JP2002138234A - インク組成物およびそれを用いた記録装置 - Google Patents

インク組成物およびそれを用いた記録装置

Info

Publication number
JP2002138234A
JP2002138234A JP2000337872A JP2000337872A JP2002138234A JP 2002138234 A JP2002138234 A JP 2002138234A JP 2000337872 A JP2000337872 A JP 2000337872A JP 2000337872 A JP2000337872 A JP 2000337872A JP 2002138234 A JP2002138234 A JP 2002138234A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
ink composition
composition according
color organic
red
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000337872A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Nishigaki
敏 西垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000337872A priority Critical patent/JP2002138234A/ja
Publication of JP2002138234A publication Critical patent/JP2002138234A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 普通紙記録に対して滲むことなく、耐水性・
耐光性・耐擦過性に優れ、色濃度の高い高品質(高精
細、高彩度)記録が可能なカラー有機顔料を含む水性の
インク組成物およびそれを用いた記録装置を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 カラー有機顔料を含むインク組成物であ
り、カラー有機顔料が、分光反射スペクトルの固有吸収
波長域の最大波長の1/4から最小波長の1/10の範
囲の体積平均粒子径を有するか、もしくは分光反射スペ
クトルの固有吸収波長域の実測値の最大波長λ1および
最小波長λ2のλ1/4からλ2/10の範囲の体積平均
粒子径を有することを特徴とするインク組成物により、
上記の課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方式の記録(印刷)に好適な、カラー有機顔料を含む
インク組成物およびそれを用いた記録装置に関する。な
お、本発明のインク組成物は、各種マーキング用具や器
具の着色剤としても好適に使用できる。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々の機構
によりインクの小滴を吐出させ、その小滴をメディア上
に付着させ、ドットを形成して画像を記録する方式であ
る。このため、記録時の騒音が少ない、フルカラー化が
容易である、現像および定着が不要であり高速記録が可
能であるなどの特長を有している。近年、このインクジ
ェット記録方式は、ディスプレイなどに表示されたカラ
ー画像、各種図形、カラー原稿などを印刷する方法とし
て注目され、急速に普及している。
【0003】インクジェット記録方式の記録に用いられ
るインクは、メディア上では速やかに乾燥定着し、ノズ
ル内では乾燥しにくく、ノズル詰まりを起こしにくいと
いう矛盾した特性が要求される。また、メディアの種類
によって、インクの浸透・吸収状態が大きく異なるた
め、使用できる紙が制限されるなどの問題点がある。特
に、近年ではオフィスで一般に使用されているコピー用
紙、レポート用紙、ノート、便箋などのいわゆる普通紙
に対しても良好な記録を行えることが要求され、上記の
問題点についての早急な改善が望まれている。
【0004】ここで、インクの好ましい条件を列挙す
る。 (1)メディア、特に普通紙に対して定着性が良好で、
印刷物を印刷直後に擦っても汚れたりせず、定着後の擦
過性が良好なこと (2)記録休止中、キャップをしない状態で放置されて
も、記録再開時直後から安定した吐出が得られること、
すなわち吐出口(オリフィス)付近のインクが乾燥しに
くく、目詰まりを生じないこと
【0005】(3)普通紙に対して、不定形または不規
則な滲みのない高品位な画像が得られること (4)微細な吐出口から液滴が常時安定して吐出され、
目詰まりを生じないこと (5)保存安定性が良好で、長時間にわたり初期性能が
保持されること (6)毒性などの点で安全性に優れること
【0006】インクは、着色剤としての染料または顔料
とそれを溶解または分散させるための溶媒を主成分とす
る組成物であり、必要に応じて各種添加剤が含まれてい
てもよい。10〜60μmの微細な吐出口からインクを
吐出させるために、オフィス、パーソナル分野向けのイ
ンクでは、酸性染料といった水溶性染料が主に用いられ
ている。これは、水溶性染料が色調、彩度、色再現域な
どの点で顔料よりも優れ、長期保存性などの面でインク
設計が容易なためである。
【0007】しかしながら、水溶性染料を用いたインク
は乾燥性が悪いという欠点がある。したがって、このよ
うなインクの場合には、ドットを形成させる際に、メデ
ィアに付着したインクの乾燥速度が早いこと、印字濃度
が高いことおよびドットの広がりや滲みが少ないことな
どが要求される。
【0008】一方、耐水性、耐光性に優れた顔料を用い
たインクでは、デザイン、ディスプレイ市場向けの大判
印刷の分野において実用化が進んでいる。しかし、多種
多様なメディアに高画質の出力が求められるオフィス、
パーソナル分野向けへの応用は困難な状況にある。
【0009】着色剤として顔料を用いた水性インクとし
て、例えば、特開平8−3498号公報および特表平1
0−510862号公報にはカーボンを用いたインク組
成物が開示され、特開平10−95941号公報には再
生紙に対して滲まない顔料インク組成物が開示されてい
る。しかし、これらの水性インクには比較的極性の高い
多孔質物質であるカーボンブラックが用いられている。
また、特開平9−151342号公報および特開平10
−140065号公報にはマクロカプセル化有機顔料を
用いた水性インクが開示されているが、彩度、乾燥速
度、耐擦過性などで未だ充分とは言えない。
【0010】顔料系のインクの場合、保存安定性に優れ
ていること、すなわち顔料を長期間安定に分散させるこ
と、印字中または印字中断後の再起動時にノズルの目詰
まりがないことが特に求められる。例えば、特開平6−
212106号公報には、顔料を分散剤で溶媒中に分散
させて得られた顔料分散液をインク組成物に添加する技
術が開示されている。ここで、分散剤としては高分子分
散剤、界面活性剤などが用いられている。しかしなが
ら、このような分散剤の添加は、一般にインクの泡立ち
の原因となり、インク吐出過程に影響を及ぼし、その結
果印字ムラを引き起こすという問題がある。
【0011】特許第3000672号公報には、分散質
としての着色成分(着色剤)の粒子径ならびに分散媒の
表面張力特性を特定の範囲に制御することにより滲みの
発生を抑えたインクジェット記録用インクが開示されて
いる。しかしながら、この公報には、カラー有機顔料の
体積平均粒子径を、その分光反射スペクトルの固有吸収
波長から導出される特定の比率にするという技術思想は
ない。
【0012】耐光性に優れた顔料を着色剤として使用す
