JP2001273846A - 電磁リレー - Google Patents

電磁リレー

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JP2001273846A
JP2001273846A JP2000089923A JP2000089923A JP2001273846A JP 2001273846 A JP2001273846 A JP 2001273846A JP 2000089923 A JP2000089923 A JP 2000089923A JP 2000089923 A JP2000089923 A JP 2000089923A JP 2001273846 A JP2001273846 A JP 2001273846A
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coil
armature
pole piece
iron core
electromagnetic relay
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JP2000089923A
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English (en)
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Kazuhiro Nobutoki
和弘 信時
Kazuaki Nishimura
和晃 西村
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形条件の調整や、制限を受けずに容易に製造
ができ、しかも鉄心の磁極面と固定接点間の基準寸法を
高精度で得ることができる電磁リレーを提供することに
ある。 【解決手段】鉄心20は磁性鉄板をコ字状に打ち抜き形
成したもので、ボディ23の成形時にインサートされて
ボディ23に両側の磁極片20a、20bをボディ23
上に突出させており、そのインサート位置はボディ23
の幅方向の中心を通る線上で且つ両端方向の中心点より
も片側に偏倚する位置となっており、一方の磁極片20
aはボディ23の一端縁側に寄り、他方の磁極片20b
はボディ23の他端縁より離れるように内側に寄ってい
る。そして一方の磁極片20aの内側部に沿ってボディ
23上には角筒部28を一体に突出形成してある。この
角筒部28の穴29には永久磁石24が挿着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁リレーに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の2a,2bのバランスアマ
チュア型電磁リレーの分解斜視図を示しており、この従
来例はボディブロックB2に接極子ブロックB3を組み
付けてケース17を被着する構造となっている。
【0003】ボディブロックB2は、図8(a)に示す
ようにコイル3を巻装するコイルボビン2にコ型の鉄心
1の中央片をインサート成形により内装し、鉄心1の両
側の磁極片1a、1aの間に永久磁石4を橋絡する配置
してコイルブロックB1を予め形成し、このコイルブロ
ックB1を図8(a)に示すゆに打ち抜きにより、コイ
ル端子板5、固定接点6を設けた固定端子板7、共通端
子板8を形成している金属フープ材の所定位置に組み込
み、コイル端子板5をコイルボビン2に突出させている
コイル端子9に溶接等により接合した状態で、コイルブ
ロックB1や共通端子板8,固定接点端子板7、コイル
端子板5などの一部を埋設するようにインサート成形し
て樹脂成形品からなるボディ10を形成し、このボディ
10より各端子板8,7,5の端子部位を外部に突出さ
せるとともに、固定接点6及び共通端子板8に設けた共
通端子固定部11を露出させてブロック化したもので、
各端子部位を金属フープ材より切断分離して、ボディ1
0の上面側に突出している端子部位を折り曲げて各端子
部位をボディ10の底面側に並べることで完成される。
【0004】接極子ブロックB3は図7に示すように磁
性材からなる接極子12及び接極子12の中央部をイン
サートした成形体13に、可動接点14を設けた接点ば
ね15及びこの接点ばね15と一体に形成されヒンジば
ねを兼ねた共通ばね16をインサートにより固持してブ
