JP2003026965A - 記録液およびそれを用いた記録装置 - Google Patents

記録液およびそれを用いた記録装置

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JP2003026965A
JP2003026965A JP2001212420A JP2001212420A JP2003026965A JP 2003026965 A JP2003026965 A JP 2003026965A JP 2001212420 A JP2001212420 A JP 2001212420A JP 2001212420 A JP2001212420 A JP 2001212420A JP 2003026965 A JP2003026965 A JP 2003026965A
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dispersion
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Tomoko Inoue
朋子 井上
Satoshi Nishigaki
敏 西垣
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 普通紙記録に対して滲み、裏写りがなく、耐
水性・耐光性・耐擦過性に優れ、色濃度の高い高品質
(高精細、高彩度)記録が可能な自己分散型カラー有機
顔料を含む水性の記録液およびそれを用いた両面同時印
写の可能な記録装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 結晶性カラー有機顔料を化学的処理およ
び/または物理的処理により改質することにより得ら
れ、紫外線可視吸収スペクトルにおいて、改質前と比較
して短波長側にシフトした分光吸収波長の極大ピークを
有し、かつX線回折スペクトルにおいて、最大強度を示
す回折線とそのn次(n:2以上の整数)の回折線を主
要ピークとする擬1次元結晶性を有する自己分散型カラ
ー有機顔料と、分子内に親水性部位と疎水性部位を有す
る有機化合物とを主成分として含むことを特徴とする記
録液により、上記の課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方式の記録(印刷)に好適な自己分散型カラー有機顔
料を含む記録液およびそれを用いた記録装置に関する。
なお、本発明の記録液は、各種マーキング用具や器具の
着色剤としても好適に使用できる。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々の機構
によりインク(記録液)の小滴を吐出させ、その小滴を
メディア上に付着させ、ドットを形成して画像を記録す
る方式である。このため、記録時の騒音が少ない、フル
カラー化が容易である、現像および定着が不要であり高
速記録が可能であるなどの特長を有している。近年、こ
のインクジェット記録方式は、ディスプレイなどに表示
されたカラー画像、各種図形、カラー原稿などを印刷す
る方法として注目され、急速に普及している。
【0003】インクジェット記録方式の記録に用いられ
るインクは、メディア上では速やかに乾燥定着し、ノズ
ル内では乾燥しにくく、ノズル詰まりを起こしにくいと
いう矛盾した特性が要求される。また、メディアの種類
によって、インクの浸透・吸収状態が大きく異なるた
め、使用できる紙が制限されるなどの問題点がある。特
に、近年ではオフィスで一般に使用されているコピー用
紙、レポート用紙、ノート、便箋などのいわゆる普通紙
に対しても良好な記録を行えることが要求され、上記の
問題点についての早急な改善が望まれている。
【0004】ここで、インクの好ましい条件を列挙す
る。 (1)メディア、特に普通紙に対して定着性が良好で、
印刷物を印刷直後に擦っても汚れたりせず、定着後の擦
過性が良好なこと (2)記録休止中、キャップをしない状態で放置されて
も、記録再開時直後から安定した吐出が得られること、
すなわち吐出口(オリフィス)付近のインクが乾燥しに
くく、目詰まりを生じないこと
【0005】(3)普通紙に対して、不定形または不規
則な滲みのない高品位な画像が得られること (4)微細な吐出口から液滴が常時安定して吐出され、
目詰まりを生じないこと (5)保存安定性が良好で、長時間にわたり初期性能が
保持されること (6)毒性などの点で安全性に優れること
【0006】インクは、着色剤としての染料または顔料
とそれを溶解または分散させるための溶媒を主成分とす
る組成物であり、必要に応じて各種添加剤が含まれてい
てもよい。また、10〜60μmの微細な吐出口からイ
ンクを吐出させるために、オフィス、パーソナル分野向
けのインクでは、酸性染料といった水溶性染料が主に用
いられている。これは、水溶性染料が色調、彩度、色再
現域などの点で顔料よりも優れ、長期保存性などの面で
インク設計が容易なためである。
【0007】しかしながら、水溶性染料を用いたインク
は乾燥性が悪いという欠点がある。したがって、このよ
うなインクの場合には、ドットを形成させる際に、メデ
ィアに付着したインクの乾燥速度が早いこと、印字濃度
が高いことおよびドットの広がりや滲みが少ないことな
どが要求される。
【0008】一方、耐水性、耐光性に優れた顔料を用い
たインクでは、デザイン、ディスプレイ市場向けの大判
印刷の分野において実用化が進んでいる。しかし、多種
多様なメディアに高画質の出力が求められるオフィス、
パーソナル分野向けへの応用は困難な状況にある。
【0009】着色剤として顔料を用いた水性インクとし
て、例えば、特開平8−3498号公報および特表平1
0−510862号公報にはカーボンを用いた記録液が
開示され、特開平10−95941号公報には再生紙に
対して滲まない顔料記録液が開示されている。しかし、
これらの水性インクには比較的極性の高い多孔質物質で
あるカーボンブラックが用いられている。また、特開平
9−151342号公報および特開平10−14006
5号公報にはマクロカプセル化有機顔料を用いた水性イ
ンクが開示されているが、彩度、乾燥速度、耐擦過性な
どで未だ充分とは言えない。
【0010】顔料系のインクの場合、保存安定性に優れ
ていること、すなわち顔料を長期間安定に分散させるこ
と、印字中または印字中断後の再起動時にノズルの目詰
まりがないことが特に求められる。例えば、特開平6−
212106号公報には、顔料を分散剤で溶媒中に分散
させて得られた顔料分散液をインク組成物に添加する技
術が開示されている。ここで、分散剤としては高分子分
散剤、界面活性剤などが用いられている。しかしなが
ら、このような分散剤の添加は、一般にインクの泡立ち
の原因となり、インク吐出過程に影響を及ぼし、その結
果印字ムラを引き起こすという問題がある。
【0011】特許第3000672号公報には、分散質
としての着色成分(着色剤)の粒子径ならびに分散媒の
表面張力特性を特定の範囲に制御することにより滲みの
発生を抑えたインクジェット記録用インクが開示されて
いる。しかしながら、上記の公報には、紫外線可視吸収
スペクトルにおいて、改質前と比較して短波長側にシフ
トした分光吸収波長の極大ピークを有し、かつX線回折
スペクトルにおいて、最大強度を示す回折線とそのn次
(n:2以上の整数)の回折線を主要ピークとする擬1
次元結晶性を有する自己分散型カラー有機顔料を着色剤
として用いるという技術思想はない。
【0012】耐光性に優れた顔料を着色剤として使用す
れば耐水性・耐光性は容易に達成できるが、インクジェ
ット記録方式のインクとしては、安定なインクの吐出の
確保、インクの保存安定性、メディア表面への定着性が
問題となる。また、高い色濃度と耐擦過性の確保も未だ
達成できていない。さらに、顔料を着色剤とし、1次色
としてシアン顔料、マジェンタ顔料、イエロー顔料の3
色を基本とすると、混色による濁りが発生し易く、高彩
色な記録は実現できていないのが現状である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、普通紙記録
に対して滲み、裏写りがなく、耐水性・耐光性・耐擦過
性に優れ、色濃度の高い高品質(高精細、高彩度)記録
が可能な自己分散型カラー有機顔料を含む水性の記録液
およびそれを用いた両面同時印写の可能な記録装置を提
供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、紫外線可視
吸収スペクトルにおいて、改質前と比較して短波長側に
シフトした分光吸収波長の極大ピークを有し、かつX線
回折スペクトルにおいて、最大強度を示す回折線とその
n次(n:2以上の整数)の回折線を主要ピークとして
する擬1次元結晶性を有する自己分散型カラー有機顔料
と、カラー有機顔料と強い結合作用で結合する親水性部
位と疎水性部位とを分子内に備えた特定の有機化合物と
から記録液を構成することによって、上記の課題を解決
できることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0015】さらに、本発明者らは、上記の記録液を用
いると、普通紙に対する滲みと裏写りが抑止され、1次
色として、シアン、マジェンタ、イエローの3色に加
え、レッド、グリーン、ブルーを用いると、色の濁りの
ない極めて高精彩な記録装置、さらには両面同時印写の
可能な記録装置が実現できること、またこの記録液は、
