JPH09275364A - スペクトラム拡散通信用同期装置 - Google Patents
スペクトラム拡散通信用同期装置Info
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- JPH09275364A JPH09275364A JP8085246A JP8524696A JPH09275364A JP H09275364 A JPH09275364 A JP H09275364A JP 8085246 A JP8085246 A JP 8085246A JP 8524696 A JP8524696 A JP 8524696A JP H09275364 A JPH09275364 A JP H09275364A
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- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B1/69—Spread spectrum techniques
- H04B1/707—Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
- H04B1/7073—Synchronisation aspects
- H04B1/7075—Synchronisation aspects with code phase acquisition
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- H04B1/69—Spread spectrum techniques
- H04B1/707—Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
- H04B1/70718—Spread spectrum techniques using direct sequence modulation with asynchronous demodulation, i.e. not requiring code synchronisation
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】スペクトラム拡散通信方式の受信側において、
データレートレベルでデータクロックを制御することに
より、同期補足・保持を行うことができ、ハード構成も
容易な同期装置を提供する 【解決手段】送信側から送信されてきた信号を差動復号
化した入力データをDMF31に入力する。DMF31
では、相関値を取得し、最大値検出部32に相関値とデ
ータ値とを出力する。最大値検出部32ではサンプリン
グタイミングに合わせて出力されてくる相関値の中から
最大のものを抽出し、最大相関値のある位置(同期点信
号)と最大相関値に対応するデータ値とを出力する。同
期点比較部33では同期点信号を監視し、同期点が移動
するか否かを検出し、同期点の移動に基づいてカウンタ
にリセットをかける。また、カウンタリセット判定部3
4でも同期点信号を監視し、同期点を表すカウンタ値が
所定の範囲内に入っていない場合には、同期点のみかけ
の位置がウィンドウの真ん中あたりの位置にくるように
カウンタ35にリセットをかける。
データレートレベルでデータクロックを制御することに
より、同期補足・保持を行うことができ、ハード構成も
容易な同期装置を提供する 【解決手段】送信側から送信されてきた信号を差動復号
化した入力データをDMF31に入力する。DMF31
では、相関値を取得し、最大値検出部32に相関値とデ
ータ値とを出力する。最大値検出部32ではサンプリン
グタイミングに合わせて出力されてくる相関値の中から
最大のものを抽出し、最大相関値のある位置(同期点信
号)と最大相関値に対応するデータ値とを出力する。同
期点比較部33では同期点信号を監視し、同期点が移動
するか否かを検出し、同期点の移動に基づいてカウンタ
にリセットをかける。また、カウンタリセット判定部3
4でも同期点信号を監視し、同期点を表すカウンタ値が
所定の範囲内に入っていない場合には、同期点のみかけ
の位置がウィンドウの真ん中あたりの位置にくるように
カウンタ35にリセットをかける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトラム拡散
通信方式における受信装置内の同期装置に関する。
通信方式における受信装置内の同期装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日においては、携帯電話等の無線通信
が盛んであり、多くの加入者が携帯電話等を使用できる
ように、周波数チャネルを有効に利用することが重要と
なっている。この問題を解決する方法としては、1つの
周波数チャネルに割り当てる帯域を狭く制限し、1つの
周波数帯域にできるだけ多くの周波数チャネルを収容す
る周波数分割多重方式がある。
が盛んであり、多くの加入者が携帯電話等を使用できる
ように、周波数チャネルを有効に利用することが重要と
なっている。この問題を解決する方法としては、1つの
周波数チャネルに割り当てる帯域を狭く制限し、1つの
周波数帯域にできるだけ多くの周波数チャネルを収容す
る周波数分割多重方式がある。
【0003】また、1つの周波数チャネルを一人の加入
者が専有する時間を限定し、通信時間を分割して各加入
者にチャネルを振り分ける時分割多重方式も有力であ
る。これに対し、もう一つの有力な方式として、スペク
トラム拡散方式がある。スペクトラム拡散方式は、例え
ば、PSK(Phase shift keying)変調されたベースバ
ンド信号に、ベースバンド信号よりも周波数帯域が遙か
に広い所定の信号を重ね合わせて、信号の周波数帯域を
大きく拡散して、電波として送出するものである。
者が専有する時間を限定し、通信時間を分割して各加入
者にチャネルを振り分ける時分割多重方式も有力であ
る。これに対し、もう一つの有力な方式として、スペク
トラム拡散方式がある。スペクトラム拡散方式は、例え
ば、PSK(Phase shift keying)変調されたベースバ
ンド信号に、ベースバンド信号よりも周波数帯域が遙か
に広い所定の信号を重ね合わせて、信号の周波数帯域を
大きく拡散して、電波として送出するものである。
【0004】このスペクトラム拡散通信方式は、その拡
散方法のちがいにより、DS(直接拡散)方式、周波数
ホッピング方式、時間ホッピング方式等が知られてい
る。以下では、DS方式を前提に説明する。
散方法のちがいにより、DS(直接拡散)方式、周波数
ホッピング方式、時間ホッピング方式等が知られてい
る。以下では、DS方式を前提に説明する。
【0005】DS方式においては、周波数帯域を拡散す
るために使用する所定の信号として、PN(Pseudo Noi
se)符号を使用する。PN符号は、送信データ速度と比
べて極めて速い2値データであり、このPN符号によっ
て拡散された送信データの周波数帯域は、元の送信デー
タのものよりも遙かに広くなる。
るために使用する所定の信号として、PN(Pseudo Noi
se)符号を使用する。PN符号は、送信データ速度と比
べて極めて速い2値データであり、このPN符号によっ
て拡散された送信データの周波数帯域は、元の送信デー
タのものよりも遙かに広くなる。
【0006】受信側では、送信側においてスペクトラム
拡散変調されたデータ信号に対して、送信側で使用した
PN符号と同じPN符号を乗じることによって逆拡散処
理を行い、元の送信データを取り出す。このとき、受信
データに対して乗算するPN符号の位相は、送信側で使
用したPN符号と同じ位相である必要があり、この位相
合わせのための同期処理が行われる。
拡散変調されたデータ信号に対して、送信側で使用した
PN符号と同じPN符号を乗じることによって逆拡散処
理を行い、元の送信データを取り出す。このとき、受信
データに対して乗算するPN符号の位相は、送信側で使
用したPN符号と同じ位相である必要があり、この位相
合わせのための同期処理が行われる。
【0007】図8は、従来のスペクトラム拡散通信シス
テムの一部の構成図である。乗算器111は、搬送波に
乗せられて送信装置側から転送されてきたデータと、水
晶発振器112の出力信号とを乗算する。この搬送波の
周波数は、例えば2.4GHzである。水晶発振器11
2は、上記搬送波と同じ周波数、すなわち、2.4GH
zの周波数の周期波を出力する。ローパスフィルタ11
3は、ベーズバンド付近の帯域の信号のみを通過させる
フィルタであり、乗算器111の出力信号をフィルタリ
ングする。リミッタ114は、PN符号の1チップ単位
でローパスフィルタ113の出力値を監視し、その値と
予め設定してあるリミット値との大小関係に従ってデー
タを2値化(デジタル化)する。すなわち、リミッタ1
14は、1ビットA/D変換処理を行う。
テムの一部の構成図である。乗算器111は、搬送波に
