JP2005050655A - 電磁リレー - Google Patents

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康之 田中
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Abstract

【課題】 接極子ブロックの回転により電磁石ブロックに位置ずれが発生するのを防止し、諸特性を安定させる。
【解決手段】 中空の巻回部、この両端に設けられる鍔部101,101、これらの内部に挿入され両端部111,111が鍔部101,101から突出する鉄芯11、巻回部の外周面に巻回されるコイル12を含む電磁石ブロック1と、一方の端部111、他方の端部111に対し鉄芯11の両側から対向配置される鉄板31,31、これらの間に配置される永久磁石を保持する接極子ブロック3と、電磁石ブロック1が組み付けられるとともに両端部111,111の間を貫く軸を回転軸として、端部111,111に対し鉄板31,31が回転自在に対向して接離するように接極子ブロック3が組み付けられる本体ベース7とにより電磁リレーを構成する。本体ベース7自体で、回転軸の一方から見て、一の方向に沿う鍔部101の両側を固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、本体ベースに電磁石ブロックと各端子とを並設して構成されるフラット型の電磁リレーに関するものである。
この種の電磁リレーは、従来より各種市販ないし提案されている。例えば、特許文献1には、一の方向に屈曲する両端部を有して成る継鉄と、継鉄における両端部間の中央部に巻回されるコイル部と、継鉄の両端部間に配置される永久磁石と、継鉄の両端部間の長さよりも長めに形成され、永久磁石に対して上記一の方向側に配置される接極子と、継鉄の両端部に対してそれぞれ接極子の両端側を揺動自在にして、永久磁石および接極子を一体に固定するヒンジバネとを備え、永久磁石と接極子との間に突部が設けられる電磁リレーが記載されている。
特開2001−126601号公報
ところで、上記電磁リレーは、固定端子としての固定接点バネブロックと、可動端子としての可動接点バネブロックとを一組み有する構成になっているが、それら端子を複数組み有するフラット型の電磁リレーを構成する場合には、一の電磁石ブロックで、複数組みの端子を接離しなければならない。
例えば、ボディ(本体ベース)の一の面上に電磁石ブロックを組み付け、本体ベースの一の面の法線を回転軸として回動自在に、電磁石ブロックを間に挟むように接極子ブロックを本体ベースに組み付け、接極子ブロックの回転により、各組みの可動端子の一部を固定端子に対して接離するカードを設ければ、一の電磁石ブロックで、複数組みの端子を接離することができる。
しかしながら、この構成では、電磁石ブロックが、接極子ブロックの回転によりその回転方向に沿う位置ずれを起こす恐れがあり、そのような位置ずれが起きると、端子と電磁石ブロックとの相対位置がずれることになり、諸特性が不安定となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、接極子ブロックの回転により電磁石ブロックに位置ずれが発生するのを防止することができ、諸特性を安定させることができる電磁リレーを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明の電磁リレーは、一の方向に伸びる中空の巻回部、この巻回部の両端にそれぞれ設けられる一対の鍔部、前記中空の巻回部および前記一対の鍔部内に挿入され両端部が前記一対の鍔部から突出する鉄芯、および前記巻回部の外周面に巻回されるコイルを含む電磁石ブロックと、前記鉄芯の一方の端部および他方の端部に対してそれぞれ前記一の方向に沿う前記鉄芯の両側から対向配置される一対の磁性体、およびこれら一対の磁性体間に配置される永久磁石を保持する接極子ブロックと、前記電磁石ブロックが組み付けられるとともに、前記鉄芯の両端部の間を貫く軸を回転軸として、前記鉄芯の一方の端部および他方の端部に対してそれぞれ前記一対の磁性体が回転自在に対向して接離するように前記接極子ブロックが組み付けられる本体ベースとを備え、前記本体ベース自体が、前記回転軸の一方から見て、前記一の方向に沿う前記鍔部の両側を固定していることを特徴とする。