長期間放置後もその安定したインク吐出性能の確保を可
能にし、再起動時にノズルの目詰まりがないことを見出
し、本発明を完成するに到った。
【0016】かくして、本発明によれば、結晶性カラー
有機顔料を化学的処理および/または物理的処理により
改質することにより得られ、紫外線可視吸収スペクトル
において、改質前と比較して短波長側にシフトした分光
吸収波長の極大ピークを有し、かつX線回折スペクトル
において、最大強度を示す回折線とそのn次(n:2以
上の整数)の回折線を主要ピークとする擬1次元結晶性
を有する自己分散型カラー有機顔料と、分子内に親水性
部位と疎水性部位を有する有機化合物とを主成分として
含むことを特徴とする記録液が提供される。
【0017】また、本発明によれば、(1)自己分散型
イエロー顔料、自己分散型マジェンタ顔料および自己分
散型シアン顔料をそれぞれ別々に含む上記の記録液を組
み合わせて使用することを特徴とする記録装置、および
(2)自己分散型イエロー顔料、自己分散型マジェンタ
顔料、自己分散型シアン顔料、自己分散型ブルー顔料、
自己分散型グリーン顔料および自己分散型レッド顔料を
それぞれ別々に含む上記の記録液を組み合わせて使用す
ることを特徴とする記録装置が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、自己分散型カラー有機顔料
を用いた水系の(水性)記録液について述べるが、これ
に限定されるものではなく、本発明は非水系の記録液に
も適用できる。
【0019】本発明の記録液は、結晶性カラー有機顔料
を化学的処理および/または物理的処理により改質する
ことにより得られ、紫外線可視吸収スペクトルにおい
て、改質前と比較して短波長側にシフトした分光吸収波
長の極大ピークを有し、かつX線回折スペクトルにおい
て、最大強度を示す回折線とそのn次(n:2以上の整
数)の回折線を主要ピークとする擬1次元結晶性を有す
る自己分散型カラー有機顔料と、分子内に親水性部位と
疎水性部位を有する有機化合物とを主成分として含むこ
とを特徴とする。
【0020】本発明の自己分散型カラー有機顔料は、上
記の条件を備えたイエロー顔料、マジェンタ顔料および
シアン顔料の3原色、さらには補色となるブルー顔料、
グリーン顔料およびレッド顔料である。
【0021】このような自己分散型カラー有機顔料は、
改質前と比較して短波長側にシフトした分光吸収波長の
極大ピークを有する。そのシフト量は顔料の種類によっ
て異なるが、顔料が所望の色彩を保持しているのであれ
ば特に問題はない。シフト量の好ましい例を表1に示
す。
【0022】また、自己分散型カラー有機顔料は、X線
回折スペクトルにおいて、最大強度を示す回折線とその
n次(n:2以上の整数)の回折線を主要ピークとして
有するが、そのX線回折スペクトルは顔料の種類によっ
て異なる。ここで、「擬1次元結晶」とは、実質的に1
軸方向の周期性が認められる結晶を意味する。また「主
要ピーク」とは、最大強度を示す回折線とそのn次
(n:2以上の整数)の回折線のピーク面積が、全回折
線のピーク面積の65%以上であることを意味するが、
X線回折スペクトルは、最大強度を示す回折線とそのn
次(n:2以上の整数)の回折線のみからなるのが好ま
しい。
【0023】自己分散型カラー有機顔料のX線回折スペ
クトルにおける最大強度を示す回折線のブラッグ角(2
θ±0.2°)の好ましい例を表1に示す。なお、この
スペクトルはCuKα線(0.154050nm)を用
いた場合の数値である。
【0024】
【表1】
【0025】本発明の自己分散型カラー有機顔料は、分
光反射スペクトルにおける所望の吸収波長域の最大波長
と最小波長から導出される特定の範囲、すなわち最大波
長の1/4から最小波長の1/10の範囲の体積平均粒
子径を有しているのが好ましい。ここで、「体積平均粒
子径」とは、粒子が立方体であると仮定して、体積の個
数平均値を粒子径に換算した値であり、電気泳動光散乱
計などで測定したデータをもとに求めることができる。
【0026】自己分散型カラー有機顔料の体積平均粒子
径の最適値は、顔料の種類によって異なる。各顔料の所
望の(理想的な)分光反射スペクトルと吸収波長域(可
視光領域)は、図1に示すように波長400nm、50
0nm、600nmおよび700nmを基準として設定
される。図1の(a)、(b)および(c)は、それぞ
れイエロー顔料(ブルー顔料)、マジェンタ顔料(グリ
ーン顔料)およびシアン顔料(レッド顔料)の理想的な
可視光の吸収特性を表す。
【0027】つまり、各顔料の体積平均粒子径の最適値
は、分光吸収スペクトルの各吸収波長域の最大波長の1
/4から最小波長の1/10の範囲であり、表2に示す
ような範囲になる。
【0028】
【表2】
【0029】本発明の自己分散型カラー有機顔料の粒子
は、従来の記録液に含まれる顔料の粒子(例えば、10
00〜5000nm)と比べて非常に微細であり、この
ように顔料の粒子径を限定することによって本発明のよ
り優れた効果(例えば、滲み特性、裏写り特性、保存安
定性)が発揮される。
【0030】自己分散型カラー有機顔料の体積平均粒子
径が、その顔料の有する吸収波長域の最大波長の1/2
以下、特に1/4以下になるほど透明になる。このこと
は、色重ねを行ったときに高品質(高精細、高彩度)の
記録を実現するために特に重要な特性となる。また、自
己分散型カラー有機顔料の体積平均粒子径が1/10未
満では光散乱がほとんどないレイリー散乱領域に入り、
粒子のブラウン運動による分散液中での安定性の点で2
00nm以下の領域が望まれることから、自己分散型カ
ラー有機顔料の体積平均粒子径はこの範囲が好ましい。
このような自己分散型カラー有機顔料を用いることによ
り、高彩度の発色が得られる安定な記録液が得られる。
また、本発明の自己分散型カラー有機顔料の粒子は、全
粒子の90%以上が本発明において規定する体積平均粒
子径の範囲に含まれ、かつその分布が単一のピークであ
ることが好ましい。
【0031】現実には理想的な分光反射スペクトルを示
す自己分散型カラー有機顔料は存在しないので、分光反
射スペクトルの吸収波長域の実測値の最大波長λ1およ
び最小波長λ2を基準として、各自己分散型カラー有機
顔料の体積平均粒子径の最適範囲を特定してもよい。す
なわち、各自己分散型カラー有機顔料の体積平均粒子径
を、前記の条件でλ1/4からλ2/10の範囲とすれば
よい。なお、ここで言う最大/最小波長は、吸収極大を
可視光領域(400〜700nm)にもつ場合には、そ
の吸収スペクトルの1次微分係数の絶対値が最大となる
位置での接線と波長軸の交点で定義される(図9参
照)。
【0032】本発明の自己分散型カラー有機顔料は、例
えば、通常のカラー有機顔料を化学的処理および/また
は物理的処理により改質することにより製造することが
できる。この処理は粒子表面のみの改質には止まらず、
結晶格子を大きく歪ませる程度まで改質するものであ
り、処理方法によっては同時に親水性も付与される。
【0033】自己分散型カラー有機顔料を製造するため
の化学的処理および/または物理的処理としては、酸素
雰囲気での紫外線照射(例えば、酸素ガス雰囲気中で低
圧水銀ランプ(λ:185nm)を照射する方法)、反
応性プラズマガス中での暴露(例えば、真空下で低圧酸
素ガスのグロー放電プラズマ中に暴露する方法)および
酸処理(例えば、大気下、湿式で、発煙硫酸やクロロス
ルホン酸で処理する方法)が挙げられるが、自己分散型
カラー有機顔料が最も得られやすいことから、酸処理が
好ましい。酸処理としては、例えば、カラー有機顔料と
顔料重量の40〜50倍程度の濃硫酸(98%)とを
0.5〜3時間程度攪拌し、得られた混合溶液を0℃程
度の水中に急速に滴下攪拌する方法が挙げられる。
【0034】上記の改質処理では、有機顔料の耐性が求
められる。つまり、顔料によっては改質処理中に分解し
たり変色することもあるので、処理条件を最適化すると
共に加工プロセス耐性のある顔料の選定が重要となる。
【0035】このようなカラー有機顔料としては、例え
ば、印刷インク、トナー、塗料などの着色剤として用い
られるアゾ顔料(例えば、モノアゾイエロー顔料、ナフ
トールAS顔料、ベンズイミダゾロン顔料、ジスアゾイ
エロー顔料、ピラゾロン顔料、縮合アゾ顔料など)、多
環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔
料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン
顔料、チオインジゴ顔料、アンサンスロン顔料など)な
どが挙げられる。これらのカラー有機顔料を上記の処理
に付すことにより、本発明の自己分散型カラー有機顔料
が得られる。
【0036】上記の処理に付されるカラー有機顔料の具
体例を示す。イエロー顔料としては、C.I.ピグメントイ
エロー74のようなモノアゾイエロー顔料、C.I.ピグメ
ントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー83および
C.I.ピグメントイエロー176のようなジスアゾイエロ
ー顔料、C.I.ピグメントイエロー128のような縮合ア
ゾ顔料、ならびにC.I.ピグメントイエロー151、C.I.
ピグメントイエロー180およびC.I.ピグメントイエロ
ー194のようなベンズイミダゾロン顔料などが挙げら
れ、これらの中でも、C.I.ピグメントイエロー74、C.