乗せられて送信装置側から転送されてきたデータと、水
晶発振器112の出力信号とを乗算する。この搬送波の
周波数は、例えば2.4GHzである。水晶発振器11
2は、上記搬送波と同じ周波数、すなわち、2.4GH
zの周波数の周期波を出力する。ローパスフィルタ11
3は、ベーズバンド付近の帯域の信号のみを通過させる
フィルタであり、乗算器111の出力信号をフィルタリ
ングする。リミッタ114は、PN符号の1チップ単位
でローパスフィルタ113の出力値を監視し、その値と
予め設定してあるリミット値との大小関係に従ってデー
タを2値化(デジタル化)する。すなわち、リミッタ1
14は、1ビットA/D変換処理を行う。
【0008】PN符号発生回路117は、送信装置にお
いて乗算されるPN符号と同じパターンのPN符号を相
関器118に供給する。相関器118は、マッチドフィ
ルタを有し、乗算器115からの出力信号を順次入力さ
せたときに、その出力がピーク値となる(相関検出)タ
イミングによって送信装置と受信装置でのPN符号の位
相同期を検出する。そして、そのタイミングにおける乗
算器115からの出力信号にPN符号を乗算したデータ
を再生データとして出力する。
いて乗算されるPN符号と同じパターンのPN符号を相
関器118に供給する。相関器118は、マッチドフィ
ルタを有し、乗算器115からの出力信号を順次入力さ
せたときに、その出力がピーク値となる(相関検出)タ
イミングによって送信装置と受信装置でのPN符号の位
相同期を検出する。そして、そのタイミングにおける乗
算器115からの出力信号にPN符号を乗算したデータ
を再生データとして出力する。
【0009】スペクトラム拡散通信方式においては、受
信装置側において、送信装置側において乗算されるPN
符号と同期してPN符号を乗算して、逆拡散処理を行う
必要がある。
信装置側において、送信装置側において乗算されるPN
符号と同期してPN符号を乗算して、逆拡散処理を行う
必要がある。
【0010】図9は、同期保持のための従来の構成例で
ある。同図(a)の構成においては、相関器121から
出力される相関値を最大値検出器122が監視し、相関
値の最大値が検出されたタイミングを保持する。最大値
が検出されたタイミングの情報は同期点比較器123に
送られ、相関値の最大値が得られたタイミング(同期
点)がずれていくかどうかの判定を行う。同期点がずれ
ていく場合には、送信側で使用しているサンプルクロッ
クと受信側で使用しているサンプルクロックのタイミン
グがずれていることを示しており、受信側で正常にデー
タを受け取るためには、このタイミングを補正する必要
がある。そこで、同期点比較器123が出力する同期点
比較情報(相関値の最大値が得られたタイミングがどれ
だけずれていくかを示す信号)を用いて、発振器124
に印加する電圧等を制御し、サンプルクロックの出力タ
イミング、あるいはサンプルクロックの位相を調整す
る。これにより、相関値の最大値が得られるタイミング
がずれないようにし、安定してデータの受信を行うよう
にする。
ある。同図(a)の構成においては、相関器121から
出力される相関値を最大値検出器122が監視し、相関
値の最大値が検出されたタイミングを保持する。最大値
が検出されたタイミングの情報は同期点比較器123に
送られ、相関値の最大値が得られたタイミング(同期
点)がずれていくかどうかの判定を行う。同期点がずれ
ていく場合には、送信側で使用しているサンプルクロッ
クと受信側で使用しているサンプルクロックのタイミン
グがずれていることを示しており、受信側で正常にデー
タを受け取るためには、このタイミングを補正する必要
がある。そこで、同期点比較器123が出力する同期点
比較情報(相関値の最大値が得られたタイミングがどれ
だけずれていくかを示す信号)を用いて、発振器124
に印加する電圧等を制御し、サンプルクロックの出力タ
イミング、あるいはサンプルクロックの位相を調整す
る。これにより、相関値の最大値が得られるタイミング
がずれないようにし、安定してデータの受信を行うよう
にする。
【0011】同図(b)の構成においては、相関器12
1が相関値を出力し、最大値検出器122が相関値の最
大値が得られるタイミングを検出し、同期点比較器12
3において、このタイミングがずれていないかを示す同
期点比較情報に基づいて、発振器124の制御信号を出
力する。PN符号発生器125では発振器124が発振
する周波数の信号に基づいてPN符号を相関器121に
対して出力し、相関値の最大値が得られるタイミング
(同期点位置)を調整して、同期点位置が安定するよう
に制御する。これにより、送信側から送信されてくる信
号に同期してPN符号の乗算を行うことができるので、
正しい信号を受信することができる。
1が相関値を出力し、最大値検出器122が相関値の最
大値が得られるタイミングを検出し、同期点比較器12
3において、このタイミングがずれていないかを示す同
期点比較情報に基づいて、発振器124の制御信号を出
力する。PN符号発生器125では発振器124が発振
する周波数の信号に基づいてPN符号を相関器121に
対して出力し、相関値の最大値が得られるタイミング
(同期点位置)を調整して、同期点位置が安定するよう
に制御する。これにより、送信側から送信されてくる信
号に同期してPN符号の乗算を行うことができるので、
正しい信号を受信することができる。
【0012】同図(c)の構成においては、上記構成と
同様に、相関器121が相関値を出力し、最大値検出器
122で相関値の最大値が得られる同期点位置が検出さ
れ、同期点比較器123で、同期点位置のずれを検出す
る。同図(c)の構成においては、発振器127の出力
をそのまま相関器121で使用するのではなく、分周器
126に入力し、サンプリングクロックの位相を制御し
て相関器121に入力する。
同様に、相関器121が相関値を出力し、最大値検出器
122で相関値の最大値が得られる同期点位置が検出さ
れ、同期点比較器123で、同期点位置のずれを検出す
る。同図(c)の構成においては、発振器127の出力
をそのまま相関器121で使用するのではなく、分周器
126に入力し、サンプリングクロックの位相を制御し
て相関器121に入力する。
【0013】このように、スペクトラム拡散通信方式に
おいては、受信側において、送信側がPN符号を乗算す
るタイミングであるサンプルクロックと位相が同じで同
期したサンプリングクロックを生成して、同期を保持す
ることにより正しい信号の受信を行う必要がある。
おいては、受信側において、送信側がPN符号を乗算す
るタイミングであるサンプルクロックと位相が同じで同
期したサンプリングクロックを生成して、同期を保持す
ることにより正しい信号の受信を行う必要がある。
【0014】図10は、相関器であるデジタルマッチド
フィルタの一構成例である。ここでは、1ビットの転送
データに対して128チップを割り当てた構成とし、ま
た、相関検出の精度を高めるために、2倍オーバーサン
プリング方式を用いた構成となっている。
フィルタの一構成例である。ここでは、1ビットの転送
データに対して128チップを割り当てた構成とし、ま
た、相関検出の精度を高めるために、2倍オーバーサン
プリング方式を用いた構成となっている。
【0015】フリップフロップ131−1・・・131
−128は、例えば、PN符号発生回路125によって
生成されたPN符号を格納するフリップフロップ群であ
り、フリップフロップ131−iのQ出力がフリップフ
ロップ131−i+1のD端子に入力される。そして、
フリップフロップ131−1のD端子に供給されるPN
符号は、サンプリングクロックによって1段ずつシフト
されてゆき、128チップからなるPN符号が格納され
た時点でクロックを停止し、その値を保持する。
−128は、例えば、PN符号発生回路125によって
生成されたPN符号を格納するフリップフロップ群であ
り、フリップフロップ131−iのQ出力がフリップフ
ロップ131−i+1のD端子に入力される。そして、
フリップフロップ131−1のD端子に供給されるPN
符号は、サンプリングクロックによって1段ずつシフト
されてゆき、128チップからなるPN符号が格納され
た時点でクロックを停止し、その値を保持する。
【0016】フリップフロップ132−1a、132−
1b・・・132−128a、132−128bは、入
力データを格納するフリップフロップ群であり、各フリ
ップフロップのQ出力が次のフリップフロップのD端子
に入力される。フリップフロップ132−1aのD端子
に供給される入力データはサンプリングクロックによっ
て1段ずつシフトされていく。このサンプリングクロッ
クの周波数は、2倍オーバーサンプリングを行うため
に、PN符号の周波数(チップのクロック周波数)の2
倍である。
1b・・・132−128a、132−128bは、入
力データを格納するフリップフロップ群であり、各フリ
ップフロップのQ出力が次のフリップフロップのD端子
に入力される。フリップフロップ132−1aのD端子
