JPH10150915A - ソルブルエスプレッソコーヒー - Google Patents

ソルブルエスプレッソコーヒー

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JPH10150915A
JPH10150915A JP9297088A JP29708897A JPH10150915A JP H10150915 A JPH10150915 A JP H10150915A JP 9297088 A JP9297088 A JP 9297088A JP 29708897 A JP29708897 A JP 29708897A JP H10150915 A JPH10150915 A JP H10150915A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱水で再構成すると、焙煎粉砕エスプレッソコ
ーヒーから入れたエスプレッソで形成される泡沫に似た
泡沫を生じるソルブルエスプレッソコーヒー粉末を提供
する。 【解決手段】本発明は改善されたカップ内泡沫を備える
ソルブルエスプレッソコーヒー粉末の製造方法に関し、
該方法は、(1)ガス注入によりコーヒー抽出液を発泡
させる段階と、(2)段階(1)の発泡抽出液を均質化
し、気泡寸法を5μm以下まで縮小する段階と、(3)
ソルブルエスプレッソ粉末中の空隙の大部分が10μm
以下の寸法をもつ気泡から構成されるようにソルブルエ
スプレッソコーヒー粉末を生成するために有効な乾燥機
出口温度及び噴霧圧条件下で段階(2)の均質化抽出液
を噴霧乾燥する段階を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般にはインスタン
トコーヒーの製造方法、詳細には、熱水と接触すると焙
煎粉砕エスプレッソコーヒーから入れたエスプレッソ上
に形成される泡沫に似た泡沫を生じる噴霧乾燥インスタ
ントコーヒーに関する。より詳細には、本発明は消費者
が現在入手可能なインスタントエスプレッソ製品と比較
して有意に改善された泡沫のきめと安定性をもつインス
タントエスプレッソ飲料を生成するインスタントエスプ
レッソコーヒー粉末の製造方法に関する。コーヒー抽出
液をガス化及び乾燥するために使用する段階に依存し
て、本発明の方法により製造されるインスタントエスプ
レッソコーヒー粉末は大部分が10μm未満の気泡をそ
の構造中に含んでいる。これらの気泡の微細な寸法は改
善されたカップ内泡沫の提供に不可欠である。
【0002】
【従来技術】コーヒーは世界中で人気があり、その消費
はますます増加しており、国際貿易でコムギ、ダイズ及
びトウモロコシと並ぶ主要農産物の1つになっている。
コーヒー飲料自体は、Rubiaceae科に属するコ
ーヒー植物の焙煎粉砕豆のほぼ水溶性成分の水溶液から
なる。多くのコーヒー植物種が存在するが、Coffe
a arabicaCoffea robusta
世界生産のほぼ99%を占める。Coffea lib
erca等の他の種が残りの1%を占める。各種は数種
の品種(varieties)を含み、各品種は栽培地域と栽培
条件によって異なる特徴的な香りをもつことができる。
好ましい香りを得るために焙煎業者は品種を何度もブレ
ンド又は混合する。従って、多数の異なる種類のコーヒ
ーが存在する。
【0003】最も一般には、コーヒー抽出液は焙煎粉砕
コーヒーを沸騰水又はほぼ沸騰水と所定抽出時間接触さ
せることにより抽出される。次いで溶質を含む抽出液を
不溶分から分離すると、そのまま飲める飲料が得られ
る。しかし、今日ではインスタント食品の趨勢が高ま
り、コーヒー飲用者によってはインスタントコーヒーの
ほうを好むものもある。
【0004】インスタントコーヒーは基本的には焙煎粉
砕コーヒーの乾燥水抽出液である。インスタントコーヒ
ーを製造するために使用される豆は通常のコーヒーの製
造の場合と同様にブレンド、焙煎及び粉砕される。イン
スタントコーヒーを製造するためには、焙煎粉砕したコ
ーヒーをその後、パーコレーターと呼ぶカラムに充填
し、熱水をポンプで送り、濃厚コーヒー抽出液を得る。
その後、抽出液を通常は噴霧乾燥又は凍結乾燥により乾
燥し、消費者に販売される最終コーヒー粉末を生成す
る。通常の複雑な抽出段階を経る必要なしに、乾燥コー
ヒー粉末に単に熱水を注ぐだけでコーヒーが得られる。
【0005】カナダ特許第670,794号(Stan
dard Brands Incorporated)
に記載されているように、噴霧乾燥インスタントコーヒ
ーは中空球体又はその凝集物から構成され、コーヒー粉
末に熱水を加えると、細かい持続性の泡沫を形成する。
これは、粉砕焙煎コーヒーの熱水抽出液をカップに注い
だときに形成される粗くすぐに消える泡沫とは対照的で
ある。従って、通常通りに抽出したコーヒーはこのよう
な泡沫がないので、噴霧乾燥インスタントコーヒーによ
り生じる泡沫は望ましくない。そこで、噴霧乾燥インス
タントコーヒーの発泡特徴を低減、改変又は回避するた
めに多数の技術が開発されている。例えばカナダ特許第
690,794号では、コーヒーが熱水と接触する際に
生じる泡沫の外観を変えるために、少量の高級脂肪酸の
モノグリセリドを噴霧乾燥コーヒーに加えている。新規
泡沫は、噴霧乾燥インスタントコーヒーに一般に付随す
る持続性の細かい泡沫よりもむしろ抽出コーヒーのカッ
プ内の泡沫の特徴をもつ。
【0006】他方、コーヒーの発泡は必ずしも望ましく
ないという訳ではない。特に、エスプレッソコーヒーは
消費者に人気が高まっている特殊コーヒー飲料である。
エスプレッソコーヒーは一般に細かく挽いたダークロー
スト豆を加圧水/蒸気で迅速に抽出し、同時にカップ内
泡沫を形成する。得られるエスプレッソ飲料は通常のコ
ーヒーとは非常に異なるこくと香りの特徴を提供する。
エスプレッソは濃厚な香りと外観をもつと言われ、エス
プレッソコーヒー愛飲者は淡い色の泡沫が不可欠である
とみなす。泡沫はコロイド油滴と固体粒子を含み、エス
プレッソにその特徴的なきめと舌触りを与える。エスプ
レッソコーヒーの特徴である泡沫は上記噴霧乾燥インス
タントコーヒーから形成される泡沫とは全く似ていない