I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー
151、C.I.ピグメントイエロー180およびC.I.ピグ
メントイエロー194が特に好ましい。
【0037】マジェンタ顔料としては、C.I.ピグメント
レッド122、C.I.ピグメントレッド202およびC.I.
ピグメントバイオレッド19のようなキナクリドン顔
料、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッ
ド190およびC.I.ピグメントレッド224のようなペ
リレン顔料、ならびにC.I.ピグメントレッド175、C.
I.ピグメントレッド176およびC.I.ピグメントレッド
185のようなナフトールAS―ベンズイミダゾロン顔
料などが挙げられる。
【0038】シアン顔料としては、C.I.ピグメントブル
ー15、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメン
トブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3およ
びC.I.ピグメントブルー15:4のようなフタロシアニ
ン顔料などが挙げられる。
【0039】ブルー顔料としては、C.I.ピグメントブル
ー60およびC.I.ピグメントブルー15:6のようなフ
タロシアニン顔料などが挙げられる。グリーン顔料とし
ては、C.I.ピグメントグリーン7およびC.I.ピグメント
グリーン36のようなフタロシアニン顔料などが挙げら
れる。レッド顔料では、C.I.ピグメントレッド238の
ようなナフトールAS顔料、およびC.I.ピグメントレッ
ド221のような縮合アゾ顔料などが挙げられる。
【0040】本発明の記録液には、上記の自己分散型カ
ラー有機顔料の1種を単独で、または2種以上を適宜組
み合わせて用いられる。その含有量は、1〜10重量%
が好ましく、2〜5重量%がより好ましい。自己分散型
カラー有機顔料が1重量%未満の場合には、印字濃度が
低くなるので好ましくない。また、自己分散型カラー有
機顔料が10重量%を超える場合には、粘度が高く、分
散安定性に劣るので好ましくない。
【0041】本発明において用いられる分子内に親水性
部位と疎水性部位を有する有機化合物は、低分子系化合
物でも高分子系化合物でも、特定の分子構造、構造単位
をもつ化合物であればよい。このような有機化合物は、
本発明の特定の分光吸収特性および擬1次元結晶性を有
する自己分散型カラー有機顔料と組み合わせることによ
り、普通紙記録に対し、滲み、裏写りすることなく、耐
水性・耐光性・耐擦過性にも優れ、色濃度の高い高彩度
の高品質記録が可能となる記録液が得られる。本発明の
分子内に親水性部位と疎水性部位を有する有機化合物
は、本発明の自己分散型カラー有機顔料の水系中での分
散安定性を確保するのみならず、メディア上に定着され
た後の自己分散型カラー有機顔料粒子の凝集も抑制する
ことで、極めて色鮮やかな色彩を発現させ、かつ色の濁
りを防止する。
【0042】次に、本発明において用いられる分子内に
親水性部位と疎水性部位を有する有機化合物について説
明する。
【0043】低分子系有機化合物としては、ソルビタン
モノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビ
タンモノパルミレート、ソルビタンモノオレートなどの
ソルビタンエステル型の非イオン性界面活性剤(ソルビ
タンエステル類)、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
ラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミ
レート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレートなどの
ソルビタンエステルエーテル型の非イオン性界面活性剤
(ソルビタンエステルエーテル類)、およびアセチレン
基を中央に有し、左右対称の構造をとるアセチレングリ
コール型非イオン性界面活性剤(アセチレングリコール
類)などが挙げられる。
【0044】非イオン性界面活性剤以外の陰イオン性界
面活性剤または陽イオン性界面活性剤は、本発明のカラ
ー有機顔料と組み合わせたときに、泡が立ちやすく、分
散安定性に劣り、メディアに記録した際に裏写りが大き
くなるので好ましくない。上記の非イオン性界面活性剤
からなる低分子系有機化合物の含有量は、0.1〜5重
量%が好ましく、0.1〜1重量%がより好ましい。低
分子系有機化合物の含有量が適正でないと、滲み、裏写
りが大きくなるので好ましくない。
【0045】その他の低分子系有機化合物としては、シ
クロデキストリン類、ステロイド類およびカリックスア
レーン類の化合物などの、いわゆる包接化合物が挙げら
れる。本発明の記録液には、これらの化合物の1種を単
独で、または2種以上を組み合わせて用いることができ
る。
【0046】シクロデキストリン類としては、複数のグ
ルコースが環状に結合してなるシクロデキストリンおよ
びその誘導体が挙げられる。ここで、シクロデキストリ
ンの誘導体とは、(1)シクロデキストリンに所望の化
学修飾を施してなる修飾シクロデキストリンおよび
(2)複数のシクロデキストリンの分子同士の結合によ
り形成される重合体などを意味する。
【0047】これらのシクロデキストリン類は、その環
の内側が疎水性であり、外側が親水性であるという性質
を有している。シクロデキストリンを構成するグルコー
スの数は特に限定されるものではないが、一般には6
個、7個または8個であり、具体的には、グルコースが
環状に結合してなるシクロデキストリン、すなわちα―
シクロデキストリン、β―シクロデキストリンおよびγ
―シクロデキストリンが挙げられる。これらのシクロデ
キストリンは容易に入手できるので好ましい。修飾シク
ロデキストリンとしては、例えば、一般式(1):
【0048】
【化1】
【0049】(式中、Rは水素原子、アルキル基または
アミノ基を表す)で表される修飾―β―シクロデキスト
リンが挙げられる。一般式(1)では、複数のヒドロキ
シル基のうち、1つのヒドロキシル基に対して化学修飾
されているが、2つ以上のヒドロキシル基に対して化学
修飾されてもよい。また、置換基Rは上記以外であって
もよい。
【0050】また、シクロデキストリンの重合体は、
(1)シクロデキストリン分子間でヒドロキシル基同士
が縮重合を起こすことにより形成される重合体および
(2)シクロデキストリンの分子同士が、外部由来の化
学構造(例えば、架橋剤による架橋構造など)を介して
結合される重合体を意味する。この重合体をなすシクロ
デキストリンの数は特に限定されるものではないが、工
業的に製造可能であるものが好ましい。
【0051】また、シクロデキストリンの重合体として
は、例えば、上記の一般式(1)で表される修飾―β―
シクロデキストリンを
【0052】
【化2】
【0053】と表すと、一般式(2)または一般式
(3)
【0054】
【化3】
【0055】[式中、R1およびR2は、−S−S−(ジ
スルフィド結合)、−O−(エーテル結合)または水素
原子の一部がアミノ基で置換されてもよい−Cn2n
(アルキル鎖:nは1以上の任意の整数)を表す]で表
されるβ―シクロデキストリンの二量体が挙げられる
【0056】ステロイド類としては、ペルヒドロシクロ
ペンタフェナントレン環をもつ化合物(ステロイド)お
よびその誘導体が挙げられる。ここで、ステロイドの誘
導体とは、(1)側鎖のついたコレスタンやコプロスタ
ンなどを含めたステロイド骨格を有する化合物および
(2)ステロイドのアルコール(ステロール)あるいは
ヒドロキシ酸などの、ステロイドに所望の化学修飾を施
してなる修飾ステロイドなどを意味する。
【0057】これらステロイド類は、その環が疎水性で
あり、環に結合しているヒドロキシル基などが親水性で
あるという性質を有しており、これらが互いに層状に重
なり合うことにより顔料を包接する。このようなステロ
イド類としては、ステロイドのヒドロキシ酸の一種であ
る胆汁酸およびその誘導体が容易に入手できるので好ま
しい。
【0058】胆汁酸およびその誘導体としては、例え
ば、下記の構造式群(4)で表される構造式R1〜R4
組み合わせてなる1,000を越える化合物群(R1×
2×R 3×R4)が挙げられる。なお、一般に胆汁酸な
どのステロイド類は、構造式群(4)における構造式R
1で表される骨格異性体((A)および(B))、構造
式R2で表される骨格のヒドロキシル基の数と位置
((I)〜(VIII))、構造式R3で表される側鎖の炭素
数((1)〜(5))および構造式R4で表される官能
基((a)〜(j))の組み合わせによって特定の化合
物が表現される。例えば、胆汁酸としてよく知られてい
るコール酸は、(A−I−3−a)で表され、ステロイ
ド類として特に好ましい化合物の1つである。
【0059】
【化4】
【0060】カリックスアレーン類としては、ホルムア
ルデヒドとフェノール誘導体とを反応させて得られる環
式化合物(カリックスアレーン)およびその誘導体が挙
げられる。カリックスアレーンは四量体であるカリック
ス[4]アレーンから十数量体までが知られている。こ
こで、カリックスアレーンの誘導体とは、カリックスア
レーンに所望の化学修飾を施してなる修飾カリックスア
レーンなどを意味する。
【0061】これらのカリックスアレーン類は、柔軟な
構造を有するその環が疎水性であり、環の内側(および
外側)が親水性であるという性質を有している。このよ
うなカリックスアレーン類としては、六量体であるカリ
ックス[6]アレーン、八量体であるカリックス[8]
アレーンおよびそれらの誘導体であるp−スルホン酸ヘ
キサナトリウム塩、p−スルホン酸オクタナトリウム塩
などが容易に入手できるので好ましい。
【0062】カリックスアレーンおよびその誘導体とし
ては、例えば、一般式(5):
【0063】
【化5】
【0064】(式中、R0は水素原子、アルキル基また
はニトロ基などを表す)で表されるカリックス[4]ア
レーンおよびその誘導体、一般式(6):
【0065】
【化6】
【0066】(式中、R0は水素原子、アルキル基また
はニトロ基などを表し、n0は0以上の任意の整数を表
す)で表される五量体以上であるカリックスアレーンお
よびその誘導体、修飾カリックスアレーンの一種である
一般式(7):
【0067】
【化7】
【0068】(式中、mは1以上の任意の整数を表し、
Xは0以上の任意の整数を表す)で表されるカリックス
アレーン−p−スルホン酸ナトリウム塩などが挙げられ
る。
【0069】一般式(7)で表されるカリックスアレー
ン−p−スルホン酸ナトリウム塩は、Xが0のときは無
水物であり、Xが1以上のときは水和物である。また、
mが3のときはカリックス[6]アレーン−p−スルホ
ン酸ヘキサナトリウム塩であり、mが5のときはカリッ
クス[8]アレーン−p−スルホン酸オクタナトリウム
塩である。上記のカリックスアレーン類のなかでも、カ
リックス[8]アレーン−p−スルホン酸オクタナトリ
ウム塩無水物が特に好ましい。
【0070】上記の低分子系有機化合物の含有量は、
0.1〜40重量%が好ましく、0.5〜20重量%が
より好ましい。低分子系有機化合物の含有量を上記範囲
内とすることにより、保存安定性(耐光性・耐熱性)、
記録特性およびメディアに対する定着性に優れると共
に、耐水性に優れた記録が可能な記録液が得られる。低
分子系有機化合物の含有量が適正でないと、滲み、裏写
りが大きくなるので好ましくない。
【0071】分子内に親水性部位と疎水性部位を有する
有機化合物として、オリゴマー化合物を用いることがで