れば耐水性・耐光性は容易に達成できるが、インクジェ
ット記録方式用のインクとしては、安定なインク吐出の
確保、インクの保存安定性、メディア表面への定着性が
問題となる。また、高い色濃度と耐擦過性の確保も未だ
達成できていない。さらに、顔料を着色剤とし、1次色
としてシアン顔料、マジェンタ顔料、イエロー顔料の3
色を基本とすると、混色による濁りが発生し易く、高彩
色な記録は実現できていないのが現状である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、普通紙記録
に対して滲むことなく、耐水性・耐光性・耐擦過性に優
れ、色濃度の高い高品質(高精細、高彩度)記録が可能
なカラー有機顔料を含む水性のインク組成物およびそれ
を用いた記録装置を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、カラー有機顔
料の体積平均粒子径を、分光吸収スペクトルの固有吸収
波長域の最大波長と最小波長から導出される特定の比率
になるように設定することにより、上記の課題を解決で
きることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0015】また、本発明者は、表面改質技術を用いて
親水化を施したカラー有機顔料を用いることにより、さ
らに優れた効果が得られることを見出した。さらに、本
発明者は、インク組成物の着色剤の1次色として、シア
ン顔料、マジェンタ顔料およびイエロー顔料の3色のほ
かに、ブルー顔料、グリーン顔料およびレッド顔料を用
いることにより、色の濁りのない極めて高精彩な記録装
置が実現できることも見出した。
【0016】かくして、本発明によれば、カラー有機顔
料を含むインク組成物であり、カラー有機顔料が、分光
反射スペクトルの固有吸収波長域の最大波長の1/4か
ら最小波長の1/10の範囲の体積平均粒子径を有する
か、もしくは分光反射スペクトルの固有吸収波長域の実
測値の最大波長λ1および最小波長λ2のλ1/4からλ2
/10の範囲の体積平均粒子径を有することを特徴とす
るインク組成物が提供される。
【0017】また、本発明によれば、カラー有機顔料と
してイエロー顔料、マジェンタ顔料およびシアン顔料を
それぞれ別々に含むか、もしくはイエロー顔料、マジェ
ンタ顔料、シアン顔料、ブルー顔料、グリーン顔料およ
びレッド顔料をそれぞれ別々に含む上記のインク組成物
を組み合わせて使用することを特徴とする記録装置が提
供される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、水系のカラー有機顔料を用
いたインク組成物について述べるが、これに限定される
ものではなく、本発明は非水系のカラー有機顔料を用い
たインク組成物にも適用できる。
【0019】本発明のインク組成物は、 (1)体積平均粒子径が分光反射スペクトルの固有吸収
波長域の最大波長の1/4から最小波長の1/10の範
囲であるカラー有機顔料 を主成分として含み、さらに、 (2)水溶性ポリマー (3)浸透剤 を含むものである。本発明における「体積平均粒子径」
とは、粒子が立方体であると仮定して、体積の個数平均
値を粒子径に換算した値であり、電気泳動光散乱光度計
などで測定したデータをもとに求めることができる。
【0020】本発明において用いられるカラー有機顔料
は、イエロー顔料、マジェンタ顔料およびシアン顔料の
3原色、さらには補色となるブルー顔料、グリーン顔料
およびレッド顔料であって、それらの体積平均粒子径
が、その理想的な分光反射スペクトルから導出される固
有吸収波長域の特定の範囲内であれば、特に限定されな
い。
【0021】具体的には、印刷インク、トナー、塗料な
どの着色剤として用いられるアゾ顔料(例えば、モノア
ゾイエロー顔料、ナフトールAS顔料、ベンズイミダゾ
ロン顔料、ジスアゾイエロー顔料、ピラゾロン顔料、縮
合アゾ顔料など)、多環式顔料(例えば、フタロシアニ
ン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン
顔料、キナクリドン顔料、チオインジゴ顔料、アンサン
スロン顔料など)などが挙げられる。
【0022】カラー有機顔料の体積平均粒子径の最適
値、すなわち理想的な分光反射スペクトルの固有吸収波
長域の最大波長と最小波長から導出される特定の範囲
は、顔料の種類により異なる。各顔料の理想的な分光反
射スペクトルと固有吸収波長域(可視光領域)は、図1
に示すように波長400nm、500nm、600nm
および700nmを基準として設定される。図1の
(a)、(b)および(c)は、それぞれイエロー顔料
(ブルー顔料)、マジェンタ顔料(グリーン顔料)およ
びシアン顔料(レッド顔料)の理想的な可視光の吸収特
性を表す。
【0023】つまり、各顔料の体積平均粒子径の最適値
は、分光吸収スペクトルの各固有吸収波長域の最大波長
の1/4から最小波長の1/10の範囲であり、表1に
示すような範囲になる。本発明のカラー有機顔料の粒子
は、従来のインク組成物に含まれる顔料の粒子(例え
ば、1000〜5000nm程度)と比べて、非常に微
細であり、このように顔料の粒子径を限定することによ
って初めて本発明の優れた効果(例えば、滲み特性、保
存安定性)が発揮される。
【0024】
【表1】
【0025】カラー有機顔料の体積平均粒子径が、その
顔料の有する固有吸収波長域の最大波長の1/2以下、
特に1/4以下になるほど透明になる。このことは、色
重ねを行ったときに高品質(高精細、高彩度)の記録を
実現するために特に重要な特性となる。また、カラー有
機顔料の体積平均粒子径が1/10未満では光散乱がほ
とんどないレイリー散乱領域に入り、粒子のブラウン運
動による分散液中での安定性の点で200nm以下の領
域が望まれることから、カラー有機顔料の体積平均粒子
径の最適範囲は上記の範囲が好ましい。このようなカラ
ー有機顔料を用いることにより、高彩度の発色が得られ
る安定なインク組成物が得られる。また、本発明のカラ
ー有機顔料の粒子は、全粒子の90%以上が本発明にお
いて規定する体積平均粒子径の範囲内に含まれ、かつそ
の分布が単一のピークであることが好ましい。
【0026】現実には理想的な分光反射スペクトルを示
すカラー有機顔料は存在しないので、分光反射スペクト
ルの固有吸収波長域の実測値の最大波長λ1および最小
波長λ2を基準として、各カラー有機顔料の体積平均粒
子径の最適範囲を特定してもよい。すなわち、各カラー
有機顔料の体積平均粒子径を、前記の条件でλ1/4か
らλ2/10の範囲とすればよい。なお、ここで言う最
大/最小波長は、吸収極大を可視光領域(400〜70
0nm)にもつ場合には、その吸収スペクトルの1次微
係数の絶対値が最大となる位置での接線と波長軸の交点
で定義される。
【0027】本発明において用いられるカラー有機顔料
は、水との親和性のよいものが好ましく、化学的処理お
よび/または物理的処理により表面改質され、親水化し
たものがより好ましい。カラー有機顔料を表面改質する
化学的処理および/または物理的処理としては、酸素雰
囲気での紫外線照射(例えば、酸素ガス雰囲気中で低圧
水銀ランプ(λ:185nm)を照射する方法)、反応
性プラズマガス中での暴露(例えば、真空下で低圧酸素
ガスのグロー放電プラズマ中に暴露する方法)および酸
処理(例えば、大気下、湿式で、発煙硫酸やクロロスル
ホン酸で直接処理する方法)が挙げられる。
【0028】上記の親水化のための表面改質処理では、
カラー有機顔料の耐性が求められる。つまり、カラー有
機顔料によっては表面改質処理中に分解したり変色する
こともあるので、処理条件を最適化すると共に耐性のあ
