JP2001269120A - 可溶性粉末コーヒー - Google Patents
可溶性粉末コーヒーInfo
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- A23F5/24—Extraction of coffee; Coffee extracts; Making instant coffee
- A23F5/36—Further treatment of dried coffee extract; Preparations produced thereby, e.g. instant coffee
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- Polymers & Plastics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水を添加することによりコーヒー液表面に起
泡を形成しうる可溶性コーヒー飲料粉末。 【解決手段】 可溶性コーヒー飲料粉末は可溶性コーヒ
ー固体および可溶性フィラーを含むガス含有マトリック
スを含み、フィラーは少なくともマトリックス乾物の３
５重量％を含み、可溶性コーヒー飲料粉末のガス添加容
積を増加するのに有効である。特に好ましいフィラーは
オリゴフラクトースである。
泡を形成しうる可溶性コーヒー飲料粉末。 【解決手段】 可溶性コーヒー飲料粉末は可溶性コーヒ
ー固体および可溶性フィラーを含むガス含有マトリック
スを含み、フィラーは少なくともマトリックス乾物の３
５重量％を含み、可溶性コーヒー飲料粉末のガス添加容
積を増加するのに有効である。特に好ましいフィラーは
オリゴフラクトースである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、水を添加すると上
部表面に起泡を有するコーヒー飲料を形成できる可溶性
コーヒー飲料粉末に関する。特に本発明は再構成すると
新たにいれたコーヒーに非常によく似た飲料を供する可
溶性飲料粉末に関する。
部表面に起泡を有するコーヒー飲料を形成できる可溶性
コーヒー飲料粉末に関する。特に本発明は再構成すると
新たにいれたコーヒーに非常によく似た飲料を供する可
溶性飲料粉末に関する。
【０００２】
【従来の技術】可溶性コーヒー飲料製品は周知の製品で
あり、これは水（通例、熱水）を添加することによりコ
ーヒー飲料を供する。可溶性粉末コーヒーと可溶性クリ
ーマまたはホワイトナー粉末を混合してホワイト化コー
ヒー飲料を調製することも周知である。これらの古典的
可溶性飲料は上部表面に泡を有しないコーヒー飲料であ
る。
あり、これは水（通例、熱水）を添加することによりコ
ーヒー飲料を供する。可溶性粉末コーヒーと可溶性クリ
ーマまたはホワイトナー粉末を混合してホワイト化コー
ヒー飲料を調製することも周知である。これらの古典的
可溶性飲料は上部表面に泡を有しないコーヒー飲料であ
る。
【０００３】インスタント「カプチーノ」型の可溶性コ
ーヒー飲料製品も既知であり、市販されている。通例こ
れらの製品は可溶性粉末コーヒーと可溶性ホワイトナー
粉末の乾燥ミックスである。可溶性ホワイトナー粉末は
ガスポケットを含有し、これは粉末を溶解すると泡を生
成する。従って、水（通例、熱水）を添加すると、その
上部表面に泡を有するホワイト化コーヒー飲料が形成さ
れ、飲料は伝統的イタリーカプチーノに幾分か似てい
る。
ーヒー飲料製品も既知であり、市販されている。通例こ
れらの製品は可溶性粉末コーヒーと可溶性ホワイトナー
粉末の乾燥ミックスである。可溶性ホワイトナー粉末は
ガスポケットを含有し、これは粉末を溶解すると泡を生
成する。従って、水（通例、熱水）を添加すると、その
上部表面に泡を有するホワイト化コーヒー飲料が形成さ
れ、飲料は伝統的イタリーカプチーノに幾分か似てい
る。
【０００４】コーヒーバーやレストランでは、焙煎し粉
砕して調製した新たにいれたブラックコーヒーを供する
ことが通例である。新たにいれたブラックコーヒーは飲
料の上部表面を覆う淡褐色の起泡層を特徴とする。該コ
ーヒーは通例エスプレッソ型機械で調製し、例えば小カ
ップの強くいれたエスプレッソコーヒーまたは大カップ
のブラックコーヒーをいれることができる。