この構成では、鉄芯の両端部の間を貫く軸を回転軸として、鉄芯の両端部に接極子ブロックの一対の磁性体が回転して接触したとしても、本体ベース自体が、回転軸の一方から見て、上記一の方向に沿う鍔部の両側を固定しているので、接極子ブロックの回転により電磁石ブロックに位置ずれが発生するのを防止することができる。これにより、電磁リレーの諸特性を安定させることができる。また、電磁石ブロックに対する金属部品などの固定部材が不要となって小型化が可能となるほか、小型化などのために構造上どうしても固定部材などを使用するスペースを設けることができない場合にも、電磁石ブロックを好適に固定することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電磁リレーにおいて、前記本体ベースの一の面に組み付けられて外部との接続部分が前記本体ベースの他の面から突出する固定端子および可動端子を少なくとも一組み備えるとともに、前記接極子ブロックの回転により前記可動端子の一部を前記固定端子に対して接離するカードを備え、前記電磁石ブロックは、前記本体ベースの一の面側から組み付けられることを特徴とする。この構成では、本体ベースに対して裏蓋などを設ける必要がなく、簡単な構造にできる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の電磁リレーにおいて、前記本体ベースの一の面に組み付けられて外部との接続部分が前記本体ベースの他の面から突出する固定端子および可動端子を少なくとも一組み備えるとともに、前記接極子ブロックの回転により前記可動端子の一部を前記固定端子に対して接離するカードを備え、前記本体ベースは、自己の他の面側に、この他の面側から前記電磁石ブロックを組み付けるための開口部を有していることを特徴とする。この構成では、各端子に対してコイルとの絶縁距離を確保し易くなる。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の電磁リレーにおいて、前記一の方向に沿う前記鍔部の厚みは、前記一の方向に沿う前記巻回部の寸法と、前記一の方向における前記鉄芯の端部に対する前記接極子ブロックの接触箇所の位置とで決まる範囲で厚くなるように設定されていることを特徴とする。この構成では、一の方向に沿う鍔部の厚みが設計上許容される範囲で厚くなるように設定されるので、電磁石ブロックを強固に固定することが可能となる。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の電磁リレーにおいて、前記鍔部には前記本体ベースの部分に当たる突起が形成されていることを特徴とする。この構成では、本体ベースにおける鍔部の両側を固定する部分に、金型の抜き勾配が発生したとしても、鍔部に形成された突起により圧入力の減少を防ぐことができるので、本体ベースに電磁石ブロックを確実に固定することができる。また、本体ベースへの電磁石ブロックの組み付け初期時には本体ベースに電磁石ブロックを無理矢理に押し入れることなく軽く組み付けていくことができ、組み付け完了直前に突起等による圧入を利かせて本体ベースに電磁石ブロックを固定することができるので、組み付け性が良いという効果がある。
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の電磁リレーにおいて、前記電磁石ブロックと前記本体ベースとの固定部分に接着剤を塗布してなることを特徴とする。この構成では、接着剤硬化までに、電磁石ブロックの位置を安定させることができる。また、圧入構造でない場合には、冶具にて電磁石ブロックを固定する必要があるが、圧入構造であるため、冶具による固定工程が必要なく容易に組み立てることができる。
本発明によれば、接極子ブロックの回転により電磁石ブロックに位置ずれが発生するのを防止することができ、諸特性を安定させることができる。
(実施形態1)
図1は本発明による実施形態1の電磁リレーを、ケースカバーを外した状態で前面側から見た一部分解図、図2は同電磁リレーを、ケースカバーを外した状態で上面側から見た図、図3は図2の状態から接極子ブロックを外した状態の上面図、図4は図3の状態から軸芯部品を上方に離して左方側から見た断面図、図5は図3の状態から軸芯部品を外し電磁石ブロックを前方に離した状態で上面側から見た図である。
