JP2001274352A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001274352A
JP2001274352A JP2000087403A JP2000087403A JP2001274352A JP 2001274352 A JP2001274352 A JP 2001274352A JP 2000087403 A JP2000087403 A JP 2000087403A JP 2000087403 A JP2000087403 A JP 2000087403A JP 2001274352 A JP2001274352 A JP 2001274352A
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interlayer insulating
insulating film
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ferroelectric
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JP2000087403A
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Hiroyuki Kanetani
宏行 金谷
Yoshinori Kumura
芳典 玖村
Yasuyuki Taniguchi
泰之 谷口
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CFRAMの強誘電体キャパシタの下部電極に
対するコンタクトホール開口に際し、上部電極の一部が
エッチングされることによって生じるキャパシタ特性の
劣化やキャパシタリークの誘引を阻止し、強誘電体膜に
加わるダメージを抑制して分極劣化を防止する。 【解決手段】強誘電体キャパシタを形成するために下部
電極12、強誘電体膜13及び上部電極14を順次堆積
し、強誘電体キャパシタの上部電極14及び強誘電体膜
13を同一マスクによってエッチング加工後、別のマス
ク17を用いて強誘電体キャパシタの下部電極12をエ
ッチング加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強誘電体キャパ
シタを有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電体は、印加電界と電気分極量との
関係がヒステリシス特性を有し、強誘電体の両端間の印
加電圧を零に戻しても分極が残る。即ち、強誘電体は、
電界が印加された時に一旦発生した電気分極は電界が印
加されなくなっても残留し、上記電界とは反対方向の向
きに、ある程度以上の強さの電界が印加された時に分極
の向きが反転する特性を有している。
【0003】このような強誘電体の不揮発性特性に着目
して、強誘電体の分極の方向として情報を蓄積する強誘
電体キャパシタ(Ferro electric Capacitor)を用いた
不揮発性半導体メモリ(FRAM)が注目されている。
【0004】また、1つのトランジスタに1つの強誘電
体キャパシタを並列接続したメモリセルを複数個直列接
続することによって、メモリセル1個あたりのセル面積
を削減したCFRAM(Chain FRAM)が例えば文献
「”High-Density Chain Ferro electric Random Acce
ss Memory (CFRAM)”, VLSI Circuit Symposium 1997p8
3-84」や「”A Sub-40ns Random-Access Chain FRAM Ar
chitecture with 7nsCell-Plate-Line Drive”, ISSCC
Tech. Digest Papers, pp.102-103, Feb 1999」などに
よって知られている。
【0005】CFRAMは、メモリブロック内で隣接す
るトランジスタの拡散領域を共有するので、単位セル面
積を小さくすることができ、原理的には4F2(Fは最
小寸法)を達成することができる。また、周辺回路の占
有面積も通常のFRAMに比べて小さくすることがで
き、チップサイズの縮小、低コスト化が可能となる。
【0006】また、各キャパシタの一端側に接続される
プレート配線は、メモリセルの外側に形成されている拡
散領域により形成することができるため、低抵抗とな
り、ドライバの能力が小さくてもよいという優れた特長
を有しており、通常のFRAMに比べて高速動作が可能
である。
【0007】このようにCFRAMは種々の特長を有し
ているが、問題点もある。
【0008】即ち、トランジスタのソース/ドレイン拡
散領域上にコンタクトプラグとして例えばW(tungste
n)プラグを形成し、さらにこのWプラグ上に強誘電体
キャパシタを形成するようにしたCOP(capacitor on
plug)構造のメモリセルの場合、Wプラグの酸化を抑
制する目的で設けられるバリアメタルとして最適なもの
が存在していない。
【0009】このため、強誘電体キャパシタの上部電極
及び下部電極を、別途、金属配線を形成してトランジス
タのソース/ドレイン拡散領域に接続する方法がとられ
る。
【0010】図22及び図23は、CFRAMにおける
強誘電体キャパシタの従来の製造方法を工程順に示して
いる。
【0011】まず、図22(a)に示すように、半導体
基板上に設けられた層間絶縁膜81上に下部電極82、
強誘電体膜83及び上部電極84を順次堆積する。
【0012】次に、図22(b)に示すように、所定の
パターン形状を有するエッチング用のマスク85を形成
した後、このマスク85を用いて上部電極84をエッチ
ング加工する。
【0013】次に、上記マスク85を剥離し、続いて図
22(c)に示すように、所定のパターン形状を有する
新たなエッチング用のマスク86を形成する。この際、
上記マスク86は2つの上部電極84を連続して覆うよ
うなパターン形状とする。そして、このマスク86を用
いて残りの強誘電体膜83及び下部電極82をエッチン
グ加工する。
【0014】次に、図23(a)に示すように、層間絶
縁膜87を全面に堆積し、この層間絶縁膜87に対し、
2つの上部電極84に対する配線溝88とコンタクトホ
ール89とを開口し、さらに下部電極82に対する配線
溝90とコンタクトホールコンタクトホール91を開口
する。
【0015】続いて、上記配線溝88、90及びコンタ
クトホール89、91を埋めるようにコンタクトプラグ
/配線92を形成する。ここで上記コンタクトプラグ/
配線92は、図示しないトランジスタのソース/ドレイ
ン拡散領域に接続されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来方
法において、下部電極82に対するコンタクトホール9
2を開口する際に、層間絶縁膜87と強誘電体膜83と
をエッチングしなくてはならない。一般に強誘電体膜の
エッチング速度はSiO2からなる層間絶縁膜の約1/
10(例えば50nm/分)と遅く、下部電極82に対
する深いコンタクトホール91を開口する際に多くの時
間がかかる。このため、上部電極84に対するコンタク
トホール89の開口時に、図23(a)に示されるよう
に、上部電極84のかなりの部分が除去されてしまい、
これによってキャパシタ特性の劣化やキャパシタリーク
が誘引されるという不都合が生じる。
【0017】さらに、下部電極82に対するコンタクト
ホール91は、強誘電体膜83を突き抜けて形成するの
で、エッチング中のガスの影響により強誘電体膜83に
ダメージが入り、分極劣化が生じることが判明した。
【0018】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その目的は、上部電極の一部がエッ
チングされることによって生じるキャパシタ特性の劣化
やキャパシタリークの誘引が阻止でき、かつ強誘電体膜
に加わるダメージを抑制して強誘電体キャパシタの分極
劣化が防止できる半導体装置及びその製造方法を提供す
ることである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体装置
