JP2001271010A - インクジェット記録用インクおよび印刷基材 - Google Patents

インクジェット記録用インクおよび印刷基材

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JP2001271010A
JP2001271010A JP2000084821A JP2000084821A JP2001271010A JP 2001271010 A JP2001271010 A JP 2001271010A JP 2000084821 A JP2000084821 A JP 2000084821A JP 2000084821 A JP2000084821 A JP 2000084821A JP 2001271010 A JP2001271010 A JP 2001271010A
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ink
resin
colored particles
water
particles
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JP2000084821A
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English (en)
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Hiroyasu Nishida
広泰 西田
Mitsuru Nakai
満 中井
Michio Komatsu
通郎 小松
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Catalysts and Chemicals Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色落ちすることがなく、印刷画像が鮮明
な上に彩度に優れる。 【解決手段】 本発明のインクは、所定量の樹脂と着色
粒子とが水および/または有機溶媒に溶解または分散し
たものであり、水性インクまたは油性インクとして用い
られる。上記樹脂の配合により、印刷後、着色粒子が樹
脂によって被覆され、この被覆樹脂の接着力によって着
色粒子が印刷基材(インク受容層)に強く固定される。
従って、印刷後の摩耗などによる着色粒子の剥離がな
く、色落ちすることがない。樹脂と着色粒子の重量比
(樹脂/着色粒子)は2.5〜25の範囲にあることが
必要であり、好ましい範囲は5〜20であり、さらに好
ましい範囲は8〜20である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用インクに関し、さらに詳しくは、色落ちが無く彩度
に優れた顔料系のインクジェット記録用インクおよび該
インクを用いたインクジェット記録により得られる印刷
基材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式による印刷は、従来
の多色印刷やカラー写真方式に比肩する画質の印刷が可
能になってきたこと、高速化、多色化が容易であり、又
部数の少ない場合は従来の印刷方式に比較して低コスト
であることから、種々の用途に普及しつつある。従来、
インクジェット方式で印刷する場合、シート上にポリビ
ニルアルコールなどの水溶性ポリマーをコーティングし
て受容層を形成した記録用シートが用いられ、水性のイ
ンクによる印刷が行われていたが、水溶性ポリマーを用
いているために耐水性がなく、高湿度環境下や水濡れし
た場合に画質が低下するという問題があった。また、イ
ンクの吸収性も充分でなく、このため鮮明で高精度の画
像が得られ難かった。
【0003】これらの問題を解決するために、上記水溶
性ポリマーとシリカやアルミナなどの微粒子からなる受
容層を形成した記録用シートが提案されており、特開昭
62−149475号公報には、平均粒子径が1〜50
ミクロンの球状粒子を用いることにより、画質を損なう
ことなくインクの吸収性を向上できることが記載されて
いる。特公平3−24906号公報には、カチオン性水
和アルミニウム酸化物を含む受容層を有する記録媒体が
水溶性染料インクでの印刷に好適であることが記載され
ている。特公平4−19037号公報には、カチオン性
コロイダルシリカを含む受容層を有する記録媒体が水溶
性染料インクでの印刷に好適であることが記載されてい
る。特公平4−115984号公報には、擬ベーマイト
アルミナからなる層の上に多孔性シリカからなる層を設
けた記録用シートは透明性と高いインクの吸収性を有す
ることが記載されている。特開平6ー55829号公報
には、平均粒子径が2〜50μm、平均細孔直径が8〜
50nm、細孔容積が0.8〜2.5cc/gの多孔性
シリカ粒子の層を有し、その上層に、アルミナゾルを乾
燥して得られる擬ベーマイト多孔質層を有する記録用シ
ートは、インクの吸収性が高く、色素の安定性が良好で
