08274684A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】送信側と受信側との拡散符号を正確に一致させ
るスペクトル拡散受信装置を提供する。 【構成】PLL動作により第1乗算器2の出力信号の位
相に同期したVCOの出力信号を分周する分周回路14
と、分周回路14の出力信号に応じて拡散符号を発生す
る第1拡散符号発生回路3と、前記拡散符号に応じて、
第1拡散符号、第2拡散符号及び第3拡散符号を発生す
る第2拡散符号発生回路15と、前記第1または第2拡
散符号のいずれかを選択する第2選択回路16と、第2
選択回路16の出力拡散符号でスペクトル逆拡散する第
2乗算器17と、該第1及び第2乗算器2及び17の出
力信号に応じて相関を検出する相関検出回路18と、該
相関検出回路18の出力信号に応じて第2制御信号を発
生する制御回路18とを備え、前記第2制御信号に応じ
て分周回路10の出力発生タイミングが制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直接拡散方式のスペク
トル拡散受信装置に関し、同期捕捉及び保持に位相同期
ループを用いた場合の送信側PN符号と受信側PN符号
の位相誤差の発生を防止するスペクトル拡散受信装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信方式の一つとして、従来から、
スペクトル拡散通信方式が広く知られている。このスペ
クトル拡散方式では、送信側において、音声やデータな
どの情報信号で搬送波を変調し、この情報変調信号にM
系列等の拡散符号を乗算することによりスペクトル拡散
を行う。そして、スペクトル拡散された信号をアンテナ
より送信する。一方、受信側では、受信したスペクトル
拡散信号に送信側と同一の拡散符号を乗算して逆拡散を
行い、さらに情報復調して情報信号を得るようにしてい
る。
【0003】このような、スペクトル拡散通信方式で
は、受信側で逆拡散する際、受信側で作成した拡散符号
と受信信号中の拡散符号との同期をとって乗算しなけれ
ばならない。そこで、従来は、図2の如き、受信側で作
成する拡散符号と受信信号中の拡散符号の同期関係を保
つスペクトル拡散受信装置が提案されている。図2にお
いて、受信スペクトル拡散信号は周波数変換回路(1)
で後段の回路で処理され易いように低い周波数に周波数
変換された後、乗算器(2)で拡散符号発生回路(3)
から発生する拡散符号と乗算される。乗算器(2)の出
力信号は位相比較回路(4)においてVCXO(電圧制
御型水晶発振回路)(5)の出力信号と位相比較され
る。位相比較の結果に応じた位相比較回路(4)の出力
信号は、LPF(6)で平滑された後VCXO(5)に
制御信号として印加され、前記制御信号に応じてVCX
O(5)の発振周波数が可変される。VCXO(5)の
出力信号は、位相比較回路(4)に印加されるととも
に、分周回路(7)で分周された後に拡散符号発生回路
(3)に印加される。ここで、乗算器(2)、位相比較
回路(4)、VCXO(5)、LPF(6)、分周回路
(7)及び拡散符号発生回路(8)は、いわゆるPLL
(フェイズ ロックド ループ)を構成し、位相比較回路
(4)の2つの入力信号の位相差が0となるように前記
PLLが動作する。その為、VCXO(5)の発振周波
数の変化に応じて、拡散符号発生回路(3)からの拡散
符号の発生タイミングが変化し、前記PLLは位相比較
回路(4)の2つの入力信号の位相が同期するように動
作するので、乗算器(2)の出力信号とVCXO(5)
の出力信号との位相が同期する。
【0004】前記PLLのロック後、前記スペクトル拡
散信号に同期した拡散符号が発生し、スペクトル拡散信
号と前記拡散符号とが乗算器(2)で乗算されることに
より、逆拡散が行われる。そして、逆拡散により発生す
る乗算器(2)の出力信号は、BPF(8)を介して、
復調回路(9)に印加され、復調により情報信号を得る
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2においては、前記
PLLが位相比較回路(4)の2つの入力信号の位相が
同期するように動作するので、乗算器(2)の出力信号
