JP2001272773A - 光記録材料 - Google Patents

光記録材料

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JP2001272773A
JP2001272773A JP2000083794A JP2000083794A JP2001272773A JP 2001272773 A JP2001272773 A JP 2001272773A JP 2000083794 A JP2000083794 A JP 2000083794A JP 2000083794 A JP2000083794 A JP 2000083794A JP 2001272773 A JP2001272773 A JP 2001272773A
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Akira Kaneko
亮 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、充分な画像濃度を確保し、か
つ画像形成後の発色汚れや色にじみによる微小画像の劣
化等の経時画像保存性を大幅に改善した光記録材料を提
供することにある。 【解決手段】(1)支持体上に、重合性モノマー、光重
合開始剤及び色材を含むマイクロカプセルを含有する感
光層と、中間層、受像層をこの順に設けた事を特徴とす
る光記録材料。 (2)支持体上に、重合性モノマー、光重合開始剤及び
色材を含むマイクロカプセルを含有する感光層を有する
感光材料と、支持体上に受像層を有する受像材料からな
り、前記感光層の上もしくは前記受像層の上に中間層を
有する事を特徴とする光記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持体上に、重合
性モノマー、光重合開始剤及び色材を含むマイクロカプ
セルを含有する感光層を含む光記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】普通紙(受像材料)にカラー画像を転写
形成するための、感光性マイクロカプセルが塗工された
光記録材料が、特公平5−39303号公報において開
示されている。この光記録材料は、紙あるいはプラスチ
ックフィルムなどからなる支持体と、この支持体上に塗
工された感光層からなり、該感光層には、光に反応して
硬化する感光性物質と、染顔料などからなる画像形成物
質を含むマイクロカプセルが内包されている。
【0003】従って、この光記録材料を画像情報に応じ
て露光する事により、感光性マイクロカプセルが硬化し
た部分と未硬化部分とが生じる。その後、この媒体を普
通紙と重ね合わせて一対の加圧ローラに通す等の方法に
よってマイクロカプセルに外力を加えると、硬化しなか
ったマイクロカプセルは破壊されるが、硬化しているマ
イクロカプセルは破壊されないため、破壊されたマイク
ロカプセルからは、画像形成物質を含む内包物が放出さ
れるそして、内包物が普通紙に転写されることで、普通
紙に画像が形成されるのである。
【0004】さらに、感光記録媒体自身にカラー画像を
形成するための、感光性マイクロカプセルが塗工された
光記録材料が、特開平10−254130号において開
示されている。この光記録材料は、光透過性支持体上
に、染料あるいは顔料からなる色材及び感光性材料を内
包物とするカラー画像形成用の感光性マイクロカプセル
を含有する感光層と前記感光性マイクロカプセルを隠蔽
するとともに、その感光性マイクロカプセルから前記内
包物が放出された場合にはその内包物を吸収して画像を
形成する受像層とを順に積層形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
5−39303号公報に示されるように画像濃度を向上
する目的でワックス等を感光層に添加することは、感光
層中に残存した色材などからなる画像形成物質やカプセ
ル内包物の受像層への徐放性をも促進する。また、色材
及び感光性材料を内包物とする感光性マイクロカプセル
を含有する感光層と、その感光性マイクロカプセルから
内包物が放出された場合には内包物を吸収して画像を形
成する受像層とを順に積層形成した場合には、内包物の
放出後にも受像層への色材などからなる画像形成物質の
受像層への拡散が抑制されず、経時により受像層への色
材などからなる画像形成物質の不必要な拡散が起こり画
像の発色汚れ、色にじみを発生させるという問題点があ
った。
【0006】本発明の課題は、上述したような問題点を
克服するものである。すなわち鮮明で充分な画像濃度を
確保し、かつ画像形成後の発色汚れや色にじみによる微
小画像の劣化等の経時画像保存性を大幅に改善した光記
録材料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、以
下の発明によって達成された。 (1)支持体上に、重合性モノマー、光重合開始剤及び