あることが記載されている。上記インクは全て染料系イ
ンクを対象としたものであるが、染料系インクによる印
刷は、紫外線或いは酸素、オゾンとの接触により変色
し、即ち耐候性、退色性がないために経時的に変色した
り脱色するなどの欠点がある。このような問題は特に屋
外において使用される場合に顕著である。
【0004】一方、顔料系インクは一般に耐候性を有す
るものの、顔料粒子は通常10〜500nmの粒子径を
有する粒子であり、従来の受容層はこのような大きな粒
子を効果的に吸収できる細孔を持たないために顔料粒子
が受容層に吸収されず受容層表面に残存し、耐水性が不
十分であったり、磨耗によって顔料粒子が除かれ色落ち
するという問題があった。また、顔料系インクは顔料粒
子の分散安定性を高めるために分散剤として少量の樹脂
を配合することが行われている。例えば、特開平9ー2
41554号公報には、水溶性樹脂を含む水性媒体中
に、顔料粒子および樹脂粒子を分散させたインクジェッ
ト記録液が開示されている。当該記録液中における樹脂
粒子と水溶性樹脂の合計含有量は0.2〜10重量%と
されているが、分散剤として使用することから、顔料粒
子に対する両樹脂の合計重量比は2程度に止まってい
る。さらに、顔料系インクは、顔料粒子が不規則な形状
をしているために粒子表面で乱反射が起こり、染料系イ
ンクに比して彩度に優れたな画質が得られないといった
欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、色落ちする
ことがなく、印刷画像が鮮明な上に彩度に優れるなどの
特性を有するインクジェット記録用インクを提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、1〜30重量
%の樹脂と0. 05〜10重量%の着色粒子とを含有す
るインクジェット記録用インクであって、樹脂と着色粒
子の重量比(樹脂/着色粒子)が2.5〜25の範囲に
あることを特徴とするものである。前記着色粒子は、顔
料粒子または染料を含む多孔質無機酸化物微粒子である
ことが好ましい。前記樹脂は、ポリエチレン換算の平均
分子量で2, 000〜100, 000の範囲にあること
が好ましい。本発明の印刷基材は、前記したインクを用
いたインクジェット記録により得られる印刷基材であっ
て、前記着色粒子を被覆した前記樹脂の接着力によって
該着色粒子が印刷基材に定着してなることを特徴とする
ものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。本発明に係るインクは、樹脂と着色粒
子とが水および/または有機溶媒に溶解または分散した
ものであり、水性インクまたは油性インクとして用いら
れる。 (1)樹脂 本発明に用いる樹脂としては従来公知の水溶性樹脂また
は油溶性樹脂を用いることができる。水溶性樹脂として
は、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリエステル系樹
脂、水溶性シリコーン変性アルキッド樹脂、水溶性変性
エポキシ樹脂、水溶性ナイロン樹脂、水溶性メラミン樹
脂などが好適に用いられる。油溶性樹脂としては、ポリ
エステル系樹脂、アクリル系樹脂、メタアクリル系樹脂
などが好適に用いられる。これらの樹脂を用いる場合、
水溶性樹脂は水を主溶媒とした水性インクとして用い、
油溶性樹脂は有機溶媒、特に疎水性有機溶媒、を溶媒と
した油性インクとして用いることが好ましい。
【0008】本発明のインクには上記樹脂が配合されて
いるので、印刷後、着色粒子が樹脂によって被覆され、
この被覆樹脂の接着力によって着色粒子が印刷基材(イ
ンク受容層)に強く固定される。従って、印刷後の摩耗
などによる着色粒子の剥離がなく、色落ちすることがな
い。また、本発明のインクにて印刷すれば、着色粒子が
屈折率の低い樹脂によって被覆される結果、当該着色粒
子は可視光を乱反射することが少ない。従って、印刷画
像や印字が鮮明となり、彩度が向上する。
【0009】さらに、前記樹脂は、ポリエチレン換算の
平均分子量が2, 000〜100,000、特に、5,
000〜30, 000の範囲にあることが好ましい。樹
脂の平均分子量が2, 000未満の場合は、印刷後樹脂
の硬化が遅くなり、着色粒子と樹脂が遊離したり、着色
粒子が樹脂によって被覆されないことがあり、前記した
退色性や彩度の向上効果を期待できない。樹脂の分子量
が100, 000を越えるとインクの粘度が高くなり、
インクジェットノズルが目詰まりすることがある。
【0010】上記樹脂のインク中の濃度は、着色粒子の
濃度によっても異なるが1〜30重量%、特に、6〜1
5重量%の範囲にあることが好ましい。インク中の樹脂
の濃度が1重量%未満の場合は、樹脂の量が少なすぎ
て、着色粒子を充分被覆することができなくなる。他
方、30重量%を越えると、溶媒のわずかな蒸発により
インクの粘度が上昇したり、ノズル詰まりの原因となる