る顔料の選定が重要となる。
【0029】本発明において用いられるカラー有機顔料
の具体例を示す。イエロー顔料としては、C.I.ピグメン
トイエロー74のモノアゾイエロー顔料、C.I.ピグメン
トイエロー128の縮合アゾ顔料、ならびにC.I.ピグメ
ントイエロー151、C.I.ピグメントイエロー180お
よびC.I.ピグメントイエロー194のベンズイミダゾロ
ン顔料などが挙げられる。
【0030】マジェンタ顔料としては、C.I.ピグメント
レッド122およびC.I.ピグメントレッド202のキナ
クリドン顔料、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグ
メントレッド190およびC.I.ピグメントレッド224
のペリレン顔料、ならびにC.I.ピグメントレッド17
5、C.I.ピグメントレッド176およびC.I.ピグメント
レッド185のナフトールAS−ベンズイミダゾロン顔
料などが挙げられる。
【0031】シアン顔料およびブルー顔料としては、C.
I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:
3およびC.I.ピグメントブルー15:4のフタロシアニ
ン顔料などが挙げられる。グリーン顔料としては、C.I.
ピグメントグリーン7およびC.I.ピグメントグリーン3
6のフタロシアニン顔料が挙げられる。レッド顔料とし
ては、C.I.ピグメントレッド238のナフトールAS顔
料、およびC.I.ピグメントレッド221の縮合アゾ顔料
などが挙げられる。
【0032】本発明のインク組成物には、上記のカラー
有機顔料の1種を単独で、または2種以上を適宜組み合
わせて用いられる。その含有量は、2〜15重量%が好
ましく、3〜8重量%がより好ましい。カラー有機顔料
が2重量%未満の場合には、印字濃度が低くなるので好
ましくない。また、カラー有機顔料が15重量%を超え
る場合には、粘度が高く、分散安定性に劣るので好まし
くない。
【0033】本発明において用いられる水溶性ポリマー
は、特に定着後の着色剤の高彩度発色に重要な役割を担
うと同時に、耐擦過性を確保するのにも大きく寄与す
る。また、有機顔料の親水性が充分でない場合には、分
散剤としても機能する。このことから、好ましい水溶性
ポリマーとしては、カルボキシル基を有する酸価50〜
300(好ましくは80〜25)の樹脂、スチレン単位
および/またはα−メチルスチレン単位を35%以上含
有する重量平均分子量が2000〜20000(好まし
くは2500〜15000)の重合体が挙げられる。
【0034】好ましい水溶性ポリマーとしては、スチレ
ン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレ
ン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アク
リル酸エステル(C1〜C4程度のアルキルエステル、以
下同様)共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル
酸エステル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドンなどが挙げられる。
【0035】また、水溶性ポリマーとして、顔料の官能
基と水素結合または共有結合が可能な官能基を分子の末
端あるいは中間に有する部分と分子末端に親水基とを有
し、分子が規則正しく配列する構造で、交互共重合やブ
ロック共重合が含まれる規制重合型水溶性樹脂を用いる
こともできる。規制重合型水溶性樹脂としては、ソルス
パースS20000、S27000、S12000、S
22000、S24000GR、S26000、S28
000、S13240、S5000(ゼネカ社製)など
が挙げられる。
【0036】水溶性ポリマーとしては、顔料と強い相互
作用を示し、高彩度発色とメディアへの定着性に優れた
ものであれば、上記のものに限定されない。これらは1
種を単独で、または2種以上を適宜組み合わせて用いら
れる。その含有量は、1〜15重量%が好ましく、2〜
8重量%がより好ましい。水溶性ポリマーが2重量%未
満の場合には、定着性が劣化するので好ましくない。ま
た、水溶性ポリマーが15重量%を超える場合には、粘
度が高くなり、分散安定性に劣るので好ましくない。
【0037】本発明において用いられる浸透剤は、乾燥
性を速めるだけではなく、メディア表面に有機顔料を効
率的に定着させたり、あるいは普通紙において滲みを防
止するといった重要な役割を果たす。
【0038】このような浸透剤としては、エチレングリ
コール−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−
n−ブチルエーテル、トリエチレングリコール−n−ブ
チルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチルエー
テル、ジプロピレングリコール−n−ブチルエーテルな
どのグリコールエーテル類、アニオン型であるパーフル
オロアルキルスルホン酸アンモニウム塩、パーフルオロ
アルキルスルホン酸カリウム塩、パーフルオロアルキル
カルボン酸カリウム塩、ないしは、ノニオン型であるパ
ーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノール、パ
ーフルオロアルキルアルコキシレート、フッ素化アルキ
ルエステルなどのフッ素系界面活性剤などが挙げられる
が、表面張力を低下させる機能をもつものであれば、こ
れらに限定されるものではない。
【0039】本発明のインク組成物には、上記の浸透剤
の1種を単独で、または2種以上を適宜組み合わせて用
いられる。その含有量は、0.1〜5重量%が好まし
く、0.5〜4重量%がより好ましい。浸透剤が0.1
重量%未満の場合には、乾燥が遅くなるので好ましくな
い。また、浸透剤が5重量%を超える場合には、滲み防
止効果が劣化するので好ましくない。
【0040】本発明のインク組成物は、本発明の効果を
阻害しない範囲で通常インク組成物に用いられる、pH
調整剤、湿潤剤などの公知の添加剤を含んでいてもよ
い。
【0041】pH調整剤の好ましい例としては、尿素、
2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3
−ジメチル−イミダゾリジノン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミンなどの窒素含有化合物が挙げられ
る。これらの窒素含有化合物はインクの乾燥に伴う目詰
まり防止剤としても機能し、有効に用いられる。インク
組成物への窒素含有化合物の添加量としては、1〜10
重量%が好適である。
【0042】湿潤剤の好ましい例としては、ジエチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、テトラプロピレングリコール、ペンタエチ
レングリコール、ヘキサエチレングリコール、ヘプタエ
チレングリコール、オクタエチレングリコール、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサン
トリオール、チオグリコール、ヘキシレングリコール、
トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンなどが
挙げられる。
【0043】湿潤剤はインク組成物の保存安定性、記録
特性およびメディアに対する定着性の向上にも寄与す
る。また、窒素含有化合物と同様に、インクの乾燥によ
るノズルやオリフィスでの目詰まり防止剤としても機能
する。インク組成物への湿潤剤の添加量としては、0.