色材を含むマイクロカプセルを含有する感光層と、中間
層、受像層をこの順に設けた事を特徴とする光記録材
料。 (2)支持体上に、重合性モノマー、光重合開始剤及び
色材を含むマイクロカプセルを含有する感光層を有する
感光材料と、支持体上に受像層を有する受像材料からな
り、前記感光層の上もしくは前記受像層の上に中間層を
有する事を特徴とする光記録材料。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳しく説明す
る。本発明の実施の形態は2種類のものがある。1つ
は、支持体上に、重合性モノマー、光重合開始剤及び色
材を含むマイクロカプセルを含有する感光層と受像層を
この順に設けるモノシートタイプの光記録材料である。
もう1つは、支持体上に、重合性モノマー、光重合開始
剤及び色材を含むマイクロカプセルを含有する感光層を
有する感光材料と、支持体上に受像層を有する受像材料
から構成する2シートタイプの光記録材料である。本発
明はこの2種類の光記録材料において、マイクロカプセ
ルを含有する感光層と受像層の間に中間層を設けたこと
を特徴とする。
【0009】本発明に用いられる中間層としては、公知
の水溶性高分子を用いる事ができる。具体的には、ゼラ
チン誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマ
ー、アルブミン、カゼイン等の蛋白質、セルロース硫酸
エステル類のごときセルロース誘導体、アルギン酸ソー
ダ、澱粉誘導体などの糖誘導体、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリアクリ
ルアマイド、ポリビニルイミダゾール、アクリル系共重
合体、エチレン−酢酸ビニル系共重合体の単一あるいは
共重合体のごとき多種類の合成親水性高分子物質を用い
ることができる。ゼラチンとしては、石灰処理ゼラチン
の他、酸処理ゼラチンや、bull.Soc.Sci.Phot.Japan、N
o.16、P30(1966年)に記載されたような酵素処理ゼラ
チンを用いてもよく、また、ゼラチンの加水分解物や酵
素分解物も用いることができる。これらの水溶性高分子
の極性としては、マイクロカプセルと不必要な凝集物を
形成することを避けるために、アニオン性または両イオ
ン性の水溶性高分子を使用することが好ましい。
【0010】一般的にマイクロカプセルは乳化剤にアニ
オン性高分子を用いて製造される。得られたカプセル表
面は一般的にアニオン性が強い。アニオン性または両イ
オン性の水溶性高分子を中間層に用いた場合、静電気的
な反発により感光層表面のカプセル粒子と水溶性高分子
が隣接したり集合したりすることはほぼなく、カプセル
表面に非連続的に付着する形となる。カチオン性の水溶
性高分子を使用した場合、両者は集合化し、一般的には
感光層表層に凝集塊を形成する。これは画像濃度、細線
再現性、色抜け性等において不適当な中間層となる。
【0011】アニオン性または両イオン性の水溶性高分
子はカプセル表面に非連続的に薄層に付着する形となる
ことで、感光層の写真特性(感度、調子等)を左右せ
ず、また発色の場合、カプセル内包成分の放出を阻害せ
ず、発色濃度を高く維持する。さらに、加圧によるカプ
セル内包成分の受像層への拡散転写後、バリヤー層の働
きを示し、転写後には受像層への不必要な拡散を阻害
し、にじみ等を発生させて経時画像保存性低下の要因と
ならないと考えられる。詳細は不明であるが、写真特性
上の有利性や十分な膜強度を保持していることから、耐
経時発色汚れ性が高く、画像濃度、細線再現性、色抜け
性等のバランスが非常に良好であることから中でもゼラ
チンまたはゼラチン誘導体を使用することが好ましい。
【0012】中間層にはマット剤として顔料を含有させ
ることができる。このような顔料としては、クレー、炭
酸カルシウム、水酸化アルミニウム、シリカ、サチン
白、二酸化チタン、タルク、硫酸バリウム、硫酸カルシ
ウム、亜硫酸カルシウム、有機顔料等のように通常の顔
料塗工紙に使用している顔料が挙げられる。また、小麦
澱粉、馬鈴薯澱粉、トウモロコシ澱粉、セルロース澱
粉、合成高分子ピグメント等の不溶性の微粒子分散材を
用いることが可能であり、これらは単独で用いてもよ
く、または二種類以上のものを混合して使用してもよ
い。
【0013】本発明の中間層には塗布助剤、帯電防止、
滑り性向上、乳化分散、接着防止等の種々の目的で界面
活性剤を含んでもよい。例えば、サポニン(ステロイド
系)、アルキレンオキサイド誘導体(ポリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコールアルキルエーテル類な
ど)、グリシドール誘導体(アルケニルコハク酸ポリグ
リセリドなど)、多価アルコールの脂肪酸エステル類、
糖のアルキルエステル類などの非イオン性活性剤、アル
キルカルボン酸、アルキル硫酸エステル類、アルキリン
酸エステル類などのカルボキシル基、スルホ基、ホスホ