ことがある。樹脂のインク中の濃度が上記範囲にあれば
色落ちすることもなく、鮮明で彩度に優れた画像が得ら
れ、また、このため着色粒子の使用量を低減することも
できる。さらに、インク受容層の細孔径が着色粒子より
小さく着色粒子がインク受容層の細孔内部に入ることが
できず受容層表面に固着された場合においても、色落ち
することが少なく、鮮明で彩度に優れた画像が得られ
る。
【0011】本発明のインクにおいて、樹脂と後述する
着色粒子の重量比(樹脂/着色粒子)は2.5〜25の
範囲にあることが必要である。該重量比が2.5未満の
場合は、樹脂の量が少なすぎて色落ちしたり、彩度の向
上効果が得られず、他方、重量比が25を越えても、上
記効果がさらに向上することはなく、着色粒子が少ない
場合は充分な着色効果が得られない。該重量比の好まし
い範囲は5〜20であり、さらに好ましい範囲は8〜2
0である。
【0012】(2)着色粒子 本発明のインクに含まれる着色粒子としては、樹脂に溶
解しなければ特に制限はなく、従来公知のカーボンブラ
ック、有機顔料、無機顔料などの顔料を用いることがで
きる。有機顔料としては、モノアゾ系顔料、キサンテン
系顔料、トリフェニルメタン系顔料、ジスアゾ系顔料な
どが好適に用いられる。このような顔料のインク中の濃
度は、印刷の目的、印刷基材の種類、印刷機器などによ
っても異なるが、0. 05〜10重量%、特に、0. 5
〜5重量%の範囲にあることが好ましい。濃度が0. 0
5重量%未満の場合は、着色が不充分となり易く、他
方、15重量%を越えると、溶媒のわずかな蒸発により
インクの粘度が上昇したり、ノズル詰まりの原因となる
ことがある。尚、カーボンブラックについては、通常油
溶性インクに用いられ、表面改質により表面官能基とし
てスルフォン酸塩、カルボン酸塩、4級アミン類を付し
たものは水溶性インクに好適に使用することができる。
【0013】さらに、着色粒子として本願発明者等の先
願(特願平11−241704号)による染料を含む多
孔質無機酸化物微粒子も上記顔料と同様に使用すること
ができる。上記多孔質無機酸化物微粒子は、親水性OH
基、疎水性有機基の双方を持っているので水性インクに
も、油性インクにも好適である。次に、この染料を含む
多孔質無機酸化物微粒子とその製造方法を詳述する。本
発明で用いることができる多孔質無機酸化物微粒子は、
シリカとシリカ以外の無機酸化物からなる複合酸化物微
粒子である。シリカ以外の無機酸化物としては、周期表
の3A族、3B族、4A、4B族、5A族、5B族、6
A族の金属または非金属の元素の酸化物を挙げることが
でき、具体的には、Al2 3 、B23 、TiO2
ZrO2 、SnO2 、Ce2 3 、P2 5 、Sb2
3 、MoO3 、WoO3 等があり、また、複合酸化物と
しては、TiO2 −Al2 3、TiO2 −ZrO2
を例示することができる。
【0014】多孔質無機酸化物微粒子は、シリカ以外の
無機酸化物をMOX で表したときのシリカに対するモル
比MOX /SiO2 が0.0001〜0.2の範囲にあ
ることが好ましい。モル比が0. 0001未満の場合は
多孔質とならず、後述する染料の吸蔵が不十分となる。
また、モル比が0.2を越えるとシリカが少ないため
に、シリカに伴って導入される有機基およびアミノ基の
含有量が少なくなり、染料の吸蔵量が少なくなるととも
に染料の吸着力が低下して安定性、定着性が低下し、イ
ンクとして用いた場合に耐水性が低下する原因となり易
い。なお、多孔質微粒子は一部にOH基を有するシリカ
とシリカ以外の無機水酸化物であってもよい。
【0015】多孔質無機酸化物微粒子は、珪素の一部に
有機基が直接結合している。このような有機基として、
炭素数1〜10の非置換または置換炭化水素基があり、
炭化水素基、炭化ハロゲン基、エポキシアルキル基、ア
ミノアルキル基、メタクリルアルキル基、メルカプトア
ルキル基などを挙げることができる。具体的には、メチ
ル基、フェニル基、イソプチル基、ビニル基、トリフル
オロプロピル基、β−(3、4エポキシシクロヘキシ
ル)基、γ−グリシドキシプロピル基、γ−メタクリロ
キシプロピル基、γ−メルカブトプロピル基の他、N−
β(アミノエチル)γ−アミノプロピル基、γ−アミノ
プロピル基、N−フェニル−γ−アミノプロピル基など
を挙げることができる。上記有機基のなかでは、アミノ
基置換炭化水素基が好ましく、具体的にはアミノプロピ
ル基、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピル基、
γ−アミノプロピル基、N−フェニル−γ−アミノプロ
ピル基等が挙げられる。従って、本発明の好適な多孔質
微粒子は、細孔表面にアミノ基置換炭化水素基を有して
おり、このようなアミノ基はカチオン性のために染料と
の親和性が高く、インク成分として使用した場合の耐水
性に優れる。
【0016】上記アミノ基は、多孔質無機酸化物微粒子
1g中に1〜15mmol含有することが好ましい。ア