実施形態1の電磁リレーは、図1,図2に示すように、4×ノーマリオープン、2×ノーマリクローズの接点機構を持つフラット型の電磁リレーであり、電磁石ブロック1と、軸芯部品2と、接極子ブロック3と、6組みの固定端子4および可動端子5と、複数のカード6と、本体ベース7および図略のケースカバー(後述の図6の8参照)により構成されるハウジングとを備えている。
電磁石ブロック1は、図1〜図3に示すように、端子一体型のコイルボビン10と、磁性体である鉄芯11と、左右方向(一の方向)に巻回されるコイル12とにより構成されている。
コイルボビン10は、図1,図4に示すように、左右方向に伸び例えば下方に切欠けを持つ断面U字状に形成される中空の巻回部(図1ではコイル12の下に隠れている)と、その巻回部の両端の各々に一体成形され例えば下方に切欠けを持つ断面U字状の鍔部101と、これらの各鍔部101から左右方向の外側に延設され、L字状の端子13の中央部を、その端子13の一端が下方に突出するように保持する端子部102とを、樹脂(絶縁樹脂)成形により一体に有するとともに、巻回部および一対の鍔部101,101の各切欠けを塞ぐ樹脂製の閉塞部103を有する構成になっている。なお、図1において、Tは鍔部101の厚みである。
鉄芯11は、図1,図2に示すように、両端部111,111が同一方向(図1では上方)に屈曲するコ字形で断面矩形状に形成され、両端部111,111が屈曲する方向から見て、一方(例えば左方)の端部111における左右方向に沿う一の面(例えば後面)および他方(右方)の端部111における左右方向に沿う他の面(前面)に、それぞれ一対のレシジュアルプレート14,14が例えばスポット溶接により固着されている。
コイル12は、例えばエナメル線などの絶縁被膜付きの導体線をコイルボビン10の巻回部の外周面に複数層に巻回したものである。なお、図1において、Wはコイル12の巻幅である。
上記構成の電磁石ブロック1は、コイルボビン10の巻回部および一対の鍔部101,101内に鉄芯11の中央部を収めて、巻回部および一対の鍔部101,101の各切欠けを閉塞部103で塞ぎ、コイルボビン10の巻回部の外周面にコイル12を設け、このコイル12の両端を一対の端子13,13の他端にそれぞれ接続することにより構成される。
軸芯部品2は、図1,図3,図4に示すように、鉄芯11の両端部111,111が屈曲する方向から、電磁石ブロック1のコイル12の中央部を両端部21,21で跨ぐ断面コ字状に形成され、両端部21,21間の中央部20に、上方に突設された円筒状の軸芯200を有している。また、各端部21は、2つのスリットにより左右方向に3つに分割されている。
接極子ブロック3は、図1〜図4に示すように、鉄芯11の一方の端部111および他方の端部111に対してそれぞれ左右方向に沿う鉄芯11の両側から対向配置される一対の鉄板31,31と、これら一対の鉄板31,31間に配置される2個の永久磁石(図示せず)と、これら一対の鉄板31,31および2個の永久磁石を樹脂成形により一体に保持する保持部30とにより構成されている。
具体的には、鉄板31は、左右方向に伸びる基部310と、この基部310の一端から下方に屈曲する屈曲部311とを一体に有するL字状に形成され、一方(例えば左方)の屈曲部311および他方(右方)の屈曲部311は、それぞれ一方(左方)の端部111の他の面(前面)および他方(右方)の端部111の一の面(後面)にそれぞれ対向配置される。図1の例では、後側の鉄板31の屈曲部311と、前側の鉄板31の基部310とが見えており、それらの鉄板31,31間に2個の永久磁石が配置される。保持部30は、鉄芯11の両端部111,111が屈曲する方向から見て、両端部111,111の各々を一対の腕301,301で挟むH字状に形成されており、軸芯部品2の軸芯200が填る軸孔30aを中央に有している。
上記構成の接極子ブロック3は、両端部111,111が屈曲する方向から、保持部30の軸孔30aに軸芯部品2の軸芯200を填め込みながら、コイル12の中央部を跨ぐ軸芯部品2の中央部20上に載置され、軸芯200を回転軸として回転自在となる。
固定端子4は、図1〜図4に示すように、鉄芯11における各端部111の一の面(後面)側を向く端子板41と、この端子板41の一の面または他の面に固着される固定接点40と、端子板41の下端から下方に延設される端子ピン42とを一体に有する形状に形成されている。一方、可動端子5は、左右方向に伸びばね性を有する可動片51と、この可動片51の一端に固着され、対応する固定端子4の固定接点40と接離自在に対向配置される可動接点50と、可動片51の他端側から下方に延設される端子ピン52とを一体に有する形状に形成されている。