5〜40重量%程度が好ましい。
【0044】本発明の好ましい態様によれば、本発明の
インク組成物には、例えばグリセリン、ジグリセリンな
どの3価以上の多価アルコール、ポリグリセリンのよう
な親水親油バランス(HLB)の高いものを添加するこ
とができる。その添加量としては、2〜20重量%程度
が好ましい。
【0045】本発明のインク組成物には、さらに低沸点
有機溶剤を添加するのが好ましく、一価アルコールが特
に好ましい。低沸点有機溶剤の好ましい例としては、メ
タノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プ
ロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、t
ert−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタ
ノールなどの1級、2級、3級アルコールが挙げられ
る。インク組成物への低沸点有機溶剤の添加量は、0.
5〜10重量%、好ましくは1.5〜6重量%の範囲で
ある。
【0046】本発明のインク組成物には、さらにインク
の諸物性を改善するために必要に応じて適当な調整剤を
添加することができる。物性調整剤としては、例えば、
粘度調整剤、防カビ剤、防腐剤などが挙げられる。
【0047】本発明のインク組成物は、上記の各成分を
適宜、適当な方法で水に分散あるいは混合することによ
って調製することができる。凝集状態のカラー有機顔料
を本発明において規定する体積平均粒子径の微粒子にま
で分散する方法としては、ダイノミル分散法、ペイント
シェーカー分散法、アトライター分散法、サンドミル分
散法、ビーズミル分散法、超音波分散法などの通常の方
法を採用することができる。
【0048】本発明によれば、色濃度の高い記録を実現
すると同時に、カラー有機顔料粒子の光散乱を制御する
ことで鮮やかな色再現(高彩色記録)も得られ、かつ普
通紙に記録した場合でも滲みが極めて少ない記録が得ら
れる。特に、化学的処理および/または物理的処理によ
り表面改質し、親水化したカラー有機顔料を用いた場合
には著しくその効果が発現される。また、水溶性ポリマ
ーによって高彩度化と高耐擦過性も達成され、インク組
成物の保存性も向上する。
【0049】本発明のインク組成物を用いることによ
り、極めて品質の高い記録が実現でき、かつそれを用い
た記録装置が得られる。また、顔料として、イエロー顔
料、マジェンタ顔料、シアン顔料の3色以外に、補色で
あるブルー顔料、グリーン顔料、レッド顔料の3色を加
えて6色とすることにより、色の濁りのない高彩色記録
が達成できる。
【0050】本発明によれば、イエロー顔料、マジェン
タ顔料、シアン顔料の3原色のみならず、ブルー顔料、
グリーン顔料、レッド顔料の補色においても透明性が高
く、普通紙に対して滲まないインク組成物が実現できる
ので、6色カラーのインク組成物およびそれを用いた記
録装置を提供することができる。記録装置としては、イ
ンクジェットプリンターのような公知の装置を用いるこ
とができる。
【0051】
【実施例】本発明を実施例および比較例に基づいてさら
に具体的に説明するが、これらの実施例により本発明が
限定されるものではない。
【0052】(製造例1)通常のグロー放電プラズマ装
置内に、カラー有機顔料としてC.I.ピグメントイエロー
74の粉末を設置し、酸素ガス圧30mPa、グロー放
電電力30W(電極径100mm、電極間距離50m
m)の条件で15分間、カラー有機顔料を反応性プラズ
マガス中に暴露した。IR錠剤成形器を用いて得られた
粉末をペレットとし、協和界面科学株式会社製の自動接
触角計Model CA−Vを用いて、水の接触角を測定した。
その結果、瞬時に水滴がペレットに浸透し、C.I.ピグメ
ントイエロー74の表面が極めて高い親水性に改質さ
れ、親水化顔料が得られたことを確認した。
【0053】(製造例2)製造例1と同様にして、C.I.
ピグメントレッド122、C.I.ピグメントブルー15:
3の表面改質処理を行い、親水化顔料を得た。
【0054】(製造例3)真空チャンバー内にカラー有
機顔料としてC.I.ピグメントイエロー128の粉末を設
置し、真空排気後、酸素ガスを充填して石英ガラス窓よ
りカラー有機顔料に低圧水銀ランプを30分間照射し
た。IR錠剤成形器を用いて得られた粉末をペレットと
し、製造例1と同様に、水の接触角を測定した。その結
果、瞬時に水滴が浸透し、C.I.ピグメントイエロー12
8の表面が極めて高い親水性に改質され、親水化顔料が
得られたことを確認した。
【0055】(製造例4)製造例3と同様にして、C.I.