ロック化したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
例の電磁リレーは、上述したようにコイルブロックB1
全体を樹脂成形体8で封止成形してコイル3と固定接点
6との間に絶縁壁を形成し絶縁距離の確保を図る構造を
取るため、製造工程が複雑な上に、コイル3を一体成形
するため、成形時にコイル3にストレスを加えないよう
に、成形金型の温度、成形樹脂の温度等の温度に関する
条件、また成形射出圧等の圧力に関する条件、成形樹脂
の射出時にコイルに直角に近い状態で当たらないように
するためのの射出位置の限定等成形条件の調整や限定す
る必要があった。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
で、その目的とするところは、成形条件の調整や、制限
を受けずに容易に製造ができ、しかも鉄心の磁極面と固
定接点間の基準寸法を高精度で得ることができる電磁リ
レーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、接極子を駆動する電磁駆動
機構の鉄心と、接極子の動作により可動する接点ばねの
可動接点に接触開離する固定接点を設けた接点端子とを
一体成形により樹脂成形品のボディに固定して該ボディ
とともにボディブロックを構成したものである。
【0008】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記鉄心が抜き鉄心若しくは鋳造鉄心としたもの
である。
【0009】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、上記鉄心が略コ型であって、両側の磁極片
がボディより露出するようにボディに一体成形により固
定され、両磁極片間には永久磁石を両端方向が磁極片と
並行するように配設し、この永久磁石の先端上に接極子
の支点をシーソー動自在に載置し、接極子の何れか一端
とこの一端に対応する鉄心の磁極片の先端磁極面を介し
て鉄心とで閉磁路を構成して接極子の一端を対応する鉄
心の磁極片の先端磁極面に永久磁石の磁力で吸引した状
態において、鉄心に装着されているコイルに永久磁石の
磁力をうち消す方向に励磁電請求項4の発明では、請求
項3の発明において、上記永久磁石が上記ボディに一体
成形により固定したものである。
【0010】請求項5の発明では、請求項3又は4の発
明において、上記コイルが、上記磁極片を中心透孔に貫
挿させてボディ上に載置されるコイルボビンの胴部外周
に巻装され、該コイルボビンとともにコイルブロックを
構成し、上記コイルボビンには、下面開口の箱状で、天
井面に上記コイルボビンの中心透孔を貫挿する磁極片の
先端部を外部に突出させる開口窓を設けた絶縁ケースを
上記コイルを被蔽するように被着したものである。
【0011】請求項6の発明では、請求項5の発明にお
いて、上記絶縁ケースは、少なくと対向する一対の両側
壁の下端縁に、上記コイルボビンに被着する際に、上記
ボディ側に位置するコイルボビンの鍔部の両側面に形成
した係止突起を、内側から係止する係止孔を設けた弾性
突片を一体突設したものである。
【0012】請求項7の発明では、請求項5又は6の発
明において、上記磁極片の先端が突出する上記中心透孔
の開口周囲を、上記接極子の端部が臨む部位を除いて囲
み且つ磁極片の先端位置よりも高いリブを上記コイルボ
ビンの上側鍔部に突出させ、上記磁極片先端部とともに
上記リブを上記絶縁ケースの開口窓を介して外方向に突
出させたものである。
【0013】請求項8の発明では、請求項5乃至7の何
れかの発明において、上記ボディ上に載置される上記コ
イルボビンの鍔部の両側面には、ボディ上に載置された
ときに、上記ボディを貫通してボディの下面側に先部を
露出させるコイル端子を突出形成するとともに、ボディ
上に載置される際に、上記上記ボディの外縁に立設した
立壁に形成せる切欠部に上記鍔部の端部を嵌合し、上記
ボディ上に被着するケースの内壁面に形成した突起とボ
ディとの間で挟み固定したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明を一実施形態により説
明する。
【0015】本実施形態の電磁リレーは図1、図2に示
すように鉄心20及び固定接点21を設けた端子板22
及び接触子ブロックBbに設けたヒンジばね26の一端
が固着される接合面27aを設けた端子板27をインサ