ことに留意すべきである。
【0007】予想通り、その独特の香りと他の特徴によ
りエスプレッソコーヒーを入れるのは容易ではない。安
定して高品質のエスプレッソ飲料を生成するためには、
抽出プロセスを非常に厳密に制御しなければならず、即
ち非常に短い抽出時間、特定圧力、温度、粉末に加える
水の量、精密な調節の必要等を考慮しなければならな
い。従って、エスプレッソ抽出機は比較的複雑で大型で
高価であり、操作にはある程度の熟練が必要である。従
って、エスプレッソ飲料を提供する代替方法として、よ
り簡単且つ容易に実施できる方法を見いだすことが好ま
しい。
【0008】ダークローストアラビカ豆と抽出処理条件
を使用することによりエスプレッソコーヒーの香りに似
せることはできるが、焙煎粉砕エスプレッソの発泡は主
にエスプレッソ機により提供される高圧蒸気により誘導
されるので、エスプレッソの発泡特徴を再現するのは容
易ではない。高圧蒸気はスパージガス源を提供し、コー
ヒー中に存在する表面活性種の助けを借りて泡沫セル
(foam cell)を形成する。エスプレッソ抽出の結果、
抽出液と泡沫への油の乳化も生じる。得られる泡沫は
水、ガス、表面活性種及び油から構成され、クリーミー
な外観ときめをもつ。
【0009】Wimmersらの米国特許第4,83
0,869号及び4,903,585号は、外観がカプ
チーノコーヒーに似た厚い発泡コーヒー層をその表面に
もつコーヒー飲料の製造方法を開示している。測定量の
噴霧乾燥インスタントコーヒーと少量の冷水を激しく撹
拌しながら混合し、発泡コーヒー濃厚液を形成する。そ
の後、熱水を加えてコーヒー飲料を調製する。
【0010】Forquerの米国特許第4,618,
500号は、飲料の表面に泡が立つ抽出エスプレッソ型
コーヒー飲料の製造方法を開示している。抽出コーヒー
飲料に比較的乾燥した蒸気を注入して泡を生成する。
【0011】Rhodesの米国特許第3,749,3
78号はコーヒー抽出液の発泡装置を開示している。コ
ーヒー抽出液にガスを導入した後、発泡したコーヒーを
噴霧乾燥し、嵩密度の低いインスタントコーヒー製品と
している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、高級な特殊コ
ーヒーへの消費者の関心の高まりに応え、エスプレッソ
機の必要なしに特有のエスプレッソ飲料の属性又は上記
特許の特殊要件を備え、同時にインスタントコーヒーの
あらゆる便利さ及び利点を備えるソルブルエスプレッソ
コーヒーが開発されるならば、消費者の関心を集めるで
あろう。
【0013】ソルブルコーヒー製品(a soluble coffee
product)では、製品調製中に化学的又は機械的発泡方
法を利用できないので、乾燥前の泡沫状態から飲料を処
理しなければならず、飲用時に調製する際にこの状態を
復元できなければならない。
【0014】発泡コーヒー抽出液は適正に乾燥している
ならば、噴霧乾燥粒子の壁の中に小さい気泡を含んでい
る。これらの粒子に熱水を注ぐと、コーヒーが溶けるに
つれて気泡は解放され、飲料の表面に気泡が浮く。抽出
液中に十分な表面活性剤が存在するならば、気泡はこれ
らの化合物の気泡/水界面吸着により安定化され、表面
に泡沫層としてトラップされる。
【0015】数種のソルブルエスプレッソコーヒー粉末
が市販されているが、真のエスプレッソ通に望まれる泡
沫特徴は得られない。一般に、得られるエスプレッソ飲
料は泡沫が不十分であったり、泡沫が消えるのが早すぎ
たり、その両方であったりする。従って、従来通りに入
れたエスプレッソ飲料の特徴的な泡沫を提供するソルブ
ルエスプレッソコーヒーが望ましい。
【0016】
【課題を解決するための手段】従って、本発明はインス
タントコーヒーの泡沫の強化、より詳細にはインスタン
トコーヒーの泡沫に抽出エスプレッソの泡沫の外観及び
きめをもたせることを目的とする。具体的には、本発明
はソルブルエスプレッソコーヒー粉末の製造方法に関
し、該方法はガス注入により抽出液を発泡させる段階
と、発泡抽出液を均質化して気泡寸法を縮小する段階
と、大部分が10μm以下の寸法をもつ気泡を混入した
粒子を得るために十分な乾燥機出口温度及び噴霧圧条件
下で均質化抽出液を噴霧乾燥する段階を含む。
【0017】本発明の方法により、市販のソルブルエス
プレッソコーヒー飲料に比較して有意に改善された泡沫
のきめと安定性をもつエスプレッソ製品が形成される。
これは、10μm未満の寸法をもつ多数の気泡を混入さ
せたためである。本発明の方法により調製したエスプレ
ッソ飲料の泡沫は発泡性クリーマーを使用せずに形成さ
れる。
【0018】本発明の方法は特にエスプレッソ飲料に関
するが、カプチーノ、ギリシャフラッペ及びスペインコ
ーヒー等の特殊コーヒーのようなカップ内泡沫を示す他
のインスタントコーヒーにも利用できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明はカップ内泡沫を改善した
ソルブルエスプレッソコーヒー粉末の製造方法に関し、
該方法は、(1)ガス注入によりコーヒー抽出液を発泡
させる段階と、(2)段階(1)の発泡抽出液を均質化
し、気泡寸法を5μm以下まで縮小する段階と、(3)
生成粉末中に10μm以下の寸法の気泡をもつソルブル
エスプレッソ粉末を生成するのに有効な乾燥機出口温度
及び噴霧圧条件下で段階(2)の均質化抽出液を噴霧乾
燥する段階を含む。得られるインスタントコーヒー粉末
は、大部分が10μm以下の寸法をもつ比較的均質な気
泡から構成される空隙を含む独特の構造をもつ。
【0020】図1は本発明の方法の概念図である。コー
ヒー抽出液をジャケット付き容器2に入れ、変速撹拌機
4により撹拌して均質性を維持する。ジャケット付き容
器2は、抽出液を冷却してガス注入に備えるように冷却
液を収容するジャケット6に包囲されている。冷却され
た抽出液は回転ローブポンプ8を介してガス注入点10
に供給され、焼結ノズルを介してガスを連続的に注入さ
れる。ガス源12は特定圧力及び流速でガス注入ノズル
に供給される。圧力は圧力調整器14により制御され、
ガスの流速はガス流量計16によりモニターされる。次