基、硫酸エステル基、リン酸エステル基等の酸性基を含
むアニオン性界面活性剤、アミノ酸類、アミノアルキル
スルホン酸類、アミノアルキル硫酸またはリン酸エステ
ル類などの両性界面活性剤、脂肪族あるいは芳香族第4
級アンモニウム塩類、ピリジニウム、イミダゾリウムな
どの複素環第4級アンモニウム塩類などのカチオン界面
活性剤を含むことができる。
【0014】中間層の塗布量は乾燥重量にして0.1〜
4g/m2の範囲が好ましい。中間層中の水溶性高分子
成分の配合割合は90重量%以上が好ましい。
【0015】2シートタイプの光記録材料の場合、感光
層を有する感光材料と、受像層を有する受像材料を像露
光後、重ね合わせ加圧密着させ受像層に画像を形成する
ため、中間層は感光材料のマイクロカプセルを含有する
感光層の上、または受像材料の受像層の上、いずれかの
上に形成してよい。加圧後に破壊されたカプセル、カプ
セル壁材の支持体からの剥離も防ぐために感光層上に形
成するのが特に望ましい。
【0016】本発明に用いられるマイクロカプセルには
重合性モノマー、光重合開始剤及び色材が含有される。
用いられる重合性モノマーは、重合性を持つ基を一個以
上好ましくは複数個有する化合物であり、例えば、アク
リロイル基、メタクリロイル基、アリル基、不飽和ポリ
エステル基、ビニルオキシ基、アクリルアミド基などを
有する化合物があげられる。最も代表的なものは、ポリ
オール、ポリアミン又はアミノアルコール等と不飽和カ
ルボン酸との反応物、ヒドロキシル基をもつアクリレー
ト又はメタクリレートとポリイソシアネートとの反応物
などである。例えばテトラエチレングリコールジアクリ
レートおよびメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレートおよびメタクリレート、エチレンオキ
シ変性ビスフェノールA−ジアクリレートおよびメタク
リレート、ペンタエリスリトールトリアクリレートおよ
びメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアク
リレートおよびメタクリレート等を挙げることができ
る。重合性モノマーは、単独で用いてもよいし、2種以
上混合して用いてもよい。
【0017】光重合開始剤とは、光の照射によりモノマ
ーの重合を開始させる能力を有する化合物であり、既に
成書に詳しく述べられている。たとえば、フォトポリマ
ー懇話会編、「フォトポリマーハンドブック」、工業調
査会(1989年刊工)などに開示されている。具体的
には芳香族カルボニル化合物、有機過酸化物、ジフェニ
ルハロニウム塩、有機ハロゲン化物、2,4,6−置換
−S−トリアジン類、2,4,5−トリアリールビイミ
ダゾール、アゾ化合物、染料ボレート錯体、鉄−アレー
ン錯体、チタノセン化合物等が挙げられる。好ましい化
合物例としては、ベンゾフェノン、ベンジル、キサント
ン、チオキサントン、アントラキノン、アセトフェノ
ン、2,2−ジメチル−2−モルフォリノ−4′−メチ
ルチオアセトフェノン、ベンゾイルパーオキシド、3,
3′,4,4′−テトラ(ターシャリブチルペルオキシ
カルボニルベンゾフェノン)、ジフェニルヨードニウム
ブロミド、ジフェニルヨードニウムクロリド、四塩化炭
素、四臭化炭素等、2,4,6−トリストリクロロメチ
ル−S−トリアジン、η5−シクロペンタジエニル−η
6−クメニル−アイアン−(1+)ヘキサフルオロフォ
スフェート(1−)等が挙げられる。これらの光重合開
始剤は単独であってもよいし、あるいは2種以上を混合
したものでもよい。使用量としては、重合性モノマーに
対し0.1重量%ないし30重量%程度添加される。ま
たこれらの光重合開始剤に、重合感度を向上させるため
の増感剤、分光感度を拡大するための増感色素が併用さ
れていても良い。
【0018】色材としては、染料あるいは顔料が用いら
れる。染料あるいは顔料は市販されているものの他、染
料便覧、顔料便覧等の書物、文献に記載されたものの中
から、必要とされる色調を与える適当なものを選択すれ
ばよい。
【0019】染料としては例えば、アゾメチン染料、ア
ゾ染料、アントラキノン染料、アクリジン染料、アジン
染料、インジゴ染料、オキサジン染料、シアニン染料、
ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、ニト
ロ染料、ニトロソ染料、フタロシアニン染料、メチン染
料等が挙げられる。これらの染料は単独でも、また2種
以上を混合して用いても良い。
【0020】顔料としては、無機顔料、有機顔料のいず
れでも良い。無機顔料の例としては、亜鉛華、酸化チタ
ン、ベンガラ、酸化クロム、鉄黒、複合酸化物、チタン
イエロー、コバルトブルー、コバルトグリーン、アルミ
ナホワイト、黄色酸化鉄、カドミウムイエロー、カドミ
ウムレッド、リトポン、黄鉛、モリブデートオレンジ、