ピグメントレッド202、C.I.ピグメントブルー15:
3の表面改質処理を行い、親水化顔料を得た。
【0056】(製造例5)4℃前後に冷却した濃硫酸
(98%)中で、C.I.ピグメントイエロー151を1時
間撹拌後、0℃の水中にゆっくりと滴下撹拌して顔料の
親水化処理を行った。製造例1と同様に、水の接触角を
測定した結果、極めて水に良く馴染む顔料であることが
わかった。
【0057】(製造例6)濃硫酸を100℃に加熱した
こと以外は製造例5と同様にして、C.I.ピグメントレッ
ド149、C.I.ピグメントシアン15:3の表面改質処
理を行い、親水化顔料を得た。
【0058】(製造例7)製造例5、製造例6と同様に
して、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメント
グリーン7、およびC.I.ピグメントレッド238の表面
改質処理を行い、親水化顔料を得た。
【0059】(比較製造例)C.I.ピグメントイエロー1
7、C.I.ピグメントレッド23などの比較的耐光性の弱
いカラー有機顔料について、製造例1、製造例3および
製造例5と同様の表面改質処理を行ったが、何れの処理
においても、色相が大きな変化を来たし、本発明で使用
できる顔料を得ることができなかった。
【0060】 (実施例1) C.I.ピグメントイエロー74 4.5重量% ソルスパース27000 3重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0061】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、直径2mmのジルコニアビーズと共にペイン
トコンディショナー装置(レッドレベル社製)で8時間
分散処理を施し、ジルコニアビーズを除去後、残りの構
成成分を混合し、0.45μmのメンブランフィルター
で濾過してインク組成物を得た。
【0062】得られたインク組成物中のカラー有機顔料
の粒子サイズを体積平均粒子径として、大塚電子株式会
社製の電気泳動光散乱光度計ELS−8000で測定し
たところ、105nmであった。
【0063】 (実施例2) C.I.ピグメントレッド122 3.5重量% ソルスパース27000 2.5重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0064】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、直径2mmのジルコニアビーズと共にペイン
トコンディショナー装置(レッドレベル社製)で8時間
分散処理を施し、ジルコニアビーズを除去後、残りの構
成成分を混合し、0.45μmのメンブランフィルター
で濾過してインク組成物を得た。実施例1と同様に、得
られたインク組成物中のカラー有機顔料の体積平均粒子
径を測定したところ、118nmであった。
【0065】 (実施例3) C.I.ピグメントブルー15:3 3.5重量% ソルスパース27000 2.5重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0066】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、直径2mmのジルコニアビーズと共にペイン
トコンディショナー装置(レッドレベル社製)で10時
間分散処理を施し、ジルコニアビーズを除去後、残りの
構成成分を混合し、0.45μmのメンブランフィルタ
ーで濾過してインク組成物を得た。実施例1と同様に、
得られたインク組成物中のカラー有機顔料の体積平均粒
子径を測定したところ、98nmであった。
【0067】アプリケーターを用いて、実施例1〜3で
得られたインク組成物の一定量をそれぞれコート紙に塗
布し、その分光反射スペクトルをX−Rite938
(日本平版機材株式会社製)で測定した。得られた結果
を図1に示す。図1には理想的な三原色の分光反射スペ
クトルを示すが、実際にはこのような理想的な特性の着
色剤は存在せず、同図に示す曲線のようになる。概ね、
理想的な分光反射スペクトルの吸収波長で大きく分光反
射特性(顔料の分光吸収特性)が変化している。
【0068】 (実施例4) 製造例1の親水化顔料C.I.ピグメントイエロー74 4.5重量% スチレン−アクリル酸共重合体 2.5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0069】n−プロパノール、ジエチレングリコール
を除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社日本
精機製作所製)を用いて、得られた混合物に20KHz
の超音波を1時間照射して分散させた。次いで、残りの
構成成分を撹拌混合した後、0.45μmのメンブラン
フィルターで濾過してインク組成物を得た。実施例1と
同様に、得られたインク組成物中のカラー有機顔料の体
積平均粒子径を測定したところ、67nmであった。
【0070】 (実施例5) 製造例2の親水化顔料C.I.ピグメントレッド122 3.5重量% スチレン−アクリル酸共重合体 2.5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0071】n−プロパノール、ジエチレングリコール
を除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社日本
精機製作所製)を用いて、得られた混合物に20KHz
の超音波を1時間照射して分散させた。次いで、残りの
構成成分を撹拌混合した後、0.45μmのメンブラン
フィルターで濾過してインク組成物を得た。実施例1と
同様に、得られたインク組成物中のカラー有機顔料の体
積平均粒子径を測定したところ、54nmであった。
【0072】 (実施例6) 製造例2の親水化顔料C.I.ピグメントブルー15:3 3.5重量% スチレン−アクリル酸共重合体 2.5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0073】n−プロパノール、ジエチレングリコール
を除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社日本
精機製作所製)を用いて、得られた混合物に20KHz
の超音波を1時間照射して分散させた。次いで、残りの
構成成分を撹拌混合した後、0.45μmのメンブラン
フィルターで濾過してインク組成物を得た。実施例1と
同様に、得られたインク組成物中のカラー有機顔料の体
積平均粒子径を測定したところ、62nmであった。
【0074】 (実施例7) 製造例4の親水化顔料C.I.ピグメントレッド202 3.5重量% ソルスパース27000 3重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノール 0.2重量% イオン交換水 残量
【0075】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコール、パーフルオロ
アルキルポリオキシエチレンエタノールを除く前記成分
を混合し、直径1mmのジルコニアビーズと共にダイノ
ミル(ウィリー・エ・バッコーフェン社(WAB社)
製)により15時間分散処理を施し、ビーズを除去後、
残りの構成成分を混合し、0.45μmのメンブランフ
ィルターで濾過してインク組成物を得た。実施例1と同
様に、得られたインク組成物中のカラー有機顔料の体積
平均粒子径を測定したところ、95nmであった。
【0076】 (実施例8) 製造例5の親水化顔料C.I.ピグメントイエロー151 3.5重量% スチレン−アクリル酸共重合体 1.5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0077】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テルを除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社
日本精機製作所製)を用いて、得られた混合物に20K
Hzの超音波を2時間照射して分散させた。次いで、残
りの構成成分を撹拌混合した後、0.45μmのメンブ
ランフィルターで濾過してインク組成物を得た。実施例
1と同様に、得られたインク組成物中のカラー有機顔料
の体積平均粒子径を測定したところ、67nmであっ
た。
【0078】 (実施例9) 製造例6の親水化顔料C.I.ピグメントレッド149 3.5重量% スチレン−アクリル酸共重合体 1.5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0079】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テルを除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社