きる。オリゴマー化合物は、紙に定着させた後のカラー
有機顔料の高彩度発色に重要な役割を担うと同時に、耐
擦過性を確保するのにも大きく寄与する。また、カラー
有機顔料の親水性が不足している場合には、分散剤とし
ても機能する。
【0072】このことからカルボキシル基を有する酸価
50〜300(好ましくは80〜250)のオリゴマー
化合物が好適に用いられる。また、スチレン単位および
/またはα―メチルスチレン単位を35%以上含有す
る、重量平均分子量が25,000以下、好ましくは
2,000〜20,000、より好ましくは2,500
〜15,000の重合体が好適に用いられる。
【0073】このようなオリゴマー化合物としては、ス
チレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルス
チレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−
アクリル酸エステル(C1〜C4程度のアルキルエステ
ル、以下、同様)共重合体、スチレン−メタクリル酸共
重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル
共重合体などが挙げられ、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドンなども用いられる。
【0074】このような連続塊状重合型アクリル系オリ
ゴマーとしては、例えば、重量平均分子量が10,00
0〜20,000で、かつ酸値が200以上のJonc
ryl67,690(ジョンソンポリマー社製)が好ま
しい。重量平均分子量が上記の範囲外の場合には、分散
安定性を確保するのが困難となるので好ましくない。
【0075】また、分子の末端あるいは中間に顔料の官
能基と水素結合または共有結合の可能な官能基を有する
部分と、分子末端に親水基とを有し、分子が規則正しく
配列された構造であり、交互共重合やブロック共重合が
含まれる規制重合型水溶性オリゴマー化合物を用いるこ
ともできる。規制重合型水溶性オリゴマー化合物は、カ
ラー有機顔料の高彩度発色とメディアへの定着性を与え
るものであれば、特に限定されない。具体的には、ソル
スパースS20000、S12000、S22000、
S24000GR、S13240(ゼネカ社製)などが
挙げられる。
【0076】本発明の記録液には、上記の水溶性オリゴ
マー化合物の1種を単独で、または2種以上を組み合わ
せて用いることができる。その含有量は、1〜10重量
%が好ましく、2〜5重量%がより好ましい。含有量が
上記の範囲外の場合には、分散安定性に問題が発生する
ので好ましくない。
【0077】その他の重合体、例えば水溶性ポリマー
は、本発明のカラー有機顔料との組み合わせたときに、
分散安定性に劣り、実用性がないので好ましくない。
【0078】本発明の記録液には、さらに特定の浸透剤
を加えることによってメディアに対する浸透性の制御、
最適化が可能となり、自己分散型カラー有機顔料が、メ
ディアの中に沈み込むことによる色のくすみが抑制され
る。特に、このような浸透剤は、普通紙において、乾燥
性を早めるだけではなく、滲みを防止し、紙の繊維表面
に効率よくカラー有機顔料粒子を定着させるといった重
要な役割を果たす。
【0079】記録液への浸透剤の添加量は、0.1〜5
重量%程度、好ましくは0.5〜4重量%である。な
お、浸透剤の添加量が前記の範囲外の場合には、乾燥
性、滲み防止の効果が劣化するので好ましくない。
【0080】浸透剤の好ましい例としては、エチレング
リコール−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコール
−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコール−n−
ブチルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチルエ
ーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチルエーテル
などのグリコールエーテル類、アニオン型であるパーフ
ルオロアルキルスルホン酸アンモニウム塩、パーフルオ
ロアルキルスルホン酸カリウム塩、パーフルオロアルキ
ルカルボン酸カリウム塩 、ないしはノニオン型である
パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノール、
パーフルオロアルキルアルコキシレート、フッ素化アル
キルエステルなどのフッ素系界面活性剤、ならびにアル
キル変性シリコーンオイル、アラルキル変性シリコーン
オイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、高級脂肪
酸変性シリコーンオイル、フルオロシリコーンオイル、
アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーン
オイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、アルコー
ル変性シリコーンオイルなどの変性シリコーン類などが
挙げられるが、表面張力を低下させる機能をもつもので
あれば、これらに限定されるものではない。
【0081】本発明の記録液は、本発明の自己分散型カ
ラー有機顔料の他に、pH調整剤、目詰まり防止剤、湿
潤剤などが添加されてなるのが好ましい。
【0082】pH調整剤の好ましい例としては、尿素、
2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3
−ジメチル−イミダゾリジノン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミンなどの含窒素有機溶剤が挙げられ
る。これらの含窒素有機溶剤はインクの乾燥に伴う目詰
まり防止剤としても機能し、有効に用いられる。記録液
への含窒素有機溶剤の添加量は、1〜10重量%程度、
好ましくは2〜8重量%である。
【0083】湿潤剤は、記録液の保存安定性、記録特性
およびメディアに対する定着性の向上にも寄与する。ま
た、含窒素有機溶剤と同様に、インクの乾燥によるノズ
ルやオリフィスでの目詰まり防止剤としても機能する。
記録液への湿潤剤の添加量は、0.5〜40重量%程
度、好ましくは3〜10重量%である。
【0084】湿潤剤の好ましい例としては、ジエチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、テトラプロピレングリコール、ペンタエチ
レングリコール、ヘキサエチレングリコール、ヘプタエ
チレングリコール、オクタエチレングリコール、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサン
トリオール、チオグリコール、へキシレングリコール、
トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンなどが
挙げられる。また、本発明の好ましい態様によれば、3
価以上の多価アルコール(例えば、グリセリン、ジグリ
セリン)、さらには親水親油バランス(HLB)の高い
ポリグリセリンなどが使用でき、その添加量は2〜20
重量%程度であり、その添加により顕著な効果が発現す
る。
【0085】さらに、上記の湿潤剤に加えて、記録液に
は低沸点有機溶剤を添加するのが好ましい。記録液への
低沸点有機溶剤の添加量は、0.5〜10重量%程度、
好ましくは1.5〜6重量%である。
【0086】低沸点有機溶剤の好ましい例としては、メ
タノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プ
ロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、t
ert−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタ
ノールなどの1級、2級および3級アルコールが挙げら
れ、特に1級アルコールが好ましい。
【0087】本発明の記録液には、さらに記録液の諸物
性を改善するために必要に応じて適当な調整剤を添加す
ることができる。物性調整剤としては、例えば、粘度調
整剤、防カビ剤、防腐剤などが挙げられる。
【0088】本発明の記録液は、上記の各成分を適宜、
適当な方法で水に分散あるいは混合することによって調
製することができる。凝集状態の本発明の分散型カラー
有機顔料を、本発明において規定する体積平均粒子径の
微粒子にまで分散する方法としては、ダイノミル分散
法、ペイントシェーカー分散法、ボールミル分散法、ア
トライター分散法、サンドミル分散法、ビーズミル分散
法、超音波分散法などの通常の方法を採用することがで
きる。
【0089】本発明によれば、色濃度の高い記録を実現
すると同時に、色材粒子の光散乱を制御することで鮮や
かな色再現(高彩色記録)も得られ、かつ普通紙に記録
した場合でも滲みと裏写りが極めて少ない記録が得られ
る。また、本発明によれば、記録液の分散安定性、保存
安定性も向上する。
【0090】本発明の記録液を用いることにより、極め
て品質の高い記録を実現でき、かつそれを用いた記録装
置が得られる。すなわち、顔料として、イエロー顔料、
マジェンタ顔料、シアン顔料の3原色のみならず、ブル
ー顔料、グリーン顔料、レッド顔料の補色においても透
明性が高く、普通紙に対して滲まない記録液が実現でき
るので、3色または6色カラーの記録液およびそれを用
いた記録装置を提供することができる。記録装置として
は、インクジェットプリンターのような公知の装置を用
いることができる。
【0091】
【実施例】本発明を製造例、比較製造例、実施例および
比較例に基づいてさらに具体的に説明するが、これらの
製造例および実施例により本発明が限定されるものでは
ない。
【0092】製造例において得られた自己分散型カラー
有機顔料の紫外線可視吸収スペクトルを、株式会社日立
製作所製の分光光度計U−3310を用いて測定した。
また、製造例において得られた自己分散型カラー有機顔
料のX線回折パターンを、マックサイエンス社製の粉末
X線回折装置MXP−18(X線源:CuKα=0.1
54050nm)を用いて測定した。
【0093】(製造例1)10℃前後に冷却した濃硫酸
(98%)約100mlに、C.I.ピグメントイエロー1
80を約5g加え、3時間攪拌後、0℃の水中に急速に
滴下攪拌して、自己分散型カラー有機顔料を得た。得ら
れた顔料および濃硫酸で処理する前の顔料の紫外線可視
吸収スペクトルをそれぞれ図3(a)および(b)に示
す。図3から、得られた顔料の分光吸収波長の極大ピー
クが処理前と比較して短波長側に約30nmシフト(ブ
ルーシフト)していることがわかる。また、得られた顔
料および濃硫酸で処理する前の顔料のX線回折スペクト
ルをそれぞれ図6(a)および(b)に示す。X線回折
スペクトルでは、ブラッグ角(2θ±0.2°)5.4
°に最大回折ピーク(半値全幅(FWHM)=0.7
°)を示し、2次および3次の回折ピークが10.8°
および16.1°に観測された。
【0094】(製造例2)濃硫酸を50℃に加熱し、顔
料としてC.I.ピグメントレッド185を用いる以外は製
造例1と同様にして、自己分散型カラー有機顔料を得
た。得られた顔料および濃硫酸で処理する前の顔料の紫
外線可視吸収スペクトルをそれぞれ図4(a)および
(b)に示す。図4から、得られた顔料の分光吸収波長
の極大ピークが処理前と比較して短波長側に約60nm
シフト(ブルーシフト)していることがわかる。また、
得られた顔料および濃硫酸で処理する前の顔料のX線回