ミノ基の量が1mmol/g未満の場合は染料の安定
性、定着性が低下するとともに染料の吸蔵量も低下し、
印刷用インクとして用いても印刷基材、記録用基材によ
っては耐水性が低下し、鮮明に印刷、記録できないこと
がある。他方、アミノ基の量が15mmol/gを越え
ると、アミノ基置換炭化水素基の量が多すぎてシリカ骨
格の形成が少なくなり、粒子の強度が低くなりすぎるこ
とがある。上記多孔質無機酸化物微粒子は前記アミノ基
および/または有機基を介して染料を吸蔵している。な
お、本発明において吸蔵とは、アミノ基等の有機基に化
学吸着または物理吸着されるに止まらず、アミノ基等の
親和力によって多孔質無機酸化物微粒子内に保持される
状態を意味する。染料としては、染色的用途別の分類に
おける直接染料、酸性染料、塩基性染料を用いることが
できるが、本発明では直接染料、酸性染料が好適に用い
られる。また、別の分類である発色団または色原体に基
づく化学構造による分類によれば、アゾ染料、アントラ
キノン染料、フタロシアニン染料、インジゴ染料、カル
ボニウム染料、ニトロ染料、キノリン染料、ナフトキノ
ン染料などを用いることができる。また別の分類によれ
ば、ブラック系、イエロー系、マゼンタ系、シアン系
等、水その他の溶剤に可溶の染料を用いることができ
る。
【0017】具体的には以下のような染料が挙げられ
る。 (a)C.I.アシッド・イエロー、(b)C.I.ア
シッド・レッド、(c)C.I.アシッド・ブルー、
(d)C.I.アシッド・ブラック、(e)C.I.フ
ード・イエロー、(f)C.I.フード・レッド、
(g)C.I.フード・ブラック、(h)C.I.ダイ
レクトイエロー、(i)C.I.ダイレクト・レッド、
(j)C.I.ダイレクト・オレンジ、(k)C.I.
ダイレクト・ブルー、(l)C.I.ダイレクト・ブラ
ック、(m)C.I.ベーシック・イエロー、(n)
C.I.ベーシック・レッド、(o)C.I.ベーシッ
ク・ブルー、(p)C.I.ベーシック・ブラック、
(q)C.I.ベーシック・グリーン、(r)C.I.
トリアクティブ・ブラック、(s)C.I.リアクティ
ブ・イエロー、(t)C.I.リアクティブ・レッド、
(u)C.I.リアクティブ・ブルー、(v)C.I.
モーダント・ブルー、(w)C.I.モーダント・レッ
【0018】上記染料の吸蔵量は多孔質微粒子1g中に
0.017〜0.5gの範囲にあることが好ましく、
0.1〜0.5gの範囲が特に好ましい。上記染料は、
有機基やアミノ基と染料(分子)との親和性に基づいて
多孔質無機酸化物微粒子に吸蔵され、吸蔵量が0.01
7g未満では印刷用インクとして用いても印刷基材、記
録用基材によっては鮮明に印刷、記録できない、即ち、
着色効果が不充分となる。また、吸蔵量が0.5gを越
えても印刷、記録性能の向上は認められず、逆に多孔質
微粒子との親和性の低い染料が増加するために耐水性が
低下し易い。
【0019】多孔質無機酸化物微粒子の表面には、シリ
カ系被覆層が形成されていることが好ましい。該シリカ
系被覆層は厚さ0.5〜10nmの第1シリカ系被覆層
と、必要に応じて設けられる厚さ0.5〜10nmの第
2シリカ被覆層とからなっている。第1シリカ系被覆層
において、厚さが0.5nm未満の場合は後述する核粒
子からシリカ以外の無機酸化物を除去して多孔質化する
際に粒子形状を保持しにくく、10nmを越えるとシリ
カ系被覆層の割合が高くなり、染料の含有量が低下する
ことによって着色効果が不充分となり易い。第2シリカ
被覆層において、厚さが0.5nm未満の場合は粒子内
部に染料を完全に密閉した粒子を得ることができず、1
0nmを越えるとシリカ被覆層の割合が高くなるだけで
あり、このため染料の含有量が低下することによって着
色効果が不充分となる。また、第2シリカ被覆層は、耐
水性の点から、染料が粒子外にでない程度に緻密な膜で
あることが好ましい。第1シリカ系被覆層の厚さと第2
シリカ被覆層の厚さの合計値は20nm以下であること
が好ましい。20nmを越えると染料の含有量が低下す
ることによって着色効果が不充分となり易く、充分な着
色効果を得ようとすると微粒子の含有量を増加させる必
要があるが、この場合インクの粘性が高くなることによ
るノズルの詰まり、微粒子によるノズルの摩耗の原因と
なる。
【0020】多孔質無機酸化物微粒子の最外表面には、
紫外線遮蔽性の被覆層が形成されていることが好まし
い。該紫外線遮蔽性の被覆層は、酸化亜鉛、酸化セリウ
ム、酸化錫、酸化チタン、酸化ジルコニウム等の酸化物
およぴこれらの複合酸化物、水酸化鉄等の水酸化物から
なる群から選ぱれた1種または2種以上を使用すること
が好ましい。該紫外線遮蔽性の被覆層の厚さは、0.1
〜10nm、特に、0.2〜5nmであることが好まし
い。厚さが0.1nm未満の場合は紫外線遮蔽効果ある
いは耐紫外線、耐酸化性ガス、耐酸性ガスといった耐候
性が充分得られず、他方、10nmを越えてもさらに耐
候性等が向上することもなく、シリカ系被覆層の場合と