は、半導体基板に設けられた第1の層間絶縁膜と、前記
第1の層間絶縁膜上に形成された下部電極と、前記下部
電極上に互いに分離して形成された一対の強誘電体膜
と、前記一対の強誘電体膜上に形成された一対の上部電
極とを具備し、前記下部電極、前記一対の強誘電体膜の
それぞれ及び前記一対の上部電極のそれぞれで一対の強
誘電体キャパシタが構成され、前記一対の強誘電体膜そ
れぞれの下部に位置する部分の前記下部電極の膜厚が、
それ以外の部分における前記下部電極の膜厚に比べて厚
いことを特徴とする。
【0020】この発明の半導体装置の製造方法は、半導
体基板に設けられた第1の層間絶縁膜上に下部電極、強
誘電体膜及び上部電極を順次堆積する工程と、所定のパ
ターン形状を有する第1のマスクを前記上部電極上に形
成する工程と、前記第1のマスクを用いて前記上部電極
及び前記強誘電体膜を順次エッチングして、前記強誘電
体膜及び前記上部電極からなる一対の積層構造を前記下
部電極上に残す工程と、前記第1のマスクを除去した後
に、少なくとも前記一対の積層構造を連続して覆うよう
なパターン形状を有する第2のマスクを形成する工程
と、前記第2のマスクを用いて前記下部電極をエッチン
グして、強誘電体膜及び前記上部電極からなる前記一対
の積層構造が形成されている部分の前記下部電極を残す
工程とを具備したことを特徴とする。
【0021】この発明の半導体装置は、半導体基板に設
けられた層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に形成された
下部電極と、前記下部電極上に互いに分離して形成され
断面形状が凹形状を有する一対の強誘電体膜と、前記一
対の強誘電体膜の凹部を埋めるように設けられた一対の
上部電極とを具備し、前記下部電極、前記一対の強誘電
体膜のそれぞれ及び前記一対の上部電極のそれぞれとで
一対の強誘電体キャパシタが構成されていることを特徴
とする。
【0022】この発明の半導体装置の製造方法は、半導
体基板に設けられた第1の層間絶縁膜上に下部電極を堆
積する工程と、前記第1の層間絶縁膜上の所定の部分に
のみ前記下部電極を残し、他の部分は除去する工程と、
前記下部電極上を含む全面に第2の層間絶縁膜を堆積し
た後、平坦化処理を行って前記下部電極を露出させる工
程と、全面に第3の層間絶縁膜を堆積した後、この第3
の層間絶縁膜に対して前記下部電極の表面に通じる2つ
の開口部を開口する工程と、前記2つの開口部内を含む
全面に強誘電体膜及び上部電極を順次堆積する工程と、
平坦化処理を行って前記2つの開口部内に前記強誘電体
膜及び前記上部電極からなる積層構造を残す工程とを具
備したことを特徴とする。
【0023】この発明の半導体装置の製造方法は、半導
体基板に設けられた第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶
縁膜を堆積する工程と、前記第2の層間絶縁膜に第1の
開口部を形成する工程と、全面に下部電極を堆積する工
程と、平坦化処理を行って前記第2の層間絶縁膜を露出
させ、前記第1の開口部内に前記下部電極を残す工程
と、全面に第3の層間絶縁膜を堆積する工程と、前記第
3の層間絶縁膜に対し前記下部電極の表面に通じる一対
の第2の開口部を形成する工程と、前記一対の第2の開
口部の内部を含む全面に強誘電体膜及び上部電極を順次
堆積する工程と、前記強誘電体膜及び前記上部電極を平
坦化して、前記一対の第2の開口部内に前記強誘電体膜
及び前記上部電極を残す工程とを具備したことを特徴と
する。
【0024】この発明の半導体装置は、半導体基板に設
けられた第1の層間絶縁膜と、前記第1の層間絶縁膜上
に形成された第1の下部電極と、前記第1の下部電極上
に互いに分離して形成され断面形状が凹形状を有する一
対の第2の下部電極と、前記一対の第2の下部電極それ
ぞれの凹部を埋めるように設けられ、それぞれ断面形状
が凹形状を有する一対の強誘電体膜と、前記一対の強誘
電体膜の凹部を埋めるように設けられた一対の上部電極
とを具備し、前記第1の下部電極及び前記一対の第2の
下部電極のそれぞれ、前記一対の強誘電体膜のそれぞれ
及び前記一対の上部電極のそれぞれとで一対の強誘電体
キャパシタが構成されていることを特徴とする。
【0025】この発明の半導体装置の製造方法は、半導
体基板に設けられた第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶
縁膜を堆積する工程と、前記第2の層間絶縁膜に第1の
開口部を形成する工程と、全面に第1の下部電極を堆積
する工程と、平坦化処理を行って前記第2の層間絶縁膜
を露出させ、前記第1の開口部内に前記第1の下部電極
を残す工程と、全面に第3の層間絶縁膜を堆積する工程
と、前記第3の層間絶縁膜に対し前記第1の下部電極の
表面に通じる一対の第2の開口部を形成する工程と、前
記一対の第2の開口部の内部を含む全面に第2の下部電
極、強誘電体膜及び上部電極を順次堆積する工程と、前
記第2の下部電極、強誘電体膜及び上部電極を平坦化し
て、前記一対の第2の開口部内に前記第2の下部電極、
前記強誘電体膜及び前記上部電極を残す工程とを具備し
たことを特徴とする。
【0026】この発明の半導体装置の製造方法は、半導
体基板に設けられた第1の層間絶縁膜上に第1の下部電
極を堆積する工程と、前記第1の層間絶縁膜上の所定の
部分にのみ前記第1の下部電極を残し、他の部分は除去
する工程と、前記第1の下部電極上を含む全面に第2の
層間絶縁膜を堆積した後、平坦化処理を行って前記第1
の下部電極を露出させる工程と、全面に第3の層間絶縁
膜を堆積した後、この第3の層間絶縁膜に対して前記第
1の下部電極の表面に通じる2つの開口部を開口する工
程と、前記2つの開口部内を含む全面に第2の下部電
極、強誘電体膜及び上部電極を順次堆積する工程と、平
坦化処理を行って前記2つの開口部内に前記第2の下部
電極、前記強誘電体膜及び前記上部電極からなる積層構
造を残す工程とを具備したことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0028】図1(a)、(b)、図2(a)、(b)
及び図3(a)、(b)は、この発明の第1の実施の形
態に係るCFRAMの製造方法を工程順に示している。
【0029】まず、図1(a)に示すように、スイッチ
ングトランジスタ等の素子が形成された図示しないシリ
コン半導体基板上の層間絶縁膜(SiO2)11上に、
下部電極12、強誘電体膜13及び上部電極14をCV
D法またはスパッタリング法により順次堆積する。下部
電極12としては例えば1層のPt膜が用いられるが、
その他にIrOx,Ru,Ti,Al,Sr,Re,M
g,La及びCaのうち少なくともいずれか1つの金属
を含む1層の膜あるいは異なる金属を含む複数層の膜で
構成することができる。この下部電極12の膜厚は例え
ば100nmである。強誘電体膜13としては例えばS
BTが用いられるが、その他にPZTや層状ペロブスカ
イト構造のSTB,BTOで構成することもできる。こ
の強誘電体膜13の膜厚は例えば150nmである。さ
らに、上部電極14として、下部電極12と同様に例え
ば1層のPt膜が用いられるが、その他にIrOx,
u,Ti,Al,Sr,Re,Mg,La及びCaのう
ち少なくともいずれか1つの金属を含む1層の膜あるい
は異なる金属を含む複数層の膜で構成することができ
る。この上部電極14の膜厚は例えば100nmであ
る。
【0030】次に、図1(b)に示すように、所定のパ
ターン形状を有するエッチング用のレジストマスク15
を上部電極14上に形成する。なお、レジストマスク1
5の代わりに酸化膜マスク等のハードマスクを形成する
ようにしてもよい。
【0031】続いて、図2(a)に示すように、上記マ
スク15を用いたドライエッチング法、例えばRIE
(反応性イオンエッチング)法により、上部電極14及
び強誘電体膜13をエッチング加工して、上部電極14
及び強誘電体膜13からなる一対の積層構造16を下部
電極12上に残す。このとき、図示するように、下部電
極12の一部がエッチングされるように加工してもよ
い。
【0032】次に、図2(b)に示すように、上記マス
ク15をアッシング法により剥離した後、所定のパター
ン形状を有する新たなエッチング用のマスク17を形成