折スペクトルをそれぞれ図7(a)および(b)に示
す。X線回折スペクトルでは、ブラッグ角(2θ±0.
2°)5.7°に最大回折ピーク(FWHM=0.6
°)を示し、2次のブロードな回折ピークが11.5°
に観測された。
【0095】(製造例3)濃硫酸を150℃に加熱し、
顔料としてC.I.ピグメントシアン15:3を用いる以外
は製造例1と同様にして、自己分散型カラー有機顔料を
得た。得られた顔料および濃硫酸で処理する前の顔料の
紫外線可視吸収スペクトルをそれぞれ図5(a)および
(b)に示す。図5から、得られた顔料の分光吸収波長
の極大ピークが処理前と比較して短波長側に約70nm
シフト(ブルーシフト)していることがわかる。また、
得られた顔料および濃硫酸で処理する前の顔料のX線回
折スペクトルをそれぞれ図8(a)および(b)に示
す。X線回折スペクトルでは、ブラッグ角(2θ±0.
2°)5.7°に最大回折ピーク(FWHM=0.9
°)が観測されたが、2次以上の高次の明瞭な回折ピー
クは観測されなかった。
【0096】(製造例4〜9)顔料としてC.I.ピグメン
トイエロー128、C.I.ピグメントレッド122、C.I.
ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー1
5:6、C.I.ピグメントグリーン7およびC.I.ピグメン
トレッド238をそれぞれ用いる以外は製造例1と同様
にして、自己分散型カラー有機顔料を得た。得られた顔
料の紫外線可視吸収スペクトルでは、分光吸収波長の極
大ピークが処理前と比較して短波長側にシフトする、い
わゆるブルーシフトが観測された。また、得られた顔料
のX線回折スペクトルの最大回折ピーク(FWHM)を
表3に示す。
【0097】
【表3】
【0098】(比較製造例)顔料として比較的耐光性の
弱い顔料(C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメン
トレッド23など)を製造例1〜3と同様にして処理し
たが、何れの改質技術においても、本発明に使用できる
自己分散型カラー顔料を得ることができなかった。
【0099】実施例および比較例において得られた記録
液中の顔料の粒子サイズを、大塚電子株式会社製の電気
泳動光散乱光度計ELS−8000を用いて測定し、得
られたデータから体積平均粒子径(nm)を求めた。
【0100】 (実施例1) 製造例1の自己分散型顔料C.I.ピグメントイエロー180 4.5重量% ソルビタンモノステアレート 0.2重量% ソルスパース2000 3重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0101】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、ペイントコンディショナー装置(レッドレベ
ル社製)により直径2mmのジルコニアビーズと共に8
時間分散処理を施し、ジルコニアビーズを除去後、残り
の構成成分を混合し、0.45μmのメンブランフィル
ターで濾過して記録液を得た。得られた記録液中での顔
料の体積平均粒子径は90nmであった。
【0102】 (実施例2) 製造例2の自己分散型顔料C.I.ピグメントレッド185 4.5重量% ソルビタンモノステアレート 0.2重量% ソルスパース20000 3重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0103】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、ペイントコンディショナー装置(レッドレベ
ル社製)により直径2mmのジルコニアビーズと共に8
時間分散処理を施し、ジルコニアビーズを除去後、残り
の構成成分を混合し、0.45μmのメンブランフィル
ターで濾過して記録液を得た。得られた顔料の体積平均
粒子径は111nmであった。
【0104】 (実施例3) 製造例3の自己分散型顔料C.I.ピグメントブルー15:3 4.5重量% ソルビタンモノステアレート 0.2重量% ソルスパース20000 3重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0105】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、ペイントコンディショナー装置(レッドレベ
ル社製)により直径2mmのジルコニアビーズと共に1
0時間分散処理を施し、ジルコニアビーズを除去後、残
りの構成成分を混合し、0.45μmのメンブランフィ
ルターで濾過して記録液を得た。得られた顔料の体積平
均粒子径は100nmであった。
【0106】実施例1〜3で得られた記録液を一定量
(1.0ml)採取し、専用コート紙(RW−PA4
A)上にアプリケータ塗布したものを乾燥して、分光反
射スペクトル測定用サンプルを得た。分光反射スペクト
ルを日本平版機材株式会社製の分光測色計X−Rite
938を用いて測定した。得られた結果をそれぞれ図2
(a)〜(c)に示す。図1(a)〜(c)には理想的
な三原色の分光反射スペクトルを示すが、実際にはこの
ような理想的な特性の着色剤は存在せず、図2(a)〜
(c)に示す曲線のようになる。概ね、理想的な分光反
射スペクトルの吸収波長で大きく分光反射特性(顔料の
分光吸収特性)が変化している。
【0107】 (実施例4) 製造例1の自己分散型顔料C.I.ピグメントイエロー180 2.5重量% ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート 0.1重量% トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル 5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0108】トリエチレングリコール−n−ブチルエー
テル、n−プロパノール、ジエチレングリコールを除く
前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社日本精機製
作所製)を用いて20KHzの超音波を1時間照射して
分散させた。続いて、残りの構成成分を攪拌混合し、
0.45μmのメンブランフィルターで濾過して記録液
を得た。得られた顔料の体積平均粒子径は60nmであ
った。
【0109】 (実施例5) 製造例2の自己分散型顔料C.I.ピグメントレッド185 3.5重量% ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート 0.1重量% トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル 5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0110】トリエチレングリコール−n−ブチルエー
テル、n−プロパノール、ジエチレングリコールを除く
前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社日本精機製
作所製)を用いて20KHzの超音波を1時間照射して
分散させた。続いて、残りの構成成分を攪拌混合し、
0.45μmのメンブランフィルターで濾過して記録液
を得た。得られた顔料の体積平均粒子径は65nmであ
った。
【0111】 (実施例6) 製造例3の自己分散型顔料C.I.ピグメントブルー15:3 3.5重量% ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート 0.1重量% トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル 5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0112】トリエチレングリコール−n−ブチルエー
テル、n−プロパノール、ジエチレングリコールを除く
前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社日本精機製
作所製)を用いて20KHzの超音波を2時間照射して
分散させた。続いて、残りの構成成分を攪拌混合し、
0.45μmのメンブランフィルターで濾過して記録液
を得た。得られた顔料の体積平均粒子径は71nmであ
った。
【0113】 (実施例7) 製造例1の自己分散型顔料C.I.ピグメントイエロー180 3.5重量% サーフィノール485 0.5重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノール 0.2重量% イオン交換水 残量
【0114】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコール、パーフルオロ
アルキルポリオキシエチレンエタノールを除く前記成分
を混合し、ダイノミル(ウィリー・エ・バッコーフェン
社(WAB社)製)により直径1mmのジルコニアビー
ズと共に15時間分散処理を施し、ジルコニアビーズを
除去後、残りの構成成分を混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は120nmであった。
【0115】 (実施例8) 製造例2の自己分散型顔料C.I.ピグメントレッド185 3.5重量% サーフィノール485 0.5重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノール 0.2重量% イオン交換水 残量
【0116】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコール、パーフルオロ
アルキルポリオキシエチレンエタノールを除く前記成分
を混合し、ダイノミル(ウィリー・エ・バッコーフェン
社(WAB社)製)により直径1mmのジルコニアビー
ズと共に15時間分散処理を施し、ジルコニアビーズを
除去後、残りの構成成分を混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は95nmであった。
【0117】 (実施例9) 製造例3の自己分散型顔料C.I.ピグメントブルー15:3 3.5重量% サーフィノール485 0.5重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノール 0.2重量% イオン交換水 残量
【0118】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコール、パーフルオロ
アルキルポリオキシエチレンエタノールを除く前記成分
を混合し、ダイノミル(ウィリー・エ・バッコーフェン
社(WAB社)製)により直径1mmのジルコニアビー
ズと共に15時間分散処理を施し、ジルコニアビーズを
除去後、残りの構成成分を混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は108nmであった。
【0119】 (実施例10) 製造例1の自己分散型顔料C.I.ピグメントイエロー180 2.0重量% α―シクロデキストリン 10重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0120】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は61nmであった。