同様に被覆層の割合が高くなり染料の含有量が低下する
ことによって着色効果が不充分となる。
【0021】多孔質無機酸化物微粒子の平均拉子経は、
5〜300nm、特に、5〜200nmであることが好
ましい。平均粒子径が5nm未満だと細孔容積の大きな
多孔質微粒子を得にくく、染料の吸蔵量の高い微粒子を
得ることが困難となり、このため着色力が不十分とな
る。平均粒子径が300nmを超えるとインクジェット
用ノズルの目詰まりを惹起し易く、またインクの不使用
時あるいは保存時に微粒子が沈降することがある。ま
た、印刷基材(記録用シート)によっては受容層に吸収
できないために密着性が低下したり、透明感が失われる
ことがある。
【0022】(3)その他の配合剤 本発明のインクには、所望により更に乾燥防止剤、浸透
剤、pH調整剤、防腐防黴剤、分散剤を配合することが
できる。乾燥防止剤として吸湿性の有機化合物または無
機化合物が用いられ、有機系の吸湿剤は塩析効果による
凝集が起きないので好ましく、具体的には、ジエチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンなど
の多価アルコール類、N−メチル−2−ピロリドンのよ
うなピロリドン類を挙げることができる。また、乳酸ナ
トリウムやジメチルスルホキシドなどを用いることもで
きる。インクの浸透速度を高めて浸透乾燥速度を早める
ための浸透剤としては、苛性カリなどの強塩基性物質、
陰イオン性あるいは陽イオン性、非イオン性の界面活性
剤、グリコールエーテル類などの有機溶剤(水性有機溶
剤)、エタノール、イソプロピルアルコールなどの低沸
点水性有機溶剤を挙げることができる。
【0023】pH調整剤としては無機系、有機系のアル
カリまたは無機系、有機系の酸を用いることができ、具
体的にはアルカリとして水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、ジエタノールアミン、酸として燐酸、硫酸アンモニ
ウム、グリコール酸等を挙げることができる。油性イン
クの場合は、特に、酢酸、有機アミンなどを好適に用い
ることができる。防腐防黴剤としては、安息香酸ナトリ
ウム、ソルビン酸カリウム、サイアベンダゾールなどの
化合物を用いることができる。分散剤としては、界面活
性を示す水溶性の高分子分散剤を用いることができ、好
ましい分散剤としては疎水性ブロックと親水性ブロック
からなる共重合体がある。ノニオン性界面活性剤やアニ
オン性界面活性剤は、特に好ましい。上記添加剤の他、
本発明のインクには必要に応じて、ノズル詰まり防止用
キレート化剤、脱酸素剤、消泡剤、紫外線吸収剤、導電
性付与剤を添加しても良く、更に印字性能を向上させる
ために尿素などを添加しても良い。
【0024】(4)溶媒 溶媒としては水および/または有機溶媒が用いられる。
水性インクの場合、水を主溶剤として用いるが、ノズル
詰まりを防止する観点から、水中の硬水成分(多価金属
塩類)を除いた水を用いることが好ましい。また、必要
に応じてメチルエチルケトン、メタノール、エタノール
等の低級アルコール、酢酸エステル等の低沸点有機溶剤
を混合して用いることができる。油性インクの場合は、
メチルエチルケトン、メタノール、エタノール等の低級
アルコール、酢酸エステル等の低沸点有機溶剤を用いる
ことができる。
【0025】本発明のインクの接触角は、10°〜40
°の範囲にあることが好ましい。接触角が10°未満の
場合は、印刷停止時にノズルより液漏れを起こすことが
あり、接触角が40°を越えるとインクの噴射が遅くな
ったりノズル詰まりすることがある。当該接触角は、平
坦で水平な金基板上にマイクロシリンジでインクを滴下
し、滴下後30秒〜1分間に、接触角計(協和界面化学
(株)製:CA- A型)を用いて測定することができ
る。また、本発明のインクの粘度は概ね1. 2〜10セ
ンチポイズの範囲にあることが好ましい。インクの粘度
が1. 2センチポイズ未満の場合はノズルより液漏れを
起こすことがあり、インクの粘度が10センチポイズを
越えるとノズル詰まりすることがある。
【0026】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示す。 〔実施例1〜実施例4〕着色粒子分散液(1B)の調製 スチレン−アクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(平
均分子量5000)1. 5g、モノエタノールアミン1
g、純水81. 5g、ジエチレングリコール5gを混合
し、70℃で2時間撹拌して樹脂を溶解させた。これに
着色粒子としてカーボンブラック(三菱化学(株)製:
MCF88)10g、イソプロピルアルコール1gを加
え、粉砕機(アシザワ製:パールミル)にて1時間粉砕
して着色粒子の濃度が10重量%の分散液(1B)を得
た。着色粒子分散液(1Y)、(1M)、(1C)の調製 着色粒子としてC. I. ダイレクト・イエロー1、C.
