JPH08274686A - スペクトル拡散受信装置 - Google Patents

スペクトル拡散受信装置

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JPH08274686A
JPH08274686A JP7073974A JP7397495A JPH08274686A JP H08274686 A JPH08274686 A JP H08274686A JP 7073974 A JP7073974 A JP 7073974A JP 7397495 A JP7397495 A JP 7397495A JP H08274686 A JPH08274686 A JP H08274686A
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output signal
signal
spread spectrum
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JP7073974A
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Kazuhisa Ishiguro
和久 石黒
Hiroyasu Yoshida
浩康 吉田
Yoshiaki Takahashi
義昭 高橋
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】送信側と受信側との拡散符号を正確に一致させ
るスペクトル拡散受信装置を提供する。 【構成】PLL動作により乗算器2の出力信号の位相に
同期したVCOの出力信号を分周する分周回路14と、
分周回路14の出力信号に応じて拡散符号P0を発生す
る第1拡散符号発生回路3と、前記拡散符号P0に応じ
て、第1拡散符号及び第2拡散符号P1及びP2を発生
する第2拡散符号発生回路15と、前記第1及び第2拡
散符号P1及びP2のいずれかを選択する第2選択回路
16と、乗算器2の出力信号から相関出力を検出する相
関検出回路17と、相関検出回路17の出力信号を比較
し、その比較結果に応じて第2制御信号を発生する制御
回路18とを備え、前記第2制御信号に応じて分周回路
10の出力発生タイミングが制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直接拡散方式のスペク
トル拡散受信装置に関し、同期捕捉及び保持に位相同期
ループを用いた場合の送信側PN符号と受信側PN符号
の位相誤差の発生を防止するスペクトル拡散受信装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信方式の一つとして、従来から、
スペクトル拡散通信方式が広く知られている。このスペ
クトル拡散方式では、送信側において、音声やデータな
どの情報信号で搬送波を変調し、この情報変調信号にM
系列等の拡散符号を乗算することによりスペクトル拡散
を行う。そして、スペクトル拡散された信号をアンテナ
より送信する。一方、受信側では、受信したスペクトル
拡散信号に送信側と同一の拡散符号を乗算して逆拡散を
行い、さらに情報復調して情報信号を得るようにしてい
る。
【0003】このような、スペクトル拡散通信方式で
は、受信側で逆拡散する際、受信側で作成した拡散符号
と受信信号中の拡散符号との同期をとって乗算しなけれ
ばならない。そこで、従来は、図2の如き、受信側で作
成する拡散符号と受信信号中の拡散符号の同期関係を保
つスペクトル拡散受信装置が提案されている。図2にお
いて、受信スペクトル拡散信号は周波数変換回路(1)
で後段の回路で処理され易いように低い周波数に周波数
変換された後、乗算器(2)で拡散符号発生回路(3)
から発生する拡散符号と乗算される。乗算器(2)の出
力信号は位相比較回路(4)においてVCXO(電圧制
御型水晶発振回路)(5)の出力信号と位相比較され
る。位相比較の結果に応じた位相比較回路(4)の出力
信号は、LPF(6)で平滑された後VCXO(5)に
制御信号として印加され、前記制御信号に応じてVCX
O(5)の発振周波数が可変される。ここで、乗算器
(2)、位相比較回路(4)、VCXO(5)、LPF
(6)、分周回路(7)及び拡散符号発生回路(8)