とVCXO(5)の出力信号との位相差が0となる。し
かしながら、実際には図2の回路を構成する素子の遅延
などにより、受信側で作成した拡散符号とスペクトル拡
散信号中の拡散符号との位相が正確に一致せず、正確な
逆拡散を行うことができなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の点に鑑
み成されたものであり、スペクトル拡散信号を受信する
スペクトル拡散受信装置であって、前記スペクトル拡散
信号を逆拡散する第1及び第2逆拡散回路と、該第1逆
拡散回路の出力信号の位相に同期した出力信号を発生す
る位相同期回路と、該位相制御回路の出力信号に応じ
て、拡散符号の為のクロック信号を発生するクロック信
号発生回路と、該クロック信号発生回路の出力信号に応
じて複数の拡散符号を発生する拡散符号発生回路と、前
記第1及び第2逆拡散回路の出力信号に応じて、前記ス
ペクトル拡散信号と前記複数の拡散符号との相関を検出
する相関検出回路と、該相関検出回路の出力信号に応じ
て、前記クロック信号発生回路の出力位相を制御するた
めの制御信号を発生する制御回路と、を備えることを特
徴とする。
【0007】また、前記拡散符号発生回路は、前記位相
制御回路の出力信号に応じて、第1拡散符号、前記第1
拡散符号より所定の位相量だけ進んだ第2拡散符号及び
第1拡散符号より所定の位相だけ遅れた第3拡散符号を
発生することを特徴とする。さらに、前記相関検出回路
は、前記第1及び第2逆拡散回路の出力信号のレベルを
それぞれ検出する第1及び第2検出回路から成ることを
特徴とする。
【0008】またさらに、前記拡散符号発生回路は、前
記位相制御回路の出力信号に応じて、第1拡散符号、前
記第1拡散符号より所定の位相量だけ進んだ第2拡散符
号及び第1拡散符号より所定の位相だけ遅れた第3拡散
符号を発生し、前記第1レベル検出回路は、第1拡散符
号に応じた前記第1逆拡散回路の出力信号のレベルを検
出し、前記第2レベル検出回路は、第2拡散符号または
第3拡散符号に応じた前記第2逆拡散回路の出力信号レ
ベルを検出することを特徴とする。
【0009】さらにまた、前記第1及び第2レベル検出
回路は、前記第1及び第2逆拡散回路の出力信号の最小
値を検出することを特徴とする。また、前記制御回路
は、比較回路と、制御信号発生回路とを備え、前記比較
回路は、前記相関検出回路の出力信号に応じて、相関出
力の変化方向を検出し、前記制御信号発生回路は、前記
比較回路の出力信号に応じて進み又は遅れ制御信号を発
生することを特徴とする。
【0010】さらに、前記相関検出回路は、前記第1及
び第2逆拡散回路の出力信号のレベルをそれぞれ検出す
る第1及び第2検出回路から成り、前記比較回路は、前
記第1及び第2レベル検出回路の出力信号を比較するこ
とを特徴とする。そして、前記拡散符号発生回路は、前
記位相制御回路の出力信号に応じて、第1拡散符号、前
記第1拡散符号より所定の位相量だけ進んだ第2拡散符
号及び第1拡散符号より所定の位相だけ遅れた第3拡散
符号を発生し、前記相関検出回路は、第1拡散符号に応
じた前記第1逆拡散回路の出力信号のレベルを検出する
第1レベル検出回路と、第2拡散符号または第3拡散符
号に応じた前記第2逆拡散回路の出力信号レベルを検出
する第2レベル検出回路とから成り、前記第2拡散符号
に応じた前記第2レベル検出回路の出力信号が前記第1
レベル検出回路の出力信号より大であると、進み制御信
号を発生し、また、前記第3拡散符号に応じた前記第2
レベル検出回路の出力信号が前記第1レベル検出回路の
出力信号より大であると、遅れ制御信号を発生すること
を特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、第1逆拡散回路の出力信号に
同期して発生する位相同期回路の出力信号はクロック信
号発生回路に印加される。クロック信号発生回路から発
生するクロック信号は拡散符号発生回路に印加され、該
クロック信号に応じて拡散符号発生回路は第1、第2及
び第3拡散符号を発生する。第1拡散符号は第1逆拡散
回路に印加され、第2及び第3拡散符号は第2逆拡散回
路に印加され、そして、スペクトル拡散信号が第1及び