いで発泡抽出液をガス注入点10からホモジナイザー1
8にポンプ供給し、均質化し、気泡寸法を5μm以下の
寸法まで縮小する。次いで高圧ポンプ22を使用して均
質化抽出液即ち発泡抽出液を噴霧乾燥機26の噴霧ノズ
ル24に供給する。ホモジナイザー18と高圧ポンプ2
2の間にドレン弁20を配置し、噴霧乾燥機26に入る
前に発泡抽出液の密度をチェックする。発泡抽出液を噴
霧乾燥し、噴霧乾燥物28としてソルブルエスプレッソ
粉末を生成する。
【0021】本発明の方法で使用するコーヒー抽出液は
慣用方法で得られる。本発明では消費者の好みに応じて
任意のコーヒー抽出液又は抽出液ブレンドを使用できる
が、抽出液を調製するのに使用するコーヒーの種類は得
られるソルブルエスプレッソ粉末の発泡性にかなり影響
を与えることが判明した。詳細に説明すると、ロバスタ
コーヒーのみから調製したコーヒー抽出液はアラビカコ
ーヒー抽出液又はロバスタコーヒーとアラビカコーヒー
のブレンドから構成される抽出液よりも良好なカップ内
泡沫特徴をもたらすことが判明した。抽出液の焙煎度は
得られるソルブルエスプレッソ粉末の泡沫特徴にさほど
影響を与えないことが判明した。
【0022】本発明の方法における第1の主要段階は、
ガス注入によるコーヒー抽出液の発泡である。ガス注入
に備えてコーヒー抽出液を適正に準備するためには、抽
出液を27℃未満の温度まで冷却する。約10〜約27
℃の抽出液温度が好ましく、約10〜約15℃の温度範
囲がより好ましい。
【0023】図2に示すように、得られる製品のカップ
内発泡傾向は約27℃未満の抽出液温度で一定に維持さ
れる。他方、抽出液温度が27℃を越えると、発泡傾向
の有意低下が見られる。これは、抽出液の温度がその粘
度に影響を与え、ひいてはその泡沫安定性に影響を与え
るという事実により説明することができる。例えば、温
度が低いほどコーヒー抽出液の粘度は増加する。粘度の
増加は泡沫セル壁から液体の排出を遅らせることにより
泡沫中に小気泡を保持するのに役立ち、その結果、泡沫
の融合を妨げる。従って、低温は泡沫中の小寸法の気泡
の存在に相関し、小寸法の気泡は本発明の方法により製
造した粒子中に存在する空隙に相関し、空隙はカップ内
泡沫の増加に相関する。
【0024】コーヒー抽出液の温度が抽出液の粘度に影
響を与えるという事実は、異なる粘度の泡沫が液滴寸法
により異なる乾燥特徴を示し、結果として異なる寸法の
空隙を閉じ込めるという点でも重要である。図2から明
らかなように、抽出液温度を27℃から38℃に上げる
と、カップ内泡沫体積は40%減少した。
【0025】コーヒー抽出液の冷却は任意の慣用方法で
実施することができる。例えば、冷却ジャケットで包囲
した容器に抽出液を入れればよい。冷却ジャケットには
例えばグリコール、アンモニア及びハイドロフルオロカ
ーボン等の任意の冷却液を充填することができる。抽出
液を更に混合又は撹拌して均質性を維持することが好ま
しい。任意の慣用型の撹拌機を使用することができる。
約20〜約100rpmの速度で十分であることが判明
した。
【0026】抽出液温度以外に、抽出液の濃度も製品の
発泡特徴に影響を与え得る。図3は噴霧圧を一定に維持
し且つ含水率3.25%に達するように乾燥機温度を変
化させたときに抽出液濃度がカップ内泡沫体積に及ぼす
効果を示す。カップ内泡沫体積は抽出液濃度の増加に伴
って減少することが明らかである。抽出液濃度が可溶固
形分(「ss」)40%から50%に増加すると、発泡
抽出液の粘度は増加し、これは通常泡沫形成を助長する
が、含水率が低下するため悪影響が大きくなり、図示す
るような結果になったと考えられる。
【0027】約35〜約55%ssの抽出液濃度で十分
であり、約37〜約43%ssの範囲が好ましいことが
判明した。
【0028】次に、冷却抽出液をガス注入点にポンプ供
給し、ガスを連続的に注入する。窒素、亜酸化窒素及び
二酸化炭素等の数種のガスを利用できるが、窒素ガスが
最良の結果を与えることが判明した。
【0029】窒素、亜酸化窒素及び二酸化炭素で発泡さ
せたエスプレッソ粉末のカップ内泡沫を比較する実験を
行った。単純な試験方法を使用してカップ内泡沫を定量
した(以下、定量的カップ内泡沫試験と呼ぶ)。試験方
法は直径25mmの100mlガラス測定シリンダーを
使用し、コーヒー1.8gを配量した後、80℃の水7
0mlをこれに注ぐ。泡沫体積を1及び10分後に記録
する。典型的な結果を表1に示す。全測定は2回ずつ行
った。
【0030】
【表1】
【0031】表1に示す結果から明らかなように、窒素
ガスで発泡させた抽出液は二酸化炭素で発泡させた抽出
液に比較して明らかに優れたカップ内泡沫を示した。二
酸化炭素が窒素ガスよりも約55倍水溶性であるという
事実により、二酸化炭素は噴霧前に発泡条件下で抽出液
中に飽和し、液滴が形成されるにつれて恐らく昇温し、
溶液から二酸化炭素の一部を押し出すと考えられる。こ
の二酸化炭素は既存の気泡に加わり、その結果、気泡が
大きくなり、従ってカップ内泡沫が不良になる。亜酸化
窒素を使用してもある程度カップ内泡沫は得られるが、
窒素ガスが好ましいガスであることが判明した。
【0032】使用するガスの種類以外に、抽出液中に存
在するガスの量も製品再構成後に生成されるカップ内泡
沫の量に影響を与えることが判明した。他方、抽出液に
混入できるガスの量は最終製品の嵩密度仕様に拘束され
る。即ち、コーヒー抽出液の泡沫密度は乾燥粒子に混入
するガスの量に直接関係する。理想的には非常に低い泡
沫密度が望ましいが、発泡抽出液の固有の性質と処理装
置及び最終製品仕様に制約される。
【0033】例えば、泡沫の粘度は密度の低下と共に増
加する。関係は最初は線形であるが、600g/l未満
の密度では指数的になる。これは、600g/l未満の
密度で粘度の変動が発泡抽出液のポンプ供給性に重大な
意味をもつことを意味するので、非常に重要である。
【0034】ガス注入点では、発泡抽出液の所望の泡沫
密度に達するために十分な流速及び圧力で冷却コーヒー
抽出液にガスを注入する。ガス注入は任意の慣用手段に
より実施することができる。ガス注入ノズル又は焼結ノ