は、いわゆるPLL(フェイズ ロックド ループ)を構
成し、位相比較回路(4)の2つの入力信号の位相差が
0となるようにVCXO(5)の発振周波数が変化す
る。VCXO(5)の出力信号は、位相比較回路(4)
に印加されるとともに、分周回路(7)で分周された後
に拡散符号発生回路(3)に印加される。その為、VC
XO(5)の発振周波数の変化に応じて、拡散符号の拡
散符号発生回路(3)から発生する拡散符号の発生タイ
ミングが変化し、前記PLLは位相比較回路(4)の2
つの入力信号の位相が同期するように動作するので、乗
算器(2)の出力信号とVCXO(5)の出力信号との
位相が同期する。
【0004】前記PLLのロック後、前記スペクトル拡
散信号に同期した拡散符号が発生し、スペクトル拡散信
号と前記拡散符号とが乗算器(2)で乗算されることに
より、逆拡散が行われる。そして、逆拡散により乗算器
(2)から発生する情報変調信号は、BPF(8)を介
して、復調回路(9)に印加され、前記情報変調信号を
復調することによって、情報信号を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2においては、前記
PLLが位相比較回路(4)の2つの入力信号の位相が
同期するように動作するので、乗算器(2)の出力信号
とVCXO(5)の出力信号との位相差が0となる。し
かしながら、実際には図2の回路を構成する素子の遅延
などにより、受信側で作成した拡散符号とスペクトル拡
散信号中の拡散符号との位相が正確に一致せず、正確な
逆拡散を行うことができなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の点に鑑
み成されたものであり、スペクトル拡散信号を受信する
スペクトル拡散受信装置であって、前記スペクトル拡散
信号を逆拡散する逆拡散回路と、該逆拡散回路の出力信
号の位相に同期した出力信号を発生する位相同期回路
と、該位相同期回路の出力信号に応じて、拡散符号の為
のクロック信号を発生するクロック信号発生回路と、該
クロック信号発生回路の出力信号に応じて、第1拡散符
号、前記第1拡散符号より所定の位相だけずれた第2拡
散符号を発生する拡散符号発生回路と、前記逆拡散回路
の出力信号に応じて、前記スペクトル拡散信号と前記複
数の拡散符号との相関を検出する相関検出回路と、該相
関検出回路の出力信号に応じて、前記クロック信号発生
回路の出力位相を制御するための制御信号を発生する制
御回路と、を備えることを特徴とする。
【0007】また、前記相関検出回路は、前記逆拡散回
路の出力信号のレベルを検出するレベル検出回路と、該
レベル検出回路の出力信号を保持する保持回路と、を備
えることを特徴とする。さらに、前記保持回路は、前記
レベル検出回路の出力信号を保持するためのコンデンサ
ーからなることを特徴とする。
【0008】またさらに、前記保持回路は、第1及び第
2保持回路から成り、前記第1保持回路は、前記第1拡
散符号に応じた前記レベル検出回路の出力信号を保持
し、前記第2保持回路は、前記第2拡散符号に応じた前
記レベル検出回路の出力信号を保持することを特徴とす
る さらにまた、前記レベル検出回路は、前記第1逆拡散回
路の出力信号レベルの最小値を検出することを特徴とす
る。
【0009】また、前記保持回路は、前記レベル検出回
路の出力信号をデジタル変換するA/D変換回路と、該
A/D変換回路の出力データを記憶するメモリーと、か
ら成ることを特徴とする。さらに、前記制御回路は、比
較回路と、制御信号発生回路とを備え、前記比較回路
は、前記相関検出回路の出力信号に応じて、相関出力の
変化方向を検出し、前記制御信号発生回路は、前記比較
回路の出力信号に応じて進み又は遅れ制御信号を発生す
ることを特徴とする。
【0010】また、前記保持回路は、前記第1拡散符号
に応じた前記レベル検出回路の出力信号を保持する第1
保持回路と、前記第2拡散符号に応じた前記レベル検出
回路の出力信号を保持する前記第2保持回路とから成
り、前記比較回路は、前記第1及び第2保持回路の出力
信号を比較することを特徴とする。さらに、前記第2保
持回路の出力信号が前記第1保持回路の出力信号より大
であると、進み制御信号を発生し、また、前記第2保持
回路の出力信号が前記第1保持回路の出力信号より小で