に供給される入力データはサンプリングクロックによっ
て1段ずつシフトされていく。このサンプリングクロッ
クの周波数は、2倍オーバーサンプリングを行うため
に、PN符号の周波数(チップのクロック周波数)の2
倍である。
【0017】加算器134は、イクスクルーシブNOR
回路133−1a、133−1b・・・133−128
a、133−128bから出力された論理値を加算す
る。すなわち、“1”を出力したイクスクルーシブNO
R回路の数を求める。
回路133−1a、133−1b・・・133−128
a、133−128bから出力された論理値を加算す
る。すなわち、“1”を出力したイクスクルーシブNO
R回路の数を求める。
【0018】加算器134によって算出された加算値su
m1は、減算器135、コンパレータ136およびセレク
タ137に入力される。減算器135は、sum2=256-sum
1 を実行し、sum2をコンパレータ136およびセレクタ
137に対して出力する。
m1は、減算器135、コンパレータ136およびセレク
タ137に入力される。減算器135は、sum2=256-sum
1 を実行し、sum2をコンパレータ136およびセレクタ
137に対して出力する。
【0019】コンパレータ136は、sum1とsum2の大小
関係を調べ、sum1>sum2であった場合には、“1”を出
力し、sum1≦sum2であった場合には、“0”を出力す
る。セレクタ37は、コンパレータ136の出力値が
“1”であった場合にsum1を出力し、コンパレータ13
6の出力値が“0”であった場合にsum2を出力する。
関係を調べ、sum1>sum2であった場合には、“1”を出
力し、sum1≦sum2であった場合には、“0”を出力す
る。セレクタ37は、コンパレータ136の出力値が
“1”であった場合にsum1を出力し、コンパレータ13
6の出力値が“0”であった場合にsum2を出力する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、受信側で
は、PN符号を受信信号に乗算する時に使うサンプリン
グクロックの他に、出力データを得るタイミングを生成
するデータクロックが存在する。出力データはデータク
ロックの1サイクルに1つのビットを出力するように構
成されるが、このビットは相関器でデータクロックの1
サイクルの間に得られた最も大きい相関値に対応するデ
ータを出力する。しかしながら、相関値にはサンプルク
ロックの各タイミング毎に様々な値を取るので、同期し
ていなくても、データクロックの1サイクル内の最も大
きな相関値に対するデータを生成してしまう。従って、
データクロックの1サイクル(ウィンドウ)内に正しく
同期したことを示す相関値が1つだけあらわれるように
しておかないと誤ったデータを挿入したり、正しいデー
タを欠落させたりすることが起こる。
は、PN符号を受信信号に乗算する時に使うサンプリン
グクロックの他に、出力データを得るタイミングを生成
するデータクロックが存在する。出力データはデータク
ロックの1サイクルに1つのビットを出力するように構
成されるが、このビットは相関器でデータクロックの1
サイクルの間に得られた最も大きい相関値に対応するデ
ータを出力する。しかしながら、相関値にはサンプルク
ロックの各タイミング毎に様々な値を取るので、同期し
ていなくても、データクロックの1サイクル内の最も大
きな相関値に対するデータを生成してしまう。従って、
データクロックの1サイクル(ウィンドウ)内に正しく
同期したことを示す相関値が1つだけあらわれるように
しておかないと誤ったデータを挿入したり、正しいデー
タを欠落させたりすることが起こる。
【0021】図11は、送信側のクロックと受信側のク
ロックとの間にクロックずれが存在している場合の問題
点を説明する図である。図11(a)〜(c)におい
て、一番上に記載されているのが各タイミングにおける
相関値であり、突出して値が大きくなっているタイミン
グが同期点である。また中段に記載されているのはデー
タクロックであって、データクロックの1サイクルをウ
ィンドウと呼ぶことにする。最下段に記載されているの
は、サンプリングクロックに同期したカウンタ値であ
る。
ロックとの間にクロックずれが存在している場合の問題
点を説明する図である。図11(a)〜(c)におい
て、一番上に記載されているのが各タイミングにおける
相関値であり、突出して値が大きくなっているタイミン
グが同期点である。また中段に記載されているのはデー
タクロックであって、データクロックの1サイクルをウ
ィンドウと呼ぶことにする。最下段に記載されているの
は、サンプリングクロックに同期したカウンタ値であ
る。
【0022】同図(a)に示されているように、1つの
ウィンドウに1つの同期点が存在する場合にはデータは
正しく再生される。すなわち、1ウィンドウ内で最大値
検出器で検出された相関値の最大値に対応するデータ値
を保持しておき、ウィンドウが右端に来たとき(データ
クロックの1サイクルの終わりで)、保持しておいた最
大相関値に対応するデータ値を出力する。
ウィンドウに1つの同期点が存在する場合にはデータは
正しく再生される。すなわち、1ウィンドウ内で最大値
検出器で検出された相関値の最大値に対応するデータ値
を保持しておき、ウィンドウが右端に来たとき(データ
クロックの1サイクルの終わりで)、保持しておいた最
大相関値に対応するデータ値を出力する。
【0023】同図(b)は、1ウィンドウ内に同期点が
2つ入っている場合を示している。このような場合、1
つのウィンドウでは1つのデータ値しか出力しないので
2つの同期点が1つのウィンドウに含まれる場合は、本
来2つの同期点に対応した2つのデータ値が再生される
べきであるところ、1つのデータ値しか再生されない。
したがって、本来再生されるべきデータ値が1つ再生さ
れないことになってしまう。
2つ入っている場合を示している。このような場合、1
つのウィンドウでは1つのデータ値しか出力しないので
2つの同期点が1つのウィンドウに含まれる場合は、本
来2つの同期点に対応した2つのデータ値が再生される
べきであるところ、1つのデータ値しか再生されない。
したがって、本来再生されるべきデータ値が1つ再生さ
れないことになってしまう。
【0024】また、同図(c)は、同期点が1つのウィ
ンドウの中に1つも存在しない場合を示している。図1
1においては、相関値が同期点以外のところでは同じ様
な低い値を有しているように記載しているが、実際の相
関値は同期点以外の部分においても様々な値をとり、図
11で言えば、同期点と同期点の間は凸凹した相関値を
示すようになっている。従って、同図(c)において、
1つのウィンドウに1つも同期点が存在しないときに
は、この凸凹した相関値のうち一番大きな相関値に対応
するタイミングでデータ値を再生してしまう。しかし、
実際には、このウィンドウ内には同期点が存在しないの
で、誤ったデータ値を再生していることになる。
ンドウの中に1つも存在しない場合を示している。図1
1においては、相関値が同期点以外のところでは同じ様
な低い値を有しているように記載しているが、実際の相
関値は同期点以外の部分においても様々な値をとり、図
11で言えば、同期点と同期点の間は凸凹した相関値を
示すようになっている。従って、同図(c)において、
1つのウィンドウに1つも同期点が存在しないときに
は、この凸凹した相関値のうち一番大きな相関値に対応
するタイミングでデータ値を再生してしまう。しかし、
実際には、このウィンドウ内には同期点が存在しないの
で、誤ったデータ値を再生していることになる。
【0025】このように、クロックずれが存在すると、
同期点がウィンドウの中で移動し、これが連続すると同
期点がウィンドウの端に移動してしまう。更に同期点が
移動するとウィンドウの端を越えて隣のウィンドウに移
動してしまう。このようなことが起こった場合、データ
ずれ(データが1つ挿入されたり欠けたりする)が起こ
る。
同期点がウィンドウの中で移動し、これが連続すると同
期点がウィンドウの端に移動してしまう。更に同期点が
移動するとウィンドウの端を越えて隣のウィンドウに移
動してしまう。このようなことが起こった場合、データ
ずれ(データが1つ挿入されたり欠けたりする)が起こ
る。
【0026】従って、正しくデータ値を再生するために
は1つのウィンドウに1つの同期点が存在する必要があ
る。このために、図9で説明したように、従来において
は、発振器を操作してサンプリングクロックの位相を変
化させ、1つのウィンドウ内に1つの同期点が存在する
ように調整していた。
は1つのウィンドウに1つの同期点が存在する必要があ
る。このために、図9で説明したように、従来において
は、発振器を操作してサンプリングクロックの位相を変
化させ、1つのウィンドウ内に1つの同期点が存在する
ように調整していた。
【0027】しかし、従来の構成によるとPN符号のチ
ップレートレベルやサンプリングクロックレベルもしく