ズルが良好に機能することが判明した。約0.1:1〜
約2:1、好ましくは約0.6:1〜1.4:1のガス
対抽出液比で冷却抽出液にガスを連続的に注入すべきで
ある。
【0035】コーヒー抽出液へのガスの注入を更に定義
すると、抽出液圧よりも高い圧力、一般には抽出液圧よ
りも10〜20psi高いガス圧で上記比で実施すべき
である。
【0036】ガス注入段階から得られる気泡の分布と寸
法は泡沫の固有特徴(例えば粘度)に反映する。気泡の
寸法が小さく、気泡の分布が狭いほどインスタントエス
プレッソ粒子の製造に望ましい。即ち、小さく均質な気
泡は最大の泡沫安定性と最もクリーミーなきめを与え
る。大きい気泡はすぐに壊れ、カップ泡沫の寿命は短く
なる。大きい気泡は核としても機能し、小さい気泡を融
合し、これらの小さい気泡の泡沫寿命を縮める。
【0037】本発明の方法では、ホモジナイザーを再循
環と併用して5μm以下の寸法をもつ気泡を生成するこ
とが好ましい。好ましい方法の1例を図4に示すような
概念図で説明する。共通要素の図面番号は図1の説明で
上記に要約したと同一である。抽出液をジャケット付き
容器2に入れて変速撹拌機4で撹拌する。容器を包囲す
るジャケット6に収容する冷却液としてはグリコールを
用いる。ガス注入前に好ましい温度に達するように抽出
液を冷却する。回転ローブポンプ8により抽出液をジャ
ケット付き容器からガス注入点10まで移送する。ガス
源12は焼結スパージャーを介してガス注入点で抽出液
に注入される窒素ガス流を提供する。抽出液に加えるガ
スの量は細針弁13と流量計16により制御する。圧力
は圧力調整器14により制御する。複数の0.4mm×
0.4mmの正方形開口をもつ剪断スクリーンを含むホ
モジナイザー18にガスと抽出液の混合物を通して十分
に混合する。容量形ポンプ19を含む高流速ループによ
り、発泡抽出液をホモジナイザーに再循環させ、気泡を
5μm未満の寸法に縮小する。更に、高流速再循環ルー
プは高圧(HP)噴霧乾燥機供給ポンプ22への発泡抽
出液の圧力を、HPポンプのキャビテーションを阻止す
る下限よりも高い圧力に維持することができる。要約す
るならば、上記処理は抽出液を許容可能な密度まで容易
に発泡させることができ、泡沫は非常に小さい気泡から
構成される。発泡抽出液の密度は抽出液に注入するガス
の量を変えることにより変化し、HPポンプの前にドレ
ン弁20で試料を抽出して試験する。本方法によると、
コーヒー抽出液中の気泡は図5に示すように5μm以下
まで縮小し、平均寸法は約2μmである。
【0038】発泡抽出液がホモジナイザーから排出され
た後で高圧ポンプを通って噴霧乾燥機に供給される前
に、発泡抽出液は泡沫密度をモニターするためにドレン
弁でサンプル抽出される。上述のように、低い泡沫密度
が望ましい。具体的には、約500〜約750g/lの
泡沫密度が望ましい。窒素ガスで発泡させた抽出液で約
600〜約650g/lの泡沫密度であれば一層好まし
い。コーヒー抽出液に注入するガスの量を調節すること
により、好ましい抽出液泡沫密度が得られる。
【0039】ガス化即ち発泡段階と同様に均質化抽出液
の噴霧乾燥も重要である。噴霧乾燥条件は乾燥製品に混
入ガス及び気泡構造を維持するために極めて重要であ
る。
【0040】本発明の方法では、発泡抽出液を高圧ポン
プにより噴霧用噴霧乾燥機の噴霧ノズルに供給する。本
発明の方法で使用する高圧ポンプは容量形ピストンポン
プである。高圧ポンプにより生成される圧力は泡沫密度
の関数である。泡沫のガス成分はポンプピストンにより
圧縮され、出力容積流を低下させ、従って、噴霧圧を低
下させる。更に、高圧ポンプ入口への泡沫の圧力が約5
0psiの臨界値を下回る場合には、ポンプはキャビテ
ーションを開始する。従って、ポンプキャビテーション
を避けるためには高圧ポンプ入口への十分な圧力を維持
しなければならない。非常に低い泡沫密度に達する場合
には、非常に低圧となり、噴霧工程が停止する。これ
は、泡沫密度を修正できるようになるまで噴霧を再現す
るように高圧ポンプ入口への流量及び圧力を増加するこ
とにより回復できる。
【0041】発泡抽出液を噴霧乾燥することにより最終
的に得られるソルブルコーヒー粉末は泡沫密度、噴霧
圧、噴霧ノズル型及び乾燥機温度等の多数の作業変数の
影響を受ける。上述のように、抽出液の泡沫密度は噴霧
乾燥機へのその供給前に制御及びモニターされる。
【0042】噴霧で生じる噴霧圧は、乾燥すると粒度に
相関すると考えられる液滴寸法の決定に重要な役割を果
たす。高い噴霧圧は中空コーン噴霧パターンを誘導する
傾向があり、一般に狭い分布の小さい粒子になる。図6
は得られるカップ内泡沫に及ぼす噴霧圧の効果を示し、
カップ内泡沫体積が噴霧圧の増加と共に増加することを
明示している。図7は粒度分布に及ぼす噴霧圧の効果を
示し、噴霧圧が高いほど粒子の分布は狭かった。
【0043】本発明の方法では、発泡抽出液を約300
〜約2000psi、好ましくは約700〜約1000
psiの圧力の高圧ポンプにより噴霧乾燥機の噴霧ノズ
ルに供給する。約1000psiの圧力がより好まし
い。
【0044】上述のように、噴霧乾燥機で使用するノズ
ル型の選択も最終製品に影響を与える。ノズル型の選択
は慣用方法で行われ、即ち、粒度要件、ノズルへの流速
及び噴霧圧に応じて選択される。細い中空コーン噴霧パ
ターンは粒度分布の狭い小さい粒子を生じるので、この
ようなパターンを形成するノズルが好ましい。ノズルコ
ア寸法が増加すると噴霧角が小さくなり、その結果、僅
かに大きい粒子が生成され、カップ内泡沫が小さくなる
ことが判明した。更に、ノズルコア寸法を増加しても圧
力は低下し、含水率が増加し、その結果、同様にカップ
内泡沫が小さくなる。Spraydry Whirlj
et(The Spraying Systems C
o.)低容量高圧(500〜1500psi)ノズルを
実際に使用した処、細い中空コーン噴霧パターンを形成
したので好適であった。
【0045】本発明の方法により3.25%の粒子含水
率で最適カップ内泡沫体積が生じることも判明した(図
8参照)。粒子含水率自体は噴霧乾燥条件、即ち空気流