する。このとき、上部マスク17は一対の積層構造16
が連続して覆われるようなパターン形状を有するように
パターニングされる。続いて、このマスク17を用いた
ドライエッチング法、例えばRIE法により下部電極1
1をエッチング加工して、上部電極14及び強誘電体膜
13からなる上記一対の積層構造16が載置されている
部分の下部電極12のみを残す。
【0033】次に、上記マスク17をアッシング法によ
り剥離した後、図3(a)に示すように、全面に層間絶
縁膜18をCVD(Chemical Vapor Deposition:化学
的気相成長)法により堆積し、続いて例えばCMP(Ch
emical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)法
によって平坦化を行った後、続いて、所定のパターンを
有するマスクを用いたドライエッチング法により、上記
一対の積層構造16上に配線溝19を、下部電極12上
に配線溝20を形成し、続いて上記配線溝19内に上部
電極14に通じるコンタクトホール21を形成し、さら
に上記配線溝20内に下部電極12に通じるコンタクト
ホール22を形成する。
【0034】なお、図3(a)では下部電極12に通じ
るコンタクトホール22を上部電極14に通じる一対の
コンタクトホール21の間に形成する場合を示している
が、これは一対のコンタクトホール21の端に形成する
ようにしてもよい。
【0035】ここで、SiO2からなる層間絶縁膜18
とPtからなる上部電極14とのエッチング選択比は1
0以上と大きいので、下部電極12への深いコンタクト
ホール22を開口する際でも、上部電極14と下部電極
12におけるエッチングオーバー量は少ない。
【0036】次に、図3(b)に示すように、バリアメ
タルとして例えばTiN膜23をスパッタリング法で配
線溝19、20内及びコンタクトホール21、22内に
堆積し、さらにAlのスパッタリング、リフロー法を用
いた埋め込み及びCMPによる平坦化処理により、コン
タクトホール21、22内及び配線溝19、20内にA
lプラグ/配線24をそれぞれ形成する。なお、場合に
よっては、上記Alプラグの代わりにWプラグを使用す
ることもある。また、その他にCu材料を用いてもよ
い。
【0037】図4は、図3(b)に示すCFRAMのパ
ターン平面図である。図示するように、下部電極12に
接続されたAlプラグ/配線24は一対の積層構造16
の配列方向と交差する方向に延長され、さらにコンタク
トホール25を介して、シリコン半導体基板に形成され
た図示しないスイッチングトランジスタの拡散領域に接
続されている。
【0038】上記第1の実施の形態の方法によれば、上
部電極14と強誘電体膜13とを同時にエッチング加工
するようにしたので、上部電極14に対するコンタクト
ホール21を開口する際に、エッチング速度が層間絶縁
膜18よりも遅い強誘電体膜13をエッチングする必要
がなくなる。この結果、従来のように上部電極18のか
なりの部分が除去されることを防止することができ、こ
れによってキャパシタ特性の劣化やキャパシタリークが
誘引されるという不都合を避けることができる。
【0039】さらに、下部電極12に対するコンタクト
ホール22を開口する際に、強誘電体膜13をエッチン
グする必要がないので、従来のように強誘電体膜13に
ダメージが入り、分極劣化が生じることことも防止する
ことができる。
【0040】また、上記第1の実施の形態によれば、従
来よりもキャパシタのセルサイズの縮小化が可能であ
る。以下、その理由を図5を用いて説明する。
【0041】図5は、従来方法による図22(b)の工
程後の断面構造(図中の上側)と、第1の実施の形態に
よる図2(a)の工程後におけるキャパシタの断面構造
(図中の下側)を合わせて示している。
【0042】一般に、強誘電体キャパシタに用いられる
電極(Pt,Ir等)及び強誘電体(PZT,SBT
等)は、プロファイルが立ったエッチング加工が難し
く、図5に示すように、端部下端の角部の角度α及びβ
(α=βとする)が直角とはならずにテーパーを引いて
しまう傾向にある。
【0043】第1の実施の形態による方法では、上部電
極14と強誘電体膜13とを同時にエッチング加工し、
その際に下部電極12も一部エッチングし、その後に下
部電極12をエッチング加工するので、下部電極12の
加工寸法でセルサイズが決まる。さらにその際に、下部
電極12の底部の平面積は、テーパーを引いている分だ
け実際のマスクサイズよりも増大する。従って、下部電
極12の膜厚tが薄い程、マスク変換差は小さくなる。
【0044】これに対し、図5中の上側に示されている
従来方法による場合には、上部電極84のエッチング加
工をまず行い、次に強誘電体膜83と下部電極82とを
加工するので、下部電極82の膜厚と強誘電体膜83の
膜厚との和からなる厚い膜厚Tを有する膜を同時に加工
する必要がある。このため、下部電極82の底部の平面
積は実際のマスクサイズよりもさらに増大する。
【0045】従って、エッチング加工後の下部電極のサ
イズは、第1の実施の形態の方法によって製造された方
が、従来方法で製造された方に比べ、片側で図中の寸法
Sだけ小さくなり、この結果、従来よりもキャパシタの
セルサイズの縮小化が実現される。
【0046】次に、この発明の第2の実施の形態につい
て説明する。
【0047】この第2の実施の形態に係るCFRAM
は、第1の実施の形態に係る製造方法を、COP構造の
CFRAMに適用したものである。
【0048】COP構造のCFRAMにおいて、コンタ
クトプラグの酸化を抑制するためには、強誘電体キャパ
シタの下部電極としてIrOx/TiAlN系の電極が
比較的よいことが報告されている。しかし、この下部電
極のトータルの膜厚は約150nmであり、これに加え
て強誘電体膜の膜厚も加わるため、マスク変換差がより
大きくなる。
【0049】そこで、COP構造のCFRAMを第1の
実施の形態と同様の方法を用いて製造すれば、マスク変
換差が小さくできて、セルサイズの縮小化を図ることが
できる。
【0050】図6は、第1の実施の形態の場合と同様の
方法を用いて製造された、この発明の第2の実施の形態
によるCOP構造のCFRAMの断面構造を示してい
る。
【0051】図6において、26はシリコン半導体基板
であり、この基板26の表面領域にはスイッチングトラ
ンジスタのソース/ドレイン領域となる一対の拡散領域
27が形成され、前記層間絶縁膜11内にはこのスイッ
チングトランジスタのゲート電極28が形成されてい
る。
【0052】さらに、前記層間絶縁膜11には、一対の
拡散領域27の一方の表面が露出するように開口された
コンタクトホール29が設けられ、このコンタクトホー
ル29を埋めるようにコンタクトプラグ、例えばWプラ
グ(またはポリシリコンプラグ)30が形成されてい
る。なお、Wプラグ30を形成する前にバリアメタル、
例えばTiN膜等を形成する。そして、このWプラグ3
0上には、下部電極12、上部電極14及び強誘電体膜
13からなる一対の積層構造16、層間絶縁膜18、一
対の上部電極14に接続されるAlプラグ/配線24
が、第1の実施の形態で説明した場合と同様の方法によ
って形成される。ただし、下部電極12はWプラグ30
を介してトランジスタの拡散領域27と接続されている
ので、この場合、下部電極12に対する前記コンタクト
ホール22の開口と、このコンタクトホール22の内へ
の前記Alプラグ/配線24の形成は省略することがで
きる。
【0053】図7(a)〜(c)及び図8(a)〜
(c)は、この発明の第3の実施の形態に係るCFRA
Mの製造方法を工程順に示している。
【0054】まず、図7(a)に示すように、スイッチ
ングトランジスタ等の素子が形成された図示しないシリ
コン半導体基板上の層間絶縁膜(SiO2)31上に、
下部電極32をスパッタリング法等により堆積する。
【0055】次に、所定のパターン形状を有するエッチ
ング用のマスクを下部電極32上に形成した後、このマ
スクを用いたドライエッチング法、例えばRIE法によ
り下部電極32をエッチング加工し、層間絶縁膜31上
の所定の部分にのみ下部電極32を残し、その後、図7
(b)に示すように、全面に層間絶縁膜33を例えばC