日本精機製作所製)を用いて、得られた混合物に20K
Hzの超音波を2時間照射して分散させた。次いで、残
りの構成成分を撹拌混合した後、0.45μmのメンブ
ランフィルターで濾過してインク組成物を得た。実施例
1と同様に、得られたインク組成物中のカラー有機顔料
の体積平均粒子径を測定したところ、70nmであっ
た。
【0080】 (実施例10) 製造例6の親水化顔料C.I.ピグメントブルー15:3 3.5重量% スチレン−アクリル酸共重合体 1.5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0081】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テルを除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社
日本精機製作所製)を用いて、得られた混合物に20K
Hzの超音波を2時間照射して分散させた。次いで、残
りの構成成分を撹拌混合した後、0.45μmのメンブ
ランフィルターで濾過してインク組成物を得た。実施例
1と同様に、得られたインク組成物中のカラー有機顔料
の体積平均粒子径を測定したところ、62nmであっ
た。
【0082】 (実施例11) 製造例7の親水化顔料C.I.ピグメントブルー15:4 5.5重量% スチレン−アクリル酸共重合体 1重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0083】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テルを除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社
日本精機製作所製)を用いて、得られた混合物に20K
Hzの超音波を2時間照射して分散させた。次いで、残
りの構成成分を撹拌混合した後、0.45μmのメンブ
ランフィルターで濾過してインク組成物を得た。実施例
1と同様に、得られたインク組成物中のカラー有機顔料
の体積平均粒子径を測定したところ、94nmであっ
た。
【0084】 (実施例12) 製造例7の親水化顔料C.I.ピグメントグリーン7 3.5重量% スチレン−アクリル酸共重合体 1.5重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0085】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テルを除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社
日本精機製作所製)を用いて、得られた混合物に20K
Hzの超音波を2時間照射して分散させた。次いで、残
りの構成成分を撹拌混合した後、0.45μmのメンブ
ランフィルターで濾過してインク組成物を得た。実施例
1と同様に、得られたインク組成物中のカラー有機顔料
の体積平均粒子径を測定したところ、101nmであっ
た。
【0086】 (実施例13) 製造例7の親水化顔料C.I.ピグメントレッド238 4.5重量% スチレン−アクリル酸共重合体 1重量% n−プロパノール 2重量% ジエチレングリコール 10重量% グリセリン 7重量% エチレングリコール−n−ブチルエーテル 4重量% トリエタノールアミン 0.5重量% イオン交換水 残量
【0087】n−プロパノール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール−n−ブチルエー
テルを除く前記成分を混合し、超音波破砕機(株式会社
日本精機製作所製)を用いて、得られた混合物に20K
Hzの超音波を2時間照射して分散させた。次いで、残
りの構成成分を撹拌混合した後、0.45μmのメンブ
ランフィルターで濾過してインク組成物を得た。実施例
1と同様に、得られたインク組成物中のカラー有機顔料
の体積平均粒子径を測定したところ、78nmであっ
た。
【0088】 (比較例1) C.I.ピグメントイエロー74 4.5重量% ソルスパース27000 3重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0089】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、直径2mmのガラスビーズと共にペイントコ
ンディショナー装置(レッドレベル社製)により1時間
分散処理を施し、ガラスビーズを除去後、残りの構成成
分を混合し、0.45μmのメンブランフィルターで濾
過してインク組成物を得た。実施例1と同様に、得られ
たインク組成物中のカラー有機顔料の体積平均粒子径を
測定したところ、205nmであった。
【0090】 (比較例2) C.I.ピグメントレッド122 3.5重量% ソルスパース27000 2.5重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0091】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、直径2mmのガラスビーズと共にペイントコ
ンディショナー装置(レッドレベル社製)により1時間
分散処理を施し、ガラスビーズを除去後、残りの構成成
分を混合し、0.45μmのメンブランフィルターで濾
過してインク組成物を得た。実施例1と同様に、得られ
たインク組成物中のカラー有機顔料の体積平均粒子径を
測定したところ、175nmであった。
【0092】 (比較例3) C.I.ピグメントブルー15:3 3.5重量% ソルスパース27000 2.5重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0093】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、直径2mmのガラスビーズと共にペイントコ
ンディショナー装置(レッドレベル社製)により1時間
分散処理を施し、ガラスビーズを除去後、残りの構成成
分を混合し、0.45μmのメンブランフィルターで濾
過してインク組成物を得た。実施例1と同様に、得られ
たインク組成物中のカラー有機顔料の体積平均粒子径を
測定したところ、197nmであった。
【0094】 (比較例4) C.I.ピグメントイエロー74 4.5重量% ソルスパース27000 3重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0095】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、直径0.8mmのガラスビーズと共にペイン
トコンディショナー装置(レッドレベル社製)により2
0時間分散処理を施し、ガラスビーズを除去後、残りの
構成成分を混合し、0.45μmのメンブランフィルタ
ーで濾過してインク組成物を得た。実施例1と同様に、
得られたインク組成物中のカラー有機顔料の体積平均粒
子径を測定したところ、31nmであった。
【0096】 (比較例5) C.I.ピグメントレッド122 3.5重量% ソルスパース27000 2.5重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0097】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、直径0.8mmのガラスビーズと共にペイン
トコンディショナー装置(レッドレベル社製)により2
0時間分散処理を施し、ガラスビーズを除去後、残りの
構成成分を混合し、0.45μmのメンブランフィルタ
ーで濾過してインク組成物を得た。実施例1と同様に、
得られたインク組成物中のカラー有機顔料の体積平均粒
子径を測定したところ、35nmであった。
【0098】 (比較例6) C.I.ピグメントブルー15:3 3.5重量% ソルスパース27000 2.5重量% n−プロパノール 2重量% 尿素 5重量% ジプロピレングリコール 5重量% テトラプロピレングリコール 5重量% イオン交換水 残量
【0099】n−プロパノール、尿素、ジプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコールを除く前記成分
を混合し、直径0.8mmのジルコニアビーズと共にペ
イントコンディショナー装置(レッドレベル社製)によ
り25時間分散処理を施し、ガラスビーズを除去後、残
りの構成成分を混合し、0.45μmのメンブランフィ
ルターで濾過してインク組成物を得た。実施例1と同様
に、得られたインク組成物中のカラー有機顔料の体積平
均粒子径を測定したところ、32nmであった。
【0100】上記の実施例1〜13および比較例1〜6
で得られたインク組成物の特性を、それぞれ以下に示す