I. フード・レッド7、C. I. ダイレクト・ブルー2
を各々用いた以外は着色粒子分散液(1B)と同様にし
て着色粒子分散液(1Y)、(1M)、(1C)を得
た。得られた各分散液中の着色粒子の平均粒子径を測定
し結果を表1に示した。
【0027】水性インク(A)の調製 水溶性樹脂としてポリエスター905(日本合成化学
(株)製、分子量=15000 、濃度40重量%)4
5. 0gを水30. 0g、エチルアルコール10. 6g
の混合溶媒に分散し、これに着色粒子の分散液(1B)
12gを分散し、ついで界面活性剤(互応化学工業
(株)製:ノイポールE−194、濃度40重量%)
2. 4gを添加してインク(A)を調製した。水性インク(B)、(C)、(D)の調製 着色粒子分散液(1Y)、(1M)、(1C)を各々用
いた以外はインク(A)と同様にしてインク(B)、
(C)、(D)を得た。得られた各インクについて接触
角および粘度を測定し結果を表2に示した。印刷および評価 エプソン(株)製のインクジェットプリンター(MJ−50
0C)を使用し、各インク(A)〜(D)を用い、インク
受容体を塗布したポリエステルフィルム基板上に印刷し
た。なお、ポリエステルフィルム基板上に塗布して形成
した受容層の平均細孔径は15nmであった。
【0028】フィルム上に印刷したサンプルについて、
以下の評価を行った。評価結果を表2に示す。 (1)色落ち 印刷部位を指で擦りあわせ、画質の変化及び指への顔料
の付着の有無を調べ、以下の基準で評価した。 ○:画質変化および顔料の付着のないもの △:画質変化および顔料の付着のわずかにあるもの ×:画質変化および顔料の付着の明らかにあるもの (2)耐水性 印刷片を水に浸漬し、顔料の滲みおよび溶出を観察し
た。評価基準は以下の通りである。 ◎:滲みの認められないもの ○:滲みのわずかに認められるもの △:滲みの明らかに認められるもの ×:顔料の溶出の認められるもの
【0029】(3)彩度 分光測色計(ミノルタ(株)製:CM-2002 )によって彩
度C* を測定した。彩度C* はL* * h表色系におけ
るC* を表し、数値が大きくなる程鮮やかであることを
意味する。 (4)鮮明さ 印刷濃度をカラー反射計(日本電色工業(株)製:KRD-
2200)により測定した。なお、濃度は1. 2以上あれば
特に問題なく使用できる。
【0030】〔実施例5〕水性インク(E)の調製 水溶性樹脂としてポリエスター905(日本合成化学
(株)製、分子量=15000 、濃度40重量%)3
5. 8gを水6. 8g、エチルアルコール5gの混合溶
媒に分散し、これに先に調製した着色粒子の分散液(1
M)50gを分散し、ついで界面活性剤(互応化学工業
(株)製:ノイポールE−194、濃度40重量%)
2. 4gを添加してインク(E)を調製した。得られた
インクについて実施例1と同様に接触角および粘度の測
定と印刷および評価を行い、結果を表2に示した。
【0031】〔実施例6〕油性インク(F)の調製 油溶性樹脂としてアルキッド樹脂(大日本インキ(株)
製、濃度50重量%)39. 9gをキシレン39. 1g
に分散し、これに先に調製した着色粒子の分散液(1
M)21gを分散して油性インク(F)を調製した。得
られたインクについて実施例1と同様に接触角および粘
度の測定と印刷および評価を行い、結果を表2に示し
た。
【0032】〔実施例7〕油性インク(G)の調製 油溶性樹脂としてポリエステル・ポリオール樹脂(大日
本インキ(株)製、濃度40重量%)28. 2gを酢酸
エチル59. 8gに分散し、これに先に調製した着色粒
子の分散液(1M)12gを分散して油性インク(G)
を調製した。得られたインクについて実施例1と同様に
接触角および粘度の測定と印刷および評価を行い、結果
を表2に示した。
【0033】〔実施例8〕着色粒子の調製 (染料を含む多孔質無機酸化物粒子) (1) 核粒子分散液の調製 γ−アミノプロピルトリメトキシシラン36. 1gを
0.65重量%の水酸化ナトリウム水溶液1444.4
gに混合し室温で1時間撹拌して、NH2 3 6 Si
3/2 として1.5重量%の無色透明な部分加水分解物
の水溶液を得た。ついで、種粒子として平均粒径5n
m、Si O2 濃度20重量%のシリカゾル20gと純水
380gの混合物を80℃に加温した。この反応母液の
pHは10.5であり、同母液にSiO2 として1.5
重量%の珪酸ナトリウム水溶液900gと、上記部分加
水分解物の水溶液900gと、Al2 3 として濃度
0.5重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液1800g
とを6時間かけて同時に添加した。その間、反応液の温