量、温度等により制御されることに留意すべきである。
含水率は乾燥機温度と反比例の関係を示すことが判明し
た。従って、約3〜約3.5%の粒子又は粉末含水率が
好ましい。
【0046】本発明の方法で使用する噴霧乾燥機の乾燥
機入口温度は約140〜約190℃とすべきである。乾
燥機出口温度は約85〜約105℃とすべきであり、約
90〜約100℃の温度が好ましい。
【0047】場合によっては、食品用銘柄界面活性剤を
加えると、カップ内泡沫高さと安定性を更に改善するこ
とができる。例えば、約0.1〜約2.0重量%の食品
用銘柄界面活性剤を加えることにより製品性能を増すこ
とができる。このような食品用銘柄界面活性剤として
は、Biofoam(アルギン酸プロピレングリコール
エステル)、Hyfoama(コムギタンパク質)、サ
ポニン(グリコシド)、カルボキシメチルセルロース、
ツイーン(ポリソルベート)及びアラビアゴム、その混
合物等が挙げられる。
【0048】食品用銘柄界面活性剤を加えると、製品性
能を強化できることが判明した。使用する界面活性剤の
種類に応じて抽出液に添加濃度約1%の界面活性剤を加
えると、カップ内泡沫は再構成から1分後に約35〜4
5%改善でき、再構成から10分後には約80〜100
%増加する。
【0049】本発明の方法により製造したソルブルエス
プレッソ粉末は、再構成するとカップ内泡沫の改善され
たエスプレッソ飲料を生成する。即ち、本発明の方法に
より製造したソルブルエスプレッソ粉末から調製したエ
スプレッソ飲料は、市販のエスプレッソ粉末から調製し
たエスプレッソ飲料に比較して改善された泡沫のきめと
泡沫安定性をもつエスプレッソ飲料を形成する。本発明
の方法により製造したソルブルエスプレッソコーヒー粉
末から達せられる泡沫特徴は、従来通りに入れたエスプ
レッソコーヒーに近似している。
【0050】本発明により製造したソルブルエスプレッ
ソコーヒー粉末は粒度5〜約400μmの粒子から構成
され、平均粒度は約100〜約150μmである。
【0051】粒子中に存在する水分は約2.5〜約4%
であり、約3〜約3.5%の含水率が好ましい。
【0052】ソルブルエスプレッソコーヒー粒子の密度
は約0.12〜約0.22g/ccであり、約0.16
〜約0.19g/ccの密度が好ましい。
【0053】市販のソルブルエスプレッソコーヒー粉末
は本発明の製品に比較して密度が高く(0.2〜0.2
5g/cc)、含水率が低く(2〜2.5%)、粒度分
布が広い(10〜700μm)。
【0054】上記のようなソルブルエスプレッソ粒子の
微細構造は、大部分の粒度10μm以下の気泡と小部分
の10μmを越える空隙から成る内部空隙から構成され
る。気泡の大部分が5μm以下の寸法をもつことが好ま
しい。
【0055】本発明の方法により製造したソルブルエス
プレッソコーヒー粉末の独特の物理的パラメーターによ
り、コーヒー粉末を再構成すると、優れたカップ内泡沫
を示すエスプレッソ様飲料が得られる。特に、好適平均
粒度ではコーヒー溶液の表面に約5〜約6mmの厚い発
泡層が形成され、5分間を越えて安定である。これらの
発泡特徴は市販のソルブルエスプレッソ粉末で達せられ
る特徴よりも優れている。
【0056】本発明の方法により製造した粉末粒子の上
記のような独特の構造は、図9に示す粒子のSEM写真
から明らかである。この顕微鏡写真から容易に理解され
る通り、粉末粒子は多数の小寸法の気泡を混入してい
る。カップ内泡沫は、熱水を粒子に注ぐと粒子からこれ
らの気泡が解放されることにより生じる。
【0057】本発明により製造した粉末粒子の上記のよ
うな微細構造(図9)は、他のソルブルエスプレッソ粉
末と比較すると一層顕著である。
【0058】このような市販エスプレッソ粉末の1種
(エスプレッソ粉末Aと呼ぶ)が再構成後に生じた発泡
層は厚さ3〜4mmで5分間未満しか安定でなかった。
エスプレッソ粉末Aを熱水で再構成し、上記定量的カッ
プ内泡沫試験によりカップ内泡沫を定量する試験を行っ
た。結果を表2に示す。エスプレッソ粉末Aの微細構造
は図10に示すSEM写真から明らかである。これらの
粒子の顕微鏡写真は粒子に混入した小寸法の同様の気泡
を示しているが、本発明の方法により製造した粉末粒子
中に存在する気泡(図9参照)はより均質に分布し、平
均して小さい。
【0059】更に、エスプレッソ粉末Aの粒子はその中
心にかなり大きい空隙をもち、カップ内泡沫体積に有害
である。大きい空隙は粒子が水に溶けると大きい泡沫セ
ルを生じる。(小さい気泡により形成される)小さい泡
沫セルはこれらの大きい泡沫セル上で融合し、更に大き
い泡沫セルを形成する。これらの泡沫セルは容易且つ迅
速に壊れる。従って、本発明により製造した粉末粒子は
この市販製品に比較して改善された発泡性と泡沫安定性
をもつ。
【0060】図11は、本発明により製造したソルブル
エスプレッソ粉末における粒度分布とエスプレッソ粉末
Aの粒度を比較したグラフである。本発明の製品が市販
製品に比較して狭い分布で低粒度の粒子をもつことは明
白である。本発明のソルブルエスプレッソ粉末の粒度分
布は5〜350μmであり、全体の60%が150μm
の平均粒度をもつが、これに対してエスプレッソ粉末A
の粒度分布は5〜650μmであり、全体の35%が3
00μmの平均粒度をもつ。更に、エスプレッソ粉末A
では10μm未満の気泡が気泡全体の20%未満であっ
た。
【0061】CrosbyとWeyl(E.J.Cro
sby and R.W.Weyl,“Foam sp
ray drying: general princ
iples”,AIChE Sym.Series,1
992,No.163,vol.73,82−94)に
より報告されているように、発泡液滴は乾燥条件及び液
滴寸法に依存して球体又は球面シェルに成長する。泡沫
の気泡は乾燥粒子中にガス空隙として保持されるので、
球体の形成は有益である。他方、球面シェルが形成され
ると、粒子の中心に大きいガス空隙/空隙を閉じ込める
恐れがある。図9及び図10に示すように、粒度が低い
と球体が形成され(本発明の製品)、粒度が大きいと球
面シェルが形成される(エスプレッソ製品A)と思われ
る。