第2逆拡散回路でそれぞれ逆拡散される。第1及び第2
逆拡散回路の出力信号に応じて、スペクトル拡散信号と
拡散符号との相関が相関検出回路で検出され、検出され
た相関は制御回路に印加される。ここで、第2拡散符号
はその位相が第1拡散符号より所定の位相だけ進めた符
号で、第3拡散符号はその位相が第1拡散符号より所定
の位相だけ遅れた符号であるので、前記相関に応じてス
ペクトル拡散信号と拡散符号との位相ずれを検出でき、
そのずれに応じて制御回路は、拡散符号発生回路の入力
信号の位相を進めさせ、または、遅らせるように制御す
るための制御信号をクロック信号発生回路に印加する。
その為、送信側と受信側との拡散符号の同期関係をとる
ことができるので、第1逆拡散回路で第1拡散符号によ
り正確なスペクトル逆拡散が行うことができ、後段の回
路で良好な情報復調が行われる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す図であり、
(10)は発振周波数が可変可能なVCO、(11)は
直流電圧をVCO(10)に印加するための直流電圧
源、(12)はLPF(6)の出力信号または前記直流
電圧をいずれか一方を選択する第1選択回路、(13)
は第1乗算器(2)の出力信号に応じて同期捕捉を検出
する捕捉検出回路、(14)は拡散符号を発生するため
のクロック信号発生回路となる分周回路、(15)は第
1拡散符号発生回路(3)からの拡散符号P0に応じて
第1乃至第3拡散符号P1乃至P3を発生する第2拡散
符号発生回路、(16)は前記第1乃至第2拡散符号P
1及びP2のうちいずれかの拡散符号を選択する第2選
択回路、(17)はスペクトル拡散信号と第2選択回路
(16)の出力信号とを乗算する第2逆拡散回路となる
第2乗算器、(18)はスペクトル拡散信号と拡散符号
との相関を検出する相関検出回路、(19)は第2選択
回路(16)を制御し、前記相関検出回路(18)の出
力信号に応じて分周回路(14)を制御する制御回路で
ある。尚、図2の従来例と同一の回路については、図2
の従来例と同一の符号を付し、説明を省略する。また、
VCO(10)は、その周波数の可変範囲が図2のVC
XO(5)のそれより広いので、VCXO(5)に代え
て用いられている。
【0013】図1において、受信スペクトル拡散信号は
周波数変換回路(1)で低い周波数に周波数変換された
後、第1乗算器(2)(第1逆拡散回路)で後述される
第2拡散符号発生回路(15)から発生する拡散符号と
乗算される。そして、第1乗算器(2)の出力信号は位
相比較回路(4)においてVCO(10)の出力信号と
位相比較される。位相比較の結果に応じた位相比較回路
(4)の出力信号は、LPF(6)で平滑された後、第
1選択回路(12)を介して、VCO(10)にその制
御信号として印加される。ここで、第1乗算器(2)、
位相比較回路(4)、LPF(6)、VCO(10)、
分周回路(14)、第1及び第2拡散符号発生回路
(3)及び(15)は位相同期回路いわゆるPLLを構
成し、位相比較回路(4)の2つの入力信号の位相差が
0となるように前記PLLが動作する。
【0014】また、VCO(10)の出力信号は、位相
比較回路(4)に印加されるとともに、分周回路(1
4)にも印加され、m分周される。そして、分周回路
(14)の分周出力信号に基づき第1拡散符号発生回路
(3)から拡散符号P0が発生する。さらに、前記拡散
符号に応じて、第2拡散符号発生回路(15)から、基
準となる第1拡散符号P1、前記第1拡散符号P1より
所定の位相だけ進んだ第2拡散符号P2及び前記第1符
号P1より所定の位相だけ遅れた第3拡散符号P3が発
生する。
【0015】ここで、第1拡散符号発生回路(3)は、
例えば、シフトレジスタ及びエクスクルーシブオアゲー
トから成り、クロック信号となるVCO(10)の出力
信号に応じてM系列符号を発生する従来よく知られた回
路である。また、第2拡散符号発生回路(15)は、例
えば、前記第1拡散符号発生回路(3)の拡散符号P0
をデータとし、VCO(10)の出力信号をクロック信
号とする3段のシリアルのシフトレジスタから成り、前
記拡散符号P0が1段目から3段目のシフトレジスタへ