カード6は、接極子ブロック3の回転により各組みの可動端子5の可動接点50を固定端子4の固定接点40に対して接離するものであり、図2の例では、3個のカード6が使用されている。そして、左方のカード6は、前側に上方を向く櫛刃を有するとともに後側に下方を向く複数の櫛刃を持つ形状に形成され、接極子ブロック3の左方における後側の腕301に係止して接極子ブロック3の回転に従動し、その接極子ブロック3の回転により左方の各組みの可動端子5の可動接点50を固定端子4の固定接点40に対して接離するようになっている。一方、右方のカード6,6は、下方を向く複数の櫛刃を持つ形状に形成され、接極子ブロック3に従動せずに、上方から見て接極子ブロック3の反時計周りの回転により後方に押されるようになっている。
本体ベース7は、図5に示すように、樹脂により左右方向に伸びる矩形状に形成されている。本体ベース7の一の面(上面)には、この面を前面側と後面側とに分離して、それぞれに電磁石ブロック1、軸芯部品2および接極子ブロック3と、6組みの固定端子4および可動端子5とを配置するための左右方向に伸びる隔壁70が形成されているほか、各固定端子4の端子板41の他の面(前面)側に隔壁71が形成されている。なお、図5の例では、本体ベース7の上面における後面側に配置されている各固定端子4のうち、右方の中央における固定端子4の前面側には、隔壁71が除去されているが、隔壁71を設ける構成でも構わない。
また、本体ベース7には、各端子13の一端、各固定端子4の端子ピン42および各可動端子5の端子ピン52を挿通するための複数の挿通孔が穿設されている。また、本体ベース7の一の面における前面側には、軸芯部品2の各端部21における3つに分割された先端部とそれぞれ嵌合するための凹部72,72,72が形成されている。さらに、実施形態1の特徴として、本体ベース7自体が、図4,図5に示すように、上記回転軸の一方から見て、左右方向に沿う各鍔部101の両側を固定する構造になっている。すなわち、本体ベース7には、上記回転軸の一方から見て、左右方向に沿う各鍔部101の両側をそれぞれ固定するリブ73,73が形成されているのである。
一方、本体ベース7とともにハウジングを構成するケースカバー8は、樹脂により下方に開口を有する箱状に形成され、本体ベース7の一の面を覆うようになっている。
図6は上記電磁リレーの組み立て手順例を示す図であり、この図をさらに参照しながら上記組み立て手順について説明する。先ず、図5,図6(a)に示すように、各組みの固定端子4および可動端子5を、本体ベース7の上面における後面側の所定位置に圧入にて組み付ける。このとき、図5の例では、左方における前、中央、後側の3組みの固定端子4および可動端子5はいずれも閉状態になっている一方、右方における前、中央、後側の3組みの固定端子4および可動端子5は、それぞれ閉、開、開の状態になっている。
その後、本体ベース7の上面における前面側の2箇所A,Aに接着剤を塗布し、図4,図6(b)に示すように、本体ベース7の前面側の各挿通孔に、電磁石ブロック1の各端子13の一端側を挿通しながら、電磁石ブロック1を本体ベース7の上面における前面側の所定位置に組み付ける。このとき、上下方向の一方から見て、左右方向に沿う各鍔部101の両側が本体ベース7に形成されたリブ73,73によりそれぞれ固定される。ここで、接着剤は、本体ベース7の上部から塗布され、また本体ベース7の裏側に設けられた接着剤流し込み用孔を通じて、本体ベース7の裏側から塗布される。
その後、軸芯部品2を、鉄芯11の両端部111,111が屈曲する方向からコイル12の中央部を両端部21,21で跨ぐようにしながら、本体ベース7の上面における前面側の所定位置に組み付ける。このとき、軸芯部品2の各端部21における3つに分割された先端部を、本体ベース7の凹部72,72,72にそれぞれ嵌合する。
その後、図2,図6(b)に示すように、接極子ブロック3を、この保持部30の軸孔30aに軸芯部品2の軸芯200を填め込みながら、軸芯部品2の中央部20上に載置する。これにより、接極子ブロック3は、軸芯200を回転軸として回転自在となり、鉄芯11の一方の端部111および他方の端部111に対してそれぞれ一対の鉄板31,31の屈曲部311,311が回転自在に対向して接離するようになる。