ートして成形した合成樹脂成形品からなるボディ23よ
り構成されるボディブロックBaに、接極子ブロックB
bと、コイルブロックBcと、永久磁石24とを組み付
けて合成樹脂製の下面開口の箱状ケース25をボディブ
ロックBaに被着することで構成される。
【0016】鉄心20は磁性鉄板をコ型に打ち抜き形成
したもので、ボディ23の成形時にインサートされてボ
ディ23に固定されるとともに両側の磁極片20a、2
0bをボディ23上に突出させている。この鉄心20の
インサート位置はボディ23の短手方向の中心を通る線
上で且つ長手方向の中心点よりも片側に偏倚する位置と
なっており、一方の磁極片20aはボディ23の一端縁
側に寄り、他方の磁極片20bはボディ23の他端縁よ
り離れるように中央側に寄っている。そして一方の磁極
片20aの内側部に沿ってボディ23上には角筒部28
を一体に突出形成してある。この角筒部28は中央に、
下端部がインサートされている鉄心20の中央片20c
の上面で且つ両側の磁極片20a、20b間の中心位置
よりも一方の磁極片20a側に偏倚している位置に至る
断面四角の穴29を上下方向に設けている。
【0017】穴29には断面形状が略同一の角柱状の永
久磁石24が上方から圧入或いは挿入により挿着され
る。この永久磁石24は上下端が異なる磁極に着磁され
たもので、下端面の磁極面は鉄心20の中央片20cの
上面に吸着され、上端の磁極面は角筒部28の上端面よ
り上方に突出して鉄心20の磁極片20a、20bの磁
極面と略同一の高さに位置する。この永久磁石24とし
ては予め着磁されているものを用いても良いが、ボディ
23に組み込む際には未着磁で組み込み後着磁されて永
久磁石となるものでも良い。
【0018】鉄心20と並行するようにボディ23の両
側には側壁30,30が一体に突出形成されており、夫
々の側壁30の外側面には、一部が側壁30にインサー
トされている端子板22.27を導出配置して夫々の端
子板26,27の先部に設けた端子33,34をボディ
23の下面側に導き出すための溝部31,32を形成し
ている。そして磁極片20bに並行する側壁30の部位
の上面には端子板22の一端部に設けてある固定接点2
1を露呈させ、また側壁30の中央部付近の上面には端
子板27の一端部に設けてある接合面27aを露呈させ
ている。
【0019】また磁極片20b側のボディ23の端部に
は側壁30、30の端面に一端が至るように形成した低
背の立壁35を一体立設しており、この立壁35の中央
部には後述するコイルブロックBbのコイルボビン37
の鍔部38の端部38aを嵌めるための切欠部36を形
成してある。
【0020】コイルブロックBbは図3に示すように中
央に磁極片20bの横断面と略同じで磁極片20bを貫
挿させるための中心透孔39を形成した上記コイルボビ
ン37と、コイルボビン37の両端の鍔部38,40の
間の胴部に巻装したコイル41とで構成されるもので、
下側の鍔部38の上記端部38a寄りの両側面にはコイ
ル41が接続されているコイル端子42,42を突出し
ている。このコイル端子42,42は逆L字状に折り曲
げられて下方に延びている。また鍔部38の両側面には
コイルブロックBcに被着する絶縁ケース44を固定す
るための係止突起43,43を一体突出形成してある。
【0021】更に上側の鍔部40の中心透孔39の開口
は、後述する接極子ブロックBbの接極子50の端部が
臨む部位以外の3方がリブ48により囲まれている。こ
のリブ48は中心透孔39の開口から上方に向けて突出
する磁極片20bの先端位置よりも高くなるように形成
してある。
【0022】絶縁ケース44は合成樹脂成形品からな
り、下面開口の箱状で、天井面に上記コイルボビン37
の中心透孔39から突出する磁極片20bの先端部及び
上記リブ48を外部に突出させる開口窓45を設け、対
向する一対の両側壁の下端縁に、コイルブロックBcに
被着する際に、コイルボビン37の鍔部38の両側面に
形成した係止突起43のテーパ面に下端が乗り上げて内
側から係止突起43を係止する係止孔46を設けた弾性
突片47を一体突設しており、これら係止突起43と係
止孔46により絶縁ケース44はワンタッチでコイルブ
ロックBbに被着固定できるようになっている。
【0023】さて図1に示すように絶縁ケース44を被
着したコイルブロックBbをベースブロックBaに組み
付ける場合にはコイルボビン37の中心透孔39の下面
開口より磁極片20bの先端を挿入すると同時にコイル