砕して調製した新たにいれたブラックコーヒーを供する
ことが通例である。新たにいれたブラックコーヒーは飲
料の上部表面を覆う淡褐色の起泡層を特徴とする。該コ
ーヒーは通例エスプレッソ型機械で調製し、例えば小カ
ップの強くいれたエスプレッソコーヒーまたは大カップ
のブラックコーヒーをいれることができる。
【０００５】存在する起泡性の可溶性粉末で上記型の新
たにいれた焙煎し粉砕したブラックコーヒー飲料に似た
コーヒー飲料を供するものは一つもない。新たにいれた
この型のエスプレッソは実質的に飲料のすべての表面を
覆う淡褐色の起泡層を特徴とする。
たにいれた焙煎し粉砕したブラックコーヒー飲料に似た
コーヒー飲料を供するものは一つもない。新たにいれた
この型のエスプレッソは実質的に飲料のすべての表面を
覆う淡褐色の起泡層を特徴とする。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】再構成することにより
新たにいれたエスプレッソまたはブラックコーヒーに酷
似する飲料を供する、上記可溶性飲料粉末および可溶性
飲料粉末の代替物に対する要求がある。
新たにいれたエスプレッソまたはブラックコーヒーに酷
似する飲料を供する、上記可溶性飲料粉末および可溶性
飲料粉末の代替物に対する要求がある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】従って、１特徴では、本
発明は水の添加により上部表面に起泡を有するコーヒー
飲料を形成できる可溶性コーヒー飲料粉末を供する。可
溶性コーヒー飲料粉末は、可溶性コーヒー固体および可
溶性フィラーからなる可溶性ガス含有マトリックスを含
む。可溶性フィラーはマトリックス乾物重量で少なくと
も約３５％を構成し、かつガスを添加する可溶性コーヒ
ー飲料粉末の容積を増加するのに有効である。
発明は水の添加により上部表面に起泡を有するコーヒー
飲料を形成できる可溶性コーヒー飲料粉末を供する。可
溶性コーヒー飲料粉末は、可溶性コーヒー固体および可
溶性フィラーからなる可溶性ガス含有マトリックスを含
む。可溶性フィラーはマトリックス乾物重量で少なくと
も約３５％を構成し、かつガスを添加する可溶性コーヒ
ー飲料粉末の容積を増加するのに有効である。
【０００８】意外なことに本発明可溶性飲料粉末は水を
添加するとその上部表面に泡を有する起泡ブラックコー
ヒーを供することができることが分かった。テクスチャ
ー、色調および口あたりでは、本発明の起泡飲料製品は
焙煎・粉砕エスプレッソ機械から調製した新たにいれた
エスプレッソのものに匹敵し得る泡を有する。
添加するとその上部表面に泡を有する起泡ブラックコー
ヒーを供することができることが分かった。テクスチャ
ー、色調および口あたりでは、本発明の起泡飲料製品は
焙煎・粉砕エスプレッソ機械から調製した新たにいれた
エスプレッソのものに匹敵し得る泡を有する。
【０００９】可溶性マトリックスの乾物重量で少なくと
も約３５％、好ましくは約４５重量％の高量の可溶性起
泡体はガスを加えることができる可溶性コーヒー飲料粉
末の容積を増加するのに有効である。粉末容積を増し、
即ち飲料粉末に添加するガス量を増加することにより一
層高い起泡容積を有するカップを得ることができる。こ
うして可溶性フィラーはこのために添加する。これはさ
らに高起泡容積が小容積より安定性が高い利点を有し、
これは泡が飲料の表面に一層永く留まることを意味す
る。
も約３５％、好ましくは約４５重量％の高量の可溶性起
泡体はガスを加えることができる可溶性コーヒー飲料粉
末の容積を増加するのに有効である。粉末容積を増し、
即ち飲料粉末に添加するガス量を増加することにより一
層高い起泡容積を有するカップを得ることができる。こ
うして可溶性フィラーはこのために添加する。これはさ
らに高起泡容積が小容積より安定性が高い利点を有し、
これは泡が飲料の表面に一層永く留まることを意味す
る。
【００１０】本発明の好ましい態様では、可溶性フィラ
ーはオリゴフラクトースである。大量のオリゴフラクト
ースを製品に添加してもその味プロフィルに主たるイン
パクトを何ら与えないことが分った。さらに、意外なこ
とにオリゴフラクトースは製品の酸度、粗さおよび収斂
性のような不快なコーヒーノートを低減できることが分