そして、着磁、端子シール・硬化、ブラシ洗浄および接点圧調整を経た後、図2,図6(c),(d)に示すように、本体ベース7の上面における後面側の所定位置に、左方のカード6および右方のカード6,6を順次組み付ける。このとき、図2の例では、左方における前、中央、後側の3組みの固定端子4および可動端子5は、それぞれノーマリオープン、ノーマリオープン、ノーマルクローズの状態になり、閉状態であった前、中央側の可動片51,51が、接極子ブロック3に従動する左方のカード6に係止してこれを前方に付勢する状態となる。一方、右方における前、中央、後側の3組みの固定端子4および可動端子5は、それぞれノーマリクローズ、ノーマリオープン、ノーマルオープンの状態になり、各可動片51が右方の各カード6を前方に付勢する状態となる。
そして、ブラシ洗浄、特性調整およびブラシ洗浄を経た後、図6(e)に示すように、本体ベース7の一の面をケースカバー8で覆い、ケースシール・硬化、二次シール、端子予備半田、捺印・UV乾燥、エージング検査、特性検査、リーク検査および外観チェック・包装を順次行う。これにより、電磁リレーの組み立てが完了する。
次に、実施形態1の電磁リレーの基本的な動作について説明する。図2に示すように、オン(ON)時には、鉄芯11の両端部111,111が屈曲する方向から見て反時計回りに接極子ブロック3が回転する。これにより、左方のカード6が接極子ブロック3により前方に引っ張られ、左方における前、中央、後側の3組みの固定端子4および可動端子5が、それぞれ閉、閉、開の状態に切り替わる。一方、右方のカード6,6は接極子ブロック3により後方に押され、右方における前、中央、後側の3組みの固定端子4および可動端子5が、それぞれ開、閉、閉の状態に切り替わる。
オフ(OFF)時には、鉄芯11の両端部111,111が屈曲する方向から見て時計回りに接極子ブロック3が回転する。これにより、左方のカード6が接極子ブロック3により後方に押され、左方における前、中央、後側の3組みの固定端子4および可動端子5が、それぞれ開、開、閉の状態に切り替わる。一方、右方のカード6,6は自己に係止する可動片51により前方に押され、右方における前、中央、後側の3組みの固定端子4および可動端子5が、それぞれ閉、開、開の状態に切り替わる。
以上、実施形態1によれば、鉄芯11の両端部111,111の間を貫く軸を回転軸として、鉄芯11の両端部111,111に接極子ブロック3の一対の鉄板31,31が回転して接触したとしても、本体ベース7自体が、回転軸の一方から見て、一の方向に沿う各鍔部101の両側を固定しているので、接極子ブロック3の回転により電磁石ブロック1に位置ずれが発生するのを防止することができる。具体的には、図4に示すように、鉄芯11の端部111に対してBのような荷重がかかる場合に、範囲Cで電磁石ブロック1を固定したとすると、電磁石ブロック1に位置ずれが発生するおそれがあるが、鍔部101の垂直面となる範囲Dで電磁石ブロック1を固定することにより、電磁石ブロック1に位置ずれが発生するのを防止することができる。これにより、電磁リレーの諸特性を安定させることができる。
また、電磁石ブロック1に対する金属部品などの固定部材が不要となって小型化が可能となるほか、小型化などのために構造上どうしても固定部材などを使用するスペースを設けることができない場合にも、電磁石ブロック1を好適に固定することができる。
また、各組みの固定端子4および可動端子5などが組み付けられる本体ベース7の一の面側から、電磁石ブロック1が本体ベース7に組み付けられるので、本体ベース7に対して裏蓋などを設ける必要がなく、簡単な構造にできる。
さらに、電磁石ブロック1と本体ベース7との固定部分に接着剤が塗布されるので、接着剤硬化までに、電磁石ブロックの位置を安定させることができる。また、圧入構造でない場合には、冶具にて電磁石ブロック1を固定する必要があるが、圧入構造であるため、冶具による固定工程が必要なく容易に組み立てることができる。
なお、実施形態1では、コイルボビン10における巻回部および一対の鍔部101,101は、鉄芯11がコ字状であるために切欠けを持つ断面U字状になっているが、鉄芯11が例えば柱状である場合には、巻回部を筒状に形成し、各鍔部を輪状に形成するようにしてもよい。
(実施形態2)