順に伝送される。そして、2段目のシフトレジスタの出
力信号を前記第1拡散符号P1とし、前記VCO(1
0)の出力信号の1クロックだけ第1拡散符号より進ん
だ第2拡散符号P2を1段目のシフトレジスタから、ま
た、前記1クロック遅れた第3拡散符号P3を3段目の
シフトレジスタから発生させる構成となる。
【0016】さらに、第2拡散信号発生回路(15)か
らの拡散信号は第1乗算器(2)に印加される。よっ
て、VCO(5)の発振周波数の変化に応じて、第1拡
散符号発生回路(3)から発生する拡散符号の発生タイ
ミングが変化するので、前記PLLは第1乗算器(2)
の出力信号とVCO(10)の出力信号との位相が同期
するように動作する。よって、広く一般に知られたPL
Lの手法を用いることによって、第1乗算器(2)の出
力信号とVCO(10)の出力信号の同期を保持するこ
とができる。
【0017】ところで、同期保持する前には同期捕捉を
行わければならず、ここで同期捕捉時の動作を説明す
る。第1選択回路(12)は直流電圧源(11)を選択
するので、VCO(10)から所定の発振周波数信号が
発生し、前記PLLの同期捕捉が行われる。前記所定の
発振周波数は、所望のロック周波数となるように設定さ
れる。そして、同期捕捉回路(13)で第1乗算器
(2)の出力信号が所定レベル以上になることにより、
前記PLLの同期を捕捉したことを検出すると、捕捉検
出回路(13)の出力信号に応じて、第1選択回路(1
2)はLPF(6)の出力信号を選択する。その為、位
相比較回路(4)の2つの入力信号の位相差を0とする
ようにVCO(10)の発振周波数が可変され、VCO
(10)の出力発振周波数はPLLのロック周波数にな
る。
【0018】一方、制御回路(19)にVCO(10)
の出力信号が印加され、VCO(10)の出力信号に応
じて第1制御信号が制御回路(19)から第2選択回路
(16)に印加され、第2選択回路(16)が選択動作
する。また、受信されたスペクトル拡散信号と、拡散符
号との相関が相関検出回路(18)において検出され
る。制御回路(19)において、検出された相関出力に
応じて、拡散符号の位相がスペクトル拡散信号の位相よ
り遅れているか進んでいるかが判別され、判別結果に応
じて第2制御信号が制御回路(19)が発生する。そし
て、第2制御信号に応じて、分周回路(14)の出力発
生タイミングが可変される。即ち、前記比較結果に応じ
て、拡散符号の位相がスペクトル拡散信号の位相より遅
れていると判別されると、第2制御信号によって分周回
路(14)の出力発生タイミングが早まり、その結果、
拡散符号の位相が進む。逆に、拡散符号の位相がスペク
トル拡散信号の位相より進んでいると判別されると、分
周回路(14)の出力発生タイミングが遅れるので、拡
散符号の位相が遅れる。
【0019】よって、以上の動作により、前記スペクト
ル拡散信号中の拡散符号に同期した拡散符号が発生し、
スペクトル拡散信号と前記拡散符号とが第1乗算器
(2)で乗算されることにより、正確な逆拡散が行われ
る。そして、第1乗算器(2)の出力信号は、BPF
(8)を介して、復調回路(9)に印加され、前記出力
信号を復調することによって、情報信号を得ることがで
きる。
【0020】図3は、図1の要部の具体構成例であり、
(20)はVCO(10)の出力信号をn分周する分周
回路、(21)は第1乗算器(2)の出力信号を所定帯
域に制限する第1BPF、(22)は第1レベル検出回
路となり第1BPF(21)の出力信号を包絡線検波す
る第1包絡線検波回路、(23)は第1包絡線検波回路
(22)の出力信号を平滑する第1平滑回路、(24)
は第2乗算器(17)の出力信号を所定帯域に制限する
第2BPF、(25)は第2検出回路となり第2BPF
(24)の出力信号を包絡線検波する第2包絡線検波回
路、(26)は第2包絡線検波回路(25)の出力信号
を平滑する第2平滑回路、(27)は第1及び第2平滑
回路(23)及び(26)の出力信号を比較する比較回
路、(28)は比較回路(27)の出力信号に応じて第
2制御信号を発生する第2制御信号発生回路である。但
し、分周数nは分周数mに比べ十分の大きく、第2選択
回路(16)の選択周期が少なくとも拡散符号の1周期