はそれ以上のレベルの精度でクロックを制御せねばなら
ず、回路構成の難易度が高かった。また、回路規模も大
きくなり、部品コストも高くなってしまうという問題を
有していた。
ップレートレベルやサンプリングクロックレベルもしく
はそれ以上のレベルの精度でクロックを制御せねばなら
ず、回路構成の難易度が高かった。また、回路規模も大
きくなり、部品コストも高くなってしまうという問題を
有していた。
【0028】従って、本発明の課題は、スペクトラム拡
散通信方式の受信側において、サンプリングクロックを
制御することなく、データレートレベルでデータクロッ
クを制御することにより、同期補足・保持を行うことが
でき、ハード構成も容易な同期装置を提供することであ
る。
散通信方式の受信側において、サンプリングクロックを
制御することなく、データレートレベルでデータクロッ
クを制御することにより、同期補足・保持を行うことが
でき、ハード構成も容易な同期装置を提供することであ
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明においては、スペ
クトラム拡散通信方式における受信機内の同期装置にお
いて、拡散符号の乗算のタイミング信号と、該タイミン
グ信号に同期したカウンタ値と、データ値を取得するタ
イミングを示すデータクロックとを生成するカウンタ
と、逆拡散を行う相関器が出力する相関値の最大値を検
出し、最大相関値の発生したカウンタ値に基づいて同期
点を検出する最大値検出部と、最大値検出部から得た同
期点を表すカウンタ値が同期点の移動を示しているか否
かの判定を行い、同期したか否かを示す信号を出力する
同期点比較部と、同期したか否かを示す信号を受信し、
同期点が移動した場合にはカウンタにリセット信号を送
出し、カウンタをリセットするカウンタリセット判定部
とからなる構成を有する。
クトラム拡散通信方式における受信機内の同期装置にお
いて、拡散符号の乗算のタイミング信号と、該タイミン
グ信号に同期したカウンタ値と、データ値を取得するタ
イミングを示すデータクロックとを生成するカウンタ
と、逆拡散を行う相関器が出力する相関値の最大値を検
出し、最大相関値の発生したカウンタ値に基づいて同期
点を検出する最大値検出部と、最大値検出部から得た同
期点を表すカウンタ値が同期点の移動を示しているか否
かの判定を行い、同期したか否かを示す信号を出力する
同期点比較部と、同期したか否かを示す信号を受信し、
同期点が移動した場合にはカウンタにリセット信号を送
出し、カウンタをリセットするカウンタリセット判定部
とからなる構成を有する。
【0030】あるいは、本発明の別の構成においては、
拡散符号の乗算のタイミング信号と、該タイミング信号
に同期したカウンタ値と、データ値を取得するタイミン
グを示すデータクロックとを生成するカウンタと、逆拡
散を行う相関器が出力する相関値の最大値を検出し、最
大相関値の発生したカウンタ値に基づいて同期点を検出
する最大値検出部と、最大値検出部から得た同期点を表
すカウンタ値が所定の範囲内に存在していることを示し
ているか否かの判定を行い、同期したか否かを示す信号
を出力する同期点比較部と、同期したか否かを示す信号
を受信し、同期点が所定の範囲内に存在しない場合には
前記カウンタにリセット信号を送出し、前記カウンタを
リセットするカウンタリセット判定部とからなる構成を
有する。
拡散符号の乗算のタイミング信号と、該タイミング信号
に同期したカウンタ値と、データ値を取得するタイミン
グを示すデータクロックとを生成するカウンタと、逆拡
散を行う相関器が出力する相関値の最大値を検出し、最
大相関値の発生したカウンタ値に基づいて同期点を検出
する最大値検出部と、最大値検出部から得た同期点を表
すカウンタ値が所定の範囲内に存在していることを示し
ているか否かの判定を行い、同期したか否かを示す信号
を出力する同期点比較部と、同期したか否かを示す信号
を受信し、同期点が所定の範囲内に存在しない場合には
前記カウンタにリセット信号を送出し、前記カウンタを
リセットするカウンタリセット判定部とからなる構成を
有する。
【0031】最大値検出部は、相関器から送られてくる
相関値を監視し、データクロックの1サイクル毎に相関
値の最大値を検出する。相関値は、送信側が拡散符号を
乗算したタイミングと受信側で拡散符号を乗算して逆拡
散するタイミングとが同期したとき最大となる。データ
クロックの1サイクル内に1つの同期点が存在するとき
は、正しくデータの再生が行われるが、送信側のクロッ
クと受信側のクロックとは別々に生成されるため、同期
からずれることが避けられず、1ウィンドウ内に1つも
同期点が存在しなかったり、2つ以上存在することがお
こる。このようなことが起こるとデータを誤って再生し
てしまう。そこで、データクロックの1サイクル(ウィ
ンドウ)の中に常に1つの同期点が存在するように制御
する必要がある。そこで、同期点がウィンドウの端の方
に移動した場合、あるいは同期点が所定の範囲内に存在
しない場合はカウンタを適切なタイミングでリセットす
る。これにより、データクロックもリセットされ、リセ
ット前とは異なるタイミングで発振されることになる。
よって、同期点の位置がデータクロックのウィンドウに
対し、相対的に移動し、ウィンドウの真ん中あたりに同
期点を移動する。
相関値を監視し、データクロックの1サイクル毎に相関
値の最大値を検出する。相関値は、送信側が拡散符号を
乗算したタイミングと受信側で拡散符号を乗算して逆拡
散するタイミングとが同期したとき最大となる。データ
クロックの1サイクル内に1つの同期点が存在するとき
は、正しくデータの再生が行われるが、送信側のクロッ
クと受信側のクロックとは別々に生成されるため、同期
からずれることが避けられず、1ウィンドウ内に1つも
同期点が存在しなかったり、2つ以上存在することがお
こる。このようなことが起こるとデータを誤って再生し
てしまう。そこで、データクロックの1サイクル(ウィ
ンドウ)の中に常に1つの同期点が存在するように制御
する必要がある。そこで、同期点がウィンドウの端の方
に移動した場合、あるいは同期点が所定の範囲内に存在
しない場合はカウンタを適切なタイミングでリセットす
る。これにより、データクロックもリセットされ、リセ
ット前とは異なるタイミングで発振されることになる。
よって、同期点の位置がデータクロックのウィンドウに
対し、相対的に移動し、ウィンドウの真ん中あたりに同
期点を移動する。
【0032】同期点がウィンドウの真ん中あたりに存在
すれば、クロックずれが存在しても、すぐには同期点が
ウィンドウの外に出ていかないので、パケット形式のデ
ータを正しく再生することができる。
すれば、クロックずれが存在しても、すぐには同期点が
ウィンドウの外に出ていかないので、パケット形式のデ
ータを正しく再生することができる。
【0033】また、本発明の更に別の実施形態によれ
ば、同期点比較部が常に同期点の移動に対しカウンタの
リセット信号を出力するように構成するので、連続した
パケット形式でないデータも正しく再生することができ
る。
ば、同期点比較部が常に同期点の移動に対しカウンタの
リセット信号を出力するように構成するので、連続した
パケット形式でないデータも正しく再生することができ
る。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は本発明の原理を説明する図
である。同図(a)においては、同期点がウィンドウの
端に来ている。このままデータクロックのずれを放置し
てデータの再生を行おうとすると同期点は次第に移動
し、データを受け取る前に隣のウィンドウに移ってしま
いデータ誤りが起こってしまう。本発明では、この同期
点のウィンドウ内での位置を監視し、同期点がウィンド
ウの端にある場合(すなわち、同期点の位置を表すカウ
ンタ値が所定の範囲に入っていない場合)、カウンタを
リセットし、新しいタイミングでデータクロックを生成
するようにする。このようにすることによって、同図
(b)に記載されているようにウィンドウの位置(デー
タクロックの生じるタイミング)が変化して、同期点を
ウィンドウの中央に移動させることができる。リセット
を行うタイミングとしては、例えば、データクロックが
HIGHレベルからLOWレベルに変化するタイミング
が考えられる。このように、同期点をウィンドウの中央
に持ってくることにより、クロックずれが生じていても
すぐには隣のウィンドウに同期点が移動することはない
ので、しばらくの間データ値を正しく再生することがで
きる。このような場合は、連続したデータ値の再生には
不向きであるが、パケット通信のようにデータの長さが
ある程度限られている場合には十分正しいデータ値を再
生することができる。
である。同図(a)においては、同期点がウィンドウの
端に来ている。このままデータクロックのずれを放置し
てデータの再生を行おうとすると同期点は次第に移動
し、データを受け取る前に隣のウィンドウに移ってしま
いデータ誤りが起こってしまう。本発明では、この同期