方法で評価した。 (A)反射濃度 各インク組成物を一定量(1.0ml)採取し、専用コ
ート紙上にアプリケータ塗布したものを乾燥後、濃度計
RD−918(マクベス社製)で評価した。
【0101】(B)色特性 反射濃度測定サンプルを用いて、X−Rite938
(日本平版機材株式会社製)でL**b表色系における
色特性(明度、色度)を評価した。色の鮮やかさ(彩
度)を次式により求めた。 彩度=(c*)=√(a*2+(b*2
【0102】(C)滲み特性 接触角計を流用し、一定量のインク組成物(0.7μ
l)を普通紙(SF−4AM3)面に付着させて紙面上
での広がり(ドット径)を測定し、その真円度の基準と
してその標準偏差を求めた。広がりが1.5mm以下の
ものを「◎」、2.5mm以下のものを「〇」、これ以
上の広がりを示したものを「×」として評価した。ま
た、標準偏差が0.2以上となるものは真円度が悪いも
のとして括弧つきの記号を設けて「(△)」で表した。
【0103】(D)保存安定性 各インク組成物をラボランスクリュー管瓶に入れ、60
℃で1ヶ月の保存テストを実施した。顔料粒子径の変化
が15%以下のものを「◎」、20%以下のものを
「〇」、30%以下のものを「△」、30%以上変化し
たものを「×」として評価した。以上の評価結果を表2
に示す。表中、実施例および比較例の番号に付記する
Y、MおよびCはそれぞれカラー有機顔料のイエロー顔
料、マジェンタ顔料およびシアン顔料を示す。
【0104】
【表2】
【0105】表2の結果から明らかなように、本発明の
実施例では、高い反射濃度と色の鮮やかさ(彩度)を有
し、普通紙に対する滲みが少なく、かつ保存安定性にも
優れたインク組成物が得られることがわかった。
【0106】
【発明の効果】本発明によれば、カラー有機顔料の粒子
サイズを、基本原色の吸収波長、可視光領域の最大およ
び最小波長を基準として特定することにより、従来の有
機顔料を用いたインク組成物の欠点であった濃度が出難
く、くすんだ色しか再現できないという課題が克服でき
る。また、粒子サイズの最適化は、色合い、鮮やかさへ
の効果のみならず、普通紙への滲み防止への効果も期待
され、特に、浸透剤との組み合わせにおいて極めて高い
効果を示す。同時に、最適化された粒子サイズのカラー
有機顔料を特定のポリマーと組み合わせて用いることに
よって、インク組成物の保存安定性にも優位的な効果を
示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】着色剤の理想的な分光反射スペクトルと実施例
1〜3のカラー有機顔料の分光反射スペクトルを示す図
である。
【図2】本発明のインク組成物のL*a*b*表色系で
の色特性を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 2H086 BA55 BA59 BA60 BA62 4J039 AD03 AD06 AD09 AD10 AD23 BA29 BC05 BC07 BC13 BC33 BC40 BC54 BC60 BE01 BE22 CA06 EA15 EA16 EA17 EA20 EA35 EA36 EA38 EA42 EA44 EA47 GA24

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー有機顔料を含むインク組成物であ
    り、カラー有機顔料が、分光反射スペクトルの固有吸収
    波長域の最大波長の1/4から最小波長の1/10の範
    囲の体積平均粒子径を有することを特徴とするインク組
    成物。
  2. 【請求項2】 カラー有機顔料を含むインク組成物であ
    り、カラー有機顔料が、分光反射スペクトルの固有吸収
    波長域の実測値の最大波長λ1および最小波長λ2のλ1
    /4からλ2/10の範囲の体積平均粒子径を有するこ
    とを特徴とするインク組成物。
  3. 【請求項3】 カラー有機顔料が、化学的処理および/
    または物理的処理により表面改質され、親水化されてな
    る請求項1または2に記載のインク組成物。
  4. 【請求項4】 化学的処理および/または物理的処理
    が、酸素雰囲気での紫外線照射、反応性プラズマガス中
    での暴露または酸処理である請求項3に記載のインク組
    成物。
  5. 【請求項5】 カラー有機顔料がイエロー顔料であり、
    その体積平均粒子径が40〜125nmの範囲にある請
    求項1〜4のいずれか1つに記載のインク組成物。
  6. 【請求項6】 イエロー顔料が、C.I.ピグメントイエロ
    ー74のモノアゾイエロー顔料、C.I.ピグメントイエロ
    ー128の縮合アゾ顔料、またはC.I.ピグメントイエロ
    ー151、C.I.ピグメントイエロー180あるいはC.I.
    ピグメントイエロー194のベンズイミダゾロン顔料で
    ある請求項5に記載のインク組成物。
  7. 【請求項7】 カラー有機顔料がマジェンタ顔料であ
    り、その体積平均粒子径が50〜150nmの範囲にあ
    る請求項1〜4のいずれか1つに記載のインク組成物。
  8. 【請求項8】 マジェンタ顔料が、C.I.ピグメントレッ
    ド122あるいはC.I.ピグメントレッド202のキナク
    リドン顔料、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメ
    ントレッド190あるいはC.I.ピグメントレッド224
    のペリレン顔料、またはC.I.ピグメントレッド175、
    C.I.ピグメントレッド176あるいはC.I.ピグメントレ
    ッド185のナフトールAS−ベンズイミダゾロン顔料
    である請求項7に記載のインク組成物。
  9. 【請求項9】 カラー有機顔料がシアン顔料であり、そ
    の体積平均粒子径が60〜175nmの範囲にある請求
    項1〜4のいずれか1つに記載のインク組成物。
  10. 【請求項10】 シアン顔料が、C.I.ピグメントブルー
    15、C.I.ピグメントブルー15:3あるいはC.I.ピグ
    メントブルー15:4のフタロシアニン顔料である請求
    項9に記載のインク組成物。
  11. 【請求項11】 カラー有機顔料がブルー顔料であり、
    その体積平均粒子径が40〜125nmの範囲にある請
    求項1〜4のいずれか1つに記載のインク組成物。
  12. 【請求項12】 ブルー顔料が、C.I.ピグメントブルー
    15、C.I.ピグメントブルー15:3あるいはC.I.ピグ
    メントブルー15:4のフタロシアニン顔料である請求
    項11記載のインク組成物。
  13. 【請求項13】 カラー有機顔料がグリーン顔料であ
    り、その体積平均粒子径が50〜150nmの範囲にあ
    る請求項1〜4のいずれか1つに記載のインク組成物。
  14. 【請求項14】 グリーン顔料が、C.I.ピグメントグリ
    ーン7あるいはC.I.ピグメントグリーン36のフタロシ
    アニン顔料である請求項13に記載のインク組成物。
  15. 【請求項15】 カラー有機顔料がレッド顔料であり、
    その体積平均粒子径が60〜175nmの範囲にある請
    求項1〜4のいずれか1つに記載のインク組成物。
  16. 【請求項16】 レッド顔料が、C.I.ピグメントレッド
    238のナフトールAS顔料、またはC.I.ピグメントレ
    ッド221の縮合アゾ顔料である請求項15に記載のイ
    ンク組成物。
  17. 【請求項17】 カラー有機顔料の含有量が、2〜15
    重量%である請求項1〜16のいずれか1つに記載のイ
    ンク組成物。
  18. 【請求項18】 さらに水溶性ポリマーを含む請求項1
    〜17のいずれか1つに記載のインク組成物。
  19. 【請求項19】 水溶性ポリマーの含有量が、1〜15
    重量%である請求項18に記載のインク組成物。
  20. 【請求項20】 さらに浸透剤を含む請求項1〜19の
    いずれか1つに記載のインク組成物。
  21. 【請求項21】 浸透剤が、グリコールエーテル類およ
    びフッ素系界面活性剤から選ばれる少なくとも1種類の
    化合物である請求項20に記載のインク組成物。
  22. 【請求項22】 浸透剤の含有量が、0.1〜5重量%
    である請求項20または21に記載のインク組成物。
  23. 【請求項23】 カラー有機顔料としてイエロー顔料、
    マジェンタ顔料およびシアン顔料をそれぞれ別々に含む
    請求項1〜22のいずれか1つに記載のインク組成物を
    組み合わせて使用することを特徴とする記録装置。
  24. 【請求項24】 カラー有機顔料としてイエロー顔料、
    マジェンタ顔料、シアン顔料、ブルー顔料、グリーン顔