かった。これはクリーマを添加せずにコーヒーを一層マ
イルドな味プロフィルにすることができる。さらにオリ
ゴフラクトースは溶解性が良く、かつ溶解速度も早いた
め可溶性フィラーとして特に適することが分かった。
ーはオリゴフラクトースである。大量のオリゴフラクト
ースを製品に添加してもその味プロフィルに主たるイン
パクトを何ら与えないことが分った。さらに、意外なこ
とにオリゴフラクトースは製品の酸度、粗さおよび収斂
性のような不快なコーヒーノートを低減できることが分
かった。これはクリーマを添加せずにコーヒーを一層マ
イルドな味プロフィルにすることができる。さらにオリ
ゴフラクトースは溶解性が良く、かつ溶解速度も早いた
め可溶性フィラーとして特に適することが分かった。
【００１１】本発明の好ましい製品は熱水に易溶性の、
自己起泡性ブラックコーヒー粉末である。再構成後、製
品は製品表面に起泡層を形成し、飲料の全表面を覆い、
しばらく安定である。本発明製品は実質的に乳成分また
はクリーマ成分を含まずに製造できる。しかし、望む場
合乳成分も添加できる。
自己起泡性ブラックコーヒー粉末である。再構成後、製
品は製品表面に起泡層を形成し、飲料の全表面を覆い、
しばらく安定である。本発明製品は実質的に乳成分また
はクリーマ成分を含まずに製造できる。しかし、望む場
合乳成分も添加できる。
【００１２】別の特徴では、本発明は可溶性コーヒー固
体および可溶性フィラーを含み、起泡のためにガスを含
む可溶性マトリックスから成る可溶性コーヒー飲料粉末
であって、可溶性フィラーはマトリックスのガス添加容
積を増加するのに有効であり、かつ可溶性コーヒー飲料
粉末は水を添加すると上部表面に起泡を有するブラック
コーヒー飲料を形成できることを特徴とする。
体および可溶性フィラーを含み、起泡のためにガスを含
む可溶性マトリックスから成る可溶性コーヒー飲料粉末
であって、可溶性フィラーはマトリックスのガス添加容
積を増加するのに有効であり、かつ可溶性コーヒー飲料
粉末は水を添加すると上部表面に起泡を有するブラック
コーヒー飲料を形成できることを特徴とする。
【００１３】他の特徴では、本発明は水を添加すると上
部表面に起泡を有するコーヒー飲料を形成できる可溶性
コーヒー飲料粉末を供する方法も供し、この方法は、粉
末の乾物重量で少なくとも約３５％を構成する可溶性コ
ーヒー固体を供し、乾物重量で少なくとも約３５％を構
成する可溶性フィラーを供し、可溶性フィラーはガスを
添加できる可溶性飲料粉末の容積を増加するのに有効で
あり、可溶性コーヒー固体および可溶性フィラーを液体
と混合して混合物とし、混合物にガスを添加し、次いで
混合物を乾燥してコーヒー飲料を起泡するガス含有粉末
にする、ことを含む。
部表面に起泡を有するコーヒー飲料を形成できる可溶性
コーヒー飲料粉末を供する方法も供し、この方法は、粉
末の乾物重量で少なくとも約３５％を構成する可溶性コ
ーヒー固体を供し、乾物重量で少なくとも約３５％を構
成する可溶性フィラーを供し、可溶性フィラーはガスを
添加できる可溶性飲料粉末の容積を増加するのに有効で
あり、可溶性コーヒー固体および可溶性フィラーを液体
と混合して混合物とし、混合物にガスを添加し、次いで
混合物を乾燥してコーヒー飲料を起泡するガス含有粉末
にする、ことを含む。
【００１４】本発明の態様は例としてのみここに記載す
る。本発明によれば、飲料粉末は可溶性コーヒー固体お
よび可溶性フィラーを含む可溶性ガス含有マトリックス
を有する。可溶性コーヒー固体および可溶性フィラーを
マトリックスに組合わせることにより、製品容積は一層
多くガスを捕集できる。従って、熱水の添加後一層多い
気泡をコーヒーは利用でき、一層多い起泡が形成する。
さらに均一に着色した製品が得られる。好ましくは、可
溶性フィラーはガスを添加する可溶性飲料粉末の容積を
実質的に増加するのに有効であるようにマトリックス乾
物重量で少なくとも約３５％を構成する。さらに、可溶
性ガス含有マトリックスは乾物重量で少なくとも約３５
％の可溶性コーヒー固体を含むことが好ましい。
る。本発明によれば、飲料粉末は可溶性コーヒー固体お
よび可溶性フィラーを含む可溶性ガス含有マトリックス
を有する。可溶性コーヒー固体および可溶性フィラーを
マトリックスに組合わせることにより、製品容積は一層