VD法により堆積する。
【0056】次に、図7(c)に示すように、例えばC
MP法によって平坦化処理を行って下部電極32表面を
露出させ、その後、全面に層間絶縁膜34を例えばCV
D法により堆積し、さらにこの層間絶縁膜34に対し、
下部電極32の表面が露出するような2つの穴(開口
部)35を互いに分離して開口する。これらの穴35
は、レジスト膜の塗布、レジスト膜に対するパターンの
転写、現像からなる一連の処理を行ってエッチング用の
マスクを形成し、このマスクを用いたRIE法によって
形成することができる。
【0057】続いて、図8(a)に示すように、上記2
つの穴35の内部を含む全面に、強誘電体膜36及び上
部電極37をCVD法またはスパッタリング法等により
順次堆積する。強誘電体膜36としては例えばPZT
や、層状ペロブスカイト構造のSBT,BTOで構成す
ることができる。さらに、上部電極37として、下部電
極32と同様に例えば1層のPt膜が用いられるが、そ
の他にIrOx,Ru,Ti,Al,Sr,Re,M
g,La及びCaのうち少なくともいずれか1つの金属
を含む1層の膜あるいは異なる金属を含む複数層の膜で
構成することができる。
【0058】また、この実施の形態では、強誘電体膜3
6及び上部電極37を堆積する際に、上記2つの穴35
が完全に埋め込まれないようにする。このような断面形
状を得るには、強誘電体膜36及び上部電極37のトー
タルの膜厚が各穴の開口径よりも薄くなるよう堆積すれ
ばよい。または、各穴の開口径を大きくしてもよい。
【0059】次に、図8(b)に示すように、例えばC
MP法等によって平坦化処理を行い、上部電極37、強
誘電体膜36及び層間絶縁膜34の一部を除去する。こ
の際に、上部電極37の上面が平坦になるまで研磨す
る。これにより、強誘電体膜36の断面形状は凹形状と
なる。
【0060】次に、図8(c)に示すように、全面に層
間絶縁膜38を例えばCVD法により堆積し、層間絶縁
膜38の平坦化処理を行った後、続いて、所定のパター
ンを有するマスクを用いたドライエッチング法により、
上記一対の上部電極37上及び下部電極32上に配線溝
を形成し、続いて上記配線溝内に上部電極37に通じる
コンタクトホールを形成し、さらに上記配線溝内に下部
電極32に通じるコンタクトホールを形成する。さら
に、バリアメタルとして例えばTiN膜39をスパッタ
リング法で配線溝内及びコンタクトホール内に堆積し、
さらにAlのスパッタリング、リフロー法を用いた埋め
込み及びCMPによる平坦化処理により、コンタクトホ
ール内及び配線溝内にAlプラグ/配線40をそれぞれ
形成する。なお、場合によっては、上記Alプラグの代
わりにWプラグを使用することもある。また、その他に
Cu材料を用いてもよい。
【0061】この実施の形態の場合にも、SiO2から
なる層間絶縁膜38、34とPtからなる上部電極37
とのエッチング選択比は10以上と大きいので、下部電
極32への深いコンタクトホールを開口する際でも、上
部電極37と下部電極32におけるエッチングオーバー
量は少ない。
【0062】また、上部電極37及び下部電極32に対
するコンタクトホールを開口する際に、エッチング速度
が層間絶縁膜よりも遅い強誘電体膜36をエッチングす
る必要がなくなるので、キャパシタ特性の劣化やキャパ
シタリークが誘引されるという不都合を避けることがで
きる。
【0063】図9は、上記第3の実施の形態の第1の変
形例に係る一部の製造工程を示している。
【0064】第3の実施の形態の方法では、層間絶縁膜
31上に一部の下部電極32を残す方法として、下部電
極32を全面に堆積した後にマスクを用いてエッチング
加工する場合を説明したが、この変形例による方法で
は、まず、図9(a)に示すように層間絶縁膜31を全
面に堆積した後、所定の形状の穴41を有する層間絶縁
膜33を形成する。このような層間絶縁膜33は、まず
層間絶縁膜33を全面に堆積し、その上に所定のパター
ン形状を有するエッチング用のマスクを形成し、このマ
スクを用いて層間絶縁膜33を例えばRIE法によりエ
ッチング加工して穴40を開口することによって得られ
る。
【0065】次に、図9(b)に示すように、全面に下
部電極32をスパッタリング法によって堆積形成する。
【0066】続いて、図9(c)に示すように、平坦化
処理、例えばCMP法によって前記層間絶縁膜33の表
面が露出するまで全面を研磨する。
【0067】次に、図9(d)に示すように、全面に層
間絶縁膜34を例えばCVD法により堆積し、さらにこ
の層間絶縁膜34に対し、下部電極32の表面が露出す
るような2つの穴35を互いに分離して開口する。この
後の工程は第3の実施の形態と同様なのでその説明は省
略する。
【0068】この変形例の場合にも、SiO2からなる
層間絶縁膜38、34とPtからなる上部電極37との
エッチング選択比は10以上と大きいので、下部電極3
2への深いコンタクトホールを開口する際でも、上部電
極37と下部電極32におけるエッチングオーバー量は
少ない。
【0069】また、上部電極37及び下部電極32に対
するコンタクトホールを開口する際に、エッチング速度
が層間絶縁膜よりも遅い強誘電体膜36をエッチングす
る必要がなくなるので、キャパシタ特性の劣化やキャパ
シタリークが誘引されるという不都合を避けることがで
きる。
【0070】図10は、上記第3の実施の形態の第2の
変形例に係る一部の製造工程を示している。上記第3の
実施の形態の方法では、層間絶縁膜34に形成された一
対の穴35の内部を含む全面に、強誘電体膜36及び上
部電極37を堆積し、平坦化処理を行って上部電極3
7、強誘電体膜36及び層間絶縁膜34の一部を除去す
る際に、上部電極37の上面が平坦になるまで研磨して
いた。
【0071】これに対し、この第2の変形例では、上部
電極37の断面形状が、強誘電体膜36と同様に凹形状
のままとなるようにCMP法による研磨を行っている。
【0072】図11は、上記第3の実施の形態の第3の
変形例に係る一部の製造工程を示している。
【0073】第3の実施の形態の方法では、層間絶縁膜
31上に一部の下部電極32を残す方法として、下部電
極32を全面に堆積した後にマスクを用いてエッチング
加工する場合を説明したが、この変形例による方法で
は、まず、図11(a)に示すように層間絶縁膜31を
全面に堆積した後、全面に下部電極32をスパッタリン
グ法によって堆積形成する。
【0074】次に、所定のパターン形状を有するエッチ
ング用のマスクを下部電極32上に形成した後、このマ
スクを用いたドライエッチング法、例えばRIE法によ
り下部電極32をエッチング加工し、層間絶縁膜31上
の所定の部分にのみ下部電極32を残し、その後、図1
1(b)に示すように、全面に層間絶縁膜33を、前記
図7(b)の場合よりも厚く堆積する。
【0075】次に、エッチングバックまたは平坦化エッ
チング処理により上記層間絶縁膜33を平坦化した後、
その上に所定のパターン形状を有するエッチング用のマ
スクを形成し、このマスクを用いて層間絶縁膜33を例
えばRIE法によりエッチング加工して下部電極32の
表面が露出するような2つの穴35を互いに分離して開
口する。この後の工程は第3の実施の形態と同様なので
その説明は省略する。
【0076】図12は、上記第3の実施の形態の第4の
変形例に係る一部の製造工程を示している。第3の実施
の形態の方法では、図8(a)の工程で2つの穴35の
内部を含む全面に強誘電体膜36及び上部電極37を堆
積し、次の図8(b)の工程で平坦化処理を行い、上部
電極37の上面が平坦になるまで研磨するようにして上
部電極37、強誘電体膜36及び層間絶縁膜34の一部
を除去していた。
【0077】これに対し、この第4の変形例による方法
では、上部電極37、強誘電体膜36及び層間絶縁膜3
4の一部を研磨して除去する際に、図12(a)に示す
ように、上部電極37もその断面形状が凹形状となるよ
うに研磨する。
【0078】この後は、図8(c)の工程と同様、図1
2(a)に示すように、全面に層間絶縁膜38を例えば
CVD法により堆積し、層間絶縁膜38の平坦化処理を
行った後、所定のパターンを有するマスクを用いたドラ
イエッチング法により、上記一対の上部電極37上及び
下部電極32上に配線溝を形成し、続いて上記配線溝内