(1周期:拡散符号の1パターンに対応する時間)以上
となるように設定する。
【0021】図3において、スペクトル拡散信号は第1
乗算器(2)で第1拡散符号P1と乗算される。第1乗
算器(2)の出力信号は、BPF(8)及び位相比較回
路(4)に印加されると共に、第1BPF(21)にも
印加される。第1BPF(21)で所定帯域に制限させ
られた後、第1包絡線検波回路(22)で包絡線検波さ
れる。ここで、包絡線検波出力信号は、スペクトル拡散
信号と拡散符号との相関を示す信号であり、図4の如
き、同期が取れている時に高出力となり1チップ(1チ
ップ:拡散符号の1ビットに対応する時間)以上ずれて
いると0レベルとなる三角波信号である。そして、第1
包絡線検波回路(22)の出力信号は、第1平滑回路
(23)で平滑された後、比較回路(27)の負入力端
に印加される。また、第2乗算器(17)の出力信号
は、第2BPF(24)で所定帯域に制限され、第2包
絡線検波回路(25)で包絡線検波される。そして、第
2包絡線検波回路(25)の出力信号は第2平滑回路
(26)で平滑された後、比較回路(27)の正入力端
に印加される。さらに、比較回路(27)の出力信号は
第2制御信号発生回路(28)に印加され、比較結果及
び分周回路(20)の出力信号に応じて進みまたは遅れ
第2制御信号が第2制御信号発生回路(28)から発生
する。
【0022】一方、分周回路(20)はVCO(10)
の出力信号をn分周し、タイミング信号を発生する。前
記タイミング信号は第2選択回路(16)及び第2制御
信号発生回路(28)に印加される。まず、前記タイミ
ング信号が「H」レベルになると、第2選択回路(1
6)は図示の状態になり第2拡散符号P2を選択する。
その為、比較回路(27)では、第1拡散符号P1とス
ペクトル拡散信号との相関出力、及び、第2拡散符号P
2とスペクトル拡散信号との相関出力が比較される。第
2平滑回路(26)の出力信号レベルが高いと、比較回
路(27)から「H」レベルの出力信号が発生し、さら
に、進み第2制御信号が第2制御信号発生回路(28)
から発生する。尚、「H」レベルのタイミング信号に応
じて、第2制御信号発生回路(28)は進み第2制御信
号を発生するように作用している。
【0023】また、前記タイミング信号が「L」レベル
になると、第2選択回路(16)は図示と逆の状態にな
り第3拡散符号P3を選択する。その為、比較回路(2
7)では、第1拡散符号P1とスペクトル拡散信号との
相関出力、及び、第3拡散符号P3とスペクトル拡散信
号との相関出力が比較される。そして、第2平滑回路
(26)の出力信号レベルが高いと、比較回路(27)
から「H」レベルの出力信号が発生し、さらに、遅れ第
2制御信号が第2制御信号発生回路(28)から発生す
る。尚、「L」レベルのタイミング信号が印加される第
2制御信号発生回路(28)は、比較回路(27)から
「H」レベルの出力信号が発生したとき、遅れ第2制御
信号を発生するように作用している。
【0024】ここで、第1拡散符号P1がスペクトル拡
散符号より遅れている場合、第1乃至第3拡散符号P1
乃至P3とスペクトル拡散信号との相関出力はそれぞれ
図4のイ、ウ及びアとなる。その為、タイミング信号の
「H」期間中、比較回路(27)から「H」レベルの出
力信号が発生し、さらに、進み第2制御信号が発生し、
分周回路(14)の出力発生タイミングが早くなる。よ
って、第1乃至第3拡散符号P1乃至P3とスペクトル
拡散信号との相関出力はそれぞれ図4のウ、エ及びイと
なる。
【0025】逆に、第1拡散符号P1がスペクトル拡散
符号より進んでいる場合、第1乃至第3拡散符号P1乃
至P3とスペクトル拡散信号との相関出力はそれぞれ図
4のカ、キ及びオとなる。その為、タイミング信号の
「L」期間中、比較回路(27)から「H」レベルの出
力信号が発生し、さらに、遅れ第2制御信号が発生し、
分周回路(14)の出力発生タイミングが遅くなる。よ
って、第1乃至第3拡散符号P1乃至P3とスペクトル
拡散信号との相関出力はそれぞれ図4のオ、カ及びエと
なる。
【0026】以上述べた如き動作の繰り返しにより、第
1拡散符号P1とスペクトル拡散信号との相関出力は図
4のエとなり、拡散符号とスペクトル拡散信号との同期