あると、遅れ制御信号を発生することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、逆拡散回路の出力信号に同期
して発生する位相同期回路の出力信号はクロック信号発
生回路に印加され、拡散符号を発生させるためのクロッ
ク信号を発生する。拡散符号発生回路は前記クロック信
号に応じて第1及び第2拡散符号を発生し、拡散符号に
より逆拡散回路でスペクトル拡散信号が逆拡散される。
前記逆拡散回路の出力信号は相関検出回路に印加され、
逆拡散回路の出力信号レベルをレベル検出回路で検出す
ることにより、スペクトル拡散信号と拡散符号との相関
関係が検出される。レベル検出回路の出力信号は保持回
路に保持され、それぞれの相関出力が比較回路で比較さ
れる。その比較結果に応じて制御信号発生回路から制御
信号が発生する。そして、第2拡散符号は第1拡散符号
より所定位相量ずれた符号であるので、拡散符号とスペ
クトル拡散信号との位相のずれを検出でき、前記制御信
号に応じて位相制御回路は位相同期回路の出力信号の位
相を進めたり、遅らせるように制御することにより、拡
散符号発生回路の入力信号の位相が調節されるので、位
相同期回路の出力信号とスペクトル拡散信号中の搬送波
との同期関係を保持したまま、送信側と受信側との拡散
符号の同期関係をとることができる。よって、正確なス
ペクトル逆拡散が行うことができ、後段の回路で良好な
情報復調が行われる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す図であり、
(10)は発振周波数が可変可能なVCO、(11)は
直流電圧をVCO(10)に印加するための直流電圧
源、(12)はLPF(6)の出力信号または前記直流
電圧をいずれか一方を選択する第1選択回路、(13)
は第1乗算器(2)の出力信号に応じて同期捕捉を検出
する捕捉検出回路、(14)は拡散符号を発生するため
のクロック信号発生回路となる分周回路、(15)は第
1拡散符号発生回路(3)からの拡散符号P0に応じて
第1及び第2拡散符号P1及びP2を発生する第2拡散
符号発生回路、(16)は前記第1拡散符号P1または
第2拡散符号P2のいずれかの拡散符号を選択する第2
選択回路、(17)はスペクトル拡散信号と拡散符号と
の相関を検出する相関検出回路、(18)は第2選択回
路(16)を制御し、前記相関検出回路(17)の出力
信号に応じて分周回路(14)を制御する制御回路であ
る。尚、図2の従来例と同一の回路については、図2の
従来例と同一の符号を付し、説明を省略する。また、V
CO(10)は、その周波数の可変範囲が図2のVCX
O(5)のそれより広いので、VCXO(5)に代えて
用いられている。
【0013】図1において、受信スペクトル拡散信号は
周波数変換回路(1)で低い周波数に周波数変換された
後、第1乗算器(2)(第1逆拡散回路)で後述される
第2拡散符号発生回路(15)から発生する拡散符号と
乗算される。そして、第1乗算器(2)の出力信号は位
相比較回路(4)においてVCO(10)の出力信号と
位相比較される。位相比較の結果に応じた位相比較回路
(4)の出力信号は、LPF(6)で平滑された後、第
1選択回路(12)を介して、VCO(10)にその制
御信号として印加される。ここで、第1乗算器(2)、
位相比較回路(4)、LPF(6)、VCO(10)、
分周回路(14)、第1及び第2拡散符号発生回路
(3)及び(15)は位相同期回路いわゆるPLLを構
成し、位相比較回路(4)の2つの入力信号の位相差が
0となるように前記PLLが動作する。
【0014】また、VCO(10)の出力信号は、位相
比較回路(4)に印加されるとともに、分周回路(1
4)にも印加され、m分周される。そして、分周回路
(14)の分周出力信号に基づき第1拡散符号発生回路
(3)から拡散符号P0が発生する。さらに、前記拡散
符号P0に応じて、第2拡散符号発生回路(15)か
ら、基準となる第1拡散符号P1と、前記第1拡散符号
P1より所定の位相だけ進んだ第2拡散符号P2とが発
生する。但し、第2拡散符号は、前記第1拡散符号より
所定の位相だけ遅れた拡散符号としてもよい。
【0015】ここで、第1拡散符号発生回路(3)は、
例えば、シフトレジスタ及びエクスクルーシブオアゲー
トから成り、クロック信号となるVCO(10)の出力