度を80℃に保持した。添加終了後、反応液を室温まで
冷却し、限外濾過膜で洗浄して固形分濃度20重量%の
γ−アミノプロピル基含有SiO2 ・Al2 3 複合酸
化物微粒子(核粒子)の分散液を得た。この核粒子分散
液250gに、純水4750g、マゼンタ系染料(Solv
ent Red 145 )(住友化学(株)製:Sumiplast Red 3
B)50gを加え、しばらく撹拌した後、濃塩酸(濃度
35. 5重量%)を滴下してpH1.0とし、染料の吸
蔵と脱アルミニウム処理を行った。ついで、pH3の塩
酸水溶液10Lと純水5Lを加えながら限外濾過膜を用
いて溶解したアルミニウム塩を洗浄除去すると共に、濃
縮して固形分濃度13重量%の染料を吸蔵したγ−アミ
ノプロピル基含有SiO2 ・Al2 3 複合酸化物微粒
子の分散液(2M)を得た。
【0034】(2) 粒子中の染料含有量の測定 染料濃度既知の濃度の異なる染料水溶液(インク)で印
刷を行い、カラー反射濃度計(日本電色工業(株)製:
KRD−2200)により反射濃度を測定し、染料濃度
と反射濃度の関係(検量線)を求めた。次に、染料を含
有した粒子を使用したインクを用いて印刷し、同様に反
射濃度を測定し、前記検量線から染料濃度を求め、これ
より粒子中の染料を計算により算出して求めたところ、
0. 29g/1g微粒子であった。 (3) アミノ基の定量 粒子中のシリカおよびシリカ以外の無機酸化物の量を化
学分析により求め、粒子中のアミノ基の量を計算したと
ころ、5. 9mmol/1g粒子であった。
【0035】水性インク(H)の調製 水溶性樹脂としてポリエスター960M(日本合成化学
(株)製、分子量:7000、濃度40重量%)19.
7gを水59. 5g、エチルアルコール10.6gの混
合溶媒に分散し、これに上記で調製した着色粒子(平均
粒子径22nm、固形分濃度13重量%の染料を吸蔵し
たγ−アミノプロピル基含有SiO2 ・Al2 3 複合
酸化物微粒子)の分散液(2M)6. 2gを分散し、次
いで界面活性剤(互応化学工業(株)製:ノイポールE
−194、濃度40重量%)4gを添加してインク
(H)を調製した。得られたインクについて実施例1と
同様に接触角および粘度の測定と印刷および評価を行
い、結果を表2に示した。
【0036】〔実施例9〕実施例8で得た水性インク
(H)を用い、平均細孔径が11nmのインク受容体を
形成したポリエステルフィルム基板上に印刷した以外は
実施例8と同様にして印刷および評価を行った。結果を
表2に示した。
【0037】〔比較例1〜比較例4〕水性インク(I)の調製 水67. 4g、エチルアルコール18. 2gの混合溶媒
に分散し、これに着色粒子の分散液(1B)12gを分
散し、ついで界面活性剤(互応化学工業(株)製:ノイ
ポールE−194、濃度40重量%)2. 4gを添加し
てインク(I)を調製した。水性インク(J)、(K)、(L)の調製 着色粒子分散液(1Y)、(1M)、(1C)を各々用
いた以外はインク(I)と同様にしてインク(J)、
(K)、(L)を得た。得られた各インクについて接触
角および粘度を測定と印刷および評価を行い、結果を表
2に示した。
【0038】〔比較例5〕比較例3で得たインク(K)
を用い、平均細孔径が11nmのインク受容体を形成し
たポリエステルフィルム基板上に印刷した以外は比較例
3と同様にして印刷および評価を行った。結果を表2に
示した。
【0039】〔比較例6〕水性インクの調製 水溶性樹脂としてポリエスター905(日本合成化学
(株)製、分子量=15000 、濃度40重量%)
0. 25gを水67. 2g、エチルアルコール10. 6
gの混合溶媒に分散し、これに着色粒子の分散液(1
M)12gを分散し、次いで界面活性剤(互応化学工業
(株)製:ノイポールE−194、濃度40重量%)
2. 4gを添加してインク(M)を調製した。得られた
インクについて接触角および粘度の測定と印刷および評
価を行い、結果を表2に示した。
【0040】〔比較例7〕水性インクの調製 水溶性樹脂としてポリエスター905(日本合成化学
(株)製、分子量=15000 、濃度40重量%)8
0gを水3. 4g、エチルアルコール3gの混合溶媒に
分散し、これに着色粒子の分散液(1M)12gを分散
し、ついで界面活性剤(互応化学工業(株)製:ノイポ
ールE−194、濃度40重量%)2. 4gを添加して
インク(N)を調製した。得られたインクについて接触
角および粘度の測定と印刷および評価を行い、結果を表
2に示した。
【0041】〔比較例8〕酢酸エチル88gに先に調製
した着色粒子の分散液(1M)12gを分散して油性イ
ンク(O)を調製した。得られたインクについて実施例