多くガスを捕集できる。従って、熱水の添加後一層多い
気泡をコーヒーは利用でき、一層多い起泡が形成する。
さらに均一に着色した製品が得られる。好ましくは、可
溶性フィラーはガスを添加する可溶性飲料粉末の容積を
実質的に増加するのに有効であるようにマトリックス乾
物重量で少なくとも約３５％を構成する。さらに、可溶
性ガス含有マトリックスは乾物重量で少なくとも約３５
％の可溶性コーヒー固体を含むことが好ましい。
【００１５】有利には、マトリックスは乾物重量で約３
５〜約６５％可溶性コーヒー固体および／または約３５
〜６５％可溶性フィラーを含む。好ましくは、マトリッ
クスは乾物重量で約４５〜約６０％可溶性コーヒー固体
および／または約４０〜５５％可溶性フィラーを含む。
これはコーヒー固体単独で捕集できる場合の約２倍まで
ガスを捕集できる。乾物重量で３５％未満の可溶性フィ
ラー含量では、再構成飲料製品は上部表面に十分な起泡
を有することはできない。可溶性フィラーの乾物重量で
６５％以上ではフィラーの異味が存在する。フィラー量
を修正する場合、最終製品の濃度（ｇ／水１５０ｍｌ）
は調整するのが好ましい。カップのコーヒー乾物濃度は
好ましくは粉末のすべての可能なフィラー濃度に対し同
一であるべきである。
５〜約６５％可溶性コーヒー固体および／または約３５
〜６５％可溶性フィラーを含む。好ましくは、マトリッ
クスは乾物重量で約４５〜約６０％可溶性コーヒー固体
および／または約４０〜５５％可溶性フィラーを含む。
これはコーヒー固体単独で捕集できる場合の約２倍まで
ガスを捕集できる。乾物重量で３５％未満の可溶性フィ
ラー含量では、再構成飲料製品は上部表面に十分な起泡
を有することはできない。可溶性フィラーの乾物重量で
６５％以上ではフィラーの異味が存在する。フィラー量
を修正する場合、最終製品の濃度（ｇ／水１５０ｍｌ）
は調整するのが好ましい。カップのコーヒー乾物濃度は
好ましくは粉末のすべての可能なフィラー濃度に対し同
一であるべきである。
【００１６】飲料粉末を製造するために、コーヒー固体
をコーヒー液に供するのがよい。コーヒー液は任意の適
当な方法を使用して得ることができる。通常、コーヒー
液はコーヒー抽出過程から得たコーヒー抽出液を所定の
コーヒー濃度に濃縮することにより製造される。コーヒ
ー抽出液は焙煎コーヒー豆を抽出処理することにより常
法で製造できる。抽出方法の選択および設計は好みの問
題であり、本発明に対し重要なインパクトを有しないの
で、任意の抽出方法を使用できる。適当な抽出方法はヨ
ーロッパ特許出願第０８２６３０８号および第０９１６
２６７号明細書に記載される。同様に、任意の適当な濃
縮方法を使用でき、濃縮方法の選択および設計は好みの
問題であり、本発明に対し重要なインパクトを有しない
からである。勿論、可溶性コーヒー粉末を所定濃度に水
に溶解してコーヒー液を製造することもできる。
をコーヒー液に供するのがよい。コーヒー液は任意の適
当な方法を使用して得ることができる。通常、コーヒー
液はコーヒー抽出過程から得たコーヒー抽出液を所定の
コーヒー濃度に濃縮することにより製造される。コーヒ
ー抽出液は焙煎コーヒー豆を抽出処理することにより常
法で製造できる。抽出方法の選択および設計は好みの問
題であり、本発明に対し重要なインパクトを有しないの
で、任意の抽出方法を使用できる。適当な抽出方法はヨ
ーロッパ特許出願第０８２６３０８号および第０９１６
２６７号明細書に記載される。同様に、任意の適当な濃
縮方法を使用でき、濃縮方法の選択および設計は好みの
問題であり、本発明に対し重要なインパクトを有しない
からである。勿論、可溶性コーヒー粉末を所定濃度に水
に溶解してコーヒー液を製造することもできる。
【００１７】何ら塊りを生成せずに、明褐色の起泡の色
は粉末の完全溶解に強く依存する。適当な可溶性フィラ
ーはすぐれた溶解性、例えば可溶性コーヒーのものに近
い溶解性を有するフィラーである。さらにフィラーは味
が中性であるかあるいは最終飲料粉末にいくらか甘味を
添加するものがよい。
は粉末の完全溶解に強く依存する。適当な可溶性フィラ
ーはすぐれた溶解性、例えば可溶性コーヒーのものに近
い溶解性を有するフィラーである。さらにフィラーは味
が中性であるかあるいは最終飲料粉末にいくらか甘味を