信号に応じてM系列符号を発生する従来よく知られた回
路である。また、第2拡散符号発生回路(15)は、例
えば、前記第1拡散符号発生回路(3)の拡散符号P0
をデータとし、VCO(10)の出力信号をクロック信
号とする3段のシリアルのシフトレジスタから成り、前
記拡散符号P0が1段目から3段目のシフトレジスタへ
順に伝送される。そして、2段目のシフトレジスタの出
力信号を前記第1拡散符号P1とし、前記VCO(1
0)の出力信号の1クロックだけ第1拡散符号より進ん
だ第2拡散符号P2を1段目のシフトレジスタから、ま
た、前記1クロック遅れた第3拡散符号P3を3段目の
シフトレジスタから発生させる構成となる。
【0016】さらに、第2拡散信号発生回路(15)か
らの拡散信号は第1乗算器(2)に印加される。よっ
て、VCO(5)の発振周波数の変化に応じて、第1拡
散符号発生回路(3)から発生する拡散符号の発生タイ
ミングが変化するので、前記PLLは第1乗算器(2)
の出力信号とVCO(10)の出力信号との位相が同期
するように動作する。よって、広く一般に知られたPL
Lの手法を用いることによって、第1乗算器(2)の出
力信号とVCO(10)の出力信号の同期を保持するこ
とができる。
【0017】ところで、同期保持する前には同期捕捉を
行わければならず、ここで同期捕捉時の動作を説明す
る。第1選択回路(12)は直流電圧源(11)を選択
するので、VCO(10)から所定の発振周波数信号が
発生し、前記PLLの同期捕捉が行われる。前記所定の
発振周波数は、所望のロック周波数となるように設定さ
れる。そして、同期捕捉回路(13)で第1乗算器
(2)の出力信号が所定レベル以上になることにより、
前記PLLの同期を捕捉したことを検出すると、捕捉検
出回路(13)の出力信号に応じて、第1選択回路(1
2)はLPF(6)の出力信号を選択する。その為、位
相比較回路(4)の2つの入力信号の位相差を0とする
ようにVCO(10)の発振周波数が可変され、VCO
(10)の出力発振周波数はPLLのロック周波数にな
る。
【0018】一方、制御回路(18)にVCO(10)
の出力信号が印加され、VCO(10)の出力信号に応
じて第1制御信号が制御回路(18)から第2選択回路
(16)に印加され、第2選択回路(16)が選択動作
する。また、受信されたスペクトル拡散信号と、拡散符
号との相関が相関検出回路(17)において検出され
る。制御回路(18)において、検出された相関出力に
応じて、拡散符号の位相がスペクトル拡散信号の位相よ
り遅れているか進んでいるかが判別され、判別結果に応
じて第2制御信号が制御回路(18)が発生する。そし
て、第2制御信号に応じて、分周回路(14)の出力発
生タイミングが可変される。即ち、前記比較結果に応じ
て、拡散符号の位相がスペクトル拡散信号の位相より遅
れていると判別されると、第2制御信号によって分周回
路(14)の出力発生タイミングが早まり、その結果、
拡散符号の位相が進む。逆に、拡散符号の位相がスペク
トル拡散信号の位相より進んでいると判別されると、分
周回路(14)の出力発生タイミングが遅れるので、拡
散符号の位相が遅れる。
【0019】よって、以上の動作により、前記スペクト
ル拡散信号中の拡散符号に同期した拡散符号が発生し、
スペクトル拡散信号と前記拡散符号とが第1乗算器
(2)で乗算されることにより、正確な逆拡散が行われ
る。そして、第1乗算器(2)の出力信号は、BPF
(8)を介して、復調回路(9)に印加され、前記出力
信号を復調することによって、情報信号を得ることがで
きる。
【0020】図3は、図1の要部のの具体構成例であ
り、(19)は、VCO(10)の出力信号をn分周す
る分周回路、(20)は分周回路(19)の出力信号に
応じてタイミング信号を発生するタイミング回路、(2
1)は乗算器(2)の出力信号を所定帯域に制限するB
PF、(22)はレベル検出回路であり、前記BPF
(21)の出力信号を包絡線検波する包絡線検波回路、
(23)は前記包絡線検波回路(22)の出力信号を平
滑する平滑回路、(24)は平滑回路(23)の出力信
号をコンデンサーC1及びC2に分配するための第1ス
イッチ、(25)は第2スイッチ、(26)はコンデン
サーC1及びC2の出力レベルを比較する比較器、(2