端子42の先端を側壁30,30の端部近傍のボディ2
3の両側上面に開口しているコイル端子孔49に上方か
ら貫挿させてコイルボビン37の鍔部38をボディ23
上に載置するとともに鍔部38の端部38aを立壁35
の切欠部36に嵌め込む。このとき端部38aの端面は
立壁35の外面と略同一面となる。
【0024】接極子ブロックBbは、磁性材からなる接
極子50と、この接極子50の中央部をインサートして
接極子50の中心位置よりも一端側に偏倚した位置にお
いて、接極子50の両側方向に腕体51、51を突出さ
せたT状の合成樹脂成形体53と、合成樹脂成形体53
の各腕体51にインサートされ、接極子50の中央側に
向いた各腕体51の面より前方へ突出された接点ばね5
2,52と、各接点ばね52,52の後端より延長さ
れ、接点ばね52の突出する面と反対側の腕体51の面
より後方へ突出したコ型のヒンジばね26,26とから
構成される。
【0025】ヒンジばね26は腕体51より突出せる一
方の側片の長さを、合成樹脂成形体53より突出して並
行する接極子50の部位の長さよりもやや短くし、中央
片より折り返して接極子50に並行する他方の側片の長
さを、その先端が接極子50の長手方向の中心に略対応
する長さとしてある。
【0026】各接点ばね52の先部は二股に分かれ、夫
々の下面に可動接点を設け、所謂ツイン接点としてい
る。
【0027】接極子50は鉄心20上方に配置したとき
に接極子50の両端部下面を磁極片20a,20bの磁
極面に対向させることができるように長手方向の寸法を
鉄心20の長手方向の寸法よりやや長く形成し、また磁
極片50a、50b間に装着される永久磁石24の上端
面に対向する、中心位置よりも偏倚した下面位置に突起
54を突出形成しており、この突起54が永久磁石24
の上端面にシーソー動自在に載置され、シーソー動作の
支点を構成する。
【0028】以上のように構成された接極子ブロックB
bのベースブロックBaへの組み付けはコイルブロック
Bcを上述のように組み付けた後行い、突起54を永久
磁石24の上端面上に載置するとともに、両側のヒンジ
ばね26,26の外側側片の先端部を、ベースブロック
Baの側壁30,30の略中央上面に露呈している端子
板27の接合面27aに対して溶接により固着する。
【0029】これによって両側の接点ばね52,52の
先端下面の可動接点が夫々固定接点21に対向配置さ
れ、また接極子50の両端部下面が鉄心20の磁極片2
0a、20bの磁極面に対向配置される。
【0030】このようにしてボディブロックBaにコイ
ルブロックBc、接極子ブロックBbを組み付けた後、
ケース25をボディブロックBaに被着すれば、図2
(d)に示す2a型の電磁リレーが得られることにな
る。尚ケース25を被着すると、コイルブロックBc側
の内壁面に設けた突起たる下向き段部25aがコイルボ
ビン37の鍔部38の端部38aをボディ23とで図2
(c)に示すように挟み込み、コイルボビン37を含む
コイルブロックBcをボディブロックBaに確実に固定
する。また磁極片20a側のケース25の内壁面にも下
向き段部25bを設けており、この下向き段部25bは
磁極片20aの露出基部付近のボディ23上面に乗るこ
とになる。
【0031】ところで本実施形態では上述したように鉄
心20を打ち抜きにより形成しているため、図4(a)
に示すように磁極片20a、20bと中央片20cとの
基部に形成されるコーナー部60の精度は精度が高く、
従ってインサート成形によりボディ23に埋設する際、
図4(b)に示すように成形金型61に磁極片20a,
20bを挿入する孔62,62を形成し、成形時に図4
(c)に示すように磁極片20a,20bを挿入してイ
ンサート成形を行うことができる。
【0032】つまり図5(a)に示すように曲げ加工に
より形成した鉄心20’の場合にはコーナー部60’の
精度が良くなく、従って磁極片20a’、20b’が開
くような状態となり、この開きを考慮すると、図5
(b)に示すように成形金型61に磁極片20a’,2
0b’を入れる孔62,62を設ける場合、上記開き具
合を考慮しなければならず、このような成形金型61を
用いた場合には樹脂が孔62内に入り込み精度良い成形
が行えない。従って曲げ加工により形成した鉄心20’
をインサート成形しようとした場合、図5(c)に示す
ようにスライドコア63,63の型締め時に磁極片20