に上部電極37に通じるコンタクトホールを形成し、さ
らに上記配線溝内に下部電極32に通じるコンタクトホ
ールを形成する。さらに、バリアメタルとして例えばT
iN膜39をスパッタリング法で配線溝内及びコンタク
トホール内に堆積し、さらにAlのスパッタリング、リ
フロー法を用いた埋め込み及びCMPによる平坦化処理
により、コンタクトホール内及び配線溝内にAlプラグ
/配線40をそれぞれ形成する。なお、場合によって
は、上記Alプラグの代わりにWプラグを使用すること
もある。また、その他にCu材料を用いてもよい。
【0079】図13は、上記第3の実施の形態の第5の
変形例に係る一部の製造工程を示している。第3の実施
の形態の方法では、図8(a)の工程で2つの穴35の
内部を含む全面に強誘電体膜36及び上部電極37を堆
積する際に、2つの穴35が完全に埋め込まれないよう
に堆積する場合について説明した。
【0080】これに対し、この第5の変形例の方法で
は、図13(a)に示すように、2つの穴35が完全に
埋め込まれるように強誘電体膜36及び上部電極37を
堆積している。このような断面形状を得るには、強誘電
体膜36及び上部電極37のトータルの膜厚が各穴の開
口径よりも薄くなるよう堆積するか、または、各穴の開
口径を大きくする。
【0081】この後は、図13(b)に示すように、例
えばCMP法等によって平坦化処理を行い、上部電極3
7、強誘電体膜36及び層間絶縁膜34の一部を除去す
る。
【0082】次に、図13(c)に示すように、全面に
層間絶縁膜38を例えばCVD法により堆積し、層間絶
縁膜38の平坦化処理を行った後、続いて、所定のパタ
ーンを有するマスクを用いたドライエッチング法によ
り、上記一対の上部電極37上及び下部電極32上に配
線溝を形成し、続いて上記配線溝内に上部電極37に通
じるコンタクトホールを形成し、さらに上記配線溝内に
下部電極32に通じるコンタクトホールを形成する。さ
らに、バリアメタルとして例えばTiN膜39をスパッ
タリング法で配線溝内及びコンタクトホール内に堆積
し、さらにAlのスパッタリング、リフロー法を用いた
埋め込み及びCMPによる平坦化処理により、コンタク
トホール内及び配線溝内にAlプラグ/配線40をそれ
ぞれ形成する。なお、場合によっては、上記Alプラグ
の代わりにWプラグを使用することもある。また、その
他にCu材料を用いてもよい。
【0083】図14は、第3の実施の形態の場合と同様
の方法を用いて製造された、この発明の第4の実施の形
態によるCOP構造のCFRAMの断面構造を示してい
る。
【0084】図14において、42はシリコン半導体基
板であり、この基板42の表面領域にはスイッチングト
ランジスタのソース/ドレイン領域となる一対の拡散領
域43が形成され、前記層間絶縁膜31内にはこのスイ
ッチングトランジスタのゲート電極44が形成されてい
る。さらに、前記層間絶縁膜31には、一対の拡散領域
43の一方の表面が露出するように開口されたコンタク
トホール45が設けられ、このコンタクトホール45を
埋めるようにコンタクトプラグ、例えばWプラグ46が
形成されている。なお、Wプラグ46を形成する前にバ
リアメタル、例えばTiN膜等を形成する。そして、こ
のWプラグ46上には、下部電極32、上部電極37、
強誘電体膜36、層間絶縁膜38、上部電極37に接続
されるAlプラグ/配線40等が、第3の実施の形態で
説明した場合と同様の方法によって形成される。ただ
し、下部電極32はWプラグ46を介してトランジスタ
の拡散領域43と接続されているので、この場合、下部
電極32に対するコンタクトホールの開口と、コンタク
トホールの内への前記Alプラグ/配線40の形成は省
略することができる。
【0085】このように、COP構造のCFRAMを第
3の実施の形態と同様の方法を用いて製造すれば、先に
説明したと同様の理由により、マスク変換差が小さくで
きて、セルサイズの縮小化を図ることができる。
【0086】図15(a)〜(d)及び図15(a)〜
(c)は、この発明の第5の実施の形態に係るCFRA
Mの製造方法を工程順に示している。
【0087】まず、図15(a)に示すように、スイッ
チングトランジスタ等の素子が形成された図示しないシ
リコン半導体基板上の層間絶縁膜(SiO2)51上に
層間絶縁膜52を例えばCVD法により全面に堆積した
後、この層間絶縁膜52に対して穴(開口部)53を形
成する。この穴53は、まず層間絶縁膜52上に所定の
パターン形状を有するエッチング用のマスクを形成し、
このマスクを用いて層間絶縁膜52を例えばRIE法に
よりエッチング加工することによって開口する。
【0088】次に、図15(b)に示すように、全面に
第1の下部電極54をスパッタリング法によって堆積形
成する。この第1の下部電極54としては例えば1層の
Pt膜が用いられるが、その他にIrOx,Ru,T
i,Al,Sr,Re,Mg,La及びCaのうち少な
くともいずれか1つの金属を含む1層の膜あるいは異な
る金属を含む複数層の膜で構成することができる。
【0089】続いて、図15(c)に示すように、平坦
化処理、例えばCMP法によって前記層間絶縁膜52の
表面が露出するまで全面を研磨する。
【0090】次に、図15(d)に示すように、全面に
層間絶縁膜55を例えばCVD法により堆積し、さらに
この層間絶縁膜55に対し、第1の下部電極54の表面
が露出するような2つの穴56を互いに分離して開口す
る。
【0091】続いて、図16(a)に示すように、上記
2つの穴56の内部を含む全面に、第2の下部電極5
7、強誘電体膜58及び上部電極59をCVD法または
スパッタリング法により順次堆積する。第2の下部電極
57としては、第1の下部電極54と同様に例えば1層
のPt膜が用いられるが、その他にIrOx,Ru,T
i,Al,Sr,Re,Mg,La及びCaのうち少な
くともいずれか1つの金属を含む1層の膜あるいは異な
る金属を含む複数層の膜で構成することができる。強誘
電体膜58としては例えばPZTや、層状ペロブスカイ
ト構造のSTB,BTOで構成することができる。さら
に、上部電極59として、第1及び第2の下部電極5
4、57と同様に例えば1層のPt膜が用いられるが、
その他にIrOx,Ru,Ti,Al,Sr,Re,M
g,La及びCaのうち少なくともいずれか1つの金属
を含む1層の膜あるいは異なる金属を含む複数層の膜で
構成することができる。
【0092】また、この実施の形態では、第2の下部電
極57、強誘電体膜58及び上部電極59を堆積する際
に、上記2つの穴56が完全に埋め込まれないようにす
る。このような断面形状を得るには、第2の下部電極5
7、強誘電体膜58及び上部電極59のトータルの膜厚
が各溝の開口径よりも薄くなるよう堆積するか、あるい
は穴56の開口径を大きくすればよい。
【0093】次に、図16(b)に示すように、例えば
CMP法等によって平坦化処理を行い、第2の下部電極
57、強誘電体膜58及び上部電極59の一部を除去す
る。この際に、上部電極37の断面形状か凹形状を残す
ように研磨する。
【0094】次に、図16(c)に示すように、全面に
層間絶縁膜60を例えばCVD法により堆積し、次に例
えばCMP法によって平坦化を行った後、所定のパター
ンを有するマスクを用いたドライエッチング法により、
層間絶縁膜60に対し上記一対の上部電極59上及び第
1の下部電極54上に配線溝を形成し、続いて上記配線
溝内に上部電極59に通じるコンタクトホールを形成
し、さらに上記配線溝内に第1の下部電極54に通じる
コンタクトホールを形成する。さらに、バリアメタルと
して例えばTiN膜61をスパッタリング法で配線溝内
及びコンタクトホール内に堆積し、さらにAlのスパッ
タリング、リフロー法を用いた埋め込み及びCMPによ
る平坦化処理により、コンタクトホール内及び配線溝内
にAlプラグ/配線62をそれぞれ形成する。なお、場
合によっては、上記Alプラグの代わりにWプラグを使
用することもある。また、その他にCu材料を用いても
よい。
【0095】この実施の形態の場合にも、SiO2から
なる層間絶縁膜60、55とPtからなる上部電極59
とのエッチング選択比は10以上と大きいので、第1の
下部電極54への深いコンタクトホールを開口する際で