添加するものがよい。
【００１８】可溶性フィラーはオリゴ糖の群から選択し
たフィラーであることが好ましい。フィラーの例はマル
トデキストリンおよびオリゴフラクトースである。オリ
ゴフラクトースは特に好ましいことが分かった。オリゴ
フラクトースは特別の起泡安定効果を有しないが、完全
に溶解し、カッププロフィルを変えないで例えば４５％
（乾物に対し）まで添加できる。これは粉末量および容
積を製品の味を変えずに略々２倍にすることができるこ
とを意味し、これが添加の主要な着想である。
たフィラーであることが好ましい。フィラーの例はマル
トデキストリンおよびオリゴフラクトースである。オリ
ゴフラクトースは特に好ましいことが分かった。オリゴ
フラクトースは特別の起泡安定効果を有しないが、完全
に溶解し、カッププロフィルを変えないで例えば４５％
（乾物に対し）まで添加できる。これは粉末量および容
積を製品の味を変えずに略々２倍にすることができるこ
とを意味し、これが添加の主要な着想である。
【００１９】本目的に適さないことが分かったフィラー
はイヌリンである。これは起泡安定効果を有するが、溶
解性が悪く、低溶解速度であるため適さない。イヌリン
とオリゴフラクトース間の差は重合度ＤＰ（連結分子
数）による。イヌリンのＤＰは２〜６０であるが、オリ
ゴフラクトースのＤＰは２〜２０である。２成分の性質
は異り、オリゴフラクトースはイヌリンにより代替でき
ない。
はイヌリンである。これは起泡安定効果を有するが、溶
解性が悪く、低溶解速度であるため適さない。イヌリン
とオリゴフラクトース間の差は重合度ＤＰ（連結分子
数）による。イヌリンのＤＰは２〜６０であるが、オリ
ゴフラクトースのＤＰは２〜２０である。２成分の性質
は異り、オリゴフラクトースはイヌリンにより代替でき
ない。
【００２０】有利には、オリゴフラクトースは２〜８の
重合度を有する。適当なオリゴフラクトースはラフティ
ロース（オラフティ）から得ることができる。カッププ
ロフィルに対するインパクトを最少にするために、オリ
ゴフラクトースは約３％〜約７％の範囲のモノおよびジ
サッカライド濃度を有することが望ましい。
重合度を有する。適当なオリゴフラクトースはラフティ
ロース（オラフティ）から得ることができる。カッププ
ロフィルに対するインパクトを最少にするために、オリ
ゴフラクトースは約３％〜約７％の範囲のモノおよびジ
サッカライド濃度を有することが望ましい。
【００２１】高量のオリゴフラクトースのプラスの副作
用はプレビオチック（ｐｒｅｂｉｏｔｉｃ）効果を有し
うることである。プレビオチック効果はオリゴフラクト
ース１日用量６ｇで達成できる。これは１日３〜４カッ
プの飲料消費に相当する。
用はプレビオチック（ｐｒｅｂｉｏｔｉｃ）効果を有し
うることである。プレビオチック効果はオリゴフラクト
ース１日用量６ｇで達成できる。これは１日３〜４カッ
プの飲料消費に相当する。
【００２２】可溶性コーヒー飲料粉末は天然または人工
の可溶性甘味料を含むこともできる。適当な例はシュク
ロース、フラクトース、ラクトース、マルトース、サッ
カリン、サイクラメート、アセトスルファム、アスパル
テームのようなＬ−アスパルチルをベースとする甘味料
など、およびこれらの混合物を含む。甘味料使用量は甘
味料の望む量および甘味料の強さにより変化する。しか
し糖をベースとする甘味料では、甘味量の總量は通例約
１０〜約２５重量％の範囲にある。可溶性甘味料は特に
人工甘味料を使用する場合、マルトデキストリンおよび
ポリデキスロースのような増量剤と合わせることもでき
る。この場合、甘味料および増量剤の総量は通例約１０
〜約２５重量％の範囲にあり、人工甘味料自体は通例１
重量％未満である。本発明の可溶性飲料粉末の多様の甘
味では、一層甘味の強い型のオリゴフラクトースを選択
することもできる。４５％までのモノおよびジサッカラ
イドを有するオリゴフラクトースはこの目的に特に適す
る。
の可溶性甘味料を含むこともできる。適当な例はシュク
ロース、フラクトース、ラクトース、マルトース、サッ
カリン、サイクラメート、アセトスルファム、アスパル
テームのようなＬ−アスパルチルをベースとする甘味料
など、およびこれらの混合物を含む。甘味料使用量は甘
味料の望む量および甘味料の強さにより変化する。しか