a’,20b’を強制的に押圧させて開きを修正し、成
形を行うのが通常である。このためスライドコア63,
63を必要とし、インサート成形によりボディブロック
を形成する場合、一度で多数個を成形することができな
い。これに対して本実施形態のような打ち抜き若しくは
鋳造によって形成した鉄心20を用いる場合にはスライ
ドコアを必要としないため一度で多数個を成形すること
ができるのである。尚鉄心20として打ち抜き鉄心以外
に鋳造鉄心或いは焼結鉄心を用いても本実施形態と同様
な成形上のメリットが得られる。
【0033】而して本実施形態の電磁リレーは通常時に
はヒンジばね26,26のばね付勢力と永久磁石24の
磁力とで接極子50の支点位置に近い方の端部が磁極片
20aの磁極面に吸着保持され、接点ばね52,52の
可動接点は固定接点21より開離した状態にある。この
場合永久磁石24,接極子50,磁極片20aを含む鉄
心20で閉磁路が構成されて接極子50の動作状態が保
持される。
【0034】この状態で鉄心20の磁極片20a側で永
久磁石24の磁力を打ち消す方向に、且つヒンジばね2
6,26のばね負荷よりも大きな吸引力が永久磁石24
の磁力と合わさって磁極片20b側に発生するようにコ
イル端子42,42を介してコイル41に励磁電流を流
すと、接極子50は突起54を支点として図2(c)に
おいて反時計方向にシーソー動作して、接点ばね52,
52側の端部が磁極片20bの磁極面に吸着される。こ
の時接点ばね52,52は先端の可動接点を固定接点2
1,21に弾接させて端子板22,27の端子33,3
4間をオンさせる。この状態は励磁電流を流し続けるこ
とで保持される。尚図2(b)(c)は動作途中を示
す。
【0035】そして励磁電流をオフさせるとヒンジばね
26,26及び接点ばね52,52の復帰力が永久磁石
24による磁極片20b側での吸引力よりも大きいた
め、接極子50は時計方向に突起54を支点として回動
し、更に磁極片20a側に発生する永久磁石24の磁力
による吸引力も加わり上述の通常状態に戻ることなる。
これにより接点ばね52,52の可動接点が固定接点2
1,21より開離してオフ状態となる。ここでばね付勢
による復帰力を永久磁石24の磁力による吸引力よりも
小さくしている場合には、励磁電流をオフしても永久磁
石24の磁力により接極子50の動作状態を保持するこ
とができる。従って接点オフ状態に復帰させる場合に
は、永久磁石24の磁力を打ち消す方向にコイル41に
励磁電流を流しして復帰させる。
【0036】本実施形態の電磁リレーは自己保持型或い
は励磁電流を流してオン状態を保持する型にするのはば
ね負荷を適宜設定することで選択することができる。
【0037】図6は本実施形態の吸引力特性を示してお
り、(I)は無励磁時の吸引力特性、(II)は吸引動作
時の吸引力特性、(III)は復帰動作時の吸引力特性を示
す。
【0038】ところで、上記のような接点開閉時には接
点部位に接点材料の消耗粉が発生したり、接極子40が
吸着される鉄心20の磁極片20a、20bから摩耗粉
が発生するが、コイルボビン37のリブ48は上記摩耗
粉の飛散を防止し、また消耗粉が磁極片20a,20b
の磁極面へ移動するのを防止する。更にコイル41と鉄
心20の磁極片20b間の絶縁距離を長くして絶縁を確
実なものとしている。
【0039】上記本実施形態では永久磁石24は角筒部
28の穴29に挿着する構成であったが、鉄心20と同
様にインサート成形によりボディ23と一体化しても良
い。この場合永久磁石24をボディブロックBaに組み
込む工程を省くことができ、しかも磁極片20a,20
bの磁極面と固定接点21間の基準寸法だけでなく、こ
れらと永久磁石24の磁極面間の基準寸法が高精度で得
られ、その結果接極子50のストロークの安定化にもつ
ながる。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明は、接極子を駆動する電
磁駆動機構の鉄心と、接極子の動作により可動する接点
ばねの可動接点に接触開離する固定接点を設けた接点端
子とを一体成形により樹脂成形品のボディに固定して該
ボディとともにボディブロックを構成してあるので、鉄
心の磁極面と固定接点間の基準寸法が成型金型の精度に
よって決まるため、高精度とすることができ、特に脆弱
なコイルブロックをインサート成形によりボディブロッ
クに一体に設けないため、成型金型の温度、樹脂温度等
の成型時の温度、成形射出圧等の圧力、成形樹脂がコイ