【0121】 (実施例11) 製造例2の自己分散型顔料C.I.ピグメントレッド185 2.0重量% α―シクロデキストリン 10重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0122】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は86nmであった。
【0123】 (実施例12) 製造例3の自己分散型顔料C.I.ピグメントブルー15:3 2.0重量% α―シクロデキストリン 10重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0124】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テルを除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社
日本精機製作所製)を用いて20KHzの超音波を2時
間照射して分散させた。続いて、残りの構成成分を攪拌
混合し、0.45μmのメンブランフィルターで濾過し
て記録液を得た。得られた顔料の体積平均粒子径は92
nmであった。
【0125】 (実施例13) 製造例1の自己分散型顔料C.I.ピグメントイエロー180 2.0重量% コール酸 12重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0126】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は94nmであった。
【0127】 (実施例14) 製造例2の自己分散型顔料C.I.ピグメントレッド185 2.0重量% コール酸 12重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0128】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は101nmであった。
【0129】 (実施例15) 製造例3の自己分散型顔料C.I.ピグメントブルー15:3 2.0重量% コール酸 12重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0130】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は103nmであった。
【0131】 (実施例16) 製造例1の自己分散型顔料C.I.ピグメントイエロー180 2.0重量% カリックス[8]アレーン−p−スルホン酸オクタナトリウム塩無水物 14重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0132】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は70nmであった。
【0133】 (実施例17) 製造例2の自己分散型顔料C.I.ピグメントレッド185 2.0重量% カリックス[8]アレーン−p−スルホン酸オクタナトリウム塩無水物 14重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0134】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は84nmであった。
【0135】 (実施例18) 製造例3の自己分散型顔料C.I.ピグメントブルー15:3 2.0重量% カリックス[8]アレーン−p−スルホン酸オクタナトリウム塩無水物 14重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0136】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は101nmであった。
【0137】 (実施例19) 製造例1の自己分散型顔料C.I.ピグメントイエロー180 2.0重量% Joncryl67 2.5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0138】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テルを除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社
日本精機製作所製)を用いて20KHzの超音波を2時
間照射して分散させた。続いて、残りの構成成分を攪拌
混合し、0.45μmのメンブランフィルターで濾過し
て記録液を得た。得られた顔料の体積平均粒子径は64
nmであった。
【0139】 (実施例20) 製造例2の自己分散型顔料C.I.ピグメントレッド185 2.0重量% Joncryl67 2.5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0140】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テルを除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社
日本精機製作所製)を用いて20KHzの超音波を2時
間照射して分散させた。続いて、残りの構成成分を攪拌
混合し、0.45μmのメンブランフィルターで濾過し
て記録液を得た。得られた顔料の体積平均粒子径は76
nmであった。
【0141】 (実施例21) 製造例3の自己分散型顔料C.I.ピグメントブルー15:3 2.0重量% Joncryl67 2.5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0142】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テルを除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社
日本精機製作所製)を用いて20KHzの超音波を2時
間照射して分散させた。続いて、残りの構成成分を攪拌
混合し、0.45μmのメンブランフィルターで濾過し
て記録液を得た。得られた顔料の体積平均粒子径は10
0nmであった。
【0143】 (実施例22) 製造例4の自己分散型顔料C.I.ピグメントイエロー128 2.0重量% α―シクロデキストリン 10重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0144】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は71nmであった。
【0145】 (実施例23) 製造例5の自己分散型顔料C.I.ピグメントレッド222 2.0重量% α―シクロデキストリン 10重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0146】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は91nmであった。
【0147】 (実施例24) 製造例6の自己分散型顔料C.I.ピグメントブルー15:4 2.0重量% α―シクロデキストリン 10重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0148】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テルを除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社
日本精機製作所製)を用いて20KHzの超音波を2時
間照射して分散させた。続いて、残りの構成成分を攪拌
混合し、0.45μmのメンブランフィルターで濾過し
て記録液を得た。得られた顔料の体積平均粒子径は82
nmであった。
【0149】 (実施例25) 製造例7の自己分散型顔料C.I.ピグメントブルー15:6 2.0重量% α―シクロデキストリン 10重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0150】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テルを除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社
日本精機製作所製)を用いて20KHzの超音波を2時
間照射して分散させた。続いて、残りの構成成分を攪拌
混合し、0.45μmのメンブランフィルターで濾過し
て記録液を得た。得られた顔料の体積平均粒子径は84
nmであった。
【0151】 (実施例26) 製造例8の自己分散型顔料C.I.ピグメントグリーン7 2.0重量% α―シクロデキストリン 10重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0152】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テルを除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社
日本精機製作所製)を用いて20KHzの超音波を2時
間照射して分散させた。続いて、残りの構成成分を攪拌
混合し、0.45μmのメンブランフィルターで濾過し
て記録液を得た。得られた顔料の体積平均粒子径は74
nmであった。
【0153】 (実施例27) 製造例9の自己分散型顔料C.I.ピグメントレッド238 2.0重量% α―シクロデキストリン 10重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0154】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は96nmであった。
【0155】 (比較例1) 顔料C.I.ピグメントイエロー180 4.5重量% ソルビタンモノステアレート 0.2重量% ソルスパース20000 3重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0156】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、ペイントコンディショナー装置(レッドレベ
ル社製)により直径2mmのジルコニアビーズと共に1
0時間分散処理を施し、ジルコニアビーズを除去後、残
りの構成成分を混合し、0.45μmのメンブランフィ
ルターで濾過して記録液を得た。得られた記録液中での
顔料の体積平均粒子径は205nmであった。
【0157】 (比較例2) 顔料C.I.ピグメントレッド185 3.5重量% ソルビタンモノステアレート 0.2重量% ソルスパース20000 3重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0158】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、ペイントコンディショナー装置(レッドレベ
ル社製)により直径2mmのジルコニアビーズと共に1
0時間分散処理を施し、ジルコニアビーズを除去後、残
りの構成成分を混合し、0.45μmのメンブランフィ
ルターで濾過して記録液を得た。得られた記録液中での
顔料の体積平均粒子径は175nmであった。
【0159】 (比較例3) 顔料C.I.ピグメントブルー15:3 3.5重量% ソルビタンモノステアレート 0.2重量% ソルスパース20000 3重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0160】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、ペイントコンディショナー装置(レッドレベ