6)は比較器(26)の出力信号に応じて判定する判定
回路、(27)は分周回路(14)の出力発生タイミン
グを制御する第2制御信号を発生する第2制御信号発生
回路である。但し、分周数nは分周数mに比べ十分の大
きく、第2選択回路(16)の選択周期が少なくとも拡
散符号の1周期以上となるように設定する。
【0021】図3において、分周回路(19)はVCO
(10)の出力信号をn分周し、n分周したクロックを
発生する。前記クロックはタイミング回路(20)に印
加され、前記クロックに応じてタイミング信号a乃至d
がタイミング回路(20)から発生する。まず、前記タ
イミング信号a乃至cにより、第2選択回路(16)は
第1拡散符号P1を選択するように、第1スイッチ(2
4)はその可動端子がコンデンサーC1に接続されるよ
うに、及び、第2スイッチ(25)はオフするように成
されている。この状態で、乗算器(2)から第1拡散符
号P1とスペクトル拡散信号とが乗算された信号が発生
する。乗算器(2)の出力信号は、BPF(21)で所
定帯域に制限された後、包絡線検波回路(22)で検波
される。包絡線検波出力信号は、スペクトル拡散信号と
拡散符号との相関を示す信号であり、図4の如き、同期
が取れている時に高出力となり1ビット以上ずれている
と0レベルとなる三角波信号である。その後、前記包絡
線検波出力信号は、平滑回路(23)で平滑される。そ
して、平滑回路(23)の出力信号は第1スイッチ(2
4)を介してコンデンサーC1に保持される。
【0022】次に、タイミング信号a乃至bにより、第
2選択回路(16)は第2拡散符号P2を選択し、第1
スイッチ(24)の可動端子はコンデンサーC2側に接
続される。その為、平滑回路(22)の出力端に第2拡
散符号P2とスペクトル拡散信号との相関出力が得ら
れ、前記相関出力は第1スイッチ(24)を介してコン
デンサーC2に保持される。
【0023】その後、タイミング信号a乃至cに応じ
て、第2選択回路(16)は第1拡散符号P1を選択
し、第1スイッチ(24)の可動端子が端子(24’)
に接続され、第2スイッチ(25)はオンするようにな
る。その為、比較器(26)は、コンデンサーC1及び
C2の出力レベルを比較する。よって、比較器(26)
で第1拡散符号P1に応じた相関出力と第2拡散符号P
2に応じた相関出力とが比較される。そして、比較器
(26)は、コンデンサーC2の出力レベルがコンデン
サーC1の出力レベルより高い場合、「H」レベルの出
力信号を発生する。前記比較器(26)の「H」レベル
の出力信号は判定回路(27)に印加され、第1拡散符
号P1の位相がスペクトル拡散信号の位相より進んでい
るか、遅れているか判定される。そして、判定結果に応
じて、判定回路(27)から出力信号e、f及びgを発
生し、さらに、第2制御信号発生回路(28)からタイ
ミング信号dの印加された時点で出力信号e及びfに応
じた進みまたは遅れ第2制御信号が発生する。
【0024】ここで、拡散符号がスペクトル拡散信号よ
り遅れている場合、第1及び第2拡散符号P1及びP2
とスペクトル拡散信号との相関出力はそれぞれ図4のア
及びイとなる。その為、図4のア及びイの相関出力が、
コンデンサーC1及びC2に保持され、比較回路(2
6)で比較される。その為、比較回路(26)から
「H」レベルの出力信号が発生し、さらに判定回路(2
7)から出力信号eが発生する。そして、出力信号eに
応じて進み第2制御信号が発生し、分周回路(14)の
出力発生タイミングが早くなる。よって、第1及び第2
拡散符号P1及びP2とスペクトル拡散信号との相関出
力はそれぞれ図4のイ及びウとなる。次に、図4のイ及
びウの第1及び第2拡散符号P1及びP2に応じた相関
出力がコンデンサーC1及びC2に保持されるととも
に、比較回路(26)で比較されるので、比較回路(2
6)の「H」レベルの出力信号に応じて、進み第2制御
信号が発生する。よって、分周回路(14)の発生タイ
ミングが早くなるため、第1及び第2拡散符号P1及び
P2に応じた相関出力は図4のウ及びエの如くなる。
【0025】次に、図4のウ及びエの相関出力がコンデ
ンサーC1及びC2に保持され、比較回路(26)で比
較されると、比較回路(26)から「L」レベルの出力
信号が発生する。比較回路(26)の出力信号は「H」
レベルから「L」レベルに変化したので、判定回路(2