ルに近い状態で当たらないようにするための射出位置の
限定など、成形条件の調整や限定を受けずに済むという
効果がある。
【0041】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記鉄心が抜き鉄心若しくは鋳造鉄心若しくは焼結
鉄心であるので、曲げ鉄心に比べて曲げ部位(コーナー
部)の精度が良いため成形金型構造上曲げを修正するた
めのスライドコアなどを設ける必要が無くなり、そのた
めボディブロックを多数個一度に成形することが可能と
なるという効果がある。
【0042】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、上記鉄心が略コ型であって、両側の磁極片が
ボディより露出するようにボディに一体成形により固定
され、両磁極片間には永久磁石を両端方向が磁極片と並
行するように配設し、この永久磁石の先端上に接極子の
支点をシーソー動自在に載置し、接極子の何れか一端と
この一端に対応する鉄心の磁極片の先端磁極面を介して
鉄心とで閉磁路を構成して接極子の一端を対応する鉄心
の磁極片の先端磁極面に永久磁石の磁力で吸引した状態
において、鉄心に装着されているコイルに永久磁石の磁
力をうち消す方向に励磁電流を流すことで接極子を反転
可能としたので、シーソー型の電磁リレーを実現できる
という効果がある。
【0043】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、上記永久磁石が上記ボディに一体成形により固定さ
れているので、永久磁石をボディブロックに組み込む工
程を省くことができ、しかも磁極面と固定接点間の基準
寸法だけでなく、これらと永久磁石の磁極面間の基準寸
法が高精度で得られ、その結果接極子のストロークの安
定化にもつながるという効果がある。
【0044】請求項5の発明は、請求項3又は4の発明
において、上記コイルが、上記磁極片を中心透孔に貫挿
させてボディ上に載置されるコイルボビンの胴部外周に
巻装され、該コイルボビンとともにコイルブロックを構
成し、上記コイルボビンには、下面開口の箱状で、天井
面に上記コイルボビンの中心透孔を貫挿する磁極片の先
端部を外部に突出させる開口窓を設けた絶縁ケースを上
記コイルを被蔽するように被着したので、コイルと他の
金属部品との間の絶縁距離を確保でき、そのため絶縁耐
力の向上が図れて電磁リレーの小型化が容易となり、そ
の上部品輸送や部品取り扱い時のコイルに対する機械的
な保護が絶縁ケースで図れるという効果がある。
【0045】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、上記絶縁ケースの少なくと対向する一対の両側壁の
下端縁に、上記コイルボビンに被着する際に、上記ボデ
ィ側に位置するコイルボビンの鍔部の両側面に形成した
係止突起を、内側から係止する係止孔を設けた弾性突片
を一体突設してあるので、絶縁ケースをワンタッチでコ
イルボビンに被着固定できるとう効果がある。
【0046】請求項7の発明は、請求項5又は6の発明
において、上記磁極片の先端が突出する上記中心透孔の
開口周囲を、上記接極子の端部が臨む部位を除いて囲み
且つ磁極片の先端位置よりも高いリブを上記コイルボビ
ンの上側鍔部に突出させ、上記磁極片先端部とともに上
記リブを上記絶縁ケースの開口窓を介して外方向に突出
させたので、鉄心の磁極片と、コイル間の絶縁距離を大
きくとることができ、また開閉動作時に発生する磁極片
の磁極面の摩耗粉の飛散防止が図れるとともに、開閉動
作により発生した接点部位の消耗粉の磁極面への移動防
止が図れ、経年的にも安定した動作が得られるという効
果がある。
【0047】請求項8の発明は、請求項5乃至7の何れ
かの発明において、上記ボディ上に載置される上記コイ
ルボビンの鍔部の両側面には、ボディ上に載置されたと
きに、上記ボディを貫通してボディの下面側に先部を露
出させるコイル端子を突出形成するとともに、ボディ上
に載置される際に、上記上記ボディの外縁に立設した立
壁に形成せる切欠部に上記鍔部の端部を嵌合し、上記ボ
ディ上に被着するケースの内壁面に形成した突起とボデ
ィとの間で挟み固定したので、コイル端子を突出形成さ
せるために所定の肉厚を必要とする鍔部の端部の肉厚を
利用してコイルボビンを安定良く固定できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の分解斜視図である。