    料およびレッド顔料をそれぞれ別々に含む請求項1〜2
    2のいずれか1つに記載のインク組成物を組み合わせて
    使用することを特徴とする記録装置。
JP2000337872A 2000-11-06 2000-11-06 インク組成物およびそれを用いた記録装置 Pending JP2002138234A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000337872A JP2002138234A (ja) 2000-11-06 2000-11-06 インク組成物およびそれを用いた記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000337872A JP2002138234A (ja) 2000-11-06 2000-11-06 インク組成物およびそれを用いた記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002138234A true JP2002138234A (ja) 2002-05-14

Family

ID=18813184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000337872A Pending JP2002138234A (ja) 2000-11-06 2000-11-06 インク組成物およびそれを用いた記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002138234A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004155830A (ja) * 2002-11-01 2004-06-03 Seiko Epson Corp インクセット及び該インクセットを用いた記録方法、記録システム、記録物
JP2004285172A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Dainippon Ink & Chem Inc 水性顔料分散体の製造方法及び水性顔料記録液の製造方法
US7600864B2 (en) 2002-11-01 2009-10-13 Seiko Epson Corporation Ink set, recording method using the ink set, recording device, recording system, and recorded object
US7959725B2 (en) 2002-11-01 2011-06-14 Seiko Epson Corporation Ink set, recording method, recording device, recording system, and recorded object
JP2012172070A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Dic Corp インクジェット記録用水性インクの調製のための水性顔料分散体及びインクジェット記録用水性インク

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004155830A (ja) * 2002-11-01 2004-06-03 Seiko Epson Corp インクセット及び該インクセットを用いた記録方法、記録システム、記録物
US7600864B2 (en) 2002-11-01 2009-10-13 Seiko Epson Corporation Ink set, recording method using the ink set, recording device, recording system, and recorded object
JP4497272B2 (ja) * 2002-11-01 2010-07-07 セイコーエプソン株式会社 インクセット及び該インクセットを用いた記録方法
US7959725B2 (en) 2002-11-01 2011-06-14 Seiko Epson Corporation Ink set, recording method, recording device, recording system, and recorded object
US7976149B2 (en) 2002-11-01 2011-07-12 Seiko Epson Corporation Ink set, and recording method, recording system, and recorded matter using the ink set
US8496747B2 (en) 2002-11-01 2013-07-30 Seiko Epson Corporation Ink set, recording method, recording apparatus, recording system and recorded matter
US8840716B2 (en) 2002-11-01 2014-09-23 Seiko Epson Corporation Ink set, recording method, recording apparatus, recording system and recorded matter
JP2004285172A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Dainippon Ink & Chem Inc 水性顔料分散体の製造方法及び水性顔料記録液の製造方法
JP2012172070A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Dic Corp インクジェット記録用水性インクの調製のための水性顔料分散体及びインクジェット記録用水性インク

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3874336B2 (ja) 記録液、これを用いたインクジェット記録方法及び記録用機器
JP3397365B2 (ja) インク、インクの製造方法、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジおよびインクジェット記録装置
EP1266942B1 (en) Ink set for ink-jet recording, recording method, ink cartridge, recording unit, and ink-jet recording apparatus
JPH02132169A (ja) 記録液及びこれを用いたインクジェット記録方法
EP2075292A1 (en) Ink set for ink jet recording and method for ink jet recording
JP4816891B2 (ja) インクジェット記録用水性インクセット及びインクジェット記録方法
JP2003313480A (ja) インク組成物、インクセット及び記録方法
JP2002138234A (ja) インク組成物およびそれを用いた記録装置
JP2002138233A (ja) インク組成物およびそれを用いた記録装置
JP3511043B2 (ja) インク組成物、記録方法及び記録物
JP2002201388A (ja) インク組成物
JP4516706B2 (ja) インク組成物
US7285161B2 (en) Water base pigment ink for ink-jet recording
JP4894084B2 (ja) インクジェット記録用水性インク組成物
JP2003026965A (ja) 記録液およびそれを用いた記録装置
JP2003073595A (ja) 水性顔料インク組成物
JP2007277566A (ja) インク組成物、インクセット及び記録方法
JP2000044856A (ja) 朱色インク組成物、その製造方法およびインクジェット記録方法
JP2004051687A (ja) 顔料水分散体とインク組成物
JP3891828B2 (ja) インク組成物およびそれを用いた記録装置
JP2003003110A (ja) 着色剤およびそれを含むインク組成物ならびにそれを用いた記録装置
JP2003012969A (ja) インク組成物およびそれを用いた記録装置
JP2003012970A (ja) 記録液
JPH09165541A (ja) インクジェット記録用水系インク
JPH05155006A (ja) カラー画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060313

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071016