点のウィンドウ内での位置を監視し、同期点がウィンド
ウの端にある場合(すなわち、同期点の位置を表すカウ
ンタ値が所定の範囲に入っていない場合)、カウンタを
リセットし、新しいタイミングでデータクロックを生成
するようにする。このようにすることによって、同図
(b)に記載されているようにウィンドウの位置(デー
タクロックの生じるタイミング)が変化して、同期点を
ウィンドウの中央に移動させることができる。リセット
を行うタイミングとしては、例えば、データクロックが
HIGHレベルからLOWレベルに変化するタイミング
が考えられる。このように、同期点をウィンドウの中央
に持ってくることにより、クロックずれが生じていても
すぐには隣のウィンドウに同期点が移動することはない
ので、しばらくの間データ値を正しく再生することがで
きる。このような場合は、連続したデータ値の再生には
不向きであるが、パケット通信のようにデータの長さが
ある程度限られている場合には十分正しいデータ値を再
生することができる。
【0035】また、連続したデータ信号の再生をするた
めに、常に同期点のウィンドウ内の位置を監視し、同期
点の位置が1チップずれる毎にカウンタをリセットする
ようにすることも可能である。
めに、常に同期点のウィンドウ内の位置を監視し、同期
点の位置が1チップずれる毎にカウンタをリセットする
ようにすることも可能である。
【0036】図2は、同期点の移動とリセットされるカ
ウンタの関係を概略説明する図である。最初、図2
(a)にあるように同期点がカウンタの“7”の位置に
あったとする。送信側のクロックと受信側のクロックと
の間にクロックずれが生じていたとすると、次の瞬間、
同図(b)に示すように、同期点の位置がカウンタの
“8”の位置に移動してしまう。この移動を監視してお
き、適切なタイミングでリセットすると同図(c)に示
されているように、再びカウンタ値“7”の場所に同期
点を持ってくることができる。このように、カウンタを
リセットすることにより、同期点位置を相対的に移動さ
せることができる。データクロックはカウンタ値と同期
して生成されるので、カウンタ値に対して同期点位置を
移動させることにより、ウィンドウ内部で同期点位置を
相対的に移動させることができる。このように、常に同
期点位置のずれを監視し、ずれが生じるたびにカウンタ
をリセットすることにより、連続したデータの再生に対
応することができる。
ウンタの関係を概略説明する図である。最初、図2
(a)にあるように同期点がカウンタの“7”の位置に
あったとする。送信側のクロックと受信側のクロックと
の間にクロックずれが生じていたとすると、次の瞬間、
同図(b)に示すように、同期点の位置がカウンタの
“8”の位置に移動してしまう。この移動を監視してお
き、適切なタイミングでリセットすると同図(c)に示
されているように、再びカウンタ値“7”の場所に同期
点を持ってくることができる。このように、カウンタを
リセットすることにより、同期点位置を相対的に移動さ
せることができる。データクロックはカウンタ値と同期
して生成されるので、カウンタ値に対して同期点位置を
移動させることにより、ウィンドウ内部で同期点位置を
相対的に移動させることができる。このように、常に同
期点位置のずれを監視し、ずれが生じるたびにカウンタ
をリセットすることにより、連続したデータの再生に対
応することができる。
【0037】図3は、本発明の復調回路の第1の実施例
のブロック図である。DMF31は、デジタルマッチド
フィルタであり、送信側から送信されてきた入力データ
とPN符号との相関をとり、相関値とデータ値とを出力
する。DMF31は、サンプリングクロックで動作して
おり、入力データがDMF31にサンプリングクロック
のタイミングで入力されるのに応じて相関値とデータ値
とを出力する。
のブロック図である。DMF31は、デジタルマッチド
フィルタであり、送信側から送信されてきた入力データ
とPN符号との相関をとり、相関値とデータ値とを出力
する。DMF31は、サンプリングクロックで動作して
おり、入力データがDMF31にサンプリングクロック
のタイミングで入力されるのに応じて相関値とデータ値
とを出力する。
【0038】最大値検出部32は、DMF31からの相
関値とデータ値とを受け取って、サンプリングレートで
送られてくるこれらの信号のうち、相関値の最大値を検
出し、最大相関値に対応するデータ値を出力する。ま
た、最大値検出部32にはカウンタ35からカウント
値、ウィンドウの始まり信号、及びデータクロックが入
力される。最大値検出部32ではカウンタ35から供給
されるカウント値とウィンドウの始まり信号を用いて、
相関値の最大値がウィンドウのどの位置にあるかを検出
し、同期点信号としてデ−タクロックに同期して同期点
比較部33に出力する。すなわち、カウンタ35から供
給されるデータクロックは、最大値検出部32におい
て、1つのウィンドウに1つのデータ値を生成するため
に使用される。
関値とデータ値とを受け取って、サンプリングレートで
送られてくるこれらの信号のうち、相関値の最大値を検
出し、最大相関値に対応するデータ値を出力する。ま
た、最大値検出部32にはカウンタ35からカウント
値、ウィンドウの始まり信号、及びデータクロックが入
力される。最大値検出部32ではカウンタ35から供給
されるカウント値とウィンドウの始まり信号を用いて、
相関値の最大値がウィンドウのどの位置にあるかを検出
し、同期点信号としてデ−タクロックに同期して同期点
比較部33に出力する。すなわち、カウンタ35から供
給されるデータクロックは、最大値検出部32におい
て、1つのウィンドウに1つのデータ値を生成するため
に使用される。
【0039】同期点比較部33は、最大値検出部32か
ら送られてくる同期点信号、データ値に加え、カウンタ
から供給されるデータクロックを用いて同期点が、ウィ
ンドウ内で移動しているか否かを判断し、出力データ、
データクロック及びカウンタリセット判定部に同期確立
信号を出力するとともに、データ値を出力データとして
出力する。
ら送られてくる同期点信号、データ値に加え、カウンタ
から供給されるデータクロックを用いて同期点が、ウィ
ンドウ内で移動しているか否かを判断し、出力データ、
データクロック及びカウンタリセット判定部に同期確立
信号を出力するとともに、データ値を出力データとして
出力する。
【0040】カウンタリセット判定部34では、最大値
検出部32から同期点信号を受け取り、同期点の位置が
所定の位置の範囲を越えた場合には、カウンタ35に対
しリセット信号を出力する。カウンタリセット判定部3
4は、例えば、同期点位置が所定のカウンタ値の範囲に
あるか否かを判断するコンパレータ等から構成される。
このカウンタリセット判定部34によるリセットは、通
信の最初に送られてくる受信信号のうち、同期確立用の
プリアンブル信号が受信されている間に行われるもので
ある。従って、同期確立用プリアンブル信号が送信され
てきている間に1度リセットを行うのみであるので、次
第に同期点が移動していき、やがてウィンドウの外に出
てしまうが、あるデータ長までのパケット通信等におい
ては十分同期を保持することができる。
検出部32から同期点信号を受け取り、同期点の位置が
所定の位置の範囲を越えた場合には、カウンタ35に対
しリセット信号を出力する。カウンタリセット判定部3
4は、例えば、同期点位置が所定のカウンタ値の範囲に
あるか否かを判断するコンパレータ等から構成される。
このカウンタリセット判定部34によるリセットは、通
信の最初に送られてくる受信信号のうち、同期確立用の
プリアンブル信号が受信されている間に行われるもので
ある。従って、同期確立用プリアンブル信号が送信され
てきている間に1度リセットを行うのみであるので、次
第に同期点が移動していき、やがてウィンドウの外に出
てしまうが、あるデータ長までのパケット通信等におい
ては十分同期を保持することができる。
【0041】カウンタ35は、サンプリングクロックを
生成するとともに、これに同期してデータクロックやカ
ウント値、ウィンドウの始まり信号を生成する。図4
は、同期点比較部の一部ブロック構成図である。同図に
おいては、データ値を出力データとして出力する構成は
省略してある。
生成するとともに、これに同期してデータクロックやカ
ウント値、ウィンドウの始まり信号を生成する。図4
は、同期点比較部の一部ブロック構成図である。同図に
おいては、データ値を出力データとして出力する構成は
省略してある。
【0042】最大値検出部32から送られてくる同期点
信号は、同図に示される同期点比較部の同期点比較回路
41と同期点保持回路42に入力される。同期点保持回
路42では、ある時刻の同期点信号が入力されたとき、
その前の時刻における同期点信号を記憶しており、前の
時刻における同期点信号を同期点比較回路41に供給し
て同期点信号を比較し、その結果を同期判定回路43に
送ると共に、同期はずれ判定回路44にも供給する。