7)は出力信号f及びgをが発生する。前記出力信号f
に応じて、第2制御信号発生回路(28)は遅れ第2制
御信号を発生し、分周回路(14)の出力発生タイミン
グは遅くなるので、第1及び第2拡散符号P1及びP2
とスペクトル拡散信号との相関出力は図4のイ及びウと
なる。また、出力信号gが印加されるタイミング回路
(20)は、第2選択回路(16)が第2拡散符号P2
を固定選択するように、出力信号aを発生する。その
為、乗算器(2)において、第2拡散符号P2とスペク
トル拡散信号とが乗算され、その相関出力は図4のウに
なり、同期状態になる。
【0026】その後、タイミング信号b及びcに応じ
て、第1スイッチ(24)の可動端子がコンデンサーC
2側に接続され、最大レベルの相関出力がコンデンサー
C2に保持される。そして、前記可動端子がコンデンサ
ーC1側に接続され、第2スイッチ(25)がオンする
ので、比較器(26)は保持された最大レベルの相関出
力と平滑回路(23)からの相関出力とを比較し、同期
外れを監視する。
【0027】逆に、拡散符号がスペクトル拡散信号より
進んでいる場合、第1及び第2拡散符号P1及びP2と
スペクトル拡散信号との相関出力はそれぞれ図4のエ及
びオとなる。その為、比較器(26)から「L」レベル
の出力信号が発生し、さらに出力信号fが判定回路(2
7)から発生する。そして、出力信号fに応じて遅れ第
2制御信号が第2制御信号発生回路(28)から発生
し、分周回路(14)の出力発生タイミングが遅くな
る。よって、第1及び第2拡散符号P1及びP2とスペ
クトル拡散信号との相関出力はそれぞれ図4のウ及びエ
となる。さらに、図4のウ及びエの如き第1及び第2拡
散符号に応じた相関出力が比較されるので、遅れ第2制
御信号が発生し、分周回路(14)の発生タイミングが
遅くなるため、第1及び第2拡散符号に応じた相関出力
は図4のイ及びウの如くなる。
【0028】またさらに、図4のイ及びウの相関出力が
比較されると、比較器(26)から「H」レベルの出力
信号が発生し、その為、判定回路(27)から出力信号
e及びgが発生する。前記出力信号eに応じて、第2制
御信号発生回路(28)は進み第2制御信号を発生し、
分周回路(14)の出力発生タイミングは早くなるの
で、第1及び第2拡散符号P1及びP2とスペクトル拡
散信号との相関出力は図4のウ及びエとなる。また、出
力信号gが印加されるタイミング回路(20)は、第2
選択回路(16)が第1拡散符号P1を固定選択するよ
うに、出力信号aを発生する。その為、乗算器(2)に
おいて、第1拡散符号P1とスペクトル拡散信号とが乗
算され、その相関出力は図4のウになり、同期状態にな
る。
【0029】その後、タイミング信号b及びcに応じ
て、第1スイッチ(24)の切換動作し、最大レベルの
相関出力がコンデンサーC2に保持される。そして、第
2スイッチ(25)がコンデンサーC1側に切り換わ
り、また、第2スイッチ(25)がオンするので、比較
器(26)は保持された最大レベルの相関出力と平滑回
路(23)からの相関出力とを比較し、同期外れを監視
する。
【0030】同期監視状態において、拡散符号とスペク
トル拡散信号との同期が外れると、平滑回路(22)の
出力レベルは最大相関出力より低くなり、比較器(2
6)から「H」レベルの出力信号が発生する。よって、
判定回路(20)は出力信号gの発生を停止し、拡散符
号とスペクトル拡散信号との同期を取る動作が再開され
る。
【0031】尚、図3において、BPF(21)の出力
信号を復調回路(9)に印加されるように構成してもよ
く、その場合、BPF(8)を削除することができる。
また、図3において、包絡線検波回路(22)の出力レ
ベルは微小に変化している。よって、図3の平滑回路
(23)に代えて最小値検出回路を接続し、拡散符号と
スペクトル拡散信号との相関出力の最小値を保持し、互
いに比較し、拡散符号の位相制御を行ってもよい。
【0032】図5は、図1の制御回路(18)の他の構
成例であり、図3の回路のうち保持手段としてのコンデ
ンサーに代えて、メモリーを用いた構成例である。図5
において、A/D変換回路(29)は平滑回路(23)
の出力信号をデジタル変換する。メモリー(30)はA
/D変換回路(29)のデジタルデータを記憶、保持