【0062】別の市販エスプレッソ粉末(エスプレッソ
粉末Bと呼ぶ)から生成された発泡層は厚さ1mmであ
り、約1分間しか安定でなかった。この製品も定量的カ
ップ内泡沫試験を実施し、その結果を表2に示す。この
粉末も分析し、SEM写真を図12に示す。エスプレッ
ソ粉末Bの微細構造(図12)を本発明の方法により製
造したエスプレッソ粉末の微細構造(図9)に比較する
と、エスプレッソ粉末Bのほうが少数しか小寸法の気泡
を粒子に混入していないことが明らかである。小さい気
泡のこの明白な不足は、製品のカップ内泡沫の不良と低
安定性として現れる。
【0063】気泡の重要性を更に立証するために、噴霧
乾燥機に供給するコーヒー抽出液を未発泡抽出液とした
(即ちコーヒー抽出液にガスを注入しなかった)以外は
本発明に従って製造したソルブルエスプレッソコーヒー
粉末のSEM写真を図13に示す。SEM写真から明ら
かなように粒子の中心に大きい気泡しか混入しておら
ず、この写真から明白に予測できる通り、得られる粉末
粒子の発泡性は非常に悪い。この未発泡粉末でエスプレ
ッソ粉末A及びBと同様に定量的カップ内泡沫試験を実
施し、結果を下表2に示す。
【0064】
【表2】
【0065】以下、実施例により本発明を更に説明す
る。
【0066】
【実施例】実施例1 42%ss濃度の乾燥機供給抽出液を噴霧乾燥前にガス
注入により発泡させた。抽出液はダークロースト100
%ロバスタ豆から得た。抽出液をまずグリコール冷却ジ
ャケットにより包囲した100リットル容器に入れ、1
3℃の温度まで冷却した。抽出液を60rpmの速度で
撹拌して均質性を維持した。
【0067】次に冷却抽出液をガス注入ノズルにポンプ
供給し、流速1.0〜1.2リットル/分及び圧力40
〜50psiで焼結ノズルから窒素ガスを連続的に注入
した。抽出液自体は30psiの圧力を生じた。
【0068】次にガス化抽出液をSilversonイ
ンラインホモジナイザー(Model No.275
L,8000rpm、複数の0.8mm×0.8mmの
正方形開口をもつ剪断スクリーンを含む)に流速2.5
リットル/分でポンプ供給した。ホモジナイザーを使用
して気泡寸法を5μm未満まで均質化及び縮小した。
【0069】ホモジナイザーと噴霧乾燥機高圧ポンプの
間にドレン弁を配置して抽出液密度をチェックした。抽
出液に注入するガスの量を調節することにより、0.6
5kg/lの抽出液密度を得た。並流空気流ノズル噴霧
式のトール形(塔型)チャンバーである噴霧乾燥機(S
praying System Co.,モデルSX5
8/21)の噴霧ノズルに発泡抽出液を高圧ポンプによ
り500psiの圧力で供給した。
【0070】噴霧乾燥機条件は、出口温度95℃、入口
温度160℃、空気流速1600cf/分とした。
【0071】上記噴霧乾燥機条件下で製造した乾燥粉末
は以下の物理的パラメーター:密度0.16g/cc、
色40Lange、粒度5〜300μm(平均100μ
m)、含水率2.5%を有していた。
【0072】乾燥粉末は優れたカップ内泡沫を生じた。
具体的には、90mlカップに入れた粉末2.0gに8
0℃の水70mlを注ぐと、コーヒー溶液の表面に厚さ
4〜5mmの発泡層が形成され、5分間を越えて安定で
あった。エスプレッソ粉末で更に定量的カップ内泡沫試
験を実施した処、結果は1分及び10分後のカップ内泡
沫体積が夫々5.5及び3.5mlであった。
【0073】カップ内泡沫特徴はクリーミーで緊密であ
り、泡沫セルは小寸法であった。
【0074】実施例2 37%ss濃度の乾燥機供給抽出液を噴霧乾燥前にガス
注入により発泡させた。抽出液はダークロースト100
%ロバスタ豆から得た。抽出液をまずグリコール冷却ジ
ャケットにより包囲した100リットル容器に入れ、1
0℃の温度まで冷却した。抽出液を60rpmの速度で
撹拌して均質性を維持した。
【0075】次に冷却抽出液をガス注入ノズルにポンプ
供給し、流速1〜1.4リットル/分及び圧力40ps
iで焼結ノズルから窒素ガスを連続的に注入した。抽出
液自体は30psiの圧力を生じた。
【0076】次にガス化抽出液を実施例1で使用したよ
うなSilversonインラインホモジナイザーに流
速2.5リットル/分でポンプ供給した。ホモジナイザ
ーは複数の0.4mm×0.4mmの正方形開口をもつ
剪断スクリーンを含むものを利用した。実施例1と同様
にホモジナイザーを使用して窒素気泡寸法を5μm未
満、平均寸法2μm以下まで均質化及び縮小した。
【0077】実施例1と同様にドレン弁を介して抽出液
密度をチェックし、0.6kg/lの抽出液密度に達す
るように、抽出液に注入するガスの量を調節した。(実
施例1と同一の)噴霧乾燥機の噴霧ノズルに発泡抽出液
を高圧ポンプにより1000psiの圧力で供給した。
【0078】噴霧乾燥機条件は、出口温度95℃、入口
温度145℃、空気流速1600cf/分とした。
【0079】上記噴霧乾燥機条件下で製造した乾燥粉末
は以下の物理的パラメーター:密度0.16g/cc、
色40Lange、粒度5〜250μm(平均100μ
m)、含水率3.25%を有していた。
【0080】実施例1と同様に、乾燥粉末は再構成する
と優れたカップ内泡沫を生じた。具体的には、コーヒー
溶液の表面に厚さ5〜6mmの発泡層が形成され、5分
間を越えて安定であった。定量的カップ内泡沫試験を実
施した処、結果は1分及び10分後のカップ内泡沫体積
が夫々7及び5mlであった。
【0081】泡沫は実施例1に報告した泡沫特徴と同様
の望ましいクリーミーで緊密な特徴を有していた。
【0082】実施例3 40%ss濃度の乾燥機供給抽出液を噴霧乾燥前にガス
注入により発泡させた。抽出液はロバスタ/アラビカ豆
の50/50ブレンドから得た。抽出液を50rpmの
速度で撹拌しながら15℃まで冷却した。次に実施例1
に記載したように流速1.4リットル/分、圧力50p
siで窒素ガスを冷却抽出液に注入した。
【0083】次にガス化抽出液を実施例2に記載したよ
うなホモジナイザーにポンプ供給した。流速は2.5リ
ットル/分とした。気泡寸法を約5μm、平均寸法2μ
mまで縮小した。0.6kg/lの抽出液密度が得られ