がとられる。尚、図3において、第1及び第2包絡線検
波回路(22)及び(25)の出力レベルは微小に変化
している。よって、図3の第1及び第2平滑回路(2
3)及び(26)に代えて最小値検出回路を接続し、拡
散符号とスペクトル拡散信号との相関出力の最小値を保
持し、互いに比較し、拡散符号の位相制御を行ってもよ
い。
【0027】次に、図5のタイミングチャートに基づい
て、分周回路(14)の動作を説明する。分周回路(1
4)は、例えば、m段の立ち上がり検出のフリップフロ
ップによって構成され、初段のフリップフロップは制御
回路(19)の第2制御信号に応じてクリアまたはプリ
セットされる。クロックとなる図5(イ)の如きVCO
(10)の出力信号が分周回路(14)に印加される
と、VCO(10)の出力信号の2分周の信号は図5
(ロ)及び(ヘ)の実線の如くなり、また、その4分周
の信号は図5(ハ)及び(ト)の実線の如くなり、さら
に、そのm分周の分周回路(14)の出力信号は図2
(ニ)及び(チ)の実線の如くなる。
【0028】ここで、第2制御信号のうち図5(ホ)の
如き進み第2制御信号が分周回路(14)に印加される
と、初段のフリップフロップがクリアされ、図5(ロ)
の点線の如く2分周の信号は「H」レベルから「L」レ
ベルになる。その為、その後の2分周の信号は図5
(ロ)の点線の如くなり、さらに、4分周の信号は図5
(ハ)の点線の如くなる。その結果、分周回路(14)
の出力信号は図5(ニ)の点線の如くなり、図5(ニ)
の実線に比べ分周回路(14)の出力発生タイミングが
早まる。
【0029】また、図5(リ)の如き遅れ第2制御信号
が分周回路(14)に印加されると、初段のフリップフ
ロップがプリセットされ、図5(ヘ)の如くクロックの
立ち上がりに応答せず、2分周の信号は「H」レベルを
維持する。その為、その後の2分周の信号は図5(ヘ)
の点線の如くなり、さらに、4分周の信号は図5(ト)
の点線の如くなる。その結果、分周回路(14)の出力
信号は図5(チ)の点線の如くなり、図5(チ)の実線
に比べ分周回路(14)の出力発生タイミングが遅くな
る。
【0030】
【発明の効果】以上に述べた如く、本発明によれば、拡
散符号とスペクトル拡散信号との相関出力を検出し、そ
の検出結果に応じて拡散符号とスペクトル拡散信号との
同期を取っているので、送信側と受信側との拡散符号が
同期し、正確なスペクトル逆拡散を行うことができる。
【0031】また、拡散符号発生回路の入力信号を発生
する過程で、前記入力信号の発生タイミングを調節し
て、拡散符号の位相を調節するので、温度変化、電源電
圧変化、経時変化、VCOの自走周波数のバラツキなど
に関係なくするとともに調節範囲を限定されることが無
く、常に正確なスペクトル逆拡散を行うことができる。
また、拡散符号のチップ周期に比べ十分小さい単位で拡
散符号の位相を調節すると、高精度に同期を取ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】従来例を示すブロック図である。
【図3】本発明の要部を示すブロック図である。
【図4】本発明を説明するための波形図である。
【図5】本発明の要部を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
10 VCO 14 分周回路 15 第2拡散符号発生回路 16 第2選択回路 17 第2乗算器 18 相関検出回路 19 制御回路 20 分周回路 21 第1BPF 22 第1包絡線検波回路 23 第1平滑回路 24 第2BPF 25 第2包絡線検波回路 26 第2平滑回路 27 比較回路 28 第2制御信号発生回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スペクトル拡散信号を受信するスペクトル
    拡散受信装置であって、 前記スペクトル拡散信号を逆拡散する第1及び第2逆拡
    散回路と、 該第1逆拡散回路の出力信号の位相に同期した出力信号
    を発生する位相同期回路と、 該位相制御回路の出力信号に応じて、拡散符号の為のク
    ロック信号を発生するクロック信号発生回路と、 該クロック信号発生回路の出力信号に応じて複数の拡散