し、メモリー(30)内のメモリー1及び2にタイミン
グ回路(20)からのタイミング信号に応じて、第1及
び第2拡散符号P1及びP2とスペクトル拡散符号との
相関出力のデジタルデータがそれぞれ記憶、保持され
る。判定回路(31)は判定回路(27)と同様の機能
を有し、メモリー(30)の出力データを比較し、拡散
符号がスペクトル拡散信号に対して進んでいるか、遅れ
ているかを判定する。
【0033】次に、図6のタイミングチャートに基づい
て、分周回路(14)の動作を説明する。分周回路(1
4)は、例えば、m段の立ち上がり検出のフリップフロ
ップによって構成され、初段のフリップフロップは制御
回路(18)の第2制御信号に応じてクリアまたはプリ
セットされる。クロックとなる図6(イ)の如きVCO
(10)の出力信号が分周回路(14)に印加される
と、VCO(10)の出力信号の2分周の信号は図6
(ロ)及び(ヘ)の実線の如くなり、また、その4分周
の信号は図6(ハ)及び(ト)の実線の如くなり、さら
に、そのm分周の分周回路(14)の出力信号は図6
(ニ)及び(チ)の実線の如くなる。
【0034】ここで、第2制御信号のうち図6(ホ)の
如き進み第2制御信号が分周回路(14)に印加される
と、初段のフリップフロップがクリアされ、図6(ロ)
の点線の如く2分周の信号は「H」レベルから「L」レ
ベルになる。その為、その後の2分周の信号は図6
(ロ)の点線の如くなり、さらに、4分周の信号は図6
(ハ)の点線の如くなる。その結果、分周回路(14)
の出力信号は図6(ニ)の点線の如くなり、図6(ニ)
の実線に比べ分周回路(14)の出力発生タイミングが
早まる。
【0035】また、図6(リ)の如き遅れ第2制御信号
が分周回路(14)に印加されると、初段のフリップフ
ロップがプリセットされ、図6(ヘ)の如くクロックの
立ち上がりに応答せず、2分周の信号は「H」レベルを
維持する。その為、その後の2分周の信号は図6(ヘ)
の点線の如くなり、さらに、4分周の信号は図6(ト)
の点線の如くなる。その結果、分周回路(14)の出力
信号は図6(チ)の点線の如くなり、図6(チ)の実線
に比べ分周回路(14)の出力発生タイミングが遅くな
る。
【0036】
【発明の効果】以上に述べた如く、本発明によれば、拡
散符号とスペクトル拡散信号との相関出力を検出し、そ
の検出結果に応じて拡散符号のとスペクトル拡散信号と
の同期を取っているので、送信側と受信側との拡散符号
が同期し、正確なスペクトル逆拡散を行うことができ
る。
【0037】また、拡散符号発生回路の入力信号を発生
する過程で、前記入力信号の発生タイミングを調節し
て、拡散符号の位相を調節するので、温度変化、電源電
圧変化、経時変化、VCOの自走周波数のバラツキなど
に関係なくするとともに調節範囲を限定されることが無
く、常に正確なスペクトル逆拡散を行うことができる。
また、拡散符号のチップ周期に比べ十分小さい単位で拡
散符号の位相を調節すると、高精度に同期を取ることが
できる。
【0038】さらに、時分割によって、拡散符号とスペ
クトル拡散信号との相関を検出し、保持するので、回路
を簡単化することができる。またさらに、スペクトル逆
拡散する手段を1つとするので、素子のバラツキや複数
の逆拡散手段を用いたときに生じる利得比に起因するオ
フセットによる誤判定を防げるとともに、回路を簡略化
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】従来例を示すブロック図である。
【図3】本発明の要部を示すブロック図である。
【図4】本発明を説明するための波形図である。
【図5】本発明の他の要部を示すブロック図である。
【図6】本発明の要部を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
10 VCO 14 分周回路 15 第2拡散符号発生回路 16 第2選択回路 17 相関検出回路 18 制御回路 19 分周回路 20 タイミング回路 21 BPF 22 包絡線検波回路 23 平滑回路 24 第1スイッチ 25 第2スイッチ 26 比較器 27 判定回路 28 第2制御信号発生回路 29 A/D変換回路 30 メモリー 31 判定回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スペクトル拡散信号を受信するスペクトル