信号は、同図に示される同期点比較部の同期点比較回路
41と同期点保持回路42に入力される。同期点保持回
路42では、ある時刻の同期点信号が入力されたとき、
その前の時刻における同期点信号を記憶しており、前の
時刻における同期点信号を同期点比較回路41に供給し
て同期点信号を比較し、その結果を同期判定回路43に
送ると共に、同期はずれ判定回路44にも供給する。
【0043】同期判定回路43に供給される信号は、同
期点が移動しなかったことを示す信号が供給される。同
期判定回路43は各サンプリングタイミング毎に同期点
位置の変化がなかった回数を計数し、所定の回数同期点
の位置が変化しなかった場合に同期信号保持回路45に
同期信号を出力し、同期信号保持回路45はこの同期信
号を保持するとともに、カウンタリセット判定部34に
出力する。
期点が移動しなかったことを示す信号が供給される。同
期判定回路43は各サンプリングタイミング毎に同期点
位置の変化がなかった回数を計数し、所定の回数同期点
の位置が変化しなかった場合に同期信号保持回路45に
同期信号を出力し、同期信号保持回路45はこの同期信
号を保持するとともに、カウンタリセット判定部34に
出力する。
【0044】同期点比較回路41で同期点位置の移動が
検出された場合には、同期がはずれたことを示す信号を
同期はずれ判定回路44に入力する。同期はずれ判定回
路44では、同期点位置の移動が何回起こったかを計数
し、所定回数に達した場合には、同期はずれが起きたと
して、同期信号保持回路45にリセットをかけて、同期
信号の出力を中止する。
検出された場合には、同期がはずれたことを示す信号を
同期はずれ判定回路44に入力する。同期はずれ判定回
路44では、同期点位置の移動が何回起こったかを計数
し、所定回数に達した場合には、同期はずれが起きたと
して、同期信号保持回路45にリセットをかけて、同期
信号の出力を中止する。
【0045】同期点比較回路41は、例えばコンパレー
タであり、同期点保持回路42に保持されている前の時
刻における同期点信号との比較を行う。同期点保持回路
42は、例えば、フリップフロップである。
タであり、同期点保持回路42に保持されている前の時
刻における同期点信号との比較を行う。同期点保持回路
42は、例えば、フリップフロップである。
【0046】同期判定回路43は、例えば、同期点がサ
ンプリングの度に、何回同じ位置に止まっていたかを計
数するカウンタと所定回数同じ場所に止まっていたか否
かを判定するコンパレータ等からなる。同期はずれ判定
回路44も同様に、カウンタとコンパレータで構成する
ことができる。また同期信号保持回路45は、例えば、
フリップフロップである。
ンプリングの度に、何回同じ位置に止まっていたかを計
数するカウンタと所定回数同じ場所に止まっていたか否
かを判定するコンパレータ等からなる。同期はずれ判定
回路44も同様に、カウンタとコンパレータで構成する
ことができる。また同期信号保持回路45は、例えば、
フリップフロップである。
【0047】図5は、サンプリングクロック、リセット
信号、カウンタ値及びデータクロックの相互の関係を示
すタイムチャートである。同図の一番上の信号はサンプ
リングクロックであり、受信装置に設けられる発振器の
発振信号である。相関器におけるPN符号の乗算と相関
値の取得は、このサンプリングクロックに同期して行わ
れる。前述したように、デジタルマッチドフィルタにお
いて、2倍オーバーサンプリングが行われる場合には、
サンプリングクロックはPN符号のチップレートの2倍
の信号速度を有する。上から2番目の信号はリセット信
号であり、信号がLowの場合にカウンタにリセットが
かかる。カウンタ値は、0から255までカウントす
る。これは、前述のデジタルマッチドフィルタにおい
て、2倍オーバーサンプリングを行うため、1ビット1
28チップのPN符号に対し、2倍のカウント速度とな
っている。一番下の信号はデータクロックであり、カウ
ンタのカウンタ値に基づいて生成される。
信号、カウンタ値及びデータクロックの相互の関係を示
すタイムチャートである。同図の一番上の信号はサンプ
リングクロックであり、受信装置に設けられる発振器の
発振信号である。相関器におけるPN符号の乗算と相関
値の取得は、このサンプリングクロックに同期して行わ
れる。前述したように、デジタルマッチドフィルタにお
いて、2倍オーバーサンプリングが行われる場合には、
サンプリングクロックはPN符号のチップレートの2倍
の信号速度を有する。上から2番目の信号はリセット信
号であり、信号がLowの場合にカウンタにリセットが
かかる。カウンタ値は、0から255までカウントす
る。これは、前述のデジタルマッチドフィルタにおい
て、2倍オーバーサンプリングを行うため、1ビット1
28チップのPN符号に対し、2倍のカウント速度とな
っている。一番下の信号はデータクロックであり、カウ
ンタのカウンタ値に基づいて生成される。
【0048】最初にリセット信号がカウンタをリセット
するとカウンタ値は0から計数をはじめる。これに伴
い、カウント値に同期してデータクロックが生成され
る。データクロックはカウンタ値が“0”から“12
7”のときにHIGHレベルで、“128”から“25
5”まではLOWレベルとなっており、1つのウィンド
ウを形成している。
するとカウンタ値は0から計数をはじめる。これに伴
い、カウント値に同期してデータクロックが生成され
る。データクロックはカウンタ値が“0”から“12
7”のときにHIGHレベルで、“128”から“25
5”まではLOWレベルとなっており、1つのウィンド
ウを形成している。
【0049】同図においては、カウンタ値がサイクリッ
クに計数される様子が示されている。カウンタ値が2回
目の計数の途中、すなわちカウンタ値“201”のとき
リセット信号が入力されている。これにより、サンプリ
ングクロックは変化を受けないが、カウンタ値はリセッ
ト信号が入力された時点で新しくカウントを始めてい
る。データクロックはカウンタ値に合わせて生成される
ので、データクロックもカウンタ値と同期してリセット
されている。このようにすることによって、ウィンドウ
の位置が変化するので、サンプリングクロックに合わせ
て取得された相関値のうち同期を示す同期点位置が相対
的に移動することになる。
クに計数される様子が示されている。カウンタ値が2回
目の計数の途中、すなわちカウンタ値“201”のとき
リセット信号が入力されている。これにより、サンプリ
ングクロックは変化を受けないが、カウンタ値はリセッ
ト信号が入力された時点で新しくカウントを始めてい
る。データクロックはカウンタ値に合わせて生成される
ので、データクロックもカウンタ値と同期してリセット
されている。このようにすることによって、ウィンドウ
の位置が変化するので、サンプリングクロックに合わせ
て取得された相関値のうち同期を示す同期点位置が相対
的に移動することになる。
【0050】図6は、本発明の受信機における復調回路
の第2の実施例のブロック構成図である。同図におい
て、図3と同じ構成要素には同じ参照番号を付してあ
る。図3で説明したように、DMF31はデジタルマッ
チドフィルタであって、相関値とデータ値とを最大値検
出部32に出力する。最大値検出部32は、同期点信号
とデータ値とを同期点比較部61に、また、同期点信号
をカウンタリセット判定部34に出力する。
の第2の実施例のブロック構成図である。同図におい
て、図3と同じ構成要素には同じ参照番号を付してあ
る。図3で説明したように、DMF31はデジタルマッ
チドフィルタであって、相関値とデータ値とを最大値検
出部32に出力する。最大値検出部32は、同期点信号
とデータ値とを同期点比較部61に、また、同期点信号
をカウンタリセット判定部34に出力する。
【0051】同期点比較部61は、図3のものとは異な
り、同期点の移動を常に監視し、同期点のずれの量に対
応したリセット信号をカウンタ35に出力する。このリ
セット信号は、同期点の移動が起こったときには常に生
成され、カウンタ35をリセットする。このようにする
ことにより、1つの同期点を常に1つのウィンドウ内に
くるように調整できるので、連続した長いデータ通信に
も使用が可能となる。また、最大値検出部32から送ら
れてきたデータ値はカウンタ35から供給されるデータ
クロックに同期して出力データとして出力する。
り、同期点の移動を常に監視し、同期点のずれの量に対
応したリセット信号をカウンタ35に出力する。このリ
セット信号は、同期点の移動が起こったときには常に生
成され、カウンタ35をリセットする。このようにする
ことにより、1つの同期点を常に1つのウィンドウ内に
くるように調整できるので、連続した長いデータ通信に
も使用が可能となる。また、最大値検出部32から送ら
れてきたデータ値はカウンタ35から供給されるデータ
クロックに同期して出力データとして出力する。
【0052】カウンタリセット判定部34は、同期点比
較部61から同期確立信号を、最大値検出部32からは