ジンククロメート、石膏、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、鉛白、群青、マンガンバイオレット、コバルトバイ
オレット、エメラルドグリーン、紺青、カーボンブラッ
ク、アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛末等があげられ
る。有機顔料としては、例えば、不溶性アゾ顔料、アゾ
レーキ顔料、縮合型アゾ顔料、フタロシアニン顔料、ア
ンスラキノン顔料、チオインジゴ顔料、ペリノン顔料、
ペリレン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、
イソインドリノン顔料、酸性染料レーキ、塩基性染料レ
ーキ等があげられる。これらの顔料は、単独でも2種以
上を混合して用いてもよい。
【0021】マイクロカプセルには、上述した重合性モ
ノマー、光重合開始剤、色材の他に、保存性を向上させ
るための重合防止剤等の保存安定化剤、画像の安定性を
向上させるための酸化防止剤や紫外線吸収剤等の画像安
定化剤等が必要に応じて含有されていても良い。
【0022】マイクロカプセルは、壁材としてポリウレ
タン、ポリウレア、ポリエーテルポリカーボネート、尿
素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒ
ド樹脂、ポリスチレン、スチレン−メタクリレート共重
合体、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルア
ルコール等を用いる物が好ましい。これらの壁材は複数
を併用してもよい。
【0023】これらの壁材を有するマイクロカプセルの
製造方法については特に限定されるものではなく、公知
の製造方法を用いることができる。マイクロカプセルの
製造方法は多数知られているが、代表的な方法として
は、ゼラチンーアラビアゴム系のポリイオンコンプレッ
クスを利用したコアセルベーション法、分散媒となる親
水性流体と内包すべき疎水性流体の界面において不溶性
被膜を形成する界面重合法、メラミンーホルマリン高分
子、尿素ーホルマリン高分子等の皮膜形成高分子初期縮
合体を分散媒となる親水性液体側から添加した後、樹脂
化してカプセルを行うin-situ重合法等が挙げられる。
近年、膜材料が安く供給され、高濃度マイクロカプセル
エマルションが得られ、製造工程が単純等の理由で合成
樹脂カプセル特にin-situ重合法によるカプセルが使用
されるようになった。これらの方法の詳細については例
えば、近藤保偏、「マイクロカプセル」、日本規格協会
(1991年刊工)等の成書に詳しい。マイクロカプセ
ルの粒径については、細線再現性や発色濃度の点から
0.1μm〜20μmの範囲にあることが好ましい。よ
り好ましくは、0.5μm〜10μmの範囲である。
【0024】本発明の記録材料を形成するに当たって
は、マイクロカプセルを支持体に固着させるためにバイ
ンダーが用いられる。バインダーとしては公知のものを
使用することができる。具体的には例えば、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチル
セルロース、酸化澱粉、ゼラチン、カゼイン等の水溶性
バインダー、並びにスチレン−ブタジエン共重合体、ア
クリル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル系共重合体等
の合成高分子バインダー等が挙げられる。
【0025】本発明に用いられる支持体としては紙、上
質紙、コート紙などの紙類、ポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、アセチルセルロース、セルロース
エステル、ポリビニルアセタール、ポリスチレン、ポリ
カーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミ
ド等のフィルムおよび樹脂類、および紙類と樹脂類から
なる合成紙などがある。これらの中でも、ポリエチレン
テレフタレートなどのフィルムが平面平滑性、強度など
に優れ、かつ厚さが0.05mm以下と薄く、ロール状
態でも体積が比較的小さくなるので望ましい。
【0026】支持体上に形成される記録層の塗布量は特
に制限されるものではないが、濃度が高く、かつ鮮明な
画像を得るには乾燥重量にして1〜50g/m2の範囲
が好ましい。本発明の光記録材料には、感光層と、中間
層、受像層の他に、バックコート層、下塗り層を設置す
ることができる。バックコート層には帯電防止加工をす
ることもでき、かつこれらの層にはマット剤を含有する
ことができる。
【0027】本発明に用いられる塗布方法としては、一
般的な塗工装置(コーター)で塗布乾燥される。具体的
な塗工装置としては、エアナイフコーター、ブレードコ
ーター、ロッドコーター、バーコーター、ロールコータ
ー、サイズプレスコーター、カーテンコーター、ホッパ
ー型コーター(スライド型、カーテン型、エクストルー