ル社製)により直径2mmのジルコニアビーズと共に1
0時間分散処理を施し、ジルコニアビーズを除去後、残
りの構成成分を混合し、0.45μmのメンブランフィ
ルターで濾過して記録液を得た。得られた記録液中での
顔料の体積平均粒子径は197nmであった。
【0161】 (比較例4) 顔料C.I.ピグメントイエロー180 4.5重量% ソルビタンモノステアレート 0.2重量% ソルスパース20000 3重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0162】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、ペイントコンディショナー装置(レッドレベ
ル社製)により直径1mmのジルコニアビーズと共に2
0時間分散処理を施し、ジルコニアビーズを除去後、残
りの構成成分を混合し、0.45μmのメンブランフィ
ルターで濾過して記録液を得た。得られた記録液中での
顔料の体積平均粒子径は161nmであった。
【0163】 (比較例5) 顔料C.I.ピグメントイエロー185 3.5重量% ソルビタンモノステアレート 0.2重量% ソルスパース20000 3重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0164】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、ペイントコンディショナー装置(レッドレベ
ル社製)により直径1mmのジルコニアビーズと共に2
0時間分散処理を施し、ジルコニアビーズを除去後、残
りの構成成分を混合し、0.45μmのメンブランフィ
ルターで濾過して記録液を得た。得られた記録液中での
顔料の体積平均粒子径は165nmであった。
【0165】 (比較例6) 顔料C.I.ピグメントイエロー15:3 3.5重量% ソルビタンモノステアレート 0.2重量% ソルスパース20000 3重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0166】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、ペイントコンディショナー装置(レッドレベ
ル社製)により直径1mmのジルコニアビーズと共に2
0時間分散処理を施し、ジルコニアビーズを除去後、残
りの構成成分を混合し、0.45μmのメンブランフィ
ルターで濾過して記録液を得た。得られた記録液中での
顔料の体積平均粒子径は172nmであった。
【0167】 (比較例7) 製造例1の自己分散型顔料C.I.ピグメントイエロー180 2.5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0168】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は94nmであった。
【0169】 (比較例8) 製造例2の自己分散型顔料C.I.ピグメントレッド185 3.5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0170】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は101nmであった。
【0171】 (比較例9) 製造例3の自己分散型顔料C.I.ピグメントブルー15:3 3.5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0172】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は98nmであった。
【0173】 (比較例10) 顔料C.I.ピグメントイエロー128 4.5重量% α―シクロデキストリン 10重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0174】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は121nmであった。
【0175】 (比較例11) 顔料C.I.ピグメントレッド122 3.5重量% α―シクロデキストリン 10重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0176】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は145nmであった。
【0177】 (比較例12) 顔料C.I.ピグメントブルー15:4 3.5重量% α―シクロデキストリン 10重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0178】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は159nmであった。
【0179】 (比較例13) 顔料C.I.ピグメントブルー15:6 4.5重量% α―シクロデキストリン 10重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0180】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は161nmであった。
【0181】 (比較例14) 顔料C.I.ピグメントグリーン7 3.5重量% α―シクロデキストリン 10重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0182】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は164nmであった。
【0183】 (比較例15) 顔料C.I.ピグメントレッド238 3.5重量% α―シクロデキストリン 10重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0184】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テル、トリエタノールアミンを除く前記成分を混合し、
超音波破砕機(株式会社日本精機製作所製)を用いて2
0KHzの超音波を2時間照射して分散させた。続い
て、残りの構成成分を攪拌混合し、0.45μmのメン
ブランフィルターで濾過して記録液を得た。得られた顔
料の体積平均粒子径は137nmであった。
【0185】 (比較例16) 製造例1の自己分散型顔料C.I.ピグメントイエロー180 2.5重量% ポリオキシエチレンジステアレート 0.1重量% トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル 5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0186】トリエチレングリコール−n−ブチルエー
テル、n−プロパノール、ジエチレングリコールを除く
前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社日本精機製
作所製)を用いて20KHzの超音波を1時間照射して
分散させた。続いて、残りの構成成分を攪拌混合し、
0.45μmのメンブランフィルターで濾過して記録液
を得た。得られた顔料の体積平均粒子径は135nmで
あった。
【0187】 (比較例17) 製造例2の自己分散型顔料C.I.ピグメントレッド185 3.5重量% ポリオキシエチレンジステアレート 0.1重量% トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル 5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0188】トリエチレングリコール−n−ブチルエー
テル、n−プロパノール、ジエチレングリコールを除く
前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社日本精機製
作所製)を用いて20KHzの超音波を1時間照射して
分散させた。続いて、残りの構成成分を攪拌混合し、
0.45μmのメンブランフィルターで濾過して記録液
を得た。得られた顔料の体積平均粒子径は145nmで
あった。
【0189】 (比較例18) 製造例3の自己分散型顔料C.I.ピグメントブルー15:3 3.5重量% ポリオキシエチレンジステアレート 0.1重量% トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル 5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0190】トリエチレングリコール−n−ブチルエー
テル、n−プロパノール、ジエチレングリコールを除く
前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社日本精機製
作所製)を用いて20KHzの超音波を1時間照射して
分散させた。続いて、残りの構成成分を攪拌混合し、
0.45μmのメンブランフィルターで濾過して記録液
を得た。得られた顔料の体積平均粒子径は138nmで
あった。
【0191】実施例および比較例で得られた記録液の特
性を、それぞれ以下に示す方法で評価した。
【0192】(A)反射濃度 各記録液を一定量(1.0ml)採取し、専用コート紙
(RW−P4A4)上にアプリケータ塗布したものを乾
燥して、反射濃度測定用サンプルを得た。得られたサン
プルについて、濃度計RD−918(マクベス社製)を
用いて、反射濃度を測定した。1.40以上の値であれ
ば、良好と評価した。
【0193】(B)裏写り 反射濃度測定用サンプルと同様にして、記録液を普通紙
(SF−4AM3)上に塗布したものを乾燥して、裏写
り評価用サンプルを得た。得られたサンプルの裏面(記
録液を塗布していない面)の反射濃度を、濃度計RD−
918(マクベス社製)を用いて測定し、裏写りの程度
を評価した。0.12以下の値であれば、両面印刷が可
能と評価した。
【0194】(C)色特性 反射濃度測定用サンプルについて、分光測色計(Spectr
odensitometer)X−Rite938(日本平版機材株
式会社製)を用いて、L***表色系における色特性
(明度、色度)を評価した。色の鮮やかさ(彩度C*
は、次式により求めた。
【0195】
【数1】
【0196】(D)滲み特性 自動接触角計(協和界面科学株式会社製)を流用し、一
定量の記録液(0.7μl)を普通紙(SF−4AM
3)面に付着させて、紙面上での広がり(ドット径)を
測定し、紙面上でのドットの真円度の基準としてその標
準偏差を求め、以下の基準により滲み特性を評価した。 ◎ :広がりが1.5mm以下のもの ○ :広がりが2.5mm以下のもの × :広がりが2.5mmを超えるもの (△):標準偏差が0.2以上となるもの(真円度が悪
いもの)
【0197】(E)保存安定性 各記録液(約20ml)をラボランスクリュー管瓶に入
れ、60℃で1ヶ月の保存テストを実施した。1ヶ月後
に動的光散乱式粒度分布測定装置LB−500(株式会
社堀場製作所製)を用いて、顔料の粒子径を測定した。
得られた結果と予め測定しておいた保存テスト前の粒子
径とから変化率を求め、以下の基準により保存安定性を
評価した。 ◎ :変化率が15%以下のもの ○ :変化率が20%以下のもの △ :変化率が30%以下のもの × :変化率が30%を超えるもの
【0198】(F)目詰まり特性 インクジェットプリンターPM760C(セイコーエプ
ソン株式会社製)に記録液を充填し、連続して1時間印
字させた後、印字動作を停止した。続いてインクヘッド