し糖をベースとする甘味料では、甘味量の總量は通例約
１０〜約２５重量％の範囲にある。可溶性甘味料は特に
人工甘味料を使用する場合、マルトデキストリンおよび
ポリデキスロースのような増量剤と合わせることもでき
る。この場合、甘味料および増量剤の総量は通例約１０
〜約２５重量％の範囲にあり、人工甘味料自体は通例１
重量％未満である。本発明の可溶性飲料粉末の多様の甘
味では、一層甘味の強い型のオリゴフラクトースを選択
することもできる。４５％までのモノおよびジサッカラ
イドを有するオリゴフラクトースはこの目的に特に適す
る。
【００２３】別法では、可溶性飲料粉末は糖と乾燥混合
できる。均一着色製品を得るために赤砂糖は可溶性飲料
粉末と乾燥混合できる。さらに赤砂糖はコーヒーの味に
快い味を補充する。
できる。均一着色製品を得るために赤砂糖は可溶性飲料
粉末と乾燥混合できる。さらに赤砂糖はコーヒーの味に
快い味を補充する。
【００２４】本発明の好ましい態様では、可溶性コーヒ
ー飲料粉末は可溶性コーヒー固体および可溶性フィラー
から成り、他の成分は含まない。例えば、マイルドな可
溶性飲料粉末はクリーマ成分を要求することなく製造で
きる。本態様では飲料粉末はクリーマとして作用できる
乳成分を含有しない。それでも乳または他の起源からの
タン白を添加して製品の起泡性に影響を与えることは望
ましい。しかし添加はごく少量にしてコーヒーの色の何
らかの修正を回避すべきである。
ー飲料粉末は可溶性コーヒー固体および可溶性フィラー
から成り、他の成分は含まない。例えば、マイルドな可
溶性飲料粉末はクリーマ成分を要求することなく製造で
きる。本態様では飲料粉末はクリーマとして作用できる
乳成分を含有しない。それでも乳または他の起源からの
タン白を添加して製品の起泡性に影響を与えることは望
ましい。しかし添加はごく少量にしてコーヒーの色の何
らかの修正を回避すべきである。
【００２５】可溶性飲料粉末を製造するために、可溶性
フィラーを液体と混合して溶液にする。次にこの溶液は
コーヒー液と合わせる。別法では、可溶性フィラーは直
接液中に混合する。混合物は例えば５０℃以上に加熱
し、次に混合して均質溶液にする。その後、混合物に窒
素または二酸化炭素のようなガスを注入することにより
ガス化が可能である。次にガスは分散機により混合物内
に分散させ、次にガス含有混合物はホモジナイザーに通
す。
フィラーを液体と混合して溶液にする。次にこの溶液は
コーヒー液と合わせる。別法では、可溶性フィラーは直
接液中に混合する。混合物は例えば５０℃以上に加熱
し、次に混合して均質溶液にする。その後、混合物に窒
素または二酸化炭素のようなガスを注入することにより
ガス化が可能である。次にガスは分散機により混合物内
に分散させ、次にガス含有混合物はホモジナイザーに通
す。
【００２６】ガス含有、均質化混合物は次に常法で噴霧
乾燥する。噴霧乾燥粉末は可溶性フィラーおよび可溶性
コーヒー固体を含むマトリックスを有する。噴霧乾燥は
有利には例えばシュリック噴霧ノズルを有する噴霧乾燥
塔で行なうことができる。ノズル正面の圧力は好ましく
は４５〜７０バールの範囲にあり、塔の温度は好ましく
は８５〜９５℃の範囲にある。乾燥後、粉末は流動床冷
却器で冷却でき、２０℃の温度で最終篩を通す。粉末の
タップ比重は約１５０〜約２５０ｇ／ｌの範囲にあるこ
とが好ましく、一層好ましくは約２００〜約２２０ｇ／
ｌのタップ比重である。タップ比重は１０ｍｍ／００プ
ッシュで粉末を振動させて圧縮する場合の粉末の比重で
ある。
乾燥する。噴霧乾燥粉末は可溶性フィラーおよび可溶性
コーヒー固体を含むマトリックスを有する。噴霧乾燥は
有利には例えばシュリック噴霧ノズルを有する噴霧乾燥
塔で行なうことができる。ノズル正面の圧力は好ましく
は４５〜７０バールの範囲にあり、塔の温度は好ましく
は８５〜９５℃の範囲にある。乾燥後、粉末は流動床冷
却器で冷却でき、２０℃の温度で最終篩を通す。粉末の
タップ比重は約１５０〜約２５０ｇ／ｌの範囲にあるこ
とが好ましく、一層好ましくは約２００〜約２２０ｇ／
ｌのタップ比重である。タップ比重は１０ｍｍ／００プ
ッシュで粉末を振動させて圧縮する場合の粉末の比重で
ある。
【００２７】
【実施例】例１ コーヒー飲料粉末の製造 本発明コーヒー飲料粉末試料は次のように製造する。４