ジョン型)が用いられる。
【0028】本発明に用いられる受像層は、少なくとも
顔料とバインダーとから作製される。用いられる顔料と
しては、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化珪
素、サチン白、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、リン酸マグネシウム、亜硫酸
カルシウム、有機顔料等のように通常の顔料塗工紙に使
用している無機酸化物、アルカリ土類金属塩、シリカ、
タルク、カオリン、ゼオライト、酸性白土、ガラス等が
挙げられる。これらの顔料は単独または複数種類を併用
してもよいが、マイクロカプセルの内包物を吸収しやす
いものが選択される。
【0029】また、受像層に用いられるバインダーとし
ては水溶性高分子、有機溶剤に可溶な高分子などが使用
できる。水溶性高分子としては、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロー
ス等のセルロース誘導体、ゼラチン、フタル化ゼラチ
ン、カゼイン、ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子
とのグラフトポリマー、アルブミン等の蛋白質、デキス
トリン、エーテル化でんぷん等のでんぷん類、アルギン
酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖誘導体、ポリビニルピロ
リドン、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリア
クリルアマイド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニル
アルコール、アクリル系共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル系共重合体の単一あるいは共重合体のごとき多種類の
合成親水性高分子物質、その他プルラン、アラビアゴム
を用いることができる。有機溶剤に可溶な高分子として
はポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等が挙げられる。前
記受像層には必要に応じて耐水化剤、蛍光漂白剤、界面
活性剤、消泡剤、pH調整剤、防かび剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、増粘剤等の添加剤を含有させても良
い。
【0030】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれらに限
定されるものではない。また添加量を示す「部」は「重
量部」を示す。
【0031】実施例1 (カプセル液の調製)トリメチロールプロパントリアク
リレート(東亞合成社製アロニックスM−309)とジペン
タエリスリトールヘキサアクリレート(東亞合成社製ア
ロニックスM−400)の3:4(重量比)に配合した物
を、攪拌機によって混合してアクリル原料を得た。この
アクリル原料に、シアン顔料(銅フタロシアニン;C.
I.Pigment Blue 15:3)を加え攪拌
機によって混合した後、3本ロールミルによる練り混み
を10パス行った。このミルベースに前記アクリル原料
を加えて、分散機によって均一混合し、シアン顔料分散
物を作製した。最終的なアクリル原料:シアン顔料の比
は100:1となるようにした。得られたシアン顔料分
散物100部に、増感色素であるスクアリリウム色素
0.2部と、光重合開始剤である鉄−アレーン錯体(η
5−シクロペンタジエニル−η6−クメニル−アイアン
−(1+)ヘキサフルオロフォスフェート(1−);チ
バ・ガイギー社製イルガキュア261)7部を加え、約
60℃に加熱溶解させて、マイクロカプセルの内包物と
なる組成物を得た。この組成物を、スルホコハク酸塩型
乳化剤(三井サイアナミッド社製AEROSOL・A−
268:イソデシルスルホコハク酸ジナトリウム)の5
%水溶液150部と混合し、ホモジナイザーによって7
000rpmで5分間回転させて、O/W型エマルショ
ンを得た。このエマルションに壁材となるメラミン・ホ
ルマリン初期縮合物を15部加え、約70℃で3時間攪
はんしながら反応させ、所期のカプセル液を得た。レー
ザー回折式粒度分布計によって、このマイクロカプセル
分散液の粒度分布を測定したところ、平均粒径は9.1
μmで単分散な分布をもつものであった。メラミン・ホ
ルマリン初期縮合物は、メラミンと37%ホルムアルデ
ヒド水溶液と水を1:3:5の重量比で混合して、水酸
化ナトリウムでpH9に調整して15分間加熱して得ら
れたものである。上記カプセル液を水で希釈して粘度調
整し塗布液を調製した。
【0032】得られた塗布液を、スライド型ホッパー塗
布装置を用いて、コロナ放電処理を施した厚さ100μ
mのポリエチレンテレフタレート(PET)支持体の片