も、上部電極59と第1の下部電極54におけるエッチ
ングオーバー量は少ない。
【0096】また、上部電極59及び第1の下部電極5
4に対するコンタクトホールを開口する際に、エッチン
グ速度が層間絶縁膜60、55よりも遅い強誘電体膜5
8をエッチングする必要がなくなるので、キャパシタ特
性の劣化やキャパシタリークが誘引されるという不都合
を避けることができる。
【0097】図17は、上記第5の実施の形態の変形例
に係る一部の製造工程を示している。
【0098】第5の実施の形態では、層間絶縁膜51上
に第1の下部電極52の一部を残す方法として、穴53
が形成された層間絶縁膜52上に第1の下部電極52を
堆積した後に平坦化処理を行う場合を説明したが、この
変形例による方法では、まず、図17(a)に示すよう
に、層間絶縁膜54の全面に例えばスパッタリング法等
により第1の下部電極52を堆積する。
【0099】次に、その上に所定のパターン形状を有す
るエッチング用のマスクを形成し、このマスクを用いて
第1の下部電極52を例えばRIE法によりエッチング
加工して、図17(b)に示すように第1の下部電極5
2の一部を層間絶縁膜54上に残し、続いて全面に例え
ばCVD法により層間絶縁膜52を堆積する。
【0100】続いて、図17(c)に示すように、平坦
化処理、例えばCMP法によって前記第1の下部電極5
2の表面が露出するまで全面を研磨し、さらに全面に層
間絶縁膜55を例えばCVD法により堆積し、さらにこ
の層間絶縁膜55に対し、第1の下部電極54の表面が
露出するような2つの穴56を互いに分離して開口す
る。この後の工程は第5の実施の形態の方法と同様なの
でその説明は省略する。
【0101】この変形例の場合にも、SiO2からなる
層間絶縁膜60、55と、Ptからなる上部電極59と
のエッチング選択比は10以上と大きいので、第1の下
部電極54への深いコンタクトホールを開口する際で
も、上部電極59と第1の下部電極54におけるエッチ
ングオーバー量は少ない。
【0102】また、上部電極59及び第1の下部電極5
4に対するコンタクトホールを開口する際に、エッチン
グ速度が層間絶縁膜よりも遅い強誘電体膜58をエッチ
ングする必要がなくなるので、キャパシタ特性の劣化や
キャパシタリークが誘引されるという不都合を避けるこ
とができる。
【0103】また、第5の実施の形態において、上記図
17に示すような方法の他に、先の図11に示すような
方法と同様の方法によって、第1の下部電極52の一部
を層間絶縁膜54上に残し、その上の層間絶縁膜に対
し、第1の下部電極54の表面が露出するような2つの
穴56を開口するようにしてもよい。
【0104】図18は、上記第5の実施の形態の第2の
変形例に係る一部の製造工程を示している。第5の実施
の形態の方法では、図16(a)の工程で2つの穴56
の内部を含む全面に第2の下部電極57、強誘電体膜5
8及び上部電極59を堆積する際に、2つの穴56が完
全に埋め込まれないように堆積する場合について説明し
た。
【0105】これに対し、この第2の変形例の方法で
は、図13(a)に示すように、2つの穴56が完全に
埋め込まれるように第2の下部電極57、強誘電体膜5
8及び上部電極59を堆積している。このような断面形
状を得るには、第2の下部電極57、強誘電体膜58及
び上部電極59のトータルの膜厚が各穴の開口径よりも
薄くなるよう堆積するか、または、各穴の開口径を大き
くする。
【0106】図19は、第5の実施の形態の場合と同様
の方法を用いて製造された、この発明の第6の実施の形
態によるCOP構造のCFRAMの断面構造を示してい
る。
【0107】図19において、64はシリコン半導体基
板であり、この基板64の表面領域にはスイッチングト
ランジスタのソース/ドレイン領域となる一対の拡散領
域65が形成され、前記層間絶縁膜51内にはこのスイ
ッチングトランジスタのゲート電極66が形成されてい
る。さらに、前記層間絶縁膜51には、一対の拡散領域
65の一方の表面が露出するように開口されたコンタク
トホール67が設けられ、このコンタクトホール67を
埋めるようにコンタクトプラグ、例えばWプラグ68が
形成されている。なお、Wプラグ68を形成する前にバ
リアメタル、例えばTiN膜等を形成する。そして、こ
のWプラグ68上には、第1の下部電極54、第2の下
部電極57、強誘電体膜58、上部電極59、層間絶縁
膜60、上部電極59に接続されるAlプラグ/配線6
2等が、第5の実施の形態で説明した場合と同様の方法
により形成される。ただし、この場合、第1の下部電極
54はWプラグ68を介してトランジスタの拡散領域6
5と接続されているので、第1の下部電極54に対する
コンタクトホールの開口と、コンタクトホールの内への
前記Alプラグ/配線62の形成は省略することができ
る。
【0108】このように、COP構造のCFRAMを第
5の実施の形態と同様の方法を用いて製造すれば、先に
説明したと同様の理由により、マスク変換差が小さくで
きて、セルサイズの縮小化を図ることができる。
【0109】なお、上記第6の実施の形態のCFRAM
では、上部電極59の断面形状が凹形状となるように形
成される例を図示しているが、これは図18に示すよう
に上部電極59の表面が平坦となるような形状にしても
よいことはもちろんである。
【0110】図20及び図21は、この発明の第6の実
施の形態に係る一部の製造工程を示している。
【0111】前記した第1の実施の形態の方法では、下
部電極12、強誘電体膜13及び上部電極14を順次堆
積した後、同じマスク15を用いて上部電極14と強誘
電体膜13とをエッチング加工し、その後、下部電極1
2をのみをエッチング加工していたが、上部電極14と
強誘電体膜13とをエッチングする際に、強誘電体膜1
3をある程度までエッチングし、強誘電体膜13の残り
の膜厚が元の膜厚の1/3以下となるまでエッチング除
去すれば、次に強誘電体膜13上の層間絶縁膜18及び
強誘電体膜13に対し、下部電極12に通じるコンタク
トホール22を開口する際に、上部電極14がエッチン
グされることを低減することができる。
【0112】以下、この方法について説明する。
【0113】まず、図20(a)に示すように、スイッ
チングトランジスタ等の素子が形成された図示しないシ
リコン半導体基板上の層間絶縁膜(SiO2)11上
に、下部電極12、強誘電体膜13及び上部電極14を
CVD法またはスパッタリング法により順次堆積する。
下部電極12としては例えば1層のPt膜が用いられる
が、その他にIrOx,Ru,Ti,Al,Sr,R
e,Mg,La及びCaのうち少なくともいずれか1つ
の金属を含む1層の膜あるいは異なる金属を含む複数層
の膜で構成することができる。この下部電極12の膜厚
は例えば100nmである。強誘電体膜13としては例
えばSBTが用いられるが、その他にPZTや層状ペロ
ブスカイト構造のSTB,BTOで構成することもでき
る。この強誘電体膜13の膜厚は例えば150nmであ
る。さらに、上部電極14として、下部電極12と同様
に例えば1層のPt膜が用いられるが、その他にIrO
x,Ru,Ti,Al,Sr,Re,Mg,La及びC
aのうち少なくともいずれか1つの金属を含む1層の膜
あるいは異なる金属を含む複数層の膜で構成することが
できる。この上部電極14の膜厚は例えば100nmで
ある。
【0114】次に、図20(b)に示すように、所定の
パターン形状を有するエッチング用のレジストマスク1
5を上部電極14上に形成する。なお、レジストマスク
15の代わりに酸化膜マスク等のハードマスクを形成す
るようにしてもよい。続いて、マスク15を用いたドラ
イエッチング法、例えばRIE(反応性イオンエッチン
グ)法により、上部電極14及び強誘電体膜13の一部
をエッチング加工する。このとき、強誘電体膜13の残
りの膜厚が例えば20nm程度、すなわち元の膜厚の1
/3以下となるまでエッチング除去する。
【0115】次に、上記マスク15をアッシング法によ
り剥離した後、図20(c)に示すように、所定のパタ
ーン形状を有する新たなエッチング用のマスク17を形
成する。続いて、このマスク17を用いたドライエッチ
ング法、例えばRIE法により残りの強誘電体膜13及