    符号を発生する拡散符号発生回路と、 前記第1及び第2逆拡散回路の出力信号に応じて、前記
    スペクトル拡散信号と前記複数の拡散符号との相関を検
    出する相関検出回路と、 該相関検出回路の出力信号に応じて、前記クロック信号
    発生回路の出力位相を制御するための制御信号を発生す
    る制御回路と、 を備えることを特徴とするスペクトル拡散受信装置。
  2. 【請求項2】前記拡散符号発生回路は、 前記位相制御回路の出力信号に応じて、第1拡散符号、
    前記第1拡散符号より所定の位相量だけ進んだ第2拡散
    符号及び第1拡散符号より所定の位相だけ遅れた第3拡
    散符号を発生することを特徴とする請求項1記載のスペ
    クトル拡散受信装置。
  3. 【請求項3】前記相関検出回路は、 前記第1及び第2逆拡散回路の出力信号のレベルをそれ
    ぞれ検出する第1及び第2検出回路から成ることを特徴
    とする請求項1記載のスペクトル拡散受信装置。
  4. 【請求項4】前記拡散符号発生回路は、前記位相制御回
    路の出力信号に応じて、第1拡散符号、前記第1拡散符
    号より所定の位相量だけ進んだ第2拡散符号及び第1拡
    散符号より所定の位相だけ遅れた第3拡散符号を発生
    し、 前記第1レベル検出回路は、第1拡散符号に応じた前記
    第1逆拡散回路の出力信号のレベルを検出し、 前記第2レベル検出回路は、第2拡散符号または第3拡
    散符号に応じた前記第2逆拡散回路の出力信号レベルを
    検出することを特徴とする請求項3記載のスペクトル拡
    散受信装置。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2レベル検出回路は、前記
    第1及び第2逆拡散回路の出力信号の最小値を検出する
    ことを特徴とする請求項3のスペクトル拡散信号受信装
    置。
  6. 【請求項6】前記制御回路は、比較回路と、制御信号発
    生回路とを備え、 前記比較回路は、前記相関検出回路の出力信号に応じ
    て、相関出力の変化方向を検出し、 前記制御信号発生回路は、前記比較回路の出力信号に応
    じて進み又は遅れ制御信号を発生することを特徴とする
    請求項1記載のスペクトル拡散受信装置。
  7. 【請求項7】前記相関検出回路は、前記第1及び第2逆
    拡散回路の出力信号のレベルをそれぞれ検出する第1及
    び第2検出回路から成り、 前記比較回路は、前記第1及び第2レベル検出回路の出
    力信号を比較することを特徴とする請求項6記載のスペ
    クトル拡散受信装置。
  8. 【請求項8】前記拡散符号発生回路は、前記位相制御回
    路の出力信号に応じて、第1拡散符号、前記第1拡散符
    号より所定の位相量だけ進んだ第2拡散符号及び第1拡
    散符号より所定の位相だけ遅れた第3拡散符号を発生
    し、 前記相関検出回路は、第1拡散符号に応じた前記第1逆
    拡散回路の出力信号のレベルを検出する第1レベル検出
    回路と、 第2拡散符号または第3拡散符号に応じた前記第2逆拡
    散回路の出力信号レベルを検出する第2レベル検出回路
    とから成り、 前記第2拡散符号に応じた前記第2レベル検出回路の出
    力信号が前記第1レベル検出回路の出力信号より大であ
    ると、進み制御信号を発生し、 また、前記第3拡散符号に応じた前記第2レベル検出回
    路の出力信号が前記第1レベル検出回路の出力信号より
    大であると、遅れ制御信号を発生することを特徴とする
    請求項7記載のスペクトル拡散受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0954124A3 (en) * 1998-05-01 2003-05-28 Nec Corporation CDMA cellular communication system and method of detecting spreading code

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