るまでガス注入量を調節した。発泡抽出液を高圧ポンプ
により1000psiの圧力で噴霧乾燥機に供給した。
噴霧乾燥機条件は、出口温度100℃、入口温度150
℃、空気流速1600cf/分とした。
【0084】上記噴霧乾燥機条件下で製造した乾燥粉末
は以下の物理的パラメーター:密度0.18g/cc、
色30Lange、粒度5〜300μm(平均150μ
m)、含水率3.25%を有していた。
【0085】乾燥粉末は良好なカップ内泡沫を生じた。
具体的には、コーヒー液の表面に厚さ3〜4mmの発泡
層が形成され、約5分間を越えて安定であった。上記定
量的カップ内泡沫試験を使用して生成物を試験して泡沫
の高さと持続性を測定した処、結果は1分及び10分後
のカップ内泡沫体積が夫々5.5及び3.5mlであっ
た。
【0086】カップ内泡沫特徴はクリーミーであり、泡
沫セルは大小寸法を構成していた。
【0087】実施例4 非コーヒー界面活性剤Biofoam(アルギン酸プロ
ピレングリコールエステル)とHyfoama 66
(コムギタンパク質)を合計1%の濃度で抽出液に加え
た以外は、実施例2に記載したように40%ss濃度の
乾燥機供給抽出液を噴霧乾燥前にガス注入により発泡さ
せた。次に、抽出液を実施例2に記載したように均質化
及び噴霧乾燥した。得られたソルブルエスプレッソ粉末
と実施例2で形成したソルブルエスプレッソ粉末、即ち
非コーヒー界面活性剤を加えずに製造した粉末の発泡性
を比較した。結果を表3に示す。
【0088】
【表3】
【0089】表3に示す結果から明らかなように、非コ
ーヒー界面活性剤をコーヒー抽出液に加えるとカップ内
泡沫体積及び安定性が有意に改善されることは明白であ
る。具体的には、再構成から1分後に40%の増加が見
られ、再構成から10分後には100%の増加が見られ
た。
【0090】上記好適態様及び実施例は本発明の範囲及
び精神を説明するためのものである。上記態様及び実施
例から当業者は他の態様及び実施例に想到しよう。本発
明はこれらの他の態様及び実施例も意図する。従って、
本発明は請求の範囲のみに制限されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の概念図である。
【図2】本発明の方法により製造したソルブルエスプレ
ッソ粉末により生成されるカップ内泡沫に及ぼすコーヒ
ー抽出液温度の効果を示すプロットである。
【図3】本発明の方法により製造したソルブルエスプレ
ッソ粉末により生成されるカップ内泡沫に及ぼすコーヒ
ー抽出液濃度の効果を示すプロットである。
【図4】ホモジナイザーを再循環と併用して5μm未満
の気泡を生成する好適態様の概念図である。
【図5】発泡抽出液中の気泡寸法を示す走査電子顕微鏡
(SEM)写真である。
【図6】噴霧乾燥機で使用する噴霧圧が本発明の方法に
より製造したソルブルエスプレッソ粉末により生成され
るカップ内泡沫に及ぼす効果を示すプロットである。
【図7】噴霧圧を変えて本発明の方法から達せられる粒
度分布のプロットである。
【図8】本発明の方法により製造したソルブルエスプレ
ッソ粉末の含水百分率がカップ内泡沫の生成に及ぼす効
果を示すプロットである。
【図9】本発明の方法により製造したソルブルエスプレ
ッソ粉末粒子のSEM写真であり、Aは200倍、Bは
1000倍の倍率である。
【図10】エスプレッソ粉末Aと呼ぶ市販のソルブルエ
スプレッソ粉末のSEM写真であり、Aは200倍、B
は1000倍の倍率である。
【図11】本発明の方法により製造したソルブルエスプ
レッソコーヒー粉末で観察される粒度分布をエスプレッ
ソ粉末Aで観察される粒度分布に比較したグラフであ
る。
【図12】エスプレッソ粉末Bと呼ぶ別の市販のエスプ
レッソ粉末のSEM写真であり、Aは200倍、Bは1
000倍の倍率である。
【図13】コーヒー抽出液にガスを注入しなかった点を
除いて本発明の方法により製造したソルブルエスプレッ
ソ粉末のSEM写真である。
【符号の説明】
2 ジャケット付き容器 4 変速撹拌機 6 ジャケット 8 回転ローブポンプ 10 ガス注入点 12 ガス源 14 圧力調整器 16 流量計 18 ホモジナイザー 19 容量形ポンプ 20 ドレン弁 22 高圧ポンプ 24 噴霧ノズル 26 噴霧乾燥機 28 噴霧乾燥物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591001880 Three Lakes Drive,N orthfield,Illinois 60093,United States o f America (72)発明者 エヴァン・ジョエル・トゥレック アメリカ合衆国ニューヨーク州10509,ブ リュースター,カールセン・レイク・ロー ド (72)発明者 ウィリアム・アーサー・ジェフス イギリス国オーエックス156ディービー, オックスフォード,ホートン・ニア・ダン バリー,ベル・ストリート,ブラックスミ ス・コテッジ

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソルブルエスプレッソコーヒー粉末の製
    造方法であって、(1)ガス注入によりコーヒー抽出液
    を発泡させる段階と、(2)段階(1)の発泡抽出液を
    均質化し、気泡寸法を5μm以下まで縮小する段階と、
    (3)ソルブルエスプレッソコーヒー粉末中の空隙の大
    部分が10μm以下の寸法をもつ気泡から構成されるよ
    うに生成粉末中に小気泡を混入及び維持するために有効
    な乾燥機出口温度及び噴霧圧条件下で段階(2)の均質
    化抽出液を噴霧乾燥する段階を含む前記方法。
  2. 【請求項2】 前記コーヒー抽出液がロバスタコーヒー
    に由来する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記コーヒー抽出液がロバスタコーヒー
    とアラビカコーヒーのブレンドに由来する請求項1に記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 段階(1)の前に前記コーヒー抽出液を