び下部電極11をエッチング加工する。
【0116】次に、上記マスク17をアッシング法によ
り剥離した後、図21(a)に示すように、全面に層間
絶縁膜18をCVD法により堆積し、続いて例えばCM
P法によって平坦化を行った後、続いて、所定のパター
ンを有するマスクを用いたドライエッチング法により、
前記配線溝19、20を形成し、続いて上記配線溝1
9、20内にコンタクトホール21、22を形成する。
【0117】なお、図21(a)では下部電極12に通
じるコンタクトホール22を上部電極14に通じる一対
のコンタクトホール21の間に形成する場合を示してい
るが、これは一対のコンタクトホール21の端に形成す
るようにしてもよい。
【0118】ここで、SiO2からなる層間絶縁膜18
とPtからなる上部電極14とのエッチング選択比は1
0以上と大きく、また強誘電体膜13の残りの膜厚も十
分に薄いので、下部電極12への深いコンタクトホール
22を開口する際でも、上部電極14と下部電極12に
おけるエッチングオーバー量は少ない。
【0119】次に、図21(b)に示すように、バリア
メタルとして例えばTiN膜23をスパッタリング法で
配線溝19、20内及びコンタクトホール21、22内
に堆積し、さらにAlのスパッタリング、リフロー法を
用いた埋め込み及びCMPによる平坦化処理により、コ
ンタクトホール21、22内及び配線溝19、20内に
Alプラグ/配線24をそれぞれ形成する。なお、場合
によっては、上記Alプラグの代わりにWプラグを使用
することもある。また、その他にCu材料を用いてもよ
い。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、上
部電極の一部がエッチングされることによって生じるキ
ャパシタ特性の劣化やキャパシタリークの誘引が阻止で
き、かつ強誘電体膜に加わるダメージを抑制して強誘電
体キャパシタの分極劣化が防止できる半導体装置及びそ
の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の方法によって製
造されるFRAMセルの断面構造を工程順に示す図。
【図2】図1に続く製造工程の断面図。
【図3】図2に続く製造工程の断面図。
【図4】第1の実施の形態の方法によって製造されるF
RAMセルのパターン平面図。
【図5】従来のFRAMの製造方法の途中の工程におけ
る断面構造と第1の実施の形態によるFRAMの製造方
法の途中の工程における断面構造とを合わせて示す図。
【図6】この発明の第2の実施の形態によるCOP構造
のCFRAMの断面構造を示す図。
【図7】この発明の第3の実施の形態の方法によって製
造されるFRAMセルの断面構造を工程順に示す図。
【図8】図7に続く製造工程の断面図。
【図9】この発明の第3の実施の形態の第1の変形例に
係る一部の製造工程を示す断面図。
【図10】第3の実施の形態の第2の変形例に係る一部
の製造工程を示す断面図。
【図11】第3の実施の形態の第3の変形例に係る一部
の製造工程を示す断面図。
【図12】第3の実施の形態の第4の変形例に係る一部
の製造工程を示す断面図。
【図13】第3の実施の形態の第5の変形例に係る一部
の製造工程を示す断面図。
【図14】この発明の第4の実施の形態によるCOP構
造のCFRAMの断面構造を示す図。
【図15】この発明の第5の実施の形態に係るCFRA
Mの製造方法を工程順に示す断面図。
【図16】図15に続く製造工程の断面図。
【図17】第5の実施の形態の第1の変形例に係る一部
の製造工程を示す断面図。
【図18】第5の実施の形態の第2の変形例に係る一部
の製造工程を示す断面図。
【図19】この発明の第6の実施の形態によるCOP構
造のCFRAMの断面構造を示す図。
【図20】この発明の第7の実施の形態の方法によって
製造されるFRAMセルの断面構造を工程順に示す図。
【図21】図20に続く製造工程の断面図。
【図22】CFRAMにおける強誘電体キャパシタの従
来の製造方法を工程順に示す断面図。
【図23】図22に続く製造工程の断面図。
【符号の説明】
11…層間絶縁膜(SiO2)、 12…下部電極、 13…強誘電体膜、 14…上部電極、 15…エッチング用のマスク、 16…積層構造、 17…エッチング用のマスク、 18…層間絶縁膜、 19、20…配線溝、 21、22…コンタクトホール、 23…TiN膜、 24…Alプラグ/配線、 26…シリコン半導体基板、 27…拡散領域、 28…ゲート電極、 29…コンタクトホール、 30…Wプラグ、 31…層間絶縁膜(SiO2)、 32…下部電極、 33…層間絶縁膜、 34…層間絶縁膜、 35…穴(開口部)、 36…強誘電体膜、 37…上部電極、 38…層間絶縁膜、 39…TiN膜、 40…Alプラグ/配線、 41…穴、 42…シリコン半導体基板、 43…拡散領域、 44…ゲート電極、 45…コンタクトホール、 46…Wプラグ、 51…層間絶縁膜(SiO2)、 52…層間絶縁膜、 53…穴(開口部)、 54…第1の下部電極、 55…層間絶縁膜、 56…穴、 57…第2の下部電極、 58…強誘電体膜 59…上部電極、 60…層間絶縁膜、 61…TiN膜、 62…Alプラグ/配線、 64…シリコン半導体基板、 65…拡散領域、 66…ゲート電極、 67…コンタクトホール、 68…Wプラグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 泰之 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術センター内 Fターム(参考) 5F083 FR02 GA09 GA21 JA14 JA15 JA36 JA37 JA38 JA39 JA40 MA06 MA17 MA18 PR03 PR21 PR22 PR39 PR40

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に設けられた第1の層間絶縁
    膜と、 前記第1の層間絶縁膜上に形成された下部電極と、 前記下部電極上に互いに分離して形成された一対の強誘
    電体膜と、 前記一対の強誘電体膜上に形成された一対の上部電極と
    を具備し、 前記下部電極、前記一対の強誘電体膜のそれぞれ及び前
    記一対の上部電極のそれぞれで一対の強誘電体キャパシ
    タが構成され、 前記一対の強誘電体膜それぞれの下部に位置する部分の
    前記下部電極の膜厚が、それ以外の部分における前記下
    部電極の膜厚に比べて厚いことを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 全面に形成された第2の層間絶縁膜と、 前記第2の層間絶縁膜対して形成され、前記一対の上部
    電極それぞれの表面に通じる一対の第1の開口部及び前
    記下部電極の表面に通じる第2の開口部と、 前記一対の第1の開口部内に形成された一対の第1の金
    属配線と、 前記第2の開口部内に形成された第2の金属配線とをさ
    らに具備したことを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 半導体基板に設けられた第1の層間絶縁
    膜上に下部電極、強誘電体膜及び上部電極を順次堆積す
    る工程と、 所定のパターン形状を有する第1のマスクを前記上部電
    極上に形成する工程と、 前記第1のマスクを用いて前記上部電極及び前記強誘電
    体膜を順次エッチングして、前記強誘電体膜及び前記上
    部電極からなる一対の積層構造を前記下部電極上に残す
    工程と、 前記第1のマスクを除去した後に、少なくとも前記一対
    の積層構造を連続して覆うようなパターン形状を有する
    第2のマスクを形成する工程と、 前記第2のマスクを用いて前記下部電極をエッチングし
    て、強誘電体膜及び前記上部電極からなる前記一対の積
    層構造が形成されている部分の前記下部電極を残す工程
    とを具備したことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のマスクを用いて前記上部電極
    及び前記強誘電体膜をエッチングする際に、前記下部電
    極の表面をエッチングすることを特徴とする請求項3記