面に、乾燥時の塗布量が15g/m2になるように塗布
した。この上に、中間層としてゼラチンを1.0g/
2、界面活性剤を0.04g/m2、マット剤を0.0
4g/m2含有する塗布液を塗布し感光材料を作製し
た。さらにその上に受像層を設けた。受像層は、表面に
細孔を有する平均粒径2μmのシリカを、バインダーと
2:1の比率で混合し、膜厚が20μmになるよう塗布
したものである。得られた塗膜を観察したところ、スジ
等の塗布故障がない、均一な塗布面が得られていること
が分かった。得られた感光材料に網点画像を含む像露光
を行い加圧転写し画像濃度、画像保存性を評価した。経
時画像保存性は受像層に再現された網点の面積率を加圧
転写直後と経時1ヶ月後、6ヶ月後行い面積率の変化を
観察した。受像層に形成された画像は充分な転写画像濃
度があり、経時による発色汚れや網点面積率の変化はな
く、均一な網点を形成していた。
【0033】実施例2 実施例1と同様に塗液を調製し、支持体上に感光層、中
間層を設けた以外は実施例1と同様に感光材料を作製
し、得られた感光材料に網点画像を含む像露光を行い受
像材料と組み合わせて加圧転写を行い、同様に画像濃
度、経時画像保存性を評価した。受像材料は、表面に細
孔を有する平均粒径2μmのシリカを、バインダーと
2:1の比率で混合し、PETフィルムに膜厚が20μ
mになるよう塗布したものである。受像層に形成された
画像は充分な画像濃度があり、経時による発色汚れ、網
点面積率の変化はなく、均一な網点を形成していた。
【0034】実施例3 実施例1と同様に塗液を調製し、支持体上に感光層を設
けた。得られた感光材料に網点画像を含む像露光を行い
受像材料と組み合わせて同様に加圧転写を行い画像濃
度、経時画像保存性を評価した。受像材料は、表面に細
孔を有する平均粒径2μmのシリカを、バインダーと
2:1の比率で混合し、PETフィルムに膜厚が20μ
mになるよう塗布し、その上に中間層を設けたものであ
る。中間層としてゼラチンを1.0g/m2、界面活性剤
を0.04g/m2、マット剤を0.04g/m2含有す
る塗布液を塗布し感光材料を作製した。受像層に形成さ
れた画像は充分な画像濃度があり、経時による発色汚
れ、網点面積率の変化はなく、均一な網点を形成してい
た。
【0035】比較例1 中間層を設けず感光層の上に受像層を塗布した以外は実
施例1と同様に試料を作製し画像濃度、経時画像保存性
を評価した。受像層に形成された画像は充分な画像濃度
があった。経時による網点面積率の変化が観察された。
また、経時による発色汚れ、色にじみ等が観察された。
【0036】比較例2 実施例1と同様に塗液を調製し、支持体上に感光層を設
けた以外は実施例1と同様に感光材料を作製し、得られ
た感光材料に網点画像を含む像露光を行い受像材料と組
み合わせて加圧転写を行い、同様に画像濃度、経時画像
保存性を評価した。受像材料は、表面に細孔を有する平
均粒径2μmのシリカを、バインダーと2:1の比率で
混合し、PETフィルムに膜厚が20μmになるよう塗
布したものである。受像層に形成された画像は充分な画
像濃度があった。経時による網点面積率の変化が観察さ
れた。また、経時による発色汚れ、色にじみ等が観察さ
れた。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、充分な画像濃度を確保
し、かつ画像形成後の発色汚れや色にじみによる微小画
像の劣化等の経時画像保存性を大幅に改善した光記録材
料を得られる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、重合性モノマー、光重合開
    始剤及び色材を含むマイクロカプセルを含有する感光層
    と、中間層、受像層をこの順に設けた事を特徴とする光
    記録材料。
  2. 【請求項2】 支持体上に、重合性モノマー、光重合開
    始剤及び色材を含むマイクロカプセルを含有する感光層
    を有する感光材料と、支持体上に受像層を有する受像材
    料からなり、前記感光層の上もしくは前記受像層の上に
    中間層を有する事を特徴とする光記録材料。
  3. 【請求項3】 色材が顔料である請求項1または2に記
    載の光記録材料。
  4. 【請求項4】 中間層が水溶性高分子層からなることを
    特徴とする請求項1または2に記載の光記録材料。
  5. 【請求項5】 中間層が乾燥重量で0.1g/m2以上
    4g/m2以下の塗布量であることを特徴とする請求項
    1または2に記載の光記録材料。
  6. 【請求項6】 中間層がアニオン性または両イオン性の
    水溶性高分子層からなることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の光記録材料。
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