    拡散受信装置であって、 前記スペクトル拡散信号を逆拡散する逆拡散回路と、 該逆拡散回路の出力信号の位相に同期した出力信号を発
    生する位相同期回路と、 該位相同期回路の出力信号に応じて、拡散符号の為のク
    ロック信号を発生するクロック信号発生回路と、 該クロック信号発生回路の出力信号に応じて、第1拡散
    符号、前記第1拡散符号より所定の位相だけずれた第2
    拡散符号を発生する拡散符号発生回路と、 前記逆拡散回路の出力信号に応じて、前記スペクトル拡
    散信号と前記第1及び第2拡散符号との相関を検出する
    相関検出回路と、 該相関検出回路の出力信号に応じて、前記クロック信号
    発生回路の出力位相を制御するための制御信号を発生す
    る制御回路と、 を備えることを特徴とするスペクトル拡散受信装置。
  2. 【請求項2】前記相関検出回路は、 該逆拡散回路の出力信号のレベルを検出するレベル検出
    回路と、 該レベル検出回路の出力信号を保持する保持回路と、 を備えることを特徴とする請求項1記載のスペクトル拡
    散受信装置。
  3. 【請求項3】前記保持回路は、 レベル検出回路の出力信号を保持するためのコンデンサ
    ーからなることを特徴とする請求項2記載のスペクトル
    拡散受信装置。
  4. 【請求項4】前記保持回路は、第1及び第2保持回路か
    ら成り、 前記第1保持回路は、前記第1拡散符号に応じた前記レ
    ベル検出回路の出力信号を保持し、前記第2保持回路
    は、前記第2拡散符号に応じた前記レベル検出回路の出
    力信号を保持することを特徴とする請求項2記載のスペ
    クトル拡散受信装置。
  5. 【請求項5】前記レベル検出回路は、 前記第1逆拡散回路の出力信号レベルの最小値を検出す
    ることを特徴とする請求項2のスペクトル拡散受信装
    置。
  6. 【請求項6】前記保持回路は、 前記レベル検出回路の出力信号をデジタル変換するA/
    D変換回路と、 該A/D変換回路の出力データを記憶するメモリーと、 から成ることを特徴とする請求項3記載のスペクトル拡
    散受信装置。
  7. 【請求項7】前記制御回路は、比較回路と、制御信号発
    生回路とを備え、 前記比較回路は、前記相関検出回路の出力信号に応じ
    て、相関出力の変化方向を検出し、 前記制御信号発生回路は、前記比較回路の出力信号に応
    じて進み又は遅れ制御信号を発生することを特徴とする
    請求項1記載のスペクトル拡散受信装置。
  8. 【請求項8】前記保持回路は、前記第1拡散符号に応じ
    た前記レベル検出回路の出力信号を保持する第1保持回
    路と、前記第2拡散符号に応じた前記レベル検出回路の
    出力信号を保持する前記第2保持回路とから成り、 前記比較回路は、前記第1及び第2保持回路の出力信号
    を比較することを特徴とする請求項7記載のスペクトル
    拡散受信装置。
  9. 【請求項9】前記第2保持回路の出力信号が前記第1保
    持回路の出力信号より大であると、進み制御信号を発生
    し、 また、前記第2保持回路の出力信号が前記第1保持回路
    の出力信号より小であると、遅れ制御信号を発生するこ
    とを特徴とする請求項8記載のスペクトル拡散受信装
    置。
JP7073974A 1995-03-27 1995-03-30 スペクトル拡散受信装置 Pending JPH08274686A (ja)

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US08/621,822 US5940428A (en) 1995-03-27 1996-03-22 Spread spectrum signal receiving apparatus
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KR1019960008267A KR960036401A (ko) 1995-03-27 1996-03-26 스펙트럼 확산 수신 장치
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