にキャップをせずにプリンタを室温で1日放置した後の
吐出特性を以下の基準により評価した。 ○ :5回以内のクリーニング操作で、問題なく印字が
できるもの △ :6〜11回のクリーニングで印字可能となるもの × :12回以上のクリーニング操作を行っても印字不
良がでるもの 以上の評価結果をまとめて表4および表5に示す。
【0199】
【表4】
【0200】
【表5】
【0201】この結果より明らかなように、本発明の実
施例では、高い反射濃度と色の鮮やかさが得られ、普通
紙に対する滲みと裏写りが少なく、かつ保存安定性にも
優れた記録液が得られることがわかった。
【0202】
【発明の効果】本発明によれば、紫外線可視吸収スペク
トルにおいて、改質前と比較して短波長側にシフトした
分光吸収波長の極大ピークを有し、かつX線回折スペク
トルにおいて、最大強度を示す回折線とそのn次(n:
2以上の整数)の回折線を主要ピークとしてする擬1次
元結晶性を有する自己分散型カラー有機顔料と、カラー
有機顔料と強い結合作用で結合する親水性部位と疎水性
部位とを分子内に備えた特定の有機化合物とから記録液
を構成することによって、従来の有機顔料と分散剤を用
いた記録液の欠点であった濃度が出難く、くすんだ色し
か再現できないという課題が克服できる。また、自己分
散型カラー有機顔料と特定の有機化合物とを主成分とす
る記録液は、色合い、鮮やかさへの効果のみならず、普
通紙印写での裏写りの抑制と滲み防止への効果も期待さ
れ、特に、浸透剤との組み合わせにおいて、極めて高い
効果を示す。同時に、本発明の記録液は、保存安定性に
も優位的な効果を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】顔料の理想的な分光反射スペクトルを示す図で
ある。
【図2】製造例1〜3の自己分散型カラー有機顔料の分
光反射スペクトルを示す図である。
【図3】製造例1の自己分散型カラー顔料(a)および
その処理前(b)の紫外線可視吸収スペクトルを示す図
である。
【図4】製造例2の自己分散型カラー顔料(a)および
その処理前(b)の紫外線可視吸収スペクトルを示す図
である。
【図5】製造例3の自己分散型カラー顔料(a)および
その処理前(b)の紫外線可視吸収スペクトルを示す図
である。
【図6】製造例1の自己分散型カラー顔料(a)および
その処理前(b)のX線回折スペクトルを示す図であ
る。
【図7】製造例2の自己分散型カラー顔料(a)および
その処理前(b)のX線回折スペクトルを示す図であ
る。
【図8】製造例3の自己分散型カラー顔料(a)および
その処理前(b)のX線回折スペクトルを示す図であ
る。
【図9】分光反射スペクトルの吸収波長域の実測値の最
大波長λ1および最小波長λ2の決定法を示す略図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 67/48 C09B 67/48 B 67/52 Z 67/52 B41J 3/04 101Y Fターム(参考) 2C056 FC01 2H086 BA53 BA55 BA60 BA62 4J039 AD09 BC09 BC20 BE01 BE12 BE22 EA15 EA16 EA17 EA20 EA35 EA36 EA38 EA41 EA42 EA47 GA24

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性カラー有機顔料を化学的処理およ
    び/または物理的処理により改質することにより得ら
    れ、紫外線可視吸収スペクトルにおいて、改質前と比較
    して短波長側にシフトした分光吸収波長の極大ピークを
    有し、かつX線回折スペクトルにおいて、最大強度を示
    す回折線とそのn次(n:2以上の整数)の回折線を主
    要ピークとする擬1次元結晶性を有する自己分散型カラ
    ー有機顔料と、分子内に親水性部位と疎水性部位を有す
    る有機化合物とを主成分として含むことを特徴とする記
    録液。
  2. 【請求項2】 自己分散型カラー有機顔料が、分光反射
    スペクトルにおける所望の吸収波長域の最大波長の1/
    4から最小波長の1/10の範囲の体積平均粒子径を有
    する請求項1に記載の記録液。
  3. 【請求項3】 自己分散型カラー有機顔料が、分光反射
    スペクトルにおける吸収波長域の実測値の最大波長λ1
    および最小波長λ2のλ1/4からλ2/10の範囲の体
    積平均粒子径を有する請求項1に記載の記録液。
  4. 【請求項4】 分光吸収波長の極大ピークのシフト量
    が、10〜160nmである請求項1〜3のいずれか1
    つに記載の記録液。
  5. 【請求項5】 自己分散型カラー有機顔料が、C.I.ピグ
    メントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー128、
    C.I.ピグメントイエロー151、C.I.ピグメントイエロ
    ー180およびC.I.ピグメントイエロー194から選択
    された結晶性イエロー顔料を改質することにより得られ
    た自己分散型イエロー顔料である請求項1〜4のいずれ
    か1つに記載の記録液。
  6. 【請求項6】 自己分散型イエロー顔料が、CuKα線
    (0.154050nm)を用いたX線回折スペクトル
    において、ブラッグ角(2θ±0.2°)5.4°に最
    大回折ピークを有し、かつその体積平均粒子径が40〜
    125nmの範囲にある請求項5に記載の記録液。
  7. 【請求項7】 自己分散型カラー有機顔料が、C.I.ピグ
    メントレッド122、C.I.ピグメントレッド202、C.
    I.ピグメントバイオレッド19、C.I.ピグメントレッド
    149、C.I.ピグメントレッド190、C.I.ピグメント
    レッド224、C.I.ピグメントレッド175、C.I.ピグ
    メントレッド176およびC.I.ピグメントレッド185
    から選択された結晶性マジェンタ顔料を改質することに
    より得られた自己分散型マジェンタ顔料である請求項1
    〜4のいずれか1つに記載の記録液。
  8. 【請求項8】 自己分散型マジェンタ顔料が、CuKα
    線(0.154050nm)を用いたX線回折スペクト
    ルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)5.7°に
    最大回折ピークを有し、かつその体積平均粒子径が50
    〜150nmの範囲にある請求項7に記載の記録液。
  9. 【請求項9】 自己分散型カラー有機顔料が、C.I.ピグ
    メントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:1、C.
    I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー1
    5:3およびC.I.ピグメントブルー15:4から選択さ
    れた結晶性シアン顔料を改質することにより得られた自
    己分散型シアン顔料である請求項1〜4のいずれか1つ
    に記載の記録液。
  10. 【請求項10】 自己分散型シアン顔料が、CuKα線
    (0.154050nm)を用いたX線回折スペクトル
    において、ブラッグ角(2θ±0.2°)5.7°に最
    大回折ピークを有し、かつその体積平均粒子径が60〜
    175nmの範囲にある請求項9に記載の記録液。
  11. 【請求項11】 自己分散型カラー有機顔料が、C.I.ピ
    グメントブルー60またはC.I.ピグメントブルー15:
    6の結晶性ブルー顔料を改質することにより得られた自
    己分散型ブルー顔料である請求項1〜4のいずれか1つ
    に記載の記録液。
  12. 【請求項12】 自己分散型カラー有機顔料が、C.I.ピ
    グメントグリーン7またはC.I.ピグメントグリーン36
    の結晶性グリーン顔料を改質することにより得られた自
    己分散型グリーン顔料である請求項1〜4のいずれか1
    つに記載の記録液。
  13. 【請求項13】 自己分散型カラー有機顔料が、C.I.ピ
    グメントレッド238またはC.I.ピグメントレッド22
    1の結晶性レッド顔料を改質することにより得られた自
    己分散型レッド顔料である請求項1〜4のいずれか1つ
    に記載の記録液。
  14. 【請求項14】 自己分散型カラー有機顔料の含有量
    が、1〜10重量%である請求項1〜3のいずれか1つ
    に記載の記録液。
  15. 【請求項15】 分子内に親水性部位と疎水性部位を有
    する有機化合物が、ソルビタンエステル類、ソルビタン
    エステルエーテル類およびアセチレングリコール類から
    選択される非イオン性界面活性剤である請求項1〜14
    のいずれか1つに記載の記録液。
  16. 【請求項16】 分子内に親水性部位と疎水性部位を有
    する有機化合物の含有量が、0.1〜5重量%である請
    求項15に記載の記録液。
  17. 【請求項17】 分子内に親水性部位と疎水性部位を有
    する有機化合物が、α―シクロデキストリン、β―シク
    ロデキストリン、γ―シクロデキストリンおよびこれら
    の誘導体から選択されたシクロデキストリン類、胆汁酸
    およびその誘導体から選択されたステロイド類、ならび
    にカリックスアレーンおよびその誘導体から選択された
    カリックスアレーン類から選択された化合物である請求
    項1〜14のいずれか1つに記載の記録液。
  18. 【請求項18】 分子内に親水性部位と疎水性部位を有
    する有機化合物の含有量が、0.1〜40重量%である
    請求項17に記載の記録液。
  19. 【請求項19】 分子内に親水性部位と疎水性部位を有
    する有機化合物が、連続塊状重合型水溶性アクリル系オ
    リゴマー化合物または規制重合型水溶性オリゴマー化合
    物であり、かつそれらの重量平均分子量が25,000
    以下である請求項1〜14に記載の記録液。
  20. 【請求項20】 分子内に親水性部位と疎水性部位を有
    する有機化合物の含有量が、1〜10重量%である請求
    項19に記載の記録液。
  21. 【請求項21】 さらに浸透剤を含む請求項1〜20の
    いずれか1つに記載の記録液。
  22. 【請求項22】 浸透剤が、グリコールエーテル類、フ
    ッ素系界面活性剤および変性シリコーン類から選択され
    る少なくとも1種である請求項21に記載の記録液。
  23. 【請求項23】 浸透剤の含有量が、0.1〜5重量%
    である請求項21または22に記載の記録液。
  24. 【請求項24】 自己分散型イエロー顔料、自己分散型
    マジェンタ顔料および自己分散型シアン顔料をそれぞれ
    別々に含む請求項1〜23のいずれか1つに記載の記録
    液を組み合わせて使用することを特徴とする記録装置。
  25. 【請求項25】 自己分散型イエロー顔料、自己分散型
    マジェンタ顔料、自己分散型シアン顔料、自己分散型ブ
    ルー顔料、自己分散型グリーン顔料および自己分散型レ
    ッド顔料をそれぞれ別々に含む請求項1〜23のいずれ
    か1つに記載の記録液を組み合わせて使用することを特
    徴とする記録装置。
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