本発明による実施形態2の電磁リレーは、実施形態1の電磁リレーにおいて、図1に示すように、左右方向に沿う各鍔部101の厚みTが、左右方向に沿う巻回部の寸法(巻幅W)と、左右方向における鉄芯11の端部111に対する接極子ブロック3の接触箇所の位置とで決まる範囲で厚くなるように設定されていることを特徴とする。
各鍔部101の厚みTは、鍔部101の幅(図5では上下方向の長さ)の約1/5に設定される。また、本体ベース7の各リブ73は、回転軸の一方から見て、左右方向に沿う各鍔部101の両側の垂直面を含む大きさに設定される。
実施形態2によれば、左右方向に沿う各鍔部101の厚みTが設計上許容される範囲で厚くなるように設定されるので、本体ベース7に電磁石ブロック1をより強固に固定することが可能となる。
(実施形態3)
図7は本発明による実施形態3の電磁リレーの特徴部分を示す拡大図であり、図4の一部に対応する。
実施形態3の電磁リレーは、実施形態1,2の電磁リレーにおいて、各鍔部101の接極子ブロック3側に、本体ベース7のリブ73に当たる押し潰し用の突起101aが形成されていることを特徴とする。
ここで、本体ベース7の一の面側における各鍔部101の両側を固定するリブ73に、金型の抜き勾配(図7(a)のF>E参照)が発生したとしても、各鍔部101に形成された突起101aにより圧入力の減少を防ぐことができるので、本体ベース7に電磁石ブロック1を確実に固定することができる。また、本体ベース7の一の面側への電磁石ブロック1の組み付け初期時には本体ベース7に電磁石ブロック1を無理矢理に押し入れることなく軽く組み付けていくことができ、組み付け完了直前に突起101a等による圧入を利かせて本体ベース7に電磁石ブロック1を固定することができるので、組み付け性が良くなる。
図7(a),(b)は、前側のリブ73に金型の抜き勾配が発生する場合の構成例であり、各鍔部101の前側の面に突起101aが形成されている。図7(c)は、前側および後側のリブ73,73に金型の抜き勾配が発生する場合の構成例であり、各鍔部101の前側および後側の両面にそれぞれ突起101a,101aが形成されている。
(実施形態4)
図8は本発明による実施形態4の電磁リレーの構成図であり、(a)は同電磁リレーの断面図、(b)は同電磁リレーの上面図、(c)は同電磁リレーの下面図である。
実施形態4の電磁リレーは、実施形態1〜3との相違点として、図8に示すように、各組みの固定端子4および可動端子5などが組み付けられる本体ベース7の一の面に対して裏面となる他の面側から、電磁石ブロック1を本体ベース7に組み付けることを特徴とする。
図8(a)の例では、本体ベース7の他の面側には、この他の面側から電磁石ブロック1を組み付けるための開口部7aが形成され、この開口部7aは、各隅にRの付いた四角形状の鍔部101の外周縁における上部およびこれを挟む両側部を囲繞する断面U字状の凹所7bの開口部となっている。開口部7aは、裏蓋9により閉塞される。また、本体ベース7における一の方向に伸びる凹所7bの両側には、鉄芯11の両端部111,111を挿通するための一対の挿通孔がそれぞれ穿設される。
この他の相違点として、電磁石ブロック1の一対の端子13,13は、一の方向の片側(図8(c)では下側)に設けられている。また、固定端子4および可動端子5は、各鍔部101の回転方向の両側にそれぞれ2組み設けられ、合計8組み設けられている。そして、合計8組みの固定端子4および可動端子5を接離するべく、各鍔部101の回転方向の両側にそれぞれカード6,6が配置され、合計4個のカードが配置されている。
なお、接極子ブロック3の組み付けについては、凹所7bの隔壁7cを跨ぐようにして本体ベース7の一の面側に軸芯部品2を組み付け、接極子ブロック3の保持部30の軸孔30aに軸芯部品2の軸芯200を填め込みながら、軸芯部品2の中央部20上に接極子ブロック3を載置してこれを回転自在となるようにしてもよい。あるいは、凹所7bの隔壁7cの上部に軸芯を一体的に設け、この軸芯を保持部30の軸孔30aに填め込みながら、凹所7bの隔壁7cの上部に接極子ブロック3を載置してこれを回転自在となるようにしてもよい。
以上、実施形態4によれば、隔壁7cにより各組みの固定端子4および可動端子5に対してコイル12との絶縁距離を確保し易くなる。また、隔壁7cに加えて、開口部7aを塞ぐ裏蓋9を設けることにより、鍔部101の外周縁の全周を固定することが可能となるので、電磁リレーの諸特性をより一層安定させることができる。さらに、軸芯部品を本体ベース7に一体化することも可能となる。