４〜４６％乾物を有する通例のコーヒー液は４４〜４６
％乾物のオリゴフラクトース溶液と５５対４５比で混合
する。オリゴフラクトース溶液はミネラル除去水とオリ
ゴフラクトース粉末を混合して製造する。コーヒー液お
よびオリゴフラクトースの混合物は４４〜４６％の乾物
含量を有する。液は最初に約５５℃に加熱し、次に窒素
（４５０μｌ／時間）をインライン混合し、分散機で分
散し、均質化し、ホモジナイザーに圧力下で置き、次に
噴霧乾燥塔中に噴霧する（約６００ｋｇ／時間）。ノズ
ル（シュリック）正面の圧力は約５０バールで、塔の温
度は９０℃である。乾燥後、粉末は流動床冷却機で冷却
し、２０℃の温度で最終篩を通す。比重（タップ）は２
００〜２２０ｇ／ｌでなければならない。得た粉末は可
溶性コーヒーおよびオリゴフラクトースのマトリックス
から成り、それにガスを添加した。
４〜４６％乾物を有する通例のコーヒー液は４４〜４６
％乾物のオリゴフラクトース溶液と５５対４５比で混合
する。オリゴフラクトース溶液はミネラル除去水とオリ
ゴフラクトース粉末を混合して製造する。コーヒー液お
よびオリゴフラクトースの混合物は４４〜４６％の乾物
含量を有する。液は最初に約５５℃に加熱し、次に窒素
（４５０μｌ／時間）をインライン混合し、分散機で分
散し、均質化し、ホモジナイザーに圧力下で置き、次に
噴霧乾燥塔中に噴霧する（約６００ｋｇ／時間）。ノズ
ル（シュリック）正面の圧力は約５０バールで、塔の温
度は９０℃である。乾燥後、粉末は流動床冷却機で冷却
し、２０℃の温度で最終篩を通す。比重（タップ）は２
００〜２２０ｇ／ｌでなければならない。得た粉末は可
溶性コーヒーおよびオリゴフラクトースのマトリックス
から成り、それにガスを添加した。
【００２８】例２ コーヒー飲料粉末の製造 コーヒー飲料粉末試料は例１におけるように製造する。
しかし、ミネラル除去水および可溶性コーヒー粉末の混
合物はコーヒー液で代替する。可溶性コーヒー粉末から
の液の乾物含量は２５％である。オリゴフラクトースは
可溶性フィラーである。オリゴフラクトース粉末は乾物
含量４４〜４６％が得られるまでコーヒー粉末溶液に添
加する。混合物にガスを供給し、例１に記載のように乾
燥する。
しかし、ミネラル除去水および可溶性コーヒー粉末の混
合物はコーヒー液で代替する。可溶性コーヒー粉末から
の液の乾物含量は２５％である。オリゴフラクトースは
可溶性フィラーである。オリゴフラクトース粉末は乾物
含量４４〜４６％が得られるまでコーヒー粉末溶液に添
加する。混合物にガスを供給し、例１に記載のように乾
燥する。
【００２９】例３ 評価 味見パネルは例１および２により製造した試料を評価す
る。本発明コーヒー飲料粉末の濃度は２．６％である。
粉末はコーヒーカップに入れ、熱水を急速添加すべきで
ある。すべての粒子は水浸する。透明な明かるい起泡表
面が得られる。必要な場合、乳は添加でき、飲料は起泡
を破壊せずに撹拌できる。泡の形成終了後（３０秒）、
製品は消費の準備ができる。本発明再構成試料は可溶性
フィラーを含まずに製造し、しかし同じコーヒー液また
は可溶性コーヒー粉末で製造した試料と比較する。３角
およびカッププロフィルは製品について行なう。３角試
験では３カップのコーヒーを提出し、１つは他のものと
異り、テストパネルは１つがどれであるかを発見しなけ
ればならない。カッププロフィル試験では２カップのコ
ーヒー、対照および試料を提出し、試験パネルは苦味、
酸味などのような異る規定された特徴を使用してこれら
が異るか否かを決定しなければならない。３角試験はオ
リゴフラクトースを有する製品は純粋可溶性コーヒー飲
料と味は有意の差がないことを示す。カッププロフィル
のみ香りと一般的味の強さに僅かに差のあることを示
す。本発明の再構成試料は通例のコーヒー機械で焙煎お
よび粉砕して調製し、新たにいれたエスプレッソと比較
する。本発明コーヒー飲料は直径７４ｍｍを有するカッ
プの全表面に厚さ５〜１０ｍｍの淡褐色起泡を有する。
起泡の厚さはカップの直径による。起泡は明らかに新た
にいれたカップのものに似ている。３分以上実質的に安
定である。
る。本発明コーヒー飲料粉末の濃度は２．６％である。
粉末はコーヒーカップに入れ、熱水を急速添加すべきで