1と同様に接触角および粘度の測定と印刷および評価を
行い、結果を表2に示した。
【0042】
【表1】 樹 脂 着 色 粒 子 溶媒 樹脂/粒子 種類 含有量 種類 粒子径 含有量 種類 重量比 (wt%) (nm) (wt%) 実施例1 PE905 18.0 1B 35 1.2 水/Et 15.0 実施例2 PE905 18.0 1Y 15 1.2 水/Et 15.0 実施例3 PE905 18.0 1M 20 1.2 水/Et 15.0 実施例4 PE905 18.0 1C 18 1.2 水/Et 15.0 実施例5 PE905 14.3 1M 20 5.0 水/Et 2.86 実施例6 Alkyd 20.0 1M 20 2.1 Xylene 9.5 実施例7 PE/PO 11.3 1M 20 1.2 AcEt 9.4 実施例8 PE960M 7.9 2M 22 0.8 水/Et 9.8 実施例9 PE960M 7.9 2M 22 0.8 水/Et 9.8 ------------------------------------------------------------ 比較例1 無 - 1B 35 1.2 水/Et - 比較例2 無 - 1Y 15 1.2 水/Et - 比較例3 無 - 1M 20 1.2 水/Et - 比較例4 無 - 1C 18 1.2 水/Et - 比較例5 無 - 1M 20 1.2 水/Et - 比較例6 PE905 0.1 1M 20 1.2 水/Et 0.08 比較例7 PE905 32.0 1M 20 1.2 水/Et 29 比較例8 無 - 1M 20 1.2 AcEt -
【0043】
【表2】 接触角 粘度 色落ち 耐水性 鮮明さ 彩度 (゜) (cp) 反射率 C* 実施例1 25 2.3 ○ ◎ 1.5 1 実施例2 24 2.0 ○ ◎ 1.6 40 実施例3 20 2.1 ○ ◎ 1.3 52 実施例4 20 1.9 ○ ◎ 1.5 27 実施例5 18 1.4 △ ○ 1.7 47 実施例6 30 2.4 ○ ◎ 1.6 50 実施例7 25 3.5 ○ ◎ 1.6 51 実施例8 19 4.5 ○ ◎ 1.7 57 実施例9 20 3.0 ○ ◎ 1.7 56 ---------------------------------------------------- 比較例1 15 1.4 × × 1.0 1 比較例2 14 1.6 × × 0.9 36 比較例3 15 1.5 × × 1.0 45 比較例4 13 1.5 × × 0.9 20 比較例5 12 1.5 × × 1.0 48 比較例6 25 1.5 × × 1.0 41 比較例7 23 10.5 ○ ○ 1.5 55 比較例8 15 3.2 × × 1.0 42
【0044】
【発明の効果】本発明のインクによれば、印刷基材上の
印字、画像は色落ちすることがなく、鮮明な上に彩度に
も優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 通郎 福岡県北九州市若松区北湊町13−2 触媒 化成工業株式会社若松工場内 Fターム(参考) 2C056 EA11 EA13 FC02 2H086 BA01 BA53 BA54 BA55 BA56 BA59 BA60 4J039 AD06 AD09 AE03 AE05 AE06 AE08 AE11 BA13 BA19 BA21 BA24 BA32 BA33 BA35 BA36 BA39 BE01 BE02 CA06 CA07 EA29 EA43 GA24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1〜30重量%の樹脂と0. 05〜10
    重量%の着色粒子とを含有するインクであって、樹脂と
    着色粒子の重量比(樹脂/着色粒子)が2.5〜25の
    範囲にあることを特徴とするインクジェット記録用イン
    ク。
  2. 【請求項2】 前記着色粒子が顔料粒子または染料を含
    む多孔質無機酸化物微粒子である請求項1記載のイン
    ク。
  3. 【請求項3】 前記樹脂がポリエチレン換算の平均分子
    量で2, 000〜100, 000の範囲にある請求項1
    または請求項2記載のインク。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3記載のインクを用い
    たインクジェット記録により得られる、前記着色粒子を
    被覆した前記樹脂の接着力によって該着色粒子が印刷基
    材に定着してなる印刷基材。
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