【図2】(a)は同上の一部破断せる平面断面図であ
る。(b)は同上の側面断面図である。(c)は同上の
別の位置の側面断面図である。(d)は同上の電気回路
図である。
【図3】同上のコイルブロックの分解斜視図である。
【図4】同上の鉄心とボディとのインサート成形の説明
図である。
【図5】同上と比較する例の鉄心とボディとのインサー
ト成形の説明図である。
【図6】同上の吸引力特性図である。
【図7】従来例の分解斜視図である。
【図8】同上の製造方法の説明図である。
【符号の説明】
Ba ボディブロック Bb 接極子ブロック Bc コイルブロック 20 鉄心 20a、20b 磁極片 24 永久磁石 25 ケース 28 角筒部 29 穴

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接極子を駆動する電磁駆動機構の鉄心と、
    接極子の動作により可動する接点ばねの可動接点に接触
    開離する固定接点を設けた接点端子とを一体成形により
    樹脂成形品のボディに固定して該ボディとともにボディ
    ブロックを構成したことを特徴とする電磁リレー。
  2. 【請求項2】上記鉄心が抜き鉄心若しくは鋳造鉄心若し
    くは焼結鉄心であることを特徴とする請求項1記載の電
    磁リレー。
  3. 【請求項3】上記鉄心が略コ型であって、両側の磁極片
    がボディより露出するようにボディに一体成形により固
    定され、両磁極片間には永久磁石を両端方向が磁極片と
    並行するように配設し、この永久磁石の先端上に接極子
    の支点をシーソー動自在に載置し、接極子の何れか一端
    とこの一端に対応する鉄心の磁極片の先端磁極面を介し
    て鉄心とで閉磁路を構成して接極子の一端を対応する鉄
    心の磁極片の先端磁極面に永久磁石の磁力で吸引した状
    態において、鉄心に装着されているコイルに永久磁石の
    磁力をうち消す方向に励磁電流を流すことで接極子を反
    転可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の電
    磁リレー。
  4. 【請求項4】上記永久磁石が上記ボディに一体成形によ
    り固定されていることを特徴とする請求項3記載の電磁
    リレー。
  5. 【請求項5】上記コイルは、上記磁極片を中心透孔に貫
    挿させてボディ上に載置されるコイルボビンの胴部外周
    に巻装され、該コイルボビンとともにコイルブロックを
    構成し、上記コイルボビンには、下面開口の箱状で、天
    井面に上記コイルボビンの中心透孔を貫挿する磁極片の
    先端部を外部に突出させる開口窓を設けた絶縁ケースを
    上記コイルを被蔽するように被着したことを特徴とする
    請求項3又は4記載の電磁リレー。
  6. 【請求項6】上記絶縁ケースは、少なくと対向する一対
    の両側壁の下端縁に、上記コイルボビンに被着する際
    に、上記ボディ側に位置するコイルボビンの鍔部の両側
    面に形成した係止突起を、内側から係止する係止孔を設
    けた弾性突片を一体突設して成ることを特徴とする請求
    項5記載の電磁リレー。
  7. 【請求項7】上記磁極片の先端が突出する上記中心透孔
    の開口周囲を、上記接極子の端部が臨む部位を除いて囲
    み且つ磁極片の先端位置よりも高いリブを上記コイルボ
    ビンの上側鍔部に突出させ、上記磁極片先端部とともに
    上記リブを上記絶縁ケースの開口窓を介して外方向に突
    出させたことを特徴とする請求項5又は6記載の電磁リ
    レー。
  8. 【請求項8】上記ボディ上に載置される上記コイルボビ
    ンの鍔部の両側面には、ボディ上に載置されたときに、
    上記ボディを貫通してボディの下面側に先部を露出させ
    るコイル端子を突出形成するとともに、ボディ上に載置
    される際に、上記上記ボディの外縁に立設した立壁に形
    成せる切欠部に上記鍔部の端部を嵌合し、上記ボディ上
    に被着するケースの内壁面に形成した突起とボディとの
    間で挟み固定したことを特徴とする請求項5乃至7の何
    れか記載の電磁リレー。
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