ある。すべての粒子は水浸する。透明な明かるい起泡表
面が得られる。必要な場合、乳は添加でき、飲料は起泡
を破壊せずに撹拌できる。泡の形成終了後（３０秒）、
製品は消費の準備ができる。本発明再構成試料は可溶性
フィラーを含まずに製造し、しかし同じコーヒー液また
は可溶性コーヒー粉末で製造した試料と比較する。３角
およびカッププロフィルは製品について行なう。３角試
験では３カップのコーヒーを提出し、１つは他のものと
異り、テストパネルは１つがどれであるかを発見しなけ
ればならない。カッププロフィル試験では２カップのコ
ーヒー、対照および試料を提出し、試験パネルは苦味、
酸味などのような異る規定された特徴を使用してこれら
が異るか否かを決定しなければならない。３角試験はオ
リゴフラクトースを有する製品は純粋可溶性コーヒー飲
料と味は有意の差がないことを示す。カッププロフィル
のみ香りと一般的味の強さに僅かに差のあることを示
す。本発明の再構成試料は通例のコーヒー機械で焙煎お
よび粉砕して調製し、新たにいれたエスプレッソと比較
する。本発明コーヒー飲料は直径７４ｍｍを有するカッ
プの全表面に厚さ５〜１０ｍｍの淡褐色起泡を有する。
起泡の厚さはカップの直径による。起泡は明らかに新た
にいれたカップのものに似ている。３分以上実質的に安
定である。
Claims (11)
- 【請求項１】 水を添加すると上部表面に起泡を有する
コーヒー飲料を形成できる可溶性コーヒー飲料粉末であ
って、可溶性コーヒー飲料粉末は、 可溶性コーヒー固体および可溶性フィラーを含む可溶性
ガス含有マトリックスを含み、可溶性フィラーはマトリ
ックス乾物の少なくとも約３５重量％を構成し、かつ可
溶性コーヒー飲料粉末のガス添加容積を増加するのに有
効である、上記可溶性コーヒー飲料粉末。 - 【請求項２】 可溶性ガス含有マトリックスは乾物重量
で少なくとも約３５％の可溶性コーヒー固体を含む、請
求項１記載の可溶性コーヒー飲料粉末。 - 【請求項３】 マトリックスは乾物重量で約３５〜約６
５％可溶性コーヒー固体および／または約３５〜約６５
％可溶性フィラーを含む、請求項１または２に記載の可
溶性コーヒー飲料粉末。 - 【請求項４】 可溶性フィラーはオリゴフラクトースで
ある、請求項１から３のいずれか１項に記載の可溶性コ
ーヒー飲料粉末。 - 【請求項５】 オリゴフラクトースは約３〜約７％のモ
ノ−およびジサッカライド濃度を有する、請求項４記載
の可溶性コーヒー飲料粉末。 - 【請求項６】 オリゴフラクトースは甘味型オリゴフラ
クトースである、請求項４記載の可溶性コーヒー飲料粉
末。 - 【請求項７】 可溶性コーヒー飲料粉末は可溶性コーヒ
ー固体および可溶性フィラーから成る、請求項１から６
のいずれか１項に記載の可溶性コーヒー飲料粉末。 - 【請求項８】 可溶性コーヒー飲料粉末は乳成分を含有
しない、請求項１から７のいずれか１項に記載の可溶性
コーヒー飲料粉末。 - 【請求項９】 可溶性コーヒー飲料粉末は噴霧乾燥す
る、請求項１から８のいずれか１項に記載の可溶性コー
ヒー飲料粉末。 - 【請求項１０】 可溶性コーヒー固体および可溶性フィ
ラーを含みかつ起泡するガスを含む可溶性マトリックス
から成る可溶性コーヒー飲料粉末であって、可溶性フィ
ラーはマトリックスのガス添加容積を増加するのに有効
でありそして可溶性コーヒー飲料粉末は水を添加するこ
とにより上部表面に起泡を有するブラックコーヒー飲料
を形成できることを特徴とする、上記可溶性コーヒー飲
料粉末。 - 【請求項１１】 水を添加することにより上部表面に起
泡を有するコーヒー飲料を形成できる可溶性コーヒー飲
料粉末を供する方法において、 該粉末の乾物重量で少なくとも約３５重量％を構成する
可溶性フィラーを供し、乾物重量で少なくとも約３５％
を構成する可溶性フィラーを供し、可溶性フィ ラーはガスを添加できる可溶性飲料粉末の容積を増加す
るのに有効であり、可溶性コーヒー固体および可溶性フ
ィラーを液体と混合して混合物とし、この混合物にガス
を添加し、次いで混合物はコーヒー飲料を起泡するため
に、ガスを含有する粉末に乾燥することからなる、上記
可溶性コーヒー飲料粉末を供する方法。
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