    載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2のマスクを用いて前記下部電極
    をエッチングした後に、全面に第2の層間絶縁膜を堆積
    する工程と、 所定のパターン形状を有する第3のマスクを前記第2の
    層間絶縁膜上に形成する工程と、 前記第3のマスクを用いて前記第2の層間絶縁膜をエッ
    チングし、前記一対の積層構造の上部電極それぞれの表
    面に通じる一対の第1の開口部及び前記下部電極の表面
    に通じる第2の開口部とを開口する工程と、 前記一対の第1の開口部内を埋めるように一対の第1の
    金属配線を形成しかつ前記第2の開口部内を埋めるよう
    に第2の金属配線を形成する工程とをさらに具備したこ
    とを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板に設けられた層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜上に形成された下部電極と、 前記下部電極上に互いに分離して形成され断面形状が凹
    形状を有する一対の強誘電体膜と、 前記一対の強誘電体膜の凹部を埋めるように設けられた
    一対の上部電極とを具備し、 前記下部電極、前記一対の強誘電体膜のそれぞれ及び前
    記一対の上部電極のそれぞれとで一対の強誘電体キャパ
    シタが構成されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記一対の上部電極は断面形状がそれぞ
    れ凹形状を有することを特徴とする請求項6記載の半導
    体装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板に設けられた第1の層間絶縁
    膜上に下部電極を堆積する工程と、 前記第1の層間絶縁膜上の所定の部分にのみ前記下部電
    極を残し、他の部分は除去する工程と、 前記下部電極上を含む全面に第2の層間絶縁膜を堆積し
    た後、平坦化処理を行って前記下部電極を露出させる工
    程と、 全面に第3の層間絶縁膜を堆積した後、この第3の層間
    絶縁膜に対して前記下部電極の表面に通じる2つの開口
    部を開口する工程と、 前記2つの開口部内を含む全面に強誘電体膜及び上部電
    極を順次堆積する工程と、 平坦化処理を行って前記2つの開口部内に前記強誘電体
    膜及び前記上部電極からなる積層構造を残す工程とを具
    備したことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板に設けられた第1の層間絶縁
    膜上に下部電極を堆積する工程と、 前記第1の層間絶縁膜上の所定の部分にのみ前記下部電
    極を残し、他の部分は除去する工程と、 前記下部電極上を含む全面に第2の層間絶縁膜を堆積し
    た後、平坦化処理を行う工程と、 前記第2の層間絶縁膜に対して前記下部電極の表面に通
    じる2つの開口部を開口する工程と、 前記2つの開口部内を含む全面に強誘電体膜及び上部電
    極を順次堆積する工程と、 エッチングバックまたは平坦化エッチング処理を行って
    前記2つの開口部内に前記強誘電体膜及び前記上部電極
    からなる積層構造を残す工程とを具備したことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板に設けられた第1の層間絶
    縁膜上に第2の層間絶縁膜を堆積する工程と、 前記第2の層間絶縁膜に第1の開口部を形成する工程
    と、 全面に下部電極を堆積する工程と、 平坦化処理を行って前記第2の層間絶縁膜を露出させ、
    前記第1の開口部内に前記下部電極を残す工程と、 全面に第3の層間絶縁膜を堆積する工程と、 前記第3の層間絶縁膜に対し前記下部電極の表面に通じ
    る一対の第2の開口部を形成する工程と、 前記一対の第2の開口部の内部を含む全面に強誘電体膜
    及び上部電極を順次堆積する工程と、 前記強誘電体膜及び前記上部電極を平坦化して、前記一
    対の第2の開口部内に前記強誘電体膜及び前記上部電極
    を残す工程とを具備したことを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板に設けられた第1の層間絶
    縁膜と、 前記第1の層間絶縁膜上に形成された第1の下部電極
    と、 前記第1の下部電極上に互いに分離して形成され断面形
    状が凹形状を有する一対の第2の下部電極と、 前記一対の第2の下部電極それぞれの凹部を埋めるよう
    に設けられ、それぞれ断面形状が凹形状を有する一対の
    強誘電体膜と、 前記一対の強誘電体膜の凹部を埋めるように設けられた
    一対の上部電極とを具備し、 前記第1の下部電極及び前記一対の第2の下部電極のそ
    れぞれ、前記一対の強誘電体膜のそれぞれ及び前記一対
    の上部電極のそれぞれとで一対の強誘電体キャパシタが
    構成されていることを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 半導体基板に設けられた第1の層間絶
    縁膜上に第2の層間絶縁膜を堆積する工程と、 前記第2の層間絶縁膜に第1の開口部を形成する工程
    と、 全面に第1の下部電極を堆積する工程と、 平坦化処理を行って前記第2の層間絶縁膜を露出させ、
    前記第1の開口部内に前記第1の下部電極を残す工程
    と、 全面に第3の層間絶縁膜を堆積する工程と、 前記第3の層間絶縁膜に対し前記第1の下部電極の表面
    に通じる一対の第2の開口部を形成する工程と、 前記一対の第2の開口部の内部を含む全面に第2の下部
    電極、強誘電体膜及び上部電極を順次堆積する工程と、 前記第2の下部電極、強誘電体膜及び上部電極を平坦化
    して、前記一対の第2の開口部内に前記第2の下部電
    極、前記強誘電体膜及び前記上部電極を残す工程とを具
    備したことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板に設けられた第1の層間絶
    縁膜上に第1の下部電極を堆積する工程と、 前記第1の層間絶縁膜上の所定の部分にのみ前記第1の
    下部電極を残し、他の部分は除去する工程と、 前記第1の下部電極上を含む全面に第2の層間絶縁膜を
    堆積した後、平坦化処理を行って前記第1の下部電極を
    露出させる工程と、 全面に第3の層間絶縁膜を堆積した後、この第3の層間
    絶縁膜に対して前記第1の下部電極の表面に通じる2つ
    の開口部を開口する工程と、 前記2つの開口部内を含む全面に第2の下部電極、強誘
    電体膜及び上部電極を順次堆積する工程と、 平坦化処理を行って前記2つの開口部内に前記第2の下
    部電極、前記強誘電体膜及び前記上部電極からなる積層
    構造を残す工程とを具備したことを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  14. 【請求項14】 半導体基板に設けられた第1の層間絶
    縁膜上に第1の下部電極を堆積する工程と、 前記第1の層間絶縁膜上の所定の部分にのみ前記第1の
    下部電極を残し、他の部分は除去する工程と、 前記第1の下部電極上を含む全面に第2の層間絶縁膜を
    堆積した後、平坦化処理を行う工程と、 前記第2の層間絶縁膜に対して前記第1の下部電極の表
    面に通じる2つの開口部を開口する工程と、 前記2つの開口部内を含む全面に第2の下部電極、強誘
    電体膜及び上部電極を順次堆積する工程と、 エッチングバックまたは平坦化エッチング処理を行って
    前記2つの開口部内に前記第2の下部電極、前記強誘電
    体膜及び前記上部電極からなる積層構造を残す工程とを
    具備したことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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