    約10℃〜約27℃の温度まで冷却する請求項1に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 前記コーヒー抽出液が約35〜約55%
    ssの濃度をもつ請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記コーヒー抽出液が約37〜約43%
    ssの濃度をもつ請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 段階(1)のコーヒー抽出液に窒素ガス
    を注入することにより前記抽出液を発泡させる請求項1
    に記載の方法。
  8. 【請求項8】 約500〜約750g/lの泡沫密度に
    達するために有効な十分なガス流速及び圧力条件下でコ
    ーヒー抽出液を発泡させる請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 泡沫密度が約600〜約650g/lで
    ある請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 約0.1:1〜約2:1のガス対抽出
    液比で前記泡沫密度に達する請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記比が約0.6:1〜1.4:1で
    ある請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 抽出液圧よりも高いガス圧を使用する
    ことにより、抽出液へのガス注入を実施する請求項1に
    記載の方法。
  13. 【請求項13】 ガス圧が抽出液圧よりも10〜20p
    si高い請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 段階(3)の均質化抽出液を約300
    〜約2000psiの圧力で噴霧乾燥機にポンプ供給す
    る請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 段階(3)の均質化抽出液を約700
    〜約1000psiの圧力で噴霧乾燥機にポンプ供給す
    る請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 段階(3)の前記乾燥機出口温度が約
    85〜約105℃である請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 段階(3)の前記乾燥機が約140〜
    約190℃の入口温度をもつ請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 段階(3)で形成される生成粉末が約
    2.5〜約4.0%の粒子含水率をもつ請求項1に記載
    の方法。
  19. 【請求項19】 コーヒー抽出液が生成コーヒー粉末の
    発泡性を強化するために十分な有効量の食品用銘柄界面
    活性剤を更に含む請求項1に記載の方法。
  20. 【請求項20】 食品用銘柄界面活性剤がアルギン酸プ
    ロピレングリコールエステル、コムギタンパク質、サポ
    ニン、カルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、ツ
    イーン及びその混合物から構成される群から選択される
    請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記食品用銘柄界面活性剤を約0.1
    〜約2%の濃度でコーヒー抽出液に加える請求項20に
    記載の方法。
  22. 【請求項22】 ソルブルエスプレッソコーヒー粉末の
    製造方法であって、(1)約37〜43%ssの濃度を
    もつロバスタ豆に由来するコーヒー抽出液を約10℃〜
    約15℃の温度まで冷却する段階と、(2)ガスが抽出
    液の圧力よりも10〜20psi高い圧力をもつように
    約0.6:1〜1.4:1のガス対抽出液比で抽出液に
    窒素ガスを注入することにより、段階(1)の冷却コー
    ヒー抽出液を発泡させる段階と、(3)約500〜約7
    50g/lの泡沫密度と5μm以下の気泡寸法に達する
    ように段階(2)の発泡抽出液を均質化する段階と、
    (4)ソルブルエスプレッソコーヒー粉末中の空隙の大
    部分が10μm以下の寸法をもつ気泡から構成されるよ
    うに、約3〜約3.5%の含水率をもつ粒子を含むソル
    ブルエスプレッソコーヒー粉末を得るために十分な時
    間、約700〜約1000psiの噴霧圧、約140〜
    約190℃の乾燥機入口温度及び約90〜約100℃の
    乾燥機出口温度で均質化抽出液を噴霧乾燥機で噴霧乾燥
    する段階を含む前記方法。
  23. 【請求項23】 (1)約2.5〜約4.0%の粒子含
    水率と、(2)約0.12〜約0.22g/ccの密度
    と、(3)熱水で再構成すると安定なエスプレッソ型泡
    沫層をもつコーヒー飲料を生成するように、大部分の1
    0μm以下の気泡と小部分の10μmを越える空隙から
    構成される内部空隙を含む構造を含むソルブルエスプレ
    ッソコーヒー製品。
  24. 【請求項24】 気泡の大部分が5μm以下である請求
    項23に記載の製品。
  25. 【請求項25】 含水率が約3.0〜約3.5%である
    請求項23に記載の製品。
  26. 【請求項26】 密度が約0.16〜約0.19g/c
    cである請求項23に記載の製品。
  27. 【請求項27】 ソルブルエスプレッソコーヒーが約5
    〜約400μmの粒度をもつ請求項23に記載の製品。
  28. 【請求項28】 ソルブルエスプレッソコーヒーが約1
    00〜約150μmの平均粒度をもつ請求項27に記載
    の製品。
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