本発明による実施形態1の電磁リレーを、ケースカバーを外した状態で前面側から見た一部分解図である。 同電磁リレーを、ケースカバーを外した状態で上面側から見た図である。 図2の状態から接極子ブロックを外した状態の上面図である。 図3の状態から軸芯部品を上方に離して左方側から見た断面図である。 図3の状態から軸芯部品を外し電磁石ブロックを前方に離した状態で上面側から見た図である。 同電磁リレーの組み立て手順例を示す図である。 本発明による実施形態3の電磁リレーの特徴部分を示す拡大図である。 本発明による実施形態4の電磁リレーの構成図である。
符号の説明
1 電磁石ブロック
10 コイルボビン
101 鍔部
101a 突起
102 端子部
103 閉塞部
11 鉄芯
12 コイル
13 端子
14 レシジュアルプレート
2 軸芯部品
3 接極子ブロック
30 保持部
31 鉄板
4 固定端子
5 可動端子
6 カード
7 本体ベース
8 ケースカバー
9 裏蓋

Claims (6)

  1. 一の方向に伸びる中空の巻回部、この巻回部の両端にそれぞれ設けられる一対の鍔部、前記中空の巻回部および前記一対の鍔部内に挿入され両端部が前記一対の鍔部から突出する鉄芯、および前記巻回部の外周面に巻回されるコイルを含む電磁石ブロックと、
    前記鉄芯の一方の端部および他方の端部に対してそれぞれ前記一の方向に沿う前記鉄芯の両側から対向配置される一対の磁性体、およびこれら一対の磁性体間に配置される永久磁石を保持する接極子ブロックと、
    前記電磁石ブロックが組み付けられるとともに、前記鉄芯の両端部の間を貫く軸を回転軸として、前記鉄芯の一方の端部および他方の端部に対してそれぞれ前記一対の磁性体が回転自在に対向して接離するように前記接極子ブロックが組み付けられる本体ベースと
    を備え、
    前記本体ベース自体が、前記回転軸の一方から見て、前記一の方向に沿う前記鍔部の両側を固定していることを特徴とする電磁リレー。
  2. 前記本体ベースの一の面に組み付けられて外部との接続部分が前記本体ベースの他の面から突出する固定端子および可動端子を少なくとも一組み備えるとともに、前記接極子ブロックの回転により前記可動端子の一部を前記固定端子に対して接離するカードを備え、
    前記電磁石ブロックは、前記本体ベースの一の面側から組み付けられることを特徴とする請求項1記載の電磁リレー。
  3. 前記本体ベースの一の面に組み付けられて外部との接続部分が前記本体ベースの他の面から突出する固定端子および可動端子を少なくとも一組み備えるとともに、前記接極子ブロックの回転により前記可動端子の一部を前記固定端子に対して接離するカードを備え、
    前記本体ベースは、自己の他の面側に、この他の面側から前記電磁石ブロックを組み付けるための開口部を有していることを特徴とする請求項1記載の電磁リレー。
  4. 前記一の方向に沿う前記鍔部の厚みは、前記一の方向に沿う前記巻回部の寸法と、前記一の方向における前記鉄芯の端部に対する前記接極子ブロックの接触箇所の位置とで決まる範囲で厚くなるように設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電磁リレー。
  5. 前記鍔部には前記本体ベースの部分に当たる突起が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電磁リレー。
  6. 前記電磁石ブロックと前記本体ベースとの固定部分に接着剤を塗布してなることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の電磁リレー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011077141A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Panasonic Electric Works Co Ltd 電磁石装置、およびこれを用いた電磁リレー
US11462378B2 (en) * 2019-07-30 2022-10-04 Elesta Gmbh Ostfildern (De) Zweigniederlassung Bad Ragaz Double-armature relay

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