同期点信号を入力する。カウンタリセット判定部34で
は、同期点の位置を表すカウンタ値が所定の範囲内にな
い場合、カウンタ35にリセット信号を送信し、カウン
タをリセットする。このカウンタリセット判定部34に
よるリセットは、通信の最初に送られてくる受信信号の
うち、同期確立用のプリアンブル信号が受信されている
間に同期確立のために行われるものである。
較部61から同期確立信号を、最大値検出部32からは
同期点信号を入力する。カウンタリセット判定部34で
は、同期点の位置を表すカウンタ値が所定の範囲内にな
い場合、カウンタ35にリセット信号を送信し、カウン
タをリセットする。このカウンタリセット判定部34に
よるリセットは、通信の最初に送られてくる受信信号の
うち、同期確立用のプリアンブル信号が受信されている
間に同期確立のために行われるものである。
【0053】従って、第1の実施例においては、カウン
タリセット判定部34によるカウンタのリセットを行う
のみであるので、信号の受信時に最初リセットをかけた
後は放置した形となるので、次第に同期点が移動してウ
ィンドウの外に出ていってしまうが、第2の実施例によ
れば、同期点比較部61が検出した同期点の移動にとも
なって、カウンタにリセットをかけるので常に同期点が
ウィンドウの内部にあることになり、長い時間に渡って
正しいデータを再生できるので、パケット形式のデータ
信号はもちろん、連続したデータを再生することも可能
である。
タリセット判定部34によるカウンタのリセットを行う
のみであるので、信号の受信時に最初リセットをかけた
後は放置した形となるので、次第に同期点が移動してウ
ィンドウの外に出ていってしまうが、第2の実施例によ
れば、同期点比較部61が検出した同期点の移動にとも
なって、カウンタにリセットをかけるので常に同期点が
ウィンドウの内部にあることになり、長い時間に渡って
正しいデータを再生できるので、パケット形式のデータ
信号はもちろん、連続したデータを再生することも可能
である。
【0054】図7は、第2の実施例の同期点比較部の一
部構成を示すブロック図である。同図において、図4と
同じ構成要素には同じ参照番号を付してある。また、図
4と同様に、同図においては、データ値を出力データと
して出力する構成は省略してある。
部構成を示すブロック図である。同図において、図4と
同じ構成要素には同じ参照番号を付してある。また、図
4と同様に、同図においては、データ値を出力データと
して出力する構成は省略してある。
【0055】最大値検出部32から入力された同期点信
号は同期点比較回路41と同期点保持回路42に入力さ
れる。同期点保持回路42は、前のデータ出力時の同期
点信号を保持し、この信号を同期点比較回路41に入力
する。同期点比較回路41では、現在のタイミングの同
期点信号と前のタイミングの同期点信号とを比較し、等
しい場合には同期判定回路43に信号を送る。同期判定
回路43では、前述のように、同期点比較回路41で同
期点の移動がなかった回数を計数し、所定の回数移動が
なかった場合には、同期信号保持回路45に同期信号を
出力する。これと同時に、同期信号保持回路45は同期
信号をカウンタリセット判定部34に出力する。
号は同期点比較回路41と同期点保持回路42に入力さ
れる。同期点保持回路42は、前のデータ出力時の同期
点信号を保持し、この信号を同期点比較回路41に入力
する。同期点比較回路41では、現在のタイミングの同
期点信号と前のタイミングの同期点信号とを比較し、等
しい場合には同期判定回路43に信号を送る。同期判定
回路43では、前述のように、同期点比較回路41で同
期点の移動がなかった回数を計数し、所定の回数移動が
なかった場合には、同期信号保持回路45に同期信号を
出力する。これと同時に、同期信号保持回路45は同期
信号をカウンタリセット判定部34に出力する。
【0056】また、同期点比較回路41で同期点の移動
が検出された場合には、同期はずれ判定回路44が、同
期点の移動が何回続いたかを計数し、所定回数に到った
場合には、同期信号保持回路45が有している同期信号
をリセットする。
が検出された場合には、同期はずれ判定回路44が、同
期点の移動が何回続いたかを計数し、所定回数に到った
場合には、同期信号保持回路45が有している同期信号
をリセットする。
【0057】更に、第2の実施例においては、同期点の
移動が起こった場合には、同期点ずれ判定回路71が同
期点の移動を監視しており、同期点のずれの方向によっ
て、カウンタリセットタイミング判定回路72に信号を
出力する。カウンタリセットタイミング判定回路72に
おいては同期点のずれの方向に応じてカウンタのリセッ
ト信号を出力する。
移動が起こった場合には、同期点ずれ判定回路71が同
期点の移動を監視しており、同期点のずれの方向によっ
て、カウンタリセットタイミング判定回路72に信号を
出力する。カウンタリセットタイミング判定回路72に
おいては同期点のずれの方向に応じてカウンタのリセッ
ト信号を出力する。
【0058】このように、同期点の移動を監視し、同期
点の移動の方向に応じてカウンタのリセット信号を出力
するような構成を有することにより、ウィンドウの中で
同期点が移動した場合にはこれに合わせてカウンタをリ
セットするので、常に同期点をウィンドウの中に止めて
おくことが出来る。従って、連続データに対しても十分
正確なデータ値の再生を行うことができる。
点の移動の方向に応じてカウンタのリセット信号を出力
するような構成を有することにより、ウィンドウの中で
同期点が移動した場合にはこれに合わせてカウンタをリ
セットするので、常に同期点をウィンドウの中に止めて
おくことが出来る。従って、連続データに対しても十分
正確なデータ値の再生を行うことができる。
【0059】
【発明の効果】スペクトラム拡散通信方式の受信側にお
いて、サンプリングクロックレベルの位相制御ではな
く、データクロックレベルの位相制御ですませることが
できる。すなわち、位相制御の精度がラフですむことに
なる。
いて、サンプリングクロックレベルの位相制御ではな
く、データクロックレベルの位相制御ですませることが
できる。すなわち、位相制御の精度がラフですむことに
なる。
【0060】サンプリングクロックの同期をとる必要が
ないことにより、ハードが大幅に簡略化されるととも
に、回路の作成も楽になる。回路規模が小さくなること
で、小型化、省電力化、低コスト化を行うことができ
る。
ないことにより、ハードが大幅に簡略化されるととも
に、回路の作成も楽になる。回路規模が小さくなること
で、小型化、省電力化、低コスト化を行うことができ
る。
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】同期点の移動とリセットされるカウンタとの関
係を概略説明する図である。
係を概略説明する図である。
【図3】本発明の復調回路の第1の実施例のブロック図
である。
である。
【図4】同期点比較部の一部ブロック構成図である。
【図5】サンプリングクロック、リセット信号、カウン
タ値及びデータクロックの相互の関係を示すタイムチャ
ートである。
タ値及びデータクロックの相互の関係を示すタイムチャ
ートである。
【図6】本発明の受信機における復調回路の第2の実施
例のブロック構成図である。
例のブロック構成図である。
【図7】第2の実施例の同期点比較部の一部構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図8】従来のスペクトラム拡散通信システムの一部の
構成図である。
構成図である。
【図9】同期保持のための従来の構成例である。
【図10】相関器であるデジタルマッチドフィルタの一
構成例である。
構成例である。
【図11】送信側のクロックと受信側のクロックとの間
にクロックずれが存在している場合の問題点を説明する
図である。
にクロックずれが存在している場合の問題点を説明する
図である。
31 DMF 32 最大値検出部 33、61 同期点比較部 34 カウンタリセット判定部 35 カウンタ 41 同期点比較回路 42 同期点保持回路 43 同期判定回路 44 同期はずれ判定回路 45 同期信号保持回路 71 同期点ずれ判定回路 72 カウンタリセットタイミング判定回路
Claims (5)
- 【請求項1】スペクトラム拡散通信方式において送信機
から送られてくる信号に同期して拡散符号を乗算して逆
拡散処理を行う受信機内の同期装置において、 前記拡散符号の乗算のタイミング信号と、該タイミング
信号に同期したカウンタ値と、データ値を取得するタイ
ミングを示すデータクロックとを生成するカウンタと、 逆拡散を行う相関器が出力する相関値の最大値を検出
し、最大相関値の発生したカウンタ値に基づいて同期点
を検出する最大値検出部と、 最大値検出部から得た同期点を表すカウンタ値が同期点
の移動を示しているか否かの判定を行い、同期したか否
かを示す信号を出力する同期点比較部と、 同期したか否かを示す信号を受信し、同期点が移動した
場合には前記カウンタにリセット信号を送出し、前記カ
ウンタをリセットするカウンタリセット判定部とからな
ることを特徴とする同期装置。 - 【請求項2】スペクトラム拡散通信方式において送信機
から送られてくる信号に同期して拡散符号を乗算して逆
拡散処理を行う受信機内の同期装置において、 前記拡散符号の乗算のタイミング信号と、該タイミング
信号に同期したカウンタ値と、データ値を取得するタイ
ミングを示すデータクロックとを生成するカウンタと、 逆拡散を行う相関器が出力する相関値の最大値を検出
し、最大相関値の発生したカウンタ値に基づいて同期点
を検出する最大値検出部と、 最大値検出部から得た同期点を表すカウンタ値が所定の
範囲内に存在していることを示しているか否かの判定を
行い、同期したか否かを示す信号を出力する同期点比較
部と、 同期したか否かを示す信号を受信し、同期点が所定の範
囲内に存在しない場合には前記カウンタにリセット信号
を送出し、前記カウンタをリセットするカウンタリセッ
ト判定部とからなることを特徴とする同期装置。 - 【請求項3】送信機から送信されてくる信号は同期用信
号とデータ信号とからなり、前記カウンタリセット判定
部は同期用信号が送信されている間にリセットを行い、
データ信号が送られてきた場合にはリセット動作を行わ
ないことを特徴とする請求項1または2に記載の同期装
置。 - 【請求項4】前記同期点比較部は、送信機からデータが
送られてきている間、同期点の移動を監視し、同期点の
移動に基づいて前記カウンタにリセットをかけることを
特徴とする請求項1または2に記載の同期装置。 - 【請求項5】前記スペクトラム拡散通信は直接拡散方式
であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに
記載の同期装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8085246A JPH09275364A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | スペクトラム拡散通信用同期装置 |
US08/832,631 US5995571A (en) | 1996-04-08 | 1997-04-04 | Synchronizing apparatus for spread spectrum communications |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8085246A JPH09275364A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | スペクトラム拡散通信用同期装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09275364A true JPH09275364A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13853221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8085246A Pending JPH09275364A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | スペクトラム拡散通信用同期装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5995571A (ja) |
JP (1) | JPH09275364A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101358951B1 (ko) * | 2006-06-30 | 2014-02-06 | 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 | 클록 동기 회로 및 그것을 구비한 반도체장치 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3986209B2 (ja) * | 1998-06-18 | 2007-10-03 | 三菱電機株式会社 | ビットタイミング同期装置およびその方法 |
WO2001035590A1 (fr) * | 1999-11-08 | 2001-05-17 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Systeme de reception radio et procede de detection par synchronisation |
JP3464642B2 (ja) * | 2000-06-13 | 2003-11-10 | 松下電器産業株式会社 | 同期捕捉装置および同期捕捉方法 |
JP4685682B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2011-05-18 | 富士通株式会社 | 半導体装置 |
WO2008026164A2 (en) * | 2006-08-29 | 2008-03-06 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Method and apparatus for synchronization of a high speed lvds communication |
US8073082B2 (en) * | 2007-10-05 | 2011-12-06 | Panasonic Corporation | Mirror sub-carrier demodulation circuit, receiving device with the same, and mirror sub-carrier demodulating method |
CN107517069B (zh) * | 2017-08-22 | 2020-06-02 | 深圳市华信天线技术有限公司 | 跳频同步的方法、装置、接收机以及发射机 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6193746A (ja) * | 1984-10-12 | 1986-05-12 | Sony Corp | スペクトラム拡散通信復調装置 |
US5090023A (en) * | 1986-09-29 | 1992-02-18 | Kabushiki Kaisha Kenwood | Spread spectrum communication system |
US4943975A (en) * | 1987-10-09 | 1990-07-24 | Clarion Co., Ltd. | Spread spectrum communication receiver |
JPH083525B2 (ja) * | 1988-10-12 | 1996-01-17 | 日本無線株式会社 | Cps受信装置 |
JPH0777358B2 (ja) * | 1989-03-01 | 1995-08-16 | クラリオン株式会社 | スペクトラム拡散受信機 |
EP0616443A3 (en) * | 1993-03-15 | 1994-10-26 | Koninkl Philips Electronics Nv | Telecommunication system with ranging. |
JPH0750612A (ja) * | 1993-08-04 | 1995-02-21 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | スペクトラム拡散通信用受信機の同期装置 |
JP2858561B2 (ja) * | 1996-05-30 | 1999-02-17 | 日本電気株式会社 | デジタルdll回路 |
-
1996
- 1996-04-08 JP JP8085246A patent/JPH09275364A/ja active Pending
-
1997
- 1997-04-04 US US08/832,631 patent/US5995571A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101358951B1 (ko) * | 2006-06-30 | 2014-02-06 | 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 | 클록 동기 회로 및 그것을 구비한 반도체장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5995571A (en) | 1999-11-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020416 |